1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
2 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:07:05.13 ID:4m0ELIfG0
3 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:09:57.86 ID:4m0ELIfG0
从 ゚∀从「準備はいいか?」
静かに、静かに。
ミ,,゚Д゚彡「あぁ」
ネズミを追い詰める猫のように。
獲物に狙いを定める猛禽のように。
息を殺し、衣擦れの一つをも立てぬよう注意して。
大男と少女の、凸凹な二人組は壁に背を預ける。
そこは、中央校舎三階の半ば。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:10:44.12 ID:yfV0P86OO
うおぉぉぉお!!
支援×1おくまん!!!
5 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:12:40.68 ID:4m0ELIfG0
鎮座する教室は、囲碁将棋部の部室。
彼らが狙う敵の首魁――セントジョーンズが間抜けにも籠っている城。
背中越しに窺う、中の様子は真っ暗で読み取れない。
しかし、ハインは確信を持って言い切る。
从 ゚∀从「いるぜ、確実にな」
押し殺した小声に、僅かな獰猛さを孕んで。
ミ,,゚Д゚彡「根拠は?」
从 ゚∀从「お前を納得させるほどの確たるものは、何一つない。
が、奴の性格から考えればここにいない理由もまた在り得ない」
ミ,,-Д-彡「ならいい」
6 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:15:15.89 ID:4m0ELIfG0
フサギコは多くを聞かない。
ただ、静かにフライパンを構える。飛び込み、すぐさまに敵を叩き潰すための武器を。
ミ,,゚Д゚彡「俺はお前を信じているからな」
从 ゚∀从「ありがたいね」
素っ気なく、だが一応の感謝は少しだけ込めて。
ハインは引き戸の取っ手に手をかけ、息を止めた。そしてそのドアへと臨む、フサギコ。
彼女の合図により、突入は開始される。あとはフサギコに任せるのみ。
从 ゚∀从「…………」
ミ,,゚Д゚彡「…………」
胸の詰まるような沈黙を数秒、二人は視線を絡ませた。
7 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:17:53.68 ID:4m0ELIfG0
『七星連合(ビッグディッパー)』、最後の男を護る砦。
その扉が勢いよく、開かれる。
8 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:20:46.44 ID:4m0ELIfG0
ノパ听)と('A`)は部活動に勤しむようです
第二十七話『聖者の行進』
9 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:23:03.61 ID:4m0ELIfG0
* * *
飛びこむ矢先、フサギコの足元に走る違和感。
ミ,,゚Д゚彡そ 「――――っ!」
何かを踏んだ感触がある。
見れば暗い床の上に、細く光る一本の筋。
ぴんと張られたそれは、どこか不気味な雰囲気を纏っていた。
从;゚∀从「伏せろっ!」
叫びと、次の瞬間には体当たり。
身軽な彼女の精一杯のブチかまし。
流石のフサギコも、いきなり背中に突っ込まれては体勢を崩さないわけがない。
二人してもんどり打ちながら、床にダイブする。
10 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:25:43.22 ID:4m0ELIfG0
次の瞬間には、光と爆音。
ミ;,,-Д゚彡「うおっ!?」
从;-∀从「くぁあっ!」
ちょうど飛び込んだ入り口付近――先程まで二人がいた場所だ。
まるで星が落ちてきたように、過剰な光が辺りを飲み込む。
目も眩む閃光と激しい音に、五感は乱された。
从;-∀从「ぐ……フラッシュグレネード!」
塞いだ瞼の上からでも突き刺さる、爆発的な光。
从;゚∀从「ブービートラップたぁやってくれるぜ!」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:27:42.86 ID:0N/J6ezZO
主人公死亡支援
12 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:28:19.08 ID:4m0ELIfG0
ミ;,,-Д゚彡「ハイン! 怪我はないか!?」
从;゚∀从「問題ない! 所詮子供のおもちゃだ、殺傷力はゼロに近い!」
しかし、回る視界が重心を崩す。
すぐにはまともに移動すらできない。してやられた。
このままでは体よく逃げられてしまう。
从;-∀从「……くそ、時間稼ぎか!」
( e )「ははははは! ご名答さ、高岡!」
彼女の憎々しげな呟きをかき消すように、闇と光の向こうで上がる声。
高慢で甲高いそれを目一杯に張り上げ、歌うように敵は語る。
間違いない。セントジョーンズだ。
好きだ
支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:29:26.75 ID:gMqeXR36O
セントジョーンズチャーチ支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:29:43.39 ID:6cl1uCA+O
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:30:00.38 ID:B5rund1h0
やった初遭遇!
これから寝るけど支援
17 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:30:42.35 ID:4m0ELIfG0
( e )「君のように低脳な女は、地べたを這いつくばるのがお似合いだよ」
从#゚∀从「……てめえ、そこを動くんじゃねえ! 今すぐフン捕まえてやる!」
( e )「怖い怖い。捕まったらもっと怖いだろうね。
癇癪を起した女ほど、手がつけられないものは無い。僕は失礼させてもらうよ」
がらり、と引き戸の開かれる音。
( e )「多少のアクシデントや、作戦の変更はあったが問題はないさ。
僕さえ、僕さえ生き残れば『七星連合』は何度でも蘇る!」
勝ち誇った捨て台詞の尾を引いて、セントジョーンズの気配は遠ざかる。
从;゚∀从 (くそっ……こんな)
迂闊だ。
18 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:33:21.92 ID:4m0ELIfG0
ここは敵の根城。
罠の可能性など、当然のように考えていたはずなのに。
いざこの闇の中、狭い教室内では、頭で理解していても回避は無理だった。
从#゚∀从 (だが……コケにされっぱなしでたまるか!)
