1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
| は | | も も | | う
__ .| ふ / ,-::ミミミ::| ぐ ぐ / | お
\ \ / /-:::`:::::ヽ / | ォ
ヽ `----'~~ /:::::::::/:::`-、__/ | ン
む ヽ /:::-//",u ヾ:::::::::} |
し | /ヾl-/、,-ー;-しヾ"::/ヾ:: | 俺
ゃ / .{-、 ---、 , ""ア`l::/ | は
/ .|'6'〉 ( '6` , u ' /:/ | ま
/ ヽ |u ,、 u` , ' '/ヽ | る
`ー--' ,.--}〈_,; / - // / ̄`ー-、 | で
/| ヽ .`='( // / >、 | 人
/ |゚ ヽ ` ` / / / ヽ.| 間
.,-/、 | ./ >----' / / ヽ| 火
,--、ヽ_ | .|/|ミ|`|ー>、 /| 、 / | 力
/ \ヽ ヽ| |ミ-'~/ヽ/ | l / __ | 発
/ \ | | 〉ミ/~ ヽ / ,/'/ | 電
_,-'~-ー、 _ `| | |ミヽ ヽ ( , / | 所
/ `-、 _二--ヽ| |ミミ| ,`ー----- X-'~ ,--'~~| だ
/~ _.-| .|ミミ| .| :(/ ̄~ |
/ ̄ _/~ | |ミミミ| .| : ./-' .|
./ ー、 _/~ .| |ミミミ| | :( <__ .|
_/ニ ヽ ._,-'~ (___|ミミミ|_ `--、__, `〉'~ |、_ |
_| //`ヽ_ .〉 _,--'~~ _,..-ーーー/ゝ `-、ミ|_ヽ _,/二 `-- |
/~~ | |/ ヽ_|/ー' (___,-ー^`n-'~`l> ヽ| `--/ー' ̄ 二-- .|
| {|.|/, / |  ̄ ̄~~ / ~ヽ ヽ ヽ |
. / {| <~ / ヽ __/ | | |
. ヽ |/`/~ `--<>__ ,__,--ノ __// ' /|
.|_//ゝ `---、_,-ー-' ̄ ` ̄ヽー----------ー' |
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:08:39.56 ID:aUY+4nxsO
なんという全力な代理
これは全力で感謝するしかない
ありがとう朋友
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:12:41.73 ID:aUY+4nxsO
ξ#゚听)ξ「えいしゃあオラァ!」
(#゚ー゚)「おっしゃあコラァ!」
(#゚∀゚)「だらぁコンチクショウ!」
ガッチョン
ぎょるん
ぎょるんぎょるん
ぎょるんぎょるんぎょるん
ξ゚听)ξ「シャフト乗っかったぞー! 休憩ー!」
「うぇぇい」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:17:14.56 ID:0F3ic1ZR0
しえ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:18:24.18 ID:aUY+4nxsO
ξ-听)ξ「まったく骨が折れる」
从 ゚∀从「お疲れさまっす」
(*゚ー゚)「重機の一台やニ台くらい出してくれりゃあいいのによ」
ξ゚听)ξ「本社の連中がそんな手間ァかけるかよ」
(*゚ー゚)「俺ら人間扱いされないもんなあ」
从 ゚∀从「ヘイ、ヘイ、下向き発言はギルティーだ」
ここは、次世代発電所だ。
それも、おかしなことに「最先端なのに」見捨てられた施設。
从 ゚∀从「俺達は死ぬまでここから抜け出せないんだから」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:21:24.76 ID:0F3ic1ZR0
支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:25:25.81 ID:aUY+4nxsO
ξ゚听)ξ「从 ゚∀从の言葉も若干下降線描いてんぞ」
从;゚∀从「そっすか?」
俺達はここから出られない。
事実だ。
物理的に脱出が不可能であるわけではない。
高さ5mの塀など、俺等所員の体力を持ってすればなんとかなる。
が、問題はそこにはない。
ξ゚听)ξ「休憩終了! 働けィ!」
(;゚∀゚)「早い!」
ξ゚听)ξ「メタトロン粒子撹拌開始!」
メタトロンに汚染された人間が問題なのだ。
俺達のような、人間が。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:26:40.85 ID:0F3ic1ZR0
しえん
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:35:14.55 ID:aUY+4nxsO
『――と、近頃稼働率落ちてませんか』
ξ゚听)ξ「はァ」
『困るんですよねぇ。需要というものがあるんですから』
ξ゚听)ξ「へぃ」
『分かってますか? 頼みますよお。他には――』
勤務時間延長を対価に、ええと。
ああ、あれがあったな。
ξ゚听)ξ「ありがとうございましたァ。失礼しぁす」
『チッ』
おいこらテメェ若造、舌打ち聞こえてんぞ。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:41:53.54 ID:aUY+4nxsO
从 ゚∀从「どうでした?」
ξ゚听)ξ「四時間稼働増やせとさ」
从 -∀从「っかぁー……」
ξ゚听)ξ「が、喜べ。肉の配給三割増しだ」
从*゚∀从「マジかよ!」
ξ゚ー゚)ξ「だから頼むぜ」
楽しみの大半が食事に偏る閉鎖空間。
だのに、晩飯のメニューすら自由に決められない現状。
メタトロン汚染区域への食料は、配給というより、投下だ。
一週間ごとに上空300mから投げ捨てられる食材。
家畜の給餌に、それは似ている。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:43:32.65 ID:0F3ic1ZR0
し
え
ん
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:51:43.98 ID:aUY+4nxsO
火星のテラフォーミングが進む過程で、人類は奇妙な物質を発見する。
なんとびっくり、これは固体として安定しているくせに高エネルギーを内包していた。
扱い易い立方体単位で存在し、それがゴロゴロ出てきたもんだからさあ大変。
地球に持ち帰って使わないほうがおかしい。
新物質「メタトロン」はひとまず5kg、地球の大地に下ろされた。
俺達の発電所の作られた、まさにこの場所だ。
その5kgが俺達所員を汚染したのも、しかり。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 15:57:07.88 ID:0F3ic1ZR0
しえんぬ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:01:23.24 ID:aUY+4nxsO
(*;ー;)「おーいおいおい」
(*;∀;)「ぬあああああ!」
ξ゚听)ξ「うめぇか」
(*;ー;)「パテじゃない肉の塊なんて4年振りだ!」
(*;∀;)「牛肉の味がするうううう!」
ξ^竸)ξ「良かったなw」
4年前。
炉のメルトダウンが起きた年だ。
s
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:08:34.77 ID:aUY+4nxsO
慢心、といわずしてなんというのだろう。
なまじ安定した物質はそれを誘発した。
「ギャハハハハ!」
ξ゚听)ξ「……」
コツコツ
ξ゚听)ξ「つついても、火はつかない、よな」
例えば、バーベキュー用の燃料。
これもまた、安定した物質だ。
それでいて扱いやすい。
ξ--)ξ「チッ」
だからこそ誰もが火事を目前にして思う。
「こんなことになるとは」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:13:38.81 ID:0F3ic1ZR0
しえん
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:24:52.65 ID:aUY+4nxsO
火事といえば、綿の布団は焼け始めると酷いことになると知っているだろうか。
じりじりと中で火の侵食が起こっても誰も見た目にはそれに気付かないのだ。
俺達の「火事」もそうだった。
変化はまず、性腺に表れた。
从 ゚∀从「どうしたんすか?」
高岡。
始めに陰茎に異常が認められた、顕在被汚染者、第1号。
ヤツのペニスは、平たく言うと「腐って落ちた」。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:27:23.05 ID:0F3ic1ZR0
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:29:14.94 ID:aUY+4nxsO
隔離病棟で喉から血を吐かんばかりに絶叫した高岡の姿は今も忘れられない。
ξ゚听)ξ「あん?」
从 ゚∀从「しんみりしちゃって」
ξ゚听)ξ「しんみり? 久々の脂で胃がもたれただけだよ」
从 ゚∀从「あー、もう所長も順当にいってりゃオッサンですもんね」
順当。
俺達が女にならなかったら、って意味だ。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:35:55.65 ID:0F3ic1ZR0
し
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:39:22.98 ID:HrTBd5bO0
ほう
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:39:43.49 ID:aUY+4nxsO
翌朝、勤務のない所員は寮から出るなり運動場に踊り出た。
今日は所内野球大会の予選だった。
ζ(゚ー゚*ζ「勝つぞC班!」
「おうっ!」
「酒のためなら全力だ!」
ξ゚听)ξ「仕事はどうなんだよ」
「しご、仕事の次に全力だ!」
詰まるなよ、そこ。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:45:19.41 ID:0F3ic1ZR0
シエン
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:46:09.65 ID:aUY+4nxsO
若い女共がもさい言葉を使い、汗くさいスポーツに興じる。
見目麗しい(同時に言っていて気分の悪い)、中身オッサンの祭典。
「ソフトボール」の大会ではない。
オーバースローvs一本足打法。
ζ(゚ー゚#ζ「ずぅ、えぇいッシャア」
ズバンッ
「ットライク」
沸いた勝利の歓声は、高い女性のそれだ。
どれだけ男らしさを残そうとしても、そこは変えられない……。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:51:26.82 ID:GX1bi9LrO
これはしえん
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:52:00.67 ID:0F3ic1ZR0
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:53:15.40 ID:aUY+4nxsO
ζ(゚ー゚*ζ「ぬっふふふ。負けチームは分かってんよなww」
「夜勤……三日分代行……」
「畜生……」
ζ(^ー^*ζ「素直でよろしいw」
古臭い、正午を告げるチャイム。
『昼休憩の時間です』
ゾロゾロと、酷使した筋肉を揉みながら三々五々帰る職員達。
俺はその様子を自室から眺めていた。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 16:57:45.38 ID:iijfZWeNO
支援
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:02:48.03 ID:aUY+4nxsO
その日、午後から休日の始まる職員は健康診断を受けることになっていた。
向かう先は高岡が入院していた病院だ。
当該の病院だが、当然のように汚染区域内に指定されている。
発電所周辺20kmにあった施設全てがそうなった。
そして、人も閉鎖空間に閉じ込められた。
(´・ω・`)「やあ。おっぱいはどうかな」
ふざけたことを口走る主治医・諸本。
ヤツは、いたって真面目だし、加えてここらでは珍しい「男」だ。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:07:28.72 ID:0F3ic1ZR0
sien
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:08:50.36 ID:aUY+4nxsO
ξ゚听)ξ「異常無し。ただ、いつまでも違和感はあるよ」
(´・ω・`)「もともと君にはなかったもんだしね」
ξ゚听)ξ「まあな」
(´・ω・`)「マンモグラフィ撮ったけど、乳癌はできてないみたいだね。ん、他は特にー」
諸本の指がファイルをなぞって止まった。
(´・ω・`)「筋力、測っとく?」
ξ--)ξ「……そうだな」
検査結果を見て、ひとつため息。
しえ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:17:49.25 ID:aUY+4nxsO
メタトロンは人間を狂わせた。
事故後、発見された性質がいくつかある。
・莫大な分子間力。
・軽微な遺伝子干渉。
・ホルモン様作用。
等々。
簡単に言ってしまえば、「空中に舞ってもすぐまとまるけど、人体に有害」なんだとか。
俺にはその説明で上手いことが言えてるかわからなかった。
(´・ω・`)「筋繊維が超凝縮してる。ミオグロビンも増えてる」
ξ;゚听)ξ「ふう、はあ……つまり?」
(´・ω・`)「スーパーマンに近付いてるね」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:22:52.02 ID:aUY+4nxsO
んなこと分かってる。
だからこの街は人口が減ったんだ。
シャツの前を留めて、立ち上がる。
ξ゚听)ξ「ありがとよ」
(´・ω・`)「なんかあったらまた来てね」
ξ゚ー゚)ξ「あんたしか診てくれる医者はいないからな」
(´・ω・`)「まあね」
街一番の名医。
しかし、ランキングには彼以外の名前が載っていない。
从 ゚∀从「お、じゃあ次俺が診てもらいますね」
ξ゚听)ξ「おう。先に戻ってる」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:23:22.57 ID:Fbvt2QXF0
支援
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:27:36.99 ID:aUY+4nxsO
ξ゚听)ξ「……」
空は抜けるように青い。
清浄な大気が胸に満ちる。
清浄?
ξ゚听)ξ「清浄ねェ」
蹴飛ばした小石が廃屋の柱にめり込んだ。
2075年式住居なのに、脆いことだ。
ちらっと、廃屋の窓に人影を見た気がする。
頭を振ると、ゴーストタウンで何を馬鹿な、と笑った。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:29:44.57 ID:EhK88UH/0
スローだな
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:30:08.88 ID:0F3ic1ZR0
(*゚ー゚)えん
機能しなくなった街中の電動スロープやエレベーター。
砕けた強化アクリルの窓の破片。
叩き壊された全自動タクシーは色褪せて、錆びている。
ハイ・プラスチック素材はメタトロンにのみ腐蝕されるのだ。
ξ゚听)ξ「寄り道するか」
美術館だけが当時の面影を残していると言っていい。
大理石の床に積もった埃以外は懐かしい雰囲気のままだ。
川 ゚ -゚)『おや、また来たのか』
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:37:46.28 ID:TompUdrS0
支援
しぇんむー
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:45:27.31 ID:aUY+4nxsO
ガイド・ホログラム。
ξ゚听)ξ「その飯草はないだろうよ」
川 ゚ -゚)『限定された人間と話すための存在ではないのだが』
ξ゚听)ξ「AIを発展させたら憎まれ口ばかりだな」
川 ゚ -゚)『可愛さ余って、というヤツさ』
このガイド・ホログラムの本体はメタトロンの腐蝕を免れた、地下のコンピュータルームにある。
まあ、ただの余談だ。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:46:03.82 ID:0F3ic1ZR0
言い草?
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:50:28.66 ID:aUY+4nxsO
何時間と彼女の、芸術歴史講座を聴くこともあれば、黙っていることもある。
この日は二言三言交したら気が済んでしまった。
川 ゚ -゚)『素晴らしい文化はいつもここでお待ちしています』
テンプレートな別れの挨拶に、俺は苦笑した。
ξ゚听)ξ「他人行儀だな」
川 ゚ー゚)
彼女は何も、言わない。
憎たらしい人工知能め。
支援
ミセ*゚ー゚)リ「皆さーん、今晩はカツカレーですよー」
「マジか! 良いのかカツだなんて!」
「衣が分厚くない! 感動した!」
(*;ー;)「うますぐる」
(*゚∀゚)「」
从 ゚∀从「」
ξ゚听)ξ「」
ミセ;゚ー゚)リ「絶句!?」
料理番の芹澤は豚肉を豪勢に使った夕飯で皆を癒した。
こいつの料理なくして俺達は激務を戦い抜けない。
ミセ*゚ー゚)リ「おかわりあるんでー」
ミセ;゚д゚)リ「ってカツだけ持っていくなっ」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 17:58:41.60 ID:0F3ic1ZR0
しえん
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:00:15.97 ID:aUY+4nxsO
ζ(゚ー゚*ζ「で、俺のストレートが炸裂ってわけよw」
次の対戦相手達に聞耳を立てられている。
从 ゚∀从「」
仲間と無言でザクザク、カツカレーを頬張っている。
ミセ;゚A゚)リ「あばばばば」
追加のライスをよそいながら、てんやわんやしている。
この発電所ではそれぞれが人間らしく全力で生きていた。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:03:41.47 ID:Fbvt2QXF0
支援
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:05:22.03 ID:13oOaZme0
sien
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:10:24.56 ID:aUY+4nxsO
(; ∀ )『お、俺のせいじゃない! 俺が悪いんじゃない!』
『ただいま、――は封鎖されました』
『暴徒が壁際に集まり』
『上空からの映像です』
(; ∀ )『俺は悪くないィィ!』
『ライフラインの凍結が決定されました』
『やめろ! よせ!』
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:14:52.80 ID:iijfZWeNO
支援
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:15:57.37 ID:aUY+4nxsO
ガバッ
ξ; )ξ「はッ……はッ……」
ξ; )ξ「ちく、しょ」
駆け込んだ寮の共同トイレは、男性のマークにマジックでスカートが描かれている。
皮肉を感じる暇もなく、便器にゲロを吐く。
ξ; )ξ「……」
从 ゚∀从「また、あの夢っすか」
ξ )ξ「高岡か」
背中をさする手。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:18:24.29 ID:aUY+4nxsO
从 ゚∀从「仕方ないんすよ。もう、仕方ないことなんすよ」
俺は答えない。
从 ゚∀从「振り返ることだけはしちゃいけないんです」
俺は答えない。
从 ゚∀从「……」
沈黙から逃げるように、俺は寮を出て運動場に向かった。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:24:35.42 ID:aUY+4nxsO
ナイター設備もある運動場では、出零が投球練習に精を出しているところだった。
しかし、今晩アイツは……。
俺は、頭に血が昇るのを自覚する前に出零に駆け寄っていた。
ζ(゚ー゚;ζ「あれ、所長どうし」
がつん、とも、ごきっ、ともつかぬ音。
俺の拳が出零の顔にまともに入っていた。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:29:36.93 ID:aUY+4nxsO
ξ )ξ「テメェ、夜勤どうした」
怒りに満ちた視界で、出零の二重まぶたが片方腫れに腫れているが分かった。
だのに、俺はさらに殴りつける。
ξ )ξ「答えろテメェ」
ζ( Aメ;ζ「おっ、おれがばっ!」
夜勤には一人も欠けてはならない。
発電所では全てのケアレスミスが許されない。
そう言ったはずだ。
ξ 听)ξ「なァにやってんだお前。なァ?」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:33:16.79 ID:s4DRG28jO
しえ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:34:01.81 ID:aUY+4nxsO
从#゚∀从「アンタが何やってんだ!」
バッ
ξ 听)ξ「あァ?」
ζ( ーメ#ζ「おで、は、夜勤、代わってもらって」
从#゚∀从「野球で試合に勝ったら交代許すってアンタが決めたんだろ!」
思考が鈍い。
本当に、何をやってるんだ。
畜生。
畜生。
すまねェ、と残して、俺は運動場を後にした。
支援
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:41:27.39 ID:aUY+4nxsO
川 ゚ -゚)『やあ』
ガイド・ホログラムのくせに、彼女はパジャマにナイトキャップをつけていた。
川 ゚ -゚)『座りたまえ』
川 ゚ -゚)
川 ゚ー゚)
ξ )ξ「なに、にやついてんだよ」
川 ゚ー゚)
美術館のロビーには埃っぽいソファがある。
彼女はそれを差して、静かに微笑む。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:46:09.04 ID:aUY+4nxsO
川 ゚ー゚)『寂しいんだな』
月下で彼女が妖しく呟く。
胸が、締め付けられた。
ξ )ξ「うるせぇな」
川 ゚ -゚)『違うの?』
頭が傾けられると、さらり、髪が揺れた。
かつて愛した女性の姿で、それをやるな。
やめてくれ。
川 ゚ -゚)『どうしたらいい?』
耳を塞ぎ、眼を閉じる。
見たくない、聞きたくない。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:47:42.31 ID:s4DRG28jO
しえ
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:49:00.11 ID:0F3ic1ZR0
しえん
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:51:15.19 ID:aUY+4nxsO
淳クールはもういない。
淳クールはもう死んだ。
彼女は手の届かないところに行った。
彼女は二度と帰っては来ないんだ。
そっ、と眼を開ける。
川 ゚ -゚)『?』
下から上目使いで俺の顔を覗き込んでいる、ホログラム。
いや、淳クールをモデルにしたAI。
リアルな人間のように、柔らかな曲線を持つ映像。
あたたかそうな唇。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 18:57:41.83 ID:aUY+4nxsO
ぐらぐらの視界に動悸が加わる。
立っていられない。
川 ゚ -゚)『?』
少女のような純真無垢な瞳が心をうがつ。
自分から視線を切るなど、到底できない魔力を持つ、あの瞳。
ξ )ξ「なんでもない。なんでも」
じゃり、と靴音を背後に聴く。
避けることもできず、電撃が頭に弾けた。
気が、遠くなる。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:08:15.16 ID:0F3ic1ZR0
し
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:10:29.70 ID:aUY+4nxsO
_
( ゚∀゚)「で、どうする」
ξ゚听)ξ「やだね。ものを頼む態度じゃあねェな」
_
( ゚∀゚)「生き証人が必要なんだよ。特に、被験体が」
ξ゚听)ξ「死にてえらしいな」
2075年式集合住居の六階に俺は監禁されている。
目の前の男は長岡と名乗った。
ジャーナリストだという。
_
( ゚∀゚)「メタトロンの真実を世間に公表したいんだ。街が死んだ原因」
_
( ゚∀゚)「いや、違うか」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:15:16.54 ID:aUY+4nxsO
ξ゚听)ξ「あァ?」
_
( ゚∀゚)「……なんでもない。あんたらを助け出したいのもある」
ξ-听)ξ「はッ! 何から?」
_
( ゚∀゚)「人権無視の奴隷労働、差別、隔離。それらからさ」
コイツ、若いな。
俺は単純にそう思う。
ξ )ξ「は、ははは」
とても若く、酷く浅はかだ。
ξ゚听)ξ「お前が何を救えるって?」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:16:28.82 ID:0F3ic1ZR0
支援
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:17:11.38 ID:s1Kb7DvE0
し
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:21:10.41 ID:aUY+4nxsO
ξ#゚听)ξ「餓鬼がナマ言ってんじゃねェぞ」
_
(;゚∀゚)「っ」
ξ゚听)ξ「外せ。メタトロン汚染区域に入ってきたタマ見込んで黙って帰らしてやる」
じゃないと、力んで身体に巻き付けられた拘束具を軋ませた。
こんなもの、俺達にはクソの役にも立たない。
ξ゚听)ξ「どうすんだ」
胸の内で3つ数え始める。
1
2
3
_
(;゚∀゚)「か、帰らない!」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:26:08.75 ID:aUY+4nxsO
ξ 听)ξ
ブチィ
ξ 听)ξ「俺ァ気がなげぇ方じゃねんだよ」
ブチ ビリビリ
ξ 听)ξ「二度言わすな」
床にへたりこんだ長岡を見下ろしながら、俺は4年前を思い出していた。
あの時の俺はどんな表情をしていたんだろう。
しえん
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:37:22.66 ID:aUY+4nxsO
街の人間の姿がフラッシュバックする。
身近な武器を手に手に、足並みも揃えぬ行進。
そうして発電所の人間を責めに来た彼ら。
責任を取れ。
それは死をもってのみ償われる罪であると、住民の眼は物語っていた。
職員の何人かは自害を選んだ。
多くは、発電所に立てこもった。
それも職員の愛する者達が、焼かれるのを見るまでだ。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:40:49.79 ID:aGzOMzQ90
なかなか設定が練られてていいな
しえ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:45:15.36 ID:aUY+4nxsO
許しを乞うために投降した所員が三名。
いずれも帰っては来なかった。
火を放とうと、かなり古い化石燃料を持ち出した住民達が、ついに俺達を狂わせた。
約120名の所員が、反撃に出た。
当時、俺達は女のなり損ないだった。
しかし、余りある力。
制御する余裕もなく、俺達は全力で生きるために――。
ξ 听)ξ「外の人間が何を知った口聞いてやがる」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:52:10.51 ID:aUY+4nxsO
多分、こんな顔をしていたんだ。
あの時、最後の「人間」を目の前にした時。
命乞いの言葉に呪咀の返しで大きな工具を振り上げた時――
ξ;;)ξ「ふざけやがって!」
「中にいた人間の恐怖も知らない奴らが!」
ξ;;)ξ「くそがッ」
「外野から好き勝手言いやがって!」
「分かって、くれよ……」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:52:17.98 ID:0F3ic1ZR0
し
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:57:43.88 ID:13oOaZme0
これはいいな
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:57:51.70 ID:aUY+4nxsO
情けない、顔をしていたんだ。
ξ )ξ「行け」
_
(;゚∀゚)「……」
長岡は床材を砕いた俺の拳と、顔を交互に見た。
開いた口が塞がる様子はない。
ξ )ξ「これ以上、人間が首を突っ込むな」
_
(;゚∀゚)「俺は、俺は」
我に返ったように長岡は姿勢を前に乗り出してきた。
その顔に、何か強い意志を感じとった。
_
(;゚∀゚)「俺は!」
ξ 听)ξ「……着いてこい」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 19:58:12.50 ID:HkhWIiCdO
し
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:06:52.87 ID:aUY+4nxsO
幸い、出零は諸本の病院に運ばれ処置を受けたらしい。
諸本には通話回線越しに叱られた。
ヤツは静かに、内包した怒気を悟らせる言葉を練れる。
直情型の俺とは真逆だ。
上に立つ者としてはヤツの方が上等かもしれない。
ξ゚听)ξ「とりあえず風呂にでも入れ。シャワー室なら空いてるだろ」
_
(;゚∀゚)「あ、え? ああ」
寮にある部屋で、俺が全裸になると長岡は分かりやすくドギマギした。
明かりの下でようやっと確認できたが、コイツは本当に若かった。
自称27歳とのことだが、いいとこ22歳だろう。
ヒゲでなんとか誤魔化してはいるが。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:12:23.07 ID:aUY+4nxsO
作業後にメタトロンを流出させないためのシャワー室までは、少し歩く。
_
(;゚∀゚)「なんか着ろよ」
ξ゚听)ξ「まだ暑いんだ。めんどくせェ」
_
(;゚∀゚)「だからって」
(゚、゚トソン「お、所長。何やってんですか」
ξ゚听)ξ「な?」
_
(;゚∀゚)「ここでは風呂上がりに皆服着ないのかよ……」
(゚、゚トソン「あん? ボウズ、誰だお前」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:17:13.48 ID:aUY+4nxsO
(゚、゚トソン「久々に(´・ω・`)以外の男を見たぞ」
_
(;゚∀゚)「恐縮です」
俺達にとってはかなり懐かしいシンボルを萎縮させて、長岡は湯を浴びている。
ξ゚听)ξ「ミセ*゚ー゚)リはまだ起きてたか?」
(゚、゚トソン「芹澤まだキッチンにいますよ」
ξ゚听)ξ「長岡、飯食うか」
長岡はそこでようやく表情を緩ませた。
やはり、人は食べることである程度は安らぐのだ。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:18:32.29 ID:0F3ic1ZR0
しえ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:22:33.97 ID:aUY+4nxsO
ミセ*゚ー゚)リ「あいよーどうぞー」
午前一時だというのに、芹澤は元気だった。
_
( ゚∀゚)「こんな美味いもんが……」
ξ゚听)ξ「ありがとうよ、ミセ*゚ー゚)リ。後は片しとくから寝てくれ」
ミセ*゚ー゚)リ「はーい。あ、冷蔵庫にトマトゼリー作っておいたんで」
_
( ゚∀゚)「うめぇなこれ」
ξ゚听)ξ「おい」
長岡の頭をぐいと押し下げる。
ξ゚听)ξ「ありがとうございました、も言えねェのか」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:29:29.16 ID:s4DRG28jO
しえ
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:31:48.78 ID:FkXI7FgXO
し
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:32:47.02 ID:L0wRrDJjO
面白いな 支援!
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:32:55.51 ID:HkhWIiCdO
しえn
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:33:50.85 ID:0F3ic1ZR0
し
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:36:54.69 ID:aUY+4nxsO
トマトがダメだ、とぬかした長岡にゼリーをぶちこむと、ようやく俺達は本題に入る。
ξ゚听)ξ「お前の目的を言え」
_
( ゚∀゚)「第二のレイチェル・カーソンになるつもりだとさっき」
ξ-听)ξ「二度、言わせるな」
ヤツの挙動が怪しくなる。
どうやら考えをまとめているようだ。
_
( ゚∀゚)「今は、今はまだ……言えない」
ξ゚听)ξ「どうしてもか」
まったく。
若い内から頑固なヤツは後で苦労するぞ。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:40:18.32 ID:Fbvt2QXF0
支援支援!
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:40:35.92 ID:FkXI7FgXO
しえん
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:42:37.01 ID:aGzOMzQ90
レイチェル・カーソンググッてきた
DDTまかなくなったのこいつのせいだったのか
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:44:19.01 ID:aUY+4nxsO
すみません少し間があきます。
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:47:06.04 ID:y+E1Ttl1O
試演
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:49:36.70 ID:EhK88UH/0
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 20:55:51.52 ID:C4vci04iO
なに 稚拙 物書き
超支援!
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:00:03.93 ID:Fbvt2QXF0
しえんた
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:09:00.29 ID:HrTBd5bO0
いいねー支援
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:16:27.79 ID:UDMSJiTu0
支援
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:31:16.03 ID:HkhWIiCdO
保守
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:41:15.97 ID:aUY+4nxsO
保守までしてもらって申し訳ないです。
再開します。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:42:21.18 ID:xNyrNveaO
支援
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:45:33.48 ID:aUY+4nxsO
明くる朝、俺は長岡を連れて病院に赴いた。
見舞いに秘蔵のサケを持ってだ。
出零は俺を認めるとあからさまに嫌な顔をした。
しかし、何を言うでもなく、身体を起こす。
ξ--)ξ「すまなかった」
ζ(゚―#ζ「……」
ξ゚听)ξ「四日でどうだ?」
ζ(゚ー#*ζ「……まあ、いいでしょう」
休暇を出したところで、コイツは野球の練習をするのだろうが。
それに俺達の身体なら骨折くらい一週間で治る。
内因性の疾患には対応していないのが残念だ、と言ったら多くを求め過ぎだろうか。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:51:59.55 ID:FkXI7FgXO
ししえん
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:52:13.97 ID:aUY+4nxsO
ζ(゚ー#*ζ「で、そっちは?」
_
( ゚∀゚)「あ、俺は――」
(´・ω・`)「知ってる、馬鹿でしょ」
長岡の自己紹介は諸本の説教に終始した。
(´・ω・`)「こんだけ汚染区域の媒介に触って食べて飲んで、帰るつもりなわけ」
(´・ω・`)「ねえねえ、馬鹿なの? 馬鹿でしょ。知ってる?」
(´・ω・`)「日本の黄泉の国っての」
(´・ω・`)「言い過ぎかもだけど、ここはそんな感じなわけ」
(´・ω・`)「ケガレを受けて普通でいられると思ってんの?」
_
(;゚∀゚)「いやでも」
(´・ω・`)「何さ」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:52:48.84 ID:0F3ic1ZR0
しえ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:53:25.48 ID:FkXI7FgXO
しえんん
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:53:41.07 ID:xNyrNveaO
シエンタ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:56:47.32 ID:lO/L8LsHO
支
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 21:59:39.76 ID:EhK88UH/0
>>112ケンタキュンキュンママにキュン!
のCMがウザくて仕方ない
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:01:37.31 ID:aUY+4nxsO
_
(;゚∀゚)「中のことを知るのに、見ているだけじゃどうしようもないじゃないですか」
正直、俺はコイツを少し見直した。
これについて多くは語るまい。
(´・ω・`)「ふうん……」
諸本の攻撃が止んだ。
俺には読めた。
つまるところ、諸本は長岡の身を案じてつついたのだ。
同時に意志の強さを確かめる含みを入れて。
_
( ゚∀゚)「俺は知らなきゃならないんだ。しっかり。うん」
呟く長岡をよそに、俺は諸本に尋ねる。
ξ゚听)ξ「諸本、作業場に出さないとして何日なら健康体でいられる?」
_
( ゚∀゚)「え」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:07:18.44 ID:aUY+4nxsO
(´・ω・`)「性交渉はしないよね」
ξ゚听)ξ「ふざけろ」
(´・ω・`)「2週間以内なら蓄積もほとんどないでしょ」
ξ゚听)ξ「だそうだ」
_
( ゚∀゚)「い、いいのか?」
ξ゚听)ξ「タダ飯食らいは許さないがな」
長岡の雄叫びが病室に響く。
きちんと男らしいそれに、出零が少しだけ羨ましそうな顔を覗かせた。
その日から長岡のインタビューと撮影が始まった。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:15:07.20 ID:aUY+4nxsO
とはいえ、
_
( ゚∀゚)「あの、メタトロンについて」
(#゚ー゚)「ねみぃんだよ邪魔すんな」
アポ無しのぶっつけで職員達が捕まるわけもなく、
_
( ゚∀゚)「あのっ、お話を」
(*゚∀゚)「ちょ、どいてどいて。そこにいられると困る」
行き着いたのが、
ミセ*゚ー゚)リ「助かるよー、下ごしらえは人手がないと大変でさ」
_
( ∀ )「はい、どんとこいです」
ξ゚听)ξ「なぁにやってんだお前」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:16:38.00 ID:s4DRG28jO
しえ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:22:57.21 ID:aUY+4nxsO
芹澤はよく喋った。
半ば口を滑らす勢いといって差し支えない。
食材でもとりわけ育てやすい野菜は、種を本社に要求して畑で作っていること。
それにはメタトロン汚染の無い土壌で清浄な水を用いていること。
勤務交代制度は大体三日タームであること。
三日に一度休みらしい休みが与えられること。
芹澤自身は元々作業員だったが、趣味が高じてコックをしていること。
無休だがそれなりに楽しいこと。
どうでもいい話題ばかりかと思えば、センシティブな性の話も繰り出した。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:25:15.98 ID:aGzOMzQ90
センシティブ…sensitive
微妙なこと。敏感な。
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:30:15.10 ID:aUY+4nxsO
とにかく月経で困った、ブラで違和感があった、
服が合わなくなった、靴がでかくなった。
女性化してから同性愛者(無論、元男同士)の数がやや増えた。
始めの一年間で性転換のノイローゼで自殺者が複数いた。
等、だった。
_
( ゚∀゚)「……あの」
ミセ*゚ー゚)リ「ん?」
_
( ゚∀゚)「その、いや」
_
( ゚∀゚)「なんでもないです」
ξ゚听)ξ「うじうじしやがって女々しいヤツめ」
ミセ*゚ー゚)リ「所長、仕事してくださいよ」
ξ゚听)ξ「長岡の監視だ」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:39:17.09 ID:aUY+4nxsO
夕食時、長岡は食堂の前に立たされた。
_
(;゚∀゚)「マジ、ちょ、なんすか」
从 ゚∀从「はいはい注目」
ざわめきにたじろぐ長岡の運命は明白だった。
気付いていないのは生贄、本人だけだ。
从 ゚∀从「新入社員の長岡君でーす」
ぴたり、職員全員の動きが止まり、口元にいやらしい笑みが浮かんだ。
嘘のように静まりかえる堂内。
カフェテリアと呼んでいい内装で、やることは小学生のイジメだ。
_
(;゚∀゚)「新入社、え?」
从 ゚∀从「つーわけで長岡、やれよ」
_
(;゚∀゚)「何を」
从 ゚∀从「一発芸」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:41:33.13 ID:HrTBd5bO0
支援
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:44:00.15 ID:aUY+4nxsO
その晩、長岡は伝説になった。
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:44:04.45 ID:0F3ic1ZR0
支援
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:49:46.44 ID:aUY+4nxsO
(゚、゚トソン「レジェンド、今日はどこ行くんだ」
_
( ゚∀゚)「街。ちょっと写真撮ってくるよ。つか、レジェンドって止めろよ」
(゚、゚トソン「お前アレは誇っていいぞ」
_
( ゚∀゚)「頼むから忘れてくれ」
ξ゚听)ξ「おい、行くのか行かないのか」
_
(;゚∀゚)「行く行く」
三日もすれば、長岡は職員に溶け込んだ。
高岡のイジメ兼紹介の功績だ。
さて、向かった先は美術館だ。
川 ゚ -゚)『出たな暴漢』
ガイド・ホログラムが警官の服を着て待ち構えていた。
もはや長岡に害意が無いことは伝えたはずだが。
ところで彼女の着ているのが女警官のミニスカートではない。
そこだけ、残念だ。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:54:24.83 ID:HrTBd5bO0
何やったんだよレジェンド
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:55:03.71 ID:0F3ic1ZR0
人は、誰かになれる
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 22:56:09.34 ID:aUY+4nxsO
_
( ゚∀゚)「俺、このホログラム苦手なんだよな……」
ξ゚听)ξ「事件当時の映像を見せてやってくれないか」
川 ゚ -゚)『……二階の閲覧室へ』
しぶしぶといった様子でガイド・ホログラムはその部屋を指した。
ξ゚听)ξ「長岡」
_
( ゚∀゚)「あ?」
ξ゚听)ξ「本当に観たいんだな」
_
( ゚∀゚)「もう、これは願望じゃねーよ。俺は観なきゃいけないんだ」
ξ゚听)ξ「後悔、するなよ」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:01:20.81 ID:aUY+4nxsO
現在の記憶媒体は高性能だ。
色や光、音、また衝撃。
さらにそれらを超えた嗅覚、触覚の記録までもが可能となっている。
長岡がこれから観るのは、ある人間の記録だ。
生体電極直結の記憶素子が読み込まれ、再現される。
ξ )ξ「後悔、するなよ」
長岡が閲覧室のドアを抜けて来たのは二時間後だった。
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:04:02.49 ID:FkXI7FgXO
しえん
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:05:20.23 ID:0F3ic1ZR0
しえ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:06:25.78 ID:hPskVg8T0
支援
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:11:04.97 ID:aUY+4nxsO
青ざめた顔で機能停止したエスカレーターを下ると、長岡はソファに倒れるように座った。
俺から、たっぷり2mは距離を置いて。
_
( ∀ )「訊かせてくれ」
ξ゚听)ξ「なんだ」
_
( ∀ )「どうしてあんなことになったんだ?」
ξ゚听)ξ「お前の求めていた答えだよ。あえて俺の口から伝える意味があるか?」
_
( ∀ )「メタトロンの、せいか」
ξ゚听)ξ「あるいは、人間のせいだな」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:11:09.43 ID:lvSHjt1PO
続き気になる支援
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:18:20.29 ID:3vPnegVy0
メタトロンでZOE思い出した
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:20:27.11 ID:aUY+4nxsO
都合の良い話だ。
こんな話の流れでは俺みたいなヤツでさえ「人間」なのだから。
_
( ∀ )「ハハハ……ヒロシマ、ナガサキが繰り返されたのも無理ないか」
2039年、日本に核弾頭が落ちている。
三度目は、隣国からのものだった。
三つの県が死んだ。
二つ県が被爆した。
今現在、発射した国は存在していない。
周辺国に即時潰されたのだ。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:30:33.83 ID:/pIo1zYn0
支援
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:32:58.48 ID:aUY+4nxsO
_
( ∀ )「俺さ、子供の頃から人間って馬鹿だなって思ってたんだ」
ξ゚听)ξ「へェ」
_
( ∀ )「見えてる危険にしか刃引きしないで、新しいものにはがっついて」
_
( ∀ )「紆余曲折を経ても結局いつも刹那的な利益にまっすぐ進むんだ」
_
( ∀ )「だから、先を考えずにつまずくんだよ」
ξ゚听)ξ「はッ」
乾いた笑いが喉から漏れた。
やたらと青ッちょろい言葉に歯が浮く。
ξ゚听)ξ「結果、発展に繋がってるじゃないか」
_
( ゚∀゚)「!」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:34:32.89 ID:0F3ic1ZR0
支援
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:40:27.12 ID:aUY+4nxsO
ξ゚听)ξ「失敗無くして、人は学ばない、と言ったらお前好みか?」
_
(#゚∀゚)「どういう意味だ?」
ξ゚听)ξ「さまよえる若者を導く格言風だろ」
_
(#゚∀゚)「本気かよ」
ξ゚听)ξ「事実だ」
_
(#゚∀゚)「誤魔化しだ」
ξ゚听)ξ「理想論に砂糖をまぶしたような呟きよりマシってもんだろ」
長岡が言葉に詰まる。
_
(# ∀ )「それは、それは」
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:45:41.73 ID:aUY+4nxsO
ξ゚听)ξ「分かった風に人間語るなよ青二才」
何故、俺がこんなに煽っているのか分かるかい。
よかったら誰か理由を教えてくれよ。
_
(#゚∀゚)「それは、アンタ自身を正当化するための理屈だろ?」
良いぞ、長岡。
その、俺の人格を攻撃するための残忍な笑み。
ξ゚听)ξ「はッ。なんのことだ」
_
(#゚∀゚)「さっきの映像、アンタが殺した人間のだったよな」
ようやくそこを突いたか。
それで良い。
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:52:13.29 ID:aUY+4nxsO
_
(#゚∀゚)「自分の過ちを正すから許してくださいってことだろ」
ξ゚听)ξ「……」
_
(#゚∀゚)「罪を認めりゃ済むんだよな? こりゃお手軽だ!」
川 ゚ -゚)『おい、やかましいぞ』
一定以上のデシベルを感知して、ガイド・ホログラムが注意を促した。
それで俺はここが寂れてはいても美術館であることを思い出す。
_
(#゚∀゚)「チッ」
川 ゚ -゚)『ここは公共の場だ。騒ぐんじゃない』
_
( ゚∀゚)「……」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 23:53:44.69 ID:s4DRG28jO
支援
145 :
◆1NDYqJ7JknRX :2009/08/26(水) 23:58:49.73 ID:aUY+4nxsO
まだ続くので少しブレイク。
リハビリで書き始めたら止まりません。
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:01:42.22 ID:SL2s6ZaN0
おk 保守ろう
147 :
◆s7L3t1zRvU :2009/08/27(木) 00:04:10.57 ID:8jrBdPtEO
酉間違えてた。
現時点でなんかありましたらどうぞ。
なかったら一、ニ時間仮眠します。
あーもう続きが気になる
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:07:22.01 ID:LwKnQbQmO
続きがみたいよぉお
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:12:10.22 ID:SL2s6ZaN0
朝まで余裕で付き合えるぜ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:13:17.93 ID:VA8qaTOC0
支援!
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:23:43.47 ID:Km11m4VqO
ねむ
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:33:04.90 ID:SL2s6ZaN0
ほ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:34:30.57 ID:SaGF2YRy0
ダメだ…
皆保守頼んだ
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:39:15.53 ID:3MjKy9xkO
さすがに今日も徹夜したら体が死ぬな、俺は
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:40:04.63 ID:gN1zWAvXO
読んだ
おもしろい
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:42:59.58 ID:Q/yLh5s20
フォッシュ!
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:44:36.17 ID:Km11m4VqO
ねむねむ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:45:15.58 ID:SL2s6ZaN0
違うよ自宅持ち帰りの仕事だよ
そんな目で見んなよ
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:58:30.19 ID:SL2s6ZaN0
ほ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:00:41.35 ID:Km11m4VqO
ねむねむねむ
おやすみなさい
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:11:25.34 ID:Q/yLh5s20
お保守
ほすほす
164 :
◆s7L3t1zRvU :2009/08/27(木) 01:18:43.33 ID:8jrBdPtEO
目覚めました。
保守ありがとうございます。
書いていきます。
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:19:56.31 ID:Q/yLh5s20
ペニス
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:25:40.94 ID:8jrBdPtEO
水を差されてみるみる長岡の火がしずまっていくのが分かった。
俺は頭のどこかでほっとし、胸のどこかで物足りなさを覚える。
ξ゚听)ξ「帰るぞ」
長岡は、着いて来なかった。
ξ゚听)ξ「下働きがいなけりゃ芹澤が困る」
一人にしてくれ、と長岡が手を振る。
ξ゚听)ξ「……ふん」
川 ゚ -゚)『文化とは、鑑ることでより一層の輝きを呈します。またのお越しを』
数百パターンある別れの挨拶の一つは、皮肉にしか聴こえない。
俺は夕暮れの下を一人、歩く。
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:28:54.19 ID:Q/yLh5s20
おぽんちハゲ夫
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:31:43.67 ID:SL2s6ZaN0
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:35:47.84 ID:8jrBdPtEO
ξ゚听)ξ「はァ」
『娯楽品の要求、もう少し減らせませんかね?』
ξ゚听)ξ「そうは言っても、うちからは電力出してるのに逆に電波止められてますしねェ」
超のつく古典通信機器、無線。
電波放送、ラジオ。
加えてその兄弟、テレビすら俺達の発電所には通じてない。
あらゆる外部情報を遮断しておいて何を言うのか。
俺達は明日の天気すらろくに知らされないんだぞ。
追い付いた、支援
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:45:24.51 ID:8jrBdPtEO
ξ゚听)ξ「ジャミング止めてくれたら考えますよ」
『ははは、電波妨害だなんてまさか』
タヌキめ。
とっくにネタはあがってんだよ。
何がメタトロンの影響で電波に乱れだ。
ξ゚听)ξ「まあ、大目に見てやってくださいよ、このとーり」
『良いでしょう。ただし調達に時間がかかりますよ』
まだもったいぶりやがる。
くたばるかメタトロンを浴びればいい。
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:54:15.66 ID:SL2s6ZaN0
しえん
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:55:47.84 ID:8jrBdPtEO
从 ゚∀从「やっとみつけた。所長。ちょっとこれ、見てもらえませんか?」
ξ゚听)ξ「わりィな。ムナクソ悪い通信したばっかで早く休みたいんだ」
運動不足解消のためにあえてモーターを止めている伝導スロープで高岡が声をかけてきた。
手には2080年代にそぐわない紙媒体。
从 ゚∀从「これ、なんっかおかしいんすよ」
ξ゚听)ξ「だから休ませてくれって」
と、そこで俺も意図に気付く。
ξ゚听)ξ「あァ? なんだこれ?」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:58:29.92 ID:Ai1SaEgGO
しぇん
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:59:43.40 ID:3quHTw/20
しえn
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:04:07.72 ID:mnBCwWPR0
しえん
喧嘩別れした(俺にその自覚はなかったが)長岡に会わなければならなくなった。
それも早急に。
瓦礫の街を走り、俺は叫んだ。
鍛えたつもりはなくとも、体力に不足はなかった。
ひとえにメタトロンの恩恵だ。
ξ;゚听)ξ「どこだ長岡! 出てこい!」
抜かった。
長岡には外のことを一切訊かなかった。
万に一つでもあってはならない可能性が芽を出している。
馬鹿にできない危険が。
道端に砕けた携帯端末が落ちていた。
ξ#゚听)ξ「肝心な時に使えねェ機械が!」
吐いた唾が液晶を打った。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:15:15.89 ID:8jrBdPtEO
川 ゚ -゚)『もう一時間十六分五十九秒前に美術館を出ている』
美術館にはいない。
ξ;゚听)ξ「長岡!」
集合住宅にも、いない。
(´・ω・`)「いや、見てないね」
ξ;゚听)ξ「どこに行ったんだよあいつァ!」
(´・ω・`)「どうしたんだい一体」
諸本は馬鹿じゃない。
彼にも説明しておくべきだろう。
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:17:32.70 ID:sj9L4qHgO
支援する
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:21:01.59 ID:8jrBdPtEO
(;´・ω・`)「マジで?」
ξ;゚听)ξ「高岡の見込みに間違いはほぼあり得ねェ」
(;´・ω・`)「でも、僕のネットワークでもそんなこと」
ξ;゚听)ξ「隠すことばっか上手くなりやがったんだよ。あいつらは!」
夜闇に焚火の煙を見付けたのは、それから数十分だ。
ξ;゚听)ξ「長岡ッ!」
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:21:35.43 ID:SL2s6ZaN0
支援
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:31:33.68 ID:8jrBdPtEO
_
( ゚∀゚)「アンタか」
ξ;゚听)ξ「訊かせろ!」
_
( ゚∀゚)「なんだよ薮から棒に。見ろよ、食事中だ」
ξ;゚听)ξ「下手するとその飯もメタトロンまみれになる!」
長岡の眉間に寄った皺には、疎ましさ八割、興味二割が含まれていた。
俺が息を整えるまでに、長岡はゆっくりとスープをすすっていた。
長岡が回答するまでに、有り余った勢いで破壊衝動に駆られた。
こんな身体になってから、過剰な運動は暴力沙汰を誘引することを知った。
それは、今はどうでもいいことでもあったのだが。
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:39:28.00 ID:sj9L4qHgO
支援
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:39:36.10 ID:8jrBdPtEO
_
( ゚∀゚)「一昨年、あんたらの会社はEUに買収されてる」
ファーストアタックから俺は泡を食った。
俺の勤める電力会社は、ある巨大な企業の子会社だ。
ある大企業。
日本という名の。
ξ;゚听)ξ「つまり、それは」
_
( ゚∀゚)「日本は吸収合併されたのさ。もはや飼い犬だよ」
浦島太郎は幸福のうちにいたため外界の変化を知らなかった。
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:46:06.43 ID:8jrBdPtEO
じゃあ俺達は?
