斉藤「はい、あの方々は家もなく働く先もなく貧しいものたちなのです」
唯「うー…お金をめぐんでくだせえ…」グイッ
紬「きゃっ!」
斉藤「こら!お嬢様に何をする」
唯「ひいいっ」
紬「よしなさい斉藤…」
紬(私と年が同じぐらいなのにかわいそう…)ぽろぽろ
(´・ω・`)そうなんだー
唯「お金がどうしても必要なんです…」グスッ
紬「何か深刻なわけがありそうね…」
唯「私の妹が病気になっちゃったんです…」
憂「うぅ…いー…ゴホゴホッ」
紬「まあ、大変!…私の着ているコートをあげるわ。売れば5万円ぐらいにはなるはずよ」バサッ
唯「あ!ありがとうございます!!これで妹も助かります!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 12:56:57.83 ID:bV4XiE+CO
おいやめろ
やめろ
俺なら15万出す
斉藤「乞食に施しをなさるとは…お嬢様はもっと賢くなられるべきです」
紬「え?困ってる人を見かけたら助けてあげるのは当然でしょう?」
斉藤「あの者達が本当のことを言っておられると思うのですか?」
斉藤「大方金をせびるために妹が病気などという嘘をついたに違いありません」
紬「そうかしら…」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 12:59:19.36 ID:88pS4Xr2O
甘いな俺なら30万はあたりまえ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:01:18.05 ID:DHvmxy01O
アホかおまえら
家に連れ帰って風呂に入れてメシ食わせてそのまま住まわせるに決まってんだろ
紬「てくてく」
律(へへっこんな治安の悪い場所に大層立派なお嬢様がきてるじゃねえか!)
律(まさにネギがカモをしょってやってきたって奴だな)ニヤリ
澪(うまくやれよ!お前にそそのかされて祖国を旅立ったのにこんな貧乏暮らしなんだからな!)
律(まかせとけって、生まれてこの方盗人として生きてきたこの律様にスれない財布はないんだ)
いつもの容量落とし荒らし早く来てこのクソスレ荒らせ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:03:45.93 ID:Vf+dHI18O
もうやだこのスレ
律(いくぜ!1,2,3,4!)
スタタタ
ドカッ
紬「きゃっ!?」
律「おっとごめんよ!」ダッ
律(ちょろいちょろいw)
斉藤「大丈夫ですか!?お嬢様?」
紬「ええ、私は平気よ…」
紬「!!」
紬「お父様から頂いたお守りがなくなってる…」
澪「律!うまくやったか?」
律「へへっあったぼうよ!これを見やがれ!ジャーン」
澪「おおっ立派な布の財布だな」
律「これでしばらくは生活できそうだな」
澪「ごめんね律…私が売春婦をやれば律に泥棒なんかさせなくても生活できるのに…」
律「おいおい…そんな必要ないよ、この大盗賊律様に任せておけば何もかも上手くいくって」
澪「律…」
紬「すいませんが…それを返していただけませんか?」
律「げげっ!?」
澪つけられてるじゃん、律のばか!)
律「な…なんの事かわからないなあ…お嬢さん…」
紬「それは私の父親が旅の無事を祈って私のために用意してくれたお守りなんです…」
律「えっ!?おまもり?」
ガサガサッボトッ
律(うわっ中にはただの木の板しかはいってねーじゃねーか…)
澪(ほんと使えないな…)
キモいからさっさと落とせや屑
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:20:59.91 ID:lbVh/evF0
ゴミ置き場
梓「カサカサ」
紬「どうしてスリなんて真似を…」
律「お…お前らみたいな金持ちにはわかんないだろうけどな…」
律「私達は生きていく金さえろくに手に入らないんだよ!」
律「私にはまだ幼い弟と親友を養う金が必要なんだ!」
澪「律…もうあきらめよう…」
律「澪…?」
澪「もうここまでだよ…きっと逮捕されて死刑にされちゃうんだよ…」
律「うぅぅ…ちきしょー…」
紬「あの…これ…」ガサゴソガサゴソ
律「?」
紬「少ないですけど…私の母の形見の指輪です」
律「!?」
澪「凄い…綺麗…」
紬「きっと売ればそれなりの価値になると思います。これでしばらくは生活が出来るはず」
紬「だからもう泥棒なんてやめて仕事を見つけてまじめに生きてください…」
律「あ…あんた…一体…」
澪「ありがたやーありがたやー!!」
律(こいつ…私が大切なお守りを盗んだのに…なんて優しい人なんだ…)
律「うう…グスッ…ありがとうございます!一生懸命がんばります…」
澪(これで遊んで暮らせるな!)
斉藤「本当に懲りていらっしゃいませんね」
紬「どうしても放っておけなかったんです…」
斉藤「しかし母君の指輪を手放すとは、さすがにやりすぎでは?」
紬「他人のような気がしなかったんです…どこかでお友達だったような…そんな感じがして…」
梓(どこかに残飯は残ってないですか…)
カサカサカサカサ
男「あー!またゴキブリ梓がゴミ箱をあさってるぜww」
男「石ぶつけてやれwww」
ガンガンッ
梓「いたいですー!」
日焼けて真っ黒、髪はぼさぼさ
そしてツインテールが唯一のオシャレ
それが原因でゴキブリと馬鹿にされていても…
梓「今日の収穫は、コゲたパンに賞味期限切れの牛乳ですー」
梓「いただきますです」ぱくぱく
ドンガラガッシャーン
男「おっとごめんよw牛乳の入った皿ひっくりかえしちまったよww」
梓「…」
ぺろぺろ
男「ちょww地面の牛乳を舐めだしたぞww」
女「まさにゴキブリねw気持ち悪いwwwww」
やめて><
男「大体なんだよこのツインテールwwwオシャレのつもりかよ!」
ギュッ
梓「きゃっ!?」
女「本当よねwwwゴキブリみたいだからハサミで切っちゃいましょうww」
梓「やめてくださいー」ぽろぽろ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:49:21.38 ID:rNzKUnVJ0
ゴキにゃん…
斉藤「よわいものいじめは感心しませんな」
男「あーなんだてめえは?」
紬「とっとと散りなさい、下郎共」
男「ちょwwこのマユゲはたしか紬財閥の娘さん!?」
女「あわわわわ、失礼しましたー!」
紬「大丈夫ですか?」
梓「ううぅ…ありがとうございます…」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:54:42.23 ID:rIVpNoX+O
あずにゃんはイジメられてこそだな。ゾクゾクする。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:56:31.40 ID:7jBS51gI0
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
梓「助かりました…」グウゥゥッ
紬「お腹がすいてるみたいね…」
梓は上半身裸だった、服を用意するお金もないためである
そこから見える貧乳やう浮き出たあばら骨、そして細い腕が梓の生活難を声に出さずとも感じ取れる様子だった
紬「斉藤、とにかく牛乳とパンを用意しなさい!」
斉藤「了解しました」
梓「ぱくぱくむしゃむしゃ、おいしい…」
紬「ふふ、よかったわ」
梓「はい…服まで用意していただいて本当にありがとうございます…」
あちこち青痣だらけ
そしてどこか怯えているような挙動、まさにいじめられた子猫のようだった
紬(なにか楽しいお話をしないと…!)
紬「そ、そのツインテールとてもかわいいわね」
梓「!!」
紬(あ…なにかまずい事いったかしら…)
梓「本当ですか!!」にぱぁ
紬「え?えぇ、とてもよく似合ってるわ!」
梓「うれしいですー」ニコニコ
梓「これは昔、私の友達が褒めてくれた髪型なんですよ」
紬「へえ、そうだったの」
梓「はい、いっつも私の事あずにゃんと呼んで抱きしめてくれた人なんですよ」
梓「でも治安が悪くなってから行方がわからなくなってしまったんです…」
梓「だから私の事に気付いてもらえるようにずっとこの髪型なんです」
紬(すごくうれしそうに語ってる…)
紬「あえるといいわね、その人に」
梓「はい!」
紬「それと…これをどうぞ」
梓「これは?」
紬「これは私の父がくれたお守りなんです」
紬「ここに紬家の家紋が彫ってあるんです、これを見せ付ければいじめてくる輩はいなくなるでしょう」
梓「そんなものをいただいていいんですか!?」
紬「はい♪」
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
梓「本当に…本当にありがとうございます!!」グスッ
紬「斉藤?何か言いたい事があるならいいなさい」
斉藤「僭越ながら…本当にお嬢様は甘すぎです。」
斉藤「救ってきた方々の誰もがきっとお嬢様の事を心の中ではいい金ヅルだったとしか思ってないでしょう」
斉藤「しかもお嬢様が身につけていた高価なものをすべて与えてしまうなんて…」
紬「これでいいのよ、斉藤」
紬「人間はみんな助け合って生きていくのが当然なんだから」
数日後
紬財閥は奴隷同然に労働させられた者達のクーデターによって破滅した
斉藤「お嬢様…私もこれで任を解かせていただきます…」
紬「斉藤…いままでありがとう」
斉藤「それでは失礼します」
紬(私もホームレスになっちゃった…)
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 14:38:57.84 ID:bV4XiE+CO
紬家とか紬財閥ってなんだよ
琴吹だよな常識的に考えて
まあいいじゃん
まぁ琴吹だろうな
なんつーか、ザ・美談だね
紬がひたすらいい子なssを書きたかったんですよ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 14:49:18.31 ID:rNzKUnVJ0
いいから続けろ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 14:54:20.64 ID:bV4XiE+CO
ならもっと平和な世界でいいじゃん●すぞwww
でも悪くないと思います
かききれよ
>>44 あ?やんのか?俺の攻撃力280000なんだけどwwww
もう少しで終わります
ホームレスになってわかった事
それは誰も助けてなどくれないという事だった
あの斉藤でさえ金の切れ目は縁の切れ目だった
紬「寒い…毛布が欲しい…」
>>44 >平和な世界でいいじゃんですぞ
なんだただのモップか
もし父親のお守りがあれば、母親の形見があれば
あのとき与えたコートがあれば…お金があれば…
いま紬がこうして寒さと飢えを感じることはなかっただろう
しかし…
紬「目を閉じると思い出すわ…」
―――あ!ありがとうございます!!これで妹も助かります!
―――うう…グスッ…ありがとうございます!一生懸命がんばります…
―――本当に…本当にありがとうございます!!
紬「ふふ…」
あの時助けた人々の感謝の言葉は紬の誇りとなっていた
後悔など微塵もなかったのである
よし続けろ
かくぞ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:17:21.54 ID:Kf3z4vwlO
ムギュー
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:34:00.18 ID:UxoMyNWH0
ほ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:36:47.14 ID:NdQ8tQUvO
しゅ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:54:59.26 ID:Kf3z4vwlO
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 17:15:07.57 ID:EWtLzrryO
むぎゅ………君のためなら俺働くよ…!
いや働けよ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 17:58:08.81 ID:pVPXzrwZO
ほ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 18:06:00.72 ID:oERue8wbO
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 18:24:47.23 ID:Kf3z4vwlO
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:04:00.95 ID:spIpdc3qO
まだ書いてないのかよ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:34:50.76 ID:Lhanc3U9O
腹筋スレでも開いたのか?
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: