1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
責任感を感じたから立ったら書く
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20:52:16.37 ID:Z0tv+MbGO
お帰り
保守できなくてごーめんね
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20:52:16.28 ID:xd4t9tr+O
キョンが佐々木さんなんてよそよそしい呼び方してたまるか
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20:52:26.35 ID:ruYyxi6kO
書け
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20:54:48.97 ID:Xq8pqTWoO
>>2 いや、俺のレスで落ちた。
びっくりした
>>3 なんか忘れちゃったらしいよ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20:57:04.60 ID:Xq8pqTWoO
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/21(月) 09:39:28.13 ID:3GmUrjC/O
キョン「はじめまして…かな」
佐々木「あ……あ…キョ、キョン?」
って
>>1が書いて投げたから続きというか一から書いてた
最初から載せるね
「薄情な奴だね。親友を忘れるとは。とはいえ、こちらも一年間キミに連絡を取ろうともしなかったんだからお互い様かな」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20:58:34.65 ID:Xq8pqTWoO
佐々木と名乗ったそいつは今度はそう長々と語り始めた。しかし、こんな男みたいなしゃべり方をする奴、いくら俺でも忘れるだろうか。
俺は自力で思い出すのを諦め、もう一度その男喋り少女の方を見た。
「どうだい、まだ思い出せないかな」
「すまないが、人違いじゃないか?」
「ふむ、ではキミはキョンというあだ名を付けられてはいないのかい?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:00:23.38 ID:Xq8pqTWoO
確かにその通りだ。認めたくはないが俺はその間抜けなあだ名で呼ばれている。だがそんなもの知りようはあるだろう。
「さては俺を引っ掛けようとしてるんじゃないだろうな。中川か誰かの友達か?」
「確かに、中川とも友達と呼んでいいかも知れないな。だけど、別に引っ掛けようとしているわけじゃない。」
そう佐々木と名乗ったそいつ、いや、佐々木は楽しそうに宣った。
「…………」
「なんなら、卒業アルバムでも見てみたらどうだい?」
「ああ、そうさせてもらうよ」
「じゃあ、僕はこれから用事があるから、思い出したら連絡を寄越してくれ」
そういって男喋り少女佐々木はどこかにいってしまった。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:01:39.91 ID:cpAjHD0tO
支援ーん
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:01:50.11 ID:Xq8pqTWoO
その後、帰宅した俺は母親に小間使いをさせられ、提出物を終わらせていないことに気付き、
慌てて片付けていたこともあり、再びあの少女のことを思い出したのは夜になってからだった。
棚の奥底に眠っていた卒業アルバムを引っ張り出し、クラスメイト達を懐かしみながら探してみたが、
それらしい少女はついに見つからなかった。それどころか、名簿を追ってみたところ、坂崎の次は佐野となっていた。
やはり、人違いか、担がれただけだろうと俺は思い、また卒業アルバムを奥に仕舞い、風呂に入り、寝る頃には半ばそんなことは忘れていた。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:03:03.36 ID:Xq8pqTWoO
そう、その時は、何も気付いていなかった。いや、それが予兆だったなどと言えるのは、ずっと後になるのは当然だった。
俺は、いや、俺達は、既に事件のただ中に巻き込まれようとしていたのだ。
もちろん、それにあいつが関わらない筈がない
そう、あらゆる事件に自ら巻き込まれに行く迷惑女、涼宮ハルヒが。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:05:32.78 ID:Xq8pqTWoO
翌日のことである。
昨日のことなどすっかり忘れて、ついでに机の上に置きっぱなしの提出物のこともすっかり忘れて、俺は普段通り学校に向かった。
昼休みになるや否やいつも通り教室を出ていったハルヒを気に留めるわけもなく、国木田と谷口の三人で弁当を食べ始めた。
国木田を見ていて、ふいに昨日の佐々木さんとやらを思い出した俺は、俺よりは記憶力があるだろうこいつに話してみようと考えた。
「なあ、佐々木っていたか?」
「どうしたんだいキョン。藪から棒に」
箸を休め、国木田は顔を上げた。
そういえば甘い恋愛物は書けませんのですいません
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:06:52.69 ID:Xq8pqTWoO
「いや、昨日元クラスメイトと名乗ってきた奴がいてな」
「クラスメイトって中三の?」
「ああ、そうだ。佐々木なんていう女子いたか?」
「女の子なんだ。うーん、覚えてないな、どんな子?」
国木田が、当然の疑問をぶつけてくる。
「どんな子って言われてもな」俺は昨日の男みたいなしゃべり方を思い出して答えた、「ああ、しゃべり方が独特だったな」
「独特ってどんな風に?」
「男みたいだった」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:08:19.55 ID:aep+c73vO
し
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:09:22.84 ID:Xq8pqTWoO
「ふーん、知らないな。ナンパされたんじゃない?キョン」
「な訳ないだろ」
やはり、俺は間違っていなかったと確信し、俺はミニトマトに箸を伸ばそうとした。しかし、
「ん? 男みたいなしゃべり方の佐々木だ?」
今まで黙って聞いていた谷口が唐突に話に割り込んできた。
「なんだ谷口、知ってるのか」
一つの既視感のようなものを感じながら、俺は続きを待つ。
「知ってるも何も同じ中学校だったぜ。涼宮が目立ってたから陰に隠れてたが、あいつも変な奴だったな。」
wakuwaku
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:11:04.67 ID:Xq8pqTWoO
「変ってしゃべり方がか?」
確かに変かもしれないが、谷口に変と言われる程だろうか。
「いや、しゃべり方なんだが、男には男口調で、女には女口調で喋ってたな」
「ふーん、キョンの好きそうな子だね」
と、国木田。
「なんだそれは」
「聞きたくないのかよ」
「いや、続けてくれ」
「それに、あいつはあいつでかなり告白されたみたいだが、全部断ってたみたいだな。」
「ほう、そうか」
「俺は違うからな」
谷口が慌ててそう付け足す。全く、相変わらずな奴だ。
「相変わらず分かりやすいね、谷口は」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:12:34.40 ID:Xq8pqTWoO
「そう、もう1つ思い出した」
谷口が若干声を大きくして、誤魔化すように続ける。
「あいつ、一人だけ結構涼宮と喋ってやがったな」
なんだって?
「ああ、お前みたいに、引っ張り回されたりはしてなかったがな」
「へー、そんな人がいたんだね。」
「まあ、佐々木が受験で忙しくなるまでだったけどな」
と、その谷口の一言で、俺達は残り少ない弁当を片付ける作業に戻った。その佐々木のことはあとでハルヒに聞いてみるとしよう。
別にそのくらい聞いたって構いはしないだろう。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:14:58.72 ID:Xq8pqTWoO
午後の授業はあっというまに、そう、俺が食後の一眠りをしている間に過ぎ去っていった。
俺は我らが放課後の天使、朝比奈さんを見るべく、部室へと向かった
俺が朝比奈さんの美味しいお茶を楽しんでいると、ハルヒが現れ、特に何か思い付いたような笑顔もなく、ネットサーフィンを始めた。
「なあ、ハルヒ」
「何よ」
「佐々木って知ってるか?」
「佐々木ってどの佐々木よ。いい? キョン、物事は分かりやすく言わないと伝わらないの」
お前には言われたくない、という言葉を飲み込んで、俺はもう一度尋ねる。
「お前と一緒の中学校にいた佐々木だよ」
「ああ、その佐々木? 何であんたが知ってるのよ」
ハルヒが訝しげな目で見てくる。しかし、俺には何ら疚しいこともない。
「ちょっと小耳に挟んだんだよ。仲良かったのか?」
「仲が良かったというわけではないわ。ただ、喋り方が面白かったから話してみただけ」
ハルヒにしては珍しく、昔を懐かしむような表情のようだった。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:15:18.03 ID:T3bug4mLO
見てるよー
支援
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:16:34.40 ID:Xq8pqTWoO
「そういえば、佐々木はどうしてるのかしら。私学に行ったらしいんだけど」
「へえ、そうなのか。」
「何、一目惚れでもしたの? 駄目よ、SOS内は恋愛禁止なんだからね」
そう睨むな、別にそういうわけじゃない、ただの興味だ。
「ふーん、まあ、いいわ。」
そういうと、ハルヒはまた画面を見始めた。それにしても、中学時代のハルヒにも、友達のようなのはいたんだな。今までは考えても見なかったが。
そうして、その日の団活はその後事件が起こることもなく終わった。
その夜、家の電話がなった。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:18:32.16 ID:Xq8pqTWoO
「キョンくんでんわー」
「俺は電話じゃありません!」
未だに小学校低学年のような応対をする我が妹に兄として注意をする。
「何かねー、女のひとー」
俺の注意を無視して、妹が続ける。女の子? ハルヒか?
「ハルにゃんとは違うひと!」
ハルヒじゃなければ誰だ、と考え、すぐにある一人を思い付いた。
「はい?」
電話の向こうから、予想通りの声が聞こえてきた。
「もしもし、キョンかな?」
「やっぱり佐々木か」
「思い出してくれたのかい?」
「いや、すまない、それより何で俺の電話番号を知ってるんだ。東中学出身だと聞いたんだが」
これは当然の疑問だろう。納得のいく答えを聞かせてくれ。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:21:16.77 ID:Xq8pqTWoO
「メモにとっていたからね、いや、そんなことより、変なんだ」
そんなこととはなんだ。俺にはプライバシーはないのか
「僕の周りが少しおかしい、というか僕の過去がねじ曲げられているような感じかな」
古泉みたいなことをいう奴だ
意味がよくわからん」
「僕は東中学出身じゃないはずなんだ」
「わかったわかった、誰の差し金か知らないが、そいつにもういいと伝えてくれ」
そう電話を切った後、初めてこれはまた何か事件が起こっているんじゃないかと思い付いた。
しかし、佐々木の声には全く緊迫感が無かったし、大丈夫だろう、俺はそう思い、この話を考えようとはしなかった。
ここまで載せたはず。これから書きつつ書き溜めを投下するのでペース落ちるよ。ごめん
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:22:27.04 ID:Z0tv+MbGO
期待
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:23:19.06 ID:T3bug4mLO
ゆっくりでいいよー
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:30:31.05 ID:Xq8pqTWoO
次の日、俺は自分の甘さをもう一度見直さなければならないということを思い知らされた。
といっても、たとえ早く行動できたところで、俺に何ができたわけでもないだろうが。せいぜい、また、長門や古泉に相談したくらいだ。
だが、心の準備ってのは必要だろう? 言い訳を考える時間とかさ。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:31:57.07 ID:cpAjHD0tO
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:42:39.13 ID:aep+c73vO
支援支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:43:56.37 ID:Xq8pqTWoO
「ちょっと、キョン! 大ニュースよ!」
俺が学校につくと、ハルヒが目を輝かせて詰め寄ってきた。落ち着け、せめて鞄くらいは置かせてくれ。
「佐々木が来るの!」
なんだそれは、いいかハルヒ、物事は分かりやすく言わないと伝わらないんだ。
「うるさいわね。団長のあたしが一を言ったら、団員は十を知るくらいになりなさい」
やれやれ、全く横暴な奴だ
「で、佐々木さんがなんだって?」
「うちの学校に来るらしいのよ!」
なんだって? もう一度言ってくれ。
「だから、佐々木が北高に転校してくるの!」
「…………」
このとき、俺は初めて理解したね。また面倒か事件に巻き込まれたという事にな。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:45:40.52 ID:Z0tv+MbGO
支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 21:55:31.42 ID:Xq8pqTWoO
「昨日ね、久しぶりに気になったからちょっと佐々木のこと調べてみたのよ」
「どうやってだ?」
「どうでもいいでしょ、そしたら佐々木が転校するって話を聞いて」
なんだ、無茶苦茶なことをしたのかと思ったが、親からの情報か
「なんでわかったのよ」
「なんとなくだ」
気づくと周りの奴らがこっちを見ている。おい、なんだ谷口、その「いつものことか」みたいな視線は。心外だ
「キョン、聞いてる?」
「すまん、聞いてなかった」
「だから、佐々木をみんなに紹介しようと思うの!」
「そうか、それはよろしく頼む」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:04:52.54 ID:Xq8pqTWoO
俺はもうハルヒの話などどうでも良かった。とりあえず佐々木が来るまでに奴らに話を聞かなくては、
ということを考えていて、大事な、佐々木が転校してくる日を聞き洩らしてしまった。
だから、HRに担任が転校生の紹介を始めたとき、いや、佐々木が俺に親しげに話しかけてきたとき、俺はハルヒの方を見ないようにした。
無駄な努力だったがな。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:06:32.23 ID:q85+l4eWO
さるさん支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:15:27.79 ID:VJhrG4UBO
紫炎
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:17:38.53 ID:Xq8pqTWoO
「さっさと白状しなさい! 佐々木といつ知り合ったの?」
「何回も言ってるだろ、ついこの間だって」
「佐々木は中学時代からの親友っていってるじゃない。ねえ?」
「ああ、その通りだよ涼宮。」
佐々木さんとやら、お願いだから面白そうに笑ってないで空気を読んでくれ。でないと俺はこいつに殺されてしまいかねん。
「あ、そうだ涼宮、できればこの学校紹介してくれないかな?」
「あ、それもそうね。キョン、先に部室に行ってなさい。詳しくは後で聞かせてもらうからね」
なんだ、なかなかに機転が利く奴じゃないか。これでようやく話を聞ける。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:26:03.67 ID:Xq8pqTWoO
部室につくと、俺とハルヒ以外の三人はもう揃っていた。
「お待ちしてましたよ」
「お前らも気付いてたか。やっぱりハルヒの仕業か?」
そうですね、と古泉は若干困ったように言った。
「長門さんに説明してもらいましょう」
「昨日、涼宮ハルヒから情報のフレアを察知した、恐らくあなたの発言がきっかけと思われる。」
なんと分かりやすい。ん? しかしそれは昨日だけなのか?
「そう」
「じゃあそこはやっぱり俺を引っ掛けようとしただけなのか」
「そこ、というのは?」
と、古泉。なんだ、知らないのか。
「あの、お茶です、キョン君、古泉君も長門さんも」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:29:11.84 ID:Z0tv+MbGO
支援
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:33:56.25 ID:/L/NedBMO
女子には女口調って谷口いってたけどハルヒには男口調なの?
仲いいから?
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:36:24.51 ID:Xq8pqTWoO
「ありがとうございます。朝比奈さんは今回のこと何か知ってますか?」
「ご、ごめんなさい、一応涼宮事実は知っていたんですけどそれ以上は」
大丈夫ですよ。大体そんな所だろうとおもってましたから。
「それで、その、そこ、というのは」
「いや、一昨日その佐々木が俺に話しかけてきたんだ。同級生だったってな」
「あなたの、ですか?」
「ああ、もちろん俺に身に覚えはなかったんだが」
「彼女は嘘をついているように感じましたか?」
「いや、全く。といっても、よく知らないしな、本当のところはどうかわからん。」
「そうですか……」
そう言って古泉は何かを考え始める。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:37:57.02 ID:cXhXRDse0
4円
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:44:15.74 ID:7CWt2ZqR0
「ご、ごめんなさい、一応涼宮事実は知っていたんですけどそれ以上は」
しえ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:51:35.38 ID:Xq8pqTWoO
>>41 ごめん、ミス涼宮いらない
書き込む前にもう一度見直すね
「どうした? 何か思うところでもあるのか?」
「いえ、まだ分かりませんが、少し、思うところがありまして」
「みんなー! おっまったせー!!」
タイミングを見計らったかのごとく蹴破るようにドアを開けてハルヒが現れた。その右手には佐々木が掴まれていた。
「紹介するわ! 謎の転校生その2、佐々木よ!」
謎とはひどいな、中学のときの友達なんだろうに。
「涼宮、ここは?」
佐々木はここに来たものが必ず口にする疑問を呟く。そしてハルヒもいつものように絶対に理解できない答えを返す。
「ここは我がSOS団の活動場所よ! で、あっちが副団長の古泉くん、で、そこの二人は有希とみくるちゃんよ!」
「なるほどね、で、そのSOS団というのは?」
「それはね!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 22:57:00.70 ID:Z0tv+MbGO
シェーン
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:01:30.21 ID:kDrmNbw2O
支援
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:01:47.61 ID:Xq8pqTWoO
「いや、ちょっと待ってくれ、SOSというのは、モールス信号に使われる救難信号のことではなく、
何かの略称なんだろう? 恐らくどちらかのSは『涼宮ハルヒ』のSなんだろうけど。」
「さすが佐々木! 相変わらずね。」
「誉め言葉として受け取っておくよ」
佐々木の本気なのか冗談なのかも解らない発言を無視してハルヒが続ける。
「SOS団って言うのはね、(S)世界を(O)大いに盛り上げるための(S)涼宮ハルヒの団の略なの」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:09:34.66 ID:Xq8pqTWoO
「なるほど、世界を大いにね、面白い」
佐々木は心底面白そうにくっくっと喉を鳴らした。
「じゃ「じゃあ、このグループ、いやSOS団は、世界を盛り上げるために何をするんだい? まさか、宇宙人を見つけたりだとか、そういう目的だったりしないだろうね?」
「よくわかったわね、佐々木」
「本当にそうなのかい。それはそれは」
と、佐々木はもう一度笑った。
「それで、僕はどうすればいいんだい?」
「もちろん、六人目の団員として、世の中の不思議を見つけてもらうわよ!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:10:54.39 ID:Xq8pqTWoO
>>47 ミスった死にたい。
ねえちゃんと風呂入ってくるよ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:11:38.76 ID:Z0tv+MbGO
支援
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:19:48.78 ID:aep+c73vO
ねぇちゃん支援
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:37:04.50 ID:5nkFKpdm0
まだ〜?
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:41:04.67 ID:uKcMlHKUO
姉さんとけしからん事してんだろ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:46:13.44 ID:Xq8pqTWoO
ちゃんとした説明もなしに、ハルヒがそう叫ぶ。こっちは悪い予感しかしないね、まったく。
その夜、予想通り古泉から電話があり、いつもの駅前、SOS団御用達の集合場所へ呼び出された。
季節は夏に向かって進んでおり、夜でも気温は高いように感じられた。
駅前では、長門と朝比奈さん、それに古泉、おまけに佐々木まで一緒になって俺を待ち構えていた。
しえ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 23:53:18.43 ID:Xq8pqTWoO
「やあ、キョン、待っていたよ」
「もうその演技はいい、ハルヒとお前は、どう見ても旧知の仲だったろ」
「そう見えたかい? なら、僕には演技の才能でもあるのかな?」
まだしらを切るのかこいつは。
「全くだ、ハルヒの呼び方とハルヒに対する口調が男みたいだったのは、知らなかったとは思えないね。」
「涼宮さんが、僕のどういう点を面白く思ったのかを考えたのさ、噂はかねがね聞いていたからね。
それと、僕なら涼宮さんのことをどう呼ぶかを考えてみただけだよ」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:03:25.69 ID:FjUlog48O
し
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:09:36.36 ID:7WFO3LisO
ごめんなさい、非常に眠くて筆が進まないから書きためていた分を載せきったら寝ます
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:10:40.61 ID:7WFO3LisO
「お二人とも、いいでしょうか」
おお、すまなかったな、古泉。お前らのことを忘れていたよ。
「佐々木さん、一つ二つ質問をしてもよろしいでしょうか。」
「ああ、構わないよ。」
佐々木の快諾を見て、古泉は一切いつもの笑みを崩さずに続けた。
「涼宮さんがあなたに話しかけたとき、あなたは何故動揺せずにすんなりと受け入れたのです?」
「動揺なら既に散々していたからね。今さら驚くこともなかっただけだよ」
佐々木が冗談めかしていう。ふざけているのか、本当なのかいまいち分かりにくい言い方だ。
「では、佐々木さんはこの転校のことを知っていましたか?」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:12:34.67 ID:7WFO3LisO
「昨夜にはね。見覚えのない制服とかが置いてあったし、それに両親の様子を見てたらね。」
なんだと?ちょっと待て
「昨日の電話では一言も聞いてないぞ」
「言う前にキョン、キミが電話を切ってしまったからじゃないか」
「…………」
「なるほど、長門さん、どう思います?」
俺の沈黙をよそに、古泉が尋ねる。
「佐々木さんの話していた内容は」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:13:56.07 ID:7WFO3LisO
「彼女は、嘘をついている様子はない。」
長門は短くそう言った。
「では彼女の言っていることは本当だと?」
「少なくとも、彼女自身はそう思っている」
「なるほど、確かにそうですね」
古泉はまた一人で納得している。
「じゃあ何か、こいつは俺の同級生だったってのか?」
「最初からそう言っているじゃないか。」
ちょっとお前は黙っていろ
しえ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:16:28.57 ID:7WFO3LisO
「わからない、ただ、情報の齟齬については涼宮ハルヒが無関係であることはほぼ確実。それは情報統合思念体にも言えること」
「もちろん、機関もです」
「わ、私たちもです」
「そうか」
つまり、全く何もわからないってことだ。
「すいません、佐々木さん、ありがとうございました。」
「いや、礼には及ばないよ。しかし、キョン、君は随分個性的な良い友達を持っているようだな。羨ましいよ」
「放っておけ」
「いや、本心からそう思っているよ、じゃあ、また明日。」
そうして、佐々木は最後までゆるやかな笑みを絶やさずに帰っていった。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:17:18.86 ID:7WFO3LisO
「独特な女性ですね」
古泉が俺にそう話しかける。何故同意を求めるんだ。と、そういえば、こいつに聞かにゃならんことがあったんだった
「さっきお前が言ってたことってなんだったんだ?」
「ええ、今日ここにきてもらったのは、それを伝える為でもあったんです。
もし、彼女が言っていることが、本当だとしたら」
「本当」
長門が遮る。
「ええ、そうでしたね。すいません。つまり、彼女は何らかの記憶修正を受けたか、あるいは大規模な情報修正があったということです。」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:18:47.46 ID:7WFO3LisO
それを誰がやったのかは解らないのか?
「はい、それどころか、この一年の間で、いつ行われたのか、どのくらいの時間をかけて行われたのかが全く解らないということです。
涼宮さんと関係があるのか、ないのかということも含めてです。」
そんなの考えてみるまでも無いさ、あるに決まっている。
「ええ、僕も全く関係ないとは思っていません、北高に彼女が来たのは涼宮さんの影響でしょうしね。
ですが、少なくとも涼宮さんには最初の情報修正や記憶修正は不可能ではないかと考えています。」
古泉はそこで一旦話を切った。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:18:50.29 ID:tNuTBtmR0
支援
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:19:48.58 ID:7WFO3LisO
「なんでだ?」
「涼宮ハルヒから、何らかの情報のフレアがあった場合、情報統合思念体や、古泉一樹がそれを察知できなかったのは不自然。」
「それに、見ず知らずの人の記憶を変えたり、自分にその記憶を植え付けたりする意味も彼女にはないでしょうから」
考えてみたらその通りだ。だとしたら、一体誰がそんな意味不明なことをやったんだ。第一、何故佐々木が選ばれた? 誰でも良かったのか、やはりあの話し方か。
「この際ですからお話しておきます。」
まだ終わってなかったのか。なんだ? 古泉
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:21:25.81 ID:7WFO3LisO
「以前、我々に対抗する勢力があるという話をしましたね?」
「ああ、あの誘拐女とか、いけすかない未来野郎のときか。」
「ええ。前者の方ですが、彼女たちは我々が涼宮さんに選ばれて、能力を得たのに対し、能力を得られなかった者たちの代表なんですよ。」
へえ、ある意味憐れなやつらなのかもな。
「それが何の関係があるんだ?」
「ええ、ここからが重要なのですが、実は、彼女たちは、自分たちこそ、本来あるべき姿と信仰し、能力を与える存在も、閉鎖空間を操る存在も、涼宮さんではない人物と主張しています」
古泉は笑顔を絶やさずに、しかしどこかいらついてるかのような雰囲気も出しながらそこまで言った。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:22:27.05 ID:7WFO3LisO
「まさか、それが佐々木だとか言い出すんじゃないだろうな。」
悪い予感とは的中するものであり、俺はその台詞を口に出したとき、激しく後悔した。
「その、まさかですよ。」
全く、俺だってこんなこと言いたくはないんだぜ? でもな、言いたくもなるんだよ。わかるだろ?
「やれやれ」
俺は溜め息をついた。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:23:35.25 ID:7WFO3LisO
「じゃあその対抗勢力の仕業というわけでもないんだな?」
「ええ、恐らくですが、彼女たちも我々と同じで基本的には一般人だと思います。」
「朝比奈さん」
「は、はい、多分違うと思います」
古泉と朝比奈さんの二人は、大体予想通りの答えを返してきた。だが、もう一つ、考えられることがあることを俺は覚えていた。
「長門、雪山での奴は、そのくらい出来ないか?」
「わからない」長門は、そこで顔を少し上げ、はっきりと「可能性はある」と続けた。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:24:35.49 ID:7WFO3LisO
「組織は、しばらく黙認するようです。佐々木さんが僕達の近くにいることは、ある意味でいいことでもありますからね。」
なんでもないことのように言う古泉。朝比奈さんは朝比奈さんで
「私は、ただ対策を取る必要はない、としか……」
と、なんとも申し訳なさそうな表情で言ってくれたし、長門は
「情報思念体は、彼等、便宜的に『天蓋領域』と名付けられたものの解析に全力を尽くしている。この件に関しては、現状静観ということになっている」
と続けた。つまり、しばらくはそのままでいろということだ。
「何にせよ、あなたが鍵であることは、以前に増して重要になっていることは確かなようです。気をつけてください」
「お気遣いどうも」
ハルヒだけでなく、佐々木の相手もせにゃならんのか。骨が折れそうだ。
神木
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:27:34.98 ID:7WFO3LisO
尽きました。
寝ます、お休みー
乙
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:32:33.82 ID:BKVdBnEp0
乙
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:42:34.80 ID:KTBkKekTO
乙乙
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:43:07.23 ID:mrePKPX7O
乙
保守とかする?
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 00:43:21.99 ID:AZ9AB3Oa0
私待ってる! 待ってるから・・・!
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 01:00:20.05 ID:rObUo08sO
眠い
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 01:19:42.68 ID:HXvaK1ydO
おやすみ
お疲れでした
続き、待ってます
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 01:43:56.24 ID:6+0hTcrV0
ほ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 02:01:51.13 ID:mrePKPX7O
寝
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 02:30:17.60 ID:6+0hTcrV0
ほ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 02:49:00.26 ID:UA2mhr4jO
市縁
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 03:23:14.67 ID:UA2mhr4jO
補主
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 03:31:08.60 ID:vlu1VyWCO
歩子
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 04:13:54.31 ID:BJligmUJO
アナル
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 04:50:09.59 ID:NZisi2Z3O
ほし
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 05:39:31.49 ID:jk1D16G6O
保守
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 06:07:20.72 ID:QExmPcgwO
は
保守
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 07:03:52.22 ID:HXvaK1ydO
なは
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 07:55:13.22 ID:FjUlog48O
ほ
保守っとな
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 08:36:34.17 ID:Qw9+O5gkO
ほ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 09:21:22.48 ID:jk1D16G6O
保守
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 09:59:35.10 ID:iW59rSW+0
ほ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 10:40:17.87 ID:Qw9+O5gkO
し
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 11:01:25.72 ID:a6BvB2xFO
の
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 11:42:43.71 ID:jk1D16G6O
さて保守
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 11:51:49.13 ID:0PIdIZYli
ラ
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 12:09:05.05 ID:xQG0BPhXO
ラ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 12:18:43.99 ID:VH871TNi0
追い付いた保守
保守
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:12:28.35 ID:VH871TNi0
保守
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:47:20.56 ID:jk1D16G6O
保守
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 14:20:42.46 ID:VH871TNi0
保守
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 14:48:02.00 ID:uO+lnzL7O
ほ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 15:19:20.39 ID:mrePKPX7O
し
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 15:49:33.13 ID:GkckoXcTO
ほ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 15:49:44.01 ID:VH871TNi0
保守
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 16:20:46.50 ID:jk1D16G6O
保守
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 16:52:07.24 ID:KTBkKekTO
保守保全
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほ