1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ようです 引っかからん
未来を見ることができる能力……予知能力。
その能力は、誰かを救うかわりに、自分は化け物として扱われる、恐ろしい能力。
いや、未来を変える代わりに……とでも言おうか。
けれど、全ての未来を変えることはできない。
間に合わせようとしても、間に合わないことは必ずある。
予知を持っていたからと言って、必ずしも誰かを助けれるわけではない。
そんな能力など、この世に存在しないと考えている人は大勢いるだろう。
いや、もしかしたら、存在していると知っていても、未来のことを知るのが恐ろしく、その能力者を避けているかもしれない。
うまく利用すれば、悪巧みに使える……そう考える人もいるかもしれない。
『スタンド使い』……能力者達は、そう呼ばれ続け、他人を信じることができなくなっているかもしれない。
あるいは、人を殺してしまいたいくらい憎んでいるかもしれない。
それらは別に、自分が望んで手に入れた能力ではないのに……と。
中学校の教室の窓から、一人の少女が顔を出して空を見ていた。
彼女の名前は、ナギ。ナギは、小学四年の時に、予知能力が目覚めた。
目覚めたきっかけは、一人の友達のことを心配していた時だ。
不意に見えた映像が、そっくりそのまま現実になった。
3 :
◆zpzA9AKD8E :2009/10/23(金) 23:42:27.48 ID:bv8eFnC/O
それ以来、ナギは、ナギが望もうと望ままいと自然に未来が見えるようになっていた。
そんなナギが空を見ていたのは、気分を紛らわすためだった。
ξ ナ匚゙)ξ「最近、未来が見えないけど、能力低下しちゃったかな?
ま、見えないほど嬉しいことはないよね……
誰かが傷つく未来なんて見たくないもん……」
ナギは窓から顔を出し、ため息をついた。そんなナギを見ていた幼なじみのナギオは面白半分で忍び足でナギに近づいた。
( 'ω' )「どうしたよ、ナギ」
ξ;ナ匚゙)ξ「うわっ!ナ、ナギ!」
いきなり声をかけられ、驚いたナギが振り返ると、そこにはにこっと笑ったナギオが立っていた。
( 'ω' )「いつものナギらしくないな、どうした?」
いつものナギなら、驚くと必ず、攻撃してくるのだが、その日は、ただ驚いただけで、攻撃しようとせず、黙ってナギオを見ていた。
ξ ナ匚゙)ξ「あ……うん……少し、考え事しててさ……」
ナギの言い方から何かを隠していると気付いたナギオは、そんなナギの心を覗くかのように、じっとナギを見ていた。
ξ*ナ匚゙)ξ「なっ……何よ?」
ナギが少し顔を赤らめた。
ナギオは無視してナギの目を見ており、少し間があり、
( 'ω' )「……ぷっwwww」
ナギオは思わず吹き出してしまった。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:44:26.41 ID:/XZ0FSPD0
sien
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:47:07.06 ID:bv8eFnC/O
ξ ナ匚゙)ξ「ちょっ、なによ!いきなり笑い出してwww」
顔を赤くしながら、必死に笑いをこらえようとしているナギオに言った。
( 'ω' )「だって、いつもなら、考え事なんてしないはずのナギが、そんなことしてるって言って面白くて……思わず、吹き出しちゃったwwww」
笑いをこらえきれずに目に涙を浮かべたナギオは、その涙を手で拭いながら言った。
ξ ナ匚゙)ξ(……何も知らないナギオは気楽でいいよね……)
そんなナギオを見ていて、ナギは羨ましかった。
自分が傷つかないようにするために、人目を避け、真実を隠さなくていい、『普通の人間』が。……ナギオは勘違いをしていて、本当のこととは違うが、それを否定するとしつこく聞かれる可能性があるため、何も言わなかった。
どんな些細な事でも、用心するにこしたことはない。
不必要な無駄話はしなかった。
なぜ、ナギがそんなことを考えていたのかという話を。
それは、誤って能力の情報が漏れることを避けるためだ。
持っている能力を誰かに知られたら、何に利用されるのかわからないくらい恐ろしいもので、誰にも言わないようにしているからだ。
自分が、『スタンド使い』だとバレないようにするために。
相手が人間であると知っておきながら、化け物扱いされてきた傷が蘇る……。
それは、予知能力を持った自分だけに限ったことの問題ではないが。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:53:54.52 ID:bv8eFnC/O
(つω' )「あぁ、面白かったwwwいつも悩み事なんてしないナギが悩み事抱えた表情しててさ……。いつもからは想像できないほど真剣な横顔見てたら、笑いそうになって……。
あんなナギの顔は、レアだね!
絶対にもう見れないよww」
何とか笑いを抑えながら言っているが、体は小さく震えている。笑いを堪えきれてはいないようだ。
少ししてから、深呼吸をして気持ちを落ち着かせて言った。
( 'ω' )「……けどさ、悩み事があるなら、私に相談してよね……友達なんだからさ。
小さくてもできることがあれば、協力したいし。
何より解決方法を一緒に探せれるしさ!」
笑いながらそう言っているナギオを心配させまいと黙って頷くナギ。
ξ ナ匚゙)ξボソッ「……でも、いくら友達だからって、全部が全部、話せる悩み事じゃないんだよ…………」
ナギオに聞かれないような小声で言うと、
( 'ω' )「えっ? 何か言った?」
さすが聴力の良いナギオ。
ナギの小声も何とか聞き取れたようだ。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:58:02.68 ID:bv8eFnC/O
ξ ナ匚゙)ξ「ううん。 何でもない」
( 'ω' )「……少しいつものナギに戻ったみたいで、ほっとした」
ナギが笑いながらそう言うのを見て、安心したような表情を見せた。
ξ ナ匚゙)ξ(もしかして、余計な心配かけさせちゃった……かなかな?)
そんなナギオを見て一番最初にそう考えた。
いつもなら、あまり悩まないナギが悩んでいるから、心配してくれたのだろう。それが、何よりも嬉しかった。
……自分を本当に心配してくれてる人がいてくれたことに。
それからハッとしてナギオを横目で見た。
ξ ナ匚゙)ξ「でも、今のは笑い過ぎよ、ナギオ。私、かなり傷ついたんだけど……?」
( >ω< )∩「……それに関しては謝ります……」
ナギオは落ち込んだ様子で謝っていたが、本当に反省しているかはわからない。
言っていること自体、本気かどうかなんて、読心術を心得ていなければわからないものだから。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:59:26.67 ID:bv8eFnC/O
やっぱり需要ないですかね?
……………
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:00:51.09 ID:yYNAf51V0
代理したスレには書き込まない主義だが・・・
ようです で引っかからないかかな・・・
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:01:56.59 ID:ATuTvUiYO
需要の前にようですで引っ掛からないから気付かれてないんだと思う
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:05:48.00 ID:3kqAIJn0O
すると、ナギオは何かを思い出したかのようにハッとした表情になった。
( 'ω' )「あっ……そうだ。今日は面白い話をしてあげようと思ってたんだ。……絶対にナギなら、本当かどうかを実行するんじゃないかと思ってさ」
ξ ナ匚゙)ξ「面白い話?」
ナギオの言い方からそれがどんな話なのかナギも知りたかった。
ナギは元々から好奇心旺盛兼知りたがりやで、人の話を聞くことが好きだからだ。
( 'ω' )「そう。 この学校の不思議の七不思議の一つだと言われている話だよ」
ξ ナ匚゙)ξ「へぇー、……。そんな話、いつ聞いたの?」
☆ゝ( >ω⊂ )「それは秘密」
ナギオは左手の人差し指を唇にあて、軽くウインクした。
ξ ナ匚゙)ξ「……そんなことを言わずに教えてくれてもいいと思うんだけどな……。気が向いて教えてくれるまで待つしかないかな?」
小声で呟きながらも、ナギはどこでその秘密の情報を手に入れたのかを知りたかった。
秘密と言われれば、知りたくなるのが人間だ。
ナギオはナギが知りたがっていいることを知っていて秘密にしていた。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:11:45.58 ID:yYNAf51V0
s
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:23:40.44 ID:3kqAIJn0O
ナギオが、ピクッと何かに反応した。
ξ ナ匚゙)ξ「どうしたの?」
( 'ω' )「……どうやら、侵入者が現れたらしい……スタンド使いだって」
それを聞いた瞬間、その侵入者が誰なのかを把握した……ニーイチだ。
( 'ω' )「けど、ニーイチの矢、ナギが持っているはずなんだけどね」
そう言われ、ナギは黒い矢を取り出す。
FOX「考えれることは、ひろゆきが作った、闇の力の矢だな。
それを矢と偽り、遠距離でニーイチを操ってんだ」
ξ ナ匚゙)ξ「なら、複製作りますか」
ナギは【シュプリーム】を操り、四人を包み、四人にそっくりな人物を作った。
ξ ナ匚゙)ξ「水映し……これで、ごまかせると思う」
水で作られた四人は、本物の四人にそっくりだった。
ξ ナ匚゙)ξ「水の中にみんなのスタンドパワーを閉じ込めて複製したものだから、バレないはずよ」
FOXと銀露は、慌てて自分のスタンドを発現させた。
ξ ナ匚゙)ξ「大丈夫。スタンドだって複製にしなきゃ、取られたら意味がないでしょ?」
銀露「さすがだな、ナギ」
FOX「さっ、早く隠れないと!恐らく、おれの灰色の結界【アウターエリア】はもう使えない。気配を隠して、近くに隠れ、ニーイチの様子を見よう」
銀露「じゃ、作戦が成功することを祈ってるぜ」 四人はバラバラになって、ニーイチを待った。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:25:09.69 ID:3kqAIJn0O
>>13 間違って終盤の話投下しちゃった……………
すみません朝ようですつきで立て直します
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:25:30.68 ID:mzK0SmAQ0
総合で立ててたからようです検索したのに引っかからなかった。
たぶんほとんどの人が気づいてないと思われ支援