1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
―8月23日。
青空の下、ふわふわのシーツが風に舞う。
ここは山吹高校の屋上。美術用のペイントシーツが真白に洗われてそこらに干されているのだった。
ゆのっちと俺はいつものように屋上デートをしている。
さらさらとゆのっちの薄茶の髪が風になびいている。
いつもだったら見ることの無い光景だ。はしゃいだゆのっちが、俺の腕につかまってきてそれ所じゃないんだから。
―――多分、距離感をはかりかねているんだと思う。
俺はポケットに突っ込んであったマルボロに無造作に火をつけた。
「タバコはいけません!」なんて台詞、今日は聞けなかった。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 15:59:02.88 ID:BOIHK1w+0
wktk
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:04:15.80 ID:CoY2K5w70
選択肢は3つあった。
一つは、金輪際俺と会わない。
もう一つは、俺と個人的には会わずに友達に戻る。
最後に、この選択肢。
「ゆのっち、俺とここにいること彼氏は知ってるの?」
タバコを咥えながら、俺はゆのっちに聞いた。
「はい、一応話してます…屋上で先輩と話してるって…」
「そっか…」
俺らにとって特別な儀式のようだったこの行為も言葉にしてしまえば、
「屋上で先輩と話す」程度のものでしかないんだな。
それでも胸の奥に、謎の罪悪感や嫌悪感、そして一抹の後悔が残っている。
「話すだけなら、友達とも話してますし…」
ゆのっちのそんな台詞を聞きたくなくて、俺はわざと聞こえるようにライターを弄った。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:08:19.61 ID:BeA52bPY0
続けろ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:09:05.05 ID:kyHdYCsu0
聞かせろ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:10:25.44 ID:h+Y4pKuKO
死ね
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:13:05.79 ID:CoY2K5w70
ゆのっちは素直で優しいが、人との距離感を計りかねる子だ。
だから偶にぶりっ子と言われたり、人から必要以上に馬鹿にされたり…。
それでもこんなに純粋な心を持っている人間は滅多にいないと俺は思っている。
ゆのっちは俺の隣に座っているのに、体育座りをしている。
多分いつものように腕にしがみつくわけにはいかないと分かっているのだ。
だから、きっとどうしていいか分からないんだろう。
「ゆのっち、おいで」
自分からおいでなんて言ったことは無い。ゆのっちは不安げにこちらを見つめた。
「撫でるだけだから、ね?」
ゆのっちは体育座りしたまま頭だけこちらに寄せてきた。
「餌をねだる雛みたいな格好だな、こりゃ」
ゆのっちはクスリと笑った、俺はいつものように大笑いした。
だがその瞬間、戻れない何かの歯車が一つ進んだような気がした。
この書き方、あのコテだろ
>>1 てめー勝手に俺さん名乗ってんじゃねーよ
ゴキッ! | il| ドガッ! バキッ!
ベキッ!, ´ ヽ,*☆ ビシィ!
ボキッ! i Xlノリノ))》,,,,:∵G)、
イヤァァァァァァ!リ从;;;)д<;#*G)≡ (^^ )
. ∵・::≡≡∵:*G)≡ \ ○)
グシャッ! :∵ く/_|j〉~~.:∵☆ `l⌒人
:. |し'ノ|ボキッ!! (_) J
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:16:13.52 ID:ZuC0nXqj0
おらおら^^
. /: : : : : : : : : : : : : : : . : : : :<
, ' : : : : : : : : : : : : /: : :i: : : : : :、 : : :、: : : : : \
. /: : : : : : : : : : : : : /: : : ハ: ヽ: : i ヽ : :|: i : ヽ: ヽ
/: : : : : : : : : i: : :/斗--/、 }: :ハ: :ト,:⊥:,_:| : |: : : :Vハ
. /: : : :∧: : ∧ |: :/「/!: :/ |: !|:| iハ:「!: :|: : :i: :!: }
/: : : : : ヘ V /: :|: :lレァ:ニ l/、::/ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
. /: : : : : : : :〉 〈 : : V// fV/':::::/ ´`ヽ _ 三,:三ー二
/: : : : : : : :/∧ヘ: :ヘ:V {トi .ノヽ--/ ̄ ,
ノイ: : : : : : : V: : V : : ヘ! ミ } ...| /!/
!: : /!/!: : : : : : : 、: :\ 」_}`ー‐し'ゝL _
レ'. |: : :,、: : :`ーミ =ゝ _,:ヘr--‐‐'´} ;ー------
!/ i: ト; : :、:ト .、,_ 、,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
リ V::i×´!- ≧z-- rrュノ! : /V \|
,,..........,,V::::::::::::::Y --ヘ:::`W-....,,
/:::::`ヽ::::::`ヽ:::::::::| 厂 〉!::/:::::::::::i:ヽ
i::::::::::::::`ヽ:::::::::::::::|ノヘV/i/::::::::::::::!:::::
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:16:51.38 ID:PkIbNOlu0
死ねよゴミが
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:16:54.30 ID:ZuC0nXqj0
ゴキッ! | il| ドガッ! バキッ!
ベキッ!, ´ ヽ,*☆ ビシィ!
ボキッ! i Xlノリノ))》,,,,:∵G)、
イヤァァァァァァ!リ从;;;)д<;#*G)≡ (^^ )
. ∵・::≡≡∵:*G)≡ \ ○)
グシャッ! :∵ く/_|j〉~~.:∵☆ `l⌒人
:. |し'ノ|ボキッ!! (_) J
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:17:34.85 ID:ZuC0nXqj0
ゴキッ! | il| ドガッ! バキッ!
ベキッ!, ´ ヽ,*☆ ビシィ!
ボキッ! i Xlノリノ))》,,,,:∵G)、
イヤァァァァァァ!リ从;;;)д<;#*G)≡ (^^ )
. ∵・::≡≡∵:*G)≡ \ ○)
グシャッ! :∵ く/_|j〉~~.:∵☆ `l⌒人
:. |し'ノ|ボキッ!! (_) J
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:18:15.33 ID:ZuC0nXqj0
ゴキッ! | il| ドガッ! バキッ!
ベキッ!, ´ ヽ,*☆ ビシィ!
ボキッ! i Xlノリノ))》,,,,:∵G)、
イヤァァァァァァ!リ从;;;)д<;#*G)≡ (^^ )
. ∵・::≡≡∵:*G)≡ \ ○)
グシャッ! :∵ く/_|j〉~~.:∵☆ `l⌒人
:. |し'ノ|ボキッ!! (_) J
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:21:09.12 ID:CoY2K5w70
決めて踏み出したらもう戻れない。
人生はそんな決断の連続だ。
これからどんどんゆのっちが彼氏を好きになっていく事は容易に想像できる。
列車のレールは二股に分かれて東西全く別の方向へ進んでいく。
今は出発したばかりだから、分かれた向こう側の線路からもゆのっちが見えるのだ。それだけだ。
別の列車に乗った俺はどうするべきか。
「考えるの、もう、めんどうくせぇ…」
マルボロに火をつける。
「先輩、一日一本って…」
ゆのっちが遠慮がちに言う。
「ごめんな?」
ポイ捨ても注意されていたが、今日ばかりは火のついたままのタバコをそのままほおり投げた。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:21:15.63 ID:kyHdYCsu0
続きは?
>>1 まじきもいから^^
ゴキッ! | il| ドガッ! バキッ!
ベキッ!, ´ ヽ,*☆ ビシィ!
ボキッ! i Xlノリノ))》,,,,:∵G)、
イヤァァァァァァ!リ从;;;)д<;#*G)≡ (^^ )
. ∵・::≡≡∵:*G)≡ \ ○)
グシャッ! :∵ く/_|j〉~~.:∵☆ `l⌒人
:. |し'ノ|ボキッ!! (_) J
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:22:53.23 ID:F1zgZwNp0
ゴキッ! | il| ドガッ! バキッ!
ベキッ!, ´ ヽ,*☆ ビシィ!
ボキッ! i Xlノリノ))》,,,,:∵G)、
イヤァァァァァァ!リ从;;;)д<;#*G)≡ (^^ )
. ∵・::≡≡∵:*G)≡ \ ○)
グシャッ! :∵ く/_|j〉~~.:∵☆ `l⌒人
:. |し'ノ|ボキッ!! (_) J
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:35:45.72 ID:CoY2K5w70
ゆのっちは不器用だけど誰からも愛される子だ。
誰に対しても好意を素直に表せる子だから。
宮ちゃんやメガネの先輩や頼れる仲間も一杯いる。
何も俺でなくても良かったんだなと思う。
ただこうしてゆのっちと過ごす時間が心地よくて、それがいつの間にか愛しく感じて…。
悪くないと思ってたんだ。
全く悪くないと思ってた。
俺がゆのっちの事を好きとか嫌いとか愛してるとか考えた事は無かった。
ただそばにいるだけで心地よくて、こそばゆいような感覚があって。
わかってるのは、今考えるときっと好きなんだろうって事だけだ。
気づけばゆのっちがメールを打っている。
いつもこんな風にしーんとした時間があれば、ゆのっちは携帯を弄りはじめる。
ただ今日はそれが彼氏へのメールかと思って胸がズキっとした。
こんなにもドキドキして心が痛くなる女々しい自分が嫌いだ。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:36:24.69 ID:gX1XvExO0
きもすぎる。続けろ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:40:45.34 ID:ZuC0nXqj0
つまんねーんだよカス^^
ゴキッ! | il| ドガッ! バキッ!
ベキッ!, ´ ヽ,*☆ ビシィ!
ボキッ! i Xlノリノ))》,,,,:∵G)、
イヤァァァァァァ!リ从;;;)д<;#*G)≡ (^^ )
. ∵・::≡≡∵:*G)≡ \ ○)
グシャッ! :∵ く/_|j〉~~.:∵☆ `l⌒人
:. |し'ノ|ボキッ!! (_) J
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:45:17.27 ID:/ZpO+45uO
俺が中二すぎる
続けて
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:54:57.48 ID:ZuC0nXqj0
続けなくていいから
おもしろくないよ^^;
ゴキッ! | il| ドガッ! バキッ!
ベキッ!, ´ ヽ,*☆ ビシィ!
ボキッ! i Xlノリノ))》,,,,:∵G)、
イヤァァァァァァ!リ从;;;)д<;#*G)≡ (^^ )
. ∵・::≡≡∵:*G)≡ \ ○)
グシャッ! :∵ く/_|j〉~~.:∵☆ `l⌒人
:. |し'ノ|ボキッ!! (_) J
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:56:00.54 ID:kyHdYCsu0
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:57:00.41 ID:CoY2K5w70
「あ、先輩そろそろ授業ですよ?」
チャイムの音が鳴ってゆのっちが唐突に俺を起こす。口だけで声をかける。
いつもだったら「授業ですよ!」と言って、腹の一つでもバンバン叩く所だ。
ゆのっちは決して俺に触れようとしない。
「先輩、寝てるんなら私先に行っちゃいますよ?」
その台詞も心なしか冷たい感じがする。
「一緒に遅刻しようぜ?」
拒否されるのがわかっていながらこんな事を言ってみた。
それでも、一瞬迷ってくれるかもしれないという甘い期待があった。
それは見事に砕けて…。
「嫌ですよ…私…」
遠い、ゆのっちが遠い…。
次の瞬間、俺はゆのっちを抱きしめていた。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:59:30.54 ID:WpbwrxBxO
こいつ絶対友達いないな
きもすぎ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 17:04:10.64 ID:CoY2K5w70
俺が抱きしめてもゆのっちは拒否しなかった。
ただ抱きしめてもゆのっちに届く気がしなかった。
誰かが「抱きしめていても君に届かない」と言っていたが、よく言ったものだと思う。
突然何か言いたくなって「お前が好きだ。」と叫んでみる。
心の叫びかそうでないか、ゆのっちはわかるらしい。
ゆのっちは一言「嘘。」とだけ言った。
唐突にそんな事を言われて俺は「ごめん。」と謝ってしまう。
「先輩のこと待ってた時もあったんですよ?」
そう言ってゆのっちは足早に屋上の階段を駆け下りていった。
「いつも俺、こんなんばっか…。」
ほおり投げたと思った吸いかけのマルボロが俺の足元に合って、俺はそれをギリギリと踏み潰した。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 17:17:01.19 ID:ZuC0nXqj0
気 私 | ________
持 |. ,. - ´ ` - 、
ち .あ | ,.ノ ヽ
悪 あ | ∠,イ / i{ ハ! i ! l }. 、
い い | /イ { -从{ i} ! ハ}┼!┐ :ハ
ん う | {]レT:カVリN T:カ}!: :]: : :.';
で の | ∠: : ! ゞ ' ゞイ!: : : : : :.N
す | レi入" r--、 "'レ!: : ;、/レ'
よ |. // >- ,. -< `'´
ね. | { { ,イ^{、 __ ,..イ:::>、
: | ゝゝ ハ{::::i父i::::::レ'::::::i
ヽ.,______,.ノ r┴‐┴-幵、:::::!/::::::}
. n!`'====テ、r:テヾ::::!
―――――――{ `ア::::::::::く´ |::::::::;:ノ―――
`¨`ー―´`¨´¨¨´
未成年だろ?VIP終わったな
これだから低年齢化は嫌なんだよ