都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 09:21:51.70 ID:Qo7pQIwDO
>>1乙
まとめ乙!
―首なしライダーと首なし騎士―
ガッチャガッチャ
空になったビンがケースの中で音を立てる
「………」
「………」
先程不注意でビンを割ってしまい、挙げ句の果てには割れた破片で俺は指を切ってしまった
…まったく、自分のダメッぷりに呆れてしまう
しかし
そこに突然現れ、丁寧な手つきで俺に応急措置(といっても簡単な手当てだったが)をおこない、現在俺の後ろで空き瓶の入ったケースを運んでくれているのは
「………」
俺と同じで首から上がない首なし騎士だった。
8 :
首なしライダーと首なし騎士:2009/10/18(日) 10:21:16.95 ID:cUIl9oFaO
首なしライダー以外で首のない都市伝説に出会ったのは初めてだ
しかも前に朝野から聞いた情報では、首なし騎士とはどうやら外国の都市伝説らしい
本当に学校町は都市伝説がよく集まるな…
そんな事を思いながら俺はナプキンで包まれている割れた空き瓶を厨房の端に置いた。
[ありがとうございます、おかげで助かりました。]
首なし騎士にホワイトボードに書いた字を見せる
「……」
しかし首なし騎士は無言で俺を見ている
どうやら彼も会話が出来ないようだ。
「っと…二人共悪いな、片付けなんかさせちま…」
と、金髪の青年が厨房に入ってきて言葉を止める
さすがに首のない男女(他人からはそうにしか見えないだろう)二人が並んでいると違和感があるのかもしれない
9 :
首なしライダーと首なし騎士:2009/10/18(日) 10:23:18.40 ID:cUIl9oFaO
[いえいえ、このくらいはお手伝いしないと俺も暇なので]
「……」
横に立つ首なし騎士はじっと動かずに俺を見ている
ないはずの首なし騎士の視線が俺に突き刺さる……気がする
と、そんな所に
「あ、いた!ホロウさんごめんなさい、ちょっと話が長引いちゃって…」
一人の女性が厨房の中に顔を覗かせた。
10 :
首なしライダーと首なし騎士:2009/10/18(日) 10:25:00.52 ID:cUIl9oFaO
「…!」
すると俺の隣にいたはずの首なし騎士はいつの間にか厨房に来た女性の傍まで移動し、今度は女性の傍から離れない
[貴方は首なし騎士の契約者さん?]
俺は今来た女性にホワイトボードを見せる
「そうですね…あなたは?」
[俺は首なしライダー、ちょっと訳あって今はこんな格好だけど実際は男です]
「なっ!、男だったのかあんた…」
会話を眺めていた金髪の青年が思わず口に出す
しかし、目線はしっかりと俺の胸を凝視していた。
11 :
首なしライダーと首なし騎士:2009/10/18(日) 10:26:19.05 ID:cUIl9oFaO
[彼に色々と手伝ってもらいました、感謝してますと伝えてください]
俺は首なし騎士の契約者にホワイトボードを見せると、彼女は首なし騎士と何かやりとりをしている
「女性の姿なんだから、あまり無理をしないように、って言ってます」
[わかりました、気を付けます]
「では、わたしたちはこれで」
首なし騎士と契約者は厨房を後にし、宴の会場に戻っていった。
「あんた男だったのか…勿体ない…」
金髪の青年はポツリと呟いた。
以上?
12 :
首なしライダーの人:2009/10/18(日) 10:29:02.34 ID:cUIl9oFaO
というわけで
首なし騎士の方とチャラ男の方にそれぞれ土下座っ…!
朝っぱらからこんな駄文で申し訳ない…
乙!
もったいない。ほんとにもったいな(ry
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 11:05:47.67 ID:kdm4jJHn0
ただいま、
>>1とまとめの人と首なしライダーの人乙!!
チャラ男として、正しい反応です、ありがとうございましたwwwwwwwww
さて、まとめ見てきつつ本日のネタ構想してくる
15 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 11:18:05.24 ID:kdm4jJHn0
「元々は男かよ、勿体無い………っつか、ん?また、あのマッドガッサーが出たのか…?」
厨房で調理を行いつつ、青年は呟く
先ほどの女性首なしライダー、実際は男だ、と言っていた(と言うか、書いていた)
…彼が知っている限りで、他人の性別を弄るような都市伝説、以前、彼にとっても大切な存在である黒服を女性の姿に変えたマッドガッサーしか思い当たらない
「夢の国」の騒動の時、しばらくその存在に付いて何も情報がなかったが、学校町から出ていたのだろうか?
もしかしたら、「夢の国」を避ける為に避難していて……また、戻ってきたのかもしれない
「…後で伝えとかないとな」
また、そいつが出たのなら、注意しておかないと
黒服や将門に、伝えておくべきだろう
そんな事を考えながらも、彼は手を止めない
…そろそろ、宴会も終わりの時間が近づいている
ラーメンのスープの出汁は大体出来たし、チャーシューもどうにかなったから、後は麺を煮込むだけ
あの花子様とかいう都市伝説は〆に食べると言う事を言っていたから、もう少し後でも大丈夫だろう
今、彼が作っているのは、Tさんに頼まれた「夢の国」に持たせる日持ちする料理だ
…「夢の国」に殺されかけた過去がある事は、事実
しかし、彼女は操られていたのだと…彼女も被害者だったのだと、黒服から聞いている
だから、いつまでも引きずるつもりはないし、恨むつもりもない
だから、これくらいはやってやるつもりだ
多分、向こうは気づいていないだろうが…Tさんと戦った時、自分は彼女の姿を見て恐怖してしまった
その、詫びも含めている
16 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 11:25:11.27 ID:kdm4jJHn0
…世界中に夢を届ける、か
まぁ、黒服が大丈夫だ、と言っていたから、大丈夫なんだろう
あの少女ならきっとできるのだ
…もし、できないようだったら
あの黒服が信じたのに、それを裏切るようだったら
「…その時はその時だ」
今は、信じる
あの黒服が信じたのだから、自分も信じよう
将門も、どうやら認めているようだし
だから、きっと大丈夫なのだ
なれた手つきで、青年は調理を進めていく
ふわり、ふわり
調理場からは、いつまでも食欲を誘う香りが絶えることは無かった
終わる
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 11:30:10.28 ID:kdm4jJHn0
何となくチャラ男。メイド服から脱出して
>>7からのネタで首なしライダーたちと話した後辺り
…にしても、黒服Dもそうだがこいつも宴会ではかなり忙しいなwwwwwww
乙!
今回のトップクラスの犠牲者だしな、チャラ男wwww
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 11:58:53.58 ID:kdm4jJHn0
>>18 黒服D以外誰も助けてくれようとしないしなwwww
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:00:35.14 ID:dqOuNG440
乙!!
>>19 言われて気付いた
首塚ってこういうの煽る人ばっかりだwwwwwwwwwww
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:09:14.03 ID:kdm4jJHn0
>>20 >首塚ってこういうの煽る人ばっかりだwwwwwwwwwww
将門「くくくっ、まぁ、楽しいから良かろう?」
コアラショタ「よかろー!うーうー!!」
滝夜叉「父上が良いと言っているのだ、問題はないのじゃ」
キャリアウーマン「ふふふ……!素晴らしい、すばらしいわぁ」
コアラパパン「若いうちの苦労は買ってでもしろって言うもの。大丈夫よ」
…うん、ハンガーの生首は止める事ができずおろおろするタイプだしな!!
チャラ男悲惨だなw今後はそこにはないちもんめの少女も加わるしw
よし、このあたりで一発投下といくんだぜー
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:11:34.26 ID:kdm4jJHn0
wktkと支援を開始するんだぜ!
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:13:06.07 ID:dqOuNG440
>チャラ男悲惨だなw今後はそこにはないちもんめの少女も加わるしw
少女「まさかあんなに似合うなんて・・・それにあの半泣きで嫌がるときの顔・・・何と言うか、うんゾクゾクした」
あれ?ダメな子になってる?
>>22 支援だぜ
25 :
女装少年の人:2009/10/18(日) 12:14:14.35 ID:3RCYPVn50
「………………さて。そろそろいっそ性転換手術でも受けるか。"女装した変態"と"ニューハーフ志望の男子高校生"じゃあどっちがマシかな………ハハ、ハハハ…」
知り合い作りのために気合いを入れた直後、嵐のように襲来した同年代くらいの美人さん。
その凄まじいテンションの高さとあまりにも多いツッコミどころに、色々ツッコんだりカラオケセット(まあ、こっちはそもそも貸すつもりではあったんだけど……なんか不安だった)返してもらおうとしてたりしてた、のだが。
衝撃の事実、発覚。
―――女装、バレてた。
衝撃的過ぎて思わず逃げてきてしまったのは確かに失礼でだから後で謝ってついでに連絡先教えてもらおうとか思ってるけど、しかたないことだと思う。思ってほしい。てか思って。
そんなことを考えて気をまぎらわそうとしても、心の体力ゲージがまるで惑星ソーラに挑むアーウィンのごとく減っていく。
自分でも被害妄想だとは思うというかそう信じたいのだが、周りから「うわあいつこんなとこでわざわざ女装してるよ、ド変態ってレベルじゃねえな!」的な目で見られてるような気がするのだ。
…………いやこれマジでヤバい。お酒飲んだら酔いでごまかせたりしないだろうか。
そう思ってそばの机にあったお酒(くわしくないからたぶんだけど、果実酒とかいうやつだと思う)を、無作法だと知りつつも、らっぱ飲みでイッキしてみた。
「…ごく、んむ、んく―――ぷはっ」
飲みきり、空になった瓶を机にどん、と荒っぽく置く。
その甘い液体が喉元を通りすぎた瞬間、身体がボォッと燃えるように熱くなった。火照ってる。きっと顔も赤くなってるだろう。
……………けど、ダメだ。こんなんじゃごまかせない。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:15:04.07 ID:kdm4jJHn0
女装少年も酒飲んじゃったwwwwwww
>>24 っちょ、はないちもんめが何かに目覚めつつあるwwwwwwwwwwwwwww
27 :
女装少年の人:2009/10/18(日) 12:15:51.14 ID:3RCYPVn50
ヤバいヤバいほんとヤバい、このままじゃ羞恥心が限界突破する!
だれか、だれかこっちのことを「女に見える」といってくれる人は!?
―――人間って恥ずかしさで死ねるんじゃなかろうか、今死んだら死因は羞恥心、そして分類は"恥死"で確定だな―――とムダ極まりないことを考えながらも、限界が迫ったこっちの二つの目は会場内を見渡しまくる。
そして―――。
「―――みつけたッ!」
見覚えのある後ろ姿を発見するやいなや能力までも発動させ、その脚力を全開にし、目標との間にある障害物=テーブルや人を飛び越したあげく、天井を蹴ってその人物に飛びつき、さらに抱きついた。
死角からの突然の特攻にその人は吹っ飛んでしまう。
とても申し訳ないが、ことは一刻をあらそう。あとで土下座でもなんでもいうことをきいて謝ろう。
「うぐぉっ! ……ぐ。ただでさえ傷心気味なのに更に追い討ちか、いったい何が……って君かっつかどうしたんだ!?」
いきなり全身真っ赤なうえはん泣きで抱きついてるこっちにだいぶとまどってるようだ。
しかし説明してるよゆうはない。
こんなときの策はひとつ。謝りだおしのどげざ作戦である。
「すいませんすいませんあとでなんでもしますからこの質問にだけ答えてくださいおねがいします!」
「あ、ああ……わかったから、とりあえず離れて…」
こっちのいきおいにおされて了承してくれたようだ。他にもなんかいってるけどきにするよゆうはない。
大きくいきをすいこみ、
「―――《エンジェルさん》のおにいさん、こっちは女の子にみえますか!?」
そう、叫んだ。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:17:12.72 ID:kdm4jJHn0
しえーん!
29 :
女装少年の人:2009/10/18(日) 12:20:09.88 ID:3RCYPVn50
…………もし、「いや君、男だろ?」とか言われたら。
そんな不安に上目づかいになりつつ、《エンジェルさん》のお兄さんをみつめる。
こっちのうではお兄さんのこしあたりをがっちりロック、顔はその胸元あたりに。
若干かおがあかい気がしなくもないお兄さんの、その答えは―――。
「……いや、普通に女の子に見える…というか、むしろかわいいと」
―――救われた。
今、こっちの目には、おにいさんが仏に見える。じょうだんなんかじゃない。もちろんごこうも差してる。
「……ごめんなさい、おにいさん。もう少しだけ、このままでもいいですか…?」
「いや、いいっつーか願ったり叶ったり…じゃなくて、え、なぜ? え?」
なんかほっとしたら、身体から力がぬけた。
うまくうごかなくて、お兄さんの上からどけないのだ。
お兄さんの了解ももらえたようだし、もうすこしだけこのままでいさせてもらおう。
「ホントにすいませんでした、おにいさん……」
「いや、いいって本当」
五分ほどかけて、なんとか回ふくしたこっち。
お兄さんには迷惑をかけたので、誠心せい意謝らせてもらっている。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:20:56.51 ID:kdm4jJHn0
エンジェルさんの契約者良かったね!…といってあげていいのだろうかwwww支援
31 :
女装少年の人:2009/10/18(日) 12:23:54.65 ID:3RCYPVn50
「いえ、ほんとになにかあったら言ってください。こっちにできることは、なんでもしますから」
あとむこうに手料理がありますからよかったら、といってみた。
なにやら、「なんでも……いやそんな意味じゃないだろ常考。…でも……」などと呟いてなやんでいるお兄さん。
そんなお兄さんに「ありがとうございました。なにかあったら連絡くださいね! この恩は前のとあわせて、どんなことをしてでもかえしますから!」といい残し、さっきの女の子をさがしに歩いていくこっちなのだった。
………それにしても、なんだかぐらぐらしてあるきにくいなあ。変なの。
と、以上。エンジェルさんの人には腹かっさばいて土下座する所存です。マジすいませんでしたっ!
なんか最初の方ノリノリで書いてたら最期の方が適当になった。もうちょっとなんとかならなかったものか。
女装少年、自覚無いけど酔ってるんで、突拍子も無いことするかもです。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:24:49.37 ID:kdm4jJHn0
乙っしたー!
…ってか、ちょうど貴殿とのクロスネタを書こうとしていたとこだったんですごくびっくりしたのはひみちゅ
ちょっぴり間を置いてから投下するよー
>>32 なんか恐ろしくwktkする。全身全霊を込めて、しえーん!
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:28:39.28 ID:dqOuNG440
乙〜!!
女装少年追い詰められてるなwwww
そんな女装少年に朗報だ
丁度女体化マッドガッサーが学校町に帰ってきてるwwwwww
>っちょ、はないちもんめが何かに目覚めつつあるwwwwwwwwwwwwwww
まぁ、Tさんのドナドナの時も赤い靴の契約者ビビらせて楽しんでいたので悪化しただけともいえる
決して女装させる事に目覚めたのでは無いとも言っておく
>ちょっぴり間を置いてから投下するよー
wktk
35 :
花子さんと契約した男の話:2009/10/18(日) 12:28:52.29 ID:kdm4jJHn0
>>33 期待されるまでもないネタなんだぜ
会場内が、大分カオスな現状になってきたのがよくわかる
…うん、酔っ払いには関わるべきじゃない
そんな事を考えつつ、俺は花子さんに手を引かれて歩いていた
さっき食べたシュークリームが美味しかったから、もう一度取りに行くらしい
俺にも食べさせてくれる、と言うことか
ぐいぐい、俺を引っ張っていく
引っ張られていった先には…おぉ、いたいた
何か継承しがたい物を食べているように見えるが、気のせいだろう
女の格好した、多分、俺と同じくらいの年齢と思われる奴が、テーブルに料理を広げていた
…何故、女の格好してるんだろう、と疑問には思ったが、口には出さない
趣味は人それぞれだ、あまり口出しすべきではないだろう
若干顔が赤くなっているように見えるが、酒でも飲んだのだろうか
「…あ、また来てくれたの?」
「うん!シュークリーム美味しかったの!」
にぱ、とそいつに笑ってみせる花子さん
ありがとう、とそいつは女みたいな笑顔で笑った
シュークリームだけじゃなくカステラまでもらって、花子さんはご満悦だ
あむあむと、美味しそうに食いついている
「あ、あなたもどうぞ」
「…あぁ、ありがとう」
36 :
花子さんと契約した男の話:2009/10/18(日) 12:31:32.71 ID:kdm4jJHn0
手作りらしいシュークリームを受け取る
…ここに来ている以上、こいつも契約者なのだろうな、と思う
傍に契約している都市伝説らしき存在が見えない辺りをみると、俺や先生みたく実体のある都市伝説と契約しているんじゃないのだろうか
それとも、単にその都市伝説と離れているだけか
「……あの?」
…そんなにかたい表情をしていただろうか
そいつは、怪訝な表情でこちらを見つめてきた
何でもない、と小さく首を振る
「あの子の、契約者さんですか?」
「あぁ、「トイレの花子さん」と契約している」
「花子さんかぁ…よく聞く都市伝説ですよね」
なんだか、興味深そうに花子さんを見ているようだ
「…あまり、他の都市伝説と接触した事がないのか?」
「あ、その、なんて言うか…この街に来て、一ヶ月くらいしか経ってないんで。
この街って、かなり珍しい都市伝説もいるみたいだから…でも、あぁ言う普通の子もいるんだな、って」
「……普通、なぁ」
うん、まぁ、花子さんは割りと普通の都市伝説だろう
踊る変態とか男の骨格に女の心の骨格標本とかみたいな変わったタイプでもないし、花子様のような一種独特の進化を遂げた都市伝説でもない
ある種、鋳型通りというか、そんな感じの都市伝説だ
…おかしな都市伝説とか珍しい都市伝説も多いらしいこの街では、むしろ逆に珍しいのかもしれない
37 :
花子さんと契約した男の話:2009/10/18(日) 12:34:42.60 ID:kdm4jJHn0
「…難儀な場所に引っ越してきたんだな」
「え?」
「都市伝説に契約していると都市伝説に関わりやすいらしいし、そうじゃなくとも、この街は都市伝説が多いせいで
一般人が都市伝説に関わりやすいから……多分、苦労すると思うぞ」
「……まぁ、その、ある程度の覚悟はできてるんで」
…それは、つまり
この街が「そう言う場所だ」と言うことを知っていて、来たと言う事か
どう言う理由で、この街に都市伝説が多く発生するのか…俺は、よく知らない
しかし、その理由を知っている者もいるだろうし、知っていてあえて、この街に来る奴もいるんだと思う
こいつは後者、という事なのだろう
どうして、わざわざ理由を知っていて、あえてこの街に来たのか?
…そこまで、検索するつもりはない
何かのトラブルに巻き込まれるのは、悪いが御免だ
都市伝説が発生しやすいこの街の、ただでさえ都市伝説が発生しやすい高校に通っている身である
クラスメイトたちが都市伝説絡みの事件に巻き込まれないよう、少しでも努力するので精一杯
…俺に、それ以上の事ができる訳もないのだ
「………どこの学校に通っているのか、知らないが…もし、通っている学校の化学教師がやる気なさげな奴で
なおかつ、化学室に人体模型と白骨標本があったならば。放課後化学室に近づくのはお勧めしない」
「え?それって、どう言う…」
「関わりあいたくない変態と関わる意味で」
うん、あのグロテスクダンサーとは関わらない方がいいだろう
関わらない方が、人生健全に生きられる事は間違いない
はぁ、とよくわかっていない様子で、そいつは頷いてきた
38 :
花子さんと契約した男の話:2009/10/18(日) 12:35:56.83 ID:kdm4jJHn0
「…み?けーやくしゃ、シュークリーム食べないの?」
……と
自分の分のシュークリームを食べ終わったらしい花子さんが、首を傾げてきた
…おぉっと、口の周りにクリームがついてるついてる
口の周りを拭いてやると、むー、と声を出してきた
「いや、食べるさ」
そう言って、受け取っていたシュークリームに食いつく
程よい甘さのそれを俺はしばし、味わった
「…兄妹みたいだなぁ」
と、そいつが呟いた気がしたが
まぁ、そう見えるならそれはそれで別に構わないか、とそう考える事にしたのだった
終わる
女装少年の人に土下座っ!!orz
話し方間違っていたら申し訳ない
通ってる学校が一緒かどうかわからんかったのでこうしておいた
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:38:29.62 ID:kdm4jJHn0
>>34 >丁度女体化マッドガッサーが学校町に帰ってきてるwwwwww
帰ってきてるどころか、実は仲間を増やしているのは秘密なんだぜ
>決して女装させる事に目覚めたのでは無いとも言っておく
SからどSに進化したんですね、よくわかります
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:41:13.78 ID:dqOuNG440
乙〜!
>帰ってきてるどころか、実は仲間を増やしているのは秘密なんだぜ
な、なん・・・だと?
>SからどSに進化したんですね、よくわかります
大体そんな感じ
だからって黒服は苛めようとは思わない
けど、チャラ男は苛めたい
そんな感じ
>>…そこまで、検索するつもりはない
「検索」→「詮索」
>>35 >>何か継承しがたい物を食べているように見えるが、気のせいだろ
【何か継承しがたい食べ物】
それは、人々があまりのおぞましさに後世に語り継ぐことを禁止した食べ物
食べた人物によって現れる症状は様々であるが、平気で食べれる者もいる
なお、どのような形状であったのかは定かではない
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:45:22.86 ID:kdm4jJHn0
>>40 >な、なん・・・だと?
仲間が増えたと言うか同士が増えたと言うかまぁそんな感じ
誰か、虫を操る都市伝説に心当たりはありませんか〜〜!!??
うん、黒服Dとチャラ男だと俺もチャラ男の方をいじめたいと思うのでその気持ちはよくわかる
>>41>>42 ぎゃあなんと言うダブル変換ミス
しかし、後者はその意味で考えるとあながち間違っていない気がして困る
44 :
「はないちもんめ」:2009/10/18(日) 12:49:08.46 ID:dqOuNG440
少女「女体化マッドガッサーが戻ってきてる?」
チャラ男「みてぇだ・・・さっき首なしライダーの姉ちゃん・・・いや、男だけどが言ってた」
少女「・・・不味いわね」
チャラ男「何が?」
少女「これからこの辺り物騒になるかも」
チャラ男「??」
訳がわからないといった感じのチャラ男に説明してやる
少女「『夢の国』が学校町に来た時の事覚えてる?」
チャラ男「あー何となく・・・確か動物系都市伝説が活発になったりしてたっけ?」
少女「えぇ、多分『夢の国』を恐れてね・・・でも、それ以上の、しっかりした知性を持った都市伝説は『夢の国』を恐れて、身を潜めてた・・・」
チャラ男「つまり・・・」
少女「えぇ、抑止力になってた『夢の国』が居なくなって今まで大人しくしてた都市伝説が暴れ始めるかもしれない・・・しばらく警戒した方が良いかも」
チャラ男「成る程な・・・」
少女「そうでなくても女体化マッドガッサーは見つけた瞬間即キルだけどね」
黒服Dを女体化させるとか、何を考えているのか、次やったら・・・いや次無くても容赦はしない
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:49:45.24 ID:cUIl9oFaO
>>43 [蟻を潰すと雨が降る]
ぐらいかな、俺が知っているのは
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:50:07.45 ID:kdm4jJHn0
しえーん
47 :
「はないちもんめ」:2009/10/18(日) 12:50:20.90 ID:dqOuNG440
チャラ男「お、おぉ、そうだな」
歯切れが悪い・・・まさか
少女「何?まさかとは思うけど、あわよくばもう一度黒服を女体化させよう・・・とか考えてないわよね?」
チャラ男「んな訳ねーだろ!?」
少女「そう?あの時黒服の胸見て前かがみなってたの誰だっけ?」
チャラ男「グ・・・あ、アレはその、仕方ないだろ?!」
少女「開き直り?これだから男って嫌なのよ」
チャラ男「い、いや、だけどな?」
少女「それよりも、ホモなのか巨乳好きなのかハッキリしなさいよ」
チャラ男「誰がホモだ!?いや、誰に吹き込まれたんな事!?」
吹き込まれたも何も
少女「貴方見てたらそうとしか思えないんだけど?違うの?」
チャラ男「違う!!」
少女「へぇ?さっき将門様に言い寄られてた時は満更でもなさそうに見えたけど?」
チャラ男「違う・・・違うんだ・・・俺はホモじゃない」orz
あ、落ち込んじゃった
少女「じゃ・・・あ、引越しは何時でもOKって黒服に伝えといてね〜」
調理場には、orzの体勢で蹲ったチャラ男だけが取り残された
終われ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:52:54.71 ID:kdm4jJHn0
乙!!
チャラ男は口じゃあはないちもんめに勝てそうにないなwwwwwww
引越しはいつでもOKか
と、なると宴会終わった翌日とかでも大丈夫そうだな
>>45 蟻かー…蝿だけでも操れればそれでいいんだが
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 12:54:08.40 ID:dqOuNG440
少女とチャラ男の会話
後、引越しについての話をさせたかったのに、何でこんな内容に?
>誰か、虫を操る都市伝説に心当たりはありませんか〜〜!!??
ハンバーグ爺さんの契約者の友の能力とか
>うん、黒服Dとチャラ男だと俺もチャラ男の方をいじめたいと思うのでその気持ちはよくわかる
少女「黒服Dには寧ろ苛められたい様な・・・何か違うような・・・」
>【何か継承しがたい食べ物】
あれ?もしかして今回会場に持ち込まれてるゲテモノ料理って店長とはないちもんめが持ち込んだ分だけ?
50 :
メイドVS貴腐人:2009/10/18(日) 12:57:44.02 ID:IdPoDOk8O
その頃・・・
メ「なにやらステキ電波を受信したので作って見ました。」
いまだカップリング闘争の最中、受信した電波に従って作ったもの。
壁の一部を切り出し、自宅の鍵で削り出されたのは・・・
貴「悔しいけど、貴女っていちいち凄いわぁ。まさかフィギュアも作れるなんてねぇ。」
メ「いま作りましたこの2体のフィギュア・・・。
素人目にはただのかわいいメイドと美少女に見えるでしょうが・・・」
貴「分かる、私には分かるわぁ。その2人は男の娘ねぇ(それにしても再現度高いわね。片方は同僚のアイツ、もう片方も会場にいたわよね)」
メ「はい、スカートの中は完全再現です。また完全可動式なので・・・」
貴「あぁんなポーズも、こぉんなポーズも自由自在なのねぇ!?」
メ「さらにオプションで・・・ゴニョゴニョ涙目赤面にできます」
貴「素晴らしいわぁ!!」
メイドさんに女装少年とメイドチャラ男のフィギュア作らせてみた。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:00:04.29 ID:kdm4jJHn0
メイド乙!!
っく…フィギュアまで作れる、だと…!?
チャラ男「……悪寒が!?」
黒服D「風邪ですか?体調には気をつけてくださいね」
>>49 >少女「黒服Dには寧ろ苛められたい様な・・・何か違うような・・・」
それはかなりハードルが高い要求だなwwww
>あれ?もしかして今回会場に持ち込まれてるゲテモノ料理って店長とはないちもんめが持ち込んだ分だけ?
多分それくらい
スパニッシュフライと契約したら、蝿操れるのではないかと
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:03:42.89 ID:dqOuNG440
メイド乙!!
この短期間でそれだけの物を作るとか最早メイドの造詣技術は髪の領域に達してるとしか思えないwwwww
>それはかなりハードルが高い要求だなwwww
ハードル云々以前に不可能ではなかろうかwwwwwwwwww
前ズレ落ちてたのか・・・ぐぬぅ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:04:43.36 ID:dqOuNG440
>>52 あー成る程
スパニッシュフライと女体化マッドガッサーで二重契約?
新たな変態の予感しかしない
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:04:50.18 ID:kdm4jJHn0
>>52 >スパニッシュフライと契約したら、蝿操れるのではないかと
そ れ だ !!!!
何だ、簡単な解決法があったじゃないか!
>>53 >ハードル云々以前に不可能ではなかろうかwwwwwwwwww
うん、多分不可能だwwwwwww
57 :
メイドVS貴腐人:2009/10/18(日) 13:10:10.28 ID:IdPoDOk8O
貴「じゃあ私も電波をカタチにするわよぉ。」
再度、小銭で壁を引っ掻き何かを描き始めた貴腐人。
描かれたのは、会場にいた美少女(に見える少年)。まさにメイドが作ったフィギュアの片方と同じ人物だ。
その女装少年がエンジェルさんの契約者に抱きつく、いや、絡み付く絵だった。
その場を見たかのような正確な描写、かつ卑猥で美しく、描かれる。
メ「貴女も、素晴らしいです・・・!!」
トイレに向かう通路、チャラ男メイドと女装少年の卑猥な大きい壁画が刻まれた。
おわり
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:12:07.46 ID:dqOuNG440
>>トイレに向かう通路、チャラ男メイドと女装少年の卑猥な大きい壁画が刻まれた。
何て所になんて物をwwwwwwwwwwwwwwww
しかもトイレに向かう通路ってwwwwwwwwwwwwwww
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:12:41.36 ID:kdm4jJHn0
乙!!
っちょ、壁画がwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
チャラ男「…将門様、ここはもう拠点として放棄するんですし、いっそ派手に壊しません?」
将門「おや、どうした突然。派手な事をすると黒服の仕事が増えるからと嫌がるお前が」
チャラ男「この建物を残しておくのは俺の精神衛生的にまずそうな気がしてきました」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:18:26.02 ID:kdm4jJHn0
宴会ネタと関係ないけどこそりと小ネタ投下するんだぜー
マッドガッサーの女体化ガスの被害者が増える事を祈って…
61 :
小ネタ:2009/10/18(日) 13:20:55.48 ID:kdm4jJHn0
我あるが故に我あり
女体化サイコーハーレムひゃっはぁーーー!!!!
そんなふざけた思考を抱えて、それはそこにいた
つばのない帽子を被った、全身黒尽くめの男
何よりも異様なのは、ガスマスクを身につけ、背中に妙なタンクを背負っている事か
公園の中に、彼を中心として何人かの影が見える
それは、人の姿をしている者もあれば、そうではない者もいる
ただ、共通していることは…彼らは「同士」であるという事だろうか
微妙に差異はあれど、皆、ある意味で同じような目標を抱えていた
それ、即ち……この学校町を、自分たちにとって最高の街へと、変える
「最大の恐怖だった「夢の国」の恐怖はもうない!即ち、これは俺達に好きなように動けと言う神っぽいものの指令!!」
「指令かどうかはわからんが、まぁ、チャンスだな」
ハイテンションなガスマスクの男の言葉に頷いたのは、箒を持った魔女っ娘なカッコウの少女を連れた男
ひひひ、と少女は不気味な笑い声をあげる
「いいのよね?派手にやっちゃっていいのよね?」
「ほどほどにね。「組織」とかに目をつけられたら厄介だから」
ーーーぷぅん、と
黒焦げた蝿を従えた女が笑った
これからが、楽しみで楽しみで仕方ない、といった様子だ
62 :
小ネタ:2009/10/18(日) 13:22:32.03 ID:kdm4jJHn0
「ひゃっはははは、獲物は早い者勝ちって事でいいかぁ?」
ジャングルジムの天辺に腰掛けていたそれが笑う
頭から大きなヴェールを被っていて、その姿はよく見えないが…ちらり、見える腕は獣の毛で覆われていた
ジャングルジムに寄りかかっていた男も、ニタリと笑う
「邪魔してきた奴は消してもいいんだな?」
「……くけけけけ、抹殺、抹殺……」
携帯を弄っていた男が不気味に笑っている
−−−時は、来たのだ
一人ではどうにもならない事でも、これだけの仲間がいれば!!
「さぁ!!はじめようじゃないか!!!俺達の楽園を作るために!!!」
両腕を広げ、ベンチの上に立ち、ガスマスクの男……マッドガッサーは、高らかに宣言した
公園に集まっていた影たちが、楽しげに楽しげに笑う
学校町に集まった、不審な集団
「夢の国」の脅威が去った今…それは、緩やかに動き出そうとしていた
to be …?
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:24:26.43 ID:kdm4jJHn0
宴会と同時期、女体化マッドガッサーたちに動き在り
むしろ、これから動きそう
では、これから出かけてくるんだぜ!
帰ってくるまでにスレが残っていたら幸せだ!!
都市伝説4コマ風劇場
「そこにいたかぁ!!」
「え!・・・あれ?」
「流星・ブラボー脚!!」
「上!?って、うわぁあああああ!!」
ドゴォオオオオン・・・
「はい、借りてたカラオケセット」
「普通に返してください!!」
少年に走り去られる→追おうとするが見失う
→跳躍、そして発見→一直線にGO!
姫さんが本当に化け物じみてきました。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:35:37.64 ID:dqOuNG440
>むしろ、これから動きそう
シリアスなキャラも結構居そうなのに音頭とってるのがマッドガッサーだから絶対碌でも無い連中だwwwwwwwwwwww
>あれだ、廊下みたいな
トイレに行く最中に壁画を見てしまい別の意味でトイレに駆け込む人が増えると
しかし、よく考えてみたら天井の高さ足りなそうだな・・・
まあ、いいか。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 13:45:37.51 ID:2tVt4rqr0
※ただしイケメンに限る
で一本書いてしまったんだがそもそもこれが都市伝説なのかどうか解らん……。
なにやってんだろう……。
>>68 天井を突き破っても、階下が見渡せないだろう?
>丁度女体化マッドガッサーが学校町に帰ってきてるwwwwww
…うん。みんなは無自覚巨乳と鬱な貧乳どっちがいい?
>>38 いえいえ、むしろありがとう! 高校はホント決めてないから好きにしてくださって構わないんだぜ!
>>50&
>>57 少年「……なんか、いやな予感が。うぅ、とりはだたってきた………なんで…?」
>>65 もしよかったら連絡先交換させてくださいなんだぜ
みんな乙だぜー!
昼寝してくる保守
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 14:45:21.61 ID:Qo7pQIwDO
ほ
宴会ネタが始まって一週間か
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 15:01:22.77 ID:2tVt4rqr0
【上田明也の協奏曲]T〜会い宴奇縁B〜】
「とまあそう言う訳なのだよ、将門公。YESロリ、NOタッチ。」
「ふむ、全く解らなかったぞ。しかしまあ……その布教用写真集は貰っておこうか。」
「ああ、元々その為の物だ。それじゃあさようなら、また会えることを口先では祈ってる。」
「カカカッッ!勝手に言っておれ!」
「それじゃあな。」
「おーい、終わったんで帰るぜ。」
将門の居る奥の席から退出するとメルが飛んできた。
将門公の愉快な仲間達の方々からはまともに扱ってもらっていたらしい。
一応頭を下げておく。
「すいません、家のメルを預かって頂いたお礼です……。」
ついでにお土産の「白い変人(シロイヘンビト)」も渡しておく。
皆様面食らっていたというかなんか明らかに怪しまれていたが構わずに行くことにした。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 15:02:37.82 ID:2tVt4rqr0
宴会場に戻るとそこはちょっとしたカオスになっていた。
カラオケセットを離さない少女
酔っぱらってる少女
スカートめくり→まさかの全裸
何時か見た黒服が少女を押し倒している
なんだろう、この止めどなき絶望感。
「マスター、帰りましょうよ……。」
「うぅん……。そうだな。」
大学に通っている頃だったら無理して出ていたのだろうがもうそういうのはやめたんだ。
会場の隅をひっそり通ってそこを抜け出る。
抜け出た直後、ドーンと大きな音が聞こえてきたが気にしてはならない。
廃ビルを抜け出た時に襲撃の一つや二つでも有るかと思ったのだがそこは首塚もしっかりしていたようで気配は何一つ無い。
ちょっとした物足りなさを感じながら車に乗り込む。
なんだか協奏曲シリーズはこれで終わりかしら、第二部の綺想曲シリーズに期待してね!
って気分で車を走らせるのだった。
【上田明也の協奏曲]T〜会い宴奇縁B〜】
【上田明也の協奏曲シリーズ完】
77 :
笛の人:2009/10/18(日) 15:06:39.66 ID:2tVt4rqr0
とりあえず
契約→夢の国との決戦
で一段落ついたということで協奏曲シリーズは一旦切ります。
これからは始めたばかりの綺想曲シリーズで頑張っちゃうんダゾ☆
当初の予定通り十話(エピローグ代わりに宴会で+1話)で終わらせられて良かったっす。
ぽろっと書いたら思いの外皆さんに受けたみたいで本当に良かったです。
これからもあの二人組の応援をよろしくね!
乙ほ
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 15:30:17.86 ID:Qo7pQIwDO
乙
乙ー!これからも頑張ってくれなんだぜー!
ほ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 16:25:24.68 ID:Vk9n45oX0
今更だが
wiki見て気が付いたんだが、合わせ鏡の契約者一行って怪奇同盟に属してなかったんだな…
ほ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 16:44:37.91 ID:w7Tw5OE70
寓話のテラーかと思ったのに
今ハッとしたんだが、貴腐人にいろいろやらせちゃったけど平気だろうか・・・
やり過ぎてたら申し訳ない
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 17:00:23.58 ID:Qo7pQIwDO
ほ
>>84 個人的には無問題だと思うのぜ。もし問題でも、壁画やらはいざとなれば破壊できるんだし
小銭で壁を削るっていうのが、作者が想定した貴腐人のスキルを超えてしまっているような気がして・・・
まあ無問題と言われるくらいなら平気なんだろうか
>小銭で壁を削るっていうのが、作者が想定した貴腐人のスキルを超えてしまっているような気がして・・・
それを一発で解決するいい言葉を進呈するのぜ
つギャグ描写
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 17:29:44.69 ID:cUIl9oFaO
今って宴会の会場に
首のない男女
と
首だけの男女
がいるんだよな…
合体!とかしたらおもしろそうとか勝手に妄想膨らませてた俺って…
そして質問
女体化ガッサーのガスは女性には効果あるのか?
>女体化ガッサーのガスは女性には効果あるのか?
そういやそうだ。性転換ガスじゃないとこがネックだよな…
ギャグ描写か〜、うーん
ガスは女が吸ったらエロくなるで良いじゃない。
男は女に、女は牝犬に・・・だ。
>>82 あ、それたぶん編集してくれた人の勘違いです、ハイ。
合わせ鏡のアクマの契約者や姫さんは怪奇同盟所属してます。
明確に書いてなかったので、間違えたのだと思われます。
しばらくパソコンが使えず、訂正できなかったもので・・・
誤解を招いたことを深くお詫び申し上げます。
>男は女に、女は牝犬に・・・だ。
男→女体化ガス吸わせる→女に→さらに駄目押しで吸わせる→黒服Hたちが喜ぶ展開!
っていうのが思いついた。うん、自重自重。
>>92 ありがとうございます!
時間的に書けないかもしれないので、もしよろしければ4コマ風で軽く流してもらえるとありがたいです…すいません。
>>94 ドクター「まさにボクにとってのヘブン状態! なわけだな」
バイト「そうなる前に始末してきます、いやマジで。この町の平和とドクターの行動によるうちの組織のイメージダウンを避けるために」
……あれ、こんな事言わせたらバイト青年女体化フラグ?
ヤンデレ弟が女になって兄×妹の禁断LOVE・・・ひゃっほう!!
ただいま皆乙! 今日こそ一日宴会ネタを書くつもりでいたら・・orz
あと遅ればせながら首なしライダーの方ありがとん! 合体ネタにちょっと面白そうだと思ってしまったww
そして宴会ネタそっちのけでマッドガッサーのガスネタが着々と構築されつつあるこの脳みそをどうにかしてください^p^
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 18:26:37.09 ID:o2KJC9E5O
俺……宴会ネタが終わったらマッドガーサーと戦うんだ……
>>96 思わず そ れ だ ! と叫んだ俺はよく訓練された変態だと思う。
というかマジでアンケート。もしよかったら応えてください。
Q,女装少年は巨乳にするべきか貧乳にするべきか?
巨乳だと元気いっぱいで、貧乳だと鬱入ります。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 18:35:38.28 ID:gfOz5UNk0
俺だって宴会ネタそっちのけで超火力キャラの設定+話が出てきてしょうがないんだぜ…?
都市伝説4コマ風劇場
「あのー」
「なにか?」
「もしよかったら連絡先とか聞いても・・・」
「なるほど!そういうことなら任せて」ガシッ
「え?あの」
ドドドドドド
「うわぁあああ!!」
「××ー!ちょっと話」
「がっ!?」ゴチーン
「ナイスガード」
「光栄です、兄さん」
女装少年との連絡先交換ネタ
まだ続くよ!
女がガス吸ったら淫乱牝犬化だけじゃなく、母乳も出るってどうだろう?
妊娠なしでの母乳にトキメキを禁じ得ません。
都市伝説4コマ風劇場
「・・・いきなりあれはひどくない?」ボタボタッ
「血!頭から血が出てますよ!?」
「いきなり突っ込んでくるお前が悪い」
「いやあの、もうちょっと心配したら・・・」
「ああ、大丈夫よ。これケチャップだから」ペロッ
「なんでそんなの仕込んでるんですか!?」
「・・・そういえば、あなた誰ですか?」
「ありがとう、ようやく聞いてくれて・・・」
頑張れ女装少年、つっこめるのは君しかいない!(キャラ的に)
都市伝説4コマ風劇場
「ん、待てよ?君はさっきの少年か」
「え?」
「ああ、姫さんに無謀にもカラオケセットを貸した・・・」
「・・・・・・・・・」
「うわーん!バレてるよー!!」ダッ
「・・・ザクロ」「はい」
「逃がしませんわよ!」ザッ
「キャー!!?」
目の前にデカイ犬がいきなり現れたら、ビビるどころじゃ済まない気もする
ところで、女装少年が黒服Hに仕込まれた
仲良くなる方法って・・・あれ、なんだっけ?
都市伝説4コマ風劇場
「はーなーしーてー!」
「捕縛しました!」
「うん、ザクロもアクマもよくやった」
「さっきのボヤ騒ぎは不問とする」
「やった!」「やりましたわ!」
「本当に甘いですね、兄さん」
「ボヤって、私のいない間になにかあったんだ?」
「それが・・・」
(・・・あっるぇー、なんか無視されてる?)
>目の前にデカイ犬がいきなり現れたら、ビビるどころじゃ済まない気もする
大丈夫っす、この少年その辺の耐性高いので。
グロとか巨大生物とかむしろ大好物、でも驚きはするっていう。
そしてここまでツッコミに使ってもらえると少年も本望だと思うw
>>106 耳元でフから始まるNGワード囁くアレですね。自分で使おうと思ってたけどカットしたアレ。
よろしければやっちゃって構いませんぜ、ダンナ!
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 19:33:17.60 ID:/s7uhozh0
ただいまー、皆様乙!!
念のため言うが、マッドガッサー率いる集団はロクでもない連中ばかりだぜ!
そして、一部は以前放流した悪役の使いまわ(ry
>>84 むしろいいぞもっとやれ
>>89 マッドガッサー「己の趣味により!!女体化ガスしか使わん!!!!」
魔女っぽいの「ひっひっひ、男体化をお望みならわしの出番じゃ!!」
>>99 巨乳!巨乳!!
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 19:37:23.96 ID:/s7uhozh0
ところで
>>69、そのネタが大変と気になるんで是非投下してほしいwww
111 :
笛の人:2009/10/18(日) 19:42:48.26 ID:2tVt4rqr0
>>110 その言葉を画面の前で待っていたああああああああああ!!
(※ただし全裸で)
ちょっと待っててね
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 19:44:49.62 ID:/s7uhozh0
>>61>>62はマッドガッサーネタってかマッドガッサー編の導入っぽく書いてみた訳だが、これ、マッドガッサー以外はどんな都市伝説かわからんだろうなぁww
それぞれの面子公開した方がいいだろうか?
>>111 wktk
都市伝説4コマ風劇場
(どうしよう・・・そうだ!黒服Hさんに教えてもらったあれで!!)
「あの・・・」スッ
「なんだ?」
「フェ○チオ、してさしあげましょうか?」
「・・・縛れ」「はい、兄さん」
「え?あ、ちょっと・・・キャー!」
亀甲縛り再び?変態認定されたかも・・・あははw
風呂からあがってスレが残っていたらたぶん続きを書きます。
114 :
笛の人:2009/10/18(日) 19:48:51.08 ID:2tVt4rqr0
都市伝説:「※ただしイケメンに限る」
契約者名:平唯(タイラ ユイ)
効果:対象がイケメンだと判断したら何をしてもその対象には許される
契約条件:※ただしイケメンに限る
破壊力:E(胸キュン的な意味ではA)
持続力:A
スピード:A(光の速さで貴方の心を撃ち抜きます)
精密動作性:?(肌のきめ細やかさ的な意味ではA)
射程距離:A(眼に入りさえすればどこまでも、まっくらならば無意味)
成長性:A(イケメンは磨けば磨くほどに光ります)
契約コスト:E(※しかもイケメンに限る)
平唯
学校町から遠く離れたとある町に住む高校3年生。
趣味は男装と甘い物でその為には労苦を厭わない。
男装をした彼女は超が付くほど美形なのだが
普段の彼女は黒縁眼鏡と三つ編みの髪が特徴の図書館で詩集でも読んでいそうな女の子だ。
運動神経0、勉強は元々苦手だったがとある人物に教えられて得意になった。
身長150cm(男装時はシークレットブーツ装備)
体重4●kg
Aカップ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 19:56:21.83 ID:2tVt4rqr0
よし、じゃあSSの方もぼちぼち行くぜー
【平唯の人間試験 第一話「※ただしイケメンに限る」】
繁華街を行く一人の青年。
切れ長の眼に美しい白い肌、短く切りそろえられた髪は秋の陽光を受けて艶やかに輝く。
少々小柄なことを除けば肩で風を切って歩く姿はとても様になっている。
すれ違った人が女性ならば(特殊な性癖が無ければ)十人が十人振り返る容姿だ。
そう、世に言うイケメン。
しかしそんな彼は
――――――女性なのだ
「今日はあの店にしようかな?」
私は平唯、高校3年生。
趣味は男装と洋菓子店巡りだ。
日曜日である今日は両方の趣味を楽しむ為に一人で町をぶらついていたのだ。
「いらっしゃいませー!」
私を出迎える店員の声も心なしか弾んでいる。
そうだ、私にときめけ惚れろひれ伏すがよい!
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 19:57:00.63 ID:/s7uhozh0
女性なのにイケメンだと支援
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:01:31.37 ID:2tVt4rqr0
「え、男の人?」
「ウッソー!超イケメンじゃない?」
「私声かけてみようかな?」
「やめときなって、相手にもされないよ!」
「俳優とかの人かなあ?」
私が通ると店内もざわめく。
「キャー!今こっち見たよね!絶対見てた!」
チラリ、と流し目を寄越すだけでテンションを上げる同性を見るのは……。
カ・イ・カ・ン。
席に着くと店員がいそいそとやってくる。
「ご注文は……。」
「モンブラン。」
アニメの二枚目悪役のような声で注文をする。
店員に笑顔を見せるのも忘れない。
「お、お飲み物は……?」
ははは、良いぞ良いぞ!その幸せそうにしている様が実によい!
