【密約探しは】毎日新聞抗議活動2ch本部272【お手の物♪】

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137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
後になって 私たちもミンスに騙されていたんです って言うつもりでしょうか

【発信箱:浅草のヒトラー=玉木研二(論説室) - 毎日jp(毎日新聞)】
 1939(昭和14)年8月28日昼。小説家の永井荷風は東京・有楽町で新聞号外を受け取る。日記「断腸亭日乗」(岩波書店)にある。
 <平沼内閣倒れて阿部内閣成立中なりと云(い)ふ。これは独逸(ドイツ)国が突然露国と盟約を結びしがためなりと云ふ。通行の若き女等は新聞の号外などに振返るもの一人もなし>
 不倶戴天(ふぐたいてん)のはずのヒトラー・ドイツとスターリン・ソ連が不可侵条約を結び、平沼騏一郎(きいちろう)内閣は混乱した。防共の盟友とたのんだドイツが宿敵ソ連と結んでは日本は外交の前提が全部崩れる。
裏には戦争開始と占領地分割の独ソ密約があったのだが、平沼は「欧州の天地は複雑怪奇なる新情勢を生じた」と空前の奇声明を出し、政権を放った。
 国際政治の大事に日本がしばしば蚊帳の外に置かれること今昔変わらぬが、こんな街の逸話も荷風は書いた。
 <夜浅草オペラ館に行きて見るに一昨日までヒトラーに扮(ふん)して軍歌を唱(うた)ふ場面ありしが、昨夜警察署よりこれを差留めたりとの事なり>
 上の「空気」をかいで、一応止めれば無難だろうと警察が気を回したのではないか。先ごろ「次官会見廃止令」でそんな必要はない他の会見も中止した官庁の気の回しぶりと似ている。今も昔もか。
 さて4日後、本物のヒトラーは戦争を始め、やがて不可侵のはずのソ連を攻め、日米も戦端開いて世界の大戦争へとつながる。
舞台を外された「浅草のヒトラー」や有楽町で号外を無視した若い女たちも、その後の世の大変動に巻き込まれたはずだ。そんなことになろうとは、あの日夢にも思わなかっただろうが。
 歴史の節目はその時は発信に気づかせず、後でそうかと思い当たらせるものらしい。毎日新聞 2009年9月22日 0時01分
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20090922k0000m070098000c.html