('A`)「貴方に居場所を差し上げます」のようです
1 :
代理:
wktk
ゲイの出会い系で知り合った10歳以上年上のオジサンの家へ
そしたら「これ着て責めて欲しい」と言われて、レンコン掘りというか、
魚河岸の人が着てるような胸まであるゴム長を着させられ、捻りハチマキをさせられた
向こうは全裸
まあこんなのもたまにはいいか、と愛撫してたら、オジサンが喘ぎ声の中、喋りだした
「お、おにいちゃん…お、おかえりなさい…た、大漁だった?ねえ大漁だった??」
…オレは突然の、しかも想定の範囲を超えたセリフにポカーンとしてしまった
オジサンは素に戻って、「…返事して欲しい」と恥ずかしそうにオレに言った
プレー再開
耳とかをなめつつ体中をさわさわと触る
「お、おにいちゃん、大漁だった?」
「ああ、大漁だったよ」
「あぁぁぁあぁすごいいいぃいぃ!、、な、なにが、、ハァハァなにが捕れたの?」
乳首を舌でやさしく舐めながらオレは答えた
「…鯛とか、、、ヒラメがいっぱい捕れたよ」
セリフを聞き、オジサンはびくんびくんと身体をひきつらせた
「はっ!はぁぁぁあんっ!イ、イサキは?イサキは、と、取れたの??」
チンコをしごく
「ああ。でかいイサキが取れたよ。今年一番の大漁だ」
「大漁っ!!イサキぃぃ!!おにいちゃんかっこいいいいぃぃぃい ぃくううううう!」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:59:29.98 ID:Tcd1rA67O
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:00:39.12 ID:Tcd1rA67O
二話 はじまるよー
http://imepita.jp/20091015/653050 ※※※ブログ9日目※※※
日にちが空いて申し訳ないです。
報告としては、今、三人の入居者を確保してます。
1人はホームレス。
1人はツンデレ。
1人は萌要素満点のヤンデレ。
もうね、カオスですよ。これどこの世紀末。
新規入居者に関しては、同じ大学である、入居者のツンデレさんとヤンデレさんが手伝ってくれています。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:00:49.18 ID:YVG5d5deO
支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:01:07.76 ID:nwENyyVdO
これ、まとめで読んだんだが面白いっすね
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:01:51.12 ID:Tcd1rA67O
※※※ブログ10日目※※※
さて、遂に十日目となりました。
自分でもここまで続くとは思いませんでした。
ああ、大学以外でもチラシ配りは行っています。
昨日は小学校の前で配りました。
青田買いですね、わかります。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:02:21.92 ID:RdrRzXbEO
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:03:18.59 ID:Tcd1rA67O
※※※ブログ11日目※※※
今しがた一通のメールが届きました。
三十代、男性の方です。
部屋を借りたいらしいです。
とりあえず、会ってみようと思います。
では、また更新は滞るかもしれませんが
話が纏まれば、報告しに来ます。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:04:40.35 ID:Tcd1rA67O
『弟くーん、起きて。朝だよ』
『兄さん!起きないと遅刻しますよ、もうっ!』
(うAー) ムニャムニャ
ξ#゚听)ξ「起きなさいよっ!ドクオ、今日の一限必修でしょ!!」
(つA`)
ζ(゚ー゚*ζ「留年しちゃうよー、起きてー」
(つA`)「あれ、俺の音姉ぇは?」
ξ゚听)ξ「アンタ、一人っ子でしょーが」
('A`)「いるんだよ。魔法使いのお姉ちゃんと、予知夢見れる妹が」
ζ(゚ー゚*ζ「ドクオくんの寝言っていつも危ないよね」
(つA`) ゴシゴシ
('A`)「……」
ξ゚听)ξ ナッ、ナニヨー
('A`)「なんだ、ただのツンデレか……」
ξ゚听)ξ「今のさりげない一言、私の心を深々と抉ったわよ」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:05:56.81 ID:Tcd1rA67O
ζ(゚ー゚*ζ「まぁまぁ、ツンちゃん」
('A`)「おっ、ヤンデレも」
ζ(゚ー゚;ζ「そんなぁ〜」
ξ゚听)ξ「これ以上、デレに余計な属性付けないで」
あの脅迫事件以来、ツンさんとデレさんは隣同士で住むことになった。
時々ケンカもするようだが、それなりに仲良くやっている。
あぁ、そうそう。
デレさん、っと呼んでいる事から察せるように
デレさんから名前で呼ぶよう指示を受けた。
個人的には津川さんでも良かったのだが、人の厚意は有り難く受け取るのが俺のジャスティス。
最近では、朝俺を起こしに来てくれる。
迷惑とは言えない。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:07:05.88 ID:Tcd1rA67O
('A`)「あぁ、そういえばさ。新しく入居したいって人がいるんだよね」
ξ゚听)ξ「へぇ、大学の人?」
('A`)「いや、普通の会社員だってさ」
ζ(゚ー゚*ζ「へー、そうなんですか」
ξ゚听)ξ「でもさ、なんか怪しくない?」
('A`)「あぁ、姉が包丁を振り回したり?」
ζ(゚ー゚;ζ「うっ……」
('A`)「お父さんが、大家の友達をアスファルトの上で豪快に巴投げしたり」
ξ;゚听)ξ「うぅ……」
('A`)「大丈夫でしょ、きっと。なんとかなるって」
あぁ、そうそう。
あの後、ブーンはロマネスクさんに綺麗に投げられ
豪快に空を飛び、アスファルトの海に落ちた。
軽い打撲で済んだのは、ロマネスクさんの投げ方が良かったのか。はたまたアイツの腹まわりの贅肉か。
それは定かではないが、とりあえず非常に残念ながら無事だ。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:09:00.74 ID:Tcd1rA67O
('A`)「あー、とりあえず大学いかなきゃ」
ξ゚听)ξ「行ってらっしゃい」
ζ(゚ー゚*ζ「頑張ってね!」
あー、欝だよ。
('A`)「おっす、ブーン」
( ^ω^)「おいーす。ちゃんと最近は一限も来て感心だお」
('A`)「起こされてるからね」
( ^ω^)「うらやましいお」
('A`)「ほんと?」
( ^ω^)「……」
('A`)「ほんとに思ってる?包丁で刺されたヤンデレに起こされたい?代わろうか?
おい、こっち見ろよ」
( ^ω^)「ボクが悪かった」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:11:27.46 ID:Tcd1rA67O
『なんだぁー!?昼間っからシケたツラしてんなぁっ!』
( ゚∀゚)o彡゜「元気出せよっ」
('A`)「なにこいつ、場違い」
( ;∀;)「そりゃねーよ、こっちは頼みがあるっていうからわざわざ来てやったのにさー」
('A`)「あぁ、そういえば俺が呼んだんだっけ」
( ^ω^)「ボクは今、ドクオとこのまま友達でいようか凄く迷ってるお」
朝から騒がしいな。
( ^ω^)「昼だお」
('A`)「言うな」
さっきから隅っこで不貞腐れているあの男はジョルジュという。
ジョルジュ、ジョルジュ長岡。
大事なことなので三回言いました。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:13:03.42 ID:0DJc5Wgz0
好きだぜ支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:13:12.26 ID:Tcd1rA67O
( ゚∀゚)「それで、なんだよ?頼みごとって?」
('A`)「あぁ、ウチにまた新しい入居者が入るかもしれないんだけどさ」
(*゚∀゚)「おぉ、やったな!!」
('A`)「うん、それで身辺調査をお願いしたいんだ」
(;゚∀゚)「……うおぉ、またややこしい奴なのか?」
('A`)「いや、メールのやり取りでは社会人らしい出来た人だったんだけどね。
なら尚更不思議じゃない?なんでウチなのか」
ジョルジュもブーンも、考え込み、頷く。
('A`)「今の、傷ついたかんね」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:13:24.46 ID:nwENyyVdO
>>8 なぜ感想を言って叩かれるかわからんが
支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:14:34.87 ID:Tcd1rA67O
ジョルジュは高校時代の同級生。
俺とブーンは大学に進学するという道を選んだのだが
ジョルジュは就職を選んだ。
子供の頃に憧れていた、興信所、所謂【探偵】だ。
( ゚∀゚)「まぁ、把握した。じゃあ軽く洗ってみるか」
('A`)「あぁ、頼むよ」
( ゚∀゚)o彡゜「金は?」
('A`)「ない」
( ;∀;)o彡゜「ですよねー」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:16:00.87 ID:Zk/Y3VaIO
