八九寺「じゃあ阿良々木さんがお嫁に貰ってくれますか?」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
何でそうなる。
元幼女、現浮遊霊、八九寺真宵のもしも求婚に
僕、阿良々木暦は猛然と抗議しようとするが、
出来なかった。
それは僕にロリコンの気があるという意味ではなく…
いや、確かに、僕が少し年下の女の子を構いすぎる所があるのは認める。
しかもこの、僕の隣にちょこんと座る八九寺。
利発そうな女の子というか、柔らかそうというか、結構かわいい。
少女性愛に目覚めた変態でなくとも、頭を撫で撫でしたくなるのは当然のこと。
(違うって、だからそういう事じゃなく……)
頭を振って妙な邪念を振り払う。
僕が、八九寺の問いに、思わず固まってしまった理由。
それは、八九時の言葉が、ほんの少しだけ本気だとわかったから。
幼女からの求婚。一生に一度あるかないかの大イベント。
逃す手は……ない。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:26:19.40 ID:+qfIhi320
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:::::::::::::::,' レ_.{ (゚_ ) \ !:Y⌒ } :::かみまみた!!
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( ゚毒゚)< ハゲワロタwwwwwwwwwww
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:37:43.02 ID:skH7bVukO
わざとだ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:38:56.34 ID:2QIhVr640
「待て待て……ちょっと話が変な方に進んでる気がするぞ」
「……確かに。阿良々木さんの巧みな誘導尋問によって、
私いつの間にか求婚させられてましたっ」
「人のせいにするなよっ!? おまえが僕の子を産みたいとか
言い出したんだろ!」
「そこまで直接的な事言ってません! お赤飯前の女の子に
何てこと言わせようとしてるんですかっ!」
「馬鹿野郎、お嫁に貰うって事は、そういうことじゃ……」
びしびしと、冷たい視線。
通りがかりの人達が、僕を汚い物を見るような目で…。
当然か。
真っ昼間っから、人気のない公園で、
いい年した男が一人、ぶつぶつやってたら、気の毒に思われるに決まってる。
僕には、目の前に鎮座する八九時がちゃんと見えるけど。
他人にとっては、八九時真宵なんて少女を認識出来ないんだから。
だからこそ幽霊。
だからこそ、永遠に幼女。
「永遠の幼女……か」
「ひぃ!? き、気持ち悪い台詞つぶやきながらにやけないで下さいっ!」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:40:42.94 ID:GESpZirQ0
支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:44:49.87 ID:skH7bVukO
八九時になっとるぞ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:54:07.70 ID:2QIhVr640
「…いったん話を整理しよう。まず、僕らは何の話をしてたっけ」
「不況による就職氷河期についてですね」
「幽霊のおまえに就職関係ないだろ!」
「阿良々木さんには関係あるじゃないですか」
「ぼ、僕は……普通に進学するよ」
「じゃあ受験戦争に失敗した人の末路について話題を変えましょう」
「おいやめろっ! おまえ僕が落ちるって言いたいのか!」
抗議しながらも、僕は八九寺の目を見て話せない。
僕が受けようとしてる大学、戦場ヶ原と同じところだからな。
学年トップクラスの成績を持つ恋人と、同じ大学に行きたい…
何て希望、僕が出したわけじゃあない。
戦場ヶ原が有無を言わさず『行きなさい』と命令してきたんだっけ。
とにかく、無理めな大学を志望してしまったことにガクブルな僕は、
その手の落ちるだのの言葉に敏感なのだ。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:03:31.14 ID:n7U24NmPO
支援
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:06:38.56 ID:FCgz58i6O
楽しみにしてます
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:08:07.14 ID:WUYI+wz1O BE:3063816678-2BP(151)
期待待機
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:16:56.91 ID:UE1IWQJs0
「そう……僕は受験についていろいろ悩んでいて、
ふらふらと町中を彷徨っていたんだ」
「そう……イライラを解消しようと、目についた幼女をさらう為に…」
「やめろそういう言いがかりは! 今のご時世、洒落にならないんだよっ」
「でも、阿良々木さん、私を見つけるなり、
いきなり胸を揉んで来たじゃないですかっ」
「それはスキンシップの範囲だろ…」
「どこがですかっ!? 立派な性犯罪ですよ!」
胸を揉んだと言われても、
八九寺の胸元には肉らしい肉など無かったのだが。
「…で、スキンシップを終えてから、しばらく暇そうなガキの相手を
してやっていた、と」
「性犯罪者を野放しにするといけないので、私が体を張って
犠牲になっていましたね」
お互い譲らない。
僕は、顔見知り程度の八九寺に対して遠慮が無いし、
八九寺だって、年上の僕に対して何ら躊躇無く反撃してくる。
友達のようでもあるし、兄妹に見えない事もない。
知らない人が恋仲と勘違いすることはありえないが。
家族になら見間違う可能性は、あると思う。
だからこそ、気がゆるんだのか。
失言だと気づけなかった。
エターナル幼女
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:27:36.50 ID:UE1IWQJs0
『おまえに一生恋人なんて出来るもんか』
そんな軽口。
されど失言。
どんな状況下で口走ったか何てどうでもいい。
ただの人間相手になら、冗談で済んだ。
だが、ただの人間じゃない八九寺にとって、
その台詞は言葉の刃だった。
「……そうですね」
八九寺の表情が一瞬にして固まったのがわかった。
いつもみたいに、笑って受け流すことはしなかった。
八九寺にとって、自分の体が人と違ってしまったのは、
いわば事故みたいなもので。
勝手に降りかかってきた不幸なのだから。
糾弾されても、反論なんてしようが無いのだ。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:34:52.83 ID:r+DmkukN0
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:35:54.27 ID:UE1IWQJs0
「あー……、今のは僕が悪かった」
「いえ、事実ですから謝らなくていいです。私みたいな胸の無い幼女が、
『いつか素敵な恋人が出来ますように』なんて乙女チックな事願う方が
おかしいんですから」
「それは違うぞ八九寺。胸は無い方がいいに決まってる」
「おまわりさ〜〜ん!」
交番の方向へ駆けていこうとする八九寺を捕らえ、僕は座り直す。
「僕が言ったのはな、生意気な事ばかり言う女の子は
モテないぞって事で、その……」
「でも時代はツンデレですっ。黙って大和撫子してたら売れませんっ!」
「おまえ、ツンデレがリアルで通用するとか思ってるなら大間違いだ!」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:44:29.23 ID:6naFbAyg0
しえmn
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:45:22.66 ID:AdO2ps7v0
シエン
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:57:22.51 ID:UE1IWQJs0
「それに、おまえは黙ってれば、その……割と可愛いしな」
「通報しますよっ!」
「可愛いと褒めたら通報されるこんな世の中じゃ!」
馬鹿な言い合いに疲れたのか、八九寺が僕の隣に座り直す。
怒ってはいないようだった。
といっても、それは不平等の上に成り立つ仲直りなのかもしれないけど。
仮に八九寺が僕の失言に激怒したとして。
一生口聞かない、と言い放ち、けんか別れしたとする。
僕は多少罪悪感に苛まれながらも、帰宅し、家族と会話し、
翌日は校友や恋人と言葉を交わすだろう。
つまるところ、僕は八九寺と喧嘩しても、失うのは八九寺だけだ。
でも八九寺は。
僕以外に友達なんて、家族なんていないのだから。
僕と喧嘩別れなんかしたら、全てを失いかねない。
不平等すぎる関係。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:58:06.34 ID:dMBARCOA0
地の分多すぎわろち
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:59:27.79 ID:UE1IWQJs0
「本当に、そう思いますか」
「……え」
「可愛いですか、ロリコンの阿良々木から見ても」
「ノーマルな僕から見ても、十分可愛い」
「でも、私幽霊ですから。人間とは付き合えません」
「……いっそ、同じ人外と付き合うとかどうだ」
苦し紛れに出た一言。
自分でも名案だとは思った。
恋人うんぬんは置いといても、八九寺の孤独を埋める事が出来るなら。
「……じゃあ、阿良々木さんがお嫁に貰ってくれますか?」
迷案だった。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:00:36.67 ID:BV9+VKkH0
かみまみた
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:01:39.68 ID:2EatU3nUO
ひゃっほう
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:03:58.28 ID:4bFftGPyO
候補1 阿修羅木さん
候補2 猿
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:04:27.09 ID:i7Q0XZMZO
支援
昨日マイマイのDVDの発売日だっけか
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:05:16.65 ID:2EatU3nUO
羽川と百合百合でも可
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:20:09.77 ID:r+DmkukN0
寝落ちの予感!
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:20:34.56 ID:slt5Y/xZO
もしや寝たか
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:21:10.52 ID:2EatU3nUO
ならば保守
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:22:18.98 ID:UE1IWQJs0
「すまない、阿良々木君、もう一度言ってくれるかな?」
「何度でも言うぞ、忍野。僕は幼女に求婚されてしまったんだが……
どうしたらいい?」
「好きにしたらいいと思うよ。牢獄で暮らす覚悟があるならね」
僕は忍野の住む廃墟へと訪ねていた。
格好、言動、どう見てもちゃらんぽらんな忍野メメだが、
僕や友人が困った時には、必ず力になってくれる。
今回も怪異関連の事件解決に、一役買ってくれると思ったのだが。
「まじめに答えてくれ忍野! 僕は幼女と結婚すべきなのか!?」
「……君、僕の事何でも屋だと勘違いしてないかい?」
「その問いには私が答えよう、阿良々木先輩」
うんざりしたように返す忍野の横で、ぐっと親指を立てる黒髪の少女。
包帯の似合う元スポーツ学生、神原駿河。
「私なら、幼女に求婚される前に、既に挙式を終えているだろう。
もたもたしていると、賞味期限が切れてしまうぞ」
「おまえのは参考にならねぇんだよガチレズ」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:27:11.53 ID:n7U24NmPO
起きてたか
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:28:50.05 ID:rDJI/dtX0
面白い 支援
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:39:13.90 ID:slt5Y/xZO
地の文の雰囲気が近いな
おもろい
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:41:00.96 ID:/JZaF3v1O
まよいマイマイ、パッケージかわいかった
真宵が一番かわいーよぅ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:46:40.22 ID:edWSUFlK0
>>1さんわたし同級生の中じゃわりと発育のいいほうなんですよ?もにゅん
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:48:35.14 ID:UE1IWQJs0
「阿良々木先輩は当初の目的通り、幼女といかがわしい行為に
耽っていればいい。戦場ヶ原先輩には私が言っておく」
「当初の目的って何だよ! ……大体、出来るのかよ、
戦場ヶ原の相手を、おまえが。何て言うつもりだ」
「…右手だけは残してやってくれ、と」
「全然フォローしてねぇ! 五体不満足じゃねえかよ!?」
こいつ、僕と道ばたで会っても、いつも気づかずに走り抜ける癖して。
僕が女連れてる時に限って、ついてきやがる。
八九寺の姿なんて見えないのに、何て女だ。
「で、どこだ? その阿良々木先輩の顔ですら許容出来る、
聖母のような幼女というのは……」
「顔って何だよ!? お前最近戦場ヶ原に似てきたぞ!」
「……くん、くん……っ、確かに嗅ぎなれない幼女のスメルが…」
「わかるの!? まじで臭いで霊体を感知出来んのかよっ、
お前もう色々すげーよ!」
八九寺は霊体なので、その姿を捕らえられるのは僕だけだ。
忍野には見えてるかも知れないけど、くっきり見えているかはわからない。
ましてや、左手以外は人間である神原に、
八九寺を感知する事なんて普通出来るはず無いんだが…。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 01:55:05.37 ID:IXxY6YilO
支援
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 02:07:09.04 ID:ArYZSo83O
はやくう
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 02:07:09.58 ID:slt5Y/xZO
今度こそ寝たか
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 02:08:49.06 ID:UE1IWQJs0
「別に不可能じゃあないさ。霊感の一言で済ませられる程
簡単じゃあないけどね」
「不可能じゃないって……本当か、それ?」
「だって現に阿良々木君、君にその……迷子ちゃん? 見えてるじゃない。
霊体を知覚し、認識する事に、技術なんて必要無いよ。
必要なのは、きっかけだけさ」
忍野は可能だと言った。
外見は不真面目な忍野だが、嘘は言わない。
忍野が可能だと言うなら、それは実際、成し遂げられうる事なのだろう。
それなら、いい。
それだけで十分だ。
八九寺の姿を知覚させうる手段が、わずかでも存在するのであれば。
僕の目的は達成出来る。
忍野は詳しい話を聞こうと、僕の方へ体を向ける。
「で? 阿良々木君は、特殊な性癖を発表するために、ここへ来たのかな?」
「いや、そうじゃない……さっきのは少し取り乱してた。
僕がその幼女、八九寺真宵とどうこうなりたいって話じゃない」
「幼女じゃ駄目なのかっ!? 何が不満なのだ阿良々木先輩!」
「お前ちょっと黙ってろ!!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 02:16:16.24 ID:J6AG83rPO
保守
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 02:17:58.87 ID:n7U24NmPO
相変わらず神原はいいキャラ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 02:25:27.86 ID:Jkm+ce6jO
☆
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 02:50:36.82 ID:aMeeWn700
もしゅ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 03:16:18.88 ID:2EatU3nUO
保守
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 04:00:46.29 ID:2B5Slwu2O
補修
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 04:04:08.15 ID:dUFKzjqoO
阿良々々々々々々々々々々々々々々木さん
面白い
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 04:45:37.70 ID:IXxY6YilO
ほ
どうでもいいが修羅々木さんが八九寺を幽霊扱いやら他人には見えない云々の思考をすることってほとんどないよな
絶対に他人に見えない訳ではなかったり一人の時しか話さないからなんだろうけども
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 05:49:33.14 ID:WUYI+wz1O BE:1094220454-2BP(151)
ほ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 06:11:52.66 ID:snTWN1qlO
コンバトラー!
コンバットー!
はっちゃんバサ姉コンバトラー!
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 08:15:20.84 ID:r+DmkukN0
保守ううううううううううううううう
蝸牛の保守
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:05:40.64 ID:R0eIvDboO
保守
みんな現実に帰りたくないから、このスレ見つけて保守しちゃうんですね
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:32:08.19 ID:GSx68uS+O
そう、みんな人生のまよいマイマイなのさ。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:35:57.83 ID:MpG+NDUgO
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:37:59.54 ID:AjQHeAVtO
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:39:06.37 ID:xU1hxavaO
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:43:22.23 ID:AjQHeAVtO
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 11:20:47.72 ID:Gr7vK5L+O
上
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 11:22:53.05 ID:8+srxNkhO
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 11:41:13.50 ID:eMI/lsGCO
八九寺に会えるなら一生家に帰れなくても良い
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 12:29:40.94 ID:C26SVUlZ0
保守
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 12:31:51.14 ID:QEJiPLlUO
真世 今 今井
化物語の二次創作ほど醜いものはないかて
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 12:47:28.75 ID:gIi/5b1c0
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 12:56:54.76 ID:Ppj7QgS/O
>>71 俺はそうは思わない
難しいのは確かだが、中々面白いのはある
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 13:07:42.07 ID:4MPenLRrO
ほ
八九寺のssってすくなくね?
あまりみないのだが
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 13:15:05.33 ID:BHdOkCxOO
>>71 原作もまともに読んでない奴のなら同意だが
ここの
>>1はそんな事ないじゃん
大学進学のくだりがちょっと不思議だったくらいか
らぎ子ちゃんが自発的に決めたんじゃなかったっけ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 13:40:53.79 ID:Gg57FYuCO
あとまよいタンは阿良木君にしか見えないわけじゃないよね
偽上で火憐だか撫子だかのクラスメートに目撃されてたはず
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 13:47:08.29 ID:Y4sP+eKeO
戦場ヶ原、蕩れ
あら探しはやめてやろうぜ
大学の件はアレだけど
見える人がいたとしても
知らない幼女に話しかける人はなかなかいないし
いたとしても悪い奴かも知れないじゃん
それに阿良々木くん以外で唯一知ってて見える羽川も
旅に出ちゃう予定だし
阿良々木くんに見捨てられたらぼっちは
あながち間違ってないだろ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 14:49:47.35 ID:2EatU3nUO
保守
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 14:52:00.16 ID:gIi/5b1c0
粗捜しというか単に突込みだけどな
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 15:02:22.71 ID:n7U24NmPO
まだかな
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 15:20:10.50 ID:1daCTN1cO
保守
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 16:01:36.73 ID:4kofA3YpO
ま
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 16:15:36.11 ID:AjQHeAVtO
よ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 16:17:31.58 ID:n7U24NmPO
い
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 16:41:23.93 ID:FCgz58i6O
捕手
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 16:53:20.48 ID:8VnAC5gx0
まよいキョンシーがVIPに流出したと聞いて飛んできました
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 17:37:07.81 ID:4kofA3YpO
な
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 17:57:35.40 ID:ZuVD0RJoO
保守々木さん
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 17:59:56.79 ID:v2V0hs5aO
☆
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 18:53:16.26 ID:Gr7vK5L+O
し
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 19:12:36.08 ID:WUYI+wz1O
ほ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 19:16:19.67 ID:HJRYi/rt0
ハッチークッジーコンバトラー♪
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 19:53:02.61 ID:1858GRKtO
に
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:08:57.34 ID:iq38jLETO
ほ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:14:51.74 ID:5p1/g1DKO
い
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:16:54.45 ID:MNnq63X6O
>>1 貴様ァ!!三点リーダーも使わずに物書きの端くれかあああ!??
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:22:42.76 ID:SZlBg1eN0
えっ
なにこのもしもし、感嘆符の後にスペース入れてないのに物書き気取りしてる
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:31:20.66 ID:5p1/g1DKO
☆
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:45:40.64 ID:MNnq63X6O
あざーっす! ^^
ふむ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 21:31:33.22 ID:5p1/g1DKO
ほう
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 21:46:23.26 ID:iq38jLETO
へぇ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 22:21:30.86 ID:iq38jLETO
保守
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 22:23:17.19 ID:6ZTxCGHf0
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 22:45:32.77 ID:wxxacrE7O
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:02:00.51 ID:n7U24NmPO
待ってるぞー
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:34:02.40 ID:AjQHeAVtO
私、待つわ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:36:52.88 ID:n7U24NmPO
いつまでも待つわ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 00:00:16.39 ID:WuxWU3nRO
マダー?
寝るな
寝るな
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 00:19:39.17 ID:dIpkJM0PO
むしろ誰かかいてもいいんじゃない?