ハインにも意地がある。
この夜、とことん裏をかかれ、痛い目を見せられてきた。
ここまでやられて黙っているほど、彼女の堪忍袋の尾は丈夫ではない。
怒りに頭を沸騰させながらも、ハインは立ち上がる。
从;-∀从「うっ……」
それでも、体が意識に付いて来てくれない。
光に視界と平衡感覚を潰された今、まともな追跡は不可能なのか。
19 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:35:37.36 ID:4m0ELIfG0
ちくしょう、ちくしょう、こんな時に――と。
悔しさで頭がパンクしそうになる。
ミ,,゚Д゚彡「掴まれっ」
ふらつく足取りを支えるように、フサギコの手が彼女を抱き留めた。
大きく温かい手。その感触が、どこか荒ぶる心を鎮めるよう。
从 ゚∀从「フサ……」
ミ,,゚Д゚彡「お前が体当たりしてくれたおかげで、一瞬早く回避できた」
彼女の細腰を抱え上げる。
ミ#,,゚Д゚彡「俺が奴を追跡する! 指示を出してくれ!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:36:22.88 ID:6cl1uCA+O
しえ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:36:31.30 ID:rI44n2S/O
初遭遇支援た
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:37:13.01 ID:ynbX6ijWO
久々しえん
23 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:38:06.85 ID:4m0ELIfG0
从 -∀从「…………」
素直に、頼もしい奴だと。
歯痒い思いに胸を焦がし、それでも今は前を見る。
追うしかない。
セントジョーンズを倒さなければ、本当の終わりが訪れないのは事実。
从 ゚∀从「油断はするなよ。セントジョーンズは一筋縄じゃいかねえ」
ミ,,゚Д-彡「こっちにはお前がいるだろ?」
从*゚∀从「ばっ」
从#-∀从「馬鹿抜かしてんじゃねえ! 早く行け!」
ミ,,^Д^彡「ああ、行こう!」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:38:24.96 ID:WacninRAO
私怨
25 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:40:49.54 ID:4m0ELIfG0
走る二人は白と黒の境界を越えて、仄かな月明かりへ。
飛び出した廊下ですぐさま左右に首を振り、気配を探る。
セントジョーンズは――敵の首魁は何処へ、と。
しかし、
(’e’;)
彼は『そこ』にいた。
从 ゚∀从そ 「――――っ?!」
ミ;,,゚Д゚彡「何っ?」
威勢よく出ていったくせに、セントジョーンズは教室のすぐ外にいる。
ほんの数歩も歩いていない。扉を跨ぎ、そのまま足に根が張ってしまったかのようだ。
凍った体は静かにマントを棚引かせ、真っ直ぐに廊下の奥を見つめている。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:42:34.70 ID:X9b3qMReO
明日仕事なんだよふざけんな支援
27 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:43:08.88 ID:4m0ELIfG0
ミ;,,゚Д゚彡「これは一体……?」
戸惑うのは当然だ。
いざ勇んで追跡に入ろうとした矢先、まさか目と鼻の先に敵がいるとは。
予想もしないことである。
そのアクシデントの意外性は、フサギコの動きを止めるには十分すぎた。
从#゚∀从「セントジョーンズ!!」
それでも、彼女の怒りを止めることは出来なかったらしい。
フサギコの腕を無理矢理に解いて地に降りると、ハインはセントジョーンズへ掴みかかる。
目に毒々しい、そのマントを千切らんばかりに引っ手繰って。
从#゚∀从「何の茶番か知らねーが、覚悟するんだな! てめーは――」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:44:43.56 ID:S2akzoX50
支援
29 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:45:38.64 ID:4m0ELIfG0
( e ;)「なるほどね……」
震えの混じった呟きだった。
(’e’;)「――聖斗指導部」
从 ゚∀从「あ?」
聞き慣れぬ単語と、闇に張り付いたままの視線。
彼の注意は、ハインには一切向けられない。
振り返りもしないセントジョーンズの肩越しに、同じく廊下の最奥に目を凝らす。
動きがあった。
人の動きだ。靴を鳴らし、地を踏み締めて、僅かに重心を揺らしながら。
30 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:48:08.30 ID:4m0ELIfG0
その二人組が放つ気配は異常だ。
見えているはずの光景に、何故か違和感を抱いてしまう。
歩いてくる。闇の中からこちらへと。得体も知れぬ何かが。
ハインは緊張からか、無意識に喉を鳴らしていた。
(-@∀@)「ヒヒッ!」
川д川「…………」
息も詰まりそうなほどの、それは殺気なのだろうか。
31 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:50:36.12 ID:4m0ELIfG0
* * *
( A )「げふ、がっ……!」
吐き散らす液体は真紅。
血反吐は渋澤のワイシャツを濡らした。
薄い空色の生地に点々と、霞む空に真っ赤な星を散らすかのように。
_、_
( ,_ノ` )「…………」
渋澤はドクオの返り血も厭わず、襟首を締め上げる手を緩めない。
吊られたままの彼は胸を打たれた衝撃に、ぐわりぐわりと揺れて、震えて。
32 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:53:22.46 ID:4m0ELIfG0
しかして、突き込んだ左手がめり込むのは――
川;゚ -゚)「ぐっ」
素直クールの、華奢な手の平。
_、_
( ,_ノ` )「どうした素直の姉、らしくないじゃないか。
賢しく強いお前が、動けない味方を守るために犠牲となるのか?」
するりと、右手を放す。
( A )「ぐはっ」
宙ぶらりんだったドクオは支えを失い、膝から床へ。
凹んだ胸に走るのは激痛だ。危うく、貫かれたかと思えるほどの重み。
それでも、彼の胸に風穴が開かなかったのはクーの手がクッションになったからだ。
33 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:56:06.07 ID:4m0ELIfG0
僅か一瞬の判断が、彼女の防御を突きの軌道に滑り込ませた。
川;゚ -゚)「らしくない?」
受け止めた渋澤の拳を、クーは握り潰し決して離そうとしない。
川#゚ -゚)「それはあなただ、渋澤『先生』!
理由も目的も問わん! だが警告も無しに、あなたは――……」
荒ぶる。
普段の胸がすくような静けさを、どこかに置き忘れて。
川#゚ -゚)「この間合い、この威力……必殺だ!
傷付いたドクオが直撃を受ければ、ただでは済まなかった!」
_、_
( ,_ノ` )「よく分かってるじゃないか」
34 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 22:58:34.89 ID:4m0ELIfG0
幾筋もの皺が入った色黒の肌。
そこに浮かぶ表情は、闇にまぎれてよく分からない。
_、_
( ,_ノ` )「そこまで分かっていて、代わりに直撃を受け負ったのは褒められんがな」
川#゚ -゚)「ドクオが戦えないのは見ればすぐに分かっただろう!」
確かに、その手に受けた拳は重い。
一言に痛いとは言えぬほどの重みだ。骨まで砕けそうな激しさ。
それでも、今は弾けんばかりの怒りの方が激しい。
_、_
( ,_ノ` )「だが鬱田の『能力』は厄介だ」
怒りに沸騰するクーの喉元を、嫌な感触が流れていく。
知っているのだ、この男は。
ドクオの『新世界(ニュー・ワールド)』を。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:00:42.62 ID:ynbX6ijWO
('A`)支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:00:51.94 ID:5O01xrLcO
支援
37 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:01:21.63 ID:4m0ELIfG0
_、_
( ,_ノ` )「確実に再起不能にしておく必要があった。後ろを取られちゃ敵わん。
押さえるべき第一の難関は鬱田だった。それももう、しばらくは動けまい」
川#゚ -゚)「それが教師の言葉か!?」
_、_
( ,_ノ` )「校則を破り、深夜の学校で暴れ回っているような子供に言われたくはない」
交錯。
川 ゚ -゚)「――――ッ!」
逃がさぬよう固く握っていたはずの左手が、消える。
瞬間、頬を掠めていく閃光。
それは圧倒的質量をもって、クーの体を押し潰そうとした。
支援の少なさに泣いた
がんばれ作者
好きだぞこの作品
39 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:03:33.92 ID:4m0ELIfG0
川;゚ -゚) (速い――ことさら異常にっ!)
裂ける肌、視界を穿つ掌打。
打撃は雨のように降り注いでくる。
クーは持てる限りの速度と力で受けて立つ。
喰らい付く打撃を弾き、流し、瞳は力の流れを読もうとした。
だが、攻める隙が無い。
間合いへと踏み込み、彼を投げるだけのモーションを作ることができない。
まるで壁。拳の壁。迫りくるそれは蟻の一穴すら作らずに。
_、_
( ,_ノ` )「――――」
涼しげな表情が、どこか異様。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:04:07.46 ID:yfV0P86OO
age忘れ支援
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:04:48.76 ID:ynbX6ijWO
俺も大好きだぞ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:04:50.87 ID:pacEW1Ib0
支援 支援 支援
43 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:06:27.90 ID:4m0ELIfG0
川;゚ -゚)「ぐっ!! なんて、重さだ……!」
このままではマズいと、言い知れぬ不安が脳裏を走る。
そう思った時、彼女の身は既に後退の体勢に入っていた。
下がる一瞬、ドクオの制服を引き寄せながら。
せめて、彼だけは護ろうと。
あらん限りの屈伸から、背後へと跳躍。
川;- _-) (く……、下がるのがやっとか!)
ひとっ飛びに渋澤の間合いから外れる。
着地と同時に、掻き抱いたドクオを床へと下ろした。呼吸が浅い。かなり危険な状態だ。
時間は少ないのかもしれない。ならば、選ぶ道は限られている。
倒すか、逃げるか。
44 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:09:31.35 ID:4m0ELIfG0
いずれにしても問題は少なそうではない。
確かに一撃は貰わなかった。
だが攻め手は見つからなかった。これでは拮抗状態だ。
理由の如何も分からない。だが、渋澤が武喝道に介入することの危険性は分かる。
彼はドクオを容赦なく叩きのめそうとし、クーを襲っているのだ。
教師が――聖職者が生徒を何の躊躇もなく。
この事態は、少なくとも自分たちの手には負えないもの。
ならば、盲目的に戦うよりは離脱するべき。
川;゚ -゚)「――ぐっ!?」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:11:10.11 ID:5O01xrLcO
俺も大好き 支援
46 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:12:10.90 ID:4m0ELIfG0
そう思った矢先、胸に走る衝撃。
まるで鉄球をぶつけられたかのような重みと、鈍い痛みが肺を潰す。
時間差でやって来たその痛撃。視界が歪むほどの、それは被弾の証拠だ。
川; - )「馬鹿な……一撃も、貰っては……!」
胸がべこりと、叩き込まれた掌打に凹んでいる。
気が付かなかった。先の交錯の中で、まさかここまで芯に響く打撃を貰ったなどと。
いつ、どのタイミングで、どうやってクーの防御を貫いて。
考えがまとまらない。
不様にも膝は崩れていく。
_、_
( ,_ノ` )「一手、遅れたな」
47 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:14:46.25 ID:4m0ELIfG0
長い黒髪をしな垂れさせ、痛みに胸を押さえるクーへ。
渋澤は接近する。かつりかつり、と。
その乾いた靴音がどこか残酷。
まるで処刑のタイムリミットのように。
川;゚ -゚)「ドクオを引き寄せた時に……」
_、_
( ,_ノ` )「そうだ。一瞬だが気を散らした。それだけの隙があれば――」
ごきり、と拳が鳴る。
_、_
( ,_ノ` )「お前の内腑を叩き砕くのは容易い」
川; - )「…………っ!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:15:03.17 ID:LVI/+FkbO
支援
49 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:17:41.25 ID:4m0ELIfG0
影を落とす表情は無機質。
クーとて、決して先の攻めに手を抜いてはいない。
それでも、こうも涼やかにカウンターを決められてしまうとは。
他人の前に膝をつく――屈辱的なそれは、彼女にとって初めての行為。
ノハ;゚听)「あ……っ」
ここで、やっとヒートが声を洩らす。
今の今まで、目の前で起きる光景にただ立ち尽くすのみだった。
そんな彼女の呆けた口から、こぼれたのは言葉ですらないただの『音』。
50 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:20:05.49 ID:4m0ELIfG0
ドクオが血を吐いて倒れ伏し、あのクーが膝をついて苦しんでいる。
それは偏に、渋澤一人の所業によって。
沸き起こる感情はまず第一に、怒りでも恐怖でもない。
疑問だ。
ノハ;゚听)「な、何、何やってんだよ! 渋澤、お前っ!」
_、_
( ,_ノ` )「何も」
狼狽する少女を――親しい教え子を前にしても、彼の表情には波一つ立たなかった。
冷たく、規則的な呼吸。まるで機械だ。
今はどこか懐かしき教室の風景に、ヒートはこんな彼を見たことがない。
_、_
( ,_ノ` )「むしろそれはこっちの台詞だ。何をやっている、素直」
51 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:22:40.10 ID:4m0ELIfG0
冷たい、氷のように、吹雪のように。
言葉も、視線も、纏う空気ですら凍てついている。
ノハ;゚听)「こ、これはお前らセンコーには関係ないし……。
今まで喧嘩なんて腐るほどやってきただろ! ほっとけ!」
_、_
( ,_ノ` )「そうじゃあない。そんなことくらいは俺だって分かってる。
お前に喧嘩をするなと諭したところで、確かに今更言っても聞かぬだろうさ」
俺が言いたいのはな、と続ける渋澤の指先。
それはぴたりとヒートの額へ。
_、_
( ,_ノ` )「お前がどうしてそこに突っ立って、マヌケ面を晒しているかってことだ」
52 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:25:04.54 ID:4m0ELIfG0
ノパ听)「なっ……」
_、_
( ,_ノ` )「鬱田はもう戦えないぞ。クールもな。残ったのはお前一人だ」
_、_
( ,_ノ` )「だというのに、俺に飛びかかってくるわけでもなく、ただ見ているだけ」
_、_
( ,_ノ` )「抗って戦うことも出来んのか? 腰抜けに教鞭をとったつもりはないんだがな」
ノハ#゚听)「……! てめっ!」
分かり易すぎる挑発を前にして、いきり立ってしまうヒート。
確かに、動けなかったのは事実だ。仲間を一人とさえ、守れなかった。
そしてそれを、改めて指摘される。
これほど耐えがたいことは、彼女にとって無い。
53 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:28:07.58 ID:4m0ELIfG0
( A )「ダメ、だ……ヒート……、挑発に……乗るんじゃ、ない」
掠れた声がこぼれた。
むんむんと怒りを纏い始めるヒートに、語りかけるドクオ。
クーに引きずられ、地面になぎ倒されたまま。
血を吐いて、ボロボロの身を起こす。
ノハ;゚听)「ドクオっ!!」
(;'Aメ)「ヒート……逃げろ。お前だけでも、ここから逃げろ」
ノハ;゚听)「んなこと出来るかよ!」
川; - )「いいや、ドクオの言う通りだ……!」
蹲っていたクーが、渋澤の足首を掴む。
_、_
( ,_ノ` )「っ!」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:28:25.98 ID:X9b3qMReO
よし、支援だ!明日のことなんぞ知らん!
55 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:30:33.61 ID:4m0ELIfG0
スラックスを引き裂かんばかりに握り締め、そのまま腕力が許す限りにブン回した。
重心を大地から天へと大回転させられ、渋澤の長身が宙を踊る。
ほんの僅かな油断を突いた反撃。
彼の、クーを再起不能にした――という、その過信から生まれたチャンス。
_、_
( ,_ノ` )「なるほど」
背中から落ちていく渋澤は、感服とばかりに眉根をくいと持ち上げた。
_、_
( ,_ノ` )「さすがにしぶとい。これは本格的にやらねばな」
そして、受け身。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:31:25.05 ID:pacEW1Ib0
支援
支援
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:32:41.28 ID:X9b3qMReO
支援
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:32:51.10 ID:UHOtZukW0
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:33:01.51 ID:ynbX6ijWO
支援だ
60 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:33:13.03 ID:4m0ELIfG0
ばん、と鼓膜を叩く小気味の良い音。
クーの投げの威力を最大限に殺す、渋澤の受け身は惚れ惚れするほどのものだ。
故にダメージは小さい。しかして、彼女は態勢を崩すことには成功した。
川#゚ -゚)「ヒート、逃げろ! そして伝えろ、教師の介入を!」
胸の痛みをこらえて尚、彼女は床に仰向けとなった渋澤へ突撃。
無数の手刀が風を切り、無防備な敵を貫かんと迫る。
川#゚ -゚)「もうこれは私たちだけの問題ではない! 武喝道に関わる全ての者の危機だ!」
受け身を取ったばかりの渋澤に、その猛攻を避ける暇はない。
防御もまた過酷。クーの全力攻撃は圧巻の一言だ。
61 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:35:08.07 ID:4m0ELIfG0
だが、その嵐のような貫き手の中でも。
_、_
( ,_ノ` )「――『千手網弩(センジュモード)』」
渋澤の無機質な表情には、何の感情も浮かびはしない。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:37:35.52 ID:5O01xrLcO
支援
63 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:37:44.48 ID:4m0ELIfG0
* * *
从 ゚∀从「『聖斗指導部』だと?」
川д川「えぇ、そうよ。それが私たちという集団を表す記号」
腰まで届く真っ黒の長髪。
その隙間から覗く陶器のように青白い肌と、ワンピース。
ひ弱そうな体格だ。風でも吹けば、そのままひょろりと倒れてしまいそうなほどの。
貞子は黒々とした目をぱちぱち瞬かせ、ハインたちへと語りかける。
川д川「私たちの表向きはただの教師。他の先生と変わりないわ。
私は音楽、アサピー先生は数学を教えていらっしゃるし、部活の顧問もしている」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:39:57.89 ID:ynbX6ijWO
紫煙
65 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:40:24.87 ID:4m0ELIfG0
从 ゚∀从「それは分かる。だが、今のあんたらをただのセンコーとはとても思えねえ」
当のハインはセントジョーンズから離れ、フサギコの傍にまで下がっている。
この場に現れた貞子とアサピー。
確かに、二人の気配は決して平常なものとはいえない。
というよりもまず、ハインはこのような気配を放つ人間を見たことが無い。
从 ゚∀从「あんたら、一体何者なんだ?」
叱責を吐くこともなく、当惑するわけでもない。
ただ無機質に接するだけの彼らに、彼女は気持ちの悪さを感じる。
川д川「何者なのかと問われれば、ただ『聖斗指導部』――と答える他ないの」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:41:59.05 ID:X9b3qMReO
支援でさるったとは情けない
67 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:42:47.88 ID:4m0ELIfG0
口調はやけにしっかりしているが、どうにも手元が寂しいらしい。
長すぎる髪の毛先を摘んでは、くるくるとせわしなく弄っている。
川д川「私たちの本来の仕事は、学園に有事が起こった際の処理。
教師という身分は、むしろ仮初よ。ある事情でここに身を置いていてね」
(’e’)「奇妙な言い回しだな。まるで学園に何か起こることを、あらかじめ知っていたかのようだ」
从 ゚∀从「カスのお前にしちゃあいい着眼点だ」
セントジョーンズが背を向けたまま、顔をしかめるのは言うまでもない。
从 ゚∀从「それに、あんたらを囲っているのは校長と見れるが?」
川−川「…………」
从 ゚∀从「沈黙は肯定だと判断するぜ」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:44:45.91 ID:LVI/+FkbO
支援
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:45:42.84 ID:ynbX6ijWO
(´・ω・`)支援
70 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:46:13.55 ID:4m0ELIfG0
ミ;,,゚Д゚彡「まさか、教師たちは最初から武喝道のことを知っていたのか? 校長まで?」
川д川「あなた達がそれを知る必要はありません」
弱々しい声に、僅かな張りを込めて。
これ以上は聞くなというばかりに、貞子はぴしゃりと言い放つ。
川д川「私たちが何者か、誰が何を知っていたか、なんて問題は大した意味を持たないの」
彼女のその目に、嘘は見当たらない。
川д川「重要なのはね、この武喝道という『祭』が隠し持っている危険性と真の理由なのよ」
从 ゚∀从「危険性と真の理由……?」
川д川「部活同士の戦いや賞金なんてものは、言ってしまえばあなた達を欺くための口実。
生徒会――というより、会長の杉浦ロマネスク君はもっと恐ろしいことのために動いているわ」
71 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:49:25.17 ID:4m0ELIfG0
(’e’)「……話が見えないな」
セントジョーンズは眉間に皺をよせながら、貞子に顔を向ける。
(’e’)「あんたたち『聖斗指導部』は生徒会と敵対している。それは分かる」
川д川「……否定はしないわ」
(’e’)「なら何故そのことを僕たちに伝える? 目的は何だ?」
セントジョーンズは先の恐怖もどこの話、偉そうに腕を組み貞子を問い詰める。
背後で佇むもう一人の男――彼の気配にほんの少しの不安を抱きながらも。
(’e’)「僕はさっき、ある人物にお前たちとの接触を電話越しに伝えられた」
川д川「……そう」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:49:29.63 ID:5O01xrLcO
しえん
73 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:52:05.97 ID:4m0ELIfG0
(’e’)「仲間なんだろう? そいつはご丁寧に、接触したなら降伏しろと言ってきた。
さも僕の安全を確保するように。襲撃し排撃するつもりなら、まず首を傾げざるを得ない」
そもそも、と付け加えて。
(’e’)「あんたたちは敵なのか、味方なのか。
こうやってわざわざ話し合いを持ちかけるなら、まずそれをハッキリしてもらいたい」
川−川「…………」
問い詰められる貞子は口を噤む。
セントジョーンズの質問を前に、彼女はただ黙すのみだ。
むっつりと、薄い唇で一文字を作ってしまう。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:53:07.76 ID:oJbqx4iW0
厨くさいが好きだ。支援
75 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:54:45.68 ID:4m0ELIfG0
(-@∀@)「もぉお、いいでしょぉお? 貞子先生、私が代わりますよ」
ここまで貞子の背後で、黙って佇んでいた男。
数学科教諭、アサピーがようやっと口を開く。
(-@∀@)「ガキ共、勘違いしてもらっちゃあ困るんですよ。
これは提案や交渉じゃないんです。私たちからの一方的な命令なんですよ」
(’e’;)「……とても良識ある大人の対応とは思えないな」
(-@∀@)「ヒヒ! 脳タリンが! 利口ぶった喋り方してんじゃあない!」
ヒョロ長の体をゆらりゆらりと危なっかしげに運び、貞子を押し退けて前へと出た。
初遭遇
いつも読んでるぞー記念支援!
77 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:57:19.99 ID:4m0ELIfG0
手入れも行き届いていない髪形と服装。薄汚れた白衣が汚らしい。
傾いた眼鏡に、ギラついた細目が映っている。
スリッパ履きの足元は裸足ときていた。随分とみすぼらしい。
(-@∀@)「私たちはね、武喝道を終わらせる――ただそのために動いているんですよ。
そのためにはまず、参加者であるお前たちを根こそぎ祭から排除しなければならない」
アサピーは眼鏡を押し上げ、黄色い歯を剥き出し笑う。
その笑みのなんたる凶悪な事か。
どこか、狂気すら孕んでいると思わせられるほど。
(-@∀@)「しかし、我々も教師という立場。お前らの保護者だ。
だからこそ一方的に潰しにかからず、面倒にもこうやって譲歩の道を示している!」
78 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/25(日) 23:59:50.91 ID:4m0ELIfG0
ミ,,゚Д゚彡「譲歩……だと?」
(-@∀@)「今すぐに、降伏しろってことですよ。ヒヒ、武喝道のことはすっぱり忘れてね」
从;゚∀从「なっ……」
川;д川「アサピー先生……、でもこの子たちは被害者です。
自分たちがどういう立場に置かれているのか、まず教えてあげるべきでは……」
(-@∀@)「うるさいんですよ! ボソボソボソボソと!
こんな屑カス共に手間かけてる暇なんて、こっちには無いんでしょうが!」
川;д川「ご、ごめんなさい……」
嫌味ったらしい口調と、周りをとことん見下した態度。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:01:46.36 ID:+jodH6N/0
支援
支援
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:02:27.67 ID:74gfdI9SO
支援
81 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:02:30.33 ID:OQlZv5CC0
下劣な暴言の数々に子供たちはもちろん、貞子まであからさまに不快な顔をした。
同時に思う。このような男が、よくも教師としてまかり通ってこれたものだと。
(-@∀@)「あぁ〜……めんどくせえ。
とにかくねえ、怪我したくなきゃあ持ってるバッジを寄越せってんです」
从 ゚∀从「っ!」
気だるげに首を回すアサピーは、枯れ木のような手を差し出す。
(-@∀@)「知ってるんですよぉ? 生徒会の奴らから貰った、一人に一個の武喝道バッジ。
ヒヒ! 失くした参加者は戦う権限を剥奪され、二度と武喝道に復活出来ないってのもね」
从;゚∀从「……ならその脱落者たちが、密かに誘拐され消息を断っていることも知っているか?」
ハインの質問を前に、アサピーは汚らしく微笑んだ。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:02:58.89 ID:FUm138CyO
支援だぞ
83 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:05:11.87 ID:OQlZv5CC0
(-@∀@)「もちろん知ってますとも。その黒幕が生徒会であることも、よくよくね」
从 ゚∀从 (やはりか……!)
内心、ハインはぴたりと的中した自身の予想に、どこかうすら寒ささえ覚えた。
アサピーや貞子の言葉に、どこまで嘘が含まれているか分からない。
もしかしたら、彼らの語ること全てが虚偽に塗れたでっち上げなのかも、だ。
それでも、件の誘拐事件――その核心には指先が触れた。
嘘にしても、ここですらりと生徒会の名前が出てきたこと。
そこから判断するに、少なくとも生徒会が無関係であるのはまず間違いない。
84 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:07:35.30 ID:OQlZv5CC0
从;゚∀从「しかしそれが本当なら、実際オレらなんかに構ってる暇はねえんだろ?」
(-@∀@)「……あ゛?」
ならば、会話の流れ次第ではより多くの情報を聞き出せるかも――と。
淡い期待を持ち、話を長引かせようとする。
从 ゚∀从「お前ら、どうするつもりなんだ? 既に被害者が出ている。
こうも立て続けに人が消えれば、一般の生徒や教師からも不信感が募るだろうさ!」
(-@∀@)「…………」
从 ゚∀从「事態が外に漏れ出すのは時間の問題だぜ?
あんたらが第一に突っ込むべきは生徒会だ! 奴らの目的や、武喝道の意味も――」
興奮気味にまくし立てるハインが、一歩前に出た瞬間だった。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:08:51.58 ID:8xLdn5050
age忘れ!再支援!
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:09:38.56 ID:D/nIQdSLO
支援
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:09:57.51 ID:71l756+VO
支援
88 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:10:09.60 ID:OQlZv5CC0
(-@∀@)「うるせぇ雌豚、死ね」
――ばん、と。
その場にいた全員を、腹の底から震わす音。
アサピーは、進み出たハインに向かって銃を突き付けていた。
銃だ。
玩具ではない。闇の中でもはっきりと、その白い煙が銃口から漏れ出でている。
漆黒のフォルム。硬質で、冷たい鋼鉄の光沢。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:12:18.66 ID:yTjjP41F0
し
90 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:12:41.93 ID:OQlZv5CC0
SIGザウエルP220。
9mmパラベラム弾を使用する、スイス産オートマチックガン。
見るだに、死の恐怖を喚起させる凶器。
それが今まさに、ハインに向けて発砲された。
从;゚∀从「――――っ」
あまりの驚きから、息を詰まらせそうになる。
ハインは棒立ちだった。冷え切っていく身体と、霞がかかる思考。
状況に対する判断に、体の反応が追い付かない。
91 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:15:05.10 ID:OQlZv5CC0
しかして、彼女は弾丸をその身に受けはしなかった。
ミ;,,-Д-彡「ぐっ……」
誰よりもまず、この男――フサギコが反応したからだ。
ハインの前に立ち塞がり、構えるは一際大きなフライパン。
その中央に裏側から見てもハッキリと分かるほど、一発の弾丸が食い込んでいる。
危なかった。彼がいなければ、まさにハインの額に風穴が空いていた所だ。
从;゚∀从「フサ、お前!」
ミ#,,゚Д゚彡「なんて……ことを……!」
92 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:18:14.04 ID:OQlZv5CC0
真正面より銃撃を受けた手の痺れから、フライパンを取り落とすフサギコ。
しかし、闘志と怒りは燃え上がる。ギラつく両眼は、不気味に口をひん曲げるアサピーへ。
仲間を、友を殺そうとするなど。それも教師が。
信じられぬ事態と、アサピーの思考へ。
彼は憤怒に身を焦がした。
(-@∀@)「チッ」
川;д川「あ、アサピー先生! 何てことを!」
(-@∀@)「あ゛〜〜っ? 何ですってえ?」
すかさず食って掛かる貞子をひらりと避け、アサピーは吐き捨てる。
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:19:32.83 ID:yOQGYoNOO
しえ
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:20:09.00 ID:Q04bz2zNO
支援
95 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:20:34.46 ID:OQlZv5CC0
(-@∀@)「私はねえ、こういう『自分は頭がいい』って思い込んでいる女がムカつくんですよ」
川;д川「な、何を……」
(#@∀@)「ああああムカつく! ムカつく! ヒッヒ! ゲロムカつく!
スカッとしてえ! ブッ殺してスカッとしてえ! スカッとしてブッ殺してスカッとしてぇえ!」
半狂乱。
アサピーは大声で叫び散らし、暴れ、手近な壁に向かってまた二三発発砲する。
貞子にはもう手がつけられない。ただ悲痛な声をあげて、じりじりと距離をとるのみ。
フサギコもハインも、その目を疑うような光景に怒りを忘れ、ただ息を呑むしかなかった。
しかして、興奮するアサピーは止まらない。
銃を振り回しながら、セントジョーンズへと接近する。
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:20:50.36 ID:2ti4SRid0
支援
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:22:14.27 ID:uUVV1CjsO
しえし
98 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:23:38.61 ID:OQlZv5CC0
(’e’;)「ひっ――!」
金切声を上げた瞬間に、彼の横っ面を思いっきり銃底が叩く。
がつん、と硬い音を立て、セントジョーンズの小さな体が倒れ伏した。
(#@∀@)「死ね! ガキは死ね! 糞ガキ! ガキ糞! 死ね! 糞! 死ね!」
( e )「う、うげ、が……っく!」
まだ飽き足らないアサピーは、抵抗も出来ないセントジョーンズを足蹴にする。
何度も何度も、顔や腹などありとあらゆる箇所を踏み潰し、弄った。
声も出ないほど。叫びも上げられぬほど。
やがて哀れな被害者があっさり、そしてぐったりと動かなくなった頃。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:24:02.06 ID:9j/PDZNPO
支援
100 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:26:39.71 ID:OQlZv5CC0
(-@∀@)「ふぅうううぅうう――っ、ちょおっとスッキリしましたね」
ようやくアサピーは、血糊の張り付いた足を彼から離した。
隅で耳を塞いでいた貞子は恐る恐る、彼の姿を覗き込む。
掠れた声が抗議を始めるのに、それほど時間はかからなかった。
川;д川「あ、アサピー先生……あ、あなたは……」
(-@∀@)「あ? あ〜、すいませんねえ貞子先生。
どうにも長らく銃を触ってないせいか、引き金の重みを忘れてしまったようで」
川;д川「そ、そんな理由……そもそも、校長先生は、生徒を……殺すなと」
101 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:29:05.77 ID:OQlZv5CC0
(-@∀@)「殺してませんよ、半殺しです。大体、こっちの方が話が早くていい」
かちん、と撃鉄を起こしながら笑う。
(-@∀@)「校長は『殺すな』とは言いましたが、『怪我をさせるな』とは一言も言っていない」
川;д川「で、でも、理由や事情を話せば子供たちも……。ひ、必要以上に怪我をさせることなんてっ!」
(-@∀@)「……貞子先生〜、もうやめましょう。そういうのはっ」
アサピーは溜め息を一つ、貞子に近付くと彼女の髪を引っ手繰る。
無理矢理に引っ張られる彼女の悲鳴が、小さく廊下に木霊した。
102 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:32:26.60 ID:OQlZv5CC0
川;д川「痛ぁっ!」
(-@∀@)「私ねえ、さっきは『運良く』殺しませんでしたけど、次はどうか分かりませんよ?
銃弾も当たり所によっちゃあ、助ける暇もなくポックリ逝かせちゃいますからねえぇえ」
川;д川「か、髪を、髪を掴まないで……!」
(-@∀@)「だから、残りの二人はあなた――いや『彼女』にお任せしたいんですよ」
川д川そ 「…………!」
その言葉に貞子は喚くことを止め、喉を渇かす。
ごくり飲み込む唾に、ほっそりとした首筋が隆起した。
川;д川「わ、私を共犯者にするつもりですか……」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:33:14.44 ID:D/nIQdSLO
しえん
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:34:51.58 ID:axU4/EIvO
支援
105 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:35:18.42 ID:OQlZv5CC0
(-@∀@)「というよりね、一人だけ善人ぶるのはやめろってことです」
川;д川「ひっ!」
口角を上げ、にやぁっと笑みを浮かべたアサピーは銃をしまう。
代わりに、白衣の懐から出てきたのは携帯電話だ。
よく見られる、しがない普通のモデル。
从;゚∀从「…………!?」
ハインたちには、彼らが何をしているのかさっぱり分からない。
ただ、アサピーが取り出した携帯から、次の瞬間に甲高い音が鳴ったことは理解できた。
それは本当に微かだが、非常に高音の着信音。きんきんと耳を刺す。
わずらわしいが、大したことはない音量。だが、
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:35:38.02 ID:uUVV1CjsO
ぬえし
107 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:37:51.11 ID:OQlZv5CC0
川;д川「あががああああがががががががががががががが!」
貞子は、恐ろしい呻き声を上げて苦しんでいる。
まるで、その音から逃れようとするように。
アサピーを振り払っては、両手でしっかりと耳を押さえ、のたうつ。
長髪が床の上を四方へと散らばり、跳ね回り、乱れる。
川;д川「うぎぎぎぎぎぃいいいい! ぎああ、あぎいい、ぎいぎ、ぎ、ぎぎ!」
食い縛った口の端から、透明な唾液の線を走らせて。
衣服の乱れを意に介すことさえ、一切無く。
彼女は悶え、苦しむ。アサピーの掲げた携帯から、流れるその音に。
108 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:40:09.28 ID:OQlZv5CC0
川;д川「うぎいいやべ、やべて、あいづが!! あ゛いづが、ぐる、ぐるる、るうううぅうぅうう!」
耐え切れぬあまり、貞子は狭い額を床へと打ち据える。
がん、がん、がん、と規則的な音が響いては、床に赤い染みを作った。
止まらない。
携帯の音も、アサピーの笑いも、貞子の悲鳴も、何もかも。
川;д川「あがだあああああああああ――っ!!」
最後に一際大きく叫びを上げて、彼女はばったりと倒壊する。
(-@∀@)「……結構、あなたに用はありません」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:40:22.43 ID:axU4/EIvO
怖い支援
110 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:42:35.70 ID:OQlZv5CC0
満足といわんばかりにアサピーは携帯の音を止め、満面の笑みの内にそれを懐へ。
(-@∀@)「私たちが必要とするのは『サダコ』ですよ」
同時に、貞子の身が跳ね上がるように起きた。
まるでバネ仕掛けのおもちゃのように。
川ヮ゚リ
笑っている。
从;゚∀从そ 「なっ?!」
ミ;,,゚Д゚彡「どうなっている……?」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:42:39.02 ID:FUm138CyO
wktk支援
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:44:25.33 ID:2ti4SRid0
サダコwktk
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:45:15.96 ID:axU4/EIvO
サダコ支援
114 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:45:31.55 ID:OQlZv5CC0
左側の前髪をほんの少し掻き上げて、眼を露わにする彼女は笑っていた。
先程までは黒かった瞳は、今は何故か真紅。白い肌に痛いほど目立つ赤。
ぱっちりと開かれたその眼を、くるくるぎょろぎょろと動かしては、また笑う。
川ヮ゚リ「くすくす、くすくす」
乙女のように、花のように――だがどこか毒々しい微笑み。
川ヮ゚リ「久しぶりですワ、久しぶりの出番ですワ! サダコの出番ですワね!」
物静かで穏やかな喋り方から一変、きんきんと甲高い声は耳障りだ。
川ヮ゚リ「馬鹿な娘です、貞子。さっさと私を呼べばいいのに! サダコに任せればいいのに!」
(-@∀@)「お久しぶりです、サダコ」
川ヮ゚リ「まーぁ! アサピーですの? 数年ぶりのアサピーですの?」
115 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:48:06.14 ID:OQlZv5CC0
声をかけられ、振り返る貞子だった者は歓喜の声を上げた。
アサピーの手を取り、ぶんぶんと子供のようにそれを振っては破顔する。
まるで別人だ。
容姿はもちろん、喋り方や性格まで違う。
貞子のものではない。では、彼女は一体何なのか。
(-@∀@)「私ですよ。大体の事情は彼女の中から聞いていたでしょう?」
川ヮ゚リ「サダコ、聞いていましたワ! 今度は子供を殺すのですワね! 殺すのですワね!」
(-@∀@)「結構、ただし半殺しですよ」
川д゚リ「えええ? 私、サダコはそんな難しいことはできませんワ! 殺すなら全殺しですワ!」
116 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:50:35.43 ID:OQlZv5CC0
(-@∀@)「ヒヒヒ、ならお好きにどうぞ。
ただしね、あくまで荒巻校長の命令であることは忘れずに」
川д゚リ「ワかりましたワ……。荒巻御爺の命なら仕方ありませんワ」
ぶー、と唇を尖らせると、豹変した貞子はくるりと向き直る。
紅の瞳に映る姿は二人。ハイン、そしてフサギコだ。
まさに、狂気を孕んだ視線。
位置の定まらぬ、揺れる瞳に見つめられる不気味さに、冷や汗が流れる。
濡れる額を拭いつつも、ハインを庇うように身を広げるフサギコ。
その心中は、決して穏やかではない。
ミ;,,゚Д゚彡「い、いきなり別人になったぞ……? どういうことだ、これは」
117 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:53:20.86 ID:OQlZv5CC0
从;゚∀从「まさか……解離性同一性障害……か?」
(-@∀@)「ヒヒ! お利口なハインリッヒ高岡、正解ですよ!」
静かにひとりごつハインに向かい、アサピーは湿った拍手を送る。
そんなものに、彼女が喜ぶことなどあるわけがないが。
ミ;,,゚Д゚彡「何なんだ、それは?」
从;-∀从「略称DID、Dissociative Identity Disorder……つまり二重人格だ」
ミ;,,゚Д゚彡「二重人格? あの、貞子先生がか?
俺は三年間この学校に通い続けて、あの人があんな風になるのを見たことが無いぞ」
(-@∀@)「そりゃあ当然です。普段、『貞子』は『サダコ』を封印しているんですからね」
118 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:55:37.47 ID:OQlZv5CC0
割って入るアサピーの声色は、随分と陽気だ。
(-@∀@)「お前たちがよぉく知っている、彼女の教師としての名は浦召(うらめし)貞子。
しかし、この人格の名は虹裏サダコ。浦召貞子が十五歳の時に作りだした、もう一人の彼女です」
川ヮ゚リ「ですワ♪」
(-@∀@)「サダコは彼女の暴走する殺人衝動の化身。あまりにも危険すぎる。
故に、貞子先生は心の檻を自ら作り、サダコを深層心理に縛り付けた。だが――」
从 ゚∀从「さっきの音か……!」
(-@∀@)「えぇそう。あの特殊な周波の音だけが、貞子の心の鍵(ロック)をこじ開ける。
解放されたサダコは誰にも止められない! ヒヒ、目標を破壊するまでは絶対ね!」
闇に高笑う痩せぎす男。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:58:24.72 ID:axU4/EIvO
サダコ怖い支援
120 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 00:58:28.82 ID:OQlZv5CC0
彼に良いように操られる人形――サダコは、その隣でにんまりと笑みを浮かべる。
不気味だ。その上危険だ。この者たちは、あまりにも、危険。
川ヮ゚リ「アサピー、ねえアサピー。殺しますワよ。私、この子たちを殺してもよろしくって?」
(-@∀@)「えぇ、まぁくれぐれも半殺しで」
アサピーは彼女を誘うように前へと押し出しながら、自身は下がる。
滑るように。はたまた、どこか逃げるように素早く。
川ー゚リ「仕方ありませんワ。では、メッゾフォルテで」
ぶくり、と。
121 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 01:01:12.23 ID:OQlZv5CC0
从 ゚∀从「っ!?」
目の前で、深呼吸をするサダコの腹が膨らんでいく。
異常に、異様に。まるで棘を露わにするフグのように、大きく。
小さくも筋の通った鼻。その鼻孔から、目一杯に夜の空気を吸い上げていた。
細身の彼女が、今や一人前の妊婦のように。
――溜めている。
あらん限りの空気を、腹式呼吸で溜めこんでいるのだ。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:03:34.57 ID:axU4/EIvO
支援
今日は長いね
123 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 01:03:42.37 ID:OQlZv5CC0
从;゚∀从「フサ! ここは一旦逃げるぞ!」
ミ;,,゚Д゚彡「何……? どうした、いきなり?」
从#゚∀从「つべこべ言うな! 早くオレを抱えて走れ、今すぐ!」
何が起こるのかは見当がつかない。
しかし、その光景に一抹の不安と危機感を抱いたのは事実。
アサピーは、サダコに二人もの武喝道参加者を一度に始末しろと命令した。
それはつまり、それだけの『脅威』を彼女が持ち得るからに違いない。
故に、ハインは撤退を指示した。
124 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 01:06:11.90 ID:OQlZv5CC0
そしてそれは、まず間違いなく正しい判断である。
川O゚リ「 の 」
第一声は、空気を震わせ。
川O゚リ「 ろ 」
次なる轟きは、床を、壁を、天井をも揺らがせ。
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:07:58.83 ID:D/nIQdSLO
サダコ怖っ
126 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 01:08:51.98 ID:OQlZv5CC0
川Д゚リ「まぁああああああああああああああああああああああああああああああああす」
最後の絶叫は空間を吹き飛ばした。
声が――サダコの咆哮が、爆発する。
第二十七話・終
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:11:11.03 ID:ZYngs+XiO
お前ら人間じゃねぇ乙
128 :
◆b5QBMirrJE :2009/10/26(月) 01:12:19.46 ID:OQlZv5CC0
今夜の投下分はこれで終わりです ここまで支援・ROMありがとうございました
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:15:41.56 ID:D/nIQdSLO
乙!
先生強すぎ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:18:13.00 ID:axU4/EIvO
乙
シリアスなのにのろまーすで吹いた
サダコ期待
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:20:44.81 ID:Q04bz2zNO
乙
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:27:26.11 ID:FUm138CyO
乙でしたん
次も楽しみに待ってる
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:41:24.07 ID:uUVV1CjsO
おつつ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
用事してて今読み終わった
乙!