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:16:08.74 ID:Tcd1rA67O
('A`)「あんまりこういう事はしたくないんだけどね。
事前にトラブルを避けるためだし、ちゃんと内容は相手の方と一緒に読むようにするから」
( ゚∀゚)「相変わらず妙に律儀だな。おk、任せろ。ささっと洗ってみるよ」
('A`)「名前は庶歩暮。これでショボクレと読む、ここテストに出るからなー」
( ^ω^)「いかにもショボそうな名前だお。きっと眉とか垂れ下がってるお」
('A`)「VIP商事に勤めてる。なかなか大手だね」
( ゚∀゚)「なるほどね、これまた確かに怪しいな」
('A`)「頼むわ、もう俺の家は俺だけの物じゃなくなっちまったからさ」
( ゚∀゚)o彡゜「任せろよ」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:17:32.99 ID:Tcd1rA67O
('A`)「あと大学に来るのはやめろ。あんなキモい奴と友達なんだって笑われる」
( ゚∀゚)「どっちが」
('A`)「お前が」
( ^ω^)「ドクオには金輪際近づかないお」
('A`)「お前は大丈夫」
( ^ω^)「ですよねー」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:19:19.37 ID:Tcd1rA67O
(´・ω・`)つ「どうも、庶歩暮です」
('A`)「あっ、これはご丁寧に。生憎名刺は作ってないので頂くだけになりますが」
(´・ω・`)「いえいえ、結構ですよ。それでは契約の話をしましょうか」
('A`)「はい」
(´・ω・`)「僕が借りたいのは、そちらのアパートの一階。入り口から一番近い部屋です」
('A`)「なるほど、確かに空室ですね」
(´・ω・`)「それは良かった。では早速契約をお願いできますか?」
('A`)「あぁ、それは構いません。しかし、契約に移る前に一つだけよろしいですか?」
(´・ω・`)「なんでしょうか?」
('A`)「どうしてウチなんですか?あっ、一応入居者全員にしている質問ですし
答えてくれない人もいるので、畏まらなくて結構ですよ」
(´・ω・`)「ふーむ……」
('A`)「実は凄いブラコンの姉から逃げたかったりしません?」
(;´・ω・`)「はぁ?」
('A`)「いえ、こちらの話です」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:19:41.60 ID:nwENyyVdO
>>19 おk、俺はROMる
じゃあお前はマメに支援しとけ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:21:58.43 ID:Tcd1rA67O
(´・ω・`)「……はは、なかなか管理人が板に付いてるじゃないですか」
('A`)「ただの大家ですよ。それで、どうしますか?もし、気が変わったのならこの報告書は未開封のまま貴方にお渡ししますが?」
(´・ω・`)「……まさか、大丈夫ですよ」
('A`)「そうですか」
ビリリビリリ
(;´・ω・`)「えっ……」
('A`)「それじゃ、こんなものは必要ありませんね。
あっ、気にしないでください。興信所の友達と言ってもまだまだ駆け出しです。
大したことは書かれてませんし、知り合いという事で、無償ですから」
(´・ω・`)「それでは?」
('A`)「ようこそ、庶歩さん。歓迎します」
(´・ω・`)「……こちらこそ、よろしくお願いします」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:25:44.35 ID:Tcd1rA67O
その日の夜、俺の部屋は賑やかだった。
( ゚∀゚)「ったく、折角の俺の苦労を水の泡にしやがって」
('A`)「スマネ」
( ^ω^)「それで、ショボンって人は入居するのかお?」
('A`)「庶歩な。勝手に人の名前、ショボくするなよ。
あぁ、明日にでも荷物持ってくるってさ。敷金も貰っちまったしな」
ξ゚听)ξ「遂に、私達以外の入居者が来るのね」
ζ(゚ο゚*ζ「私とツンちゃんの空間がぁ……」
('A`)「いや、俺もいるからね。出ていかないから、いや寧ろ引きこもるくらいの勢いだし」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:28:09.17 ID:Tcd1rA67O
( ^ω^)「ドクオ、エロゲ貸してくれお」
('A`)「昨日、さかハリ貸しただろ」
( ^ω^)「あれ久々に地雷だったお。戯画マインの真髄を垣間見た気がするお」
('A`)「戯画信者、つーか俺に謝れ、今すぐ」
( ゚∀゚)「しかし、まぁ、良い人だといいな。」
('A`)「そう、だな……」
夜は静かに更けていく。そう、嵐の前を感じさせないくらい、静かにだ。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:29:47.42 ID:Tcd1rA67O
次の日、庶歩さんの引っ越しがあった。
やはり大学生とは違い、色々な荷物が運び込まれ、業者の人達は大忙しだった。
俺やブーンも手伝い、滞りなく、引っ越しは終わった。
(;^ω^)「疲れたお」
('A`)「その顔ムカつくからやめろ(笑)」
( ^ω^)「今、ボクの大切な何かを傷つけられた気分だお」
( ^ω^)「でもショボンさん、なかなか良い人だったお」
('A`)「……そだな」
( ^ω^)「お、何か引っ掛かるのかお?」
('A`)「んにゃ、なんにも。ただ、ちょっとな……」
一人暮らしにしたら、荷物が多いな
なんて事は、ブーンに言う必要もないだろう。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:31:07.16 ID:Tcd1rA67O
さて、ショボンさんの入居から3日経った。
庶歩さん自身が、ショボンで良いと言うのでそうさせてもらった。
彼曰く
(´・ω・`)「懐かしいな、小学校の頃のあだ名だよ」
らしい。
どう考えても、眉毛の所為だとは言えなかった。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:32:05.45 ID:Tcd1rA67O
ギャース ギャース
('A`)「……」
( ゚∀゚)「んだ?外が騒がしいな。おい、大家、注意してこいよ」
最近、ずっとだ。
基本的にインドア派の俺は騒がしいのが嫌いだった。
だから、気にならない訳ではない。
しかし、俺はそれ以上に
('A`)「イヤ、メンドクサイ」
面倒事が大嫌いなのだ。
( ゚∀゚)「ったく、情けねーな。俺がビシッと言ってきてやるか」ガチャ
('A`)「面倒事は勘弁な」
( ^ω^)「ドクオー、これ貸してくれお」
('A`)「なんだ、ブーンもいたのか」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:32:51.63 ID:bgrLwCBPO
支援!
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:33:51.97 ID:Tcd1rA67O
( ^ω^)「さっきエロゲ板でオススメ聞いたら、これが良いって言われたんだお」
('A`)「ん、なになに」
はじめてのお留守番
('A`)「………」
( ^ω^)「なんだお?」
('A`)「これはやめとけ。捕まるし、色々と終わる。児童ポルノ的な意味で」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:35:01.91 ID:Tcd1rA67O
( ゚∀゚)「たでーまー」
('A`)「おかえり。どうだった?」
( ゚∀゚)「ただの酔っ払いだな。スゲェ気持ち良さそうに酔ってやがった」
(*^ω^)「おっ、おっ、僕達も飲むかお?」
('A`)「最近ずっとうるさかったけど、酔っ払いか」
釈然としない、なにかを感じた。
( ゚∀゚)「おっ、いいね。俺も久々に潰れたいぜ」
(*^ω^)「おっ、じゃあショボンさんも誘ってみるお。今日は土曜だし、きっと明日は休みだお」
('A`)「どこで飲むの?」
( ゚∀゚)『ここ(だお)』(^ω^ )
('A`)「ですよねー」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:35:52.10 ID:Tcd1rA67O
('A`)「んじゃ、ブーンはショボンさん呼んできて。無理言うなよ。ジョルジュはお酒買ってきてね」
( ^ω^)「把握」
( ゚∀゚)o彡゜「了解」
('A`)「俺は寝てる」
( ^ω^)『却下』(゚∀゚ )
('A`) デスヨネー
( ^ω^)「ドクオも呼びにいくお。さっさと立てお」
('A`)「はぁ、メンドクサイ」
( ゚∀゚)「じゃあ俺は行って来る」
( ^ω^)「ツマミも頼むお」
( ゚∀゚)「あとで千円づつ出せよ」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:36:35.61 ID:Tcd1rA67O
('A`)「はぁ、じゃあ俺達も行くか」
( ^ω^)「そうするお」
この時の俺は何も知らなかった。
どうして最近、酔っ払いがうろついているのか。
どうしてあの時、釈然としなかったのか。
しかし
ショボンさんの部屋の扉を開けたとき
全てが繋がった。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:37:24.78 ID:Tcd1rA67O
ようこそバーボンハウスへ。
このテキーラは私のオゴリだ
∧_∧
(´・ω・`) シュッ
(つ と彡 /
/ /
/ // /
/ 旦 / ツツー
/ /
/ /
('A`)つ旦「あっ、これはどうも」
( ^ω^)「普通にキャッチすんな」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:40:20.05 ID:Tcd1rA67O
ここまでが、以前投下した分となります。
>>6 感想ありがとうございます、きっと〜〜っすね、という文体が気になったんだと思います。
個人的に感想はどんな簡単なものでも、嬉しいですから。
ありがとうございます。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:41:38.39 ID:Tcd1rA67O
('A`)「……」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「……」
('A`)「とりあえず、生」
( ^ω^)「ちょっと黙ってろ」
(´・ω・`)つ旦
( ^ω^)「テメェも注いでんじゃねーよ」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:43:20.64 ID:LzIBteJVO
し
期待支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:44:01.59 ID:Tcd1rA67O
('A`)「凄いですね、見事にバーだ」
(´・ω・`)「まぁね。非合法だけど」
('A`)「最初からこうするつもりだったんですか?」
(´・ω・`)「うん、そうだよ」
( ^ω^)「確かに立派だけど、これって問題ないのかお?」
('A`)「あるだろ」
(´・ω・`)「あるだろうね」
( ^ω^)「さりげなく確信犯なわけね」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:45:20.02 ID:mzK0SmAQ0
これは面白い、支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:46:33.90 ID:Tcd1rA67O
ショボンさんの手際は、そこら辺りの居酒屋顔負けだった。
黄金色の液体の上に、白い傘が綺麗に浮かんでいる。
('A`)「こういうの、慣れてるみたいですね」
(´・ω・`)「あぁ、学生時代はバーで働いてたからね。慣れてるよ」
('A`)「……そうなんですか」
(´・ω・`)「……何か言うことはないのかい?仮にも君は大家なんだろ?」
('A`)「うーん、じゃあどうしてアパートなんですか?」
うーん、と少し考えてからショボンさんは俺に聞き返した。
(´・ω・`)「それは、【どうして店を持たないか】という意味かい?」
('A`)「そうですね。そう受け取って貰って構いません」
(´・ω・`)「やっぱり、恐いから、じゃないかな」
( ^ω^)「恐い?こんなアパートで酒注いでるアンタの方がよっぽど恐いお」
('A`)「まぁ、そういきり立つなよ」
(´・ω・`)「済まないとは思っている。でも、後悔はしてない。これはボクの夢への第一歩でもあるから」
('A`)「……」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:47:59.80 ID:Tcd1rA67O
('A`)「まぁ大体の事情は分かりました。つまり、貴方の夢は店を持つこと」
(´・ω・`)「そう、だね」
('A`)「でも、自分の全てを捨ててまで追う勇気は持てない」
(´・ω・`)「仰る通り」
(#^ω^)「そんなので、なにが夢だお!?ふざけんなお!」
('A`)「まぁ、だから怒るなって。カルシウム足りてる?」
(´・ω・`)「仰る通り」
( ^ω^)「なめとんのか」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:49:56.51 ID:Tcd1rA67O
('A`)「まぁ、この話はここ迄にしましょう」
(´・ω・`)「もう良いのかい?」
('A`)「俺は知らなかった、それで良いです」
( ^ω^)「ただじゃ済まないお?
どうせこういうのには食品管理衛生士とか難しい資格とかがいるんだお」
(´・ω・`)「大家としての責任っていうのは問われるんじゃないかな」
( ^ω^)「今回のトラブルは口が回って鬱陶しい」
('A`)「別に良いんじゃないですか。俺も酒好きだし」
( ^ω^)「ったく、ドクオは相変わらず……」
('A`)「良いんだって、今日は飲むんだろ?
せっかくジョルジュをパシらしてんだからさ。ちょうど良いしここで飲もうぜ」
( ^ω^)「まぁ、ドクオが良いなら良いお」
('A`)「じゃあお前はジョルジュを呼んできてくれ」
( ^ω^)「……わかったお」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:50:14.19 ID:mbuIDC6GO
支援
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:51:21.99 ID:XiNIip20O
し
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:51:41.95 ID:Tcd1rA67O
ブーンが、扉から出ていくのを確認して
俺とショボンさんは二人っきりになった。
('A`)「ねぇ、ショボンさん」
(´・ω・`)「……君には、本当に済まないと思っている。
大学生だし、ボンクラが経営してるんだとも思った」
('A`)「別に間違ってませんよ。
ブーンも少し熱くなりすぎましたね」
(´・ω・`)「いや、彼の言うことはもっともだ。
全てを捨てきれないボクに、夢なんて追う資格はない」
('A`)つ旦「あっ、これ頂きます」
(´・ω・`)「あぁ、飲んでみてくれ」
('A`) グビグビ
('A`) プハー
('A`)「……旨い」
(´・ω・`)「……そうだ、ボクはその顔が見たかったんだ」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:52:22.68 ID:Tcd1rA67O
('A`)「アイツらが帰ってくる前に、もう一つだけ質問して良いですか?」
(´・ω・`)「ん、なんだい?」
('A`) グビグビ
('A`) プハー
('A`)「どうして【ここ】を選んだんですか?」
(´・ω・`)「それは……」
('A`)「何故、【ここ】だったんですか?」
(´・ω・`)「……それは」
(´ ω `)「安かったから……かな」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:53:32.63 ID:XiNIip20O
結局そこかwww
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:53:48.96 ID:Tcd1rA67O
('∀`)「そうですか」
それから、ジョルジュとブーンが帰ってきて
俺達の飲み会は始まった。
どう見ても和館に見えるアパートの、どう見ても洋室という、少しおかしな部屋の中に
バーはあった。
俺達は、次々と出してくれるショボンさんのタダ酒をかっ食らい
朝まで飲んだ。
吐くまで飲んだ。
ここは、安心してそうさせてくれる
不思議な空間だった。
ジョルジュはしきりと不思議がっていたが
俺が突っ込むなと言うと
【わかった】と一言だけ返した。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:54:35.10 ID:Tcd1rA67O
宴を始めて四時間も経つと、俺以外の二人は酔い潰れて眠っていた。
ショボンさんはそんな二人の肩に、チャンチャンコを掛てあげる。
(´・ω・`)「生憎これしかなくてね」
俺とショボンさんは、二人で大笑いした。
('A`)「俺も……少しだけ……今日は疲れました」
『チャンチャンコはいるかい?』
『いりませんよ』
明日は日曜だ。
ここにいれば、あの二人の姉妹に騒がしく起こされる事もないだろう。
俺は静かに目蓋を閉じた。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:55:56.86 ID:Tcd1rA67O
(´・ω・`)「………」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:56:53.24 ID:Tcd1rA67O
不思議だ。本当に不思議だと思う。
こんなアパートで、僕は自分の夢の第一歩を踏み出した。
―――会社を辞めるか?
今の地位など、知ったことじゃない。
―――店を構えてみるか?
蓄えは充分にあった。
(´-ω-`)(……でも出来なかった)
僕は生粋の臆病者のようだ。
本当はこんなところではなく、もっと立派な店を持ちたかった。
本当はこんな宙ぶらりんな立場ではなく、バーの店長としてやっていきたかった。
しかし出来なかった。
夢を追うような年ではなかった。
夢を追うには現実が切迫し過ぎていた。
どれも言い訳、どれも甘え。
何もできない、一歩も踏み出せない自分に対する誤魔化し。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:58:42.26 ID:Tcd1rA67O
しかし、今
小さな一歩だが、確実に踏み出すことが出来た。
こんなみすぼらしい店だが、美味しいと、僕の注いだ酒を飲んでくれる人がいた。
(ーAー)「………」
(´・ω・`)「………」
悪くない。
(´・ω・`)「どうして【ここ】を選んだのか」
それはね
(´・ω・`)「僕も【居場所】が欲しかったのかもしれない」
夢を追っても良いんだと。
後押ししてくれる友が、欲しかったんだ。
だからこそ
僕はあのビラに惹かれた。魅了されたと言っても良い。
アレを見たときから、僕は自分の衝動を抑えられなくなった。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:00:19.26 ID:Tcd1rA67O
あっ、訂正があります。
(´・ω・`)の一人称は【ボク】ではなく【僕】です
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:01:20.26 ID:Tcd1rA67O
ガランガラン
(´・ω・`)「……?」
まだ誰かいたのか、この三人以外に。
/ ,' 3 ……。
(´・ω・`)「貴方は?」
このアパートの入居者は僕を含め4人だと聞いていた。
じゃあこの人は誰だろう。
(´・ω・`)「とりあえず生で良いかい?」
/ ,' 3 コクリ
彼はゆっくり頷く。
(´・ω・`)「……はい、おまちどうさま」
/ ,' 3 ………
(´・ω・`)「飲まないのかい?」
/ ,' 3 ゴソゴソ
彼は上着のポケットを漁り何かを取り出す。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:02:01.56 ID:Tcd1rA67O
/ ,' 3 ドンッ
どこにでも売っている、ワンカップの日本酒だった。
それを彼は
(´・ω・`)「僕に?」
/ ,' 3 コクリ
彼はジョッキを握り、僕はワンカップを握る。
僕と彼の手がクロスし
小さな音を立てた。
ああ、僕は居て良いんだ。ここに。
僕の夢はここから始まるんだ。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:03:39.02 ID:Tcd1rA67O
(´;ω;`)「………」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:03:48.85 ID:mbuIDC6GO
荒巻いいキャラ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:05:21.63 ID:Tcd1rA67O
('A`)「夢に、大きいも小さいもない」
('A`)「叶わない夢はある」
―――でもさ
('A`)「追っちゃいけない夢は無いんですよ」
(´・ω・`)「……起きてたのかい?」
('A`)「目蓋を閉じただけです」
(´・ω・`)「なるほどね」
『ショボンさん』
『なんだい?』
('A`)「貴方に居場所を差し上げます」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:06:49.82 ID:Tcd1rA67O
あれから、数週間経った。
入居者は増えてはいないが、バーボンハウスの客足は順調に伸びているようだ。
あぁ、バーボンハウスというのはショボンが経営しているバーの事だ。
土日限定営業と、物珍しさが人を呼び
細々とではあるが、うまくやっているようだ。
俺は随分成長したと思う。
もう大概のサプライズには、驚かなくなってしまった。
現に以前
( ΦωΦ)「ツンとデレの父親である」
('A`)「はぁ、そうですか」
帰ってきた部屋に、ごっついオッサンが居ても動じない。
( ΦωΦ)「お前がドクオであるか?」
('A`)「はい、そうです」
( ΦωΦ)「娘達を頼むのである」
こんな事を言われても一切動じない。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:07:49.86 ID:Tcd1rA67O
('A`)「はい」
こうやって、また俺達は大きくなっていく。
ここは、また賑やかになる。
騒がしいのも、喧しいのも嫌いだが
悪くはない、そう思う。
そう思えるようになってきた。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:09:19.74 ID:Tcd1rA67O
俺は何事にも動じない、動じてなるものか。
( ><)「パパ!パパ!」
えっ、なに、今の。
(*><)「パパ!パパ!」
(゚A゚)「ぱぱぱぱ、パパちゃうわっ!!」
( ^ω^)「めっちゃ動じとるがな」
二話おわりー
三話につづくー
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:11:15.24 ID:xTRACOZQO
しえしえ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:12:21.65 ID:mbuIDC6GO
乙!
良い雰囲気
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:13:15.81 ID:mzK0SmAQ0
乙!
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:13:25.49 ID:Tcd1rA67O
終わりです、質問があれば答えますし、感想があれば拝聴させて頂きます。
正直、この話はプロットも作ってないし、やっつけで書きました。
だから読んでいる方は、凄く駆け足に感じたと思います。
ただ、ショボンを出したかっただけとは言えない。
代理ありがとうございました。
支援、感想は有り難く頂戴します。
後半だけ投下の方が嬉しかったりする。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:24:05.31 ID:Tcd1rA67O
>>68 今週中に投下宣言をした挙句
焦って書き終えたら10kbなかった時の、あの絶望感に俺は耐えられなかった
次回からは後編のみで投下します
そして、これからは【〜〜までに宣言】は絶対しません
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:31:30.29 ID:XiNIip20O
おちゅ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:31:39.40 ID:bgrLwCBPO
乙
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:35:08.73 ID:Tcd1rA67O
それでは、質問もないようなので失礼します。
乙も美味しく頂きました^^
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:45:10.42 ID:Tcd1rA67O
一つだけ言い忘れてました。
11月の土日に没ネタ祭りがあります。
まだまだ参加受付中のようですので
興味のある人は、ブーン文丸新聞までどうぞ。
では今度こそ失礼します。
乙でした
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
おつ