半端に西尾に似せるととんでもないことになる
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 00:21:58.50 ID:/xOxq8pAO
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 01:00:32.95 ID:Z2Ab+VnEO
あげ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 01:37:44.17 ID:fovGSF21O
し
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 01:49:15.37 ID:YuV+AOtqO
気迫
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 02:17:59.45 ID:qv3L4HELO
迫撃
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 02:19:24.71 ID:NZ9Cl/ktO
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 02:31:45.01 ID:zeTeaLkqO
ハッチィばさ姉コンバトラー
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 02:32:24.47 ID:WuxWU3nRO
11eyes終わったし、寝る前の保守だ
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 03:13:23.42 ID:nbayHvW0O
は
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 03:18:29.92 ID:zeTeaLkqO
ち
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 03:34:58.90 ID:McxVhVpoO
く
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 03:46:51.85 ID:Z2Ab+VnEO
じ
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 03:56:23.06 ID:/xOxq8pAO
ま
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 04:08:43.69 ID:WILtM0TEP
よ
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 04:20:52.61 ID:0b3Xp/c2O
うぃ…かみまみた(´ω`)
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 05:27:06.42 ID:nbayHvW0O
噛むにゃ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 05:33:19.37 ID:ZgqL30+sO
コンバトラー!
ふむ
ほ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 09:05:42.35 ID:Hz2lSWF1O
ほしゅ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 09:48:38.11 ID:6jzTwBJKO
ほ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 10:29:06.62 ID:Hz2lSWF1O
ほ
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 10:32:26.21 ID:k5kzE//iO
BD買うつもりだったのに間違えてDVD買ってしまったから両方購入しました
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 11:19:40.58 ID:qdApN6WJO
>>139 あるあるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ねぇwwwよww
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 12:16:58.96 ID:fovGSF21O
ほ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 13:11:49.82 ID:DWsM87c2O
ほ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 13:28:10.82 ID:+XKt7sC90
ら
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 13:54:38.16 ID:DSMbV/AJO
ぎ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 14:23:45.47 ID:6jzTwBJKO
さ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 15:19:02.95 ID:vNDZ92GxO
ん
アア。
暗イ氣分ガ、恰モ波打チ際ノヤウニ、押シ寄セテクル。
空ヲ見テ、
大分落チ着イテハヰタノニ、
今更ノヤウニ、自分ノ卑小サガ嫌ニ成ル。
自己嫌惡トカ云フ感情ヲ言フノダラウ――
普段僕ハ、アマリサウ云フコトデ惱ムタイプデハナイノダガ、寧ロ惱ミナンテ言葉ニハトント縁ガナイノガ僕ナノダガ、
ゴク偶ニ、サウ、五月十四日ノヤウナ、サウ云フイベントヂミタ日ニハ、
何故カ大抵、サウ云フコンデイシヨンニ成ツテシマフ。
特別ナ状況、特殊ナ設定。
サウ云フモノニ、僕八酷ク脆イ。
落チ着キヲ失ツテシマフ。
浮キ足立ツテシマフフノダ。
アア、平日最高。
早ク明日ニ成ツテ呉レ。
ソンナ微妙ナコンデイシヨンカラ――
鹽←→爐
蝸牛ニマツワル其ノエピソードハ、始マツタノダツタ。裏ヲ返セバ、僕ガソンナコンデイシヨンデサヘナケレバ、其レハ或ハ、始マリサエシナカツタエピソードダツタノダラウ。
NISIOISIN
第參話
まよいマイマイ其ノ壹
映像使用書體 HGP明朝B
此處ラデソロソロ、春休ミノ話。
春休ミノコトダツタ。
僕ハ吸血鬼ニ襲ハレタ。
美シイ鬼ニ。
血モ凍ルヤウナ、美シイ鬼ニ――襲ハレタ。體内ノ血液ヲ――絞リ取ラレタ。
其ノ結果、僕八吸血鬼ニ成ツタ。
其ノ地獄カラ僕ヲ救ヒ出シテ呉タノハ、通リスガリノオツサン、モトイ、忍野メメダツタ。
ソシテ―僕八人間ニ戻ツタ。
マア、大シタ話デハナイ。
メデタシメデタシト云フホドノコトモナイ。
既ニ解決シタ、終ハツタ話題デアル。イクツカ殘ツテヰル問題ラシキモノハ、月一デ血ヲ飲マレ續ケ、
其ノタビニ視力ヤラガ人間ノレベルヲ越エテシマフクラヰノ問題ラシキモノハ、其レハモウ僕ガ所有スル個人的ナモノト云フコトニ成ツテヰテ、僕ガ殘リノ一生ヲカケテ、向キ合ヘバイイ程度ノコト許リナノダカラ。
其レニ――
僕ノ場合八、マダ幸運ダツタ。其ノ期間ハ、所詮、春休ミノ間ダケダツタカラ。
タトヘバ、戰場ヶ原ハ違フ。
彼女ハ――二年以上、身體に不都合ヲ抱ヘテヰタ。自由ノ大半ヲ阻害サレル、不都合ヲ。
二年以上ノ地獄――ドンナ氣分ダツタダラウ。
卷 圓 卷 圓 卷 圓
ダカラ戰場ヶ原ガ、ラシクモナク僕ニ對シ、殊勝ニモ必要以上ノ恩誼ヲ感ジテシマツテヰルノモ或ハ仕方ガナイ事ナノカモシレナカツタ――
身體ニ抱ヘタ不都合ニ就イテハトモカク、心ニ抱ヘテヰタ不都合ガ解消デキタト云フ成果ハ、彼女ニトツテ、恐ラク何物ニモ代ヘ難イ、得難イ成果ダツタハズナノダカラ。
NISIOISIN
第肆話
まよいマイマイ其ノ貳
映像使用書體 HGP明朝B
あ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:35:00.82 ID:qv3L4HELO
り
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:35:22.13 ID:9wNQrjYjP
三十路で無職糞コテが会員募集中(自称29歳本人写メあり)
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1254215600/453 http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/50545 393 名前:ぽにータン ◆5MEseUav/I [] 投稿日:2009/10/27(火) 18:35:54 ID:O1SAzZ7jO
正直、ゎたし結婚詐欺出来ると思ぅ・・・
420 名前:ぽにータン ◆5MEseUav/I [] 投稿日:2009/10/29(木) 11:34:12 ID:fH3lhGraO
VIPって何ですか?なぜそんなところからここにキタんですか?
425 名前:ぽにータン ◆5MEseUav/I [] 投稿日:2009/10/29(木) 15:55:43 ID:fH3lhGraO
↑会費を振り込んだら正会員になれまつ
427 名前:ぽにータン ◆5MEseUav/I [] 投稿日:2009/10/29(木) 17:44:57 ID:fH3lhGraO
「正会員になってぽにータンとデートしよぅ」キャンペーン実施中です
453 名前:ぽにータン ◆5MEseUav/I [] 投稿日:2009/10/30(金) 13:53:32 ID:cHoBtoKkO
年収一億の方、募集します!!
454 名前:最低人類0号[sage] 投稿日:2009/10/30(金) 14:27:08 ID:bsmGN6cUO
一億には満たないけど2000万はあるよ
457 名前:ぽにータン ◆5MEseUav/I [] 投稿日:2009/10/30(金) 15:08:54 ID:cHoBtoKkO
独身ならぽにーとデートしましょう
何歳ですか?
☆
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:20:27.38 ID:X+Id8Tl9O
まだか…
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:34:43.06 ID:juQ9D3gFO
めだか…
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:43:14.78 ID:WuxWU3nRO
はだか…
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:43:29.64 ID:nbayHvW0O
無駄か…
はだか・・・
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 18:01:28.30 ID:8yj1DuhkO
伊田か…
無駄だ…
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 19:02:55.38 ID:WuxWU3nRO
うそだ…
は
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 19:59:18.29 ID:DWsM87c2O
馬鹿だ…
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 20:02:13.25 ID:vb3sEQWeO
イデか…
まだか
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 20:52:54.23 ID:24uIUjpUO
赤坂・・・
コンバトラー!
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 22:07:02.87 ID:CDXzuVu6O
ほ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 22:19:21.40 ID:DSMbV/AJO
ほ
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 22:36:18.42 ID:7xfsQAkwO
もなか…
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 23:15:25.05 ID:WuxWU3nRO
ぬ〜ぼ〜
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 23:54:35.65 ID:Hz2lSWF1O
ほ
お腹が鳴くから帰ろう
真っ直ぐおうちへ帰ろう
心が迷う時はその笑顔が目印
手と手を繋いで帰ろう
一緒におうちへ帰ろう
いつだってそこにいて
見つけてくれるあなたと
遠回りでも遠回りじゃない
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 00:18:40.18 ID:CQfDTk8rO
さすがメグロック
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 00:56:15.46 ID:rFXzJ3XDO
あのOPは笑った
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 01:16:56.84 ID:qysrfpeDO
あのOPってCD出てるんだっけ?
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 01:50:11.67 ID:nM7LyzFdO
マダー?
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 02:44:14.37 ID:j7G1+3gXO
ほ
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 03:06:28.48 ID:CQfDTk8rO
り
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 03:45:11.94 ID:jw9HOME3O
え
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 03:47:35.11 ID:rFXzJ3XDO
ゆ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 04:24:28.87 ID:IBClFNdZO
か
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 05:32:37.01 ID:WFnUMaoVO
☆
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 07:32:58.66 ID:7Cp++SkiO
保守
ふむ
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 10:11:52.25 ID:82NCfHTfO
やばい
もう諦めた方がいいんじゃないか
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 11:20:34.65 ID:P6aQQhROO
試合終了ですよ
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 11:54:29.47 ID:nG2S2uAKO
二巻が届くまでに再開期待
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 12:11:51.82 ID:qysrfpeDO
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 13:02:12.46 ID:j7G1+3gXO
まだ終わらんよ
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 13:04:42.95 ID:38ssrGx+O
まだあったのか
ここまで撫子なし
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 13:35:33.44 ID:82NCfHTfO
真宵ちゃん>>>>>>>>>>>>>>>>>撫子(笑)
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 13:37:12.95 ID:NADcLnO/O
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:39:42.51 ID:nG2S2uAKO
二巻届いちゃったよ…
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:31:24.05 ID:jw9HOME3O
一応ほ
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:49:14.28 ID:nM7LyzFdO
はっちー、ばさ姉コンバトラー!!!
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:25:59.69 ID:P6aQQhROO
もうこないのか・・・?
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:02:59.55 ID:0lxvo2+KO
ほし
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:22:43.99 ID:P6aQQhROO
ありゃりゃぎさん
あ
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:40:11.41 ID:j7G1+3gXO
ん
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:01:28.89 ID:jw9HOME3O
らららぎさん
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:53:21.59 ID:MJ8FbTAyO
まだか…!
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:38:18.23 ID:iLI/D03QO
八九寺真宵は小学生で僕の友達である。
とかなんとか言い出してみると、
僕と八九寺のパーソナルを比較、検証した後
大抵の人はなんかもう居た堪れない気分になるような
視線を僕にぶつけてくるだろうと思う。
それに対して僕はこの国に戦争や紛争ような暴力がなく、
平和であるという対外的な名目に反する治安のよくない情勢を嘆くべきなのか
それとも自分自身の外見に対して嘆けばいいのかわからないところだが。
しかし、嘘は言ってないし偽ってもない。
真実を隠蔽したわけでも歪曲させた訳でもない。
ただただそれは真実で現実で事実なのだ。
僕は八九寺真宵を道端で見かければ気軽に声をかけるし、
その逆だってよくあることで、
直接問うたことはないけれど僕達は確かに友達だった。
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:47:58.99 ID:+CMF/0gkO
キタ―
規制の影響か
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:48:29.17 ID:iLI/D03QO
今年の春休み、僕は人間じゃなくなって、
いまもその後遺症が残る人間もどきだし。
八九寺だって素直に普通の小学生とは言えない程に
色々と抱え込むことがあるけれど。
それでも。
それだからこそ。
僕達の友情は普通よりも硬く、普遍よりも強く、普段よりも靭くあると
そう、信じていままで仲良くやってきたつもりだった。
普通じゃないからこそ、普通らしく。
だけれどそれは、永遠ではない。
陳腐でチープな言い回しだけれど、
しかし僕はそれをどこか忘却していて。
だからこのお話は、端的に言ってしまえばただの喧嘩だ。
友達の大切さを忘れ、友情を当然と思い、
友愛を平然と扱い、そして仲違いしてしまった。
ただの盛大に軽快な、ちょっとだけ複雑な喧嘩。
そしてそこからの仲直りのお話。
雨降って地固まる。
たったそれだけの、お話。
C
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:12:53.35 ID:iLI/D03QO
『まよいフォックス』
目が覚めると夜だった。
なんて言ってみるとなんとなくファンタジー系の匂いがしないだろうか?
夜の世界に閉じ込められたとか、
世界の時間が止まったみたいな方向性で、
少しばかり終焉の感じが見え隠れするような気がする。
なんて、実際は僕が単に昼寝をしてさらに寝過ごしただけだけれど。
それに春休みの二週間はむしろそれがデフォルトだったし、
目が覚めて真っ暗闇というのは別段どうってことはない事態だ。
真っ暗でも部屋の中見えるし。
支援
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:22:15.09 ID:iLI/D03QO
のそりと起き上がり布団をでて時計を確認すると、
寝すぎとかどうとか言うレベルの寝過ごしではないことが発覚。
すでに日付が変わって一時間という時刻だった。
「……いや、これはないだろ。
いくらなんでもこれはない、今日……じゃなくて昨日一日の起床時間がどうなるんだよ」
えっと……? 休みだと言うのに八時に妹達に起こされて、
朝食を食べながらテレビを見て、
昼を過ぎた頃に昼寝してそのまま――か?
二十四時間の内の二十時間近く寝てる計算になるぞ。
マジかよ。なんで誰もなにも言わなかったんだ……。
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:36:05.64 ID:iLI/D03QO
折角の休みを無意義に消費した後悔で軽く凹む僕。
こんだけ寝たらもう明日の朝まで寝れる訳が無い、
普段から夜型の人間はいいかも知れないが、
突然夜に目が覚めると正直暇のつぶし方に困ると言う。
外にでても店なんか開いてないし、
友人知人に連絡しようにも迷惑になるだけだし。
春休みのときも羽川が漫画を持ってきてくれなければ
学習塾跡に居る時間のほとんどを退屈に過ごしていただろう。
「……散歩でもするか」
暗い部屋の中でうっすらと見える自分の影と
しばしの間睨めっこをした後、なんの変化も見られないのを確認して
立ち上がった。
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:42:51.62 ID:iLI/D03QO
ちょいと来客による停止
なんかこのありゃりゃぎさん戯言使いっぽいな
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと哀川潤が戦うとどっちが強いの?
気持ち的には潤さんに勝ってほしいが残念なことに所詮は「人類」最強…
驚異的な回復力と怪力を誇る吸血鬼には勝てまい
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 22:49:45.82 ID:iLI/D03QO
☆
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 22:51:44.84 ID:Q5dCeCeiO
パー速でやれ!
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 23:12:05.53 ID:PhgTdhP0O
おもしれ
支援
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 23:34:15.17 ID:7Cp++SkiO
☆
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 23:38:19.22 ID:qysrfpeDO
支援
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 23:38:28.76 ID:nldwIob7O
>>217 だがちょっと待って欲しい。
ハートアンダーブレードに気づかれずに心臓をぶちぬいた上に、その状態のハートアンダーブレードを瀕死にした人外三人を相手取ってもまるでひけを取らない忍野メメは人間じゃん。
人類最強の潤さんは忍野より強いってことになるんじゃね?
勝てなくても良い勝負ぐらいにはなるんじゃね?
>>223 忍野のあれはそういう方面の知識があってこそだろ
それに潤さんは正面から正々堂々と戦いたがるだろうから忍野みたいに心臓を抜き出して弱体化なんてさせたりしないとおもう
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 23:44:30.32 ID:88ArF/FZ0
初戦は哀川さんの負けでいいじゃん
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 23:56:57.20 ID:nldwIob7O
次は勝つんですね
分かります
まあなんでもいいけどな
むしろ、戯言遣い対阿良々木暦が見たい
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 23:59:28.21 ID:iLI/D03QO
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 00:33:16.90 ID:AX+XrUgUO
支援
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 00:47:50.23 ID:AX+XrUgUO
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 01:20:31.77 ID:gO6yvXhMO
―――
周囲は闇夜と呼ぶにふさわしく、
多数の羽虫に集られた街灯が等間隔で小さく光を放つ
その周辺のみが仄かにスポットライトのように宙に浮かんで見える。
田舎と嘆くほどではないにしても、決して都会ではない僕の街、
その唯一の光源の幾つかは明滅を繰り返しどことなく不気味な雰囲気を醸し出している。
「この時間じゃあ流石に八九寺も居ないだろうしなぁ……」
季節柄のひんやりとしたか風が僕の頬を撫でる中、
ゆっくりとした歩調で僕は近くの公園を通り過ぎようとして――。
「おや、せせらぎさん」
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 02:02:44.25 ID:DmWpWeufO
支援
気合入れてけよ
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 02:09:38.02 ID:xd6wZHTEO
時間かかるから頑張って支援
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 02:24:07.24 ID:gO6yvXhMO
噂をすれば影が差す。
その言葉の意味合い、強さについては僕はこの身に沁みているが、
しかし前述の通り現在は深夜、小学生が出歩いていい時間ではない。
月明かりもそぞろな公園の入り口。
いつものリュックを背負い、ブランコに腰掛けていた八九寺が僕を呼ぶ。
僕は、いくつかの言いたいことを封じてとりあえずはいつものように返す。
「春の透き通った川の爽やかな流れみたいに呼ぶな、
僕の名前は阿良々木だ」
「かみました」
「違う、わざとだ……」
「かみまみた!」
「わざとじゃない!?」
「狼マスター!」
「カッコいいっ!?」
まるで狗神遣いのような肩書きを得たところで一区切り。
僕はため息を一つついて公園に足を踏み入れる。
おー、来てたか
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 03:08:07.05 ID:gO6yvXhMO
「なにしてんだ八九寺」
小さく足を動かし、ブランコに揺られ揺られる八九寺。
まぁこいつに限って一般の女子が不安に思うような事態は起こらないだろうけれど。
「見ての通り、私に帰る家のあてなんてありませんから朝までの時間つぶしです」
あっけらかんと言い放つ八九寺に、
しかし僕は一瞬言葉に詰まる。
こんな時間に八九寺と会うことがいままでなかっただけで、
今日だけでなくこれまでずっとこうして夜を過ごしていたのだろうと。
そんなことは少し頭を巡らせれば自明のことで、
でも僕はなんとなしに、どうにかしてるのだろうと勝手に納得していた。
まるで、沢山撫でてやって、
明日の今頃には居なくなってるだろうと思ってた箱に入った捨て犬に
次の日同じ場所で出会ってしまった時のような、バツの悪さ。
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 03:17:32.25 ID:sYNyKhRiO
まよいたんかわいそす
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 03:56:52.70 ID:xd6wZHTEO
寝たか?
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 04:01:01.75 ID:JKFHTajBO
テス
八九寺・・・蕩れ
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 04:14:38.26 ID:gO6yvXhMO
しかし、僕の家に招くような雰囲気でもないし。
実際招いたところで月火と火憐が同じ屋根の下に居る以上、
押入れにしまっておきでもしなければただでさえ危うい僕の
家庭内の立ち位置が決定的に崩れ去ってしまうことは目に見えている。
「……そっか」
だから、いま僕にできることなど大してない。
慰めなんて意味が無いし、
家に招くことも別の住居を宛がう事もできない。
なら僕がここで取るべき選択は。
「まぁ、僕も似たようなもんだ。
いまさっき目が覚めたところでさ、丁度いいから話し相手になってくれよ」
この程度、今日一晩に限り八九寺に募ってるであろう
寂しさを切なさを、紛らわせてやる程度のこと。
「こんな深夜に起床とは、阿良々木さんはずいぶんと不規則な生活をしているようで」
「同じ時間に起きてる小学生にどうこう言われたくはないけどな……」
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 04:25:16.13 ID:N/CYbf6b0
>1英美里声シンクロさせたら勃たw
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 04:34:13.77 ID:gO6yvXhMO
八九寺の隣、空席のまま風に揺れるブランコに腰掛ける。
八九寺はそんな僕をチラリと横目で窺って、
そして何事も無いかのように足元に目を戻した。
「しかし阿良々木さんはどうしてこんな時間に起きたんです?」
「ん、いや……」
まぁ、普通の疑問だよな。
でもどうしよう、素直に答えたらまた辛辣な言葉をかけられるんだろうなぁ。
丸一日をほとんど寝てすごしたとか、当然ながら受験生の行動じゃねぇもん。
「その、ほら、そろそろ受験も本格的に近づいてきただろ? だから、そのさ」
とりあえずお茶を濁してみた。
小学生に対してすら見栄をはる無様な僕がそこにいた。
でもまぁ、それでも八九寺のことだからそんな僕の虚栄心など見透かして
鋭く事実を言い当てて色々言われるんだろうなぁとか思っていると。
「あぁ、先日に徹夜でもして、変な時間に寝てしまったんですか。
ダメですよ、勉強というのは長い時間続ければいいというものではありませんよ
時間の長短よりも集中力が問題ですから、そんなことしてたら身体が持ちませんから」
呆れた様にため息を付きながら普通に心配された。
……あれ、言葉上では上手く誤魔化せた感じなのに全然嬉しくない、
それに助かったという安堵も浮かんでこない。
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 04:46:53.22 ID:gO6yvXhMO
「でも、頑張ることはいいことですから。
私は阿良々木さんを応援してますよ」
笑顔。
子供の純粋かつ無垢な笑顔を僕に向ける八九寺。
その言葉、その笑顔に僕は――。
「ごめんなさい! 嘘つきました!」
速行で膝と両手の平、そして額を地につける土下座の形をとり
大声で小学生女児に謝罪を述べる僕だった。
しかし八九寺はそんな僕に対し、
先程の笑顔とは似ても似つかぬ嫌らしい笑みを浮かべて。
「はい、知ってましたよ」
「なっ、謀られた!?」
「阿良々木さんはこういう反応に弱いって羽川さんが言ってました」
「被害者同盟こえぇ!」
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 04:54:59.93 ID:4gzne0yEO
再開してる!
支援
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 05:00:44.16 ID:gO6yvXhMO
ちょっち寝る
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 05:06:55.30 ID:12F4+S5FO
今北
もしかして前のロリコンの怪異の人かしら?
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 05:10:10.61 ID:gO6yvXhMO
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 07:01:52.92 ID:/GwEONe9O
寸止め保守
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 07:42:11.06 ID:b6t7YsepO
ほ
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 08:40:48.98 ID:saOTGOrCO
ほ
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 09:07:21.18 ID:bUEqwqqlO
ほ
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 10:08:31.30 ID:EAvrctY80
保守しとこ
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 11:26:14.09 ID:saOTGOrCO
保守
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 11:40:31.64 ID:uVHJWTD3O
これ、誰か漫画化した方が良いんじゃないか?
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 12:06:50.80 ID:gO6yvXhMO
ほ
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 12:30:10.08 ID:dSYj94gwO
も
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 12:40:26.16 ID:xd6wZHTEO
だ
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 13:01:12.14 ID:+O60L5PlO
セーフ
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 13:21:23.40 ID:+O60L5PlO
アウト
よよいのよい
アク禁うぜー
保守
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 14:54:08.29 ID:LjbOZF5kO
起きろ
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 15:15:29.73 ID:gO6yvXhMO
いま起きた訳じゃないですがおはようございます
しかしあと一時間でバイトの為あまり書けません
くやしい!でも読んじゃう!!
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 15:45:05.68 ID:gO6yvXhMO
羽川と八九寺が仲良くするのは、
絶対に悪いことじゃなくて、きっと良いことなんだろうと思うけれど
こういった情報の共有は僕としてはいただけない。
八九寺にうかつにセクハラすると羽川にちくられるんだもんなぁ。
まったく世知辛くなってしまったものだ世界も。
「いえ、今も昔も変態に対する対処の仕方は変わらず即逮捕です」
「……」
「おや、反論しないんですね変態木さん」
「変態木!? 流石に無茶が過ぎる!」
「ではロリコン木さんとでもしましょうか」
「もうなにがなんだかわからない!」
静まりきった夜の公園で、
やかましくも姦しく談笑する僕達。
傍から見れば歪でも、この時僕達は確かに笑っていた。
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 15:51:13.46 ID:xd6wZHTEO
待ってるぞ保守
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 16:05:41.04 ID:rzC0SiUxO
これはおもしろい
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 16:08:39.12 ID:gO6yvXhMO
「おや、もうこんな時間ですか」
そうしてしばらくの間普通に就寝してる近隣住民に
迷惑をかける会話を連ねていると、
不意に八九寺が時計も見ずにそういった。
言われて空を見上げれば、
端の方が少しずつ明らんできたのが確認できた。
「ずいぶんと話し込んじまったみたいだな」
「楽しい時間はすぐ過ぎると言いますし」
八九寺はいいつつブランコの動きを
地面に靴底をするようにして止める。
「なんだ、もう行っちまうのか?」
「えぇ、そろそろ活動し始める方々も増えますし、
阿良々木さんも今日は学校があるのでしょう?
早いところ家に帰らないと仕度が間に合わないんじゃありませんか?」
「ん、確かにな」
「それに妹さん達に見つかっても面倒なんでは?」
「ん……、確かにな……」
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 16:20:34.90 ID:gO6yvXhMO
流石にかなり寝溜めしたし、
まだまだ僕は眠くないので本音としては
もうしばらく八九寺と身にも実にもならない会話を続けて居たかったんだが。
妹達に発見されて一々変な追及なぞ受けたくはない。
特に火憐の方は最近やたらに僕に絡んでくるし。
別にやましいこと、例えばエロ本とかを買いに行ってた訳じゃないので
そこまで気にすることではないのだろうけど、
嫌なものはやっぱり嫌だし。
「あぁ〜あ、早く一人暮らししてぇなぁ」
「学生ニートの阿良々木さんには夢のまた夢ですよ」
「……確かにバイトの一つもしたことないけどさぁ」
だけど学生ニートって……。
小学生に言われたくねぇなそういうの、
色々と切なすぎる。なんだろうこの切なさ。
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 16:27:51.25 ID:LjbOZF5kO
おっきてた
支援
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 16:40:46.83 ID:gO6yvXhMO
いまからバイト
再開は10時位になるかも
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 16:41:34.80 ID:I6BAoQ/iO
書き溜めを小出ししてるのではないのかね?
〉〉273確かにそう思える
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 17:34:31.05 ID:LjbOZF5kO
ほ
っ
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 18:22:48.48 ID:gO9W0nihO
これはあれか
ありゃりゃぎさんが一人暮らしを始めてはっちーがそこにお嫁さんとしてやってくるわけですね
その伏線なんですね
わっふるわっふる
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 18:25:28.90 ID:gO6yvXhMO
>>273 正直言うと初めてのエレキギターの練習をしながらの即興だったりする
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 18:53:46.11 ID:xd6wZHTEO
ほ
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 19:29:10.26 ID:LjbOZF5kO
ぉ
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 19:37:02.03 ID:Am+L15nAO
阿良々ららららraららあらあらあらうふふふ
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 19:39:25.64 ID:bUEqwqqlO
失礼、噛みました。
違う、わざとだ
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 19:50:35.69 ID:gO6yvXhMO
かみまみた
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 19:51:41.04 ID:2jruwbiaO
わざとじゃない!
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 19:51:52.28 ID:gO9W0nihO
かみまみた!
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 19:57:41.58 ID:gO6yvXhMO
柿真下!
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 20:03:50.60 ID:LjbOZF5kO
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 20:03:53.47 ID:tym8JUdr0
食べ物を粗末にするな!
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 20:11:36.62 ID:xd6wZHTEO
いやいや書けよ
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 20:35:25.74 ID:gO6yvXhMO
バイト終わったら……
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 21:04:33.91 ID:LjbOZF5kO
ほ
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 21:05:50.70 ID:UntvmrCrO
アラララァ
☆ゅ
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 22:09:38.08 ID:gO6yvXhMO
いまから帰りますんで
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 22:36:26.87 ID:WyLSnlY6O
ほ
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 22:57:45.44 ID:oLIhGMbtO
も
べ
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 23:23:17.15 ID:+O60L5PlO
セーフ!?
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 23:27:10.67 ID:gO6yvXhMO
僕が心から沸きあがる謎の感覚に耐えようと
目頭を指先で押さえて白む空に顔を向ける。
あぁ、綺麗だな空。やけに滲むけど。
「おや、どうしました阿良々木さん」
「えっと……、よくわかんないや……」
「自分のことなのによくわかんないとは
だからダメなんですよ駄目駄目さん」
「お前が僕に暴言を吐きたいだけなんだということはわかるぞ!」
「暴言? 事実を述べたですけど……」
「現実はいつも僕に辛辣だ!」
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 23:37:24.85 ID:gO6yvXhMO
とかやった辺りで本日は解散。
八九寺は「それでは阿良々木さん、ごきげんよう」と言って
またとことこ小さい歩幅でどこかに歩いていってしまった。
きっと八九寺は、また僕にどこかで話しかけられるまで、
もしくは八九寺自身が僕に話しかけてくるまで、
一人でずっと当てもなく歩き続けるのだろう。
そう思うと、いまからでも追いかけて呼び止めて、
僕の家にでも連れてって居候でもなんでも
座敷童子のように居座らせたいものだけれど。
扶養されてるただの学生ニートであるところの僕は、
こういった事態に対し非力どころか無力で。
「はやく一人暮らししてぇよなぁ……」
八九寺の寂しさを見過ごすしかできない自分に、
異様に腹が立った。
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/01(日) 23:41:35.50 ID:LjbOZF5kO
しえ、しししししえ シェー
303 :
◆7SHIicilOU :2009/11/01(日) 23:59:17.85 ID:gO6yvXhMO
あー眠い
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 00:01:42.78 ID:xd6wZHTEO
眠いじゃねえよww
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 00:13:25.92 ID:tLq5GzQIO
楽しみにしてんだから早く書けや!
お前のオティムティムの余った皮にアロンアルファ流し込むぞ!
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 00:17:21.03 ID:Sqx6u/kvO
小説とは珍しい
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 00:31:59.27 ID:Kn0AxemDO
えっ
寝たか?
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 01:19:46.02 ID:3fUfDRtrO
ほ
これだからナナシは
未完結終わらせろクズが
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 01:52:36.93 ID:Sqx6u/kvO
☆
3日も保守させて未完とか許されない
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 02:26:18.24 ID:jgm1CF5JO
そろそろパー速行こっか?
移動する?
あ
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 05:15:15.81 ID:+6H9XiZEO
保☆守
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 06:30:33.51 ID:Kn0AxemDO
お
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 06:30:39.53 ID:53EIKoubP
七誌かよ…
また未完作品増やすんですか?w
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 07:40:09.93 ID:ghGVeHD1O
ほし
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 08:14:19.90 ID:Sqx6u/kvO
☆
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 08:44:25.77 ID:Sqx6u/kvO
☆
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 09:24:44.35 ID:Sqx6u/kvO
へし
保守
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 10:46:13.96 ID:Sqx6u/kvO
☆
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 11:12:56.80 ID:306YKZQAO
ほ
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 11:16:40.52 ID:0jH651+LO
阿良々木さんはもう八九寺にプロポーズ済だよ
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 11:18:57.28 ID:HjP9Bq6JO
アッララァァ木さん!
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 11:56:57.31 ID:Sqx6u/kvO
保存
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 12:23:51.66 ID:pHEThXfLO
―――
「兄ちゃんどこ行ってたんだ! 心配したじゃないか!」
住宅地の端の方、太陽がじわりじわりと姿を現す中を
僕は玄関ポストから中を覗いて内側で待ち受ける誰かが
存在しないことを確認して音もなく帰宅。
五分五分程度と思っていたが、どうにか今回は
バレずに済んだようだと軽く安堵をしつつ
暖かい家内の空気に身を任せて自室に戻る僕。
朝の空気は比較的綺麗で、今日みたいに
散歩から帰ってきた時に感じる家の匂いというものが
なんかやけに落ち着いたりする。
こういう匂いというのは各家庭それぞれにある、
他人の家に行くとすぐわかるなんとも言えない匂い。
なんだか女の子の家に関して匂いとか言うのも
やや変態っぽい気がして困るのだけれど、
実際神原の家も、戦場ヶ原の家も、千石の家も、
それぞれそういう匂いがあった。
羽川の家には、まぁ、言った事がないのでわからないが
なんか消毒液の匂いがするんじゃないだろうかとか勝手に想像してみる。
病院みてえだ。
矯正プログラム。リハビリ。
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 12:28:00.85 ID:mN1iD3urO
始まった!
頑張れ
俺がSS書いてやんよ
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 12:46:26.68 ID:pHEThXfLO
まぁ、匂いというのはそれに限らず
人間に対して色々と影響を及ぼす物で、
逆にあまりにも標高の高い山とかだと
動植物が居ないためになんの匂いもなく
登山者達は非常に不安になるとかもよく聞く話で。
つらつらとそんな思考を適当に流しつつ、
僕は僕の部屋、もっとも僕が落ち着く場所に帰依した。
した、ら、何故か大きいほうの妹、
栂の木二中のファイヤーシスターズの実践担当、
阿良々木火憐が僕のベッドででかい身体を猫のように丸めて転がっていた。
「……心配してくれるのは兄として、まぁ、喜ばしいことなのかも知れないし
場合のよっては心配かけた事に対し謝罪をしてやってもいいけどさ」
僕は僕の姿を見るなり上体を起こして大声を出す火憐に近づいて、
側頭部に鋭くハイキックを見舞ってやった。
火憐は避けようともせずベッドに再度ぶっ倒れたが無視。
「なんでお前がこんな時間に僕のベッドで寝てんだよ!」
「兄ちゃんの帰りを待ってたに決まってんだろ!」
「意味がわからない! なんでそこで待つ必要があったんだよ!」
フェイントか? フェイントかけたかったのか?
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 13:00:05.49 ID:35pGAotBO
ほ
支援
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 13:09:05.89 ID:pHEThXfLO
「確かにここで待つ必要はなかったけどさ……」
「なかったのかよ!」
よいしょ、と言いながら起き上がってきたばかりの妹に再度蹴り。
今度は少し手加減したのだが、火憐は大げさにぐはっ! とか言いながらぶっ倒れる。
おきあがりこぼしみたいだなあとか思ったけど、
流石に蹴る理由が面白いからで蹴られては火憐も反撃してくるだろうので自重。
というかなんでこいつは僕の不在に気づいたんだろうか?
「そんなん気配で一発に決まってんじゃん。
トイレに行こうと思って部屋をでたら兄ちゃんの部屋から兄ちゃんの気配がしねーからさあ」
「気配で!? すげえ! お前そんなことできたのかよ!」
つーか気配で不在がバレるなら、
過去に僕が夜な夜なでかけた際の小細工は全て無意味となるんだけれど。
うわあ、もう迂闊にエロ本の一つも買いにいけねえじゃんかよ。
「まぁ兄ちゃんが夜に居なくなるのはよくあることだから最初は気にしてなかったんだけどさ
一時間しても二時間しても帰ってこないからなにかあったのかと思って」
「なにか合ったって、例えば?」
「敵対勢力に捕まったとか、抗争に巻き込まれたとか」
「お前らと一緒にすんなや! 僕はただの一般人だからな!?」
「なに言ってんだ兄ちゃん、あたしの兄ちゃんである兄ちゃんがただの一般人な訳ないだろ」
「ぐっ……確かに! っていうか自覚あんなら少しは控えろよ」
「やりすぎなくちゃ正義じゃないってどっかの誰かが言ってたぜ?」
「んなもんを見本にすんな!」
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 13:16:43.63 ID:ueKCEqa5O
歯磨きは?歯磨きはあるの?
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 13:35:40.43 ID:Sqx6u/kvO
信じていたぜ
支援
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 13:53:47.44 ID:3fUfDRtrO
支援
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 13:57:52.79 ID:pHEThXfLO
ぐだぐだだ。
なんかもうよくわからない。
えっと? なんの話してたんだっけ僕。
「兄ちゃんがどこでなにをしていたかという話」
「いや、火憐ちゃんが何故僕のベッドで丸くなっていたかという話だ」
「あぁそうか。ん〜、でも大した理由じゃないぜ?」
「大したことなくても理由があるなら言ってみろ」
「兄ちゃんは家に居ないし他のみんなも寝てる訳で、
折角だから兄ちゃんの匂いでも……」
「変態だーーっ!」
妹が変態だった。
おかしいとは思っていたんだ、
なんかあの歯磨き事件以降やたら絡まれる(物理的に)頻度が増えたし、
僕も少しは仲良くなれたんだろうとか思ってたけど、
まさかそういう方向に妹が走り始めたなんて……。
恐るべき神原マジック、あの行為の残滓がこんなにも強い影響を及ぼすとは、
これも一種のつり橋効果なんだろうか?
あのとき僕が火憐に感じた可愛さとかその他諸々の決して抱いてはいけない感情を
火憐も僕に対して抱いてしまったのだろうか。
あぁ僕はなんて安易に神原マジックを使用してしまったんだろうか……。
大切な妹の今後の人生を狂わせてしまうなんて。
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 14:05:15.60 ID:XTnPsl5Z0
火憐ちゃんになら俺のにおいをかがれてもいい(キリッ
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 14:22:14.30 ID:Vqhzt0QlO
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 14:35:46.99 ID:Sqx6u/kvO
実に名伏しがたいな
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 14:41:02.55 ID:pHEThXfLO
「そ、そんなに匂いをかがれるのが嫌だったのか!?」
「違うっ! いや、違わないけどどこかズレてる!」
「なら代わりにあたしの匂いをかいでもいいから!」
「お断りだ! なんで兄妹でお互いの匂い嗅ぎ合ってんだ!
普通にヤバイ状況だからそれ! 母さんにでも見られたら即家族内会議だ!」
「そのときは素直にあたしと兄ちゃんの関係を白状すればいいじゃないか!」
「僕とお前の関係で親にわざわざ改めて言うことなんてなにもねえよ!
ただの兄妹以外の何者でもねえ! 捏造すんな!」
「じゃあどうすればいいって言うんだ!?」
「なにもしなきゃいいんだよ!」
馬鹿すぎる会話だった。
つーか時間を考えろという話だった、
まだ早朝だというのに、本当お前ら本当は親に発見されたがってるのかという声量だ。
落ち着け僕。
「ほら、僕は違うけど、男が初めて異性を感じるのは母親とか言うように
火憐ちゃんも一番近い場所である兄の僕に変な風になってるだけだって、
それがこの間ので助長されてるだけなんだからさ、
火憐ちゃんは、彼氏居るだろ? 明日にでも会ってこいよ、そうすればきっと元通りに……」
「あっ、瑞鳥君とは別れた」
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 14:57:39.22 ID:pHEThXfLO
「ん?」
いま、なにやら今後の明暗を決める
決定的な台詞が平然と吐かれた気がする。
「え? ちょ、……なに?」
「だーかーらー、あたしもう瑞鳥君とは別れちゃったし」
「は? え、なんで?」
僕がそう聞くと火憐は
わざとらしく照れてますみたいなポーズを作って。
わかってるくせにぃ、とか本格的に僕のピンチを招く言葉を口にした。
……いやいやいや、意味がわからない。
ちょっと待ってよ、なにこの展開、
今回の話って八九寺がメインじゃなかったっけ?
なんで妹と危ない雰囲気醸しだしてんの?
落ち着け僕、もしかしたらこれは火憐のハイセンスなジョークかもしれない、
きっといまにも堪えられなくなった爆笑がこの部屋を包むに違いない。
「僕は騙されないからな! わかってるんだからな、
僕がそこで火憐ちゃんに下手な行為に及ぼうとしたところでカメラを構えた月火ちゃんが
ドッキリの看板もって突入してくることくらいな!」
言いながらバンと部屋から飛び出してみたが、
廊下にはいまかいまかと出番を待つ月火はいなかった。
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 14:59:54.17 ID:Kn0AxemDO
支援
しえーん
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 15:20:13.95 ID:pHEThXfLO
ヤベー脱線しまくりでどう修正したものか……
未完はやめろよ。ある程度プロットを書いておけ。期待
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 15:23:06.11 ID:tLq5GzQIO
僕的には火憐ちゃんルートも全然ありです!
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 15:23:07.06 ID:H4KKJ9iyO
章変えリセット
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 15:40:48.95 ID:+6H9XiZEO
原作を知らない俺に歯磨きkwsk
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 15:47:31.90 ID:ueKCEqa5O
>>352 歯磨きは口の中という粘液に触れる行為なんだ
つまり気持ちいい、あとはわかるな?
ぎゅっと、いつの間にかベッドから立ち上がっていた火憐が
後ろから僕に抱き付いてきた。
遊びとか勢いでやってくるいつもの首に腕を回す形ではなく、
僕の胸の辺りに腕を回して、密着するように抱きついてくる火憐。
「火憐ちゃん……」
「なに、兄ちゃん」
「いまのところまだ明言はされていないから、
勘違いかもしれないけどさ。マジなの?」
「うん……。ごめん」
「そっか……」
僕は回された火憐の腕をつかみ、
少しだけ力の抜けたのを確認してから火憐に向き直る。
火憐は、頬を紅潮させ、瞳を潤ませてこちらを見ていた。僕は。
「ごめん火憐ちゃん」
「そ、うだよね……」
「そんなこと言われてさ、僕は兄ちゃんのままじゃいられない」
「えっ?」
僕はそういって、火憐を抱き上げてベッドに放る。
「に、兄ちゃん?」
慌てた様子の火憐に僕はなにも言わず、
覆いかぶさるように自分もベッドにあがる。
そして、火憐に顔を近づける。
火憐はそこでゆっくりとまぶたを閉じ、
僕は火憐の薄い桃色の唇に――。
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 15:52:36.02 ID:mN1iD3urO
誰がこの展開を予想できただろうか
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 15:54:54.32 ID:NBUKVlRRO
爆発した
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 16:10:13.39 ID:pHEThXfLO
―――
秘技・章変えリセット。
なにも起こってないよ。
……いや、本当に、なにもしてないよ、
法に触れるようなことも、倫理的にまずいこともなんにも。
実際あのままだったら危なかったのは事実、
というか危ないもなにもストレートに及んでいただろうけど
そこはそれ、運命の悪戯とか神の意地悪とかそんな感じで
隣の部屋、つまりは妹達の部屋から目覚ましの鳴る音が聞こえてきたのだ。
……あとは、まぁ、察しの通りと言っておくしかあるまい。
まぁ月火はそこまで寝起きのいいほうではないので、
即座に居間に移動、たまたま目が覚めたからテレビでも見てたんだよー
みたいな感じで流血沙汰は逃れたけれど
代わりに火憐とは後日改めて話さなくてはならなくなり
中途半端に終わった行為とかも含めて、
非常に気まずい感じである。
この心持のまま羽川と会ったら最後、
全て一瞬で悟られてしまうことは明白で
僕としてはもうどうしたらいいのか頭を抱えるばかりである。
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 16:11:18.55 ID:XTnPsl5Z0
もうこのまま火憐ちゃんルートにしようぜ
お前が書きたかったものはきっとそれだ
全人類が否定しても俺だけは肯定してやる
っていうかお願いします;;
まだ落ちてないのかw
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 16:21:34.84 ID:tLq5GzQIO
何この
>>1 西尾維新じゃね?
ぜひ火憐ちゃんルートでいって欲しい
というかはっちーも火憐ちゃんも両方やって下ぱい
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 16:24:48.49 ID:3xF2Pt2tO
保守せざるをえまい
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 16:31:13.00 ID:pHEThXfLO
しかしいくら頭を痛めてもそんなすぐに解決策など浮かぶはずもなく、
受験生たる僕としては羽川に全てが露見する危険を目の前にしながらも
制服に身を包んで学校へ向かわなくてはならず、
僕はママチャリで温まりきらない朝の空気の中を
うんうん唸りながら前進する。
「む、おはよう阿良々木先輩。今日も清々しい素敵な朝だな」
空気に居た堪れなくなっていつもより早く登校した所為か、
校門で痴話喧嘩を行うカップルを尻目に校内に入ると同時に
神原が軽快に僕の目の前に現れた。
自転車に乗っている僕の目の前に。
「あぶねえ!」
意識を脳内に巡らせてばかりいた僕は、
それに気づくのが遅れ危うく神原を轢きそうになるが
甲高いブレーキ音を響かせて間一髪ストップ。
避けろよ神原。つか飛び出すなよ神原。
「なんだ、轢いてくれても構わなかったのに」
「その残念そうな表情をやめろこのドM!」
「無論阿良々木先輩だからこそだ。他の男の自転車には轢かれ様と思わないから安心してくれ」
「全然安心できねえ! むしろ不安で一杯だ!」
登場早々相変わらずの性能を見せてくれる神原。
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 16:41:54.34 ID:pHEThXfLO
軽く誤字ったけど気にしない
そしてバイトに行く
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 16:43:56.78 ID:mN1iD3urO
あぁ……火燐ちゃんルートが
次は是非とも月火ちゃんルートに
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 17:10:42.92 ID:oF6XnC5VO
もうハーレムルートでいいんじゃね
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 17:14:47.67 ID:XTnPsl5Z0
バイト・・・?
ああ本業の物書きか 保守
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 17:26:48.03 ID:Sqx6u/kvO
西尾維新が暇潰しをしているのだとしてもあまり驚かない
☆
保守
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 18:15:28.11 ID:Kn0AxemDO
ほ
おなかがなくから帰ろ〜♪
月火ちゃんとの猟奇展開マダー?
あああ木君が五体不満足になる予定はあるんですよね?
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 18:59:45.09 ID:8v8EzlF7O
保守
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 19:19:13.66 ID:8v8EzlF7O
落ちるぞ
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 19:20:20.77 ID:3xF2Pt2tO
落とさないでください!
落とす人は嫌いです!
楽しみだな配信
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 19:58:35.24 ID:8v8EzlF7O
保守
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 20:04:26.84 ID:3xF2Pt2tO
保守しない人は嫌いです!
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 20:14:12.39 ID:n67Q9LnnO
ロリコンだらけですね!
ぽしゅ
まだまだあ
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 21:05:21.24 ID:zSWpC5iGO
保守派
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 21:19:06.58 ID:pHEThXfLO
ほ
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 21:41:22.09 ID:3xF2Pt2tO
バイト中だが保守!
なんでこういう時に限ってパソコンがアク禁なのか
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 22:18:29.26 ID:pHEThXfLO
ただいま帰りました
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 22:22:20.66 ID:H3Ur72x6O
おかうりなさい
ts
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 22:27:45.69 ID:WPYNAPn90
やったーーーーーーーーーーーーーー
やっと規制解除キターー
そんなことより13話まだなの・・・
規制解除
十三話は少なくとも0時超えそうな状況らしいぜ
まぁ配信始まっても混雑で見れない人続出しそうだし
明日に回したほうが賢明かもよ
保守
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 22:55:37.01 ID:CM7ystRGO
ほ
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 22:58:24.71 ID:pHEThXfLO
>>362 もう一回この位置関係でペダル踏み込んでやろうかと一瞬思ったが
しかしそれをやっても神原は喜ぶだけだし。
僕はと言うとたちまちこの変態のファンにフルボッコにされるだろう。
一定以上の知名度を得れば常に周囲にボディーガードが居るようなもんだ、
いいなあスター。
「どうした阿良々木先輩、具合が悪いなら私が太もも枕をして差し上げるが?」
「太もも枕!? なんだ太もも枕って! 初めて聞いた!」
「だが阿良々木先輩、考えても見てくれ。
普通に膝枕などと言っても、実際に頭が乗ってる部分は太ももじゃないか」
「まぁ、本当に膝に乗せたら後頭部痛いだろうし……」
「だから私はちゃんと事実に適した名称をつけるべきだと思うんだ。
太ももに頭を乗せるならきっちり太もも枕と言うべきとな!」
……言いたいことはわかる。
わかるんだけどさあ、お前が言うとなんか反発したくなるよ神原。
他の事ならまだしも、こういう事だと特に。
「とりあえずお前の意見はわかった。
つまり事実と名称が食い違ってるのが許せないんだな?」
「そういうことだわかってくれて嬉しいぞ阿良々木先輩。
それに、太もも枕の方が耳にしてムラムラするしな!」
「あぁそんなことだろうと思ったよ! やっぱり神原は神原だな!」
本当この後輩は期待を裏切らねえ。
それと、校門入ってすぐのまだ登校する生徒の多いこの場でそんなことを
声高らかに口にしていいのかよスター。
スターは周囲に常にボディーガードが居るのと同時に
周囲に常にマスコミが居るわけでもあるんだぞ?
ktkr!
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 23:03:14.06 ID:WPYNAPn90
神原の太もも枕・・・ごくり
あと一時間で日付変わるがまだ配信されないのか
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 23:11:26.80 ID:pHEThXfLO
「何を言ってる阿良々木先輩。私はすでに引退した身だぞ?
スターとか言うのも昔のこと、今の私は普通の女子高生だ」
「それはどうだろうな……」
夏休みに火憐に存在を教えられた神原の非公式ファンサイト、
その名も神原スールのことはまだ記憶に新しい。
火憐もあそこの訪問者数は衰え知らずとこの前言っていたし、
悔しいことにこの変態は面が結構いいからな、
もうしばらくはスターの肩書きは消えないだろう。
「っていうかそうだよその火憐ちゃんだよ!」
「ん? どうした阿良々木先輩、急に妹さんの名前を叫んで。
とうとう妹さんの処女を奪ってしまったのか?」
「そうじゃねえ!」
惜しいけど。
非常に世間的に厳しいことにその発言はかなり近いけど。
でも危うく惜しいどころド真ん中大正解になるところだったことを考えると
素直にそうじゃねえとも言い切れないけど!
でも違う!
「む、違うのか。 先程から阿良々木先輩の身体から妹さんの匂いが
強く匂って来るんだが、そうか違うのか……」
「匂いで判断できるのか!?」
いや、そういえば戦場ヶ原も匂いで羽川の存在を見通したことがあったな。
なんだそれ、一子相伝の極意みたいな物なのか?
僕にもできるかなその技、少し使ってみたいんだけど。
まだ規制中か
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 23:21:32.14 ID:pHEThXfLO
「なにを言ってるんだ阿良々木先輩。
阿良々木先輩が本気になればこの位造作もないだろう?
いや、阿良々木先輩の事だからな、きっと周囲10km以内なら
どこに誰が居るか即座に風に流れる匂いで判別できるに違いない!」
「なに断言してんだお前!? 流石にそれは人間技じゃねえぞ! 無茶振りにも程がある!」
「ま、……まさかできないのか!?」
「できるかっ!」
あー、ちくしょう面白いなぁ。
話が全然進まなくてイライラするべき場面なのに、
それ以上にこいつと話してると無駄に面白いから困る。
けど、今回は流石にこのまま解散でおじゃんでございますになっても困る。
家庭崩壊の危機が普通に接近してるんだからな。
「家庭崩壊……? やはり阿良々木先輩、妹君に手をだして……」
「そうじゃ――、……そうだよ」
反射的に否定しようとして、
それだと振り出しに戻るので諦めて肯定した。
処女は奪ってないけど、しかし手をだしたのは事実だ。
蜂に刺された訳でもないのに、個人的感情に流されてキスをした。
それは手をだしたに含まれない筈がない。
401 :
◆7SHIicilOU :2009/11/02(月) 23:28:31.13 ID:pHEThXfLO
「僕に歯磨きを使った技を教えたの覚えてるか?」
「ん? ……あぁ、あれか。覚えているぞ阿良々木先輩。
あれは私の編み出した技の中でも五本の指に入る――」
「あれをな、前に上の妹にやったんだよ」
「は?」
間の抜けた声を上げて、ポカンとした表情になる神原。
うん、まぁそうなるよな。
神原のこういう表情を見るのは珍しいので、写メでもしようかと思ったが
いまはそんな場合じゃない。
「あれを妹さんにやったのか阿良々木先輩」
「うん、罰ゲームと称してな」
「馬鹿じゃないのか?」
……発明した人間に言われた。
しかも思いっきり素で言われた。
なんだこの屈辱感。
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 23:33:47.76 ID:35pGAotBO
八九寺はどこいった
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 23:39:43.32 ID:oVMHgrBZO
家に帰ったんじない
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 23:39:53.43 ID:2Dq4CXApO
バルカン後輩の素の正論にワロタw
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 23:45:56.59 ID:mN1iD3urO
変態に馬鹿と言われた変態
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/02(月) 23:59:25.93 ID:pHEThXfLO
「ははぁ、わかったぞ阿良々木先輩。
確かあの頃に上の妹さんと少し仲良くなったとか言ってたのはそれが原因か。
なるほど、歯磨きプレイは実際かなり"くる"物があるからなあ」
「ご明察だよ。素晴らしい着眼だ神原」
「そしてそれ以降親しくなった結果妹さんから本気で言い寄られて
例の如く女の子と押しに弱い薄弱な阿良々木先輩はあえなく墜落といったところか」
「ご名答だよ。素晴らしく慧眼だ神原」
「……馬鹿じゃないのか?」
あまりにも会話の内容が深くなってきたし、
時間も結構経ってしまったので一先ず駐輪場に移動。
自転車から降りて近くの植え込みに座っての会話であるが、
場所が変わっても神原の言葉は変わらなかった。
「なあ阿良々木先輩。馬鹿じゃないのか?」
「何度も繰り返すな! 自覚してるよそれくらい!」
「自覚してることは、自覚してないより良いとか思っては駄目だぞ先輩」
「お前は本当に戦場ヶ原に似てきたな……。
戦場ヶ原がデレたからってそんな代役を務める必要なんかないんだぞ神原」
僕の心がマッハで挫けそうだ。
なんで僕は後輩から虐められてるんだろう?
お前のパーソナルはドMだろうが、
なんで僕を軽快にSるんだよ……。
支援
化物語公式サイト落ちた?
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 00:08:30.63 ID:FHIpdzDJO
支援
この神原凄く良い
支援
でもららららさんって神原に苛められたいって佰物語で言ってなかったっけ
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 00:24:01.90 ID:xwHPzEbiO
「まぁそんなことは置いといてだ」
置いてかれた。
そんなことと言われた。
「つまりなんだ阿良々木先輩。
阿良々木先輩は私が伝授した歯磨きプレイを妹さんに行ったら妹さんに惚れられた、と。
そしてよもやとは思うがそれの責任を私に求めようなどということをしようと?」
「えっと……」
「それはな阿良々木先輩。
銃を撃ったら、人が死んでしまい、その責任を生産してる会社に求めるようなものだぞ?
結局は物や技術に罪はなく、それを扱うもの次第で意味が変わるのだ。
パソコンのファイル共有ソフトの製作者だって無罪になっただろう?
それともなにか、私は阿良々木先輩にアレを教える際、
この技を妹さんに使うと惚れられるので注意してくださいと言うべきだったかな?」
正論だった。
この上なく正論だった。
ここまで理路整然と言われて、なお我を通すほど僕は厚顔無恥でない。
いや、一時でも責任を神原に押し付けようと、
自分の行為の結果から目をそむけようとした。
それだけでも十分厚顔無恥な行動か。
「……ごめん神原。これは徹頭徹尾僕の責任だったな」
やっぱり神原は最高だな。
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 00:43:11.93 ID:xwHPzEbiO
情けない。
兄なら妹の全てを受け入れて然るべきとか普段はほざいてる癖に、
土壇場でこの有様か。そりゃ呆れるわな。
火憐もこんな兄に一時とは言え恋愛感情を抱いてしまうなんて、
しかも既に居た彼氏とも別れてしまって。
僕は火憐に取り返しのつかないことをしてしまったんだ。
「……阿良々木先輩の良いところは直ぐに素直に謝れるところだと、私は思うぞ」
不意に、神原は先程までの批難する口調を改めて
普段の声質に戻し、小さくそう言った。
「取り返しの付かないことなんてない」
「神原……」
「いますぐ答える必要などないではないか。
確かに流れのまにまに妹さんを抱きそうになったのは猛省すべきだろうが、
しかし反省することと後悔することは違うぞ?
妹さんを思うなら、妹さんにきっちり本音でぶつからなくてはな」
「……本音で、か」
「それで結果が近親相姦なら、なに国外逃亡すれば良いさ」
そういってケラケラと愉快気に笑う神原。
僕は、なんというかころころと変わるその態度に嘆息しつつ。
ただ感謝の念をこめるばかりだった。
しえーん
保守
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 01:00:29.71 ID:xwHPzEbiO
「ん……」
と、神原が突然眉を顰めて珍しくも不快そうな声をだした。
僕はつられて神原が見ている先に目を向けると、
後輩と思しき男女の二人組みが喧々囂々と口喧嘩しているのが見えた。
どうやら校門前でやりあっていたのとは別のカップルのようだけれど。
「……また、喧嘩か」
「また、というからには、これが二度目以上ということか阿良々木先輩」
「これで三度目だけど……。神原もか?」
「うむ、同性だったりカップルだったりと様々だが、
登校中だけで四組喧嘩していた」
「そりゃまた凄いな……、結構距離があるとはいえそれは異常だろ」
「しかも少し聞き耳を立ててみると、誰も彼もが本当につまらないことで喧嘩をしているように思える」
「ふうん、人の機嫌を悪くさせる怪電波でも流れてるのかね?」
一ミリも思ってないことを口にしてみる。
けれどそれに対する神原からの返答はなく、
少し考えこむように顎に手をあてて目を伏せている。
こういうとき、神原が自分の内側に言うべきだと言うほどではないが、
言っておきたい何かを溜めているということをそろそろ付き合いの長い僕は知っている。
「なにか言いたい事があるなら言えよ神原。
ぶっちゃけもう僕等の間で遠慮もなにもあったもんじゃないだろ」
「……そのだな、関係ないとは思うのだが。
先程阿良々木先輩を私が捲し立てた時も、
そこまで自分の感情が高ぶっていた訳でもないのに
強く責めるような言い方になってしまってな、
いや、今更な弁解なのはわかっているのだが……」
し
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 01:16:16.52 ID:xwHPzEbiO
もごもごと、段々語尾を小さくして言い切り、
どこかシュンとした神原は割合可愛かった。
けど。……ふうん、言い方になってしまった、ね。
どうだろう、神原のことだから嘘や誤魔化しって訳ではないだろうけれど、
所謂"口を滑らせてしまった"みたいなことは誰にでもあること、
ことさら気にすることでもないのかな。
「いや、事実は事実だ。
逆に叱咤されて目が覚めたみたいなさ、すっきりしたよ。ありがとう」
「そうか、流石は阿良々木先輩だ。心が広いなんてものじゃないな、
私なんかには広大すぎて全貌が掴めそうにないぞ、
阿良々木先輩の役に立てて私は心の奥底から歓喜に震えている」
「……そういうところは変わらないのなお前」
「当然だ、私が口上でなにを言おうと
阿良々木先輩を尊敬するこの心だけは一生不変だ」
「やっぱりお前格好良いよ」
そんなやり取りを最後に、
目の前で喧嘩別れする男女二人を尻目に、僕達は仲良く笑って別れた。
もう予鈴が鳴る。
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 01:19:39.95 ID:xwHPzEbiO
そろそろ寝ます
最近規則正しい生活リズムを刻むために夜更かしのし過ぎは厳禁なのです
あと、何度か言われてたけど俺は
>>1じゃないです
乗っ取りです
強盗七誌です
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 01:21:00.65 ID:YaHEPrdmO
怪電波ね……
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 01:22:52.88 ID:ULFEaLXdO
もうスレタイ無視してかれんちゃんルートでいいよ
お願いします
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 01:30:43.94 ID:YaHEPrdmO
>>419 お前様が
>>1じゃないのは百も承知だ
でもそんなことはどうでもいい
待ってるぞ
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 01:35:03.39 ID:DLcYJSXwO
今の人はどっから書いてんの?
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 01:53:48.32 ID:xwHPzEbiO
>>423 >>206からのまよいフォックスを書いてます
その名の通り狐の怪異をだしますがなんの怪異かわかっても静観していただきたく存じます
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 02:01:20.52 ID:DLcYJSXwO
把握
支援
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 02:30:11.79 ID:FHIpdzDJO
ほ
期待
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 03:22:30.45 ID:YaHEPrdmO
ほ
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 04:20:18.82 ID:RxdjsAA2O
ほす
最新話8時とか……
寝るまでが今日らしいが俺はもう寝るぞ!保守
ほ
ほ
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 07:16:31.37 ID:hadI541Z0
おは保
にゃははははー
保守
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 08:50:51.92 ID:xwHPzEbiO
おは保守
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 09:32:14.52 ID:5j+v5s3CO
保守々木さん
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 10:10:54.93 ID:deJ79sE2O
ほ
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 10:40:33.62 ID:RKc+sSNRO
☆
ほおおおおしゅううううう
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 11:42:58.40 ID:RKc+sSNRO
☆
つばさキャット面白かった
全然観れそうにねぇorz
昨日からずっと待ってたってのに
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 12:26:52.92 ID:WPQPmCf1O
wktk
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 12:33:09.45 ID:FHIpdzDJO
まだかなぁ
もう最新話配信されてる?
紙芝居ある?
ほ
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 13:20:46.67 ID:xwHPzEbiO
>>418 ―――
「どうしたのお兄ちゃん、狐に吊るされたような顔をして」
特にイベントもなく学校の授業を消化して、
何事もなく家に帰宅した僕を出迎えたのは
肌けきった和服で居間に寝転がる月火の上記のような言葉だった。
「なんだよ狐に吊るされた顔って、意味がわかんねえよ馬鹿」
「じゃあ狐に睨まれた蛙のような顔」
……多分それはたまたま目が合っただけだと思うな僕は、
狐も蛙もお互いに興味なさそうだもん。
それに、多分狐に摘まれた顔と言いたいんだろうけど、
そんな顔は多分してないぞ僕は。
身に積まされる話ならされたけど。
「まぁなんでもいいよ、で、どうしたのお兄ちゃん
そんなションボリした表情で、とうとう彼女に振られた?」
「なんでそんな楽しそうに振られたと聞くのか僕にはわからないな」
「だって、前二人で居るの見たことあるけど
凄い可愛い人だったじゃん。お兄ちゃんには勿体無いよ」
……あぁ、そうかこいつはツンの戦場ヶ原を見たことはないのか。
確かにデレっつーかドロ状態の今の戦場ヶ原だけを見れば
そんな感想がでてもおかしくはないの、か?
再開したか
早くサータアンダギーちゃんを出すんだ
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 13:52:05.68 ID:FHIpdzDJO
ほ
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 14:14:07.61 ID:xwHPzEbiO
「彼女とは良好にやってるよ」
「ふうん」
と、急に冷めた調子になる月火。
冷めたというか、白けたというか、
拗ねてる、のか?
いまいち僕には判別し辛い。
月火は、そんな僕の沈黙をなんと取ったかそっぽを向いたまま呟く。
「火憐ちゃんがさあ、彼氏と別れたんだって」
しんみりと、呟く月火。
すでに本人から暴露されてる僕は、反応に詰る。
タイムリーというか、なんというか。
「最近少し不調気味ってのは聞いてたんだけどさ、
なにが切っ掛けなのか知らないけど急に別れちゃったって」
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 14:33:48.96 ID:xwHPzEbiO
「急に?」
「うん、理由は教えてくれないんだけどさ。
ただ喧嘩したってしか言わないの」
「喧嘩、ね」
「うん。なんかここ二,三日やたらみんなギスギスしてる。
いつもどっかで誰かが喧嘩してるの」
「月火ちゃんとこもそうなのか」
「お兄ちゃんの高校も?」
「そんなところだな。今日一日で既に六回位」
何事もなく、とか言ったものの
実際はそんな感じ。
僕自身のエピソードには関係がないけれど、
しかし規模の大小関わらずあちこちで喧嘩をしているのを見かけた。
神原の言うとおり、聞いてみれば非常にくだらない内容で。
「じゃあそれがションボリしてる理由?
お兄ちゃん私達とは結構喧嘩するくせに他人の喧嘩とか嫌いだもんね」
「確かにそうだけど……。でもそれは理由じゃないな」
喧嘩、喧嘩。
羽川のいつもより激しかった説教は、関係あるのだろうか?
単にあれは僕の罪状がでかかっただけという話だけれど、
でも、あちこちでこうも喧嘩続きと言う話を聞くと
どうにも関連性を疑ってしまうのは、もう仕方ないことなんだろう。
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 14:45:21.08 ID:QOojfchI0
支援
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 14:49:39.21 ID:xwHPzEbiO
「月火ちゃんはどうなんだ?」
「へ?」
「月火ちゃんは、えっと、蝋燭沢君だっけ?
彼と仲良くやってるのか?」
以前はラブラブボンバーとか
よくわからないことを言い放っていた月火。
「ん、微妙かな」
しかし反応鈍かった。
「微妙?」
「……火憐ちゃんじゃないけど、私も喧嘩しちゃってさ。
なんで喧嘩したのかわかんないんだけど
ただ、喧嘩になっちゃって」
「なんで喧嘩したのかわからない?」
「うん、まぁすぐ仲直りはできたんだけど……」
理由もわからず喧嘩なんて、
そんなのあるのだろうか?
大なり小なり怒りを持つには原因があって起因がある、
それらがなしにいきなり喧嘩に発展するなんて
気が触れたとしか思えない。
気が触れて、期が振れた。
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 14:51:11.77 ID:brIlXvDh0
まとめとかに載らないかな
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 15:09:37.06 ID:xwHPzEbiO
「あー、月火ちゃん」
「なに?」
「なんか欲しいものあるか?」
「なんで? お兄ちゃんらしくないね、裏でもあるの?」
「ねえよ、つか傷心の妹を気遣ってなにが悪い。僕はお前の兄だぞ?」
「あははっ、らしくないかも。
っていうかお兄ちゃんも私達がいきなり気遣うようなこと言ったら
絶対いまの私みたいな反応するじゃん」
「あー」
するな、絶対するな。
というかしてきたな、これまで。
以前勉強で夜遅くまで根を詰めてる時に
月火が気を利かせて夜食を持ってきてくれた時が一度あったが、
その時の僕の第一声は「ありがとう」でも「助かるよ」とかそんなものではなく
「気でも狂ったか?」だった。いや、「毒でも入ってんだろ?」だったかな?
どちらにせよ、その後勉強どころではなく、
命がけの鬼ごっこに発展したのはわざわざ説明するまでもないだろう。
まったく、とんだ兄貴である。
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 15:15:43.76 ID:xwHPzEbiO
「まぁいいや、いらないならそれでもいいけど――」
相変わらず寝転がったままの月火に背を向けて、
再度玄関に向かおうとしたところで。
「プリンが食べたい、あとシュークリーム」
月火が起き上がって、小さくそういった。
「コンビニ産でよけりゃあな」
「うん。二つずつだよ」
「……了解」
「あぁ、あとお兄ちゃん」
「うん?」
「せめて着替えてからでかけたら?」
459 :
◆7SHIicilOU :2009/11/03(火) 15:17:48.42 ID:xwHPzEbiO
バイト行ってきます
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 15:19:32.84 ID:YaHEPrdmO
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 15:44:42.02 ID:ier4CdstO
すごくおもろい
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 15:51:07.14 ID:4X6NuNbNO
そう言えば
蝋燭沢→蝋燭→火→火憐
瑞鳥→鳥→不死鳥→月火
つまり月火ちゃんと火憐ちゃんの恋人とはシスターズのもう一方っていう暗号で、ファイアーシスターズはナチュラルに百合姉妹だったんだよ!っていう考察を前に見た
ただこの考察だとシスターズが月火ちゃんの怪異に既に気づいてるってことになっちゃうけど
十參話見れないじゃんよ……orz
saymoveとかにあがってる。
13話観てきた
待った甲斐はあったな
>>464 具体的なサイトを教えるのは関心しないな
今動画サイトのアニメ流出とか問題にされてきてるんだから助長するようなこと言うなよ
そういうサイトが規制されていったら困るだろ
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 16:25:24.50 ID:wzttH5OFO
化物語のSS読んでると原作買いたくなるなちくしょう
保守
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 16:34:17.89 ID:p7RlWVUxP
>>464 なにはともあれ助かった
公式重すぎる
先方にはDVD買うことで大目に見てもらいやしょう
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 17:13:43.26 ID:2K1ag7s2O
ふぅ
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 17:32:51.14 ID:RKc+sSNRO
ヘボン式
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 17:48:10.53 ID:+sREDb88O
>>453 羽川にも説教されたのか、それとも神原のミス?
ともあれ面白い。続きにも期待。
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 18:07:32.77 ID:DLcYJSXwO
保守
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 18:31:06.34 ID:PJTFyUHYO
おもしろい
ほ
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 18:34:43.06 ID:YkzZuK1/O
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 19:01:26.36 ID:deJ79sE2O
ほ
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 19:23:41.32 ID:gRUjsdGjO
このスレまだあったのかwwwwwwwww
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 19:43:52.96 ID:PJTFyUHYO
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 20:35:04.52 ID:TdBEccmc0
hho
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 20:40:19.84 ID:xwHPzEbiO
ほ
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 20:41:23.37 ID:TdBEccmc0
保守は良いから早く書いてくれw
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 21:20:59.98 ID:kPZiCnYCO
ほし
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 21:36:52.68 ID:xwHPzEbiO
いまバイト終わりました
まぁ終わったというより一区切りと言った感じですが
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 22:08:38.70 ID:FHIpdzDJO
保守
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 22:30:34.00 ID:RKc+sSNRO
ほ
し
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 22:54:24.41 ID:TdBEccmc0
芋
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 23:07:09.65 ID:xwHPzEbiO
―――
「おさわ狐」
忍はその本来の元来の生来の、
吸血鬼足る頃を髣髴させる厳かな口調でそういった。
それはここ最近、日常の中で耳にする忍の声とは一線を駕す
少しばっかり真剣な声質だった。
このところふざけたノリの忍しか見ていず、
自分のキャラをガンガンぶっ壊していく彼女に
少々以上の懸念を覚えていた僕はこの様子に安堵を覚える。
「おさわぎつね?」
「静岡県を中心に知られておる狐の怪異じゃな。
仲睦まじい恋人同士の仲を不和にする怪異らしいの、
人に喧嘩をさせるのが好きで、美女や娘に変化して
男を惑わし、女房を逆上させたと言う話があるそうじゃの。
で、そうして気の赴くままに数々の喧嘩をさせるものの、
どれもこれもなんで喧嘩していたのかわからなくなるそうじゃ」
ブランコに腰掛けて揺られながら説明をする忍は、
本当に傍から見ればただの可愛い金髪少女でしかなく、
その為にどうにも発言と外見がちぐはぐである。
まぁいい加減慣れてきたけど、やっぱり思うことは思う。
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 23:10:01.62 ID:8C9YRSu0O
きてくれたか
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 23:10:42.66 ID:xwHPzEbiO
狐。
哺乳綱ネコ目の哺乳動物。
日本で一番目にする機会が多いのは、
その中でも特にアカギツネ。
北海道周辺に住む映画やドラマにでてくる
キタキツネは――その亜種。
あれから。
月火に言われて着替えを行ってから家をでて、
散歩がてら自転車でなく徒歩でコンビニまで向かったのだが。
その道中で八九寺に遭遇した。
「おやアバラ木さん」
「僕を脊椎から内臓を取り囲む形で付いている骨みたいに呼ぶな八九寺、
いい加減僕も諦めようかと思うけどそれでも根気強く言わせてもらうぞ。
僕の名前は阿良々木だ」
「失礼、噛みました」
「違う、わざとだ」
「かみまみた」
「わざとじゃない!?」
「撒きました?」
「僕はつけられていたのか!?」
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 23:10:44.89 ID:YaHEPrdmO
へぇー
そんなんあるんだ
ID:xwHPzEbiO・・・あんた凄いよ
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 23:26:48.34 ID:nax+yrECO
つか、誰かも書いてたが、これが実は西尾本人のお遊びだったとしてもまったく驚かんな
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 23:27:24.95 ID:xwHPzEbiO
道中。
より詳細を記すならばコンビニにて
火憐と月火の分、そして自分の分のプリンとシュークリーム、
そして適当なスナック類を購入しての復路。
季節柄日の沈みが段々と早くなり、
のんびりとした歩調と、地方である為の
最寄のコンビニまでの距離が合わさって
その頃にはもう既にずいぶんと辺りは暗くなっていたのだが
なんとなく、本当になんとなく普段通らない道を通って
過去に一度も足を踏み入れたことのない公園に入った所で
八九寺が昨日、いや、今朝の様にブランコで揺られてるのを見つけたのだ。
残念なことにブランコは入り口の正面方向に設置されてるため、
僕がなんかしらのスキンシップを行おうとする前に
僕自身も八九寺に発見されてしまったけれど。
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 23:29:43.67 ID:ier4CdstO
13話で委員長ちゃんのパジャマと谷間と猫耳みられたからもう思い残すことはない
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 23:30:22.18 ID:KkA+4hdQ0
神はいた
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/03(火) 23:54:37.92 ID:4zD8OLJw0
すげぇな
怪異まで絡めてくるとは
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 00:07:32.00 ID:AgqiGsU7O
おとしはせぬ
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 00:22:40.91 ID:hulPZBd1O
「しかしお前も本当神出鬼没だな八九寺、
こんなところに公園があること自体僕は知らなかったぞ」
一日に二度、しかも双方共に偶然で
八九寺と遭遇するという幸運に僕は若干浮き足立つ。
「それは単に阿良々木さんがインドア派の根暗引き篭もりだからで
アウトドア派な元気溌剌少女の私が公園を
阿良々木さんより多く知っててもおかしくありません」
今朝とは違い、同じようにブランコに座っていても
能動的に勢いをつけて漕いでいる八九寺。
スカートでそんなスピードをだせば当然中身なんて
パンチラどころかパンモロしちゃってるのだが
まぁそれを指摘しては八九寺が恥ずかしいだろうと僕は黙する。
……他意はない。本当にないよ?
「つーか高校生にもなって公園で遊ぶことなんてほとんど無いからな」
「そうなんですか? 確かに大人が公園で遊んでるのなんてみたことないですけど」
「高校生は大人ではないだろう……」
「でも子供と言われるのは嫌なんでしょう?」
「……そうだよなあ。中途半端な時期なんだよ僕達の年頃って」
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 00:31:37.80 ID:NY9m4RABO
バイトとか言って原稿片付けてたりな
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 00:31:55.39 ID:hulPZBd1O
唐突に自分の立ち位置について
物思いに耽ってみる羽目になった。
「で、そんな引き篭もりの阿良々木さんはまたどうしてこんな所に?
ご両親に働かないで食う飯は美味いか? とか言われたんですか?」
「いや! たったいま僕が高校生でどうこうって話してたよな!?」
「あぁすみません、いまのは一年後の阿良々木さんの事でした」
「未来視!? やめろよそういうの! マジで凹むから!」
「だってそうでしょう? 今朝もあんな時間から出歩いていて、
いまだって学校終わって勉強に励むかと思いきやまた出歩いて、
もう受験なんて絶望的ですよ。素直に諦めたらどうですか?
試合終了しちゃっても、どうせ誰も落胆しませんから」
「お前は年上の高校生を泣かしてなにがやりたいんだよ!?
僕はなんで年下の小学生の言葉にこんなに挫けてるんだよ!?」
「事実はなによりも心に突き刺さりますからね、ご愁傷様です阿良々木さん」
「ちくしょう! こんな生活!」
馬鹿と馬鹿が馬鹿な話を連ねていた。
なんで僕と八九寺では真面目な話ができないんだろうか、
これは一種の呪いではないかとすら思えてきた。
実際、西尾はVIP見てるよね
支援
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 00:43:20.43 ID:hulPZBd1O
きぃ、とブランコがいままでとは違う力の動きに音を立て、
八九寺がブランコの勢いが最も前方にかかる瞬間に
鎖を握っていた手を離して小さく跳躍して、
前に立っていた僕の横辺りに軽い音と共に着地した。
「本当、馬鹿な話ばっかりですね」
八九寺は、自嘲するように呟いた。
いままでの会話の流れとは似遣わない、
切なそうで、刹那な表情。
「阿良々木さんには、実のところ感謝しています。
こうしてくだらない話を阿良々木さんとしている間は、
……一人ぼっちじゃありませんから」
いつも尊大な態度を取ってる八九寺の姿が、
不意に、その元から小さな体躯より、さらに一回り小さく見えた。
そしてそれと同時に、肩が、少し重くなった気がした。
「なに言ってんだよ。僕なんか居なくても、
他にいくらでもいるだろうが、唐突にらしくねえこと言ってんじゃねえぞ八九寺」
いや、そうじゃない。
本当はそんなことを言おうとしたんじゃなくて、
……なにを言おうとしたんだっけ?
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 00:58:47.02 ID:6HFcG8ZZO
まよいたんちゅっちゅ
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:03:37.80 ID:hulPZBd1O
「らしくない、……かもしれませんね。はい、らしく、ないです」
「どうしたんだよ八九寺、急にしんみりしちまってよ」
「わかりません。ただ、言っておきたくなったんです」
なにを?
と、言おうとして、それは口を出ずに留まった。
代わりに出たのは、まるで僕が渋々話を聞いてるとでも言いたげな、
ため息が、一つだけ。そして肩はまた少し重くなる。
「阿良々木さん、は、なんで、私にそんなに仲良くしてくれるんですか?」
「なんでって……。そんなの――」
そんなの。なんだろう。
えっと、理由。
「そんなの、八九寺が寂しいだろうからに決まってるだろう。
構ってやらなかったら可哀想じゃないか、
だからお前と仲良くしてるんだよ」
「可哀想、……ですか。寂しいだろうから、ですか」
「そうだよ。放って置いたらずっと一人で放浪してそうだしな、
大丈夫、お前が望む限りは僕はお前の友達だ」
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:07:22.72 ID:xABVpdlO0
久しぶりに結末をちゃんと読んでみたい作品だ
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:10:42.60 ID:xobrd442O
はちくぢぃー
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:16:38.05 ID:0SU1HTyJ0
くそっ!
ねみい
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:26:06.64 ID:hulPZBd1O
「私が望むから、友達、ですか」
違和感が、酷い。
おかしい、僕はこんなことを、
違う、本当は、僕はなにを、
わからない、なにを口にしているんだ、
間違ってる、ズレている、擦れている、振れている。
「私が望んだら……」
「ん? どうした八九寺」
「私を、私が望んだら」
泣きそうな、辛そうな、悲しそうな哀しそうな。
そんな顔を八九寺は僕に向ける。
「阿良々木さんが、……お嫁に貰ってくれますか?」
それに対して僕は。
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:28:45.15 ID:xABVpdlO0
なんだろう、軽い気持ちでスレ開いたのに
泣けてくる
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:30:56.49 ID:xobrd442O
キターーーーー
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:31:36.98 ID:hulPZBd1O
「なにを言ってるんだお前は?」
「っ! ……いえ、なんでもありません」
八九寺は、唇を噛んで、静かに目を伏せて、
僕に背を向けて歩き始めた。
「どこへ行くんだ?」
「……帰ります」
静かに言葉を紡ぐ八九寺に、
僕は、追い討ちをかけるように。
「帰るってどこに? 家なんてないんだろ?」
その台詞を、僕は言い終えることは無かった。
高く鋭い音、ぶれた視界と頬の痛みから、
思いっきり平手を食らったことが理解できた。
「阿良々木さんの馬鹿っ!」
最後に僕に怒鳴り散らしていった八九寺は、
確かに泣いていた。
涙に、濡れて。悲しみに塗れていた。
途端に、消える肩の重み。
僕は、最低だ。
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:36:17.92 ID:6HFcG8ZZO
つまりサバイバーですね
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 01:46:03.97 ID:hulPZBd1O
追いかけることもできた。
いまから走れば小学生と高校生、
多少の時間的遅れはハンデにもならない。
けれどできなかった、自分の愚かさに、情けなさに、
だらしなさに、軟弱さに、そして八九寺を傷つけてしまったという事実に、
打ちひしがれることで精一杯だったから。
だから、僕の影から忍がひょっこりでてきたことにも、
その忍が僕が持っていたビニール袋から
僕の分のシュークリームとプリンを取り出したことにも、
そしてその二つを両手に抱えてもぐもぐと食べながら
先刻まで八九寺が座っていたブランコに腰掛けていることにも、
忍が自ら口を開くまで気が付けなかった。
「喧嘩した理由がわからなくなる」
「そうじゃ、だから喧嘩しても直ぐに仲直りということが多い
正直あまり意味があるとは思えない怪異なのじゃな。
それにお前様とあの小娘がそうでなかったように、
恋人同士を喧嘩させる怪異と言っておるが
その精度もあまり高くはないようじゃのう」
パクパクと僕のプリンをカラメルまで綺麗に平らげて、
シュークリームも指先についた生クリームまで舐めながら
忍は他人事のようにおさわ狐について淡々と語る。
516 :
◆7SHIicilOU :2009/11/04(水) 01:51:40.43 ID:hulPZBd1O
そろそろ寝ます
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 02:02:00.77 ID:HYGlq3w50
おうふ
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 02:05:09.68 ID:VqfOwV1b0
おもしれー
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 02:05:50.67 ID:Pr04/Q3iO
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 02:07:37.21 ID:xobrd442O
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 02:07:37.10 ID:xABVpdlO0
夜中は落ちないだろうけど明日が心配だなw
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 02:11:06.24 ID:AgqiGsU7O
マジなんなのwwwめちゃくちゃ面白いんだけどwww
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 02:13:01.26 ID:xABVpdlO0
なんか西尾の新刊フラゲしたような感覚だw
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 02:13:44.24 ID:hulPZBd1O
えっと今日の23時に落ちるのか?
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 02:41:54.57 ID:xobrd442O
>>524 んっ?一週間ルールとかあるんか?
詳しい人どうぞ↓
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 03:07:22.68 ID:RBNgSdEK0
7日ルールとかいつの時代の話をしてるんだ
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 04:01:43.63 ID:XYHfFE4KO
念のため☆
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 05:00:19.41 ID:+kBgA8UZ0
終わったらまとめて読む
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 05:49:30.93 ID:CeKwFTMzO
お、面白い
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 06:07:39.23 ID:Ban+1ho8O
維新さん原作読んでなくてすいません
SSでこんだけ面白いなら本気で書いた原作は凄そうですぬ
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 06:31:06.26 ID:l/RGw3zUO
すごいおもしろい
支援
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 07:02:08.57 ID:y2bP82gnO
★
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 07:50:52.36 ID:bBKhV0NaO
ほしゅ
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 08:09:19.05 ID:hulPZBd1O
ほ
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 08:43:41.79 ID:OA5amjLrO
真宵可愛い保守
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 09:25:10.84 ID:tZmWpC690
hosu
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 09:40:47.94 ID:6KSarswrO
保守
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 10:03:35.10 ID:l8WV0MPmO
一気に読んだ
西尾の頑張りに期待
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 10:51:48.43 ID:y2bP82gnO
へし感覚がわからん
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 11:14:14.73 ID:SwnB9gc8O
な
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 11:45:18.12 ID:y2bP82gnO
うぇい
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 11:46:27.96 ID:Ban+1ho8O
どんな時間帯でも、1hくらいならほっといても大丈夫ぽい
ほしゅ☆
西尾が書いていても納得するな
ほ
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 13:32:40.47 ID:qk3GvfyLO
いまさらだけど11話って手抜き?
DVDではカット増えるのか?
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 13:39:40.28 ID:6WOkqEDv0
しゅ
7日ルールあるんじゃね?
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 13:52:56.77 ID:qk3GvfyLO
>>546 10話だったか
で、カット増えることなんてあるのか?
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 13:54:47.47 ID:6+k20SnL0
本にしてコミケで売るか
>>549 実はあれは未完成で、製品版ではカットが増えるらしい。
あとがたり(なでこスネイク編)で言ってた。
詳しくはホームページのあとがたりで。
保守
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 14:12:55.29 ID:qk3GvfyLO
>>551 サンクス
くそっDVD商法にのっかるしかないのか!
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 14:44:25.96 ID:4h3bL+Hm0
なんで俺はVIP()笑のSS(微笑)で泣いてるの?
おもしろすぎるわけだが
とりあえず
>>1は感謝したほうがいい
神原「妹さんとキスしたということは私としても問題ないな!」
という展開を期待してたはずかしい><
泣くところあったか
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 15:12:55.93 ID:hulPZBd1O
いや、実際他人事も他人事だろう。
忍は以前明言した、人も怪異も助けないし殺さない、
ただし主である僕を除いて、と。
それに今回でてきたのは助けるためなんかではなく、
ただ単に寝ている忍にとって僕の感情の奔流が
目障りの耳障りだったと、それだけの話しだろう。
肌触りと舌触りも多分悪そうだし。
……関係ないか。
ん? というかちょっと待てよ?
恋人同士、もしくはそれに順ずる仲の良い男女に
次々と喧嘩をさせる怪異って言ったよな?
「言ったのう」
「だけど待ってくれ、神原は同性異性問わず喧嘩をしていたと言っていた。
僕自身、男同士で喧嘩をしている組を一回だけど見かけたぞ、
それはどういうことなんだよ?」
これでは話が噛み合わない。
他の部分はこの一連の異常とも合致しているが、
その一点でも不一致があるならば本当に怪異なのか疑わしくなる。
「なんじゃそんなことか」
しかし忍は、僕の持つビニール袋に入っている
残りのシュークリームとプリンを物欲しげに見つめながら
なんてことなさそうに返答する。
「たんにそれは男同士のかっぷるという奴だったのじゃろう?」
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 15:24:29.24 ID:4h3bL+Hm0
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 15:26:49.82 ID:0uof27cdO
俺幼女だけど泣くところはないと思うよ まだ
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 15:29:07.71 ID:hulPZBd1O
「……うっわあ、マジかよ」
こんな場面でいきなりそんなコアな関係バラされても
反応に困るってんだよ……。
つーか、そいつらクラスメートなんだけど、
今後僕はどうやって接せればいいんだよ?
うわあ、前々からやたら仲がいいとは思っていたけどさあ。
なんか、色々と知りたくなかった。
マジで、やってることはセコいけど
実際にこれらがおさわ狐の仕業だとしたら
かなり二次被害がでかくないか? 特に僕。
直接的被害として八九寺、そしてもしかしたら神原、羽川。
二次被害として火憐と知りたくも無い周囲の人間関係情報の入手。
「で、忍。そのおさわ狐を退治するには一体どうすればいいんだよ?」
八九寺と仲良くやってるのは、
あいつと話してて楽しいからだ、そして単純に僕達は友達だからだ。
可哀想とか、寂しそうだからなんて、そりゃ思うけど、
でもそんなのは友達として、思うだけで、
それを理由に付き合ってきた訳じゃない。
八九寺が望む限り友達で居続ける、そばに居続ける、
それは確かに本音だけど、あんなお前のためにやってやってるんだよみたいな気持ちは無い。
ただ僕が居たいからいるだけなんだ。
なのに、その馬鹿狐の野郎。
「さての」
なんか気持ち悪いのがいるね
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 15:46:12.24 ID:hulPZBd1O
「いや、さてのじゃなくてさ」
「だから知らんのじゃ、この怪異についてはあの小僧もほとんど触れずに
概要だけで次の怪異を話し始めよっての。
実際お主が直接的被害を受けて、今も他の連中のように仲直りできず居るのは
お主の中の吸血鬼の血が会話の間も自意識を確立させておったからじゃろう。
だから他の連中のように喧嘩したという事実を除いて忘れてしまうこともなく、
素直に仲直りすることができなかったというそれだけのことじゃ。
思うに、あの小娘の方は既にほとんどを忘却しているだろうの、
あの時さっさか追いかけてお主が詫びの一つでも入れればそれで解決だったじゃろう」
「……そう、なのか」
「多分、じゃがのう。いくら精度が悪くても、お互い吸血鬼もどきである
儂とお主の会話には影響をだせんじゃろうし、儂にはそれ以上はわからんがの」
僕が背中に隠したビニール袋をなおも見つめ続けていた忍だが、
やっとこ諦めたのかここで初めて僕の目を見ながら喋った。
「ま、いまは蝸牛の小娘よりも儂はお前様の妹御の方が優先すべきだと思うがの」
「なぜお前がそれを!?」
「あの位の時間なら儂もまだ眠気がある程度で起きとるわい。
で、どうするのじゃ? 当然ながら家族である妹御じゃから
今夜にでも再度なんかしらのアプローチがあることは明白じゃろうの、
その時にまた今朝方のように勢いに流されて睦いでしまうのかの?」
「なっ!? おまっ、なんてことを!?」
「じゃが事実じゃろう? 今朝とて邪魔が入らねばそうなっていたじゃろうに」
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 16:07:56.60 ID:hulPZBd1O
この忍の口調が、怒った様ならまだ謝れた。
呆れた様ならまだ言い返せた。
責める様なら、まだ、救われた。
けれど忍は、ただただ言うべきことを言っているだけ、
淡々と単調に端的に、抑揚なく情緒もなく、ただ述べる。
それは、どんな言い方よりも僕に刺さる。
「小娘の方はお主が一言謝ればそれですむ、
もとより小物大物関係なしにそういう存在の怪異なのじゃからな。
だが、主の妹御の方は違う、恋人と別れたのは狐の所業でも、
それ以外は全て意思と意義にまみれた意味ある行動。
兄として振舞うか男として振舞うか、お前様の好きにするがいい」
ふっ。急に付いた電灯にかき消される影のように、
忍は音もなく僕の目の前から姿を消した。
そして僕は、たった一人公園に残された。
563 :
◆7SHIicilOU :2009/11/04(水) 16:10:30.51 ID:hulPZBd1O
お仕事行ってきます
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 16:12:41.52 ID:AgqiGsU7O
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 16:52:40.02 ID:BiNfMs+yO
ほ
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 16:52:45.04 ID:4h3bL+Hm0
支援
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 17:18:19.40 ID:OA5amjLrO
西尾先生は今日もお仕事です
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 17:52:50.07 ID:+Qtbw4DHO
ほ
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 18:23:29.40 ID:AgqiGsU7O
保守
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/:::::::::::::::::::::::::::/ !ハ::::!:::::::::/!:::::::/ ',::::`:::::::j:::::::/:::::::l:::::::::::l} !ヽト:::::::::::::::::::::::::::::
./::::::::::::::::::::::::::/ }∧::∧! ',:::/:{ ',:|ヽ::::ハ::∧:::::/:::::::::/:! j/:/:| `ヽ::::::::::::::::::
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::::::::::::::::l /!. : .:ヽ ヽ゚__ ノ /|::j ノ. : . : .`ー──.、_ j:
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571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 18:52:54.49 ID:28kAsgevO
おもしろい
ほしゅ
鯔
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:17:49.34 ID:pvGKAYw6P
やっぱ七誌はおもしれえな
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:43:16.45 ID:8feC1QJfO
支援
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:52:06.29 ID:0uof27cdO
酉で誉めてるやつみると自演を疑っちまう
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:22:46.26 ID:rnL98j+vO
はひふへほしゅ
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:55:43.53 ID:tZmWpC690
ho
578 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:56:45.14 ID:aPx4dO1hO
喪主
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:09:57.02 ID:hulPZBd1O
もうすぐ帰ります
wktk
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:30:05.74 ID:aPx4dO1hO
やったー
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 22:01:54.58 ID:6+k20SnL0
そして誰もいなくなった
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 22:23:52.86 ID:dSIzfG8B0
え
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 22:29:45.84 ID:dsx8OmcxO
文体キモいです
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 22:33:51.45 ID:y2bP82gnO
荒れるとでも思うたか
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 22:47:51.36 ID:Cg104XCfO
ほちゃん
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 22:57:15.07 ID:xABVpdlO0
しかしVIPで1週間残ってるスレなんてのも珍しいなw
588 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:05:43.42 ID:AgqiGsU7O
SSスレならけっこう一週間持ったりするよ
589 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:07:00.70 ID:hulPZBd1O
―――
それから、八九寺を探してひたすらに駆け回った。
駆け回って走り回って、知ってる公園も知らない公園も
目に付いたらとりあえず入って八九寺の姿が無いかくまなく探して、
見つからなければまた右を行っては左に行ってと体力の続く限り走り回った。
忍が以前学習塾跡から居なくなった時とは違い、
誰の力を借りることなく、たった一人で探し続けた。
「ゆ〜きや、コンコン。あられやコンコン」
そうして、八九寺の姿を捉えたのはもう日が沈みきってしばらく。
"ろうはく"と読むのか"なみしろ"と読むのかいまだにわからない浪白公園、
奇しくも、僕と八九寺が始めてであった、あの公園だった。
八九寺は、僕に背を向けるようにして、童謡を静かに歌いながら
一人公園の中心辺りでしゃがみ込んでいた。
「八九寺」
「……阿良々木さん」
振り向いて、僕に気づいた八九寺は噛んだりしなかった。
590 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:11:19.63 ID:Ban+1ho8O
キタアアアアア
591 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:16:50.90 ID:hulPZBd1O
咄嗟に答えてしまったのだろう、
八九寺はハッとした表情をして顔を逸らす。
「なにようですか阿良々木さん。
私はいま機嫌がよくないですよ」
ぶっきらぼうに言い放つ八九寺。
トレードマークのリュック越しの後姿は、
これ以上なく不機嫌そうで、
まるで話しかけるなと言うオーラが立ち込めているようだった。
けれど僕はそこで黙るわけにはいかないから。
「ごめん八九寺。お前はもうほとんど覚えてないだろうけど
僕はお前に酷い事を――」
「いいんです」
僕が台詞を言い終わらないうちに、
聞きたくないとばかりに八九寺は言葉を被せる。
「どうせ、私は、可哀想な、ただの迷子ですから」
「え?」
覚えて、る、のか?
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:18:16.50 ID:xx2hnDYlO
まだあったんか
支援
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:23:31.34 ID:GLxqDONSO
ちなみにあとどのくらいで終わりそう?返答によっては寝ます
とりあえずC
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:25:37.85 ID:AgqiGsU7O
知ったこっちゃねえww勝手に寝りゃいいだろww自分の都合だけかww
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:26:00.02 ID:Ban+1ho8O
マイママイマイマイマイ支援
もうちょいで終わり
597 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:29:45.00 ID:hulPZBd1O
「すみません阿良々木さん。
私、誤解してたんです、阿良々木さんが仲良くしてくれるからって
ずけずけと、ぬけぬけと、勝手に親しく思ってました」
八九寺は、しゃがみ込んだまま
こちらを見ずに一人ごちるように語る。
でも違う、それは違うんだ八九寺。
「私が勝手に楽しく思ってる裏で、
阿良々木さんがどんな気持ちでいるかなんて
いままで考えたことありませんでした。ごめんなさい」
いや、なんで覚えてるのかなんてもうどうでもいい、
むしろこの方がちゃんと謝れる。
僕が覚えてる以上、忘れた八九寺に謝罪をしてもそれはフィフティじゃない。
理由はわからないが覚えてるなら、
僕は覚えてる八九寺に、ちゃんと謝れる。
それなら、後悔はしないだろうから。
「違うんだ八九寺! そうじゃない、そうじゃないんだ!」
「なにが違うんですか!?」
「さっき言ったことが全部だよ! そりゃ確かに僕は八九寺を可哀想と思ったこともあった、
それは確かに事実だけど、僕がお前と仲良くしてるのはそんな理由じゃなくて!」
「じゃあ教えてください! どうして阿良々木さんは私と仲良くしてくれるんですか!?」
お互い声が少しずつ荒がる。
その途中、八九寺がとうとう立ち上がり、こちらを向いた。
両腕に、一匹の狐を抱いて。
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:31:27.33 ID:xABVpdlO0
なんという超展開
599 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:35:11.12 ID:xobrd442O
キテタァ
支援
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:36:25.13 ID:Ban+1ho8O
キツネってネコ目なのな
イヌの仲間かと思ってた
ていうかイヌもネコも目のレベルでは同じで、科のレベルで別れるのか?
もしもしじゃなければぐぐるんだがな
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:37:54.11 ID:RBNgSdEK0
もしもしでもググれるだろ
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:41:03.54 ID:hulPZBd1O
アカギツネは哺乳綱ネコ目イヌ科キツネ属
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:44:15.76 ID:Ban+1ho8O
もしもしだと重いんだ
まぁ気になったんで頑張ってググった
やはりイヌもネコも目のレベルでは同じところに属するらしい
別れるのは亜目のレベル(イヌ亜目、ネコ亜目)らしい
ってかネコ目のレベルなら、アシカだのパンダだのも含んでしまうようだな
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:46:33.68 ID:hulPZBd1O
狐。
黄金の毛並みを公園の街灯のしたで煌かせ、
ふさふさの尻尾を自在に揺らめかせながら
確かに八九寺の腕の中に一匹の狐が存在した。
爛々と光るその瞳は僕を一直線に見据えて、
僕はすぐにそいつがおさわ狐そのものであることを理解した。
「なっ!? 八九寺その狐!」
「はい? ……あぁ、この子ですか、
阿良々木さんと喧嘩した直後に突然現れてですね、
なんとなくこの子のあとをついてきたらこの公園についたんです。
ってそんなことはどうでもいいんですよ!
阿良々木さん、なんで話を逸らそうとするんですか!?」
「いや、話を逸らそうとしてる訳じゃなくてその狐が!」
「この子がなんだって言うんですか!
いまは阿良々木さんと私の話です、この子は関係ないでしょう!?」
八九寺はどんどんヒートアップしていく、
先程は僕がおかしくなり八九寺は通常状態だった。
こんどはその逆ということなのだろうか?
ならその狐が怪異だとかそんなことを言っても意味がない、
僕はただ、質問に素直に答えた方がいい。
たった一言だ、すぐにすむ。
「わかった。言うよ八九寺、僕がどうしてお前と今まで仲良くやってきたかって?
そんなの簡単だ! 簡単すぎる!
お前のことが好きだからに決まってるだろうが!」
ガハラさん→恋人
八九寺→結婚相手
神原→愛人
撫子→ラスボス
羽川→神
忍→一心同体
火憐・月火→妹萌え
これがアララギハーレム・・・
俺はとにかく羽川のおっぱいを揉みたい
607 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:58:18.76 ID:Ban+1ho8O
ガハラさんはどうする気だこの浮々気さんは
アララギハーレムでの海水浴マダー?
609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:08:45.66 ID:5jhafeTIO
支援せずにはいられないな
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:10:58.66 ID:DKYs+QtKO
スッと、八九寺の腕の中にいた狐が
地面に軽やかに降り立ち、八九寺の足元を少し回ってから、
一度だけ甲高く鳴き声を上げて、
のんびりとした歩調で公園から出て行ってしまった。
「お、おい八九寺?」
「えっと……? おや、マハラ木さん」
「僕をインド周辺の王の称号みたいに呼ぶな、
しつこいようだけれど僕の名前は阿良々木だ八九寺」
「失礼、噛みました」
「違う、わざとだ」
「かみまみた」
「わざとじゃない!?」
「マジ歯痛?」
「歯医者は嫌いなんだ!」
狐が公園をでた途端に、
文字通り憑き物が取れたようになった八九寺。
だからもう、全部忘れてしまったのかもしれないし、
そうじゃないのかもしれない。もしかしたら八九寺なりの照れ隠しなのかもしれない。
でも、とりあえず一区切り。このやり取りをもってして仲直りはできたのだろうと、僕は思う。
「なぁ八九寺、一ついいか?」
「はい? なんでしょう阿良々木さん」
「ゆきやコンコンじゃなくて、あれはこんこだからな」
化けのSSまとめサイトってまだできてないっぽいな
これは是非まとめて貰いたい
ほ
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:16:39.80 ID:0tsKAz1FO
すまん、冗談抜きで面白い
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:22:08.18 ID:uUSJ9dqnO
がんば支援
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:24:54.90 ID:DKYs+QtKO
―――
後日談というか、今回のオチ。
翌日、いつもとは違い、下の妹、月火にのみ叩き起こされた。
理由は簡単だ、僕が昨日コンビニにでかけて
八九寺とぐだぐだやらかしていた間に火憐が帰宅し、
その異変に気づいた月火が詰問、馬鹿な火憐はあっさりと白状し
八九寺と別れ帰ってきた僕も含めて緊急兄妹会議。
火憐はしばらく僕に近づいてはいけないと月火がお触れをだしたのだ。
当然(ここで当然という語句を持ってくるのは兄として
恥ずかしいやらなにやら複雑であるが)、火憐はそれに対して
猛烈に反発したのだが、数分の問答の後渋々承諾させられた。
そこはそれ、実戦担当と参謀担当の違い。
「大丈夫だ! ちょっと距離を置いたくらいじゃ兄ちゃんへの愛は冷めないぜ!」
と会議終了の際。
つまり、しばらくは出来なくなる距離での会話の締めくくりに
火憐はそんな格好良いことを言っていた。
妹じゃなければ胸キュンする場面だろうことを思うと残念でしかたない。
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:28:08.29 ID:hxQJAxJuO
マイムマイムマイムマイムマイムベサ支援
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:36:29.62 ID:YV9M/drNO
支援
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:39:51.85 ID:DKYs+QtKO
「おさわ狐は喧嘩をさせ、
その一連の流れを眺めてるのが好きじゃったようじゃの。
だから喧嘩をして両人が別れたところでその場を離れる、
ゆえに離れた時点で怪異の効果はなくなり喧嘩の理由を忘れて仲直りと言った訳じゃ、
今回あの小娘が覚えていたのは単にお主に乗っかっていたおさわ狐が
別れた小娘の方に今度は憑いたということじゃろう。
だから覚えていたし、だから忘れた」
僕の部屋、扉の前で月火が見張ってるという一歩間違えばヤバイ状況で
忍はめちゃくちゃ遅れた上に溶けたシュークリームを届けた罰として
月火に再度買いに行かされたケーキの一つを食べながら
昨日の流れの中での僕の疑問に答えてくれた。
「つまりあの狐は自分の存在する周辺の空間に影響を及ぼす怪異ってことか?」
「自身がわざわざ化けたりしていたという話もあるしのう、
そんなところが限界なんじゃろうよ。
高度な自意識も持たない動物の怪異じゃからな」
「ふうん」
あの、前振りの長さに反比例するような
あっさりすぎる幕引きは小物臭溢れる感じだし
なんというか拍子抜けというか肩透かしというか、
ぶっちゃけ徹頭徹尾なにがやりたいのかわからない怪異だったけど。
しかし、その実際の影響力とはべつのところで本当に迷惑な怪異だった。
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:41:18.41 ID:AJfuJVbn0
ふう・・・おもしれぇ
配信ってされたの?
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:49:32.51 ID:DKYs+QtKO
祭り自体はしょぼい癖に、
後片付けばっかり苦労する。
火憐の事は神原には自分からばらしたにしても、
羽川には即座にバレて正座説教を食らったし。
月火からだって素直に話し合いの場を作ったわけではなく、
実は帰宅早々にアイスピックが僕を襲ったりもした。
この流れでおさわ狐がやらかしたことなんて、
火憐が彼氏と別れる切っ掛けを作ったくらいなのに、
そこからの余波が酷すぎるのだ。
それに、忘れていたけどクラスメートの疑惑の二名。
彼等はまぁ怪異本来の伝承と同様に仲直りしたらしく、
本日もべたべたと仲良く友達同士を演じていた。
先日までは無駄に仲が良い奴等と言った所だったのに
なにやらそれに背筋にそら寒いものを感じるのは仕方のないことだろうと思う。
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:57:41.80 ID:DKYs+QtKO
まぁそんなこんな。
後始末にはまだまだ時間はかかりそうだけれど、
多発していた小さな小さな喧嘩は終わりを迎えて
ゆっくりとまた普通の日常に僕の世界は戻りつつある。
しばらくは学校では羽川に白い目で見られ(これは別にそこまで悪いことじゃないと
僕個人では受け止めている)、自宅では火憐と月火の攻防が
しょっちゅうそこかしこで起きるんだろうけれど。
「阿良々木さん」
でも、こうして何事もなかったかのように
日々を過ごせるのは、何よりも得がたい幸せなのだと。
「遅ればせながら、言い忘れていたことを言わせてください」
僕は自転車を止めて八九寺と笑いながら。
「私も、阿良々木さんのこと、好きですよ」
しみじみと、思うのだった。
623 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 00:59:07.09 ID:hxQJAxJuO
うほぅ!
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:02:01.64 ID:r6yI/HC/0
このスレで火憐の可愛さに気付きました
てか、火憐170cmもあるんだな
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:08:43.90 ID:b8ne3WfN0
ずっと火憐のSS書いてくれないかと待ってたんだが・・・夢がかなったような気分だ!!
そして文体まで似せて,怪異つきでかけるなんてすごすぎだろ・・・
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:09:30.05 ID:DKYs+QtKO
あとがき
よく何かを継続して行ってる人間のことをげんえきと呼びますが、
しかし人間はすべからく最初はげんえきなのだと思います。
混じりっ気の無い液体、生まれたばかりの人間はそういった感じで、
そして色々な成分を成長と共に取り入れて個性とか自分とか
そんな感じのなにかを確立していくんだと思います。
より多くの種類の成分を色々取り込んで混ぜれば、
それだけ複雑な人間になるでしょうし。
周りからなにも吸収できずに大人になった人は、
所謂世間の荒波って奴に強制的に薄められて面白みの無い
大多数の薄っぺらな大人になってしまうんだと思います。
じゃあだからって無理やりにあちこちから適当に赴くままに
取り込んでみたりすれば、それは複雑て深いというか、
単に濁って見えにくいだけの人間になっちゃったりします。
結局は取り込む量も質も見極めが重要ということですが、
しかしその見極める目も取りこんだ経験で培われる訳で
運とかなんとか人間も大変だなあとかしみじみ思います。
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:10:23.75 ID:b8ne3WfN0
ここまで似せてかくだと・・・・?・・・
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:12:12.04 ID:r6yI/HC/0
あとがきだと!!
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:13:56.40 ID:A7qV6EfaO
化物語でここまでやるたぁおじさんびっくりしすぎてあらららららららららららら
630 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:15:15.45 ID:uUSJ9dqnO
すとーんとオチたな
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:17:34.34 ID:AJfuJVbn0
上手すぎだろwww
久々に良い物を読んだ
632 :
◆7SHIicilOU :2009/11/05(木) 01:18:53.05 ID:DKYs+QtKO
これにて『まよいフォックス』は終わりです
非常にスローペースな中、長い間お付き合い頂きありがとうございました
あとがきは手抜きをしてしまいましたが
気づいた人は沈黙を通しといてください
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:20:14.45 ID:YV9M/drNO
乙です
すんげぇ面白かった
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:20:31.26 ID:b8ne3WfN0
乙!!!!!!!!
まさか化物語でこれだけのものを作れるとは・・・・圧巻です
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:21:33.54 ID:uUSJ9dqnO
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:21:47.48 ID:lCKS50DQO
乙!
今夜はいい夢が見れそうだ
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:23:00.44 ID:r6yI/HC/0
乙です!!
火憐&まよい最高ー!!
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:23:40.53 ID:AJfuJVbn0
乙
綺麗にまとまってて良かったわ
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:24:09.67 ID:YXIaxDoeO
乙でした
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:24:13.04 ID:Z3aZgZyWO
乙!
長い間楽しませてくれてありがとう
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:24:48.46 ID:wYen806KO
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:24:54.91 ID:XukncwBQO
面白かった
乙
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:34:55.72 ID:WZHdkveNO
うおおぉぉおおぉおぉぉおおぉお
乙
八九寺の最後のセリフ読み終わったら何処からかED聞こえてきた
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:40:49.02 ID:ijjCG/U5O
乙
で、書籍化はまだかね
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:53:21.58 ID:l6II7hwNO
乙!!!
とても面白かった
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:54:04.11 ID:vGEaTIX4O
本人か?そっくりさんか?
どちらにせよこれだから名無しは止められん
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 01:57:48.30 ID:pSxQWE7cO
乙カレー
普通に面白い
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 02:10:48.68 ID:9axURc2EO
誰かまとめてくれ!
乙つ〓
こういう良SSが存在しうるからVIPはやめられない
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 02:30:27.84 ID:uUSJ9dqnO
読み直しのためageておく
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 03:03:03.96 ID:5jhafeTIO
同じく
ほ
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 03:22:45.97 ID:DKYs+QtKO
ほ
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 04:16:28.47 ID:Z3aZgZyWO
ほ
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 05:10:31.41 ID:5jhafeTIO
ほ
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 05:31:16.71 ID:YPMLGoqdO
原作読まなきゃ分からないところが多々ある。アニメだけじゃダメか
とりあえず面白かった
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 06:08:24.27 ID:5jhafeTIO
ほしゅ
僕は暗闇の中にぽつりと輝いている街灯に目を奪われてしまったのか?いや、正確には保守しざるおえない言うべきだろか
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 06:42:06.98 ID:SunLsgXsO
遅ればせながら
>>1乙!
そして保守人ありがとう 君達のおかげで読めたよw
ってことで俺も保守
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 07:21:43.65 ID:a+U91fHTO
ホ、ホァタッ
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 08:14:36.48 ID:mZ4Rc11D0
ふぉふぉっふぉふぉっふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉ
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 08:15:40.50 ID:sThcW1SYO
凄すぎワロタ
保守
663 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 08:54:06.83 ID:36H25tC6O
おつ
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 09:01:13.40 ID:jWm57+SrO
これ、西尾維新本人書いてても普通に納得できるな
まぁ、化物語自体ほぼ100%趣味で書いてるって言ってたしな
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 09:12:38.51 ID:hxQJAxJuO
面白かった!物書きの地力が違うって感じ。
また書いてくれよな、本業の合間でいいから!
666 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 09:33:37.16 ID:FoNaAl4PO
いちおつ
いや
>>1じゃなかったな
原作読んだ事ないけど、面白かったよ
なんか勘違いしてる人がいるが
途中から1じゃないからね
まよいフォックスから別の人だから
それにしても素晴らしい
何より、1の話と繋げたところに凄みを感じた!乙!
668 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 10:22:19.62 ID:hnz0KgeP0 BE:2669717568-2BP(717)
乙
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 10:26:38.32 ID:4oDBBsbKO
一乙でした。
今から原作買いに行く。
五月にあったバサ姉や忍との話って原作だとしっかり描かれてるの?
670 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 10:40:11.93 ID:JZ7TgAmI0
びっくりしておしっこ漏らしそう
すげえ面白かった これ本人じゃね?
671 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 10:44:57.79 ID:jihVdkUyO
あとがきが全然わからん……
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 10:45:58.21 ID:eYkyGE8k0
勝手に書籍化していいですね?
俺原作見たこと無いアニメ2回程度しか視てない
このSSは吸い込まれる様に引き込まれて一気に読んでしまった
面白い
あとがきは雰囲気を楽しんでた
原作もこんな感じなの?
もしそうなら全部買うよ
よみたい
高いぞ
値段に見合った中身だと思うぞ。
まあ、価値は人それぞれだが
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 11:58:22.13 ID:mZ4Rc11D0
亜gれえれれれれykvyfヴぁwっせtdyygふい9じょk
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 11:59:12.35 ID:uUSJ9dqnO
合間の時間に二週目読んでしまった
しかしこれが即興…?冗談だろ…?
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 12:00:57.46 ID:WndCk0FmO
家に着いたら読むから保守してくれ
1だけど
乙
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 12:08:23.67 ID:XukncwBQO
>>669 忍との話は傷物語
5月の話は語られていない
VIPっていつからこういうオナニーSSを許容するようになったの?
682 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 12:42:31.01 ID:5jhafeTIO
ほ
683 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 12:48:42.17 ID:olSjYEJy0
乙
大学から保守
いいもの読ませてもらった
乙
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 14:06:00.29 ID:kIllnOrX0
えっ
幽霊だったの…
688 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 14:15:46.71 ID:EFUW8j4mO
面白かった
689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 14:32:03.75 ID:aWMZ6LhJO
西尾維新すげぇ
あとから補足を入れるようではまだまだ未熟だなぁと痛感しながら
とりあえず多かったあとがき説明
つまるところ端的に言えば、よくある人間はカンバスであるというアレ
>よく何かを継続して行ってる人間のことをげんえきと呼びますが、
これの"げんえき"は 現役ですね、導入です
>しかし人間はすべからく最初はげんえきなのだと思います。
で、こっちの"げんえき"は原液を表します
つまり人間は生まれたときはみんな同じ何者にも影響されてないまっさらということです
>そして色々な成分を成長と共に取り入れて個性とか自分とか
この成分、という表現はカンバスパターンなら絵の具
そしてそれらを取り入れるというのは筆を入れるという行為に相当します
それぞれ色も香りも感触も味も違う成分、もしくは絵の具
つまり自分以外からそれぞれ知識や経験を取り入れて、
最初は同じだった真っ白の紙、原液から少しずつ離れていって
個性という液体、絵ができるわけです
>じゃあだからって無理やりにあちこちから適当に赴くままに
ここまでくれば言いたいことはわかってもらえると思いますが
つまるところ経験にも知識にも良悪があり、
むやみやたらにつめこめばいいというものではなく
絵ならば見れたものではなく、それは絵と呼べるものではなくなりますし
それ以上の上書きなんてできません。
同様に液体ならば、見るも無残な濁った液体になり、
しかも器の許容があるためやはり継ぎ足しなんてできません。
まぁ、そんな感じで
理解できなかったやついるのか?
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 15:17:49.95 ID:5jhafeTIO
ほ
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 16:00:49.73 ID:5jhafeTIO
ほし
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 16:05:21.91 ID:uUSJ9dqnO
後に読む人のため保守
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 16:58:00.35 ID:io6+lsDS0
乙!
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 17:10:48.85 ID:XeL0nywRO
おつおつ
おもしろかったんだぜ!
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 17:23:03.11 ID:/vHtfvqR0
乙
感動した
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 17:33:01.25 ID:r6yI/HC/0
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 18:15:37.42 ID:mZ4Rc11D0
ほ
俺が帰るまで残っててくれ保守
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 18:52:41.15 ID:5jhafeTIO
同じくほ
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 19:41:52.59 ID:fCPcejPFO
また書いてくれ〜
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 19:43:07.61 ID:AJfuJVbn0
まだ残ってるのかwww
俺も
>>1の続き読みたかったな
また続き書いてください!
まってます!
帰宅まで残っててくれ保守
707 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 20:24:19.05 ID:7jBuBS2IO
ほしゅる
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 20:37:36.65 ID:dLmEtuVr0
>>706 どうせだったらsageないほうが―
PC復活してきてるぽいし保守感覚短めがよいかの?
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 20:39:34.82 ID:mZ4Rc11D0
一体何のための保守なのか分からないけどなw
710 :
◆7SHIicilOU :2009/11/05(木) 20:45:28.69 ID:DKYs+QtKO
『かれんバタフライ』
阿良々木火憐は僕にとって大切な妹だ。
もちろんもう一人の妹である月火も同様、
僕にとってかけがえのない自慢の妹達である。
それは妹達が生まれる前から、
そして僕が死に逝くその時も、
変わらないと断言できる数少ない事柄である。
一見仲は悪くとも、しかし僕は本当に命をかけなければ
妹達を助けられないような状況になったら、
躊躇なく逡巡なく迷いなく戸惑いなく素直に命を投げ出せるほどに
それは強固で確固たる僕の矜持だった。
なんてことを真昼間から堂々と言ってみると、
多分恥ずかしい奴だと僕が思われて終わりだろう。
妹達なんかは照れたり喜ぶよりも先に気持ち悪がるかもしれない。
「兄ちゃん馬鹿じゃないのか?」と火憐が呆れて、
「お兄ちゃん頭でも打ったの?」と月火が冷めたことを言う。
そういう兄妹関係だった。
以前は。
711 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 20:47:21.70 ID:uUSJ9dqnO
>>710 おいマジかwwwもうおまい大好きだwwwww
ktkrrrrrrrrrrrrrrr
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 20:48:19.07 ID:2wJMaNBOO
かれんちゃんのポニテチョキチョキ
なんかキター
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 20:53:34.84 ID:DKYs+QtKO
というのも、以前は上記のように
一見どころか百見したところで仲の悪い兄妹で、
僕は妹達のことを困った奴等だと呆れていたし、
妹達は僕のことを不甲斐のない兄だと哂っていた。
だと言うのに、最近はそれが変わってしまった。
いや、なにも本気で互いを憎みあうほどに険悪な仲に悪化したわけではない、
むしろその逆だ。仲良くなったのだ。
けれどただ単に仲良し暦、ならぬ仲良しこよしになったのなら
変わってしまった、などと憂うようなことは言わない。
じゃあどうしたのか?
簡単だ、仲良くなりすぎたのだ。
仲良くなりすぎて、それはいつ一線を超えるかという
危険思想にすらなりつつある。
そんな細い糸の上のやじろべえ見たいな兄妹関係。
阿良々木火憐は、本気でこの僕、
阿良々木暦に恋慕の情を抱いてしまった。
そして阿良々木月火はそれを知ってしまっている。
ちょっと前までは考えられないほどの、
仲良くなってしまったからこその緊迫感。
このただでさえ複雑な兄と妹の問題は、
さらに怪異をもってしてさらにおかしく破綻する。
ぎりぎりの平衡を保っていたトランプのタワー、
もしくはジェンガや類するなにかのように、
一瞬で、砕け散ったのだ。
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 20:54:40.91 ID:DKYs+QtKO
僕に限らず、誰しも自身の家族のことは語りたがらない。
それは僕自身以前口にした言葉だ。
特にこの話はストレートにプライベートな物語、
だけれど敢えて僕はここに全てを語ろうと思う。
それがなにを招こうとも、
今回のような事態を二度と起こさないために、
僕は僕の、僕達兄妹の恥の全てをここに記そう。
そうすることで、一つのけじめをつけよう。
でなければ、きっと一つも前には進めないだろうから。
先に申してしまえば、
この話に終わりなどない。
ハッピーエンドもトゥルーエンドもない、
バッドエンドすら欠片も見えない。
ただただあるのは中途半端な解決と曖昧模糊とした解釈、
それだけだ。
この話を終えたところで僕達兄妹の関係を清算することはできなかったし、
きっとこの先何年もかけて大人になってからもぐずぐずと滞るだろう。
それでいい、兄と妹というのは、
きっと、そういう関係のことだと、僕は思うから。
さて、前振りが長くなってしまったけれどそろそろ始めようと思う。
僕と妹の、盛大な故意の恋話を。
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 20:59:06.80 ID:+Le5yBxgO
支援
うおおおおおおおなんか来てる!!
やったぁあああ
719 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 21:01:15.23 ID:mZ4Rc11D0
うっほおおおおおおおおおおおおおお
テンソンあがってきたあああああああああああ
保守してて良かったああああああああああああああああああ
720 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 21:03:08.54 ID:5jhafeTIO
支援
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 21:04:37.07 ID:AJfuJVbn0
なんだとwwwwww
これは全裸待機
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 21:07:31.83 ID:hxQJAxJuO
ブックマークしなおした
支援余裕だな
724 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 21:32:18.40 ID:r6yI/HC/0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
―――
目が覚めたら火憐が目の前で寝息を立てていた。
僕は特になにをするわけでもなく、起き上がって大きく伸びをして
火憐を起こさないように布団からはいでる。
部屋のカーテンを開け、
続けて窓も開けて外気を取り込み部屋の換気を行う。
時期を考えれば狂気の沙汰とも言える行動、
案の定肌を切るような冷たい空気が部屋中に広がり
それを感じ取った火憐が僕の布団でまるくなる。
726 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 21:48:47.28 ID:DKYs+QtKO
こんな感じの目が覚めると美少女が居た、
というのはどうにもライトノベルっぽい、
もしくは青少年の想像を掻き立てる小説っぽい気がするけれど、
なんてことはない、お互い服を着ているし、
そもそもとしてその美少女足る火憐は実の妹だ。
……いや、逆にまずいのだろうか?
ううむと首をかしげ布団にうずくまる妹を見下ろす。
以前なら考えられなかった行動、
考えられなかったと言うか、単に妹の居る兄として
普通なら考えてはいけない領域だろうと思う。
こういうのは、あくまでもフィクションの中でしか起きてはいけない、
リアリティのない非現実的な事象の筈だというのに。
「相手が誰だろうと、自分がどんな立場だろうと、
女の子のそういった純粋な気持ちには真剣に答えなきゃダメだよ阿良々木君?」
一ヶ月と二週間ほど前、
一匹の狐の所為で起きた事件の後遺症として
僕が受けた一時間以上にも及ぶ説教の締めくくりに、
羽川はそう屹然と言い切った。
歯磨き
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 21:56:15.15 ID:AJfuJVbn0
・・・ふぅ
火憐最高
一番すきだ
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 22:00:21.41 ID:sThcW1SYO
支援したいが、残りのレスが…
続編を書いてくれる作者大好きだ
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 22:05:10.95 ID:DKYs+QtKO
真剣に答える。それは時と場合と感情によっては
次のステップに進むことも止む形無しと言うことなのだろうか?
みたいなことを羽川に言ったらその後さらに数時間の説教を食らった。
そりゃまぁションボリするしかない話である。
とか徒然なる思考をだだ漏れにしていると、
ノックも為しに僕の部屋の扉が開いた。
……いや、どうだろう。これは素直に開いたと表現していいものか困る、
扉が物凄い速度で限界まで開いてから壁に激突し、
さらにその反動で再度閉まろうとするほどの勢いで開いたのだ。
もうそれは"開いた"などと生易しい表現ではなく、
なんかぶっ飛んだとでも表現したほうがむしろ近い気がする。
そうしてそんな閉まりかけた扉を抑えて入ってきたのは、
まぁもはや定例とかしつつあるが下の妹の月火だった。
「火憐ちゃんは……、あぁっ! やっぱりこっちにきてる!」
「おはよう月火ちゃん」
「おはようお兄ちゃん。っじゃなくて!
お兄ちゃんからもダメだって火憐ちゃんに言ってよ!」
「僕が言って止まるなら苦労しないわな」
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 22:05:35.13 ID:mZ4Rc11D0
すげぇwwww続編書いてくれてるwwwww
マジ嬉しいwwwww
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 22:15:47.95 ID:DKYs+QtKO
月火は僕にも怒りの矛先を向けながら
いまだ僕の布団を抱きしめて惰眠を貪る火憐を叩き起こす作業に入った。
火憐は空手を筆頭とした格闘技系を習うパワフルな妹で、
朝練などの為に早起きは得意だったはずなのだが、
ここ最近は月火が寝た後に今日のように添い寝を仕掛けてくるため
やや起床時間が遅れ気味。
これが実妹でなければ如何程の萌えが湧き出るのかと
僕は度々残念に思うのだ。
「ん〜? 朝? おはよう兄ちゃん」
「おはよう火憐ちゃん」
「もうっ、本当に二人とも緊張感がないんだから!
お父さんとお母さんは下に居るんだよ!?」
もうとっくにわかっているだろうけれど、
僕がどうかはともかく、火憐は以前の事件以降
本人曰く実はそれ以前から僕に対して
並々ならぬ恋愛感情を抱いている。らしい。
そのためこうして一種の夜這いをかけてきたり、
それを知っている月火が家庭崩壊阻止の為に奔走したりしているのだが。
僕個人の意見としては多分もうバレてるんじゃないかと思う。
なにしろ阻止しようとしている月火自身が、
こんな馬鹿でかい声で堂々と叫んでいるのだから。
下手するとご近所さん達には周知の事実なんではないだろうかと、
ここのところの登下校時のおばさんたちの視線から推測してみる。
歯磨き
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 22:35:31.64 ID:WZHdkveNO
みててよかった
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 22:41:31.92 ID:IZt7ojWs0
支援
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 22:42:17.87 ID:DKYs+QtKO
なんというか、生暖かいのだ。
それでいて少し余所余所しい感じ、
酷く居た堪れない気分になる。
というか、ちょいと前。
火憐の禁断的感情が露見してからしばらくは
月火が火憐の監視を行って僕への一時的接触を極力減らしていたのに
どうしてここのところはそれがなくなっているのだろうか?
アンサー、単に月火は同じ兄妹ではあるが
ことこの事態に関しては第三者なのだ。
つまり、付き合いきれなくなった、というのが真相。
とは言っても知ってしまった以上
見てみぬ振りはできないから、と現状ができあがる訳だけれど。
羽川にはあんなこと言ったし、言われたけど
本気で真剣に火憐とラブコメする訳にはいかないし
かといって無碍にあしらうなんてことはもっとできないし。
宙ぶらりんの状態。
精々その内火憐が諦めて他に好きな人でもまたできれば
僕のことなんてさっぱり忘れてくれるだろうと
そんな希望的観測をする程度だった。
まだ残ってると思ったら続編が来てる………だと?
支援
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 23:17:49.04 ID:G92aiTKz0
支援したい
リアルタイムで読めるのなんかうれしいな!
続編ありがとう支援!
な
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 23:43:01.91 ID:mZ4Rc11D0
おまえら私怨も良いが無駄レスはなるべく減らそうぜ
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 23:48:03.83 ID:DKYs+QtKO
楽観視、そう言われれば確かにその通りだと言わざるを得ないけれど。
この時点では他に動きようが無かったのも事実。
だから僕は放棄した訳でも逃避した訳でもない、
その点だけはわかって欲しいと懇願するばかりである。
でも、もし、僕がこの時既に
火憐に対して好悪問わず何かしらの動きを見せていたならば
結果は自ずと変わっていたのだろうと思う。
わかるはずの無い未来に対して対策を立てなかった事に
いくら悔やんでも意味の無いことなのは承知の上だけれど、
でも、と思わずにはいられない。
僕がさっさと受け入れるなり突き放すなりしていれば、と。
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/05(木) 23:56:57.58 ID:K5HFT0NK0
このスレももうすぐタイムリミットだな
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 00:06:52.77 ID:Z5t34K+NO
ほ
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 00:18:44.38 ID:wqbM/4JY0
いきなり規制解除されててびっくりしたが保守に使わせてもらう
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 00:24:45.32 ID:6eTo3ogrO
うちの糞バイダまだだた…
もしもし支援
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 00:25:24.46 ID:oubWVYvOP
おもしろい
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 00:45:36.01 ID:5mY1EjXrO
―――
「暦お兄ちゃんはこういうのどう思う?」
千石がガラスケース越しに指をさして
僕に感想を求めてくる。
「ん? 千石にはそういう派手なのよりこっちの方が千石には似合うんじゃないか?」
「う〜ん、そっか。暦お兄ちゃんはこういうのが好きなんだ」
「いや、僕の好みというより千石に似合うと思っただけで……」
千石はそういって並ぶ指輪に視線を戻してしまう。
僕はというと店員さんの微妙な目線に曖昧な笑みを返して
この空気の中を耐え抜いている。
いま僕は近所のアクセサリーショップに来ている。
この間千石に買い物に付き合って欲しいと言われたため
兄的存在である僕としては断るわけには行かないだろうと承諾したのだが。
その一番最初に立ち寄ったこの店の指輪コーナーで
千石は蝋で固めたように動かなくなってしまった。
シルバー製の大量生産の指輪、
そこまで熱心に見るものなのかなあと僕は思うのだけれど
中学生である千石、しかも大人しく装飾品の類をあまりつけない彼女にとっては
こういったものは物珍しいのだろうと一人結論をだしてのんびりと千石の後姿を眺める。
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 00:57:39.45 ID:5mY1EjXrO
千石は、あぁじゃないこうじゃないと呟きながら
たまに僕の方を伺いつつ指輪を吟味し続けている。
女の子の買い物は長くなることくらい承知の上だし、
ガハラさんと一緒に買い物にでたときも
妹に付き合ったときもやはり一つの店で一時間程度
平気の平左でかけていたので別段どうこう思いはしないのだけど。
色々なものを見て楽しげに回るのではなく
思いつめたような表情をして指輪を見つめている千石を眺めていると
どうにも僕としてはなぜか微妙に焦る気分になる、
なぜか店員さんもチラチラと僕を物言いたげに見てくるし。
違うんだ、別に僕と千石は怪しい関係とかじゃくて
単にちょっとしたお買い物をしてるだけで……。
「え〜と、千石。なんだったら僕がそれ買ってやろうか?」
それからさらに待つこと十分。
僕はなんだかよくわからない雰囲気に負けてそう口にしていた。
「え、そんな悪いよ暦お兄ちゃん」
「ほら、でもクリスマスも近いしさ。ちょっと早いプレゼントってことで」
言って千石が見ていた銀の指輪を一つ手に取る。
板状の指輪、その側面には多分ガラスだろうけれど
いくつもの石で十字が模られている。
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 01:11:55.76 ID:dmat2G1TO
スレがもったいないから何度もはレスできないが、見てるぞ
面白い
支援
感想レスが書き難いのが辛いな
支援
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 01:27:27.15 ID:5mY1EjXrO
今回はあまり長くするつもりはない
『まよいフォックス』でださなかったキャラをだして
火憐とのイチャイチャ後日談みたいのをサラっと書くつもりだから
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 01:30:24.30 ID:OoCalCq4O
火憐ちゃんとのいちゃいちゃとは…たまらん!
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 01:44:38.50 ID:jbYQ9vABO
保守
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/06(金) 02:05:04.60 ID:fXKnEc1wO
ほしゅ
なんか伸びてると思ったら素敵なものを見つけた
760 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ソウルドアウトかとおもった
あららぎ→アララァ