（　＾ω＾）恐竜少年と皆既日食のようです

ムシキングの後釜的存在で恐竜のがあったよねブームにすらならなかったけど

恐竜キングですねわかります

まとめは文丸さんです。
毎回まとめてくださってありがとうございます。
http://boonbunmaru.web.fc2.com/rensai/dinosaur/dinosaur.htm

レポート書きながらですが投下します。

空が教えてくれた歌を聴きながら


空を仰げば、首が痛くて。

僕は空を仰ぐように、


ずっとずっと



地面を仰いでいた。

支援

ぐーの手をぱーにして



今まで掴んでいたものを




そっと手放してしまったのです。

それを今、

僕は



そっとそっとそっと



掴みなおそうとしているのです。

ぱーと開いたこの冷たい手を


ぐーと閉じ、暖かくしたこの手で

しえん

空を掴みなおす。

（　＾ω＾）恐竜少年と皆既日食のようです

四話
7月17日、屋上少年と天文教師

しえん

まってたしえん

今日も空は灰色。


ぐるぐると混ぜるように濃い灰色と白い灰色が混ざり合う。


ずずず。


ずずずずず。

ぐるぐるぐるぐるぐる。

いつもと同じように


同じあの曲を聞いて。



淡々と流れる曲は、もう何万回聞いたことか。

ぼうっと空を見上げ、何万回聞いたことか。

なつのおわりにしえん

ああ


空色の猫がまちを出る。

>>17
IDがまとめ

せめて歌の中だけでも綺麗な青空を。

「やーっぱりここにいたな屋上少年」


ぼうっとしていて、侵入者に気づいていなかった。


ちくしょう、ここの王様失格じゃないか。
うかうかと侵入を許すなんざ、やってはいけないことだ。

けど、この侵入者は侵入者であって侵入者でない。


多分、俺が認めている唯一の侵入者。

('A`)「あー。モララーせーんせー」

（　･∀･）「はーあーいー」

('A`)「なーにしてんでーすかー」

（　･∀･）「自由気ままな屋上少年のくせにテストがよかったからご褒美だよー」

(;'A`)「スイカ！？一個丸ごと！？」

（　･∀･）「いーじゃないの、……あ、屋上少年。先生たち言ってたよー？」

（ ,' 3）『何でアイツのテストは毎回全部８０点なんだー！』

（　･∀･）「って」

(;'A`)「それ荒巻の真似ッスか？にてねー」

互いに笑いあう。


けらけらという笑い声は、ＭＤから聞こえる音楽と共に空へ溶けた。



人が来たことにより、淡々と流れるそれは軽いＢＧＭ。

しえん

（　･∀･）「ああ、そういえば何で君はこんなところにいるんだい？」

('A`)「屋上少年、だからです」

（　･∀･）「勉強ができるのなら教室で勉強していい大学行けばいいのに」

('A`)「勉強なんかできませんよ」

（　･∀･）「うん。それは全教科80点の人間が言う言葉じゃないよね。不思議だよ君は全く」

おくじょうしえん

どこからか持ってきた包丁を使ってスイカを切っていく。


一太刀するごとに赤い汁がぱたとぱたりと屋上を濡らす。
屋上の強い風が、甘い匂いを運んでくる。

ただ、


それを嗅ぎながら「できない」とはどういうことだ？と考える。

ぐるぐるぐるぐる。

ぐるぐるぐるぐる。

この交わって混ざって気持ち悪くておえっと吐き出したい気持ちは何なのだろう。

ぐるぐるぐるぐる。

ぐるぐるぐるぐるぐる。



ぐる。

支援

('A`)「あ。違うや」

（　･∀･）「何がだい？」

('A`)「できないんじゃなくて、気持ち悪いんだ」

�C

しえ

ザクン。

（　･∀･）「気持ち悪い？」

('A`)「気持ち悪いんですよ。教室が」

（　･∀･）「いじめ？」

('A`)「さあ」

('A`)「知らない。けど、何でか気持ち悪いんスよ。何でですかね」

（　･∀･）「さあ」

ザクン。

（　･∀･）「はい、切れたよ」

('A`)「ああ、ありがとうございます」



大きめに切られたそれを一口含む。

じゃりじゃり。

べとべと。

じんわり。



ぐるぐるぐるぐる。

果物たべたくなるしえん

雲は流れる。


授業中
本当は教室という白い空間にいなければならないのに
屋上でこんなことをしていても、
注意
せずに流れていく。



ずずずずず。

風に任せて
空を彩って


ぐるぐるぐるぐる。


ついでに僕のこの感情も掻っ攫ってくれないかなぁ。
絵空事。

('A`)「うまい」

（　･∀･）「


僕が育てた」

('A`)「そうですか」


('A`)「あ」

('A`)「思い出した」

支援

（　･∀･）「何をだい？」

('A`)「見送ってないんだ」



（　･∀･）「……それは、僕が聞いてもいいものなのかい？」



('A`)「ああ、別にいいですよ。ちんけでちっぽけで、神童なのに馬鹿になりたかった奴の話ですよ」

支援

しえ

―２年前。

地面を仰いでいた。

仰ぐ、というのは見上げるとか敬うとか飲むとかそういった意味がある。

多分、

俺は意味を知っていた。
だからあえて、「仰ぐ」と言った。

「すごいな鬱田！学年1位だぞ！」

空は仰ぐことがなかった。
仰ぐのは、首が痛い。

仰がなくても足で歩けた。


地面の影を見ることで天気がわかった。

だから、見る必要が無かった。

「これならラウンジ高校も合格だな」

晴れたら濃く影が


曇りなら影は無く


雨なら水


雪なら氷



それぞれが、地面を彩る。

('A`)「そうですか」

目の前には木の床。

担任の顔は覚えていない。


ずっと


ずっと



地面ばかり見ていたからだ。

('A`)「今思えば酷い中2病」

（　･∀･）「いや、そんなことないよ」

('A`)「当時の俺は、はいはい神童ワロス状態でしたからねー」

（　･∀･）「地面を仰ぐ、か。でもいいねそういうの」

('A`)「ただの根暗ですよ」

（　･∀･）「けど、首を上げたら痛いから空を仰がない」

（　･∀･）「地面を仰ぐのも、首を下げるから痛いんじゃない？」

('A`)「ああ。痛かったですよ」

('A`)「首の骨が、痛かったです」

本当に痛かったのはなんでしたっけねぇ。

何もしなくて、ずっとずっと地面を仰ぐ日々が続いた。
それを壊したのは、彼女だった。

放課後の教室。

誰もいない教室。

ただただ机を見つめる俺。

近づく女子生徒に気づきもせず、

ただただ机を仰いでいた。

ζ(ﾟーﾟ*ζ「鬱田ドクオ君！」

('A`)「……は？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「地面ばっか見るのもいいけど、たまには上を見なきゃ！」

('A`)「……」

支援

ζ(ﾟ、ﾟ*ζ「もーノリ悪いなぁ」

('A`)「…何アンタ」



不審そうに俺が聞くと、彼女は笑った。
向日葵のような、太陽のような、きらきらとした。

悔しいほど、可愛い笑顔だった。

ひまわりしえん

ζ(ﾟーﾟ*ζ「『屋上少女』」

ζ(＾ー＾*ζ「青空を飛びたい、ただの『屋上少女』」

彼女の持っていたMDから、軽快な音楽が聞こえた。

自殺がーるｋｔｋｒ

7月17日、屋上少年と天文教師　Fin

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乙なのかな

投下終了です
支援ありがとうございました。

さて、ちょっとお知らせなのですが
１１月までリアルの方が本気でヤバイほど忙しくなります。
どこくらいヤバイかというと期限に近づくたびにリアルに2時間睡眠で
「うわあああああああぃえｆｈんうぇうおｔｇばんｚ；っごあ＠：ｋｇあばばばば誰か優しく殺して」
と夜中に発狂するほどヤバイです。

数ヶ月出て来れないかもしれないので生存確認とかのためにブログ作ってみました。
べっべつに興味あったわけじゃ（ｒｙ
http://naakonnbu.blog62.fc2.com/

乙！そしてブクマした

乙

プロフィールの犬死んでるｗｗｗｗｗ

そろそろ酉いかないか？

乙！

>>78
これでいいんですかね？
できたらこれでいきます
できろ！

乙！