ξ#゚听)ξ「逆転島流しかよ」
_
( ゚∀゚)「それを言うなら、とっくの昔にアンタらは死刑さ」
ξ#゚听)ξ「あァ?」
_
( ゚∀゚)「この街、衛星で見るとどうなってるか知ってるか? 知らないよな」
_
( ゚∀゚)「ないんだよ」
ξ゚听)ξ「ない?」
_
( ゚∀゚)「さらに戸籍。これもない」
ξ゚听)ξ「まさか」
_
( ゚∀゚)「ゴーストの住む街は、四年前にメルトダウンで消え去ったんだ」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:52:49.62 ID:SL2s6ZaN0
支援
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:53:09.00 ID:8jrBdPtEO
俺達も、住民も、諸本も、存在が、消された?
_
( ゚∀゚)「実際に来ようと思ったのは俺くらいじゃないか。光学処理で、ここは完全な野原に見えるんだから」
ξ;゚听)ξ「クソッタレ……」
ξ゚听)ξ「なら、どこからエネルギー供給があると思ってるんだ!?」
_
( ゚∀゚)「メタトロン発電所さ。北海道にある」
ξ;゚听)ξ「新しい発電所ができたのか!?」
長岡の眼が伏せられる。
_
( ゚∀゚)「ハリボテだよ。中に入って分かった。メタトロンの欠片もない、だだっ広い建物さ」
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 02:58:01.28 ID:8jrBdPtEO
いよいよもって気分が悪くなってきた。
ξ;゚听)ξ「待て、待て。なら、追加でメタトロンは採取されてないんだな?」
_
( ゚∀゚)「日本では、エネルギー取り出しの目的としては少なくとも、ゼロだ」
胸を撫で下ろしたところで、長岡の時間差攻撃が刺さる。
_
( ゚∀゚)「EUでは秘密裏に採取、保管していることが分かっているんだがな」
_
( ゚∀゚)「300kgはあるんじゃないのか」
ウランやプルトニウムに換算したら、何千トンではくだらないエネルギー。
それはメタトロン「1kg」から取り出せる量だ。
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:03:38.00 ID:8jrBdPtEO
人類のライフラインを確保するのに、不必要な分量。
余った力が何を生むか?
俺達が建てた墓標の数をかぞえてくれ。
過剰は破壊を創造する。
ξ#゚听)ξ「何も、学んでないのか!」
ガッ
_
( ゚∀゚)「言ったろ。人間は馬鹿だって」
世界は俺を、事故を、過去をないがしろにした。
俺達が生きた四年間は、四年間は……!
ξ# )ξ「クッソォ!」
_
( ゚∀゚)「これがアンタにとっての『外の』世界だよ」
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:07:07.76 ID:SL2s6ZaN0
支援しえん
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:10:06.16 ID:8jrBdPtEO
耳にこびりついている、本社からのメッセージ。
『ほんの5kgのメタトロンと発電所職員が世界に光と笑顔を創るのですよ』
まったくの、戯言だ。
それだけを、信じて、きたのに。
ξ )ξ「……」
沈黙。
焚火がパチリと弾けた時、長岡が呟いた。
_
( ゚∀゚)「俺は世界で間違ったエネルギー利用を止めたい。そう言ったろ」
ξ )ξ「ああ」
_
( ゚∀゚)「あれ、半分は違うんだ」
あえて斜めに建てられたビルに長岡が目を向けた。
_
( ゚∀゚)「親父を捜しに来たんだ」
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:19:35.80 ID:8jrBdPtEO
ξ )ξ「親父?」
_
( ゚∀゚)「顔は知らない。親父も多分、俺のことを知らないんだ」
_
( ゚∀゚)「でも、発電所にもいなかったみたいだし、もう……」
ξ )ξ「名前は?」
_
( ゚∀゚)「茂等、っていうんだ」
心臓が冷たいものに圧迫されたような不快感に襲われた。
茂等。
_
( ゚∀゚)「おふくろには思いがけず会えたんだがな」
ξ゚听)ξ「この街で?」
_
( ゚∀゚)「美術館で、さ」
川 ゚ー゚)
_
( ゚∀゚)「本当に久しぶりだよ。おふくろに怒られたのは」
支援支援
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:21:43.57 ID:SL2s6ZaN0
しえーん
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:28:41.84 ID:8jrBdPtEO
茂等と淳クールの息子がいた。
俺の目の前に。
メルトダウンの元凶とホログラムのモデルの子供が、長岡。
呪われた子、長岡。
長岡。
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:34:17.94 ID:k8ISZ9gkP
しえん
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:35:43.11 ID:8jrBdPtEO
从 ゚∀从「ここ数年でこの数値は何万回も見てきました」
高岡は俺の部屋の前に紙束を持って待っていた。
从 ゚∀从「1.21GW」
ξ゚听)ξ「メタトロンを励気状態にするための起動電力」
メタトロンにスイッチを入れるためには、定期的に、それでいて強力な電気刺激を与える必要がある。
从 ゚∀从「徐々にその値にアプローチしたならまだ見逃せます。もしくは、それだけの電力を要する大都市なら」
从 ゚∀从「でも、これだけ明確にそのリズムを刻むことは稀です。しかも、頻度から分析して複数」
ξ゚听)ξ「上手く隠したつもりでも俺達には供給先が割れてる」
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:44:35.21 ID:k8ISZ9gkP
支援
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:50:22.28 ID:SL2s6ZaN0
しえん
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04:01:33.13 ID:qkUbEIOvO
(^o^)←メタトロン
((^o^))←暴発前
\(^O^)/←暴発
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04:09:15.88 ID:SL2s6ZaN0
これは落ちたか
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04:26:10.57 ID:sj9L4qHgO
さてどうしようか?
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04:29:31.28 ID:SL2s6ZaN0
ここ三日くらい朝まで保守ばかりやってる俺
8時くらいまでなら保守可能だぜ
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04:47:00.69 ID:oOuQVFws0
ほしゅ
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 04:49:02.54 ID:qkUbEIOvO
書き貯めしない奴はいい加減にしろ、労働厨には見たくても仕事があって見れないじゃないか
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 05:01:03.13 ID:SL2s6ZaN0
ほほーい
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 05:22:23.27 ID:SL2s6ZaN0
ほしゅ
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 05:25:43.40 ID:oEl2dPAxO
ほ
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 05:54:44.59 ID:SL2s6ZaN0
し
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 06:10:16.45 ID:SL2s6ZaN0
ゆ
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 06:28:00.17 ID:SL2s6ZaN0
んー清々しい朝ですね
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:02:19.11 ID:SL2s6ZaN0
ほ
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:03:02.47 ID:qkUbEIOvO
>>211 僕は君に一番清々さを感じるけどね、保守
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:15:42.22 ID:twL68wkcO
ほっしぶる
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:27:10.57 ID:SL2s6ZaN0
そーい
残ってたしえ
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:36:28.27 ID:SaGF2YRy0
クソ、続きが気になるのにもう行かなきゃ
ラスト保守
おちんまん
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:43:32.39 ID:TU7Gina0O
ヴァー
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:44:38.46 ID:8jrBdPtEO
まさか寝落するとは……。
すみません、本当にありがとう。
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:44:54.38 ID:Xdpl/VnxO
保守
モルスァ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:48:01.55 ID:SL2s6ZaN0
お、来たか
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 07:59:04.06 ID:SL2s6ZaN0
とはいえ起きて即投下できるとも限らんね
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:04:12.29 ID:8jrBdPtEO
从 ゚∀从「新たなメタトロン発電所……」
_
( ゚∀゚)「まだそれならいいんだが」
電力供給先、地中海沖合。
2061年建設の海底漁業プラント。
長岡曰く、「よからぬ物資」の搬入がただ一度だけ、確認されている。
ξ )ξ「馬鹿な! 水中散布してみろ。生態系は一発で……」
_
( ゚∀゚)「真の意味で、死海が出来上がる」
魚類の雌化、種の減少。
浄化しようにも現に扱っている俺達ですら、その方法を持たない。
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:12:13.95 ID:SL2s6ZaN0
しえん
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:13:39.14 ID:8jrBdPtEO
ξ゚听)ξ「高岡。奴らのメタトロン起動まで猶予は」
从 ゚∀从「あと、ニ時間とニ十七分」
ξ゚听)ξ「蓄電所への供給を考えたら……」
遠方地への電力供給にはロスが伴う。
変電所を兼ねた、電力プールがそれを解消する。
そちらには俺達が手を出すことができない。
いくら超人とはいえ、二時間で到達する距離ではない。
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:19:53.91 ID:8jrBdPtEO
ξ゚听)ξ「非常用電力で1.21GWは」
从 ゚∀从「出せないはずです」
高岡が俺の意志を読み取ってくれた。
眼を合わせ、頷きあう。
ξ゚听)ξ「長岡、軍事方面に明るいか?」
_
(;゚∀゚)「残念ながら世界規模をすぐ動かすようなのはいない」
ξ゚听)ξ「少しはいるんだな。頼みがある」
俺達は急ぎ部屋を出た。
まずはヤツに状況を説明せねばなるまい。
ξ゚听)ξ「諸本、これから二時間強、電気が止まる」
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:20:26.81 ID:nh46EFAFO
支援
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:31:00.24 ID:8jrBdPtEO
諸本は黙って聞いた後で、一つだけ訊いた。
『死ぬつもりかい?』
俺は、ふ、と笑い回線を閉じた。
もう俺は四年前に死んでるよ。
引き返せない所まで来ているんだ。
緊急招集をかけると、休日の職員含めほぼ全員が五分で食堂に集まった。
テーブルに、当直の面々だけが欠けている。
通信モニター越しに話は聞こえているだろう。
俺は柄にもなく、背筋を伸ばして口を開いた。
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:31:43.25 ID:W/Ptx/FwO
しえんしえーん
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:34:27.53 ID:SL2s6ZaN0
しえ
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:41:24.23 ID:8jrBdPtEO
職員は始終ぽかんとして、最後の言葉を聞いて、なお、みじろぎ一つしなかった。
ξ゚听)ξ「何かあるか」
挙手も無しに、芹澤が訊く。
ミセ;゚ー゚)リ「その、まさか。ウソでしょう?」
ξ゚听)ξ「本当だ」
ミセ;゚ー゚)リ「そんな、そんな」
(;゚ー゚)「だって、俺達は世界のために全力で」
(;゚∀゚)「全力で」
ξ゚听)ξ「いいんだよ。お前らはもう頑張らなくていいんだ」
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:47:43.94 ID:8jrBdPtEO
(゚、゚トソン「じゃあ、俺はひとまず寝ますよ」
うろたえのない、まっすぐな瞳。
はは、古株なだけある。
ζ(゚ー#*ζ「……」
出零も後に続いて食堂を出た。
ξ゚听)ξ「聞いたろう! テメェら全員――」
从#゚∀从「あんまりじゃないっすか! 突然!」
ξ゚听)ξ「あァ?」
从#゚∀从「なんで俺達に相談もなくそんな話を進めてんだよ!」
ξ゚听)ξ「なんで相談する必要がある」
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:51:53.69 ID:W/Ptx/FwO
しえん
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 08:57:31.76 ID:8jrBdPtEO
立ち上がりかけた職員が高岡の激昂に驚いた。
ξ゚听)ξ「俺は会社の駒に過ぎねェ。そんでテメェは」
柔らかい高岡の胸に、人差し指を当てる。
ξ゚ー゚)ξ「俺の駒なんだよ。言うことは素直にきけ」
从# ∀从「このっ、俺まで騙し、ふざけ」
拳が閃光のように走り、俺の顎に
炸裂しなかった。
ミセ;゚ー゚)リ「高岡さん、暴力は駄目です。社則以前の問題です」
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:07:03.79 ID:8jrBdPtEO
从# ∀从「チッ」
从# ∀从「やめだやめだ! 退職金もいらねェ! こんなとこ、こっちから辞めてやる!」
高岡がテーブルの蹴り倒し食堂を出ると、多くの職員がそれにならった。
いや、元・職員だ。
俺らの会社は、この発電所を切り捨てて新たな発電所を作ったんだから。
ξ゚听)ξ「芹澤ァ。止めんなよ」
ミセ*゚ー゚)リ「所長。ごめんなさい」
パン
ξ#) )ξ「――ッ」
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:09:42.07 ID:O9I4j5eMO
支援
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:10:40.38 ID:SL2s6ZaN0
しえんしえん
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:14:09.45 ID:8jrBdPtEO
コックの手は暖かく、ふっくらとしていた。
それでも痛いかと訊かれたら、当然痛い。
ミセ*゚ー゚)リ「高岡さんがあのまま殴ったら死んじゃうから止めたんです」
ξ )ξ「あんなんで死ぬほどヤワにできてねーよ」
ミセ*゚ー゚)リ「心の話です」
ξ )ξ「はッ」
どいつもこいつも。
青いことばっかり言いやがる。
ミセ*゚ー゚)リ「お世話になりました」
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:23:49.27 ID:8jrBdPtEO
夜勤の連中を作業場から叩き出し、俺は炉の前に立っていた。
ξ゚听)ξ「さァって。ちゃっちゃとやりますか」
各スイッチを切り、防護服を着たところで壁際の通信モニターがコールを受けた。
『長岡が脱出の手筈を整えましたよ』
ξ゚听)ξ「そうか。ご苦労」
『そっち行きましょうか』
ξ゚听)ξ「うるせェ。炉に入る。通信はこれで終いだ」
『それじゃあ後で』
ξ゚听)ξ「おい」
『なんすか』
ξ゚ー゚)ξ「名演技」
从 ゚∀从『んなこたないっすよ』
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:31:44.60 ID:8jrBdPtEO
対衝撃構造のチタンケースには、5kgのメタトロン。
厳密に言えば、4.9281kg。
四年間の使用により崩壊した分と、俺達の身体に取り込まれた分を差し引いてある。
_
( ゚∀゚)「深夜にステルス装甲車発注だなんて、とんでもない発電所長だな」
ξ゚听)ξ「お前の侵入手段を利用してるだけだ」
下水道を走って30分。
今はひたすら動き続ける無人浄水施設に長岡はいた。
光学迷彩を纏った、いかにも走破性の高そうな車とともに。
从 ゚∀从「職員達には諸本さんを頼るよう言ってあります」
ξ゚听)ξ「あとは俺達の気合い次第か」
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:38:58.19 ID:1tqn7eeL0
面白いな。支援
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:39:30.56 ID:SL2s6ZaN0
しえんしえーん
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:42:31.17 ID:ZMbPoN4d0
レッビーエナイピーピーエスデスドンテスダマスタwwwwwwwwwwww
ブダフィールなんたらかんたらファビエンwwwwwダイナナジューロクサティアムwwww
ウニエムシーズキキスライカモードクサリンwwwwガスwwwwwロヤヘッバクハツwwwww
オプンニャアーシチゲキッパツブラーwwwwwwマイシレスタオズライショーガクセーノプッシwwwww
なんたらかんたらブダヒバジルシwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:43:44.54 ID:8jrBdPtEO
とてつもなく曖昧な作戦だった。
危ない橋どころではない。
張り渡された糸の上を歩くより不安定な博打。
ξ゚听)ξ「……」
_
( ゚∀゚)「ひとまずあちらさんのメタトロンを起こさないためには、あと一時間以上逃げなきゃいけないんだろ」
从 ゚∀从「ぐずぐずしてられませんよ」
ξ゚听)ξ「おい出てこい」
物陰から、人。
それも二人だ。
ξ-听)ξ「っかァ……」
从;-∀从「お前らな」
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:49:50.24 ID:8jrBdPtEO
(゚、゚トソン「バレてました?」
ζ(゚ー゚*ζ「急ぐんでしょ。早く行きましょうよ」
(゚、゚トソン「あ、ミセ*゚ー゚)リからの差し入れです」
ζ(゚ー゚*ζ「チャーシュー混ぜおにぎりらしいっすよ!」
(゚、゚トソン「夜食にゃーちょうど良いでしょう」
さも当たり前のように奴らは近付き、そして装甲車の横に立った。
从;-∀从「ったくよォ」
ξ--)ξ「……早く乗れ、馬鹿野郎」
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 09:56:57.73 ID:s1dSA1uQ0
しえん
まだ終わってないだと…
しえんぬ
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:00:52.65 ID:8jrBdPtEO
_
( ゚∀゚)「プッ」
ξ-听)ξ「うるせェ。早く運転しろ」
_
( ^∀^)「分かったよ」
俺達は装甲車で夜の廃屋群を抜けた。
境界は、容易く破壊できた。
分かってたんだ。
5mの壁なんて、飾りなんだと。
超のつく危険物を抱えて超えた壁には、なんの感慨もなかった。
元から無いに等しいものなんだから。
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:01:49.54 ID:SL2s6ZaN0
もう大丈夫だよな・・・限界じゃ寝るぜええええええええええ
起きるころには落ちてるだろうから先に置いておくぜ
つ【乙】
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:08:15.67 ID:8jrBdPtEO
俺達は内側で前向きに力を尽くしていたように思っていた。
だが、真実は真逆だった。
世界の外側にいた俺達は、過去に囚われた生活をしていたんだ。
ガイド・ホログラム。
悪夢。
まだ、俺は全てを切り捨てて尽力していなかった。
ξ゚听)ξ「気合い入れてけよ」
まだ、全力を出しきれていないんだ。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:11:49.13 ID:W/Ptx/FwO
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:13:09.76 ID:8jrBdPtEO
発電所が世界を相手どって喧嘩か。
悪くねェ。
ξ゚听)ξと全力発電所のようです
中締め
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:14:20.90 ID:On2T2onEO
人間発電所
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:15:57.51 ID:8jrBdPtEO
ごめんなさい、ケツは決めてあんのに携帯だと打つのがクソ遅い。
一旦締めて、後半をまたぶちこもうかと思います。
全力で。
僕もキャパギリギリになってきましたんで、そんな感じで。
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:18:26.33 ID:8jrBdPtEO
30日にでもまた立てます。
支援、保守、夜通し本当にありがとうございました。
文句ありましたらどうぞ。
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:23:10.64 ID:1tqn7eeL0
30日…だと…スレ見つけられるかな…
乙だぜ
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:24:10.12 ID:LwKnQbQmO
書き溜めしておいてとあれほど(ry
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:28:03.99 ID:s1dSA1uQ0
これの前の話ってあるの?
どこかにまとめてある?
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:28:13.34 ID:8jrBdPtEO
>>260 書き貯めしながら投下してたら気付いたのです。
「これ、ながらじゃん」って
携帯での書き貯めに慣れてきたので、その辺はも、バッチリ任せて下さい。
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:29:19.19 ID:9LlfO3PrO
一先ず乙
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:29:57.37 ID:8jrBdPtEO
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:33:38.65 ID:wZbbuefjO
選挙の日とかいつもよりスレ乱立具合が酷か無いかな
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 10:46:26.77 ID:8jrBdPtEO
ああ、確かに。
ますますの書き貯め重要ですな。
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 11:08:08.37 ID:ug+ig+rC0
とりあえ乙
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 11:09:53.63 ID:n4VGAr51O
乙
正直に言うと人力発電(性的な意味で)を期待してましたごめんなさい
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 11:59:48.63 ID:VA8qaTOC0
おツでした!
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 12:01:41.16 ID:8jrBdPtEO
全力で次回もまたよろしくお願いします。
乙
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 12:20:03.58 ID:sxYG2tNtO
おち
変に落とすよか適当に雑談でもしつつ30日まで保守したほうが効率的と違うかな
三日落ちって無くなったんじゃなかったっけ
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 12:25:06.17 ID:8jrBdPtEO
それもまたありかな。
五日くらい持つんでしたっけか。
夜通し保守してもらうのも悪いので落ちたら落ちたで、って感じで。
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 12:28:05.80 ID:x7FDKk5kO
ギャグかと思って開いたら……
乙!
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 12:53:28.30 ID:twL68wkcO
もつ
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 13:06:44.76 ID:TU7Gina0O
いちもつ
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
〜〜〜 ( )*( )
〜〜〜 ( )*( ) _,,-''"
〜〜〜 ( )*( ) ,-''"; ;,
〜〜〜 ( )*( ) _,,-''"'; ', :' ;; ;,'
'''", ;,; ' ; ;; ': ,' ∧∧
〜〜〜 ( )*( ) _,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ | レ | (⊃⌒*⌒⊂)
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) 、_,ノ __ノ /__ノωヽ__)
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 13:54:25.81 ID:agSxBrfJO
よむほ
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 13:54:46.13 ID:H6v8oj9B0
乙
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 14:34:56.11 ID:qkUbEIOvO
>>1乙
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゛ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
もと男だから素直にツンを可愛いと言えなツン可愛い
ξ゚听)ξは加齢臭漂い始める年齢なんで
見た目若い中身オッサンです。
おーう中締めだと・・・?そしてなぜか俺まで乙を貰っているだと・・・?
なんか保守したせいで無理させた感もあるな、
>>1申し訳ない。
改めて乙、続きを期待させてもらうんだぜ。
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 15:49:17.70 ID:8jrBdPtEO
いやー、んなこたないっすよ。
読んでもらえなきゃますます書けなくなりますもん。
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 15:58:10.86 ID:nmMcPOJ30
a
しかし新しいな
今まで見たことないストーリーだ
これはなかなか
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 16:39:18.32 ID:johzEIpr0
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 16:54:28.01 ID:8jrBdPtEO
>>288 昨日、昼に12chでやってた映画観て思い付きました。
そいや酉を見るとサイレントヒルが引っ掛かるけども。
あれって完結したっけ。
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 17:37:19.37 ID:KWjMwwbl0
ほ
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 17:50:52.52 ID:HTmKWaJ80
り
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 18:00:34.52 ID:SL2s6ZaN0
え
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 18:00:50.40 ID:RQCxyba+0
ゆ
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 18:13:57.91 ID:8jrBdPtEO
>>292 書き貯めできなかった
↓
時間ができて書き始めた
↓
全然書けなくなってる
というわけでながら投下してリハビリしてるところです。
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 18:21:21.00 ID:Xl/0XcfO0
サイレントヒルもこれも俺のツボストライクなので頑張ってほしい
wktkして待ってるす
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 18:35:40.75 ID:PHtPbh0S0
EUがやろうとしてることがなんなのかわからない。
そして、それと職員たちの行動の関係がわからない。
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 18:40:54.62 ID:8jrBdPtEO
>>298 とても申し訳ないことです。
>>299 その辺のボロが出そうなんで中締めしました。
僕頭弱いので。
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 18:46:16.98 ID:SaGF2YRy0
今帰った
よむほ
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 18:46:30.59 ID:PHtPbh0S0
じゃあしょうがないな
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 18:53:32.76 ID:SaGF2YRy0
読んだ
12時間経ったのに話あんまし進んでねぇwww
まぁリフレッシュしてがむば
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 19:25:48.61 ID:C1SKA9f7O
保守
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 20:03:59.68 ID:1tqn7eeL0
落とさせはしないー
選挙日までもたせる気か
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 20:39:48.49 ID:/cOWEmRm0
保守
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 20:43:48.95 ID:LXIO0V+W0
これは支援するしかない
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 20:46:05.29 ID:DW9a5JCg0
いいじゃない、続き楽しみ
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 21:04:53.09 ID:C1SKA9f7O
落ちるな
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 21:30:45.53 ID:nmMcPOJ30
age
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 21:33:24.87 ID:+N5x1CfnO
よむぽ
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 22:00:11.36 ID:pwSb0rwP0
これは期待せざるをえない
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 22:04:54.56 ID:XvNWDWos0
ξ゚听)ξは携帯で見たほうがかわいいようです
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 22:11:53.59 ID:HTmKWaJ80
iPhoneで見るとかわいくない
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 22:28:09.31 ID:XvNWDWos0
docomoだと目がおっきくてかわいいんだよ
ツンちゃんちゅっちゅ
元おっさんでもちゅっちゅ
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 22:28:57.74 ID:1tqn7eeL0
ホシュ
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 22:30:24.04 ID:SL2s6ZaN0
で、ここは可能な限り延命させる方向でいいのか?
かといって雑談だけでスレ消費しまくるのもまずいとは思うけど
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 22:47:21.14 ID:nmMcPOJ30
さあ?
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 22:47:51.40 ID:SaGF2YRy0
いいんでないの?
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 23:15:22.50 ID:H6v8oj9B0
ゴシック変えると当たり外れがあるな
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 23:32:02.61 ID:tTV+T8Ag0
ホセ
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 23:45:02.74 ID:xBVQuoaM0
追いついたら中締め…だと…
しかし来るまで待ってる捕手
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 00:02:08.48 ID:ph0/6oaUO
ほしゅやらてすやら
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 00:13:25.61 ID:9bwF2cH3O
好きなザーメンのスープについて語ってたら結構持つだろ
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 00:22:09.60 ID:7WD7c54lO
僕は潮ザーメンちゃん!
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 00:23:44.12 ID:Ob27MZLN0
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 00:51:58.74 ID:mOjjdP/70
ほ
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 00:58:13.03 ID:2pj4jE3V0
く
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 01:18:48.86 ID:2pj4jE3V0
とりあえず今日も仕事しつつ朝を目指すか
おっと
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 01:43:26.23 ID:2pj4jE3V0
ほほーい
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 02:12:42.27 ID:RsZiQ2H+O
おやすみ
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 02:41:37.22 ID:2pj4jE3V0
おりゃー
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 03:14:06.45 ID:2pj4jE3V0
ほいさっさー
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 03:39:44.92 ID:5VrMogb9O
わ
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 03:42:02.64 ID:2pj4jE3V0
あー限界かも
流石にちゃんと寝よう、落ちたらごめんね作者の人よ
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 03:43:21.11 ID:eHZ1i7Ah0
変に「ほ」とか「保守」ばっかだと報告規制されるからな、注意
ぽっぽっぽっぽ
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 04:39:52.08 ID:wkKyQmMN0
おやすみ
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 05:12:18.29 ID:sJqNZQa/O
おきた
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 06:30:49.40 ID:q8x7z70vO
ぱやぱや
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 07:02:46.62 ID:9bwF2cH3O
とりあえず一日持ったか
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 07:13:29.65 ID:kl/u3Buf0
age
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 07:35:07.14 ID:Ob27MZLN0
まだだ…まだ終わらんよ!
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 07:57:37.62 ID:Ob27MZLN0
あっがーれ↑
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 08:06:20.00 ID:Y6DEzUjJO
めそ
30日まで保たせるよりは作者がスレ立てるの待った方がよくね?
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 08:25:15.83 ID:q8x7z70vO
そう思う
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 08:46:23.92 ID:RG0LJLWAO
だが何となく落とすのがmottainai
そんな保守
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 09:54:49.33 ID:irCkImes0 BE:1580678584-2BP(1000)
意外と落ちないもんだな
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 10:39:39.92 ID:5VrMogb9O
ま
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 10:43:12.87 ID:tQSFCvlbO
ん
こ
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 10:59:51.09 ID:sJqNZQa/O
く
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 11:10:59.26 ID:FPu0gCU70
ゎ
な
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 12:24:35.20 ID:ktfcc7TxO
ば
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 13:01:34.61 ID:zgBFgSqWO
ほ
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 13:17:56.16 ID:3YoO94NJ0
も
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 13:54:13.88 ID:JzAW5Z54O
書くの遅すぎる
死にたいか?
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 14:02:39.63 ID:FPu0gCU70
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 14:16:29.03 ID:ph0/6oaUO
メタトロン浴びてぇ
ま
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 15:21:13.95 ID:ZhQzhE78O
じ
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 15:47:32.56 ID:aecP+kfP0
め
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 16:10:26.40 ID:oOA2oJAGO
な
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 16:12:06.46 ID:XlM8Z+Wa0
ガ
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 16:45:34.53 ID:oOA2oJAGO
キ
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 17:27:11.13 ID:DJc352g5O
ξ゚听)ξ「クソガキはうるさくてムカつく。真面目なガキは静かでムカつく」
ξ゚听)ξ「でもテメェがガキだったことを忘れたヤツが一番ムカっぱらたつんだよ」
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 18:15:58.53 ID:v2rM8LdeO
ほ
っ
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 18:35:02.28 ID:Y6DEzUjJO
と
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 18:46:32.78 ID:Ob27MZLN0
こ
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 18:50:52.06 ID:DJc352g5O
俺のことか……
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 19:06:53.66 ID:4wU/uAMo0
a
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 19:32:12.43 ID:1jI73w2ZO
ちくわぶ
アンパンマンスレ見て時間潰し…
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 20:00:50.70 ID:CN2USODV0
クンッ
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 20:08:03.13 ID:aecP+kfP0
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 20:19:06.23 ID:MME5NjEmO
お、お許し下さいメタトロン様〜
あ〜れ〜
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 20:50:19.98 ID:tQSFCvlbO
あれ?
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 21:29:45.31 ID:sJqNZQa/O
何?
もう一回落としていいんじゃないか?
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 21:49:16.02 ID:1jI73w2ZO
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 21:57:33.04 ID:OV7zQvYOO
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: