文才無くても小説書いてみよう!

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ここはお題をもらって小説を書き、筆力を向上させるスレです。


◆お題を貰い、作品を完成させてから「投下します」と宣言した後、投下する。

◆投下の際、名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』を記入。メール欄は無記入。
 (例 :『BNSK(お題:文才) 1/5』) ※タイトルは無くても構いません。
◆お題とタイトルを間違えないために、タイトルの有無に関わらず「お題:〜〜」という形式でお題を表記して下さい。


※※※注意事項※※※
 容量は1レスは30行、1行は全角128文字まで(50字程度で改行してください)
 お題を貰っていない作品は、まとめサイトに掲載されない上に、基本スルーされます。

まとめサイト:各まとめ入口:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/
まとめwiki:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/
wiki内Q&A:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?Q%A1%F5A
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 14:59:42.69 ID:hKFq3AVl0
▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・【!】お題:保守=ただ保守するのも何だから小説風に保守する=通常作扱いにはなりません

▽規制されている方へ
>>1から辿って行けるまとめ板に、規制者スレがあります。
 そちらの方に投下していただければ、心ある人が転載してくれます。

▽その他
・作品投下時にトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
・ただし、作品投下時以外のトリップは嫌われる傾向にありますのでご注意を

▲週末品評会
・毎週末に週末品評会なるものを開催しております。小説を書くのに慣れてきた方はどうぞご一読ください。
 wiki内週末品評会:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%BD%B5%CB%F6%C9%CA%C9%BE%B2%F1
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:00:25.19 ID:hKFq3AVl0
現在、週末品評会185thの投票受付中です。今回の品評会お題は『地獄』でした。
投稿された作品は■まとめ http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1255734113/ -週末品評会185th- にてご覧頂けます。
投票期間は2009/10/20(火)24:00:00までとなっております。

感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)

******************【投票用紙】******************
【投票】:<タイトル>◆XXXXXXXXXX氏
【関心】:<気になった作品のタイトル>◆YYYYYYYYYY氏
     <気になった作品のタイトル>◆ZZZZZZZZZZ氏
**********************************************
― 感 想 ―

携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。 
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書いている途中の方は是非。
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:10:01.81 ID:vqz4u9wx0
1乙なのですよー

っていうか品評会途中までしかないよね?全館書けねーぜ
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:14:54.63 ID:hKFq3AVl0
>>4
全部あったと思うよー
前スレ248までならログ残ってるけど寝落ちしてた人の投下分までなら確認出来たぜ
まあ、誰かが纏めてくれることを祈ってるよ〜
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:25:43.14 ID:Ku+V2XaI0
>>1
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:32:18.16 ID:D+oc4Ima0
これは酷い。
自分の作品くらい自分で纏めようぜ……俺が言えることじゃねーか。
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:45:39.98 ID:d2n8Nsb90
いちおうあげ
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:47:11.16 ID:vqz4u9wx0
品評会まとめられてる・・・
神だ!神が現れたぞ!
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:49:19.19 ID:94AnM3aF0
ありがたや〜 よし全感書こうかね
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:49:44.63 ID:u0dzhePMO
>>1おつ!
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:52:10.66 ID:d2n8Nsb90
そういえば、前スレの一時以降なんか目立った動きあった?
全巻とか、通常作とか、時間外とか。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:52:28.73 ID:D+oc4Ima0
すまん……11の4レス目、4/5とすべき所を3/5のまま投稿しちまった
作者さんごめんなさい

5限遅刻しそうだから時間外には手つけられないわ。
でも投票候補になるわけじゃないし、別にいいよね。誰か気が向いたらやっといてくれ。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:53:30.93 ID:D+oc4Ima0
>>12
pxt氏が全巻提出した。あと時間外作品が一作出た。
それ以降は無かった、と思うけど自信はない。
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:57:11.77 ID:d2n8Nsb90
>>13-14
乙です。
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 16:10:40.47 ID:vqz4u9wx0
>>13
乙です!
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 16:20:25.27 ID:T5F378TIO
誰にでも出来ることやった奴が神かよ
アホらし
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 16:21:37.40 ID:/i1HwhaG0
今までお前を含めて誰もやってないからだよ
アホ
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 16:38:13.35 ID:/ivzbMWVO
やめて!
わたしのために争わないで!

1と品評会まとめの人おつでした!

たまには品評会参加しないとなあ
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 16:54:40.64 ID:E/GA1SHa0
最初からまとめに投下すればいいんじゃないの
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 16:59:10.23 ID:GFqaH5/L0
>>14
待った!
最後の最後で
お題:ジャンクフードの1レス通常作があったぜ!
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 17:01:56.40 ID:8q6NdGOLO
ということは感想つかずにdat落ちか


南無南無…
23転生ならぬ、転載:2009/10/19(月) 17:17:21.88 ID:d2n8Nsb90
274:ハンバーガー(お題:ジャンクフード)1/1 10/19(月) 03:38 K1NAmiAeO
わたしは決してわたしの力でわたしになったわけではない
人がパンをこね、レタスやトマトを育て、牛のお肉が焼かれ、チーズを作り、そして、人がそれらを重ねてはじめてわたしとなるのだ
わたしになるまでは人がパンをこねている事さえも知らなかった
けれど分からない
どうしてわたしは人に食べられてしまうのだろう
理解できない
だから、こうして人にカロリーを多く与えて困らせてやるんだ
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 17:18:59.96 ID:GFqaH5/L0
初めての全館と投票いくよ!
3レス予定
25 ◆Mulb7NIk.Q :2009/10/19(月) 17:19:43.34 ID:GFqaH5/L0
No.01 666を和せりし時 1/3 ◇Mulb7NIk.Q
自作。ごめんなさい。チラ裏にでもやっとけって話ですよね。ごめんなさい。
タイトルは「わせりしとき」って読みます。分かりにくくてごめんなさい。
気迫を込めて書きました。ごめんなさい。文章の不気味さを求めて書きました。
ごめんなさい。でも筆力が足りませんでした。ごめんなさい。

No.02 地獄裁判 4/4 ◇QmrNKIyyew氏
「『人生』と形容されている作品」を知らない人だって沢山いるんだよ!
そのテンプレみたいなクダリをほぼ1レス分続けられて、
うんざりして距離を置いてしまった。
妹に手を出すなんてうらやmゲフンゲフン……けしからん!
俺は主人公を許さない、絶対にだ!

No.03 朝焼け 3/3 ◇ytqbKw3zqk氏
一目見て、読点が多いように思われた。何かの狙いか?だとしたら全然真意が分かんねー。
読解力なくてごめんなさい。
酒が入って、二人ともベロンベロンになってたのに、
いきなり酔いが抜けてまともな会話しだすからびびった。
酔いってそういうものなのか?分からん。
で、2レス目の中頃から嫌な予感がしてたんだけど、予感がバッチリ命中するオチだった。
なんで、そっちにもっていったの!って言いたくなった。

No.04 赤鬼と青鬼 5/5 ◇gMNC6VWKeOya氏
なんか深そー。面白いのか面白くないのかもう分からない。でも引き込まれる文章だった。
wikipediaで調べた。余計わけ分からなくなった。誰も彼も救済され得るのか。
一連の事象が何を意味するのか是非聞きたいと思った。
26そして感想:2009/10/19(月) 17:20:01.44 ID:d2n8Nsb90
>>23
決して物語ではないよね。詩で出したらなかなか面白そうなものだけど。
たまに食べたいときがあるから困るんだよね、ハンバーガーってのは。
そういう点では、なかなか言いえて妙とも言えようか。
27 ◆Mulb7NIk.Q :2009/10/19(月) 17:20:27.07 ID:GFqaH5/L0
No.05 無間地獄が終わるまで。 5/5 ◇mTsmZDGOUQ氏
なんか、つつけば色んなところから矛盾が出てきそうだなと思った。
医官のセリフ辺りから綻び始めているのかな。面倒くさいから精読はしない。ごめんなさい。
ラストシーンで読む気が失せました。でも序盤は凄く面白そうでした。

No.06 部屋 5/5 ◇5tvWjx2gV2氏
これまた深そうな作品。主人公はどうして地獄に落ちると思ったのだろうか。
地獄に行く心当たりを主人公は夢の中で見たのか。
地獄気分の夢うつつで、地獄のような会社に向かうのが、
「どちらにせよ、私は地獄へ行くのか」 ということなのか。
だーめだ、俺には読めないー。

No.07 源氏の小手は盗めない 5/5 ◇pxtUOeh2oI氏
タイトルでギルガメッシュのおっさんの話かと思った。
うーんとね、おこがましいのは百も承知で言うけど、扱ったテーマに比べて内容が浅い。
ていうか、一週間じゃこういう話を書くことが無謀なんだと思う。
作者さんは勇者だ。ご愁傷様です。

No.08 与兵という男の話 3/3 ◇B9UIodRsAE氏
うわーなんだこれ、おもしれー。うらやましー。スッキリする良いオチだった。上手い。
なんていうか、他に言うことが無いです、ごめんなさい。

No.09 神様の殺し方 5/5 ◇pxtUOeh2oI氏
おま、二作目とか勇者ってレベルじゃねえぞ。
え、なにこれすごい。一作目と同じ人が書いたの?どうしてこんなに面白いの。
得手不得手の問題かな。もう、わっけわかんね。上手い!面白い!凄い!見習いたい!
28 ◆Mulb7NIk.Q :2009/10/19(月) 17:21:13.29 ID:GFqaH5/L0
No.10 地獄へ 2/2 ◇G1aEif9wbg氏
読み終わってから、え?どういうこと?ってなった。
老人は何者?何で妻の名を?冒頭数行の意味は?
何か、喉につっかえているような感じ。

No.11 えんまさま 5/5 ◇VrZsdeGa.U氏
こういう語り口の作は、内容の如何を問わず面白く見えてしまうのは気のせいか。
と、自問したくなった。B9UIodRsAE氏の話と併せてみて。
でも幼女がでてきたからそんなことどうでもいい。

時間外は見て無いです!ごめんなさい!

******************【投票用紙】******************
【投票】:<与兵という男の話>◇B9UIodRsAE氏
    :<神様の殺し方> ◇pxtUOeh2oI氏

【関心】:<えんまさま>VrZsdeGa.U氏
**********************************************
29 ◆Mulb7NIk.Q :2009/10/19(月) 17:22:23.84 ID:GFqaH5/L0
終了です!
色んな人乙でした!
もっと通常作を書いて、文才を研磨せねば!
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 17:26:32.37 ID:8q6NdGOLO
ぜんかんおーつ
31彼女の作戦とその成果(お題:霧笛)0/6:2009/10/19(月) 17:33:17.43 ID:YT1BLz5Z0
投下します
32彼女の作戦とその成果(お題:霧笛)1/6:2009/10/19(月) 17:34:57.74 ID:YT1BLz5Z0
 大きなガラスの向こうには、鮮やかに色づき、紅葉した木々が見える。近頃の冷え込みに合わ
せ、すっかりと衣替えは済ませたようだった。あとは落ちて、地面に被さっていくのみだろう。
季節は確実に過ぎ去っていた。
 そんな秋めいた外の様子にまったく目を向けることなく、シルベは、黙々とテーブルに置いた
分厚い本を読んでいた。脚が細いパイプで組まれた白いテーブルと椅子は、四人で囲むように作
られていたが、今そこに座っているのは、シルベただ一人だけである。
 やがて、シルベの目はページの一番下までたどり着き、同時にその章が終わった。切りが良い
と思い、栞を挟むと本を閉じて、ぐーっと腕を伸ばす。ためた息を吐きだして、視線をテーブル
の少し奥に向けると、ぽつりとコーヒーカップがあるのを見つけた。
 あぁ、とシルベは思わず声を漏らす。本を読み始めて、意識からすっぽりと消えていた。時は
遅いようで、かつてホットだったコーヒーへ変わっている。手に取るとそれがよくわかった。
 しょうがないと諦めて、シルベはカップを口に運ぶ。案の定ぬるいが、置いていても仕方ない。
シルベはさらにカップを傾けた。
 「ばぁっ」
 とその傾けに合わせたように、後ろから人が飛び出してきた。
 ごぶっ、と喉から濁った音がして、咄嗟にシルベは口に手を当てた。少し間に合わなかったよ
うで、口からわずかに液体を噴き出たが、今は構っていられない。ただひたすらむせ返った。
 しばらくして、ようやく落ち着いてきたシルベが手を口から離すと、ひどいさまが目に付いた。
手のひらがコーヒーでまみれているのは当然として、真っ白なテーブルの上には黒い斑点がいく
つもできている。救いなのは本にかかっていないことくらいであった。
 その惨状を呆けたふうに見つめていると、シルベはまた小さくむせ始めた。どうやら鼻の方に
も入り込んでいるようである。今度は逆の手を鼻に当ててむせていると、わきから青いハンカチ
が差し出された。
 シルベが見上げると、申し訳なさそうに眉を寄せたエカテと目が合った。使って、とエカテは
言って、ハンカチをさらに前に出してくる。シルベは軽く会釈して、それを受け取った。
 シルベが自分の汚れた部分を拭いている間、エカテは黙っていた。ちらりと上目でうかがえば、
なにかを考えているふうにも見える。そして、シルベが拭き終わって顔を上げると、それをまる
で見計らったかのように、あのね、とエカテは声を被せてきた。
 「頼みたいことがあるの」
 こいつは何を言ってるんだ、とシルベは正直思った。
33彼女の作戦とその成果(お題:霧笛)2/6:2009/10/19(月) 17:37:08.14 ID:YT1BLz5Z0
 シルベから向かいの席にエカテは座っている。テーブルに散っていたコーヒーは、綺麗に拭き
とられていた。あの後に、まずはテーブルを拭こう、とエカテが言い出したからである。
 それで、とシルベが機先を制するため言った。
 「なにか用事でもあるんですか、ワタツミ先輩」
 「……やっぱり怒ってるよね?」
 「怒ってないですよ、ワタツミ先輩。なんであんなことをしたのかなと思うだけで、ワタツミ
先輩。でも全然怒ってないですから、ワタツミ先輩」
 「……絶対怒ってんじゃんか。一応、わざとではないからね」
 と体を縮こめるようにしながら、エカテはぼそぼそと言った。それを見て、本当に怒ってない
ですから、とシルベはさっきより幾分柔らかい声を出した。
 綿津見エカテリーナは、この学校にシルベより一年長く在学している女性である。日本人とロ
シア人のハーフであり、髪の色は綺麗な亜麻色をしていた。その好き放題にくせがついた短い髪
は、本人の活発さを象徴しているようである。
 だがエカテは今、その活発さを潜めて、ちらちらと上目遣いにシルベをうかがっていた。その
様子にシルベはなぜか小さく違和感を覚えたが、話を進めるために無視して、言う。
 「で、なんですか先輩」
 「えっ、なにが?」
 「……俺がコーヒーを噴いた後、頼みたいこととかなんとか言ったでしょう」
 「あぁ、あのさ」
 そこで区切って、エカテはうーんと唸った。
 「やっぱりシルベ君はさ、俺って言うより僕って言う方が似合うと思うんだけど。どうよ?」
 「なにがどうなんですか。頭にワタヅマリ先輩」
 言葉ともにシルベの顔つきもきつくなっている。しかしエカテは、だめかー、と暢気に言って、
それを受け流すふうだった。
 先ほどの殊勝さはどこに行ってしまったのか。いきなり変わった態度に、シルベは呆れた。
 「あー、で、結局頼みたいことはなんですか」
 シルベは気が削がれたように尋ねた。だがまたもやエカテは答えず、視線をシルベの斜め前に
移している。そこには置きっぱなしのハードカバーの本があった。
 「いまどきいないよ。こんな紙で作った本を持ち歩いてる人なんて」
 とエカテは言った。ふーっとか細い息を、シルベはうつむき加減に吐き出す。
34彼女の作戦とその成果(お題:霧笛)3/6:2009/10/19(月) 17:39:04.20 ID:YT1BLz5Z0
 「……好きなんですからいいでしょう。というか、紙の本を読むことよりも、いまどき、先輩、
なんて呼び方してる方が珍しいです」
 「えー、いいと思うけどなー。先輩って呼ぶの」
 「呼ばせてる側でしょう、先輩は。……そういえば日本語学の調子はどうなんですか」
 「んー、まぁまぁ、かな? でもやっぱり難しいよ。自由度がありすぎだって、ほんと」
 統一語があるのになんで勉強してるのかねぇ。エカテはそうぼやくと、また本に目を留めた。
 「空間操作学、か。……時代の先端をゆく学問のくせに。時代を逆戻りしてるよ、この本」
 エカテは人差し指でとんとんと表紙を叩いた。シルベは首を振る。
 「この教授はへそ曲がりってことらしいです。あとは、懐古趣味という話も言われてます」
 「ふーん、やっぱ頭のいい人は変わってるんだなぁ。じゃあ、食堂のこんな座標のとこで本を
読んでるシルベ君も、相当頭いいってことだ」
 「相当変わってるって、素直に言えばいいと思います。……人がいないから落ち着くんです」
 「まぁ、落ち着くのは確かだけど。でもここだけしか席がないってのはさぁ、どうなのよ」
 設計ミスで空間が余ったんじゃないですか、とシルベは適当に返して、口を閉じた。そうする
と、二人しかいない空間には、あっというまに静寂が降りおちてくる。
 再び、エカテはおどおどしたような態度を見せ始めている。黙ってそれを見守っていたシルベ
は、さっき感じた違和感の正体に段々と気付いてきた。この態度は申し訳なさからではない。お
そらくは、何かを言い出せずにいただけなのだ。
 何度か口を開いたり閉じたりしていたエカテは、ついに覚悟を決めたようで、まっすぐシルベ
を見た。
 「あのね、そのー、キューピッドを、頼みたいんだ」
 「……はぁ。……はぁ?」
 シルベは甲高い声を出した。唐突過ぎて、意味が頭の中にいまいち染み込んでこない。その戸
惑っている様子を、エカテはじっと見つめてきている。
 「キューピッド、ですか。えぇ? 嫌ですけど」
 「それまたなんでっ」
 とエカテは少しばかり勢いよく、やや前にのめって訊いてきた。
 いまだ混乱している頭に、その問いは落ちていく。面倒だからです、とシルベはそれが浮き出
すのを防ぐように、強めになった調子で言った。
 エカテはまだ前のめりの姿勢のまま、そう言ったシルベを見つめている。
35彼女の作戦とその成果(お題:霧笛)4/6:2009/10/19(月) 17:40:58.96 ID:YT1BLz5Z0
 ぴらり、と本をめくる音がして、音が消える。だがまたしばらくすると、その音は紙の擦れる
音ともに、シルベ以外誰もいない場所へ広がっていった。
 シルベの想像を超えた依頼から一週間経っている。あの場では断りきったのであるが、エカテ
は一回言ってしまうとためらいが失せたようで、シルベと会うたびにしつこく願ってきた。しか
しその全てを、シルベは話すら聞かずに撥ねつけている。すると必ずエカテは、なぜ、と訊いて
きた。
 そうやって問われるたびに、疑問は少しずつ芽吹いていくようだった。そして、いまや本を読
んでいるさなかでさえ、頭にちらつくほどに、シルベの中で疑問は育っている。
 面倒だから、と一点張りに答えていた自分のことが、次第にわからなくなりつつある。その答
えに納得できないふうになってきているのだ。
 ふと、シルベは、読んでいる文章がどこを指しているのか見失っていた。
 苛立って少し乱暴に本を閉じた。そして、紙がぶつかる低い音で、栞を挟んでいないことに気
付く。
 急速に苛立ちは高まってきたが、シルベは息を吐くことでそれを静めた。力を抜いて背もたれ
に体を預けると、霧がかったような脳裏に浮かんでくるものがある。
 入学したてのころ、初めてちょっかいを出してきたエカテを思い出した。
 あの頃は馴れ合うことなど、シルベの念頭には無かった。この学校はそんな場所ではないと思
っていたからだった。そんな愛想の悪い奴になぜ何度も構ってきたのだろう、と今になって不思
議に思う。
 案外、意地になっただけかもしれない。そう考えると、シルベは少しだけ笑みをこぼしたくな
った。そして何気なく、前にある大きなガラスの向こうを見る。
 地面には暖かな色の葉が積もっていた。しばらく、ぼうっとその風景を眺める。すると不意に、
もうこんな時に驚かされることもないのか、と思った。
 シルベは急に寄せてきた気持ちに、くっと顔を歪める。強い寂しさを感じた。
 その気持ちは一旦認めると、根を張ったように動かなくなって、確かなものへと変わっていく。
しかし同時に、心にかかった霧も晴れて、見えなかったものが見えてくるふうだった。
 シルベはどこか腑に落ちたような穏やかな表情になった。外では風が吹いてきたらしく、落ち
た葉が、何枚かひらひらと舞い上げられている。
36彼女の作戦とその成果(お題:霧笛)5/6:2009/10/19(月) 17:42:53.90 ID:YT1BLz5Z0
 明くる日、食堂のいつもの場所でシルベは一人座っている。だが今日は普段と違って、窓側に
背を向ける席だった。
 シルベは人が入ってきた気配を感じて、顔を上げた。エカテである。シルベは、エカテがなぜ
か神妙な顔をしていることに気付いた。
 「先輩、どうしたんですか」
 シルベが声をかけると、エカテは、ひるむように顔をうつむき加減にする。なんだと思い、シ
ルベがさらに声をかけようすると、急にエカテは裏返った大きな声をあげた。
 「あのっ、さぁ」
 「はい」
 少々驚いたが、シルベは落ち着いた返事を返した。すでにエカテは顔を上げており、その顔は
ちょっぴり赤みがさしている。
 「そのー、ごめんっ。あの頼みは忘れていいから。と、いうか忘れて欲しいっ」
 とエカテは言った。無言のまま、シルベはわけがわからないといった顔をしている。エカテは
堰を切ったように言葉を出した。
 「いやー、うん、やっぱだめだね、こんなことしたら。わたしも色々見えてなかったというか。
あっ、好きな人がいるとかは勘違い? みたいなもんだったから。そこはあれなんだけど。えっ
と、シルベ君にも嫌な思いさせたかなーって。もう、とにかくっ、ごめんなさいっ」
 エカテは勢いよく頭を下げた。シルベはそれを見て、しばし黙る。力が抜けていく気がした。
 「……いいですよ」
 とシルベが言った途端、エカテは下げた時以上の勢いで頭を上げた。
 「ほんとっ? 怒ってない?」
 「本当です。怒ってないですよ、ワタツミ先輩。って、前にもしましたよね、このやり取り」
 シルベが柔らかな物腰で言うと、エカテは胸に手を当てて、安堵したふうに息をついた。
 「良かったー。いやー、ほんとごめんね」
 とエカテは調子よく言った。笑みを浮かべているその顔を、シルベは疑わしい目で見つめる。
 「本当に悪いと思ってるんですか」
 「思ってる、思ってる」
 「じゃあ、まぁ、いいですけど」
 「ほんとに思ってるって。ところでさー、今日は妙に優しいよね」
 言いつつ、エカテはシルベの対面の席に腰を下ろした。シルベは首をかしげる。
37彼女の作戦とその成果(お題:霧笛)6/6:2009/10/19(月) 17:44:55.33 ID:YT1BLz5Z0
 「優しい、ですか?」
 「そうだよ。いつもだったらもっとつんけんしてさー。さっきのところとか、もっと深く頭を
下げれないんですか、みたいなこと言いそうなのに」
 「先輩が普段どんな目で俺を見てるかよくわかりました。……でもそうですね。いいことがあ
ったからかもしれないです」
 「ほう、それはどんな?」
 「好きな人ができました」
 シルベが見たことないほどに、エカテの目が大きく見開かれた。言葉が出ないようで、驚いた
表情からは、声になっていない細切れの音が聞こえてくる。
 「まぁ、冗談なんですけど」
 「……うっ、おーいっ」
 エカテが大声を出して、シルベは顔をしかめた。エカテは体を前に乗り出すようにして、言い
募ってくる。
 「いやいやいや。言っていいことと悪いことがあるでしょうよ。今の、相当だめな部類だよ」
 「そしたら、先輩の頼み事はどうなるんですか」
 「わたしはもう謝ったでしょうが」
 「……突き抜けた理論をお持ちのようですね。そのまま現代の倫理に一石を投じて下さい」
 とシルベは言って、椅子から立ち上がった。エカテは訝しげにその姿を見る。
 「どこ行くの? というか、まだ話は終わってないって。席に着けよ、このやろー」
 「コーヒーをもらいにです。先輩も欲しいですか、確か砂糖とミルク入りですよね」
 「あっうん、お願い。……だから違うっての。とにかくすわれよー」
 エカテはなおも文句が言い足りなさそうに、シルベの背に声を掛けてくる。
 「いいことがあったのは本当です」
 突然、シルベは振り返って言った。エカテの言葉が止まる。
 「先輩を誰にも取られなくて安心した。それだけですから」
 それだけ言い置いて、シルベはまた歩き出した。後ろからは、再び混乱したようなエカテの声
が聞こえてくる。
 シルベは気にせずに歩き続けた。すると、どたどたと慌てたふうに駆ける音が迫ってくる。
 歩くシルベにまとわりつくように、エカテは言葉を並べたてた。それをうっとうしそうにあし
らいながら、シルベは、揺れる水面を思わせる空間の境をくぐり抜ける。
38彼女の作戦とその成果(お題:霧笛)7/6:2009/10/19(月) 17:47:29.69 ID:YT1BLz5Z0
終了です。
もしよければ、感想をお願いします。
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 18:05:38.59 ID:vU8pdiEt0
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 18:26:31.57 ID:u0dzhePMO
★★
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 18:36:14.90 ID:yqbBKqt+O
お題ぷりーず
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 18:47:21.81 ID:u0dzhePMO
>>41
世界遺産
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 18:47:52.52 ID:yM+kJnoIO
お題ください。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 18:51:43.63 ID:Uxgl5Jpq0
フェイク
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:00:34.38 ID:yqbBKqt+O
さんくす
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:14:07.03 ID:mM74VNqG0
>>43
自動販売機
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:18:59.50 ID:bOVyr356O
あげ
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:27:08.44 ID:d2n8Nsb90
前スレの12と時間外をまとめようと思ったんだけどさ、
まとめのスレにスパムコメントが入ってるんだよね。どうしたらいいんだろ。
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:31:50.17 ID:EkT/zNBH0
気にしないで転載しちゃっていいと思う
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:37:34.28 ID:d2n8Nsb90
よし、わかった。
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:43:57.08 ID:SGjIoXvYO
誰にでもできる事って言うけどさ
たとえば自分に何の得も無いのに他人の作品転載するとか、他人の作品に感想付けるとか、一万作品以上作品をまとめ続けるとか、
誰にでもできる事じゃないよね
きっとそういう誰にでもできるけど何故か一部の人しかできない事でBNSKは成り立ってる

つまり色んな人にお疲れ様と言いたいわけです
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:45:23.34 ID:d2n8Nsb90
人様の作品まとめるってこんなに気が張る仕事なのな。
名前欄でちょっとしたミスがあったけど、とりあえずまとめ終わった。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:47:40.61 ID:fYf/iVxP0
いっそ、まとめサイトにある作品も自分で転載とか編集できればいいのに。
過去作消したいのに消せないし。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:48:40.21 ID:Ku+V2XaI0
ながくやってると消したくなるのか
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:49:50.85 ID:EkT/zNBH0
>>52
お疲れ様でした!
>>14の全館もサルベージできないかな
56転載:2009/10/19(月) 19:55:26.11 ID:d2n8Nsb90
266:全感◆pxtUOeh2oI 10/19(月) 03:24 3ivXms9S0
全感

俺の好きな作家の本に「よくある書評みたいに、あらすじだけだらだら書くのは簡単だけど、
その作品の価値がどこなのか、どこが新しいのか、それを自分がどう感じたのかを
書くのは難しく、それができるのなら小説なんか簡単に書けちゃう(笑)」(勝手に要約)と
書いてあったので、その辺を気をつけながら、自分の為に感想を書こうと思う、今日この頃。


No.01 666を和せりし時 1/3 ◇Mulb7NIk.Q
タイトルなんて読むんだろう。「和せりし」でググったら、まとめスレが一番に出てきた。
俺、グロいの苦手なのよね。なので途中から流し読みしました。ごめんなさい。
そんな程度の読み方だけど、言葉が難しいのを使うのはいいけど、リズムが悪いとか多いかなと思った。
〜の〜の〜とか「の」が続いてたり。
これ地獄なんだろうか。結構、幸せそうだけどw
価値:なんだろう、思考とか概念じゃなくて、単純な文章での気味の悪さが強く押し出されてるところか
新しさ:普通? の文体なのに話がおかしい(半分ほめてる)ところ。
どう思:気持ち悪いのでリタイアしました。
ちょっと俺の好みではなかった。でも、リタイアしたくなる強い何かはあるかもしれない。

No.02 地獄裁判 1/4 ◇QmrNKIyyew
ウケタw 2レス目の「春原芽衣ちゃんはワシの嫁だ」で切っておけば俺的ベストだった。
天使、悪魔、閻魔と三人の順番に来るのが三波春男でございます的なリズムで最高だったのに、
後半は同じようなことを続けるだけの蛇足に感じてしまった。
こういう2chネタっぽいのは俺、嫌いなんだけど、これは結構よかった。
価値:くだらなさ、すごいくだらないw 一週間に一本こういうのがあるとバリエーションがあって感想書くのが楽しめる。
新しさ:ただその辺のオタク高校生男子とかでやるのではなく、天使だとかを使ったのがよかった。
どう思:閻魔のとこで声出して笑った。その切れ味で終わらせて欲しかった。
57転載:2009/10/19(月) 19:56:07.14 ID:d2n8Nsb90
267:全感◆pxtUOeh2oI 10/19(月) 03:25 3ivXms9S0
No.03 1/3朝焼け ◇ytqbKw3zqk
渚は普通に死にたいと思ってる人なのか。警察官か何かが、集団自殺偽装の殺人犯に
おとり捜査でもしてるのかと思ってしまった。
酔ったところが、ちょっと緩すぎじゃないだろうか。自殺というのを重く扱うのなら、
酔うにしてももう少し、静かに、疲れてる感じに書いた方がしんみりとした感じが続くと思う。
俺は、え? なにこれ、という状態になった。上の勘違いがあるからというのもあるけど。
そういうところもあって、なんでこの二人が自殺しようとするぐらい悩んでいるのか、
地獄のような世界というのかわからないので、すごい軽く感じた。もっと重たくして、
何かきっかけがあって、それでまた頑張ろうと思う、みたいな風にすれば話がもう少しできそう。
今の状態だと、何が書きたいのかわからなかった。不可逆という言葉が好きなんだろうか。俺は結構好きだが。
語彙は俺よりありそうなのでうらやましい。
価値:具体的に書かずに、地獄を生きていることを描写しようとしてたとこか。できてたかというとちょっと怪しいが。
新しさ:暗いのを書きたいのか、明るいのを書きたいのか、アンバランスな感じ。望んでなのかはわからないが。
どう思:ちょっとあってないかも。
ここまで書いて思ったが、あの酔ったシーンは自暴自棄になってたとこを書いてたのかな、とちょっと思った。

No.04 赤鬼と青鬼 1/5 ◇gMNC6VWKeOya
俺、こういうの好き。普通にあるのをちょっと別の視点から捉えてるとこみたいな。
あと特に無理矢理ドラマチックにしてなく、静かに余韻を持って終わるのも良い。
あえて文句を付けるのなら、文章のフォーマットがなんでこんな短く切ってるんだろうか、と言うことだが、
それほどの問題ではない。
価値:広く普通の物事を、少しずれた状態で観察する感覚、読んで考えさせられ、そして答えのないようなところ
新しさ:最初から良い鬼だったわけでもなく、ただ悪いだけでもない、複雑な鬼の人格
どう思:よかった。鬼なんて現実にはいないけどリアリティを感じた。子供の落ち着いている言葉も良い。
58じゃなくて、サルベージか:2009/10/19(月) 19:56:51.34 ID:d2n8Nsb90
268:全感◆pxtUOeh2oI 10/19(月) 03:25 3ivXms9S0
No.05 無間地獄が終わるまで。 1/5 ◆mTsmZDGOUQ
最初の方はおもしろかったのだけど、2レス目あたりから説明長いな、みたいに思い始めて、
それでも、最初の人の地獄がどんなオチなのか楽しみにしてたんだけど、ちょっと微妙だった。
あーだこーだと言葉をこねくりまわしてるけど、結局はただの無間地獄で、
そのオチまでの説明だけが書いてあった感じ。もっとスパッとしたほうがいいかもしれない。
最後に妻とか出てきて、ちょっといい話風になったのも好みでない。
もうちょっと(こっちが)考えれば、おもしろくなるような気もしないではないが、そこまで考えてみよう、
という気になるような進め方ではなかったのが残念。
価値:誰にとって、どういうのが地獄なのかということについて書かれていた点
新しさ:普通な感じの地獄の描写とSFチックというかアニメチックなアイテムが混ざったとこ
どう思:うまく使えばおもしろそうだが、今回は、ダイブとかのギミックはいらなかったかも、頭の中だけで完結できそう

No.06 部屋 1/5 ◆5tvWjx2gV2
>閻魔様の法は、人間のそれとは違う。
ってあるけど、これだと同じになってないか?
ただ時間が遅いだけなんだよね? 自首するかどうかは、閻魔の法とも現実の法とも関係ない、
個人の行動だし。死んでたとかなら、なんとなくわかるんだけど。
何か読み違えているだろうか。あと、簡単に夢を受け入れちゃうのもなんかイマイチ。
自首した人たちは夢でそんな酷い仕打ちを受けたんだろうか。どんなに怖くても、起きて一時間もすれば問題なくなりそうな。
価値:殺人犯のノーマルな描写。こういうの好き。
新しさ:現実の法以外の価値観で、おびえる人? ミステリーとかだと道徳を恐れるタイプはあまりいないので新しいかも。
どう思:他の全員が自首というのが早すぎて、少し物足りない。もう少し、主役の男の日常に文量が欲しかったかも。
この夢を見ても、気にしないで、普通に人を殺し続けるとか。書きたいことが変わっちゃうかもしれないが。

No.07 源氏の小手は盗めない 1/5 ◆pxtUOeh2oI
自分の。このタイトルで書きたかった。大丈夫? ファミ(ry
人外を書くのは楽しい。カタカナの名前は自由度があって楽だ。
俺は名前にコンプレックスでもあるのだろうか?
59じゃなくて、サルベージか:2009/10/19(月) 19:58:31.05 ID:d2n8Nsb90
No.08 与兵という男の話 1/3 ◆B9UIodRsAE
語りは上手いと思うのだけど、それだけだという感じ。
価値:いろんな地獄を組み合わせた話をつくったところ
新しさ:そういった他を気にする閻魔の描写
どう思:それは悪くないと思ったが、オチの切れ味がなんかちょっと。もっと説明的にならずに、語らせてればよかったかも。

No.09 神様の殺し方 1/5 ◆pxtUOeh2oI
自分の2。あー、やっぱ一行、改行し忘れがありやがった。
前から書きたいと思ってた職業の話。空行のところで描写することに飽きた。本当はあと1レスあって、夜のマクドナルドで
感動(するのか?)をぶちこわすようなこと(クリスチャンの客なら天国に行けますって言うよとか)を言うのも書いたけど、
レス数が足りないし、時間もないし、ここではそれ書くと評価が余計に落ちそうだから省いたw
どちらの話も最後がイマイチな感じだった。

No.10 地獄へ 1/2 ◆G1aEif9wbg
なんだろう、よくわからなかった。怒りにまかせてやってしまい、
みたいなことを書いてるのだろうか。そういうのは結構、好みなんだけど、
爺さんへの初撃とか、何で名前知ってるの? とか、余計な装飾が邪魔だったように思う。
それともそっちが本質なんだろうか。あと、これは現代の話で読みたかったかも。
価値:人間の怒りというシンプルな地獄の書き方
新しさ:雰囲気? 悪くはなかった。
どう思:はまれば良さそうかも、自分としては必要性に疑問、どうだろう

No.11 えんまさま 1/5 ◆VrZsdeGa.U
こういう語りは上手いとは思っても、無駄にながくなるからあまり好きじゃない。
けど、閻魔のキャラは結構、おもしろかった。ただ5レス書く必要があっただろうか。
キャラのおもしろさは大事だが、それだけなら別に1,2レスで十分だと思う。
キャラのおもしろさを使って、読ませる話が必要だったんじゃないだろうかと。
価値:キャラのおもしろさの巧みさがわかる、ただし閻魔幼女限定
新しさ:閻魔幼女萌え。あんま新しくもないんだろうか? どうだろう。既存の組み合わせなだけにも思える。
どう思:あざとい、卑怯だ
60じゃなくて、サルベージか:2009/10/19(月) 19:59:25.33 ID:d2n8Nsb90
No.12 鬼っこ 1/4 ◆DSM7XB0fYQIy
ネオチノ・オデュッセウスさん、連作の方はやめちゃったのか? 基本的に品評会には向いてないと思うが、一応、最後まで読む気だったので、
まとめが確認しやすい品評会に出してくれると読みやすかったんだが。まだ前回の読んでないし、品評会に来たら来で、一話でわかるようにしろとか書くだろうが。
今回のお題なんかファンタジーによさそうだったのに。後半になって筋が決まってきて、お題に絡めづらくなったのかもしれないが。
ここから今回の感想。鬼がかわいいというのはいいのだけど、それが肉体的な、ただおっぱいと書いてあるだけのようなエロさであって、感覚的にキャラがかわいい、と感じるような部分がなかったように思う。
あと肩はかたくとも、おっぱいはやわらかいのではないだろうか。筋肉がある必要ないし、あるのなら膨れないし。おっぱいだし。夢がつまってるし。オチがよくわらなかった。そのわからなさは、おもしろいタイプのわからなさではなかった。
価値:なんというか中学生の妄想的な地獄の様相
新しさ:なくね? あ、投下中に寝たところ。
どう思:どれだけ、頑張ってるんだよ。で、これかよ。

時間外No.01 僕と、彼女と、彼らの地獄 1/8 ◆7cy2QI8jBM
>愛おしく感じてた。
これはセリフで言わせる文ではなく、地の文で思う言葉だと思う。せっかくの決めシーンだからこそ、
短く明瞭なセリフにしたほうが良い感じになるかと。
話は、よくある設定に思えた。漫画なんかでもいっぱい読んだし、このスレでも似たようなのいっぱい読んだような。
鬼と闘うのはかなり危険だみたいなことだけど、それ事態が書かれてないので、いまいち納得できなかった。
せめて前回の友人の話ぐらいは書いた方がいいかも。逆に回想はもっと短いか、なくてもいいかなと。
登場人物の中だけで全部完結していて、こちらまで話が伝わってこなかった感じ。
あと八百万の神様関係をもうちょっと見たかったかな。それを使う話はあまりなく新しそうだから。
それと鬼が取り憑かれてる普通の人がすぐに死んだりしないのはなんでだろう、と思った。なんかいっぱいいるらしいのに。
価値:幸せそうなカップルの話って読むとむかついてくるよね的な、悪くはないけど
新しさ:イズミの部屋の描写とか
どう思:きつそう、ちょっと想像したくない

総評:なんとなくドラゴンボールの閻魔さまとか蛇姫とか赤鬼青鬼を思い出す作品が多かった。
なので新しさ的なものはあまり感じなかったかも。(俺の想像力の問題か)
自分がおもしろいと思うのならいいけど、そうでないものい価値とか新しさとかを見いだすのは
きつかった。結局、結構、適当になっちゃってるし。確かにこれができれば、小説は簡単に書けるかもしれない。
結構、おもしろいのもあったので、今回はそれなりに満足。
61じゃなくて、サルベージか:2009/10/19(月) 20:00:53.16 ID:d2n8Nsb90
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.04 赤鬼と青鬼 1/5 ◇gMNC6VWKeOya氏
【関心】:No.02 地獄裁判 1/4 ◇QmrNKIyyew氏
**********************************************
― 感 想 ―
もしかしていつのまにか投票用紙のテンプレ変わってたのか
前は中にあって、何で消えたんだろうと思いつつ、いつも中に書いちゃってたけど。
No.04は単純におもしろかった。読んだ後に、言葉にするのが難しい良い感じがあった。
本当はそれを感想に書ければ一番、いいんだろうけど。
No.02は、嫁発言三発目で普通に笑った。1,2,と来て少し間を置いての3がよかったと思う。
次点は11かな。キャラだけでなく話が欲しかったかも。もしくは短くするか。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:07:15.40 ID:W6n5C7Tg0
まとめとかサルベージとかおつ

>>32-37
余分な設定がもやもやする。紙の本がうんたらとか先輩がどうたらとか。
奥行きを拡げるのにあんまり役に立ってる訳でもなく、読む感触を悪くしてるだけのように思う。
そういう設定はポンと投げっぱなしにせずに後で小さく絡ませたりすると面白かったりするよ。
いまいちな文章も所々あったりして、読んでて楽しかったとは言えない。
展開が遅いし長いしで読んでてだれる。
だめだしばっかでごめんねー。あーあと「」の字下げはいらないよい。読みにくいよい。
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:15:01.36 ID:EkT/zNBH0
完璧なサルベージお疲れ様でした
ありがたや
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:30:50.67 ID:bOVyr356O
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:39:00.78 ID:vU8pdiEt0
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:00:10.76 ID:vU8pdiEt0
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:05:48.54 ID:EkT/zNBH0
>>32-37
少年少女がお互いを好きだったり好きじゃなかったりするお話。
個人的にこういう話は割と好きです。
ただもっと文章を削って洗練させられるはず。
良いと思った描写もあるけど、(『髪の色は綺麗な亜麻色をしていた。その好き放題にくせがついた短い髪
は、本人の活発さを象徴しているようである。』とか。多分この人は俺好みの外見をしている)
それよりも必要なさそうな描写が多くて読み進めにくかった。
自分としてもよくこういう文章を書いちゃうから直したい。
たぶん頭に浮かんだ絵をそのまま文章で書きあらわそうとしてるからそうなるんだと思う。
こういう小説で表現するのは一枚絵じゃなくて雰囲気だと思うから、一個一個の物の説明はそんなに無くていいのではないかと。
ここら辺の取捨選択が難しいところだけど。
それと近未来的な設定を出すならもっと生かせたはず。
あえてそういう中での日常を書こうとしたのは伝わった。
上手く言えないんだけど、上手な人はそれでも「近未来という設定での日常」を表現できるもの。
こればっかりは自分もその域に達してないからどういう書き方をすればそういうことが出来るのかは分からないです。
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:26:50.82 ID:7Y1ysdNHO
あげ
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:33:42.57 ID:vqz4u9wx0
全館投下しますよー
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:34:34.30 ID:vqz4u9wx0
No.01 666を和せりし時 ◇Mulb7NIk.Q氏
気持ち悪い以外に何もなかった。オチもそこまで印象付けられなかった。
あと、最後のがおおは必要か?そうか、この女子高生は観鈴ちんだったのか。羽生えたし。がお

No.02 地獄裁判
自分の作品。一応、先週の続き物。というかシリーズです。
良いアイディアが浮かばなくてシリーズ物に逃げてしまいました。すいません。
今週もリアル妹のいないキモオタの妄想を繰り広げてしまい、本当申し訳ないです。

No.03 朝焼け ◇ytqbKw3zqk
キレイすぎるとうか、ご都合主義すぎるというか。うーん、嫌いじゃないんだけど、なんともスッキリしない中途半端な印象を受けました。
気になった点が2つ。1つ目はウローンハイ一杯でそこまで酔わねえだろwwwwwwww
アルコールに強い弱いあるにしても、お酒一杯であそこまで絵に描いたように酔っぱらう人は見たことが無いぞ。
2つ目は。昨日降った、雨の残りが虹色に反射して、幻想的な世界を創っていたって所。昨日降った雨の残り?虹色に反射?夜なのに?外灯の光があるからか?自分に読解力ないからなのかもしれないけど、良く分からなかった。
今週は鍵作品のキャラがやたら多いな。

No.04 赤鬼と青鬼 ◇gMNC6VWKeOya
良く分からないなー。んー、やっぱり良く分からんwwwwww
赤鬼の考えてることは分からなくもないんだけど、んースッキリしない。
普通に石塔が積みあがった後、何か起きたほうが良かったんじゃないかなーと思った。
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:36:05.90 ID:vqz4u9wx0
No.05 無間地獄が終わるまで。◇mTsmZDGOUQ
長いよー。文字多いよー。読むの大変だよー。って思ったけど面白くて、すらすら読めた。
オチもキレイに纏まってるし、上手いね。話も普通に面白かった。

No.06 部屋 ◇5tvWjx2gV2
ん?んー?どういうことだ?主人公は自首しに行ったんじゃないよな?近所で起きてる事件の犯人じゃないのか?最後のセリフは日常が地獄ってことなのか?
んー。不完全燃焼。筆者が狙って書いてるんだろうけど、あんまり好きじゃない感じ。まあ、悪くはないんだけど・・・

No.07 源氏の小手は盗めない ◇pxtUOeh2oI
なんかー良く分からんかった。特になんの印象も受けなかった。

No.08 与兵という男の話 ◇B9UIodRsAE
うん、話の作り、構成は上手いと思った。

No.09 神様の殺し方 ◇pxtUOeh2oI
映画のおくりびとって作品みたいだと思った。見たことないけど。
うん、普通に面白い。面白いって表現は相応しくない気がすけど。すごい良かった。
こう、上手いセリフを良く思いつくなーって思った。

No.10 地獄へ ◇G1aEif9wbg
ごめん、ちょっと意味が分からなかった・・・
心優しかった?男が、何故急にジジイに怒りを感じ始めたのか。最後、家にいた複数の男の意味は?オチも良く分からないし、地獄の意味も良くわかんなかった。
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:37:54.49 ID:vqz4u9wx0
No.11 えんまさま ◇VrZsdeGa.U
えんまさまかわいいwwwwwwwww
「だから、いやだったのじゃ」がかわいすぎたwwwwwwww
幼女と結婚だと?いい加減にしないと本当にアグネスがくるぜ。

No.12 鬼っこ ◇DSM7XB0fYQIy
なんだろう・・・何かが違う・・・
中途半端なんだよ、萌え要素が。赤鬼はもっとツンデレツンデレさせてほかったし、青鬼も中途半端なクールキャラだし。別に萌えねらってないかwwwwすいませんwwwwww
最後は、鬼と離れたくないから罰を受けないってことだよなー。うーん、なんというか微妙だな。

時間外No.01 僕と、彼女と、彼らの地獄 ◇7cy2QI8jBM
長いよ長いよ・・・8レスは長いよ・・・明日読みます。

******************【投票用紙】******************
【投票】:<No.09 神様の殺し方>◆pxtUOeh2oI氏
【関心】:<No.05 無間地獄が終わるまで。>◆mTsmZDGOUQ氏
     <No.11 えんまさま>◆VrZsdeGa.U氏
**********************************************
― 感 想 ―
やっぱり、こんだけ作品があるといろんな話があっておもしろいね。
読むのちょっと疲れたけど。
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:39:16.86 ID:YT1BLz5Z0
>>62 >>67
感想ありがとうございます。

>>62
確かに余計な文章が目立っていますね。自分の中ではどうも、細かく描かねば!
と思ってしまいがちなので。反省しなければならないところです。
そして設定ですが、これも読みにくさにつながっているなら、だめだめですね。
結局は、面白いかそうでないだけなので、このくらいの感想がちょうどいいくらいです。
ありがとうございました!

>>67
やはり無駄が目立つようですね。
一応推敲はしているですが、そこで不自然に思えない時点でまだまだと痛感しています。
おっしゃられたとおり、舞台としているのは「近未来という設定での日常」なのですが、
うまく表現できていないようで残念です。
上記の丁寧な感想だけで、十分なアドバイスがわりになりました。
ありがとうございました!

でも、今日はくやしいからお酒のむお!
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:41:06.38 ID:7Y1ysdNHO
全感乙
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:56:29.10 ID:vU8pdiEt0
☆★☆★☆
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:13:45.27 ID:2jdC+slP0
ぜんかんおつ
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:23:46.95 ID:vU8pdiEt0
★☆★☆★
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:26:20.87 ID:jrcpEJ6h0
全巻投下する
79全巻1/5 ◆VrZsdeGa.U :2009/10/19(月) 22:30:02.71 ID:jrcpEJ6h0
1
 666ってなんだっけ、ラスコーリニコフのイニシャルがどうのってのは聞いたことがあるんだが。
「和せりし」、わせりし? あせりし、なごせりし。要するに「666」が解読されるとき、ってことでいいんだろうか。
   / ̄\
  | ^o^ |
   \_/
 グロいのに淡々と語っているから、どうも↑を思い出す文章だ。考えようによっては狙い通りなのかもしれないけれど、
理解はできん。

2
 クラナドは人生だからね。ゆりかごから墓場まで、挙句の果てには天国から地獄まで出回っていても、何らおかしくはない。
でもね、わかんない人とっちゃどうしようもないんだよなぁ。そりゃ、智代は俺の嫁だけどよ、こればっかりはなぁ。
 夢オチは便利だからね。素人から玄人まで、挙句の果てにはギャグ漫画からバトル漫画まで出回っていても、何らおかしくはない。
でもね、漫画の神様が禁止しちまったんだよなぁ。そりゃ、アグネスがなんと言おうと突っぱねることはできるが、
「神様」って呼ばれる人には歯向かえまい。

3
 ちぐはぐとした物語だ。生への希求なのか、死へ向かう暗欝とした物語なのか、小田和正ばりのラブストーリーなのか、
まるでわかりやしない。要するに、すべってる。文章力はある程度備わっていると思われるので、物語に整合性をつけることを
意識してはどうか。一つのがっしりとした支柱がなければ、読者は困惑してしまう。

4
 リリカルとはこういう小説のことを言うのだろうか。石積みの由来を考えると(子”ども”の権利条約とかなんとかが聞いたら
発狂しそうな由来だな)、ケアンを崩す鬼の行為はまさに外道であるが、その点、この話の鬼には人間的な要素が入り混じっており、
アンバランスなところがなかなか興味を誘う。ただ余韻を作る書き方といい、好感を持てる点は多いのだが、どうにも禅問答を
見せられるようで顰蹙を禁じえない面もある。結局もやもやしたところが多かったので、個人的にはあまり推したくない。
80全巻1/5 ◆VrZsdeGa.U :2009/10/19(月) 22:30:45.76 ID:jrcpEJ6h0
5
 まだるっこしい文体で、好きではない。じっくり読んでいけば何かが得られるような話であればよかったのだが、
別にそうでもない。考え方を変えるだけでいいではないか、というのは物語に対する冒涜といえるだろうし、そんなことをいうのは
読者の態度としてはふさわしくない。ただ、共感するところがないから感想に困る。
一度天国から追放された程度で”地獄を見た”だのと喧伝して回る人間は、どうにも嫌いなのだ。
その地獄を天国にするか、せめて地獄と思わぬようにするか、それくらいの努力をしてから言ってもらいたい。

6
 閻魔様が人間の作った虚像であることを考えると、やはりその間には等式、つまりイコールが存在するのではないか。
転生の原理だのはよくわからないが、現世で罪を犯した魂が、転生してふたたび罪を犯さぬようにするために地獄は存在している、
と解釈すると、罪人は肉体と魂の両方を殺さなければいけないのだ。その滅し方に決める法が、現世と冥界で違うとは、
なかなか考え難いものであるが。
 ひとまず、殺してほしかったところだ。

7
 芥川のアフォリズムを思い出すような話。でもアフォリズムのほうが面白い。
そう考えると、芥川は非常に巧みな作家であったのだろう。要するに、誰にでもわかることをくだくだしく並べ立てるよりも、
一般的なものの中にひそむ根本を鋭くえぐった言葉のほうが、時には力を持つのではないか、と思う次第だ。
でも、そんなこといったら小説は形なしだし、困るよねえ。
 オバマの暗殺疑惑は黒人のルサンチマンからの産物か、あるいは陰謀家の誇大妄想だととらえている。その前に失脚しそうな
匂いがしてきたけど、仮に現実になったら、それは仕向けられた白人の仕業であることは間違いなさそうだ。

8
 相当早口な語り手なのだろうか、読点を打つことで生まれるリズムもあると思うんだけど。
定型から外れた文体を用いる以上は、それでいてなぜか読みやすい、というところこそ必要ではないか。
江戸っ子がたりで面白いと思えただけに、残念だ。
 文体以外に特別面白いと思える点はない。これで何を伝えたかったのかわからなかった。
終戦後に閻魔様は氷づけから解かれたのだろうか? 
>本来死ぬべき外道どもがのさばって、善良な人間が死んでいく。
 いつの世にも共通の原理だから、もしや最初から氷づけのままであることも考えられるが。
81全巻3/5 ◆VrZsdeGa.U :2009/10/19(月) 22:32:33.62 ID:jrcpEJ6h0
9
 「おくりびと」みたいな魅力的な仕事じゃない、ってのはどっかで聞いたことだけど、どんなものなんだろう。
 これといった綻びもなく、よくできた物語にはなっているが、なんとも腑に落ちない。非常にドライで淡白なのだ。
人情も情緒もない。当たり前のことしか言っていないのが、全ては仕事の延長線上、といった感じでどうも納得できない。
最後の四行くらいはいいんだけど、時すでにおすし、いやおさしみ、だめだな。
 きっと、私が僻目で見ているのだと思う。もう、あしからず、としか言えない。

10
 なんだこりゃ。筋もへたっくれもないではないか。面白い話すらできそうにもない。
もう少し、読者を意識したほうがよいのと思う。

11
 幼女は滅茶苦茶な吟味ぶりで知られる横暴な閻魔
→そのため不条理に地獄におくられる亡霊が山のように
→ある日、地獄の亡霊どもが一致団結して閻魔様に復讐しようとたくらむ
→あわれ、閻魔様はたっぷりとまわされてしまいましたとさ
 こっちのほうがよかったかな……ん、
     |┃三          /::::::::ハ、\、::::::::\\::::::::::::',
     |┃            i:::::::イ  `> ー─--ミ::::::::::::|
     |┃            {::::::::|    ::\:::/::::  \:::リ-}
 ガラッ. |┃            ',::r、:|  <●>  <●>  !> イ
     |┃  ノ//        |:、`{  `> .::  、      __ノ
     |┃三          |::∧ヘ  /、__r)\   |:::::|
     |┃            |::::::`~', 〈 ,_ィェァ 〉  l::::::》
     |┃            |:::::::::::::'、  `=='´  ,,イ::ノノ从
     |┃三         ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |::::://:从
82全巻4/5 ◆VrZsdeGa.U :2009/10/19(月) 22:34:01.84 ID:jrcpEJ6h0
              / ̄\         |┃┃
              |     |    三   .|┃┃
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             / ̄ ̄ ̄ \       .|┃┃
           /   :::::\:::/:\   三 .|┃┃
          /    <●>::::::<●>\ 三  .|┃┃
          |      (__人__)   |    |┃┃
          \      ` ⌒´  / _/`||┃┃
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∩ノ |┃┃ ピシャッ!
          |  |           | ̄ ̄ |┃┃

12
 可愛い鬼っていうと、やっぱりどこぞの幼女の鬼を思い出すな。
 くだらない話は嫌いじゃないけど、ここまでするならいっそおっぱいもんでもよかったと思うんだけれど。
色々方便言って。突っ切った感がないからどうも面白くない。

時間外1
 8レスも使う話じゃないと思う。ブラッシュアップしようと思えばいくらだってできただろう。
それがなぜこんな風になってしまったかといえば、風呂敷を広げすぎたのだと思う。
九月の件とか、八百万の神とか、あまりにも短篇には不向きな設定だろう。
伝えたいところはそこではないのだろうから、もうちょっと構成に気を使うべきだ。
83全巻5/5 ◆VrZsdeGa.U :2009/10/19(月) 22:35:10.22 ID:jrcpEJ6h0
******************【投票用紙】******************
【投票】:なし
【関心】:No.09 神様の殺し方 ◇pxtUOeh2oI
     一番良くできている作品だったし。
**********************************************

2009年の総評ボール
 作者の頭の中で完結してる話が多かった。理屈をこねまわすのは結構だけど、読者のことも多少は考えてほしい。
9とかはわかりやすいし、2も夢オチでなければ関心票入れてたと思う(多少節度を持ってほしいとは思うが)。
4も雰囲気によったところはあるが、悪くはない。
 別に練られた構成を否定するわけではないけれど、無駄に凝ってすべるより、シンプルに、肩肘張らず書いたほうが、
作者の心中が素直に反映されて良い物語ができる場合もあると思う。やっぱりおれが言えた柄じゃないけどね。
 相変わらず変な全巻になっちまった。やっぱり全巻書くのやめたほうがいいのかなぁ。
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:37:53.57 ID:jrcpEJ6h0
投下終了。
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:37:53.89 ID:GFqaH5/L0
全館乙だお!
お題くれ!
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:38:28.73 ID:2jdC+slP0
ぜんかんおつ
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:40:45.72 ID:vxKV9JXP0
お題ください
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:45:04.24 ID:jrcpEJ6h0
>>85
電話
>>87
ノート
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:46:12.14 ID:GFqaH5/L0
把握!
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:55:51.65 ID:K1NAmiAeO
>>26
感想ありがとう
たしかに物語ではないね
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:05:01.72 ID:3BKXgFZm0
お題くださいな
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:06:23.10 ID:vU8pdiEt0
>>91
干物
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:08:15.41 ID:8FmcCRK80
おだいくれ
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:12:16.70 ID:7Y1ysdNHO
>>93
空中庭園
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:14:15.33 ID:7ZD7oA930
お題ください
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:14:45.14 ID:3BKXgFZm0
>>92
把握
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:19:43.66 ID:3BKXgFZm0
>>95
ピンクの蛙
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:20:44.89 ID:7ZD7oA930
>>97把握しました
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:22:54.38 ID:Zy2MRXNu0
お題くれ
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:25:13.05 ID:8rDQShsT0
鐘楼
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:32:18.53 ID:YT1BLz5Z0
お題をください
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:36:20.16 ID:L8cxkghg0
>>101
アリとキリギリス
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:37:23.09 ID:YT1BLz5Z0
>>102
把握しました
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:39:29.99 ID:Lq8kO0aHO
全巻してる人たちおつおつ。
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:48:36.54 ID:Lq8kO0aHO
最近はなんだか唯一の楽しみである感想さえ書く暇がない……。
とにかく自分としては非常に悔しい想いを抱えてる次第であります。
だーらさ、全巻くらいはたっぷり時間をかけて?、十五レスぐらい書くつもりだから。は?俺の感想とかマジはんぱないし。
ヤベーから。内容なさ過ぎておまえら絶対まじビビるから。今からとっくに覚悟完了しとけっての。
さて、くだらない事に時間掛けてないでさっさと全感書こう。
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:51:08.75 ID:3ivXms9S0
一作品に15レスも感想をつける全感なんて凄いな
超期待して待ってるぜ!
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:58:35.03 ID:Lq8kO0aHO
ま……まかせとけよ……。一レス感想かいたら、あと残り14レス使って続き書いちゃうよっての。
……いやできる分けないじゃん……無理だって。
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:12:43.83 ID:GQOIQrCM0

            __..  -――- x¬
           '´/`ヽ         \
         , '            \     人
.        /       ___   〓 、   <   >
        ′  〓 (::::::::::::::::( ))xxxx ',     ∨
       l   l xxxx \::::::::::::::/     |
        |   l        一'⌒)     ハ
        |   |    ,_, ―ァ'     / }      おだいがほしいですぞ
        |   ト、     `¨´_)  ∠-‐'
.        丶_丿 >=== ̄===≠、
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:14:16.35 ID:TO3MthP8O
>>108
七不思議
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:25:23.33 ID:/5pBs9dnO
>>109そのお題ぜひ欲しいので、ちょっと横取りさせてもらいますね!
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:26:40.14 ID:b0pFMCqe0
お題ください
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:30:56.33 ID:0/iIyz/c0
>>111
缶詰
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:37:34.59 ID:xGDlmdfj0
お題:翼
やっと書き終わったー
180行あるから、推敲にも時間がかかる・・・

遅筆過ぎて笑える
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:47:21.37 ID:b0pFMCqe0
>>112
把握
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:57:17.28 ID:/5pBs9dnO
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 01:13:08.81 ID:/5pBs9dnO
>>113俺も遅筆だから気持ちは分かる。ただその上文才もないとかもうね。
とにかく、まともに書いてたら絶対品評会とか間に合わないよな。絶対無理。
実際のところ結構な部分でひとまず適当な文を当てといてるとか、かなりひどいやり方してる。
後で見なおして、気にならないレベルならそのままだし変だったら直してって感じでやってる。
しかもだいたいの場合時間がなくなってそのまま出してる事が多いんだよな。
どうなんだろこのやり方。いまこう見てもあんまり上達しなそうな書き方だ。
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 01:26:45.55 ID:rCCCG67a0
お題おくれ
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 01:32:17.00 ID:5AYNu6ha0
コップの底にこびりついたコーヒー牛乳
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 01:38:19.78 ID:rCCCG67a0
>>118
把握www今目の前にそれがあるwww
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 01:43:22.99 ID:5AYNu6ha0
( ̄ー ̄)
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 02:10:58.53 ID:QLEVuLLuO
上げる
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 02:20:08.39 ID:/wCAkKdy0
ミステリーっぽいの書きたいな
お題をください
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 02:21:17.35 ID:WAT6oGm10
>>122
古城
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 02:51:06.00 ID:WAT6oGm10
ホッシュ
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 03:20:55.22 ID:TO3MthP8O
ほぅ
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 04:02:28.30 ID:FSt3NtZu0
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 05:22:23.46 ID:FSt3NtZu0
んぽう
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 06:21:43.65 ID:knrfAr/V0
うほっ
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 07:15:49.98 ID:WAT6oGm10
保守ですわ
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 07:43:19.40 ID:xGDlmdfj0
ほう
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 07:59:19.81 ID:Yj2aWgJX0
リリエンタールかわいい
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 08:42:08.34 ID:4trYNxS4O
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 09:10:56.18 ID:WAT6oGm10
せいぜい保守でもすることですわ
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 10:23:41.59 ID:QLEVuLLuO
ほーっほっほっほ
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 11:11:20.88 ID:jLRRS1/KO
お題をくれい
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 11:14:47.25 ID:Yu8Vd0xB0
お題くだせー
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 11:22:45.50 ID:SXm6M52P0
イナゴ
仮面
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 11:51:54.68 ID:bNqyo0qei
お題くれ
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 11:58:41.11 ID:aOhgvC0R0
>>138 メモ帳

お題くれ
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:05:20.28 ID:83O7AQC10
>>139 後ろ髪

お題くれ
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:09:17.46 ID:WcFKN2Sei
>>139
把握

>>140
弁当屋
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:12:04.15 ID:aOhgvC0R0
>>141
把握
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:13:38.42 ID:21QCFKTd0
全感します。
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:14:19.51 ID:21QCFKTd0
No1
読んでて、凄いグロテスクだなと、思った。
けど、こういうグロテスクなのは、嫌いではないので
面白かった。最後の"がおお"は、ちょっとわからなかった。

No2
ゲームについて、詳しくないから、よくはわからなかった。
けど、勢いは良かったと思う。
閻魔様の「春原芽衣ちゃんはワシの嫁だ」は
誰かは、知らないけど、笑った。

No3
ウーロンハイで酔いすぎw
素面に戻ってからの展開、ありがちとは思うけど、良かった。
読み終わって、スッキリした。

No4
良くできた作品だと思う。
赤鬼が、積み終わるのを待つ件が、面白い。
川の反対側には、何があるのだろう。それが気になる。
そこを書いてほしかったと言う意味ではなく。
非常に、考えさせられる作品だった。
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:15:00.37 ID:21QCFKTd0
No5
語り口調って言うのかな?
査察官がおきるまでは、面白かった。
起きた後、ちょっと、ん?と、思った。
けど、査察官が、殺させないと、言った後の
査察官の心情が、凄く良いと思う。
百年に一度ってのは、よく分からなかった。
というよりも、最後らへんがよく分からなくなった。

No6
自分の。
改めて、見てみると、確かに分かり難いと思う。
余計な事を、言いたくないから、書かないけど、みんなの感想を見ると
自分の言いたい事が、全然伝わってなかった。
もっと、上手く表現できるように、頑張ります。

No7
この物語によると、作中の主人公が作った世界が
今現在、自分達がいる世界ということか。
そう思うと、不思議な気分だ。
もし、世界がこうやって作られているなら
明日なんて、あるようで、ないもの。
うん、今日を大切に生きようと、思える作品だった。
ただ、タイトルの意味が、よくわからなかった。
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:15:41.18 ID:21QCFKTd0
No8
何で、その地獄の王様は、氷漬けになったんだろう。
んで、閻魔様が、氷漬けになる理由は?w
考えても、よくわからなかった。
話の展開は、上手に持っていってると思う。
後、与平が首落とされた後の2行。よくわからなかった。
と、思って考えてたら、思い浮かんだwたった、今。
書き直すのが面倒だから、このまま書くが
もしかして、その地獄ってのは、キリスト教の地獄だったのか。
ああ、なるほどなるほど。地獄へ行った話しをしてしまったから
隠れキリシタンの噂をかけられて、首を落とされたのか。
そう考えると、閻魔様が氷漬けになった理由以外は、わかった。と、思うw
キリスト教の地獄は、そういうものなのか。頭が悪くて、すまんかった。

No9
良いか悪いか、淡々と物語が進んでいる。と、途中まで思った。
子供の事を、"メインの客だ"なんて、言うから、子供を使って何かするのかと思ったら
特に何もせず、最後まで、メインって表現の意味が、よく分からなかった。
子供に説いている所、当たり前の事を言っているようだけど、凄く身にしみた。
だけど、天国も地獄もない。って所は、え?って思った。
作品に地獄という雰囲気もなく、言葉だけしか出ておらず、地獄なんてない。
と、言われると、お題に関係ないのでは?と、思ってしまう。

No10
自分とは、余りにも違う発想の持ち主で、感情移入ができなかった。
色々と謎が残り、読み終わって、もう一回読み直しても、スッキリしなかった。
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:16:22.91 ID:21QCFKTd0
No11
途中で、頭がこんがらがったw 理由は、視点が分からなかったこと。
作品中の亡霊とは、主人公の事なのか、また別の人なのか。
と、思っていると、最後に、"これから仕事をせねばならぬ"と書いてある辺り
主人公なのかな? でも、主人公とすると、自分の事を亡霊なんて言う?
と、いう疑問が残り、もし違うなら、主人公の仕事って何の仕事?って事にもなる。
でもまぁ、よく分からない視点だったけど、物語は面白かった。

No12
閻魔様、どこに行ったの?
個人的に、"「ああ……そうだな」"で、終わっていたら、スッキリした。
ほんと、閻魔様どこに行ったんだろう? 伏線見逃してる?
物語は、面白かったです。赤鬼が最後にデレ?た所が、可愛かったw

時間外
9月の件って、作中で何度か出てきてるのに、9月の件が、どういうものかが
少ししか、わからなかったのは、残念。後、鬼について、想像しにくかった。
クライマックスの告白からの流れは、個人的に好きだった。
けど、神とか出てきて、それもまた何のことか分からないのが、少し残念。
話を横に展開させすぎて、5レスにも収まらなければ、8レス使っても収まっていない。
話を、横に展開させるのではなく、縦に伸ばして欲しい。
じゃないと、色々と疑問が残って、スッキリしない。
けど、横に展開させて、十分な説明とかあれば、凄く面白い作品だと思う。
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:16:58.33 ID:aOhgvC0R0
みすった。>>140か。おk。サンクス。
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:17:06.20 ID:21QCFKTd0
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.04 赤鬼と青鬼 ◇gMNC6VWKeOya
【関心】:No.07 源氏の小手は盗めない ◇pxtUOeh2oI
**********************************************
― 感 想 ―

物語は、どれもこれも面白かった。
No4に入れた理由は、赤鬼、青鬼、子供の三人の心情が、とても面白かった。
でも、一番の理由は、子供が、石を積み終わったのに、何もなかった事かな。
救いなんてなかったけど、そこからの赤鬼の描写、凄く良かったです。
No7に入れた理由は、作者がそういう事を言いたかったのかは、分からないけど
読んだ後に、今日を大切にしよう。と思ってしまった所。
こんなにスッと、思い浮かぶのは、滅多になかったので、非常にいい気持ちになった。
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:17:48.02 ID:21QCFKTd0
終わりです。
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:31:15.09 ID:ps/Xr7Y70
質問するときはどこのスレでしたらいいですか?
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:47:53.57 ID:83O7AQC10
ここでいいんじゃないかな

>>144
ぜんかん乙
>>141
ども
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:56:19.62 ID:ps/Xr7Y70
僕の書いた小説、「日本語でおk」としか言われないんですが、
ちゃんとした文章を書くコツはなんでしょうか?

参考までに、僕は主語、修飾語など、まったく分かりません。
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 13:13:57.06 ID:ABva6VlX0
『日本語の作文技術』って本が、おすすめ
後は、小説をいっぱい読んでるとなんとなくわかってくると思う
推敲には一日あけて、すればいいと思う。書いたばかりだと、冷静な頭じゃないから変でも気付かない事がしばしば
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 13:18:18.38 ID:ps/Xr7Y70
>>154
おお、詳しく書いて頂いてありがとうございます!
さっそく探してみます。
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 13:42:50.34 ID:knrfAr/V0
>>153
ふむぅ……まずは学校の国語の勉強はきっちりしとこうかね
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 14:05:23.23 ID:knrfAr/V0
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 14:13:17.15 ID:v73iJfxIi
お題ください
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 14:17:37.55 ID:TFrRFpaW0
>>158
公園
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 14:17:51.93 ID:0/iIyz/c0
>>158
ホームランバー
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 14:18:54.49 ID:v73iJfxIi
把握 把握
162 ◆gMNC6VWKeOya :2009/10/20(火) 14:23:31.89 ID:TFrRFpaW0
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.09 神様の殺し方 1/5 ◇pxtUOeh2oI氏
【関心】:No.08 与兵という男の話 1/3 ◇B9UIodRsAE氏
**********************************************

― 感 想 ―
基準は読みやすさ最重視で、次にストーリーの面白さです。
5レス以内と短い文章だけど最後まで読者の目を引きつけておくのは難しいと思う。
その技量があると見えた作品を評価したいと思いました。
No.09は最初こそ少し読みにくかったけど、作業を始めてからが良かった。
自分は非常に目の滑りやすいタイプの人間だけど気づいたらじっくり読まされてた。
これは見習いたい。「おくりびと」は観てないけど映画の中にも似たシーンがあるのかな。
そうでないとしたらきちんと資料をもとにして書いてあるであろう点も評価したい。
No.08のような語り方は、何故か品評会では良く出てくるけどあまり好きじゃない。
好きじゃないけどこの作品はなんか読めたし面白かった。
最後は幕末のワンクッションが少し気になったかも。
最初の語りがもっと少なくて、最後の落とし方をもう少しスマートに、
全体で2レスと短く綺麗にまとめられてたら投票してたと思う。
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 15:02:27.26 ID:74ye1esu0
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 15:30:49.44 ID:knrfAr/V0
ねまい…



ほしゅ
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 16:04:36.36 ID:74ye1esu0
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 16:31:59.41 ID:knrfAr/V0
だ!
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 17:01:04.55 ID:QLEVuLLuO
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 17:04:14.95 ID:17OvYyjIO
お題ください
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 17:10:11.43 ID:J8O4MZcv0
>>168
コメントが画面を横切る動画サイト
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 17:13:08.85 ID:17OvYyjIO
>>169
把握
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 17:29:55.94 ID:knrfAr/V0
ほし
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 17:46:53.34 ID:wt4fuw3eP
お題ください
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 17:56:08.60 ID:HZZxc1qT0
サラブレッド
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 17:56:27.80 ID:knrfAr/V0
>>172
流紋
175お題:コップの底にこびりついたコーヒー牛乳 0/2:2009/10/20(火) 18:05:27.08 ID:rCCCG67a0
投下します
176お題:コップの底にこびりついたコーヒー牛乳 1/2:2009/10/20(火) 18:06:39.31 ID:rCCCG67a0
 都内の、高級とは言えないが安っぽいわけでもないマンションの一室。一人暮らしに丁度いい広さの部屋で、
私はコーヒーをいれている。外は暗くて何も見えないが、下の公園では枯れた木の葉が舞っているだろう。
 私はコーヒーが好きだ。これからの寒い季節には一層私の中で需要が高まっていく。供給は簡単なので私の部
屋の秩序は保たれる。うん、今日も平和だ。ちょっと牛乳を多めに入れよう。少し苦みを感じるくらいが好きだ
からいつも入れるのだけど、この日はいつにも増して多く入れた。
 コーヒーを注いだカップを通して手の平に温もりが伝わる。冷えた部屋の中でもたらされる至福。すぐそばに
は書類が散らばっている。仕事の合間の一息だ。
今日は特に冷え込むなあ……。あんまり寒いので頬に当てたら、熱くてすぐ顔を離した。その勢いでカップ一杯
に入っていたコーヒーは少しこぼれてしまったが。あーあ、仕方ない。ふくものふくもの。
 カップを机の上に置いて立ち上がり、布巾を取りに行く。その時、聞き慣れたメロディで電話が鳴った。
「あ、美奈子? 今大丈夫?」
「うん、いいよ。どうしたの、京」
 京は大学生の頃からの友人で、今はアパレル関係の企業に勤めている。
「ちょっと聞いてよ、この前ね……」
 やりがいのある仕事と言っているが、上司への不満も多いらしく事あるごとに私にぶつけている。
 私はその方面の話題には疎いので何とも言えないけど、いつも適当に相槌を打っている。
「そしたらそのババアがさあ……」
 布巾を取り、こぼした所を拭きながら適当に大変だねーとかはさみつつ、相手のしゃべるのに任せる。
 カップの底もふかないと。紙とかにくっついちゃったら面倒だし。しかし現実は無情、時既に遅し。
「あー……」
 思わず声に出てしまった。
「ん、どうしたの?」
「さっきコーヒー少しこぼしちゃってさ、慌ててカップ置いたのが紙の上で底が貼りついちゃって」
「相変わらず抜けてるわね。ところで、さ……美奈子は今彼氏いる?」
「ううん、いないよ。どうしたの、突然。まだ焦る年齢でもないと思うけど」
「そういうわけじゃなくて、最近どんどん仕事が楽しくなってさ。
 彼氏が欲しいとか、全然思わなくなったんだよね」
「ああ、仕事が恋人ってやつ?」
「うん、まさにそれ。不安はあるし、不満はたまるし……」
「それを友達にぶつけるし、ね」
177お題:コップの底にこびりついたコーヒー牛乳 2/2:2009/10/20(火) 18:07:33.33 ID:rCCCG67a0
「……うん。これでいいのかなとも思うけど、多分何を言われても楽しいから続けていくと思う。
 美奈子はどう? なにかそういうのある?」
「私? 私か……」
 今は彼氏を作ろうという気はあまりしないな。できたとしたらそれはそれで別にいいんだけど。
 仕事に不満はないし。特にこれということもないけどそれなりに楽しくやってる。
「私は、コーヒーかな」
「……ぷっ、何それ」
「笑わないでよー。ほら、今も京の相手してて放っといたらすねて冷めちゃったじゃない」
「あはは、ごめんごめん。じゃ、彼氏とお熱くやってなさいよ」
「うん。お互い恋人は大事にしよう」
「そうね。おやすみ、美奈子」
「おやすみ、京」
 電話を切る。さて、まずは彼氏を温かくしてあげよう。そうすれば、私も温かくなれるから。
 明日の仕事で使う資料に貼りついたコーヒーをちょっとむりやりはがす。
 私は彼氏を振り回す方かもしれない。そんなことを思いながら手に取った恋人を電子レンジの中に入れた。
178お題:コップの底にこびりついたコーヒー牛乳:2009/10/20(火) 18:08:21.62 ID:rCCCG67a0
以上です
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 18:29:05.81 ID:pQ9zUIDuO
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 18:49:40.13 ID:pQ9zUIDuO
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 18:59:09.14 ID:pQ9zUIDuO
゜+.゜
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:09:51.45 ID:pQ9zUIDuO
★☆゜+.゜
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:11:09.95 ID:j6p5GHrd0
「どうして一生懸命に保守をするの?」
「誇りを守るためさ」
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:25:49.76 ID:tFprfqVL0
お題くださいな
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:27:11.41 ID:b0pFMCqe0
天体観測
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:36:59.05 ID:pQ9zUIDuO
「そうさ…忘れないでくれ…散っていった仲間のことを…。保守に命をかけた奴らがいたことを…」
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:59:30.41 ID:HZZxc1qT0
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:10:35.91 ID:fCffsKlyO
保守とはいつまでたっても保守なんじゃないかな。人間は欲深さからか、いつしか前衛的な保守を求めるけれども。
なにかそれを壊すことを望みつつ、それを壊すことを最も愚かなこととする。
壊すこと、いや、壊し築き上げて行くことが勇気ならば、勇気ない保守があるからそれがより一層かがやしくみえるのかもね。
いつかそれがなくなることも、心のひとつで思いつつ、僕は保守するよ。
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:21:42.56 ID:hvo1y1GjO
お題くだせえ
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:22:54.07 ID:Weq8MND2O
姉妹すれです^ω^

今夜の汎用小説スレ
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1256036941/
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:24:33.23 ID:fCffsKlyO
>>189
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:26:28.61 ID:hvo1y1GjO
蝶把握
193 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 20:45:27.09 ID:/5pBs9dnO
よっしゃできた。上から全感投下
194 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 20:46:31.55 ID:/5pBs9dnO
No.01 666を和せりし時 ◆Mulb7NIk.Q氏
 一発目はちょっと読んだんだよな。まぁまぁ面白かった気がする。細かく読んでみないとどうにも言えないけど。悪魔か、洋風の地獄だよね。
 うーん、ラテン語って授業で聖書でも使うんだろうか。そこら辺つながりって事だよねたぶん。
 ん?ちょっと場面転換が急かな。どこなのそこ、まぁ地獄なんだろうけど、お題がないとよく分からないかと。
 うーん、倒れてたのは人間じゃなかったんだ。たぶん位の低い低級悪魔とかだろうか。
 えー、いきなり血舐めようと思うか?自分の傷から出てるのなら掬うみたいな感じでよくやるけど、これはないかな。
 説明不足だと思う。言葉が足りないというか。私はなぜかその血を前にして、抗えないほど魅せられ引き付けられてしまったのです、とかなんとか。
 それにしてもなんだよ。食ってるのが人じゃないなら、グロテスクでもなんでもないじゃん。正直がっかりです。
 悪魔の肉食って主人公も悪魔になりました、って話か。つまらん。
 最初みた時は人の肉を食らった事で悪魔になってしまったって話かと思って、これは中々だなって思ってたのに。
 しかもこの小説、最初の方で夢かもしれませんって事にしてるんだよな。地獄という設定があるんだからある程度は非日常が通用する空間だっていうのに。
 その上最初から夢ですよみたいな、最初から夢オチチックな世界観を書かれてもなぁ。なんか微妙だ。
 ――朝起きると、お父さんとお母さん――最後のここに至っては筆者の頭の中でしか物語が広がっていない。分からん。
 うーん、全体的に勢いで書いた感じ。焦って出さないでもっと練ればよかったんじゃないかな。微妙でした。
 こっからよかった部分。文章が淡々としていたのでグロテスクな描写が読み物として楽しめたところ。
 最後の流れの勢い。やりたい事はなんとなく分かる。でも読んでる人を意識しないといけないんじゃなかろうか。
 キャラの感じ。大学生の醒めた……あれ?女子高生ってラテン語なんか習うの?まぁいいや。この女の子のキャラクター。文章が書き慣れてるからだろうか。
 まぁこんな感じで。
195 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 20:48:17.32 ID:/5pBs9dnO
No.02 地獄裁判 ◆QmrNKIyyew氏
 うーん、裁判なぁ。アイデア自体は悪くないと思うけど、天使が弁護士で検察官が悪魔ってのは、なんか違う。なんだろなんか違う。
 検察官は法を守らせる立場だから天使側な気がするし、金で誰でも助ける弁護士は悪魔側と言っていい気がする。
 なんかそこは引っ掛かったかな。いや、別にエロゲ云々はいいよ。よくある話だ。
 ああなるほど、天使としては天界に連れていきたいのか。でもそれって現世でやっておかなきゃいけない事じゃないの?
 クラナドなー、ちょっとやってみたいよな。ばっか勉強だって、後学のためにだな。
 ちょwwくだらねーwwwwバカだこいつらwwwwえんまこのやろうwwwすごく分かりますwww
 ほぅ…まだなんか展開がありそうだな。うゎあ……妹の胸とか引くわー。このへんたい!へんたい!へんたい!
 うは、ざまぁ!主人公ざまぁ!かわいい妹とかいるからこうなるんだぜ、ざまぁ!メシウマ!
 おお、夢オチきたこれ。うん、ばっちり合ってますよ。でも最後のはない。んなわけない。
 面白かったと思う。長さもぴったり。引っ掛かったのは最初の部分ぐらいかな。素晴らしいって程ではないけど、佳作といった感じ。
 以下はよかった部分。話の流れの安定性。無理やり感がない。まぁエロゲとか使う武器がいちいち秋葉っぽいけど。一般人は引くのかな。
 アイデアの斬新さ。地獄でもう一回裁判する羽目になるとは、何とか様でも知りなさらないだろうなと。これは良かったと思う。企画が面白いというか。
 自分のフィールドで勝負しているところ。潔い。これしかないんだといった開き直りさえ感じた。でももうちょい実験してもいいと思うよ、練習の場所なんだし。
 キャラが生き生きしている。妹やその幼なじみ?が可愛かった。ぜひ見習いたいところだ。
 こんな感じで。
196 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 20:51:14.25 ID:/5pBs9dnO
No.03 朝焼け ◆ytqbKw3zqk氏
 なんだなんだ。ずいぶんミステリちっくな入り方だな。西園寺。ふむー。
 自殺掲示板。どっかにあるのかな。実際ググったことないから分からん。うーん、感動的な展開かな。
 すごい会話だ。ずいぶんやる気満々だな。酒のくだりだけど、いくらなんでも持って行き方が雑だよ。もっと自然でよくね?
 ほぅ、同級生か。……いや、結構同級生の顔って忘れないし、人の顔は年取ってもどっか見覚えがあるもんだよ。これもちょっと引っ掛かる。
 おいおいおいおい。待て待て待てこれはなーいーぞー。しっかりしてくれ。全体的に仕事が雑だよ。
 最後こうもっていくにしても、もうちょっと葛藤がさ。後は二人がなんで自殺をしようと思ったのかの背景とか全然足りないと思った。
 3レス目とか目も当てられない。いや、色々やってきてのこれなら分かるけどさ。急すぎて見てる読み手はポカーンだってば。
 微妙だった。足りない部分が多すぎる。以下良かった部分。
 自殺掲示板というパーツ。やっぱりこういう題材はどうしたって興味深いし目を引くよね。丁寧に扱わないと最低な物、例えばワイドショー的な物になると思うけど。
 ハッピーエンド。自殺掲示板で幸福な最後というのはある意味冒険。でも雑すぎてちょっと失敗してるぞー。
 お題の無視っぷり。いいと思う。自分の書きたい事じゃなきゃ意欲とか湧かないもんだからのう。
 こんなもんだろか。

197 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 20:52:25.96 ID:/5pBs9dnO
No.04 赤鬼と青鬼 ◆gMNC6VWKeOya氏
 おお、いかにも地獄っぽいのが来たな。賽の河原は切ないよね。
 親より先に死んでしまったからってそれで地獄とか、頭おかしいとしか思えない。
 まぁ親の心配をかけさせないでおくれって思いも込められた寓話なんだろうけどね。子供ってなんで危ない事が好きなんだろう。
 さて、一気に読みました。面白かったと思う。
 鬼だって自分の生まれてきた理由、生きる意味を与えられなければいつかはそうなるよね。
 で、ここからは予想でしかないけど要はこの鬼たちは元は人間の霊魂だったって事だよね。鬼たちが餓鬼になるって言ってるし。
 うーん、だったら餓鬼になる=鬼の元は人間、俺もそうじゃね?ってなるような。
 しかもだ、もしそうだとしたらさ、この主人公や青鬼たちは相当な罪を犯して地獄で鬼にさせられてるって事だよね。
 だったらそんなに簡単にその場所を離れてしまっていいんだろうかって思ってしまった。なんらかの阻止する存在があった方がよくないか?
 引っ掛かったのはそこかな。なんだか自分を探す旅にでるみたいな感じは好きなんだけど、ちょっと首をひねった。
 以下良かった部分。よく考えて作っているところ。手抜きはないと思った。世界観の広がりもいい。
 賽の河原。やっぱり子供ってだけで胸が締め付けられるような苦しさを感じるよね。その部分を上手く処理できてると思った。
 高く積み上がっても何も起こらなかったところ。ああ無常。でもちょっとやりすぎかな。時間で成仏できるとかなんだろうか。
 まだ先がありそうな終わり方。でも人間だったんだろうし、自分の罪の重さに苦しむとかなんだろうか。
 だいたいこんな感じだろか。
198 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 20:53:16.04 ID:/5pBs9dnO
No.05 無間地獄が終わるまで。 ◆mTsmZDGOUQ氏
 語り口調?使い魔っ娘的な?それじゃなきゃ許さない、誰だお前このやろう。
 うーんうんちく話がやたら長いな、まだ続くんかいな。ふんふん、ドMが嫌がるっていったらなんだ。女王様がぬるいとかか?
 なんかやたら変態っぽいなこの語り手。荒木が書きそうな変態さんだ。
 へー地獄に使える存在にも適応されるってのは変わった設定だな。それにしても独り言なげぇ。
 ふんふん、そういった存在にもそれぞれ特有の悩みがあるって事か。うんうん面白そう、ようやくワクテカしてきたぜ。
 うーん、伏線きたか。オチがくーるぞー!最後にオチがくーるぞー!……ってずいぶん強引な転換きたな。
 おお、なんかパプリカみたいだな。完成していたのか、あの機械……ってなんか最後の二レスですごい所まで一気にいったな。
 ほぅ最後は愛なのか。なんか倫理観とか人間性とか当然あるべきはずの物を、色々ぶっ飛ばしたな。ちょっと展開が急すぐる。
 予想外すぎてついていけない。ちょっと整理しないとダメなくらいだ。色々欲張りすぎてないかこれ。
 それか最初の彼の語りをもっと削ったら、最後の二レスをもっと丁寧に仕上げる事できると思う。
 やりたい事はなんとなくわかるんだけど、それを味わう前に粗筋だけで終わってしまった感じ。おしいと思います。
 以下良かった部分。粗筋の構成。良かったというか好きな感じだった。ただいかんせん見せ方が違うような気がする。
 もっと獄卒に親しみが持てるような、変態な語りより出来事で見せる見せ方の方が、すんなり物語に入れたと思う。
 練りこみ方。気合い入ってんなと。この形になるまで結構試行錯誤して考えたんじゃないかな。
 変態っぽいところ。ただどこかに面白味も添えて欲しかった。変態という名の紳士なんだけど、どっかキャラ的に扱いづらい。
 こんなとこだろか。

199 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 20:55:09.61 ID:/5pBs9dnO
No.06 部屋 ◆5tvWjx2gV2氏
 わけわかめ。とりあえず適当にあてずっぽ感想。
 なんだろうガンツの部屋みたいな感じかな。急に死んだ事に納得がいってないって事か。
 いやいや、えんま様の法って。神様が決めたのが仏教の教えで、それを人間が教わっているって形なんだしさ。
 それを下にした最低限の道徳観から法ができてるわけだから……。形としてはえんま様の法イコール刑法なんだよ。
 だって神を作ったのは人間じゃんってなるだろうけど、じゃあそういう事いうならえんま様とか出しちゃだめって話だし。
 卵が先か鳥が先か……まぁどうでもいいか。
 うーん、ますますガンツっぽいな。ええっ!?まさかの夢オチなのかい?!夢っぽいと言えばそうだけど、それでいいのか?
 最後の方でまたよく分からないのが。地獄に行きたくないから自首したとかだろうか。夢なのに?
 いやガンツっぽいし、ほら分かるでしょうみたいな事だったら、まったくもって説明不足だとしか言いようがないかな。
 うーん、全体的に微妙だった。ガンツ知らないと映像が浮かばないと思う。それに知ってたとしても穴だらけだよ。
 以下いい部分。短い。なるべく長くならないように気を使ってる気がした。でも説明すべき所はちゃんと説明しないとダメだと思う。
 実験性。挑戦してる感じはひしひしと伝わってきた。そういうのは大事だと思う。
 ラストの感じ。単なる好み。この感じは好きなんだ。
 こんな感じで。

200 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 20:57:05.13 ID:/5pBs9dnO
――――正直いっぱい書くの飽きた、読み返したらたいして中身ないしでやめやめ。こっから雑なお手軽全感開始――――

No.07 源氏の小手は盗めない ◆pxtUOeh2oI氏
 力作。神の造り手ね。なんかカッコよすww。相変わらず筆力半端ないな。面白かった。ちょっとガンダムとかのロボアニメっぽいな。
 うーん、神に生死の概念とかあるのかな。ギリシャの神みたいな人間くさい感じか。
 なんか自分の中では神っていうと意識とか物体じゃないイメージがあって、そこが引っ掛かったかな。
 でもスケールがでかくて面白かったです。なんかでかすぎて有無を言わせないといえばいいんだろうか。見事な力技だった。

No.08 与兵という男の話 ◆B9UIodRsAE氏
 お、落語だろか。わくわく。
 なんつうチャンポンだよ。意欲作ってとこだろか。なんかきれいに無茶苦茶だな。
 へー、与平がねぇ。感想が付けづらいな。えっと、微妙?かな?困ったな。
 どっかがカオスなんだよ。なんだろ印象としては歴史パロディ漫画みたい。上手いんだけど、なんか素直に笑えないってゆうか。
 笑い話っぽいのに最後の後日談が悲劇的に描写しすぎてて、正直笑えないところとかかな。引き笑いだろうか。好きなタイプではなかった。

No.09 神様の殺し方 ◆pxtUOeh2oI氏
 二作目かよ、しかもまた5レスだし。すごいな。
 まずはお題どこだと。ないって言っちゃったよ。この話思いついて、書きたくなっただけちゃうんかと。
 面白かった?うーん、ちょっと面白かった。展開はありがちだし、なんかおくりびとみたいだなーとは思ったけどやっぱり文章力で読ませられてしまった。
 あとよく下調べしてるなと。なんだ葉肉って。すごいのはその創作に向かう姿勢、単純に感心します。
 死生観は人それぞれだよね。でも一端は受けとめないと何も始まらないって事かな。そうだね、平和だね。

No.10 地獄へ ◆G1aEif9wbg氏
 わけわかんない。何が言いたいのかさっぱり。そしてとくに知りたいとも思えなかった。筆者出てきて説明してくれ。

201 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 20:58:21.37 ID:/5pBs9dnO
No.11 えんまさま ◆VrZsdeGa.U氏
 小咄っぽい始まり方だな。ふんふん。なんだ……この空気……いつもと違う……
 うはwwwきたwwwきましたよwwwようじょ閻魔キタコレwwwみなぎってきたwwwww
 わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる……
 うわぁああああ!かわいいよ閻魔ッ娘かわいいよぅううううぉおおおおお!舌ったらずがかわい過ぎて俺ヘブン状態!
 うんうん育っていくようじょもステキだよくんかくんかしたいなうわぁああああ!
 ……なんだと……ようじょと……結婚……だと?コイツ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね 
 鬼さん、そんな奴よりもこの僕の方が……あああこれ小説だ!ちぃきしょおおおおロリコン釣り堀だった釣られたああ
 面白かった。うん、可愛い。もうちょい見たい。閻魔がね、鬼とか相手のクソ野郎とかいいからよう。

No.12 自分の
 まだ自分の中で上手く萌えが消化できてないみたいだなと再認識。はいはい、狙いましたよ。萌え狙って見事に失敗したさ。
 今後の課題だな。萌えを理解する。なんかどれかの作品にはまれれば早いんだろうけどなー。探すか。化け物語とかどうだろう。

時間外No.01 僕と、彼女と、彼らの地獄 ◆7cy2QI8jBM氏
 おお、なんか普通に電撃文庫で売ってそうな力作っぽいな。まだ一レス目だけどひしひしと感じるぞ。
 うーん、六レス目までは何の引っ掛かりもなくきた。でも幼いイズミのセリフがなぁ。積極的に見せようとしすぎててダメだ。
 いや、ここでそうしなきゃ物語が成立しないのも分かるけど、もうちょい何かあった気がする。まぁそこまで練る時間がないか。
 うん、そこの後ろぐらさが処理できてない。うんうんクライマックスに向かっての流れがかなりどったどたしてる。でもいいな。
 誰かを想う気持ちってのは強いよね。いい話でした。読後感も爽やか。力作おつ。
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:00:32.86 ID:/5pBs9dnO
投下終了 投票はもうちょっとなやんでからにする みんなおつおつ
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:08:33.48 ID:TO3MthP8O
全感乙
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:10:05.92 ID:/5pBs9dnO
いや、>>105で書いた通り実行しようとして結構頑張ったのよ。
15レス行かないまでも、一作品一レスぐらい本当にやるつもりだったけどさ。
あんまたいした事書いてないって気付いちゃってさ。文才のなさがこんなところにまで来たって切ない話。
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:23:02.64 ID:J8O4MZcv0
ぜんかんおつ
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:36:45.49 ID:knrfAr/V0
「保守って…もしかしたらずっと私達のそばにいたのかもしれないね…
気が付かなかったけど……ずっと……」
207 ◆Mulb7NIk.Q :2009/10/20(火) 21:46:31.26 ID:J8O4MZcv0
通常作投下するよ!
最近色モノばっか書いてる。
品評会でも色モノ。そしてフルボッコ。
そろそろ王道で勝負したいぜ!
208(お題:電話)1/2 ◆Mulb7NIk.Q :2009/10/20(火) 21:47:15.82 ID:J8O4MZcv0
 古びたアパートの手狭な一室。住人は男一人。痩せぎすの、眼光ばかりがギラギラ鋭い男である。
今は深夜。丑三つ刻。突然に据え置いた電話が鳴り出し、男は目を覚ます。心地よく眠っていた男は、
不機嫌な面持ちで受話器をとった。
「もしもし!」突慳貪に男は言う。
「もしもし、佐藤さんですか?」相手。柔らかい口ぶりの、落ち着いた男のようだ。
「違うよ! ウチは鈴木だ!」
「はあ……。間違いなく鈴木さんですね?」
「そうだよ!」
「こりゃどうも失礼。掛け間違えたみたいで」
「ああ、そうらしいな。気をつけろ!」
 男はガチャン、と乱暴に受話器を置いた。
「……ったく!」男の独り言。
 すると、また電話が鳴り始める。
「またかよ!」男は悪態を吐いてから、電話に出た。
「もしもし!」
「もしもし、鈴木さんですか?」
「……ッ! ……ああ、そうだ」
「さっきの鈴木さんですか?」
「さっきの鈴木さんだ!」
「では、さっきの鈴木さんと、現在の鈴木さんは、さっきの鈴木さんと同位の存在でありますか?」
 男は一寸困惑した。
「多分、そうだ」
「うそ! それ、本当ですか!? 同位なのですか!?」
 電話口でも分かるぐらいに、相手の声音には驚きの色が混じっている。
「そう言われると、違うような気がしないでもない」
「うそ! それ、本当ですか!? 既に差異の可能性を疑い始めているのですか!? 信じられない……」
「なんなんだアンタは!」
 男は喚き散らすように言った。
「あなたこそ何者ですか」
「鈴木だよ!」
209(お題:電話)2/2 ◆Mulb7NIk.Q :2009/10/20(火) 21:48:02.67 ID:J8O4MZcv0
「佐藤さんではなく?」
「そうだ」
「絶対に? あなたは佐藤さんでは、絶対に、ないのですね?」
「……もう、佐藤でもなんでもいいよ」
 半分涙声になりながら、佐藤の姓を認める男。
「残念だ。私は鈴木さんに用があるのです。さようなら佐藤さん」
 相手は電話を切った。その理不尽な振る舞いに、男は怒り心頭だ。
 そして男が電話の前でしばらく待機していると、案の定再び電話が掛かって来た。
「もしもし!」
「もしもし、佐藤さんですか?」
「そうだ! 俺は佐藤だ! 佐藤であり、鈴木でもある!」
「いやしかし、佐藤さんが鈴木さんである筈が無いでしょう。逆もまた然り。あ、もしかして、佐藤
鈴木というお名前でしたか」正論だ。
「違う! 俺は鈴木だ」
「はあ……。こりゃどうも失礼。掛け間違え……」
「待て! 切るな! 俺は佐藤だ!」
「本当に佐藤さんですか?」
「ああ、間違いない」
「絶対に?」
「絶対に」
「天地神明に誓って?」
「誓うとも!」
「いやしかしですね……そんな筈は無いんですよ。電話帳にはしっかり、鈴木さん宅と記されていま
すので」
「アンタ、最初から馬鹿にしていたのか!」
「ク……、プププ」笑いを押し殺している相手。
「テメェ! 何モンだ!」 
「私? 私ですか。私はあなたの××××ですよ」
 そして電話は切れた。それから二度と電話が鳴ることは無かった。
210 ◆Mulb7NIk.Q :2009/10/20(火) 21:48:56.02 ID:J8O4MZcv0
それでも色モノを書き続ける。
妙味ってどうやったら出せるんだろね。
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:51:56.72 ID:rc6Ot/cg0
ここまでセリフが多いならいっそセリフのみで書いてみたらどうか
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:52:52.48 ID:J8O4MZcv0
>>211
地の文抜きは逃げ、だと思っている。
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:53:25.88 ID:We7SF3y/0
むしろ地の文ない方が表現力問われるけどな
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:54:24.45 ID:rc6Ot/cg0
ならば逆転の発想で無声劇などいかがだろう
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:55:01.89 ID:xGDlmdfj0
いったん逃げてみるのも一興かと
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:56:47.93 ID:J8O4MZcv0
な、なんだなんだ。
俺が通常作投下してから一時的に流れが速まったぞ!
どういうこった!ええ?俺の力!?いや、それは自惚れだって?またまたご冗談を
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:57:11.80 ID:Ma2LqueT0
戯曲というものがあってだな
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:58:06.92 ID:/5pBs9dnO
いっそテレパシーで相手の頭の中に直接映像を送れば解決だよ
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:58:37.67 ID:J8O4MZcv0
そんなことよりさ、マスター。感想くれよ、ロックで。
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:59:44.28 ID:TO3MthP8O
>>208
読みました。
オチが良く解らないと思いました。何かの続編でしょうか?
私には、謎かけのような会話から電話相手の正体を読み取ることはできませんでした。
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:01:25.28 ID:xGDlmdfj0
>>216
た、たまたま居合わせただけであんたの力なんかじゃないんだからね!!

申し訳ないが、話がまったく理解できない
上であるように、台詞のみのほうが妙味は出てたかもしれない
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:01:42.27 ID:/5pBs9dnO
>>219
つボツ
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:06:43.26 ID:J8O4MZcv0
ひぎいいい感想来た!ありがたやありがたや

>>220
相手の正体はね、なんなんだろうね?
日常に潜む不可思議を描いたつもりなんだがね……
つまり相手は××××。

>>221
あのー、あれですよ。妙味のある話って、大抵理解できない感じじゃないですか。
そーゆーの目指したつもりなんだけど、ダメだったかなあ……

>>222
つドツボ
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:14:32.34 ID:TO3MthP8O
>>223
読み返しましたがやはり解りません。
情報不足なのではないでしょうか?
自分で考えたことは、思った以上に他人に伝わりにくいものですし。
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:14:44.95 ID:xGDlmdfj0
>>223
理解出来なさすぎるのは問題外だと思う
226全館続き:2009/10/20(火) 22:15:00.74 ID:74ye1esu0
時間外No.01 僕と、彼女と、彼らの地獄 8/8◇7cy2QI8jBM
おお、8レスのわりには文体が重くないからスラスラ読めた。
うーん。とても個人的な事情なんだが、イズミってキャラが最近読んだ小説のキャラにとても似てて・・・
まあ、内容は長いだけあってしっかり纏まってて良かった思う。上の全館にも書かれてたけどラノベっぽいなーって俺も思った。
ただ、最後の「僕らは、幸せだ。」は違うんじゃないかなー。まだ、解決してないこと多いしね
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:16:05.14 ID:vVpgQN5rO
>>223
俺はすきだよ

お題くれ
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:16:20.93 ID:7xKqyrM90
>>223
感想だ 寝起き話なのにギラギラした眼光を描写した意味が不明。
神と人の存在証明の話でもないのに天地神明を使用する意図が不明。
二度とならない電話って表現がイマイチ。 ×からかかってこないって
意味合いには十分すぎるし一人称死亡の意味合いには軽すぎる。
アイデンティティの内証的な錯乱を描きたいのに涙目だけですます辺り
がいかにもvip的すぎて残念 非常に残念な作品です。
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:24:50.56 ID:J8O4MZcv0
>>224-225
あ、ハイ、ごめんなさい……
色々と足りてなかったみたいです……

>>227
おれもすきだよ、あんたのこと

>>228
え、すげえ、涙目の指摘が的確すぎてびびった。
書きながらふと脳裏に浮かんだ事なのに何故わかったんだ。ニュータイプか。
天地神明のくだりは、約束事を大袈裟にしたかった
鳴らない電話は……正直に言うと、エヴァ3話……
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:29:01.42 ID:vVpgQN5rO
>>229
寝起きでぼやけた頭で読んだらおもしろかった

お題くれよ
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:31:16.08 ID:fY794Spi0
>>230
ドッペルゲンガー
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:44:35.42 ID:J8O4MZcv0
安西先生……王道が、書きたいです

マスター、お題くれよ。ロックで。
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:45:39.99 ID:+eLnQ8F20
>>232
宮城県仙台
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:47:11.49 ID:J8O4MZcv0
>>233
すごく……カオスな方向に行きそうです……
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:48:21.09 ID:r4+fNNH8O
仙台ならなんとかしてくれる
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:49:18.71 ID:u6qPl+H90
お題ください
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:49:49.28 ID:J8O4MZcv0
あの……自分、仙台とか行った事無いし、
wikipedia見てもなんのイメージも湧かないんで、
誰か、他のお題下さい……
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:50:17.14 ID:SXm6M52P0
コマンドサンボ
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:50:39.70 ID:xGDlmdfj0
>>237
セメダイン
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:51:30.46 ID:HZZxc1qT0
>>236
ヒグラシ
>>237
ドール
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:53:28.48 ID:We7SF3y/0
俺もなんか書いてみるかな ずいぶん久しぶりだけど
お題ください
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:53:40.75 ID:hvo1y1GjO
>>237
生ハム
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:53:56.29 ID:vVpgQN5rO
>>236ぴんハネ

>>237
日本以外全勃起
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:55:19.64 ID:TO3MthP8O
>>241
やられ役
245お題:はばたく 0/7  ◆C8rbp8eahM :2009/10/20(火) 22:55:56.48 ID:xGDlmdfj0
3スレくらい前にもらったお題
投下します
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:56:15.94 ID:We7SF3y/0
>>244
いただきます
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:56:29.52 ID:vVpgQN5rO
>>241
小鳥のような小沢
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:56:35.89 ID:J8O4MZcv0
>>239
オーラバトラー セメダイン
オーラシュート セメダイン
アタック アタック アタック 俺は戦士
>>240
トーラスか
>>242
生ハムメロン!生ハムメロン!
>>243
小松左京も筒井康隆も青ざめた!

お題いっぱいすぎてゲロ吐きそう
249お題:はばたく 1/7  ◆C8rbp8eahM :2009/10/20(火) 22:56:40.41 ID:xGDlmdfj0
 翼人の住む天空都市アートと地上人との戦争はケドゥンアルクーの物心がつ
く、遥かに昔から行われており、生まれつき翼の発達が未熟でまともに羽ばた
く事すら出来ない小さな翼のケドゥンアルクーは、ほとんどの翼人から『戦争
に行けない役立たず』と言われ、虐げられてきた。
 それは彼がスクールに通うようになっても相変わらずで、そんな連中から逃
れる為にケドゥンアルクー少年は資料館に逃げ込み、本来庇護を受ける必要の
ある障害を持った少年が迫害を受けるのは戦争のせいだと結論付け、その歴史
をひたすらに紐解くことに没頭した。
 ケドゥンアルクー少年がスクールに行かず、資料館に篭るようになったこと
を、少年の両親は知っていたが、何も言わなかった。スクールで嫌な思いをす
るよりはましだろうと思っていたし、資料館で歴史を学ぶことは将来的にきっ
と役に立つはずだとも思っていた。少年は何も言わない両親を思い、やはり自
分は出来損ないの役立たずなのだと言う思いを更に募らせ、資料館のどこかに、
少年のその思いを否定する物があるとでも言うように、ますます資料館に篭る
ようになった。
 我武者羅に資料や書籍を読み漁り、偏った知識を見につけていく少年を見て
いた、資料館の長であるべウフェルト翁は不憫に思っていたが、彼も何も言わ
なかった。しかし、その小さな老人はケドゥンアルクーが資料と書籍の山に埋
もれているときも、資料館の小さなテラスで硬いパンをかじっているときも、
何も言わずただ傍に居てくれた。
 ケドゥンアルクーが疲れ果てて書架の隙間で眠り込んでいたときも、老人は
すぐそばの床に腰を下ろし、本を読んでいた。それに気付いた、誰も信用しな
い少年はその場から離れようとしたが、無理な体勢で眠っていたため、身体が
痺れてまともに動けない。それでも何とか身体を動かし、その場を離れようと
する少年に、べウフェルト翁は少年の頭をそっと撫で、もう少し休めと言った
だけだった。少年にとってそれは、初めての友人の優しさであり、親の愛であ
り、人のぬくもりだった。少年は、探し続けていたものを見つけた。
250お題:はばたく 2/7  ◆C8rbp8eahM :2009/10/20(火) 22:57:21.86 ID:xGDlmdfj0
 初めての友人が出来てから何度目かの春が過ぎ、相変わらず迫害を受け続け
ている少年はやがて青年となったが、資料館通いは相変わらず続いていた。
 通わなかったスクールで学ぶ筈だったことは、資料館の本とべウフェルト翁
から学び、ほとんどの本を読みつくしたケドゥンアルクーの知性は同年代のそ
れとは一線を画しており、図書館の長直々の指名により、資料館の仕事を任さ
れるようになっていた。
 本来エリートコースである資料館勤めを、スクールにすらまともに通ってい
ない自分がやっていてよいものかと、べウフェルトに相談したことがあったが、
老人は嫌なら辞めてもいいと言うだけだった。
 ケドゥンアルクーはこの仕事が好きだったし、何よりこの戦争を紐解くこと
を生きがいと感じ、自らの手で終止符を打つことを夢見て、資料館での仕事を
続け、知識を得ていった。
 ある時、ケドゥンアルクーはべウフェルトに命じられて資料の配送と受領の
為に軍事訓練施設に足を運んだ。そこは彼と同年代の兵士が戦闘機動を訓練す
る為の訓練施設で、いずれ地上人を蹴散らす屈強な空軍兵を要請する場所だっ
た。
 ケドゥンアルクーは劣等感から、ローブのフードを目深に被り、早急に仕事
を済ませて立ち去ろうとしたが、施設の将校の皮肉に長い時間つき合わされる
事になってしまった。ケドゥンアルクーは将校の『役立たず』と言う言葉を十
回数えた後に、まともに聴くことを辞めた。結局、どこまでいっても、自分は
役立たずなのだと思い知った。
 その夜、遥か昔に使われなくなった、地上とアートを繋ぐ気圧エレベータに
一つのうごめく影が目撃され、ケドゥンアルクーはアートから姿を消した。
251お題:はばたく 3/7  ◆C8rbp8eahM :2009/10/20(火) 22:58:06.17 ID:xGDlmdfj0
 本来翼人の翼は背面を多い尽くすほどあるのだが、彼の翼は掌ほどしかない。
地上で翼人であることを隠すのには都合がよかった。
 ケドゥンアルクーは地上で、アルクと名をかえて旅をしていた。その中で解
ったことであるが、アークと戦争をしているのは地上のごく一部の地域であり、
その地域ですら戦争の理由を忘れ、戦争の為の戦争を行っていた。
 これは先人の呪いであろうとアルクは思い、地上の旅人となった今では全く
無関係の世界であると認識していた。遠くから翼人と戦闘機との戦闘を眺める
こともあったが、訓練しだいでは高速飛行も可能な翼人の機動スーツと戦闘機
の火力はほぼ五分であり、なるほどこれでは戦局は微動だにしないわけだと納
得しただけだった。
 各地の資料館を巡る旅の途中で、アルクは一人の少女と出会った。
 その少女が持っているものはその身体だけであり、唯一の持てるものを売り
ながら、ごく僅かな日々の糧を得る生活をしていた。
 旅の最中でそのような光景は決して珍しい物ではなく、旅の始めの頃こそ、
自らの幼少期よりも劣悪な環境を生きる少女たちに気を揉んだりもしていたの
だが、この頃にはアルクは微塵も気にしなくなっていた。しかし、その少女は
何故だか、どうにも気にかかり、ほんの少しでも安息してくれればと思い、そ
の少女を買った。
 アルクと少女は互いに無言で食事を取り、交代でシャワーを浴びたあと、少
女が閨でバスローブを脱ごうとするのを、アルクが制止した。ゆっくりベッド
で休むといい。そういうと少女は少し驚いた顔をした後、柔らかな笑顔で、手
を動かした。それはアルクにとって未知の言語―手話だった。
 翌日から、資料館には一組の男女が並ぶようになった。
 男は歴史と手話を学び、傍らのマナと名乗った少女は、一般的な同年代の学
ぶより遥かにやさしい勉強を―具体的には読み書きの勉強をしていた。傍目に
は兄妹か、あるいは個人授業を行う教師と生徒に見えていたかもしれない。二
人は一言の声を発することなく、それでもぎこちなく会話をしていた。
 資料館が閉館となると二人は宿に戻り、食事のあとでその日に学んだことで
自らの話をした。マナは文字でその生い立ちを、アルクは手話で旅の話を。
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:58:33.34 ID:+eLnQ8F20
>>237
諦めたら、そこで終了だよ
253お題:はばたく 4/7  ◆C8rbp8eahM :2009/10/20(火) 22:59:34.19 ID:xGDlmdfj0
 一週間も過ぎたころ、アルクの手話は通常会話においてなんら問題のない程
度まで達していた。それと同時に、この地上で学ぶべきことはすべて学んだと
判断し、アークへ戻ることを決めた。
 マナと出会って一週間と三日後。とうとうアルクは自らの、翼人ケドゥンア
ルクーとしての生い立ちをマナに話した。そしてその上で、共にアークへ行こ
うと告げた。
 マナは不安と喜びと戸惑いをない交ぜに様な表情を見せた。無理もないだろ
うとアルクは思う。翼人は戦争により、地上との交流を断絶していると、つい
先日学んだばかりであるし、アルクのその言葉は、実質的なプローポーズでも
あった。
 マナは、ベッドに並んで座っていたアルクの背中に手をやり、その小さな翼
を触った。ゆっくりと撫でるように。そして、そのまま瞳を閉じ、アルクの胸
に顔を埋めた。

 アークに戻ってきたアルク=ケドゥンアルクーはその歩みを資料館に向けた。
 マナの頭を撫でたとき、ベウフェルトのことを思い出していたアルクは、ま
ずは妻を紹介し、学んできたことをベウフェルトと検討しようとしていた。
 ベウフェルトは決して資料館から出なかったので、アークの町並みは常に一
人で歩いてきたアルクにとって、マナの手を引いて歩くアークの町並みは新鮮
で、いかにもすばらしい町並みであったのだということを、このとき初めて知
った。
254お題:はばたく 5/7  ◆C8rbp8eahM :2009/10/20(火) 23:00:11.92 ID:xGDlmdfj0
 扉を開けた資料館は、静かな悲しみが満ちていた。
 ホールでは装飾された壷を中心に館員が円陣を組み、それぞれの手には金属
と革で縁取られた本があった。翼人の葬式の一種である、書葬の最中であった。
 翼人は死期を悟ると墓書とよばれる自伝を執筆する。その人物が生きた証と
記録を永遠に保存するのだ。
 アルクの存在に気づいた一人の初老の男がゆっくりと歩み寄ってきた。アル
クはその男に見覚えがあったが、どうにも思い出すことができない。その男は
アルクに、よく帰ってきたと言うと持っていた本と手紙を手渡した。本のタイ
トルはこう記してあった『賢人ベウフェルトの生涯をここに記し、後世の指標
となることを願う』と。それは紛れもなくベウフェルトの墓書であった。
 アルクは冷静にその事実を受け止める自分を把握しつつ、膝から下、床にか
けてすべて崩れ落ちる感覚を覚えた。その感覚に身体が反応し、何かにしがみ
つこうと手が動いた。また孤独に戻るのかという抗えない絶望が、視聴覚部か
ら全身に広がり、その感覚がさらに脳を震わせる。
 不意に、狂乱状態の脳の冷静な部分が握り返される掌の存在を感じた。ぎょ
っとして目を向けると、マナが両の手でアルクの手を握り締めているのが見え
た。
 ケドゥンアルクーと、渋みのある声がホールに響いた。先の初老の男だった。
彼は何も言わずアルクに手渡した墓書を指差した。アルクが手の中の本を見る
と、それはほかの翼人が持つ写本とは違い、不腐金属の表紙に銀を織り込んだ
紙で作られている。原本だった。
 ケドゥンアルクーに役目が与えられた。翼人として与えられた初めての公的
な役目が最愛の友人の弔いであった。
 ベウフェルト墓書の原本はアルクの手によって、墓書庫内の書架へと収めら
れた。一人、また一人と翼人がその場を後にして行くなか、じっと書架の背表
紙の群れを見つめるアルクと、それに寄り添うマナの姿はなんとも言いがたい
神聖性があったと、後にその場に居合わせた翼人は語る。
 最後の一人がその場を離れても、二人は書架を見つめ、やがてアルクは思い
出したように手渡された手紙を取り出し、読み始めた。
255お題:はばたく 6/7  ◆C8rbp8eahM :2009/10/20(火) 23:00:54.56 ID:xGDlmdfj0
『ケドゥンアルクー、私はまず貴方に謝らなければならない。貴方が地上に行
くように画策したのは私だ。訓練施設の将校―コルテオバルは私の友人なのだ。
 私は常より、貴方にもっと見聞を広めてもらいたかった。これは完全に私の
老婆心であるのだが、貴方にそれほど期待をしている。私は自らの思いを他人
に伝えるのが極端に苦手であり、それでも貴方のことを慮ればこれが最善の策
だと考え至ったのだ。もっとよい方法があったのかもしれないと思うこともあ
る。しかし、今この手紙を読んでいるであろう、ケドゥンアルクーは私の想像
の及ばないほどの立派なヒトとなっていると確信している。
 許してほしいとは到底言えた立場ではないのは理解しているつもりだ。それ
でも、この不甲斐ない老人を友としてくれるのならば、こんなに幸せなことは
ない』
 ベウフェルト、ならば貴方は幸せだ。つぶやいたアルクの声が、墓書庫に深
く響いていった。

 葬儀の日から一週間が過ぎた。
 アルク=ケドゥンアルクーは只管にベウフェルト写本を繰り返し読み続けて
いた。身の回りの世話を完全にマナにまかせっきりであることに若干の不誠実
を覚えながらも、ベウフェルトの生涯を追うことで自らの中のベウフェルトと、
旅の最後に思いついた終戦の手段を練っていた。
 それは、対話であるとアルクは思う。
 ベウフェルトの生涯は当然ながら、知らない事柄のほうが多い。それでも、
対数少ないベウフェルトとの対話で、ベウフェルトのことは少なからず理解し
ていた。逆もまた然りである。
 地上人と翼人は気圧エレベータという互いを繋ぐ架け橋というものがありな
がら、絶対的に交流がない。それは戦争がはじめる遥かに以前からのことであ
った。
 理由のない戦争で互いに疲弊している現状だからこそ交流を持ち、対談を持
って停戦とすることが可能であると、アルクは考えた。なぜこんな簡単なこと
に気がつかなかったのだろう。
256お題:はばたく 7/7  ◆C8rbp8eahM :2009/10/20(火) 23:01:36.02 ID:xGDlmdfj0
 対談はコルテオバルの全面協力の下に実現を向かえた。彼はアルクとマナの
生活を全面的に補助し、アルクの相談役としてこの対話のために地位を生かし
て尽力してくれた。
 対談の日。アルクは前夜のマナとの会話を思い出していた。
『以前読んだ本に、バタフライ効果という思考があった。それは大陸の端での
蝶の羽ばたきがもう片端で竜巻を巻き起こすといったもの。貴方の翼は小さい
けれど、その羽ばたきは世界に影響を与える』
 

  *アルク=ケドゥンアルクー墓書より抜粋・編集

―この後の対談は皆様の知るものでありましょう。
―気の遠くなるような期間行われてきた戦争の和平が成立した、その三日後、
アルク=ケドゥンアルクーは何者かに暗殺されます。
―しかし、彼の偉大な功績と人生は、翼人の書葬という文化によって後世に伝
えられることになります。
―彼の没後百年となる今、アート気圧エレベータ施設<アルク>と地上気圧エレ
ベータ施設<マナ>に、この夫妻の在りし日を象った像が作られました。
―小さな翼のアルク=ケドゥンアルクーと寄り添うマナ婦人のこの像は、地上
人と翼人がともに生きることを示す道標となるでしょう。

 厳かに進む除幕式。
 参列者の手には、二冊の本が握られている。
 その原本は墓書架のベウフェルト墓書の隣に、仲良く並んでいる。
 
257お題:はばたく 8/7  ◆C8rbp8eahM :2009/10/20(火) 23:02:22.25 ID:xGDlmdfj0
以上でございます

力尽きた感が…
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:03:33.59 ID:+eLnQ8F20
はさまってごめん
感想書くから許してくれ
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:03:58.96 ID:fY794Spi0
>>176-177
正直に言うとこれだけではなんとも言いがたい内容。
こういう日常の取るに足らないことを通してなんか書くって手法はあるんだろうけど、
その何かが汲み取れなかった。もしかしたら汲み取ってるけどあっそで終わったのかも知れない。
自らほっぺたに熱いカップを持っていったり書類の上に置いたりっていくら抜けてるったってどうなのとも
思うけれど、そうじゃないと話が進行しないじゃんと納得すべきなんだろうか。
こっからもっと話を広げられそうな感じではある。
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:05:23.01 ID:xrOgmRe60
1レスしか読んでないけど、なんか一文が長すぎない?
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:07:37.19 ID:xGDlmdfj0
>>260
me?
262625:2009/10/20(火) 23:08:33.17 ID:l8MOtjUu0
仙台にいったことがないのなら、想像でもいいので仙台について書けば
いいんじゃないかな。

「キョウジ、おりゃあガッコ卒業したら他所へいく」
「そっか。まあ、オメーはこんな田舎で終わる男じゃねえな」
キョウジにはこれが精一杯だった。
さびしくなるな、なんて言葉は俺たち二人には似合わないと思った。
「で……どこいくんじゃ?」
なんとなく続いた沈黙に気まずくなったのはキョウジの方だった。
キョウジの問いにタクロウはいつになく真剣な表情を見せる。
「……仙台じゃ」
タクロウの声はしっかりとした響きで、そしてどこか震えていた。
ひゅう、と二人の間に冷たい風が流れる。
「嘘だろ?」
キョウジはタクロウの顔を覗き込む。
冷や汗こそかいてはいたが、その目には一点の曇りもなかった。
「嘘はいわん。仙台じゃ」
もはやタクロウの声は震えていなかった。
「仙台というと、あの仙台か!?」
「あの仙台じゃ」
「正気か?!」
「決めたことなんじゃ」
おもわすキョウジは走り出した。
そんなことをしてもタクロウの覚悟は揺るがないことを知りつつ
ただ、もう二度とタクロウに会えなくなるかと思って
泣きそうになっている自分の顔を見せまいとしたのだ。
「……同窓会は10年後じゃ、生きて帰って来いよ」
背中越しのエールは、タクロウの目にも熱いものを届けた。

みたいにさぁ。ちなみに俺も仙台に言ったことはないがきっと怖いとこだと思った。
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:18:48.54 ID:+eLnQ8F20
>>257
読んだ。結局、何が書きたかったのだろうか。
イベントが多そうなのに断片的すぎるというか、
芯になるような話もなく、せっかく設定した世界観もあまり描写されていないように思った。
普通に、地上のA国とB国でもできるような。
主人公が飛べない、という劣等感を持ってるのなら、ひゅんひゅん飛んでる他の翼人の描写もあったほうがいいかも。
ケドゥンアルクーという名前は結構、好きだったが、
後半、面倒になったのか、上に戻ってからもアルクとしてたのは何かいやだった。
アルク=ケドゥンアルクーという書き方も、何かおかしい。これだと名字と名前みたい。
あと、アートなのかアークなのか。
個人的に一番、思うことはもっと世界観の描写が欲しかったと言うこと、
これだと鳥人間の世界がありましたという説明文があっただけに思う。
俺がみたいと思うのは、その説明じゃなくて、その鳥人間の様子なのだと。
それとプロポーズまで早すぎだろう。一週間前に「買って」、そして告白だなんて。
あと個人的に、死を描いて悲しませようとするのは嫌いなので、
後半、部分もイマイチに感じた。必要なとこがなく、いらないとこが多い印象だった。
ところで、少女というのはおいくら万円で、どこに行けば買えるんでしょうか?
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:24:56.60 ID:HAj5wBAKO
お題ぷりーず
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:33:15.25 ID:74ye1esu0
>>264
ライター
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:40:03.15 ID:hvo1y1GjO
>>264
タバコ
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:43:56.46 ID:HAj5wBAKO
>>265-266
把握
268【投票】 ◆DSM7XB0fYQIy :2009/10/20(火) 23:49:58.86 ID:/5pBs9dnO
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.04 赤鬼と青鬼 ◆gMNC6VWKeOya氏
     No.07 源氏の小手は盗めない ◆pxtUOeh2oI氏
【関心】:No.02 地獄裁判 ◆QmrNKIyyew氏
     No.05 無間地獄が終わるまで。 ◆mTsmZDGOUQ氏
     No.11 えんまさま ◆VrZsdeGa.U氏
     時間外No.01 僕と、彼女と、彼らの地獄
     ◆7cy2QI8jBM氏氏
**********************************************
― 感 想 ―
うん、力作が多くて楽しめた。
来週も頑張ります。
参加者運営まとめ保守その他みんなおつ!
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:00:47.79 ID:24jGHJM90
>>263
感想ありがとう
いくつか言い分けさせてもらえるのなら

・ケドゥンアルクーはアート関する思い入れは資料館だけ
・アルク=ケドゥンアルクーという記述は翼人・地上人両者の立場に立てるものとして
・あくまで保存されている墓書の抜粋・編集
・登場する人物・団体は架空のものであり現実に存在するわけがありません

ううん、見苦しい言い訳を出来るのもこれくらいだ
四日、五日かけてこんなんじゃ目も当てられない
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:04:58.74 ID:j5uXzwHOO
>>249
一通り読ませていただきました。
長編の草稿のようなものであると感じました。
心情描写が乏しく、登場人物の動作や時間の流れ方が大雑把なためです。
このスレは性質上、短編の投稿が中心でありますし、
一場面を抜粋して詳細に描写し短編化するべきだと思いました。
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:05:14.02 ID:SXGPd3M10
 投 関
 − − No.01 666を和せりし時 ◆Mulb7NIk.Q氏
 −  2 No.02 地獄裁判 ◆QmrNKIyyew氏
 − − No.03 朝焼け ◆ytqbKw3zqk氏
  3 − No.04 赤鬼と青鬼 ◆gMNC6VWKeOya氏
 −  2 No.05 無間地獄が終わるまで。 ◆mTsmZDGOUQ氏
 − − No.06 部屋 ◆5tvWjx2gV2氏
  1  1 No.07 源氏の小手は盗めない ◆pxtUOeh2oI氏
  1  1 No.08 与兵という男の話 ◆B9UiodRsAE氏
  3  1 No.09 神様の殺し方 ◆pxtUOeh2oI氏
 − − No.10 地獄へ ◆G1aEif9wbg氏
 −  3 No.11 えんまさま ◆VrZsdeGa.U氏
 − − No.12 鬼っこ ◆DSM7XB0fYQIy氏
 −  1 時間外No.01 僕と、彼女と、彼らの地獄 ◆7cy2QI8jBM氏



ということで優勝は『No.09 神様の殺し方』を書いた◆pxtUOeh2oI氏です。おめでとうございます。
お題発表時期の発表その他諸々、地獄車でもしながらお願いします。
皆様お疲れ様でした。
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:10:35.73 ID:j5uXzwHOO
集計乙
優勝者おめでとう
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:11:23.11 ID:qyKCF+BgO
おめおめ
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:13:02.43 ID:mwdHioSmO
優勝おめ!
この酉の人だとなんか変わったお題が来そうな予感がするな
あとみんなお疲れ
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:13:22.84 ID:QG86MLyF0
◆pxtUOeh2oIさん優勝おめでとうです!
集計乙です
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:14:36.46 ID:/6vvKRQi0
優勝者のかたおめでとう。
なんか久しぶりに来たよ。来週の品評会には参加したいよ。
お題はいらないよ
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:17:29.57 ID:WXEWlas0O
◆pxtUOeh2oIさん優勝おめでとうございます


運営おつ参加おつでございました
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:21:51.09 ID:xRg5VLx30
一作書こう お題ください
279 ◆Mulb7NIk.Q :2009/10/21(水) 00:23:17.66 ID:ZTpoWUxU0
優勝おめ!
余裕のよっちゃんで00ゲットだぜ!
二戦ニ00だぜ!
ひゃっふう……
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:26:08.00 ID:j5uXzwHOO
>>278
刷新
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:26:58.40 ID:24jGHJM90
自分の好きなことくらいもう少し上手くやれてもいいのに

おだいください
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:29:17.08 ID:QG86MLyF0
>>281
24
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:30:08.39 ID:24jGHJM90
>>282
了解
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:41:40.75 ID:xRg5VLx30
>>280
ありがとう
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:52:13.99 ID:Wcs7m78OP
お題ください
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:58:15.49 ID:HMNjhb+G0
やまびこ
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 01:15:24.14 ID:zNsMonYj0
◆pxtUOeh2oIさん、優勝おめでとうございます。
つ、次は負けないんだからねっ!

ごほん。通常作投下します。3レス予定
お題:後ろ髪
288一人暮らしと女の子 1/3:2009/10/21(水) 01:16:04.55 ID:zNsMonYj0
「彼女は出来たか?」
 齢四十九になる僕の父は、顔を合わせるたびにこんな事を言う。
「まだ、だけど」
 すると父は腕を組んで項垂れた。薄くなった髪が顕になる。ハゲって遺伝らしい。僕も
こうなるのか? 嫌過ぎる。
「何の為の遠くの大学に入学したんだ?」
「学を修めるために決まってるじゃないですか」
「一人暮らしをするためだろう?」何で一人暮らし?
「実家通いじゃ、家に彼女を連れ込めないからな」
「あんた何考えてんだよ!」
 いや、少しは考えましたけどね? 
 父さんはしみじみと、遠い目をしながら言った。
「オレの計画じゃあ、今頃孫を腕に抱いてあやしてたはずなんだが」
「学生結婚かよ! 社会人として反対しろよ!」
「愛する人と一緒になりたいって言う気持ちに、何か問題があるのか?」
 唖然。まさか父がこんな人だったなんて。開いた口がふさがらないとは正にこのことだ。
 けど実際、好きな人と一緒に居たいって気持ちは良くわかる。父のぶっ飛んだ言動にも
共感を覚えなくともない。
「……まあ、問題は無いけど。でも、何で彼女が出来たかなんて聞くのさ」
 解らないのは、何故父がそんなことを言うのかだ。ドラマとかを見ても結婚に反対する
のは親の役目。それが家族を養う力すらない学生結婚なら、尚更だ。
 すると父は眉間に皺を寄せ、時計のほうにチラッと視線を向けた。それから、僕の目を
ジッと見据える。
「……そうだな、話しておこうか」
 そう言って、父は昔話を始めた。
 
   *
 
 父さんには大学生の頃、大体二十九年位前か、彼女が居たんだ。母さんじゃない人だ……
母さんとは、お見合い結婚だったからな。
289一人暮らしと女の子 2/3:2009/10/21(水) 01:16:46.13 ID:zNsMonYj0
 彼女の名前はイズミ。いいとこのお嬢さんで……普通、と言ったら嘘になるか。可愛い
かったよ。笑ったときにできる笑窪が魅力的な人だった。でもそれ以上に、人を思いやれ
る人だった。そこが、好きだった。
 ……何? そんな可愛い人とオレが付き合ってたなんて信じられない?
 あの頃は髪もふさふさだったし中年太りもしてない好青年だったの!
 あー兎に角話を続けるぞ。
 で、父さんとイズミは付き合ってたんだ。けどセックスは一度もしなかった。なんせオ
レは奥手で、大学生になっても童貞だったし、彼女のほうも手を繋ぐだけでリンゴみた
く真っ赤になってしまうような子だったから、中々そういう事に踏み込めなかったんだ。
 一度、あわや、と言う時はあった。クリスマス、オレの実家に彼女が来た時だ。家には
二人以外誰も居なくて、一緒に食事をした後、酒も手伝って良い雰囲気になったんだ。深
い方のキスを交し合って、お互いの体を求めて強く抱きしめあい、さあついに……ってト
コロ。ああ、そこまでだった。
 親父、酔っ払った親父の「ただいまー」なんて声が家の中に響き渡ったよ。びっくりし
て飛び跳ねたのは後にも先にも、あの時だけだろうな。
 兎も角、そんな感じでお流れになった。これが、一人暮らしをさせた理由……だと思っ
たか? 半分はそうだが、半分は違う。
 ……付き合ってたのはイズミさんとで、母さんではないって言ったよな? 想像できる
とは思うが、別れたんだ。何でだと思う? 先に言っておくが、彼女に愛想を尽かされた
わけじゃないぞ。
 解らないか。うん、考えも及ばないだろうよ。親が勝手にお見合いの相手を決めたから
なんて、ドラマの中の話としか思えない。けど、それが事実だった。事実は小説より奇な
りとは本当、よく言ったもんだ。でもイズミは金持ちのお嬢さんだったし、オレのような
一般人には解らない世界だったんだろうよ。
 それでオレとイズミは解れた。イズミも両親を説得しようとしたらしいが、まあ清いカ
ンケイって奴だったからな。子供のオママゴトとでも思われたんだろう。諦めろ、で一蹴
だったとさ。
 でも思うんだ。もしあの時、彼女と一つになっていたら。イズミは親に逆らってでもオ
レと着てくれたかも知れない。彼女の両親もオレ達の事を認めてくれていたかもしれない。
 ――もしかしたら、本当に好きな人と一緒に過ごせていたかも知れない。そう、思うんだ。
290一人暮らしと女の子 3/3:2009/10/21(水) 01:17:36.63 ID:zNsMonYj0
   *
 
「だから、我が子が大学生になったら一人暮らしをさせようって決めてたのさ。好きな女
と過ごす時間を、誰にも邪魔させないようにな」
 父さんはそう言って、笑った。
「……本当にその、イズミさんが好きだったんだね」
「ああ、今でも好きだよ。いや母さんを愛してないというわけじゃないぞ? でもあの人
の事は今でも好きだ。無理やりにでも彼女を連れ出して逃げたいくらいだった。ただイズ
ミが本当に辛そうな顔をしてたから、できなかったよ。後ろ髪を引かれる思いだったな」
「……引っ張られる後ろ髪が、無いじゃん」
「だからあの頃は髪がふさふさの好青年だったの!」
 父さんが吼えると、家のドアが開く音が響いた。それから母さんの声。父さんはあたふ
ためいて、テーブルの上にあった夕刊を手に取る。
「ただいまー……あなた、どうしたの?」
「ん、いや今日は何があったかな、とね」
「……新聞、逆になってるわよ」
 突如訪れた家庭の危機。僕はすがるような目でこちらを見る父さんを無視して二階の自
室へ向かうために立ち上がった。
 居間から出るとき、後ろを振り向く。父さんは母さんに詰問されて小さくなっていた。
その髪は、やっぱり薄かった。

<了>
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 01:18:19.44 ID:zNsMonYj0
以上です。よろしければ感想、お願いします。
292 ◆pxtUOeh2oI :2009/10/21(水) 01:27:15.09 ID:4kDbDDNM0
いろんな人、お疲れ様です。
前から出したいのがあったので、
三十分以内にはお題出しときます。
ありがとうございます。
お題を出せることがうれしいです><

ひとつだけ感想返しみたいなものですが、
資料だとかなんだとかまったく調べてないです。全部、嘘のフィクションです。
死体に鼻から牛乳ごっこする仕事があるのなら見てみたいです。
293 ◆pxtUOeh2oI :2009/10/21(水) 01:51:08.99 ID:4kDbDDNM0
見えなくなるほど遠くに ボールを投げれる強い肩
うらやましくておとこの子になりたかった
                       1/2 川本真琴

第186回週末品評会

      お題 『性差』

規則事項:5レス以内、「性同一性障害」という単語の使用を禁止とする。
     性同一性障害のキャラクターを出すことは問題なし。
投稿期間:2009/10/24(土) 00:00〜2009/10/25(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※

投票期間:2009/10/26(月) 00:00〜2009/10/27(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 01:52:03.40 ID:4kDbDDNM0
という感じです。
間違いはないかな?
以上。
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 01:52:24.18 ID:HMNjhb+G0
おk、もうエッチな話書いちゃう
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 01:57:44.50 ID:QG86MLyF0
これまた小難しいお題だなー
でも大体ネタは浮かんだ
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 02:06:38.04 ID:j5uXzwHOO
「性同一性障害」はダメだが「フタナリ」はいいのか
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 02:27:54.72 ID:G2OyLj8k0
「性同一性障害」はダメだが「二重人格」はいいのか
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 02:36:26.38 ID:4kDbDDNM0
「性同一性障害」はダメだが「性童育成紹介」はいいのよ
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 02:40:59.94 ID:r76SDXpm0
>>288

感想
この父はきらい
どこがきらいか上手く説明できないが
これが息子じゃなくて奥さんに語ってたら好きになったと思う印象
その展開にすれば、お題が後ろ髪だから、それを父にもイズミさんにも奥さんにも
かけることが出来てお得な気がした
まあ個人の好みだけどね

兎も角と兎に角は漢字開いた方が読みやすそうな気がした
近いところにあるから気になりました

ああ、いまこの父を嫌いになった所がわかった
>> ――もしかしたら、本当に好きな人と一緒に過ごせていたかも知れない。そう、思うんだ。

ここだ!
いやまあ良いんだけどさ




という訳で個人的には
この父が嫌いなせいであまり楽しめませんでした
ごめんなさい
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 03:03:07.93 ID:zNsMonYj0
>>300
感想ありがとうございます。
奥さんに語るとなると、何となくしんみりした感じになってしまうかな、と思いまして。
こう、バカかよ。そんなことねーよ。う、確かに。だろ? だから○○だ。いや、それはない。
みたいな掛け合いをやらせたいなぁ、と思ってその線はボツにしました。
でも嫌いと取られちゃあ、意味ないですね。精進します。
漢字把握しました。気をつけます。
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 03:35:31.84 ID:G2OyLj8k0
眠くて頭が働かない
保守しとこう
303お題:保守:2009/10/21(水) 04:03:20.66 ID:HMNjhb+G0
「世界を停止せよ」
 静謐な夜を切り裂く様に、大きな鐘の音が町に響き渡る。この音は、全ての始まりの合図であり、
そして全ての終わらせることになる。音は闇を呼び込み、世界はゆっくりとその動きを止める。
 BNSK世界。
 人々の創作意欲と良作を求める飽くなき欲求に支えられる世界。
 住民が小説を書くことを楽しみ、そして幸せに感じる限り、常しえに存続し、繁栄を続けるはずだっ
た。しかし、そんな平和なBNSK世界も、終焉の時を迎えようとしている。
 801ドライブ。
 手塚博士の手により開発されたこの装置は、元来BNSK世界のために生み出されたものだった。
やまなし、いみなし、おちなし、というストーリー進行上のバイラスを除去し、書き手にとってはより面
白い話を書くための、読み手にとってはより楽しい話を読むための、皆が幸せになれるはずの夢の
ようなシステムだった。
 しかし、これを悪用するものが現れた。その名もBA団。
 彼らは801システムを逆の用途に用いて、BNSK世界の住民は801話しか書けなくなるようにな
ってしまった。ある者はポエムを、またある者は設定だけをだらだらと垂らすような小説を書く。中に
は濃厚なホモ小説を書く者までいた。人々は、小説を上手く書けなくなってしまったのだ。
 そうなってしまっては、住民が小説を書く喜びを失うのにそう時間はかからなかった。次々に倒れ
る人々。BNSK世界は、その存亡が危ぶまれた。
 しかしそんな渦中にいてもなお、自らの心の中で創作魂をメラメラと燃やし続ける者達がいた。彼
らは801話しか書けなくても、それでも小説を書く喜び、楽しさを捨てきれず、BA団に果敢に立ち向
かう決意をする。
「……俺たちの手で、世界を救ってみせる。BNSK世界は、俺たちが保守するんだッ!!」
 こうして漢たちの、数世紀にも及ぶ長き戦いの幕は開かれた。
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 04:06:14.22 ID:HMNjhb+G0
何書いてんだろ、俺……
もう眠気が限界
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 04:45:57.09 ID:G2OyLj8k0
才能の無駄使い乙
最近の保守はレベルたけえなあ、オイ
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 05:28:48.00 ID:G2OyLj8k0
必殺!一人保守だッ!!
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 05:29:42.44 ID:WZirI1bTO
簡単なお題を
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 05:31:59.99 ID:bpomM/lUO
お題 睡眠
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 05:34:00.43 ID:WZirI1bTO
>>308
睡眠はあく
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 06:50:44.86 ID:g2nLGRb50
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 08:17:10.07 ID:MleIfdU/0
お題ください

あと◆pxtUOeh2oIさん優勝おめ!でと!
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 08:18:51.54 ID:1JcVKscEO
おだぷりず
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 08:53:51.22 ID:qyKCF+BgO
カスタード
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 09:46:36.03 ID:G2OyLj8k0
保守
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 10:33:51.61 ID:ISBI0OTX0
現れたな保守、成敗してくれるっ! とうっ!
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 10:48:02.99 ID:YhaBAHFlO
お題を下さいなう。
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 10:49:33.89 ID:c2Hd7AuS0
12:51
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 10:54:08.58 ID:YhaBAHFlO
>>317
難しい…
すみませんが他のお題ください
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 11:10:57.04 ID:j5uXzwHOO
>>318
刻限
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 11:12:21.71 ID:YhaBAHFlO
>>319
把握
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 11:16:16.44 ID:7gGlzWHLO
お題クレラップ
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 11:31:40.52 ID:1JcVKscEO
じゃあ>>317奪ってやんよ
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 11:32:28.64 ID:j5uXzwHOO
>>321
ラップ現象
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 12:07:53.70 ID:j5uXzwHOO
ほぉ
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 12:37:37.79 ID:UCGeuXDVO
まぁ
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 12:55:22.79 ID:UCGeuXDVO
へぇ
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 13:11:43.92 ID:UCGeuXDVO
わぁ
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 13:29:48.06 ID:XoWW6BCui
性差?

性差?

性差?

……


セッーーーークス!!!
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 13:34:30.43 ID:AJ7UTTRw0
澄んだ水のよにやわらかーく誰よりも強くなりたーい
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 13:54:38.91 ID:UCGeuXDVO
ぽりぽり
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 14:16:13.68 ID:UCGeuXDVO
かりかり
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 14:41:03.38 ID:UCGeuXDVO
ばりばり
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 14:55:43.83 ID:WXEWlas0O
やめて!
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 15:02:11.91 ID:UCGeuXDVO
ばりばりにだけ反応するなwww
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 15:32:32.14 ID:UCGeuXDVO
にゃー
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 15:47:02.42 ID:QLF4epUui
「ねえ、どうして保守をするの?」
「スレを落とさないためさ」
「落ちたって新しく建て直せばいいじゃない」
言われて、僕は宙を睨んだ。
確かにその通りだ。張り付いて三十分ごとに書き込みをするのに比べれば
スレを建て直すのはさしたる手間ではない。
2ch使用料金だって、十回もスレに書き込めばスレ建て一回分になる。
反対する理由は何一つ見当たらないのだろう。少なくとも目の前の彼女にとっては。
「そうだねーーだけど、僕は保守を止めないよ」
「どうして?」
「dat落ちしてしまえば、このスレッドはそこまでになってしまう。
そうなってしまえば、これから書き込まれるはずだったネタが次スレに書き込まれる保障なんかない。
これから書き込まれるかも知れない保守ネタとか、何か燃料になるかも知れない意見とか、そういった素晴らしいものを僕はみてみたい。
だから、僕は保守を続けようと思う」
「そう」
彼女は無感動にそういって、溜息をひとつ吐いた。
「ーー働かずにする保守は楽しい?」
僕は首を吊った。
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 15:57:50.69 ID:UCGeuXDVO
>>336
ワロタwwwww

ちなみに長編の推敲するかたわら保守しとります
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 16:08:16.31 ID:zNsMonYj0
うっし、学校早く終わったし何か書く
お題くれ
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 16:14:34.75 ID:Nd7kCyDg0
>>338
英文法

オレにもお題くれ
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 16:26:11.51 ID:UCGeuXDVO
>>339
エックス
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 16:27:59.63 ID:Nd7kCyDg0
>>340
把握した
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 16:42:15.97 ID:zNsMonYj0
>>339
また難しそうなお題だな……把握
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 17:11:45.78 ID:j5uXzwHOO
ほっ
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 17:23:19.59 ID:UCGeuXDVO
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 17:44:51.78 ID:ISBI0OTX0
さんま
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 17:58:12.37 ID:0TZoyyJ90
ほしゅ

ついでにお題くれたらあいきゃんふらい
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 18:00:23.13 ID:UCGeuXDVO
>>346
セブン
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 18:08:15.89 ID:0TZoyyJ90
>>347
ありがとう
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 18:33:49.84 ID:j5uXzwHOO
あげ
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 18:37:29.55 ID:TIocjCTUO
初めてだから書けるかどうかもわからんけど、チャレンジしたい
お題プリーズ
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 18:58:59.89 ID:hUGJo1HA0
>>350
読書の秋
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:01:24.53 ID:TIocjCTUO
>>351
ありがとう
353青い空の向こう側 0/5:2009/10/21(水) 19:18:24.37 ID:zNsMonYj0
通常作投下します
お題:英文法

5レス予定
354青い空の向こう側 1/5:2009/10/21(水) 19:19:05.91 ID:zNsMonYj0
 図書館司書を務めるエニグマは、薄明かり差す書架の中を歩きながらため息を吐いた。
それは疲れ以上に職務の活発さを喜ぶため息でもあった。
 彼の前方、言語関連の書物を収めた書架には二人のエスニアが居た。難しい顔をして
本とにらめっこしている。エニグマが近づくと、彼らは顔を上げてぱっと表情を明るくした。
「すみません、司書さん」
「どうしたね」
「ええと僕達、講義でチキュウの共通言語である英語の文法を調べろって言われたんです
けど、どの本も難しくて……何かわかり易い書物は無いでしょうか」
 背の高いほうのエスニアがたどたどしい言葉遣いで言った。はあん、銀河共通言語に慣
れてないことから鑑みるに、彼らは新入生だな。エニグマはそう思った。しかし担当教員
も意地悪な真似をするものだ。僅か四〇年前に銀河連邦に加わったばかりのチキュウに関
しては、まだまだ資料が足りない。正確には、初級者向けの資料が足りない。書架に納め
られている書物の大抵は専門的知識を必要とするものばかりだった。
「なるほどな。確かに、チキュウに関してはまだまだ調査中でもあるから、わかり易い書
物は少ないね……けど、私の個人的な、とっておきの本があるんだ。コード・M・Eという
作者の本なんだが、非常にわかり易いし、楽しい。それを特別に貸してあげよう」
「本当ですか! ありがとうございます!」
 背だかのエスニアが喜色満面に言った。エニグマも、彼の喜びように顔を綻ばせた。
「ええと、でも。楽しい本なんですか?」
 背の低いほうのエスニアが、疑問の声を上げた。多分女性だろう。エスニアの容姿は男
女どちらも似ていて、エニグマには見分けがつき辛かったが、声が高かったのでそうでは
ないかと思った。
「ああ、それは。その本は小説なのだ。左ページの上半分に英語の、右ページの上半分に
銀河共通語の文章が載っている。左ページの下半分には単語の意味が掲載されているし、
右ページの下半分には文法知識が載っているから、小説を楽しみながら文法を学べるって
いう本なのだよ」
「なるほど。確かに、楽しんで学べそうです」
 エスニアの女子学生も、にっこりと笑った。エニグマにはやはり見分けがつかなかった
が、魅力的な笑顔だと思えた。
「ただね、一つ約束してもらいたいことがあるんだ」
355青い空の向こう側 2/5:2009/10/21(水) 19:19:46.67 ID:zNsMonYj0
「なんでしょう?」
 エニグマは視線をそらし、しばし考えた。しかしややもすると決心したかのように彼ら
のほうを見て、口を開いた。
「その本を読んだ感想を聞かせてもらいたい。実は、ほら、チキュウに関してはまだまだ
調査中だろう? だからこの本を知っているのは、私くらいなんだ。それで是非とも君達
に感想を聞いてみたい」
 エスニアの男子学生は尻尾をピンと立てて胸を張った。
「解りました!」
 エスニアが尻尾を立てるのは本当の事を言っている時だけ。彼らが銀河連邦に所属した
ときから知られている事だ。エニグマは、久方ぶりに心躍る思いだった。
「うん、それじゃあ今持ってくる。少し待っていてくれ」
 自分がエスニアじゃなくて良かった。彼はそう思った。もしエスニアだったら、きっと
自分の尻尾はだらしなく、ぶらりと下がっているだろうから。

   *

 百年前の事だ。
 私が今見下ろしている土地には、一つの村があった。彼らは農業を営み、慎ましやかに
暮らしていた。村に所属している誰もが家族であった。同じ田畑を耕し、豊作の年は共に
喜び、不作の年は共に悲しみ、共に飢餓を耐えた。彼らは神に祈りを捧げる農民だった。
争いで地を流すことも、欲望に身を焼くこともなかった。彼らは従順な羊だった。
 八十年前の事だ。
 私が今見下ろしている土地に、銅像が立った。それは英雄の銅像だった。飢餓に命を落
とす村人を救った、英雄だった。彼は人骨を右手に、松明を左手に取って神の意思を聞い
た。豊作の年は蓄えを命じ、不作の年に蓄えを切り崩した。彼は英雄だった。そして指導
者となり、村は家族から社会へと変貌した。
 六十年前の事だ。
 私が今見下ろしている土地で、多くの人が死んだ。流行り病だった。けれど、防げる病
だった。死んだのは権力者に隷属している、貧しい人々だけだった。毎日の食料は粟か稗
で、米など口にすることも許されていない人々だった。死者の家族は力ある者を恨んだ。
356青い空の向こう側 3/5:2009/10/21(水) 19:20:27.98 ID:zNsMonYj0
平和だった村に禍根が生まれた。
 四十年前の事だ。
 私が今見下ろしている土地で、一人の男が立ち上がった。幼い頃、権力者の横暴で親を
亡くした男だった。彼は力ある者の子供を殺した。そして、力ある者に殺された。けれど
民衆は知ってしまった。力ある者も人間であり、殺すことが出来るのだと。
 二十年前の事だ。
 私が今見下ろしている土地で、農民達が立ち上がった。反乱だった。虐げる者と虐げら
れる者の戦争だった。農民達は権力者とその仲間と戦った。戦いは長引き、多くが死に、
多くが傷ついた。彼らは死んだ。
 そして今。
 私が見下ろす土地には、何もない。慎ましやかな村も、英雄の銅像も、家族を失った悲
しみも、大地を真っ赤に染め上げる血も。
 全て失われた。

 けれど近い将来。ここにはまた人が息づくだろう。
 私が百年前に見たように。人々が訪れ、村を作るだろう。

   *

「こんにちは、司書さん」
 昼食を食べて暖かな空気に身を委ねていたエニグマは、澄んだ声に目を覚ました。
「……ああ、君達か。こんにちは。講義の方はどうだったかね?」
「お陰様で! 先生からも良い評価を貰う事ができました。本当にありがとうございます」
 男のエスニアが後ろから言う。エニグマは、エスニアのこういう所が好きだった。エニ
グマの故郷には、彼らのような正直で、礼儀正しい者は少なかった。貧しい土地だったの
だ。チキュウのニホンという国の言葉に、衣食足りて礼節を知るという言葉がある。エニ
グマの生まれた土地では、衣も食事も不足していた。恐らくエスニアは裕福な国なのだろ
う。エニグマは少しだけ、羨望を覚えた。億尾にも出さなかったが。
「それは良かった。うん、それじゃあ……感想を聞いても、いいかな?」
 女のエスニアがキッと瞳を細めた。
357青い空の向こう側 4/5:2009/10/21(水) 19:21:11.01 ID:zNsMonYj0
「はい。ええと、悲しい物語だと思いました。でもそれは、人が恨みの末に戦いを選び、
命を落としたからではなく……社会制度が発達することで、人々が戦いを知ってしまった
から、悲しいと思いました」
「僕は、愚かだと思いました。最後の記述を見る限り、人間は何度も同じような事を繰り
返してきたんですよね? 何故命を落とすと解っているのに戦いを選んでしまうのでしょうか」
 なるほど、そういう捕らえ方もあるのか。エニグマは思った。
 彼が感じたのは、人間への同情だった。彼も貧しい生活を送ってきたから、よく解るの
だ。食べるものすら無い状況の辛さが。そして、食料を与えられる者は英雄になる。だか
ら、ヒエラルキーが生まれ、貧富の差が生じる。
 もし、彼らが毎年十分な食料を得ることが出来ていたなら。社会制度は発達しなかった
だろう。けれど、食に困ることは無かった。そして慎ましやかながらも幸福な生活を送る
ことが出来ていただろう。
 エニグマは力ある者に頼ってしまった人間に同情していた。その辛さが理解できるから、
彼らの選択を責めることなど出来なかった。
「……うん、ありがとう。面白い感想だった。感謝しているよ」
「いえいえそんな! 僕達こそ、感謝してます。あなたのお陰で講義を乗り切ることが出来ました」
「そう言ってもらえると嬉しいよ」
 エニグマは心のそこから思った。他者から感謝されるというのは、彼にとってこの上な
いほど、本当に嬉しいことだった。
「……あ、でも。一つ聞きたいんですけど」
「なにかね?」
「ええと、こういう本を読んでいらっしゃるということは、司書さんはチキュウの英語に
関しては詳しいんですよね」
「そこそこにはね。昔、私が学生だった頃に少しばかり齧ったんだ」
「それは凄い! 昔なんて、本当に資料も無かったんでしょう」
 彼女の尻尾がピンとたった。エニグマは、僅かばかり罪悪感を覚えた。
「いやいや、そんな事はないよ。で、それがどうしたのだい?」
「あ、はい。ええと、何で英語にはこんなに多くの、時間を差す単語が出てくるんですか?
私達の言葉では、過去は過去、今は今、未来は未来でしかないのに」
 エニグマは驚いた。僅か数日でチキュウの英語という言語の本質を見抜くなんて。彼が
358青い空の向こう側 5/5:2009/10/21(水) 19:21:54.73 ID:zNsMonYj0
それに気づくのに何年かかっただろう。彼女はきっと優れた学者になる。エニグマはそう思った。
「恐らく、人間にとって時間はとても大切なモノだから、だと思う。彼らの寿命は大体八
十年……銀河標準で言えば、たったの八年に過ぎない。彼らにとって一秒は、惑星一つに
匹敵するほど大切なモノなんだ。だから、過ぎた時間を適切に表すために、これだけ多く
の単語があるんだと思うね」
 銀河標準語にも時間を差す単語は数多くあるが、それは多種多様な種族、惑星が違うど
ころか星系まで違う種族が同じ時間を過ごすためのものに過ぎない。それに比べてチキュ
ウにおける時間は、彼らの本質と言っても良いほど大事なものだ。もっともこれは、エニ
グマにしても同じだった。人間よりは長いとは言え、エニグマの寿命も他の銀河連邦所属
の生命体に比べたら、格段に短い。彼にとっても一分一秒は宝石のようなモノだった。
「なるほど! それは面白いですね。これだったら、講義に出る前に司書さんに話を聞い
ておけばよかった! そうすればもっと良い点数をもらえたかもしれないのに!」
 男のエスニアが冗談めいた調子で言う。エニグマは声につられて笑った。
「でも、これって神様の視点で書いているんですよね? だったら、神様だってとても長
い寿命を持っているんでしょうから、ここまで正確に時間を表す必要なんてないでしょうに」
「興味深い考察だね……でも、この物語は元々人間向けに書かれたものだから、人がわか
りやすいように時間を明確にしたんじゃないだろうか?」
「ああ、そう考えると納得できますね」
「それは良かった。力になれて幸いだよ」
 それから二人のエスニアはもう一度感謝の言葉を述べて、図書館を立ち去った。
 エニグマは彼らを見送った後、椅子に腰をかけて作者名に目をやる。
 コード・M・E。チキュウの言葉、英語で暗号機エニグマを意味する。彼のペンネームだった。
 彼ら、エスニアはどう思うだろう。この本に書かれた事が全て真実だと知ったら、私が
この目で見た、チキュウの青い空から見下ろした事実だと知ったら。やはり、彼らも同情
するんだろうか。それとも、人間の心を理解できるのは私のような儚い命を与えられた存
在だけなんだろうか。
エニグマは目を閉じた。図書館には午後の穏やかな空気が流れていた。それはチキュウの、
あの山奥の農村に流れていた空気と、どこか似ていた。

<了>
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:22:36.00 ID:zNsMonYj0
以上です。ありがとうございました。
もし気が向きましたら、批評感想などよろしくお願いします。
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:42:45.21 ID:x5JH51h60
>>359
感想 お題英文法は無理矢理差し込んだ感が否めないですね。
空(異世界)からの視点と、地上(地球)の視点の差異を表現するならば
調査員の心情をもっと残酷にするか不可思議にすべきだったと思う。
人がサルの社会を調べる時にサルの心情を考えるとは思えないんです
もっとシステム的に無味乾燥に調べる調査員と司書の対比を描く方が
話に深みが出ると思う。全体的に人間的思考の基にアプローチし過ぎ
るので、異世界SF感が出せれば良作になるんじゃないかな・・・
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:44:30.48 ID:Ugjl0l/c0
87:名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/10/15(木) 01:41:03 ID:GGAPnN3x
パクプロ君「聖ちゃ〜ん!フヒヒ・・」
聖「止めろパワプロ!こっちに来るな!」
パクプロ君「フヒヒ!聖がこんな遅くまで部室に一人でいるからいけないんだろ〜?」
聖「来るな!来るんじゃない!」
パクプロ君「フヒヒ・・もうお前は俺のもんだ!!」
聖「来るなぁ!」
パワプロ君「待てぃ!!!」
パクプロ君「来たな・・・」
聖「パワプロが2人いる!!」
パワプロ君「そいつは偽物だ!そいつは俺に成り済まして悪さをし続けている!!」
パクプロ君「何を言っている!?貴様こそが偽物だろう!」


次回予告
遂に偽者を追い詰めたパワプロ君!しかし、それは偽者が仕掛けた史上空前の大勝負の始まりだった!その時、聖は・・・
次回、熱血甲子園球児パワプロ君!「最大のライバル現る」
次回もこの時間にホームランだ!!
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:01:55.78 ID:ISBI0OTX0
あれ……なんだか目がしみる……



ほしゅ
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:08:46.04 ID:zNsMonYj0
>>360
感想ありがとうございます。
人間的思考っていうか、人間臭さでしょうか?
個人的に一番好きなSFがジェイムズ・ティプトリー・Jrの冴えたやり方なので
あれっぽく書こうと思って、やってみたんですが、駄目でしたか。
次はもっと上から目線っていうか、ロバート・A・ハインラインの宇宙の戦士に出てくるような
完全に敵、とでもいいますか。人間を同等の生物とは見ていない生命体視点で書いてみようと思います。
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:26:22.91 ID:YLfuq7lf0
お題ください
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:28:39.21 ID:+FNvadRi0
>>364
紅茶
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:28:57.32 ID:YLfuq7lf0
>>365
承知
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:51:29.15 ID:ISBI0OTX0
あはん



ほしゅ
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:08:59.19 ID:XIYxQwWBO
今日、某国家試験受けて来た
受かったらここに来れなくなるかも……保守
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:09:42.48 ID:Der+dwsF0
>>368
もう来んなよ
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:11:34.79 ID:FkhLbO030
なんかおもしろそうなので自分もやっていいですきゃ
おもしろいつまらん関係なく。
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:27:47.28 ID:UCGeuXDVO
>>370
お題が欲しい時はお題くれと言った方がいいと思われ
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:45:06.58 ID:UCGeuXDVO
373紅茶の精あらわる(お題:紅茶)1/3 ◆LBPyCcG946 :2009/10/21(水) 21:53:04.76 ID:YLfuq7lf0
 読書とはいっても昔の少女漫画だし、庭とはいっても芝生も生えていないような狭い空間だった。しかしな
がら、よく言えば気だるい午後の一時に、お庭で読書をしていると、やはり心が落ち着く物だ。「悠々自適を
そろそろ始めてみませんか?」という婦人向け雑誌のコピーを見て、こういう事なのではないかな、と勝手に
解釈したりした。
 あとは紅茶があれば完璧だ。だけど、五百ミリリットルで百円のやつをここに置いても、安っぽくて駄目だ。
とはいえ、掃除洗濯を午前中に済ませて、昼に帰ってきた子供の分と自分の分の焼きそばをこしらえて、一
息ついたばかりの主婦には、本格的な紅茶をいれる甲斐性は残っていなかった。大抵、こういう時の妥協案と
して、ティーバッグが台所には用意されており、今日も私はやはりそれに頼るのだった。
 話の区切りが良い所でとめて、近所の友達主婦からの借り物だから、本に癖がつかないようにしおりを挟ん
だ。小さいテーブルにつけた小さい椅子を引いて、狭い庭の縁側にサンダルをつけて、私は台所へ向かった。
 なんとなく、この一戸建てを主人と相談して買った時の事を思い出す。私はどうしても庭が欲しいと言った
し、主人は都内に勤めてるので通勤時間が長くなるのは嫌だと言った。二人が妥協するポイントとして、この
地点とこの家はちょうど中間地点だったように思える。私は百パーセント満足した訳ではもちろん無いが、そ
れでも、少し嫌な言い方をすれば、まあ許せた。「それなりに満足」というのが、一番良い具合なのかもしれ
ない。
 そんな事を考えながら、ポットからお湯をカップに注いで、ティーバッグを浸した。今度発売する新商品ら
しく、夫が、勤めている広告会社からサンプルをもらってきたのだ。
 しばらくすると、じんわりと色が染み出してきて、ほのかな香りが鼻腔をつつくと、段々私にとっての完璧
に近づいていっているという感じがしてきた。カップを持って庭に出て、テーブルにそれを乗せて私も座り、
何度かティーバッグを回すと、いとも簡単に紅茶は完成した。
 カップを手に持ち、ゆっくりと口に近づけると、私の目に妙な物が映った。
「ごきげんよう、マダム」
 その男は、映画でしか見たことの無いような山高帽を頭にちょこんと乗せ、いかにもな口ひげを蓄え、ペン
ギンを髣髴とさせる燕尾服を着た年寄りだった。私は突然の事に訳が分からず、ただただ膠着するのみだった。
「今日は実に良い天気ですな。この庭も、多少狭いが日当たりが良い。おや、その本はなんですかな? ニゴ
ーの詩集などでしたら私にも多少知識がありまして……」
 私が口をぽかんと開けたまま、それでもどうにか手に持ったカップを落とさないようにゆっくりとテーブル
に戻すと、男は愛嬌のある笑みを浮かべて、こう言うのだった。
374紅茶の精あらわる(お題:紅茶)2/3 ◆LBPyCcG946 :2009/10/21(水) 21:53:46.21 ID:YLfuq7lf0
「おっと失礼、自己紹介がまだでしたな。私は紅茶の精。あなたの入れた紅茶があまりにも完璧すぎた為に、
ここに召喚された精霊です」
 当然の事のように男が言い放つので、私も思わずにやと口元が緩んでしまった。訳の分からない男が突然家
の中に入ってきたら、誰だって強盗とか異常者の疑いを向ける物だが、不思議と男からはそういった類の怪し
さは感じ取れなかった。さも自分がここにいる事が当たり前のように振る舞うので、私も思わずそれにつられ
て納得してしまっていた。
「精霊、なんですか」
「ええ、見えませんか」
「いや、まあ、見えなくもないですけど……」
 妙な遠慮まで湧いてきて、「今すぐここから出て行って!」とヒステリックに叫ぶタイミングは完全に逸し
てしまったようだ。
「紅茶というのは、その時の湿度や温度、お湯の量、茶葉の開き具合。さらに細かく言えば、お湯や茶葉のム
ラや、カップの形。もっと細かく言えば緯度や経度によって差が出る自転によって発生する遠心力、月との距
離による重力の影響などによっても味が左右される、実に繊細な飲み物なのです。
 たった今、あなたがいれたその紅茶は、それらが最早奇跡といっても良い確率で組み合わされた、言わば最
高の紅茶。長い人生の中で一度でもそれに出会える人物は、そうそういるものじゃありません」
 男が大真面目に言っているのが、私は可笑しくてしょうがなかった。だから私も男に合わせて、少しふざけ
てみようなどと思ったのだ。
「そうですか、事情はよく分かりました。それで、あなたは私に何をしてくれるのかしら」
「何を、と言うと?」
「例えばあなたの同業者であるランプの精さんは、願い事を三つ叶えてくれますよね? あなたが本当に精霊
ならば、そういった事が出来るのだと私は思うのだけれど」
 少しいじわるな調子でそう言うと、自称紅茶の精は少し困った様子で答えた。
「残念ながら、私には何もできません。ただ、完璧な紅茶がいれられた時、こうして目の前に現れて、その紅
茶は完璧ですよ、と告げるだけの精霊なのです」
「それはまた随分と……」
 何と続けようか悩んで、私は口をつぐんだ。役立たず? 期待はずれ? しかし紅茶の精は私の言葉を待っ
ていたので、私は慌てて話を逸らす事にした。
「でも紅茶の精さん。一つ疑問があるわ」
375紅茶の精あらわる(お題:紅茶)3/3 ◆LBPyCcG946 :2009/10/21(水) 21:54:36.19 ID:YLfuq7lf0
「何でしょうか」
「この紅茶。ティーバッグでいれたものなのよね」
 私はカップに使ったバッグを指差して、紅茶の精の反応を伺った。
「ティー……バッグ? それは何ですか?」
 とぼけているというよりは、本当に知らない様子だったので、私は紅茶の精に紅茶の事を教える事にした。
「紅茶の葉がバッグに入っていて、お湯を入れたカップに浸すだけで紅茶が出来る物ですよ。つまりインスタント」
「……失礼マダム、今年は西暦何年ですか?」
「二〇〇九年ですけど……」
 私がそう言うと、紅茶の精はひどく驚いた様子だった。
「ひゃ、百年も私は呼び出されなかったのか……」
 明らかにショックを受けている様子だったので、私は気の毒だな、と思った。しかしながら、結局こうして
呼び出されても、何かが出来る訳ではないので、まあ良いんじゃないかな、などとも思った私は冷血なのだろ
うか。
「む!」俯いていた紅茶の精が、小さく声をあげて立ち上がった。そして空を見て、一言。「どこかで私を呼
んでいる。完璧な紅茶が今まさに入れられるようです」
「あら、百年ぶりにたて続けてで二回ですか。良かったですね」
 と、私が言うと、
「むむむ!」今度は別の方角を見て、「あっちでも私を呼んでいる。……どういう事でしょう」
 私は精霊ではないので、そんな事は当然分からない。が、呼んでいるというのならとにかく行かなければな
らないんじゃないかなと思った。
「失礼しますマダム。とにかくあなたが今いれたその紅茶は完璧ですので、是非味わってお飲みください。そ
れでは!」
 紅茶の精は早口でそう言うと、一瞬で煙になって空へと昇っていった。あ、本物だったんだ、と今更ながら
気づいて、妙に可笑しかった。
 再び一人になった狭い庭で、私はカップを口へと近づけた。ゆっくりと傾け、一口すすると、なるほどこれ
は美味しい紅茶だ、などと月並みな感想を浮かべるのだった。
 そして私は思い出していた。この紅茶、確か新商品だったなあ、と。
「リプトソから新発売! 完璧な紅茶をご家庭で楽しめる、画期的ティーバッグ! 紅茶の精も大忙し!」

376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:55:18.44 ID:YLfuq7lf0
お題ください
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:00:36.96 ID:hP73iEND0
>>376
不老不死
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:00:53.36 ID:YLfuq7lf0
>>377
承知
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:14:02.53 ID:UCGeuXDVO
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:26:34.66 ID:mwdHioSmO
おお、今日は◆LBの酉の人が来てるのか。これは楽しみだ。
相変わらず筆が速いのう。
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:47:40.48 ID:grwck1KM0
>>375
相変わらず筆が早くて羨ましい
一時間半でちゃんと物語になってる
ただずいぶんと大人しい作品だと感じた
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:01:39.77 ID:mwdHioSmO
今週の品評会のお題性差かー。何も出てこないな。
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:14:59.61 ID:Bj7J5KCN0
>>373-375

オチがきれいに決まっていて、読後感が良い。紅茶の精が愛らしい。
これで文才無いとか嘘だよね?って印象。
あえて粗を探すならば、一人称の主語が入りすぎている。
特に「私」ひとりの場面で、「私は」「私は」となると、他に誰か居るのか?と
少々不安になってしまう。でも推敲すれば直せるレベルだよね。
ろくなレビューできなくてごめん。面白かったです。
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:17:16.07 ID:1+lDH//B0
>>382
もう、それは、あれだな。
日焼けとかしてランニングに短パン、ショートカットの幼馴染と
山で遭難とかしちゃったりして、で、着替えを覗いちゃって性に目覚めたりとか
なんとかかんとか。
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:18:40.24 ID:kvE7qjiJ0
>>375
文章に関して。
最初の四行辺りから上滑りしてると思った。
何でかっていうと、この書き方で3レス続くと思えなかったからで、実際1レス目後半からは何とも軽い(あんま褒めてない)文章に落ち着いちゃってた。
読みやすさを追求したのか知らんけど、最初から最後まで一貫してないので、じゃあ最初の書き方は何だったんだってなると思う。

ネタとオチに関して。
まず、落ちてないと思う。いわゆる下手な神様オチに近い無理矢理感。
完璧なんてそんなの言ったもん勝ちと思うし、勘だけど作者様は紅茶に詳しくないんじゃなかろうか。
知識が無いことをユーモアで誤魔化すのなら最初からそう書けって話だし、そもそもそれだと上でも書いた「書き方」が足引っ張ってるのでえらく中途半端にうつる。
さらに端的に言えば、これ別に紅茶じゃなくたって、カップ麺だろうがレトルトカレーだろうが通用するだろうと。

色々書いたけどつまんなかったです。

386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:18:58.26 ID:mwdHioSmO
今日も暇だしせっせと保守するお!
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:23:01.08 ID:YLfuq7lf0
>>381,383
感想あざーす
大人しいか。確かにそうだな。もっと紅茶の精のキャラを前に出した方が良かったかも
あー確かに一人称多いね。読みやすさを意識するのって難しいね
>>385
もう仰る通りですな。全然紅茶に詳しくない
500ミリリットルの〜ってあるけど俺はそっちの方しか飲まないくらいなものでして……
イントロとアウトロが一致してないなあってのも分かる。頑張ります


じゃ通常作投下します
388不老不死?(お題:不老不死)1/3 ◆LBPyCcG946 :2009/10/21(水) 23:24:32.35 ID:YLfuq7lf0
 深夜のコンビニは暇だ。繁華街ならともかく、ここのような住宅街の真ん中にぽつんと立ったコンビニなど
は、ほとんど客も来る事は無く、閉めてしまっても差し支えないように思える。しかしながら、うちの店のよ
うな全国チェーン店の場合は色々と厄介な契約などもあり、電気代、人件費などを考慮して赤字に近い状態で
あろうとも、深夜、店を開け続けなければならないらしい。世の中には、やりたくてやる事よりも、嫌でもや
らなければならない事の方が多いのだ。
 だがそれによって、俺も先輩もひとまずの働き口を得られ、こうして楽な仕事をやれるのだから、誰かの不
幸は誰かの幸運という原則はやはり正しい。
「なあ、もしもお前が明日から突然、不老不死になったらどうする?」
 する事といえば雑談くらいしかないので、こういう不毛な話でも出来るだけ膨らませる。
「うーん……難しいですね。先輩は?」
 と聞き返すと、先輩も同じように首を捻って、「うーん」と唸るのだった。
「というか、不老不死の定義がまず曖昧ですよね。例えば、事故にあって腕を失ったら、失いっぱなしなんで
すかね。それとも再生するとか? あと、痛みはあるんですかね」
「うん、しばらく経てば再生する。痛みもある」
「なら、新幹線にひかれて粉々になっても再生するんですか?」
「再生するなぁ……」
「ふーん。なら色々できそうですよね」
「例えば?」
 色々、とは言ったものの、別に案は浮かばなかった。まあ東京タワーの天辺から飛び降りたら気持ち良いだ
ろうなぁくらいの物だが、痛いなら率先してやりたくはない。とはいえ、色々、と言ってしまった手前、何か
しら言わざるを得まい。
「まず臓器を売って金を得るというのはどうでしょう。再生するからしばらくしたらまた売れるし」
「あーその発想は無かったな。流石は大学生。頭が良い」
 いやEランクですよ、と言おうとしてやめた。先輩は前に高卒と言っていた。
「まあ金がありさえすればなんとかなりますよね。それこそ色々出来る」
 また色々と言ってしまったが、今度は「例えば?」とは聞き返されなかった。しかし先輩は相変わらず「うー
ん……」と何か考え事をしていたので、今度は俺から話を振ってみる事にした。
「ああそれじゃあ、少しありがちな質問ですけど、一億あったら何に使います?」
 またも不毛な話。しかし、時給一○五○円の現状を忘れるにはある意味うってつけの問いだ。
389不老不死?(お題:不老不死)2/3 ◆LBPyCcG946 :2009/10/21(水) 23:25:13.42 ID:YLfuq7lf0
「そうだなぁ……不老不死になるかなぁ」
 話戻っちゃった。
「……一億じゃ無理なんじゃないですかね」
「まあ今のは冗談だな。でも、一億もあっても正直使い道が分からんな。多すぎて」
「確かに、そうですね。でも僕は車買いますよ。外車で高い奴。んであとはとりあえず貯金」
 普通の答えだったが、
「貯金か! それは楽しそうだな。不老不死なら、無限に貯金出来るな」
 と、先輩はやけに楽しそうに答えた。
「あの、先輩……さっきから不老不死々々々々って言ってますけど、何かあったんですか?」
 先輩は、ずっと時計を見つめていた瞳を俺に向けた。先輩の真顔をこんな至近距離で見た事は初めてだった
ので、俺は思わず面食らった。何かを俺に訴えかけるような、謎めいた表情だった。俺は思わず、はっとする。
「ま、まさか先輩……」
 先輩はにやりと笑って、「ふふ」と小さく声を漏らした。
「その、まさか……ではないんだな」
「ああそうですか。ですよね」
 不老不死なんてありえてたまるか。あったとしても、先輩に限っては無い。
 とりあえず話を変えるべく、またくだらない質問をしてみることにした。
「あーそれじゃあ、小学生みたいな質問ですけど、うんこ味のカレーとカレー味のうんこどっちか食べないと
いけないとしたらどっちですか?」
 意外とウケた。まああまりにもくだらなすぎたのだろう。先輩は少し咳き込んで、また「うーん」と唸り始
めた。
「その質問、確かに小学校の時に考えたな。だけどまあ、大人になった今の俺から言わせてもらえれば、うん
こ味のカレーはともかくカレー味のうんこは割と危険だよな。うんこって雑菌だらけだし、質問のニュアンス
からすると他人のうんこな訳だろう? どんな病気を持ってるか分からないから、カレー味のうんこは危険度
からして選択肢から除外だな」
「じゃあうんこ味のカレーですか」
「しかし!!!」
 急に大声を出したので、ちょっとビクっとした。
「うんこ味とか最悪だろ」
390不老不死?(お題:不老不死)3/3 ◆LBPyCcG946 :2009/10/21(水) 23:26:02.17 ID:YLfuq7lf0
「最悪ですね」今更か。
「だから俺ならカレー味のうんこだ。なぜならそれは、俺が病気で死ぬのはありえない」
 先輩が再び俺の事をじっと見つめてきた。二回目の真顔だったが、さっきよりも迫力がある気がする。
「それは……つまり……」
「そう、実は俺は……」
 ごくりと唾を飲み込む。先輩はまさか、本当に、もしかして……!
「スカトロに少し興味があるからだ」
「ああそうですか。元々病気なんですね」
 俺がそう言うと、先輩は大きく笑っていた。また咳き込んで、なぜか俺の肩をぽんぽんと二回叩いた。
 いくらか落ち着いてから、今度はどんな話を振ろうかと俺が考えていた時に、先輩が言った。
「でもマジな話、不老不死になったら何をするかって事なんだよ」
 やはり今日は不老不死がテーマらしい。
「さっき臓器を売って金を稼ぐって言ってたけど、リアルに考えるとやっぱ難しいんだよな。健康な状態から、
金が欲しいって理由でそういう売買をするのはやっぱりやくざの世話にならなきゃいけないだろ? そした
ら一回は売れるかもしれないけど、『また売りにきました』なんて言ったら不老不死がバレるじゃん? 相手
はやくざだぞ。そんなのバレたら絶対拘束されて、散々臓器を取り出されまくるだけになる気がするんだよな。
そもそも自分が不老不死である事を他人に知られた時点で、どう考えても生き辛くなる」
 確かに、先輩の言っている事は正しい気がする。馬鹿な人だけど、たまに真実めいた事を言うのだ。
「なるほど。それじゃあ普通の人と同じように、会社とかで普通に働くしかないんですかね」
「いや、それも駄目なんだよ。だって正社員として働き始めたら、最初はまだ良いだろうが、何十年かしたら
『あの人全然老いてなくね?』ってなるだろ。まあ十年二十年ならまだしも、五十年同じ会社に働いてたら流
石に馬鹿でも気づくぞ。後輩よりも明らかに若くなっているはずだからな」
「……なるほど。つまり同じ会社にずっといるのは難しい、と」
「そう。だからコンビニの店員あたりがちょうど良いんだよ。バイトするのに大した書類もいらないし、どこ
も仕事は似たような物だろ? ずっと同じ場所で働かなくても、別のコンビニに移籍すればいいだけの話」
 気づくと先輩はまた真顔になっていた。そして業務用のハサミを取り出して、自らの首に近づける。
「先輩! ま、まさか……!」
「そのまさかではないさ!」
 と言って、先輩はまた咳き込みながら笑っていた。
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:26:57.02 ID:YLfuq7lf0
お題ください
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:32:41.57 ID:4kDbDDNM0
>>391
スローモーション
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:32:57.61 ID:YLfuq7lf0
>>392
承知
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:33:35.42 ID:hP73iEND0
>>388
会話がテンポよくて一息に読めた なかなか面白い
咳き込みながら笑うのが意味深だな
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:36:15.19 ID:kvE7qjiJ0
>>358
面白そうで、実際結構面白く読んでたんだけど、読後の感想としてはつまらなかったと言わざるを得ないです。
SFには大して詳しくないけれど、そしてこれをSFだと仮定して書くけれど、序盤から終盤に掛けて倫理だの化学だのを延々語り続ける「っぽさ」みたいのはすごく好きです。
ただ、これは俺の偏見もあるけれど、この話は主人公の考えを表現しすぎちゃいけないと思う。
何故なら、エニグマは最後に
>彼ら、エスニアはどう思うだろう
こう結んでいるし、こここそが最も大事な部分だと思うから。
自分はこう思うけれど、彼らはどう思うのだろう?だと、小説としての収まりは良くなるけれど、SF独特の本の中の世界観がやたら狭くなる。
あくまでこういうSF的倫理っていうのは、少ない立場で語るのではなく、唯一絶対の立場あるいは多数の別個の立場から語られるべきで、そうでないと単なる作者の倫理観で終わると思います。
前者なら一つの絶対に対して多数の読者、後者は言わずもがな。
そうなると>彼が感じたのは〜 からの件の匂いが強くて、あれってなった。
主人公の情緒の書き方がちょっと普通の小説的過ぎると感じたので、どうにもSF読んだっていう気がしなかったです。
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:37:22.35 ID:g2nLGRb50
>>354-358
ジェイムズさんもロバートさんも知らないからSFについて云々は言えないけども思ったことを。
正直に言うと、読むのが苦ではなかったけれど退屈だった。
物語が始まる前段階の設定・背景に対して、展開とか変化とかが少なすぎる。
ラストのエニグマの独白だって設定語りの域を越えていないように思える。
SFだとどうしても設定の分量が多くなるのだろうけど、設定→出来事→結果っていう流れは
ジャンルに関係なく基本的なことだと思う。
チキュウの時間概念が理解できないエスニア・同情を感じるエニグマ、っていう存在自体では
面白くなくて、そこから生じる事態の方が読みたい。本の著者は実はエニグマでしたってだけじゃちょっと弱い。
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:39:56.49 ID:HW46Rk+30
>>390
おう、リアルタイムで遭遇できるとは
この速筆はやっぱ流石っすなあ
内容も面白いと来た



ところで兄さん、
迷える俺に長編の書き方のアドバイスをしてみませんか……
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:46:11.84 ID:mwdHioSmO
>>384わかったお!早速それで書いてくるお!
よかったお!品評会のネタができたお!やっぱり文才ないスレはいい人ばっかりだお!
あれ?ちょっと待つお……そのあと小学生どうしのセクロスが始まるんかお?
困ったお……どうすればいいお……。セクロスの知識がないからセクロスシーンがまったく書けないお……。
もうこうなったらVIPのエロい人に聞くしかないお!
>>384さん!どうしても小学生同士のセクロスシーンが書けませんお!
ぜひ書き方を教えて欲しいお!スレに張りついてワクテカしながら待ってるお!
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:47:10.94 ID:kvE7qjiJ0
>>288
口語体で書くのなら、一貫して欲しいと思う。禿頭とかあるでしょうよって。
というか、別にそう書く必要性を感じなかったので、「何でこの人はこんな風に書いてんだろう?」っていう興味までいかない違和感ばっかりがあった。
趣味って言われればそれまでだけど、別に趣味出すのなんて文章に頼らなくてもいけるでしょうと。
あと、これは俺個人の主観だけど、関係をカンケイって書くとかオママゴトとか、こういうのってほんのちょっとだけ時代遅れで、そのちょっとっていうのが絶妙にダサく見える。
親父さんの世代ってことを表現しようとしたのだとしたら、ちょっとガキがでかすぎる。せいぜい、28〜35くらいでしょう>親

馬鹿馬鹿しいけどちょっといい話って配分難しくて、これはあんま上手く言ってると思えなかった。
切れ味鋭いギャグが一つ二つあったら、話全体が締まったかも。
総じてつまんなかったです。
400赤川次郎の部活さがし:2009/10/21(水) 23:48:25.70 ID:FkhLbO030
370です、許可をいただいたみたいなので書きます、
ちなみに書き溜めとかはしません、一応オリジナルです。
↓からやります
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:49:40.82 ID:mGKBvIiN0
投下は全部書き上がってからにしてくださいませ!
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:50:34.25 ID:mwdHioSmO
>>397あっ!ずりーぞ!なら俺も聞きたい事がある!
>>390アイディア出す時ってどうしてるの?自然とそんなに湧いてくるんかいな?
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:57:06.41 ID:1+lDH//B0
>>398
あれれ〜?ぼく、小学生だ何て一言も言ってないよ〜?

まあ、あれだ。
初めはポケットにうまい棒でも隠しているなどとありがちなネタで
振っておいて、ご開帳したらボッキしたおちんちんでした的な
感じでいいんじゃないか?
で、まあ「なんだよ俺ばっかり!お前も見せてみろよ」みたいな流れで
ちんちんは男の子にしかついていないことを知ったり
まんまんは女の子にしかついていないことを知ったり
観察したり触ったりしてたら首筋に麻酔針が飛んできて
犯人が泣きながら自首して
「◎◎さんの悲しげな慟哭はいつまでも響いていた」
みたいな感じでエンディングじゃない?
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:59:19.56 ID:QAMfYwHY0
>>388
アイデアはいいし、文章も変なところは特にない。けど面白くない。というより、面白みに欠ける。
なんだろう。文章に魅力がないのかな。でもまあよく出来てるんじゃない。話としては。
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:59:59.81 ID:mwdHioSmO
>>400お前はもちつけお
落ち着いたらもう一回テンプレを熟読してくるんだお
このスレの住民は小説の投下はいつでも楽しみにしてるんだお
だけど書き上げてからにしてくれないとみんなでスレを使えないお、そこだけは頼むお
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:02:29.35 ID:hUGJo1HA0
お題ください
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:02:57.58 ID:CW60e1n+0
>>403
NTRはらめええええええええええええええ!
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:03:27.83 ID:boapPaG10
まあ、実際やってみせたほうがいいのかな。

とりあえずお題をねだる。漢字で書くと「強請る」。
ああ、たhしかにねだっている感じやね。

>>406
寝取られ
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:04:06.52 ID:NLDRj/T+0
お題おくれやす
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:04:32.34 ID:Mcvem52u0
>>408
把握
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:07:30.72 ID:0iwsmwnd0
>>257
記号を色々組み合わせてあらすじにしたって……っていう典型だと思う。
何でって、記号はあくまで記号であって、ドラマではないから。
何にが書きたかったのか分からないというより、読み終わってどんな話だったか全く覚えてない。そんな感じでした。
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:08:10.85 ID:boapPaG10
>>407
寝取られは文化の真髄ですよ。

>>409
仮面
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:09:15.21 ID:NLDRj/T+0
うお、普通に書き込めた!

>>412
さんくす!
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:11:34.95 ID:0iwsmwnd0
>>209
畑が違うと思ったんだけど、別にコントとしてやっても某二人組のお笑いユニットみたいな面白さは無いと思う。
言い方とか表情とか仕草とか動きとか。
自分の考えているものが果たして小説以前に文章に相応しいかっていうところを考えてみてほしいと思いました。
書くのは止めないけど、そうじゃないと成長もないと思う。
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:15:44.27 ID:0iwsmwnd0
>>177
最後の1文が書きたかったんだろうかって考えたけど、1番浮いてるのもまた最後の文だと思います。
そもそも、コーヒーとコーヒー牛乳はまるで違う。
面白そうなお題とモチーフだと思ったけど、コーヒーの良さとかこだわりも何もなかったので残念と言わざるを得ないです。
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:32:36.83 ID:uxbcHlpYO
急に過疎ったな保守
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:52:12.87 ID:0iwsmwnd0
>>37
霧という存在をシンボリックに描き出そうと、ひたすら描写を重ねましたみたいな、そういうイメージでした。
こういうのって、それそのものをイメージして書くよりも、その中にいるのと同じような状況の中にいるキャラクターを書いたほうが上手く行くと思う。
創作の方法は個々人で違うから何とも言えないけど。
お題が話の特徴を薄めちゃって結果失敗っていう、このスレでよく見る形になってると思いました。
418赤川次郎の部活さがし その一:2009/10/22(木) 00:55:16.05 ID:h6deGspA0
 それは春という季節がもう終わりを迎えるころだった。

 とある教室、それも放課後の教室で一人、机に頭を突っ伏している男がいた、彼は眠たそうな目をしながら
ぶつぶつひとりごとをつぶやいていた。
 「あぁー眠たい・・・そしてだるい・・・でも帰らなくちゃ・・・」
彼は赤川次郎、今年この私立眠眠高等学校に入って二ヶ月たつ一年生である、彼はこの眠眠高校はじめてのテ
ストで赤点をとり、補修をくらっていた、そしてようやく終わり、半分寝ていたところである。
 「でも帰るのもしんどい、もうすこしこうしていよう・・・なにか忘れてるような気もするけど・・・まぁいいや。」
 次郎は机に頭を突っ伏しながらもひとりごとをつぶやいた、まあ自分の考えてる事がよく口にでるような人なのである。
 次郎はあるていどつぶやき終えると頭の思考を停止させたまた半分寝る状態に入った、次郎はそのまま目を閉じることにした。
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「?」
 なにかが聞こえる、次郎は目を開けずっと突っ伏していた机から頭を離し顔をあげた、そして眠そうな目を
しながら片手を耳にあて、澄ましてみた。
 
 ・・・・イ・・エ・オー・・エイ・ー、エイオー、エイオー、エイオー、

 野球部だった、たぶん練習が終わり最後にランニングといったところだろう、次郎は教室の窓から野球部員達を見た。
 「部活・・・か・・・」

 はい、その一終わりです、いつ書けるかわからないですがもう寝ることに
 します、またいつか。 

 


419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:57:08.82 ID:Y1EmeBqd0
>>418
小学生はもう寝る時間でちゅわ
420赤川次郎の部活さがし:2009/10/22(木) 01:00:22.86 ID:h6deGspA0
あと書き留めはすいません頭のなかにはできてるんでがんばってみます。
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:04:44.83 ID:Y1EmeBqd0
ここそういうスレじゃねぇから
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:05:23.65 ID:BYCl0hIx0
52 名前:文才無しさん[] 投稿日:09/10/22(木) 01:00:51 ID:+bSc7/Wf
通常作 青い空の向こう側 感想
とても読みやすくて気に入った
エニグマは人間?
宇宙人に連れて行かれたとかかな、と思った
設定の作りこみを感じるので、最後の一行はもっと別の情報にして欲しかったな、とも
なぜか酷評されていたようだけど俺は好き
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:13:21.14 ID:CBNo2NkG0
>>420
テンプレくらいは読むべき
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:14:32.75 ID:uxbcHlpYO
>>420
いや、だからさ。普通に書いた小説を添削してほしいなら、そういう投稿サイトがいくらでもあるじゃん。
テンプレ嫁って。そこにさ、お題をもらってそれで小説を書いてください、ってちゃんと書いてあるよね?見えるよね?
もしあれだよ、どうしてもそれを添削してほしいというなら方法もあるにはあるよ。
根気のいるやり方だけど、それに合ったお題が貰えるまでひたすらもらいつづけるとかさ。
とにかく自分で書いたのを好き勝手に晒す場所じゃないのさ。お題もらってください。お題もらったら後は好き勝手書いてください。
この違い分かりますか?住民だってみんな結構好き勝手書いてるよ?でもまずはお題もらって?ね?お願いだからさ。
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:17:48.22 ID:jAYDux/o0
感想ありがとねー
>>394
テンポって大事だね何事も
>>397
長編は俺もそんな沢山書いた事が無いからアドバイスはしようがないな・・・
というかそもそも、百人いれば百通りの書き方があると思うので、自分がやりたいようにやるしかないんじゃないかなぁ
>>402
もう探り探りですよ
>>404
確かにね、癖が少なかったかもしれない

じゃ通常作投下します
426十秒(お題:スローモーション)1/2 ◆LBPyCcG946 :2009/10/22(木) 01:18:29.59 ID:jAYDux/o0
 八かける二の席が二列。それら全てを見渡せる席が一つ。その空間は言わばコンクリートに囲まれた孤島で
あり、中にいる者たちは決して助けを求めず、デスクの上に書類を山積みにして、仕事している風を装ってい
た。
 狂う、とはつまり何だろう。少しづつ、毎日積み重なっていく重みに耐えかねて、土台が割れてしまう事だ
ろうか。それともある一瞬、歯車に異常をきたし、全ての回転が止まる事だろうか。いずれが真かは分からな
いが、男は確かに狂っていた。
 八かける二の席の一番東側、前から三列目に座っていたその男は、課内ではそこそこの地位にあったし、傍
から見れば、年相応に順調な暮らしを手にしているようでもあった。だがその内実、男の中に蔓延ったカビは
確実に男を蝕んでいたし、それに気づく者は誰一人としていなかった。
 課内を見渡す席の前に、男は立っていた。相対して座っていたのは、その席に最も相応しい、課長という人
物だった。怪訝そうな眼差しで男を見つめて、どう怒ろうか、と思索しているようでもある。
「何か用か?」
 それが課長の最後の台詞だった。男はその質問には、結局答えなかった。
 異常な空気をまず最初に察知したのは、課長の席の目の前の位置に座る、女子社員だった。異常である、と
いう事を認識したは良い物の、何らかの手段を取る発想には至らなかった。もしもここに座っていたのが女子
社員ではなく、前日、男と酒を呑みにいった同僚であれば、あるいは何かしらの手段をとれたかもしれないが、
運命に「もしも」は存在しない。
 男は一切声を漏らさなかった。汗もかいていなかった。脈も正常だった。病気もしていなかった。
 しかし、男が懐から取り出したのはオフィスにあってはならない物だった。
 「それ」を最初に目撃したのは、男以外では課長のはずなのだが、きちんと「それ」が「それ」である事を
認識したのは、その時たまたま席から立っていた一番若い社員だった。書類棚で何か探し物をしていて、男が
席から立ったのを見て、なんとなく目で追っていたのだ。懐から出てきたそれが、「ナイフ」であり、「ナイ
フ」が平和的に使われる場面では無いと気づいた瞬間に、男は既に行動に移っていた。
 刃渡り二十一cmのコンバットナイフは、買おうと思えば誰しもが買える物だった。ナイフに関しての銃刀
法は不当な所持を禁ずる法律であり、不当であるかどうかは本人の心がけ次第であるから、結局、課長の役に
は立たなかった。
 その瞬間、を目撃した人物は何人もいたが、ナイフが課長に達する前に声をあげられた人物は一人だけだっ
た。意外にも、課長の席から最も遠く離れた席に座っていた社員がその人物。遠く離れている分、現実味が無
かったのかもしれない。映画か何かで見るワンシーンだと、脳が誤認したのかもしれない。事実、近くにいた
社員はひたすら見るばかりで、悲鳴をあげられたのはしばらく経ってからの事だった。
427十秒(お題:スローモーション)2/2 ◆LBPyCcG946 :2009/10/22(木) 01:19:15.92 ID:jAYDux/o0
 理由、が必要ならば、何個か用意出来る。仕事のストレスによる神経症。個人的な恨み。衝動的犯行。だが、
どれも本当に男の内面を映しているとは言い難い。自分の心は自分にしか分からない。優秀な心理学者をつ
れてきて、説明させる事は簡単だが、それで満足が行くのは果たして何人だろう。そしてそれは本当に理解し
た事になるのだろうか。
 男の行動は進行していく。ナイフは軽く振りかぶった。心得があるようには見えなかった。鋭く研がれた
刃は、ちょうど人間の皮膚のような柔らかい場所を切るのには適正だったし、男は狂っていたが、男の手元に
は狂いが無かった。震えすら抱かなかったのは、ある種脅威的な事だろう。
 右手に握ったナイフは一度男の右半身の外側から、やや反動をつけてまっすぐな軌道を描いた。ちょうど男
の腕の高さに課長の首筋があった事が、男にとってはすこぶる仕事がやりやすい要素だった。男は、課長がそ
の席に座っていた事によって、長い間やりにくい仕事をこなしてきたのだ。最後の最後だけだったが、課長が
そこに座っていた事がようやく、意味を成していた。
 ナイフの切っ先は課長の首を通過した。驚く程手ごたえが無かった。まるでそれまで男を苦しめていた物が、
まるごと全て張子だったかのように思えた。しかしナイフの先端に付着した真っ赤な液体は、確かに、物理
的に言えば「切った」のだという事を男に認識させた。
 その時男が感じていた事を言葉にするのは難しい。せいせいした。と言うと、それは嘘になる。行動はした。
だが、その行動は納得のいく物ではなかった。まるで誰かに無理矢理やらされているようでもある。自分自
身で決断し、自分自身で計画した事だというのに、不思議とそこに自分の意思は無いように感じられたのだ。
自分でやった事ではないのだから、当然満足は得られなかった。夢に悪魔が出てきて、「課長を殺せ」と囁い
たと言えば、よほどそちらの方が男にとっては現実味があったのだ。
 課長の首から、重力に逆らって噴出した液体にも、その現実味とやらは無かった。どうしてこんなに勢い良
く出るのだろうと、男はただただ思った。スーツが見る見る真っ赤に染まっていって、課長と男の着たスーツ
はおそろいの模様となった。
 男の感情は犯行を行った瞬間から少しづつ坂道を転がり始めていた。どうして自分は課長の事を赦せなかっ
たのだろう、などと、そんな都合の良い事も浮かぶようになってきた。男は、目の前に出来上がった死体を見
下ろした後、自分の手に持ったナイフを見て、なぜか微笑みと涙が同時に零れている事に気づいた。涙は重力
に従順であり、したたり落ちたそれは、課長の机の上に小さな水溜りを作って、やがて乾いた。

428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:20:01.89 ID:jAYDux/o0
お題をください
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:21:16.62 ID:khKuJ7H90
>>428
優しい嘘
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:21:35.16 ID:jAYDux/o0
>>429
承知
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:29:19.38 ID:0iwsmwnd0
>>390
こういう話し続けることによって生まれる話題の変化と会話ズレを面白さに転化させたいのなら、オチがそこに集約されていないといけないと思います。
不老不死からスカトロまで話が動いて、結局不老不死に戻った時に、最終的に収束したのは金云々とかのところまでで、残りは処理されていない。
だから、話の構成としてはいい加減だなって思う。
あと、話の形式としては「噺」が1番近いのかなとも思ったけど、それをこういう小説的オチと組み合わせるのは難しい気がする。
何故かって、アイデアを処理する段階で、これが小説としての体を保っているようには見えないから。
描写を重ねてもそれは同様で、ネタ自体がそう見えるから。
結局、小説として読むと面白くないと思いました。
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:31:00.64 ID:khKuJ7H90
自分の出したお題の奴だったから読んだけど、
イマイチ楽しめなかったような
やろうとしてることは、十秒のできごとを、広げていって、
スローモーを表すと言うことなのだろうが、(違ってたら、以下の感想は無視して欲しいが)
あまりそれができていたように思えない。

十秒を2レスに広げるとしても、その中の文章にスピード感みたいなのが
あったほうが、大量に情報が押し込まれる感じがしていいんじゃないだろうか。
これだと普通に十分ぐらいのできごとを書いてるだけに見える。
タイトルとお題を知ってなければ気づけなかったかなと。

こういう書き方みたいなの結構好きで、俺もよくやるけど、
あんまり行動と感想みたいなのを混ぜない方がいいかと思った。
ナイフで切る描写だけにしたほうがシンプルでよさそうかなと。
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:33:24.46 ID:rIrqxhaaO
添削といえば、最近七年スレとラノベ作家目指すってスレ見ないね

>>426
読ませていただきました。
些末な事象を詳細に描写することで、たった数秒の出来事が
さながらスローモーションのように感じられる仕上がりになっていると思います。
ただ若干くどい、気がしないでもないですが。
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:35:47.74 ID:pAi9ZmEM0
お題下さいな
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:37:37.14 ID:CBNo2NkG0
>>434
祝日
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:38:13.35 ID:pAi9ZmEM0
>>435
らじゃ
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:40:37.33 ID:khKuJ7H90
>>431
横からだけど、
小説としての体とか小説的とかって、ただの既成概念じゃない?
文章として、いろんな決まりが抜けていって残ったのが小説っていうようなものだし、
あんまり、そういうの意識しすぎると、整っているだけで、つまらないものができる気がする。

講談社の編集者が言ってたらしいが、
イスラムの宗教関係の話を書く以外は、
何を書いてもいいのが小説です
って、ある小説家がプロになるとき言われたって

ケンカを売ってるわけじゃなく、
こんなことを書いてあったのを読んで、へーって思ったという話だけど
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 01:48:44.97 ID:0iwsmwnd0
>>437
よく読んでもらえば分かると思うけど、「小説としての体を保っているように見えない」のは俺がこれをつまらないと感じた理由ではないです。
話の構成を考えた時に、バランスを保つのが難しい。けれど、それが悪いだとか止めろだなんて言うつもりはないですよ。
あくまで「難しい」だけで、上手い人が書くのなら調和したものが書けるのかもしれません。
あなたの言うように既成概念ですから。
そして、これは失敗で、だからアンバランスに見える、と。そういう意味で書きました。
描写を重ねてそれを小説「っぽく」見せようとも、結果は同じだと。
そして、ここに投下される文章はあくまで小説であることが前提で、そう思って読むので。
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:02:45.90 ID:0iwsmwnd0
>>427
スローモーションって、基本的には演出だと思うんです。
例えば、アドレナリンが分泌されると、周りがゆっくりに見えるとか言いますけど、そんなの体験したことが無いのでどんなものなのかはよく分かりません。
そして、この小説が三人称として書かれているために、俺はこれを演出としてのスローモーションだと認識して読みました。
そうなると、作者様がこの書き方によって何を演出したかったのかが分からない。
大学の映研が自主制作するような映画で、映画好きが自分の知っている映像効果を見せ場に惜しみなく叩き込むような、そういうイメージでした。
仮にこの作品を映画の一部として考えた時に、果たしてこの十秒はなんのためにスローモーションという映像効果が使われたのか?
そういったものがあまり伝わってこないので、そういう書き方をしてみたかった、で終わっている気がします。
ジョン・ウーとかいますけど、必ず使う意味があって、そういうものがはっきりと視聴者に伝わってこないといけない気がします。
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:17:11.26 ID:jAYDux/o0
感想ありがとう
特に俺から言う事はないですが、色々議論してみる流れってのはやっぱ良いね
ひたすら保守ばかりよりは健康的だ
みんなそれぞれ考え方があって、そういうのも今後の参考になるしな

よし、通常作投下します
441手紙(お題:優しい嘘)1/1 ◆LBPyCcG946 :2009/10/22(木) 02:18:52.45 ID:jAYDux/o0
 我が最愛の息子よ、お元気ですか。
 昨日、宝田中尉様から直接お手紙をもらい、あなたが悩んでいる事を知りました。本来ならば、既に出撃中
の身であるあなたに、お手紙の返事を出す事は許される物ではありませんが、宝田中尉様が以前から、お父さ
んと盟友の関係にあったと聞いて、どうにかお願いをし、この返事を書かせてもらっています。
 何分、大して誇れる学も無いですから、文章に至らぬ所もあるかと存じ上げますが、この手紙は一度宝田中
尉様に検閲をしていただいてから届けられるとの事で、どうにか体面を保てるかと思います。お国がこんな一
大事の時に、こんな事をしている場合ではないのかもしれませんが、叱咤激励の手紙であれば良いと、仰って
くださりました。
 あなたの手紙を読んで、正直に言えば、私は恥ずかさを感じました。
 あなたは手紙の中で、何度も死にたくないと言った。家に帰りたいと言った。宝田中尉様は最初、この手紙
を破棄すべきかと悩んだそうです。ですが、名前を見て私の下に届けてくださりました。私は本当に感謝をし
ています。息子がこのような状態で戦争に挑んでいる事を知らず、何が母親と言えるものかと、私は自分を恥
ずかしく思いました。
 お父さんは立派な人でした。最後まで、決して弱音は吐かなかったと聞いています。自分の食べる分を部下
に回し、戦闘機に乗り込んだとも聞いています。あなたもお父さんの事を尊敬しているのであれば、見習うべ
きです。
 あなたがこんなにも弱虫だったとは私は思いもしませんでした。弟の辰治も来年には軍に入ります。兄のよ
うにはなるな、と私は言い聞かせるつもりです。
 もしもあなたが、この手紙を見て憤慨し、やる気を出したのなら、母としてこれ以上の満足はありません。
 しかし、これに挫け、ご同胞の方達に迷惑をかけるようならば、私はあなたを許しません。あなたは本当の
弱虫です。弱虫は軍には必要ありません。すぐに別の部隊に移動になる事を私は切に願います。
 お国の為に死んで下さい。私はあなたを待ってはおりません。


 お婆ちゃんが遺したタンスの引き出しから見つかったこの手紙は、結局、伯父さんには届けられなかったら
しい。「生まれた速さで死んでいくべきだ」と言って、結局イチかバチかの手術を受けなかったお婆ちゃんは、
この手紙を書いた時、どんな事を思っていたのだろう。

442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:19:36.12 ID:jAYDux/o0
お題ください
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:21:11.79 ID:CBNo2NkG0
一分一秒
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:21:34.95 ID:jAYDux/o0
>>443
承知
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:25:46.78 ID:rNLpUb9/0
通常作投下します
446お題:やられ役 1/3:2009/10/22(木) 02:27:00.41 ID:rNLpUb9/0
椎名希は、一言でいえば不思議な人間だ。
幼稚園の頃から十数年、ずっと幼馴染として過ごしてきた私が言うのだから、これはゆるぎない事実。
「えっぐ……ひぐっ、ぐす」
「……どうしたの、椎名」
だから、急に泣いてても、私はあまり驚かない。
「郷ぢゃあん」
「ああこら、制服で拭わないの。ほら、ハンカチ貸してあげるから」
「ありがどお……」
ずびー、と椎名が鼻をかむ。ああ、それはお気に入りなのに……。
「……落ちついた?」
「ぐすっ……うん……」
顔を上げると、椎名は少し微笑んで見せた。
「それで? なんで泣いてたの?」
「それがねぇ、シンちゃんが可哀想でねぇ、すっごく可哀想で……」
「シンちゃん、って……その、『恋愛機関車』の?」
「うん……」
『恋愛機関車』は、マイナーな少女漫画雑誌に載っている、その雑誌の中でも人気が低迷していまっている作
品だ。掲載順は後ろから数えた方が早いし、絵も少女漫画とは思えないほど雑だし、話もあまりいいものとは
言えない。それでもなぜか単行本が10冊を数えるほど続いていて、実は編集長の娘が書いてるんじゃないか、
なんて噂されている。
正直私も、一度読んでみたけど何も感じられなかった。けれど、椎名はどうしてかこの作品の大ファンだ。
「確かに、シンちゃんって明らかにやられ役だったけど……でも、彼女はそれで輝いてるじゃない」
「そうだけどぉ〜……」
シンちゃんと言うのは、主人公であるマキの幼なじみなのだけど、どうにもツキに恵まれない子で、いつもい
つも損な役回りになってしまう子だ。いじられたり、水をかぶったり、マキの機嫌が悪い時に限って粗相をし
てしまったりと、なるほど見ていて可哀想になる。
けれど彼女はオチ担当だから、彼女がなにかしら不幸じゃないと、物語が終わらないのだ。
そんなところが数少ない読者の人気を集め、人気投票ではかなり上位に食い込んでいたはずだった。
447お題:やられ役 2/3:2009/10/22(木) 02:27:58.82 ID:rNLpUb9/0
「でもでも、シンちゃんって、すっごく可哀想なの!」
「うん、いや、それは私も思うけど」
「だってだって、シンちゃんって、マキちゃんに嫌われてるんじゃないかって、ずっと考えてるんだよぉ」
「でも、実際マキはシンのことすっごく好きでしょ? 救われてるんだなって自覚するシーン、あったじゃない」
「そうだけどぉ、マキちゃん素直じゃないから、今月もシンちゃんに冷たくあたるんだよぉ、ひどいと思わない?」
「あー、確かに、いい加減素直になったら? とは思うねぇ」
「でしょお!」
椎名はさっきまで泣いていたのが嘘のようにまくし立てた。
シンの話になると、椎名は熱い。別に自分と被るというわけでもないと思うのだけど、椎名はシンが大好きだ。
シンにされたことは、自分にされたことのように感じるらしい。
「シンちゃんって、毎回ちょびちょびっとしか出てこないけど、すっごく悲しいと思うの!」
「そうなの?」
「そうだよお。一番の友達に、ずっと嫌われてるかもしれないって思いながら一緒にいるんだよ! すっごく
悲しいよ!」
「そうだね……それは悲しいね」
と言っても、シンは本当にほんの少ししか出てこないので、心理描写もほとんどない。
嫌われている云々というのは、椎名の想像のはずだ。
「それでもずっとマキちゃんと一緒にいて、マキちゃんに笑顔で優しくしてあげて、冷たくされても全然態度
変えないんだよ!」
「うん……」
「すっごく健気でいい子だよ! だって私、郷ちゃんに嫌われるなんて、考えただけで怖いもん!」
「え」
一瞬、思考が止まった。
「い、や……椎名のことは好きだよ? 私」
「知ってるけどお」
「そうですか」
それなら、よかった。うん。
「でも、シンちゃんはぁ……マキちゃんのこと大好きなのに、マキちゃんもシンちゃんのことが大好きなのに、
嫌われてるかもって思ってるんだよ……」
「そ、っか……」
448お題:やられ役 3/3:2009/10/22(木) 02:28:49.59 ID:rNLpUb9/0
言われて、自分も考え直してみる。
私が椎名に、嫌われているかもしれないと想像してみる。
すごくこわかった。
「……可哀想だね、シン」
「でしょお!」
得心がいった。椎名があれほど泣くのも分かる気がする。
一番好きな人に、嫌われているかもしれない恐怖。
それをずっと乗り越えながら毎日を過ごしているシン。
それはすごく、尊いものに思えた。
そして、少し怖くなる。
「椎名は……」
「んー?」
「椎名は、私のこと、好き?」
急にシンと自分がダブって見えた。椎名は本当に私を好いてくれているのだろうか?
もし、嫌われていたら……。
私はシンほど強くはなれない。
「好きよお?」
何をいまさら、という表情。
ほっと、息をついたのが自分でもわかった。
「シンって、強いね」
こんな恐怖と、毎日戦っているのだろうか。
途方もない戦いだ。
「たった一言でいいのに。マキが、たった一言分素直になってくれれば」
それで彼女の戦いは終わるのだ。私のように。
「早く、心の底から仲良しになれるといいねぇ」
椎名がつぶやいた。
私たちのように。と、思った。
「そうだね」
口に出すのは、恥ずかしかった。
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:30:23.51 ID:rNLpUb9/0
以上です。感想、アドバイスなどありましたらよろしくお願いします
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:40:44.67 ID:rIrqxhaaO
>>446
読んだ。
こういう話に自分の興味が向いていない故に、文章世界に引き込まれはしなかった。
しかし話の作り方は上手いと思った。
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:41:15.98 ID:CBNo2NkG0
>>446
シンの立場に対して「やられ役」って言葉を使ってるのに違和感がある
無理にお題の言葉を入れる必要はないんじゃないだろうか
お話はほのぼのしてていいな
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 02:50:42.50 ID:TIsd6dVgO
>>446-448
報われやがって・・・的な

作中作ですが『恋愛機関車』ってなんかいいタイトルだなと思いました。キラリと光るというか
……煙たいとるですが

でもまあ、報われやがって的な読後感で、モヤモヤもないかわりに、ズドーンとも来なかったり
どうせならもうちょっと、ねえ
作者の狙いはどのあたりにあったのかしらん……

しっかし百合はいいよなあ。そして読み安かったす
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 03:01:07.68 ID:bw5rEq5A0
お題ください
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 03:02:07.40 ID:CBNo2NkG0
>>453
アンカー
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 03:02:32.47 ID:rNLpUb9/0
>>450
ありがとうございます。食指が伸びないのに読んでいただいて光栄です
構成力に評価をいただいたということで、大変嬉しいです。これから頑張りたいと思います
改めてありがとうございました

>>451
違和感ですか……個人的にはぴったりの役柄を与えたつもりでしたが、どうやら少し僕の感覚がズレてるようですね
貴重なご意見ありがとうございます。今後の励みにします
雰囲気を気に入っていただけたようで嬉しいです。改めてありがとうございました

>>452
報われやがって、ですかw なかなか面白い感想ですねw
『恋愛機関車』についてですが、実はルビで「ぼうそうきかんしゃ」と読ませる裏設定があります
蛇足かもしれませんが、参考までに

核心部分をあっさりさせ過ぎたかな、というのは僕も思っていました
いちおう狙いとしては、「シンや郷のように引っ込み思案な子に対する指針」と
「それ以外の方々にはふんわりと温かいもの」といったところでしょうか
構成にばかり気を配っていて、その辺りが曖昧だったのは否めません。今後気を付けていきたいと思います
女の子は書きやすいですねw 読みやすいとの評価、ありがとうございます。長所を大事にしていきたいです
改めてありがとうございました
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 03:03:25.45 ID:bw5rEq5A0
>>454
把握
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 03:29:59.82 ID:TIsd6dVgO
BNSK有数のマグマ埋蔵量を誇る◆LBPyC火山の活動が久しぶりに活発化していると聞いて
>>441を読んでみたけど、よくわからんかったのです……

よくある構図だと、お母さんが心を鬼にして息子を死路へ赴かせるという戦時下の悲話な
のですけど、これはなんか裏があるような。作者が作者だからというのもありますが……
結びで、手術は無用といったお祖母ちゃんの生き様に光があたる、その辺りの枝葉の整理
もこの話に限っては、なんかついてないような……

一読してすっきりと呑み込めませなんだ。うーん、俺のアタマの問題、かーもね

はい!はい!
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 03:36:15.34 ID:TIsd6dVgO
>>455
『恋愛機関車(ぼうそうきかんしゃ)』。恋愛≠暴走……秀逸なw
参考になりましたよ
長所こそ宝
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 03:57:04.54 ID:Mcvem52u0
NTRの話書いてたら、なんか笑えてきた
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 04:50:26.00 ID:5iRJXffa0
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 06:04:48.82 ID:6WSn3pWv0
一九九×年世界は保守の炎につつまれた!!
だが、BNKSは死滅していなかった!!!
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 06:05:59.10 ID:CBNo2NkG0
モヒカン「ヒャッハア〜 ここの村にはまだお題があるぜ!」
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 06:12:36.70 ID:6WSn3pWv0
>>462
「たねもみ」で勘弁してください
無理ならこの「でかいババア」で
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 06:41:19.19 ID:CBNo2NkG0
でかいババアの方でイかせてもらおう
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 07:10:42.03 ID:Ld/zA/Z10
おは
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 07:21:07.83 ID:ozR/vfKb0
ようじょ
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 07:27:17.25 ID:ozR/vfKb0
     |┃三          /::::::::ハ、\、::::::::\\::::::::::::',
     |┃            i:::::::イ  `> ー─--ミ::::::::::::|
     |┃            {::::::::|    ::\:::/::::  \:::リ-}
 ガラッ. |┃            ',::r、:|  <●>  <●>  !> イ
     |┃  ノ//        |:、`{  `> .::  、      __ノ
     |┃三          |::∧ヘ  /、__r)\   |:::::|
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     |┃三         ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |::::://:从
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 07:46:27.26 ID:6WSn3pWv0
(・∀・)カエレ!
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 07:47:56.90 ID:uxbcHlpYO
              / ̄\         |┃┃
              |     |    三   .|┃┃
              \_/         |┃┃
                |   三       .|┃┃
             / ̄ ̄ ̄ \       .|┃┃
           /   :::::\:::/:\   三 .|┃┃
          /    <●>::::::<●>\ 三  .|┃┃
          |      (__人__)   |    |┃┃
          \      ` ⌒´  / _/`||┃┃
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∩ノ |┃┃ ピシャッ!
          |  |           | ̄ ̄ |┃┃
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 08:22:28.65 ID:rIrqxhaaO
あげ
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 08:47:36.80 ID:CBNo2NkG0
通常作投下しま
472お題:でかいババア 1/1  ◆Jtfw/JwDtc :2009/10/22(木) 08:52:15.87 ID:CBNo2NkG0
 勘太郎には、大きな悩みの種が一つあった。もうじき喜寿を迎える、勘太郎の祖母の事である。
 一般的に「祖母」と言われて思い浮かべるのは、しわくちゃで、腰は曲がって、耳が遠い、いわゆる「おばあちゃん」である。
孫に大層優しく、優しい味付けの料理を作り、一家をいつも優しく見守っている、そんなおばあちゃんである。
 だが、勘太郎の祖母は「ババア」であった。それもとびきり「でかい」ババアであった。
 体を走る皺はギリシャ彫刻のように深く一直線で、垂れ下がった所は一切無い。
 腰は曲がるどころかむしろ反り返っていて、背は一家の誰よりも高い。
 その地獄耳は、3軒離れた家の前を歩く勘太郎が発した悪口を聞き逃さない。
 誰に対しても態度がでかく、作る料理は大味で、一家を大声で取り仕切っている、そんなババアであった。
 勘太郎、という今日では少々古風に過ぎる名前も、祖母が決めたものだ。ババアは権力もでかいのだった。
 勘太郎が小さい頃からババアに日々からかわれていた事も、想像に難くないだろう。勘太郎も黙ってはおらず、
これまで何度も仕返しをしようと試みたことはあったが、そのことごとくは返り討ちにあってきた。
 老いてなお盛ん、腕っぷしも強ければ頭も切れるババア相手では、勘太郎には万に一つの勝ち目もなかった。
 しかし、そんな勘太郎に復讐の機会が廻ってきた。ここ数日、ババアに元気がないのである。
 食事はドンブリ飯一杯で済ませ(無論おかずは全て平らげていたが)、早朝のランニングは
一時間程度で切り上げてしまう、それはそれは普段のババアには見られない萎れっぷりである。
 十年に一度あるかないか、勘太郎にこの好機を見過ごす手は無かった。
 決行の日、勘太郎は夜遅くに部屋を抜け出して、台所へ向かった。明日の夕食は鍋の予定である。
 準備のいいババアであれば、鍋の具は事前に用意してあるはずだ。
 果たして冷蔵庫からは大きなコンニャクが入手できた。寝ているババアの顔面に落とすには最適のアイテムである。
 あとは、ババアに気付かれないよう寝室に忍びこめば良いのだが、ババア相手ではこれが最も難しい課題である。
 コンニャクを手に、勘太郎は忍び足でババアの寝室へ向かう。
 寝室の戸に近づいたところで、勘太郎はある違和感に気づいた。ババアのイビキが聞こえない。
 気付かれたのでは、と一瞬たじろいだ勘太郎だったが、すぐに別の考えが脳裏をよぎった。
 最近元気の無かったババアの姿が、急に思い出される。足音が立つのも構わず、勘太郎はババアの部屋に飛び込んだ。
 ぺとり。
 水気を含んだ冷たい物体が頬に当たり、勘太郎の体毛が逆立つ。
 ぺとり、ぺとり。腕を、脚を、首筋を、次々と不気味な感触が襲う。勘太郎には分かる、この感触は。
 大きな笑い声が響き渡った。周囲がにわかに明るくなる。
 電気の点いた寝室。天井から沢山のコンニャクが吊るされた寝室。その奥で、仁王立ちしたババアが豪快に笑っていた。
 全てはババアのでかい掌の上。発想のでかさでも勘太郎の完敗であった。
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 08:57:51.48 ID:CBNo2NkG0
あ、おしまいです
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 09:14:56.89 ID:uxbcHlpYO
>>473
あ、ババアババアうるさいので漫☆画太郎先生みたいなのかとおもた
違った、昔話とか童謡っぽい感じだった
感想か、普通かな?個人的にはもうちょいギャグが欲しかった
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 09:19:58.68 ID:uxbcHlpYO
              _,. ---- 、
.         ,.  ´       `   、
       /              \ \
     /    /      ,|      '.  ヽ
.    /    /|   / ./ !      | |二7ハ=、
     f ! | l| |  l|  l| '   | | | 〃{{^ヽ》
     | |l || l| |  l|  l|  '. ||| | | {{_,リ  i′
     | |l |N`ト.! ,ハNイ   V从.| | | /| !  ここでまさかのおはようじょ
     | |l |r=ミ、     _z≠寸卞| |/⌒i/! リ
     7Tハ|{ 弋リ   ´ 弋t少 ノ|リ j´; ||/  
.    {{_|ヽ{xx   ,   xxx    |/ / ,.イ .|ハ
      ∨ヽ.             .ィfT´ハ| /
       \|`ト .._‘`_ .   ´ |ハ|⌒厂`}
            \| !{ { |   _,. /  /´ ̄`丶、
              }ムヽ\|`  ´z≦二イ        \
            | {`` '"´ ̄}}  \/        \
             {         {{    X.__         ,}
                \ー¬、           )     /ハ
              {   `  ̄       |ヾ二二´//ハ
                `ト         ノ7、く二´-‐ ´,/
              人    二ー-    入/二二二j
             rく:\            ,. --〈ミ二二ア
             |:.:.:.:/:\ ー- 二  /:}:/-/` ーァ'´
           /ハ:.:.:ヽ:.:.{`ニ:.ーr:く:.:/:.:,r ′ /、
             廴Uハ:.:.:.:.〉:\:._:.:.j:.:.:.ヽ:.:fニ} }   }
               ′ヽ:.:}:.\_}_:f:.:.:/⌒´ し__ノィ´}
             i   \_:/:.:.:.\{        /_ノ
             |     /` ー一′      , ′
              {\ __,f         , ′
             |    |\        /
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 09:25:37.19 ID:CBNo2NkG0
>>474
ありがとう
もっとはっちゃけるか

>>475
美しい
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 09:57:07.61 ID:CBNo2NkG0
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 10:38:02.15 ID:rIrqxhaaO
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 11:45:24.46 ID:A17ZXNPo0
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 11:50:33.65 ID:TIsd6dVgO
>>472
寝起きだったからババアがココアに見えた

ババアが元気で何よりだと思いましたけど、数日かけた割にはイタズラが・・・なあ

最近は喜寿くらいじゃ腰も曲がってないしお年寄りも元気。そういう意味ではババアは米
寿、卒寿でもよかった気がしますが、そうすると相手は孫じゃなくて曾孫とかにしないと
あれになっちゃうか…

もう少し二人のあいだのキャッキャウフフが見たかったような
見たかないような

なんかちょっとしたことで更に良作になったのではないかと読んでて思った。でも嫌いじ
ゃなかった。かわいくて好きだに
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 12:35:07.98 ID:EKY2N6tOO
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 12:37:24.02 ID:auA+CdJX0
今日も今日とて小説書く
お題くれ
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 12:42:30.11 ID:TIsd6dVgO
>>482
留学生
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 13:01:15.83 ID:VLH9Z1zfO
>>483
把握
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 13:58:10.20 ID:TIsd6dVgO
変わり身の術だ・・・
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 14:58:04.44 ID:TIsd6dVgO
過疎
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 15:10:20.82 ID:OFBBKJgx0
お題plz
488以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 15:49:15.91 ID:LnPGMNd0O
未遂
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 16:25:26.08 ID:rIrqxhaaO
揚げ
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 16:37:27.25 ID:OFBBKJgx0
>>488 把握
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 17:16:02.79 ID:LnPGMNd0O
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 17:16:09.41 ID:uxbcHlpYO
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 17:33:20.52 ID:uxbcHlpYO
過疎ってんのか、たしかに保守だけだとさみしいな。
だれかお勧めのラノベかエンタメ小説ないか?最近あんま読んでないんだよな……
あとは感動系や泣き系のこれぞって名作もよろしくお願いします。
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 17:39:22.60 ID:vLOHuNlf0
神様のパズル最近読んだけどよかったよ
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 17:44:50.16 ID:auA+CdJX0
神様のパズルってまた古いのがwwwいや、面白かったけどな。設定練られてたし。
ヒロインが幼女じゃないから、好みじゃなかったけど。

というわけでオレは神様繋がりで、神様のメモ帳をオススメ。面白かったぜ。
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 17:50:54.93 ID:CBNo2NkG0
ドクロちゃんで泣いたのは俺だけでいい

>>480
ありがてえ
設定練る余地ありか
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:04:53.50 ID:C1phh3kB0
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ
から恐ろしい名作臭がする
買ってないけど
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:16:56.15 ID:ywnMQWcu0
ババァええのう

ここってポエム投下してもおk?
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:18:55.99 ID:by8p77jy0
お題くれー
三つくらいー
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:36:58.41 ID:TIsd6dVgO
きょうの過疎は重症だ

>>499
廊下
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:37:53.67 ID:jU5gcOaj0
>>499
時計
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:38:34.56 ID:D8nt4Yma0
>>499
未来
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:38:50.69 ID:uxbcHlpYO
>>498お題もらってから書くならあまり問題ないよ。
でもここは小説スレだし小説を期待して来てるから、詞に対してはほとんど感想がつかないと思う。
>>499
>>500そうなのか?あまりこの時間帯こないからわからん
504以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:39:14.37 ID:by8p77jy0
>>500-502
把握しますた
505以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:57:14.30 ID:uxbcHlpYO
神様のパズルに神様のメモ帳か、今度本屋でチェックしてみよう
撲殺天使ドクロちゃんて原作ラノベだったんだな、初めて知った
俺は小説だと最近読んだので面白かったのは上橋菜穂子の守り人シリーズぐらいかな
506以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 19:13:21.38 ID:uxbcHlpYO
俺だけ暇なんかな保守しとくか
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 19:17:19.48 ID:CBNo2NkG0
しかし神様が題材のラノベって多いな
ラノベに限らずSFでもそうか
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 19:27:31.93 ID:uxbcHlpYO
使いやすいんだろうな
神的な存在や道具や能力だせばなんでもありになるだろうし
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 19:37:33.77 ID:ywnMQWcu0
>>503
わざわざありがとう

ルール読んでなくてごめん
実はもう完成してるから、もうおだいにはこたえられないんだ 
しかるべき場所を探してあげることにする
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 19:53:49.43 ID:uxbcHlpYO
はい、詩かー創作頑張ってね
詩は詳しくなくて中原中也ぐらいしか読んだ事がないけど、結構おもしろそうだよね
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 19:59:00.82 ID:TIsd6dVgO
ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよんとか言ってたら愉しいだろうな
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:06:38.53 ID:uxbcHlpYO
いいよね中也、言葉の響きがすごい。響きだけでグッとくるというか
あとは宮澤賢次ぐらいしかしらん
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:13:14.89 ID:TIsd6dVgO
宮澤賢治は擬音語とか擬態語だけでもう愉しくなってくるw

ぎゆつく、ぎゆつく、ちらけろ、ちらけろ
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:22:15.56 ID:EKY2N6tOO
くやくや
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:27:55.23 ID:uxbcHlpYO
あそこら辺の人たちの言語感覚はぜひ見習いたいし模倣したいところだよね
ただどこでどう使えばいいのかはわからんし、使い方難しそうだけどさ
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:53:29.24 ID:uxbcHlpYO
青空文庫で読み返してきたけどやっぱり賢治すげーな
見てるだけで気持ちがすっとなるわ
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:06:24.75 ID:TIsd6dVgO
すっとなったり、ガーン、ドロドロドロドロ、ノンノンノンノンってなったり
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:17:45.83 ID:uxbcHlpYO
ノンノンノンノンってオツベルと象だっけ、懐かしいな
賢治は名作多いよな、やっぱ好きだわ、ダメだ賢治は好きすぐる
いよっし、ようやく創作意欲が湧いてきた書くぞおおおお!
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:33:52.10 ID:ozR/vfKb0
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:47:02.22 ID:CBNo2NkG0
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:52:28.60 ID:Ld/zA/Z10
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:56:24.09 ID:YecyEmaX0
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:10:19.25 ID:uxbcHlpYO
       / ̄ ̄ ̄\
     /     _  ._\
.     |     ´・ .〈・ リ
      |  ,. ヽ  r、_) |
.      | / /  `ニニ' /
       / /         }
       〈 <        },、
        iヽヽ.__,、    / < 
       ヽ.ヽ  < __ノ\_>
        `ヽ\_>、
         ) ) ))
         (´  ̄`ヽ`ヽ
         ̄ ̄ ̄  ̄
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:10:57.41 ID:CBNo2NkG0
わしが干した
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:21:54.54 ID:uxbcHlpYO
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:33:52.95 ID:uxbcHlpYO
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:43:28.69 ID:EKY2N6tOO
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:55:55.65 ID:q5bBDAcz0
529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:02:13.45 ID:EKY2N6tOO
誰が干した!
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:16:44.68 ID:uxbcHlpYO
絶望した!せっかくきれいな星空のAA用意してたのに、干し柿で止まるそんな文才ないスレに心底絶望した!

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 .  .     . ,     。       .           .  ,    .
      。                 ゚   .           。
 , .        .           ,       .     .
    。 冥王星は      ∧∧ ∧∧ 
      星になったのね ( :;;;;;::)( :;;;;:: ) あぁ
.   .             /:;;;;;:| | :;;;:.:ヽ
    .            (::;;;;;;:/..|:;;;;;;: ::)〜
      ‐''"´'''"""''"`''""`"""''''''"´'''"""''"`''""""'''"''''''"`"""''''``'‐
531以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:26:47.82 ID:ozR/vfKb0
>>530
キレー過ぎてサ……言葉に出来なかったんだろうぜ
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:42:22.47 ID:CBNo2NkG0
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:50:12.58 ID:ozR/vfKb0
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 00:01:51.32 ID:l4+jSPJx0
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 00:03:24.52 ID:CV+ECnh60
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 00:20:43.86 ID:3yAAwsGS0
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 00:21:44.85 ID:2D0y0CE40
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 00:44:54.77 ID:Xm8ZG3LhO
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 00:58:55.63 ID:8nzRiISZO
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 01:10:14.18 ID:Kh5BBvT40
久しぶりにここへ来て久しぶりに書きたくなった。
お題頂戴な。
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 01:10:57.37 ID:l4+jSPJx0
>>540
妖怪
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 01:27:56.09 ID:Kh5BBvT40
了解!
DSドライブ・スタンバイ!
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 02:09:52.74 ID:3yAAwsGS0
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 02:24:31.11 ID:Kh5BBvT40
通常作透過します。
545お題:妖怪 1/3 ◆IaQKphUgas :2009/10/23(金) 02:25:34.49 ID:Kh5BBvT40
「僕はね、その内文壇をあっと言わせてみるよ。今はこうやって燻っているけれど」
 何気なく、菊水という名の居酒屋へ入っていった私に、そういった声が聞こえてきた。
 店内は明るく、よく暖房も効いており、快適であった。外は雨。じめじめとした熱気から、
店内に移るのは心地よかった。
「こうしていくつか発表していて――ほら、これとかさ――手応えはあるんだよな、皆の反応も良い。
けれど、なぜそれを公募に出さないのか。怖いからじゃない。機じゃないのさ」
 一人の男が、仲間の者に、何か話して聞かせている風であった。
 私は、端の席に座り、なるべく彼らの会話の邪魔にならぬよう、静かにしていようと思った。
 店員がやってくる。私は熱燗と、適当なつまみを頼んだ。
「機というのはつまり、歴史的なポイントがくるのをまっている。まだ早い。時期が早すぎて正当な
評価を受けられなかった作品は、多聞にある」
「○×さんのものは、前衛的ですからね」誰かが合いの手を入れた
「そう、前衛的だ。とにかく大衆的ではない。大衆的とは忌むべきことだ」
 熱燗とつまみが出来た。えらく早い。恐らく出来上がりがあったのだろう。
 味には期待しない方がよさそうだ。一杯飲む。案外と旨い。
 つまみにも手を出す。少し冷えているが、これも旨い。
 これは名店を見つけたかもしれない。
「とかくこの世は、安易なものが持て囃されるが、我々未来ある文土は、そういったものに汚染され
てはいけない。自己を持つべきだ。文土として自立をすべきでさ――」
 そこで話が途切れた。私は特に、何を気にするでもなく、ただ舌鼓を打っていたのだが、一人の青
年が私の方を叩いたので、中断を余儀なくされた。
「何か?」振り向きざまに言うと、その青年は感激の面持ちで、
「作家の××さんですよね!」と言った。
「えぇ、そうです」
「すごいなぁ、こんなところで会えるなんて、いや、凄い。僕、大ファンなんです。是非、その」
「握手しましょう」
 私達は握手し、互いに微笑んだ。青年はしきりに「すごいなぁ」と言っていた。
 その後質問攻めでも始まるかと思ったのだが、ただ握手のみで、その青年は去っていった。
 こちらのプライベートを察してくれたのだろう。その背中を見送っていると、青年が突如立ち止まった。
「あの男はなんだね」
546お題:妖怪 2/3 ◆IaQKphUgas :2009/10/23(金) 02:27:46.18 ID:Kh5BBvT40
 一人話し込んでいた男が、尋ねる。作家の××さんです、と青年が言うと、彼は青年をじいと睨み、
そして平手でぶった。
「大衆作家の筆頭じゃないか! お前はそんなものが好きだったのか! 見損なったぞ」
 あまりの出来事に私は呆然となったが、周囲の取り巻きは何も言わない。むしろ、馬鹿をやったな、ぐら
いの目で見ている。それらを感じている内に、私自身の気分も、幾分か興奮してきてしまった。
 私は席を離れ、つかつかと、青年達の方に歩み寄っていった。
「きみ、いくらなんでもやり過ぎではないかな」私が言うと、ぶたれた青年と、ぶった男が私を見た。
 取り巻き連は、早くも何か別の話を始めたようで、固まってぶつぶつと喋っている。
「あなたには分からんだろうが、我々は会なのだ。会として、あなたのような作家は認められない」
「私のことはいい。それで彼をぶつ理由がどこにあるのかと聞いている」
「会の禁を破ったからだ。俗物的では駄目なのです」
「ちなみに会とは、どういったものなのかな」
 私はあえて、ぶたれた青年に話を振ってみた。
「えぇ、と、我こそはと思う者同士が集まって、互いに小説を書き合う……会です」
「それでなぜ俗物性が駄目なのか」
「○○さんがお好きではないので……」青年はそう言った。
 私はそこで、大体話が飲み込めてきた。要するに、会の禁などなく、単に一番力を持つ○○とやらの好み
に過ぎないのだ。
 恐らく、仲間内では一番小説が上手いとかで、持て囃されているのだろう。それで、いつの間にか会の
トップといった立場にいるのだ。
 私は意地悪をしてやろうと思った。青年の代理復讐と言ったところだ。
「どれ、じゃあ君の小説を一つ、見てみたくなった。見せてくれるかな」
 普通に考えて、嫌っている作家に見せるはずがない。だが、そういった俗物性を嫌悪する人間ほど、
いざといった機会が訪れると、簡単にその境界を踏み越えるものだ。
「ふん」
 と鼻で笑い、男は手持ちの(いつも持ち歩いている風だ)原稿を手渡した。
 めくるふりをして、いくらか表情を観察してみたが、冷静を装いながらも、期待と不安で溢れている表情だ。
 若干だが汗もかいている。
 読み終えた私は、正直な感想を言うことにした。
「駄目だな」
547お題:妖怪 3/3 ◆IaQKphUgas :2009/10/23(金) 02:28:57.01 ID:Kh5BBvT40
「え」男は頓狂な声を上げた。
「まず、前衛という言葉に逃げている。言葉の無作為性を、そのためにしている。そして何より引き込まれる
ものがない。それはすなわち、読者というものが主眼にないことだ。
 如何にもアマチュア然とした小説だ。アマチュアによるアマチュアのための小説で、甘い」
「お前に何がわかる!」憤然と、男は拳を上げた。そこで取り巻き連も、驚いてこちらを見る。
 男は、憤怒に表情が歪んでいる。目にはうっすらと涙のようなものすら見られた。
「君は妖怪を信じているかね」
「なんだと」激怒のまま、男は私の言葉に反応した。
「妖怪とは、古い物や長く生きた者への憑きものなんだ。古いから大事にされているが、憑かれるとただの
化け物さ。はっきり言うが、今この会にとって、君は妖怪でしかないな」
「なにを、この」
 男が私に、飛びかかろうとする。取り巻きの連中がそれをとめ、なにやらなだめている。
 おいとました方がよさそうだ。
 私は勘定をテーブルに置き、そそくさと出口へ向かった。
 出がけに、
「そうそう、良かった言葉もあるぞ。私を大衆作家と言ったことだ。私はそれに誇りを持っているからね、
ありがとう。ではまた」
 そう言い、出て行った。
 あの青年が、再び八つ当たりにぶたれないことを祈るのみだが、さて外は再び雨だ。
 見ると空はすっかり落ち、雲間に星がちらと見える。どこかもう一件、別のところで飲み直そうと、私は歩を進めた……
548以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 02:34:19.68 ID:Amd2qHEn0
どっちかっていうと、プロの方がアマチュアより
前衛的だよなあって、このスレなんかを見ていていつも思う

だからプロなんだろうけど

なので、イマイチ楽しめなかった
そういったプロアマについての価値観の好き嫌いは置いておいても、
主人公が正しいみたいな雰囲気が全体に流れているので、
好みにあわなかった。
もっと、多視点からの良い悪いみたいなのがあったほうが、
話に厚みが出るんじゃないだろうか、と個人的には思う
549以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 03:08:34.12 ID:vwDKp6Wd0
読んだー

文章読みやすいし、内容凄くよくまとまってると思う
けど主人公がむかつくから内容は好きになれなかったよ

なんていうか主人公の正当性を引き立てるために用意された小物っぽい悪役と、それを退治して自己満足に浸る主人公がどうにも好きになれなかった
主人公はいいことをしたと思って気分がいいだろうけど、この後の展開を考えるとしてぶたれた青年は会に居づらいだろうし、○○さんだって面子が丸つぶれだ
むかつくのは分かるけど自分からちょっかいだして、引っ掻き回したあげく自己満足して帰っていく主人公を見るとなんだかなあって思う

特に主人公がプロの作家で相手がアマチュアの作家なんだから力関係が完全に主人公の方が上なわけで……
それなのに大人気なくダメ出しして意趣返してるだけに見える(例え主人公の素直な感想であったとしても)のがちょっと問題なのかも
言いたいこと言ったらさっさと帰るしね、この主人公

あと、アマチュアの小説クラブ知らないからあれだけど、俺ならこんな嫌な奴いたら会やめるんじゃないかなと思ったよ
個人的には、この展開だとオチで殴られた青年が主人公に対してキツイこと言ってくれたらちょっと溜飲が下がったかも
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 03:19:18.40 ID:Kh5BBvT40
ありがとうございますー
お二人とも同じような批評で、ちょっと内容を考えてみますね。

自分なりに皮肉を入れたのですが、よくよく考えるとこの場には相応しくない(要らない)ものでした。

ぶっちゃけちゃうと、会ってのはここのことで、古参が力を持ちすぎるとこんなことになるかもねー
だから調子乗るなよー みたいなことを言いたかったのですが、ちょっと物語物語し過ぎて主題を見失っています。
あと、そもそも、ここにそんな力を持つ古参はいないですし、生まれようがないので、全く無意味な作品でした、
お目汚し失礼。
551以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 03:50:16.91 ID:vwDKp6Wd0
すっかり保守心に火がついちまった
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 04:33:47.19 ID:vwDKp6Wd0
保守!そういうのもあるのか
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 05:32:00.92 ID:vwDKp6Wd0
あの親父、若い頃保守やってたんだなあ
554以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 06:16:34.36 ID:q497Xo4gO
保守の奥深さ…それに気付くのはきっとずっと先のことさ
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 06:31:35.46 ID:DkNPBXMTO
最近めっきり書けないので想像力を刺激するお題ください
556以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 06:36:01.04 ID:vwDKp6Wd0
>>555
どういうのがお好みかは解りませんが

黙示録
バミューダ・トライアングル
古代文明
宇宙の果て
蠢く邪神

の中からすきなのどうぞ
557以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 06:52:44.53 ID:DkNPBXMTO
>>556
ありがとうございます!
見事に刺激されましたw
迷いますが邪神さんをいただいてきます
558以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 07:00:15.87 ID:Pec/73QO0
>>547
>古参が力を持ちすぎるとこんなことになるかもねー だから調子乗るなよー みたいなことを言いたかった

えーと、この作品を読んで俺はそういうメッセージは全く読み取れませんでした。
むしろ、このプロこそ正しい、このプロが全てみたいな、そういう独善性が見て取れる気がしました。
ちなみに、ここで俺が言ってるプロっていうのは、あくまでこの人称の人物のことで、広義としてのプロではないです。
プロをあくまで数学的な記号、不等号が当てはまる対象として使い、会の偉い人をテンプレートな小物とし過ぎた&プロを大物然とした態度の小物として書いたことが全てで、
結局のところ、超小物の鼻を小物が折ったみたいな、いわゆる駄サイクル内の出来事にしか見えません。
よって、このスレのことを言いたいのかなっていうのは、もうそういうテーマで書かれてるからすぐに分かるけど、俺がこの作品から読み取ったメッセージは

「ここでの上手いやつなんて、所詮この程度だよ」

みたいな。いわゆる創作に関する横のつながりを、作者様は否定したいのかなって思いました。
これはすごく曲解なのかもしれないんだけど。
で、そう理解したとして、この作品では作者様の考えに説得力を持たせよう、共感させようという努力がなされていない(これは多分わざと)ので、スレが好きな人ほど嫌いに感じるかもしれないという。
なんとも評価のしづらい作品になってると思います。

色々書いたけれど、つまんなかったです。
こういう作品って、思考とか価値観を見せるという点で、意見の向こう側にある作者様に多少なりとも興味を持てなきゃ面白くないと思うんです。
生きている年数=恋人いない歴の男が恋愛ハウツー本書いてるような、そういう感じ。
どうせなら、作品説明のレスも大物然とした傲慢過ぎるだろJKって笑えるくらいの、興味持てる内容だったら良かったのにって思います。
そんくらい作品のためにやってくれたら、やっと興味持つ人が出ると思うので。何より2chですしね。
559以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 07:42:55.02 ID:q497Xo4gO
ねむい…だが…いかな睡魔も俺の保守魂を折ることはできないぜ…
560以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 07:46:30.18 ID:mz69AQC00
グハハハハ、貴様に保守が務まるかな?
さあ……こっちに来い、甘い夢を見させてやるぞ
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 08:02:18.97 ID:8nzRiISZO
おはー
>>556ちょっと迷ったけどその余ったお題全力でもって横取りして頂いていきますね!

うーん、ここのスレで力を持ってる奴とか……そんなのいるの?そんな奴ボロクソに叩かれそうだけどなぁ
ハッ、まさかこれ面白い物が書けないのに、毎回全巻だけはやたら偉そうだったりする俺の事だろか……
結構昔からいるしなぁ。古参なのに面白いの書けないとかなぁ。嫌だ死にたい士農工商
でもたとえ面白い物書けるようになったとしても、自分の考えを押しつけちゃいけないって事かな。
なるほど、確かに最近ようやく人が書いた物に対してどこが駄目とかでてきたからな。前はどれもこれも自分じゃ書けないのばっかだったし。
とかく自分の意見を押しつけない様にするって事かな?でもそれじゃあ素直な意見じゃなくなるような気もする。
でもよく考えたら、そんなに真剣に悩むほどまだ小説書いてないんだよな俺。書こう書こう。
562以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 08:27:20.97 ID:Kh5BBvT40
>>558
や、仰ることご尤も。

そもそも状況設定がおかしいので、アイロニーとして機能していない、初歩的なミスでした。
かといってガリヴァー旅行記みたいな小説としての普遍性もないしね。

大物然>
前にやってこっぴどく叩かれたのでそれはやめました。
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 08:50:06.64 ID:Kh5BBvT40
>>561
>うーん、ここのスレで力を持ってる奴とか……そんなのいるの?
いないです いないですw
564以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 09:15:58.76 ID:TId9SPI10
全感なんか見てると、影響受けてね?って思うことあるけどな。
ひとりが批判的だとみんな批判的になるっていう。
いや、それが総意なんかもしれんが、筆力の向上という趣旨なんだし
もっと言い方あるだろうと思うときはあるw
565以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 09:59:54.02 ID:/yru12PCO
>>545のやつ、何だか色々書かれてるみたいだけど俺は面白かった
技術としては素人だけど
(でも最後まで苦もなく読めた。文が丁いい)
あえてこれを書くってのに好感が持てる
次がんばって
566以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 10:57:01.20 ID:GLD/n3Gn0
おはん
567以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 11:40:09.69 ID:GLD/n3Gn0
なに今日あつい



ほしゅ
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 11:55:47.75 ID:CYScSwgwO
品評会がきっついネタしか思いつかないです
さわやか作品のネタどこかに落ちてないですか
569以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 12:30:49.74 ID:q497Xo4gO
>>568
つ 教育テレビ
570以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 13:00:09.53 ID:GLD/n3Gn0
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 13:31:07.11 ID:UBSrUokL0
572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 14:16:18.39 ID:q497Xo4gO
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 14:38:02.23 ID:q497Xo4gO
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 15:06:13.11 ID:GLD/n3Gn0
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 15:48:59.21 ID:Vgd2niod0
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 15:51:01.19 ID:Vgd2niod0
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 16:09:42.74 ID:DbBwDiy0O
もしもしが保守
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 16:26:33.90 ID:nokwiywF0
わたしの保守に耐えられるかな!?
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 16:48:09.38 ID:/1ZzReXR0
性差万別って駄洒落しか思いつかない捕手
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 16:54:52.87 ID:e/cKflDt0
性差を精査、なんちゃって
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 16:56:07.48 ID:mz69AQC00
つまんない
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 17:16:50.98 ID:q497Xo4gO
けしからん!
お前なんか保守だ!
583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 17:32:56.76 ID:l4+jSPJx0
上下巻800ページの小説を4日で読んだ疲れた保守
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 17:57:41.96 ID:q497Xo4gO
文庫見開き170枚推敲疲れる
保守
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 18:19:13.33 ID:q497Xo4gO
586以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 18:40:10.34 ID:q497Xo4gO
★★
587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 18:57:14.01 ID:q497Xo4gO
★★★
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:08:43.56 ID:q497Xo4gO
★★★★
589以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:16:53.14 ID:nn3UwLTZO
お題をよこしやがれ過疎ども
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:19:26.60 ID:WHEITOYG0
トーチカ
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:28:24.58 ID:nn3UwLTZO
把握しました
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:28:55.59 ID:q497Xo4gO
ドーチカ

…ごめん嘘です
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:35:11.48 ID:EsaKY9Yn0
一週間位前から書き始めたのですが、見せる相手がいなく、
一人で何度も読み返していても何処が悪いかが判りません。

よかったらお題頂けないでしょうか
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:42:17.69 ID:mz69AQC00
>>593
転校生


幼馴染
義母
許婚

好きなの持ってけ
595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:42:50.80 ID:2D0y0CE40
>>593
地雷原でダンス
596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 19:47:22.60 ID:EsaKY9Yn0
>>594-595
どうもです。書いてみます
597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:03:25.37 ID:GLD/n3Gn0
598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:08:00.38 ID:tI/FkU5m0
ここ数年恋なんてしてないから、どんな感じか書けねぇぇ
599以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:17:10.48 ID:chtFIa7d0
お題くらはい
600以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:17:49.37 ID:e/cKflDt0
神殿
601以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:19:35.29 ID:chtFIa7d0
>>600
把握
以前にもらったお題と組み合わせて書いてみる
602以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:33:32.24 ID:q497Xo4gO
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:46:55.40 ID:q497Xo4gO
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 20:54:48.10 ID:Kh5BBvT40
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 21:04:24.91 ID:PQsHc/wr0
お題ください
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 21:06:49.06 ID:Vgd2niod0
>>605
ぱさぱさ
607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 21:07:34.88 ID:PQsHc/wr0
>>606
了解
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 21:25:21.53 ID:q497Xo4gO
ああ
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 21:41:40.92 ID:q497Xo4gO
610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 22:09:56.61 ID:v/404q/M0
611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 22:31:45.23 ID:vwDKp6Wd0
エクストリーム・保守とは

 2chスレッドにおいていかに優れた保守を行うかを競うエクストリーム・競技である
 単純な競技内容とは裏腹に、観客を魅了するためには高度な技術と発想、時には連携といったものが求められる非常に知的かつエキサイティングな競技であると言えよう
 また競技者のスタイルも様々で「ほ」「ほしゅ」「保守」「☆」といった単純なものからAAや長文、ツンデレに連句といった高度なものなど様々である
 またBNKS内においてはただ保守するだけにとどまらず、いかに独創的なアイディアや文章を書けるかが一種のステータスになっている(注・なってません)
 ただ、その一方で「無駄な努力するくらいなら作品書けよカスが」「チラ裏ならよそでやれ」と思われていることも否定できない事実であり、やりすぎると顰蹙をかう諸刃の剣であることも忘れてはならない
 だが、幾多のスレから生まれた名保守が人々の心にわずかばかりの活力とBNKSの明日に繋がっていると思うと私はこう言わざるを得ないのである
 
                「保守」

612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 22:35:39.56 ID:tmOy19mV0
文才がないから、書くのを止めて夢を諦めるなんて……そんなこと出来ないでしょう?
613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 22:43:27.45 ID:QMPTUlHm0
夢のために書くって人はどんだけいるんだろーか。
今はもうおれ文章書くのがすげー楽しいからこの先ずっと核のやめねーと思うわ。
小説はめんどいからあんまりかいてないけど。
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:01:35.52 ID:8ars4jqtO
お題くれ
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:06:00.69 ID:6fvZtIym0
>>614
後ろ姿
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:11:32.39 ID:8ars4jqtO
ありがと
617以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:28:48.82 ID:C0ppZU6n0
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:44:03.16 ID:GLD/n3Gn0
最近保守クオリティ高いな
619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:46:24.06 ID:8nzRiISZO
うん、見てて感想書きたくなるよね
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/23(金) 23:54:27.81 ID:8nzRiISZO
しかしまた品評会できてないぞ。いっそスレでもらった、小学生の性の目覚めのアイディアで本当に書いてこようかな
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:01:05.70 ID:TmPzvNahO
もしもし文才無し男くん?うん、ただいまー、私も今帰った所だよ!
品評会まで半週間の準備期間、楽しかったね!うん、そうだね、本番も頑張ろう!
うんうん、分かってる。でもさ、天才肌の無し男くんの事だから、きっともう全部書き上がっちゃったりしてるんでしょ?
やっぱり!しかも推敲に二日間も掛けちゃうなんてすごい!尊敬しちゃうな、私だったら絶対できない!書けたとしてもすぐ出しちゃうよ!
本当だってー、えー、だって無し男くんが……もう!それは言わない約束でしょ!
あ、ごめんねキャッチが入っちゃった。ううん、女友達だよ。すぐ終わるから、1分待っててゴメン!
……あ、もっし書く子ーおぃすー小説書いてるー?いや電話中。おぅそれそれ、今付き合ってるあのダサ男くん。
おい、ブハッ、待て待て、あのオタ臭いって。ひでーなおい、いやだってさ、あれだよ。隣にいても匂いはいたって普通だよ、ヒャッヒャッヒャッ。
ところで用は何?は?品評会の時間知らねーのかよ、信じらんねぇ。いや今ムリ、後でメールするわ。んにゃ。おぇ、ばいー。
もしもしゴメン!書く子がうらやましがっちゃって、なかなか切りにくかったの!うん、とっても素敵な彼だって言ってたよ!
え、何?品評会の時間いつだっけ?……お前も知らねーのかよ……え?どうしたの!もう、変な無し男くん!
じゃあよく聞いててね!品評会は今からだよ!そう、土曜日の0:00から!そうだよ!うん、大好きだよ!

じゃあ頑張ろうね!《第186回週末品評会 『性差』》開始ー!
622以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:01:06.72 ID:Wvh5u87K0
お題plz
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:01:55.22 ID:wB2OktQ40
それじゃ、品評会投下しますね!
久しぶりでドキドキするなー!うほっほうほう!
624No1 坂本 1/5 ◆IaQKphUgas :2009/10/24(土) 00:05:34.52 ID:wB2OktQ40
 坂本という男がいる。今年で数えて六年の付き合いになる。
 春の折、私はKという女の紹介で、坂本と出会った。Kとも何年来の付き合いであるが、坂本のことを聞いたの
も知ったのも、そのときが初めてで、また、二人が付き合っていると言うことも、そのとき知った。
 私の、坂本への第一印象は、非常に逞しい、ということであった。
 そのときの坂本は、冬だったこともあり、長袖で肉体は全て隠れてしまっていた。その中でも感じるほどに筋
骨隆々だったのか、というとそうではない。
 それは、肉体的、唯物的なことでなく、精神的な、観念の部分で、逞しさを感じさせたのである。思わず自分
と比べ、このくらい男らしければ、と思ってしまうのであった。
 特に私は、坂本の言葉遣いに逞しさを感じた。語調に強い自信がみなぎっており、聞く者の背筋を、思わずぴ
んとさせてしまうような響きがそこにはあった。
 また考え方もそうであった。世間一般的な、男らしい思想とは一線を画すかもしれないが、私は、坂本の思想
に非常な関心と、興味と、感嘆を持った。
 あるとき私が、煙草を勧めると、坂本は言った。
「悪いけど、煙草は吸わないんだ」
「どうして。吸いそうなものなのに」私は驚いた。実際坂本はヤニ臭かったのである。
「Kが吸うからね。でも吸わない。なぜってKより先に死ぬわけにはいかない。Kにも先に死んで欲しくはないが
、あいつの自由意志をどうこうしようとは思わないので、何も言わない。ただ、あいつより先に死ぬことはした
くないので、なるべく健康には気を遣うよ」
「男らしくないね」思わず茶々を入れた私に、坂本は、至って平素顔で、
「そうかね。女々しいとも、大事な奴を泣かせるようなら、そうでも構わないよ」
 そう言って、照れくさそうに、私の勧めた煙草を、火をつけぬまま口に咥えた。
 また、坂本は本をあまり読まないが、私が読ませる本に対して、非常に独創的な感想を言った。
「あの、ニーチェって奴は、好かないな。ナルシズムの匂いがする。それなら、キルケゴールって人の方がまだ
よかった。好感が持てるね」
「どうしてさ」
「神様は信じていないけど、最終的に、個人だけで何かの前に立つ、ってのは共感できるんだ。また、孤独者同
士触れ合おうってヤスパースの主張にも共感できた。それに、理性的社会ってのが好かないからな。胡散臭い。
構造主義も好かない。言語に規定されている社会というものが好かないな。それはおかしい。
 人間とはもっと主体的な存在だ。人間の主体が社会を作っていくんだ。何かに追従してじゃない。そして、そ
の主体は理性とか、そんな美しいものじゃない。もっとどろどろした、人間的なものが人間を作って、すなわち
625No1 坂本 2/5 ◆IaQKphUgas :2009/10/24(土) 00:06:52.44 ID:wB2OktQ40
人間が住む社会を作るんだ。漠然とだけど、そう思うな」
 これらの坂本の言葉は、いちいち私に、深い感動を覚えさせた。

 さて、そんな坂本が、Kと大喧嘩をしたことがある。ある日の午後、肩を怒らせた坂本が、私の部屋にやって
来て、しばらく黙っていたかとおもうと、こんなことを言い出した。
「ゲイバーへ行こう」
「へ
「ゲイバーだ。こうなったらいよいよだぞ」
 私は猛反対したのだが、坂本は一度言い出すと聞かない。結局二人して、ゲイバーへ行くこととなってしまっ
た。近所にそんな店はないので、わざわざネットで調べ、電車を三つ乗り継いで、隣の隣街へと行った。
 絢爛とした繁華街の一角に、その店はあった。地味なイルミネーションと、寂びた佇まい。一見するとそんな
店とは思われない風貌で、私と坂本は、何度も手元の地図を確認した。
 すっかり夜だった。出発した頃は、まだ日が落ちかけの頃だったのだが、今では街が黒に溶け、ただ生活の灯
火が宙に浮かんでいるばかりだった。
 私は坂本を見る。うっすらと汗をかいているようであった。私も同じで、手汗が酷かった。地図が濡れ、ほと
んど端が破れかかっていた。二人とも緊張していたのだ。横で坂本が、大きく息を吸う音が聞こえた。
「恐怖は常に無知から生ずる」
「へ?」
「君に貸して貰ったエマーソンの言葉だ。さぁ行くぞ」
 そう言って、坂本は戸を押した。私は慌てて、後ろから着いていった。
 中は意外と普通であった。私は悲観的に、もっと男同士が絡み合い、くんずほぐれずの様相を想像していたの
だが、そんなものは悪い幻想であって、実際にはそこいらのバーと、あまり変わらなかった。女性の姿すら見え
る。
「こんなもんさ。何か飲もう」
 坂本は私を引っ張ってカウンターへ付き、注文をしようとした。そのときであった。
「あ」
 坂本が声を上げた。私が視線の先を見ると、なんと、そこにはKがいたのである。
「お前……どうして……」
 Kも坂本の姿を認めると、初めは凍り付き、次第に顔がわなわなと、恥辱に震えだした。そして、わっと泣き
出すと、店を出て行ったしまった。格好からするに、あれはウェイターだ。
626No1 坂本 3/5 ◆IaQKphUgas :2009/10/24(土) 00:08:21.58 ID:wB2OktQ40
 私も坂本も、どうしたものが分からず、呆然と立ち尽くしてた。
 その内、視線が私達に集まりだしたので、はっと我に返り、急いでその場から立ち去った。
 帰りの電車の中で、坂本が私に語ったところによると、どうもKが、何かいかがわしい店で働いていると”密
告”があったらしい。それとなく聞いたところ、(最も坂本は嘘が下手なので、恐らくすぐに本心がバレてしま
ったのだろう)大喧嘩となったのだ。そして、その「いかがわしい店」とは、どうもさっきのゲイバーらしい。
「まいったねこりゃ、どうも」
 帰りの坂本は、明らかに意気消沈していた。らしくない落ち込みようであった。しかし私は、坂本を気遣うよ
りも先に、不安ばかりが先立ってしまった。私自身のというより、坂本に対してである。
「ねぇ、Kに勘違いをされたかもしれないよ」
「……」
「あんな男ばかりの店にいたんだから、言い逃れはできないかも」
「……でもゲイだぞ、大丈夫だろう。それよりも、確かめたいことがあるんだ。またしばらく付き合ってくれな
いか」
「いいけど、どこに行くのさ」
「”密告者”のところに」

 私と坂本は、自分たちの街に戻り、しばらく家に帰らず、歩いた。密告者の元へ行くためである。もはや深夜
である。頼りない街頭と月明かりだけが、私達の足下を照らしていた。
 しばらく歩くと、新築らしい一軒家の前で、坂本は足を止めた。近づき、チャイムを押す。一分ほど待ってい
ると、中から一人の男性が出てきた。如何にも不機嫌そうな顔であったが、坂本を見ると、ぱぁっと表情を明る
くした。
「やぁ、坂本さん! これは、連れの方もご一緒で」
 語調からするに、私の同行はあまり好ましく思っていないようであったが、とにかく、上がってくれという話
になった。しかし坂本は、絶対に上がろうとしなかった。
「何も心配なさらず。連れの方もご一緒ですし……」男性はしきりにそう言っていたが、坂本は譲らない。結局
玄関先で話をすることとなった。寒空の下である。正直言って、こたえた。
「単刀直入に言おう」
 坂本が切り出した。
「どこでKの話を知ったんだ」
「あいつの正体を知りましたか!」男性は興奮しだした。
627No1 坂本 4/5 ◆IaQKphUgas :2009/10/24(土) 00:09:32.27 ID:wB2OktQ40
「どこでそれを知ったのかと聞いてるんだが」
「いや、あなたもよく分かったはずだ。あいつは、あなたに相応しくない。あんな店にいたんだ、言い逃れはで
きますまい。しかも店員としてですよ。好き好んで以外、考えられない」
 男性は一人、早口でまくし立てていた。坂本は、至って平静で、怖いぐらい静かであった。
「いっそ別れてしまうべきだ。大体あいつはおかしかった、昔から。今回でそれが顕著になったんです。これは
氷山の一角に過ぎない。わたしが調べればもっと――」
 そこまで男性が言うと、ぱぁんと、乾いた音が住宅街に響いた。坂本が、男性をぶったのである。
「これ以上あいつのことを悪く言うと、承知しないぞ。それに何度も言っているが、あなたには何の興味もない
んだ。いい加減にしてくれ」
 男性はぽかんとして、どこか虚空を見つめていた。私は唖然と、その光景を眺めていたのであるが、坂本が「
行こう」と歩き出し、私もそれに倣った。男性が追いかけては来やしないかと思ったが、「大丈夫、面と向かっ
てくる根性なんて、あいつにはない」と坂本は言った。

「あのストーカーに会ってきたよ」
 Kの部屋に行くなり、布団に寝込んでいたKに、坂本は言った。
「ごめん。今回の話は、あいつに聞いたんだ。真に迫っていたものだから。でもきっと君には、理由があるんだ
ろう、それぐらい分かる」
 Kは何も返事をしない。
「どうせ今回のことも、前みたいに、君をストーキングして知ったに違いない。まったく卑劣な奴だ。許せない。
あいつをぶってきた。君の悪口を言うから」
「両親の……」Kが布団の中にいるまま、口を開いた。
「両親の店だから、ときどき手伝って……決して興味は……」
 そう言うと、たまらず布団から飛び出し、坂本に抱きついた。激しく嗚咽している。
「ばか、泣く奴があるか」
「魅力が……なくなったのかと……見捨てられたのかと……」
「こっちこそ、男ばっかのとこにいて、幻滅しなかったかな」
「そんなこと……ない……」
 私は、にやにやと、ことの成り行きを眺めていた。坂本がKの頭を撫でている。にやついている私に気がつく
と、坂本は舌を出して「ばか」と言った。
628No1 坂本 5/5 ◆IaQKphUgas :2009/10/24(土) 00:10:35.17 ID:wB2OktQ40
 その後であるが、二人は無事に仲直りし、いやむしろ、前より一層愛情を深めたように見えた。
 坂本は時々、Kのゲイバーウェイターを手伝っている。これでもはや、Kの両親公認の仲となったようなもので、
後は、坂本の両親への挨拶を残すばかりである。
 私であるが、坂本と一緒にゲイバーへ行っては、そこで飲んでいる。当たり前だが、ここでは誰も声をかけて
こないので、至極快適である。
「君はモテるタチだものな」とは坂本の弁だが、寄ってくる者がちゃらんぽらんした奴ばかりでは、意味がない
というものだ。
 しかし、ゲイバー通いにも、一つ欠点がある。

「ウェイターさん、中々いい男。どう、後で飲み直さない?」
 一人の男性が、ウェイターに声を掛ける。当惑しているが、そこに男が現れる。同じウェイターの服装をして
いる。
「すみません、こいつ、私の彼氏なんです」
 そういって、肩を互いに寄せ合う。
「なーんだ、ノンケなの」
 始めて来る客は、必ずそのウェイターに声をかけるそうだ。
「言っちゃなんだが、いい男だからなぁ。我が”彼氏”ながらね」
 ――坂本の弁である。

 坂本という男がいる。Kという女と付き合っている。
 私は坂本の親友である。

<了>
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:11:19.43 ID:wB2OktQ40
あぁ緊張した
これでいいのかな
塩梅が分からないやい 終わり
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:13:02.86 ID:Wvh5u87K0
いい感じにタイミングが悪かったな俺
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:25:12.51 ID:wB2OktQ40
>>630
ごめんよ!
それじゃお題


「アナルファック中に突然屁がしたくなった」
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:27:32.59 ID:TmPzvNahO
>>630いやいや、俺のこの微妙な宣言から作品に繋がるのもどうかと。
毎回毎回、基本的になんじゃこりゃって言ってもらいたいだけの駄文だし。かなりスルーされてるけどね!
書き手さんが助かったと思うよ。お題は『合いの手』とかどうですか
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:30:49.00 ID:Wvh5u87K0
>>631
>>632
thx。久しぶりにきたスレで恐ろしい高難度のお代が出てきたぜ……!
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:31:21.52 ID:90itfCvJ0
おっと、品評会が始まったか。
通常作できたけど投下は控えたほうがいいね。
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:51:42.71 ID:TmPzvNahO
>>634うーん、どうなんだろ、分かんない。でも期間中は感想は少ないかもしれないよね。
火曜水曜ぐらいはみんな感想書く余裕があるってのは分かるけど、あとはだいたいいつも同じぐらいじゃないかと。違うかな?
感想書く人はどんな時でも書くだろうし。火曜水曜の方が感想いっぱい貰えるのだけは確かだよね。
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 00:59:39.54 ID:I35lyBUq0
いや、今投下しても問題なにのでは?
むしろ品評会の〆切が過ぎてからの方が、全館書く人は品評会作品に集中しちゃうから・・・

まあ、本人の判断に委ねるよ。
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 01:02:40.71 ID:90itfCvJ0
せっかくなんで投下しますね。
お題は>>606
638渇きの石(お題:パサパサ) 1/6:2009/10/24(土) 01:04:05.48 ID:90itfCvJ0
 それは秋の夜のことだった。

 午前一時を過ぎたころ、そろそろ眠ろうかと思いベッドに身を沈めた。そして色々と考えを巡らしてみる。明
日の予定に始まり、続いて過去の思い出を掘り返してみたり。さらには今日あった出来事も反芻してみた。
 そこで俺は思い出す。今日起こった、あの忌まわしい事件を……
 その事件のせいで、俺を見る家族の視線は一変した。姉、妹、それに両親。その時より、彼らは俺に侮蔑の視
線を向けてくる。唯一、親父だけが理解を示そうとはしたが、安い同情はかえって俺を辱めるだけであった。
 着実に睡眠へと進んでいた俺の脳は、その強烈な事件を思い出したが為に再び覚醒状態へと舞い戻った。
 くそ、忘れようとしていたのに。まあこんなすぐに忘れられるわけもねえか。くそくそくそ、絶対に許さねぇ。
 誰に言うでもなく、頭の中で毒づいてみた。怒りで体が熱くなる。するともう、眠気はどこか遠くに消え去っ
てしまっていた。そしてしばらく逡巡した後、頭を冷やして別のことを考えるため、俺は夜の町をしばし徘徊す
ることにしたのだった。
 ルームウェアの上に一枚上着を羽織り、つっかけを履いて玄関を出る。なんとも適当な格好だが、別に誰に会
う訳でもないし気にはしない。秋の夜の冷たい風は肌に心地よく、怒りで火照った体を冷ましてくれる。しかし
それとは逆に、極端に人通りの少ない夜の町は、妙に気持ちをハイにさせる。怒りとはまた違った興奮が俺の脳
内を占拠し始めた。
 聞こえてくるのは虫の鳴き声と、時たま通る車のエンジン音。空を見上げれば済んだ秋の夜空に星の光が認め
られる。しばしの間、ちょっぴり詩的な自分に酔いしれながら、あても無く夜の町を彷徨っていた。
 気づけば林を有する大きな公園の中を歩いていた。すると唐突に、酔いを醒ます無粋な輩が現れたのだった。

 ザッザッザッザッザッ。
 虫の鳴き声を遮る雑音が響いてくる。林の中からだ。
 ザザッッザッザッザザザッザッザッ。
 どうやら人の足音のようだ。走っている。しかもこっちに向かってきている。
639渇きの石(お題:パサパサ) 2/6:2009/10/24(土) 01:04:47.92 ID:90itfCvJ0
「っく、はぁっはぁっっ」
 息を切る声と共に、足音を発していた人物の姿を確認することができた。
 しかし、この男。いや、男かどうかも定かではない。なんとも、なんとも珍妙な服装をしている。
 焦げ茶色のローブなようなものを纏い、そこから繋がったフードをスッポリと被っている。首にはよくわかな
い石の玉が連なったネックレスをつけ、手には杖を持っている。
 なんだ? 魔道士か? コスプレか?
 「っあっはぁ、き、君、すまんが、たっ頼みを、っはぁ、頼みを、聞いてもらえんだろうか」
 何やら話しかけてきた。
 よくわからない格好をしているが、声から察するに若い男のようだ。
 しかし……
「はぁ」
 なんと答えていいものやら。いきなりこんな不審な男に話しかけられても対応に困る。
「た、頼むっ!時間が、ないのだ」
 どうやら少し立ち止まっていただけにも関わらず、息が整ってきたらしい。なかなか体力があるようだ。
「いや、そんなこと急に言われましても何が何やら」
「これを……」
 返事の如何などどうでもよかったのだろう。男はおもむろにローブの左の袖口に右手を突っ込み、そこから黒
い、細長く片側の先端が尖った石を取り出した。
「なんでしょうか、これは」
「これは乾きの石と呼ばれるものだ。この石の先端を何かに強く押し付けると、押し付けられたものはこの石に
水分を奪われてしまう。もちろん人体とて例外ではない。危険なものだ」
 なにやら危ないことを口走りはじめた。大丈夫だろうか。俺は返す言葉に詰まり、呆けた顔をしていた。
 すると男は、

「……見るがいい」
640渇きの石(お題:パサパサ) 3/6:2009/10/24(土) 01:05:29.19 ID:90itfCvJ0
 唐突に石の尖った部分を、石を持っていない、自らの空いた左手の甲に押し付けた。
 すると……
 なんと男の左手から艶が消え始め、みるみるうちに皮膚が水分を失ってになっていく。皮膚の皺が白く変色
し、枯れていく様子がよくわかる。
「……!」
 俺は驚き言葉を失った。
 男は石を押し当てるのをやめ、すると手の水分の枯渇は治まった。
「どうだ、信じる気になったか? いや、時間がないんだ。無理やりにでも信じてもらうしかない。よく聞い
てくれ。この石はとある組織に狙われている。そして俺はこの石を守る使命がある。組織の者に追われ、時空、
空間を移動しこの場所に逃げてきた。そこでたまたま君を見つけた。この時代の者になら石を預けても…………
俺は移動し…………再びとりに…………」
 なんだかよくわからない説明を延々としている。時間がないのでなかったのだろうか。
「……というわけだ。頼んだぞ。見返りは必ず用意する。ではまた会おうっ」
 有無を言わせず俺に石を手渡すと、男は再び林の中に消えていった。
 なんだったんだいったい。
 俺は呆気に取られたまま男を見送ると、気分も醒めたので家路につくことにしたのだった。

 しかしさっきのはいったい……
 帰り道の途中、手に持った石を眺めてみる。さっきの出来事が夢でなかったのなら、これはとてつもなく危険
な物なのではないのだろうか。だからこそ、とある組織とやらがこれを狙っているのか。さっき男がそんなこと
を言っていたような気がする。
 ひとつ、試してみようか。
 俺は道端に生えていた雑草に石を押し付けてみた。雑草は、やはりみるみるうちに枯れていった。
 これは……この石は……

「なかなか使えそうじゃないか」

 虫の鳴き声に俺の呟く声が混じった。
641渇きの石(お題:パサパサ) 4/6:2009/10/24(土) 01:06:18.04 ID:90itfCvJ0
 眼を覚ますと時刻は正午前。
 今日は土曜日。俺の通う高校は休みである。対して姉は、今日も朝から大学に行っているようだった。
 姉。この憎き人物に俺は罰を下さねばならない。忘れたい程忌まわしい昨日の事件、それを引き起こした元凶。
 昨日のこと、俺は夕食後、自室に篭ってある作業に没頭していた。己の中に渦巻く欲望を開放し、外界に射出
するその作業。男子高校生のライフワークとも呼べるそれ。そう、手淫だ。
 その最中である。
 奴はノックもせずに俺の部屋の扉を開いたのだ。
「入るよ隆志〜。風呂空いてるけどあんた先……ってちょっと!」
「ばっ! おねえっ! ちょ、なにやって! ちげーしっ! ちげーから!」
「うわマジサイテー! ちょっとおかあさーん!」
 そして俺はこの家で顔を上げて歩くことが出来なくなった。妹なんてその時以来話しかけても口を開いてくれ
ない。
 姉は、絶対に許さない。

 幸運なことに、復讐をするには打ってつけのアイテムが俺の手中にある。昨晩の不可思議な体験によって手に
入れた、渇きの石が俺の手元にはあるのだ。こいつを使って目に物見せてやる。覚悟するがいい。計画は既に練っ
てあるのだ。

 石を片手に二階の自室を出て、キッチンへと向かうべく階段を下りていった。目標は冷蔵庫である。
「あ、隆志起きたの? お昼は食べるでしょ?」
「あ、うん。でもまだいい」
 階段を下りきると母と遭遇した。玄関に置いてある花に水をやってたみたいだ。
「十二時過ぎには作るから一緒に食べてよね。片付けめんどくさいから。」
「わかった」
 なんとなく、気まずい。やはり昨日の事件が尾を引いている。俺の気のせいかもしれないが。
 とりあえず母をかわしてキッチンへと向かう。が、尿意を催したので先に用を足すことにした。すると、トイ
レの前で妹とはち会った。
「っあ……」
 妹は俺の顔を見るなりリビングの方へ駆け足で逃げていった。事件の爪痕はあまりにも深い。
642渇きの石(お題:パサパサ) 5/6:2009/10/24(土) 01:07:36.94 ID:90itfCvJ0
 挫けそうになりながらも、姉への復讐心をバネに立ち上がり、任務を遂行するべくキッチンへ向かう。用を足
した後に。
 ようやく辿りつき、俺は冷蔵庫の扉を静かに開いた。そしてターゲットの姿をそこに認める。
 復讐の牙の餌食になる哀れなるターゲット、それは駅前のケーキ屋さんのレアチーズケーキだ。
 酸味がわずかに効いた柔らかなレアチーズに、しっとりしたスポンジ生地が口の中で混ざりあい絶妙なハーモ
ニーを奏でる。食べたものの口の中ではクラシックのコンサートが開催されるが如くである。
 こいつに渇きの石を押し当てる、というのが俺の計画。
 昨日、父がお土産に買ってきたものの、夕食後の間食は控えるなどと言って、姉は今日まで置いていたのだ。
その判断が後に悲劇を生むとは思いもしなかったろう。
 柔らかなチーズはカッサカさに、しっとりスポンジ生地はパッサパサに変容し、口の中では地獄の協奏曲が演
奏されることだろう。

 俺は計画を迅速に進める。
 渇きの石の先端をケーキに軽く押し当てる。三秒もすればチーズ部分の色艶が失われ、見るからにカサカサし
た質感が伝わってくる。
 よし、これでいいだろう。あとは姉がこいつを食するのを待つのみである。
 一度渇きの石を置いてこようと部屋に戻るため、台所を出ようとした。すると、そこでまた妹にはち会ってし
まった。リビングとキッチンは同じ室内にある為仕方はないが、やはり気まずい。俺と目が会うと妹は肩をビク
つかせ立ち止まる。俺は居たたまれなくなり早足に部屋に戻っていったのだった。くそ、なぜ俺がこんな目に遭
わなければならないんだ。姉の苦悶の表情を見なければ気持ちが収まりそうにもない。
 そして石を部屋に置き、昼食をとるべく再びリビングに向かったのだったが、そこにはやはり妹がいた。昼食
の時間なので当然である。当然であるが、とても気まずい。
 今日のお昼は炒飯だった。しかし味など気にせず、駆け足で飯を平らげ足早に部屋を去ったのだった。
 そしてもう他にやることもなく、自室でひたすら姉の帰りを待っていた。
 数時間読書に耽っていると、階下から声が響いてきた。
 「ただいま〜」
 姉の声である。
 「あ、お帰りお姉ちゃん!」
 妹の声だ。俺にはもう明るく声をかけてくれることはないのだろうか。
643渇きの石(お題:パサパサ) 6/6:2009/10/24(土) 01:08:53.98 ID:90itfCvJ0
 「あ〜お腹すいたな〜。昨日のケーキ食べるために帰り道で買い食いするの控えたんだ〜」
 ふ、殊勝な心がけだ。
 姉と妹は会話を続けたまま、リビングに向かっていったようだ。俺も自室を出てこっそり様子を見届けなけれ
ばならない。パサパサのケーキに顔を歪める姉を見て、俺の復讐は完成するのだ。
 足音をたてず階段を下り、こっそりリビングの扉を開け覗いてみる。すると、いままさに姉がケーキを頬張ろ
うとしている瞬間だった。
「んぐんぐ、うーん、やっぱり駅前のケーキ屋さんのケー……ん? あれ? なんかこれパッサパサなんだけ
ど」
 よし!
「ちょっとこれはダメだわ。飲み物飲み物」
 作戦は成功した。
「なんでかなー。一日置いてただけでこうなるなんて、ありえないんだけどな〜。マジ最悪〜」
 それは渇きの石の力の為だ。
 ふふ、いい気味である。姉の顔が希望から絶望に変わる様を見て俺は報われた。心に広がっていた鬱屈とした
雨雲は消え去り、一面の青空が広がったのである。カラっとしたいい天気、これも渇きの石の力か?
「あ、お姉ちゃん、実はさっきさぁ……」
 ん?
「なに? どうしたの?」
「さっきさぁ、あの、お兄ちゃんがケーキになんかしてるところ見たんだけど」
 俺は思わず目を見開いた。
「なに? 隆志がなんかしてたの? へ〜あの変態小僧いい度胸じゃん」

 再び、雨雲は立ち込めた。
 見開いた俺の目は、渇きはじめていたのだった。



                    終了
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 01:09:48.54 ID:90itfCvJ0
以上です。
よければ批評してください。
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 01:27:50.07 ID:4joxmyKY0
>>644
読んだ
大仰な始まり方だなぁ、と思って読み進めたら、案外しょぼいな事件w
まあ、俺も似たような経験あるから気持ちが分からんでもないんだけどさ
多分狙ってだと思うけど、渇きの石の使い方がしょぼすぎる
すごいアイテムを小っちゃなことに使う、という話が書きたかったんだと思うけど
「……ショボ」くらいの感想しか持てなくて面白くなかった
どうせならもっとバカバカしいことに使って欲しかった、おもにエロ方面
そっちの方が読んでてニヤニヤ出来てよかったと思う
それにしてもこの姉、親にバラすとは鬼畜である
646以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 01:52:17.86 ID:90itfCvJ0
>>645
おっしゃる通り凄いアイテムをくだらんことに使うって話を書こうとしたんだけど
いくらなんでもしょうもなさすぎたでしょうか。
エロ方面は歯止め利かなくなるから意図的に避けたんですが、もうちょいおもしろいこと考えればよかったですね。
647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 02:10:26.42 ID:I35lyBUq0
>>646
俺が出したお題じゃん。もう寝るから、明日読んで感想書くから待っててね
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 02:29:42.36 ID:xOGWaFldO
原稿用紙にペンをはしらせ小説を書いていると
字の汚さが気になって、字の練習がはじまり
練習していると、部屋の配置が気になり模様替えがはじまり
掃除しているとコーヒーが飲みたくなり、コーヒーを飲み
あー寝よう
649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 03:05:21.85 ID:jKPwfRIe0
全力で
650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 03:53:55.95 ID:GDGmT0av0
  _∧,,∧_
/|| ´・ω・.||        実は随分前に終わっているんですが前スレまでの通常作品、過去スレ、過去ログ、全て編集完了致しました。
|....||___||
| ̄ ̄\三   / ̄ ̄ ̄/ 総作品数:6626作品
|    |  ( ./     /  .総スレ数.:764スレ
                現 在  :765スレ目
                備 考  :何かもう眠らなくても何とかなるんじゃないかなって思う時、ありますよね
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 04:07:32.83 ID:SulvV+YX0
>>650
超乙っす
ってか備考w無いからwwwwwそれは危ないからwwwwwwwww
652保守:2009/10/24(土) 04:27:47.59 ID:XsMY99m0i
 視覚は茶色く、触覚は濡れ鼠。そして嗅覚は香ばしい独特のものに支配されている。
 髪から滴る雫を指で掬い、私は口に運んだ。苦い。
「汚いな、よしたまえよ」
 目の前に座る友人が顔を顰めて言う。
「何を言う。珈琲をぶちまけたのは貴様であろうが」
「僕が言っているのは君の意地汚さのことさ」
「口の減らんやつだ。飲まねば珈琲農家に申し訳がたたんだろう」
「減らずついでに言わせてもらえば、知っているかい? そういう農園は子供の奴隷を使ってるらしいぜ。
 ここの店も安っぽい豆をつかってるし、多分奴隷産だな」
「馬鹿なことを言うな」
 ちらりとカウンターの奥を見やると、立派な口髭を小刻みに痙攣させているマスターと目が合った。
 彼がサラダを作る以外の目的で包丁を手にする前に、私は全てを有耶無耶にしようと机の上の硝子杯を手に取る。
「……何の真似だい?」
 飲みさしだった牛乳を滴らせながら、友人は見事な三白眼でこちらを睨んで来た。気圧されぬにように私は胸を張る。
「我が制裁は珈琲農家の怨としれ」
「君の実家は確か金物屋ではなかったかね?」
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 04:36:09.62 ID:OBvu4jo+i
おうふ。途中なのに送信しちまった。iPhoneめ返せ俺の一時間
スルーして下さい・・・
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 06:10:04.60 ID:0QtP4lrk0
655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 07:18:40.83 ID:SEyvek7/0
おは
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 08:24:08.09 ID:4eZmr5UsO
>>650
毎度おつです
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 09:25:16.47 ID:OK3teSMs0
おは
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 09:34:36.50 ID:TmPzvNahO
>>650ねこさん乙!
ダメだよwwちゃんと睡眠とってくださいww……いや本当に体壊すからさ、うん
俺も余裕ぶって一時期やってたけど、後々疲れがたまって体壊しかけたよ
659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 10:09:18.10 ID:OK3teSMs0
お兄ちゃ……わたし……今日もがんばってほしゅするから……

だから……

だからお兄ちゃんもがんばってたくさん書いてね……?
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 10:46:05.90 ID:OK3teSMs0
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 11:18:00.04 ID:OK3teSMs0
 ★ ★ ★ ★
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 11:46:18.32 ID:OK3teSMs0
  ☆ ☆ ☆
663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:15:35.73 ID:OK3teSMs0
   ★ ★
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:34:06.18 ID:UPf+oejt0
ああ、才能が消えていく
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 12:50:41.28 ID:TmPzvNahO
じゃあ増やせばいいじゃん
うはwwおれ天才www夢がひろがりんぐwww
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:09:57.07 ID:TmPzvNahO
    ☆
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:32:30.86 ID:OK3teSMs0
>>666
やだ…ありがとう…
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 13:56:49.78 ID:I35lyBUq0
>>646
復讐と事件しょっぼwwwwwwwwwwww
すごいアイテムを小さなことに使うか・・・
発想は悪くないと思うんだけど、なんか全体的に中途半端感がする。
もっと、はっちゃけるというか、もっと馬鹿するというか、そのほうが面白くなるのでは?
でもまあ、結構面白い思った。

しかし、事の発端がオナニーってwwwwww
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 14:38:39.64 ID:OK3teSMs0
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 15:05:20.45 ID:p95RTG3G0
     ★
  ★
        ★

     ★

     ★

   ☆  ★

        ★
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 15:27:19.34 ID:OK3teSMs0
きれいだね……お兄ちゃん……



ほしゅ
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 16:02:26.80 ID:faSRuW6mO
お題ちょうだい
お手柔らかに頼みます
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 16:06:09.52 ID:OK3teSMs0
>>672
くちずさむ
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 16:25:08.87 ID:ZQ3hE9FEO
>>670
見えちゃってるんだが、どうすりゃいいんだ・・・
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 16:44:13.93 ID:OK3teSMs0
>>674
しっ!
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 16:58:13.57 ID:x0nff58cO
わしもお題を
677お題:保守:2009/10/24(土) 17:00:54.04 ID:zi+r33K10
>>676
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 17:01:40.07 ID:zi+r33K10
あ、ミスった。名前欄が……
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 17:23:30.01 ID:OK3teSMs0
そう謙遜せずともよい
保守ご苦労であった
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 17:41:14.76 ID:OK3teSMs0
                           ★
681お題暮れ 1/1:2009/10/24(土) 18:00:01.86 ID:SEyvek7/0
冷たい風が吹いた。
遠くに見える山々は所々色づいていて、所々葉が落ちている。冬がドアの向こうでじっと息を
ひそめ、ノブに手を掛ける頃合いを見計らっているようだった。
屋上のフェンスを両手で掴んで、僕に背を向けて立っている彼女はどんな顔をしているのだろう。
何を思っているのだろう。風に揺れる彼女の中途半端に伸びた髪すらも沈黙を守っていた。
あいつらは屋上のドアの向こうで息をひそめて、僕らの様子をうかがっていることだろう。
「この街を離れることになった」と僕がみんなに告げた途端、輪を飛び出して走り去った彼女を、
追い立てられるように追い駆けてきたものの、僕は彼女にかけるべき言葉を見つけられないでいた。
眼下に見える街並みは夕日を受けて、じんわりとこがね色に染まっていた。僕が小学生の頃から
慣れ親しんできたこの街も、今ではずいぶんと小さく見えた。
ふいに、彼女が振り向いた。眼差しには、不思議と際だった感情の色は含まれていなかった。
しっかりと僕の目を見据えていた。そしてそれゆえに、この上なく悲しげだった。
小さな手が制服の裾を堅く握りしめていた。彼女が口を開いた。
「お題くれ」
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 18:02:32.39 ID:lEu7RYr9O
アネモネ
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 18:05:48.62 ID:x0nff58cO
>>677
どうも
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 18:09:09.52 ID:SEyvek7/0
>>682
把握。
もう一個欲しい。
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 18:09:14.51 ID:bMp7sr7Q0
あつかましいがお題プリーズ
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 18:11:51.45 ID:UPf+oejt0
>>684
横浜

>>685
アルファ
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 18:13:19.62 ID:bMp7sr7Q0
>>686
把握。どうも
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 18:19:44.17 ID:SEyvek7/0
>>686
くーはー
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 18:35:31.86 ID:OK3teSMs0
およ、人増えてきた?



一応ほしゅ
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 18:59:44.83 ID:OK3teSMs0
またまたほしゅ
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 19:20:42.53 ID:OK3teSMs0
さらにほしゅ
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 19:22:16.28 ID:xOGWaFldO
みんな原稿書いてる?
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 19:24:29.02 ID:UPf+oejt0
漫画読んでる
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 19:36:09.12 ID:OK3teSMs0
>>692
原稿? BNSK用じゃなくて?
だったら書いてる
てか推敲してる
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 19:59:46.53 ID:p95RTG3G0
来年のガガガ目指すわ
麻枝がゲスト審査員だし
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 20:19:09.04 ID:OK3teSMs0
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 20:21:38.23 ID:+Dfo9VR+0
お題くだしあ↓
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 20:28:18.75 ID:6OQP6sU60
矢印
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 20:28:30.61 ID:UPf+oejt0
カブ
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 20:34:02.30 ID:+Dfo9VR+0
>>698
把握thx
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 20:40:13.51 ID:90itfCvJ0
>>668
もっとおもしろい使い道を考えれたらよかったんだけど閃きませんでした。
精進します。

しかしここに投下される通常作品ってみんなどれくらいの時間で書いてるんだろう。
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 20:52:58.22 ID:OK3teSMs0
                           ☆
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:07:13.52 ID:+Dfo9VR+0
なんかテンションで書けた。
短いけど投下します。
704キミニベクトル(お題:矢印)1/3:2009/10/24(土) 21:08:51.03 ID:+Dfo9VR+0

「なに、その矢印」
「なんの話?」
 きょとんとする彼女の胸の辺りに、矢印が浮かんでいた。
 紙で作ったみたいな、ぺらっぺらの矢印。それが、ぷかぷかと浮かんでいる。
「・・・・・・見えないの?」
「だから、何の話?」
 彼女には見えないらしく、また自覚も無いらしい。
 普通、こんな矢印が見えれば、誰か一人くらいは目を丸くすると思うのだが、
教室にいる生徒の誰もが、彼女の矢印に注目することはない。
 どうやら、この矢印が見えるのは、僕だけらしい。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・変なの。なにか、悪いものでも食べたんじゃない?」
 変なのは、どちらかといえば君のほうだ。
 どうして胸の辺りで矢印が浮いているんだ、変じゃないか。とは、言えなかった。
 その矢印は、ぷかぷかとその場で浮き沈みをしているが、それは先端はいつも、僕を指しているのだ。
 これは一体、どういうことだ。
 彼女の矢印が、僕を指している。
 これは一体、どういうことだ。
705キミニベクトル(お題:矢印)2/3:2009/10/24(土) 21:10:27.59 ID:+Dfo9VR+0

 朝から、そう。
 授業中も、そう。
 彼女が他の友達と喋ってるときも、そう。
 僕と喋ってるときも、もちろんそう。
 お昼のお弁当にから揚げが入っていたときは、一瞬迷って・・・・・・。
 ・・・・・・いや、待て。なんで迷った。
 結局、彼女の矢印は、一日中僕を指していた。
 どういうことだ?これは。
 そういうことなのか?
「・・・・・・なんかさぁ、朝からずっと、私のこと見てない?」
「・・・・・・気のせいだろ」
 君が僕のこと、ずっと指してるからだろ。という言葉は、ぎりぎり飲み込めた。
 席が隣、というだけでよく喋るようになった。
 趣味が合い、気も合った。無駄な話をしては、盛り上がった。
 けれど、そういう目で見たことは、一度も無かった。
 でも、彼女の矢印は、僕を指す。
 これは、そういうことなのか?
706キミニベクトル(お題:矢印)3/3:2009/10/24(土) 21:12:37.69 ID:+Dfo9VR+0

「・・・・・・あ」
 放課後。
 HRも終わり、他の生徒がぞろぞろと教室を出て行く。
 彼女は、急に驚いたように目を丸くすると、僕の胸の辺りを指差した。
「・・・・・・なに?」
「矢印」
「は?」
 彼女の指の先を見るが、そこにはなにも無い。
 彼女の矢印は、相変わらず僕を指している。
「・・・・・・なんかソコに、矢印あるけど」
「・・・・・・・・・」
 僕にはそんなもの見ないし、自覚も無い。
 他の生徒も、僕に注目してないということは、見えていないのだろう。
 どうやら、この矢印が見えるのは、君だけらしい。
「なに、それ。どうしたの?」
「・・・・・・どこ指してる?その矢印」
 彼女の指が、今度は自分を指差す。
「私」
 ああ、そう。
 そういうこと。


707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:14:46.52 ID:+Dfo9VR+0
以上です。
無駄が少ないつもりなのか、中身がスッカラカンなのか、自分でも分からないところです。
評価指摘お願いします。
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:19:34.96 ID:6OQP6sU60
構成はシンプルで好き
"……"使いすぎ
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:22:21.90 ID:+Dfo9VR+0
>>708
ありがとう。
会話の間、というかタメというか、そういうの上手く書けないんだよね。
なんか上手い方法ないかな?それとも無いほうが自然かな?
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:23:28.97 ID:6OQP6sU60
溜めは地の文で表現してみるとか
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:24:32.04 ID:0rSfkws+0
特別表現したい場合以外は要らないんじゃないの
テンポを送らせたいなら、文章の構成を弄るべき
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:25:46.81 ID:+Dfo9VR+0
>>710
なるほど、やっぱ地の文に慣れないと駄目ね。
参考になりました、やっぱ書いてよかった。
お題も含めてthxでした。
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:26:28.16 ID:zi+r33K10
>>707
読みました。
書くの早いですねw
お題もらってから投下するまでの早すぎる作品って
あまり期待せずに読むことが多いんですけど
意外に悪く無かったです。俺は面白いと思いました。
から揚げで少し気持ちが揺らぐ彼女がかわいいw
会話の間のタメを作りたいなら、もう少し表情の描写を入れてはどうでしょうか。
その方が言外の気持ちも伝わりますし、感情移入もしやすいと思います。
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:26:31.39 ID:P5Lb4ckTO
>>709
この場合無くていいんじゃないか、横からすまん
一度連符無しで文章にしてみるといい

特にこういうショートショートなら読み手に任せてもいいと思う
715お題:睡眠 0/3:2009/10/24(土) 21:27:41.92 ID:ok5/mXwv0
行き当たりばったりで書いた
どうか叱りつけてほしい
716お題:睡眠 1/3:2009/10/24(土) 21:28:25.81 ID:ok5/mXwv0
 トンネルの先に光が見えた。
 まず聴覚が利くようになる。それを意識するだけの頭も半分働き出した。
 眉間に皺が寄ったのを俺自身は知らない。
 眠りから覚める瞬間が来た。

「はっ」
 大きく見開いた目が天井を見つめた。
 俺は寝ていたのか?
 だとしたらいつ眠りについたのだろう。ベッドで読書をしていたところまでしか記憶はない。
 実はこういう感覚に陥るのは今日が始めてではなかった。寝るつもりなどないのに気を失うように意識が途絶えることがよくある。寝落ちというやつだな。
 とにかく起きる頃合いだ。夜が明けて日差しがカーテンを透かしている。
 よろよろと上半身を起こすと、そこは見知らぬ部屋だった。俺はまだ寝ぼけているのだろうか。
「ピンギョラピー」
 横から訳のわからぬ音が聞こえてきた。振り返ると銀色のタコのような生き物(それも定かではないが)が立っている。
「なんだ、夢か」
 口に出した感想はひどく自身を納得させるものであった。何故なら現実ではこんなことは有り得ない。
「ピンギョラピンギョラ」
 銀色のタコが口をとがらせて何事か言う。まん丸の目が案外愛らしい。
「君が何を言っているのかわからないよ」
 そう話しかけると、銀色のタコは何を思ったか自分の足を一本食べはじめた。
「だめだ、いかれてやがる」
 俺は呆れてタコとの意思疎通は諦めることにした。
「しかしどうしたものか」
 目覚めたと思ったら夢だった。こんなことは今まで経験したことがない。
717お題:睡眠 2/3:2009/10/24(土) 21:29:09.53 ID:ok5/mXwv0
 答えを求めて白い殺風景な室内を見渡してみる。視界の端では足の一本を食べ終えたタコが二本目に取りかかっていた。
「お」
 俺は立ち上がって壁に掛けてある額縁の絵に近付いた。綺麗な薄茶色の髪を風になびかせた美少女の絵だ。スカートがまくれないよう白いワンピースの裾を押さえ、虹色の草原を裸足で歩いている。
「なかなかよく描けているなぁ。色使いがいい」
 イラストレーターとして黙ってはいられない出来であった。夢から覚めたあと現実で描けるようにしっかりと目に焼き付けておこう。そう思い、じっと見入る。
 頬をなぶる風を感じた。いつの間にか俺は絵の中に入り込んで、美少女を前にしている。
「あ……」
 顔が熱くなるような気がした。平面でなく肉体を持った少女の美しさは艶めかしい。
 思わず視線を外すと、空中に額縁が浮かんでいるのが見えた。殺風景な部屋に銀色のタコが一匹。あそこから移動したのだ。こういうことが出来てしまう辺り夢というのは都合がいい。
 俺は気を取り直し、少女に話しかけてみることにした。
「こんにちは」
 名前は? 一人? 何をしているの? いずれにしようか迷い、まずは無難に挨拶をして向こうの出方を見ることにした。
「ピンギョラピー」
 少女は素っ頓狂な声を上げた。
「お前もか」
 がっくりと肩を落とした俺の落胆ぶりといったらない。
 もう起きよう。ここにはおかしな奴しかいない。夢なんて所詮こんなものだ。
 額縁を通って元の部屋に戻り、タコを無視してベッドに寝転がった。やけっぱちに目を閉じてしばらく待つと意識が闇に沈んだ。
718お題:睡眠 3/3:2009/10/24(土) 21:29:50.81 ID:ok5/mXwv0
 トンネルの先に光が見える。
 まず聴覚が利くようになって、それを意識するだけの頭も半分働き出した。
 眉間に皺が寄ったのを俺は知らない。
 眠りから覚める瞬間が来た。

「んー」
 寝ぼけたような声が出た。
 見知った天井が見下ろしている。
 時計をチラ見してまだ起きる時間ではないことに安堵し、二度寝の体勢に入る。

 夢を見ていたような気がするが、内容はまったく思い出せなかった。
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:31:20.19 ID:9nBxO7lg0
俺みたいな真症ド素人でも書かせて貰っていいすか?
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:33:32.23 ID:+Dfo9VR+0
>>711
要らないのかな。特別視しないほうが空気感が出るかなと思った。
どっちにしろ地の文や文章は特に力不足だね。ありがとう。

>>713
どーもです。いつもこれだけ早く書ければいいんだがねぇw
表情の描写か。まだまだ課題はありそうです、ありがとう。

>>714
把握、消してみる。結構なんとかなりそう。
読み手に任せる、ってのは新しい目線かも。ありがとう。
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:42:48.04 ID:P5Lb4ckTO
>>715
うーん、夢だからなのか、あらゆる描写が中途半端、というか甘く書きすぎじゃないか?

主人公が知らない部屋はどんな広さでどんなものがあるのかも分からないし、
何の前触れもなく職業を語られても、読者が置いてけぼり
もうちょっとイメージしやすい世界を作って欲しい

自分の頭の中だけでなく、人に読ませる事を意識して
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:43:28.38 ID:MWwn1QDt0
>>704-706
確かに三点リーダ(というかこれ中点だけど)が気になりました
ダッシュを使うというのも一つの手かも
ストーリーはシンプルでよかったです
アイデアはこの人にしか出せないものかなと思ったけど、文体は誰でも真似して書けそうな感じがしました
そういう意味では面白味がなかったかもしれません

>>716-718
まず導入ですが、光が見えたのなら先に利くようになるのは視覚では?と思いつまづきました
魅せたいはずの文章だと思うのですが、ちょっと残念だったかなと
あとわざわざかぎかっこでくくらなくていいような科白(?)部分が多すぎる気がしました
そこは描写だけで読み手は脳内補完できますよ
読後感は悪くありませんでした
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:54:13.04 ID:+Dfo9VR+0
>>722
手厳しいねwありがとう、がんばるよ。
ダッシュは、導入くらいにしか使ったこと無かったな。
まだまだいろいろ使いこなせないなぁ、数こなさないと。

別にまた貼る気はないけど、三点リーダー消しても全然見れました。
使いどころを考えてみるね、と報告。
またお題貰いにきます。ありがとうございました。
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:55:27.62 ID:0rSfkws+0
お題いただいて寝ようと思います
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:57:23.67 ID:uBR9v50u0
水晶
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 21:57:47.59 ID:0rSfkws+0
>>725
いただきました
ではおやすみ
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:13:02.80 ID:OK3teSMs0
えむい



ほしゅ
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:17:17.18 ID:UPf+oejt0
設定を考えるのは楽しいけれど、
文章に起こすのはめんどくさい病に効く薬ってないだろうか
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:19:46.52 ID:r7fJtaYFO
オープンオフィスWriteで小説書きたいんだが
文庫本の仕様でWysiwygで書ける環境を作りたいのです
設定の細部を紹介したサイトがあれば教えて下さい
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:21:32.80 ID:iIH8WGfQ0
>>728
それなんて俺
漫画も描こうと思ったけど恥ずかしさで楽天で買える丸ペンしか買ったことない
そして一度も使わない
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:28:51.27 ID:uBR9v50u0
>>728
俺がいたわ
頭の中で文章は考えるんだけどなぜか書き起こせないんだよな
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:36:59.41 ID:ok5/mXwv0
>>721
情景描写というのか、風景とかその土地柄を説明するようなのが読むのも嫌いだし書くのも苦手という
直さんといけませんね
前触れもなく職業を語られてもと言われたら、どうすればいいのかわからず途方に暮れた
寝る前の行動を読書ではなく絵描きにすればよかったのかな、と思う
読んでくれてありがとう

>>722
光が見える、そうだなぁ
トンネルは意識の浮上のきざしを表したかったんだけど失敗したー
かぎかっこは読ませるのに重要なアイテムだと思って挟むようにしてました
地の文だらけの小説は自分だったら避けるから
感想をどうもありがとう
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:47:25.81 ID:UPf+oejt0
>>730
>>731
ふぁふぁふぁ、そんなことを言っている間に、
24行も書いてしまったぜ
さすが俺、さて休憩してテガミバチでも見るか……
734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:48:51.52 ID:OK3teSMs0
>>728>>730
つ マンガ原作者
735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:51:36.12 ID:8TcmlcYxO
お題くれー
736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:53:06.28 ID:UPf+oejt0
自明
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 22:54:48.02 ID:8TcmlcYxO
自明 はーく
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 23:06:19.38 ID:OK3teSMs0
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 23:19:39.26 ID:D/3/ZreG0
お題くださいw
740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 23:25:12.22 ID:r7fJtaYFO
クレーマー
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 23:26:36.17 ID:dCcoTYRN0
>>739
仮想世界
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/24(土) 23:27:31.14 ID:D/3/ZreG0
>>740-741
把握しましたw
743お題:保守:2009/10/24(土) 23:54:24.08 ID:zi+r33K10
 2010年、冬の未明。僕たちは浜辺にいた。
 僕に寄り添うように隣に座る彼女の髪が、潮風に流され僕の頬をくすぐる。
しょっぱいのに混じって、シャンプーの甘い匂いがしてなんだかこそばゆい
気持ちになる。そっと彼女の肩を抱くと、彼女は僕の肩に頭を乗せた。
「……ねえ、あの明るい星はなんて星?」
 彼女が静かに訊ねた。いつもより少しあどけなくて甘い響きのする声だった。
「あれは明けの明星だよ」
「明けの明星? それって金星のことだっけ?」
「そう。明け方ごろにこうして明るく薄黄色に輝くから明けの明星」
 僕がそう言うと彼女はふぅんと感心するような惚けるような、そんな声を漏らした。
「そういえば知ってるかな。半年前、『あかつき』と呼ばれる金星探査機が日本から
飛ばされたんだ。金星の気象調査が目的らしく、これは世界初の試みなんだよ」
「へぇ……、すごいね」
「うん、すごいよ。それでね、あかつきが飛ばされるちょっと前にね、あかつきに
乗せるメッセージが募集されていたんだ」
「メッセージ?」
「そう、地球から金星まで一般の人の言葉を、あかつきに運んでもらうんだ。そして僕
も実はね、あかつきにメッセージを送ったんだ」
「……なんていうメッセージ?」
「保守星」
 僕が答えると、彼女は不思議そうな顔をした。
「どういう意味?」
「イ、ロ、木、ウ、寸」
 僕が意地悪っぽくこう答えると、彼女は一瞬あっけに取られた顔をした。しかし、すぐに
閃いたようだ。
「イとロと木で保、ウと寸で守になるということね。……でも、それが何なの?」
「繋げてイロキウスン星。並び変えるとウスキイロン星。つまり『薄黄色の星』」
「……ふふっ、なにそれ」
「ダジャレだよ。地球流のジョークを金星人に教えてやったんだ」
 前方に見える水平線は真赤な朝日に燃え始めた。もう夜は明ける。
744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 00:03:07.57 ID:OK3teSMs0
>>743
なんだ
このなつかしいかんじ
なんだ
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 00:08:53.96 ID:DSXKv2jA0
>>744
最近、お題保守を書くことがマイブーム
さっき、本当にあかつきにメッセージ送ってきたから、ついカッとなって書いた
もちろん作中のものとは違うけど
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 00:19:45.54 ID:yYezWymW0
ごくろうさまです…
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 00:22:59.02 ID:OJgZD6FD0
お題いただけますか
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 00:25:58.95 ID:1eHd9LlO0
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 00:27:42.67 ID:knFhUXpCO
破片
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 00:30:40.92 ID:OJgZD6FD0
>>748-749
いただきます。ありがとう。
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします