1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
こんにちわ、平沢憂です。
桜ヶ丘高校に入学して、一ヶ月ほど経ちました。
高校生活にも大分慣れてきました。
「えー、気のせいだよお姉ちゃん」
あ、私の目の前にいる女の子は唯という子で、私のお姉ちゃんです。
うん、今日も可愛いよお姉ちゃん。
「そっかなぁ、でもなんか心配だよお」
どうしたんでしょうか、今日のお姉ちゃんは妙に心配性です。
でも、こういうのは私が小さい頃からよくありました。
「だから気のせいだよ。きっと、お姉ちゃんが疲れてるからそう見えるんだよ」
「うっ」
…図星みたいです。
多分、夜遅くまでギターを弾いてたんでしょう。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 16:44:02.36 ID:wOkHx5Nc0
飽きた
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 16:45:38.15 ID:tjT5+QlCO
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 16:46:43.51 ID:3Je0W8v3O
糸冬
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 16:47:16.62 ID:i1H//zjR0
「そ、そんなこと、ないよぉ?」
…やっぱり図星みたいです。
でも、こういうお姉ちゃんも可愛いな♪
「夜遅くまでギター弾いてたんでしょ?だめだよ、夜更かししちゃ」
「えへへ…やっぱりばれた?」
だって、私が寝る前までずっとギター弾いてる音聞こえてたんだもん。
「はーい…あ、そうそう!それでね、この前りっちゃんが…」
…反省してるのかな?
でも、お姉ちゃんにものめりこめるものができたのは、嬉しいことです。
前はぐうたらだったのに、今は目を輝かせてイキイキしてるから。
…でも、ちょっぴり寂しいかも。
「もう…早く行かないと遅れちゃうよ?今日は、軽音部のみんなと朝練するんでしょ?」
「ほえ?あー!もうこんな時間!」
ちーこーくー、と慌しく支度をして、慌しく家を出ていきました。
…こういうところは、昔と変わってないなあ、と思います。
今日もいつも通りの朝を迎えたので、冒頭の事も全く気にしていませんでした。
でも、それはお姉ちゃんの思い過ごしではなかったと、後で気付くことになります。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 16:50:55.39 ID:MP42PAmEO
妊娠乙
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 17:06:56.90 ID:i1H//zjR0
「憂、おはよう!」
この子は私の同級生の友達の、梓です
ツインテールが特徴の、元気いっぱいな女の子です。
「梓、おはよう」
梓も、軽音部に入っています。
ジャズをやってたみたいで、とても上手だって、お姉ちゃんがよく言ってました。
あ、楽器はお姉ちゃんと同じギターです。
「はあ、ほんとに唯先輩には困るよ…」
…お姉ちゃん、やっぱり遅刻したみたいです。
起きたのは早かったのになあ。
「お姉ちゃんがどうかしたの?」
「練習には遅れてくるし、やたら抱きついてくるし…」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 17:08:29.77 ID:i1H//zjR0
次はもっと早く起こした方がいいのかな?
でも、お姉ちゃんって温かくて気持ちいいから、抱きついてきても困らないと思うけどなあ。
「お姉ちゃんって、温かくて気持ちいいよね」
「いや、そういう問題じゃなくて…」
じゃあ、どういう問題なんだろう?
梓の感覚は、少し分からないところがあります。
キーンコーンカーンコーン…
談笑をしてるうちに、チャイムが鳴りました。
一時間目は、確か数学です。
「座ろっか。授業始まるし」
「そうだね」
私と梓、他の生徒も次々と席に着いて、教科書やノートを出し始めました。
よし、今日もがんばろう!
よびすて!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 17:39:06.12 ID:i1H//zjR0
>>9 ごめん素で忘れてた。脳内で変換しといてくれ
キーンコーンカーンコーン…
四時間目が終わりました。お昼休みです。
「憂ー、お昼一緒に食べよ!」
お昼は、いつも梓ちゃんと食べます。
梓ちゃんは軽音部の話をよくしてくれます。
特に、澪さんの事をよく話します。
「そ、そういえば、憂さ」
「何?」
「か、彼氏とか出来たの?」
ブフォ!
あまりに予想外の内容に、思わず噴出してしまいました。
いきなり何を言うんだろう…
「い、いないよ!」
「え、そ、そうなんだ」
「な、何でそんなこと聞くの?」
「だ、だって…憂、最近少し痩せてるから…」
「え?」
痩せてる?
うーん…自覚がないなあ。
そういえば、お姉ちゃんはこのことを言ってたのかな?
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 17:41:50.14 ID:i1H//zjR0
「うーん…そんなに痩せてるように見える?」
「なんか、こう…顎とかほっぺの辺りとか…痩せてるように見える…かも」
…うーん、何なんだろう?
お姉ちゃんだけならともかく、梓ちゃんにまで言われるとちょっと気になるかも。
「ちゃんとご飯食べてる?」
「食べてるよ?睡眠もちゃんと取ってるし」
うーん…思い当たる節がないなあ。
特に違和感も感じてないし、思い過ごしたと思うけど。
「やっぱり、気のせいかな」
「そうだと思うよ。だって、思い当たる節が無いし」
「そっか。でも、体調には気をつけてよ?」
それから、お昼休みが終わるまで談笑していました。
そして、特に気にかかることも無く、入学してから二ヶ月くらい経ちました。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 17:44:22.64 ID:qyDc4QjoO
わしが孕ませた
そして5000年の時がながれた…
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 17:47:45.70 ID:Tcnfw/0eO
支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 18:07:09.50 ID:lO5U+rc1O
とっとと書け太郎
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 18:11:54.29 ID:i1H//zjR0
入学してから、二ヶ月半ほど経った頃です。
この頃になると、明らかに身体の不具合を感じていました。
そして、この日はとても身体が重かったのです。
「(なんか、しんどいなあ…。でも熱はないし…)」
最近は、頻度は多くないものの、立ち眩みも感じるようになりました。
明らかにおかしい。
でも、熱や咳は出なかったので、疲れてるだけだと思い込んでいました。
「憂、大丈夫?物凄く顔色悪いよ…?」
話しかけてきたのは純ちゃんです。
純ちゃんは一緒の中学校にいた友達です。
「大丈夫?」
梓ちゃんも話しかけてきました。
やっぱり気になってたみたいです。
「ちょっとしんどいかも…」
「無理しないでいいよ。保健室行ったほうがいいと思う」
「保健室かあ…」
保健室、と聞いてどうしようか迷いました。
小学生の頃から、身体測定や予防接種以外で、保健室を殆ど使ったことがないので存在を忘れていました。
時計を見ると、もうすぐ五時間目です。
どうしようか迷いましたが、この状態で授業を受けても意味に無いだろうなあ、と考えて休むことにしました。
さすがに遅すぎる
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 18:13:50.91 ID:i1H//zjR0
>>15遅筆でごめん。リアルタイムで書いてるんだこれ。許して。
「うん…そうするよ…」
「あ、私が連れていくよ。丁度、移動教室の途中だし」
「梓、お願いね。憂、お大事に」
「ごめんね…」
そして、梓ちゃんの手を借りて立とうとした瞬間でした。
強烈な眩暈が、私を襲います。
「(あ…れ…?)」
「う、憂!?」
私は、そのまま床に倒れこみ、さらに咳も出てきました。
「けほっ…けほっ…!」
「憂、憂!大丈…夫?」
手を口にあてて咳をすると、何かぬめっとした、鉄の味がしました。
そして、手の隙間から、その何かが漏れて床に落ちていきます。
「けほっ…!?(……血?)」
「憂!しっかりして!」
「わ、私先生呼んでくる!」
その赤い液体が何かは、すぐに分かりました。
けれど、何故か酷く冷静でした。
梓ちゃんと、純ちゃんの声を聞きながら、そのまま意識が途絶えました。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 18:15:54.48 ID:TQjuTEc60
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 18:32:22.11 ID:m1Yy6UuDO
支援
遅筆でもいいけどネタ切れとか抜かして途中で投げるんじゃねーぞ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 18:44:01.23 ID:i1H//zjR0
「今日は○○先生がお休みとの事だ。よってこの時間は自習にする。言うまでも無いが、静かに勉強するように」
自習かあ。珍しいなあ。
なんて思いながら、ぼーっと外を見てみる。
「自習だってよ!あの先生が休みとは、珍しいねえ〜」
「今日は雪でも降るのかしら?」
先生が教室を出てから、すぐにりっちゃんが、続いてムギちゃん話しかけてきた。
「ムギちゃん〜、それは酷いよぉ?」
「でもさ、○○先生って今まで一回も休んだことなかっただろ?これは何かあるぞー?」
「例えば?」
いつものノリで、喋るりっちゃんに、これまたいつもの悪ノリをする私。
さっき勉強しろよ、って先生が言ってたのは何だったんだろうか。
「んー…あれだ。昨日激しすぎて腰を抜かしてるとか?」
「まあ」
「なるほど!さすが、りっちゃんだね!」
…………
「でさー、そん時聡の奴がさー…ん?あれ、救急車じゃないか?」
りっちゃんが指差す方向を見ると、赤い蛍光灯のついた大きな白い車があった。
何かあったのかなあ?
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 18:45:20.73 ID:i1H//zjR0
りっちゃんが指差す方向を見ると、赤い蛍光灯のついた大きな白い車があった。
何かあったのかなあ?
「何があったのかしら…」
「さあ…?」
「んー…そうだ!もしかして!」
「お!唯、なんだ!?何か分かったのか!?」
「ふっふっふ。たぶn
「唯先輩!!」
私がボケようとしたその瞬間、突然あずにゃんの声が聞こえた。
「うおっ!?って梓!お前、授業をサボって何を…」
「それどころじゃありません!」
あずにゃんのただならぬ様子に、りっちゃんもムギちゃんも顔色を変えた。
何があったんだろう?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 18:49:26.37 ID:i1H//zjR0
「憂が…憂が…!」
「え…」
憂?
憂になにかあったの!?
「あずにゃん!憂がどうしたの!?」
「と、突然…血を吐いて…倒れたんです…!」
「!?」
血を吐いて?倒れた?
じゃあ、あの救急車は…!
そう思うより先に、身体が動いてた。
後ろから「唯、待て」って誰かが叫んだけど、今の私にそれにかまう余裕なんてなかった。
…………
「憂…憂!」
玄関まで降りた私は、すぐに憂の姿を見つけた。
担架に乗せられて、救急車に運ばれる憂を。
そこからは、あんまりよく覚えてない。
憂と一緒に救急車にのって、ずっと手を握って、ずっと呼びかけて。
病院に着いた後は、『手術中』のランプが点いた扉の前でずっと待っていた
途中、軽音部のみんなや和ちゃん、純ちゃんが来て励ましてくれた。
お父さんやお母さんも、仕事を早めに切り上げて駆けつけてくれた。
手術は、数時間に及んだ。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 18:50:19.43 ID:i1H//zjR0
親がPC使うようなので、スレが残ってればあとで書きます。
支援してくれた人ありがとう
あと、オチもちゃんと用意してます
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 19:09:12.41 ID:LtMPe/4rO
唯「(^p^)ぷりいずどんせーゆうあーくれいじいwww」
唯「(^p^)だってーほんとうはてんすぃーwww」
唯「(^p^)はったつしょうがいだーしいwww」
唯「(^p^)たからたまにいwwよだれがたれるんれすwww」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 19:12:28.29 ID:Tcnfw/0eO
なんか俺が今PCで書き貯めた話と似てるな(文才はまぁ……)
でもOCN規制で書き込みできない…。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 19:21:16.09 ID:4oxan10XO
期待しよう
ちんちんっ!
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 19:45:39.65 ID:JzDmFtIeO
つかさ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 19:53:37.80 ID:Od59VFrJ0
ウイシヌナwwwwwwwww
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 20:13:23.81 ID:09t/4V92O
うーいー
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 20:28:06.18 ID:hxma+9LtO
ほ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 20:40:55.29 ID:iIFq5zoTO
しぼうふらぐ!
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 20:51:28.10 ID:Ar6yNpr00
いちもつ!
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 21:24:29.40 ID:KT4APJ+h0
ほ
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 21:25:09.39 ID:zMlNV/goO
毘沙門!
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 21:29:52.86 ID:XAmubaASO
ざいぜん!
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 21:44:20.99 ID:D3JMqSYd0
ほ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 22:18:07.88 ID:D3JMqSYd0
ほ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/11(金) 22:40:50.93 ID:piWRJtQVO
ほ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほ