1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理店
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:36:11.96 ID:wUCYP2hyO
チンポチンポ!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:37:05.27 ID:Niciwha5O
代理ありがとうございます。
パソコンが規制されてたので携帯からはじめましてごきげんよう。
プロローグと一話を投下させていただきます。
一話一話が短いのでご了承ください。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:38:28.76 ID:Niciwha5O
昔々のそのまた昔、あるところに互いに愛し合う一組の若い男女が居ました。
ある日二人は結婚の約束をしたのです。
「デレ、俺と結婚して下さいませんか」
「では五千の夜を越えた頃、まだ愛していたならば私を迎えに来てください」
そしてその夜、女は屋敷のベランダから転落死してしまいます。
男は嘆き悲しみ、その後女の後を追ったと言われます。
これは、そんな二人の話。巡り巡って再会した二人の男女の話なのです。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:41:19.90 ID:Niciwha5O
ここはとある中学校の騒がしい一教室。そこに黒髪の冴えない少年が一人。
('A`)「・・・・ああ、暇だ」
そう、少年は退屈だった。非日常が起こるのを待っていた。
とあるライトノベルのように宇宙人や未来人や超能力者の様な存在が来るのを待っていたのだ。
まあ、起こることが無いのは分かっていたのだが・・・。
('A`)「それでも、期待はしちまうよなあ」
呟くその言葉に反応するものは誰もいない。
それもそうだ、少年はクラス中から無視されているのだから。
だが少年は気にしていなかった。
うるさい奴らに絡まれるよりはマシだと、そう思っていたからだ。
そして何より、周りの日常達は視界から消しているのだから。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:43:12.60 ID:Niciwha5O
そんな事を考えている間に始業のチャイムが鳴り、担任が教卓に着く。
「はい皆静かに。今日は転校生を紹介する」
転校生という言葉にざわざわとざわめきたつクラスの中で少年だけは冷静だった。
どうせその転校生も自分を日常から連れ出してはくれない、そう考えていたのである。
「入って来なさい」
担任のその言葉に、教室の外から女の声で返事が聞こえてくる。
「はい」
そしてすぐさま、前方のドアが開き少女が姿を現した。
川 ゚ 々゚)「高岡くるうです。宜しく」
大人びた風貌に、涼しげな声。それらは男子たちを色めき立たせる。
だが少年はそれをも日常として分類する。そして少女の姿を視界から消したのであった。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:45:30.46 ID:Niciwha5O
「じゃあ津出の隣の席な」
「はい」
少女は担任とそんな会話を交わし少年の隣へと歩く。
クラスの男共は幸運な少年を忌々しく見つめているだろう。少年には興味の無いことなのだが。
「ああデレ、俺は再会のこの日を今か今かと待っておりました」
席についた途端、少女はそんな事を言う。
何かの間違いかと思ったのだが、周りにデレなどという者もいない。
少年は仕方なく少女に返事を返した。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:46:42.26 ID:Niciwha5O
('A`)「デレ・・・?」
日常だと認識した少女は優しい笑みを浮かべ、少年に軽くキスをしたあとこう言う。
川 ゚ 々゚)「五千の夜を越え、今迎えに参りました」
オメデトウ。
この度、少女――高岡くるうは少年の中で非日常に分類されたのであった。
プロローグ 「とある少年と非日常」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:50:55.91 ID:Niciwha5O
川 ゚ 々゚)「五千の夜を越え、今迎えに参りました」
少年はまじまじと、自らをデレと呼ぶ少女を見つめる。
やっと出会えた非日常なのだ。興味を持たずしてどうしろというのだろう。
・・・いきなりキスをするなどというのは、少年としてもいささか不安ではあったのだが。
川 ゚ 々゚)「? どうしましたか、デレ」
自らを見つめる少年に不思議そうに尋ねる少女に少年は何も答えられなかった。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:51:57.54 ID:Niciwha5O
そうして少年と少女が見つめ合っていると、少女は小声で何かを呟く。
川 ゚ 々゚)「もしや転生時に記憶を失って・・・」
いつもなら少年も気にも留めないであろう呟き。
だが日常ではほぼ使われないであろう単語が、少年の興味を引いたのである。
少年は非日常を求めていたのだから、当たり前といえば当たり前のことなのであるが。
('A`)「・・は?転生?」
少年の問いかけに対し、やはりかというような表情で少女は話し出す。
川 ゚ 々゚)「はい、貴女は前世で俺と愛を誓い合った」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:53:24.24 ID:Niciwha5O
――――――昔、今から千年ほど昔でしょうか。俺たちは互いに深く愛し合っていた。
そしてあくる日俺たちは結婚の約束をしました。
从 ゚∀从「デレ、俺と結婚して下さいませんか」
ζ(゚ー゚*ζ「では五千の夜を越えた頃、まだ愛していたならば私を迎えに来てください」
と。
けれどその晩、貴女は屋敷のベランダから転落死してしまいます。
俺は悲しんだ。悲しんで悲しんで、その後貴女の後を追ったのです―――――。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:53:30.89 ID:4xsbunRMO
支
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:54:37.77 ID:Niciwha5O
川 ゚ 々゚)「そして今生に巡ってから五千の夜を越えた今日、俺は貴女を迎えにきました」
少女は満面の笑みでそう言い、少年に右手を差し出す。
川 ゚ 々゚)「さあ、どうぞ手をとって。今こそ結婚いたしましょう」
そして少年は少しの間考えてから、
('A`)「・・・」
その手を拒絶したのであった。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:56:36.05 ID:Niciwha5O
・・なに。こんな話をしているのに周りの反応が何もないじゃないか?
それはそうである。この話は少年と非日常さえ見ていればいいのだから、日常を見ても意味などないのだから。
これに関しては読者諸兄にそう納得してもらうほかないのである。
わかって貰えたのならば、少年の非日常な日常に戻るとしよう。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:57:55.94 ID:Niciwha5O
川 ゚ 々゚)「・・・どうして?」
どうして、少女の頭はその考えでいっぱいになる。
デレ・・・少年と自分は結婚を誓ったではないか、と。
('A`)「どうして、ってそりゃ・・俺にはデレとやらの記憶もないしな」
そう。少女が自分の前世の記憶を覚えていようが少年はそんなもの覚えてはいないのだ。
拒絶しない人間は同じように前世の記憶を持っているか、余程の気狂い、物好きだけであるといえよう。
川 ゚ 々゚)「・・・」
('A`)「・・まあ、そういうこった」
少年はその言葉を最後に、少女から顔を背ける。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:59:25.82 ID:Niciwha5O
川 ゚ 々゚)「・・・」
('A`)「・・・」
無言。
どのくらい続いたであろうか無言は、責めるように少年の背中をチクチクと突き刺す。
('A`)「ああ、じゃあ」
不意に少年が声を発する。
川 ゚ 々゚)「じゃあ?」
('A`)「暇な時にでも前世・・だっけ? の話とやらをしてくれ」
背けた顔を少女の方に向ける。
('A`)「前世の事を思い出したら、結婚を考えてもいいぞ」
川 ゚ 々゚)「・・はい」
二人は微笑みあう。
少女は綺麗な微笑を。少年の微笑は、少し、歪んでいたような気がした。
第一話 「望む少年と非日常」 了
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 00:00:22.68 ID:Niciwha5O
てなわけでプロローグ、第一話投下終了。
地の文苦手なので投下は遅れると思いますが宜しくお願いします。
川 ゚ 々゚)「デレ、笑顔似合いませんね」
('A`)「なにそれひどい」
特に質問などもなければおやすみます。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 00:15:02.74 ID:S26Jc95kO
おっつ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 00:15:11.29 ID:d4i816+gO
乙。
なかなかいい感じだ。
応援する。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
短いけどもなんだか良さげだ
乙