「ああ忘れていた、それに……アイスティーも付けてよ。」
「はい、かしこまりました!」
これだから男装はやめられないのである。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:02:30.62 ID:/s7uhozh0
男装女子…良いぞ良いぞ支援
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:05:30.09 ID:2tVt4rqr0
ウィーン
店員が行ったと同時に店の自動ドアが開く。
入ってきたのはお世辞にも美形とは言い難い男。
瞬時に店の空気が固まる。
男はガリガリにやせていて眼鏡をかけてうつむいている。
先程から何かブツブツ言っていて男として見てもなんというか友達になりたくないというか……。
「ヤダー、何でこんなところに来てるのかしら?」
「一人でとか……」
「友達居ないんじゃないw」
店内が再びざわつく。
まったく逆のベクトルに。
男に向けてわざと聞こえるような声での悪口が飛び交う。
悪意悪意悪意悪意、重く苦しい悪意の波。
人の不幸でケーキが旨い、訳がないのだ。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:09:06.21 ID:/s7uhozh0
男一人でケーキ屋に入るのを恥ずかしいと言う奴もいるらしいが俺は気にならんな支援
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:12:05.28 ID:2tVt4rqr0
一方、男はというと噛みしめるようにこらえるように下を向いていた。
何も言えずに黙っているだけ。
世の中は不平等だ。
同じ事をしても顔だけでこんなに反応は変わるのだ。
こんな不平等な世の中が私は嫌いだった。
私は伝票を持って会計に立つ。
「1600円になります!」
「えっと……、1600円ですね。」
いらだちをぶつけるように1550円払ってさっさと立ち去ろうとする。
勿論、何も言われないのをしっかり確認してから店を出た。
こっそり店内の様子を見ると私の接客をした店員が50円分をレジに自分の財布から足しているのが見えた。
馬鹿だなあ……。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:16:13.29 ID:2tVt4rqr0
私こと平唯はとある高校に通う普通の18才。
私は自身の特殊な性癖を満たしつつその日その日をそれなりに過ごしているつもりだった。
そう、この日までは正しくそうだったのだ。
店を出ると真っ直ぐに駅に向かう。
これもまたいつも通りの行動。
家に帰るのだ。
しかし今日は少し違った。
自分を背後からつけてくる気配。
それには怒りのような物が少し混ざっている。
人気の少ない所を避けながらちょっと遠回りして駅に向かった。
さっきの気配はなんだったのだろう?
すこし疑問に思うが気にしないで家に帰ることにする。
電車の中に入ると正体不明の気配は消えた。
問題無い、家にこのまま帰ろう。
いつも通りの退屈な日常にまた帰って行くんだ。
電車のアナウンスが家に最も近い駅の名前を告げた。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:16:50.40 ID:/s7uhozh0
しえーん
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:19:08.87 ID:2tVt4rqr0
電車を降りて家に帰ろうとする。
駅のホームに降り立ったその時だった。
グィ
後ろから急に首を締め付けられる。
なんとかして後ろを見ると私の首を締め付けているのは先程の洋菓子店で散々こけにされていたあの男だった。
「オマエガオマエガオマエガオマエガオマエガオマエガオマエガ
オマエガオマエガオマエガオマエガオマエガオマエガオマエガ
オマエガオマエガオマエガオマエガオマエガオマエガオマエガ
オマエガオマエガオマエガオマエガオマエガオマエガオマエガ」
私がなんなんだ、なんで私を狙う?
どうして?
何も悪いことなんかしていないのに
私はあなたのことなんか見ていなかったというのに
私はあなたに悪意を向けてなど居ない
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:20:23.73 ID:2tVt4rqr0
「お前みたいな奴がいるから、俺みたいな人間がいじめられるんだ。
お前さえ居なければお前さえ居なければオマエサエイナケレバオマエサエエエエエエエエエエ。」
男の目はすでに正気を失っていた。
周囲の人間は呆気にとられて動きを止めている。
嫌だ、死にたくない、まだ私は幸せに生きたい!
「オジョーチャン、イヤ、イマハオニーチャンカ?
アンタ……、シアワセカ?」
頭に声が響く。
何を言っているのだろう、幸せな訳がないじゃないか。
今にも私は殺されそうなんだ。
「ソウカソウカ、オジョーチャンサッキイッテタヨナ?
イケメンハナニヲヤッテモタイテイユルサレルッテ。」
だからどうしたんだ?
普段は運動して居なさそうなガリガリの男の腕は強く私の首に食い込む。
人間に出せる力じゃないぞ?
まるで誰かに操られているような……。
「ダッタラサ、コロシチマエヨソコノオトコ。」
は?
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:21:37.09 ID:/s7uhozh0
逆恨み支援
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:21:59.55 ID:2tVt4rqr0
「シヌノハフコウデイキルノガシアワセナラバ、オマエハコロセバイイ。
ソイツヲコロシテオマエハイキロ。」
こんな声に付き合っていられはしない。
なんとか、なんとかなんとか男を振り払おうとする。
トン
それ程強くはない女子高生の力で男を跳ね飛ばした。
バランスを崩した男は一歩、二歩、三歩、よろけるように後ろに下がる。
「まもなく電車が参ります、白線の内側まで下がって……」
ゴトンゴトンと電車の近づく音がする。
え、嘘……?
ぱぁん!
私にさっきまで掴みかかってきていた男は簡単に
そう、簡単に
いとも容易く
肉片になっていた。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:22:53.92 ID:2tVt4rqr0
「アーアー、ヤッチマッタナオジョウチャン。
アンタハコウシュウノメンゼンデヒトヲコロシタンダ。
ワカルカ?ヒトゴロシダヨヒトゴロシ。
ツミブカイネエ?オォコワィコワイ!」
ヒトゴロシ?この年で?私が?
日曜日、偶々出かけていたら偶々因縁を付けられて偶々人を殺しちゃって……。
あり得ない、そんなのあり得ないあってはならない。
なんでこんな事に巻き込まれなくちゃ行けないの?
眼からは自然と涙が出そうになっていた。
都市伝説4コマ風劇場
前略、母上殿
友達になろうと声をかけたら縛られてしまいました。
「なんで縛られたんですか!?」
「変態だからです」
「へん・・・!?うわーん!黒服Hさんのバカー!!
全然仲良くなれないじゃないかぁ!」
「なに?誰かに教えられたのか・・・そいつの特徴は?」
「え?えっと組織の人で、髪がよく伸びます」
「分かった」
「会ったら消しておくから」
「え?」
「心配しないで、私達がなんとかするわ!」
「あの・・・」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:24:54.91 ID:/s7uhozh0
はじめての人殺し支援
>>129 黒服H「む、何か悪寒が……俺も恨みを買い過ぎたかな」
黒服C「死亡フラグ立てるようなことをいってないで仕事してください」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:25:04.95 ID:2tVt4rqr0
「アーアー、ナイチマッテヨオ。
キレーナオカオガダイナシダゼー?
アンシンシナオジョウチャン、罪を犯したなら許されれば良いだけだ。」
「どういう……こと?」
「申し遅れたが俺の名前は都市伝説「※ただしイケメンに限る」だ。」
壊れかけたブリキのおもちゃのような何かが私の隣に存在していた。
「オジョーチャン、俺とケイヤクシロ。そうすればみんながアンタのことを許す。
ナニモナカッタコトニシテクレルゼー?」
「ざわ……、ざわ……。」
「人身事故?」
「うげー、肉片飛び散ってるぜ〜。」
「イヤネエ」
「事故じゃないわ、アノコヨ、アノコガツキトバシテタノ。」
「まあ、コワイワ。ケーサツに連絡しなくちゃ。」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:25:57.94 ID:2tVt4rqr0
辺りから声が聞こえてくる。
無自覚な悪意、誰かに私を助けて欲しい。
何気ない人々の言葉がこんなにも胸に突き刺さるなんて私は知らなかった。
ただただ見詰めているだけの子供の瞳ですら痛い。
子供なんて元々キライだったが、ああ……。
そんな眼でこっちをミルナミルナミルナミルナミルナミルナミルナミルナミルナ……。
見ないでよ。
このままだと自分はヒトゴロシの烙印を押されて生き続けるのか?
それは嫌だ。
まだ私は幸せに生きたいんだ。
「契約して、それでこの状況を切り抜けられるんだよね?」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:28:32.19 ID:/s7uhozh0
契約wktk支援
都市伝説4コマ風劇場
「どうやら知らないようなので、フェ○チオの意味を教えてあげます」
「え、あ・・・はい」
「フェ○チオというのは男性の(ピー)を口や舌でで(ピー)ることです」
「・・・え?」
「だ、だって男はこれで喜ぶってHさんは!」
「悦びますよ、性的な意味で」
「・・・〜〜ッ!?///」ボンッ
「ようやく分かりましたか、事の重大さが」
わかりにくいが、説明しているのは妹ちゃん
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:37:46.68 ID:/s7uhozh0
>>134 説明しちゃったwwwwwwwwwwwwwwwwww
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:41:39.36 ID:/s7uhozh0
サルさんかな支援増加
支援
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:44:04.90 ID:rbcp3J7b0
>>109 イェッサー! 巨乳でいくんだぜ!
ところで、魔女さんはあのぎっくり腰の魔女さんでおk?
>>134 少年の性知識表に「フェラ○オ」の項目が追加されましたw
その表には現在「セ○クス」とか保健体育で習う知識が記されています。
そして支援! wktkなんだぜ!
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:44:48.80 ID:2tVt4rqr0
【サル……?】
口に出して確認する。
良いだろう、誰も助けてくれないなら自分で切り抜ける。
切りぬけて、やる。
「オー、モチロンダ、契約が終わったらオレノイウトーリに行動しろ。
それで全部解決だ。」
ならば良い。
“問題は無い”。
そう思った瞬間、顔が火照るような熱い感覚が一瞬だけした。
「オワッタゼ、オジョウチャン。
さあ、今の目撃者達ニムケテこう言え。
ユルシテクダサイ、とな。笑顔でだぞ?
オジョウチャンの顔が一層綺麗に引き立つような良い笑顔だ。
サアヤレ!!」
悪魔の囁き。
良いだろう、ここまで来たんだ乗ってやる。
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:45:21.08 ID:/s7uhozh0
あ、そうだ、騎士と姫君の人様いらっしゃるかな?
幽霊少年、自己紹介するとしたら自分のことなんて言うかな
>>138 >ところで、魔女さんはあのぎっくり腰の魔女さんでおk?
ビンゴ!!
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:47:01.83 ID:2tVt4rqr0
【さるってたらしいぜ、ごめんね><】
偽りの微笑みを作って大声で駅にいたみんなに問う。
「すいません。たった今、偶然だし正当防衛だったと思うんですけど人を突き飛ばしてしまいました。
ごめんなさい、事故だったんです。許してください!
っていうか今何かありましたかね?」
辺りに居た人達は何事も無かったかのように私に向けて微笑む。
「あら、今何かあったかしら?」
「人が撥ねられていたみたいよ。」
「投身自殺かしら?嫌ねえ。」
「うっわ、電車がまたこれで遅れるのか、事故とはいえ面倒クセー。」
異常を内包してもなお当然のごとく動き続ける日常が其処にはあった。
トントン
肩を叩かれる。
「あんた、さっさと逃げなさい。私達が上手いこと言っておくから!」
そう言ってくれたのは見ず知らずのおばちゃんだった。
とりあえず言われたとおりに駅を出て近くの公衆便所で男物の服を着替える。
ああ、やっぱり女の子の服の方が落ち着くなあ、と思う。
日常に帰ってきたとでも言えば良いのだろうか?
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:47:32.52 ID:/s7uhozh0
サルさん恐るべし支援
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:50:02.40 ID:2tVt4rqr0
「ナ、ウマクイッタロ?」
下卑た笑いを浮かべる壊れた玩具。
「ウラヤマシイナー、イケメンは何をやっても許されるわけだ。」
こいつに私は救われた。
「まあとりあえず……、助けてくれてありがとう。」
「イガイダネエ、カオマッカニシテ怒るかとオモッタ。」
「いやいや、礼だけは……ね。おかげで私はろくでなしの人間になっちゃったけど……。」
人を殺して、それをもみ消した。
こんなこと誰にも言えやしない。
「まあアン時はキンキューだったから説明もセズニケイヤクシチマッタガ……
家に帰ったらオレタチのコトモクワシクセツメイシテヤルヨー。」
「ああ、まずはそれをお願いするわ。」
私達はひとまず家に帰ることにした。
この時の私はそれでもまだ信じていたのだ
平和な日常が続くことを
私が毎日楽しく生きていけることを
この時の私は知らなかった
あの駅構内で一人だけ都市伝説とやらの影響を受けなかった人間が居ることを
都市伝説と契約している人間は他の都市伝説の影響を受け辛いことを
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:50:42.87 ID:CptnivlE0
しえーーん
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:51:51.94 ID:2tVt4rqr0
急に、今は大学三年生の従兄のことが頭に思い浮かんだ。
普段から何かと相談に乗ってくれる優しい人だ。
勉強が得意で中学生の頃は良く解らないところを教えて貰ったなあ……。
高校に入ってからは疎遠になりがちだったが。
とりあえず今晩は彼にメールをしよう、と思いながら私は夕日を背中に受けて歩き始めた。
私の行く道は非日常と怪異と悪意に満ちていることも知らずに。
今日の事件すら何者かの悪意によって起こされたとも知らずに。
【平唯の人間観察 第一話「※ただしイケメンに限る」 fin】
都市伝説4コマ風劇場
「あの、すみませんでした・・・///」
「まあ無知は罪とまでは言わないさ・・・俺はな」
「え?」ガシッ
「次こんなこと××にしたら、あなたでミートパイ作るからね」ニコッ
「ひっ!あ、うわっ?」グイッ
「兄さんにはまともに育ってほしいので・・・もし次があったら
山で目隠しをしたまま首吊らせた後、死体は山に埋めますよ?」ニコニコ
「あ・・・う」
「ひっく、えぐ・・・ふえぇ」
「あんなに怒らなくても・・・」
「「無知は罪」」
2人の怒りに泣かされた・・・そんな様子もかわいい女装少年。
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:53:49.89 ID:/s7uhozh0
イケメン乙!!
そして彼女は都市伝説の闇に巻き込まれていくのか…!
>>146 妹ちゃん怖いガクガクブルブル
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 20:54:57.44 ID:2tVt4rqr0
>>146 どんどんすごいことにwwwwwwwwwwwwwww
イケメンの従兄はまあ……
察してください
149 :
小ネタ:2009/10/18(日) 21:03:28.80 ID:/s7uhozh0
か〜〜〜〜〜〜〜っらからからからからからからからからから!!!
おやおや、あそこでラブリープリチーなガールボーイが泣いているであるよ
何とも愛らしいのである、からからからから!!
…に、しても、先ほどあのガールボーイの口から、友人の名前が出たであるよ
友人は、あのガールボーイと既に知り合いであったであるか
それにしても、友人も………何と素晴らしい事を教えていたのか!!
なんとも素晴らしい挨拶なのであるよ
我輩、是非ともあの言葉を言われたかったである、からからからからからから!!
……まぁ、真相を知ってしまったからには、もう言ってもらえないであるな
ついでに言うと、我輩が友人と知り合いなのは黙っていた方が良さそうであるな
とばっちりを受けるのは御免であるし…
………どこの組織の所属かわからない相手に、友人と我輩の関係を知られるのはバァ〜〜〜ッド!である
我輩と友人の関係は、「薔薇十字団」幹部以外にはシ〜クレーーーッツ!である
これで、友人か我輩かのどちらかが女であったら、エロい関係かもしれないであるがなぁ
なんとも残念なのである
か〜〜〜〜〜〜っらからからからからからからからから!!!
終われ
女装少年がフェ○ラチオの真相を知ったようなので勢いで書いた。正直反省している
都市伝説4コマ風劇場
「誤解も解けたんだ、ほどいてやれ」
「はい、兄さん」
「あの・・・」
「どうしました?」
「その、もう少し縛られていたいなーとか・・・あは」
「急げ!こいつが目覚めてしまう前に早く!!」
「了解です!」バッ
「ちょ、もっとやさしく・・・にゃー!?」
縛られて(ある意味)言葉責めを受けたら・・・ね?
皆乙〜
イケメンな女の子とは・・ええのうええのう・・!
>>146 ミートパイって表現がなんか生々しい・・gkbr
>>140 「僕? 僕はただの通りすがりのゴーストだよ」(くすくす)って感じだろうか
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:08:46.57 ID:dqOuNG440
>>察してください
大学生で、高校に入ってから疎遠って・・・まさか
>>150 何かに目覚めかけたwwwwwwwwwww
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:10:42.14 ID:2tVt4rqr0
くっ……ここには変態しか居ないのか!!
イケメン女の子は男装しなけりゃ眼鏡っこになるので二度美味しいです
>>152 そう……、なんだよ。
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:11:27.01 ID:/s7uhozh0
>>150 目覚めちゃらめぇえええええええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
カレーおじさんの契約者「どM女装男子の気配!!」(ッカ!)
カレーおじさん「馬鹿なことをほざいていないで、お客様の為にカレーを盛り付けてくださいませ、ご主人様」
>>151 了解であります!!
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:14:12.70 ID:dqOuNG440
>>そう……、なんだよ。
そう言う事か・・・・・・
>くっ……ここには変態しか居ないのか!!
だって学校町だし
最近この言葉で大抵の問題が片付く気がしてきた
156 :
小ネタ:2009/10/18(日) 21:14:37.61 ID:/s7uhozh0
……ぴくりっ
ハンガーの生首は、体(と言うか頭)を震わせて、目を覚ました
ふわり、起き上がって
「あ、目が覚めた?」
「起きた!起きた!」
「〜〜〜〜〜っ!?」
ぽぽぽぽぽ!!
頬を赤らめ、よろり、墜落しかけるハンガーの生首
目の前に、見知らぬ少年…はさておき、ほのかに思いを寄せる相手がいたのだ
そうなるに決まっている
「あれ?どうしたの?」
「どうした?どうした?」
「あ、あの…」
ぷしゅぷしゅ
頬が、どんどん赤くなる
…そもそも、この世に都市伝説として生まれでて以来、彼女は契約者以外とまともに話したことが、ほとんどない
そのせいもあって、何を話したらいいのかわからない
もじもじ、もじもじ
俯いて、うまく話せない
157 :
小ネタ:2009/10/18(日) 21:16:52.20 ID:/s7uhozh0
「…そ、その、あの…」
…それでも
知り合うキッカケが、できたのだから
何とか、少しでも、話したくて
「あの、その…私、ハンガーの生首…と、言います…」
辛うじて、それだけは、口に出せた
精一杯の、自己紹介
少女の突然の自己紹介に、二人はきょとんとして
「僕? 僕はただの通りすがりのゴーストだよ」
「私は怪人アンサーだ。怪人アンサーだ」
…アンサーさん
そうか、この人は、アンサーさんと言うのか
ゴースト、と名乗った男の子は…よく、わからないけれど
でも、アンサーの名前を知る事ができたのが、嬉しくて
アンサーが、自分の名前を知ってくれたのが、嬉しくて
……ぷしゅう
ぽてんっ
「え!?また気絶したの!?」
「どうした?どうした??」
ぷっしぅ
嬉しさのあまり、ハンガーの生首は再び真っ赤になって、静かに墜落したのだった
都市伝説4コマ風劇場
「ハァ・・・ハァ・・・と、ところで連絡先交換をしません、か?」
「そういえばそういう話だったわね」
「じゃあ携帯の番号を・・・」
「待ってください、兄さん」
「・・・・・・・・・」ボソボソ
「・・・ッ!」
「それホントに・・・や、やらなきゃダメですか?」
「なにさせる気だ」
「まぁ見ててください・・・どうぞ」
なにをやらせる気なんだろうか、妹ちゃんは・・・まだ続くよ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:19:16.79 ID:/s7uhozh0
ハンガーの生首を、アンサーと幽霊少年と知り合わせて見た
…っが…人見知りな彼女には、これが精一杯のようだ…っ!!
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:19:21.99 ID:dqOuNG440
> でも、アンサーの名前を知る事ができたのが、嬉しくて
> アンサーが、自分の名前を知ってくれたのが、嬉しくて
実はハンガーの生首ってこのスレで最も乙女なんじゃなかろうか
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:23:38.71 ID:o2KJC9E5O
このスレには珍しい清純派……ゴクリ
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:24:03.72 ID:/s7uhozh0
>>160 >実はハンガーの生首ってこのスレで最も乙女なんじゃなかろうか
少なくとも、俺のキャラの中では骨格標本と並んでトップの乙女
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:25:43.02 ID:2tVt4rqr0
アンサー×ハンガーは学校町の希望
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:27:03.34 ID:rbcp3J7b0
アレだ、言えることがこれしかない……パ ー フ ェ ク ト で す
女装少年を散々いじってくださってありがとう! いいぞもっとやれ!
>>140 ありがとう、これで心おきなく女装少年をいじりたおせるんだぜ!
ちなみに女装少年からの印象
姫さん→面白いけど色々大変でちょっと怖い人。タイプ的に親友に似てるなあ…
妹ちゃん→かわいいけど怖い。でも子供だし、いつか仲良く…!
契約者さん→いい人。かばってもらった恩はきっと返します
ザクロ→でっかいワンちゃん。かわいいなあ…撫でたい
アクマ→かわいくて元気だなあ…え、この子都市伝説?
Hさん→かっこいい大人の男→父さんと同じ部類の人。変態だけど……まあいい人、かな?
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:27:46.64 ID:dqOuNG440
>>このスレには珍しい清純派……ゴクリ
>>アンサー×ハンガーは学校町の希望
むしろこのスレの希望かもしれない
>少なくとも、俺のキャラの中では骨格標本と並んでトップの乙女
人間より都市伝説のほうがマトモな奴が多そうな気がしてきた
乙! ほっといたそっちルート拾ってくれてありがとん・・!
生首少女かわいいなあ乙女だなあ
そして妹ちゃんの思惑にwktk支援
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:29:34.16 ID:/s7uhozh0
>>164 女装少年はこれからどんな目にあっていくんだwwwwwwwwwww
そう言えば、せっかく花子さんの契約者を接触させたのに、番号交換させるとかすっかり忘れてたんだぜ
社交的じゃない契約者でスマン
>Hさん→かっこいい大人の男→父さんと同じ部類の人。変態だけど……まあいい人、かな?
いい人……だと……いい、なぁ
都市伝説4コマ風劇場
「・・・あなたが呼んでくれるなら、どこへでも参ります」
「あなたが望むなら、どんなことでもいたします・・・」
「だから私と一緒に・・・・・・シてください(連絡先交換を)、ご主人様ぁ・・・」
「ムービーでバッチリ録ったわよ!」
「さすが姫さん、ぬかりありませんね」
「ふぇええ!?消して!消してくださーい!!」
引っ張ってはみたがいい台詞が浮かばなかった・・・くそぅ。
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:31:04.40 ID:iFE4xS4F0
>>Hさん→かっこいい大人の男→父さんと同じ部類の人。変態だけど……まあいい人、かな?
>>かっこいい大人の男→父さんと同じ部類の人。変態だけど……まあいい人、かな?
>>父さんと同じ部類の人。変態だけど……まあいい人、かな?
>>変態
良いのか黒服H!!
これで本当に良いのか!!??
>>169 ちょwwww そんな台詞回しどこで知ったんだ妹ちゃんwwwww
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:33:45.09 ID:/s7uhozh0
>>169 こwwwwwwwwwwwwwwwれwwwwwwwwwwwwwwはwwwwwwwwwwwwwwwww
貴腐人がその画像を欲しがりそ…いや、既に萌えを感じ取って脳内再生しているな…!!
>>170 黒服H「なぁに、人類皆変態だ。よって、俺はノーマル」
黒服C「嘘だっ!!!」
都市伝説4コマ風劇場
「ま、お仕置きはここまでにしておきますね」
「なんのだ」
「無知のです」
「えぐ・・・ぐすっ」
「あー、泣くな泣くな。ほらナプキン」
「あ、ありが・・・ひっく」
「それと、これ」スッ
「・・・?」
「携帯の番号。色々あったが・・・ま、仲良くしようぜ」
「あ・・・」
もうちょい続く
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:42:41.82 ID:rbcp3J7b0
>>169 キュピーン(なんかインスピレーション的ななにか)
父「こ、これは………息子が辱められている予感!?
おのれ、息子を汚していいのは私だけだというのに、全くどこのどいつだね、ぷんぷん!」
義妹「おとうさんおとうさん、そんなこというのはそのにやけきった顔をかくしてからのほうがいいよって
わたしはいってみたり」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:45:23.81 ID:/s7uhozh0
貴腐人といい変態の受信アンテナ範囲ぱねぇwww
都市伝説4コマ風劇場
「これ、私の携帯の・・・なんかあったら、気軽にかけていいから」
「私は携帯電話を持っていないので、用があったら兄さんに伝えてくださいね」
前略、母上殿
「ぁ・・・・・・」パタリ
「おい!?」
新しい友達が、できました・・・
「くぅ・・・くぅ・・・」
「なんだ寝ただけか・・・ハハッ」
女装少年の方へ土下座ァ!!
彼には酒とつっこみ疲れで眠ってもらいました。
いやぁ、無事に〆られて良かった・・・。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:54:11.60 ID:/s7uhozh0
>>177 カレーおじさんの契約者「女装少年が倒れた気配!?これは介抱しなくては!?」
…逃げてー女装少年逃げてーっ!!!
乙! 最後だけ見ると普通にほのぼの話っぽいww
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:55:07.96 ID:rbcp3J7b0
>>177 いえ、完璧です。きっぱりと断言できます。これこそが女装少年です。
こちらこそ、ありがとうございましたっ!
後、マッドガーサーたちってもう使っていいでしょうか?
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 21:56:36.12 ID:/s7uhozh0
>>180 マッドガッサーたち、問題ないっすよー!
俺自身はマッドガッサーたちの大暴れは不良教師の死亡フラグへし折り後に書き始める予定ですが、それまでにマッドガッサーによる被害者が増えていればいいな、と勝手に期待している
都市伝説4コマ風劇場
「で、どうするの?」
「放っては・・・おけないよな」
「あら、どうしました?」
「あ、盟主さん」
「ん、なるほど・・・状況は読めました」
「どうしたらいいんですかね?」
「まず額に肉と「盟主さん」布団がないか聞いてきますね」
これにて終幕
俺は・・・寝る、おやすみ。
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 22:01:41.27 ID:rbcp3J7b0
>>181 ありがとう!
よし、女装少年にさらなる受難を! 羞恥のどん底に叩き落としてやるんだぜ!
>>182 こんなに書いてくださって、ありがとうございました!
またこんど、こちらからも絡ませていただこうと思います!
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 22:09:04.86 ID:4a+m35M00
学校町の設定を使って書くときに注意点ってありますか?
もしくは読んでおくと良いような作品とか
185 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 22:10:37.68 ID:/s7uhozh0
「お〜い、時間ないから一種類だけだけど、作ってやったぞ」
「あら、ご苦労様」
ラーメンを作るよう命令してきた、トイレの花子さんらしき女性に、作ったラーメンを運ぶ青年
女性の隣にいた少年が、首を傾げてきた
「…〆に出せって言ってたラーメンが出たって事は、そろそろ宴会は終了なのか?」
「多分、そろそろだと思うぞ」
…正直、いつ終わるのか、は将門の気まぐれ次第なのだが
もうそろそろ、だと思う
何せ、時刻的にもうそろそろ、日付が変わる時刻が近づいてきている
年齢が若い者には、そろそろ辛い時間帯だろう
「…っと、あのメイド服の女、どうした?あいつの分も作ってきたんだが」
「あら、姿が見えないわね…まぁ、いいわ。そこに置いておいて」
…伸びるかもしれないけど、と女性は呟く
確かに、早く戻ってこないと、伸びるだろう
まぁ、その時はまた、新しく麺を茹でてきてやってもいいが…
ひとまず、役目は果たした
そう考えて、この場を離れようとすると
「あなたは、そう言う物も作れたんですね」
「あ、黒服!」
186 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 22:14:32.30 ID:/s7uhozh0
黒服に話し掛けれて、青年はそれもう、嬉しそうに振り返った
多分、見る者が見れば、今の青年には犬耳と尻尾がついていて、尻尾がちぎれんばかりに振られているように見えるだろう
「いや、つっても麺から作る時間はなかったから、麺は出来あいのもんだぜ?一応、スープは出汁からとったけど…」
「それでも充分ですよ。本当に、あなたは料理が上手ですね」
…褒められた
それが、嬉しくてたまらない
……恐らく、黒服は知らないだろう
青年が料理を夢中になって覚え出したのは、母親への反発も、もちろんあるのだが…
調理実習で作ったカップケーキを黒服に分けて食べさせた時、黒服が「上手にできましたね」と褒めてもらえたのが嬉しかったからなのだ
褒められる事に慣れていなかった青年は、それが嬉しくて嬉しくて
だからこそ、もっともっと褒めてもらいたくて、料理を覚えていった
こうやって、褒められるのが
本当に、嬉しくてたまらないのだ
「黒服の分も、作ってくるか?麺、まだあるし:
「作っていただけるのでしたら、是非。出来れば、はないちもんめの少女の分も頼めますか?」
「あぁ、もちろん」
黒服にも、食べてもらいたい
我ながら、美味くできた、と思う
だから……褒めてもらいたい
188 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 22:17:21.55 ID:/s7uhozh0
そんな事を考えながら、青年は厨房に向かう
…この日1日、災難続きで、なんとも厄日であったのだが
それでも、この青年にとっては、誰かに褒めてもらえる事で、その日1日は、幸福な日になるのだ
終わっておけ
宴会ネタ終了直前ネタ
花子様にラーメン振舞っておきました
中の人の好みにより塩ラーメンに決定した事をお許しください
>>184 地理関係とかはなるべく護った方が吉、かな?
合わせ鏡のアクマ様の作品で学校町について詳しく説明されてたはずなんで、読んで置くといいかも
読んでてラーメン食べたくなってきた乙
>>181 ガスを女性が吸った時の効果は結局どうなるんだ?
無害なんてつまらないことは無い…よな?
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 22:21:31.74 ID:/s7uhozh0
>>190 実は決めてなかったんだよなぁ、どうすっべwwwwwwwwwwwww
スレの皆様の意見を尊重して、エロい気分になるようにでもするか
>>188 塩でも問題ないぜ。俺は醤油派だが、飲んだ後は塩の方がさっぱりしてて好きだ。
そして潮ラーメンなどという事を思いついた俺はきっと疲れてる。
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 22:34:09.64 ID:/s7uhozh0
>>192 安心してくれ、「あぁ、いいアイディアだな」と思った俺の方がもっと疲れている
皆から完全にスルーされてたけど、やっぱり巨乳の女性がガス吸ったら母乳を…
そろそろ腐った戦いを終わらせるか。
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 22:39:35.78 ID:/s7uhozh0
>>195 母乳プレイとか全年齢板でやっていいのかwwwwwwwwwwwwwww
一応、女性が女体化ガス吸ったら、なんだかエロい気分になって体中の力が抜ける、でFAで
個人的には母乳もいいと思うがな!!!!!!1
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 22:51:43.78 ID:/s7uhozh0
明日は月曜日、みんなそろそろ寝たはず…
宴会終了のお知らせネタを投下するなら今のうち…!!
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 22:52:05.95 ID:dqOuNG440
皆乙〜
>それでも、この青年にとっては、誰かに褒めてもらえる事で、その日1日は、幸福な日になるのだ
少女(あぁ、何て燃費のいい子なんだろう・・・)
>一応、女性が女体化ガス吸ったら、なんだかエロい気分になって体中の力が抜ける、でFAで
よし来た
いるよー支援!
母乳ネタは勝手にwiki限定でif的にやっちゃうか…
201 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 22:58:53.54 ID:/s7uhozh0
「うー……」
「む?どうした?」
「うー…僕、眠いー……うー…」
むにむに
眠たそうに、目をこすりだす少年
…そろそろ、日付が変わる時間である
少年には、もう限界か
「もう少し、起きていられるか?そろそろ宴を終わらせよう」
「うー……僕、頑張る。うー…」
むにゅむにゅ…
将門の膝の上で、少年は眠たそうにうとうとしだす
あらあら、と少年の父親が、そっと少年の体を抱き上げた
「申し訳ありません、将門様」
「いや、良い」
くっく、と笑って、将門は立ち上がった
それを見て、滝夜叉は将門の隣に立つ
将門の様子に気付いた「首塚」のメンバーが、一人、二人と彼の周りに集まっていく
そして、将門はゆっくりと口を開いた
「…そろそろ、夜も更けてきた。宴は仕舞いだ」
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 22:59:59.79 ID:cUIl9oFaO
支援!
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:00:34.72 ID:dqOuNG440
支援
>>「もう少し、起きていられるか?そろそろ宴を終わらせよう」
少年基準www
相変わらず子供には優しいな将門様wwwww
いよいよ終わりか支援
205 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 23:05:04.35 ID:/s7uhozh0
大して大きな声での発言ではないと言うのに、その声は不思議と会場内によく通る
これも、彼が祟り神であるが故
祟り神と同等かそれ以上の存在でもない限り、祟り神の声を聞き漏らすなど、不可能なのだ
「夜が明ければ、お前たちの中には敵同士になる者たちもいるかもしれんなぁ?
正直、今宵のような事は特例だろう。今後は、このような夜は二度と来ないやかもしれぬ
……だが、今宵だけは、我等は同じ勝ち戦を乗り越えた同士よ」
くっくっく、と将門は笑う
この日の宴に集まった者たちが、それぞれどんな組織に所属しているか?
普段、どのような生活を送っているのか?
…この日だけは、将門はそれをどうでもいいと思った
まぁ、国外の組織はあまり好きではないから、そちらとはあまり関わりたくないと考えてはいたが
…この日の宴が、集まった者達にどのような影響を及ぼすか?
それには、少し興味ある
この宴によって、今まで知らなかった都市伝説たちと知り合った者も多いだろう
都市伝説と言う存在がこの街にはここまでも多いのだと、それを自覚せざるを得なかったはずだ
…自覚したならば
さて、どうするか?
「首塚」に来ると言うならば、歓迎しよう
我信念に背かないならば、それは同士
2人の出したネタ数が4桁に突入する。
メ「これではいつまでたってもケリがつきませんね。」
貴「次で決着しなかったら、今回は引き分けということにしましょぉ?。」
メ「そうですね。…では。」
メ「『有と無』…。片方が存在しなければ、もう一方も存在できないほど密接に繋がるモノ。」
貴「そのネタは…もはや哲学よぉ。」
メ「『無』というものは何かが『有る』から存在できる。『無』というものが『有る』から『無』の概念が成立する。
カップリングも同じなのかもしれません。」
貴「そうねぇ、私たちの発想(カップリング)に『無い』は無いものねぇ。この勝負は、最初から勝負じゃなかったみたいねぇ。」
メ「いつか『生と死』、『有と無』。これさえもコミケで絡ませる日が来るでしょうか。」
貴「くるわよぉ。私達にならねぇ。」
激しい死闘の末、2人の間には友情が生まれた。
共に戦った戦友。哲学的テーマを胸に会場に戻った。
メ「ではまた…」
貴「冬コミでねぇ。」
2人は、返したぞ・・・
207 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 23:09:07.58 ID:/s7uhozh0
もしこちらにはむかってくるならば
その時は、祟りをもたらすのみだ
後の事など、どうでもいい
ただ、この日を楽しめたなら、それでいいのだ
「各自、帰るなり、ここで飲み続けるなり好きにするが良い。我等はここで退散させてもらう」
−−−今宵のみの同士たちに、「首塚」の祝福を
それを締めの挨拶とした将門
くるり、踵を返す
「お帰りになられますのぉ?」
「あぁ、後は首塚で飲む」
……宴会は仕舞いにする、と言っても
この祟り神、まだ飲み足りないのは事実
己の本体に戻り、飲み明かす気は満々だ
「お供いたしますわぁ」
「うー…お供するー……うー…」
友情が生まれたww 乙www
そんなものまで彼女らにかかればカップリング成立するのか・・腐女子すげえ
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:12:16.80 ID:dqOuNG440
将門様支援
>>206 遂に哲学の領域にまでwwwwwwwwwwwwwww
210 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 23:12:19.14 ID:/s7uhozh0
むにー…
半ば眠りながらも、そう口にした少年
少年の父親は、少年を抱きかかえたままあやす
「あなたはもう寝ないと駄目よ?」
「うー……将門様のお供ー、うー…」
「くっく、その気持ちだけ、受け取っておこう」
ぽふり
将門は、少年の頭を撫でた
少年は、うー、と心地よさそうな声を出して…
…すぴすぴすぴ
穏かな寝息を立て始めた
「…滝夜叉、お前はどうする?」
「む…妾は…」
……滝夜叉は、悩んでいるようだった
都市伝説として、契約した存在である少年の父親から、長時間離れる訳にもいかないのだろう
かと言って、父親である将門の傍に、もう少しいたい
そんな、複雑な思いを抱いているようだ
「滝夜叉、私たちは大丈夫よ?」
お、宴が終わるか。しえん
212 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/18(日) 23:15:09.26 ID:/s7uhozh0
「む……じゃが……」
「お父様と、ゆっくりしたいでしょう?」
気にしないで、と少年の父親は笑う
むむむむ、と滝夜叉は悩み…
…するり
将門に、寄りそう
「…では、父上、お供いたします」
「あぁ、来るが良い」
くかか、と将門は上機嫌に笑う
さて、酒のつまみは、あの青年が作った物を適当に見繕って持っていくとするか
できれば、青年も首塚に連れ帰って、余興に女の格好でもさせようかとも考えては見たが…
……あの黒服が煩そうだ
まぁ、青年を連れ帰るかどうかは、本人の意思を尊重するとするか
そう考えながら、将門はスーツの女性と娘を従え、宴の会場を後にするのだった
終
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:16:19.42 ID:dqOuNG440
乙!!
遂に宴会も終わったか・・・
長かったようで短かったな
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:16:25.74 ID:/s7uhozh0
そんな訳で、宴会終了ネタでした
つっても、後で宴会ネタ書き足す可能性高いがな!!!
皆様も、終了ネタの後でもえんりょなく宴ネタありましたら投下したってください
>>206 友情が芽生えやがったwwwwwwwwwwwwwwwwww
乙っしたー!!
乙でした!
って将門様まだ女装させる気でいたのかwww
そしてついにまた間に合わなかった・・頑張って書くよ^p^
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:19:33.77 ID:/s7uhozh0
>>215 >って将門様まだ女装させる気でいたのかwww
将門「異様に似合っていたので気に入った。黒服をからかう意味でも使えて良い」
駄目だこの祟り神、早くなんとかしないと
どれ、宴会終了と共にこっちも話をしめようかね
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:22:20.91 ID:/s7uhozh0
219 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:22:37.32 ID:Fgl8lLE20
宴も終わり、人も、それ以外のモノも全て居なくなった宴会場の廃ビルの前、欠けた月の光の下に幾人かの影があった。
Tさん、俺、リカちゃんと、俺たち三人に向き合うようにして立っている夢子ちゃんの影だ。
「今回の私たちが起こした事件のこと、その解決も、それ以後の交渉も全てやっていただきありがとうございました。
感謝してもしきれません」
そう言って頭を下げる夢子ちゃん。今はクソ爺に操られていた頃と同じ貫頭衣姿だ。
「あなた方の為になら私たちはなんでもやらせていただきます、なんでもおっしゃってくださいね」
そう言う夢子ちゃんに俺はリカちゃんと一緒に、
「ならここにもっといようぜ?」
「そうするの」
言うが、Tさんにたしなめられる。
「旅立ちは夢子ちゃんの意志だ、妨げになるようなことを言ってやるな。
それに、もう会えないわけじゃない。黒服さんの地下トンネルもある」
そう言ってくれるけど、
「あの人にいつも会うことはできないだろ? そもそも住所すら分かんないんだしさ」
Tさんにも夢子ちゃんにも悪いと思うけども、つい愚痴っぽくなる。そうしていると夢子ちゃんが控えめに声をあげた。
「あの」
そう言って俺たちにそれぞれ一枚ずつ紙片を差し出す。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:23:36.51 ID:/s7uhozh0
旅立ちか…!支援
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:23:57.83 ID:dqOuNG440
Tさん支援!!
ああ、旅立ちか・・支援
223 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:24:29.65 ID:Fgl8lLE20
「こいつは?」
疑問顔で訊くと、
「パスポートです」
と夢子ちゃんは答えた。
「?」
疑問符が頭上に浮かんでいる俺の顔を見て、夢子ちゃんはパスポートの説明をしてくれる。
「これがあれば≪夢の国≫とその関連物、≪関係者以外立ち入り禁止≫の場所にも入ることができます」
要は≪夢の国≫への入国権をくれた。ということみたいだ。
ってことは、
「これで地下カジノ辺りでならいつでも会えるっつうことか?」
「はい」
≪夢の国≫は常に移動しているのでそこに入るには専用の都市伝説が必要ですけど。
と注意しながら夢子ちゃんがうなずく。
そりゃあ嬉しい限りじゃないか! それこそ会おうと思えばかなり頻繁に会えることになる。
だけど何故か夢子ちゃんは若干及び腰だ。
「地下カジノにはやはり行きづらいか?」
Tさんが言うと、夢子ちゃんは無言でうなずいた。
そういえば、たしか地下カジノは≪夢の国≫がクソ爺に歪められている時にクソ爺に反対して事を構えていたんだっけか。
「まあ最初は行きづらいだろうがそのうちに慣れるさ。――それまでは、」
そう言ってTさんはなにやらリュックを夢子ちゃんに渡した。
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:25:21.40 ID:/s7uhozh0
支援!
225 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:25:33.76 ID:Fgl8lLE20
「えっと?」
受け取って不思議そうな顔をする夢子ちゃん。
「慣れるまでの間ずっとコンビニ弁当と言うわけにもいくまい。少しだが日持ちする物を用意させておいた」
と言うTさん。相変わらず準備が良い。
「ありがとうございますっ」
頭を下げる夢子ちゃんにTさんはん、とうなずき、
「料理の作者に伝えておこう」
と言って俺に顔を向けた。その意図を察して俺は一つうなずき、
「で、これも持ってけ」
ポケットからペンダントを取り出して夢子ちゃんの目の前に突きだした。
「これは?」
緑がかった青色の石でできたペンダントをしげしげと見て夢子ちゃんが問うてくる。
「パワーストーン、だっけ?」
力はある。ということだけしか言われていない俺にはこいつの力とか由来とかはわからん。
Tさんに説明を求める視線を向けると、
「ターコイズ、旅の守護と災いをさける石だ。旅立つ夢子ちゃんにはちょうどいいだろう」
なるほど、なんというか、流石のチョイスだ。すげえ。
「わ、ありがとうございます」
夢子ちゃんはそう言って首にさっそくターコイズのペンダントをかけた。
王様って感じは夢子ちゃんが着ている衣装からしてさっぱり無いけど、その素朴な感じが良い、
似合ってる。王様の品格よりもかわいらしさが先に立ってる感じなのがまた、良い。
「それでは」
夢子ちゃんはまた頭を下げる。ずいぶん腰の低い王様だなと笑うと、「感謝を忘れるような王様にはなりたくないですから」と言われた。
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:26:28.74 ID:/s7uhozh0
旅立ち支援
227 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:26:31.81 ID:Fgl8lLE20
「さすが、器が違うぜ」
「契約者の器が小さいとも言うな」
「ちがわい!」
Tさんに反射的にそう言うと夢子ちゃんにくすくす笑われた。
夢子ちゃんの笑いが収まると、場の空気が緩やかに動き出す。
「いっちゃうの?」
リカちゃんが訊く。
「はい、決めたことですから」
そう言って夢子ちゃんは一歩後ろに下がる。
「なんかあったら俺らのとこに来いよ? いつでも来ていいんだからな?」
旅立っちまう気配を感じて声をかける。夢子ちゃんは笑顔で「はい」とうなずき、俺たちに背を向けた。
月光が夢子ちゃんのさらりと揺れる長い髪を淡く輝かせている。
背を向けた夢子ちゃんは両の手を広げ、周囲に呼びかけるように声を張り上げる。
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:27:24.75 ID:CptnivlE0
夢子…大人になったな…
229 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:28:13.99 ID:Fgl8lLE20
「さぁみんな、行こう! これからみんなで、新しく始めよう?」
言葉と共に俺たちの周りに賑やかな気配が現れた。それはつい先程まで行われていた宴会がまた行われ始めたかのような賑やかさをもった、
明るい華やかな気配で、
「にぎやかなの」
「賑やかなのはいいが、これは見つからないのか?」
リカちゃんとTさんがそれぞれ言う。確かにこう賑やかだとすぐに誰かに察知されそうだ。
そう思っていると夢子ちゃんは、知ってる? と声をかけてきた。
「≪夢の国≫にはね、≪カラスを寄せ付けない特殊電波≫が流れているんだよ?」
――そして、
「それは少し弄れば人避けにもなるんだよ?」
そう言って振り返り、夢子ちゃんはいたずらっぽく笑う。
「ですから、最初だけ、この町を出るまでの間だけはにぎやかに行こうって、住人の皆の意見で」
その言葉と共に一人、また一人と人影やマスコットが現れた。やがてパレードの櫓が現れて、
王様が彼等の先頭に立った。
「行ってきます」
そう、夢子ちゃんは旅立ちを告げた。
そして夢子ちゃんは、≪夢の国≫は旅立って行く。
住人やマスコット、櫓を率いて≪夢の国≫の王様が歩いて行く。これから多くの人々に夢を与えに、その揺るがない意志と共に。
どこまでも、どこまでも。
その身が消え去るその日まで。
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:29:33.36 ID:/s7uhozh0
いってらっしゃい、支援
231 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:29:41.60 ID:Fgl8lLE20
●
夢子ちゃんが見えなくなってからも俺は夢子ちゃんが去って行った方向を見続けていた。
Tさんとリカちゃんは辛抱強く付き合ってくれていた。
やがて、日が昇り始め、
「さて、これで俺の人間時の心残りは無事に済んだな」
Tさんが、俺とTさん自身の心の区切りをつけさせるように言って、懐から血濡れの紙切れを取り出し、ビリビリと破いた。
「Tさんもどっか行くとか言わねえよな?」
やけに晴れ晴れした口調で言われたせいで不安になり、反射的に訊いていた。
Tさんは目を丸くして俺を見、力の抜けた笑みを浮かべると、
「これが幽霊なら未練なく成仏するところだが、」
まぁ、
「数日しか寝食を共にしなかった奴との別れが寂しくて寂しくてつい無理にはしゃぐような人間を放ってはおけんな」
と言った。
「わたしもそうなの」
肩の上でリカちゃんもTさんに同意している。
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:30:10.63 ID:Qo7pQIwDO
そういえば土産の両方にチャラ男が絡んでるな
支援
233 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:31:29.63 ID:Fgl8lLE20
「そう、か…………」
深いため息と共につぶやくと、
「どうした? 不安になっていたのか?」
Tさんに問われた。
「……まぁな。人と別れるのはやっぱ寂しいもんだろ?」
言うと、頭に自分のそれよりも大きな手の感触が乗った。
そのままグシャグシャと髪をかき混ぜられる。
どうもなでられているらしい。
「な、なんだよ」
なぜかこっぱずかしくなってTさんを見上げると、
「別に?」
野郎は笑って頭を軽く叩き背を向けた。
そして言葉をかけてくる。
「さぁ、帰って寝るぞ。徹夜続きはよくないだろう?」
「連徹する羽目になったのはTさんの出した宿題が原因なんだけど」
「普段勉強しない契約者が悪いな」
「ねむいの〜」
朝陽がまぶしく視界を焼く中、俺たちは何日かぶりの家路につくのだった。
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:31:50.26 ID:/s7uhozh0
しえーん
乙! 夢子ちゃんの旅立ちに幸多からん事を祈ってる
236 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:32:59.90 ID:Fgl8lLE20
っと、ここまでが夢子ちゃんの旅立ちです。
んでもってもう一話、エピローグをば投下しようと思います。付きあってくれればこれ幸い
引き続き支援!
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:34:16.33 ID:/s7uhozh0
乙!!
旅立つ夢子ちゃんを見送ってた黒服Dのネタを書きたいが今夜中は無理だ
明日書くぜ!!
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:34:58.82 ID:CptnivlE0
支援
240 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:35:25.81 ID:Fgl8lLE20
――ある日ある時ある所。
古びた平屋の縁側に、頭に人形を乗せた少女と、青年がいた。
少女の頭にひしとしがみついている人形が言葉を紡ぐ。
「わたしは、けいやくを、はき、するの」
それはそのまま契約を破棄することを意味する言葉であり、人形はそれを恐る恐る途切れがちに言い終わると少女の頭から降り、青年と少女の間に立った。
そして、
「ばいばい」
その小さな手を二人に向けてゆっくりと振りながら言い、手を上に掲げた。
数秒後――
「もしもし、わたしリカちゃん。今、お姉ちゃんとお兄ちゃんにばいばいしたの」
という言葉と共にいずこかへと消えた。
その光景を最後まで見届けて、少女は深いため息をつくと、
「やっと納得してくれたなぁ」
強情でまいった。と苦笑しながら青年に向かって言った。
「おそらく契約破棄であの子の一回のワープ距離と腕力が減少しただろうが、まあ問題はないだろう。
後のことは夢子ちゃんが面倒を見てくれる」
青年の言葉に少女は「そっか」と答えると、よろり、とふらつきながら庭に立った。
んー、と伸びをして、呟く。
「250年、よく保ったもんだ」
おかげで体中にガタがくるガタがくると言って笑い、縁側で座っている青年に振り向いた。
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:36:34.67 ID:Qo7pQIwDO
な・・・に?
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:36:35.22 ID:/s7uhozh0
支援
なんだと・・支援
244 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:37:47.85 ID:Fgl8lLE20
「さて、次はTさんの番だ」
吐き出された言葉は、
「断る」
にべもなく却下された。
そう言われることが分かっていたのか、ため息をつきつつ少女はだけどな? と前置きし、
「このままだと俺と長く居て繋がりが深くなり過ぎたせいで俺の死に巻き込まれるぜ?」
説得するように話す。
「俺も元は人間なんだ。それにしては十分生きたし、今回はちょうどいい機会だ。
リカちゃんはまだ幼いし、夢子ちゃんは消えるその日まで夢を与えて回るという使命があるから消えてもらうわけにはいかないがな」
青年の言葉に少女はこれ見よがしにまたため息を一つつくと、青年の横に座って話しかける。
「夢子ちゃんと言えば、この前身辺整理中に頼んで俺の趣味の写真コレクションを飾る場所を≪夢の国≫に作ってもらった時にさ、
ついでに俺の葬式は盛大によろしく!
って言ったら夢子ちゃんに泣かれてよ、危うく住人にされるところだったぜ。――かわいいよな」
「まぁ、寂しいだろうからな。
特に親しい者が居なくなるのは」
そう呟く青年に、
「そう思うならTさんこっちに残ってくれよ」
少女は言いつのるが、
「契約者も一人で逝くのは寂しいだろう?」
青年も譲るつもりはないようだった。
少女は、んなこたぁねえ、とすぐに返し、
「向こうに知り合いもけっこういるしな」
「そう強がるな」
「けっ、誰が……」
そこで議論は止まる。
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:38:49.11 ID:/s7uhozh0
何と言う展開支援
246 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:39:18.49 ID:Fgl8lLE20
少女は両の手を組み、頭上に伸ばす。
あーあ、と嘆息してから、
「契約の影響も、もう限界か〜」
しみじみと言う。
「十分人外だがな」
青年の言葉に少女は苦笑する。最初は気がつかなかったのだ。
しかし五年、六年と経ち、十年が経過する頃には嫌でも気付かされる羽目になった。
「まさか俺がロリババアになるとはな。
……ってまあ、いつかの≪赤い靴≫に言わせりゃただのババアか」
そう言って笑う少女の身体は、青年との契約以後いつしか成長することもなくなり、人の過ごす時間の流れから大きく外れていた。
支援
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:40:39.77 ID:Qo7pQIwDO
しえん
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:40:39.91 ID:dqOuNG440
なん・・・だと・・・
250 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:41:06.08 ID:Fgl8lLE20
「でもこれさ、人外になるとは言っても世間からちと外れちまうってだけでけっこう俺に優しげな契約の影響だよな。
ここ最近気付いた自分の死期を悟れるってのも身辺整理にはちょうど良かったし」
それに、
「ほら、俺ずっと若いし!」
あっけらかんと言う少女に青年はあきれ顔で、
「同じところに数年と住まえないのは十分に大きな影響だと思うが」
「そうかねぇ? 言ってることは分からないでもないけどそんなに不便じゃねえや」
そう答えて少女は笑う。
彼らには今でも会う古い知り合いが多い。皆なにかしら人外だが。
一か所に留まれないから大変と言うのも、少女が契約者じゃなかった時の知り合いたちが皆死んでしまうまではいろいろと思うところもあったのだが、
契約の影響で成長が止まり、人生が延長されていることを知る知り合いの割合の方が多い今となってはそんなに大変とも感じはしない。
少女は思考に釣られて多くの顔を思い出す。それに連なるように彼等と共に関わることになった様々な事件も思い出し、
「いろいろあったよなぁ」
「無事に天寿(?)で逝こうとしている今この瞬間が信じられんくらいにな」
「ちげぇねぇや」
二人は声をあげて笑う。ひとしきり笑うとわずかな間が生まれる。
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:41:52.83 ID:/s7uhozh0
支援
契約の影響、か・・・支援
253 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:43:46.76 ID:Fgl8lLE20
少女は青年に諦めきれないように声をかける。
「なぁTさん、やっぱり夢子ちゃんとリカちゃんについて行った方がいいんじゃないか?」
「俺は契約者と共に在る」
即答。少女はう、と言葉に詰まり、
「……妙に義理立てすることないんだぜ?」
「やりたくてやっているんだ」
やはり返ってくるのは即答だ。それに、と青年は続け、
「どうせこれまで関わる羽目になった事件でも思いだして不安になったんだろうが、あの子たちを倒すなんて誰にもできん」
だから安心しろ。
そう言って青年は先程まで人形が乗っていた少女の頭へと視線を向ける。
「俺たち以外には?」
窺うように訊く少女に青年はやや考え、
「……そうだな」
「自信満々だー」
からかうような少女の声。
「……だから俺たちは安心して先に逝ける。
必要ならあの子らが来やすいように向こうの理でも書き換えておく必要があるしな」
薄く笑う青年。少女もはは、と笑う。
「もしそうなったら、うん、大変だな」
「まったくだ」
うなずく青年、少女はでも、と空を見上げながら、
「きっと楽しいぜ」
言う。
無言でうなずく青年。少女はそれに満足気にうなずいた。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:44:14.78 ID:/s7uhozh0
しええーん
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:44:33.30 ID:dqOuNG440
支援!!!
あれ、なんか目の前がぼやけて・・しえん・・・
257 :
Tさん・夢の国:2009/10/18(日) 23:45:10.98 ID:Fgl8lLE20
「Tさん、俺、少し疲れたかもしんね」
ややあって、少女は眠そうに青年に声をかける。
「なら少し休めばいい。どうせすぐに向こうでドンチャン騒ぎなんだ」
「りょーかい」
そう言って少女は青年に身体を預け、目を閉じる。そして思い出したかのように、
「あぁ、俺の葬式だけど」
「もう手は打ってある。この借家の処分も依頼したし、葬式の件も夢子ちゃんに頼んだら≪夢の国≫が全面協力してくれるらしい。
……無駄に派手なものになりそうだ。
話を聞く限りだと≪夢の国≫は噂を一つ増やす勢いでやりそうでな、隠蔽手段を講じておいたがあの子も壮大にやろうと躍起だ」
まったく、と苦笑気味に、
「誰かさんの悪い影響だな」
頭が痛いとぼやく青年の耳元で少女の楽しげな声が言う。
「たまには、はしゃげばいいと思うぜ?」
っにしても、
「流石、手回し早ぇ……」
楽しげな声は、最期に事あるごとに青年に投げかけられた賞賛の声を紡ぐ、
「寺生まれってやっぱりスゲェや」
そう言って、彼女は微笑んだまま、深い、深い眠りについた。
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:45:49.50 ID:/s7uhozh0
支援…!!
ああああ・・・支援・・・!
260 :
Tさん:2009/10/18(日) 23:47:37.74 ID:Fgl8lLE20
●
「お休み」
青年がそう声をかける少女の身体は光り、少しずつ天へとその存在を昇らせていっていた。
そして、
「俺もか」
青年の身体も同じように光り、少しずつ、こちらでの存在が薄くなっていた。
契約を破棄していれば、いや、この瞬間にでも破棄すれば消えていくこともないのだが、
「まぁ、十二分に生きたしな」
そう思い、青年は笑う。
本当ならば250年前に死んでいた身だ。この段に至っても結局意思がある存在なのかどうかすら正体がつかめなかった己の内に融けた≪ケサランパサラン≫に感謝しつつ、
「さて」
手を掲げる。
「俺たちも、契約者たちも、皆同じところに行ければ、ひどく幸せだよな」
光が青年の手から一瞬強く瞬いた。
青年はそれに満足気に一つうなずき、
これからもよろしくな。
口の動きだけで言い、
「向こうでもきっと大変だ」
笑った。
――そこには始めから誰もいなかったかのような静寂が、ただ存在していた。
日差しが暖かく、風が気持ちいい、ある日の話――
<FIN>
乙
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:52:16.35 ID:/s7uhozh0
乙!!
寝る前だってのに涙腺が…っ
そして力尽きる、おやすみ
明日もスレが残っていてくれれば、幸せだ
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:52:31.61 ID:Qo7pQIwDO
貴方に盛大なおつ・・・!
264 :
Tさん:2009/10/18(日) 23:52:46.91 ID:Fgl8lLE20
というわけで、Tさんたちが因縁を持つ≪夢の国≫との件が戦後処分含めて終了し、その後のエピローグってところでしょうか。
彼等が何らかの事件の中心になることはもう、おそらくたぶんきっと、ない……よね?
これでTさんたちは積極的には戦いに身を投じることはないでしょう。巻き込まれない限りは。エピローグ見る限り相当巻き込まれてますが。
さしあたってマッドガッサーの件が予約入ってるよー!
T「なにを余計な仕事取ってきとるんだお前は」
……、いやぁ、やる気まんまんですねっ!
今回、一連の駄文を書く時に特に、ええ、特に! 黒服Dさんには作者様にも多大な迷惑をおかけしまして、自己弁護のために言い訳をしますと、
≪夢の国≫戦についてはまさか皆さまあんなに乗ってくださるとは思わず、当初は一人で人様のキャラクターを幾人かお借りして決着をつけるつもりだったんです。
『別時間軸♪ 別時間軸♪』とか思いつつプロットを組んでたものです。
それが、『組織も増えてきたしそろそろ個人戦力の≪夢の国≫は決着つけよまい』と思った時にはかなりのキャラクターが関わっておりまして、
『いかん、俺一人じゃ書ききれん、……みなさんに書いてもらおう!』と思いつき、秋祭りの舞台を整えるにあたり、借り受ける予定だったキャラクターについてはほとんど無しでも行けるかな?
とか思ってんですが戦場の作成とかそんなこと考えていたら黒服Dさんだけどうしても借りざるをえず、ええ、マジにすみませんでしたっ!
おかげさまで侵攻を開始する前に潰される予定だった≪夢の国≫は元気に町で暴れてくれましたとさ。
それと、旅立ちまでのいくつかのエピソードを書くにあたって宴会の件はとても助かりました。いい土産も持たせることができて良かったです。
最初に≪夢の国≫を投下してくださった方、なにやらこんな感じになってしまいなんかいろいろ申し訳ありませんでした! 貴方がおられなかったらこのようなすばらしい展開にはならなかったです。
最後に、乗ってくださった方、読んでくださった方、ありがとうございました。もう感謝しかありません。
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/18(日) 23:54:40.04 ID:CptnivlE0
全力をもって乙!
もう・・もう・・・不意打ちすぎてブワッ(´;ω;`)
乙でした! 楽しませてもらいました!
実は作者もさよなら的な展開かと思ってすごくハラハラしていたのはここだけの話。よ、よかった・・・
乙です!ありがとう!
乙でした
ホントに乙でした
269 :
Tさん:2009/10/19(月) 00:01:16.52 ID:tBEnysk20
あ、ドナドナの時の赤い靴の何故かエセ外国人な口調もそのうち直します! はい!
あのときは変態な時の口調がそんな感じだったのでつい『あぁ、エセ外国人か……』とか思って書いたとか内緒っ!
支援と乙に泣いた
こちらこそありがとうございます。
これからはちまちまとモブキャラをやらせてもらいます
まさかここまで大きな物語にしてくれるとは思わなかった
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 00:04:40.65 ID:Kjv7qif6O
乙!
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 00:08:09.64 ID:NBLTcubN0
何と言うか、言葉が見つからないけど・・・
乙!!!!!!!
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 00:08:35.43 ID:Dn9jehXKO
なによりもあの話をしっかり完結させたのに感動した。
寺生まれって、すごい!
>>232 そう、そして土産を用意する時の行動を契約者は見ていない。
契約者にしてみれば戦闘後ほとんど一緒にいたTさんがいつの間にか土産を用意していて驚きっとなります。
>>271 まさかあなた様が? 土下座と五体投地!!
ほ
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 00:55:39.22 ID:Dn9jehXKO
し
278 :
バール:2009/10/19(月) 00:57:56.07 ID:KP7q45m60
皆さん乙です
そして、ただいまです
面接でヘマやらかしましたが、戻って参りました
今度は卒研っつうのがあるんですが、まあそれは置いといて
早川小塚の話がなかなか書ききれないので、別のを投下しようと思います
時期的には、《夢の国》侵攻の前にあたります
279 :
バールっ娘:2009/10/19(月) 00:58:40.22 ID:KP7q45m60
「うおおおおおおおおおおおッッ、こっち来んなあああああああああああああッッ!!」
おっと、初っ端から絶叫で始めてすまねえ。
俺の名は、「行方 不明」と書き、「なめかた あけず」と呼ぶ。
こんな名を付けた俺の親はさぞッッかし根性腐ってるんだろうが、
名付け主の父親の名は、「跡絶」と書いて、読みはまんまの「とだえる」だ。
これはもう、俺への当て付けとしか思えねえ。そんなに己の名が嫌なら改名手続きすりゃ良いだろうがよ、ッたく……。
……ああ、悪い悪い。なんで俺が絶叫を上げてるかってーと、だ。
「こっちに来ンじゃねえええええええええええええええええええええッッ!!」
早い話が、スパニッシュフライの大群に追われてるワケよ、俺。
280 :
バールっ娘:2009/10/19(月) 01:00:06.14 ID:KP7q45m60
どうして、こんな事になったのか?
そこの所もひっくるめて俺の身の上話を始めたいんだが、いいか? ちっとばっか長くなるがな。
OK! じゃ、サクッと進めちまおうか。
俺の名は、行方不明。って、さっきも言ったっけ?
大学卒業して2年目に突入する、ってったら大体の歳が分かるか。
俺は所謂、「フリー」の「能力者」だ。
契約した都市伝説ってのは、業界用語で言うところの『現象型 遠隔発動/形態変化系 都市伝説』ってヤツ。
「ケムトレイル」って言った方が伝わるかな?
契約を結んだのは大学入りたての頃だ。当時は何が何だかよく分からなかったが、
「人に化ける猫」のおっちゃんと出会った事が幸いして、
都市伝説についてや契約、能力の扱い方、エトセトラ、プラスアルファを一通りレクチャーしてもらった。
そこからは、俺独自の能力研究に勤しんだんだが、まあ、時間はたっぷりあったから己のチカラを熟知するには十分だった。
その時、俺は思ったね。もう、超能力者かと。正義のヒーローかと。
ぶっちゃけこの能力使えば、可愛い女の子とチョメチョメしたり極悪漢を一撃でブッ倒したり夜な夜な悪の組織と死闘を演じたり出来るワケだろ?
俺はもう、燃えに燃えたね。その時は。
大学に居た間は、実家のある辺湖市で活動していた。
「猫」のおっちゃんや地元の都市伝説や俺みたいな「契約者」のたむろしてるグループに飛び込んでみたり、
自発的に夜間パトロールとかやってみたり。
ところがさ、事件らしい事件が起きないワケよ。全くと言っていいほど。
しかも、俺の入ったグループの連中ってのが、争いは御免とばかりの超穏健集団でドンパチは他所でやれと言いやがる。
もうね、馬鹿かと。阿呆かと。
都市伝説と契約した以上、能力をフルに使わねえと意味が無いだろがって話よ。
んで「猫」のおっちゃん曰く「隣町には血の気の多い都市伝説どもが跋扈してるから其処へ行ったらどうだ」との事なので
大学卒業を機に実家を飛び出し、隣町、つまり「学校町」に移り住んだ。今から一年半程前の話だ。
281 :
バールっ娘:2009/10/19(月) 01:01:17.51 ID:KP7q45m60
「学校町」に来てからはバイト掛け持ちしつつ、一年くらいは情報収集に徹したね。
この間は暴れまわったりはしていない。いや、情報収集はマジで重要。
色々分かって来た事だが、まず「学校町」は都市伝説の個体数が辺湖の比じゃない。
さらには、色々な勢力がひしめき合って、かなり混沌とした状態になっている。無秩序ってヤツだろうか。
しかも、半端無く強い「契約者」どもが幅を利かせてるようで、こんな状況の中にノコノコ踊り出たなら即刻消されちまう。
だが、俺は思ったね。影でコソコソしてんのも中々悪くない、と。
これだけ強い連中がワンサカ居る中で、気付かれない様に過ごすスリル。
都市伝説が蔓延る夜の闇に紛れて、探究心をくすぐるソウル。
まさにゾクゾク来るじゃねえかと。
俺が具体的に動き出したのは、今年の五月辺りからだ。その頃から《夢の国》とかいう都市伝説が俺の耳にも入り始めていた。
そして、話は飛んで秋祭りの前。
近々、《夢の国》が派手に暴れるという情報を掴み、強大な都市伝説相手に闘うか逃げるか考えあぐねていた時だ。
念願の、「スパニッシュフライ」が、しかも、大群で出現した。
「スパニッシュフライ」は前々から狙っていた都市伝説だ。
コイツは使い道によっちゃ、女の子とチョメチョメどころか大金にも化けるシロモノだ。
みすみす見逃す手は無い。
粘り強い探索の末、遂に、西区の廃工場地帯で、スパニッシュフライの大群と相見えた俺は、
早速生け捕りにするべく、ケムトレイルを吹き飛ばしたワケだ。スパニッシュフライの大群に向かって。
ところが、だ。
スパニッシュフライは、当初俺が予想していたように、昏睡状態に陥って地面に落ちる【のではなく】、
何というか、【興奮した】というべきか、【凶暴化した】というべきか……。
兎に角、【活性化して襲いかかって来た】ってワケだ。そして、話は先の絶叫に繋がるってこった。
282 :
バールっ娘:2009/10/19(月) 01:02:42.50 ID:KP7q45m60
「クソッ、何だか色々マズい気がするぜ!」
全力疾走する俺の後ろからは、沢山の不気味な羽音が迫って来る。
やろうと思えば全身を「雲化」した状態になれば、追いつかれても無問題なのだが、
ケムトレイルの影響で更に活性化しそうだし、何よりあの大群に突っ込まれるのはたとえ「雲化」した状態でも御免だ。
追いつかれたら、ヤバい。俺の本能が、そう警告を発している。
廃工場が立ち並ぶ中を右に折れ、建物の中に入り、階を上がっては、外へ飛び下り、左に折れて。
――何て奴らだ! まだ追ってきやがる!!
次の曲がり角を折れた所で、絶句した。マズい、行き止まりだ!
「どうする、どうする俺!!」
羽音はこちらの状況にお構いなく迫って来る。逃げ道は、何処かに逃げ道は――あ。
俺の今まさに踏んでいるのは、下水渠への格子蓋じゃないか。 こ れ だ。
顔を上げれば、曲がり角から姿を現したスパニッシュフライの大群がこっちに突っ込んで来る。
俺は、「全身を雲化」して、一気に【沈み込んだ】!!
「……間に、会ったか!?」
どうやら、セーフらしい。下水渠の下部へ侵入した俺は、数メートル上にある格子蓋を挟んで唸りを上げている羽虫の大群を睨みつけた。
いや待て。奴ら、格子蓋の間から入り込んで来やがった!?
「うおッ、マズッ!!」
俺は「雲化」した状態のまま、下水の流れる方向へと疾走を再開した。
283 :
バールっ娘:2009/10/19(月) 01:03:51.62 ID:KP7q45m60
* * *
「グブッ、ゴホッゴホ」
スパニッシュフライから逃れるために疾走していたが、何時の間にか下水の激流に身体毎持っていかれていた。
下水に流され、どの位の時間が経過しただろうか。唐突に、暗闇から光溢れる世界へと投げ出される。
大きな音と共に、着水。
「ゴホッ、んだよ、此処は。川か何かか?」
両側がコンクリートの壁で、その間を俺は流されてゆく。見上げれば、眩しいまでの青が拡がっている。
出し抜けに視界が暗くなった。橋が架かっている所まで流され、その影に入ったのだ。
「ハア、災難だったな」
壁へと捕まって、排水用だか知らんが小さな塩ビ製のパイプの覗いている穴に器用に手足を突っ込み、壁を登る。
ッたく、スパニッシュフライを生け捕る筈が、その大群に追いかけられるは、ズブ濡れになるは、何やら妙な臭いはするはで、今日は厄日か?
辺りを見回せば、どうやら「学校町」の端、南区と隣町の境目まで流されたようだ。
「うええ、西区から南区まで流されて来たのかよ……」
一旦アパートに戻って、風呂に入ろう。いや、スーパー銭湯に行こう。このまま戻りたくない。
「ちっきしょお、覚えてろ淫乱黒焦げスパニッシュめ……」
えっぎし、とクシャミを一つ。このままじゃ風邪ひいちまうな、と俺はその場を立ち去ろうとして――。
車のハザードをすぐ背後で聞いた。
え、と振り返ってみれば、眼前に青いトラックが迫っている。
何、ひょっとして俺、マズくない?
直後、物凄い衝撃が俺を襲う。そして、俺の意識は闇の中へ、や、闇の、な、か……へ……。
お帰り支援
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 01:13:43.43 ID:Dn9jehXKO
しえん
286 :
バールっ娘:2009/10/19(月) 01:14:05.44 ID:KP7q45m60
* * *
「うあっちゃあ、アレ大丈夫かなあ?」
駄菓子屋の前に突っ立っている黒服Iは、車道の向こうにある橋を眺めている。
救急車とパトカーが数台、橋の上に止まっている。
見ている内に車中へ担架が収納され、間もなくサイレンを響かせながら走りだした。
後に残ったのは、青いトラックとその運転手らしき男性、その男性に事情聴取をおこなっている警察官数名だ。
バイクや自転車が転がっていないのを見るに、歩行者を轢いてしまったらしい。
「うーん、無事でありますよーに」
走り去る救急車に向かって、咄嗟に合掌のポーズを取る。
287 :
バールっ娘:2009/10/19(月) 01:14:51.64 ID:KP7q45m60
南区の"巡廻"を終えた黒服Iは、遅い昼食兼お八つを買うべく、行きつけの駄菓子屋へと向かっていたのだが
交通事故の現場に遭遇したために、心持ち複雑な気分だ。
駄菓子屋に入ると、早速店主のお婆さんが話しかけてくる。何処か興奮しているようだ。
「アンタ、今しがた其処で交通事故があったんだよ」
「ええ、救急車が走り去るトコ見ましたよ。無事だといいですね」
「ああ、あれはアタシが呼んだのさ。ヒヒ」
この駄菓子屋は狭い。六畳程度の店内に駄菓子やら雑貨やらが所狭しと並んでいる。
黒服は棚からクリームパンを一つ取り、出入り口側の壁に備え付けられた冷蔵庫から冷えた瓶入りコーヒー牛乳を取りだす。
クリームパンとコーヒー牛乳は、この駄菓子屋で彼がよく買う組み合わせだ。
「死んだんならニュースでやるだろ、ニュースで」
「……縁起でも無い事、言わないで下さいよ」
興奮した店主にげんなりしながらも、代金を渡し駄菓子屋を後にする。
「死んだら化けて出るだろおおおおなああ、『姉っ子橋の幽霊』ってなあああ」
追ってくる婆さんの声は凄く楽しそうだ。
ますますげんなりしながらも、出入り口脇のゴミ箱に剥いだ瓶の蓋を捨てる。
あの橋――正式名称『祈りの橋』、通称『姉っ子橋』の向こう側は、辺湖市「新町」である。
言わばこの橋は、「学校町」と「新町」を結ぶ点の一つだ。
黒服のルーチンは、午前は「学校町」南区の"巡廻"を、
そしてそれが終われば辺湖市「新町」の"巡廻"及び辺湖市在住の『担当者』に会う、という事になっている。
今日も今日とて、彼はあの橋を通って「新町」へと行くのである。しかし。
「……ご飯食べてからでもいいですよね」
橋の上は警察による事情聴取のために通行止めとなっている。取り調べはそう簡単には終わらないだろう。
もしかすると、遠回りをして辺湖市に行かなければならないかもしれない。
普段は歩きながら食べる黒服だが、今日は橋の方を眺めながら食事を取る事にした。
288 :
バールっ娘:2009/10/19(月) 01:16:24.27 ID:KP7q45m60
駄菓子屋の前で、コーヒー牛乳をちびちび飲みながらクリームパンにパクついていると、携帯の着信音が鳴った。
黒服の持つこの携帯。普段は電話が掛って来る事など殆ど無い。むしろ、黒服から方々に掛ける事が多い。
尤も、重要な時に限って通話中や電波の不調等で相手に繋がらない事が多いのだが。
スーツから引っ張り出し、通話相手を確認する。――上司からだ。
「あい、もしもし。"I"です」
「インソ君、今何処に居る?」
「がっこーちょーみなみくの駄菓子屋前で、ご飯食べてます」
「てコトは、今から「新町」の"巡廻"か?」
「ええ、これから廻るんですけど。……何かありました?」
何処か含みのある上司の声色に、彼はこちらから直接問うた。
「察しがいいな。つい先程"X"から連絡があってね。
どうやら《夢の国》絡みで《イルミナティ》が上層部に挑発を仕掛けてきたらしいんだ。
今は、上層部の重役が向こう側の相手をしているらしいんだが……」
「……何でまた」
《イルミナティ》とは、辺湖に「特務分室」を置いているという『結社』の一つ、らしい。
彼らと《組織》の上層部とは何らかの不和があるらしく、
《組織》の黒服が辺湖内で全くと言っていい程に活動していないのは、こういった事情に由来する、らしい。
――こうも歯切れ悪いのは、実の所、黒服Iとその上司、
「辺境」のスタッフがこういった事実を知らされたのがつい先日の事だったからだ。
しえん
290 :
バールっ娘:2009/10/19(月) 01:18:18.02 ID:KP7q45m60
「んな事あたしが知るかい。兎に角、インソ君はこの件のほとぼりが冷めるまで辺湖には入らない方がいいって話だ。
こっちに戻っといで」
「事情がよく分かりませんが、分かりました」
「《夢の国》戦の前に、こんな厄介事ふっ掛けてくる辺り、奴さんらも《組織》に圧力かけて楽しんでるんだろうさ。
さて、その《夢の国》の件で結構な数の書類仕事が舞い込んできてるよ。早いトコ片づけちまお」
「りょーかいです」
んじゃそゆことで、と通話が切られた。
「……《夢の国》かあ」
携帯をしまいながら独りごちる。
過去に一度、『担当者』やその仲間達と一緒に《夢の国》を目撃した事がある。
当時は幸いにして、《夢の国》はただ歩いているだけで犠牲者を出していた訳では無かったために
直接対峙するという事態に至らずに済んだ。
しかし、今回は違う。
近い内《夢の国》と全面的に激突する事になる。
前回のようには、いかないのだ。
「……何としてでも次郎さん達とコンタクト取らなきゃなりませんね」
《夢の国》が暴れ出した時、「学校町」のみならず辺湖も無傷で済むはずが無い。
しかし、最悪の事態を招くような事は、絶対にあってはならないのだ。
「でも今はしっかり腹ごしらえ、と」
黒服は決意新たに、気合いを入れてクリームパンにがぶりついた。
おわる
乙! 黒服IのIはインソの意だったのか
・・・インソ?
292 :
バール:2009/10/19(月) 01:28:53.14 ID:KP7q45m60
>>291 何て言うか、その……
《組織》のID先頭に来るアルファベットをどう考えるべきか、未だにまとめで検索中なんですが
「辺境」のスタッフは、IDのアルファベットをイニシャルとした「愛称」で互いを呼び合っています
そういう設定(はぁと)
妄想分を吐き出しますと
上司"V" ⇒ヴァイオレット
部下"M" ⇒マック
部下"I" ⇒インソ
ついでに、"I"には「勃起不全」「不眠症」のダブルミーニングが含まれており、罹患中の病(?)を表してもいます
ちょwwなるほどwww
ちなみに今出てる黒服達だと
黒服D:ディ○ニーのD
黒服Y:やる気のY
黒服H:えっちいのH
黒服C:CカップのC
と、結構フリーダムっぽいぞ
禿は・・前出てた気もするんだがKだったかな(毛がない?)
294 :
バール:2009/10/19(月) 01:42:47.71 ID:KP7q45m60
とまあ、今度何時来れるかは分かりませんが
次辺りにでも、小塚拉致の話後篇を書ければなあ、と
12月までに「幽霊ビル」の件を決着できるのか……?
おやすみなさいです orz
>>293 こうやって改めてみると
《組織》ってすごいんですね・・・
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 02:09:53.89 ID:Dn9jehXKO
バールの人乙!
ケ
296 :
俺しかいない、だと?:2009/10/19(月) 02:25:01.10 ID:Dn9jehXKO
サ
297 :
俺もいるぞ!:2009/10/19(月) 02:27:14.71 ID:yyEmELeB0
ら
298 :
いたー!:2009/10/19(月) 02:47:01.60 ID:Dn9jehXKO
ン
パ
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 04:02:12.96 ID:Dn9jehXKO
サ
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 04:45:43.65 ID:Dn9jehXKO
ラ
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 04:48:54.81 ID:ixRgodKvO
ん
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 05:42:52.84 ID:22OoYeGXO
仕事が忙しくてWikiも見てられなかった間、いったいどれだけの事が起きたのだろうか……。
って言うかどなたか絵を描いて下さってる……ありがたやありがたや…。
夜中の投下を読んでたらTさんの話で泣いた。
いいね、ああいうラストで話を〆たいもんだ・・・
今から考えておこうかな、思いつくといいけど。
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 07:30:02.50 ID:Kjv7qif6O
そろそろキャラの設定を新しく更新しなきゃな…
キャラ設定がちまちま変わる不思議!
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 08:35:20.66 ID:4TiC88lx0
おはよう、パールの人乙!!
そしてTさんの人、マッドガッサーの件に巻き込む気満々で申し訳ないんだぜ!
Tさんの契約者の写真コレクションは増えると思うんで勘弁!!
バールの人乙!
試験がんばれ!
>>307 そして≪夢の国≫に飾られる、と
夢「大事な遺産ですから」
☆
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 10:17:18.73 ID:4TiC88lx0
>>308 女体化写真大増加の予感wwwwwwwwwww
おはようほ
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 10:57:53.53 ID:4TiC88lx0
お昼ご飯が終わるまでにスレが残っていてくれたら幸せだ
ほ
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 11:59:54.66 ID:NBLTcubN0
ん
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 12:24:54.50 ID:4TiC88lx0
と
316 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/19(月) 12:55:40.34 ID:4TiC88lx0
賑やかな気配とともに、「夢の国」が旅立っていく
その様子を、黒服は静かに見送っていた
かつて、救えなかった少女
一度は狂気に操られてしまった少女
……しかし、もう大丈夫だ
彼女にはあんなにも、支えてくれている存在がいるのだから
あの時救えていれば、と後悔した
黒服となり、人間であった頃の記憶を失ってもなお、その後悔だけが残り続けていた
…その感情に
ようやく、一区切りがついたような
……そんな気がした
「行ったのか?」
「…はい」
「夢の国の黒服」としての能力が混じっている自分だから、その姿を見る事ができたのだろう
既に人避けの結界を発動している彼女の姿は、他の者たちには見えなくなっているはず
青年に声をかけられ、黒服は振り返る
「それでは、帰りましょうか。送りますよ」
は
318 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/19(月) 12:59:14.75 ID:4TiC88lx0
「えぇ…」
黒服の言葉に、はないちもんめの少女が、少し嬉しそうな表情をした
…もっとも、時刻は日付変更直前
灯りなどほとんどないなか、その表情は黒服にも青年にも、見えなかったかもしれないが
「いっそ、こっちの寝床に泊まっていきゃいいのに」
「いえ、ご迷惑をかける訳にはいきませんから」
「別に迷惑じゃないぞ。なぁ?」
「え?……そうね。迷惑なんかじゃないわ」
青年と少女の好意は嬉しいが…
本当に、いいのだろうか?
そもそも、今、2人が寝床として使っているあの部屋は、寝台が一つしかなかったような
青年の方はソファーで寝ているようだし、寝床が足りないのでは…
「お前は細いし、こいつはちっこいし。そんな広くないベッドだけど、二人で寝れるだろ?」
「!!??」
っば!!と
青年の言葉に、少女が驚いた様に顔をあげた
黒服は、小さく首をかしげる
「そこまで、なさらなくとも……あなたも、寝る時に狭い思いはしたくないでしょう?」
319 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/19(月) 13:03:10.59 ID:4TiC88lx0
「え、あ、その」
……?
何やら少女が慌てているようだが、どうしたのだろうか?
理由が思い当たらず、黒服は首をかしげるばかりだ
…この黒服、色恋沙汰にはある種天才的と言っていいほど、鈍い
よって、少女からむけられている好意にも、気づいてはいないのだ
「…べ、べつに、いい、わよ?それくらい?」
「そうですか?ですが…」
「いいって言うから、いいのよ」
きゅう、と
少女が、黒服の手を掴む
その小さな手を、黒服は優しく握り返した
「ほら、行きましょう」
歩き出す少女に手を引かれ、黒服は引っ張られるように歩き出した
青年も、慌ててその後を追う
都市伝説と、それと契約した人間2人
三人が並んで歩く様子は…どこか、家族のようにすら見えたのだった
fin
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 13:05:33.56 ID:4TiC88lx0
夢子ちゃんをこっそりお見送り
黒服Dの過去の因縁も一つ区切り
なお、結局この夜黒服Dとはないちもんめが一緒に寝たかどうかは知らない
ちょっと時間軸が気になったけどまぁいいか
乙した!
そうだ、宴会終了ネタ書かなきゃな・・・
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 13:54:38.44 ID:4TiC88lx0
さ
よ
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 14:17:12.68 ID:4TiC88lx0
よ
327 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/19(月) 14:40:55.43 ID:4TiC88lx0
…光が、そこに到着した
展開される鉄の箱から、男性と、それに付き従うシェフのような姿をした弾性
それに、ロングヘアーの女性ガ姿を現した
「ありがとうございました、「フィラデルフィア計画」様」
「すまない、送ってもらって。今度美味いカレーでも食わせてやる」
「…カレー以外も、いつかはご馳走になりたいものね」
男性たちの言葉に、フィラデルフィア計画の女性は苦笑して…また、光に包まれて姿を消す
さて、と男性たちは、建物の中を進み
「ーーーストップ」
じゃきんっ
後頭部に突きつけられる銃口
「っと、ただいま。まだ起きてたのか」
「一応ね…さて、あなたたちは、本人かしら?」
2人に銃を突きつけてきているのは、少女
若干眠たそうな表情をしているのを見ると、案外寝ていたのかもしれない
それを、男性たちの気配を感じて、起きて来たのだろう
「本人に決まってるだろ」
「…証拠は?」
328 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/19(月) 14:45:56.08 ID:4TiC88lx0
少女の言葉に、男性はどうしたものか、と考える
ふむ、と…シェフの格好をした男性が、口を開いた
「私がご主人様の傍にいる事は、証拠になりませんか?」
「……そうねぇ」
「何でしたら、ここでカレーをご馳走いたしますが」
「夜食にカレーは御免だわ」
胃に重過ぎるわよ、と呟き、少女は銃を降ろした
一応、信用してくれたようである
「どう?宴会は楽しかった?」
「あぁ。やっぱり学校町は都市伝説が多いな。全員参加したって訳じゃないだろうに、かなりの数が来てたぞ」
ふぅん、と少女は興味深げな声をだす
…彼女は「夢の国」との戦いには参加していなかったし、なおかつ……ここを護る為に、離れる訳にはいかなかったのだ
この建物は、「組織」からの保護を求めてきた、戦う力がなかったり、戦う事を拒絶した都市伝説や契約者を保護している場所だ
「首塚」の拠点のひとつ…日本近辺の海に浮かぶ、小さな無人島
第二次大戦の際、熾烈な戦いの部隊となって日本側の部隊が全滅し、その怨霊が闊歩している、と言う噂がある島である
……なお、確かにそれらは都市伝説として生まれたが為にこの島には存在しているが、敵以外には親切である為、仲間である「首塚」にとって脅威にはならない
むしろ、優秀なガードマンたちである
「あのチャラ男が料理作ったんでしょ?…ちょっと食べたかったな」
「あぁ、パイとか、いくつか持たされて来たぞ。明日子供たちと一緒に食べるか」
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 14:48:42.25 ID:Dn9jehXKO
しえん!
330 :
首塚組織の憂鬱:2009/10/19(月) 14:50:48.07 ID:4TiC88lx0
「そうね…今、食べたいけど。この時間に食べたら太るし」
銃をしまいつつ、呟く少女
…色々と軽く狂気に飲み込まれかけたりした経験もある彼女だが、お年頃の少女である事に変わりはない
体型が気になるお年頃なのである
「ま、体型も気になるだろうが、それなら肌も気にして寝ておけ。俺達は明日の朝食の仕込みがあるから」
「朝からカレーはやめて、お願いだから。明日の朝食は双子っこたちが作ってくれるって言ってるから」
少女の突っ込みに、男性は若干、納得いかなさそうな表情を浮かべていたが
……子供たちは喜ぶかもしれないが、朝からカレーは胃に重たい!
そう考えて、少女は必死に、カレーおじさんの契約者とカレーおじさんを止めようとするのだった
終わっておけ
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 14:51:45.20 ID:4TiC88lx0
カレーおじさんと契約者、宴会が終わったので普段住んでいる場所に戻りました
以前は隣町と明記したような気もしますが、それだと雰囲気でないんで離れ小島にしてみた
そこで「首塚」に保護を訴えてきた都市伝説や契約者を護ってるイメージ
少女は、以前ちらっと出した「コスタリカ帝国」の契約者です
夕飯がカレーだと翌朝もカレーというのは常識。
小学校の頃
夕飯にカレー→翌朝もカレー→給食もカレー→夕飯もカレー
という憂き目にあったのは良い思い出。
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:13:54.31 ID:4TiC88lx0
>>332 あるあるwwww
小学校の給食がカレー→その日の夕食がカレー→翌日遊びに行った祖父母の家での夕食がカレー
という体験ならした事がある
それぞれ違う味わいで美味だった
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:40:10.76 ID:4TiC88lx0
ま
335 :
閑話:2009/10/19(月) 15:48:49.80 ID:NBLTcubN0
結論から言うと、黒服はすぐ寝てしまった
まぁ、夢の国戦前からずっと忙しかっただろうし・・・
ソレより問題は・・・
緊張して私の方が寝れない事だ
少女「はぁ・・・」
目の前には黒服
今日は色々あったなぁ・・・・・・チャラ男女装させたりハンバーグの人と決闘ったり
酔った黒服にキスされたり・・・
って、余計に寝れなくなるじゃない
よくよく考えてみれば誰かと寝るなんて凄い久しぶり・・・いや、初めて?
小さい頃は両親とも・・・いや、アレはカウントに入れたくない
少女「・・・・・・」
もうすぐ引越しって黒服とチャラ男と三人での生活が始まる
どんな風になるかは、まだわからないけど・・・
少女「楽しかったら良いな・・・」
そっと、黒服にくっついてみる
暖かい・・・
それから数分後、私は眠りに着いた
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:50:43.19 ID:NBLTcubN0
何となく
>>319の続き
黒服Dさんに土下座!!!!
>>332 あるあるwwww
学食でカレー⇒夕飯がカレー⇒朝飯もカレー⇒弁当でカレー⇒夕飯に再びカレー
になった事があったな・・・
アレはアレで中々良い物だ
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:52:02.17 ID:4TiC88lx0
はないちもんめ乙!!
そうか、一緒に寝たかwwww
問題ないんだぜ!!
そしてチャラ男は別の部屋で一人でソファーで寝ているんですね、よくわかります
カレーはな…不思議と連鎖するよなwww
だがそれがいい
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 15:56:42.51 ID:4TiC88lx0
こっそりとwikiの首塚関連のページをかなり弄ったので、首塚ネタにリンク貼ってくださっている方は、リンクを張りなおしてくださるとありがたいですー
ちまちま作業疲れたんだぜ
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 16:22:24.07 ID:4TiC88lx0
晩御飯終わるまでにスレが残っていてくれたら幸せだ
星
Y
黒服Y「……これと、あれも少し……」
同僚「その重箱どこから出したんですか」
黒服Y「どこって……ひみつのポケットから?」
同僚「あぁごめんなさい、貴方に聞いた私が馬鹿だったわ」
黒服Y「なにこのひどいあつかい」
ほ
Yさんw
ん?なんか最初にYって入ってた
消し忘れか
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 17:43:06.29 ID:NBLTcubN0
>そうか、一緒に寝たかwwww
一緒に寝たさ
今後始まるであろうスパニッシュとマッドガッサー編で少女に黒服Dを襲わせるとか思いついた俺は多分疲れてる
>>341 Y乙wwwwwwww
346 :
三面鏡の少女@ドクター:2009/10/19(月) 18:00:56.31 ID:aKOvQ05P0
将門により宴の閉幕が告げられるしばらく前
会場内を見回しながら歩いていた呪われた歌の契約者が、壁際でちびちびとワインを傾けていたドクターところに近付いてきた
「あの……あの子、何処へ行ったか見ませんでしたか? なんだかお酒を飲んではしゃいでいたようで、見失ってしまって」
やられた事をはしゃいでいたで片付けられる辺り、大物というか特殊性癖というか
「ボクも途中で見失ってしまった。動きは速くはなかったが、どうも捉え難い動きをしていたようだからな。酔拳の才能でもあるのかもしれないな彼女は」
そう言うとドクターはワインを手近なテーブルの上に置き、すん、と鼻を鳴らした
そして会場の片隅にある一つのテーブルに歩み寄ると、そのテーブルクロスを捲り上げた
そこには酒瓶を抱いて幸せそうに眠りこける三面鏡の少女の姿があった
「……見失っていたのではないのですか?」
「ああ。しょうがないから彼女の匂いで探した」
「……匂いですか」
「ああ。アルコール臭が強かったから自信は無かったのだが、意外となんとかなるものだな」
会場のあちこちにあった布類を集めてさながらハムスターの巣のようになったテーブルの下から、少女をずるずると引きずり出すドクター
「彼女は目酔いが抜けたら自宅に送っておこう。両親が不在とはいえ部屋が酒くさいとまずいだろう」
「今晩は診療所の方に?」
「ああ、大丈夫だとは思うが飲み過ぎて体調を悪くしていては困るしな」
少女を抱きかかえたドクターは、呪われた歌の契約者に微笑を向ける
「心配しなくても、これからは求められなければ積極的には関わらないようにするさ。曲がりなりにも『組織』の所属である契約者が『第三帝国』と関わりが深くなるのは心配なのだろう?」
「……私からは、何も」
そういった気遣いが本当に必要ならば黒服Hが動くだろうし、深刻になるのであればとっくに担当の枠を越えて黒服Dが動いているだろう
ただ余計な事だけは言わないよう、極力言葉は抑えておく
「いずれは『組織』や『薔薇十字団』にもきちんと挨拶をしたいのだが……今日の成果を見ると難しそうだな。まったく総統閣下達も嫌われたものだ、お陰でボクらが割を食う」
珍しく眉間に皺を寄せて、盛大に溜息を吐くドクター
身長はあるが力があるわけではないためやや頼りない足取りで、ドクターは少女を連れて会場を後にするのであった
※
酔っ払いがご迷惑をお掛けしました、というお話だったのさ(切腹)
都市伝説4コマ風劇場
宴の終わり
カップルもといコンビの場合
「すぅ・・・すぅ・・・」
「まったく、結局寝たままだったか」
「仕方ない。負ぶって行こう・・・」
「っしょ、と・・・んお?」
スルッ
「・・・起きてるだろ、絶対!」
「むにゃ・・・」
負ぶった途端に首に回される腕
眠ってるんだぜ?コイツ・・・・・・
348 :
エンジェルさん:2009/10/19(月) 18:51:37.50 ID:XqZ6WzbEO
宴会からの帰り道
男「うーん、あのこはやっぱり俺に気があるのか……? いやでもいきなり狼になるのもなあ……」
エ「あー……(面白いから男だってのは秘密にしておこう)」
怪「……(ハンガーのこ、友達? 友達? ……?)」
他人と話す機会がほとんど無かったアンサーが、よくわからない感情に戸惑っているようです
情報屋は騙されっぱなしwwww
都市伝説4コマ風劇場
「グラグラする・・・ちゃんと送れっかなぁ」フラフラ
「Zzz...」ギュウ
「酒、飲んじまったし・・・親御さんにどう説明を・・・」
「くー・・・くー・・・」ギュウウ
「・・・にして、も・・・だっ!」
「んん・・・・・・」ギリギリ
(死ぬ!絞め殺される!!)
「ん〜♪」ミシミシ...
>>348 迷っている段階で良かったな、情報屋
あの衝撃的な挨拶をされてたら、理性なんか吹き飛んでいたろうに・・・
都市伝説4コマ風劇場
「ぜぇ・・・死ぬかと思った」
「すぴー・・・」←降ろした
「ん?あれ、ちょっと待てよ。三日前になんか言われてた気が・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜「丁度俺の親、旅行行くんだってよ!
ついでに友達の家に泊まるって言っておいたぜ!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・え、まさか泊めろってことか?もっとはっきり言わんかい!!」
「んー、うるさいぞモヤシぃ・・・」
俺的甘酸っぱい青春イベント
「お泊まり」を実行させてみた。
あ、改行ミスってた・・・
誰かこいつらの行くべき道を俺に教えてくれ・・・・・・
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:32:40.49 ID:1caMPkXt0
皆様乙!!
>>345 >今後始まるであろうスパニッシュとマッドガッサー編で少女に黒服Dを襲わせるとか思いついた俺は多分疲れてる
安心してくれ、それもちょっと考えた俺ももちろん疲れている
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:43:55.04 ID:1caMPkXt0
>>352 >誰かこいつらの行くべき道を俺に教えてくれ・・・・・・
黒服H「このまま一線を超えて」
黒服C「無責任な発言しちゃらめぇええええええええええええ!!!!!!!!」
うん、その、御免orz
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:50:03.81 ID:2DK1O8Fw0
ただいまー
宴会も終わりか…結局目立った事させてなかったなw
強いて言えば…食料の運搬ぐらいだったなwww
さて、俺も〆の宴会終了ネタ書きあげますか…
>>354 いっそそれもありだな・・・描写は絶対にしないが
Tさんのラスト読んでから自分のキャラ達のエピローグを想像したら、頭抱えたくなった。
やっぱ寺生まれはすげぇ・・・それを書いている人もな
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 19:58:35.20 ID:1caMPkXt0
>>356 自キャラのエピローグなんざ一切合財考えてない俺のような人間もいるぜ
せいぜい2人くらい、展開によっては死亡エンドになるくらいで
>いっそそれもありだな・・・描写は絶対にしないが
黒服H「朝チュン描写があれば問題ない」
黒服C「だから無責任発言はらめぇええええええ!!!!!!!!!!!!」
358 :
小ネタ:2009/10/19(月) 20:07:06.25 ID:1caMPkXt0
少女を連れて会場を出たドクター
その後ろ姿を見送って…彼女は、やや憂鬱に俯いた
「……『薔薇十字団』…」
…その名前は、彼女も知っている
黒服Hが、何度か口に出した事のある組織だ
そこがどんな組織なのか、彼女はよく知らない
ただ、どうやら……黒服Hは、そちらにも、どの程度かわからないか関わっているようで
彼女は不安なのだ
黒服Hが「薔薇十字団」にも関わっているのなら…彼は、「組織」と「薔薇十字団」の二束の草鞋をはいている状態なのかもしれない
…「組織」は、それを許してくれるか?
彼女は不安なのだ
いつか、黒服Hが裏切り者として認定されて、命を消されてしまいそうで
彼は、それだけのことをやっているらしいのだ
「薔薇十字団」との関わりを含め、はっきりとは口に出さないけれど
…ただ、時折
どこか冗談めかした様子で、こう言うのだ
『いつか、俺はどっかの誰かに消されるかもしれない。そうなったら、お前はどこかに逃げろ。
「組織」なんてもんとは忘れて、どっかで平和に幸せに生きとけ。お前に死なれるのは嫌だしな』
何故、そんな事を言うのか?
Tさんのラスト読んでマジ泣きした。乙でした。
本当大好きなので、よろしければこれからも色々巻き込まれたあたりを書いてくださると……ってあつかましいな、うん。
こっちもラストでは感動ものにしてやると宣言しつつ女装少年女体化発情シーンを書いてる俺はきっと汚れてる
360 :
小ネタ:2009/10/19(月) 20:09:51.24 ID:1caMPkXt0
理由を問いただそうとしても、いつも誤魔化されてしまう
万が一の時の話だ、と黒服Hはそう言ってくるけれど
何故だろう
黒服Hが、いつだって、そう言った状況に備えているかのようで
その為に、こちらにそんな事を言ってきているような
そんな、気がして
「………そんな事、できる訳ありませんのに………」
彼女は、小さく苦笑する
そうだ、黒服Hが死んだならば…自分は、彼の仇を取りたい
そして、返り討ちにあって死ぬならば、それはそれでいい
仇を取れたとしても…その後に、自分は己の命を絶つだけだ
自分にとって、一番の愛しい人
その人がいない世界には、何の意味などないから
あの人が地獄に落ちたならば、その時は
自分もまた、あの人を追って、地獄に落ちよう
…彼女はとっくに、その覚悟を決めているのだった
fin
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:11:46.36 ID:1caMPkXt0
何となく呪われた歌の契約者視点
彼女なりの覚悟とか
>>359 >女装少年女体化発情シーンを書いてる俺はきっと汚れてる
安心してくれ、多分、俺が考えているシーンの方が色んな意味で俺が汚れている証拠になる
乙でした!
Hさんどうなるんだろうか……
そしてガスってアレ気な効果があったんだったか……イヤン///
そしてエピローグが受けがよくてびっくりしてます。うわ、めちゃくちゃうれしい
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:24:32.44 ID:1caMPkXt0
>>362 黒服Hは、多分きっと恐らく死なない…と思う。ネタ的に殺すの惜しいししかしルート次第では多分問答無用でご臨終、そんな奴
マッドガッサーの毒ガスは、元ネタ資料によると「ピンク色で甘い香りの毒ガス」だそうだ
…いやんエッチな効果になったとしても、それは自然の流れであろう!!!!
>>357 想像できてしまったが頭痛いラストだった。できていない方がまだ救いがある
朝チュン・・・・・・・・・・・・善処します
さて、墓守sでも考えるか・・・
都市伝説4コマ風劇場
「盟主様、盟主様ー?」
「ここにいましたか」
「あ、すみません。すぐに終わらせますから」
「・・・なにをしているんですか?」
「んー、見てわかりませんか?」
「この壁画を切り出そうと」
「持ち帰る気ですか、それ」
盟「青酸ガスは桃の匂い♪」
主「うきうきしながら言わないでくれ!」
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:33:34.97 ID:1caMPkXt0
>>365 っちょ、盟主様wwwwwwwwwwww
何持ち帰ろうとしてはってんのwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>350 本当はエンジェルさんの人にあの挨拶ぶちかまそうと思ってたんだぜ
あまりに反応読めなくて断念したがな!
そしてもうこれはやるしかないかな、と覚悟したので告知。
ハロウィン、マッドガッサー大暴れの後、クロス企画発動させていただきます。
詳しいことはこれから固めていきますが、基本理念は、
『ドキッ! 都市伝説だらけのバトルロワイアル』です。ふざけてますが結構シリアス。
伏線も張っていきますので(うまく張れるかはともかく)、よろしくお願いします!
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:40:38.96 ID:NBLTcubN0
皆乙〜
って盟主様wwwwwwwwwww
>『ドキッ! 都市伝説だらけのバトルロワイアル』
wktk
都市伝説4コマ風劇場
「先生?盟主様は見つか」ヒョコッ
「ゴフッ!?」ボタボタッ
「また鼻血!?」
「それプラズマの一種ですよ」
「め、盟主様・・・・・・」
「私も手伝います」グッ
「ブルータス、お前もか」
グッは親指立てた時の効果音
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:43:29.60 ID:1caMPkXt0
壁画は持ち帰られることほぼ決定だなwwwww
宴会から帰る様子花子さんたち編が固まらないのでカっとなって4コマ風
はないちもんめ「そう言えば、チャラ男って酔うとどうなるの?今回は酔わなかったけど」
黒服D「さぁ…?あの子が酔い潰れたところを見た事がありませんので」
将門「あぁ、あれが酔い潰れると可愛らしいし、楽しい事になるぞ?」
黒服D「………」
はないちもんめ「………」
黒服D「…他人の前で酔い潰れるほど飲んではいけませんよ。絶対に」
チャラ男「へ?どうしたんだ、急に??」
将門があぁ言ったとなると、絶対ロクな酔い癖じゃない
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:45:04.59 ID:XqZ6WzbEO
>>367 情報屋は女の子に飢えてるわりにヘタレなんだぜ
だから多分
発言→停止→赤面→諭す「女の子が軽々しくそんなこと言っちゃいけない!」
てなことに
そして企画にwktk
都市伝説4コマ風劇場
「そこまで言うなら手伝いますが、何故?」
「それはですね・・・」
「面白そうな予感がしたからです」グッ
「はぁ・・・」
「死んだ後の人生、楽しみは多くないと♪」
「私これでご飯三杯イケます、食べれませんが」
「お前は少し黙れ」
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:54:06.46 ID:1caMPkXt0
っつか、盟主様、それ持ち帰ってどこに置く気だwwwwwwwwwww
>>371 飢えてるけどヘタレなのか、ヘタレだからこそ飢えているのかwwwwwwwww
そして、アンサーとハンガーの生首の間が進展するのとエンジェルさんの契約者に彼女ができるのと、はたしてどっちが先かwww
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 20:57:22.53 ID:dpruvNcU0
>>367 宴会で仲良くなった契約者同士で
今度は*し合うって事か?
gkbrして待ってるぜ!!
都市伝説4コマ風劇場
「トイレは確かここ・・・うわ、なんだこりゃ!?」
「「「!」」」
「あんたらここでなにやって・・・ん?」
「その絵まさかオレ「えいっ」バチン ぎゃあっ!?」ビリビリビリビリ
「・・・さ、続けましょうか」
「うぅ・・・」グッタリ
(鬼だ・・・鬼がいる)
盟「首塚の人に手を出した?いえ、文化遺産を護るためしかたなく・・・」
主「嘘つけぇ!!」
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:05:03.93 ID:1caMPkXt0
>>375 っちょ、そこまでしてwwwwwwwwwwwwwwww
こうして壁画など残された腐の遺産は怪奇同盟が持ち帰ったとさ
チャラ男ごめんね・・・疲れてるのに電撃かまして・・・
>>373 盟「墓地に埋めます、今のところは」
主「な、何に使う気だ・・・」
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:08:53.89 ID:1caMPkXt0
>>377 >チャラ男ごめんね・・・疲れてるのに電撃かまして・・・
お気になさらずなんだぜ!
多分、この後黒服Dに回収されて
>>316からのネタに続く
都市伝説4コマ風劇場
「宴が終わりましたね、兄さん」
「ああ・・・」
「楽しかった時は一瞬、ですがずっと心に残るものです」
「・・・そうだな」
「ただ、恨みの念とかも記憶に刻まれたりしますよね」
「・・・・・・・・・ああ」
「あの赤マントめ、人相は覚えた。次に見かけたら制裁を」
「落ち着け」
皆乙! そうか四コマ風という手があったか・・さっぱり進まないからそっちでさくっと終わらせてしまうか
そして新たなる企画にwktk
さて、別の組織に繋がってたりしない下っ端ーの黒服Yは今後どうなるのか
組織に不満がある、かもしれないけど
382 :
花子さんと契約した男の話:2009/10/19(月) 21:22:58.00 ID:1caMPkXt0
…どうやら、縁界は終わりらしかった
まぁ、そろそろ遅い時間だし…そろそろ帰らないと、流石にヤバイか
「み、おなか一杯なの♪」
けふっ
満足げな花子さん
うん、そりゃもう、たくさん食べていたからなぁ
っつか、本当にこの小さな体によく入るよな、おい
毎度毎度不思議だ
「終わったね。君たちは、どうするの?」
「あー…赤マントたちと一緒に、帰ります」
先生の弟さんに話し掛けれて、そう返事を返す
あぁ、赤マントたちはあんな状況だったんで、一緒に帰れるかどうか若干の不安もあったのだが
まぁ、いざとなれば花子さんのトイレを通じた空間移動を使わせてもらうとしよう
「そう?ならいいんだけど」
「えっと…弟さんは?」
「僕は、真っ直ぐ帰るよ。明日も、兄さんの朝食は作らないと駄目だしね」
にっこり、そう言いきる
うん、ブラコンとして正しい答えなんだろう、多分
「それじゃあ、さようなら」
「さよなら〜」
383 :
花子さんと契約した男の話:2009/10/19(月) 21:25:34.27 ID:1caMPkXt0
「うん。またね」
ひらひらと手を振ってくる弟さんと別れる
…なんて言うか
あの不良教師と同じ顔で、でも、まったく雰囲気が違うからちょっと苦手なんだよなぁ…
いざという時、頼りになるのは確かなんだが
とまれ、赤マントたちを探さないと
人が帰り始めている会場を、きょろきょろ探すと
「…あ、いたいた」
「おや、君たち」
会場の隅で、眠っている青いはんてんを横抱きに抱えている赤マント
…よし、ちゃんと晒しは巻いている
多分、ちゃんと巻きなおしたんだろう
…誰が?とはあえて聞かない
「みー?青いはんてん、寝ちゃったの?」
「あぁ、お陰で大人しくなってくれた」
そう言って、苦笑している赤マント
…あぁ、苦労しているんだな、と思う
酒癖悪い人と酒の席で付き合う、ってのは大変だからなぁ
家での、組の宴会の様子を見てきたから、それは何となくわかる
384 :
花子さんと契約した男の話:2009/10/19(月) 21:27:33.29 ID:1caMPkXt0
「それじゃあ、すまないが…」
「あぁ、君たちを送ろう」
ひらり
マントを広げる赤マント
その中に、花子さんと一緒に入れてもらう
…ひらりっ、と
翻されたマント
視界が一瞬で赤く染まり…次の瞬間には、家の庭に出ていた
しぃん、と辺りは静まりかえっている
…OK、誰も起きていない、問題ない
「悪い、わざわざ家まで」
「こんな時間に学生が一人で歩いていては、不審がられるだろうからな」
気にするな、と笑う赤マント
花子さんが、きゅ、とこちらの手を握ってきた
「それじゃあ、けーやくしゃ。また明日ね!」
「あぁ、また明日」
明日も、普通に授業がある
都市伝説4コマ風劇場
「ところで兄さん、料理のことなんですが」
「ああ、分かっている」
「・・・・・・次の容器」ドババ
「はい」ヒョイッ
(このカレーだけは・・・!)
(持って帰らねばなりません・・・!)
「「後学の為にッ!!」」クワッ
忘れているだろうが、彼らは料理に全力をかけられるタイプだ。
386 :
花子さんと契約した男の話:2009/10/19(月) 21:29:38.21 ID:1caMPkXt0
…まぁ、ある意味
明日から、またいつもの日常が戻ってくるのだ
今まで通り、それなりに授業を受けて
都市伝説絡みの事件が目に届く範囲であったら、解決して
そんな、いつも通りの日常が、戻るのだろう
俺は、そう信じていた
「それじゃあ、おやすみ」
「おやすみー!」
「ゆっくり休みたまえ、少年」
青いはんてんを抱きかかえたままの赤マントがマントを翻し…花子さんたちの姿は、掻き消えた
俺は伸びなどしつつ、そっと家の中に入っていった
…そうだ
今まで通りの日常が帰ってくると
俺はこの時、そう信じていた
……まさか
これから、一週間もたたないうちに、あんな事が起きるなんて
…俺は、夢にも思っていなかったのだ
to be … ?
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:31:53.18 ID:1caMPkXt0
宴会から帰宅、花子さんと契約者&赤マントとはんてん編
何やら匂わせつつも、彼らは日常に戻ります…多分
>>385 カレーおじさんたちが作ったカレーかwwwwwww
都市伝説4コマ風劇場
「よしこれで容器は使い切ったな・・・あれ、姫さんは?」
「あ、そうでした」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ちょっと気になるから、あの男の娘様子見てくるわね」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「だそうです」
「ん、そうか」
「・・・ヤキモチですか?」
「なぜそうなる」
乙ー
料理人が作ったカレーってぜんぜん違うよな・・インドカレー屋行った時なんかも凄まじい衝撃だったの思い出したわw
そして何やら起こりそうな気配にwktk
都市伝説4コマ風劇場
「分かるんです。だって兄妹ですから」
「だからヤキモチなんか・・・」
「大丈夫です、姫さんは兄さんにゾッコンですよ。見れば分かります」
「いや、だから・・・」
「往生際の悪い男は嫌われますよ?」
「・・・・・・はははっ!」
「お前にはかなわないよ、ほんと」
「当たり前です。兄さんより長く生きてますから」
391 :
小ネタ:2009/10/19(月) 21:47:14.67 ID:1caMPkXt0
「…………」
窓から一人、夜空を眺める
歓送迎会はとっくに終わり、一人で家に帰り、またビールなどをあけていた、この男
明日も仕事だと言うのに、遠慮なく飲んでいる
…さて、宴に参加したあいつらは、楽しんできただろうか?
楽しんできていればいい、とそう考える
弟も、楽しんできていればいいのだ
たまには、自分のことなど忘れて楽しめばいい
……こちらのことなど、考えなくてもいいと言うのに
あいつは、未だにこちらから離れない
こちらとて、唯一生き残ってくれている、血の繋がった家族だ
無碍な扱いをするつもりはない
…だが
「………近い、な」
首筋をさする
…巻き込みたく、なかったと言うのに
このままでは、巻き込んでしまうのか?
「………いや」
首筋をさすりながら、小さく呟く
392 :
小ネタ:2009/10/19(月) 21:50:09.97 ID:1caMPkXt0
…まだ、どうにかなるかもしれない
何とか、あいつを巻き込まずに、全て終わらせる
そうだ、誰にも巻き込まずに
弟も、教え子も、教え子が契約しているトイレの花子さんも、骨格標本も、ついでに人体模型も
誰も、巻き込まずに終わらせるのだ
自分だけで、決着をつけてみせる
「…これ以上、お前の好きにさせるか」
背後に感じた気配に、男はそう呟いた
すぐに消えた、その気配
…しかし、気づいていた
その気配が現れる頻度が、どんどん多くなってきている
…その時は、近いのだ
「…これ以上、殺させるか………俺が、終わらせてやる」
小さく、小さく、彼は呟く
誰にも伝えずにいるその事情を一人抱えて
静かに、首筋をさすりながら
to be … ?
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 21:52:05.76 ID:1caMPkXt0
宴会終了と同時刻くらい、不良教師の呟き
都市伝説なしで戦おうとするとか無茶だろう、常識で考えて
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:02:29.38 ID:1caMPkXt0
乙! そういえばこっちの複線というか死亡フラグも結構ばりばりだったな・・
396 :
三面鏡の少女@バイト青年:2009/10/19(月) 22:05:10.48 ID:aKOvQ05P0
「畜生、油断したっ……!」
一体どれぐらいの距離を走っただろうか、既に何処をどう走ったのかもよく覚えていない
バイト青年は息を切らせ、来たばかりで不案内な町の一角にある公園に飛び込む
上がり切った体温と心拍数を下げようと、冷たい秋の夜の空気をゆっくりと吸っては吐き出す
「まずいっ……あんなのがいるとかっ……想定外過ぎるっ……!」
時間は遡る事数十分前
運転手がドクターに呼び出されて車を出した直後、診療所の周辺に妙な気配を感じて様子を見に外へ出たのだが
夜闇に紛れてすぐさま逃げ出した影を追おうとした途端、振り向き様に攻撃を受け、こちらが怯んだ隙に謎の影にはまんまと逃げられてしまった
「くそっ、いつぞやのガキか……それとも別の……」
受けた攻撃は、煙幕か何かだったのだろうか
やや喉に違和感があり身体が重く感じるものの、深刻なダメージのようなものは感じられない
「……ん?」
喉の違和感は、耳の違和感へとシフトする
自分の声が違って聞こえるのだ
それに加えて、何やら服が緩くなったような
バイト青年は、はっとして自らの身体を確認し――それと同時に全力で診療所から離れるように駆け出していた
ようやく息を整えたバイト青年は、確認するように一人自分に問い掛けるように呟く
「アレとドクターを接触させるわけにはいかない。結託はしないだろうが、こういった要素に興味を持たれたら非常に困る」
自らの胸に、無いはずのものがある
自らの下半身に、あるはずのものが無い
「今の俺はドクターには絶対見つかるわけにはいかない……原因を早急に追求して、元に戻りついでに駆逐する!」
バイト青年は今――バイト美少女と成り果てていた
※
うちのキャラの中で一番不幸なのに一番報われてない気がする
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:06:08.18 ID:T/94LPdw0
>>393 現在の不良教師の状態を
ゲデならどうコメントするんでしょかね?
早速被害者がwww しかも美少女www
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:07:43.41 ID:T/94LPdw0
バイト青年www
何というwwwwww
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:07:59.31 ID:1caMPkXt0
>>395 まださらに死亡フラグっぽい事をさせようとしてるとか死んでも言えない
>>396 乙!!
そう言えば、バイト青年、予知夢の少年が死んだこと知らなかったっけwww
そしてナイスバイト美少女wwwwwwwwwwww
>>397 ゲデ「か〜〜〜〜っらからからからからからからからから!!!!!
これはこれは、我輩がお迎えに行かなきゃいけないヨカーン??
……しっかぁし!!それは決定事項ではないのであるよ。
限りなく本業をこなさなきゃいけない予感がするであるが、我輩、確実な時しか仕事しないである
からからからからからからからからからから!!!」
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:18:34.22 ID:1caMPkXt0
さっきから雷の音が酷いが、これはさっさと寝ろという将門様のお告げなのだろうか
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:21:26.46 ID:XqZ6WzbEO
雷に屈して寝る
明日までこのスレが残ってたら幸せだ!
そんなにすごいのか・・車の音ぐらいしか聞こえないな
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:26:58.87 ID:1caMPkXt0
俺も寝るぜ、おやすみー
明日、スレが残っていてくれたら幸せだ!
…か、雷に屈するんじゃないんだからね
将門様に屈しただけなんだからっ!!!
盟主様がうっかり落としたプラズマの可能性もあるな
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 22:53:39.85 ID:k6Xq+pCQ0
>>374 簡単にまとめると、
ドッペルゲンガーや臓器の能力と契約したチートな猟奇殺人鬼(内臓美味しく頂く感じの)襲来
都市伝説をまとめて美味しく頂くために嘘予告で招待して異空間へレッツゴー
頑張ってそいつ倒して終了
みたいな感じです
ドッペルゲンガー×参加者人数でてくるので参加者内では好きなように戦わせられます。
例えば(もし参加してくださったらの話)チャラ男vs将門様とか、その他色々フリーダムな組み合わせな戦闘おk、みたいな。
おお、いいなあそういうの大好物だ
今からwktkが止まらない・・!
変態が二倍になる企画か……
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/19(月) 23:24:01.01 ID:Kjv7qif6O
面白そうな企画wktk
ほ
ん
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:02:03.10 ID:zRoaJgo80
シコシコ書きためてたらこんな時間か……
シンプルなバトル物よりか時間かかるなあ…
ほ
っ
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 00:54:45.93 ID:HojqVCeb0
と
寝る前に一本投下。あまりにまとまらないので四コマ風になりました。
ちなみに騎士編からの続きだよ!
-----
【ゲスト:アクマの契約者、アクマ、ザクロ、妹ちゃん】
「で、話は変わるんだけど」
「?」(グラスを傾けつつ)
「あんた、首塚の人間なのか?」
「げふっ!?」
『だ、大丈夫ですの?』
「な……何とか……けふっ」
『もう、契約者様も人が悪いですわ!』
「そうです兄さん、話が飛びすぎです」
「わ、悪かったよ……すまん」
女性陣総攻撃。口調はこれで合ってるんだろうかgkbr
「大丈夫ですよ、そんな大した事ありませんでしたし。でも何でまた?」
「いや、そんな大した事じゃないんだけど……ほら、あんたあの少年と仲良かっただろ?」
(少年……あの子かな? そういえば最初あっちの方に……?)
「しかもその子の親とも親密みたいだったから、てっきり仲がいいあんたもなのかと思ってさ」
「はあ……なるほど」
「どーしたのさー契約者ー? まさかこのおねーさんも首塚だったらやっつけるつもりだったとかー?」
「お前は黙って虫パンでも食ってろ」
「うええええー!!?」
アクマはいまだ酔っ払い中。
時間軸はアクマとザクロが小火騒ぎ起こした後ぐらいを想定してます。
しえん
「ひどいよー!?」
「あ、あのー……」
「ああ、こいつの言う事は気にしないでくれ。ただの酔っぱらいだ」
「あ、いやそうじゃなくて」
「もしかして、そういう組織について詳しかったりします?」
「え?」
『あら、この町の組織関係にについて知りたいのですの?』
「はい。私今までそういった方面について全然知らないので……簡単にでいいのでよければ教えてもらえないかなあ、と」
「そうだな……正直俺も詳しく知ってるわけじゃないし、本当に大まかにだけになるけどそれでもいいか?」
「ぜひお願いします!」
ミニ講義取り付けてみた。
(説明終了)
「……と、まあこんな感じか?」
「はい兄さん」
『大体はわかっていただけましたでしょうか?』
「ええ、とてもわかりやすい説明でした」
「俺たちはその中の≪怪奇同盟≫ってところに協力してるんだけど……あんた、まだフリーなんだよな?」
「そ、そうですけど……」
「よければでいいんだが……あんたも怪奇同盟に協力しないか?」
「へっ!?」
いつの間にか勧誘させる流れになってしまった・・。
ちなみに教えてもらったのは本当に基本のみ(組織、怪奇同盟、首塚についての大まかな説明と最近流入してる外部組織の名前ぐらい)。
と、こんな時間にまさかの支援ありがとん・・!
騎士としては心配でしょうがないだろうな支援
「兄さん」
「なんだ妹よ」
「見損ないました」
「は?」
「姫さんという人が居るというのに……今更別の女性に走ろうなんて」
「いやいやだからどうしてそういう方向に話が飛躍するんだ」
『まあ、そうでしたの!?』
「ザクロ、頼むから話をややこしく……」
「ひゅーひゅー♪」
「…………アクマ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「ひぃっ!?」
暴走ネタ楽しいです^o^
「……あのう」
「そういうわけで兄さんには将来を誓う人g「頼むから真に受けないでもらえませんか」
「は、はあ」
「もう、ジョークに決まってるじゃないですか兄さん」
「そうは聞こえなかったぞ妹よ」
「確かに≪夢の国≫が居なくなったことで動き出すものもいるでしょうし、何より最近物騒です。女性が一人で困っているよりは、とでも思ったんでしょう?」
『なるほどそういう事でしたの、さすがは契約者様ですわ!』
「……あ、ああ」
「というわけで連絡先です。いつでもいいので連絡待ってます」
「あ、はい。わざわざありがとうございます、じゃあ私のも」
「あの、それ俺のアドレス……」
もはや圧倒されっ放し。
起承転結を守るのが結構難しい・・。
『――ちゃんー?』
「あれ、パパさん」
「パ……!?」
「あら、あなたここにいたのね。お邪魔して悪いけど、あの子見なかったかしら?」
「いえ、私は見てませんけど……」
「俺たちも見てないよな?」
「ええ兄さん」
「将門様のところにもいないし……こう人が多いとなかなか見つからなくて」
「じゃあ私もお手伝いしますから、手分けして探しましょう」
「そんな、わざわざ悪いわ」
「いえ、パパさんには散々お世話になってますしこれぐらい……あ、じゃあまた連絡しますね、本当にいろいろありがとうございました」
「ああ、待ってるよ」
「お元気で」
>>421 本当は今すぐ担いで連れて帰りたいくらい。
しかし回を重ねるにつれて過保護っぷりに拍車がかかってるな・・w
「じゃあ私はこっち探しますから、見つけたら連れてきますね」
「ごめんなさいね、じゃあお願いするわ」
「はい!」
「「…………」」
「兄さん」
「なんだ妹よ」
「世の中いろんな人が居るんですね」
「……そうだな」
これにて終焉。アクマはきっとザクロの下敷き。
あと二つぐらい書きたいネタがあったり・・しかし四コマ風サクッと書けていいなあ。
というわけで、ここまで読んでくれてありがとん! 気合が戻ればもしかしたらちゃんと書き直す・・かも・・・?
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 01:40:59.22 ID:qMJaQNLx0
くっ、こんな時間に…油断してたぜ
支援!
おら、何やってんだ、アレ持ってこい!!
と、そうだったアクマの契約者の人に土下座あああ!!orz
もしかしたら敬語なのかも・・とか思いつつもアドレス交換までさせていただいてしまった。
>>426 こんな時間にサーセンww でも支援ありがとん!
よし撤収! 明日もスレが残ってたら幸せだ!
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 01:47:18.75 ID:qMJaQNLx0
,、_________
//<.,,_,,.>-t
// ・・ツ^|‐-、
==fニニニニP===━_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__l~|
{]ニ{ヽi!~i!~i!~l~〕~(_))~( ̄l~ ̄l ̄ ̄=l|
~`' ̄ ̄~~ ∩(_))~ ふ∩-‐ソフー--=ll
// | | 〈i!i!/
// Λ_Λ | | ~
| |( ´Д` // <持って来たぜ! ポロリ温泉伝統製品初の
\ | 支援型モルスァ試合専用ガンをな!!
| /
/ /
__ | | __
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 01:51:10.87 ID:qMJaQNLx0
// | |
// Λ_Λ | |
| |( ´Д` // <あれ、誰もいない?
\ |
| /
/ /
__ | | __
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 01:53:58.21 ID:qMJaQNLx0
// | |
// Λ_Λ | |
| |( ´Д` // < ・・・ ・・・ 。
\ |
| /
/ /
__ | | __
\  ̄ ̄ ̄ ̄ \
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
ようこそ学校町へ。
∧_∧ このブラックコーラは私のオゴリだ
(`・ω・´) シュッ
(つ と彡 ./
/ ./
/ ./
/// /
/ 旦 /
/ /
ま
り
お
ね るほ
☆ゅ
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 06:07:40.44 ID:s+yuDCZjO
と
干す
都市伝説4コマ風劇場
姫君と別れたその後
「で、本当はなんで勧誘なんかしたんですか?」
「・・・なぜ聞く」
「積極的に勧誘なんて、奥手な兄さんには珍しいですから」
「別に大した理由じゃないさ」
「まさか本当に惚れたんじゃ」
「・・・からだ」
「はい?」
「まともそうな人だったからだ!」
「・・・ああ、納得しました」
けっこう濃い怪奇同盟の面子の中ではまともな方の主人公
みんなのテンションについていけないので、普通の人を求めました・・・という話。
騎士と姫君の方に土下座
あと確かにコイツは目上には敬語使います。まともなんで
あ
い
>>440 うわわ即効で返してくださるとはありがとん・・!
そしてむやみに見切り発進するなということか・・wiki載せる時に直しますorz
乙おはよう
ほ
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 09:50:10.65 ID:G8jZ30IF0
おはよう、姫君とアクマの人乙!!
にしても、ドッペルケンガーによるバトルロワイヤルは面白そうだwktk
447 :
小ネタ:2009/10/20(火) 10:10:25.76 ID:G8jZ30IF0
バイト先の店長たちと別れ、家路につく
早く帰らないと
明日の朝食の仕込みがある
「明日の朝食はどうしようかな…」
そんな事を考えながら、のんびりと歩いていく
夢の国、という脅威は消えた
これで、兄を害するかもしれない存在は
兄を悲しませるかもしれない存在は消えたのだ
再び、そんな存在が現れた時は、自分が始末すればいい
その時までは…静かに暮らせばいいのである
青年は、そう信じて疑っていなかった
……しかし
「…………あれ?」
−−−−ぞくり
突如、感じた悪寒
立ち止まり、周囲を見渡すが……誰もいない
何の気配も、感じない
「…気のせい、かな?」
一瞬、何かの気配を感じたような
448 :
小ネタ:2009/10/20(火) 10:12:08.32 ID:G8jZ30IF0
それも、殺気交じりの、酷く物騒な気配を…
「……う〜ん?」
首をかしげながらも、青年は再び歩き出す
気のせいなら気のせいで、それでいい
自分は、急いで帰らなければならないのだ
いるかどうかわからない気配に構っている暇はない
やや早足で、青年は家路に着いた
…青年は、気づいていない
自分が、無意識のうちに、首筋をさすっていた事に
to be … ?
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 10:14:57.05 ID:G8jZ30IF0
昨夜書こうと思って雷に負けて書けなかった宴会帰宅ヤンデレ編
思えば、一時期こいつを泣かせたいと思った時期もあったがそれは叶わなかったな
乙
なにやらフラグが
フラグがどんどん立ってるな
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 11:19:08.10 ID:G8jZ30IF0
昼飯作ってくるほしゅ
最初の黒服Yのイメージ
('A`)
今の感じ
【('A`)+lw´‐ _‐ノv】÷3
扱いにくい事この上ない
フラグか・・・
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 12:10:46.02 ID:g1IKpjnEO
お昼やすみー
いないいない
ばばあ
458 :
小ネタ:2009/10/20(火) 13:07:26.78 ID:u2N4hpG50
−−−−これは、幼い日の記憶
まだ、彼らが都市伝説と言うこの世の闇について、何も知らなかった頃の記憶
ぐすぐすと、弟が泣き続けている
さっきまでテレビでやっていた映画が怖かったのだろう
途中からずっと泣き続けていて、まだ泣き止んでいない
それは、首を刈る、首なし騎士が出てくる話だった
家々をノックし、扉を開けた瞬間、家の中の一人を指差す
そして数年後、指差した相手を殺しに来る…
そんな、外国の民話か何かを元にした映画
首なしの馬が引く戦車に乗り、巨大な剣を手に人々を殺す首なし騎士
その姿が、あまりにも恐ろしく
自分と同じ顔した弟は、さっきからずっと泣き続けている
「…もう泣くな」
「ふぇ……だって、お兄ちゃん……」
しゃっくりあげながら、弟はこちらを見上げてくる
自分と、外見はどこまでも同じだと言うのに
あぁ言ったものにあまり恐怖を感じないこちらと違って、弟は随分と怖がりだ
ほんの少し、怖い話を聞いただけでも泣き出してしまう
「もし、あの首なし騎士が家に来たら……怖いよぉ……」
支援
460 :
小ネタ:2009/10/20(火) 13:10:34.31 ID:u2N4hpG50
「……家には来ない」
そう、断言してやる
あれは、外国の話だ
わざわざ、日本になんて来たりしないだろう
そうは言っても、弟はやはり、怖くして仕方ないようで
いつまでも、いつまでも、泣き続けて
弟が泣いているのが嫌だった
自分は兄なのだから、弟が泣いていたら、助けてやらなければならない
いや、そもそも、弟を泣かせるべきではなかったと言うのに
小さくため息をついて、弟の頭を撫でてやる
「…大丈夫だ、首なし騎士が来たら、俺がやっつけてやる」
「………え?」
ぐす、と涙を拭きながら
弟が、きょとんとこちらを見あげてくる
「さっきの映画でも言ってただろ。首なし騎士に指を指されても、首なし騎士が現れた時に返り討ちにしてやればいい。
そうすれば、死なずにすむんだ」
「……っで、でも…相手は、おばけだよ…」
じわり
その目に、また涙が浮かびだす
461 :
小ネタ:2009/10/20(火) 13:13:08.78 ID:u2N4hpG50
…だから、泣くな
大丈夫だから
「おばけだろうがなんだろうが、俺が追い払ってやる。もし、お前があいつに指差されたとしても、
俺が首なし騎士を追い払ってやる。そうすれば、お前は助かるから」
だから、泣くな、と
頭を撫で続けてやっていると
…弟は、ようやく、少し落ち着いてきて
そして、涙で濡れた顔をあげて…こう、言って来た
「…それじゃあ、僕も追い払う。お兄ちゃんが、首なし騎士に指差されたら、僕が首なし騎士を追い払う
僕が、お兄ちゃんを助ける!」
「……お前が?映画だけで泣いてたようなお前が?」
「もう、泣かないもん」
……無理だな
心の中ではそう思った
泣き虫のこいつが、首なし騎士を追い払うなんて、どう考えても無理だろう
だが
「…あぁ、それじゃあ、その時は頼んだぞ」
と、そう言ってやると
ようやく、弟は笑ってくれた
462 :
小ネタ:2009/10/20(火) 13:16:18.50 ID:u2N4hpG50
あの頃は本気でそう考えていた
首なし騎士に自分が指差されたとしても、弟が指差されたとしても、自分が首なし騎士を追い払ってやろうと
……まさか、弟が後々あんな性格になるなどとは、夢にも思っていなかったから
………いや
今でも、そう考えている
たとえ、首なし騎士に狙われたのが自分であれ、弟であれ………自分が、追い払う
もう、家族の首なし死体を見るのは御免だ
切られた首を見るのは御免だ
もう二度と、あの日の悲劇を繰り返させはしないのだ
to be … ?
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 13:17:50.81 ID:u2N4hpG50
伏線はしつこいくらいがちょうどいいって神が言ってたんで、双子過去
……ヤンデレは、どうしてあんな性格になっちゃったんだろうなぁ…
昔は弟の方はかわいかったんだなぁ…
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 13:23:38.01 ID:a5ySxgAy0
まさか
不良教師を狙ってるのは"デュラハン"か?
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 13:36:23.66 ID:u2N4hpG50
>>464 時の流れは残酷だってばっちゃが言ってた
っつか、弟の方はって不良教師の方はかわいくないと言うかwww
>>465 こんだけ伏線はってりゃバレバレですがビンゴ
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 13:56:47.76 ID:u2N4hpG50
く
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 14:15:13.17 ID:u2N4hpG50
保守代わりの4コマっぽいの
「首塚」無人島組の日常
コスタリカ帝国「ちみっこたちが、三日連続でカレーが続くのは流石に嫌だって
ってか、私もそれは嫌」
カレーおじさんの契約者(以下契約者)「む、毎日別のカレーだが…うん、まぁ飽きるよなぁ」
カレーおじさん「では、どうなさいましょう?」
契約者「こいつの料理は廃棄物一歩手前だしな…」
コスタリカ帝国「撃ち殺すわよ?」
コスタリカ帝国「カレー以外も作れるでしょ!」
契約者「…仕方ない、作るか」
で
コスタリカ帝国「何故ハヤシライス」
契約者「カレーじゃないだろ」
ちみっこたちには好評でした
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 14:38:19.15 ID:u2N4hpG50
にょ
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 14:38:25.66 ID:g1IKpjnEO
妥協したwww
471 :
小ネタ:2009/10/20(火) 15:02:50.33 ID:u2N4hpG50
首塚日常的4コマっぽいの
チャラ男、拠点のどっかのベッドで昼寝中
チャラ男「ん……?」
一年生になったら「むー…いい匂い……おなかすいた…」(チャラ男に馬乗りになりつつじゅるり)
チャラ男「ん、腹減ったのか?何か作ってやるか?」
一年生になったら「おなかすいた」
チャラ男「わかったわかった。何でも好きな物作ってやるから」
一年生になったら「おなかすいたー」
…こうして、チャラ男は辛うじて一年生になったらの危険性に気づかないまま
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 15:30:04.62 ID:u2N4hpG50
む
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 15:57:10.84 ID:u2N4hpG50
き
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 16:20:09.42 ID:g1IKpjnEO
ち
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 16:26:44.23 ID:u2N4hpG50
ん 夕食終わるまでにスレが残っていたら幸せだ
持ち前の構成力(の低さ)と文章力(の無さ)と曖昧な設定のせいで
普通の話のつもりが何かシュール系の話になってしまう
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 17:18:24.77 ID:xdnzu4180
ほ
ほ
そうか
地の文書こうとするからおかしくなるのか
480 :
『かごめかごめ』:2009/10/20(火) 18:26:04.48 ID:fbtCXX0R0
背景、天国に居ると良いなぁ・・・的な父さん母さん
お元気でしょうか?
僕は・・・僕は今
青年「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「「「「「「待てぇ〜!!!」」」」」」
警官A「止まれ!!そこのわいせつ物共!!」
警官B「だから街中で銃を乱射するんじゃない!!」
地獄に居ます・・・
481 :
『かごめかごめ』:2009/10/20(火) 18:27:04.36 ID:fbtCXX0R0
事の起こりは宴会翌日
コン「とどのつまりだ」
青年「何がつまりなのか、全く話が見えないんですが」
コン「お前は弱い!!」
行き成り何失礼な事をのたまってくれるんだろう、この都市伝説風情
青年「あんまりな言い草ですね、否定はしませんが」
ハク「否定しないんですか?」
青年「屋外では雑魚Aとかと変わらないですからね」
その代わり室内無双ですが
コン「それ以外にも体力の低さとか、技術力の無さとか色々問題はあるけどな・・・それでだ」
青年「はぁ・・・」
コン「お前を鍛えなおそうと思う」
本当に、何を言い出すんだ、この阿婆擦れ
雑魚Aの特訓か
483 :
『かごめかごめ』:2009/10/20(火) 18:31:33.21 ID:fbtCXX0R0
北区 山
コン「取り合えず、まず第一に体力をつけないとダメだと思うんだ」
青年「まぁ、体力無いのは認めますが・・・」
ハク「体力づくり・・・どうやって?」
コン「基本は走りこみじゃね?」
また、安直な
青年「それで?ただ走るだけで良いんですか?」
コン「そんな分けないだろう・・・ルールがある」
そろそろ嫌な予感がしてきた
コン「制限時間は3時間、場所は学校町全体、しかし室内は禁止、武器の使用は許可する」
青年「もはや、ジョギングなんてレベルじゃ有りませんよね?」
コン「追手は6人、取り合えず制限時間中武器使っても良いから追っ手から逃げ切れ、捕まったら後は知らん」
青年「・・・追っ手?」
コン「じゃあ、行け・・・お前が走り出して30秒後に追手出すから」
484 :
『かごめかごめ』:2009/10/20(火) 18:32:27.57 ID:fbtCXX0R0
取り合えず言われた通り走り出す
武器は刀が無いので代用で木刀だ
コン「うん、そろそろ30秒経ったな」
ハク「で、追手って?私嫌ですよ?そんな疲れそうなの」
コン「ちゃんと用意してる・・・カモン!」
ふと、後ろを振り返ると・・・・・・コンの隣に禿が立っていた・・・
青年「追手って・・・まさか」
禿「 裸 漢 招 来 !!」
その叫びと同時に・・・
6人の全裸筋肉男がこちらに向けて走り出してきた
兄貴「「「「「「マテェェェェェェェエッェ!!!!」」」」」」
青年「来るなぁぁぁあぁぁぁ!!!!」
そして、そこから十分後
冒頭に至る
485 :
『かごめかごめ』:2009/10/20(火) 18:33:17.55 ID:fbtCXX0R0
今の状況は、戦闘を走る僕、それを追う兄貴達、さらにソレを追う警官が二人
背後から叫びに混じって銃声が聞こえるが深く考えちゃいけない
それ以上にこんな目立つ事して良いのか?
組織、その他諸々の方々に迷惑かかってないか?
さっさと捕まって終わらした方がみんなの為じゃないのか?
等とマイナスな考えが脳内を巡る、が
>コン「追手は6人、取り合えず制限時間中武器使っても良いから追っ手から逃げ切れ、捕まったら後は知らん」
>捕まったら後は知らん
兄貴「大人しく捕まるんだ!」
兄貴「優シク シテ アゲマース!!」
捕まったら、ヤバい
青年「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
この日、秋祭り以来の全裸筋肉男の集団が学校町で目撃されるが・・・まぁ、どうでも良い話だ
終われ
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 18:35:04.73 ID:fbtCXX0R0
皆乙
と、言うわけで最近空気な『かごめかごめ』強化編
再び町に放たれた兄貴とか兄貴とか兄貴とか
これで強くなれるかは甚だ疑問ですが
では、お目汚し失礼
487 :
三面鏡の少女@バイト:2009/10/20(火) 18:41:48.13 ID:a0pMOmDY0
「バイトくんがいなくなった?」
「ええ……昨晩、外の様子を見てくると言ってそれっきり」
不安げに顔を見合わせるミツキとメアリー
「彼女でも出来て逢引きでもしてるならいいのだが。どうも彼は真面目で堅物だからな」
酔い潰れて寝こけている三面鏡の少女をベッドに運び、ドクターはしばし思案する
「とりあえず総統閣下に連絡はしておこう。あの人の愛犬ネットワークは馬鹿にならん」
「こういうシーンって、『第三帝国』の諜報能力とか、そういうのを示唆する場面では」
「そういうのは他所の総統閣下の担当だ。日本の総統閣下はぶっちゃけ平和主義者な犬好きのオッサンだからな」
「ドクター……不敬で怒られますよ、そのうち」
一方、バイト青年改めバイト美少女はというと、どこかもわからない児童公園の片隅で雀の鳴き声を聞きながらぼんやりと朝日を眺めていた
「そういや俺、この町にコネとか無いんだよな……総統のとこ行ったらドクターにバレそうだし」
眠さと疲労でだるい身体を軽い柔軟で解し、武器である物干し竿のような長い棒を手に取る
「身長も腕力も落ちてるみたいだし、いつも通り扱うのは無理だな……とりあえずは物資調達か」
武器もそうではあるが、何よりも必要なのは
「まずは服だな……」
着のみ着のままで飛び出したせいもあって、その格好は男物のトレーナーとジーンズで、しかも若干だぶついているのだが胸周りと尻周りが少々苦しい
「女物の服とか買うのか……それより下着とかどうすんだコレ……ああくそ、こんな事やらかした奴は絶対ホルマリンプールに沈めてやる」
幸いにも財布は持っていたし、貯蓄もそれなりにある
銀行かキャッシュディスペンサーが使える時間になったら行動を開始しよう
ふつふつと煮え滾る怒りを抑えながら、今後の計画を練るバイト美少女であった
※
女体化って時間経過とかで元に戻ったりしましたっけ?
バイトちゃんの今後やいかにというかぶっちゃけ何も考えてませんが
バイト「おいぃっ!?」
乙!
当初≪夢の国≫編で借り入れる予定のかごめかごめが無双してたとか秘密!
>>487 解毒無しなら確か(学校町内時間で)一週間程
>>488 なるほど
知らないで相応の格好をしてると大変な目に遭うと
バイト「誰か情報を! 情報をくれ!?」
ドクター「はっはっは、診療所に戻ってきたまえ。解毒のための研究をきっちりねっとりやろうじゃないか」
バイト「絶対ぇ嫌だー!?」
>>488 待て、その時間は都市伝説(黒服)の場合であって
契約者の場合はたぶん、未知数だ。
最悪、解毒しない限り戻れないのでは
ん・・・?
先の展開を考えていない→行くあてもない→拾う→しばらくネタにできる!
盟主「ちょっと用ができたのでこれで」
東守「この壁画を私一人で埋めろと?」
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:03:07.18 ID:fbtCXX0R0
>当初≪夢の国≫編で借り入れる予定のかごめかごめが無双してたとか秘密!
な、なんだってー!?!??!
>最悪、解毒しない限り戻れないのでは
多分、ユニコーンの角の粉末等で解毒しない限り戻れないんだろうなぁ・・・
もしくはマッドガッサーを倒せば元に戻れるとか?
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:04:44.24 ID:fbtCXX0R0
>東守「この壁画を私一人で埋めろと?」
そういや埋めるんだったかwww
遠い未来、考古学者辺りが発掘して大変な議論を呼ぶと踏んだ
>>493 ――かーごめかーごーめー
童謡が≪かごめかごめ≫の契約者の口から流れる。
「パレード、行って」
≪夢の国≫の契約者はパレードに指示を出す、 パレードが≪夢の国≫の契約者を追い越して青年たちに接近する。
――かーごのなーかのとーりーはー
「くっ」
「破ぁ!!」
銃を慌てて構える黒服を手で制して青年は叫ぶ。同時に発射された白光がパレードを轟音とともに消し飛ばす。
――いーつーいーつーでーやーるー
「後ろです!」
黒服の言葉に反応して振り返った青年は振り下ろされてくるナイフを発光する手で受け止める。
――よーあーけーのーばーんーにー
「このナイフが折れてくれると幸せだな」
その言葉と共にナイフに光が移り、ナイフは飴細工のように折れ曲がり、逆の手で掌底を叩きこもうとする。
「もうっ!」
吐き捨てて退く≪夢の国≫の契約者。
「黒服さん!」
「はいっ!」
不意打ちが失敗したのを見て青年から苛立たしげに退く≪夢の国≫の契約者に黒服が接近する。 いざつかみかかるというところで≪夢の国≫の契約者は近場に転移。パレードがどこからともなく現れる。
――つーるとかーめがすーべったー
「っ!」
腕が痛むのか、片腕を抑えて身を折った≪夢の国≫の契約者に青年の契約者の少女が突っ込む。
「このっ!」
蹴りを放つが≪夢の国≫の契約者はあっさりと避ける。
「それ!」
そこに少女の肩から裁ちばさみを持った人形が突き刺しにかかる。
顔が一瞬驚きに彩られた≪夢の国≫の契約者だがすぐさま後方へ転移。その間に先程増援したパレードが青年に消される音が響く。
「残念っ、……でした!」
≪夢の国≫の契約者はいつの間にか鉈を取り出しており、乱暴に振りまわす。
――うしろのしょーめん
「おっと」
Tさんの契約者の少女は鉈を見るなり一歩退く。
「まあそう拒否しないでくれよな」
少女の額には冷や汗、しかし笑みが宿っている。
「いけ、狐の姉ちゃんっ!」
少女の声と共に少女の髪飾りに化けていた≪白面金毛九尾の狐≫が更に変化した。四方を囲む壁へと――
――だぁれ?
童謡の最後の一節が響いた。
瞬間、日本刀を振りかぶった青年が≪夢の国≫の契約者の視界から消えた。
そして童謡について回る噂話の通りに、≪夢の国≫の契約者の背後に日本刀を振り下ろす人影が現れる。 刀は容赦なく≪夢の国≫の契約者の首へと迫り――
「わっ?」
奇形の住人が≪夢の国≫の契約者を突き飛ばして庇い、代わりに首を刎ねられた。
「っち!」
刀を振り下ろした≪かごめかごめ≫の契約者の舌うちが響く。しかし、
「――もらった」
青年の、喜色を含んだ声が響いた。
こんな感じで、ここら辺は代わりにリカちゃんに活躍してもらいました。
御目汚し失礼っ!
ユニコーンの角の粉末が手に入るのは組織、薔薇十字団、第三帝国くらいか・・・?
黒服Dに会えれば即解決だけど、1日2日でそれじゃあ面白くないよねぇ・・・
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:21:06.32 ID:g1IKpjnEO
あ、なんか懐かしシーンだ
>>498怪奇同盟はなんか解毒っぽいものを保持してなかったりする?
>>494 盟主「あ、黒服さんにでも見せたら廃棄しますよ。山に」
東守「不法投棄ですよ、それ」
南守「むしろ私にくれ!」
・・・って感じ。
誰かに見せて反応楽しんだら捨てるようです。
>>499 解毒と言えば
時間はかかるが
地面に埋めると毒が抜けるって聞いたことあるぞ
>>499 盟主「ないですが、できそうな子ならいますよ」
東守「各々で戦っているのを軽く結びつけただけの組織に、そんな設備はない」
南守「そんなに規模があったら、組織や首塚はともかく新参組織の介入なんてさせませんよたぶん」
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:34:19.54 ID:MD+gV6QC0
かごめかごめ乙!!
なんと言う特訓だwwwwwwww
三面鏡の人も乙ー!
女体化がいつ戻るかとかについては…あー、黒服Hあたりと接触させて説明させてみます
Tさんの人も乙ー
こんな展開もあったのかwww
505 :
小ネタ:2009/10/20(火) 19:43:10.69 ID:MD+gV6QC0
「あー、面倒くせぇ…」
人気のない道を歩く、黒服の男
…まったく、外回りの仕事と言うのは面倒だ
己の契約都市伝説の性質上、彼は元々書類事務と……裏の仕事が多かった
よって、こんな外回りの仕事なんぞ、普通は回ってこないはずなのだ
……しかし、だ
「組織」の黒服の数は、いまだ足りていない
よって、彼のような黒服でも、現場に借り出されているのである
正直、この黒服のような存在を外に出すのは、「組織」としても苦渋の決断であろうが仕方ないことだ
「ヨーロッパから入り込んだ都市伝説…については、ゲデの野郎にでも後で聞くとして、だ…
…「13階段」と「爆発する携帯電話」が接触、なぁ。あいつら接点なんぞあったか…?」
考え込みつつ、歩いていると
「………うん?」
…しゅるんっ
思わず、髪を伸ばす
視界の隅に、男物の服を着た、なかなか美人な姉ちゃんが
うん、あれは良い
男物の服を着た女性と言うやつはそれはそれでなかなか良い
場合によっては露出の多い服を着ているよりもエロくて良いぞ、良いぞ
「……んー?待てよ?」
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 19:45:18.44 ID:g1IKpjnEO
出会ったwwww
507 :
小ネタ:2009/10/20(火) 19:45:38.00 ID:MD+gV6QC0
……あれ?
あのねーちゃん、どっかで見た事あるような?
女性の顔なんぞ、確実に忘れるはずがない
覚えているはずである
だと言うのに、記憶が曖昧となると……
「……まさかなぁ」
ひとまず、うっかり伸び放題だった髪を抑えつつ、彼はそちらに近づいた
「あー、そこの姉ちゃん」
「っ!?」
「俺と、面識がある覚えはあるか?」
しゅるり
ほんの僅か、一瞬だけ髪を伸ばしつつ、そう女性に尋ねる
すると
「……あの時の、黒服?」
「おー、やっぱ面識あったか」
面識ある女性
しかし、記憶がはっきりしない
……つまり、彼女は本来「彼女」ではない
男に関する事に関しては覚えが悪いが、それでも何とか記憶から引っ張り出す
>>490 元に戻るには黒服経由で霊薬の類を手に入れるか、治療ができる人材や都市伝説を頼るか
とりあえずそんな感じで把握
だけどすぐ治ると面白くないのでちょっと手を
……と思って書いてるうちに接触者が現れてしまったのでセーフか
バイト「助かった!? 助かっていいんだな俺!?」
509 :
小ネタ:2009/10/20(火) 19:48:36.84 ID:MD+gV6QC0
「……あー、思い出した。「第三帝国」のにいちゃんか」
「…わかるんですか?」
「あぁ。色々と総合した結果、そうだな、と」
なるほど、こいつは女になるとこんな感じか
うん、良いぞ、良いぞ
「…とりあえず、人目がありそうな場所で髪を伸ばすのは危険かと」
「あぁ、俺もそう思う。だから、ちょっとこっち来い」
ちょいちょい、と手招きしてみせる
別に、路地裏に連れ込んでいかがわしい事をしようってんじゃない
まぁ、それもちょっとはしたいなー、と思うが、相手は「第三帝国」の人間だ、我慢、我慢だ
「…何か、不埒な思考を抱かれたような」
「気のせいだ」
髪を伸ばしつつ、そう言うと、女性はやや不審な表情を浮かべてきたが
それでも、付いてきてくれた
何年前だかに殺人事件があったとかで、空家になってそのまま、と言う廃墟までやってくる
「…で。「第三帝国」のバイトの兄ちゃんで間違いないんだな?」
「はい」
510 :
小ネタ:2009/10/20(火) 19:51:16.97 ID:MD+gV6QC0
>>508 …ひゃっはっはっはっは!さぁあ、どうなるかなぁあああ!!??
やはりか、と黒服は考える
男が女になった
ざっと考えられるパターンはいくつかあるが…
「性転換手術でもしたか?」
「今、ちょっと殺意が沸きました」
「OK、落ち着け。その物騒な棒を閉まってくれ」
っち、冗談の通じない
「ガスマスク被った奴から、ピンク色の甘ったるいガスでも喰らったんだろ?」
「…知っているんですか?」
「あぁ、同僚が被害にあったことあるんでな。あの乳は素晴らしかった」
しゅるりん
髪を伸ばしつつ、あの見事なEカップを思い出す
この青年が女になっている以上、原因であるあれが、また学校町に来ているのだろう
…また、あの過労死候補の同僚が女にならないかな
そんな期待を抱いて見る
「マッドガッサー、って知ってるか?」
「あぁ、アメリカの都市伝説の?」
思考が一方に向けられていると、隙と油断はついてくるもので
今後について思案を巡らせていたバイトちゃんは背後から忍び寄る存在に気付いていなかった
「昨日仕掛けた兄ちゃん……今は姉ちゃんか、まあどうでもいいか。俺達の縄張りに転がり込んでたとは丁度いい!」
マッドガッサーは傍らに立つ女の肩をぽんと叩く
「頼んだぞ、きっちり仕留めろ」
「まかしとき! ウチに掛かればどんな奴でも一撃や! ただし……ウチの本のネタ、色々提供してもらうで!」
植え込みの中から飛び出した似非っぽい関西弁の女は、バイトちゃんに一瞬で肉薄すると手にした白い得物を神速で振るう
「往生せいやぁっ!?」
「なっ!?」
手にした棒で応戦しようとするが、重さやバランスの悪さからそれを振るう事は適わず
すぱぁんっ!
軽快な音を立てて顔面に命中したハリセンの一撃が叩き込まれ、それと同時にバイトちゃんの目から光が消える
「ウチの都市伝説『頭を強打すると記憶を失う』、キレは抜群やなぁ?」
くっくっくと悪い笑みを浮かべて女はポケットから取り出した小さなものを、バイトちゃんの口目掛けて指弾のように撃ち込む
仰向けに倒れた勢いで飲み下されたそれは――スパニッシュフライ
「よし、これで後は俺が刷り込みかつ惚れ込み対象になれば理想郷への第一歩に!」
「待ちいや、誰か来よった!」
「ちっ、大事なところで!」
二人は倒れたバイトちゃんを置いて、すぐさまその場から撤退していき
残されたのは、記憶が無い上にスパニッシュフライを飲み込んだ、男の服を乱れ着た一人の美少女だけだった
※
IF扱いという事で折角だから投下
ちなみに似非関西弁女はエロ漫画家というお話(爆)
512 :
小ネタ:2009/10/20(火) 19:55:35.54 ID:MD+gV6QC0
「知ってるなら、話は早い。お前を女に変えたのは、その変異体だ。男を女に変える特殊な毒ガスを使ってくる」
「何ですか、その嫌な方向に進化した都市伝説は」
「個人的にはナイスな能力の都市伝説だと思うんだがなぁ」
目的はよくわからんが、まぁ、無差別にそのガスをばら撒いているようだ
「夢の国」の騒動中は学校町を出ていたようだが…帰ってきたか
「…あの」
「うん?」
「…元に戻る方法、ご存知ないですか?」
じ、と
向けられる期待の眼差し
あぁ、と黒服は答える
「結局、毒ガスの効果である事に変わりはないからな。解毒すりゃあ戻るはずだな」
「解毒…」
「有名どころだと「ユニコーンの角の粉末」とか、その辺だろ。他にも解毒能力持つ都市伝説は色々といるだろうが…」
「…その「ユニコーンの角の粉末」ですが」
「俺は持ってないぞ」
きっぱりと、即答する
疑いの眼差しを向けられて、肩をすくめて見せた
「そんな目をされても、ないもんはねぇよ。あの手の霊薬を持ち出せるのは、「組織」の黒服でもごく一部だ
前まではそれなりに知り合いの同僚が持ち出せていたが…今、その権利を取り上げられていてな」
皆乙!
一番出会っちゃいけない系の人に出会ってしまってるような・・支援
514 :
小ネタ:2009/10/20(火) 20:04:31.77 ID:MD+gV6QC0
>>511 黒服H「ちぃっ!?そのシーンの後に遭遇するべきだった!?」
よって、自分は「ユニコーンの角の粉末」は持ち合わせていない
この青年を元に戻す事はできないのだ
「…何とか持ち出せません?」
「無理。俺、あっちの管理してる上層部と仲悪いから」
さらりと言い切る
本来は、ちょっと頑張れば持ち出せなくもないが…
はっきり、言おう
折角、女体化なんて素晴らしい状態なのだ
この状態で放置してみたい
「まぁ、都市伝説なら、一週間くらいで自然と解毒されるみたいだけどな。都市伝説特有の自然治癒力って奴で」
「なんだ、自然にも戻……って、都市伝説、なら?」
…よし、いい勘だ
嫌な予感、という奴がするんだろう、きっと
「ぶっちゃけ、都市伝説以外が吸った場合、自然に戻るかどうかはさっぱりわからん。何せ、サンプルがいなかったからな。
都市伝説との契約によって身体能力が強化されてい場合は、ちったぁ期待できるが…」
「…そうじゃなかったら?」
「それこそ、何かの解毒系都市伝説で何とかしないと無理じゃね?」
……もしくは
よりによってHさんwwww
516 :
小ネタ:2009/10/20(火) 20:09:05.17 ID:MD+gV6QC0
「…そのマッドガッサーを、倒すか?」
「そう言うこったな」
個人的には、マッドガッサーは倒さず、生け捕りにしたいところだが
元に戻る手段といったら、それくらいだろう
もしかしたら他に手段があるかもしれないが……まぁ、提案しても100%J断られるのは目に見えているし、やめておこう
「で、どうすんだ?」
「え?」
「その格好で、行く当てとかあんのか?」
う、と押し黙る美少女
…さて、どうしようか
相手の、頭の天辺からつま先まで、じっくり見つめて考える
「…何なら。俺が寝床用意してやろうか?」
「……は?」
「着替えとか、その辺も用意してやるぜ?」
ニヤリ、笑ってそう言ってやると
…にじりにじり、警戒するように下がられた
何故だ
28%くらい善意だと言うのに
それ以外は、下心だが
警戒するような視線を向けてくる美少女を前に、黒服は髪を不気味に伸ばしつつ、笑うのだった
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:10:11.30 ID:MD+gV6QC0
三面鏡の人に焼き土下座っ!!!orz
バイト君の話し方間違ってたら御免なさい
ってか、逃げてー!バイト君逃げてーーーっ!!
まぁ、女体化を戻す方法に関しては、こんな感じです
少なくとも、黒服Hは「ユニコーンの角の粉末」を持ち出せないため、直してあげられないです
乙! 七割が下心かいwww
黒服Hらしいけどこのまま付いて行ったらろくでもない目にあいそうなwww
その状況に是非乱入したい、許可を求ム。
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:15:45.33 ID:MD+gV6QC0
土に埋めて解毒
まず場所を探します
自然に近い土で 神聖な場所だとなおいいです
そして人一人が入るほどの穴を掘り
地面から首だけ出る感じで 埋めてもらいます
後は毒気が抜けるまで待ちます
こんなことしてたら危ないよな
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:23:28.19 ID:MD+gV6QC0
…ところで、三面鏡の人様ー
その似非関西弁のエロ漫画家姉ちゃん、マッドガッサーと愉快な仲間たちのメンバーに正式採用しちゃってよかとですかー?
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:25:03.07 ID:JU2oxLOD0
>マッドガッサーと愉快な仲間たち
その詳細お願いしたいんだぜー
>>517 口調に関しては何ら問題はないです
敵対してたり警戒してる相手にはガラが悪くなる程度で人当たりは悪くない感じで
>>519 もう好きなように弄繰り回して問題なしですよ?
トラウマの一つや二つ増えたところで強く生きれる子ですから
バイト「勝手な事ぬかすなっ!?」
>>522 むしろ勝手に増やしてごめんなさいってなぐらいでしたので
場の勢いで書いたのでどう弄っていただいてもー
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:29:18.56 ID:MD+gV6QC0
>>523 説明しよう!「マッドガッサーと愉快な仲間たち」とは、以前書いた小ネタで出したマッドガッサーとその仲間たちである!!
目的的にはマッドガッサーの「学校町の男全員女体化ハーレムひゃっはー!!」であるが、まぁそれ以外にもエロエロしたりエロエロしたりしたいようである
駄目だこいつら、早く何とかしないと
メンバー
・マッドガッサー(契約者なし・多分きっと恐らくメイビーリーダー)
・魔女の一撃(契約者:20代男性)
・スパニッシュフライ(契約者:TSネタ大好き20代女性)
・マリ・ヴェリテのベート(契約者なし)
・13階段(契約者:馬鹿っぽい若者)
・爆発する携帯電話(契約者:不気味に笑う若者)
そして
>>524で許可いただけたため、「頭を強打すると記憶を失う」の契約者もメンバー入り決定
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:32:41.60 ID:MD+gV6QC0
ちなみに
>もう好きなように弄繰り回して問題なしですよ?
>トラウマの一つや二つ増えたところで強く生きれる子ですから
>バイト「勝手な事ぬかすなっ!?」
黒服H「俺はトラウマを増やすようなことはしないぞ。優しく扱ってやる」
バイト「髪を伸ばしながら言われても信用できない」
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:41:11.99 ID:fbtCXX0R0
>>497 実際にコレ位強ければ・・・orz
>・スパニッシュフライ(契約者:TSネタ大好き20代女性)
何だろう・・・貴腐人と合わせちゃいけない気がする・・・
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:43:15.01 ID:MD+gV6QC0
>>527 うん、俺もそいつを貴腐人とか花子様のとこのメイドとあわせるのは危険だと思うんだ
「あらあら、面白そうな話をしてますね」
ハッとしてバイト少女が棒を構え、振り向きざまに後ろへ棒を突き出す。
しかし、そこには誰もおらず・・・
「上だ、上」
黒服の言葉を聞き上を見上げると、若い女性が浮かんでいた。
否、ただの女性ではない。
「都市伝説・・・・・・」
「先に言いますが、私に棒を突き出しても無駄だと思います」
女性がよっ、と黒服とは反対側に降り立つ。
しかし着地音がしない、いや浮いている。ついでに言うと体が透けてもいた。
「人の会話にいきなり入るのが趣味なのか、あんた」
「たちの悪いナンパ男から少女を救おうとしついるようには見えませんか?」
「ああ、見えないな」
「それは残念です」
むぅと口を尖らせる彼女はまるで幼い子供のようだが、油断はできない。
バイト少女が棒を構え直すのを見て、女性は一言
「本当に面白い人みたいですね」
そう言ってクスリと笑った。
戸惑いを露わにする彼女に女性は声をかける。
「単刀直入に聞きますが、私とそこの黒服・・・どっちについていきます?」
「なにを言い出すかと思えば・・・当然こっちだよな、いきなり現れた奴に着いていくなんてことは・・・」
「私はあなたを解毒させるをことができます」
「!?」
「そんなデマカセ「信じるかはその子が決めることです」・・・そうだな」
そして2人は同時にバイト少女に聞いた。
「「さあ、どっちについていく?」」
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:47:02.46 ID:MD+gV6QC0
何と言う究極の選択wwwwwwwwwwwww
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:47:40.10 ID:fbtCXX0R0
支援wwww
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:48:38.61 ID:G2mK0r7LO
>>521 首なしライダー[まさかの生き埋め状態?!]
朝野「そのまま埋まってればいいのに」
まさかの乱入支援www
携帯だと口調の確認ができないとか、超展開なのは短くまとめようとした結果なんだとか言い訳ですすみません・・・・・・
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 20:50:18.34 ID:MD+gV6QC0
>>532 そう言えば、首なしライダーだと全身埋まる事になるなwwwwwwwwwwwwwww
…そして、宴会で朝野さんと黒服Dを合わせて戻す方法教えさせるのをすっかり忘れていて御免なんだぜorz
ということで、どちらについていくかは本来の作者に任せます。
選択肢が増えたと思えばいいんだよ!
>>536 マジで!?
これはかなり悩む……どちらの方が面白かつ酷い目に遭うのか
バイト「そっちでかよ!?」
>>532 そこまで考えてなかったwww
【土に埋めて解毒】の都市伝説と契約したら砂風呂経営するだろうな
書いてて思ったんだが
もしや盟主って黒服達と直に接触したのこれが初めてか
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:06:31.72 ID:MD+gV6QC0
>>537 少なくとも、黒服Hに付いていくと寝床と着替え(下着含む)を用意してくれるのは嘘偽りではない
ただし、着替えとか下着がえっちぃものでも俺は責任をとれない
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:07:29.48 ID:MD+gV6QC0
>>539 >もしや盟主って黒服達と直に接触したのこれが初めてか
そう言えばそうかも
って、よりによって最初に接触した黒服が黒服Hwwwwwwwww
>>537 盟主について行くとアクマ達のところに預けられるとかなると思うよ!
主「俺、とばっちり喰らうのかよ!?」
>>541 黒服Hも相手が誰か分からないはずだから、誰も状況が把握しきれていないカオス状態という・・・・・・
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:18:14.39 ID:MD+gV6QC0
>>543 黒服H「ただ、はっきりと言える事は一つだ……下から女性を見上げるのは良いぞ良いぞ」
主に、下着が見えるであろう意味で…って、見えなさそうだがな、盟主様相手だと
545 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/20(火) 21:31:12.73 ID:MD+gV6QC0
…ズキズキと、突然胃が痛んだ
何故だろう、同僚が、どこかで何かとんでもない事をやらかしているような、そんな気がした
気のせいだろうか?
…気のせいだと、思いたいのだが
「…後で、「組織」に問い合わせておきましょうか…」
一応、自分はまだ休暇中の身である
秋祭り翌日から、「組織」から強制的に一週間程の休暇をとらされている最中なのだ
その休暇は、まだ数日残っている
その間に、この黒服は引越しの準備を進めていた
といっても、たいした荷物はない
家具は備え付けの物だから、彼の荷物となると都市伝説関係の資料のたぐいと、着替え(と言っても、全て黒のスーツだが)くらいだ
それらを、丁寧にまとめて、箱に詰めていく
ここを出た後の住居は、友人の好意で既に決まっている
後は、こちらが引っ越す準備を終えるだけだ
「…さて、これくらいの荷物でしたら、私一人でどうにかなりそうですね」
たいした荷物ではない
せいぜい、ダンボール二つ分と言った所か
これくらいならば、自力で運べそうである
そう考えて、資料を詰めた箱の方を持ち上げようとして
「………」
ずしり
>>544 盟主「残念でしたね、下着は見えませんよ。下着穿いてませんから」
主「それ以前に盟主の下半身の服装はデニムのパンツだ」
盟主「好きなんです、デニム」
547 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/20(火) 21:33:50.97 ID:MD+gV6QC0
…持ち上げられない
いや、確かに、本の類を箱にぎっちりと詰めると、予想外の重さになるものでは、ある、が…
「……私は、ここまで非力だったのでしょうか……」
…流石に、少々考え込んでしまうものがある
一応、性別カゴテリ的には男性なのだが
……まさか、ここまで自分が非力な存在であったとは
…まぁ、それでも
この程度の荷物なら、自分だけで運べるはずである
誰かの手を煩わせる必要はない
とにかく、どこかで台車か何か借りてこよう
それにでも載せて運べば大丈夫だ
…台車に載せるくらいはできる、はずだ
少しは筋力をつけるべきか、などと考えつつ、黒服は小さくため息をついたのだった
終わる
筋肉軍団街を大爆走とか、黒服Hの様子を感じ取って胃痛を覚えつつ、黒服Dは引越し準備中です
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:46:39.01 ID:MD+gV6QC0
>>546 黒服H「ノーパンか、それもまた良いぞ良いぞ」
>>548 盟主「下着はつけても無駄、別に外から見えないですし、透視とかも効かないはずなので」
主「そういえば盟主が生きてた頃は・・・」
盟主「あまり明確に決まっていないことは話さなくてよろしい」
そろそろ寝よう、文がいよいよ変になってきた・・・
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 21:54:21.20 ID:jutwteeWO
アクマ達って黒服Hのことあったら消すって言ってましたよねフェ〇チオの件で盟主さまに捜すように頼まなかったのかな
>>550 主「個人的なことだからな」
姫「この場合、友達に変な入れ知恵した相手を制裁するのに、上司を巻き込むってことになるのよね」
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:04:41.01 ID:MD+gV6QC0
黒服Hさり気なく命拾いしてたんだなwwwwwwwww
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:15:56.57 ID:MD+gV6QC0
むぅ、シリアスネタとエロネタ同時構想して書いていくもんじゃないな
脳味噌こんがらがってきた
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 22:33:13.69 ID:MD+gV6QC0
そして俺しかいない予感!
いないな
イルヨー
557 :
小ネタ:2009/10/20(火) 22:51:51.58 ID:MD+gV6QC0
−−−「首塚」主催の宴会より数日後
学校町 南区 墓地
「………」
彼は、その墓の前にいた
そっと墓石を動かし…その木箱を取り出す
蓋を開けて中身を確認すると…それを、懐に閉まった
墓石を元に戻し、じっと墓標を見つめる
「…あんたらは、これが間に合わなかった訳だ」
あの時は、これにどんな意味があるのか
何故、こんな物を用意したのか…わからなかった
だが、今ならわかる
これが自分たちにとって、どれだけ重要な物か
「…後、少しだから……だから、もう少し待っていてくれ」
墓の下に眠る二人に
彼は、静かに語りかける
「……仇は、必ず取る。俺もあいつも、まだ、あんた達のところにはいけない」
まだ、同じ場所に行く事はできない
行く訳には行かない
支援!
559 :
小ネタ:2009/10/20(火) 22:58:11.48 ID:MD+gV6QC0
自分はまだ死ぬわけには行かない
弟を死なせるつもりはない
「もうしばらく…2人だけで、ゆっくりしてくれや」
そう言って、彼はその墓の前を後にした
…己の両親が眠る、墓の前を
「…あれ?新入り君?」
「………うん?」
墓地から帰り道
声をかけられて、彼は立ち止まった
…新入り?
振り返ると、そこにはなかなかの顔立ちの青年が一人と…まだ一人気配を感じるような気がするが、姿が見えない
「………あぁ、弟のバイト先の人間か?」
「え?………あ」
どうやら、向こうは人違いに気づいたようだ
どこか、納得したように彼を見つめてくる
「双子のお兄さんがいるってのは聞いてたけど…確かに、似てるなぁ」
「…一卵性の双子だからな」
支援
561 :
小ネタ:2009/10/20(火) 23:02:39.50 ID:MD+gV6QC0
タバコを咥えて、答える
弟のバイト先の…「うわさの産物」だったか…そこの人間か
小さく、頭を下げておく
「…弟が、世話になっているようで。迷惑はかけてないか?」
「あぁ、いや、別に」
恐らくは、高確立で迷惑をかけているのだろうが
一応、あちらさんはそう言ってくれた
……本当に迷惑かけてないだろうな、あいつ
…だが、そうか
あいつのバイト先、か…
「……なぁ」
「うん?」
「弟から聞いているんだが。あんたは店で都市伝説を働かせて、更生させているらしいな?」
こちらの言葉に、うわさの産物の店長はやや途惑ったように頷いてきた
…ゆっくりと、続ける
「……頼みがある」
「頼み?」
「…もしもの、話だが」
そうなるつもりは、そうそうないが
しえーん
563 :
小ネタ:2009/10/20(火) 23:06:10.52 ID:MD+gV6QC0
だが、保険をかけておくに、こしたことはない
「…もし、俺が死んだら。弟に『もうお前は何も心配しなくていい』と俺が言っていたと、伝えてくれ」
「………は?」
こちらの、言葉に
相手は、驚いたような表情を浮かべる
当たり前だろう
バイトの身内とは言え、初対面の相手にこんなことを言われたのだから
だが、これくらいしか頼める相手が思い浮ばない
教え子や自分が契約している都市伝説に託すつもりはないし、弟が関わっているらしい何やら裏の人物の連絡先はわからない
…だから
ここでたまたま会ったのを、不運と思ってもらうとしよう
「……悪いが、まかせた」
「お、おい…!」
呼び止められたが、無視して進んでいく
詳しく話すつもりはない
これ以上、話してはいけない
「………っち」
首筋をさする
564 :
小ネタ:2009/10/20(火) 23:08:52.38 ID:MD+gV6QC0
…近い
こんなにも、近いと言うのに
しかし、まだ現れない
「…来るなら、とっとと現れやがれ…」
こちらの準備はできている
さぁ、俺の前に現れろ
この首を狙って現れて見せろ
「…俺が、お前を殺してやる」
そう簡単に、殺されてやるものか
小さく呟きながら、彼は一人家路に付いていった
「…何だったんだ?」
突然の事に、うわさの産物の店長は途惑う
バイトの青年の、双子の兄
いつも笑顔の新入り君と違って随分仏頂面だな、とか思っていたら
突然、あんな事を言われるとは
「なぁ、こっちゃん………こっちゃん??」
565 :
小ネタ:2009/10/20(火) 23:11:25.13 ID:MD+gV6QC0
……ぎゅう、と
狐耳の少女が、店長にしっかりとしがみ付いていた
顔色が、悪い
「…どうしたんだ?」
「………何か」
「…?」
小さく…震えている?
顔色を悪くしたまま、狐耳の少女は…小さく、呟く
「…あの人の、後ろ……何か「居」た」
「…え?」
「すぐに、消えた……けど、「居」た」
それは、とても、とても恐ろしいもので
とても、とても、不吉なもので…
あの男性は、その存在に気づいていて
だからこそ、こちらとの話をさっさと打ち切って、立ち去ったような
そんな印象を、少女は受けて
…不吉な影が、彼ら兄弟に降り注ごうとしているのを
この都市伝説である少女は、確かに感じ取ってしまったのだった
to be … ?
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:11:37.95 ID:+8H0LfzX0
しえーーん
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:14:05.72 ID:MD+gV6QC0
えー…まずは、うわさの産物の作者様に剣山焼き土下座っ!!orz
事件本体に関わらせるつもりはありませんが、こっそりと不吉な影をこっちゃんに感じさせてしまいました
っつか、この気配、不良教師が宴会に参加していたら結構な人数に感じられてたはずだったとか秘密
だからこそ、参加させなかったのですが
多分、不良教師の一連の死亡フラグのラスト
後は、決着を付けさせるだけ…の、はず
フラグの土台が固められていくッ!
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:22:34.37 ID:g+HSMg2B0
乙!
なんでだろう、墓場でのやり取りが
夜間に行われたような気がしてならない
そして墓場から取り出したのは、刀剣系伝説の類か、あるいは……
乙! 着々とフラグが・・
そして幼少期話を読んで思ったんだが、ヤンデレ弟、宴会中にホロウさん見て焦ってたりしたんじゃないかとちょっと気になったり
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:26:08.42 ID:MD+gV6QC0
>>569 >そして墓場から取り出したのは、刀剣系伝説の類か、あるいは……
多分、誰も予測できないもんだろうなぁとは思っている
>>570 焦った、と言うか、殺意は飛ばしたかもしれない
ヤンデレ、今は首なし騎士を怖がる事はないけれど、逆に「両親を殺したのは首を切り落とす都市伝説かもしれない」と考えているので
もしかしたら両親の仇かもしれない、と睨んでいたかもしれん
その系統でネタかたまらなくて書いてなかったが
乙
ここでまさかの首だけマネキンを予測として挙げておく!
573 :
次回予告:2009/10/20(火) 23:38:59.04 ID:MD+gV6QC0
運命が、音を立てて近づいてくる
「何言ってんだっ!知り合いを見殺しにできるかよ!」
それは、決して逃れられぬ運命
「助けるの!絶対絶対、助けるの!!」
運命が、やかましく近づいてくる
『駄目です!絶対に死なせません!』
『契約者を護るのは、当然の事やでー!!』
まるで、世界中の皿を一斉に落としたような音を立てて
「…あぁ、そうだったんだ…お前だったんだね。
お前が!!!僕等の父さんと母さんを、殺したんだなっ!!!」
その運命は、彼の前に現れる
「…さぁ、来いよ化け物。60年の因縁、俺が決着をつけてやる」
その残酷な運命に彼は逃げない
to be … ?
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:41:18.48 ID:+8H0LfzX0
すごいwktkな煽り文句だ
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:42:20.64 ID:MD+gV6QC0
思えば、不良教師の死亡フラグ回収は夢の国騒動の前にとっくに片付けるはずだった…
が、戦闘シーンの途中経過がなかなか固まらないでいるうちに、ずるずるとここまで長引いてしまった現実
これ以上長引かせる訳にはいかんと、自分を追い込む意味でも次回予告っぽいものでした
なお、作者は常にノリと勢いで書いているため、本番での台詞が時価意欲とは変わる可能性が結構ある事をお許しください
そして、おやすみー
明日もスレが残っていてくれたら、俺は幸せだ
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/20(火) 23:43:18.61 ID:g+HSMg2B0
不良教師の健闘むなしくwwww
何だかんだで全員巻き込まれてるじゃないですかwwww
おおお、これはwktk
これは期待せざるをえないww
ほ
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:21:05.88 ID:sXmPV00Q0
ん
ね
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 00:37:20.59 ID:bEHjIz1SO
ん
も
お
もしもしから失礼
今までROMってたんですが妄想が暴走して失踪かましてきたので乱入させていただきますm(__)m
秋も深まりそろそろ紅葉も始まろうかとゆー頃、二人は繁華街を歩いて行く。
一人は中学生位の男の子、もう一人は二十代後半の男性。親子と言うには歳が近く、兄弟にしては顔も似ていない。
そんな二人が向かう先は近所のスーパーである
「とりあえず一週間間分位買っときゃいーかな?」
「あぁ、それだけあれば十分だろう」
「因みお菓子は…」
「一日二つまでな?」
「…もうひとt「ダメ」……ケチー……」
……前言撤回端から見れば親子である
支援
しえん!
買い物が終わり引越したばかりの我が家に帰る途中、二人同時に立ち止まる。
「気付いた?」
「ふむ、向こうはやる気満々のようだね?」
「……よし逃げよう!」
「今日の獲物は何だろうね?」
「人の話しを聞け!!」
「いやいやむこうから噛み付いてきたんだよ?そんな輩を放っておけば、いずれ一般人にも襲い掛かる可能性がある。今ここで食材nゴホッゴホッ退治しておいた方がいいだろう?」
「今食材っていったよなお前!?」
589 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 01:28:54.63 ID:aG/nO0rz0
しえん
食うんかい支援ww
「ささいな事を気にするな、少年」
「全っっっ然ささいじゃねーよ!?お前こないだオレに何食わせたか忘れたとは言わせねーかんな!?」
「ただの犬の肉だろう?なにか問題でも?」
「「ただの」じゃねーよ!!人面犬の肉なんざ食わせやがって!!」
「まずかったか?」
「イヤ確かに前韓国行ったときに食った犬鍋よかはうまかったけど……ってそーじゃねえぇぇーーー!!!変なモン食わせんなっつー話だ!!」
「好き嫌いはいけないよ?」
「そーゆー話しでもねえぇぇーーーっ!!」ハァッハァッ
ダメだ……コイツと話してると戦う前に体力が尽きる……
しえん
「とにかくっ!!今は目の前のあれをなんとかするぞっ!!」
「おや?逃げるのでは?」
「テメェがボケたことぬかしてるからタイミング逃したんだろーがっ!!」
「……ところで少年?」
「なんだよ?」
「戦う前からそんなに叫んでは体がもたないのでは?」
「だれのせいだっ!!」バキャァァッ「ぐっふぇ」
……コイツ、イツカカイタイシテヤル……
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 02:01:57.05 ID:aG/nO0rz0
しえんた
ねむいけど支援
ボケはほっといて早くあれをなんとかしないと……
意識を切り替えさっきから殺気ムンムンでこっちを見ている男に注目する
外見は普通のおっさんだが纏ってる雰囲気がまともじゃない。なにより表情が先程から微動だにしない。
「っつーか一時停止ボタンでも押したみてーだな?ぴくりともしねーぞ?」
「少年」
もう復活しやがったか…「今度はなんだよ?今テメーに付き合ってるヒマは「奴の右手、壁にめりこんでないか?」……へ?」
その瞬間、オレの傍らの壁から誰かの手が飛び出して来た!!
597 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 02:26:01.23 ID:bEHjIz1SO
誰か手がオレの腕を掴む。そしてそのまま壁の中に引きずり込みに入る。
「うっわやめれはなせばか!?」
「はっはっは、少年?焦りのあまり平仮名になってるぞ?」
「知るかあほんだらぁ!!」んなこと言ってる間に腕は半ばまで壁に飲み込まれていた
「オーナー!さっさとなんか出せ!!」
「はいはい、じゃあ今回はこれね」
なにもない空間に手をのばしたオーナーの手元に巨大な包丁が現れる!!
間髪入れずに現れた包丁を受け取ると「だらあァァッ」壁の中目がけてブチ込こんだ
眠い…
ねるほ
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 03:05:02.51 ID:bEHjIz1SO
「ギシャアアァァアアオ!」
「くっそあせったまじやべぇ!」
「少年?また平仮名になっているよ?とゆうよりよく当てられたね?」
「勘だっ!んなことよりさっさと片付けんぞ!」
今だに痛みに悶えている壁男(仮)に向かい走り出す。
「喰らえゴルァアァァ!!」
契約した時に得た知識を使い、間接の間に刃を滑り込ませると、そのまま一気に断ち切る。
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 03:19:54.36 ID:bEHjIz1SO
「ギゥッ!?ゲシャアァァァ!?」
慌てて壁の中に逃げようとする壁男(仮)
「逃 が す か !!」
肉を、筋を、骨を。一切の無駄なく解体していく。
まるで決められた作業をこなすかのように。
十数秒の後、そこには食材と化した壁男(仮)の姿があった。
「いや食わねーけどな?」
「好き嫌いはいけないよ?」
「だからそーゆー話じゃねぇ!……っつーかタッパーに入れようとすんなっ!どっからだしたそのタッパー!?」
能力でだしたタッパーに元壁男(仮)を詰めようとするオーナーを全力でとめる少年であった。
終
602 :
支援ありがとうございました!:2009/10/21(水) 03:36:52.58 ID:bEHjIz1SO
わけわからん文になってる……orz
ss書いたの初めてなんでもう何が何やら……うん、死のう!
えー都市伝説"人肉料理店"とその契約者ですた!能力は "調理器具(大)を呼び出す" "異空間にある調理場に引きずり込み料理しちゃう"です。
契約した時に少年は解体方法とか色々DLされてます。
てゆーか携帯むりぽ……暇な時にポツポツ投げていきたいと思います。お目汚し失礼しました☆ゅ
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 05:48:16.54 ID:XfoZTtfcO
ほ
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 06:37:00.45 ID:NALJD3VFO
く
と
おはようほ そして乙
おはほ
ぐぁ
609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 09:46:52.87 ID:R9ZNN5X+0
おはよう、新たな作者様乙!!
人肉料理店か…出そうで出なかった都市伝説だぜ!
人肉は美味いのか・・・調理すれば食えるか
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 10:27:15.20 ID:R9ZNN5X+0
どっかで脂肪吸引でダイエットした人が、その出した脂肪を調理して客に振舞ったって話を聞いた事があるようなないようなあれも都市伝説なんだろうか
とまれ、昼飯終わるまでにスレが残っていてくれたら幸せだ
612 :
保守ネタ:2009/10/21(水) 10:51:25.55 ID:aipJWvNG0
「あーあ、宴会は楽しかったけど結局ほとんど知り合い増えなかったな…。
孤独な天才はつらいな…。」
「クククッ、同志よ。それは我らの咎ではない。」
「は?」
「それは我らの主の咎。」
「誰だよそれ。」
「我らを創造し、操りし者。神にもたとえられるその存在。
その者の貧弱なる発想力がゆえに我らは…。」
「よくわかんないが、そんな存在がいるなら過去も操れないか?」
「クククッ、それは俗なる言葉で後付け設定と呼ばれる。
可能性はあるが我らが主の発想力ではどうかな?他の神に期待するといい。」
「期待できるのか?」
「さぁな。そればかりは何ともいえん。」
ごめんよ、俺がクロスネタ思いつかないばっかりに。
そういえば海水ボトルの行方は…
にぅ
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 12:22:15.38 ID:/hGl4ha20
>>612>>613 かふっ!?
それを口にして、思わず吹きかけた
…思えば、何か周りのジュースの類と何か違うよなー、と思った時点でコップに注ぐべきではなかったのだ
なんて言うか、しょっぱい
あえて言うならば、海で溺れた時の感覚と言うか何というか、そんな味
OK、理解した
これ、海水だな?
「あ…!だ、大丈夫ですか!?」
慌てて、こちらに駆け寄ってくる小柄な少年
多分、俺より年下だろう…中学生くらいだろうか
こいつの持ち物か
「あぁ、平気だ」
ほら、とペットボトルを返してやる
ほっとしたような表情を浮かべている少年
しかし、海水を持ち歩く、なぁ…
多分、ここに来ている以上は、都市伝説契約者なのだろう
どんな都市伝説と契約しているのだろうか、と他人事ながら少々気になったのだった
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 12:22:55.34 ID:/hGl4ha20
そんな訳で、ぱぱっと花子さんの契約者とフジツボ君を宴会会場で会わせてみた
話し方間違ってたら申し訳ない
厨2コンビの人に焼き土下座っ!!orz
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 12:43:57.54 ID:/hGl4ha20
,,,,.,.,,,,
ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ!
""""
海水はヤバイwwwww
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 13:03:20.89 ID:/hGl4ha20
この時間ならきっと誰もいない…投下するなら今のうち
無駄に長くなるかもしれないかもしれないので、途中半端なのに投下が止まったらサルさんに襲われたと思ってくれい
読みたくない人は、「天国にはまだ早い」をNGワードよろって、NGワードって専ブラ使ってなきゃ駄目だっけ
621 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 13:09:16.53 ID:/hGl4ha20
運命が、音を立てて近づいてくる
それは、決して逃れられぬ運命
運命が、やかましく近づいてくる
まるで、世界中の皿を一斉に落としたような音を立てて
その運命は、彼の前に現れる
その残酷な運命から彼は逃げない
Red Cape
支援してみよう
授業あるけど
−−−−ガチャンっ!!と
食器が割れた音が鳴り響いた
「っと、大丈夫ですか?」
深夜・レストラン噂の産物
一日の営業はそろそろ終わる時間で、後は後片付けのみ
…その最中、厨房に鳴り響いた、少々心臓に悪い音
それは、この店でアルバイトをしている青年が、片付けるべき食器を落として、割ってしまった音だった
珍しい、と同僚である二宮尊徳像は思う
この青年、店長への態度など若干の問題は持っているが、仕事に関してはほぼ完璧なのだ
こんなミスをするなんて、珍しい
「あー、派手に割れちゃってますね。怪我とかしてないですか?」
「…………」
「…新入り君?」
…様子が、おかしい
彼自身、割ってしまった食器のカケラを拾おうと、しゃがみこんでそれらに手を伸ばしていたのだが
……その指先が、カタカタと震えていた
指先だけじゃない
その体全体が…何かに怯えているように、震えていた
「……にい、さん?」
震える唇から、紡がれた言葉
その声は、普段の彼からは想像もつかないほどに、何かに怯え、恐怖しているようだった
−−−−同日・同時刻 学校町 北区 とある公園内
「………」
北区の公園と言うものは、普段から人気がない
まぁ、元々、北区は山に面しており、自然や田んぼが多い地域だ
一応公園はあるものの、普段から利用者は少ない
深夜となれば、当然だ
だからこそ、彼はここを選んだのだ
ここなら、誰も巻き込まずにすむ、とそう考えて
「………」
白衣の下の懐にしまいこんでいるそれに触れる
…うまく、いくだろうか?
考えて、首を振る
不安など、抱いている場合ではない
自分は、それに立ち向かうと決めたのだから
…自分で、終わりにすると、そう決めたのだから
自分で全てを終わらせる為にも、不安など抱いていてはいけない
相手が何者であろうと、それに打ち勝たなければならないのだ
「…さぁ、さっと来いよ、化け物」
首筋に感じた感覚に、寒気を感じながら
彼は、虚空を睨み付けた
「60年の因縁………俺が決着をつけてやる」
支
援
626 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 13:25:33.85 ID:/hGl4ha20
ひゅう、と風が吹き抜ける
しぃん、と静まり返った公園内に……突如、やかましい音が響き渡った
ガランガシャンガチャンガラガラガラガラガガッチャンガシャガシャガチャガチャガチャガチャ……!!
それは、まるで世界中の皿を、金物を、一斉に落としたような音
耳を塞がなければ頭が割れてしまいそうな音が響く中、彼は虚空を睨みつける
やかましい音が空間を支配し……それは、姿を現した
二頭の漆黒の首なし馬が引く戦車
それに乗るは、漆黒の鎧を纏った己の首を抱えた首なし騎士
彼の前に突如現れたそれは、首を抱えているのとは逆の手に巨大な剣を持ち……ぶぅんっ、と
それを、問答無用で、彼の首に向かって、横なぎに薙ぎ払ってきた
「っ!」
咄嗟に、後ろに跳んで避ける
ぱらぱらと、切っ先に掠った髪が数本、宙を舞った
首なし騎士は、体勢を立て直す事もなく、剣を再び彼に向かって振るう
かちゃり
彼が懐から取り出したのは、何らかの液体が入った試験官数本
それを、無造作に首なし騎士に向かって放り投げた
首なし騎士は、そんな物を恐れる様子もなく、馬を操り彼に接近し
爆音が、辺りに響き渡った
爆風で辺りの埃が舞い上がり、視界が悪くなる
627 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 13:30:18.25 ID:/hGl4ha20
彼が、首なし騎士の姿を確認しようと目を凝らすと……土埃を切り裂くように飛び出てきた剣
横に飛んでそれを避ける
「…ニトログリセリン程度の爆発じゃあ、目くらましにもならんか」
予測できていた事ではあるが、こうもあっさりと現実を突きつけられることになろうとは
首なし騎士の表情は窺えないが、恐らくはこちらを嘲笑っている事だろう
(……攻撃のリーチが違いすぎる、か)
首なし騎士が振るう剣は、2mはあろうかと言う巨大なものだ
白衣の下の、それに触れる
…攻撃の間合いが、圧倒的に違いすぎる
何とか懐に飛び込むか、背後でも取らない限り、己に勝ち目はない
「…化け物が」
忌々しく、首なし騎士を睨みつけた
首なしの二頭の馬が、勝ち誇るかのように蹄を鳴らし、接近してくる
戦車による機動力が、あまりにも厄介だ
せめて、これだけでもどうにかなれば…
踵を返し、隙が見付かるまで相手から距離をとろうとする
馬が引く戦車と人間の脚力では、どう考えてもすぐに接近される
ならば、考えろ
どうすれば、相手の隙をつけるか…
彼が、思考を巡らせようとした、その時
突然、首なしの馬の片割れが、苦しげに暴れ出した
支
えン
試演
ニトログリセリン・・・だと支援
631 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 13:35:14.27 ID:/hGl4ha20
「………?」
一方が暴れ出した事により、戦車の制御が効かなくなる
どこからか、攻撃でも受けているかのように、首なし馬は痛みによって暴れているようだった
目を凝らす
馬に、何か撃ち込まれて…
あれは………水の、弾丸?
「先生っ!!」
「−−−−−っ!?」
かけられた声に、彼は己の耳を疑う
…馬鹿な
何故、こいつがここにいる!?
声の方向を見ると、そこには公園に設置されているトイレがあって
その前に…教え子と、その教え子と契約している都市伝説、トイレの花子さんの姿があった
「お前たち、どうして…っ」
「先生、早くこっちに……ッ花子さん!」
「うん!」
ごぼっ!!と
トイレから引っ張り出されてきた、激流
それが、彼に襲い掛かろうとしていた首なし騎士に直撃する
激しい水の激流に、首なし騎士は押されているようだった
支援
633 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 13:40:14.78 ID:/hGl4ha20
彼の首を切り落とす事が、叶わないでいる
「…っお前たち、何故ここにいる!?」
急いで教え子たちに駆け寄り、そう怒鳴る
そうだ、何故、こんな時間にこんな場所に……よりによって、自分が戦いの場に選んだ場所に来た!?
巻き込みたくなどなかったから、誰にも話す事なく、この日を迎えたと言うのに!?
「いいから!ほら、早く!」
「っ!」
腕をとられ、引っ張られる
たいした力もないはずだと言うのに、火事場の馬鹿力だとでも言うのか
それとも、彼が油断していたせいか、あっさりと引っ張られる
そのまま、トイレの中の個室まで引っ張り込まれて…
再び個室から出ると、景色が一片していた
彼が勤めている高校の……グラウンド傍に設置されているトイレから、出た場所だ
「み、逃げられたの!」
「あぁ、ありがとうな、花子さん…先生、大丈夫か?」
花子さんの頭を撫でつつ、こちらにそう言って来た教え子
…その教え子の頭を、彼は小さく小突いた
「った!?何すんだよ?」
「答えろ。何故、あそこに来た」
何故だ?
巻き込むつもりなど、なかったというのに
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 13:43:00.21 ID:2lyb2B/30
shien
シエ ン
636 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 13:45:19.13 ID:/hGl4ha20
何故、そちらから首を突っ込んできた?
彼の問いかけに、教え子は憮然とした表情で答える
「…最近、あんた様子がおかしかっただろ」
「………?」
「一杯、考え込んでたの」
花子さんが、教え子の言葉に続けてくる
彼の様子が、このところずっとおかしかった、と
首をさすっている事が多かった、と
骨格標本と人体模型も、様子がおかしいと心配していた、と…
「…この間、あんた、あの公園にいたよな?何か考え込んでたみたいだったし、声はかけなかったけど…
……あれは、あそこを下見していたんだな?」
「……見られていたのか」
…我ながら、馬鹿な事だ
見られてはいけない相手に、あっさりと目撃されていたとは
「あの首なし騎士さん、誰なの?」
花子さんが、そう言って首を傾げてきた
答えようとした、その瞬間
−−−−首筋に感じた、殺気
「伏せろっ!」
「っ!?」
「みーっ!?」
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 13:49:27.05 ID:2lyb2B/30
やばいぞ、紫煙!
638 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 13:50:36.01 ID:/hGl4ha20
ぶぅんっ!!と
咄嗟に身をかがめた彼らの頭上を、巨大な鉄の塊が通り過ぎる
何時の間にか、彼の背後に…再び、あの首なし騎士が姿を現していた
「…んなっ!?」
「み!?お、追いつかれたの!?」
慌てた様子の教え子たち
……まずい
このままでは、この2人も危ない
「お前たち、さっさと逃げろ」
「っ、何言って…」
「あの化け物の目的は俺の首だ。お前たちは関係ない」
教え子たちを庇うように立ち、彼は首なし騎士を睨み付けた
教え子や花子さんの攻撃によるダメージは、とっくに回復しているようだった
そんなダメージなど最初からなかったかのように、騎士は軽々と巨大な剣を振りかざす
「ほら、とっとと逃げろ。まだそこにトイレがあるから、花子さんの能力で飛べば…」
「−−−っ何言ってんだっ!」
がしり
しっかりと腕を捕まれ、引かれる
「知り合いを見殺しにできるかよ!……花子さん!」
「う、うんっ!」
「おい、こらお前たち…!」
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 13:59:19.14 ID:lyEXSb5C0
s y e n
640 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:00:31.27 ID:/hGl4ha20
振り下ろされる剣
彼は、背後に引きずり込まれて、トイレに引っ張り込まれ…
彼らが、その個室トイレから姿を消した、直後
グラウンド脇に設置されたトイレは、その個室ごと真っ二つに切り裂かれた
「っ」
どさり
恐らく、今度は校舎内のトイレに転移したのだろう
個室トイレから、外へとなだれ出る
『あ…っだ、大丈夫ですか!?』
『怪我ありまへんかー?』
「……お前たちまで」
そこで待ち構えていた骨格標本と人体模型の姿に、軽く頭痛を覚えた
こいつらまで、関わろうと言うのか
全て、自分一人で決着をつけようとしていたというのに
何故、どいつもこいつも、関わってくるのか
「…先生、あれは何なんだ?」
改めて、教え子に問われた
…答えるしか、ないのだろう
ため息をついて…彼は、あの首なし騎士の名前を口に出す
「…あれは、デュラハンだ」
シエ えんンン
642 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:06:14.52 ID:/hGl4ha20
『でゅらはん、ですか?』
「デュラハン、って…ゲームにも出る、あの首なし騎士か?指指した相手を数年後に殺しに来るって言う…」
「あぁ、それだな」
デュラハン
様々な伝承が伝えられ、時代事にその伝承も変化していっているが…
今日、少なくとも日本でもっとも知られているのは、首なしの馬が引く馬車、もしくは戦車にのった、己の首を傍らに抱えた鎧の騎士の姿であり
それは、家や人を指差し、その対象を数年後に殺しに来ると言う、死神的存在だろう
あのデュラハンは、間違いなくそんな存在である
まぁ、少々特殊な奴ではあるようだが…
『どないして、旦那がそないなもんに狙われとるんや!?』
「…訳ありでな」
ただ、そうとだけ答える
時間が、ない
「…いいから、よく聞け、お前等。あれの目的は俺の首だが、邪魔するようだったら、関係のないお前達にも容赦なく攻撃してくる。
死にたくなかったら、俺を見捨ててとっとと逃げろ。あれは、俺が何とかする」
『で、ですが…』
「……初めから、そうするつもりだったんだ。お前たちは関わるな」
ガラガラガラガシャシャンンガチャンガラガラガッチャン
また、あのやかましい音が響き渡る
「あれの厄介な所は、一度狙った相手は、たとえどこにいようとも察知して追跡してくる事だ。
たとえ、扉に鍵をかけていようとも、その鍵は役に立たない。
たとえ、四方八方壁に囲まれた場所に居ても、すぐ傍に転移してくる。
……俺に逃げ場なんぞない」
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 14:07:36.76 ID:lyEXSb5C0
wktk
sien
644 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:12:24.16 ID:/hGl4ha20
「だったら、なおさら一人じゃ危ないだろ!」
手に、花子さんの能力で作った銃を持ったまま、教え子は叫んだ
強情にも、逃げようとしない
「…知り合いが都市伝説に殺されそうになってるのに見捨てるなんざ、俺は御免だぞ」
「み!逃げないの!絶対絶対、助けるの!!」
教え子にくっ付き、花子さんもそう言う
そして、人体模型も骨格標本も、譲ろうとしない
『私達は、あなたと契約したんです。護るのは当然ですよ』
『あんさんに死なれる訳には行きまへんなぁ』
……まったく、こいつらは
盛大に、ため息をつく
こちらの都合などお構いなし、と言うことか
「…そうか、わかった。じゃあ、死ぬ覚悟をしておけ。あれは手加減なんぞしてくれないからな」
さて、ならば、まずする事は
「…花子さん、どの階でもいい、一旦引くぞ!こんな狭い場所じゃ戦えん!」
「うん!!」
個室トイレの扉が開き、そこに皆で一斉に飛び込む
背後で、デュラハンがトイレに侵入し、壁が派手に破壊された音が聞こえてきたが…聞かないふりをしておいた
なぁに、体育館が派手に壊れていても何とかなったのだ
今回も、何とかなる
そう他人事のように考え、彼らは後者の別の階へと移動した
645 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:18:19.24 ID:/hGl4ha20
そして
今、廊下を全力で疾走している
ガラガラガチャガチャガチャガチャガシャンガラガラガラガラガラチャシャン
それは、やかましい音を立てながら、どこまでも彼らを追跡し続ける
「っの!!」
教え子が、水の弾丸を撃ちだすが…トイレから離れているから、威力が落ちているのだろう
たいしたダメージは与えられていない
人体模型と骨格標本も、内臓やら骨やらを飛ばして応戦するが、こちらも大してダメージはない
花子さんの水撃も、決定打にならず
…つまりは、逃げ続けるしかない状況だ
「先生!あれ、抱えている首だけでも潰せばどうにかなるとか、そんなもんじゃないのか!?」
「そうだったら、楽なんだがな」
だがそう簡単には行かないだろう
そもそも、首はがっちりと懐に抱えられていて、そこだけ狙い撃ちは難しい
『せやったら、あれに狙われて死なずにすむ方法はないんでっか?』
「来た相手を返り討ちにする事だな」
つまり、それをやろうとしているのだが
どうにも、絶望的な状況から脱出できないだけの事だ
少しも、事態はこちらにとって良い方向に動いてくれない
「………」
646 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:23:21.92 ID:/hGl4ha20
白衣の下のそれに触れる
いっそ、一か八か、投げつけるか?
……いや、駄目だ
これをかわされたら、それこそ、デュラハンを倒す手段がなくなる
確実に、攻撃しなければ……己が生き残れる道は、ない
「……やばくなったら、とっとと逃げていいんだからな」
「現在進行形でヤバイってかほぼアウトだよ!!……逃げる選択肢なんぞあるか!」
よし、久々にいいツッコミだ
まだ、そうやって突っ込みできるなら、余裕があるだろう
問題はない
とにかく、背後から迫ってくる首なし野郎の隙をつければいいのだが、こちらの一斉攻撃にも、一切怯んでくれない
隙なんぞ、作ってくれないのだ
体育館に転がり込む
静まり返った体育館
授業か何かで使われて、そのままになっていたのだろうか
壁に備え付けの巨大な鏡が露になったままだ
「…追い込まれたか」
鏡を背に、迫ってくるそれを睨みつける
ばぎゃんっ!!と、デュラハンは体育館入り口を派手に破壊して、体育館に入り込んできた
…こいつは、入り口が狭かったら戦車から降りて単体でやってくるくらいの気遣いはないのか
とまれ、追い込まれた事に変わりはない
せめて、自分がさっさと首を切られれば教え子たちは助かるが、自分も死ぬつもりはない
……弟を一人残して、死ねる訳もない
647 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:29:19.92 ID:/hGl4ha20
………一か八か、やるしかないか?
そう考え、白衣の下に隠していたそれに手をかけた
その直後
「っ!?」
「うわっ!?」
ぐい!!と
背後に、強烈な力で引きずり込まれる
花子さんも、人体模型と骨格標本も、同じように背後に引っ張られて
彼らが鏡に吸い込まれた直後、デュラハンの剣は振り下ろされ…体育館の床に、ざっくりと食い込んだのだった
「なぁにやってんのさ、馬鹿兄貴!」
「っちょ、どうしてお前がここにいるんだ!?」
………
何故だ
何故、どんどん関わる人数が増えている
軽く眩暈を感じつつ、彼は立ち上がった
真っ白で、あちらこちらに鏡が浮かぶ空間
…教え子の妹が契約している鏡婆の異空間か
「大丈夫だったかい?」
ほっほっほ、とその鏡婆が笑っている
体育館の巨大な姿見から、全員を一度に引きずり込んだのか
引きずりこむ能力に関しては、やはりたいしたものだ
しし支えん援
649 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:35:23.65 ID:/hGl4ha20
「…あ、デュラハンさん、いっちゃうよ」
花子さんが、鏡の一つを指差す
そこに映るのは、辺りを見回すデュラハンの姿
ガラガラと、戦車ごとその場を離れていっている
「……流石に、異空間となると察知に時間がかかるのか」
だが、それでも時間の問題だ
その内ここも察知されて、あいつは転移してくるだろう
それまでに、何とかデュラハンの隙を突く方法を考えなければ
鏡から飛び出して攻撃……いや、鏡から出た瞬間、すぐに察知されて対応される
確実な手段ではない
もっと、もっと、確実な手段を…
教え子が、妹と何やら言い合っているのを無視しつつ彼が考え込んでいると
『……あぁああ!?』
『っだ、旦那!!』
「どうし………っ!?」
己の契約している都市伝説二体の悲鳴に、彼は2人が指差す鏡に視線をやって
…己の目を、疑った
「な………っ何故だ!?」
鏡に、一瞬映った影
それは、誰よりもこの件に巻き込みたくなかった、双子の弟の姿だった
650 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:41:31.96 ID:/hGl4ha20
人気のない校舎内を、青年は一人走る
兄は、まだ家に帰っていなかった
予想できる事は、兄が勤めている学校に、人に害なす都市伝説が現れて、それと戦っている事だったが
「……兄さん」
嫌な予感がした
何か、そう言う事件があった時は、兄はいつだって自分に連絡してくれた
帰りは遅くなるが問題ない、と
…今日に限って、その連絡はなかった
「………」
首筋が寒くて、さする
わからない、わからない、けれど…兄が、とんでもない事に巻き込まれているような気がして
恐ろしくて恐ろしくて、溜まらない
何か、一つでも間違ったら、兄がこの世から居なくなってしまうような
そんな恐怖が、青年に襲い掛かる
嫌だ
それだけは、絶対に、絶対に、嫌だ
兄を失いたくなどない
この世で唯一の肉親、たった一人の家族
それを失って、独りぼっちになるのは嫌だ
一度、兄は自分から離れて、一人で生活をはじめた事があった
その間、自分はずっと一人で………気が狂いそうだった
生まれてから、ずっとずっと、二人で一緒だった
双子の兄と、片時も離れた事はなかったから
シシ死し支援nnん
652 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:47:27.31 ID:/hGl4ha20
離れていたのは、短い間ではあったけれど
その短い時間が、ただただ、苦痛でならなかった
あの時間が、永遠に訪れる、など
考えたくも無かった
「…それにしても…寒いな…」
さっきから、ずっと首筋が寒い
いったい、どうしたんだろう
どうして、首筋ばかり……
「……え?」
かすかに、耳に飛び込んできた音
ガラガラガシャガシャ、やかましい音
「……何……?」
思わず、立ち止まる
自分の前方に広がる廊下をじっと見つめる
ガラガラガラガラガラガチャガチャガシャンガチャガラガラガチャン
その音は、青年の前方から響いてきていて…
「−−−−−っ!?」
首なしの、二頭の馬が
それが引く戦車に乗った、首を抱えた騎士の姿
それは、巨大な剣を振り上げてきている
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 14:51:14.40 ID:RDtjIEpV0
紫煙
654 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 14:52:36.71 ID:/hGl4ha20
咄嗟に、護身用に持ってきていたコーラのペットボトルの蓋をあける
勢いよく噴出したコーラは、首なし騎士に容赦なく襲い掛かった
首なしの馬が、主を庇うように後ろ足で立ち上がる
じゅうっ!!とコーラの直撃を受けて、それは激しく暴れ出した
青年は容赦なくコーラを放ち、二頭の首なし馬を溶かしていく
「なんで…どうして、デュラハンが日本の、それもこんな場所……に……」
…デュラハン?
指差した相手に「憑」き、どこまでも追いかけて殺す存在
殺し方は様々あるようだが、一番伝えられているのは…首を、切り落とす事…
「…まさ、か」
……がちゃん!!
馬が溶かされ、使い物にならなくなった戦車から、デュラハンは飛び降りた
剣を手に、ゆっくりと青年に近づいてくる
「まさか、お前……っ」
目の前にいる存在は、今日、始めて会った都市伝説のはずだ
しかし…何故だろう
青年は、確信していた
「……あぁ、そうだったんだ…お前だったんだね」
ごぽり
ペットボトルから、コーラが溢れ出す
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 14:53:31.98 ID:RDtjIEpV0
対峙したぞ
支援支援
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 14:55:04.62 ID:mf4KLwsLO
しえん!
657 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:00:36.16 ID:/hGl4ha20
「お前が!!!僕等の父さんと母さんを、殺したんだなっ!!!」
ごぽごぽごぽごぽごぽごぽごぽっ
溢れ出すコーラは、容赦なく首なし騎士に襲い掛かる
あっと言うまにコーラに飲み込まれた相手を、青年は厳しく睨みつけた
首を切り落とされて死んでいた、両親の死体
大切な家族を殺した、憎むべき相手
ずっとずっと探していた存在が、目の前に現れたのだと、青年は確信していた
それは直感的なものであったが、間違いない、と青年は確信していたのだ
……事実
間違いなく…このデュラハンは、この青年の両親を殺した張本人であった
よって、青年が恨みをぶつけるのは当然の事だろう
ただ一つ、青年にとって不運だったのは
相手が悪かったという事
ただ、それだけだ
「……っな!?」
ばしゃり!!
デュラハンは、溶かされる事なく、コーラから脱出してきた
その体が、うっすらと透けている
「霊体化できるのかっ!?」
がしゃがしゃと、その鈍重そうな見た目に反したスピードで、デュラハンは青年に接近する
…霊体化した姿のまま、こちらを切り裂くのは不可能のはず
だったら、こちらに攻撃しようと、実体化した瞬間に…!
658 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:06:07.80 ID:/hGl4ha20
ごぽり
コーラで目の前に壁を作る
それで、青年はデュラハンの攻撃を防ごうとした
しかし
「−−−−−っ!?」
ざくり
右肩に、剣が突き刺さる
「う、ぁ…………!?」
だんっ!!と
そのまま、床に縫い付けられた
その拍子に、持っていたコーラのペットボトルは青年の手から離れる
…ずぷりっ
剣が抜かれ、血が溢れ出る
痛みによって集中が途絶え、コーラはその攻撃性を失った
デュラハンは、無慈悲に青年を見下ろす
先ほど、青年の体から抜いた剣
切っ先から、青年の血がぽたり、落ちる
無慈悲に剣が振り上げられる
攻撃しようと、意識を集中しようとするが……痛みで、それは叶わない
剣を振り上げるデュラハンの姿に…幼い頃、恐怖した映画に登場した首なし騎士を思い出す
あの日、泣いている自分を兄は慰めてくれた
首なし騎士に恐怖する必要などないのだと、そんな者、自分が追い払ってやると、そう言ってくれた
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 15:10:05.00 ID:RDtjIEpV0
対霊体戦か
これは厄介
支援
660 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:10:54.95 ID:/hGl4ha20
しかし…その恐怖が、蘇ろうとしている
「………………て」
…駄目だ
その言葉を、口にしてはいけない
自分は、兄を護らなければならないのだ
兄に護られる存在ではいけないのだ
泣いてばかりで、兄に護られてばかりだった、あの頃の自分ではないのだから
だから、この言葉を口にしてはいけない
「…………け、て」
だと、言うのに
デュラハンに、殺されようとしている、今
幼い頃の、あの時感じた恐怖が蘇って
…青年は、ほぼ無意識に、叫んだ
「−−−−−お兄ちゃん、助けて!!!」
びくりっ
デュラハンの体が…大きく、震えた
「…………え」
がしゃんっ!!と
大きな音をたてて、剣が床に落ちる
661 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:15:40.93 ID:/hGl4ha20
びくびくとその巨体を震わせて…デュラハンが、苦しんでいる
その背後に…見えた、影
「……兄さん?」
「…この、首なし野郎が…っ」
兄が……デュラハンの背中に、何かを突き立てているのだと、青年はそう理解した
そして、それは…デュラハンに、致命的なダメージを与えている
「俺の弟に……手ぇ出してんじゃねぇ……!!」
兄が、何をさらに、デュラハンの背中に押し込んでいっている
がちゃんっ!!と、デュラハンは抱えていた己の首をも、落としてしまった
その全身から、力が抜けていっている
「…親父たちはな、お前に狙われている事を知ってたんだよ。自分らの親も、首を切られて死んでるからな」
苦しむデュラハンに、兄は静かに語りかけている
幾年もの恨みを込めるように、憎悪の篭った声で
「だから、親父たちは、お前の弱点を探していた。伝承を調べて、調べ尽くして…ようやく、一つ、お前の弱点を見つけた」
…デュラハンの鎧が、ぼろぼろと崩れ出す
その存在が、この世から消えていこうとしている
「だが、弱点がわかっても、それはすぐに用意できるもんじゃなかった……用意するのに時間がかかっちまって。
家にそれが届いたのは……親父たちが、死んだ後だったんだ」
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 15:18:33.07 ID:RDtjIEpV0
弱点だと!? そんな物があるのか!!?
支援!!
663 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:20:52.76 ID:/hGl4ha20
デュラハンの鎧は、ぼろぼろと崩れて……とうとう、その姿が、消滅した
それによって、兄がデュラハンの背中につきたてていたそれが……姿を現す
「……お前の弱点は、金だ」
兄が持っていた、それが窓から差し込む月明かりに照らされて輝く
それは、純金製の、小さなナイフだった
そのちっぽけなナイフが、脅威を消し去ったのだ
はたして、その伝承を知っている者が、どれだけいるだろうか?
デュラハンの死の予告から逃れようと、門に鍵をかけても無駄である
デュラハンを前にして、鍵は自然と開いてしまうから
………しかし
黄金で作られた鍵は、開く事はなかった
デュラハンは、黄金に触れる事が出来ない……黄金、金こそが、デュラハンの弱点だったのだ
「大丈夫か!?」
「ぁ……」
兄が、青年に駆け寄ってくる
よろり、貫かれた右肩を抑えながら、青年は起き上がる
「だい、じょうぶだよ……兄さん、怪我はない?」
「……見ればわかるだろうが」
まったく、と兄はため息をついて
…そっと、青年の体を抱き寄せる
「兄さん…?」
「まったく、お前は……いつまで立っても、世話のかかる」
664 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:25:46.80 ID:/hGl4ha20
小さく、青年にかけられる声は震えていた
「…お前を巻き込みたくなかったから、報せなかったってのに…結局、首を突っ込んで」
「……にい、さん」
「…間に合って、良かった」
…あぁ
自分は、また、兄に迷惑をかけてしまったのか
どうして、いつも兄に迷惑をかけてばかりなのだろう
兄を救いたくて、助けたくて、護りたくて…都市伝説と、契約したのに
結局、自分は兄に護られてばかりなのか
青年は、ただただ、自分が情けなくて
こちらに駆け寄ってくる誰かの足音など気にする余裕もなく…ただ静かに涙を流したのだった
「……血、ですか?」
「あぁ」
デュラハンとの戦いから、一夜明けて
校内のあちらこちらが破壊されていた為に若干大騒ぎになったりもしたが、授業はごく普通に行われた
…さすがは学校町の学校、とでも言うべきだろうか
「普通、デュラハンは単体に憑くもんなんだがな…あれは、俺の家系の血に憑いてたんだよ」
「…どーいう事?」
教え子の膝に座った花子さんが、首をかしげる
「…バンシーを知っているか?」
「泣き女ですよね?デュラハンとセットで出ることもあるって言う」
支援
666 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:31:34.45 ID:/hGl4ha20
「あぁ…そのバンシーは、ケルトの古い家系に憑いている場合がある。その家に死人が出そうになると、泣いて伝えるってな」
「……まさか、ですが」
「そのまさかだ」
混ざったのだ、伝承が
セットで現れる事も多い、デュラハンとバンシーの伝承
その二つが、混ざってしまった
指差した相手を殺すデュラハン
そのデュラハンは、はじめに指差した相手だけではなく……その家系に「憑」いたのだ
はじめに指差され、殺されたのは、彼の祖父だった
傍に居た祖母も殺された
次に狙われたのは、彼の母親
祖父母の血を引いた、母親だった
彼の両親はデュラハンに自分たちが狙われているのだと気づいて、弱点を調べ上げ…純金のナイフを用意した
しかし、弱点を知ったのが遅すぎたのだ
それを発注し、家に届いたのは…二人の葬儀が、終わった後だった
家に届いたそれが、一体何だったのか
彼は、はじめ理解できなかった
何故、両親がそんな物を注文していたのか、全くわからなかった
両親は、子供である彼らに何も伝える事がないまま、死んでしまったから
都市伝説と契約して、彼は気付いた
自分たちの両親を殺したのは、都市伝説であると
調べて、たどり着いたのがデュラハンだった
両親が残した純金のナイフ
金が弱点で、尚且つ、首を切り落としてくる都市伝説
たどり着いたのは、デュラハンだけだった
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 15:33:14.86 ID:RDtjIEpV0
なるほど
支援
668 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:36:51.41 ID:/hGl4ha20
だから、準備を進めてきた
いつからか、背後に感じるようになったデュラハンの気配
弟は、それを感じていないようだった
血に憑いたデュラハンは、順番にターゲットを殺すつもりだったのだろう
まずは、双子の兄である自分が狙われたのだ
それを好都合である、と彼は考えた
弟は、何も知らなくていい
両親が死んで、今まで以上に己から離れることを嫌がるようになった弟
両親が死んだ日、ずっと泣き続けていた弟
…幼い日に、首なし騎士の恐怖に、泣き続けていた弟
その弟に、真実を伝えたくなかった
……だと、言うのに
結局、自分は巻き込んでしまったのだ
弟だけではなく、全く関係なかったはずの、教え子たちまで
「…悪かったな、厄介な事に巻き込んで」
「何言ってんですか」
じと、と教え子に睨まれる
彼を睨んだまま、教え子は続けてきた
「そもそも、この高校に入学してすぐ。「1,2,3のピエロ」の件に巻き込まれた時点で、既に厄介ごとに巻き込まれまくってる」
……まぁ、そうとも言うが
「だから、これくらい何ともないです………先生が無事で良かった」
「そうなの。助かって良かったの!」
669 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:41:40.03 ID:/hGl4ha20
にぱ、と教え子の膝の上の花子さんが笑っている
…まったく
この、お人好し共は
『でも、これからは、あぁいう危険なことがあったら、ちゃんと伝えてくださいよ?』
『せやでー!やっぱ、あぁ言う時は協力しあうのが一番やからな!』
「………」
っじゅ
『うわっちゃぁ!!??』
『あぁっ!?片目にタバコをっ!?』
「言っている事は真っ当だが、踊りながら言われるとウザイ」
おぉおおおお!!!と痛みにうめく人体模型
その様子に、花子さんはきゃっきゃっと笑い、教え子はため息をついている
「…あ、そうだ。先生、弟さんの怪我は?」
「治った」
「早っ!?」
…そりゃ、驚くだろう
こっちだって、驚いている
「知り合いからもらっただか言う妙な薬を塗って、すぐに治りやがった。今日も問題なくバイトに行ってる」
「……知り合い?」
「よくは知らんがな」
タバコを咥え直し、彼は呟いた
670 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 15:43:52.88 ID:/hGl4ha20
…とまれ
祖父の代から続いていた因縁は、断ち切られたのだ
もう背後に、首筋に気配は感じない
もう……自分たちは、誰にも命を狙われてなどいないのだ
それを実感し……彼は、小さく
両親が死んで以来、初めて…心から、笑ったのだった
そういえば組織のこと知らされてないんだったな
672 :
天国にはまだ早い:2009/10/21(水) 16:00:54.24 ID:/hGl4ha20
もう彼の背後には誰も居ない
彼らを脅かす者は何もない
−−−− 彼らの未来に、幸あれ −−−−
Red Cape
673 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 16:02:40.51 ID:/hGl4ha20
終わったぁああああああああ!!!!!!!!!!!!!
あぁ、もう、投下開始してからどれだけ時間たってんだよ
グダグダと長すぎだよ畜生orz
支援してくださった方々、ありがとうございました!
無駄に長い話で申し訳ない
不良教師&ヤンデレ弟の死亡フラグへしおり話、無事終了です
デュラハンの脅威から解放された彼らは、無事に生涯を終えられる…と、思います、多分
そして、もうちょっとだけ続くんぢゃ
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 16:05:03.48 ID:RDtjIEpV0
otsu !
そういや赤マントが
何やらのフラグを
立ててなかったけか・・・?
お疲れ様
血に憑くとは厄介な
676 :
蛇足的なオマケ:2009/10/21(水) 16:12:15.06 ID:/hGl4ha20
…カラン、と
店内に、黒服の男が入り込んだ
黒服は、迷う事無く、その男性が座っている席に向かう
「…やっと、会えたな」
男が、黒服にそう声をかける
黒服は、男を見つめ…窺うように、口を開く
「…私の存在に、気づいていたのですね」
「大体は。詳しくは知らんかったが…この間、弟が「蝦蟇の油」とか言うので傷を治しているのを見て核心した」
タバコに火をつけようとして…
…店内が禁煙だった事を思い出し、タバコを仕舞う
まったく、世知辛い世の中になったものだ
「……あいつは、俺にお前たちのことを知らせようとしていなかった」
「あなたを、巻き込みたくないのですよ、彼は……「組織」などと言う、そんな存在に」
「あんたも、その「組織」の一員なんだろ?」
「…私は、はぐれ者ですから。「組織」が真っ当な存在ではない自覚はあります」
小さく、ため息をつく黒服
どこか困ったように、続けてくる
「…私とあなたが接触しました事は、弟さんにはご内密に。
「組織」の人間があなたや、あなたの教え子に関わる事すら、彼は嫌いますから」
「…全く」
男は、深々とため息をついた
そこまで、過保護になる必要はないというのに
677 :
蛇足的なオマケ:2009/10/21(水) 16:15:02.79 ID:/hGl4ha20
「…それと引き換えに、あいつは「組織」とやらの仕事をしている、という事か」
「……あまり、汚い仕事はさせたくないのですが」
「あぁ、それはありがたい」
じろり
男は、真正面から黒服を睨み付けた
はっきりとした、殺意交じりの眼差し
それが、黒服を真正面から射抜く
「……あいつの身に、何かあってみろ。俺は容赦しない」
「…善処させていただきます」
黒服は、そう言って小さく頭を下げた
男とて、この黒服に言っても仕方ないであろう事はわかっている
恐らくは、この黒服よりも上の存在次第であろうから
…しかし
牽制する事に、意味がない訳ではない
「…話は、それだけだ」
話を打ち切り、立ち上がる
男はそのまま、自分が頼んでいたコーヒーの代金を払い、店を後にした
「…………はぁ」
黒服は、小さくため息をついた
…双子の兄弟
姿かたちこそ似ているが、中身は全く別だと思っていた
しかし…
678 :
蛇足的なオマケ:2009/10/21(水) 16:17:09.75 ID:/hGl4ha20
「…中身まで、そっくりだったとは」
考えように、よっては
あのヤンデレブラコンよりも…あの兄の方が、よほど厄介だ
むしろ、普段から堂々とあの危険さを表している弟の方が、まだ可愛げがある
内面に牙を隠し、ギリギリまでそれを現さない兄の方が……ずっとずっと、危険だ
だからと言って、自分が監視するわけにはいかない
「骨を溶かすコーラ」と契約している青年が「組織」に協力する条件は、あの兄に関わらない事
…自分が、それを破る訳には行かないのだ
自分だけじゃなくとも、「組織」の人間があの兄に関わる訳にはいかない
……ある意味、狂犬を首輪なしで放置しているような状態である
まったく、頭が痛い
まったく、何故、自分が担当した都市伝説契約者は、身内まで厄介な人物なのか
胃痛を覚え、黒服は大きく、大きくため息をつき、己の不運を呪ったのだった
今度こそおわる
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 16:19:10.89 ID:/hGl4ha20
つーわけで、今度こそおわり
つっても、不良教師もヤンデレ弟も、きっとこれからもゴタゴタと都市伝説関連の戦いに巻き込まれる事は間違いないですが
まぁ、彼らの(主に不良教師の)メインの問題は無事解消
そして、あれだ
うん、その…彼らも双子だったという事さ。中身もソックリ
色々と力尽きて夕食の準備をしてくるぜー
夜にスレが残っていてくれたら幸せだ
さて、マッドガッサーとかスパニッシュフライ大暴れを構想していくぜー!!
乙です
乙
「…お前の弱点は金だ」
「つまり貴様は!! 金粉を全身に塗ったオレの体に触れることは出来ないッ!!!」
683 :
三面鏡の少女@バイトちゃん:2009/10/21(水) 17:33:14.06 ID:i2rJpZFD0
生活の面倒を見てくれるという、髪が伸びる黒服の男
解毒のあてがあるという、謎の霊体女
ぶっちゃけて言えばどちらも胡散臭いを通り越して危険すら感じる
だが何一つあてがない現状では頼らざるを得ない
両方という事にすればそれぞれが牽制される事により危険は緩和されそうだが、それは許されないであろう雰囲気だ
「さあさあ、どうなさいますか?」
「早く決めないと通勤通学の時間帯になっちまうぜ?」
「ああくそ、しょうがねぇ! 俺はこっちについていく!」
そう言ってバイトちゃんが選んだのは
「……初対面の幽霊より信用無いかな俺。ちょっとショック」
「身に備えた人徳の差ではないですかね?」
「いや単純に治療法があるならそっちの方がいいってだけなんだが。一秒でも早く元に戻りたいんだよ、雇われの身だし」
顰めっ面のバイトちゃんに、黒服Hは意地の悪い笑みを浮かべる
「てかお前さんとこのドクターならどうにかしてくれたんじゃないのか?」
「どうにかできるなら都市伝説の医療『研究』なんて分野に従事していない。あと今ドクターと顔を合わせたら貞操が危ない、かなりマジで」
「むしろそっちを期待したいところだな、うん」
頷きながらざわざわと髪を蠢かせる黒服H
――こいつは一体どういう能力で髪を動かしてるんだ、妖怪の毛羽毛現か何かか?
「ともあれ決まったのであれば善は急げ。私についてきていただきましょう」
そう言って浮かべられた微笑に、バイトちゃんの背筋にぞくりとしたものが走る
それがどういうものだったのかは、今の彼……ではなく彼女には理解できてはいなかった
※
というわけで考えてみれば単純にこっちを選ぶよなぁと思った次第
彼の思惑通り早急に元に戻る事ができるのかどうかは、盟主様の御心次第で御座います
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 17:38:27.19 ID:bqoZUgZJ0
乙〜
そうか、デュラハンって金に弱かったのか・・・
>>683 そうか、そっち行ったかwww
685 :
とある研究員達:2009/10/21(水) 17:46:48.01 ID:bqoZUgZJ0
我々が学校町に住み着いて2日目
北区の一角に拠点を構えていた
「いやぁ・・・広いなこの町」
「それ以上に、何でこの状況に住民は違和感を感じてないんでしょうか」
今、目の前で繰り広げられているのは、逃げ惑う青年、ソレを追う『エベレストの全裸筋肉男』(と思われる)の群れ、更にソレを追うパトカー
「慣れてるんだろうよ・・・こういう状況に」
北極での我々がそうだった様に・・・
取り合えず、この町での『エベレストの全裸筋肉男』についての調査は、割と簡単そうだ・・・
青年「そこの警官!!コイツら何とかしてくれ!!」
警官A「無茶言ってんじゃねぇよ!?ロケラン効かない化け物どうやって仕留めろって?!」
兄貴「観念して掘られなサーイ!」
・・・うん、簡単であってくれ
我々は、そう願わずに入られなかった
続く?
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 17:48:03.87 ID:bqoZUgZJ0
とある研究員達
とりあえず学校町に到着してました
今は禿を調べようとしてる彼らですが、その内他の『都市伝説』も調べだしたりするんでしょう
では、お目汚し失礼
なんかこの町の警察署
石像動かすと鍵が開いたり
署長室に地下の抜け道があったり
下水道がどっかの施設に繋がってたりしそうな気がしてきた
盟主にいったか
都市伝説4コマ風劇場
「さて、置いて行かれないようについてきてください」
(本当にこっちに着いてきて良かったんだろうか)
(なんかこいつが近くに来てから背筋に嫌な感触がするし・・・)
「・・・・・・(ゾクッ」パチパチ
「お前の仕業かッ!」
「あ、やっと気付きました?」
背中に弱めのプラズマ当ててました、イメージは電気マッサージ。
このスレまだ続いてたのか、まとめ読んでくる
都市伝説4コマ風劇場
「そうだ、解毒が成功した場合の話を先にしましょう」
「方法が先に知りたいんだが」
「代償が必要ですよねぇ、何かしてもらうには」
「無視かよ。・・・で、代償って?」
「もちろんあなたの魂です♪」
「・・・」バッバッバッ
「だからいくら突いても無駄ですってば」
> イメージは電気マッサージ
バ「悪戯はやめて下さい、かなりマジで」
盟「えー」
バ「でもまあ、電気マッサージみたいでそういう効果がありそうですけど」(ビクン)
盟「結構効くらしいですよ? 自分には効かないからわかりませんけど」
バ「だからって何回もやらないで下さい」(ビクンビクン)
盟「反応が面白くてつい」
H「くやしいっ、でもっ……」
歌「……突然何を?」
H「いや、なんか言わなきゃいけない気が」(ニョロニョロ)
都市伝説4コマ風劇場
「ぜぇ・・・体力も落ちてるのか・・・」
「まあ冗談はさておき」
「あなた、最近街に来た組織の構成員でしょう。どこの人ですか?」
「・・・それを俺が言うとでも」
「解毒の代償の前払いです。教えないと解毒はできな」
「第三帝国です」
「そんなに元に戻りたいですか」
「当たり前だ」
皆さんおっつー!
不良教師フラグ回避おめ!!
ところで結局マッドガッサーの毒ガスはどういう効果になってるんだ?
男は女体化
女は力が抜けるでFA?
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:28:30.03 ID:S35SDu/m0
三面鏡の人乙!!
さすが黒服H、信頼0だぜwwwwwww
…この黒服Hを信頼している黒服Dが究極のお人よしに思えてきたwwww
>>684 いくつか持ってる資料のうち、その弱点を明記していた本は一冊のみ
よって、かなりマイナーな弱点だと思う
研究員乙!
到着したかwwww
一般人の視線がすごく新鮮だwwww
>>687 警察幹部「…何の事でしょうか?」
盟主様何やってんだwwwwwww
そして黒服Hwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>694 それでFAなんだぜ!
もっと詳しく言うと、女性はエッチな気分になって力が抜けるんだぜ!
…もしかしたら、第二次成長(生理)きてない子には効果ないかもしれんが
≫694
男は女に、女はエロスになるらしいよ?
そしてフラグ改宗乙!
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:33:30.44 ID:S35SDu/m0
ちなみに、もし万が一バイトちゃんが黒服Hの方に来ていたら、下着はのろわれた歌の契約者が買ってきてくれる予定ですた
黒の総レースとか、真っ赤な挑発的な下着とか、紐パンとか
なお、呪われた歌の契約者は100%善意で行動しています
>>692 盟主wwww
都市伝説4コマ風劇場
「では、解毒できる人を呼んでくるので待っていてくださいね」
「・・・墓地で人を待つってなんか嫌だな」
「しかもなんだ、この石を彫ったらしき物体・・・ん?書き置きか」
『疲れたので、自分の墓地に帰らせていただきます』
「あいつネクロマンサーか何かだったのか!?」
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:39:28.71 ID:S35SDu/m0
>>698 実家に帰らせていただきます的なwwwwwwwww
700 :
女装少年の人 投下開始させてもらうんだぜー:2009/10/21(水) 19:42:11.78 ID:NVio4lIP0
宴会終了後、姫さんと別れてからのこと。
こっちは自宅のあるマンションを目指し、深夜の学校町を歩いていた。
「うぅ、頭痛い………これが噂の二日酔いか……?」
あの時、恥ずかしさをごまかすために飲んだお酒が想像以上に効いていたらしい。頭がガンガンと痛む。
明日になったら治ってたらいいなー、と思いつつ、夜の澄んだ空気を吸い込んだ。
と、その時。
前方の路地裏から、全身黒づくめの男が現れた。
顔にガスマスクをはめたその男は、こっちの前に立ち塞がり………そして、いきなりピンク色のガスを発射する。
「あーもう、人が調子悪いときに………っ!」
どんな効果を持っているかもわからないガスを吸い込むわけにはいかない。
口を固くつぐみつつ、容赦なしの一撃で相手を粉々にしようと足に力を込め―――。
「ひひひっ、私もいるのよねぇ!」
「―――あうっ!?」
突然腰に激痛が走り―――思わずでた声とともに、息を吸い込んでしまった。
(っ、ヤバ、マズ……っ! 意識が……!)
その瞬間、一気に薄れていくこっちの意識。
目の前の黒い男がケタケタ笑うのも、遠い遠いどこかでの出来事かのように、うっすらとしか聞こえない。
701 :
女装少年の人:2009/10/21(水) 19:42:53.19 ID:NVio4lIP0
「…っ、こんなとこでっ……」
あまりの腰の痛みに、地に着けた両手。
最後の力を振り絞って、そこから能力を発動させる。
「……やられて、たまるかぁっ!」
こっちが今いるのは、アスファルトで舗装された道路の真ん中。
そのアスファルトの表面を振動によって粉々に砕き、さらにそれを舞い上がらせる。
ドバッ! と。
辺り一面が、灰色の煙幕によって覆われた。
「な、なんだこりゃっ!?」
マッドガッサーたちの戸惑いの声が聞こえる。
本来なら、この煙幕も次の攻撃の布石にすぎないのだけれど……今は、そんな余裕はない。
マッドガッサーたちが戸惑っている隙に、腰の痛みを我慢して全速力で離脱する―――上へ。
近くのビルへと飛び付きいて、出現させた鎌をスパイク代わりに屋上へと駆け上がり、そのままの勢いで夜空を走る。
薄れゆく意識の中、時にはビルからビルへと飛び移り、時には出現させた整地用ローラーを足場にして。
だが。
北区の自宅があるマンション、もうすこしでそこに着くというところで、こっちは力尽きた。
ビルのへりに足をかけ、跳ぼうとして………足から力が抜け、そのまま地面へと落ちていく。
「……、がっ…!」
受け身はとったが、高さが高さ。
全身に走る衝撃とともに、消えかけていたこっちの意識は、完全にブラックアウトした。
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:43:00.80 ID:S35SDu/m0
しえーん!
703 :
女装少年の人 訂正マッドガッさー:2009/10/21(水) 19:44:26.89 ID:NVio4lIP0
「―――がわかりマセン。でモ、ワタシの《シンデレラ》が間違うなんてありえマセンシ………なんで女になってるんデスカ、コイツ」
体が揺さぶられる感覚に、こっちは目を覚ました。
誰かにおぶわれてるみたいだ。
聞き覚えのある声、だけど…………ダメだ。頭がボーっとして、何も考えられない。
「まったク、なんでワタシがこんな肉体労働しなくちゃならないんデスカ………でモ、この程度に他のカードを使うのも面倒デスシ……ハァ」
それに、身体が熱い。我慢できないくらいに。
揺さぶられるたびに、誰かの背中に密着してるところからゾクゾクと、なんともいえない気持ちよさを感じる。
うっすらと目を開けると、こっちをおぶってくれてる誰かの後頭部が見えた。
そこにあるのは、まるで金を融かして紡いだかのような、艶やかな金髪。
そしてその両脇にちょこんと存在する形のいい小ぶりな耳に、こっちの目線は吸い寄せられる。
―――かぷり、と。
よくわからない衝動の赴くままに、それにかぶりついた。
「ひゃッ!? な、なにしてんデスカちょっト!?」
耳たぶを唇でもむもむと揉みほぐし、耳の形に沿って舌をなぞらせていく。
外側をなぞり、次は内側へ。そうして、耳全体を味わうように舐めていく。
「ちょッ、んッ…何してやがってんデスカっ!」
我慢できなくなったかのように、そう叫んで振り向いた顔は、まるで精巧に創られたアンティークドールのように可愛らしくて。
耳から口を離し、桜のような色合いのその唇へとこっちの唇を重ねた。
都市伝説4コマ風劇場
「連れてきましたよー」
「盟主さん、休日くらいゆっくりさせてくださいよ」
(こんな子供が解毒できるのか?)
「・・・今あなた、私を子供と侮りましたね」
「私はあなたなんかより長く生きてるんですよ。
あとあなたの考えることは筒抜けです、何故なら・・・」
「契約者が読心術使えますから」
「心眼!ブラボーアイ改!!」
「いつの間に後ろに!?」
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:45:24.52 ID:i2rJpZFD0
支援しつつレスー
>>693 雇われなだけで別に第三帝国に義理立てしてるわけじゃないのであっさり口を割るバイトちゃん
組織の不利益や身内に実害が出るなら解毒を諦める可能性もありますが
>>695 信頼してないわけじゃなくて単純に解毒の手段を頼っただけで
黒服Hの性格や実情や能力は知らないので、三面鏡の少女を助けにきた組織の黒服、ぐらいの認識
>>697 ドMなのにドSに見える、ふしぎ!
>>698 第三者が見たら誤解されそうw
706 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:45:50.09 ID:S35SDu/m0
何やってんだ女装少年wwwwwwwwwww
そして姫さんwwwwwwwwwwwwww
707 :
女装少年の人 今度こそ訂正マッドガッサー→ガスマスクの男:2009/10/21(水) 19:47:00.69 ID:NVio4lIP0
「んッ、んん〜〜〜ッ!?」
声を出そうと口を開けたその隙をつき、舌をその中へと差し入れる。
二人の身体が絡まりあって地面へと倒れこみ、それでも首に手を回して相手が離れていかないように固定した。
相手の口内を蹂躙するため、舌を縦横無尽に蠢かせ始める。
まず、その形に沿って舌を這わせた。歯や、歯茎や……様々な感触を舌の先に感じる。
そのまま、自分の舌を相手の舌へと絡ませた。
抵抗の動きすらも逆手にとり、ただ本能のままに唇を貪る。
口と口の間から熱い吐息が漏れ、歯と歯がぶつかってカチカチと音がなる。
そうして、息が苦しくなってきたころ……相手の喉がこくり、と動き、二人のそれが入り交じった唾液を嚥下した。
それを確認すると、今まで口内を蹂躙していた舌を引き抜き、唇を離す。
たらり、と、二人分の唾液が糸を引くのが見えた。
「はぁ、はぁ………もっとぉ……」
自分でも驚くほど、甘い声がでた。
さきほどまでの甘美な悦楽にまた浸るべく、相手の唇へと自分のそれを近づけていく。
「ハァ、ハァ……ケホッ。いイ、加減にしろってんデス! やっちまいナサイ、《シンデレラ》ッ!」
相手の唇が目と鼻の先、お互いの吐息が感じられるほどの距離になったところで、彼女はそう叫んだ。
その瞬間。
とんでもない衝撃が頭を挟み込むように炸裂し―――またもや、こっちの意識はブラックアウトした。
708 :
女装少年の人:2009/10/21(水) 19:47:57.43 ID:NVio4lIP0
―――次の日。
「…………んー。あさー?」
顔にあたる日差しに目が覚めた。
昨日、宴会から帰るときに感じていた頭痛は、もう感じない…………って、あれ?
「なぜに、家?」
そう、今こっちは、自宅で寝ていたのだ。
たしか昨日、変なガスマスク男に変なガス吸わされて、それで…………。
「………うん。ビルから落っこちて、そっから憶えてないや」
トバさんあたりが探しにでも来てくれたのかなー、と考えつつ、立ち上がる。
すると、
「っと、あう」
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:48:22.45 ID:S35SDu/m0
>>705 黒服H「っち、解毒の手段をちらつかせるべきだったか…!」
…まぁ、この時点で「組織」本部のユニコーンの角の在庫はごにょごにょごにょ
>ドMなのにドSに見える、ふしぎ!
身内曰く「どMとどSは紙一重」らしいよ!
710 :
女装少年の人:2009/10/21(水) 19:50:07.97 ID:NVio4lIP0
身体の前の方に、いつもとは違う重さを感じた。
まったく想定してなかったその重さに引かれ、布団から出られずにコケてしまう。
それと同時に、胸にむにょん、という圧迫感が。
「うぅ、いたた………って、あれ?」
むにょん?
疑問を感じ、また立ち上がって視線を下に。
そこには、見慣れた床なんかは存在せず―――。
「―――なんぞ、これー…」
正真正銘男である(はず。最近自信がなくなってきた)のこっちにあるはずのないもの―――女性の胸。
母性の象徴であるはずのその二つの脂肪の塊が、そこ―――こっちの胸に、あふれんばかりの存在感をもって鎮座していた。
711 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:51:05.81 ID:S35SDu/m0
巨乳ひゃっほぅ!!支援
都市伝説4コマ風劇場
「で、解毒でしたか。やったことはありませんが、やってみましょう」
「大丈夫かよ・・・」
「体という境界の内側から、外側へ毒を追い出す感じですかね・・・」
「いいから早く」
「うるさいですね、そんなに言うならやってやりますよ」
「あ、失敗すると内から体が弾けますが」
「どうぞゆっくりやりやがってくださいませコンチクショウ」
命、大事
あふれる母性に支援!
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 19:58:14.90 ID:mf4KLwsLO
男がガス吸ってエロくなってるのはいいのか?
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:02:28.54 ID:cs4ExPS70
もう、ガスの効果はアトランダムで良いのか?
716 :
女装少年の人:2009/10/21(水) 20:04:47.23 ID:NVio4lIP0
というわけで女装少年が女になっちゃいましたよっと。巨乳で。
わかりにくいかもしれませんが、途中のシーンは百合です。もうこの時点で女体化、発情モード入ってます。
様子見にきた姫さんとのふれあいが上手く書けないのにカッとして書いた。
後悔はしてないけどもうちょっとエロ描写エロく書きたかった。修行不足。
そしてマッドガッサーに活躍してもらいました、ありがとうございます!
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:04:50.79 ID:S35SDu/m0
>>714 こう考えるんだ
女体化した後に、さらにガスを吸ってしまった
こう考えれば、なんら問題はないであろう
>>715 男は女体化
女はエロイ気分になって力が抜ける(女体化後に吸っても同じ)
ただし、生理が来る前の幼女はエロい気分になるかどうかはわからない
都市伝説4コマ風劇場
「んむむ・・・」
「どうです、解毒できそうですか?」
「盟主さん、彼女・・・彼をしばらく預からせてもらっても?」
「待ってくれ!どういうことだ!?」
「1日では完全な解毒は無理です。あなたの体がもちません」
「そんな・・・」
「大丈夫です、兄さんは優しくしてくれますよきっと」
「・・・色々な意味で不安なんだが」
≫714≫715
女装少年の場合は寝ぼけてた+素、なのではー?
あと、元から女の子っぽいですし
720 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:06:33.66 ID:S35SDu/m0
女装少年の人乙!!
エロ描写は全年齢板に引っかからない程度にエロくしないと駄目だからむ図化恣意よなー
マッドガッサーと魔女の一撃使ってくださって感謝!!
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:11:40.98 ID:NVio4lIP0
ほんと描写ヘタでもうしわけない……
ガス吸う→気を失う(このとき女体化&発情)→百合(本人気付いてない&意識微妙)→気絶させられる→翌朝気づく
みたいな感じです。すいません……
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:12:52.74 ID:S35SDu/m0
4コマっぽいの
チャラ男「帰ったぞー、ほら、土産」
幽霊女「わーい!」
幽霊女「ケーキケーキ♪」
はないちもんめ「どうしたのよ、これ」
チャラ男「バイト先の売れ残り分けてもらってきた」
はないちもんめ(…バイト先?ケーキが売れ残り…)
はないちもんめ(……ケーキ屋!?)
チャラ男「…どうしたんだ?」
多分、新居に引越し前くらい
チャラ男のバイト先、一個判明
っつか、どうして俺はチャラ男に一見似合わないバイトばかりさせているんだ
都市伝説4コマ風劇場
「では、解毒が終わったら私のところへ来てください」
「代償、か?」
「ええ、第三帝国のなるべく高い立場の方と接触させていただきたいのです」
「俺を助けた程度で、幹部に会えるほど第三帝国は甘くないぞ」
「その時は・・・」
「あなたに恥ずかしい格好でも「口添えしてみます」頼みますよ」
男と女でガスの効果を分ける意味がないな
725 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:17:29.16 ID:cs4ExPS70
何という事だ…
という事は、噴乳は全年齢版では…
無理という事か…
俺のパラダイスが…
いや、あきらめるな!!
Hなら! 黒服Hなら分かってくれる!!
726 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:17:36.70 ID:S35SDu/m0
>>723 盟主様容赦ねぇwwwwwwwwwwwww
>>724 マッドガッサー「何を言うんだ。男は女になり、そして女はエロスに!!素晴らしいじゃないか」
727 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:22:18.49 ID:S35SDu/m0
>>725 >Hなら! 黒服Hなら分かってくれる!!
黒服H「あぁ、素晴らしいな」
ゲデ「か〜〜〜っらからからからから!!エロスは人類の文化であるよ!」
三面鏡の少女「だからって全年齢板でそれはらめぇえええええええ!!!!!!」
黒服H「何を言う、俺たちの中の人、エロスは書くのにエネルギー使うとか言って
そのシーンのみ先に書いているが…挿入一歩手前まで書く気でいるぞ?」
黒服C「らめぇえええ!!!!!!投下段階でカットするに決まってるでしょう!!」
都市伝説4コマ風劇場
「で、俺の所に泊めろと」
「兄さんだけが頼りなんです」
「お願いします!」
「困った時はお互い様・・・泊めてもいいですが」
「なにか問題が?」
「服、どうするんですか?」
「あっ!しまった」
「問題ないです」
「服買ってきたわよ!」
「買いに行ってもらってました」
「だからいつの間に!?」
ブラボーアイで身体情報バッチリなのでサイズは完璧。
下着もあるよ!
姫さんがどんどん人間離れしていくwww
そして妹ちゃんが染まっていくwww
都市伝説4コマ風劇場
「じゃあ俺達は出てるんで着替えを」
「着方は私が教えるわね」
「頼むわ、姫さん」
「終わったら呼んでくださいね」バタン
『はい』
「・・・兄さん」
「なんだ」
「中身は男なんですから手は」
「出さんわッ!」
これにて一旦閉幕
続きは任せた
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:33:38.91 ID:S35SDu/m0
姫さんの進化が止まらないwwwwwwwwwwww
だが、それがいいwwwwwwwww
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:33:39.89 ID:NVio4lIP0
>>724 きっとガスにも効果に個人差があると思うんだ!
だから女装少年の場合は特別効きやすかったということでひとつ………!
弱っ! バイトちゃん弱っ!www
第三帝国の偉い人、会わせられるのって近所の犬好きのオッサンなんですがそれでいいのかw
あとドクターならきっと霊体でも気合で触ってエロい事できます(待てコラ)
ドクター「尊敬する人物はゴーストスイーパー横島だな」
バイト「漫画! それ漫画の登場人物!」
ドクター「尊敬する人物が二次元で何が悪い!」
バイト「開き直った!?」
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:40:36.18 ID:S35SDu/m0
>>733 開き直りやがったドクターwwwwwwwwwwwwwwww
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:45:22.60 ID:S35SDu/m0
現状確認
宴会終了後辺りのマッドガッサー女体化ガス被害者リスト
・首なしライダー
・バイト君
・女装少年
今日投下した不良教師たちの死亡フラグへしおり話が宴会から数日後だってのに、その前に既にこれだけの被害者wwwwwwwwww
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 20:59:46.70 ID:S35SDu/m0
マ
そーいえばホロウさん、人体模型さん辺りがガス浴びたらどうなるんだろう?
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:04:10.42 ID:S35SDu/m0
>>737 マッドガッサー初めて出した時だかにちらっと書いたが、ガスを喰らった骨格標本は女の骨格になったみたいに書いたような
つまり、無機物には効果が(なぜか)ある
首なしライダーに効いているのを見ると、首のないホロウさんにも効果はありそうだ
>>733 ああしないとオチっぽくならないので、つい・・・
主「犬好きか・・・」
ザ「出番ですの?」
盟「その時はプラズマでなんとかします」
妹「武力行使はやめてくださいよ・・・」
おぉう、見逃してましたorz
しかしその姿を考えるとwwwwwwwww
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:19:43.92 ID:S35SDu/m0
>>740 wikiにも登録してないレベルの情報なんで、お気になさらずなんだぜ!
なお、女体化ガス吸った人体模型が一体どんな姿になるかは、俺には想像不可能だ
742 :
小ネタ:2009/10/21(水) 21:30:45.17 ID:S35SDu/m0
「さーて作戦会議ー……と、行きたいってのに何、この集まりの悪さ。ふざけてるの?」
今夜だけで、二人ほど女体化させた
我ながら、ナイス侵攻具合だと思う
…が、もうちょーっとスピードアップさせたい訳で
ここは皆で協力すべきだろう、と作戦会議を開こうと思ったのに
集まったのはマッドガッサーと魔女の一撃、その契約者、そしてマリ・ヴェリテのベートのみ
他の連中はどうしたと言うのか
「ひっひっひ、スパニッシュフライの契約者と「頭を強打すると記憶を失う」は、原稿の締め切りが近いとか言ってたぞ」
「「13階段」は見たいテレビ番組があるとか言ってた。「爆発する携帯電話」は連絡したんだが音沙汰内」
魔女の一撃と、その契約者がマッドガッサーの不満に、そう答えてきた
えぇい、原稿は仕方ないとして、野郎2人め、覚えていろ
いつか女体化させてやる
「ついでに言うと、マリ・ヴェリテだって、そこらをフラついてたから出来立てコロッケでおびき寄せてここまで連れて来たんだぞ」
「何っ!?そうだったのか、マリ!!」
「コロッケウマー」
「聞けやぁああああああ!!!!!!」
もぐもぐもぐもぐ
マリ・ヴェリテは愛らしい幼女の姿で、もぐもぐとコロッケを頬張っていた
マッドガッサーの呟きに、くぅん?と首を傾げてくる
743 :
小ネタ:2009/10/21(水) 21:33:28.97 ID:S35SDu/m0
……っく、っだ、騙されないぞ
お前の正体はわかりきっているんだからなっ!!
そんな愛らしい幼女姿に騙されないからな!!
「マリ、俺が呼んだらすぐ来い。大事な作戦とかがあるんだからな?」
「コロッケお代わりー」
「いや、だから」
「腹ヘッター」
…………
「コロッケ追加!!大至急!!」
「どんだけ幼女に甘いんだよ、マッドガッサー」
「ひっひっひ!!幼女に限らず女には全般的に甘いじゃろ、こいつは」
魔女の一撃の契約者に突っ込まれつつ
マッドガッサーは全力で、コロッケをもぐもぐしているマリ・ヴェリテの頭を撫でているのだった
……数十分後
もぐもぐもぐ、とマリ・ヴェリテは満足そうにコロッケを頬張っていた
痛い出費だが、仕方あるまい
「…で、作戦会議なんだが。ぶっちゃけ、もっと早いペースで女を増やしたい」
「そうは言ってもなぁ…」
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:36:27.07 ID:mf4KLwsLO
とりあえずメンバーの能力とかをwikiに上げてくれると助かる
皆乙! &不良教師フラグへし折りおめー!
ああ、マッドガッサー被害者が増えていく・・マリヴェリテかわええ・・w
>>737 そうそう、首なしライダーがかかってたからそのつもりで考えtげふげふ
746 :
小ネタ:2009/10/21(水) 21:38:53.00 ID:S35SDu/m0
魔女の一撃を膝に座らせつつ、その契約者が口を開く
「こいつも魔法薬は作れるが。女体化薬なんぞ作れないぞ?」
「むしろ、作らんだけじゃがな!わしは女体化より男体化が好きじゃ!」
「何!!??身内に最大野党が潜んでいた…だとっ!?」
「…まぁ、一応利害が一致しているからほっとけや。俺は女体化した奴をエロエロするのが好きだし」
……っぐ!と手を取り合うマッドガッサーと魔女の一撃の契約者
この連中、間違いなく変態である
「お前のガス、俺たちが持ち歩くのは不可能か?」
「無理だよ。俺のガスは、発射直前に俺の力で生成してるようなもんだからな。
それに、発射してからそう長時間、効力が続く訳でもないんだよ」
ガスタンクを背負ってはいるガ、半分飾りのようなものなのだ
発射直前、マッドガッサーの能力でガスがこのガスタンクの中で生成され、発射される
…効力が長続きしないのは、ぶっちゃけ、駆けつけた仲間に効果が及ぶのがやばいのと、マッドガッサー自身は決して毒ガスに対して無敵、と言う訳ではないからだ
自分が発射した毒ガスでも、ガスマスクなしでは防げないのである、情けない事に
「それに、ペースをあげたいのもあるが……正直最終目標はハーレムひゃっはー!!なんで
スパニッシュフライにもっと活躍して欲しい。本人この場にいないんで伝えきれないんだが」
「まぁ、その辺はわしらが伝えておくわ」
ひっひっひ、と魔女の一撃が笑う
747 :
小ネタ:2009/10/21(水) 21:42:12.72 ID:S35SDu/m0
この魔女の一撃、見た目こそ少女だが本来はババアである
ヨーロッパにいた頃は老人姿だったのに、なぜか日本に来たら少女になったらしい
……魔法少女最高!!
「まぁ、変に活動活発にして、色んな組織に睨まれるのも不味いだろ?」
「う、それもそうだな」
はっきり、言おう
このマッドガッサー、発射できるのが女体化ガsである為、戦闘力がなきに等しいのだ
本来のマッドガッサーが放てるはずの命を奪う毒ガスを発射できないのだから
正直、戦闘能力では魔女の一撃にも劣る
恐らく、メンバーで一番強いのは、ここでコロッケ頬張っているマリ・ヴェリテだろうが…
「まずは、今まで通りやればいいんじゃないか?」
「急にやり方を変えても、うまくいかんじゃろうしな」
「むむむむむ…仕方ないか」
不満だが、仕方ないのだろう
マッドガッサーは、仕方なく、承諾することにした
…と、くいくい
マリ・ヴェリテがマッドガッサーの服を引っ張る
「ん?どうした、マリ」
「お代わりー」
「まだ食うんかっ!!??」
しえん
749 :
小ネタ:2009/10/21(水) 21:45:02.83 ID:S35SDu/m0
どんだけ食う気だこの食いしん坊お化けめ!!
えぇい!!そんな目で見るな!!
知ってるんだぞ、お前の正体!
てめぇは元々獣だろっ!!
そして、メンタル面は120%野郎じゃねぇかっ!!!
だまされない!!
俺は、騙されないからな!!
…………
「…さっきの店のコロッケ売り切れてたから、別の店のな」
「コロッケー」
「どんだけ騙され続けるんだ、マッドガッサー」
「ひっひっひっひっひ!!とんだ大馬鹿者じゃなぁ!!」
うるせぇ黙れぇえええ!!!!!!
仕方ないだろ!
幼女にこんな目されたら拒否できんだろ!男として!!
…っつか、あれだ、空腹がピークに達すると俺が食われそうで嫌だ
そんな事を考えながら、マッドガッサーはヴェールを羽織った幼女姿のマリ・ヴェリテのベートの手を引いて、公園を後にしたのだった
終わっちまえ
構わん、続けろ
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:46:07.10 ID:S35SDu/m0
何となく、マッドガッサーと愉快な仲間たちのキャラを固める意味で書いてみた
駄目だこいつら、色んな意味で
>>744 今夜中にでもちょいとまとめてみりゅー
>>745 ネタ中でも書いたが、マリ・ヴェリテは似非幼女だぜ?wwwwww
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:51:46.48 ID:mf4KLwsLO
乙!
お疲れ様
今日は寝よう。明日の朝も落ちていないことを祈って・・・
乙!
いや、わかってるww わかってるけどこれはコロッケあげちゃうww くそwwww
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 21:57:01.65 ID:S35SDu/m0
>>754 マッドガッサー「油断するな!こいつは甘やかすとコロッケどころかトンカツとかステーキを要求してくる!」
魔女の一撃の契約者「そう言いながら、メンチカツも与えてんじゃねーか」
魔女の一撃「ひっひっひ、馬鹿じゃな」
マリ・ヴェリテ「メンチカツウマー」
ステーキwww エンゲル係数が酷い事になるwwww
つ骨付き肉
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:09:46.76 ID:S35SDu/m0
>>756 マリ・ヴェリテ「肉ーーー!!」
マッドガッサー「あぁ、こら!!幼女姿で知らん奴に付いて行くなっ!?」
魔女の一撃の契約者「…マリ・ヴェリテって、非常に賢いんじゃなかったか?」
魔女の一撃「ひっひっひ!さらに言えば狡猾じゃなぁ!!」
空気読まずに投下
いまから数カ月前、少年とオーナーが初めて会ったときの物語……
ちょっと早めの肝試しをしよう!そんな事を言い出したのは果たして誰だったのか?
高校最初の夏休みを目前に控えたある日、少年は同級生達ととある廃墟を目指していた。
「しっかし、肝試しにゃーちと早いんじゃねーか?」
「いやいや、夏を満喫するには常に先を行く位じゃないとね!」
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:12:42.54 ID:S35SDu/m0
人肉支援!!
しえーん
訳のわからん理屈をこねる友をスルーして、目的の廃墟の噂を思い出す。
「人肉料理店か……」
数年前に囁かれ始めた噂"ある飲食店の客、店員が次々と消えていく" "店の排水溝から血のような真っ赤な液体が流れていた″″消えた人達は店で料理として出されている″
目指す廃墟がその噂の店の跡地だと言う。まぁ信憑性は皆無だが。
「なーに一人でブツクサ言ってんの?」
大昔に誕生日に贈ったネックレスがキラリと光る。いつまでこんなん付けてんだか……
「ん?いや、喰われた人の幽霊いるかなーって思って」
「……何平然と怖い事考えてんのさ」
「結構重要なとこじゃね?いざとなったらお前らを置いてダッシュで逃げる覚悟決めないとだし?」
「逃げないでよ!?守ってあげようって気は無いの!?」
「無い」
そんな事を言い合っているうちに目的の廃墟に到着する。友が何故かうなだれている様だが気にしない
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:23:37.73 ID:S35SDu/m0
しえーん
「さて、どーすんだ?」
「……中の様子もわかんないし、皆で探検って感じでいいんじゃない?」
「妥当なトコだな。んじゃーさっそく……!?」
…カタ……カタカタ…ガタガタガタガタガタガタ!
廃墟に入ろうとし所で辺りに響き渡る異音。
友も気付いたのか周囲をキョロキョロと見回す。
「な、何……?」
「オレが知るか。だけど……」
戻った方がいい、そう言おうとした所で、バガァアァァァン!
マンホールの蓋が弾け飛ぶだ。そして中から這い出してくる白い影。ズンッ、と大地が揺れ、その巨体が姿を表す。
支援
766 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:28:02.13 ID:S35SDu/m0
ワニきたーーーーーー!!!支援!!!
あ、マッドガッサーと愉快な仲間たち、現時点で決まってるっぽい設定wikiに載せたよー!
「…何……アレ………」
友が茫然とした様子で呟く。こっちが聞きたい。何だありゃ?
「……ワニ?」「日本に野性のワニって居るの?」
「っつーか白っwww」「そしてデカッ!www」
「……バナナワニ園に売ったら幾らになるのかな?」
驚きのあまりか、意外と冷静に喋り倒す同級生達。いや、これは寧ろ混乱してんのか?
あと友よ、売るな。
「グルオオォォォォッ!!!」「……って、話してる場合じゃねぇ!?逃げろ!テメーら!」
近くに落ちてた廃材を手にして『白いワニ』に向かい合う。
ワニって意外と足早いんだよな支援
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:33:43.85 ID:S35SDu/m0
ワニってジャンプ力も凄いんだぜ支援
ワニの雑学なんて知らないが支援
「……っ!?……何やってんのさ!君も早く逃g「じゃかぁしぃ!ンのデカブツ何気に足はえぇーンだよ!足止めがいンだろーが!?」……だけど……キャッ!」
友を突き飛ばし、『白いワニ』に向かって走り始める。
……正直逃げたい。恐い。喰われるかもしれない。そんな思いを押さえ込む。
「やっぱり駄目だよ!ってゆうか真っ先に逃げるんでしょ!?一緒に「いーからさっさと行けぇぇーーー!」」
唇を噛んで走りだす友と同級生達。それで、いい。
(こんな所でコイツらを……友を死なせるわけにゃーいかんしなー。まだ伝えてない想いもあるし?)
「こっちだクサレワニ公!」ガラガラッ
友達から離れる様にあえて音を立てて回り込む。――うわっこっちむいたっ!クソがっ!
772 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:39:58.01 ID:S35SDu/m0
長いながら、支援し続けるまでよし縁!!
「オラァァァっーーー!」
手にした廃材で殴る殴る殴る殴る殴る殴る―――!!―――しかし
「……まっっっったく効いてる気がしねぇ!?」
馬鹿デカいタイヤを殴ってる様な感触。サイズが違いすぎるのだ。
チラリと横目で友人達を見る。
「……もうチョイかな?」
もう少し足止めを―――と、その時、『白いワニ』の金色の目がジロリとこちらを向く。
(……やっべ……!?)
―――そう考えた時には体が宙を舞っている。「あぁ、シッポか……」そんな思考と共に意識は闇に沈む。
遠くで友の悲鳴が聞こえた気がした。
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:46:51.69 ID:S35SDu/m0
昔、ワニの餌やりを見た事あるんだが…あれはすげぇジャンプ力だった……支援
『―――s―――ん――』
『――しょ――ね――』
『少年』
「…何だようっせーなー……もうちょい寝かせr」
『起きろ、少年』
目の前に見知らぬオッサンの顔。慌て跳び起きる。
「………なっ!?誰だテメェ!?」
『ふむ、誰だ、か?……君達の目的地、かな?』
「はぁ?」
『――都市伝説“人肉料理店”――』
「!?」
『そこのオーナーだよ』
「……意味がわからん」
『それよりいいのかね?ボーッとしていて?』
「なにが?……って、友っ!!」
その言葉で思い出す。【白いワニ】に襲われた事を。
776 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:52:11.53 ID:S35SDu/m0
wktkしえーん
「おいオッサン!皆は、友はどうなった!?……っつーかココどこよ!?」
『見た通り調理場だよ?もっとも、私の力で創った異空間だがね。君の友人達はまだ外だね……【白いワニ】に襲われているようだ』
「……っ!?今すぐこっから出せっ!」
『出てどうする?また返り討ちに逢うのが関の山だが?……さて、そこで提案だ。少年、私と契約しないかい?』
「契約?」
『細かい事はいい。要するに【白いワニ】を倒す力が手に入ると言う事だ』
「乗った!」
「善い判断だ、少年。では契約成立だな。」
その瞬間、オレの頭の中に膨大な量の知識が流れ込んでくる―――解体、調理、保存、ありとあらゆる料理の知識が。
「な、なんだ??」
「契約した事により、私の持っていた知識が君と共有されたのだ。ほら、これを持って。ではいくぞ?」
巨大な包丁を手渡し(デカッ)オレの手を握るオッサン。一瞬景色が歪む。そしてオレが最初に捕えた光景は
血の海だった
778 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 22:57:19.91 ID:S35SDu/m0
即決したか!支援!
支援
……は?……何……コレ?
赤く、朱く、紅く。
薄闇の中、真紅に染まる視界。意識が拒絶する。目の前の光景を理解するのを。
………何故赤い?……赤い、色?……鉄臭い……血?
「――っ!友っ!皆っ!?」
我に返り皆の姿を探す。視界の角で何かが動く。巨大な、何かが
「友っ――」
確か友はそこに居た。
―――体を、半ばまで喰われた姿で―――
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:05:33.60 ID:S35SDu/m0
間に合わなかったか支援
うわあああ支援
目が、合う。半分になった友と。今、正に飲み込まれようとしている友と。さっきまで笑いあっていたはずの友と。
―――ほのかに想いを寄せていた、少女と。
「…少……年………に……げ
ゴリッ
その姿が消える。異音と共に。鮮血と共に。それと同時に――
「………あ……ああああ………あああああああああああああアアアアァァァアァァァァァァァッッッ!?!!!?」
―――壊れる。
自分の中の何かが壊れる。そして
「……*ス……*ス、*ス*ス*ス*ス*ス*ス*ス*ス*ス*ス*****――*ス!!」
「………!?落ち着け、少年!飲み込まるぞ!!」
狂気が、身体を支配した。何も聞こえない。無音の中、目の前の相手を潰す事だけを思い、跳ぶ。
784 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:12:38.36 ID:S35SDu/m0
ハートフルボッコな記憶に涙支援
ワニ好きだけどこれはgkbrせざるを得ない・・支援
786 :
対白いワニ、オーナーとの出会い:2009/10/21(水) 23:17:11.64 ID:bEHjIz1SO
「アアアアァァアァァア----ッッッ!!!」ズバァッ!
人外の速度で接近、その勢いのまま手にした包丁で切り付ける。「ギシャァァッ!」何か聞こえた気がしたが気にしない。
どこを切ればいいか先程得た知識が教えてくれる。 更に切る。切る。「ギゥッ!シャァァッ!?」切る。切る。切る。「ブルァッ…ゴァアァァ」切る。バラす!解体する!!!「」
「オーナー!火ぃ寄越せっ!!」
瞬時に理解したオーナーが何かの油が入った瓶とガスバーナーを投げる。
「 燃 え 尽 き ろ っ !!!」
瓶の中身をブチ撒け、バーナーで火を点ける。瞬間燃え上がる【白いワニ】の成れの果て。
メラメラと燃える明かりにに照らされ、辺りの光景があらわになる。乾き始め、どす黒い赤色を曝す光景が。
そして、所々に見える―――同級生達と、友の、残骸が。
787 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:18:55.32 ID:S35SDu/m0
ワニ肉は美味いらしいが……全滅か、支援
鳥肉みたいな味らしい支援
ちなみに鳥の祖先(親戚?)なんだから味も似てて当然、というのをなんかで見た気がする
ぺたり、とその場に座り込む。
「少年、大丈夫か!?意識ははっきr」
「……なぁオッサン……オレさ……あいつの事、好きだったんだぜ?」
「……」
「……なーんも言えねーまんまだったけどなー……」
「……そうか」
「……なぁオッサン………少し………泣いていいか……?」
「……ああ」
「…ぐすっ……………ひっ…くっ……う、ぁぁぁああぁぁ………」
炎が、二人を照らしていた
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:24:46.05 ID:S35SDu/m0
今夜はワニの豆知識が豊作だ支援
「落ち着いたかい?」
「…あぁ、世話かけたな」
「なに、気にするな。…こんな時に悪いんだが、これからの事を話してもいいかな?」
「これから?」
「ああ、さっきのアレは都市伝説【白いワニ】が具現化したものだ」
「都市、伝説?具現化?」「うむ、有名な物ほど具現化しやすくなり、…そして、その中には人を襲う輩もいる。私は、そのような都市伝説を止めたいと思っている」
ギリッ、と拳を握りしめる少年。さっきまでの光景が頭をよぎる。
「…アンタは、違うのか?【人肉料理店】なんだろう?アンタも人を襲うのか?」
「噂の元になった人物はどうだか知らないが、少なくとも私は一般人を襲った事は無い。」
……それもそうか。人を襲うヤツならわざわざオレを助ける必要も無い。
「……乗った。アンタに付き合うよ、オッサン……いや、オーナー」
「……ありがとう、少年」
……もう、二度と同じ事を繰り返さない為に。同じ思いをする人を出さない為に……
終
792 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:32:35.15 ID:S35SDu/m0
乙っしたー!
辛い経験を乗り越えて、今の少年がいるんだな…
おつ! いや、これは焼かれても仕方ないww
しかし壮絶な記憶だなあ・・
と、ちょうど良く出来たので続いて投下ー
未だに宴会ネタだよ!
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:36:09.78 ID:S35SDu/m0
支援!
読み終わるまで眠れないぜ!!
【ハンガーの生首少女(気絶編)からの続きだよ!】
(ぷしゅー)
「もしかしてこの子、どこか具合悪いのかな?」
「病気か? 病気か?」
「でもゴーストの病気なんて、そんなのお屋敷でも聞いた事ないよ……うーん」
「もしかすると、この子の契約者なら知ってるかも、知ってるかも」
「けーやくしゃ??」
「お前、もしかして契約者いない? いない?」
「うーん、たぶん。でも『けーやくしゃ』って何なの?」
「私たち都市伝説と契約した人間、それが契約者、契約者」
「『けーやく』かあ……」
「私たちにとって特別な人間、そう思えばいい、いい」
「ふうん、じゃあアンサーにもけーやくしゃがいるの?」
「いるぞ! いるぞ!」(胸張り)
(……へえ、なんか面白そう。今度聞いてみようっと)
「よし、じゃあ僕そのけーやくしゃを探してくるよ!」
「あ、おい待……」
「……どんなやつか知ってるのか、あいつ、あいつ」
***
幽霊少年が契約に興味を持ったようです。そしてもはや四コマにおさまらなかった\(^o^)/ツヅクヨ
<会場フロア、廊下にて>
「知らない? そっか、ありがとー」
「……うーん、これぐらいの広さならすぐ見つかると思ったんだけどな」
「あれ……上にも誰かいる? もしかしてそこにいるのかな……よし上にも行ってみよう」
<一つ上の階フロア、廊下にて>
「ここかな、どれどれ……えい」(すぽん)
「えっ?」
「あれ?」
***
夢子ちゃんと遭遇。
ちなみにTさんたちは将門様のところに行ってる辺りか、女装騒動の頃か。
798 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:41:19.44 ID:S35SDu/m0
ッ少年、ハンガーの生首の契約者と会うのは危険すぎるっwwwwwwww支援
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:41:29.98 ID:bEHjIz1SO
終わりーーーー!
以上、オーナーとの出会いでした。支援ありがとうございました!
投下だけで一時間…アホか!?駄文に長々と付き合わせてしまいスイマセン……焼き肉土下座orz
このあとしばらくして少年とオーナーは学校町へとお引越し、前回の話しに続きます。
<VIPルームにて>
「君って……そうだ、王さまのお付きの子でしょ? 君も来てたんだね」
「え、私の事」
「僕、ずっと前にパレードを見たから知ってるよ。お屋敷の中からだったから、ちらっとしか見えなかったんだけどね」
「お屋敷……もしかして、幽霊屋敷の?」
「うん、大当たり!」
「で、今はゴーストホストの言い付けで……あれ、じゃあもしかして今日は王さまも来てるの? 僕会ってみたい!」
「いや、その……今は私が王様なんです」
「えっ?」
801 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:44:45.46 ID:S35SDu/m0
支援!!
>>799 安心してくれ、俺の昼間の投下なんざ2時間以上かかった
「……君が? ほんとに?」
「ほ、本当にです」
「…………」
「…………」(どきどき)
「……っ、すごいや! じゃあ僕、今王さまとお話ししてるんだね!」
「え……う、うん、そうですね」
「そっか! 僕わかっちゃった!」
「?」
「実はね、ちょっと前まで僕以外のお屋敷のゴーストたちが皆おかしかったんだ。でも、また元に戻ったんだよ! きっと新しい王さまが戻ったからなのかな?」
「それは……」
「ありがとう、新しい王さま!」
「そんな、私……」
『――王ならもっと胸を張っていればいい』
「……いえ、どういたしまして」(にっこり)
「えへへー」
***
ちなみに幽霊少年も前の王様は見た事ないよ!
803 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:46:20.82 ID:bEqaXLfCO
料理店の方乙!
そして少年支援
804 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:49:50.17 ID:bqoZUgZJ0
料理店の人乙〜
そして宴会支援
「そうだ! じゃあ僕、一つ王さまにお願いしてもいい?」
「お願い?」
「うん。僕、本当はすぐそっちに帰るつもりだったんだけど、こっちの世界が気に入っちゃったからもうしばらくいようと思って。だから、その事をお屋敷の皆に伝えて欲しいんだ」
「伝言、ですか?」
「うん。僕は元気です、だから大丈夫だよって」
「わかりました、確かに伝えます」
「うん、ありがとう! ……あ、誰か来ちゃうや。またね王さま!」(すぽん)
「あ……」
(ガチャ)
「お待たせー夢子ちゃ……あれ、今誰か……?」
<会場フロア廊下にて>
「ふふふ、初めて王さまに会っちゃったー♪」
「あ、そういえばけーやくしゃの事聞くの忘れてた……ま、なんとかなるよね」
「あ、そこのスーツのお姉さーん、ちょっと聞きたい事が……」
***
終わり。
というわけでTさんの契約者、夢子ちゃんをお借りしての出会い編でした! 土下座!orz
≪夢の国≫出身としてはどうしても会わせてみたかったのだが……全力で慕ってみたらこんな感じになってしまいました。だ、大丈夫だったかな・・・。
ちなみに最後のお姉さんは・・言わずもがな。
ここまで読んでくれてありがとん! これも気力があったらちゃんと書く・・かも・・?
806 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:51:53.10 ID:S35SDu/m0
姫君の人乙っしたー!
夢子ちゃんと話せて良かったね、少年!
…でもスーツのお姉さんからは逃げてーっ!
お願い逃げてーっ!!
807 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:52:05.92 ID:bqoZUgZJ0
乙!!
さて、俺も小ネタ投下
乙!そして少年フリーダムwwww
ハンガーの契約者と会った場合メイドさんとも会うことに……二乗で危険wwwwwwwwww
って肝心のアンサーとハンガー少女忘れてたとか! 焼き土下座あああ!!orz
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:53:49.24 ID:bEqaXLfCO
さすが少年だなwwwww
そしてwktk
811 :
小ネタ:2009/10/21(水) 23:53:53.93 ID:bqoZUgZJ0
禿「はい、はい・・・了解しました・・・はい」
ハク「何かありましたか?」
我々の前では青年が兄貴達と死闘を演じている
一応手加減するように言っておいた為兄貴達も本気ではないので殺られることは無いだろう・・・犯られる可能性はあるが
禿「女体化マッドガッサーが町に戻ってきたそうです」
ハク「女体化・・・ってあの?」
女体化マッドガッサー
ガスを使い男性を女性に変える恐るべき都市伝説
禿「えぇ・・・」
ハク「厄介ですね、倒せない相手じゃありませんが・・・」
禿「えぇ、男性を女性に変えるなど・・・許せませんね・・・」
一体何を考えているのか・・・・・・ん?
待てよ?
812 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:54:07.75 ID:S35SDu/m0
くそ、俺はいつ寝ればいいんだ!
でも支援しちゃう!悔しいっ!!支援
813 :
小ネタ:2009/10/21(水) 23:54:46.71 ID:bqoZUgZJ0
男性⇒女性が可能なら女性⇒男性が可能なのではないか?
ならば・・・
禿「あの計画が実現可能かもしれない」
ハク「はい?」
禿「何でもありません」
あの計画・・・
何度も考え、しかし不可能故に断念した計画・・・・・・
『人類兄貴化計画』
試してみる価値はあるかもしれない
ハク「ッ!?」(ブルッ)
コン「どうした?」
ハク「いえ、物凄く馬鹿げた様な、それでいて物凄い怖気を感じただけです」
コン「?」
兄貴「いい加減掘られなサーイ!!」
青年「ふざけんなァァァッ!!!」
終われ
>>808 自分のペースで進めていくので大抵好き勝手動き回るから書いてるこっちも困るwww
って、そうかメイドもいたのかwwwそれはやばいがきっと気づかないwwww
815 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:56:06.55 ID:S35SDu/m0
ひぃいいいいいい!!??
禿が恐ろしい計画をっ!?
魔女の一撃「む、悪寒が」
乙・・ってなんか凄まじい計画がwwwwwwひいいwwwwww
817 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:57:53.34 ID:S35SDu/m0
む、そうだ、本人がいらっしゃるのだから質問
はないちもんめの黒服Dとかと同居する家への引越しネタ、こちらで書いちゃって良かとですかー??
禿の女体化を想像しようとしたら、思考停止した件
そういえばコアラショタのパパがガス吸った場合ってどうなるんだろう・・?
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/21(水) 23:58:06.45 ID:bqoZUgZJ0
『かごめかごめ』達に女体化マッドガッサー通知ネタ
禿はマッドガッサーのガスの効果を女体化では無く性転換ガスと勘違いしています
多分、本当の事知ったら勝手に落ち込み勝手にキレる
『人類兄貴化計画』
名前のまんま
人類全てをガチムチ兄貴にしちまおうぜ的などう考えても不可能な計画
誰得
では、お目汚し失礼
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:00:15.00 ID:SfL84T9+0
>>はないちもんめの黒服Dとかと同居する家への引越しネタ、こちらで書いちゃって良かとですかー??
全然問題ないんだぜ!
むしろwktkしてる
>そういえばコアラショタのパパがガス吸った場合ってどうなるんだろう・・?
俺もソレ気になってたんだが・・・染色体は男なんだから完全な女になる・・・のか?
しかしマッドガッサーのエロガスは生理来てない娘には効かない(効きにくい?)のか
『はないちもんめ』どうすっかな
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:01:38.30 ID:F1ze9QPT0
>>818 >そういえばコアラショタのパパがガス吸った場合ってどうなるんだろう・・?
改造済の肉体が完璧に女性になります
>>820 いえっさー!!感謝なんだぜ!!
だが、今日はもう力尽きる……おやすみなさい!
明日もスレが残っていてくれたら幸せだ!!!
寝る前に最後に一つ
幼女状態のマリ・ヴェリテは9歳くらいです
9歳って幼女って言っていいのかな?かな??
お休みほ
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 00:12:06.73 ID:SfL84T9+0
>>9歳って幼女って言っていいのかな?かな??
赤い靴「10歳以上は皆ババア」
とか言ってたし大丈夫なんじゃないかな?かな?
――何故俺は、ここにいるんだ
バイトちゃんは半ば思考を放棄して、されるがままに女性用下着の着付けレクチャーをされていた
この先どう考えても一生必要とする事がないはずの知識を女性から指導されている様は、現実から逃避するには充分な威力だった
「これで完了です。わからなくなったら何時でも教えてあげますから」
「あ、えーと……どうもありがとうございます」
「困った時はお互い様ですから」
――こんな困り方は想定外ですけどね
そんな言葉をぐっと飲み込み、姿見に映る必要以上にスタイルの良い美少女ボディを見て心の中で溜息を吐く
「それじゃ、あとはきっちり可愛らしくコーディネートしなくちゃ」
「へ? いや、とりあえず当座を凌げればそれで……」
「元に戻るまでどれぐらい掛かるかわからないって話でしたし。着たきりスズメじゃ困りますよね?」
「いや、その……あー、はい」
姫と呼ばれてるこの女性、どうも苦手なタイプだ
「よっし、それじゃあ張り切っていってみましょう! まずは……」
一時間後
何かをやりとげた笑顔の姫と、ぐったりと憔悴したバイトちゃんの姿がそこにはあった
白いブラウスと黒いキュロットスカート、黒のニーソックスをベースに、絶対領域を誇示しながらも可愛らしくもシンプルにまとめられた格好は正常な嗜好の男子なら惹かれて当然という出来であった
「今回は髪を軽くまとめただけですけど、後でメイクもちゃんと教えてあげますから」
「いや、そこまでは……そのうち元に戻るわけだから。ともあれありがとう、面倒な事を引き受けてくれて」
そして――
「本当にすいません、お世話になります」
年下相手ではあるのだが、状況が状況だけにどうしても気後れしてしまう元男の美少女に
「いえ、大したお構いもできませんが。早く治るといいですね」
何やらぎこちない関係は、当分落ち着きそうには無かったのであった
※
バイト「おかしいよな……俺、どっちかというとシリアス要員のはずだよな。切ない過去とか背負ってるのに」
乙ww 着々と女性になっていくなwww
この状態でドクターに会ったら面白い事に・・げふげふ
乙!
ガッサーが来てからどんどんカオスな状況にwwwwww
wwwっつーかwwww禿wwwwなんて計画をwww
ま
っ
ぱ
隊
第
七
小
ねるほ
835 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 03:21:09.68 ID:yLRRssUf0
ほ
836 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 05:16:30.18 ID:jgF29t+tO
ん
じ
838 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 07:34:41.71 ID:LdmAMJlUO
保守
保守
砲手
ほしゅ
保守
ほし
ぽっしゅー
ほしゅ
ほ
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 12:47:02.46 ID:AXGfeFRf0
おっはよー、三面鏡の人乙!!!
バイトちゃんwwwwwwwどんどん可愛らしくwwwwwwwwwwwwwwww
よし、9歳は幼女で問題ないか!!
848 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 13:14:37.51 ID:AXGfeFRf0
マ
都市伝説4コマ風劇場
「絶対領域っていいですよね、兄さん」
「・・・否定はしないが、寒くないかあれ」
「最近、気温がどんどん下がってるし・・・」
「気温といえば、布団なんですけど」
「毛布をもう一枚、家から持ってきましょうか?」
「そうしてくれると助かる。彼には俺の布団を貸そうと思っているが・・・」
「ザクロ用の布団は俺が寒そうだ」
「・・・ザクロで暖をとればいいのでは?」
「その手があったか!」
なんとなく寝床の話
結局毛布は家からも持ってきます
850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 13:19:47.16 ID:AXGfeFRf0
>「・・・ザクロで暖をとればいいのでは?」
羨ましいな畜生、俺と代われ!wwww
851 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/22(木) 13:34:18.34 ID:AXGfeFRf0
『連れてけー!連れてけー!!』
「誰が連れて行くか。悪夢の元」
ごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろ
部屋の中を、女幽霊が転げまわっている
…幽霊なのに、質量を持っているような音を立てても良いものなのだろうか
『うー、チャラチャラたちがいないとつまんないー!』
「他の部屋に入ってる連中もいるだろうが。それと、俺はまたこの部屋使う可能性はあるし」
駄々をこねる女幽霊を、金髪の青年が説得している
その間に、黒服は少女の引越しの準備を手伝っていた
元、彼女が住んでいた家も、「怪奇同盟」によって修復され、そちらの荷物などもあるが、それは既にまとめている
後は、こちらに持ち込んでいた荷物だけだ
「…うん、これで全部ね」
「あなたの分の荷物は?」
「うん?……あぁ、俺は大した荷物ないから」
そう言って、青年は肩から下げた鞄をぽん、と軽く叩いた
いくつかの「首塚」の拠点を回って生活していた青年
荷物も、あちらこちらに点在していて、尚且つ必要最低限の物しか持っていないのだ
一箇所に長く留まるという生活を…この青年は元住んでいた家を飛び出して以来、送っていなかった
「それでは、いきましょうか」
「えぇ」
852 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/22(木) 13:41:57.65 ID:AXGfeFRf0
『むー……たまには顔出してよねー。ご飯作ってよねー』
「幽霊の癖に飯要求すんな。今度供え物は持ってきてやるから」
『乾いて冷たくなったご飯は嫌ー』
わかったわかった、と言って青年は少女の荷物も抱えて、部屋を出た
…何だかんだで、面倒見のいい青年だと思う
口では文句を言っても、見捨てる事ができない
青年は黒服をお人好しだと言うが、黒服から見れば、青年とてお人好しだ
……とまれ、引越しの荷物を抱えて
三人は、幽霊マンションを後にしたのだった
…そして、たどり着いた新居
「薔薇十字団」で…と言うより、そこに所属しているカーバンクルの契約者が用意してくれた家だ
三人で暮らすのに、丁度良い広さと部屋数を持っている
家に入ると、大柄な無表情の男性がぬぅ、と現れ…荷物を、持って行ってくれた
「あぁ、警戒しなくていいよ。引越し業者みたいなものだと思ってくれればいいから」
そう言って声をかけてきたのは、カーバンクルの契約者
その腕には、いつもとおりカーバンクルが抱かれている
「すみません、引越しの手伝いまで…」
「いいんだよ。これくらいはやらせてよ」
853 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/22(木) 13:49:19.29 ID:AXGfeFRf0
黒服が小さく頭を下げると、カーバンクルの契約者はそう言って笑った
くぅ、と抱かれたカーバンクルが、耳をぱたぱたとさせながら鳴き声を上げる
「…黒服?この人は…」
「今後、私のバックアップをしてくださる方です」
「はじめまして。君たちが、彼と契約してくれたんだね?」
ありがとう、とカーバンクルの契約者は、少女と青年に笑いかけた
カーバンクルの契約者からしてみれば、二人は友人の恩人なのだ
「荷物は、ゴーレムがどんどん持っていってくれるから。ゆっくりすればいいと思うよ」
…あの大柄な男性は、ゴーレムだったか
恐らく、「薔薇十字団」から派遣されていると言う、カーバンクル契約者の身辺警護をしている存在なのだろう
まぁ、ゴーレムだとわかれば、あの無表情も納得だ
「…あ、そうだ。これ」
「……?」
す、と
カーバンクル契約者が、黒服に小さなカードのような物を差し出す
その表面には、コミカルな…ゴブリンのような生物の顔が描かれていた
「『ゴブリンマーケット』へのチケットだよ。霊薬の類は『薔薇十字団』からも補充させられるけど…ちょっと時間がかかるから。
もし、緊急に必要になったら、『ゴブリンマーケット』に行って購入した方が早いかもしれない」
854 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/22(木) 13:55:04.17 ID:AXGfeFRf0
「……何から何まで、すみません」
小さく、黒服は苦笑する
かつて幼かった少年は、もうこんなにも大人になって…外見の年齢では、既に逆転してしまっている
この友人の善意のお陰で、黒服は少女と青年と、共に生活する場所をすぐに手に入れる事ができた
契約者だから、と言うのもあるが
そうじゃなくとも、やはり、二人の事が心配だ
特に、少女の方に関して……この間の宴会の発言にて、やや、彼女の食生活が心配になってきた
食生活に関しては、実際の所、この黒服もあまり褒められたものではない食生活を送って入るのだが
……その点に関しては、青年が一緒に暮らしてくれるのなら、きっと大丈夫だろう
「それじゃあ、僕はこれで…………あれ?どうしたの?」
「あ、いえ、その…」
…おや
少女が、カーバンクル契約者をじっと見て…
………いや
じっと見ている対象は、カーバンクルの方か?
契約者に抱かれて、カーバンクルはくー?と鳴き声をあげて首をかしげている
「カーバンクルが気になる?」
「あ、えっと…」
…どうやら、その通りのようだ
855 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/22(木) 13:57:18.19 ID:AXGfeFRf0
カーバンクルは愛らしい外見をしているから
撫でて見たい、くらいは思ったのかもしれない
少女は、じっとカーバンクルを見つめている
…その時
「な、黒服、荷物運び終わったみたいだぞ」
ゴーレムについていって、荷物を運んでいた青年が戻ってきた
…その瞬間
契約者に抱かれていたカーバンクルが、ひくひくと鼻先を動かした
そして
「っあ」
っぴょん
契約者の腕を飛び降りたカーバンクル
そのまま、短い脚でてちてちてちてち、駆け抜けて
「へ?………うわっ!?」
ぴょーーん!と
青年の顔面に、飛び掛った
突然の事に対応し切れなかったのか、青年はそのままカーバンクルに押し倒されるように倒れこむ
856 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/22(木) 14:01:09.38 ID:AXGfeFRf0
どごっ!と凄い音がしたが……頭を打ってないだろうか?
「だ、大丈夫ですか?」
「あ、あぁ……って、うわっ!?」
ふんふんふんふん
青年に鼻先を近づけていたカーバンクル
それが、突然ぺろり、と青年の顔を舐めた
くぅ、と鳴き声をあげながら、まるで犬が飼い主にじゃれ付くように、ぺろぺろと舐めている
「っうわ、くすぐった……!?っちょ、やめ…っ」
「な、なんでこんなに懐かれてるのよ?」
青年に、やや嫉妬の視線を向けている少女
…初対面の相手のはずなのに、本当にどうして?
己の契約都市伝説が他人に懐いている様子に、やや驚いている様子の契約者だったが…
……ぽん、と彼は手を打った
「あ、そうか。カーバンクル、なぜか僕の作ったお菓子は食べてくれないけど、甘い物が好きだから。
何か、甘い匂いでもさせてたんじゃない?」
「甘い匂い?」
「った、確かに、甘いもん作るバイト終わらせてから来てはいるけど………っひゃ!?おま、どこ舐めて…っ!?」
くぅ、とカーバンクルは甘い匂いに引かれるように、青年を舐め続けている
857 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/10/22(木) 14:03:35.05 ID:AXGfeFRf0
……と、言うか
この契約者、青年を助ける気はないのか
恐らく、自分の可愛いペットが懐くなんて珍しいな、くらいの視線で見ているのだろうが
これでは、青年も迷惑だろうに
少女は少女で、カーバンクルに懐かれている青年に、やや嫉妬の視線を送っているし
…黒服は小さく苦笑して、青年を助けるべく、カーバンクルに近づいたのだった
終われ
ひとまず、三人のお引越し完了
ゴーレムは引越しの手伝いで来ただけで、今後家にいる訳じゃないです
ゴブリンマーケットについては、今後ちらっとでも描写できりゃあいいなぁ
そして、「チャラ男、俺と代われ」と思った君はモフモフ生物好きだ
「カーバンクル、俺と代われ」と思った君は変態だ
858 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 14:05:53.15 ID:K/epcKpIO
寓話探偵?
チャラ男・・・頑張れ
860 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 14:26:12.43 ID:AXGfeFRf0
も
861 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 14:30:09.33 ID:CfEeBE5WO
乙!
ザクロに寄り掛かって膝の上でカーバンクルをなでなでしたい!!!!
862 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 14:51:57.68 ID:AXGfeFRf0
み
863 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 15:13:04.07 ID:AXGfeFRf0
っ
864 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 15:38:55.56 ID:AXGfeFRf0
く
乙! いよいよ引越し完了か
そしてチャラ男ちょっと代われええええ
866 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 16:24:14.87 ID:AXGfeFRf0
にゃ
携帯からだけど投下しても良い?
868 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 16:26:35.91 ID:AXGfeFRf0
西洋独逸とある森
一人の男が立っていた。
その容姿は、普通の大学生の様に見えるが、顔には感情がなく左右の眼球が別々の方向を見ていた。
その男から、500m程離れた位置に神父のような恰好の男が向かい合う様に立っていた。
「。/〇−ー!※≧293.シjE5555!!!!!」
突然、大学生風の男が奇声を発し神父風の男に向かって走りだした。
その動きは、森の中を蛇行する様に不規則で、それでいてその目はほとんど前を見ていないという非常に不気味な走りであった。
また、その異常な走りにも拘わらず、まっすぐ走る陸上選手なみの速度で神父に接近していった。
だが、男が神父との間を半分も埋める事は出来なかった。
突如現れた人々によって、男は押さえ付けられたのだ。
その人々の姿は、白い衣服に身を包み、男や女、剣や弓矢を持つ者、様々な楽器を持つ者、さらにはその背に翼をはやしている者がいた。
おそらく、その姿を見た人は言うだろう。
「天使だ……」と。
870 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 16:28:49.22 ID:AXGfeFRf0
しえーん
多数の手で押さえ付けられてなお暴れる男に、白い集団の一人が近づき、手に持った十字架を男の頭に押し付けた。
「879!!!イG.114た!!!!!」
男は一度大きく声をあげた後、ぐったりとして動かなくなった。
「ふむ、終わりのようですね。」
神父がそう呟くと、白い人々は消え去り、森には二人の男だけが残された。
いや、その場にもう一人、神父に駆け寄る男が現れた。それに気付き、神父は男に声をかけた。
「おや、何故貴方がここに?」
「報告いたします。……………………逃げられ、ました……。」
「……わかりました。何処へ行ったのか調べなさい。」
「追うのですか?」
「当然です。『悪魔』を野放しにする訳にはいきません。」
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 16:34:50.59 ID:AXGfeFRf0
wktkwktk支援
ベルリン・テーゲル国際空港
国際空港という割に、小さな飛行場に、一人の少女がいた。
少女と言っても、大学一回生程度のもうすぐ女性と呼べる年齢である。
少女は、短髪の頭を掻きながら、日本語で呟いた。
「あ〜あ、一人浄化されちゃったか。まあ、元々囮だしな。一人の犠牲で皆が助かるなら仕方ないよな。」
もしも、この場に「視える」人がいれば、少女が誰かに話しかけている事に気付いたかもしれない。
その時、彼女の周囲には、別の七十近い何かがうごめいていた。
腕時計で時間を確認した少女は、ゲートに向けて歩きだす。
「それじゃ、行こうか。日本に!」
そうして、「天使の援軍」の男に追われ、「悪魔憑き」の少女は学校町へと向かう。
874 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 16:38:56.36 ID:AXGfeFRf0
70近い…………アレかっ!?支援
終わり。多分続く。
なんか文がかたいし、読み難い気がする。
大丈夫だといいけど。
主人公は最後の「悪魔憑き」の方です。
乙でしたー!
悪魔憑きが学校町に来るか…!
マッドガッサーのせいでカオス度が増している学校町にwwwwwwww
お気になさっているほど文章硬くないと思うんで、大丈夫ですよ
ちなみに、少女についている悪魔ってもしかしたら目欄の奴ですか?
>>876 悪魔の名前と数だけ。
その悪魔達の性質や能力を持っているかどうかは未定。
都市伝説は「悪魔憑き」なので直接の関係はないです。
電池がきれそうなので、詳しい設定はまた今度。
878 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 16:54:21.66 ID:AXGfeFRf0
わーいビンゴ!
その悪魔たちが大好きな俺としてはこれからの展開にwktkだぜ!!
天使と悪魔か・・・混沌の末に大戦争が起こるか?
880 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 17:05:43.75 ID:SfL84T9+0
皆乙〜
>>857 引越し完了か・・・チャラ男俺と代われ
天使と悪魔・・・その内本当にキリストさんとか来そうだ・・・
881 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 17:08:30.29 ID:AXGfeFRf0
>>880 キリストさんなら、きっとブッダと一緒にどこかのアパートで一緒に生活してるよ
そして、カーバンクル俺と代われと言い出す奴が出ていない事にほっとしている俺がいる
夕食作ってくるんだぜー
夜もスレが残っていたら幸せだ
882 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 17:24:00.65 ID:LAgxnaCNO
学校町やべぇなおいwwww
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:13:44.96 ID:LdmAMJlUO
かなり大量の都市伝説が集まってるのに一般人にそれほど存在知られていないって普通にすごよいな
いっそカーバンクルと少女を変えて……
そのあと、チャラ男と黒服を変えて……
ちょwwwwww
888 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:25:42.22 ID:fk4HjgNn0
そして少女とチャラ男を変えると
889 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:35:35.44 ID:SfL84T9+0
アッーwwwwwwwwwwwwww
迫りくるゴーレムの群れ
まwwwwてwwwwww
892 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 18:47:09.62 ID:SfL84T9+0
迫り来る兄貴
ゴーレムにアニキとか、なんというカオスwwwwww
そして保守がてら未だに終わらない宴会ネタを投下するよ!
【女装少年と別れた後の続きだよ!】
「はあ……」
紙コップの梅酒を一口含み、やってしまったな、と彼女は苦い思いをかみ締めていた。
心配するあまり、事情を何も聞かずにいきなりあの子を叱り付けてしまったのもそうだが、何よりショックだったのは――
「あれ、まるっきりホロウさんと同じ態度だった……」
思い返すだけでさらに重いため息が口をつく。
そう、あれではまるであの子が私で、叱り付ける私はあの騎士で……。
「はああああ……」
よりにもよって、自分が常日頃厭う態度を他人にとってしまったのが、たまらなく嫌だった。
ペットは飼い主に似ると言うが、いや、彼はペットではないが、だが、しかし。
自己嫌悪がぐるぐると尾を引きながら彼女の胸をかき乱し、先程までの楽しい気分が一瞬にして吹き飛んでしまったようだった。
賑やかな宴会の一角、そんな影を背負いずーんと沈み込んだ彼女を狙って、空色の影が潜んでいようとは気づくはずもなく。
「うにゅ、なにやらどよーんな気配はっけーん?」
少女がかくりと不思議そうに首を傾げたのもつかの間、それも満面の笑みに変わり、そして。
「とりゃー☆」
瞬く間にそばに忍び寄り、赤い顔の少女は驚くほどすばやく、そして勢いよく彼女の浴衣の裾をめくり上げた。
それは先程までのふらふらとした足取りからは到底結びつかないような見事な手際であり、一瞬の間を挟んでからようやく彼女は己の状況を理解した。
しえん!
「なななななな何をするだーー!!!?」
悲鳴を上げつつも彼女はもう火を吹かんばかりに顔を赤らめ、必死に裾を押さえつける。
壁際に寄りかかっていたとはいえ、太もも辺りまでめくれていたのだから下手をすると周りにいた誰かに見られていたかもしれないわけで。
「かわいー色でしたにゃー♪」
「見たんですかあああ!!?」
何とも必死な様子の彼女に、元凶たる少女はけらけらと何ともおかしそうに笑い声をたてた。
「おねーさん、もうどよーんじゃないですにょー?」
「い、一体何を……どよーん?」
ふと尋ね返せば、にへーとだらしない笑みを浮かべたまま少女はこっくりと頷く。
「せっかくのたのしーパーティなのにー、どよーんじゃもったいないのれすにゃ!」
そう力説する少女の言葉に、ようやく先程までの沈み込んでいた自分を思い出す。
「あれは……その……」
「ほらー! またそーゆー顔しちゃだめなのれす!」
彼女に忍び寄る影をふるい落とさんばかりに、少女は「めっ!」と指を立てる。
「こーいう時はおいしーじゅーすでも飲むのれすにゃー♪」
そうして勢いよく突き出されたボトル――明らかにそれは度数の高い果実酒の瓶だった――に思わず空になった紙コップを差し出せば、危なっかしい手つきながらもなみなみと中身が注がれてゆく。
「さー、わかったにゃらかんぱいするのれす!」
「こ、これ原液じゃ……」
「おんなは度胸なのれすにゃー」
梅酒などもそうだが、こういった果実酒はもともと梅や杏といったものを氷砂糖と共に焼酎で漬け込んだものであり、本来水や炭酸水で割って飲むのが一般的である。
その為その原液などといったらもう日本酒なんか目ではないほど度数も高いわけで、下手に一気飲みなどしようものならばたちまちむせるであろう事も明らかで。
まだ子供の頃に母の自家製梅酒をそのまま飲んだ時の経験を思い出し、せめて水か何かないかと辺りに視線をめぐらしてみたのだが。
「こんなにおいしーじゅーすを割っちゃうにゃんて、とんでもにゃい!」
その手はがっしりと少女に握られ、もはや逃げ場はない。
「これを飲んだら、どよーんはさよならなのれすにゃ!」
自信満々に、少女はコップを突きつけてくる。
こうなればせめて一口ぐらい口をつけなければ、その手を放してくれないであろう事は明らかであった。
「……じゃあ、一口だけ」
「にゃー♪」
恐る恐る、なるべくゆっくりとコップの中身に口をつける。
そして続けざまに口の中に広がるであろう強いアルコールの風味に、思わず身構えたのだが。
「……あれ?」
「おいしーれすかにゃー?」
そのぽわんとした問いかけに、思わず彼女は頷いていた。
原液独特のねっとりとした濃厚な甘さもなければ、喉にひりつく感覚もない。
甘みはそれなりにあるものの、むしろとてもおいしい。
「最近のお酒って薄めなんですかねえ……よかった……」
「さささ、ぐーっとぐーっと」
安堵の息をつく間もなく、少女に勧められるがままに残りを飲み干す。
うん、これはいい。
「ささささ、もういっぱいどーぞれすにゃー」
「あ、これはどうも」
いつの間にか先程の一件など忘れ、気づけば二人は笑い合いながら酒を酌み交わしていた。
こうして少女の「どよーん退治大作戦☆」は見事に成功したのであった。
もっともその果実酒の度数が高かったのは紛れもない真実であり、それからしばらく後、姿の見えない騎士を探そうと歩き出した彼女の足取りが少々ふらついていたのまた事実であった。
終わり。
女装少年と別れた後編でした。そのわりにからませられなかった・・とか・・。
そして三面鏡の少女お借りしました! 土下座あああ!orz
今回は悪乗りを重ねた結果、なんかさくっと仕上がってしまった・・ノリって大事だ、うん。
これで一応宴会中のエピソードは一区切りだろうか、あと帰り道のみ。
夢の国編といい、だらだらしすぎだろう自分・・orz
というわけで、ここまで読んでくれた方々ありがとん!
乙でした!
騎士さんに酔った勢いで説教とかあるんだろうか?
ちなみにこの後ライダー編に続く。
確かにお酒がだいぶ入るとテンションがいつも以上に上がるので、もしかするとつっかかっていくかもしれないww
902 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 19:27:21.57 ID:SfL84T9+0
乙!!
三面鏡の少女の被害者がドンドン増えて行くwww
ほ
904 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 19:53:50.29 ID:tuLf2LNA0
コロッケウマーごちそうさま
姫君の人乙!!!
>>885-889 何この流れwwwwwwwwwww
905 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:09:07.56 ID:h6q1UBFM0
姫君の人、乙ー! そして新たな作者さんにも乙&wktk! これからも頑張ってくださいなんだぜ!
あとお聞きしたいことが一つ。
怪我を治せて、かつ夜の街をうろついているようなキャラだれかいませんでしょうか?
906 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:10:48.81 ID:tuLf2LNA0
>>905 怪我治せるキャラって意外と少ないよなぁ
とりあえず自キャラであげると黒服D(蝦蟇の油で治療可能)
仕事(都市伝説捜索)などで夜の街をうろついている事もあります
907 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:16:35.31 ID:h6q1UBFM0
>>906 Dさんか………でも、三人の愛の巣に入り込ませてもらうのもなあ……
いや、女体化女装少年を大怪我させるつもりで書こうと思ってたんですが、
回復キャラいないし下手したらのたれ死にするよなあ、と気づいたんですよ。
まあ、気の赴くままに書いてる自分が悪いんですけど、さてどうしたものか。
蝦蟇の油持ちが数人、あとドクターとTさんはどうだろうか?
909 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:17:48.37 ID:tuLf2LNA0
>>907 女装少年かw
黒服H…といきたいんだが、あいつ霊薬の類持ち出せないことにしたんだよなぁ
いっそ、某マンガの髪使いが使っていた髪の毛を使った超精密手術を黒服Hも会得している事にするか!?
910 :
小ネタ:2009/10/22(木) 20:24:09.51 ID:tuLf2LNA0
「しさいさま、さようならー」
「はい、さようなら。気をつけて帰るんですよ」
親に手を引かれて、小さな少女が帰っていく
学校町、北区の一角にある小さな、古ぼけた教会
そこに派遣された若き司祭のご近所の評判は上々だった
穏やかな表情に温和な雰囲気
彼は誰からも慕われる存在になるだろうと、近所の住人は信じている
……彼の真実を知らないが為に
「お疲れさーん。大変だな、表の仕事も」
「…来ていたんですか」
現れた若者の姿に、司祭はやれやれと言った表情を浮かべた
けたけたと、若者は笑う
「しっかし、あんたって本当に、姿によって話し方もガラっと変わるんだな」
「姿に相応しい話し方や行動パターンをしないと、あっと言う間に疑われるものですよ」
そう言って、司祭は教会の行動へと入っていく
若者は、その後をついていき…
教会の中に立っていたのは、既に司祭ではなくなっていた
支援
912 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:25:17.13 ID:h6q1UBFM0
>>908 その二人がいたか! ……そういえば、ドクターの診療所ってどこでしたっけ?
>>909 Hさんに任せるとエロい意味で18禁な世界に突入しそうな気がする。
………いや、それはそれでありか?
>>912 今本当に少女なんだから、ドクターのところもそれはそれでやばい気がするんだがwww
914 :
小ネタ:2009/10/22(木) 20:28:03.66 ID:tuLf2LNA0
「めんどくせぇけどなぁ、良い子ちゃんのフリしないと、やってけねぇんだよ。
ったく、正義面した連中は面倒で仕方ねぇ」
狼男、そんな言葉がピッタリ似合うような、男性と獣が融合した姿をした男
身につけている女物のヴェールが、やや不釣合いだ
マリ・ヴェリテのベート
そう呼ばれる都市伝説の、真の姿である
「で、何の用だ?『13階段』」
「いや、単にあんたがどんな仕事して人間社会に紛れこんでんのか、見に来ただけだよ」
「学生ってのは暇だなぁ。羨ましいぜぇ?」
ヴェールをひらひらさせつつ、マリ・ヴェリテは笑う
一応仲間同士であるこの2人だが、互いの事は知っているようでよく知らない
まぁ、その程度のつながりといえば、その程度のつながりなのだ
「あ、そうそう、聞いたか?マッドガッサーの女体化ガスで、爆乳ねえちゃんができたらしいぞ」
「爆乳?」
ほほぅ?
13階段のその言葉に、マリ・ヴェリテは興味を示す
昔から、ありとあらゆる女性を(性的な意味で)食べてきたマリ・ヴェリテ
だが、今のところ…まだ、爆乳といわれるような胸の持ち主相手は、食べた事がない
「どんな奴なんだ?」
915 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:31:01.10 ID:h6q1UBFM0
>>913 そういえばそうだったw
そして今気づいた。女体化少年巨乳にしてた。つまりチャラ男の守備範囲!
916 :
小ネタ:2009/10/22(木) 20:31:42.29 ID:tuLf2LNA0
「何か、赤い靴履いた生意気そうな餓鬼の傍にいた異人っぽい都市伝説だってよ」
「異人?……あぁ、異国人、外人って事な」
ようは、自分と似たような場所の出身っぽい奴か、とマリ・ヴェリテは考える
彼は一応、フランス出身だ
「面白そうだなぁ……そいつ、見つけたら食っちまってもいいよなぁ?」
「いいんじゃねーの?マッドガッサーは別に初物好きって訳でもないし」
「だよなぁ?ハーレム作りたがってるんだし…どうせなら、開発してやった方が親切だよなぁ?」
神聖な教会で、下衆な話題を和気藹々と話す2人
2人とも、最低である
その点においてはこの2人、完全に気があっている
「あぁ、でも、気をつけろよ。都市伝説は一週間くらいでガスの効果切れるらしいし」
「っち。マッドガッサーも、もうちょいガスが長続きするようにしろよな」
「一応、その方向で修行中らしいぞ」
どんな修行か、不明ではあるが
…まぁ、いい
男に戻ったら、また女にすればいいのだから
それよりも、爆乳……
…あぁ、楽しみだ
ステンドグラスから差し込む夕日を浴びながら、マリ・ヴェリテはまだ見ぬ獲物に、舌なめずりをしたのだった
to be … ?
917 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:33:43.00 ID:tuLf2LNA0
何とまく、マッドガッサーと愉快な仲間たち、マリ・ヴェリテ&13階段編
マリ・ヴェリテ、北区にあるらしいふるい教会に住み着いているようです
>>912 ドクターの診療所は北区だよー
大丈夫だ…黒服Hも、何だかんだ言って手を出すのはかなり我慢した後……の…はず……だ…!!
>>915 Dカップ以上なら問題なく守備範囲ですwwwwwwwwwwwwwwwww
918 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:34:21.70 ID:SfL84T9+0
乙〜
あぁ、本当にダメなキャラの集まりだな・・・マッドガッサーズ
だがソレがいい
乙ーって赤い靴、ガス浴びたのかwww
赤い靴が合法的に更衣室に入れる……だと?
921 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:41:42.12 ID:tuLf2LNA0
>>918 >あぁ、本当にダメなキャラの集まりだな・・・マッドガッサーズ
シリアスさ排除、ギャグ&エロがマッドガッサーと愉快な仲間達の目標なんだぜ
因みに今でも地味に同士募集中なのはひみちゅ
>>919 浴びたさwwwwwww
後でその状態の赤い靴も書くねwwwwwwwwwwwwwww
922 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:42:49.54 ID:h6q1UBFM0
乙! 赤い靴も餌食になったかwww
…あれ、女になったんなら合法的に女子更衣室入れるんじゃね?
>>917 返答ありがとう!
うーん……じゃあ宴会終了翌日の夜に、ドクターに女装少年回収させちゃってもいいでしょうか?
923 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:43:59.51 ID:SfL84T9+0
>シリアスさ排除、ギャグ&エロがマッドガッサーと愉快な仲間達の目標なんだぜ
多分コイツ等ガチ戦闘になっても死なないんだろうな・・・
ギャグキャラ特有の生命力で
>後でその状態の赤い靴も書くねwwwwwwwwwwwwwww
縛乳でロリコン・・・
百合?
924 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:44:22.52 ID:tuLf2LNA0
>>920>>922 多分、契約者に「精神的には男のままなんだから却下」とか言われてそうだがなwwwwwwww
まぁ、赤い靴、契約者の着替え手伝ったりしてるし一緒に風呂入ってるんだから、日常的にロリの裸見放題なんだけどな
>>923 >>多分コイツ等ガチ戦闘になっても死なないんだろうな・・・
ギャグキャラ特有の生命力で
……どれ、試してみるか?
>>924 あああああ赤い靴ううううううううううううっ!!
927 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:46:45.42 ID:tuLf2LNA0
>>923 >ギャグキャラ特有の生命力で
初登場の小ネタでガチで人殺してる「13階段」と「爆発する携帯電話」はどうなるかわからんが
マッドガッサーは死ななそうで困るwwwwwwwwww
>>925 >……どれ、試してみるか?
wktk
>>923 >>縛乳でロリコン・・・
縛ってんのか
エロいな
929 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:51:26.78 ID:SfL84T9+0
>>まぁ、赤い靴、契約者の着替え手伝ったりしてるし一緒に風呂入ってるんだから、日常的にロリの裸見放題なんだけどな
赤い靴、なんて羨ましゲフンゲフン
>……どれ、試してみるか?
wktk
>>928 アッー!?
誤字った!?
だがこれはこれで有りか
930 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 20:57:11.72 ID:tuLf2LNA0
>>928 女体化状態で縛られた赤い靴を想像したらちょっとドキドキしたじゃないかwwwwww
どうしてくれるwwwwwwwwwwwwwww
>>925は
どれ(誰か)試してみるか?という意味で……ね?
932 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:03:44.93 ID:SfL84T9+0
そう言えば一つ質問が
チャラ男達の家って中身どうなってるんだ?
部屋割りとか
933 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:04:40.95 ID:tuLf2LNA0
>チャラ男達の家って中身どうなってるんだ?
>部屋割りとか
詳しくは決めてない
描写したとおり、三人で暮らすのに充分な広さなのは確か
寝室ってか、それぞれ三人ちゃんと自分の部屋がある感じで
934 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:06:03.07 ID:SfL84T9+0
>>933 了解〜
なら風呂とかは適当で問題ないな、うん
935 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:07:50.08 ID:tuLf2LNA0
936 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:10:46.79 ID:SfL84T9+0
>>935 なら黒服とかチャラ男を風呂に入れても問題ないな
何時になるかはわからんけど
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:11:40.95 ID:tuLf2LNA0
>>936 一切問題ないです
黒服が風呂入ってる時にはないちもんめが乱入してもなんら問題はないはずです
938 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:15:52.34 ID:SfL84T9+0
939 :
女体化被害者てきとーに垂れ流す:2009/10/22(木) 21:16:36.22 ID:4lyX6SJS0
カツーン、カツーン…
真夜中の森の奥深く…鉄と鉄がぶつかり合う音だけがこだまする。
いや、鉄の音だけではない。
「…くしょう…畜生が…!」カツーン、カツーン…
女性の声も、恨みのこもった声も聞こえてくる。
「…あの…ガスマスク野郎が…!憎い…憎い……!」カツーン…
その声の主は、北区の山の森の奥で…大木に延々と藁人形を五寸釘で打ち付ける。
その数は、すでにその大木の幹を半分は覆い尽くそうという数である。
940 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:17:02.77 ID:tuLf2LNA0
おぉっと支援
誰だ誰だ!?
941 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:18:12.46 ID:SfL84T9+0
支援www
また新たな被害者か!?
942 :
女体化被害者てきとーに垂れ流す:2009/10/22(木) 21:19:57.43 ID:4lyX6SJS0
この者…『丑の刻参り』の契約者は、夢の国が進行してくる前…マッドガッサーにガスを吸わされ、女体化した。
それから結構な時間がたった…が、元の男の体に戻る気配が全くない。
そして、それ以降彼は、森にこもり続けている。白装束に、ろうそく二本を頭に縛りつけた何ともな格好で。
カツーン…カツーン…
彼、いや女性の体の彼が槌で釘を打つたび、白装束の中の二つの果実が揺れる。
彼は、その感覚までも、恨む。
「…胸は…っ!…揉むのが…好きなんだよ…っ!…俺に…ついても…何にも得しねぇ…っ!」カツーン…カツーン…
カツーン…カツーン…カツーン…カツーン…
943 :
女体化被害者てきとーに垂れ流す:2009/10/22(木) 21:20:38.66 ID:4lyX6SJS0
「ガスマスクがぁ…!恨んでやる…呪ってやる…呪い*してやる…!」カツーン…カツーン…ガンッ!
五寸釘は、藁人形をとらえて、大木に深く…深く突き刺さっていた…
「ハァッ…ハァッ…まだだ…俺の恨みはこんなもんじゃねぇぞ……」
彼の手には、新たな藁人形と、五寸釘…そして、それを打ち付ける槌。
彼がこの大木を打ち崩せるのは…いつの日のことなのか…
呪
944 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:20:55.36 ID:tuLf2LNA0
っちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
こいつは……出会い方さえ違えば、マッドガッサーと愉快な仲間たちの一員になっていたのかもしれない…
945 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:24:17.63 ID:SfL84T9+0
あぁ、ダメな人の臭いがするwwwwwwwwwwwwwww
出会い方さえ違っていれば……悔やまれるな
947 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:25:25.43 ID:4lyX6SJS0
『丑の刻参り』の契約者
二十代前半の眼鏡で痩せ形の男性。皮肉屋である。そして大分変態。おっぱい星人。
「対象に恨みの念を込めて藁人形を打ち、打ち付けた木が倒れると、恨まれたものは呪われる」能力。
木が大きければ大きいほど、呪いも強くなる。
他にも「恨み魂を生み出し適当に放流する」とかできるみたい。
恨み魂について…
「恨み魂」は、人に会うと、その人に恨みを持っていて成仏できない魂を呼び寄せる人魂のようなもの。
その恨みを持つ魂を取り込み、その魂の者そのものに変化する。
というわけでてきとーに女体化被害者垂れ流し。だが彼の存在がマッドガッサーと愉快な仲間たちの計画を邪魔することはないと思ふ
そしてこれを書いた後にすでに『丑の刻参り』と契約したものがいたと気付いたのは秘密
948 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:26:28.36 ID:tuLf2LNA0
乙っしたー!
しかし、「夢の国」戦の前からか…wwwwwwww
その間ずっと釘を打ち続けていたとはwwwwwwwwwwww
949 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:28:17.15 ID:SfL84T9+0
惜しい人材だなwwwwwwwww
マッドガッサーよ、判断を誤ったな・・・
950 :
小ネタ:2009/10/22(木) 21:31:27.28 ID:tuLf2LNA0
「ぶえーーーっくしゅん!!!・・・……どっかで巨乳美女が俺の噂をしているような」
「「ないない」」
ぱたぱた
マッドガッサーの呟きを、魔女の一撃とその契約者はあっさりと否定した
即座に否定され、軽く傷ついたのか、マッドガッサーはorzの状態で固まる
「なぁなぁ、マッドはん」
「ん、何だ?」
「そう言えばなんやけど…どないして、マッドはんはうちらみたいな仲間を集めようとしたん?」
さらさら
何やらネームを書きつつ、そう言ってくるエロ漫画家
その言葉に、マッドガッサーはあぁ、と答える
「俺も、元々は仲間なんぞいらんと思っていたが…独りの無力さを痛感したんだよ」
「むりょくさー??」
もむもむもむ
肉まん食べつつ、マリ・ヴェリテが首をかしげる
「あぁ、そうだ……双子っぽい男2人を一気に女体化させようかと思って近づいていた時
片方に気づかれて向けられた殺意全開ヤンデレ視線。あれは俺では勝てないと思った。
だが、女体化させないのは大変と惜しかった。あれに勝てる仲間が欲しかった」
951 :
小ネタ:2009/10/22(木) 21:35:08.59 ID:tuLf2LNA0
そう
あのヤンデレっぽい男に、自分は勝てない
…だが、きっと!!
勝てる仲間さえいれば!!あの双子も女体化できる!!
うん、双子を同時に、とかいいぞいいぞ
「そう、きっと、マリとかなら勝てるかもしれない。『13階段』と『爆発する携帯電話』も、不意をつけば多分!」
「多分かよ」
マッドガッサーの言葉に、13階段は不満そうな声を漏らす
いや、だって
こいつ、階段ない場所では無力だし
何やらマイナー格闘技を色々と齧っている魔女の一撃の契約者と違い、本人の戦闘力ないし
無理だろう、不意をつかないと
「それにあれだ。ガスマスクつけっぱなしの俺だと、日常生活送るのがちょっと大変だと気づいた」
「そりゃ、ガスマスクつけっぱなしじゃ不審者全開だからな。むしろ、今までどうやって日常生活送ってた」
ほっとけ
魔女の一撃の契約者の言葉をスルーするマッドガッサー
……しかし
その言葉に、スパニッシュフライの契約者が、反応した
「…そう言えば、マっちゃん。そのマスクの下って、どうなってるの?」
952 :
小ネタ:2009/10/22(木) 21:37:09.28 ID:tuLf2LNA0
………
…………
……………
「アー、マスクノシタハナニモナイコクウニナッテイテ、ガスマスクヲハズストブラックホールガハッセイシテダナ」
「嘘だっ!!」
「つまり、見られたくない顔がある、と」
キラーーーン!!
瞳を輝かせる女性陣
っちょ、好奇心丸出しっ!?
「待て待て、見て楽しいもんじゃないぞ?」
「いや、見ないとわからないだろ」
「見せたくない、って事はよっぽど面白い顔なんだろうなぁ?」
待て、魔女の一撃の契約者と『13階段』
お前たちまでっ!?
「OK、落ち着け。このマスクを外すと世界が破滅してだな」
「マリちゃ〜ん、抑えて」
「ひゃっはぁ!抑えてやるから、後で乳もませろよ!!」
がっしぃ!!
953 :
小ネタ:2009/10/22(木) 21:39:59.01 ID:tuLf2LNA0
「っちょ、マリてめぇ!?いつの間に元の姿に戻って……っちょ、待て待て待て!!マジでやめ」
「えいっ」
ひょいっ
エロ漫画家によって、あっさりと外されたマッドガッサーのガスマスク
ついでに、いつも被りっぱなしの帽子まで、スパニッシュフライの契約者によって取り払われた
マッドガッサーの素顔が、白日の下に晒されて…
その場の空気は、一瞬で凍りついた
そして、きっかり1分後……その場は、爆笑の渦に包まれたのだった
……数分後
「マっちゃ〜ん、私達が悪かったから、出てきてよー」
「もう笑わないから。いい加減機嫌直せ」
しくしくしくしくしくしく…
ベッドにもぐりこんで蓑虫状態になり、泣いているマッドガッサーの姿があったらしいが
別に可愛げがある訳でもないので、非常にどうでもいいことである
おわっちまえ
954 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:41:09.91 ID:tuLf2LNA0
「丑の刻参り」に呪われてるのに、能力発動してもさっぱり死にそうな気配がないマッドガッサーを書こうとしたはずなのに、妙なオチになった
「馬鹿な子ほど可愛い」って言葉を最近実感したような気がして困る
そして、「爆発する携帯電話」だけ出番なくて扱い酷いと思った
955 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:45:14.17 ID:SfL84T9+0
乙wwwwwwwwww
マスクの下に何があったwwwwwwwwwwwwww
956 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:45:22.48 ID:muSKEDEQO
マリ・ヴェルテって実は強い?
957 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:47:51.89 ID:tuLf2LNA0
>>955 マッドガッサーが泣いちゃうので秘密でwwwwww
>>956 魔女の一撃の契約者「接近戦では一応、俺たちの中で最強じゃないか?」
魔女の一撃「獣の爪と牙で引き裂くという単純な戦法じゃが、力が相当強いからね」
断末魔の悲鳴で人殺せるしね
958 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 21:50:53.87 ID:aph5yqYQO
なぁなぁ、ほんとに気持ち悪いぞお前ら
他所でやれ
959 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:03:17.26 ID:tuLf2LNA0
今回は久々に1000行くかな?
960 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:05:59.03 ID:muSKEDEQO
マリ強ぇw
姿によって強さがかわったりとかもあるんだろうか?
961 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:07:02.56 ID:tuLf2LNA0
>>960 少なくとも、幼女姿だとリーチが短くなるのは確か
一応、姿によって変わるのは話し方と賢さと言う事にしておいてる
962 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:08:16.10 ID:PoEmSChP0
伸びてると思ったら煽りあいよりおぞましい流れになってるな
掲示板の書き込みから住所を割り出す都市伝説という電波を受け取った
964 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:12:20.67 ID:tuLf2LNA0
>>963 そこで都市伝説「スーパーハッカー」ですよ
掲示板の書き込みからIPまで引っこ抜けるという天才ハッカー
しかし、決して友人の手助けはしてくれない
965 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:24:38.80 ID:tuLf2LNA0
み
966 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:38:06.00 ID:tuLf2LNA0
よし、みんな寝たな
主人公
短髪の女。18歳。日本人とドイツ人のハーフ。容姿は日本人寄り。
乙女の字が似合わない人。悪魔を憑けた人からお金を「貰って」暮らしている。
学校町周辺のホテルを転々としている。
『悪魔憑き』
エクソシストの現存する西洋の都市伝説 。
七十二体の「悪魔」を操る能力。「悪魔」は普段は霊体の為、干渉する事もされる事も出来ない。
「悪魔」を何かに憑ける事で初めて意味をなす。(本来は契約者自身に憑けて戦闘能力を上げる能力)
憑いているものが壊れても「悪魔」に影響は無いが、「浄化」されると消える。
「天使の援軍」との戦いで、現在七十体。
神父
男。元神父。「天使の援軍」の契約者。
天使を召喚して使役する能力。
無限に出て来るわけではない。その数約三億百六十五万人。
968 :
小ネタ:2009/10/22(木) 22:44:16.01 ID:tuLf2LNA0
「ねぇ、ちょっと話があるんだけど」
赤い靴を履いた少女にそう声をかけられて、彼らは立ち止まった
高校生くらいの少女と、20代前半と思わしき青年
少女の持っている鞄からは、可愛らしい人形が顔を覗かせていた
「赤い靴の嬢ちゃん?どうしたんだ?」
「…ここじゃあ、ちょっと」
辺りを見回し、そう呟く赤い靴の少女
ここは、人どおりの多い繁華街だ
赤い靴を交えて話すには、向かない場所だ
青年たちも察してくれたのか、話すのに適しているであろう場所まで赤い靴の少女を案内する
…人気のない、路地裏へ
「それで、どうしたんだ?」
「どうしたのー?」
ひょこんっ
少女の鞄から、人形が顔を出した
人目がないから、遠慮なく話せるという事だ
…それは、こちらも同じ
「ちょっと、見てもらいたいものがあるのよ……赤い靴」
「あぁ」
969 :
小ネタ:2009/10/22(木) 22:46:55.29 ID:tuLf2LNA0
赤い靴を履いた少女の背後に、それは現れた
その姿を見て…青年たちは、不思議そうな表情を浮かべた
いつも、どこか悟ったような表情を浮かべている青年のこんな表情は、非常に貴重ではないだろうか?
「…え、誰?」
人形をつれた少女が、どこか間の抜けた声をあげる
まぁ、わからないだろうな、と赤い靴を履いた少女は思った
自分だって、本当ならわかりたくない
「あー、やっぱわからんか。俺だ、赤い靴だ」
………
…………
「はぁっ!?」
「おぞましいけど、真実よ」
「っで、でも……女じゃん!?」
人形の少女は、赤い靴を履いた少女の背後の美女を指差し、叫んだ
……そう
美女、である
たゆんっ、となんとも重たそうな胸を揺らす、美女だ
赤い靴と呼ばれた美女は、肩をすくめて見せた
じー
状況がどんどんカオスにwww
そして支援wwww
972 :
小ネタ:2009/10/22(木) 22:51:11.43 ID:tuLf2LNA0
「だが、間違いなく俺は赤い靴だぞ?証拠でも見せようか?」
「いや、いい」
制してきたのは、青年の方
ふむ、と赤い靴を見つめ、続けてくる
「…面影が、まったくない訳ではないが。そうは言っても、すぐにはわからないだろうが」
「え……マジ……?」
じーーーーっ、と赤い靴を見つめる人形の少女
人形も、じーっと見つめていて…人形という幼女に見つめられて照れたのか、赤い靴は若干嬉しそうだ
…数秒後
人形の少女は、盛大に爆笑し始めたのだった
「…あれだ、流石にちょっと傷ついたんだが」
「いや、悪い悪い」
「そう言いつつ、何故フラッシュ連打」
見事に、人形をつれた少女に写真を取られまくっている赤い靴
元々、2メートル近くあった長身は、180p台に縮んでいて、その立派だった体格はやや華奢になっている
だが、一番目を引くのはやはり…その胸元
見事な、見事な……Gカップ
爆乳である
服装も、元々纏っていたものとは違い、女物を纏っていた
下着までは、本人の必死に抵抗により女物ではないが
ばwwくwwにゅwwうwwww
あれだ、スポーツブラとか・・それだけ大きいと無理か・・?www
974 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 22:54:09.07 ID:muSKEDEQO
Gwwww
しえん
975 :
小ネタ:2009/10/22(木) 22:57:00.18 ID:tuLf2LNA0
「あー、何か、黒服さんが女になってた時を思い出すなぁ」
「…黒服って、ドナドナの時の、あの?」
「あぁ。確か黒服さんは、マッドガッサーにくらったガスの影響でそうなっていたな」
……ガス
赤い靴の少女は、やや不機嫌に表情をゆがめた
「俺がこの姿になった原因も、多分それだ。ガスマスクをつけた黒尽くめの奴に、ピンク色のガスを吹き付けられてこうなった」
当時の状況を思い出し、赤い靴は己の迂闊さを呪った
いつも通り、弱そうな都市伝説を探していて…実際、見つけたのだ
弱そうな、ガスマスクをつけた都市伝説を
実際、あいつは戦闘力は大した事はなかったのだろう
…代わりに、自分をこんな姿にした、あのガスを使ってきたのだ
「嬢ちゃんの方は、何ともないのか?」
「赤い靴に異空間に押し込められたから、平気よ」
そう、幸いだったのは、契約者を異空間へ退避させるのは間に合ったことだ
あのガスが、ロリ相手にはどんな影響を及ぼすかはわからないが…少なくとも、契約者にガスを吸わせずにすんだ
代わりに、自分はこんな状態だが
「…で、話なんだけど」
「元に戻る手段を知らないか、とでも聞きたいんじゃないか?」
支援
977 :
小ネタ:2009/10/22(木) 23:02:13.45 ID:tuLf2LNA0
青年にそう言われ、う、と赤い靴の少女はややバツの悪そうな表情を浮かべた
しかし、背に腹は変えられない
「何とかできないかしら?……Tさん」
「そうは言われてもな。万能の力を持っているわけじゃないからな」
どこが?という視線を青年…Tさんに向ける赤い靴の少女
彼女からしてみれば、Tさんの能力は充分に万能なのだが
「申し訳ないが、元の姿に戻してやる事は、俺にはできないな」
「……そう」
「あ!でも、黒服さんは都市伝説なら、一週間くらいで元に戻ると思う、って言ってたぞ」
実際、それくらいで元に戻ったみたいだし、と
俯いてしまった赤い靴の少女に、人形の少女はそう言ってくれた
しかし、一週間…短いようで、それは長い
「その姿だと、やはり不都合があるのか?」
Tさんの、その疑問に
あぁ、と先に口を開いたのは赤い靴
「乳が重くて肩がこって」
「腕力が落ちてるのよ。元々人外の腕力だから、戦えない訳じゃないんだけど」
978 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:04:02.65 ID:SfL84T9+0
赤い靴ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうぅっwwwwwwwwwwwwwww
979 :
小ネタ:2009/10/22(木) 23:08:16.33 ID:tuLf2LNA0
赤い靴の言葉を遮り、赤い靴の少女はそう答える
そう、若干ではあるが、腕力が落ちているのだ
当然、能力で自分に備わる腕力も下がっている
戦闘力が落ちているのは、大問題だ
「仕方ない、一週間、大人しくするしかないだろ?」
「…せめて、マッドガッサーとか言うあのガスマスクの変態を倒せば元に戻ればいいんだけど」
「あ、そうだ。マッドガッサーにやられて、その姿なんだよな?マッドガッサー事態はどうしたんだ?」
「どうしたのー?」
Tさんの契約者と、人形…リカちゃんの疑問に、赤い靴はすぐに答える
「『爆乳サイコー!』とか叫びながら飛び掛ってきたんで、とっさに殴り飛ばした。
かなり高く吹き飛んでヤバイ角度で頭から地面に落ちて、首の骨でも折れたような音がしたんだが…
すぐに起き上がって何事もなかったかのように走って逃げられた」
「随分と丈夫な体の持ち主な事だ」
まったくだ
赤い靴自身も体の丈夫さには自信があるが、マッドガッサーはそれ以上じゃないだろうか?
「…とりあえず、あんたたちも気をつけた方がいいんじゃない?こんな変態まで女にしてくるくらいですもの。
かなり、節操のない相手みたいよ?」
「…見た目で変態かどうか判別するのが、至難の技だと思うのだが」
そう言って、Tさんは苦笑してくる
まぁ、そもそも、赤い靴の姿は能力を発動しない限り、一般人には見えないのだが
ギャグ補正ぱねぇwwww
ギャグww補www正ww
982 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:12:33.08 ID:SfL84T9+0
やっぱり頑丈wwwwwwwwww
983 :
小ネタ:2009/10/22(木) 23:12:39.71 ID:tuLf2LNA0
「うむ、節操がないらしい事については、同感だな」
「あぅあぅ。今世紀最大の変態かもしれないのです」
突如、その場に響いた声
ひらりっ、と…赤い靴たちと、Tさんの間に、真っ赤なマントが姿を現した
翻されたマントから、赤いはんてんが顔を出して
そして、赤マントの姿も露になる
………そして、訪れる沈黙
「うむ、言いたい事はよくわかるので、あまり胸を凝視しないでくれ。元々は男とは言え、恥ずかしい」
「あー……」
…赤マントの体格が、若干小柄になっている
そして、胸元で揺れる推定Cカップ
「赤マントのおっさんも被害にあってんのかよ!?」
「はっはっは、愛らしい幼女がいたので観察していたら、突然ガスをかけられてね」
油断した、と赤マントは笑う
ガスをかけられたさいのその様子に、赤いはんてんはじとーっ、と赤マントを睨みあげていた
「なお、その幼女はその直後に狼になって襲い掛かってきたので、私はその場から逃げた。
よって、ガスをかけてきた相手の姿は見てないんだが…まぁ、同一犯だろうな」
984 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:14:03.58 ID:muSKEDEQO
釣られるなwwww
確かにあれはロリコンホイホイwwwwww
986 :
小ネタ:2009/10/22(木) 23:16:53.89 ID:tuLf2LNA0
「お前たちの話を聞いていたら、一週間の我慢が必要ですか…その間、赤マントは女のままなのですか」
あぅぅ…と、赤いはんてんは不満そうだ
ぽつり、呟く
「…馬鹿なことを言った時、殴りにくいのです」
「普段から殴るのはやめてくれたまえ」
「…とりあえず、マッドガッサーには、仲間もいるらしいな」
赤マントの証言から、それは事実だろう
赤マントがうっかりと目を引いた幼女は、マッドガッサーの仲間だったと考えるのが自然だ
「無差別に女体化させてくんのかー……Tさん、気をつけた方がいいんじゃないか?」
「…そうらしいな」
少なくとも、知り合い二人が被害にあっている
もしかしたら、もっと被害者は多いのかもしれない
…何か、深刻そうで、そうじゃなさそうな、しかし、被害者たちにとっては、非常に深刻な事件が、学校町では起こっているようで
……本当に、ここは厄介な町だ、と
Tさんは、深くため息をついたのだった
終
987 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:16:56.81 ID:SfL84T9+0
被害者続出wwwwwwwwwwwwwww
988 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:18:16.49 ID:tuLf2LNA0
Tさんの人に剣山焼き土下座ぁあああ!!!!!!!!!!!!!orz
マッドガッサー事件に巻き込ませていただきます
多分、後で黒服Dと会う事になる…と、思う。予定は未定
ひとまず、女体化被害者二名追加だぜ
989 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:19:21.79 ID:SfL84T9+0
乙〜
この調子だと、本当に学校町が女だらけになりかねんな
今日中に次スレ行ったら何か書くかな
乙www続々すぎるwwwww
しかしその内都市伝説にも長期で効くようにパワーアップしそうな気がしてならないwww
991 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:23:05.10 ID:tuLf2LNA0
>>989 >今日中に次スレ行ったら何か書くかな
あとちょっとだから今日中には行くだろうなw
>>990 >しかしその内都市伝説にも長期で効くようにパワーアップしそうな気がしてならないwww
…それもいいなぁ…
992 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:25:44.52 ID:tuLf2LNA0
Q
なんで赤い靴は女物の服を着てましたか?
A
赤い靴「…いつもの服だと、胸がきつすぎたんだ」
Q
赤マントは女物の服を着てないですか?
A
赤マント「はっはっは、私はいつも通りの服装だ」
赤いはんてん「女物の服着た赤マントなんて気持ち悪いのです。たとえ女体化していても」
993 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:26:24.88 ID:SfL84T9+0
>しかしその内都市伝説にも長期で効くようにパワーアップしそうな気がしてならないwww
>…それもいいなぁ…
最終的にはユニコーンの角の粉末も効きにくくなってたり・・・
994 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:28:20.18 ID:tuLf2LNA0
まぁ、このカオス事態ユニコーンの角の粉末一発で解決しちゃうんで…それは、近日中になんとかならないようにする予定なり
995 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:28:29.24 ID:w+i0RzVGO
千
>>992 そらGカップじゃ男物は無理だろwww
>>993 それだと本格的にマッドガッサーをとっちめないといけない流れになるwww
997 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:30:04.86 ID:tuLf2LNA0
もう次スレたてちゃう?
998 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:30:32.72 ID:SfL84T9+0
>それだと本格的にマッドガッサーをとっちめないといけない流れになるwww
>>994 どうやらとっちめないといけないらしいな
999 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:30:57.81 ID:PUT4gqTA0
あ
1000 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/22(木) 23:31:00.89 ID:DSwca9VL0
==fニニニニP=_/_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__l~|
{]ニ{ヽi!~i!~i!~l~〕~(_))~( ̄l~ ̄l ̄ ̄=l|
~`' ̄ ̄~~ ∩(_))~ ふ∩-‐ソフー--=ll
// | |〈i!i!/
//Λ_Λ | | ~
| |( ´Д`)// <ポロリ温泉伝統製品初の支援型モルスァ試合専用ガンが
>>1000ゲット
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1001 :
1001:
16歳♀暇だから全レスします☆ こちらスネーク 1990年生まれ集まれ〜☆ 安価でお絵描き
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>>1 そっヵ、残念やわ(´・ω・`)
お 付き合ってくだしあ>< 今から元カノに痛メする
>>3 ウチは高校生だぉ☆
>>9 うはwwこれがVIPクオリティw
∩∩ V I P は ぼ く ら の 時 代 だ !! V∩
>>2 自重しろwwwww Be
ハ (7ヌ) (/ /
>>7 ブラウザゲーやらないか?
ル / / ∧_∧ || モリタポ
ヒ / / ∧_∧ ∧_∧ _( ゚ω゚ ) ∧_∧ || 埼
>>5 2chって有料なんですか?
\ \( ゚ω゚ )―--( ゚ω゚ ) ̄ ⌒ヽ( ゚ω゚ ) // 玉
>>6 え?俺マジ貧乏なんだけど
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ ゆとり /~⌒ ⌒ / O
>>8 お母さんに何て言えば
| |ー、 / ̄| //`i構って女/ F 安価で絵描くお
低 | 恋愛 | | 厨房 / (ミ ミ) | | F 14歳♀中学生処女だけど質問ある? ハ
年 | | | | / \ | | ム
齢 | | ) / /\ \| ヽ PCに詳しい人ちょっときて!!! イ ス
化 / ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ | 電車男 ミ タ
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ニュー速VIP
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