1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:19:45.31 ID:emHX8ihr0
▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい
▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・【!】お題:保守=ただ保守するのも何だから小説風に保守する=通常作扱いにはなりません
▽規制されている方へ
・
>>1から辿って行けるまとめ板に、規制者スレがあります。
そちらの方に投下していただければ、心ある人が転載してくれます。
▽その他
・作品投下時にトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
・ただし、作品投下時以外のトリップは嫌われる傾向にありますのでご注意を
▲週末品評会
・毎週末に週末品評会なるものを開催しております。小説を書くのに慣れてきた方はどうぞご一読ください。
wiki内週末品評会:
http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%BD%B5%CB%F6%C9%CA%C9%BE%B2%F1
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:20:38.66 ID:emHX8ihr0
現在、週末品評会181stの投票受付中です。今回の品評会お題は『犬/猫』でした。
投稿された作品は■まとめ
http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1253288790/l50 -週末品評会181st- にてご覧頂けます。
投票期間は2009/09/22(火)24:00:00までとなっております。
感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)
******************【投票用紙】******************
【投票】:<タイトル>◆XXXXXXXXXX氏
【関心】:<気になった作品のタイトル>◆YYYYYYYYYY氏
<気になった作品のタイトル>◆ZZZZZZZZZZ氏
**********************************************
― 感 想 ―
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書いている途中の方は是非。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:21:58.71 ID:emHX8ihr0
― 第百八十一回 週末品評会一覧 ―
No.01 見上げる空には (お題:猫) 0/3 ◆C8rbp8eahM氏
No.02 ニャース工場 (お題:猫) 0/1 ◆XUJnAVCyr2氏
No.03 自由の価値 (お題:犬) 0/5 ◆7cy2QI8jBM氏
No.04 ドッグフード (お題:猫) 0/5 ◆/ks5Y92PHE氏
No.05 おじいちゃん (お題:猫) 0/5 ◆fSBTW8KS4E氏
No.06 バカ犬キュウ公 (お題:犬) 0/5 ◆7cy2QI8jBM氏
No.07 トム (お題:猫) 0/5 ◆zH52hPBzFs氏
No.08 縁側で。 (お題:猫) 0/4 ◆RURI/.bcvc氏
No.09 カレントデジタル (お題:犬) 0/1 ◆pxtUOeh2oI氏
No.10 品評会用作品 (お題:犬) 0/5 ◆xJowo/pURw氏
No.11 猫のいる日常 (お題:猫) 0/5 ◆rmqyubQICI民
No.12 愛犬家と私 (お題:犬) 0/5 ◆IFmeJ5U99w氏
No.13 記憶の中の死体は生きている犬に似ている (お題:犬) 0/3 ◆/sLDCv4rTY氏
No.14 空猫ばしり (お題:猫) 0/5 ◆DSM7XB0fYQIy氏
No.15 お母さまが見てる (お題:猫) 0/5 ◆h97CRfGlsw氏
No.16 青いバナナ (お題:犬) 0/5 ◆eeBRZzl9kY氏
No.17 ロボット (お題:猫) 0/2 ◆ytqbKw3zqk氏
No.18 桃源郷ショートノーティス (お題:犬) 0/1◆M0e2269Ahs氏
時間外No.01 ディナイアルSの女 (お題:犬) 5/5 ◆QIrxf/4SJM
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:23:21.08 ID:emHX8ihr0
コピペ終わり
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:29:09.45 ID:0Ni5Nll30
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:29:18.40 ID:a03h9RhY0
いちおっつ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:30:11.58 ID:Y1Bz8ahFO
いちおつ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:32:53.28 ID:BM0sUgLF0
(( ) z
____( )) z
∧_∧ /__ o、 |、 お湯を沸かしているけれど
( ´・ω・) | ・ \ノ べ、別に
>>1の為じゃ・・・
旦 o) | ・ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,.- 、
(⌒ヾ::)) ((⌒:::Y⌒::⌒::Y⌒'::))⌒´ ⌒)、_
_ノ ::: ) )) (( ::;ノ ::人 :ノ:: ::⌒) ((_,: `))
((__ノ( ::: )::) (⌒ー--‐'^ー' "ー〜'⌒)Y⌒ :_)'⌒
( ::: )) ( )) __) _,(⌒ `ソ´
( )ニ〜' _ノ( :::ノー' ( ⌒)
( ⌒) (⌒:::)⌒ ー'⌒) ((⌒::: `ー ))
ー--ニニニ( ⌒)) (⌒こノ :::)´ _ノ
( )) ,(⌒Y´` :rー' ̄ ノ(
( :::) (:: )) ノ :::ノ _ノ ((´ ))
_ノ⌒:::))、_ ( ((−、_,.〜^ー-、(⌒' Y⌒)
____(⌒:::::⌒ ⌒:)) `ー-( :::(⌒ :::ー' :::: _ノ
∧_∧ /__ o、 |、ー-‐'⌒ー' -ー' ´ー〜'⌒ー-、_)-ー'⌒ー'´
( *・ω・) | ・ \ノ
旦 o) | ・ | ( :::)
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:42:32.51 ID:Y1Bz8ahFO
あげ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:51:56.46 ID:avidn8lN0
何気にdat落ちしたの久しぶりじゃないか?
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:52:34.41 ID:0Ni5Nll30
シルバーウィークだからしょうがない25分くらいで落ちたのかな
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:01:44.76 ID:Y1Bz8ahFO
あげーる
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:04:51.16 ID:J/FRiHNc0
もらったお題で書けない・・・
誰かお題ください
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:06:01.21 ID:0Ni5Nll30
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:14:32.76 ID:J/FRiHNc0
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:17:52.52 ID:BHpluEMYO
オダイヲクダサイ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:19:19.00 ID:0Ni5Nll30
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:20:38.57 ID:4L5w5+bq0
>>19 窓を開ける
全館投下します。
全部で七レスくらいです。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:21:19.62 ID:4L5w5+bq0
No.01 見上げる空には (お題:猫) ◆C8rbp8eahM氏
全体的に優しい感じがするのが良かったです。幽霊が空に溢れていて、
とても混雑しているという設定も好き。でも、その世界をギャグっぽい
世界にする必要があったのかな、とも感じました。
読み返したときに、アレキサンダー大王(アレキサンダー大王に
ごめんなさいしておきなさい)とかでちょっとげんなりしました。
あと、一文をとりだして読んだときにちょっとおかしいかな?と
思う点がありました。特に序盤。
--------------------------------------------------------------------------------
No.02 ニャース工場 (お題:猫) ◆XUJnAVCyr2氏
最後の毎分百個のところで、なんとなく電車の中でやってる番組を思い出しました。
「一秒の世界」とかいうやつ。あれの地雷の回は中々衝撃的でした。
作品についてです。空しさ、というかくだらなさ、とかが文体から滲み出ているのが
良かったです。でも、この作品が何を表現したかったのかは自分にはよく判らなかったです。
読み取れなかった。この世界は、現実の世界の何についてを風刺した世界なんだろう。
--------------------------------------------------------------------------------
No.03 自由の価値 (お題:犬) ◆7cy2QI8jBM氏
もし犬にそれだけの知能があったら、やっぱ「自分の犬種は○○だから〜」みたいな
ことを思うのかなぁ。色々考えることが多くて、ちょっと面白かったです。
妙に人間くさい犬が面白かったけれど、こういう展開で、こういう締め方をするんだったら
この人間くささは失敗なんじゃないかな、と思いました。あまりにも知能が高すぎて、
人間的すぎる気がします。この世界で、犬が犬の仕事を喜ぶのは、奴隷根性にも似たような
ものなんじゃないかと思って、個人的に楽しめませんでした。
犬の知性レベルは遺志の伝達は出来る程度で、精神も人間とは異なるもの、とした方が
良かったんじゃないかと思いました。それで今のラストに繋がる話になるかはわからないですが。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:22:16.81 ID:4L5w5+bq0
No.04 ドッグフード (お題:猫) ◆/ks5Y92PHE氏
もう少し地の文の流れに区切りが欲しいかなー、と思いました。
ラップを聴いているみたいだった。文字がトウトウと流れていく感じで、
文章を頭にいれるのに少し苦労しましたです。一文一文を切り抜いて
読むと硬質でいい感じなので、もったいなぁと思いました。こういう話なら、
もっと一文の文章量を落とした方がいいと思う。
最後の三人称の部分は、どうなんだろう、と思った。この終わり方は
自分は好きで、なおかつこれが三人称でなければ書けない文章なのはよくわかるけど、
それならむしろ全体を三人称にするべきだったんじゃないか、と思いました。
--------------------------------------------------------------------------------
No.05 おじいちゃん (お題:猫) ◆fSBTW8KS4E氏
この品評会が終わったら、職員室まで来るように。
--------------------------------------------------------------------------------
No.06 バカ犬キュウ公 (お題:犬) ◆7cy2QI8jBM氏
面白かったです。でも、主人公の思想に共感が持てなかったのが辛かったです。
キュウは、愛嬌たっぷりで、すごく可愛いい。
だから、中盤、主人公はなにを悩んで居るんだ?と思いました。こんな可愛い犬の何が
不満なんだ、と。服汚すくらいいいじゃないか、と。
あと、「真っ黒」という表現にちょっとだけ違和感を感じました。ペンキを塗りたくった
ような、本当の真っ黒を想像していたので。ああ、飛びかかられて土とかで汚れたのね、
ということに気付くのにちょっと時間がかかりました。
--------------------------------------------------------------------------------
No.07 トム (お題:猫) ◆zH52hPBzFs
自作です。推敲しつつ読み返したときに、投下がすごく怖くなった作品でした。
設定無理有るよね。ごめんなさい。わかってはいたんだ。
主人公達が知っている猫はトムとジェリーのトムだけで、それ故に猫という生物について、
猫とネズミの関係について少し誤解をしているという話でした。
犬や猫のプリティさに対抗出来るのは、子持ちのおっさんしかいないという信念で書きました。
伝えたかった情景と感情を、伝えられる文章に出来なかったことが凄く悔しいです。
文才欲しいよね。頑張ろう。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:23:09.62 ID:4L5w5+bq0
No.08 縁側で。 (お題:猫) ◆RURI/.bcvc氏
少年少女に擬人化する必要があったのかな、と思いました。
最初から犬と猫の姿で良かったんじゃないかなぁ。
「どうして死んだんでしたっけ」という一文は、あまりにも無神経すぎる気がします。
話の流れとして死因の説明が必要だったんでしょうけど、もう少し
スムーズにそう出来る展開に出来たのでは、と感じました。
最後のシーンは綺麗ですね。犬と猫、人間のシーンはそれぞれが
完全に独立しているように見えてしまうので、少なくとも同じ縁側であることを
読者が意識できるからくりをどこかにいれることが出来ればより良くなったんじゃないかと思います。
--------------------------------------------------------------------------------
No.09 カレントデジタル (お題:犬) ◆pxtUOeh2oI氏
これは、何か小説を読む前に共通のベースとなる認識が必要なのかなぁ。
キリストに対する信仰のベースとして書かれる小説やその他の芸術作品の意味を、
仏教徒では本当の意味で理解できないようなものなのかな、と思いました。
犬を飼ったことがある、というのがこの話を理解するためのベースなのかな。
自分がわからないのは。そのせいだろうか、なんて思いました。
とにかく、主人公がモコから何故ブレーキが無いと感じ取ったのか、
それについてなぜ「ありがとう」とお礼を言ったのかが、よくわからなかったです。
犬が主人への友愛なのか忠誠なのかは知らないけれど、躾は犬にとっての「ブレーキ」では
ないのかな。或いは、ブレーキが無い、じゃなくて犬には必要は無いってことなのか。
--------------------------------------------------------------------------------
No.10 品評会用作品 (お題:犬) ◆xJowo/pURw氏
なんだか色々と細かいところで気になる点もあったけれど、丁寧に書かれていた文章が
とても良かったです。最初の方の、主人公がナツに色々と話しかけながら散歩をするシーンが
すごく好き。それ故に、「人間と犬とでは言語どころか意識の時点で、まったく異なる〜」
で始まる文章がとても残念でした。この主人公には、そんなことを言って欲しくなかった。
最後の一文が、あまりにも客観的すぎて気になりました。これは「真っ直ぐに下りて行った」
よりは「真っ直ぐに下りた」であくまで主人公の視点で止めた方が余韻的にもよかったんじゃないか
という気がします。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:23:16.49 ID:UfQHkS6e0
おだいちょうらい
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:23:20.11 ID:BHpluEMYO
>>20-22 やってみます
前回「ありきたり」という感想ありがとうございました
次はありきたらないものを書くよう努力します
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:23:25.90 ID:Y1Bz8ahFO
さる
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:23:50.48 ID:4L5w5+bq0
No.11 猫のいる日常 (お題:猫) ◆rmqyubQICI氏
これも丁寧な作品だなぁと思いました。家族の生活が想像出来てよかった。
いい家族だとおもました。文章も丁寧で読みやすかったです。
粗という粗が殆どないなぁと感じました。
というわけで、あまり言うことは無いです(ごめんなさい)。
--------------------------------------------------------------------------------
No.12 愛犬家と私 (お題:犬) ◆IFmeJ5U99w氏
作者様の狙い通りなんだろうけど、怖かったです。展開が進んだ以降が、
とにかく怖かった。いいホラーだと思います。夢に出てきそうだ怖いです。
文章は丁寧で硬くてホラーらしくて良かったと思うけれど、前半は特にもう少し
文章に切れ目があってもよかったんじゃないか、と感じました。ここまで詰め込む必要は
無かったんじゃないかなぁ。
あとは、まがりなりにもペット関連の会社の社長が、暗い夜道を車道で散歩はしないんじゃ
ないかなー、とも思いました。狂気的なものでもなんでもいいから、そういう理由が欲しかったです。
--------------------------------------------------------------------------------
No.13 記憶の中の死体は生きている犬に似ている (お題:犬) ◆/sLDCv4rTY氏
もちろん、わからなかったです。そりゃあもう、わかりませんでした。
わからなかった作品に対してこういうことを言うのも作者様からみたら不本意なことかも
しれませんが、この作品は好きです。考えていることについて併走してもらっている感じが。
いや、自分が併走しているのか。とにかく、暖かい感じがします。
最後のかいいぬのコメントは、もうどうしようと思いました。
--------------------------------------------------------------------------------
No.14 空猫ばしり (お題:猫) ◆DSM7XB0fYQIy氏
面白かったです。話の終わらせ方が好き。
最初の二行は、これでよかったのかなー、という風に感じました。三人称で文章を綴るなら、
少なくとも冒頭の二文を独白にするべきではないと思う。あるいは、そのあとにそれが誰かの心中の声で
あることを明示するか。普通に一人称の話だと思って読み始めたので、ちょっと混乱しました。
猫を人型にする必要性がどこにあったのかが、すごくしりたい。猫は猫だからいいんじゃないか。と
思います。文章は漢字をひらいたほうがいいところがちょっと多いかな、と思ったけれど読みやすかったです。
あとは主人公がもうちょっと小学六年生らしさが欲しかった気がします。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:24:34.94 ID:4L5w5+bq0
No.15 お母さまが見てる (お題:猫) ◆h97CRfGlsw氏
「彼」について2レス目以降、読者の共感から外れさせておいて、
主人公だけに読者の心情をあつめる、という形式はなるほどなぁと思いました。
そして、最後に主人公まで、あー。あー。と思わせる頃にはもうほのぼのとした気持ちで
何もつっこめなくなりました。こういう作品はずるいよ。主人公かわいいんだもん。
楽しく読めました。
--------------------------------------------------------------------------------
No.16 青いバナナ (お題:犬) ◆eeBRZzl9kY氏
面白かったです。語り部の猿が猿らしい(いや、実際に猿がどんなことを考えて
生きているのかなんて知らないけどさ)考え方をしていたのが良かったです。
犬もかわいかったし。前半の軽くて明るい感じがあったから、4レス目以降の展開が
引き立ったんだと思います。実際は仲がいいことを表現できていたから、
後半の、変わらない淡々とした口調がより寂しさを際だたせることに成功したんじゃないかな、と。
いい作品だったと思います。
--------------------------------------------------------------------------------
No.17 ロボット (お題:猫) ◆ytqbKw3zqk氏
読んでいて、情景はすごく想像出来ました。多分、作者様が狙った通りの不快感だったんだと
思う。でも、この不快感は何も産み出さないなぁとも思いました。
せつないとか、悲しいとかも、あまりないです。最初から主人公の彼女を突き放した視点で
描いているからな気もします。せめて、彼女に対して少し共感が出来たのならまた違ったのでしょうが。
誰の小説だか忘れたのですが、飛行機事故か何かで墜落した主人公が、愛犬に貪られる話を
思い出しました。あれも後味の悪い小説でした。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:25:24.34 ID:4L5w5+bq0
No.18 桃源郷ショートノーティス (お題:犬) ◆M0e2269Ahs氏
No.03の作品と一緒で、もう少し世界観について説明が欲しいな、と思いました。
細かい設定とかはいいんだけれど、どういう世界であるか、読者が読んでいて想像するための
手助けとしての世界観の説明はあってしかるべきだと思います。
主人公が犬なのはわかるんだけれど、犬の彼が何故手紙の題材を知っているのか、
それはただ単に聞いただけなのか、それとも字が読めるのか。前者なんだろうけど、
思考がやけに理知的な人間のそれだし、字くらい読めても少しもおかしくないよなぁ、とか
そんなことを考えながら読んでいました。
この世界で、戦争が終わったことを祝福します。おめでとうございます。そういえば
BNSKって戦争ものって少ないよね。やっぱ掌編でやるには大変なのかな。
--------------------------------------------------------------------------------
時間外NO.01 ディナイアルSの女 ◆QIrxf/4SJM氏
もう少し作品の中に猫を絡ませて欲しかったです。会話の中でのダシとして使うか、
あるいは主人公の頭の中によぎるか、程度でもいいので。それだけで色々、全然違ったんじゃ
なかろうかという気がします。文章の読みやすさ、そして軽薄な空気に関しては言うこと無し。
でも、今までの氏の作品の先入観があるからか、主人公が妙に背伸びしている小学生のように
思えました。なんだろう。彼女が大人になるために不足しているものはなんだろう、とか
思いました。
--------------------------------------------------------------------------------
総評です。
犬や猫なんかの動物の視点で書いた小説は、やはり動物の視点であって欲しいなと思いました。
あまりにも人間すぎる気がします。そういう意味ではNo.16の語り部が一番、人間らしくなく、
犬や猫としての文章を 猿だった。語り部、サルでした。なんでもない。
人間の視点で書かれた作品の大半が、死についてをテーマにしていたのは興味深かったです。
自分の個人的な見解としては、ペットを飼っていて、かつペットとの間にやがて来る別れが怖いなら、
怖いほど、小説を書けばいいと思うです。ペットとの別れについて書かれた小説を読めばいいと思います。
小説で人生の追体験が出来るならば、きっと将来、あなたが愛する生命との別れが来たときに、
きっとその体験が生きると思うです。悔いの無い、別れ方をするための力になってくれると思います。
自分はそう思います。そうだといいな、と思います。
今回の品評会の全館は、最初から最後まで楽しく書けました。よかったです。さあ、投票どうしよう。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:26:10.12 ID:4L5w5+bq0
投票します。
******************【投票用紙】******************
【投票】:
No.12 愛犬家と私 (お題:犬) ◆IFmeJ5U99w氏
No.16 青いバナナ (お題:犬) ◆eeBRZzl9kY氏
【関心】:
No.05 おじいちゃん (お題:猫) ◆fSBTW8KS4E氏
No.13 記憶の中の死体は生きている犬に似ている (お題:犬) ◆/sLDCv4rTY氏
No.14 空猫ばしり (お題:猫) ◆DSM7XB0fYQIy氏
No.15 お母さまが見てる (お題:猫) ◆h97CRfGlsw氏
**********************************************
好きな作品がたくさんあって、投票や関心票を
どの作品にいれるかを悩むのは贅沢で、幸せです。
お疲れさまでした。ではまた、次の品評会で。
全感おつ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:33:29.19 ID:Y1Bz8ahFO
全館投票おつ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:35:00.79 ID:z0tddgau0
全館乙です
なんか久しぶりに来てみたら品評会の作品がいっぱい
というわけで久しぶりの俺にお題ください
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:35:57.35 ID:avidn8lN0
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:36:24.82 ID:z0tddgau0
夜なべ了解しました
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:37:08.08 ID:4L5w5+bq0
>>26 あー、ごめんなさい。
お題は「カッパ」で
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:40:15.75 ID:z0tddgau0
カッパも了解しました
お題くれー
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:44:01.45 ID:BIp+DmsIO
危ない。普段暇なのに休みに仕事ぶっ込むクソ会社のせいで全部見れない所だた
43 :
◆DSM7XB0fYQIy :2009/09/22(火) 23:51:08.15 ID:BIp+DmsIO
とりあえず急ぎ投票、全巻は12時以降に
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.07 トム (お題:猫) 0/5 ◆zH52hPBzFs氏
No.15 お母さまが見てる (お題:猫) 0/5 ◆h97CRfGlsw氏
【関心】:No.03 自由の価値 (お題:犬) 0/5 ◆7cy2QI8jBM氏
No.05 おじいちゃん (お題:猫) 0/5 ◆fSBTW8KS4E氏
No.16 青いバナナ (お題:犬) 0/5 ◆eeBRZzl9kY氏
**********************************************
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:54:28.32 ID:7HdT0v7r0
お題くださいな
46 :
◆DSM7XB0fYQIy :2009/09/22(火) 23:56:47.57 ID:BIp+DmsIO
そうだ別に作品じゃないし全巻と投票が重なってカオスってもいいのか
全巻投下
47 :
◆DSM7XB0fYQIy :2009/09/22(火) 23:58:09.33 ID:BIp+DmsIO
No.01 見上げる空には (お題:猫) 0/3 ◆C8rbp8eahM氏
語り手が猫だってぼやかす必要あったかこれ?しかも幽霊パートと猫パートが変に分離してる。せっかく前半部分楽しかったのに。後半いらないよ。多分バッサリいった方がいい。
「ここがその天国だからじゃないかな」風呂敷広げたらしまわないと。この後に猫につなげる為のよく分からないセリフが入るね、多分ぼやかしたののほのめかしだろうけど。
「キミにとってはそうだろうね。死んでいるとはいえ、ヒトがネコのように自由だと言うのは、キミには耐えられないだろうね」猫がそんな事思うだろうか?うーん。
そんな感じで結局、世界観まるごと投げっぱなしジャーマンだなと思った。微妙だった。猫が生き返ったのなんか二三行でいいよ。ちゃんと風呂敷しまって欲しい。いっぱい書いてください。
No.02 ニャース工場 (お題:猫) 0/1 ◆XUJnAVCyr2氏
藤子不二雄Fの短編みたいだと思った。将来起こりえる話かもなー。
でもあれだよ、わざわざそんな事しなくても倫理観もない生き物でもないロボットならさ、
それこそ転売屋とかに原付ってレベルじゃないくらい重宝されると思うんだよなー。少し引っ掛かった。
No.03 自由の価値 (お題:犬) 0/5 ◆7cy2QI8jBM氏
擬人化された犬……だと!?これはディズニー的な世界観でオッケーなのでせうか。ふむふむなかなか。
なんだろう。ネタ的な話をこんなに真面目にやられるとは思わなかった。絶対オチみたいのが来ると思ってたから。面白かった。
でもなんだか捻れのある面白さだった。鉄腕アトムみた時の感じかな。あれもロボットの立場に真剣にたった話だったと思うから。
No.04 ドッグフード (お題:猫) 0/5 ◆/ks5Y92PHE氏
ふーん、たぶんこれは面白い。あんま見てないけど。なるほどなるほど。うん、雰囲気小説だ。
満子なんでサンドバックなんか買ったんだろ、ダイエットとかかなとかならそんなに必死になるかなとか突っ込みどこは満載だけど、概ねいい感じだったと思う。
あんまあれだよね、オチとかもいらない感じだね。はまる人にははまるんだろな、ずっと漂う感じかと。良かったと思います
No.05 おじいちゃん (お題:猫) 0/5 ◆fSBTW8KS4E氏
なごみ系のいい話だ……って思ってたらうちゅーじんとか出てきちゃった、そんなアホな。おいおい、最後の方筆者はっちゃけすぎだろ。なんというノリノリ、まさしく輝けサンシャイン。
あー、まだ映画見てないから分かんないけど、サマーウォーズってこんな感じなのかなって思った。達兄のあの曲マジ最高。たぶんそれよりはこっちの方がもっと滅茶苦茶なんだろうけど。
超展開とかそんなだろうな。ギリギリ崩れるか崩れないかって危うい所で、曲芸でもしてるみたいにまとめてて非常にうまかった。
No.06 バカ犬キュウ公 (お題:犬) 0/5 ◆7cy2QI8jBM氏
うんうん、今回なごみ系がもっと多いのかと思ってたら、純粋なのはこれが初めてぐらいの予想外さなのな。まったく、魑魅魍魎しかいないこのbnskに可愛いらしさとか期待した俺がとことんバカだったよ……
キュウかわいいよキュウ。なんで動物とかって泥んこになるのが好きなんだろ。確か体臭とかがあれだった様な気はするけど、それにしてもやつらはテンション上がりすぎな希ガス
語り手がちょいツンなんですね、分かります。ひこつれないいよひこ。なごんだ。訛りがいい味わいです。
48 :
◆DSM7XB0fYQIy :2009/09/22(火) 23:59:02.20 ID:BIp+DmsIO
No.07 トム (お題:猫) 0/5 ◆zH52hPBzFs氏
相変わらず引き込まれる文章だのう。設定の奥行きがすごー。どんだけ練り込めばここまで行くのか。ちょっと書いてる所見せてほしいぐらいだ。
おやじいい味だしてんなー、よっ、この鰹昆布野郎!ふーんネコはトムジェリか。なんで出生率下がったんだろ。この筆者のことだ、なんかいかんともし難い理由が用意されてる希ガス
あああああ、もうううこの筆者はもううう。分かりましたはい、完璧ないい話でした。そしてお前には改めてこう言いたい、ちゃんとスレタイ読めと。
No.08 縁側で。 (お題:猫) 0/4 ◆RURI/.bcvc氏
雰囲気は嫌いじゃなかった。しかも別にこの二匹?二人?が死んでようが生きてようがあまり関係ない世界観な気がした。そこに重きを置いてないというか。
CLANPとか確かこんな感じだっけ。あんま生死に文数割いてもなってなった。どんどん滑ってるというか。微妙だった。もっと突き抜けてほしい。
No.09 カレントデジタル (お題:犬) 0/1 ◆pxtUOeh2oI氏
ああ、踏み越えちゃいけないラインだ。たまに見えちゃうよね、これやったら人じゃなくなるんだろうなって線。
あるんだろうね。俺はなんだろ、わかんね単にビビりなだけかも。うん、そんな立派な理由ないや……頑張って生きよう……
感慨深い話だった。しかし最近短レスの多いな。どっかに送る長編でも書いてるのか、それなら頑張れー。
No.10 品評会用作品 (お題:犬) 0/5 ◆xJowo/pURw氏
ふむ、真面目に正攻法で書いてるな。逆に新鮮です。つーかこういう話を書かなきゃいけなかったんだな。書きたいの書きまくっちったよ。
ナツ渋いな。自分不器用ですからとか言いそうだ。うーん?ちょっと展開無理じゃね?散歩に行きたがるナツがそのまま死ぬにしてもさ、なんかこうそれなりの理由がさ。
ほら、印象的に使ってる丘の公園で何かあったとかだから行きたがっててとかさ。これだとちょっと唐突だよ。
普通の体験談とかなら分かるけど、小説のいう形式でお約束みたいのはやっぱりあるわけで、泣けないのはどうなんだろうと思った。
No.11 猫のいる日常 (お題:猫) 0/5 ◆rmqyubQICI氏
えー、この話は結局なにを伝えたいんだろう。三レス目まで来てるけど、体験談がずっと語られてるだけのように見える。とりあえず長い。
死んだ……。え?……新しいの飼うの?ワケわからんちん……。まだ小説になっていません。たくさん書いてください
No.12 愛犬家と私 (お題:犬) 0/5 ◆IFmeJ5U99w氏
おわ、ひいちゃった。人の事言えないけど、なんか文が詰まってて読みにくいな。
うーん、おじいちゃんいい人だけどこんな風にあっさり割り切れるのはどうかと思うな。変だ、複線かな。その後でますます複線臭い。
亀のスープくせぇ。ああ、だろなと。もうちょい隠してください。意外な所からでないとこういうオチは効いてきません。ただ丁寧に書かれていたのは良かったと思う。
49 :
◆DSM7XB0fYQIy :2009/09/23(水) 00:00:02.61 ID:CyM4u0k6O
No.13 記憶の中の死体は生きている犬に似ている (お題:犬) 0/3 ◆/sLDCv4rTY氏
うざっ。バカは変に小難しい事考えない方がいいのに。まぁでもいるよな、こういう奴……ああああ自分の黒歴史が記憶の中からどろどろ出てくるうううう。
は?うわマジうざっ!死ねとか言う奴は死ねっ!……最後のはポストペットとかかな?なかなかよく痛い人物が書けてたと思う。最後は淋しさすらにじみ出ていた。なるほどなと。ガッテンガッテン
No.15 お母さまが見てる (お題:猫) 0/5 ◆h97CRfGlsw氏
うん、面白そう。狐っ娘かな。ああ、石像のお母さまが見てる所でデートしちゃってるんだ。気まずすぐるwwwはいはい、それで猫舌言われてそれ違うってなったんだ。
うん、別にぼやかす必要ないと思う。最初から分かっててもヒロインだけでかわいいし十分読めるよ……って一レス目で出したか。まだまだなんか読み所が用意されてるんだな、オラわくてか(ry
へ?猫だと勘違いしてるって思わせる様なシーンあったか?ああ、一行じゃあんまり分かりづらいな。なんか超展開になってきそうだなー。
ぬぅ、男は猫ミミ萌え属性なり。しかも少し変人である模様。至急新たな対応策を求む本部どうぞ……本部?!……逃げ出しやがった……うんうん。良かったよヒロイン良かった……よ?
はい面白かったです。長編の方も頑張れー。
No.16 青いバナナ (お題:犬) 0/5 ◆eeBRZzl9kY氏
なんか西遊記っぽいな。でも犬と猿って事は桃太郎か?違うな現代なのか。へー、動物視点の話なんだ。
まさかのなごみ系だ、予想外です。二匹ともナイスキャラですwwふむむ会話の運びかたもいい。
あ、いい話だった。ちょっと泣きそうになったよ。もうちょい最後わざとらしいくらいやってくれたら泣いてたね。面白かったです
No.17 ロボット (お題:猫) 0/2 ◆ytqbKw3zqk氏
読みやすい。筋だけでも読めるもんなんだなと思った。寂しさっていうのは暴力的なくらい強い力を持ってるよね。
なんだか悲しくて虚しいだけのそんな話だった。筆者は何が伝えたいんだろう。よく分からなかった。淡々とした文章は良かったと思う
No.18 桃源郷ショートノーティス (お題:犬) 0/1◆M0e2269Ahs氏
よく分かんない。地雷を探す犬とかなの?それにしては手紙も読めるし、なにそのスーパードック設定。ごめんパス
50 :
◆DSM7XB0fYQIy :2009/09/23(水) 00:03:04.34 ID:CyM4u0k6O
力作が多くて楽しめました。参加した方、全巻、運営その他諸々の方々お疲れさまです
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:04:54.79 ID:9cgEetxd0
お題・・・
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:07:07.66 ID:Q34DtPze0
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:09:03.41 ID:Q34DtPze0
いつのまにやら休みも最終日ですね。
投 関
− 2 No.01 見上げる空には (お題:猫) ◆C8rbp8eahM氏
1 2 No.02 ニャース工場 (お題:猫) ◆XUJnAVCyr2氏
− 2 No.03 自由の価値 (お題:犬) ◆7cy2QI8jBM氏
− − No.04 ドッグフード (お題:猫) ◆/ks5Y92PHE氏
− 5 No.05 おじいちゃん (お題:猫) ◆fSBTW8KS4E氏
1 1 No.06 バカ犬キュウ公 (お題:犬) ◆7cy2QI8jBM氏
4 − No.07 トム (お題:猫) ◆zH52hPBzFs氏
− − No.08 縁側で。 (お題:猫) ◆RURI/.bcvc氏
− − No.09 カレントデジタル (お題:犬) ◆pxtUOeh2oI氏
− − No.10 品評会用作品 (お題:犬) ◆xJowo/pURw氏
− − No.11 猫のいる日常 (お題:猫) ◆rmqyubQICI氏
1 − No.12 愛犬家と私 (お題:犬) ◆IFmeJ5U99w氏
− 2 No.13 記憶の中の死体は生きている犬に似ている (お題:犬) ◆/sLDCv4rTY氏
1 1 No.14 空猫ばしり (お題:猫) ◆DSM7XB0fYQ氏
3 2 No.15 お母さまが見てる (お題:猫) ◆h97CRfGlsw氏
1 1 No.16 青いバナナ (お題:犬) ◆eeBRZzl9kY氏
− − No.17 ロボット (お題:猫) ◆ytqbKw3zqk氏
− − No.18 桃源郷ショートノーティス (お題:犬) ◆M0e2269Ahs氏
− − 時間外No.01 ディナイアルSの女 ◆QIrxf/4SJM氏
ということで優勝は『No.07 トム (お題:猫)』を書いた◆zH52hPBzFs氏です。おめでとうございます。
お題発表時期の発表その他諸々、語尾に「にゃー」をつけてお願いします。
皆様お疲れ様でした。
◆zH52hPBzFs氏おめー
にゃー吹いたww
お題くれ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:23:38.70 ID:ey1vHFd4O
優勝者おめ
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:28:23.72 ID:JpiMqwhu0
◆zH52hPBzFs氏おめでとう
今回の品評会は結構楽しかったなぁ
かなりきつかったけど参加してよかった
◆zH52hPBzFs氏おめでたー
初参加ながら得る物が多い品評会でした
次回を楽しみにしてます
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:35:01.69 ID:5Ca9762c0
お題ください
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:37:53.29 ID:naqZaM5s0
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:39:27.63 ID:5Ca9762c0
把握
お題くれ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:46:00.51 ID:qpJ7DCVj0
おだいくれ
66 :
Imagine(お題:マイク) 0/2 ◆pxtUOeh2oI :2009/09/23(水) 00:49:08.87 ID:ENYYb3GS0
>>65 夕方
優勝者おめ
お題発表を楽しみにしてるワン。
通常作投下します。
2レス
お題:マイク
67 :
Imagine(お題:マイク) 1/2 ◆pxtUOeh2oI :2009/09/23(水) 00:49:53.50 ID:ENYYb3GS0
想像してみて、平和な世界を。
争いはなく、差別も欲望もない静かな世界。財産も国境も差別もない、ひとつだけの世界。
神様が歌っている。マイクを握りしめて。だけど、声は出ない。マイクを握った手も、ただ体の横に
足れ下げているだけだった。全知全能の自律機構を持つ彼の肉体は、意味のない行為をアウトプットしなかった。
だから神様は思考でのみ歌う。
想像してみて、この平和な世界を。誰かと殴り合うことも罵り合うこともなくなって、誰かの不幸を笑う
こともなく、誰かの幸せを憎むことのない、このひとつだけの世界を。
神様は砂漠に一人立っていた。風はない。日差しも感じない。暗くもなければ、眩しくもない。音がないのだから、
誰の声もしない。
想像してみて、この平和になった世界を。動物も人間も、誰も彼も死んで争うことさえできなくなった平和な世界を。
肌の色を笑う相手もいない。人種の違いを嫌悪する相手も、人もいない。殴られることも殴ることも
何もできない静かで暖かいだけの世界が残った。
神様は歌う。声を出そうとする。だけど、彼の意思に反して、意味のない行為を体が行うことない。
マイクは口元に向かわないし、声があたりに響くことも、彼自身の耳に届くこともない。ひとつだけの世界の、
ひとりだけの頭の中で、歌は流れ続ける。
誰も想像しなかったのだろうか。夜中の夜明けの結果を、晴れの日に雲を作り出す行為の結果を。
自分だけは関係がない、と思っていたのだろう。自分だけはそんなことをしない、と生きていたのだろう。
何かの弾みで、何かの圧力で、何かの連続な行為の果てに結果があることも考えずに。
神様は歌うのをやめた。それは、外から見れば何の変化もない行動だった。神様は砂漠にひとり、立っているし、
マイクもぶら下がる手に握ったままだった。
68 :
Imagine (お題:マイク) 1/2 ◆pxtUOeh2oI :2009/09/23(水) 00:50:39.32 ID:ENYYb3GS0
どうすれば、いいのだろう。この先、何も想像できないこのひとつだけの世界で。変化が何もない世界で。
神様は声を出そうとする。歩き出そうとする。腕を上げようとする。自らの首を絞めようとする。
だが、すべては体に阻まれた。意味のない行為なのだと、意思よりも強く肉体が制御されている。
神様の手からマイクが落ちた。やわらかい砂の上に、音もなく着地する。
神様は項垂れて、口からよだれを一滴、落とした。その一滴が砂漠をかすかに濡らし、次第に広がっていく。
小さな水たまりに。そして池に。落ちていたマイクがその中に入ると、形を魚のようなものへと変えていった。
池は広がり続ける。魚はいつのまにか、複数匹、複数種に。池はもう池ではなく、海と大河に変貌していた。
日差しが水蒸気を作り、水蒸気が風を生む。風が砂埃と水を運び、新たな森と、新たな海と、そこから陸に
上がる生物が作る。
創造してみよう。もう一度。それはただ夢を見ているだけのように、儚く、また今までと同じようにすぐ
消えてしまうかもしれない。けれど、……。
陸にあがった生物は、多様な環境に合わせるために、多様な種へと姿を変えていく。それはまた争いを
生むだろう。種類の違い、なわばりの違い、食するものの違い。小さな動物だろうが、大きな肉食獣だろうが、
進化した人間だろうが、何の違いもなく、憎しみ合い、争いを起こすだろう。誰かを欲し、愛し、受け入れるの
ならば、その対象とならなかったものを生物は許さない。
あの、ひとりの神様はもうどこにもいなかった。世界が色づき、音があふれ、熱とそれに対応した冷気を持ち、
ひとつだけの世界ではなくなったとき、神様はそれぞれの世界の神様へと体を分けた。
全知全能ではない体を持ち、ある種のなわばりでのみの弱い力を持つだけとなった、ある神様は、
何人目かの平和主義者が歌っているのを、ただ眺めていた。自分もそうやって歌える日がくればいいな、
と思いながら。
想像してみよう。そんな神様の姿を。争いの絶えない普通の世界を。
創造してみよう。そんな争いの中で、ほんの少しだけの優しさを。 <了>
69 :
Imagine (お題:マイク) 3/2 ◆pxtUOeh2oI :2009/09/23(水) 00:51:37.58 ID:ENYYb3GS0
以上、ジョンレノンファンから殺されそうな通常作でした。
70 :
水衣 0/4 ◆tmpxHIUkAw :2009/09/23(水) 00:56:05.92 ID:prEo4wsP0
優勝者おめでとう
さて、通常作投下
勢いで書いたらなぜかとても暗い話になってしまった
感想、批評是非お願いします
お題 「河童」 「夜なべ」
71 :
水衣 1/4 ◆tmpxHIUkAw :2009/09/23(水) 00:56:51.67 ID:prEo4wsP0
静かに揺れる水面を蛍がフワフワと飛んでいる。
「ねえ、あなたは何をしているの?」
「俺かい?水の衣を作っているんだよ」
「ふーん」
虫達が合唱する夜の河原で、少女は河童のとなりに座って言った。
「なんで作ってるの? 誰のなの?」
「なんでかねえ。誰のためかって?それをお前さんにいう義理はないだろ」
「むー」
少女は不満そうに口を尖らせる。
暫くの沈黙。
その後河童はおもむろに口を開いた。
「お前さんは一体なんでこの時間にこんな場所にいるだい」
「だって眠くないもん」
少女の言葉に、河童はそうかい、と小さくつぶやいただけだった。
再びの沈黙の後、今度は少女がその小さな口を開く。
「私さ……もしかしたらいじめられてるかもしれない」
その言葉に、河童は一瞬びくりと反応する。
平静を装い、へぇと相づちを返すがどことなくぎこちない。
「今日ね広場にいったんだけど、皆私の事を無視して、遊んでくれないんだ」
「そ、そうかい」
「今日はずっとここにいようかな。今日の河はすごく綺麗だから。ここなら皆私と遊んでくれる」
そう言う少女の周りでは小さな明かり達が浮かんでいる。
辺りには虫の声、河のせせらぎの音、そして河童が衣を編む不思議な音が鳴り響く。
72 :
水衣 2/4 ◆tmpxHIUkAw :2009/09/23(水) 00:59:55.12 ID:prEo4wsP0
どれほどの時間が経っただろうか。
きっとこの河原に朝が訪れる事はないのだろう。
二人の姿は誰にも見えない。
ここは外からは完全に切り離された世界だった。
天頂に登った月が水面に映る。
「わすれちまったのかねえ」
「なにを?」
「お前さんは昔から、俺とこの河原で遊んでた。覚えてないかい?」
「あなたと?」
少女は記憶を探り宙を見つめる。
「そうだ…………ほれ出来た」
そういって河童は完成した衣を広げてみせた。
「覚えてないかい。そりゃあそうだよな。辛かったよなあ。苦しかったよなあ。
熱かったよなあ」
悲しそうに言う河童の最後の言葉を聞いて、少女は目を見開く。
そして、小さな体を抱きしめ、小刻みに震え始めた。
少女は記憶の炎に脅える。
「熱い、苦しい……水、お水を」
その瞬間、河童は少女の肩に水の衣を優しくかけた。
「ほら、水だ。お前さんを護ってくれる」
その瞬間に少女の震えは止まる。
しかし、全て思い出した少女の顔から脅えた表情は消えない。
「それで……それで私、どうなったの?」
小さな声でそうつぶやく。
「死んじまったんだよ」
言葉にならない。
そんな声を発してから少女は顔をうずめる。
「本当にごめんな。俺なんかと一緒にいたから、悪魔の子なんて言われて……
しまいには、家に火までつけられて。本当ごめんな。俺を見て逃げないやつなんて……
石を投げないやつなんて初めてで嬉しくてついな。すまない。俺のせいで」
73 :
水衣 3/4 ◆tmpxHIUkAw :2009/09/23(水) 01:01:36.91 ID:prEo4wsP0
少女の肩を抱く河童の目には涙が浮かんでいた。
河童は村に災いをもたらす悪魔。
例えそんな事をしなくても、彼はそこにいるだけで忌み嫌われていた。
「いいんだよ。河童さんは気にしなくて。河童さんは悪くないんだよ。皆が悪いんだよ……」
「そんなこと言うもんじゃねえよ」
月が傾く。
「ほらよ。もうそろそろ時間だ。お前さんは帰るべきところ帰れ」
「やだよ。寂しいよ」
「安心しな。向こうにはお前さんの父さんも母さんもいる」
「でも、河童さんは?」
「大丈夫。きっと俺も、もうそろそろでそっちに行く事になると思う」
「なんで?」
「河童は泣いちゃあいけねえんだよ」
「そうなんだ」
「そうだ。ほら。河の向こう岸まではついてってやるから」
そういって河童が立ち上がり、伸ばした手を少女がつかむ。
「河童さんの手、乾いてる……大丈夫?」
「大丈夫だ」
小さな光がまう黒い河を少女と河童が水をかき分けて進む。
水の衣を作った河童の体は完全に乾き始めていた。
さらに、目からは涙が止めどなく流れ落ちる。
自分のせいで少女を死なせてしまった事が申し訳なくて、悲しくて、悔しくて。
74 :
水衣 4/4 ◆tmpxHIUkAw :2009/09/23(水) 01:02:17.92 ID:prEo4wsP0
「ほらついた」
涙を拭い、河童は笑った。
「それじゃあな! もう少ししたら俺も後からついていくから。それまでお別れだ」
「……うん。わかった。それじゃあまたね」
少し考えたあと、少女は明るくそう言う。
そして、手を振りながら去っていった。
向こうへと消えていく少女の周りでは、ずっと、小さな光が踊り続けている。
そんな光を受けて、河童の作った水の衣が静かに光っていた。
「じゃあな」
河童は知っていた。
自分は、死んでも向こう側には行けないという事を。
涙も流れ切り、大きく手を振る河童の姿は静かに消えていった。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:03:50.44 ID:prEo4wsP0
以上、あまりにも報われない話でした
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:20:31.41 ID:ey1vHFd4O
>>69 小説ってかポエム?
表現が遠回りすぎてわかりにくい気がした
わかりにくいからポエムなのか
>>75 スリムな文章で読みやすかった
ストーリーもわかりやすい
インパクトには欠けるが
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:37:54.70 ID:CyM4u0k6O
寝る前ほ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:48:09.35 ID:QuGaIagj0
>>76 感想ありがと
確かに平坦というかインパクトはないかも……
短時間で書くといつも単純な話になるか全く意味が分からない話になるかのどちらかだな
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 02:13:34.06 ID:ey1vHFd4O
ほ
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 02:41:41.02 ID:ey1vHFd4O
ほす
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 03:12:50.29 ID:ey1vHFd4O
ほし
ほ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 03:49:56.76 ID:stCwROTD0
6q@ehq@xe
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 03:56:23.87 ID:stCwROTD0
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 04:01:45.59 ID:9rRO8fgv0
かな入力か
わかりにくすぎるwwwwwwww
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 04:07:59.29 ID:stCwROTD0
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 04:50:52.59 ID:9cgEetxd0
ほ
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 05:13:14.36 ID:9cgEetxd0
ん
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 06:43:37.18 ID:BMk42EM/0
だ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 07:00:57.02 ID:BMk42EM/0
遅れたが
>>1乙
◆zH52hPBzFsさん優勝おめでとう!
>>75 けっこう読みやすかった。
なんか絵本にできそうなストーリーだw
さて投下します
92 :
さて、どうするか お題:タイル ◆7tEoYXTvYU :2009/09/23(水) 07:02:29.01 ID:BMk42EM/0
風呂場のタイルを見つめる俺。
目地には大量の黒い何か。
付け忘れた換気扇。
さて、どうするか。
すっかり涼しくなった今日この頃。肌寒い風、灰色の空。
俺はジーンズをはき、空と同じ色の上着をはおり、すっかり古くなってしまった黒い靴を履く。
玄関を出ようとして、気付く。
財布を忘れていた。
せっかくはいた靴を脱ぎ、取りに戻る。
「どこに置いたかな・・・・・・」
独り言をつぶやき、しばらく探したあと、テレビの上に置いてあった黒い革製のそれを見つける。
なぜこんな所に置いたのか自問自答し、すぐに出かけようとしていたことを思い出す。
玄関へ戻り、靴を履きなおし、外に出て、鍵をかける。
徒歩五分のところにあるホームセンターへ行き、洗剤類の近辺を探す。
カビキラーはどこだろうか。心の中でつぶやきながら目的のものを見つけ、レジへと持っていく。
「えーと、換気をして、手袋をして・・・・・・」
手袋を持ってない。面倒くさいけど買いに行くか。
もう一度、徒歩五分のところにあるホームセンターへ行き、今度は手袋を探す。
しかし場所がわからないので、店員さんに聞き、手袋の場所を教えてもらう。
どれがいいだろうか。この使い捨てのものでいいだろう。
そう心の中でつぶやきながら目的のものを手にとり、先程と同じレジに持っていく。
93 :
さて、どうするか2/2 お題:タイル ◆7tEoYXTvYU :2009/09/23(水) 07:03:17.32 ID:BMk42EM/0
タイルの目地にカビキラーを吹き付け、しばらく置いたあと洗い流す。
ついでに風呂掃除もしようと思ったが、「混ぜるな危険」とあったので、万一のことを考えやめる。
明かりと換気扇を消して、風呂を出る。
それから、散らかった部屋を片付ける。
この連休、明日から彼女が泊まりに来るのだ。みっともない部屋を見せたくはない。
すべて片付け終えた後、夕飯をカップラーメンで済ませ、明日に備えて早めに寝た。
翌日。
朝風呂に入ろうとした俺。
カビの目立つ壁のタイル。
やっぱり付け忘れた換気扇。
玄関で鳴るチャイム。
デートの予定。
ずれた時計。
さて、どうするか。
94 :
◆7tEoYXTvYU :2009/09/23(水) 07:04:46.45 ID:BMk42EM/0
一つ目タイトルミスった。ごめんなさい。
なってない文章のあらさがしとか、
気に入らないとか気に入ったとか、
感想をいただければ幸いです。
95 :
◆zH52hPBzFs :2009/09/23(水) 07:48:20.98 ID:3IgqrZE80
ごめんなさい、全館投下してすぐ寝ちゃってました
一昨日の夜確認した時点で00で、優勝できるとは全く思ってませんでした。ごめんなさい。
「優勝するかしないのどっちかだから、確率は50%にゃー」という名言を忘れてました。
今からお題考えるからちょっと待っててください。すぐ出します。
あ、にゃー。
長方形の部屋がある。
その角の一つは使われたクリームレモン色のティッシュが積まれてる。
だいたい横一メートル縦一メートルくらいの正方形をなしてる。
俺はこの正方形にこだわっている。なので毎日朝昼晩にメジャーで測ってる。
二、三センチ程度の窪みを発見すると、急ぎティッシュ三、四枚に射精し、その窪みにはめ込む。
逆にはみ出てたりしたら押し込む。それで駄目ならはみ出てた分を排除しまた窪みにあわせた量のティッシュに射精し埋め込む。
だからだいたい一日四、五回の射精も珍しくない。
中々の重労働だ。職人芸と言ってもいい。
〜百数日後〜
遂に完成した。
俺の栄養満点の精子が凝固しティッシュが一つの塊をなした。
ふむ…耳をあててみる…。
ふふふ、俺のかわいいベイビーちゃん…。
その時だった突然心臓の音が聞こえた。
ドクン…!ドクン!ドクンドクン!ドクンドクンドクン!
「!?」
だんだん高まる…
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン!
「生きてる!」
〜数日後〜
一人の男が裸のまま白濁色の塊にしがみつき死体になってるのを発見された。
死因は脳溢血だった。
お題をもらってないのに書いてすいません。
99 :
◆zH52hPBzFs :2009/09/23(水) 08:22:53.58 ID:3IgqrZE80
ハシゴに手を伸ばして 天窓の扉を
開けると青すぎる
パラシュートパラシュートパラシュート!
〜トクマルシューゴ『PARACHUTE』より
第182回品評会 『高』
規制事項:6レス以内
制限事項:「高校を舞台にしているor高校生が出てくる」ことによるお題消化禁止。
別にNGワードではないので高校生の登場自体は禁止じゃないです。
投稿期間: 2009/09/26(土)00:00〜2009/09/27(日)23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※
投票期間: 2009/09/28(月)00:00〜2009/09/29(火)24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 08:27:44.74 ID:3IgqrZE80
以上です。品評会のお題を決めるのはすごく苦手ですごく悩む。
>>48 うまいこと作中で理解を促せなくてごめんなさい。
出生率が下がった理由は、ただ単純に大人達が子供が産まれないように対処をしただけです。
子供が産まれて、宇宙船に乗せなきゃいけない人数が増えると計画が破綻するから。
なお、冒頭で主人公が子供達の第二次性徴を気にしているのも同じ理由です。ロリコンじゃないんだよ!
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 08:49:57.59 ID:6gKRKmDSO
高〜
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 09:24:03.60 ID:fkh3GrztO
はい
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 09:57:29.41 ID:qtcWRI8CO
家に帰ったら通常作感想書くから夜まで待っててね
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:38:48.81 ID:ey1vHFd4O
低
105 :
◆SJE2wU1pXw :2009/09/23(水) 10:43:04.77 ID:crT5fSyl0
通常作投下します
お題:幽霊倶楽部、伝奇物
3レス
106 :
放課後の幽霊倶楽部(お題:幽霊倶楽部、伝奇物)1/3 ◆SJE2wU1pXw :2009/09/23(水) 10:45:40.32 ID:crT5fSyl0
これは僕がこの学校に入学した年、つまり僕がまだ初々しい一年生だった頃の話なんだ。あの頃、ここいらは
まだ高層ビルやらマンションやらが一つも無くてね、どこまでも平ったく住宅地が広がっていただけだったよ。
いやあ、時が経つのは本当に早いねえ。
そこの窓からちょうど旧校舎が見えるだろう?今みたいな夕暮れ時になると本当に真っ暗に見えるんだね。
僕らの年代にとっての母校はあの薄汚い建物なのさ。この校舎に移ったのは何年前なんだい?十年前?
そうか、君は随分と幸運なタイミングで生まれ落ちたらしい。あのオンボロ屋敷の匂いを嗅がなくて済むなんて、
君らは本当にラッキーだよ。
そう、あの校舎は本当に気が滅入る建物だった。なにせ聞くところによると、僕の父がまだヤンチャの盛りだった
頃から建ってるアホみたいに長生きな校舎らしいからね。床は軋むし、便所は臭いし、長所なんて一つも無いんだ。
いや、あったのかもしれないけれど、僕の記憶は欠点ばかりで埋まっちまってるからね。どうも思い出せない。
兎に角、僕が通っていた時は、校庭の向こう側にある古いのが学び舎だったわけだ。でもまあ、見てくれが多少
違っていても、高校生の日常なんて今も昔も中身は似たようなものさ。何か大きな事をやらかしてみたいだとか、
自分は他人とは違う才能を持っているだとか、無駄に大きい野望と矜持を疑いもなく持つ、そのくせに、自分からは
何も行動を起こそうとはしない……。いつも「今日は何かいい事あるかな」って感じの、怠惰を帯びた受け身のスタンス
なんだ。僕にとっての高校生とはそういう生き物だな。あの頃は、僕もそんな生き物だった。
107 :
放課後の幽霊倶楽部(お題:幽霊倶楽部、伝奇物)2/3 ◆SJE2wU1pXw :2009/09/23(水) 10:49:19.43 ID:crT5fSyl0
あの部屋を見つけたのは、陰鬱な梅雨の空がようやく晴れ間を見せるようになってきた頃だった。週番の仕事で、
担任の教師に荷物運びをやらされたんだ。只でさえ古い校舎の、更に古い場所、普段誰一人としても訪れない倉庫
に行かされた訳だ。
いつの時代も、学校には七不思議ってのが付きものでね。当然うちにもあったんだ。今でも残っているかい?
僕のいた頃に流行っていた噂も、どれも荒唐無稽で信憑性の無い、ゴシップ記事のような話ばかりだったんだけど、
その中で一つ、僕が印象深く感じた話があったんだ。『放課後の幽霊倶楽部』って話。知ってるかい?
放課後、誰もいない校舎を歩いていると、不意に人の気配がする教室がある。補習や会議も無い日にも関わらず、
その部屋からは授業でもしているかのような賑やかさが洩れている。不審に思って扉を開けてみると……。
そこから先は君も少し見当が付くだろう?その教室には誰も居なかったというオチさ。ありがちな怪談だな。
静まり返った廊下を歩きながら、僕はその話を思い出していた。馬鹿々々しいと思いつつも、何故か意識してしまう
不安の種のようなものが、心の隅にいつもあってね。僕は内心おっかなびっくりしながら倉庫へ向かった。
ちょうど今みたいな夕暮れ時だった。窓の外に広がる空は、紺碧の色から綺麗なレモン色、そして血のような朱色へ
不気味な程美しいグラデーションを描いていた。電気の点いていない廊下はじめじめしてて薄暗くて、僕の足音だけを
妙に大きく響かせていた。
そして、僕はとうとう見つけちゃったんだよ、それを。
まるでそこだけ昼休みをやってるかのような喧騒が廊下に洩れていた。どう考えても、十人とかそこいらの数じゃない。
クラスまるごとがそこにいる、って思う程の人数に思えた。
僕は嫌な汗が脇の下を伝うのを感じながら、その教室の前で立ちつくしていた。恐怖と好奇心が葛藤して、僕の中を
渦巻いていた。その時、僕にはまだ、こんな馬鹿げた話あり得ないって気持ちも少し残っていたんだろうね。――なんて
ことない。中にはきっと、何か居残りでもしている生徒たちがいるに違いない――それを確かめたいが為でもあったかも
しれない。僕が扉を開いてしまったのは。
そして……結果は君の思っている通りさ。
108 :
放課後の幽霊倶楽部(お題:幽霊倶楽部、伝奇物)3/3 ◆SJE2wU1pXw :2009/09/23(水) 10:53:59.67 ID:crT5fSyl0
これは後から知った事なんだが、『放課後の幽霊倶楽部』の人々は、若くしてこの世を去った、この学校の生徒たちの
霊魂だったんだ。そして今も、あの旧校舎での会合は続いているんだよ。この学校が建てられた大昔からの、知られざる
裏の伝統だった訳だ。この話は。
えっ?なんでそんな事分かるんだって?
そりゃ分かるさ。だって、僕も今となっては『放課後の幽霊倶楽部』のメンバーだからね。
そして君はその新しい仲間って事だよ。
大丈夫、先輩方は皆いい人さ。君もきっと温かく迎えられると思うよ。僕の時と同じようにね……。
<終>
109 :
放課後の幽霊倶楽部(お題:幽霊倶楽部、伝奇物)4/3 ◆SJE2wU1pXw :2009/09/23(水) 10:56:54.21 ID:crT5fSyl0
以上、ありがちな怪談でした。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:26:09.23 ID:l3+Y9Ywc0
>>94 ひねりがない
ただカビ取っただけの話にみえる
>>109 怪談としては致命的なことにまったく恐くない。
かなりの怖がりなんだが全然平気。
怖い話につきものの緊迫感とか絶望感がないためかもしれない。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:37:09.78 ID:aXvw+12g0
あ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:58:21.03 ID:aXvw+12g0
い
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:16:39.31 ID:qtcWRI8CO
の
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:29:27.13 ID:aXvw+12g0
こ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:49:24.09 ID:zzf/SyzxO
ここってかってに書いちゃダメなの?
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:51:12.91 ID:WacoUKNr0
お題くださいな
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:53:52.52 ID:TQrAQ2+e0
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:17:43.55 ID:aXvw+12g0
つ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:32:02.85 ID:aXvw+12g0
み
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:52:46.83 ID:TQrAQ2+e0
と
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:54:18.99 ID:9rRO8fgv0
り
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:10:10.71 ID:aXvw+12g0
な
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:15:45.12 ID:sLI5BXOe0
積戸理奈
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:44:47.84 ID:TQrAQ2+e0
ア・ゲール
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:46:14.60 ID:zzf/SyzxO
お題くれ
美容室暇…
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:47:06.56 ID:kYIzxtR/0
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:47:57.08 ID:BMk42EM/0
>>110 予想通りのことを言われた(´・ω・`)
本当の事を言うとお題消化+ネタ消化のためだけに書いた
ネタがいつまでも頭に残ってしまうからね
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:51:03.31 ID:zzf/SyzxO
遠くの手?
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:54:00.69 ID:qtcWRI8CO
とりあえず書いてみるってのは結構大事なことなのかもね。
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:07:32.36 ID:aXvw+12g0
む
131 :
お題〜遠くの手1/2:2009/09/23(水) 15:15:08.89 ID:zzf/SyzxO
僕が住んでいた村はものすごく田舎だった
あれは…そう、中学生のときだった
いつもように部活を終え、くたくただった
ぶらぶらかえっていると一人のお婆ちゃんに
会ったんだ。村に住んでる人はすくない
だからみんなかおみしりだったんだ。
「こんにちは」
「……」挨拶しても無反応だった
耳が遠いのかな?とおもい、もういちど挨拶
しようとおもい、声をだそうとした瞬間だった「おまえは死ぬかもしれん。」なんていった
そのまま歩きだそうとしたので聞いた
「どうゆう意味ですか?」と聞いたら、
そのお婆ちゃんは話た
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:19:37.89 ID:9cgEetxd0
書きながら投下してる?
それはご法度だよ
テンプレを読むといいよ
133 :
お題〜遠くの手2/3:2009/09/23(水) 15:27:55.30 ID:zzf/SyzxO
「お主は遠い手というのを知っておるか?」
「遠い手?なんですかそれは」
「戦国時代にしんだ地縛霊だよ
それが戦の時間に現れるんだ。」
「その霊が僕を殺すとでも?」
「そうじゃ。ま、信じるかどうかは自由じゃ」
そういってお婆ちゃんはその場をさった
まったく訳がわからない。
「遠い手」なんて変な名前の地縛霊なんている訳ない。
そのときは知らなかった
まさかあんな悲劇がおきようとは…
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:30:33.74 ID:bztkwMJ+0
じゃあ↓のお題で
>>133に繋げるなんてことはしない
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:31:49.60 ID:zzf/SyzxO
>>132 えっ?そうなんですか?
これは最後まで書かせてください
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:32:31.40 ID:bztkwMJ+0
改めてお題ください
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:34:01.97 ID:TQrAQ2+e0
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:38:49.05 ID:ey1vHFd4O
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:44:10.84 ID:cK0CAmrq0
最近はテンプレ読まないのがクールなの?
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:49:17.95 ID:BMk42EM/0
頭の凍ったバカなだけだろ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:51:46.24 ID:kYIzxtR/0
おいおい、あんなクソみたいなお題を
書こうとした人を貶めるなよ
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:56:41.07 ID:qtcWRI8CO
じゃあ流れを変えるためにもしもしが
1024文字以内で書けそうなお題をください
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 16:01:04.59 ID:ey1vHFd4O
放散
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 16:05:50.63 ID:qtcWRI8CO
把握した
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 16:24:05.65 ID:aXvw+12g0
ぽ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 16:44:07.06 ID:ey1vHFd4O
あげ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 17:11:05.47 ID:9cgEetxd0
ふぁ
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 17:39:09.28 ID:TQrAQ2+e0
ほ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 17:50:03.33 ID:9rRO8fgv0
小説を書く時間
小説を読む時間
両立するのは大変だ
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 17:57:02.47 ID:9cgEetxd0
オチが…オチが…ちくしょう。
だけど投下する
151 :
(お題:週末)1/2 ◆Mulb7NIk.Q :2009/09/23(水) 17:57:47.86 ID:9cgEetxd0
週末。例のごとく僕は天奇烈(てきれつ)に呼ばれ、彼の家に来ていた。
毎週毎週、自称発明家である彼の、下らない作品御披露目に付き合わされている
のだ。先週は確か、吸引力の落ちない掃除機だっけ。そいつは最初から吸引しない、
故に吸引力が落ちることは永劫有り得ないとかなんとか。
僕は殴ってやりたい気持ちを必死で抑えて毎回溜息をつく。でも、少しだけ、ほ
んの少しだけ、いつかは凄い物を見せてくれるんじゃないかと期待して、今日も彼
に付き合っている。
僕が彼の部屋に入ると早速、説明が始まった。
「伸男くん、君は確か以前に色々な場所に旅行してみたいと言っていたね? 今日
は君の為にこいつを作ったんだ」
天奇烈はそう言って、発明品を覆ってある真っ赤なベールを剥ぎ取った。
それは、襖程度の大きさで濃いピンク色をしている。ひとことで言うと、ドアだっ
た。ドアノブは黄色。
152 :
(お題:週末)2/2 ◆Mulb7NIk.Q :2009/09/23(水) 17:58:32.55 ID:9cgEetxd0
「これはね、『どこへでもドア』と言って、どこへでも行けるのさ。ただし、どこ
に行くかはまったくのランダム。空間歪曲が上手くいかないんだ。なにしろ僕の曾
々々お爺ちゃんの発明を復元したものだからね」
自信満々そうに彼は言うが、僕は不安でならない。
「どこへでも? アフリカの大砂漠、地中海の島々、中央アジアの高山地帯! 行
けるのならどこだっていいさ。とにかく遠くへ行けるのかな?」
「甘いね……。全然規模が違う。僕が言う『どこへでも』というのは、宇宙単位な
んだ。中天に輝くあの星々! ベガ、アルタイル! アンドロメダにアルファ・ケ
ンタウリ! 見てみたいと思わないかい?」
僕は天奇烈の発言に吹き出しそうになった。そんな僕をよそに、彼は更にまくし
立てる。
「さあさあ、これを着て」
天奇烈はどこからともなく、ごたごたした、白く大きな服を取り出した。
「強化耐殻スーツだよ。摂氏二億五千万度程度は耐えうるハズ」
僕は恐くなった。天奇烈の目が、様子が、いつもと違うからだ。
「本当に行くの?」
「勿論だ、さあ扉を開いて」
天奇烈に促されるまま、服を着て、ドアノブに手を掛ける。丸いヘルメットの中で、
額を汗伝う。心臓が早鐘を打つ。意を決して扉を開くと――
シュウマツのヒカリが見えた。
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:00:06.62 ID:9cgEetxd0
終了です。
結末は読者の想像に任せる……
彼らが見たのは終末の光か、はたまた窓ガラスを通して見る平凡な週末の光か。
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:14:46.30 ID:aXvw+12g0
ほ
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:18:16.63 ID:TQrAQ2+e0
>>153 週末で終末って何年前のネタだよっていう
面白かった気がする。ベタベタなオチ以外は。
なんで天奇烈の様子がいつもと違うのかわからなかったけど
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:27:17.42 ID:9cgEetxd0
>>155 感想thx
オチがベタすぎて自分でもどうかと思ったけど、全然捻れないから絶望してそのまま投下っていう。
天奇烈の描写は完全にミスですね。『いつもと違う気がした』にしとけばよかった。
一人称の利点を完全に殺してしまったorz
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:44:41.08 ID:aXvw+12g0
ほー
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:51:52.07 ID:EQdwxrXy0
お題くらさい
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:53:56.75 ID:5eVggy/d0
>>151-152 想像に任せられても残念ながら想像する気にならなかった。
伸夫くんがどうなろうとどーでもいいし。2レス使ってダジャレ言われてもなー。
読者が思わず想像したくなるものを書け、とまでは言わないけれど、くふうの跡くらい見せて欲しい。
テキレツくんが何かやってくれそうな雰囲気じゃ全然ないしなあ。様子がおかしかったって言われても。
名前で期待しろってこと?えー。
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:02:56.89 ID:EQdwxrXy0
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:10:28.89 ID:EQdwxrXy0
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:14:48.75 ID:9cgEetxd0
感想thx
>>160 何も言うまい。
次は面白いの書いてギャフンと言わせてやるぜ!
お題plz
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:16:07.33 ID:9cgEetxd0
把握
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:32:23.95 ID:TQrAQ2+e0
ほ
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:49:18.18 ID:9cgEetxd0
画竜点睛書けない……新しいお題を所望する
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:50:09.69 ID:5Ca9762c0
酒池肉林
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:51:36.17 ID:9cgEetxd0
四字熟語はヤメテくれwww
172 :
お題〜遠くの手3/3:2009/09/23(水) 20:06:26.43 ID:zzf/SyzxO
次の日。
部活を終え、友達と一緒に帰っていた。
昨日の話は覚えて居なかった。
「おい、なんか寒気しねえか?」急に友達がそう言い出した。
「寒気?おまえ風邪ひいてるんじゃないの?」
「ちげえよ!いやなんかこう…肌寒いというか…それになんかきゅうに暗くなってきたし…」
確かに、いつのまにか真っ暗だし。
走るか。そういおうとした瞬間、何処からともなく
声が聞こえてきた
「なんだ…?おまえにも聞こえるだろ?」
「あ、ああ。」
「気味わるいから早くかえろうぜって、うわ。なんだこの手」
友達の手を見てみると
誰かのてをが友達の手を掴んでいた。「なんなんだ…くそはなれねー」
いくらふりまわしてもその手は離れなかった。
僕は昨日の話を思い出した「うわああああああ」
怖くなり僕はその場をからにげたした。
家まで一目散に逃げた。
学校で友達は自殺したと
知らされた…
あれは本当に…
---ENO
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:16:43.47 ID:ey1vHFd4O
まだ書いてたのか
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:26:54.60 ID:ey1vHFd4O
あげ
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:42:58.48 ID:TQrAQ2+e0
ほ
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:58:12.98 ID:TQrAQ2+e0
ほ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:03:05.09 ID:3IgqrZE80
>>67 Imagine(お題:マイク)
拝啓、ジョン・レノン。僕も貴方もたいして変わりはしない。
終わり方がすごく好き。善意を信じる人はすごく好き。
この小説が善意を信じているか、というとすごく微妙なところだと思いますけど。
これって、羨望と諦めの物語といって良いのでしょうか。
言葉の選び方はすごいな、と思いました。この作品にたいして
「詩みたい」ってのはこのうえない誉め言葉だと思います。面白かったです。
>>71 水衣
文章がすっきりとして読みやすくて、すらすらと読めました。切なくなりました。
「きっとこの河原に朝が訪れる事はないのだろう。」という推定の一文と、そのちょっとあとに続く
「ここは外からは完全に切り離された世界だった。」という断定の一文で地の文のスタンスがよくわからなくなりました。
この語り部は、物語において万能なのか、そうじゃないのか。
あと気になったのは、最後と設定が直結してしまっているので、もう一枚何かを噛ませてもらえればなおのこと良かったんじゃないかなー、
と思いました。
カッパは死んでもむこう岸にはいけない設定である。その設定の中でカッパがどう思った。何をした。
それを書いて欲しかったです。
>>92 わざとなのかもしれないけれど、文章がとても小説っぽくないです。主語が欲しいよ、主語。
スケッチとしては、情景がしっかりと浮かんできたから成功していると思う。あとは、物語としての構成を
どうするかを考えるといいと思います。あと、主語が欲しかったです。
餃子を食べるときにご飯が欲しくなるのと一緒みたいなものです。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:20:41.08 ID:TQrAQ2+e0
ほ
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:24:43.11 ID:3IgqrZE80
>>106 放課後の幽霊倶楽部
あー、語り部は幽霊なんだろうなー、とは思っていたけど、その死んでいる(と思われる)人物が
平然としていると、ホラーとして成り立たないなぁと思いました。辛そうでも、苦しそうでもないしね。
語り口調から、「死んだけどどうってことないぜ!」って男気をぷんぷんと感じるような感じでした。
もし、作品に恐怖を求めているのならそのあたりは考えた方がいいと思う。
ホラーには、読者が共感出来る、怖がる人間が必要なのだと思うのです。
>>131 遠くの手
次からは、ちゃんと書きためてから作品を投下してね。
携帯からは難しいのかもしれないけど、推敲はしっかりすること。
話た。とかそういう小学生っぽい誤字やら何やらは物語の空気をすごい勢いで
そぎ取っていくものです。
物語としては、色々足りないかなぁと思いました。主人公の感情をもう少し全面に出した方がいいと思う。
最後の一文は、どういう意味なんだろう。
>>151 (お題:週末)
どこにいくかがまったくのランダムだったら、何回ドアをあけても全部宇宙空間だろうなぁと思った。
宇宙空間行ってみたいけど。
>>153の一文はせめて作品中に書くべきだったんじゃないかな、と思った。大体、宇宙空間のどこかへ行くのと
終末の光の関連性がわからなかったです。そう言う意味では、タイムマシンのほうがよかったんじゃないかな。
どの時代に行くかはランダム。あー、それも乗りたくない。
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:39:12.08 ID:TQrAQ2+e0
ほ
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:53:09.57 ID:TQrAQ2+e0
ほ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:54:52.36 ID:a987eGAP0
ふぉ
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:07:40.16 ID:3IgqrZE80
寝るよ!
保守は任せた!
お題を頂いて書いていたら凄い勢いで脱線してしまった。
何方か何か新しいお題を私に恵んで下さい。
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:22:05.06 ID:9cgEetxd0
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:22:25.85 ID:6gKRKmDSO
なんかお題クレオパトラ
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:37:55.78 ID:TQrAQ2+e0
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:38:25.99 ID:6pl36DtK0
お題をください
odaikure
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:44:36.24 ID:6pl36DtK0
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:49:48.24 ID:xXWK8Rfu0
さすがに3度目は自重するか……
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:49:48.11 ID:5Ca9762c0
197 :
No value.(お題:毒)0/2:2009/09/23(水) 22:55:21.65 ID:cK0CAmrq0
うーん、まあいいや
通常作品投下します
お題は「毒」で
198 :
No value.(お題:毒)1/2 ◆LwkQQrjiLs :2009/09/23(水) 22:56:14.02 ID:cK0CAmrq0
「なあに、それ?」
中身入りのワイングラスを片手に、彼女はきょとんとした顔をする。
興味の対象は、俺の手にある小瓶だ。中には無色透明の液体が入っており、
一見するだけなら水を入れただけの無価値な代物だろう。
ここは俺が住処にしているマンションの一室。夕食も済ませたし、丁度よく
酒も入ってる。
この上ない親密な雰囲気。心を満たす温かさを、幾倍にも引き延ばしたよう
な幸せな時間。そろそろ頃合いか。俺は思った。
駄目ならそれまで。駄目じゃなくても、やっぱりそれまで。自分で選択した
こととはいえ、こういう状況は嫌いじゃない。
「これはさ、友達にもらったものなんだ」
声が少し、震える。平静を装いたい。こいつを手にし、心を空っぽにしたと
きに湧いた小さな意地だ。
「一滴で象も死ぬっていう、猛毒だ。……俺はさ、最近たまらなくなっちゃっ
たんだよな。雨の降る夜、外から聞こえてくる猫の鳴き声の行方とか、今もど
こかで女の子が体売って、その日のパン代を稼いでるんだな、とかくだらない
理由で殺し合ってる奴らのこととかさ。そういうものと同じ世界で生きてるっ
て事実に、心底虫酸が走るんだよ」
彼女はワイングラスを持ったまま、きょとんとした顔で固まっていた。感触
はいまいちだ。というか、返答が予測できないという方が正しいだろうか。
とはいえ、今更後には引けない。時間は元には戻らない。俺は嫌な汗をかき
ながら、話を続けた。
「で、そういう話を聞かずに済むには、どうすりゃいいのか考えてみたんだよ。
つまり、幸せに水をさされないで済む方法を。毒を飲めば、楽に死ねる。今と
いう時間を、永遠にできる。……君は優しい人だ。なんというか、在るものを
全部、そういうもんだと受け入れて生きる強さがある。だから、俺と一緒に、
死んでくれないか? この時間を永遠にしないか?」
彼女はやっぱり、ワイングラスを持ったままだった。心を満たす幸せはすで
になく、疑問と緊張が場を支配している。いっそ、冗談だということにしよう
か。今ならまだ、来た道を引き返せるんじゃあないか。
199 :
No value.(お題:毒)2/2 ◆LwkQQrjiLs :2009/09/23(水) 22:57:12.19 ID:cK0CAmrq0
そんなことを考えていると、彼女は微笑んだ。在るもの全てをそういうもの
だと受け入れる、優しい微笑みだった。
「優しいのは、君も一緒だよ。理不尽に憤って、涙を流せる優しさがある。…
…それを踏まえて答えを言わせてもらうと」
言って、彼女はワイングラスを俺の顔に向けて投擲した。答えは一人で死ね、
だったか、断る、だったか。
避けても追尾してくるんじゃないかというぐらい勢いのついたワイングラス
をまともにぶつけ、俺の世界が白く爆ぜる。
何も見えない。何も聞こえない。
アルコールの匂いを身にまとい、痛む頭をさすりながら起きたときには、そ
こに彼女の姿はなかった。
駄目だった。これまで。もしも駄目じゃなかったら? そんなことを考えて
何になる? 自分で選んだこととはいえ、こういう状況はちょっと好きになれ
ない。
俺は何をやっているんだろう。俺は思った。俺は何をやっているんだ?
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:58:08.61 ID:cK0CAmrq0
以上です
気になるところ?
主人公の思考回路がどうなってるのか不思議で仕方g
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:08:17.37 ID:aXvw+12g0
ほ
202 :
お題:束縛→崩壊 0/3 ◆QmrNKIyyew :2009/09/23(水) 23:12:12.51 ID:EQdwxrXy0
投下しまーす!
俺にダークな作品は書けないと実感しました
あと、タイトルからオチ予想できると思いますけど気長に読んでやってください
203 :
お題:束縛→崩壊 1/3 ◆QmrNKIyyew :2009/09/23(水) 23:13:16.07 ID:EQdwxrXy0
僕は所謂、優等生と言われる人間だ。
入学以来、学校の成績は常に一位。通知表の成績も五と書かれた数字以外見たことがな
い。部活動では部長を務め、県大会でもそこそこの成績を収めた。二年生の時には生徒会
長にも就任した。
以上のことから分かるように、僕は自他共に認める優等生なのだ。
そんな僕に、学校の評判が大いに左右する、進路を期待するのは当然だった。
三年生に進級すると、親、教師共々の僕の進路に対する期待は露骨に表れ始めた。三者
面談に始まり、日々の授業や生活、学校生活の全てにおいて僕の進学のサポートに彼らは
徹し始めた。
結局僕は、親や教師に流されるまま、全国でも最高峰の大学に受験することなったの
だ。特段、行きたい大学や将来なりたい職業などないので、彼らのされるがままに僕の進
路は決まった。こういうのをレールの敷かれた人生と言うのだろう。別に僕は悪い気はし
ないのだが。
話は変わるのだが、人間には天才型と努力型の二種類に分けられると僕は思う。
僕はというと、周りの人間には天才型だと思われがちだが、完全なる努力型なのだ。学
業においては、それ相応の努力をすれば一学校の中での成績トップを取るくらい造作ない
ことだと思う。だが、スポーツとなると、その差は顕著に出やすいと思う。その結果を僕
は部活動の中で実感したというわけだ。
そんな、努力型の僕は連日による受験勉強を強いられることになったのだ。学校では教
師のサポートという名の監視が。家では家族の、健気に受験勉強に勤しむ息子を気遣うプ
レッシャーが、否応なく僕に圧し掛かり、学校は勿論、家でも僕の気の休まる場所は完全
になくなったのだ。
「佐藤くーん。ここの問題教えてださーい」
こんな状況の中、唯一心が休まるのは彼女との交流だけだった。
「大塚さん。僕に聞きにくるより、 先生に質問した方が、全然分かりやすく解説して
くれると思うよ」
大塚さんは生徒会の副会長を務め、僕と共に学校の行事活動等に尽力をつくした仲だ。
彼女は僕のように数値に表せる信用で副会長になったのではなく、その純粋な人望と人柄
で、教師や生徒たちの信頼勝ちとったのだ。かくいう僕も、彼女に信頼を勝ち取られた数
多くの一人であった。
204 :
お題:束縛→崩壊 2/3 ◆QmrNKIyyew :2009/09/23(水) 23:14:32.03 ID:EQdwxrXy0
「いいのいいの。佐藤くんの教え方の方が分かりやすいんだもん。それとも、私迷惑だ
ったかな?」
「そ、そんなことはないよ。僕でよければ力になるよ」
「うん。ありがと!」
こうして僕の高校生活は終了をして、残すは合格発表だけになった。
本当に長い一年だった。何度悪夢にうなされたことか。悪夢の訪れない眠れない日は、
結局明け方まで勉強しつづけたし。成績も一時期伸び悩んだが、それも乗り越えて、僕は
割と順調に受験日を迎えたのだ。試験の出来もなかなかだった。よほど、運が悪くなけれ
ば、落ちることはないだろう、というのが予備校の先生の見解だ。
受験終了日に僕を縛り続けた拘束具は半分まで解除されたが、ようやく今日その束縛か
ら完全に解放される日を迎えたのだ。
無事に合格発表を終えたら、密かに想いを寄せている大塚さんに告白しようかななんて
思うほど、今では心に余裕ができた。
季節はもう三月中盤、春の匂いを感じさせる暖かい日差しが僕を包んでいた。僕は1
人、受験会場でもあり、無事合格すれば四月から通うことになるであろう大学へ向かって
いた。
会場に着くと、辺りは人でごった返し、あちこちで一喜一憂する人たちが見受けられ
る。その中でも一際、人が群がっている合格者番号が張り出された掲示板の前に足を運ん
だ。一瞬、不合格で泣き崩れていた人が脳裏を掠めた。 自然と動悸が早まってくる。首
を左右にブンブンと振り、唾をごくりと飲み込み掲示板に目を向ける。
「一四四九三番……一四四九三番……」
規則的に羅列された番号を、指を差しながら目で追っていく。
一四四八九……一四四九一……一四四九二……一四四九………………五。
「嘘……だろ…………?」
もう一度、自分の受験番号を確認してから、掲示板に張り出されてる番号を確認する。
「ない…………」
僕は全身の力が一気に抜け、地面にドサっと座り込んだ。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
205 :
お題:束縛→崩壊 3/3 ◆QmrNKIyyew :2009/09/23(水) 23:15:28.23 ID:EQdwxrXy0
街中の喧騒がやけに静かに聞こえる。
会場を後にした僕は街を放浪していた。何処に向かうわけでもなく、ただ呆然と歩き回
っていた。先ほどからポケットの中で、ブーブーとやかましく携帯電話が振動している。
誰だろう? 親かな? 先生かな? 着歴も見ずに電源を切った。
僕は、初めて訪れた公園のベンチに座りこんだ。辺りはもう薄暗くなり始めて、日中の
柔らかな暖かさはもうなくなっていた。
僕はポケットから、先ほどコンビニで購入したタバコとライターを取り出した。こうい
う、不良行為を一度はしてみたかったんだ。何に対する憧れかは自分でも分からない。と
にかく何かで気を紛らわせたかったのだろう。
タバコを一本取り出し、先端をライターの火で炙る。しかしタバコはまったく火が点か
ない。なんだ不良品かと思って、火の点いてないタバコを口に咥えてみる。何がしたいん
だろうな僕。
「こんな姿、大塚さんが見たらどう思うだろうな」
僕は朦朧とする頭を抱え、帰路につくことにした。今まで優等生ちゃんをしてきた僕に
は、グレる方法も遊ぶ術も身につけていないのだ。早く帰って眠ってしまおう。
地下鉄のホームで携帯電話の電源を入れる。受信ボックスを見ると親から大量にメール
が届いていた。はあ、なんて言い出そう。
適当に眺めてると、大塚さんからのメールに気がつく。なんだろう。ピッ。
一瞬で吐き気がするほどの眩暈を僕を襲う。すると同時に、自分の情けなさに涙が溢れ
てきた。
もうこんな生き恥を晒して生きていけない。僕はホーム向かって走ってくる電車に向か
って飛び込んだ。
『佐藤くん結果どうだった? 聞くまでもないよね(笑) 実は私も背伸びして受けた、
藤くんと同じ大学受かったんだ。全部優しく教えてくれた佐藤くんのお陰だよ! 四月
からも同じ学校の学生としてよろしくね!』
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:16:34.19 ID:EQdwxrXy0
投下終了ー!
感想待ってます!
207 :
お題:初恋 0/3:2009/09/23(水) 23:23:27.08 ID:mylI/mjc0
投下行きます。
タイトル決めてません。
お手柔らかに……
208 :
お題:初恋 1/3 ◆TiRzdTjl.s :2009/09/23(水) 23:24:09.43 ID:mylI/mjc0
姉さんが結婚した。
相手は幼馴染の静司さん。
高校を卒業して半年で結婚。もっとも、小さいころから二人の関係を見てきた身とし
てはようやく収まるところに収まった、といった感想だけど。
「…………………んー?」
目を覚ますと中庭だった。
太陽の位置から推測して多分昼休み。だけどいくつかあるベンチに人の姿は見当たら
ない。もしかして既に授業が始まってるのかと辺りを見回したところで、
「おはよ、いーくん」
「……よぉ、みーちゃん」
幼馴染の顔を発見した。
お互い小学校のころに付けたアダ名をいまだに使っている。
「いや、おはようはいいんだけどさ。今何時?」
「んー、知らないっ!」
とてもいい笑顔だった。
人の神経を逆なでするような。
「だって私もさっき起きたんだもん」
「ん、そうなのか?」
「うん。 食堂からの帰りに中庭覗いたらいっくんが気持よさそーに寝てたからさ」
「あっそ」
てことは寝顔見られたのか。
なんだか恥ずかしいな。
今更恥ずかしがるようなものでもないけど、なんとなく。
「そういえば、どんな夢見てたの? 楽しそうだったけど」
「うん?」
なんだっけ。
消えかけた夢の残滓を頭の中で拾い集める。
「あ、そうそう。結婚の夢」
「うぇ?」
209 :
お題:初恋 2/3 ◆TiRzdTjl.s :2009/09/23(水) 23:25:03.65 ID:mylI/mjc0
意外そうな顔をされた。何故だろう。
「ふ、ふーん……相手は誰だったの?」
「俺のじゃなくて、姉さんの結婚」
「あ、この間の………綺麗だったね、静さん」
静、というのは姉さんの名前。一応ね。
「静司さんは相変わらず恰好良かったな。……あれで本当に俺の二歳上なのか?」
「兄さんは小さいころから本ばっか読んでたからねぇ」
理由になっていそうでなっていないことを言った。
控え目に表現して大雑把な姉さんと、同年代より落ち着いてる静司さんの仲がいいと
いうのは昔からの俺的七不思議の一つ。残りの六つは考えてないけど。
「でも、姉さんの泣いてる所を初めて見た」
「うん、私も。いーくんのご両親も泣いてたよね」
「最初の子供だしな。……父さんと母さんも卒業してすぐの結婚だったから、自分たち
に重ねてる部分もあったんじゃないか?」
「おぉ、初耳だよ」
「初めて言ったしなー」
会話が途切れた。
なんとなく辺りを見回してみると、やっぱり誰もいない。
校舎の窓のほうを見ても人の姿が見えない、寝すぎたんじゃないだろうか。
「そういえばさ、いーくん」
「ん?」
「兄さんたちが結婚したってことは、私といーくんも家族、になるのかな?」
「んー……まだ親戚じゃないのか?」
「そっか、親戚かー」
俯いて言われたので、その表情は分からない。
主観的なことを言わせてもらえば、俺にはその声が寂しそうに聞こえた。
再び会話が途切れたので、俺は伸びをする。
ベンチで眠った代償として、肩や背骨がずいぶん固まっていた。
「ねぇ、いーくん」
柔軟体操を一通り終えた所に声がかかった。
210 :
お題:初恋 3/3 ◆TiRzdTjl.s :2009/09/23(水) 23:25:57.72 ID:mylI/mjc0
いや、それは俺に対する言葉ではないと思う。
小さく呟いたはずの声が、風に乗って届いてしまったんだろう。
「まだ、ってことはさ、いつかは家族にしてくれるのかな……?」
俺は答えない。
その呟きを聞こえなかったことにして、げた箱のほうへと歩いていく。
「あ、そうそういーくん」
今度はちゃんと俺に向けた声。
だから振り向いた。
「いーくんが起きるだいぶ前に、五時間目のチャイムなってたよ」
「…………」
もっと早く言えよ。
起きてたのかよ。
授業行けよ。
っていうか起こせよ。
どのツッコミをするか迷っているうちにチャイムがなった。
すなわち五時間目終了。
ため息交じりに肩を落として、ふと思いついた。
調節を間違ったと疑いたくなる程に響く、音量の鐘の音。
声もかき消されるほどに。
いい機会だから、言っておくことにした。
さっきの呟きへの、返事を。
―――あぁ。
―――お前を、俺の家族にしてやるよ。
まだ面と向かっていう勇気はない。
いつか言えるようになれればいいんだけど。
………そうだな、できれば、卒業までには。
≪終了≫
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:26:47.64 ID:mylI/mjc0
以上です。
出来るだけ雰囲気でお題を表そうと意識して書いてみました。
今まで文は読む専門だったので言葉や文法の間違いは指摘を頂ければ幸いです。
>>106-108 お題を出してみた者です
七不思議のうちの一つとしての「幽霊倶楽部」…というのはイメージしていました
ホラーか哀しい青春物、どちらになるのだろうかと興味津々でしたがホラーを選択したのですね
ラブクラフトの書いたゴシック・ホラー風味で、興味深く読ませていただきました
聞き手側視点だったらどんな感じになったのでしょうね
新参ですいません。こんなスレがあるとは面白いですね
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:43:14.13 ID:ey1vHFd4O
なにこの通常作ラッシュ
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:48:12.48 ID:EQdwxrXy0
>>200 うん、主人公の思考回路がどうな(ry
雰囲気は伝わったよふいんきは
>>211 ほのぼのしてよかった
あと、なんか主人公の語りがなんか誰かに似てるなーって思った。思い出せないけど
215 :
宛てなき言葉、重なる思い(お題:みちづれ) 0/5 ◆eeBRZzl9kY :2009/09/23(水) 23:53:31.49 ID:PhdvVYkB0
ラッシュに乗っかって俺も投下
216 :
宛てなき言葉、重なる思い(お題:みちづれ) 1/5 ◆eeBRZzl9kY :2009/09/23(水) 23:54:31.95 ID:PhdvVYkB0
僕とジルは双子だった。
生まれつき体が弱く病気がちだったジルは、敷地の外にお出かけに行くこともできず、ずっと屋敷の中でお留
守番をさせられていた。ジルがそのことでとても寂しい思いをしていることが僕にはよく分かっていたので、僕
が屋敷内にいるときはできるだけ彼女と一緒にいるようにした。食事の時はもちろんのこと、時間がある時には
一緒にお話をしたり、庭の東屋でお茶をしたり、彼女が寝るまで屋敷外での出来事を聴かせてあげたり。その甲
斐もあって、彼女はよく笑った。か細く、心を毛先でくすぐるような可愛らしい声でクスクスと。つられて僕も
よく笑った。その全てがとても愛おしく、輝かしい思い出であった。ジルの窮屈な思いを少しでも和らげること
が出来たなら、それはすごく嬉しかったし、その事実が僕にとっての励みにもなっていた。勉強もお稽古も、彼
女が出来ない分僕が頑張ろうと思えた。彼女はまさしく僕の心の支えだった――。
ジルの部屋の前のドアをノックする。コンコンと乾いた音がした。一瞬遅れて部屋の中から「どうぞ」という
声が聞こえてきた。それを確認してから、ドアの傍らに控えている壮齢女性の使用人に目を向けた。使用人は手
で僕に部屋の中に入るように促した。僕はコクンと小さく頷いてからドアを静かに開けて部屋の中へと足を踏み
入れた。
ジルは窓辺のベッドの上で上体を起こしたまま、こちらを見つめていた。後ろ手でドアを閉めて、僕はジルの
傍へと近づく。
「駄目だよジル。ちゃんと横になってないと」
僕はジルの肩にそっと手を乗せて言った。
「……このままがいい。横になってるとアルとお話ししづらいもん」
「ダーメ」
そう言うとジルは渋々ながらも素直に横になってくれた。だけど口元が隠れるほど深く布団をかぶり、少し拗
ねるような表情を浮かべる。その様子に思わず苦笑いをしてしまう。
ベッドの横に置かれた木製の小さな椅子に腰を下ろして、ふぅと小さく息を吐いてからジルの顔を眺めた。色
素の薄い、青白の顔。頬は痩せこけていて、桃色だった唇は寒々しく紫に染まっていた。やはりこの前会った時
よりもひどくなっているのが容易に分かる。
「……」
ここに来る前に色々考えたのだが、いざ彼女を目の前にすると何を話すべきか思いつかない。言いたいこと、
伝えたいことはたくさんある。しかしそれをどう伝えればいいのか、土壇場になって分からなくなってしまった。
僕がなかなか言い出せないでいると、静かな声でジルの方から話を切り出してきた。
「私、もう長くないんだって」
217 :
宛てなき言葉、重なる思い(お題:みちづれ) 2/5 ◆eeBRZzl9kY :2009/09/23(水) 23:55:39.43 ID:PhdvVYkB0
彼女はか細い声でそう言った。それを聞いて僕の心臓が、どくん、と小さく動揺した。
「……知ってる」
前々からジルの命がいつまで保つか分からないと医者から聞いていたが、それでもいざその時が来るとなると、
身を引き裂かれるような気分になる。
「今日は、父さんから別れの挨拶をして来いって言われて来たんだ。多分、これを最後に僕は君に会うことが出
来なくなる。死に目にも会えない。だから……」
「そっか……うん、仕方ないよね」
彼女は顔を陰らせ寂しげにそう漏らした。
僕とジルの家系にはあるしきたりがある。その家系に連なる者が例外なく絶対遵守しなければならない重大な
決まり。
当家では双子の一方が亡くなることは大変不吉なものとして恐れられている。
元々僕たちの家系は血筋的に双子が生まれやすいらしく、僕たちの祖父も双子の兄がいたし、もっと遡ってみ
ても何組もの双子が存在する。そしてその双子の代には決まって家が栄えたそうだ。何かの事業に成功したり、
有力な政治家を輩出したりと家の繁栄に大きく貢献した。そのことから双子が生まれることは大変歓迎され、僕
たちが生まれた時も大層親戚類から喜ばれたと聞いている。しかし、双子の一方が欠けたとなると話が変わって
くる。
僕達の一族の中では、双子の片方が死ぬともう片方の魂をあの世への道連れにすると信じられている。これは
生き残った双子の片割れが、放心状態に陥ったり、まるで人が変わったかのように粗暴になったり、中には犯罪
に走ったりしたことに端を発するらしい。このことから他の者は、きっと彼らはもう死んだ者に魂を連れて行か
れ、抜けた魂の代わりに悪魔や悪霊が乗り移ったに違いないと思うようになり、双子のうち一人が死んでしまう
ことをとても恐れた。
そこで僕たちの祖先が当時名を馳せていた呪術士に相談したところ、死んだ者が魂も道連れにしてしまうこと
を防ぐ方法を授けられた。
それは生前の双子の絆を断ち切ることだった。つまり二人の繋がりを完全に無くしてしまうこと。
僕がジルの死に目に会えないのもこれによるものである。本当は今こうして会いに来るのもよくないらしい。
親戚類が良い顔をしなかったそうだが、父さんがなんとか周りを説得してくれたおかげで、僕は最後にジルに会
う機会を得ることが出来た。
「……ジル、僕に何かやって欲しいことはないかな。今、この場で出来ることに限られるけど、僕に出来ること
ならなんでするよ」
「べ、別にそんな、やって欲しいことなんて――」
218 :
宛てなき言葉、重なる思い(お題:みちづれ) 3/5 ◆eeBRZzl9kY :2009/09/23(水) 23:56:36.82 ID:PhdvVYkB0
「なんでもいい。君のために何かをしたという事実を残したいんだ」
僕が少し強い語調でそう告げると、ジルは少し照れくさそうに、
「じゃあ、……手を繋いでくれる?」
と言った。「お安い御用だ」と微笑みつつ僕は快諾した。
彼女の手を握ると、その手は枯れ枝のように細く、鉄のように冷たかった。その手を温めるように両手で包み
こんでやると、ジルは安堵するように穏やかな表情をした。
「アルの手は、あったかいね」
「ジルが望むのなら、もっと温かくなるよ」
僕がそう言うとジルは「もう充分あったかいよ」とクスクス笑った。弱々しくも明るい笑顔だった。
「……アルは私のために充分色んなことをしてくれたよ。私のために外のお話を聞かせてくれたり、一緒に本を
読んでくれたり、寝るまで一緒にいてくれたり」
「僕は、君のためになれたのかな?」
「うん。とっても。だから、私はアルと一緒にいられて幸せだったよ」
そう言うジルの表情は本当に優しくて、それは慈悲深く僕の不安を和らげてくれた。
「僕も、ジルと一緒で……幸せだった」
それだけ言うと、僕はジルから手を離し立ち上がった。これ以上彼女と居ると泣いてしまいそうだったからだ。
僕は彼女の前では泣きたくなかった。幸せだったのだから、出来れば笑って別れたい。
ドアの前まで歩いていって、ドアを開く前にジルの方を振り返った。
「ジル」
僕が呼びかけると「なに?」と返してきた。
「あ……、いや、なんでもない」
僕は素早くドアを開けてジルの部屋から出た。ガチャンという音とともに、僕の心にドスンと重い物がのしか
かった。
部屋を出るとすぐに先ほどの使用人が僕に近寄ってきた。
「ジル様とのお別れは済みましたか?」
「ああ……」
僕が呟くようにそう言うと、使用人は「そうですか」と淡々として返した。
「それでは、失礼ですがジル様から何か受け取っていないか、確認させていただきます」
そう前置いて、使用人は僕の衣服をまさぐった。ポケットはすべて裏返し、上着どころかシャツまでも脱がさ
219 :
宛てなき言葉、重なる思い(お題:みちづれ) 4/5 ◆eeBRZzl9kY :2009/09/23(水) 23:57:49.34 ID:PhdvVYkB0
れた。使用人は徹底的に僕の衣服の中を点検した。
すべて調べ終えると、ようやく僕は使用人から解放された。僕は少しぼんやりしている頭を左右にふらつかせ
ながら自室に戻った。
自室のドアを開くと、中は実に寂しいものであった。かつてはあった様々な家具類はほとんど撤去されており、
必要最低限の物しか置かれていない。その様子に、まるでここが自分の部屋ではないような錯覚を覚えた。
撤去された物はすべて、ジルと関わりのある物。これもまたしきたりに則ったもので、僕と彼女を繋ぐものは
すべて失われてしまった。彼女と一緒に読んだ本も、彼女をこっそり招き二人並んで眠ったベッドも、彼女から
誕生日プレゼントにもらった可愛らしいアクセサリーも、なにもかも。彼女との思い出が少しでもあるようなも
のは容赦なく廃棄され、僕とジルの間は容赦もなく引き裂かれた。もう手元には彼女との思い出の品など一つも
無い。
部屋の中に入り、撤去された物の代わりに置かれた新しいベッドに前から倒れ込む。ぽすっと静かな音がした。
ふかふかのマットに滑らかな肌触りのシーツ。柔らかい、だけど温かくない。
なんだか今日はもう疲れた。僕は目を閉じ、そのまま沈むように眠りに就いた。
ジルはそれから三日後に死んだ。
勿論僕はその場に立ち会えなかった。ジルの訃報は事後的に父さんの口から伝えられたが、それはあまり現実
味を帯びて感じなかった。すごく悲しくて、寂しいはずなのに、それがどこか僕の知らない遠い所で起きたこと
であるような、漠然とした痛みだけが心を刺した。
本日、ジルの葬儀が執り行われる。当然、僕が参列することはできない。葬儀は街の大教会で催されるため、
僕の他の親族はそちらに出かけていて、僕だけが屋敷に取り残されている。
葬儀に出席できないのだから、せめて今日一日彼女の部屋で彼女のことを悼みたいと思ったのだが、それは許
可されなかった。彼女の部屋は厳重に鍵で封印されていて、入ることが出来ない。
だから僕は中庭のベンチに座ってぼんやりと過ごしていた。中庭にはジルの部屋の窓が面している。せめてこ
こで彼女の追悼を行おうと思った。
彼女の部屋の方を眺めながら思う。ジルの存在が、段々希薄になってきている。彼女との思い出の品はすべて
取り上げられ、また近々彼女の部屋を塗り固めてしまうことが決まったらしい。彼女が生きていた証拠がひとつ、
またひとつと消されていく。
彼女との思い出に溺れたい気分なのに、僕にはすがりつく物が何一つもない。僕がこれからどのようにしてい
けばいいのか、残された道は二つ。何にもしがみつくことが出来ずにこのまま溺れ死ぬか、溺れないようにただ
がむしゃらに生きていくか。ジルが生きていたらどちらを望むだろう――答えは聞くまでもない、か。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:58:01.51 ID:rwQHSeha0
文才無いのに小説書かないでぇえ
もうちょー気持ち悪いぃい
豆腐の角に頭ぶつけて死んでぇえ
来世は人にならないでぇえ
221 :
宛てなき言葉、重なる思い(お題:みちづれ) 5/5 ◆eeBRZzl9kY :2009/09/23(水) 23:58:58.53 ID:PhdvVYkB0
ぽつぽつと雨が降り出して来た。懐中時計で時間を確認してみると、かれこれ三時間もここにいたようだ。
「……もう、屋敷の中に戻ろうか」
誰にでもなくそう呟き、僕はベンチから立ち上がった。中庭を横ぎり屋敷に沿って設けられている植え込みと
平行に歩く。しとしとと雨に濡れた葉が滴をこぼしている。それを何気なく眺めていると、植え込みの中に何や
らゴミらしきものがあるのが発見した。なんだろうと思い、草をかき分けて手に取ってみると、それはくしゃく
しゃに丸められた紙きれだった。広げてみると、それは上品な装飾が施された便箋で、中央には小さな文字でた
った一言。
「…………」
思わず僕は上を見上げた。そこにはジルの部屋があった。
便箋には宛先人の名前や差出人の名前は書かれていない。だからこれを誰が書いたか、またこれが誰に対して
の言葉なのかは分からない。それでも……。
ジルとの今生の別れになってしまったあの日、僕は別れ際に何かを言いだそうとして、だけど何を言えばいい
のか思いつかなくて、結果として口をつぐんでしまった。お別れの挨拶なんてしたくなくて、でも最後に何か言
いたくて、言うべき言葉が思いつかなくて、今日までそのことを頭の隅でずっと悔んでいた。
そうか、僕もこう言えばよかったんだな。こんな簡単なことでよかったんだ。
「……ありがとう」
ジルとの思い出はすべて失ってしまった。けど、僕たちはこうして別れた後も思いを重ねることができた。こ
れだけで、僕は溺れずに生きていけそうだ。
ぽつりぽつりと雨粒が便箋を濡らし、紙面がじわじわと滲んだ。僕は慌てて便箋をポケットに突っ込んだ。
――もう行こう。
最後に僕は彼女の部屋を仰ぎ見て、その場を立ち去った。雨足は次第に弱まり、空では雲間に太陽が顔をのぞ
かせていた。
222 :
◆eeBRZzl9kY :2009/09/24(木) 00:00:46.37 ID:7qUuxHOn0
投下終了
批評感想もらえるとうれしいです
さてと、品評会作品でも書くかな
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:06:36.61 ID:XwzbsoM9O
>>200 主人公が自分勝手な理屈をこねてただけという印象の作品。
作者はそれを狙ってやってるのかもしれないけど、読者からすれば何が面白いのかわからないんじゃないだろうか
>>206 書き慣れてないのか日本語がぎこちなかったり、あと感情表現の安っぽさなんかが気になった。
ストーリーはまあ、よく見かけるやつだなと。
>>211 文章読みやすかった。テンポいいし。
だが話が普通すぎて死ねる。
ひねって欲しかった
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:21:43.74 ID:avTmYzn40
>>214 主人公については今まで読んだ本のいずれかの影響を受けたのだと思います。
オリジナリティを出せるように心がけます。
>>223 お題消化を念頭に置きすぎて、ストーリーまで頭が回っていませんでした。
次回からは精進していきます。
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:32:58.56 ID:M8abD1Qq0
お題ください
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:34:12.20 ID:oLcYSARgP
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:35:03.45 ID:M8abD1Qq0
おぉお 理解しました
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:38:08.65 ID:XwzbsoM9O
>>222 手堅くまとめられてて良いんじゃないだろうか
目を見張るような展開が無かったのが惜しい
良作一歩手前って感じ
お題くださいというのも疲れてきた
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:54:52.83 ID:142hwD7P0
あげるのも疲れてきた
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:54:56.76 ID:XwzbsoM9O
ほ
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:55:42.11 ID:oLcYSARgP
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 01:10:50.97 ID:xBbouMZ60
お題ください
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 01:14:16.10 ID:ABTRalyg0
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 01:16:41.77 ID:7qUuxHOn0
>>228 予定調和的に話が終わった感は確かにあったと自分でも思います
個人的には、最後の宛名のない手紙を思いついた時は、「よし来た」と思いましたけど
やはりこれも読者を唸らせるほどではなかったですね
精進します
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 01:41:05.76 ID:XwzbsoM9O
あげ
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 02:06:40.66 ID:XwzbsoM9O
ほす
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 02:39:59.74 ID:XwzbsoM9O
ほし
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 03:02:59.74 ID:rT6mi7QI0
なんか今日投下量すごいな
なんこか読んでみたいがオススメあったら教えてくれ。
あと今回の品評会って6レス以内って書いてあるんだが、6レスまでおkなの?
242 :
お題:商売、窓を開ける 0/1:2009/09/24(木) 03:03:50.09 ID:DmCkO+fqO
頂戴した3つのお題のうち「獣人」だけ取り入れられていません。
いろいろすみません。
243 :
お題:商売、窓を開ける 1/1:2009/09/24(木) 03:05:40.98 ID:DmCkO+fqO
最近流行のコンピュータを知っていますか?ウインドウズというんです。私どもと同じ名前でございます。
そんな文句が仰々しく踊るチラシが、部屋に投げ込まれていた。
普段なら読みもしないでゴミ箱に捨てるこの手のチラシなだけに、この奇をてらったチラシにこの時点ですでに一本とられていたわけだ。
家を出るときに見つけたそのチラシを、何とはなしに手にとって、いつもの道を歩く。
秋の朝の澄み切った空気は、夏とは違ってのどに気持ちいい。
ここに越してきて1年が経ってしまっていた。どんよりとした気持ちのまま1年。
このままでいいのか。
ペンディングにしているものが、いつものごとく頭を巡る。
それでも、とりあえずまたペンディングにして、駅への道をたんたんと歩く。
「おはようございます。よろしくお願いします」
田舎の駅には珍しく、この日はチラシ配りが立っていた。
「持ってます」
無自覚のままそう答えて、通り過ぎてから、はっとする。
持っている?
家から手に握り続けていたチラシを見て、また、振り返ってチラシ配りを見る。
向こうもこちらを見ている。
結局、勧誘に負けた。
だが、8千円で胸のつかえがすっきりするのであれば、高くはないと思う。
その後、開かなかった窓の調子は、ずっと良い。
以上です
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 03:11:06.99 ID:NeM4cokJO
>>241 基本5レスだけど、よほど変な指定じゃない限り、優勝者の自由だから
6レスまででおk
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 03:24:27.98 ID:rT6mi7QI0
>>243 ごめん3回読んだがあんま意味分からん
なんか全体的に説明不足で書きなれてない感じがする
(例えば「?」のあとは1文字空けるとか三行目には一本と漢数字で書いてあるのに、それ以外は全て算用数字になってるとか)
それと、始めの一文が広告のうたい文句であるならば『』や一行あけるなどの工夫をして欲しい
またペンティングとか急に出てきても「はぁ?」ってなるだけだから保留とか「頭の隅でいつも考えていることが〜」みたいな分かりやすい表現にして欲しかった
オチにしても唐突でよく分からないし、なにより結局主人公は何に悩んでいて、何で解決したのかが不明瞭
窓の一文は始めの広告とかかってるんだろうけどよく分からなかったかな
とりあえず書きあがったらすぐ投下しないでもっかい自分で読み直してくれ
作者にしかなにが言いたいか分からない作品になってしまってる気がする
>>244>>245 thx
いつも5レスだから書き間違えかなって少し不安だったんだ
>>243 >>246 書き慣れていない感は確かに感じられたな。
けど、こういう敢えて不明瞭にしているスタイルとかはホラー系の短編でよくあるじゃん。
一年間ぐらいいつも窓から投げ込まれていた窓の広告が〜ってお話でしょ?
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 03:43:40.34 ID:DmCkO+fqO
>>246-247 本当にすまんかった。
説明をできるだけソギたいと考えいるのは本当だが、無さ過ぎだった。
分かりやすく書いたが、まったくつまらんものになった。
ので再投下はしない。
精進します。
感想ありがとう。
仕事に戻ります。
>>243 うん、シンプル過ぎるよね。
個人的にはもっと遊びを取り入れるべきかなと。
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 05:44:22.46 ID:gST061zBO
ほ
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 06:23:57.35 ID:ABTRalyg0
syu
お庭に、椰子の木の芽が出ていた。
心が躍りだす気持ちを抑え、スコップ片手に早速掘り出す作業を始める。前に日本に遊びに言ったとき、現地で知り合った人に教えてもらったのだ。椰子の木は小さい内ならタケノコみたいで茹でて食べると美味しいって。
丁寧に椰子の木を掘り返してると、海の香りと何だか花火の匂いが流れて来ることに気づいた。変ね、今日は何かの祭日だったかしら、それとも近所の子供が線香花火でもしてるのかしら。
あぁ、線香花火!夏の風物詩!また花火で遊んでみたくなってしまった。次に入港する日本〜ハワイ間の貨物船に線香花火は含まれてないかしら。あるのならば、私のために何本か都合を付けてくれると嬉しいのだけども。
徐々にスコップが椰子の木を掘り返すごとに、かって味わったタケノコの煮物の味覚が口一杯に再現される。柔らかく肉質のあるタケノコ、噛むごとに溢れ出す醤油と鰹節の風味、昆布とお酒と共に煮込んだそれは日本料理の定番とさえ言える。
でもタケノコには弱点があった。収穫後にすぐ食べないと急激に甘みが無くなり、アクが強くなって美味しくなくなって来るのだ。だからタケノコは、朝に収穫して一時間以内に調理するのがベストだと言われている。
そうなると問題があった。私の住んでるハワイのイオラニ宮殿から、東京までの距離となると6210kmにも達してしまう。
もちろん、ハワイではタケノコは栽培してないので、食べるとしたらアジア圏からの取り寄せとなり、どうしても長期保存のための加工を施すことになる、結果としてタケノコの甘みは夢幻のごとく霧散してしまう。
フリルのついた純白のハンカチを取り出し滴る汗を拭く、ハワイアンの柔和な顔立ちの中に、どことなく日本人女性を思わせる丸みを帯びた顔立ちを思わせる日本人とハワイアンの混血児。
それが彼女マリーベル。日本では、真理鈴と名乗ることにしてるけれど。
なんとか掘り出して水洗いしてみると、幼い椰子の木は水滴を反射し美しく新鮮そうに輝いてみせた。それが嬉しくて、誰かに見て欲しくて駆け出した。執事の叫び声と後ろからの爆音はほぼ同時だった。
振り向くと、ホノルル飛行場から無数の黒煙が揺らめき、夥しい数の航空機が上空を乱舞していた。南国特有の熱風の中に混じってた火薬の臭いはこれだったんだ。
いつのまにか執事のセバスチャンが、傍まで来て戦争が始まったことを次げた。先ほど大使館経由で、米国から宣戦布告されたと言うことを。
空からは米国戦闘機らしい、獰猛で力強い発動機音が響いて大地を振動させていた。
そうだ戦わなくては、民と国を守るため今こそ。
その意思をセバスチャンに伝えると、声を裏返して露骨に慌てた。当然の反応と言えた、国王であるリリウオカラニは海に泳ぎに行くと言ったっきり連絡がつかず。
その他の王族も、欧州で始まった全世界規模での戦争の予感に怯え、各国を外交戦略のため飛び回っている。その多くは、戦争回避のために英国や米国などの敵対国家に常駐しており、万が一の危険もある。
最悪の場合、リリウオカラニ女王の第一子である、マリーベリーが王座に座り、ハワイ王国を導いて行かなくては成らない。そう1941年12月8日早朝のホノルルはそんな場所だった。
「畜生、米公どもがぁー、農夫を先導してクーデターを実行するだけじゃ飽き足らずよくここまでぇー」
あまりに頭に来たのでそんな暴言を吐いてみる、空かさずセバスチャンがそれを窘める。いいですかマリーベル様、王女足るもの常に言葉使いにはー。
最初の目に見えることの発端は、1893年1月に起こったと思う。米国資本系の農場経営者らが中心となり行ったクーデターだ。
彼らに先導された農夫らの集団はは、ホノルルを抗議しながら練り歩き、ハワイ王国の中心部であるイオラニ宮殿を包囲すると、リリウオカラニ女王の退陣を迫った。
254 :
南風に乗って(お題:英雄)1/3:2009/09/24(木) 06:33:20.04 ID:iqnheeE00 BE:301353252-2BP(111)
ハワイ政府とクーデター勢力の交渉は数時間に渡り、リリウオカラニ女王の必死の説得が行われてるとき奇跡が起きた。イオラニ宮殿を包囲していたクーデター勢力が解散を始めたのだ。
ハワイに移民していた日系人のおよそ三万人が、リリウオカラニ女王の危機を知るや集結を開始し、宮殿を包囲した勢力を逆包囲することに成功したからだ。
女王はこれにいたく感謝し、ハワイの日系人と日本政府に謝辞を述べた。この事件は裏で米政府が手引きしていたことを知ると、米国に警戒感を強め、数年後に事実上の対米戦略として、日布同盟を締結するに到った。
マリーベルはそんな国際情勢の中で、日本とハワイの結びつきを強化するために、東伏見宮依仁親王とリリウオカラニ女王の間に儲けられた子供だった。
政略結婚だったけれど夫婦仲はマリーベルから見て円満だったように思える、両親は国を指導する立場なので国際情勢が悪化してからは殆ど会えなくなってしまったけど。
「よし、では早速ハワイ王朝近衛師団を集結させよ、米軍の襲来にそなえ守りを備えるのじゃ!!」
カメハメハ王朝は、軍事によってハワイを全統治した戦闘的な王族だ。ようするにハワイで一番ケンカが強いのが彼らだ。
こんなとき逃げ出してどするのだ。そんな風に彼女が考えてると、セバスチャンが寝耳に水のようなことを言ってくる。
「お気持ちは分かりますが、マリーベル様にはハワイより脱出して貰います。もうすぐ同盟国である日本の戦闘機が、ここに到着するとの連絡がありまして……」
「脱出だと!!民を置いて脱出など出来ぬわ、たとえこの身が砕けようともっ最後まで戦うぞ!!」
そこまで言って、マリーベルのお腹が空腹の悲鳴をあげた。何となく格好つけて演説の真似事までしてたので気まずい雰囲気すらした。それは、彼女に冷静に状況を分析する切欠を与えたのかも知れない。
「あー、そうじゃな。食べることは戦の基本じゃからな、それに王様の所在を掴めぬのなら万が一に備えることも必要じゃな、私がいれば今ハワイが占領されようとも勝機は残される」
国が国としての幻想を維持するには、その主柱となる文化が絶対に必要だった。そして王族とは、その文化的な主柱の最も分かり易い象徴だ。
王が崩御したことが原因となり消滅した国はあまりにも多い。
米国戦闘機とは違う、洗練された発動機音が聴こえてきた。空をみると日の丸が胴体に描かれた戦闘機が降下してくる。その機体は優雅にイオラニ宮殿上空を一周すると、近くの交通道路に悠々と着陸してみせた。
キャノピーが開くと、中から女の子が出てきた。可愛らしくお嬢様結びをしたスレンダーなパイロットだった。最近の大和撫子は銃も握ると言うのは本当だったのね。
パイロットはマリーベルの前に来ると、彼女と彼女が持ってる椰子の木を交互に見た。その後ろにいるセバスチャンを見ると鍋を抱えており、その中には、醤油・鰹節・日本酒・蒟蒻らしきものが入っていた。
推測するにどうやら椰子の木をタケノコに見立て土佐煮を作るらしい。全くこんな緊急時にふざけた奴。
それが顔に出てしまったのか、マリーベルは文句を垂れ出した。
「いいか、パイロットよ。食することは全ての基本じゃ、日ノ本の国にも腹が減っては戦は出来ぬと諺があるじゃろう。美味しい物を食べれば笑顔になれる、お腹が満腹になれば笑顔になれる。
食が満たされると言う事は民が満たされると言うことじゃ。それは何をするにも常に基礎となることじゃし、我々が達成し続けなければ行けない目標じゃ。してそちの名前はなんと言う?」
そこで初めてパイロットは自分が名乗ってない無礼に気づいた。いけない、これは急いでたとは言え処罰ものかも知れない。
「私は大日本海軍第一航空戦隊所属の、志木目昴です。とにかく、今は急を要しますので手に持った物を置いて一刻も早くあの戦闘機に乗って下さい」
昴が指差した戦闘機は、新品のまだ塗装の真新しい匂いも立ち込めるような美しい戦闘機だった。零式艦上戦闘機二一型、それを急遽、マリーベル王女を乗せるために、複座型に改造したのだ。
「シキモクスバルさんですか、貴女はまだ分かってませんね。
いいですか、食べることは戦うことの基本でもあるのです。美味しいものを食べるのは、勝つことの基本でもあるのです。武力によりハワイを統治した私達が言うのですから間違いないです」
昴は焦った、緊急時だと言うのに王女様の話が予想外に長くなりそうだったからだ。幼少期、校長先生の話で何度も貧血になった昴は、本能的ともいえる知覚でもって貧血になりそうな話を聞き分けるスキルを持っていた。
そうだこんなことはしていられない、いいじゃないか王女様が土佐煮を作るくらいは、問題があるとすればそれがタケノコじゃないくらいじゃないか、別に食べるのは私じゃないし、うん、そうだそれで行こう
「分かりました、いいです。その土佐煮セットも一緒に積んで乗って下さい。土佐煮は私も好物です、できればご馳走して欲しいです、王女様の土佐煮を食べればきっと腹も満たされ百戦錬磨でしょうね」
そこまで言って昴は驚いた、目の前のマリーベル王女が泣いてるからだ、目を真っ赤にして、まだ幼さを残してるとは言え一国の王族がここまで人前で泣き崩れることは予想外だった。
257 :
南風に乗って(お題:英雄)1/6:2009/09/24(木) 06:35:32.16 ID:iqnheeE00 BE:904059465-2BP(111)
「分かってくれましたか〜、嬉しいです、嬉しいですうぅ……。こんなに私の料理を切実に熱望される方は生まれて初めてです。私、作ります。昴さんのために、精魂込めて椰子の木の土佐煮を!!」
そこまで言って、ヒシっとマリーベルは昴の左腕に力強く抱きついた。顔は上気し、なんだか恋する乙女のように見えるのは果たして錯覚だろうかと昴は思った。
二人は零戦に乗り込む、椰子の木の土佐煮セットと一緒に。
上空には無数の敵機がいる、しかし洋上の機動艦隊と、基地航空隊の総力を上げマリーベル搭乗機を護衛することに全力を尽くすことにより、その努力は何とか成功しつつあった。
やがて、マリーベルが搭乗した零戦は洋上の航空母艦に無事に着陸すると、挨拶もそこそこに空母の炊事場に直行する、椰子の木の土佐煮を作るため。
しかし、そこでマリーベルは日本海軍の料理レベルのあまりの体たらくを目の当たりにし、激怒し、日本ハワイ両軍の兵站、とくに食事関係の充足に力を注いでいくことになる
それは兵站、とくに兵士のそれを軽視し過ぎていた大日本帝国に少なくない影響を与えることになるのだが、それはまた別の話。
真珠湾攻撃により太平洋戦争と、昴とマリーベルの愛と受難の日々が始まった。
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 06:38:24.71 ID:iqnheeE00 BE:1928659788-2BP(111)
取り合えず、久しぶりに書いて見ました。
タイトルの番号ですが、振り間違えて変な風になってしまいました。
順番的には上から順になってますです。
お目汚しで申し訳ないです。
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 06:59:05.81 ID:Q9env0zB0
ぽ
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 07:41:04.84 ID:Q9env0zB0
ん
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 08:10:46.92 ID:Q9env0zB0
ず
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 08:52:14.68 ID:pcjYv/l60
>>214 だよなぁ
こういう飛んだ人間に説得力持たせられるようになれば一皮剥ける気がするんだが
>>223 ちょっと考えがアレな人の決意というか、それとあの人の対比というか
まぁ面白くないよね、俺もそう思う
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 09:41:34.22 ID:pcjYv/l60
――ここから自分のことを棚に上げた感想――
>>206 タイトルなしでもオチが予想できそうだ
こういう話にありがちなドロッとしたものがなかったから読みやすい
佐藤くんが落ちたことに大塚さんが気付いて、けちょんけちょんに馬鹿にされるとか予想してた
良いか悪いかは・・・読み手によるか
>>211 良い意味でも悪い意味でも特に言うことはないー
読みやすかったです
>>222 感情描写が上手いな
とても文才がないとは思えない
ストーリーのありふれた感も個人的には気にならなかったんだけど、やっぱり惜しい感じはする、かな
>>243 最初のは風変わりな窓のチラシだったわけね
分かりづらいしだから何ー? ってなった
奇をてらったチラシをただ奇をてらったチラシにしちゃ
>>258 これはあれか、ギャグか。テンポが良くて面白かった
一人称と三人称が混じってたのが少し気になったかなぁ
――ここまで――
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 10:28:33.77 ID:XwzbsoM9O
ほ
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 10:49:46.22 ID:cAYAyJsBO
ようつべでトクマルシューゴ聴いてみたけど独特なお歌を歌うひとだなあ
>>258 これはいいね、歴史物の小説を書ける人なんて殆んどいないから個人的に頑張って欲しい。
それともう少し文章のセンスを磨けば、上の方を狙えるかもよ
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 11:32:17.29 ID:cAYAyJsBO
ほし
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 11:47:10.13 ID:8tvLAk0F0
お題くだしあ!
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 11:54:50.66 ID:eFzSzECP0
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 12:00:10.45 ID:8tvLAk0F0
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 12:10:49.75 ID:XwzbsoM9O
昼寝タイムだ
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:13:11.66 ID:pcjYv/l60
保守
髪切ってくる
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:22:34.84 ID:ADbokNTTO
保守
お題2つくれくれ
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:27:59.47 ID:ABTRalyg0
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:29:59.88 ID:4qnSlTmN0
お題お願いします
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:34:52.91 ID:4qnSlTmN0
279 :
事故から始まる恋 1/3:2009/09/24(木) 13:51:23.49 ID:8tvLAk0F0
ふと、空を見やると雲ひとつない紺碧が一面を包んでいた。夏の終わりを告げる生暖かい風が頬を撫で、静観な街並みの迷路を潜り抜
けるように駆け抜けていく。
住民の姿はほとんど見られないが、公園の前を通りかかると小さな子供を連れた母子の姿がちらほらと見える。いつも通りの光景、に
なる筈だった。
外回りを終え、帰社の為にやや早足で駅へと向かっていると遠くから甲高い金属の悲鳴が聴こえてきた。
車の音と気づいたのは随分音が近くなってからだ。あまりのけたたましさに腹をたて、振り返ると同時に強い衝撃を身体全身に受け、
仰向けに倒れていた。あれほど青く、雄大だった空に赤い不純物が混じる。その不純物は僕の視界を覆い、やがて周りが黒くなった。
280 :
事故から始まる恋 2/3:2009/09/24(木) 13:53:45.41 ID:8tvLAk0F0
目が覚めたときにはアルコール臭が鼻につく白い部屋に一人で寝ていた。否、ゆっくりと辺りを見回すと一人の女性が僕の手を握りな
がら眠っていた。黒髪のロングがあまりにも綺麗で、特徴的な女性だが見覚えはない。次第に意識が覚醒しはじめ気づいた事が数点ある
。ここは病室。担ぎ込まれたのは僕。知らない女性に看病されていた。
しばらく女性を見つめていると視線に気づいたのか、目を覚まし、僕を見ると泣き出してしまった。おそらく30分程なき続けただろう
か、やがて女性は「子供が飛び出し、それを避ける為に慌ててハンドルを切り子供を避けたものの、持ち直す事が出来ず、僕をはねてし
まった」と涙ぐみながら話しを切り出してきた。
僕は混乱した。話を聞くに彼女は加害者で僕は被害者。平々凡々に過ごしていたのに何故こんな事に。怒りの全てをぶつけてやりたが
ったが怒りよりも絶望感の方が大きく、何も言葉に出来ない。何よりも一人になりたかった。やっとの事で捻り出した言葉が「出て行っ
てください」だったというのは我ながら情けない。女性は涙ながらに「また来ます」と言いながら部屋を出て行った。
281 :
事故から始まる恋 3/3:2009/09/24(木) 13:57:15.16 ID:8tvLAk0F0
それから彼女は毎日来た。始めは邪険に扱っていたが徐々に話をするようになっていた。
今日は何を食べたか、何か読みたい本はないか、痛いところはないか……私を恨んでないか。
一方的に聞かれる立場ではあったが不思議と苦痛ではなかった。恨みにしても甲斐甲斐しく訪れる彼女に対して日に日に薄れていたので、今出来る精一杯の笑顔で「恨んでないよ」と答えた。
そして初めて彼女は笑顔と白い歯を僕に見せてくれた。その笑顔を見て僕は誓った。二度と彼女を泣かせるものか。
半年経ち、季節は春になり新成人の旅立ちと共に僕も退院の日を迎えていた。勿論僕の横には黒い髪と白い歯が眩く光る彼女の姿がある。僕ら二人の新たな一歩を後押しするかのように春一番が桜の花びらを撒き散らしながら身体を通り過ぎていく。
他人から見れば小さい幸せだろう。けれど、小さくささやかで慎ましくても構わない。小さな幸せも二人でいれば何倍にも出来るのだから。
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:58:52.12 ID:8tvLAk0F0
右端折り返しにしてたせいで酷い事になってしまいました。しにたい。
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 14:34:34.20 ID:XwzbsoM9O
起きた
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 15:36:17.29 ID:pcjYv/l60
お題ください
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 15:46:10.11 ID:cAYAyJsBO
撃沈
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 15:55:34.44 ID:pcjYv/l60
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 16:28:08.40 ID:cAYAyJsBO
ご機嫌いかがですか
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:01:26.47 ID:cAYAyJsBO
昨日読んだ通常作のせいで頭の中でイマジンがかかりまくってる
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:35:12.33 ID:XwzbsoM9O
イエスタデイをなんたら
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:44:08.26 ID:Wz0U9jKC0
>>258 面白かった、こういう話すごく好きだ。もっと書いてほしい。
ただ、個人的には、ちょっと口語のようなところがあったのが気になった
>>282 やがて女性は~というところで、主人公からの視点でなく
女性の言葉がほしかったかな。
お題のせいかもしれないが、ストーリーはありきたりだったと思う。
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:45:12.11 ID:Wz0U9jKC0
忘れていた。
お
題
ください
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:46:50.91 ID:DsnOYs6A0
う
な
ぎのぼり
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:46:54.21 ID:mc4DKQ770
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:49:38.98 ID:DsnOYs6A0
青い薔薇って、腐女子が喜びそうな香りがするよね
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:50:40.55 ID:i4ojVTI50
カタカナのお題下さい
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:51:24.73 ID:mc4DKQ770
そうなん?俺は男
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:54:17.02 ID:Wz0U9jKC0
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:57:22.71 ID:T7nkaaoW0
お題くださいお
チョコ
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 18:29:25.55 ID:T7nkaaoW0
ほ
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 18:50:43.27 ID:T7nkaaoW0
ほ
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:10:44.69 ID:T7nkaaoW0
ほ
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:33:41.11 ID:T7nkaaoW0
へ
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:00:11.73 ID:T7nkaaoW0
ほ
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:19:02.69 ID:XwzbsoM9O
あげ
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:35:11.11 ID:XwzbsoM9O
あげます
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:49:15.59 ID:Q9env0zB0
すまげあ
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:06:10.60 ID:T7nkaaoW0
なまはげ
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:27:03.14 ID:XwzbsoM9O
ほ
お題をくれよ
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:32:53.77 ID:FCv/viOm0
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:49:17.13 ID:ls89DNUt0
ところで誰か前スレのDATもってたりしたら
あげてほしいなー
ほしいなー
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:58:07.38 ID:T7nkaaoW0
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:05:55.34 ID:Q9env0zB0
なー
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:19:45.92 ID:XwzbsoM9O
ー
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:22:35.10 ID:ls89DNUt0
datありがとう
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:23:00.12 ID:Ly23cppr0
美しい声の形容ってどんなんがあるかな
>>319 殆どそのまま音に関する形容詞が当てはまると思うんだけど、それじゃだめなの?
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:25:18.75 ID:Ly23cppr0
>>320 いや、何か面白い表現がないかなーと思って
他の五感に互換させる
>>319 冷たく白い声とか甘く柔らかいけれど芯のある声とか?
美しいってのがどういう美しさなのかで変わってくるけど
その思ったことをそのまま表現すればいいんじゃね
勃起しそうな声
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:30:15.32 ID:Ly23cppr0
お題くれ
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:43:36.61 ID:ABTRalyg0
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:59:30.68 ID:T7nkaaoW0
ほ
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:14:25.20 ID:mxAMUP3w0
ほ
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:29:10.26 ID:mxAMUP3w0
ほ
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:43:27.35 ID:6oHJT7lCO
あっー
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:43:31.35 ID:XwzbsoM9O
あげ
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:54:58.14 ID:+MEVDhCr0
お題頂戴
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:07:29.83 ID:/rjpE4drO
迷子
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:10:35.23 ID:nSZzmkyb0
把握
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:27:11.42 ID:/rjpE4drO
ほし
おだいくれよ
キャンディ
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:41:34.16 ID:AN6TstKD0
スランプ?気味です
何か描き易いお題下さい
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:42:47.27 ID:GRfcv7710
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:43:10.43 ID:Bk+swFQX0
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:46:31.55 ID:AN6TstKD0
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:02:45.86 ID:/rjpE4drO
ほす
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:15:56.42 ID:33rh88K1O
>>281 前半、自分でいつもチャレンジする色の描写が(ありがちだけどさ)、自分よりうまくてうらやましかった。
後半、ありがちすぎて残念。たとえば、恋は二人とも始まらなくてもいいんじゃね?とか考えた。
とまれ、好みです、文。
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:17:57.12 ID:33rh88K1O
ありがちじゃなくてわかりやすくてひねりのあるものを書くようがんばる
オダイヲクダサイ
350 :
絶対零度の花嫁(お題:絶対零度、薄型テレビ)0/5:2009/09/25(金) 01:30:33.99 ID:Uj314xuY0
通常作投下します。
なんか厨臭いタイトルですが、暇な方は是非。
351 :
絶対零度の花嫁(お題:絶対零度、薄型テレビ)1/5:2009/09/25(金) 01:31:56.25 ID:Uj314xuY0
夕暮れの街に車の排気音だけが空しく響いていた。かつて工業の盛んな地帯として栄え
たここら一体は、時代の波に乗り遅れて、今や斜陽といった風情だ。それでも昔から名を
馳せていた土地持ちたちはまだ何とかその威光を維持している。ぼくも今はそんな名家に
雇われている身だ。
雇われている、といってもそれは長期的な身の安定を意味しない。探偵業というヤクザ
な職業に就いてしまったがために、日雇い銭だけがぼくの生活を規定していた。それはこ
の街にあって随分と不安定で、幾度となくホームレス寸前の生活をしてきた。
しかし、そんな苦しい生活を強いられながらも、一つだけ誇りに思えるものを持ってい
た。それは他でもないこの脳味噌だ。安い賃金でいい仕事をしてくれるともっぱらの評判
だった。そんな噂を聞きつけたんだろう。こんな滅多にない好待遇の職場にありつけたわ
けだ。
「ごちそうさまでした」
ナイフやフォークは少しくすんでいたし、味付けも口になじんだチープなものであった。
きっと使用人のためのものなんだろう。それでも普段の食事とは比することも出来ない
くらい、満足のいくものだった。
一人の食卓はなんだか寂しかった。こんな名家なんだから、もっとたくさんの使用人と
賑やかな晩餐を予想していたのだが、雇われ人はぼく以外にはコックしかいなかった。メ
イドがいないために掃除もきちんと為されているとは言い難く、所々に埃が山積している
のを見かけた。
それはこの家の凋落を物語っているのだろうか。ぼくはそうではないと踏んでいた。そ
れは、ぼくのこれからの仕事内容から推し量れることだ。
依頼内容。それは「絶対零度の花嫁」を守ることだった。絶対零度の花嫁というのは、
何か意味ありげな単語に聞こえるかもしれない。しかし実態は、なんのひねりもない、本
当に絶対零度の、花嫁だ。この家の当主が若かりし頃、その許嫁は不治の病にかかった。
どうしても死なせたくなかった当主は、その花嫁を生きたまま液体ヘリウムにつけ込んで
保存したのだ。未来の医療の発展に希望を託した。
それは途方もなく馬鹿げた事の様に思われた。しかし金持ちが金を使う分には、労働者
側のこちらとしては嬉しい限りだ。しかもそれが元で職にありつけるとなったら尚更だ。
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:32:46.38 ID:33rh88K1O
>>349 高いハードルは越えてこそ意義がある
いただきます
353 :
絶対零度の花嫁(お題:絶対零度、薄型テレビ)2/5:2009/09/25(金) 01:33:25.90 ID:Uj314xuY0
しかしぼくみたいにそう簡単に割り切れる人間ばかりではない。今回「絶対零度の花嫁」
を狙うのはそんな連中だった。奴らはご大層に「人権の尊重」「死ぬ権利」とかいう言
葉を持ち出して、死んだはずの花嫁をこの世に不当に拘束する当主を攻撃した。倫理に関
するその議論は、当然のごとく平行線をたどった。そんな状況を打破すべく、奴らは行動
に出ることにしたのだ。
今夜十二時、「絶対零度の花嫁」を破壊する。紳士然とした態度で奴らはそんな予告を
打ち出した。正義を主張する人間というのはそういった大々的なパフォーマンスが好きな
のだ。「花嫁」の事はこの街では有名な話だったため、犯行予告は瞬く間に街中に広まっ
ていった。当然、当主としては「花嫁」を死守したい。そこで、ぼくに話が回ってきた、
というわけだ。
きっとダメ元だったのだろう。当主は疲れ切ったような表情でぼくの面接に当たった。
おそらく幾人もの名高い探偵に策を尋ねたのだろうが、その試みは成功していないようだ
った。ぼくはそんな当主を目覚めさせるような提案をした。それは工業で名を馳せたこの
街ならではの方策であった。
「それでは君、後はまかせたよ」
当主は低くうなるような老成した声でぼくに言った。その音は明かりの乏しい館内に霧
散していった。
「はい、必ず守り通して見せます」
ぼくは愛想笑いを貼り付けて、返事をする。苦境の中でこんな事ばかりうまくなってし
まった。
当主は無理矢理に頬を引きつらせるようにして笑みを返す。おそらく花嫁のことが気に
なって、気が気でないんだろう。ぼくはそんな彼のことをすこしだけ可愛いと思ってしま
う。老齢の紳士に可愛いという言葉は似つかないけれど。
いつもは地下室で保管されている「花嫁」は、犯行予告の今日、ホールに移されていた
。それは奴らを油断させて守りやすくするために他ならない。地下室に伸びた太いパイプ
はいまも摂氏マイナス二百七十度の液体ヘリウムを送り続けていた。
354 :
絶対零度の花嫁(お題:絶対零度、薄型テレビ)3/5:2009/09/25(金) 01:34:50.70 ID:Uj314xuY0
ガラス張りの「棺」は彼女の肢体を露わにしていた。色素の薄い、色白の肌。ぼくらと
は生まれも育ちも違う温室培養のお嬢様だ。絶対零度につけ込まれたその体は、二十代前
半から全く成長していない。その美しさの全盛期をずっと保っていた。
控えめな照明が、ぼんやりと彼女の顔の稜線を照らし出す。それは思わず目をそらして
しまうほどの美貌であった。これほどの婚約者なら、冷凍保存という愚行も頷ける。ぼく
が彼と同じ立場であったら、迷わず同じ事をしただろうと思う。
そして、彼と同じように、女性をこの館に入れたがらない。メイドを雇わない理由だ。
「花嫁」は静かに寝ている。長い睫毛は重力に逆らって、閉じられた目を飾り立ててい
た。きれいに通った鼻筋。小振りな耳。薄い睫毛。ほのかに赤い、唇。ぼくは心臓が高鳴
るのを感じた。いけない。目をつぶって邪念を振り払おうとする。しかし、目に焼き付い
た彼女の顔は、脳裏にこびりついて離れることがなかった。
鼓動の音が静まりかえった館内にいて、妙に耳についた。血液が駆け巡る。目の奥がじ
んわりと痛くなってくる。ぼくはもう何も考えることが出来なくなっていた。
彼女の唇に、自分の唇を重ねた。それはもちろん強化ガラスに阻まれる。しかし、異様
なまでの背徳感がぼくの脊髄を痺れさせた。なんの味もしない、少し冷たい口づけだった。
たぶん「死の味」というのはこういうものなんだろう。そんな場末の詩人みたいな言葉
が頭に浮かんできて、ぼくは自嘲気味に嗤った。
355 :
絶対零度の花嫁(お題:絶対零度、薄型テレビ)4/5:2009/09/25(金) 01:36:02.28 ID:Uj314xuY0
時刻は既に十一時五十分をまわっていたが、少しも緊張しなかった。それは自分の防衛
線に絶対の自信を持っていたからだ。ぼくは暗がりに身を隠して、十二時を待っていた。
ホールの奥に据えられた置き時計が鳴らす鐘の音が室内にこだました。来る。正々堂々
を詠う奴らは、時間にはうるさいはずだ。ぼくは身構える。
玄関の扉が開いた。直接それを見ることは出来ないが、油を差していない蝶番の立てる
悲鳴が侵入者の存在を示していた。侵入者はつかつかと、迷うことなくホールの中央へ向
かっていった。高く響く足音がそのことを教えてくれる。きっと事前に偵察を済ませてお
いたのだろう。
花嫁の目の前に侵入者が立つ。ようやくぼくの視界に入ってきた。そして、「花嫁」の
「棺」を一瞥する。手に持った鉄パイプを振りかぶる。
鉄パイプは長いこと空中に保持されていた。窓から漏れ入ってくる三日月の光が、それ
を不気味な鈍色に変質させていた。
破壊は一瞬だった。ぼくはガラスの破砕する甲高い音を聞くと、「花嫁」を見ることも
なく走り出していた。奴が破壊したのは、薄型の液晶テレビで作られた「棺」。中に「花
嫁」はいない。伸びているパイプは偽物だった。それがぼくの提案。
奴が呆気にとられる、その瞬間を狙う。状況が把握できずに困惑している人間であれば、
腕力の強くないぼくでも取り押さえることが出来る。それはいままでに何回もやってき
たこと。今回も、落ち着いてやれば必ず成功する。
ぼくの間合いに侵入者の影が入り込むのが見えた。その胴回りに飛びついて、さらに困
惑したところで、関節技を決める。それで完璧だ。
足を踏み込んで、飛ぶ。
356 :
絶対零度の花嫁(お題:絶対零度、薄型テレビ)5/5:2009/09/25(金) 01:40:18.76 ID:Uj314xuY0
次に気がついたときぼくの視界は真っ赤に染まっていた。かろうじて見える、棺からし
なだれた「花嫁」の肢体。液体ヘリウムは漏れ出して、もう彼女に永遠を与える役目を果
たしてはいなかった。何故。液晶テレビにすり替えたはずじゃなかったのか? 何故。そ
の言葉しか浮かんでこない。何故。侵入者の姿が、ぼんやりと見えてくる。それは、この
家の当主、その人であった。何故。前に見た引きつった笑いではない、心のそこからの笑
みを貼り付けている。何故。霞んでいく思考の中で必死に考える。厄介払い。そうだ、厄
介払いだ。この家がメイドを雇わないのは、彼女を愛しているからではない。単純に金が
ないからだ。液体ヘリウムは高価だから。「絶対零度の花嫁」が有名になってしまっただ
けあって、世間体から液体ヘリウムの供給をストップすることが出来なかったんだ。くす
んだナイフもフォークも、チープな食事も、すべてこの家が破産寸前だということを示し
ていた。それでも愛さえあれば。しかし、老齢の彼は「花嫁」への愛を失っていったんだ
ろう。そして、安く買ったぼくとともに、この「花嫁」を葬り去るんだ。犯罪者の凶行と
して、処理する。ぼくの手口は完全に知られていたから、手玉に取るのは簡単だったろう。
そうだ。テレビだったら、もっと暖かいはずじゃないか。
口の中は死の味しかしなかった。
了
357 :
絶対零度の花嫁(お題:絶対零度、薄型テレビ)6/5:2009/09/25(金) 01:42:48.40 ID:Uj314xuY0
以上です。
読んでくださった方ありがとうございました。
コメントくださると、とても嬉しいです。
>>357 お疲れ様ー
話の構成、伏線の張り方は上手だったと思う。
ただ、所々状況や情景の描写が不足していたり、主語が略されていたりして
その都度置いてけぼりにされた。
その不足さえなければ、面白い話だった、って言えただけに残念。
推敲する時に、もうちょっと読者目線でチェック出来ればいいのかもせん。
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:53:54.89 ID:PVX1/CP8O
眠れないのでお題ください
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:55:14.79 ID:PVX1/CP8O
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:57:02.75 ID:Uj314xuY0
>>358 ありがとうございます。
こういう不足は書いてる最中はわからないものなんですね。
もっと推敲に時間を取るようにします。
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 02:00:45.13 ID:33rh88K1O
>>357 楽しく読みました。
指示語が耳障り?目障り?なのが気になりました。
投下の途中で書き込んでしまってすみませんでした。
364 :
届かない手紙 お題:対立、100m走、明日、手紙 0/3:2009/09/25(金) 02:08:04.78 ID:AN6TstKD0
投下します
365 :
届かない手紙 お題:対立、100m走、明日、手紙 1/3:2009/09/25(金) 02:08:54.67 ID:AN6TstKD0
ピッ。
先生の笛がなり、前の二人が勢いよく走り出す。
両者共にすごいスピードで駆けて行く。
それを私は羨望のまなざしで見送る。
「次、安藤と石川」
先生の指示で私と美保ちゃんが準備に入る。
私はこの100メートル走で、絵里ちゃんと勝負をしている。
よりタイムが良かったほうが裕也君に告白をするという勝負だ。
私はあんまり運動が得意じゃないのに、絵里ちゃんが一方的に決めたのだ。
そりゃあしっかり断りきれなかった私も悪いと思うけど、絵里ちゃんはずるいと思う。
進級したばっかりの体力テストの50メートル走では絵里ちゃんのほうが0.3秒も速かったのだ。
どうひいき目に見ても、私に勝ち目はない。
「位置について」
それでも覚悟を決める。
これに勝たなければ、明日からの学校生活の楽しみがなくなってしまうのだ。
「ヨーイ」
腰を浮かして、体重を両腕に限界までかける。
「ドンッ」
私は精一杯勢いよくスタートブロックを蹴る。
走る。走る。走る。走る。
精一杯走る。
美保ちゃんは私より後ろにいる。私は私の中で美保ちゃんに絶対に抜かれないという目標を立てる。
苦しいけど、走る。
辛いけど、走る。
私のために走るっ。
ゴールの白線を超えても私の勢いは簡単には止まらなかった。
走っている途中、美保ちゃんには抜かれなかった。
私のタイムは17.2秒。
美保ちゃんのタイムが17.5秒。
366 :
届かない手紙 お題:対立、100m走、明日、手紙 2/3:2009/09/25(金) 02:10:31.49 ID:AN6TstKD0
確か50メートル走のときは、美保ちゃんと絵里ちゃんはちょうど同じだって言ってたから、これなら勝機があ
るかもしれない。
絵里ちゃんが全力で走ってくる。普段クールな絵里ちゃんなら絶対に見せないような、一生懸命な顔で走って
くる。ちょっとブサ……。
「絵里ちゃんタイム幾つ?」
私は走り終わったばかりの絵里ちゃんに尋ねた。
「はぁ、はぁ、17.5秒よ。あなたは?」
「やった。私17.2秒。勝負は私の勝ちだね」
とても嬉しかった。
運動じゃあ絶対に勝てないと思ってたのに、勝てたのだ。
これで裕也君に告白することができる。
私はこの体育の授業のあとの現国の時間に手紙を書き終えた。
私と絵里ちゃんが勝負に勝ったほうが使える、という名目のもとに買ったものだ。
そして昼休みのうちに、裕也君の下駄箱に入れる。
手紙の内容は、部活後に校舎裏に来て欲しいという内容のものだ。
放課後。
私は少し風が冷たい中、裕也君の部活が終わる時間まで待つ。
5時。5時半。6時。部活終了のチャイムが鳴る。6時半。裕也君はまだ来ない。7時。裕也君はまだ来ない。
おかしいと思った。いつもなら遅くとも6時半には門をくぐっているはずなのに。
もしかしたら手紙に気付かなかったのか? いやそんなはずは無い。あからさまに靴の上に置いておいたの
だから、嫌でも目に付くはずだ。
ではまだ読んでないのだろうか? それも無いだろう。部活の前に少し空いた時間があるし、裕也君はラヴレ
ターどうこうを気にするような人じゃない。
じゃあなぜ?
校舎の明かりもほとんど消えている所為で、運動場を覗いてもほとんど何も見えない。
しかしその静寂を視れば、誰もいないだろうことは容易に察せる。
それでも私はもう30分待つことにした。
367 :
届かない手紙 お題:対立、100m走、明日、手紙 3/3:2009/09/25(金) 02:11:50.54 ID:AN6TstKD0
7時半になった。裕也君は来ない。
諦めきれない私はもう30分待つことにした。
8時になった。やはり裕也君は来ない。
私は凍える身体を引きずって家へ帰ることにした。
翌日の朝、裕也君が私の机の前に来る。
「おまえさぁ、どういうつもり?」
顔は不機嫌そのもので、声も非常に冷めたものだ。
「えっ、どういうつもりってなにが?」
「は、すっとぼける気かよ。昨日俺の下駄箱に手紙入れたよな?」
「う、うん。入れたよ」
あれ、ちょっと待ってよ? 私はあの手紙に名前を書いていない。なのになんで裕也君はあの手紙が私が入れ
た物だって知ってるの?
「それでよ、俺さ、手紙に書いてあるとおり、学校の校舎裏いったんだよ。夜中の10時に」
「10時? 何のこと。私は部活が終わった後って書いたはず……」
「ああ? とぼけんのかよ。じゃあ、これ見ろよ。お前が俺の下駄箱に入れた手紙だよ」
そこには確かに夜の10時に学校校舎裏に来てくださいと書いてある、記憶に新しい便箋があった。
しかしそれは私の字ではなく絵里ちゃんの字でだ。
同じ封筒に、同じ便箋、それでも書いてあるのは私が書いた記憶の無い文面。
「おまえさぁ、自分から呼び出しといて、来ないってどういうつもり?」
「違う。私そんな手紙出してない。私じゃない」
「お前さっき自分でいれたっつったろ。それにお前の名前書いてあんじゃねえか。
たしかに文の最後に私の名前が書いてある。だが、それも絵里ちゃんの字だ。
「言っとくわ。もうお前と付き合うとかそういうのは絶対ないから。じゃあな。二度話しかけてくんなよ」
そういうと、裕也君は私の席から離れていった。
その場に崩れ落ちる私。
私の明日は、もうこの学校には無い。
ふと窓のほうを向けば、カーテンに隠れながらこちらを見て笑っている絵里ちゃんがいた。
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 02:14:06.55 ID:AN6TstKD0
以上です
感想、アドバイス等お願いします
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 02:15:30.55 ID:/rjpE4drO
>>357 設定が粗い
液体ヘリウムに生きた人間なんぞ放り込んだら即殺人で逮捕される
ほ
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 02:55:40.28 ID:/rjpE4drO
>>368 文章を書き慣れてない感が出まくってるね
登場人物がまるで想像できない。どんな容姿でどんな性格なのか
あと夜の十時に校舎裏って言われて、果たして疑いもせず来るだろうか。
普通いたずらだと思うか、差出人に確認するかのどっちかだろうと思う
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 04:18:35.64 ID:4bQAoKeW0
ほ
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 04:18:47.96 ID:33rh88K1O
生涯一捕手
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 04:46:27.99 ID:EvD+AVBX0
>>368 ところどころ名前間違えてないか? あと視点がよく分からない
話としては、ここで終わりかーって感じで物足りなかった
プラスドライバーの話長くなりそうorz
学校行くまでにぱぱっと書きたいからお題くれ
ごめん誰も居ないっぽいから取り下げするわ
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 05:53:18.24 ID:cwq0GrUB0
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 05:54:42.35 ID:qM4YQ4yH0
>>377 >>378 oh、お題来てるし。thx
プロットは即効で出来たけど執筆時間があと33分は鬼畜過ぎるぜ。
帰宅後に書きます。
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 07:18:14.47 ID:XPt7eiE60
あ
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 07:40:17.45 ID:XPt7eiE60
い
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 08:28:55.80 ID:XPt7eiE60
し
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 09:37:15.78 ID:UHTCYiwtO
お題をくだし
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 09:41:13.95 ID:uk7LfbUpO
昔の映画
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 10:24:02.56 ID:UHTCYiwtO
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 11:17:52.51 ID:/rjpE4drO
あげる
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 12:13:37.33 ID:uk7LfbUpO
のふ
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 12:26:11.59 ID:ckG2rrToO
ここの住人でなんかの新人賞とかに送った人とかいる?
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:05:52.45 ID:/rjpE4drO
ほす
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:06:10.35 ID:gDAlwmqSO
俺はもう少し書くのが上達したら送る予定だったぜ
まぁ落ちるのは確定してるし、どう考えても無理な挑戦だけど、試しに送ってみるつもりだよ
あとこのスレの住民に、賞をたくさんもらってる人がいるらしいって書き込みは見たことがある
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:51:50.41 ID:uk7LfbUpO
目標があるというのは素敵で良いね
頑張れ
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 14:27:48.80 ID:uk7LfbUpO
ほせ
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:05:36.83 ID:/rjpE4drO
ほすん
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:15:48.73 ID:uMnQp0XB0
お題ください
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:18:01.65 ID:IjgKZVY9O
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:27:50.31 ID:uk7LfbUpO
「企画だおれ」
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:33:48.49 ID:Qdd9AUhk0
品評会作品が書けない・・・
気晴らしにお題ください
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:38:07.14 ID:1iOd+pwX0
「おまえが犯人だ」
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:39:59.63 ID:Qdd9AUhk0
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:47:03.23 ID:uk7LfbUpO
ひ、品評会のお題
難しかった?
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:53:18.58 ID:uMnQp0XB0
明治22年1月18日、石原啓介とカネイの間に一人の男の子が生まれた。
その男の名は石原莞爾(いしわらかんじ)
次男坊として生まれた莞爾は小さい頃から乱暴な性格であった。
「破るぞ、破るぞ」
「またお前か莞爾、いいかげん戸を叩くのはやめないか。」
そういうのは莞爾の通っている学校の校長である。
(このような乱暴な者が勉学では優秀なんだから驚きだな…)
そう思うのも仕方ない、莞爾はその乱暴な性格とは裏腹に利発な一面を持っていたからだ。
試験では学年一番の成績であり、読書や算数、作文の成績は特に優れていた。
その莞爾は近所の子供を集めて戦争ごっこをしていた。
「莞爾!今日はお前に負けないぞ!!」
「おう、どっからでもかかってこい!」
そうやってやってるのはチャンバラである。
………
「はあー、今日も莞爾には勝てなかった。」
「まだまだだな、友」
「まだだ!明日こそは勝ってやるぞ!!」
「よし、じゃあ今日はこの辺で帰るか」
そうやって、莞爾たちは帰ることにした。
夕日の綺麗な帰り道は、何かに飲み込まれるようで少しだけ恐かった。
「莞爾、お前は将来の夢あるのか?」
「俺は、陸軍大将になる」
莞爾は綺麗な夕日の空を見てそう答えた。
ここまでしか物語が浮かばない…
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:53:26.72 ID:/rjpE4drO
簡単すぎて難しい
これっていう決め手が見つからない
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:54:58.86 ID:Qdd9AUhk0
>>400 俺の脳みそが足りないのかも
女子高生が主人公なのはありですかい?
404 :
石原莞爾 お題:石原莞爾 1/1:2009/09/25(金) 15:55:27.75 ID:uMnQp0XB0
明治22年1月18日、石原啓介とカネイの間に一人の男の子が生まれた。
その男の名は石原莞爾(いしわらかんじ)
次男坊として生まれた莞爾は小さい頃から乱暴な性格であった。
「破るぞ、破るぞ」
「またお前か莞爾、いいかげん戸を叩くのはやめないか。」
そういうのは莞爾の通っている学校の校長である。
(このような乱暴な者が勉学では優秀なんだから驚きだな…)
そう思うのも仕方ない、莞爾はその乱暴な性格とは裏腹に利発な一面を持っていたからだ。
試験では学年一番の成績であり、読書や算数、作文の成績は特に優れていた。
その莞爾は近所の子供を集めて戦争ごっこをしていた。
「莞爾!今日はお前に負けないぞ!!」
「おう、どっからでもかかってこい!」
そうやってやってるのはチャンバラである。
………
「はあー、今日も莞爾には勝てなかった。」
「まだまだだな、友」
「まだだ!明日こそは勝ってやるぞ!!」
「よし、じゃあ今日はこの辺で帰るか」
そうやって、莞爾たちは帰ることにした。
夕日の綺麗な帰り道は、何かに飲み込まれるようで少しだけ恐かった。
「莞爾、お前は将来の夢あるのか?」
「俺は、陸軍大将になる」
莞爾は綺麗な夕日の空を見てそう答えた。
ここまでしか物語が浮かばない…
品評会のお題って何処で見れるんですか?
wiki内を探してるんですけど見当たりません
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:00:08.29 ID:Qdd9AUhk0
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:01:36.23 ID:tgbox2bk0
見上げるか、見下ろすか
それが問題だ
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:06:01.06 ID:uk7LfbUpO
女子高生が出てくるから「高」のお題消化!
じゃなければ女子高生だろうが男子高生だろうがオッケーという意味の制約です
余計な制約つけなきゃ良かったかなあ
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:07:18.08 ID:cwq0GrUB0
つけなかったら高校生だらけで読む気しなくなるな、きっと
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:10:49.87 ID:Qdd9AUhk0
>>409 それは分かってるんだけど・・・・
他にお題消化させるのが高層ビルとかしかなくって・・・・結局どっちつかずでお題消化になってるんだよね
しかも、物語上あんまり関係ないしwwww
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:14:55.11 ID:TLWkKBuk0
じゃあ高句麗を舞台にしましたっていうのは
高校を舞台にしてお題消化したのと同じようなもんだからダメなの?
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:16:22.35 ID:uk7LfbUpO
>>411 ごめん、そういう質問だと思ってた。
じゃあ
>>411さんはテンションによるお題の消化でお願いします
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:22:28.72 ID:uk7LfbUpO
>>411 書いた当人がそれでお題消化した!と思うなら良いんじゃないかな。
主人公の苗字が高なのでそれでお題消化しました!でもそもそもこれどこでお題使ってるのさ?
ってなっても失格にはならないと思うよ、きっと。
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:23:38.13 ID:uk7LfbUpO
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:30:06.68 ID:TLWkKBuk0
>>414 把握した。じゃあ結構幅広く使っていいのね。
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:47:05.26 ID:uk7LfbUpO
どんな感想がつくかまでは保証しないよ!
自己判断にて消化お願いします
みんな頑張ってね
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:56:08.74 ID:er1UK1FCO
きょうまでまだなんにも思いついていません
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 17:22:30.02 ID:/rjpE4drO
ほ
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 18:03:10.17 ID:fZhQoN400
ho
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 18:18:28.77 ID:PYZSHit80
ここで投下した自作品を、手直ししてコンクールに送るのは問題ない行為でしょうか?
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 18:22:11.21 ID:h+FdBnQg0
そのコンクールに未発表作品に限るという条件がなければいいんじゃないの
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 18:54:00.88 ID:G4RCWO2gO
>>421 お前のものなんだから聞く必要ないだろw
それよりどの作品出そうとしてるのかが気になる
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:20:01.33 ID:h+FdBnQg0
あげ
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:39:54.45 ID:h+FdBnQg0
ほ
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:56:58.79 ID:XPt7eiE60
ー
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:15:25.07 ID:/rjpE4drO
ち
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:16:46.62 ID:iQwQQ+030
日本中で暴動が起こっていることを、どう表現すればいいと思う?
「その日、日本の各地では、大規模な暴動が発生していた。」
って書いたんだが、しっくりこない
デモがおこっていたとか
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:19:34.86 ID:uk7LfbUpO
リアルタイム感が欲しいなら「今、日本中で暴動が起こっている」とかの進行形の一文で前置きしてから具体的な説明をするかなあ。
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:26:34.14 ID:iQwQQ+030
なるほど、ご意見ありがとうございました
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:27:44.67 ID:Y8QmT8As0
状況がわからんけど、テレビとかラジオとかのニュースとして「暴動は全国に拡大し、
暴徒と化した民衆が〜〜」みたいにする手もあるんじゃない。
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:32:08.83 ID:/rjpE4drO
その日、五つの海に囲まれた小さな島国を舞台に、大規模な決起事件が発生しました
その時歴史が動いた風
>>429 民衆は叫びと慟哭と――欲望と怒りを爆発させ、略奪・破壊・強姦を繰り返す。その渦は日本列島を巻き込みはじめ〜云々。
なんて書き方を自分はするかも。
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:47:51.13 ID:uk7LfbUpO
じゃあ「みんながワーワーワーって感じになっちゃいました」を提案
「日本列島がギシギシアンアンしている」案を推そう
こういうのってその話の種類にもよるよね
馬鹿らしい話なのか、シリアスなのか
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:56:12.32 ID:fqz9LL/zO
お題ください
牛乳石鹸
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:12:33.57 ID:fqz9LL/zO
把握しました
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:28:01.31 ID:h+FdBnQg0
age
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:40:18.50 ID:paseYL/2O
おだいくだされ
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:42:59.30 ID:fqz9LL/zO
ペース
ID的に
綴り違うけど
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:44:40.88 ID:paseYL/2O
ありがとう把握
このIDすき
LL/zO
YL/2O
どこの型番だ
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:03:27.32 ID:h+FdBnQg0
ho
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:16:18.32 ID:h+FdBnQg0
ほ
448 :
438:2009/09/25(金) 22:34:39.04 ID:fqz9LL/zO
ごめん、お題もらったはいいもののお題から恋愛ものしか思い浮かばず、そして恋愛なんて夢物語な自分にはうまく書けそうにない
>>439には本当に申し訳ないけど新しいお題をください
小説書くの久々なので簡単でわかりやすいものがいいかもしれないです
本当にすまないです
>>448よくあることあまり気にしなくていいと思う
お題は「はじく」
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:37:37.44 ID:qM4YQ4yH0
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:40:56.96 ID:fqz9LL/zO
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:50:30.82 ID:fjW2T2SbO
お題くれw
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:51:24.55 ID:qM4YQ4yH0
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:54:23.85 ID:fjW2T2SbO
把握
ワインレッド輪かつあげ
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 23:13:29.79 ID:UhZBHxcr0
ほ
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 23:30:29.58 ID:/rjpE4drO
あげ
降りてきた
なんとか品評会書けそうです
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 23:45:22.66 ID:/rjpE4drO
あげる
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:03:35.64 ID:ilLFGNpWO
ほ
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:05:46.23 ID:qpX1VxhqO
忘れてた
品評会開始だよー
今回のは「高校生か高校でお題消化」が禁止で、タカイでもコウでもタカダジュンジでも良いんだよな?
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:09:40.97 ID:nKQLXUUZO
だよー
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:12:46.81 ID:nKQLXUUZO
前回の品評会での輝けサンシャインと同じ受け止められ方になると思う
高田順次
やだなー、深夜にそんな卑猥な事聞かれちゃうとオジサン高なっちゃうよ。主にチン長がね!
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:19:34.83 ID:nKQLXUUZO
ああ、テンションの高さでクリアするのか
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:29:21.62 ID:5cDUPtqI0
暇だから小説書いてみる。
お題くだしぁ。
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:31:15.23 ID:k3DAl34A0
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:31:30.65 ID:5cDUPtqI0
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:32:24.81 ID:5cDUPtqI0
>>464まったくもう高校生が結構高いとか家出して裸で乞うとか、もういやらしいったらない……
え?そういう話じゃなかったの?オジサンびっくりしちゃったよー、まぁいいや、肝心の画像さえあればさ。え?ないの?おいおい、聞いてないよー!
>>468じゃあクリアしたら次は君を攻略しようかな。……あれ、君はもしかして男の子かな。オジサンのテンション返してくれないかな。多分君の知り合いの女の子がもってるかもしれないぞ!
……ってネタレス必死で考えてる場合じゃねー!!
高等専門学校生でお題をクリアだ!
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:46:01.85 ID:mxTwhCbL0
屁理屈的だな!おい!
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:49:42.27 ID:hGVt0Y64O
今って品評会以外のものも投下していいの?
ここ初めてだから一応聞いてみる
>>477 他に投下予告をしてる人がいなければOKです
ちなみに、全部書き終えてから投稿が必須ですので詳しくはテンプレを
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:59:46.25 ID:hGVt0Y64O
>>478 ありがとうございます
それじゃあ他にやる人もいないようなので投下したいと思います
480 :
『母(お題:はじく・嘆く)1/2』:2009/09/26(土) 01:02:37.65 ID:hGVt0Y64O
小学校五年生のころだった。
今は亡き母がそろばんをはじく音が、駄菓子屋の店先を転がっていく。
「おかしいねえ」
何度売上を計算しても、それが本来あるはずの金額に届かないことを不思議がっているのだろう。
それは私が母の目を盗み店の売上を盗んでいたからで、さらに言えばクラスで一番がたいのいい藤田に
毎日のように金を要求されていたからだ。私が盗み出した金は彼とその取り巻きの腹に消えていった。
一度、藤田が私の実家である駄菓子屋でその金を使ったことがあった。卑しい笑みを浮かべながら、私
の母の前でうちの金を握り、どの菓子を奪ってやろうかと物色していたのである。私は店の奥に隠れてい
たのだが、そのときばかりはこの男は許してはならないという怒りが湧き上がりはしたものの、藤田が帰
り際に店の戸を軽く蹴りガラスがガタガタと揺れただけで、胃は鈍く重みのある悲鳴をあげすくみ、その
気持ちはすぐにしぼんでしまった。
481 :
『母(お題:はじく・嘆く)2/2』:2009/09/26(土) 01:05:10.98 ID:hGVt0Y64O
そして、その藤田に向かって母が「大丈夫かい?」と声をかけたことが、なぜそのような男を心配するのか
と、しぼみかけた怒りを母に向けさせ、その後は店のお金を盗むということの罪悪感が藤田への恐怖を下回
ったのは確かである。
母は一度も、売上が足りないという話を私にふることはなかった。
そのことに気づいたのは、妻が家計簿を見ながら首を傾げた瞬間だった。おそらく、母は私が売上を盗ん
でいたことを知っていたのだと思う。だからこそ、私に何も言わなかったのではないか。
今さらになって、母の気持ちを思った。私は心の中で泣いた。しかし誰よりも嘆いていたのは、子どもを
どこまでも信じようとしていた母だったに違いない。私は唇をきつく結び、涙が流れるのをこらえた。
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:06:50.47 ID:hGVt0Y64O
以上です
ちゃんと投下できてるでしょうか
携帯からだと色々心配……
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:09:20.45 ID:mxTwhCbL0
>>481 なぜ二つに分けた?1レスで入ると思うけど。
感想
よくある感じの筋によくある感じのオチ。
文章も丁寧だけど平明。
面白くも面白くなくも無いといったところ。
母が藤田に「大丈夫かい?」と声を掛けたのに違和感。
店の戸蹴ってるのに、大丈夫かい?ってwww
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:11:34.42 ID:hGVt0Y64O
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:17:03.17 ID:hGVt0Y64O
途中送信していまいました
>>483 携帯のメモ帳で書いたので二つにわけてしまいました
考えてみたら30行以内だから入るんですね
やっぱり普通でしたか……自分でも思いました
こればっかりは自分のつまらない脳みそを恨むっきゃない
文才ねえ……
「大丈夫?」は蹴ったのではなくぶつけたと考える母の優しさ的な感じです
>>480-481 前半に比べて後半はずいぶん描写不足な感があった
あと、涙が流れるのをこらえた、で締めるのはなんだか陳腐な気がした。
もうひとひねり欲しいかなと
たとえば書き出しと掛けるとか…
頭の中で鳴りやまないそろばんのパチパチという音に合わせて、私は涙をこぼさぬよう目をしばたたかせた。
とか…。これも陳腐かもね!まあ参考までに!
このお話の雰囲気が好きです!
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:21:07.25 ID:g1ROk/Gq0
お題ください
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:22:02.90 ID:mxTwhCbL0
○○の夜明け
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:22:31.11 ID:MgEAAWEp0
>>482 転が弱い
事態が好転も悪化もせず、主人公が受け身だから何も感じるものがない
過去のことを話すスタイルがそれに追い打ちをかけてとても退屈です
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:23:39.05 ID:g1ROk/Gq0
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:37:17.82 ID:hGVt0Y64O
>>486 やはり自分がまずいと考えていた部分は突かれるものなんですね……
後半や最後の薄さなどは自分でも感じていました
その文章も参考になります
ありがとうございました
>>489 アッーそういえば起承転結なるものがあったのを今さら思い出しました
ちゃんと考えて書かないといけませんね
噛み締めます
ありがとうございました
よし、文才ないけどめげずにもう一個書こう
どなたかお題をください
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:41:44.38 ID:CK51Npbl0
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:42:46.74 ID:hGVt0Y64O
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:15:40.83 ID:ilLFGNpWO
よっと
495 :
終わりの夜明け お題:○○の夜明け:2009/09/26(土) 02:28:39.33 ID:g1ROk/Gq0
投下するっす
496 :
終わりの夜明け お題:○○の夜明け 1/2:2009/09/26(土) 02:29:31.53 ID:g1ROk/Gq0
俺は今世界の終わりというやつに直面している。
2010年1月1日、初日の昇るはずである東の空は燃えるような真紅に染まっている。
口にくわえたタバコをはき捨てて、足で火を揉み消す。
空の真紅は徐々に広がってゆく。
おそらくこれが空を一面覆いつくしたが最後、生き残ることはできないのだろう。
だが、俺はそれでいいのだ。
今の俺は今このときを確かに活きているから。
今までなんとなく生きてきただけで、生きている目的とかそういうもんは全部とっくの昔に捨てちまったから。
こんな風に何かに胸を熱くさせたのは、どれほどぶりだろうか。
少なくとも高校に上がる頃には、とっくに冷め切ってたような気がする。
振りかえって見るとろくな人生じゃなかったな。
小中坊の頃から、自分は特別だみたいにかっこつけて振舞って、高校時代は周りのやつを勝手に屑だと決め付け
てお高く留まって、大学時代も一人真面目な振りして頑張ったような振りして過ごして、社会人になっても変わらず世
間を見下して結局友達なんて自信もって言えるやつは、一人としていなかったな。
実にくだらない人生だったが、これでチャラだろ。
世界の終わりを見られるんだ。
これに勝るものなんてそうそう無いさ。
半分ほど染まっただろうか。
もはや赤みを帯びてないところのほうが少ないくらいだ。
「そろそろ本格的に終わりに近づいてんのかね」
一人そんなことを呟いてみる。
そして考えてみる。
これでいいのかねえ。
それでも今更後戻りもできねえだろう。
もう終わりはそこまで近づいてんだから。
最後の迷いを吹っ切るため、ズボンのポケットからタバコを出して咥える。
「あれ、ライターねえや。さっき吸ったときに落としちまったかな。まぁ、しゃーねえか」
火のついてないタバコを咥えたまま、空を仰ぐ。
497 :
終わりの夜明け お題:○○の夜明け 2/2:2009/09/26(土) 02:30:13.48 ID:g1ROk/Gq0
途端、空がぼやけて見えた。瞬きをすると目から雫が滑り落ちる。
「あれ、おっかしいな。迷いはふっきたはずなのによお」
涙が止まらない。
思い出されるのは、どうしようもなくくだらなかった人生。俺だけの人生。
空が真紅に埋め尽くされたとき、咥えていたタバコに火がついた。
「あーあ、死にたくねえな」
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:31:53.03 ID:g1ROk/Gq0
終了です
感想批評等あったらお願いします
>>498 尺が足りないような気がする
孤独な主人公が、夜明け前、つまり夜には何を考えていたのかを知りたい
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
>>499 初めは半信半疑に興味本意に見に行っただけだった。
もし終わってくれるなら全て終わらせてくれと思いながら。
そして日の昇り始めた時つまり本編に至る
みたいな感じです