【サンドイッチ】毎日新聞抗議活動2ch本部281【賛同一致】

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306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
今日の作文・・・なんじゃこりゃw

発信箱:0円高速の夢=下薗和仁(報道部)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/

 「相変わらず不細工な顔ですねえ」などと、普段なら余計な憎まれ口をたたいて寄って来るのに今一つ
顔色がさえない。勤務地・福岡の小さな居酒屋で顔なじみの、ラブホテルを営む社長である。

 大事な客室で事件を起こす者が出れば県警とのやりとりに神経をすり減らし、空調機がいかれれば工具
を手に汗みどろ、たった一夜で何でここまで部屋が汚くなるのかと人間存在について考えさせられるという
客室清掃−−。社長の愚痴の数々は常々、聞いている私の酒をほろ苦くする。

 その夜の話は、高速道路。今春、ETC車を対象に土日、祝日の利用料を1000円にする割引制度が始ま
ってから、社長のホテルでは休日の利用客が減ったのだという。「ちょっとひなびた温泉に連れてったり、
伊勢エビでも食わせた方が男の株も上がるわけでね」。なぜ伊勢エビ?と思いつつ、「ふむふむ」と相づちを
打つしかなかった。

 「1000円高速」の先には、「無料化」という鳩山政権の目玉政策が控えている。「無料化されると減収になる」
とバス、鉄道、フェリーなどの業界から悲鳴が上がる。一方、たまたま立ち寄ったあるレストランでは隣卓から
「高速道路が無料になったら、毎週会いに行けるね」と離れて暮らしているらしい男女の会話が耳に入った。
九州南部の農村に住む私の老母は、隣県にいる孫たちがもっと頻繁に顔を見せるようになるのではと期待を寄せる。

 で、その社長は自らを元気づけるように焼酎をあおって言った。「結局、ただになると、高速道路の旅に価値が
なくなって、また客が戻ってくるに違いないんだよ」。津々浦々で、0円高速への甘い夢と苦い夢が交錯している。