( ´_ゝ`)流石なSOS団のようですl从・∀・ノ!リ人
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
妹者かわいいよ妹者
2 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:11:25.99 ID:K3dyDKJeO
>>1、代理有難うございます!
それでは投下します!
3 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:14:36.67 ID:K3dyDKJeO
『姫、後生ですからお逃げ下さい!』
『嫌じゃ!私も戦う!』
『お願いだから逃げて!』
『アーッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!』
『糞、ハs―――――………』
『国が、国が…………!!』
『娘を…頼んだぞ…』
『父上!母上ェエ!!』
4 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:19:44.24 ID:K3dyDKJeO
逃げて、逃げて、ひたすら遠くへ。
奴等が追ってこない内に。
「姫……」
「…手を動かせ。余計なお喋りは無用じゃ」
遥か、東へ逃げなければ。
…逃げる?
違う、迎え撃つのだ。
奴等を倒すのだ。
「国を、あのお方をお救いするのじゃ……」
「父上、母上、待ってて下さいなのじゃ」
l从・∀・#ノ!リ人「このアリス、命に代えても国を救ってみせますのじゃ!!」
たゆたう海のど真ん中。
小さないかだの上で、一人の少女の戦いが、始まろうとしていた。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:20:26.40 ID:4c8lwkIG0
支援
6 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:20:49.07 ID:K3dyDKJeO
「行先は…日本じゃ!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:22:32.78 ID:HEL2IDO/O
し
8 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:23:06.62 ID:K3dyDKJeO
( ´_ゝ`)流石なSOS団のようですl从・∀・ノ!リ人
一話 平和は裸足で逃げていく
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:25:07.54 ID:HEL2IDO/O
そぉい
10 :
>>8訂正:2009/10/28(水) 19:26:32.04 ID:K3dyDKJeO
序章 平和は裸足で逃げていく
朝7時。起床の時間である。俺はまともに起きれた試しがない。
(´<_` )「兄者ー!起きろー!」
(;´_>`)「マジで早く起きろ兄者!母者がスクランブルエッグをスクラップエッグにする前に!」
(´<_` )「上手いこと言ったつもりか」
( ´_>`)「るせぇやい」
扉一枚の向こう側では、弟の弟者と末者がいる。俺と違って、二人共早起きだ。感心感心。
(;´_>`)「ふざけてる場合じゃないぞ兄者!お前が起きないと、俺達まで朝飯食えなくなるかもしれないんだぞ!」
11 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:27:21.92 ID:K3dyDKJeO
あまりにも煩いので、渋々起き上がってドアを開ける。
弟者も末者も既に着替え終わっていて、末者に至っては物凄い形相で俺を睨んでいた。
( ´_ゝ`)「兄に対してお前とは、流石だな末者」
( #´_>`)「キレるぞ」
( ´_ゝ`)「ゴメンナサイキガエテキマス」
コンマ0.1秒で扉を閉めた。
昔、幼い末者を怒らせ、全治半年の怪我を負わされたのを思い出したからだ。
姉者が結婚して出ていったのと、末者が中学に進学したのを機に、俺は一人部屋に移された。
代わりに末者が弟者と共同部屋になり、もう一年が経とうとしていた。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:28:21.63 ID:HEL2IDO/O
支援
13 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:30:19.79 ID:K3dyDKJeO
( ´_ゝ`)「着替え終わったぞー」
(´<_` )「10秒で着替え終わるとは、流石だな兄者」
( ´_ゝ`)「お前は末者の恐ろしさを知らんからそんな事を言えるんだ」
( #´_>`)「兄者、それは俺に対しての宣戦布告と受け取っていいのか?」
@@@
@#_、_@ ( ノ`)「アンタ達、何時までくっちゃべってるつもりだい!?」
14 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:32:22.65 ID:K3dyDKJeO
朝飯を食い終わると、末者は脱兎の如く家を飛び出した。
どうやら部活の大会が近いとか何とか。
( ´_ゝ`)「青春してんなー」
(´<_` )「親父臭いぞ、兄者」
大分遅れて、俺達も家を出る。
8時45分までに着けばいいので、俺は亀並みの鈍足で通学することにしている。
因みに弟者は違う学校なので、反対方向へと消え去っていった。
('A`)ノ「よォ」
(*∵)ノシ
( ´_ゝ`)ノ「ウッス」
曲がり角に差し掛かると、後輩のドクオとビコーズが先に待っていた。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:33:19.17 ID:HEL2IDO/O
支援
16 :
AAずれてたorz:2009/10/28(水) 19:35:12.03 ID:K3dyDKJeO
ドクオはヒョロリとしたその細身の身体に、赤いジャージがよく似合う男だ。
ビコーズはドクオの弟分みたいなもので、気づけば一緒に居る存在だ。白ピクミン的なアレだ。
昔は荒れていたが、大分丸くなったのでは無いだろうか。色々と。
どちらも俺の一年後輩だが、幼馴染みということもあり、気の置けない仲だ。
('A`)「お前は相変わらず鈍ぇな」
(*∵)「おは、おはよ」
( ´_ゝ`)「おはよ。そして時にドクオ、マイペースと言ってもらおうか」
17 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:36:54.30 ID:K3dyDKJeO
ハイタッチを交わし、再び歩き出す。
二人共ジャージなので、俺の制服姿が異質に見える。
が、断じて俺が変な訳ではない。この二人が変なのだ。
('A`)「そういやよー、プギャーの停学解けたしたっての聞いたか?」
( ´_ゝ`)「いや、初耳だな」
プギャーといえば、俺達の通う今北高校きっての不良だ。
素行の悪さは校内一、殺人とかも普通にやっちゃってんじゃね?みたいな奴だ。知らないけど。
俺も一ヶ月前までカツアゲのカモだった。
印象としては、笑顔を接着剤で貼り付けたような奴で、不気味にも思える男だった。
因みに、プギャーは俺と同学年で、ついでにクラスメートだ。ついてない。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:41:06.84 ID:4c8lwkIG0
しえ
19 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:41:28.37 ID:K3dyDKJeO
確か暴力沙汰で停学中だと聞いたが、まさかもう復帰したとは。
( ´_ゝ`)「こりゃまたカツアゲ生活に逆戻りかね」
…ま、何とかなるか。
( ´_ゝ`)「ん?」
ふと、後ろを振り向いた。
('A`)「どうした?エロ本でも落ちてたか?」
( ´_ゝ`)「いや…」
気のせい、だったのだろうか。
願わくは、そうであって欲しい。
でなければ、見間違いだったのだろうか。
影が笑っていた、なんて。
序章 終.
20 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:43:05.46 ID:K3dyDKJeO
ここからはまったり投下になります。
うん、書き溜め消えただよ畜生。涙出そう。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:46:56.09 ID:sn3hiMKsO
マジかよ。がんがれ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:47:10.75 ID:Pt8tRorB0
面白そうだ支援
書き溜めが消えるとモチベがあり得ない位下がるよな
でも書くことは頭に残ってるから意外とすぐ書ける
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:48:56.90 ID:4c8lwkIG0
母者のAAがおっそろしいくらいズレてるんですが
24 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:52:28.18 ID:K3dyDKJeO
走れ。
走れ。
でないと、追いつかれちまう。
(;^Д^)「……ッ…ハァッ……!」
誰か、誰か助けてくれ。
後生だから。誰でも良いから。
お願いだよ。
( ;Д;)「誰かッ……!誰か助けてくれェェェェエエエエエエ!!」
どうしてだ。どうして誰も出てくれないんだ。
ここは住宅街の筈だ。
なのに、何故だ。
( ;Д;)「誰かっ……!誰かかァァア!!」
何で、なんで誰も出ないんだ!?
25 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 19:59:33.81 ID:K3dyDKJeO
これだけ叫べば、幾ら何でも気づく筈なのに。
どうして。どうして。
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
( ;Д;)「うわぁぁぁぁああああああああ!!」
ただ、俺は叫んで逃げるしかない。
後ろから追ってくるのは、腐敗臭と殺気を撒き散らした「何か」。
カシャ。
カシャカシャ。
カシャカシャカシャ。
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ。
追っかけてくる。
捕まったら、殺される。
26 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 20:05:33.71 ID:K3dyDKJeO
月は雲に隠れていた。暗闇の中を、何も見えないまま足を引きずるように無様に逃げるしかない。
( Д )「誰か、誰か………」
フラフラとして、足元が覚束ない。
( Д )「……も………走れ……」
腐敗臭が、鼻腔に充満する。
カシャ、カシャ。
アイツだ。アイツが近づいて来る。
( Д )「……は、はは…ははは…」
服はズタズタ、足は動かない。
死ぬのか、俺は。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 20:06:11.84 ID:5OpAjunz0
支援
28 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 20:10:37.63 ID:K3dyDKJeO
( Д )「は。ははは。
はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
カシャ、カシャ。
足音が近づいてきた。
ゆっくり俺は立ち上がった。
膝がアホみたいに笑っている。
どうせ死ぬなら、立ち向かってやる。
もしかしたら生き残れるかもしれない。
(;^Д^)「来い、バケモノ……!」
カシャ。
カシャ。
カシャ、カシャ。
腐敗臭と死臭の臭い。
禍々しい殺気。
姿は見えないが、それらを感じ取ることで、俺はアイツの存在を感知できる。
29 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 20:15:43.65 ID:K3dyDKJeO
隠れた月が、徐々にアスファルトを照らす。
それがアイツに降り注いだ時、俺は立ち向かった事を後悔した。
注射器のような長い舌、月光に照らされたぬめぬめとした身体、四肢。
カシャカシャと鋭い爪が、アスファルトを削る。
( Д )「………う……………」
( ;Д;)「うわぁぁぁぁあああああああああああ!!」
アイツが飛びかかってきた瞬間、俺は死を覚悟した。
ぐしゃり。
30 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 20:17:51.16 ID:K3dyDKJeO
( ´_ゝ`)流石なSOS団のようですl从・∀・ノ!リ人
一話 高飛車姫はインスタントがお好き?
31 :
◆jPpg5.obl6 :2009/10/28(水) 20:21:59.00 ID:K3dyDKJeO
すみません、飯食ってきます。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 20:37:40.72 ID:EKpEk0PRO
ほ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 20:47:34.87 ID:AkO4PGBt0
はい
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 20:52:39.07 ID:Pt8tRorB0
lol lol lol lol lol
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 21:04:08.64 ID:K3dyDKJeO
すみません、やはりながらでは無理があった…orz
書き溜めてまた明日投下します。
代理、支援等有難うございました。
それではノシ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 21:04:54.03 ID:imjzfofy0
じゃあ乙
楽しみにしてるよー
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 21:54:19.36 ID:m4sU8G+C0
ほ
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 22:23:58.28 ID:lcjZ89GW0
クソが(´・ω・`)
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 22:28:38.23 ID:EKpEk0PRO
とりあえず乙
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 22:29:02.87 ID:uRXKsw+b0
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: