律「――は?」
各々の家路につく友人達を玄関先で見送りながら
楽しかった時間の余韻に浸っていた律は、
弟の発した言葉に我に返る。
律「おい、今なんて?」
聡「唯さんマジかわいいって言ったんだけど」
律「なんで唯って分かるんだよ」
聡「いや、話したから…」
律「はぁ!?お前部屋にずっといたはずだろ」
律は弟がいると邪魔だからと、友人達を招いている間は
聡に自室に閉じこもっているように指図している。
なんともひどい話だが、この年頃の姉弟にはよくあることだ。
聡「トイレ行った時に偶然廊下ではちあわせてさー」
律「は、お前トイレなんか行ったの?」
聡「そんな酷な……俺だって人間だよ、部屋でもらしたくないよ」
律「て、てめー……」
聡「なんだよ俺が姉ちゃんの友達と話すのがそんなに嫌なのかよ」
律(そういえば唯も一度トイレに出たよなあ…)
律(よくよく思い返してみればちょっと戻ってくんの遅かったな…)
律「とにかくお前ふざけた事したんだから罰な」ゴシカッ
聡「いでぁッ! 何すんだっ、デコっ!」
律「うるせーマセガキ」
律(唯は私のなんだよ)
・・・
憂「おかえり〜お姉ちゃん」
唯「ただいまういー」
憂「律さんち楽しかった?」
唯「うん!ムギちゃんの持ってきたお菓子もおいしかったよぉ//」
憂「よかったね!ご飯まだちょっとかかりそうだからね」
唯「ほ〜い」テクテク
唯「……」ガサッ
続けたまえ
――時は戻って田井中家――
律「トイレは廊下奥だからー」
律「間違っても途中にあるドアは開けないでねー(聡の部屋だから)」
唯「あいよー」ガチャ
ジャー ゴポポ…
ギィ
唯「ふーぃ…」バタム
唯「ほっ ほっ 」タッタッ
ガチャリ
唯「ほゎったッ!?」ドテッ
聡「うわっ!な、何だ?」
唯「あててて…」
聡「あっ、大丈夫っスか?スイマセン!」
聡(!?うわっ、めっちゃかわええ…つか黒タイツやべえ……いい匂いしすぎだし……)
唯「ほ、ほいご心配なく… …あ、あのどちらさまで…」
聡(いや、それ俺の台詞じゃね?ここ俺んちなんだけど)
聡「姉ちゃんの友達ですよね?俺弟の聡っていいます。あ、どうぞ」スッ
唯「えっ(手…)あ、ありがとう」ギュ
唯「よっこらセイウチ」
聡「……あ、あの」
唯「あっ!ご、ごめんね 私は唯だよ〜。平沢唯」
聡「平沢さんですか」
唯「唯でいいよ〜みんなそう呼ぶし」
聡「マジですか! じゃ、じゃあ…唯さん…!」
唯「んはっ!(な、何か…は、は、恥ずかしい…)」
唯「…あっじゃあ私もう戻るね。へへ、失礼しやした…」
聡「ちょっ ちょっと待ってください!」
唯「へっ?」
聡「彼氏さんとかいます?」
唯「い、いませんが〜」
聡「俺と付き合いませんか!?」
唯「えっ!?!?」
唯「……あ、あ、あのあの…」
聡「…だめですか!?一目惚れとか認めないタイプですか?」
唯「…えっと…えーと……う、ういに聞いてみないと…」
聡「は?(何て?)」
聡「じゃ、じゃあとりあえず友達になってください!あ、ちょっと待ってて!」ダダッ
聡「……」カキカキ
聡「これ、俺のケータイのアドと番号っす!」
唯「えっ あう」
聡「おねしゃーっす!」バッ!
唯「う、うんわかったありがとうまたねー(棒読)」
唯「……」ギクシャク
ガチャ
律「おー唯遅かったじゃんウンコ?w」
唯「ほぇ!?//」
澪「り、律!そういう事言うなよ!」ゴン
律「あでっ! …ププ、このチョコクリームを唯のうn ぁがっ」
澪「……」ギリギリギリ
律「ぁ…っぎ…ギブギブ」パンパン
―――回想終了―――
唯「男の子に携帯の番号渡されたのなんて初めてだよ〜」
唯「……まぁりっちゃんの弟くんだけど…」
唯(告白されたのも初めてだよ〜……あれって告白だよね?)
唯「とりあえず何もしないのも悪いかなぁ…メールしてみよう」ピコピ
唯「ぇと… 『唯です、よ、ろ、し、く…ね』 っと。番号も貼っとこう」
唯「ぅう〜…… えいっ!」送信
唯「お、お、送ってしまった!はぶぁっ!」ボフッ
憂「おねえちゃ〜ん、ごはーん!」
唯「あっ、はーい!今いくよー!!」
唯「……気になるから携帯もってこ」
・・・
唯「ふいー おぉっ、いいにおい!これは…」
憂「じゃーんビーフシチューだよ!」
唯「うわーいやった〜♪」
ピリリリリ ピリリリリ
唯「あ、でんわ」ピ
唯「もしもーし」
聡『唯さんですか!?聡です!メールあざっす!』
唯「あっ さ、聡くん」
憂「」ピクッ
憂(くん…!?)
唯「どうしたの〜」
聡『いや嬉しくってつい!お邪魔でしたか?』
唯「えっ、えーっと 今からご飯食べるとこだけど…少しなら大丈夫だよ〜」
憂「お姉ちゃん貸して」バッ
唯「あっ」
憂「もしもし?」
聡『えっ、だ 誰スか?』
憂「聞こえませんでしたか?今から食事なので」ピッ
憂「はい、お姉ちゃん」
唯「う、うい切っちゃったの…?」
憂「だってシチュー冷めちゃうもん」
唯「あっ、そうか…そうだけど… え、えと… いただきまーす」カチャカチャ
憂「おいしい?」
唯「うまい!」モグモグ
・・・
唯「ぷはーごちそうさま!」スリスリ
憂「あははお姉ちゃん食べすぎ!おなかぽんぽんだよー」ポンポン
唯「ぅぷッ ぁぷ…うい叩かないで」
憂「あ、ごめんごめん」
唯「ふぁー…」
ピリリリリ ピリリリリ
唯「はいもしもーし」
聡『あっ、唯さん!聡です!さっきはご飯時にスイマセンでした…』
唯「いいよ聡くんこっちこそごめんねー」
憂「……」
聡『それであの、その… 今度の休みどっか遊び行きませんか?』
唯「え!? えーっとそれは…ふ、ふたりで…?」
憂「……」
聡『そ、そうです!…だめですか』
唯「えーっと…と、とりあえずういに聞いてみないと…」チラチラ
憂「貸して」パシ
唯「ぁう」
憂「もしもし」
聡『えっ。あ、あの唯さんは…?』
憂「かわってもらいました。私は妹の憂です」
聡『あの俺唯さんに話が……』
憂「あなた誰なんですか?」
聡『唯さんの友達の田井中律の弟ですが…』
憂「律さんの?ふーんそうですか……で、お姉ちゃんに何の用なんですか?」
聡『あ、それは唯さんと話すんで…』
憂「ないならこれで切りますよ」
聡『ちょ、ちょっと待ってよ!えーっと…今度の休みに遊びに誘いたいんだけど…』
唯(……)チラチラ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 06:21:19.62 ID:2Rz+k+iWO
りっちゃんの弟って小学生じゃ……
憂「…(さっさと断ってやってもいいけど、どうせまたかけてくるよね……)」
憂「…どこに?さっさと言って」
聡「えっ?あ、ええと…じゃ、じゃあとりあえず日曜の昼12:00にマックスバーガーで待ち合わせ…」
憂「分かりました伝えておきます」
聡「ま、マジっすか?あ、じゃあちょっと唯さんにかわtt」
ピッ
唯「あっ」
憂「はいお姉ちゃん、返すね」
唯「聡くんなんて言ってたの?」
憂「えーとね、日曜の昼過ぎ…1時って言ってたかな。家に来てって言ってた」
唯「そっかー!遊んでいいの?」
憂「いいよ」
唯「わーい!ありがとうーいー♪」
憂(ごめんねお姉ちゃん、でもこれはお姉ちゃんの為なんだよ)
――――
ピピピピピピ
唯「……ろいはー!」ガバッ
唯「朝ダッシャッ!!!」
憂「おねえちゃん起きたのー?朝ごはんできてるから降りてきてー」
唯「ほーい」
唯(今日は聡くんと遊ぶ日だ)
唯「……」モグモグ
唯「…」チラッ
唯「…モグモグ……」チラッ
憂「もーお姉ちゃんさっきから時計見すぎだよー」
唯「だ、だ、だって……モグモグ」
憂「そんなに楽しみなの?今日」
唯「男の子とふたりきりで遊ぶの初めてだもん……モグ」チラチラ
憂「……あ、今日は私昼前に出かけるから」
唯「え、そうなの?」
憂「友達と遊ぶ約束してたんだー。お姉ちゃんよりちょっと早く出るからお姉ちゃん戸締りお願いね」
唯「分かったよぉー」
・・・
唯「……」チラッ
唯(あと1時間ぐらいしたら出ようかなー)
憂「それじゃお姉ちゃん、私もう行くね〜」
唯「あ、うんいってらっしゃーい」
憂「いってきまーす」
――――
ガーッ
店員「しゃあせー」
憂「すいません、トイレ借りていいですか?」
店員「あー、どぞー」
ガチャ
憂(ふぅ…さて)
髪をおろし、姉の部屋から拝借してきたヘアピンをつけ、鏡の前に立つ。
憂(ふふ…完璧お姉ちゃんだ。と言っても赤の他人どもから見たら、だけどね…
こんなの私から見たらお姉ちゃんのかわいさに遠く及んでないよ)
憂(でもまぁ昨日今日知り合った程度の芋ジャリ騙す程度なら十分なんだよね)
憂「予防策も全て完璧」
そう呟く憂の手には、ヘアピンを拝借してくる時に同時にくすねておいた姉の携帯が握られていた。
憂「じゃ、行こうかな」ガチャ
・・・
聡「まだかな唯さん…やっべ、なんか緊張してきたし」ドキドキ
憂(あの子がそうかな…キョロキョロしてるけど…まだてんで子供じゃない)
憂(とりあえず気付いてないフリして近付いてみよう)テクテク
聡「あっ!唯さん!こんにちは!!」
憂(ビンゴ)
憂「あっ、聡くんごめーん、今気付いたよ〜」
聡「マジですかーオシャレしてきたんでイケメンになりすぎてましたかねwはははw」
憂(なんだこいつ)
憂「(ムカつくからスルーして…)丁度お昼だね、ここで食べるの?」
聡「は、はいそうしようかと!だめですか?」
憂「あははいいよー、中学生だもんね〜ファストフードが限界だよね!」
聡「うっ…スイマセン…」
憂(おぉっと、まずはかるーくジャブをヒットです憂選手!ふふふ…)
憂(これからどう対戦相手を痛めつけていくのか見ものですね〜解説の平沢さん!)
憂(ええ…とりあえず確かなことはただ一つ…)
憂(はい。対戦相手は絶対に次のラウンド“お姉ちゃん”に辿り着くことは無い!ということですね!)
憂「……クスクス…その通りです…」ブツブツ
聡「あ、あの唯さん?入らないんですか?」
憂「えっ!? はっ!!(しまった自分の世界に入り過ぎた…)」
憂「う、うん入ろ〜!」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 06:32:24.15 ID:LEYox+chO
支援
・・・
憂「いただきまーす」
聡「モグモグ」
聡「しかし唯さんの妹さんて怖いっすねー」
憂「え?」
聡「だって俺唯さんに電話したのにいきなり変わって切ったりとか…」
聡「今日の約束だって俺唯さんに直接したかったですよー。いつもああなんですか?妹さん」
憂「……聡くん」
聡「はい?(あれっ、何か急に威圧感が…)」
憂「憂のこと悪く言わないでよ。憂は私のこと大事にしてくれて、色々考えてくれてるの」
聡「えっ、あの…」
憂「大切な妹なんだよ?何も知らない聡くんにとやかく言われたくないな」
聡「は、はいごめんなさい…調子乗ってすいませんでした…」
憂「わかってくれたならいいんだ。ごめんね、大好きな憂の悪口言われてちょっと怒っちゃった」
聡「ほ、ほんとスイマセンした…」
憂「もういいって」
聡「ごめんなさい…ぅう…」
憂(クク…お姉ちゃんに印象下げられたと思ってるかな…ボディにキツめの一発、てとこだね…プププ)
憂(あとでお姉ちゃんと話されたら今日のこともバレちゃうし、
もうお姉ちゃんに連絡する気も起きないぐらい叩きのめしてあげなくちゃね…)
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 06:34:38.95 ID:VLwHEYKO0
展開がアンフェア
動機にリアリティがない
――――
唯「着いた……」
唯「男の子と二人で遊ぶなんてドキドキするよ〜、どこに連れてってくれるのかなぁ」ピンポーン
「はーい」
ガチャ
律「おお唯じゃん。何、どした?」
唯「りっちゃんおっす!…聡くんは?」
律「え、聡?なんで?」
唯「あ、あの…えーと…じ、実は今日、聡君と遊ぶ約束してたんだけど…」
律「え!?聡と!?うっそ、何それ」
唯「い、色々ありまして〜、この時間に家にきてって…」
律「そうなのか?でもアイツ今いないよ」
唯「うそ!?なんで」
律「いやなんかよくわからんけど、昼前に家出てったぞ。
『帰ってきたら衝撃の報告をする事になるでしょう…フフ…』とかキモいこと言いながら」
唯「えぇ〜なにそれー」
律「電話してみれば」
唯「うぅ…家で携帯なくしちゃって…」
律「は、家で?おいおい」
律「んじゃ私がかけてやろう」ピッピッ
プルルルルル…
―――――
聡「すいません俺ちょっとトイレ…」
憂「うん」
憂「…はー、気を抜くと声のトーンがお姉ちゃんぽくなくなりそうで結構大変だね」
ブブブブ
憂「おや、聡くんの携帯が鳴ってる」チラ
憂「『姉ちゃん』…律さんかー……」
ブブブブ
憂「……はっ!?やばっ、もうお姉ちゃんがついてる時間だよね…ってことはまさか…」
憂「あ、危ない危ない!とりあえず切って」ピッ
憂「メールだ!他人の携帯は使いづらいなあ…」ピッピッ
憂「…お願い聡君が大でありますように…!もう少しで送信できる…」ピピ
憂「よし!送信!あとは履歴と送信メールを削除して…」
憂「……ふうううおおおおおおセーフ!憂選手窮地を脱しました!!はぁ〜」
憂「あ、聡くん出てきた」
タッタッタッ…
聡「すいません遅くなって//」
憂「いいよいいよ〜^^聡くんウンコマンだね^^」
聡「は、ははははは」
―――――
律「あら、切れた。なんだアイツ」
唯「ど、どうしたんだろう…約束したのに〜…」
律「なんか勘違いしてんじゃないの?ちゃんと確認したのか?」
唯「う、うん憂が…」
律「憂ちゃんが?」
ピンポロリン♪
律「あ、メール。聡だ」
律「何々…『今いいとこだから電話してくんなデコ!返信いらねーから』」
律「………」ビキビキ
唯「いいとこってなんだろう…うう」
律「知るか!こんな奴ほっとけよ!それより私と遊ぼうぜ〜」
唯「う、うん…」
律(やったー唯独り占めだし!!!きたあああああ)
律「とりあえず唯、私の胸に飛び込んできてくれ!」
唯「は?」
律「」
律「……ゆいぃいいいいーーーッ!!!」ガッバァ
唯「うひゃあああああああああああ」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 06:46:46.85 ID:1azUipcxO
支援
―――――
ピュンピュンピュン ドギューン ガガガ
聡「ふぅ……結構遊びましたね!唯さんうまいですねー」
憂「そうだねー!楽しいね!あははは」
憂(ゲームセンターなんて久しぶりだよぉお姉ちゃんクレーンゲーム以外あんまりやらないし)
憂(…………はっ!な、何普通に楽しんでるんだ私は!!)
憂「ふ、ふー疲れちゃったなーもう出よう」
聡「あ、そうっすか?じゃあそうしますか」
憂「もう夕方だよー、そろそろ帰ろうかな?」
聡「そっすか……あの…じゃ、じゃあ家まで送らせてもらいますよ」
憂「い、いいよいいよ!途中までで!(家まで来られたらお姉ちゃんに見つかっちゃうかも)」
聡「うっ…そうですか……」
かまわんつづけろ
テクテク
聡「あ。ちょっと寄っていいですか?」
憂「スーパー…何か買い物?」
聡「えっとその…姉ちゃんにお菓子買って来いって言われてたんで……」
憂(そういえば今日の夕食の材料買ってないなー)
憂「いいよー私も買いたい物あったんだ」
聡「ホントですか、すいません」
聡「えーっと、たけのこの里たけのこの里……」
憂「律さんそれ好きなの?」
聡「今はこれっすね」
憂「へーよく知ってるんだねお姉さんのこと、仲良いんだね!」
聡「い、いやそういうわけじゃ……ただよくパシられてるだけで」
憂「私はおね ングッ」
聡「?」
憂「う、憂は私の好物なんでもしってるよー!私の事大好きだからね!」
聡「そ、そうですか。良い妹さんですね」
憂「そうなんだ〜、自慢の妹なんだ!私のお嫁さんになるのが夢だってさ、ふふふ!」
聡「そ…そっすかぁ〜」
憂「じゃあちょっとお野菜見ていいかなぁ」
聡「野菜?いいですけど…や、野菜すか?」
憂「夕食の食材をね〜、何にしようかな」
聡「唯さん自分で作るんですか?うわー家庭的でいいっすね!(なんかスッゲー意外だけど…)」
憂「えっ。あ、あはは!違うよ〜作るのは憂だよ私はお遣い頼まれてたんだ〜(やば…)」
聡「あ、そうなんすかー」
憂「えーっとこれとこれと…あ、あとこれぐらいかな……」
――――
憂「あ、ここでいいよー。じゃあね聡くん」
聡「う、マジですか…あっという間だったなー楽しかったっす!」
聡(唯さんも楽しそうにしてたし!)
憂「うん!楽しk …はっ!?(何普通に答えようとしてるんだ私は!アホか!)」
憂「……ま、まぁ普通だったよー。弟の面倒見るってこんな感じなのかな」
聡「えっ」
聡「そ、そうですか……」シュン
憂(う……何か罪悪感が……)
聡「今日はどうもありがとうございました」
憂「うん、じゃあね」
憂「フンフン♪ま、こんなもんかな〜早く帰ろう!お姉ちゃんお腹すかせてるよ」
――――
唯「り、りっちゃんもうこんな時間だよー、そろそろご飯時だよ」
律「いいじゃん唯〜、じゃあうちで食べてゆけよお」スリスリ
唯「あぅ……」
律「唯っていいにおいするよな!いひひひひ」クンカクンカ
唯「ひいっ!」
律「」
律「…………唯ぃいーーーッ!!」ガバァ
唯「うひあああああああぁああ」
「ただいまー」
律唯「!!!」
唯「聡くんだ!」
律「あんにゃろ良い所で…クッソがぁ……」
聡「ねえちゃーん、お菓子買って来たぞ」ガチャ
唯「聡くん!」
聡「え」
聡「ゆ、唯さん!?あれ、なんで……!?」
唯「もー何では私のせりふだよ〜、約束忘れたの?
今日遊ぶって言ってたのに居ないんだもん」
聡「いやさっきまで一緒だったじゃないですか!」
唯「え」
聡「え?」
唯「……え?」
聡「だ、だから今日…っていうかさっきまで一緒に遊んでたじゃないですか」
律「……お前唯バカにしてんの?」
唯「」
聡「は!?し、してるわけないだろ、なんだよ姉ちゃん!」
律「っていうか電話したのに無視しやがって。しかもあのメールなんだよお前覚悟できてんだろな」
聡「はぁ?何だよそれ着信なんか無かったしメールなんかしてないっての」
律「したっつーの!じゃあ自分の携帯見てみろよ」
聡「い、いや…ないって……」ゴソゴソ
聡「……ほら。ないじゃん」
律「はぁ。お前なー詰め甘すぎ。自分の携帯の履歴消したって私の携帯に残ってんだよ」
聡「いや詰めが甘いとかそういう問題じゃなくてしてないのはしてないから…」
律「じゃあこれ見てみろよ。お前からのメール」
聡「……あれ!?な、なんだこれ」
律「おいおいまだしらばっくれんのかよー」
聡「い、いやだって俺マジで……」
唯「あ、あの〜……そろそろ帰ろうかな……なんて」
律「え!?……ゆ」
唯「じゃ、じゃあね!」ガララ ピシャ
・・・
憂「ただいまー!」ガチャ
シーン…
憂「あ、あれ?お姉ちゃん帰ってない……」
ガチャ
憂「!?」
唯「ただいまー」
憂「お、お姉ちゃ……」
唯「う〜いぃーただいまあ」
憂「……お、おかえりなひゃいッ!」
唯「?」
憂「……き、今日どうだったの?楽しかった?」
唯「えっ。うーん…あのね、りっちゃんちに時間通り行ったけど聡くんいなくてね」
憂「そっそうなんだひどいね聡くん!さいてーだね!」
唯「でね、仕方ないからりっちゃんと遊んでたんだ」
憂「! い、今まで……?」
唯「うん。それでそろそろ帰ろうかなーて思ってた時に聡くんが帰ってきたんだけど……」
憂「!!!!!(あぁあぁあああああ)」
唯「なんか今日ずっと私と遊んでたって言うんだ〜」
憂「…………」
唯「なんかもー頭こんがらがっちゃって」
憂「……どっぺるげんがー」
唯「え?」
憂「お、お姉ちゃんドッペルゲンガーって知ってる?」
唯「えーっと…世の中には自分とそっくりな人が3人はいるとかいう」
憂「そうッ!!まさにそれだよ!!!聡くんはお姉ちゃんのドッペルゲンガーと遊んでたのだ!!!」ビシィ
唯「えぇええぇえぇぇ〜〜〜ッ!!?」ドーーーン
憂「……(な、何言ってるんだ私流石に苦しいよぉおおがむしゃらだけじゃ超えられねえよおお)」
唯「どっぺ…あ!そういえば!!」
憂「な、なに!?」
唯「りっちゃん言ってた…聡くんが家を出る時……」
憂「」ゴキュリ
唯「『帰ってきたら衝撃の報告をする事になるでしょう…フフ…』ってきもいことを言っていたって!!」
唯「その衝撃の報告っていうのが私のドッペルゲンガーの事だったんだ!!!!」
憂「それだ!それだよお姉ちゃん!!!」
唯「そうだよね!すごい早速聡くんに世紀の発見お祝い電話をしなくt」
憂「だめだよぉーーーーっ!!!!」
唯「!?」
憂「はぁっ…はぁっ…」
唯「ど、どうして?」
憂「……どどどどうしてって…ほ、ほらお姉ちゃん今携帯持ってないでしょ」
唯「え」
憂「え、って……だ、だから携帯ないんじゃ電話できないでしょ?だからお祝い電話は諦め」
唯「な…なんで私が今携帯持ってないの知ってるの?」
憂「あっ」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 07:15:35.97 ID:UxYb3zhsO
支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 07:52:35.15 ID:16CtbNFjO
紫宴保趣
――――
律「お前今日本当に唯と遊んでたわけ?」
聡「だからホントだって!俺だって意味わかんないよもう」
律「うーん……」
律「……ぜ、絶対そうだって!どっからどう見ても唯さんだったし!」
―――
律『なんか勘違いしてんじゃないの?ちゃんと確認したのか?』
唯『う、うん憂が…』
―――
律「……あのさぁ、今日の約束って唯に直接したんだよな?」
聡「え、いや…それがそのー、電話で唯さんに言おうと思ったんだけど
そしたら妹さんに代わられちゃって、妹さんが伝えとくから自分に言ってって……」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 07:54:53.92 ID:yV0wWJ/TO
保守すんなアホ、やる気ないSSスレはさっさと落とせよ
律「……実は前にさぁ、部活に憂ちゃんが来たことあったんだよなぁ。唯のカッコして」
聡「え」
律「私ら全然気付かなくって。すっげー似てるの」
聡「……な、なんだよまさか俺が遊んだのは妹さんだって言いたいわけ?」
律「いや、だって……なぁ……他にあるか?」
聡「そ、そ、そうかもしんないけど何でそんな……」
律「さぁ…憂ちゃんお姉ちゃんラブだからなぁ」
聡「いっ…意味わかんねーよ……怖いよ姉ちゃ〜ん」
律「おぉよしよし、泣くな泣くな……」
――――
唯「ねぇなんで?なんで知ってるの?」
憂「お、お、お姉ちゃんの携帯がリビングに忘れっぱなしになってたからさ!ほら!」ゴソゴソ
憂「はい!私が預かっておいたんだ!」
唯「う、憂今帰ってきたんじゃないの?買い物袋持ってるし」
憂「い……一旦帰ってそれでまた買い物に出たんだよ!」
唯「…………とりあえず携帯返してようい」
憂「あぅ。ご、ごめんお姉ちゃん」
唯「……」ピッピッ
憂「だ、誰にかけるの!?」
唯「…」バッ
詰め寄ろうとする憂に片手を突き出し制止する唯。
その表情は普段の唯からは想像出来ない程に険しい。
猿支援
憂「う……うぅ……」ガクガク
唯「……あ、聡くん?さっきはごめんねあんまり話せないで帰っちゃって…混乱してたから……」
唯「……うん、うん……私と遊んだっていうのホントなんだね?……うん……」
憂「……ぁぅ……うう……」スッ
ガシッ
憂「ひ」
その場から立ち去ろうとする憂を
淡々と会話を続けながらもう片方の手で掴む唯。
唯「うん……あ、りっちゃんいるの?ちょっと代わってよ……」
唯「…りっちゃん?うん……今帰ったとこ……携帯ね、憂が持ってたよ……うん……」
唯「……りっちゃんもそう思う?うん、うん……じゃあね、ありがとね」
ピッ
唯「…………」
憂「……お、おね」
唯「ほんとのこと言って」
憂「あぅ……」
憂「…………」
唯「黙ってちゃ分からないようい」
憂「……ご、ごめんなさい……」
唯「……何が?」
憂「えっ…」
唯「何がごめんなさいなのちゃんと言って」
憂「……お、お姉ちゃんのフリして…さっ……聡くんと遊びました……」
唯「どうしてそんなことしたの」
憂「だ、だってお姉ちゃんが男の子と遊ぶの……嫌だったから……」
唯「なんで」
憂「な、なんでって……大好きなお姉ちゃんのこと取られたくないから……」
唯「どうしてそんなに自分勝手なの。私には選ぶ権利もないの?」
憂「お、お、お、お姉ちゃんごめん……お姉ちゃん大好きだから…お姉ちゃん……」
唯「私はこんなことするうい……妹なんて、きらい」
憂「」
憂「ご…ごめ……ごェんなひゃい…グスッ……ヒク…ゆるしておねえちゃ……」
唯「もういい。行ってよ」
憂「うぅ……ごめんなさい…ごめんなさい…」
唯「……」スタスタ
憂「うぅうう…うわーーーん!」ダッ ガチャ
・・・
憂(お姉ちゃんに嫌われちゃった…お、お姉ちゃんに……)
憂「うわぁあああぁあ〜!」タッタッタッ
――――
聡「ったく姉ちゃんめ、慰めてやったからアイス買って来いじゃないっつうの…」テクテク
ドンッ!
聡「うわ!」
憂「きゃっ」
聡「……ゆ、唯さん!?」
憂「えっ……」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 08:15:47.27 ID:G9EK2GU3O
憂ざまぁwwwww日頃から唯にまとわり付いててきめぇんだよwwwww
聡(あ、いや違う。似てるけど……ま、まさかこれが)
聡「じゃなくて、妹さんですか……?」
憂「うっ……」
聡(うわぁめっちゃ泣き顔だぞ)
憂「……今日はご、ごめんなさい…もう知ってますよね…」
聡「あ、いや……(うわーどうすりゃいいんだよこれ…てか怖いよ……)」
憂「私お姉ちゃんに嫌われちゃったんだ……ぅっ……」
聡「そ、そうなんすか。…えっと…(うわぁ気まずい、何か言わないと)」
聡「でっでも俺は今日楽しかったっすよ!ははは、だから気にしてないですよ」
聡(って何言ってんだ俺ぇえ)
憂「……」
聡(う……)
聡「じゃ、じゃあ俺もう行くんで!あ、あんまり気落とさないでくださいよ!じゃあ!」タッ
憂「……」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 08:23:06.83 ID:WO2YllENO
恥なんかに唯は渡さん!
・・・
ガチャ
憂「た、ただいま…」
シーン…
憂「……ご飯作らなきゃ……」
トントントン ジュー… カチャカチャ
・・・
憂「お、お姉ちゃ〜ん…ご飯できたよー…」
シーン…
憂「……ぅう…」
震える手で恐る恐る姉の部屋のドアをノックする
憂「お姉ちゃん、ごはんできたけど……は、入っていい?」
唯「だめ。やめて」
唯「ご飯なら棚にあったカップ麺食べたからいらない」
憂「あぅ…」
憂「……」モグモグ
憂「……」カチャカチャ
憂「…」モグ…
ピタリ
憂「…もういいや……ごちそうさま……」
――――
紬「今日はマドレーヌよ〜唯ちゃん」
唯「ありがとムギちゃ〜ん♪」
律「……なぁ唯、やっぱり昨日のあれって憂ちゃんだったのか?」
唯「うん。白状したよ」
澪「なに?何の話?」
律「あ〜、えっとな昨日……」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 08:36:23.23 ID:ClGCB5hu0
よし、どんどん書くんだ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 08:36:30.00 ID:G9EK2GU3O
憂はさっさと聡に抱かれてこいよwwwwプギャーwwww
律「……てなことがあって」
澪「う、憂ちゃんが唯の替え玉になって遊んでたってことか?なんでそんな」
唯「私のこと取られたくなかったんだって。それで今ういとケンカしてるんだ」
梓「そういえば憂、今日ずっと沈んでましたね…先生に質問されても聞こえてなかったし」
紬「大好きなお姉ちゃんに嫌われちゃったんだもの、凄いショックなのよ…」
唯「でも仕方ないよ。ういはそれだけの事したんだから」
澪「た、確かに替え玉してまでってのはちょっと異常っていうか……」
律「あぁ……ちょっとなぁ……今までネタでお姉ちゃん大好きなんだねって思ってたけど…」
憂「……」ソワソワ
憂「……そ、そろそろお姉ちゃん部活終わって帰ってくる頃だよね……」
憂「きまずいから家出とこう……うぅっ…」
憂「…お腹すいてるだろうから昨日のご飯の残り、テーブルに置いとこう……」
・・・
憂「どうしよう。何かして時間潰さないと」
憂「とりあえず散歩でもしてよう…」テクテク
・・・
憂「商店街は賑やかでいいなー、ちょっと元気が出るなぁ」
憂「ゲームセンターにでも寄ろうかな。お金持ってきてたかなぁ」ゴソゴソ
憂「うーん…あんまり無いなぁ……どうしよう」
「あーっくそ、おしい!」
憂「あれ、この声は…」
聡「おい鈴木お前まだ金ある?絶対あと一押しで取れるって」
鈴木「ないわ。おいもう帰ろうぜ」
憂「さ、聡くんだ」コソコソ
聡「…ん?今チラッと……」
鈴木「どうかしたか田井中」
聡「…いや、なんでもない。気のせい気のせい」
鈴木「は?まぁ帰ろうぜ」
聡「あー悪い、俺おつかいして帰るからさ」
鈴木「そうか、じゃな」
聡「おーまた明日なぁー」
憂「……」
聡「…さて、俺も帰ろうっと!」
憂「……」スッ
聡達がその場から居なくなった事を確認し、
何とはなしにゲームセンター前に行く憂
憂「あんまりお金ないけどやろっかなぁ……」ジーッ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 08:50:10.34 ID:yJ1Rcr3jO
けいおんスレっていつなくなるの?
早く無くなって欲しい
支援
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 08:53:36.81 ID:lULEwmj9O
マダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
憂「うーん……」
「それあと一押しで取れますよ」
憂「えっ!?」バッ
憂「あっ、さ 聡くん」
聡「どうも(うわーめっちゃ負のオーラ出てるなぁ)」
憂「ど、ど、どうしたの?」
聡「いやなんかチラっと見えたんで…何してんのかなって」
憂「……家に居辛いから時間潰してるんだ……」
聡「まだ唯さんと仲直りしてないんスか?」
憂「う、うん……もうお姉ちゃん許してくれないよきっと……」
聡「…ちょっと遊んできます?時間潰すなら付き合いますよ。
どうせ俺も今姉ちゃん帰ってきたらパシられそうだし」
憂「え、でも……」
聡「いやぁ俺はもう気にしてないですって。昨日言ったじゃないですか」
憂「……ありがとう…」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 08:58:59.93 ID:lULEwmj9O
ふぅ……
二度寝するか
・・・
憂「あー、まただめだぁ!もう500円も使っちゃったよぉ」
聡「ははは、でも最初のやつはやっぱり一押しで取れたでしょ?」
憂「そうだね、聡くん凄いね」
聡「いやぁ俺この辺じゃちょっとしたクレーンマスターって呼ばれてるんで!」
憂「そうなの?wおもしろいねそれ」
聡「そっすか?はははw …あ、もうこんな時間だ。そろそろ帰ります?」
憂「あ……う、うんまたね。あ、これ」
聡「いいっすよ、取ったの憂さんだから憂さんにあげますよ」
憂「ありがとう…」
聡「じゃ!」タッ
憂「さ、聡くん」
聡「はい?」
憂「今日はどうもありがとう…」
聡「いえいえ。それじゃあ!」タッタッタッ
・・・
憂「私も帰ろう」
憂「これかわいいなー♪お姉ちゃんにあげたら喜ぶかなぁ」プニプニ
憂「えへへへ……」
・・・
憂「…うぅ…商店街出たあたりじゃまだ楽しかったのに…
家に近付くにつれて気分が重いよぉおお……」
憂「つ、着いちゃった……」
ガチャ
憂「ただいまー…」
シーン…
憂「……靴ある…帰ってるよねお姉ちゃん…うぅ」
憂「ご、ご飯食べてくれたかなぁ」ガチャ
憂「…………」
テーブルに用意された食事は一切手をつけられておらず、
代わりに当てつけのようにカップ麺の空容器が置いてあった
憂「……うぅ……」グスン
憂「食欲ないや…私も今日はごはんいらない…寝よう」
これは面白い
支援
それから数日が過ぎたが、
相変わらず平沢家の空気はどこか重いままだった。
姉妹が食卓を共に囲むことは無くなり、
たまにリビングで顔を合わせても特に言葉を交わさないまま部屋へ戻り…
二人は仲直りするどころか、距離を遠ざけていくばかりだった。
――――
律「あ、唯さぁ今度うちこない?遊ぼうよ〜」
唯「うんいいよりっちゃん」
澪「わ、私も行っていいかなー律ぅ……」
律「え……まぁいいけど…」
澪(ま、まぁって……まぁって…)シュン
律「じゃあ今度の日曜なー」
唯「うん」
ピンポーン
「はーい」
ガチャ
律「お、唯!もう澪きてんだ、上がって上がって」
唯「ほーいお邪魔しやーす」トントン
澪「おー唯、おっす」
唯「……あれ、聡くんは?」
律「ん?あぁ何か友達と遊ぶって出てったぞ」
唯「そうなんだ(久しぶりにお話しようと思ったけど残念)」
唯「…あ。そういえば私新しい弦買おうかなって思ってたんだ」
澪「そうなの?」
律「じゃあちょっと外出るかぁ。こないだ見つけた喫茶店も気になるし」
唯「おー!いこ〜」
――――
カラカラン
唯「ふー!お茶おいしかったね〜」
律「あの店当たりだったなー!今度ムギも連れてこようぜー」
唯「じゃあ帰ろっかー」
澪「お、おい!弦買いに来たんだろ」
唯「あ、そうだったー」
律「…ん?あれ聡じゃん。あいつゲーセンに遊び来てたのか」
澪「…あれ?一緒にいるの憂ちゃんじゃないか?」
唯「え」
律「あ、ホントだ!!あの二人いつの間に……」
唯「…………」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 09:30:39.20 ID:RYEo0ZC50
追いついた、時代が俺に。
澪「どうする?声かける?」
律「……」チラッ
唯「……」
律「いややめとこうぜー、それよりさっさと弦買って帰ろうぜ」
唯「……」
澪「そうだな。ほら唯行こうよ」
唯「うん」
――――
聡「いやー遊びましたねー、今日も楽しかったですよー」
憂「私も!聡くんといると時間過ぎるの早いなぁ」
聡「そっすか?いやーははは」
憂「じゃあね〜またねぇ」
聡「はい、またっす」
憂「楽しかったな〜、今日もかわいいぬいぐるみ取っちゃったし!部屋に飾ろっと」
支援
聡氏ね
廃車になった車を潰すプレス機みたいなやつに潰されて死ね
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 09:37:40.28 ID:1azUipcxO
私怨
――――
澪「しかし驚いたな、まさかあの二人がなんて…あれデートだよな?二人きりだったし」
律「か、かなぁ…(おい澪静かにしてろよ…)」チラッ
唯「……」
澪「あれかな、最初は唯と別れさせるために仕方なく会ってみたけど
実は意外や意外、気が合っちゃって…みたいな。うわぁーやっぱあるんだな」
律「お、おい澪」
唯「違うよ。どうせまだ私とくっつけたくないからってやってるんだよ」
澪「えっ」
唯「そうにきまってるよ、だって憂だし」
澪「い、いやでも何か普通に楽しそうにs」
唯「そうに決まってるよッ!!!」
澪「ひっ」ビクッ
律「唯落ち着けって…きょ、今日はこの辺でお開きにしようぜ」
澪「そ、そーだな。じゃあな律、唯」
唯「……」
このパターンは新鮮
投下もはやいしいいと思う
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 09:43:16.85 ID:Ko8IYQzFO
ういさと…
イイ!
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 09:44:03.32 ID:WNaIhoWPO
澪空清めwww
――――
憂「ただいま〜」ガチャ
シーン…
憂(買い物してきたの冷蔵庫に入れてから部屋行こ)ガチャ
唯「……」
憂「あ、お姉ちゃんいたんだ……」
唯「…」チラッ
何も答えず、憂が片手に持ったぬいぐるみに目を落とす唯
憂「……(気まずいよぉ、さっさと冷蔵庫にお野菜しまって部屋行こう…)」
買い物袋を持ってキッチンの冷蔵庫へ向かう憂。
と、唯はふいに憂が手を空けるためにテーブルに置いたぬいぐるみを掴む
唯「うい。これどうしたの?」
憂「えっ?」ピタリ
今んとこ
唯→聡?
律→唯
澪→律
憂→聡?
聡→?
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 09:48:36.09 ID:n42gFNzRO
まさかの唯病み化
唯「かわいいね。これどうしたの?」
憂「あっ、それ…えっと、買い物にいったついでにゲームセンターで取ったんだ」
唯「ふーん。一人で行ったの?」
憂「え…ええと……う、うん……買い物のついでだもん」
唯「やっぱり憂だね。何も反省してないよね。うそつきだもん」
憂「う、うそなんかついてないよ…」
唯「うそだよ。本当は買い物がついでだよね?」
憂「……な、何が言いたいのお姉ちゃん……」
唯「今日聡くんとデートしてたでしょ」
憂「!?」
憂「どうして知ってるの……?」
唯「りっちゃん達と商店街に行った時に見かけたから」
憂「そ、そうだったんだ……」
唯「ねぇ、どうして聡くんとデートしてたの?」
憂「えっとそれはその……(あぅ、どうしよう)」
唯「……あのさ、私もう聡くんと遊ばないから。
だから憂も無理して聡くんと遊ばなくていいよ」
憂「? お、おねえちゃん何言って」
唯「だから私を取られたくないから聡くんと遊んでたんでしょ?もういいから」
憂「ち、違うよ私聡くんと友達になったんだよ」
唯「は?ねぇ憂、どうしてうそつくのやめないの?」
憂「うそじゃないもん……」
憂「……お、お姉ちゃんそのぬいぐるみ欲しかったらあげるよ、だから機嫌なおしt」
唯「いらないよこんなものッ!!!」
ブチブチィイイッ!!!
憂「!!」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 09:58:20.79 ID:Z+MzH3wX0
私怨
なんという泥沼化
この姉妹に限って・・・・
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 09:59:48.85 ID:NHBY+AhQ0
昼ドラみたいだw
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:00:20.02 ID:boeO1DkkO
これは新しいパターン
もっとやれ
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:01:29.97 ID:jt8Mtz7wO
ぬいぐるみ引きちぎるって怪力すぎるだろ…
支援
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:02:27.49 ID:YTvGrLPN0
うー期待まだかぁ
憂「な、何するのお姉ちゃんっ!!聡くんが取ってくれたのに……!」
唯「へぇ、やっぱりそうだったんだ。憂クレーンゲームへたくそだもんね」
憂「何でなのお姉ちゃんどうしてこんなことするのぉ…グスッ……ぇぐ……」
唯「憂がだめで卑怯な妹だからだよ。私と聡くんのデート邪魔しただけじゃなくって
聡くんと仲良くなってるなんて許せないよ。最低だよ。もう顔も見たくない」
唯「じゃあね、私部屋行くから」ガチャ バタン
憂「……ヒグッ…」
夕陽が僅かに差し込むだけの薄暗いリビング。
床に無惨に引き裂かれてちらばったぬいぐるみ。
憂は声を殺して泣きながらそれを片付けた。
平沢憂の憂鬱
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:06:16.83 ID:YTvGrLPN0
アニメにしたら何人発狂するんだろうか…
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:08:24.26 ID:WNaIhoWPO
憂の手を引きちぎる唯
ブチブチィィィィ!!!
憂「っ!だいいぃぃぃぃぃぃぃぃぁああぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:10:16.89 ID:CsgmTWyIO
なんだよエネファームじゃねえのかよ・・・
――――
唯「……あ、もしもし聡くん?久しぶり」
唯「デートしようよ」
唯「……うん。いやいいよ別に聞く必要ないから。大丈夫」
唯「じゃあ今度の土曜日ね。ばいばーい」
ピッ
唯「……」
――――
聡「は、はいそれじゃあ…」ピッ
聡「……」
聡「いやったあああああああーーーーッ!!うひゃほwww」
律「るっすぇ聡ィっ!!」ガンッガンッ
聡「アーラララヨーッセーww俺の時代来てしまったんですけどおおお!!」
律「うるせええええつってんだろーがぁああ!!」ドカンドカン
律母「あんた達両方静かにしなさい!!!」
あずにゃんは俺の嫁
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:13:54.74 ID:9sNCQqBE0
これ聡が最初からいなけりゃ全て丸く収まるな
微笑ましい憂と律の唯の取り合いで終わるな
聡死ね
野郎が一人でもいるとろくなことにならない
聡氏ね
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:15:31.24 ID:Z+MzH3wX0
聡って小学生とかだろ?
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:16:27.22 ID:xtIGNSJSO
女の花園に男は要らん
聡氏ね
けいおんから消滅しろ
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:16:35.98 ID:GIIMpkgGO
( ^ω^)おもすれー
律「お前のせいで私まで怒られたぞ」
聡「ごめんごめん!でも人間どうしても抑えられない瞬間ってあるじゃん!」
聡「俺、今がまさにその時だったからさぁ〜っw」
律「うぜ。何、どうしたわけ」
聡「唯さんが……」
律「唯が?」
聡「でっ デートしようって!!」
律「」
聡「お?wお?w何黙ってンだよデコっ!wマジですから〜」
律「……(唯のやつ…)」
律「バッカみて。お前のようなのを勘違いヤローというのだ」
聡「は?wうるせーこと言ってんなよデコっwこれは事実!圧倒的事実ですからぁ〜」
律「……(救えねぇ…)」
聡マジで死んでくれ
献身的な憂が唯に嫌われてしまったじゃないか
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:21:00.64 ID:H89w5MqIO
さとるぃ
――――
澪「ムギえもん今日のおやつなに?」
紬「今日はおいしいチーズケーキよ〜♪」
唯「わー、はやくはやく!出して出して」
律「……なぁ唯」
唯「ん?なぁにりっちゃん」
律「お前聡とデートするって本気なの?」
唯「えっ!?やだぁー聡くんりっちゃんに言っちゃったのかぁー//」
律「なぁ」
唯「本気だよー!すっごい楽しみだよぉ〜」
律「……いい加減にこだわるのやめろって」
唯「え、何が?」
律「憂ちゃんのこと。だからだろ」
唯「……」
やっぱ男キャラは必要だな
律「当てつけみたいなことして楽しいか?」
唯「……違うよ、当てつけなんかじゃないよ」
律「違わないだろ。なぁ唯、聡本気で喜んでたんだけど」
唯「……」
律「当てつけの道具にされるだけだって気付いてもないんだよ。
我が弟ながら情けないっつーかかわいそうっつーか……」
律「なぁ、頼むからそんなことのためだけに私の弟使うのやめてくれないか?
あいつも一応真面目に青春送りたい中学生なんだよ」
唯「……あ、当てつけじゃないって…」
律「唯。いい加減にしてくれ。どう考えたってこのタイミングじゃそうとしか見えないって」
律「悪いけど私は弟の味方するから。お前もちゃんと憂ちゃんのこと考えてやれよ。
確かに色々あったかもしれないけど反省してるんだろ?」
律「それに聡と仲良くなったのはさぁ、唯がいつまでも意地張って
憂ちゃんに辛く当たってたからってのもあるんじゃないのか?」
唯「な、何それ…私が悪いって……自業自得っていいたいの…?」
律「完全にとは言わないけどさぁ」
唯「そ、そもそも憂が最初に悪いことしたんじゃん…な、なんで私が責められるの…」
律「いやまぁそれはもう過ぎたことなんだから……いくらでも修復する機会はあっただろ」
唯「…………」
唯「私帰る」ガタッ
律「おい唯っ!!」
唯「じゃあね」バタン
澪「ど、どうしたんだ」
紬「唯ちゃん……」
梓「あの〜、練習どうするんですか」
律澪紬「」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:32:23.63 ID:Z+MzH3wX0
・。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:36:15.98 ID:Lr0YLACVO
梓うぜぇ
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:39:25.22 ID:oewrRt160
唯が憂になりきってデートするんですね
・・・
ガチャ
唯「ただいま」
憂「えっ、あ……お、お帰りお姉ちゃん早かったね」
唯「……」
憂「…部活どうしたの?」
唯「ういには関係ないじゃん」
憂「う、うんそうだよね、ごめんね……」
唯「…………私今度聡くんとデートするんだ」
憂「えっ!?」
唯「私が誘ったんだー。聡くんすーっごい喜んでたってりっちゃん言ってた」
憂「……そ、そっか…」
唯「うい、今度はじゃましないでよね。じゃ私部屋行くから」
憂「うん…………」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:45:04.05 ID:n3UdsGIzO
おいこら早く書け
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:47:27.85 ID:StZByykaO
wktk
――――
聡「きた!ついに土曜日きた!!これで勝つr」
律「おい聡」
聡「なんだよ姉ちゃん、人が乗ってる時に……」
律「……なんでもないわ。まぁ楽しんでこいよ」
聡「あざーっす!行ってきやす!!」
――――
唯「うーいー」コンコン
憂「……な、何お姉ちゃん…」ガチャ
唯「へへへ、じゃあ私これからデートだから!聡くんと!!留守番お願いねうい♪」
憂「…………いってらっしゃい…」
唯「いってきまーーーーす!!!」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:48:17.69 ID:9sNCQqBE0
とっとと書け太郎
――――
聡「うはぁドキドキするなぁっ、 か、髪とか変になってねーかなー」
唯「さーとーしくんっ♪」
聡「うわっ、唯さん!い、いつから居たんですか!?」
唯「へへ、今だよー♪聡くんカッコイイね、決まってるね!」
聡「えーっ、ホントすかぁ〜っ!唯さんもその…めっちゃカワイイっすよ〜!!」
唯「ありがとー!じゃあ行こっか」
聡「は、は、はい!あざっす!」
唯「あははなんであざっすなの〜?w」
聡「おねしゃーっす!」
唯「あははははは」
支援
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 10:57:07.97 ID:9MiUOIdR0
sienn
唯「このヘアピンかわいー♪ねえねえどうかなぁ」
聡「い、いいと思いますよ!唯さんならなんでもあっちゃいますよ!」
唯「聡くんお世辞ばっかり〜」
聡「違いますよマジですって!あ、そうだ…」
唯「ん?なに?」
聡「髪アップにしたら似合いそうっすよねー」
唯「そう?じゃあやってm……(はっ!これ憂と同じじゃん!)」
唯「そ、それはどうかなーやめとこうよやっぱ」
聡「え…そうっすか?スイマセンした変なこと言って……」
唯「お茶にしようよお茶に〜」
聡「いいですよ!もうなんでもオッケーですよおお〜」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 11:02:56.08 ID:9sNCQqBE0
,:;:,.,.,.;:;、
__O)二))):;・ω・:;:;:;:: ステンバーイ...ステンバーイ...
0二━━ )____)┐;:ノ;:;:;::;:;:;:
A ||ミ||\ くく:;:;:;::;:;:;:
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 11:03:37.97 ID:FHRo1AoW0
おもしろいなこれ
けいおん見たことないけど
唯「でさー、りっちゃんって部活でいっつもこうなんだー」
聡「ははそうなんすかー、まぁ家とあんま変わらないっすねー」
聡「そういえば憂さんともう仲直りしたんですか?」
唯「え」
聡「……し、してないんすか?もしかして」
唯「な、なんで憂のことなんて聞くの?」
聡「あ、いやその…な、なんとなくですけど……ちょっと気になったんで…」
唯「……今憂関係ないんだからやめようよ」
聡「は、はいスイマセンです…ごめんなさい……」
唯「……」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 11:07:57.78 ID:8J93JFGQ0
これは支援
唯「もう出よう。次行こう次、気を取り直してさー!」
聡「そ、そ、そうっすね!スイマセン!」
唯「いいよいいよ」
聡「えーっと、どうします?」
唯「うーん、聡くん行きたいとこないの?」
聡「え、俺っすか?えーっと…そーっすねえ……」
聡(参ったなぁ憂さんと違って唯さんは全然わかんねーや)
聡「とりあえず歩きながら何か探しますか、面白そうな店とか」
唯「いいね、そうしよー」
聡「あざっす!」
憂「ゆいー」
テクテク…
唯「なかなかないねぇ、面白いのっていっても…」
聡「そっすねー……(あっ、ゲーセン)」
聡(そういえば大体これぐらいの時間にいるよな〜)チラ
聡(……まぁいるわけないか…土曜だし……)
唯「どしたの?」
聡「え、いやぁなんでもないですよー」
唯「げーむせんたー」
聡「あ、そっすね」
唯「行く?」
聡「え、いいんすか?(あんまり行かないって憂さんは言ってたけど)」
唯「いいよ、聡くん行きたいんじゃないの?」
聡「じゃ、じゃあ行きましょう!」
聡(まぁクレーンゲームはやるって言ってたっけ)
唯「あーっ、これかわいいねー!」
聡「えっ、どれすか?あぁーこれですか!ぷはっw」
唯「な、何?私へんなこと言った?」
聡「いやぁ前に憂さ……はっ!」
唯「……憂が何?」
聡「えっ!?」
唯「今憂って言ったよね」
聡「い、いやあの……(やっべ、またタブーに触れてしまった…)」
唯「ねぇ、何?気になるから教えてよ聡くん」
聡「え、えっと……その……」
聡「前に憂さんもそれかわいいって言ってたんで……し、姉妹だな〜って思って…」
俺の支援どうですか?
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 11:28:43.15 ID:Z+MzH3wX0
すごくいいです
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 11:29:59.04 ID:1TKtzQFLO
早く書きなさい
俺の提案どうですか?
どうでもいいです
唯「ふーん、そうなんだ」
聡「はいスイマセン……」
唯「別に謝らなくていいけどさ、さっきも言ったけど今憂関係ないからさ」
聡「あ……はい……えっと…」
唯「ふーん、憂もこれ欲しいんだね」
唯「…私これ欲しいな〜!聡くんクレーンゲーム得意なんでしょ?
聡くんのちょっといいとこみてみたい〜♪なんちゃって〜」
聡「ま、任せてくださいよ〜!へへ、ワンコインで決めてみせますよ」
唯「わ〜い頑張れ聡くん♪がんばれ〜」
聡「ちょっと待ってくださいよ〜、まずは横から見て距離を把握しますからねええ」
・・・
聡「ハァハァ……と、取れた……800円も使ってしまったぞ……」
唯「ありがとー聡くん!うれしー、部屋に飾るよぉ」
聡「マジですか、取ったかいがありますよー!」チャリン
唯「ん、何してるの?もう取れたよ」
聡「あ、いや…憂さんの分も取ろうかなって思って……」
唯「……聡くん、憂のことはいいって言ったじゃん」
聡「でも姉妹でお揃いってよくないですか?へへ、がんばりますよー」
唯「……あのねえ…」
聡「か、勝手なことしてるって分かってますけど……」
聡「……でも俺、その…やっぱり二人には仲直りしてもらいたいっす……」
唯「…聡くんには関係ないよ」
聡「俺達両方とも姉ちゃんいるじゃないですか…憂さんと俺」
聡「だから遊んでる時よくお互いの姉ちゃんの話とかしたりするんすよ」
聡「俺は姉ちゃんの事っていったらパシられたりとかの愚痴ばっかだけど…
憂さんは違くて…お姉ちゃんはこういうところ頑張ってるとか、ここがかわいいとか…」
聡「その……ケンカしてるのかもしんないですけど……
やっぱり唯さんの事好きなんですよ、大事に思ってるんですよ。憂さんは…」
唯「…………」
聡「だからいつまでも仲直り出来ないでいる憂さん見てんのツラいですし…なんつーか……」
唯「もういいよ。じゃあこれは憂にあげるからさ。今日はもう帰るよ」
聡「えっ、あの唯さ」
唯「じゃあね」
唯「今日はね、憂への当てつけのために聡くん誘ったんだ。ごめんね」
聡「」
唯「じゃありっちゃんによろしくね。ばいばい」
聡「は、はい……」
聡「…………」チャリン
聡いい子だなぁ………
始めは聡が誠みたいになるかと思ったがこれは…
いい子だけど、フガフガハクショーンって爆死しろ
この聡はかわいい厨房だな
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 11:58:50.32 ID:2XlXMJNp0
聡いい奴杉ワロタ
――――
ガチャ
憂(…お姉ちゃん帰ってきた……)
憂(…………寝たフリしてよ…)ゴロン
コンコン
憂(! ……寝たふり……)
唯「うい、いないの?開けるよ」ガチャ
憂(うぅ……で、デートの話なんか聞きたくないよ……)
唯「……寝てるの?」
憂(…………そうだよぉ寝てるから……は、早く出てってよぉ……)ギュウ
唯「ごめんね」
憂(えっ?)
唯「つまんない意地張って憂に冷たくしちゃったよ…ごめんね。お姉ちゃんなのにね」
憂(…………)
・∀・
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:03:12.75 ID:3Jlx6enF0
遅えよ
唯「憂に当てつけるために聡くんデートに誘ったりしてさ……」
唯「でも聡くんに憂と仲直りして欲しいって言われちゃって、気が付いたんだ。
本当に自分の事しか考えてなかったのって私だったんだ……」
憂(……)
唯「これ、憂が欲しがってたぬいぐるみ。聡くんが取ってくれたんだ。ここに置いておくね」
唯「……こ、こんなので許してなんていわないけど……えと、じゃあね…」パタン
憂「……」
憂「お姉ちゃん……」
・・・
憂(はぁ〜、ご飯作っちゃったけど…)
憂「お、おねえちゃーん、ごはんだよぉ〜」
シーン…
憂「……」
ガチャ
唯「は、はーい今行くよぉ」
憂「! えへへ今日はハンバーグだよー早く降りてきてね!」
唯「うん分かった〜、やったぁ」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:08:07.92 ID:qf/2RT2LO
かわ憂〜!
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:09:25.31 ID:cRghsRnBO
かわウィ〜!
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:09:37.39 ID:Z+MzH3wX0
でめたしでめたし
憂にキツイ口調で罵られたい
――後日――
聡「……」キョロキョロ
聡「…あっ!憂さ〜ん!」
憂「聡くん!ごめんねおまたせー」
聡「いやー俺も今来たとこですから!(なんつって)」
聡「よかったすね、唯さんと仲直りできて」
憂「えへへ、ありがとう聡くんのお陰だよ〜」
聡「あ、それでこれ…」
憂「? あ、これお姉ちゃんがくれたやつ……聡くんが取ってくれたって」
聡「実は唯さんもこれ欲しいって言ってたんで…よかったらあげてください。仲直り記念ってことで」
憂「本当?ありがと〜お姉ちゃん喜ぶよ!!」
聡「そう言ってもらえると嬉しいです、へへ」
憂「ホントありがとね!」
聡「いいっすよ〜// …えっとじゃあどこ行きましょうか〜」
憂「あ、じゃあ私ちょっと行ってみたいお店が…」
聡「マジすか?じゃあそこ行きましょう!」
憂「うん! …聡くん、あのね」
聡「はい?」
憂「……これからもよろしくね!」
聡「はい!おねしゃーっす!!」
-完-
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:19:53.46 ID:/4dR1zxW0
おつ
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:20:02.10 ID:9MiUOIdR0
これは綺麗な終わり方
乙
乙
かなり良かった
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:20:45.34 ID:2XlXMJNp0
おつ
乙
乙
<警告>
rー----、
rー--、 l゙ .,、 ヽ"''''''ー,、
l" `'、-,,-‐'''"l゙ l゙""'''i i "ー、
''゙゙''゙゙゙`l゙ r--、 ヽ l゙ / / ノ .,,}}
l .| ゙l | l゙ ''゙゙'''" ノ ,,,.}}
゙ ,l゙ |゙ ,! l゙ / /''゙""i "i ,,;"
.| ! ノ ,l゙´ / / ノ |. ,,,.,,r''″
/ ./ / / ,,/ /,,,,,,,,ノ /""
/ ー''" ,/'''"/___,,,,,ノ
"""ー―--ー"
[公正]
2008年3月より、DBスレには上記のDBマークをテンプレに張ることが義務付けられています。
DBマークの無いスレを立てた場合、DB巨大AAで警告となります。
__ ..-- 、.:一::フ___
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`7::::::{:::::/ レ:::::: ヾ/::::::::\:::::}:::::::ハ
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/::::::::::i` '== ´ ` =='" V:::}::::::ヽ
.ーi::::::::|::::,ィアマ ::::::::::〃アミ:、 }::ハ}T´
.ノァ:::::| 〈弋::;ノ::::::::::::::弋;::ノ 〉イ'::::/ソ イイハナシダナーァッ!!
ハ::::ト:::::::::::::::: .::::;::::..:::::::::::::::|:;.ヘ
{ ヾ "" | "" / }
\._ハ __ /_ /
ソハ (._,) /≧/⌒丶、
{ 「 丶、 || .': :/ オ\__)
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170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:27:30.63 ID:HzQVDHAa0
乙
乙!
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:30:38.32 ID:NHBY+AhQ0
乙さシャーっす
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:32:16.69 ID:dgjjqMPd0
あのりっちゃんの弟なんだから聡も良い奴に違いない
聡「はぁっはぁっ…う、憂さんッ……!」パンパン
憂「あっ、聡くんだめっ…お、お姉ちゃんがくれたぬいぐるみが見てるよぉ〜っ//」
聡「ハァハァ…か、カンケーないっスよそんなのっ……!はぁっはぁっ…」パンパン
聡「うっ!!」ドクンッ!!
憂「あっ な、ナカにっ……」
唯「…………」
唯「……」クチュクチュ
乙!
面白かった
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:35:35.87 ID:rjt2xJ4u0
聡が一度も自家発電しなかっただと・・・?
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:36:27.85 ID:oVsyG0B80
いい加減大坊聡さんの名前を使うのはやめろ
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:36:49.76 ID:yFgATQLgO
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:38:45.57 ID:/mru5KmIO
やりやがった…
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:45:01.24 ID:boeO1DkkO
>>1じゃないと思ったら
>>1だった
やめろとももっとやれとも言わんが吹いた
面白かった、乙!
本当にすいませんでした。
本筋終わった後なんで怒られないかなって軽いギャグの気持ちでやってしまいました。
本当に申し訳ありませんでしたァッ……
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:47:33.90 ID:HyjxfD8rO
おっきおっき
乙
聡は腹を切れ
追いついたが終わってた
聡いいやつだな死ね
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:55:10.35 ID:sQ7DsptPO
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 12:57:05.25 ID:HyjxfD8rO
聡とその友達が各キャラを犯しまくるSSお願いします
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:05:46.59 ID:iar7cSY8P
乙
珍しく聡が報われたな
というか普段が叩かれすぎだと思うんだぜ
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:11:38.14 ID:Ii3d6jf00
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:14:54.50 ID:1azUipcxO
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:19:03.59 ID:Ii3d6jf00
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:20:43.58 ID:RUPOySmYO
むしろ吹いたw
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:21:29.96 ID:Ii3d6jf00
お願いします続けて下さい
続けなさい
スイマセン今からちょっと仕事するんで無理です
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:25:50.76 ID:qwQQQUV3O
後日談というかアフターストーリーを…っ!
エロでも非エロでもいいので
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:34:15.22 ID:sQ7DsptPO
SSだから仕方ないけどアニメで出た聡ってもっと子供だよね
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:36:38.18 ID:Ii3d6jf00
頼む俺の息子が唸ってるんだよ・・・・・。
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:37:41.03 ID:CsgmTWyIO
中1とかか
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 13:45:33.15 ID:Ii3d6jf00
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 14:17:31.27 ID:tJpqpHYV0
まさかの聡憂エンドとは・・・・
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 14:26:35.74 ID:8J93JFGQ0
きれいに終わったな
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 14:29:25.50 ID:tJpqpHYV0
嫉妬に燃える唯ってのも新しかったな
聡と唯がメインのssは良作が多い
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 14:38:23.47 ID:4itJHM9f0
俺の提案どうですか?
,r"゙\
/"'-,,_/ ヽ_,,-'"i
,─--,,,,/__/ ヽ_,,l,,--─''ヽ
\ \ / / キリッ
ヽ (ー) (ー) /
ヽ ゙⌒(__人__)⌒' / 俺の提案どうですか
〉 |r┬-| 〈
k//゙゙''-,,/ヽ`ー'´ ゙゙''-,,ア、
/ //ヽヽ ヽ
l /"\ ___ ヽ∨/ ,/゙ヽ l
| "''ー-' ヽ 、-二''-、 `" '-‐''" |
,r"゙\
/"'-,,_/ ヽ_,,-'"i
,─--,,,,/__/ ヽ_,,l,,--─''ヽ
\ _ノ ヽ、_ /
ヽ o゚((●)) ((●))゚o /
ヽ :::::⌒(__人__)⌒::: /
〉 |r┬-| 〈 チョッギッ、プルリリィィィィィィイwwwwwww
k//゙゙''-,,/ヽ'| | | -,,ア、
/ | | | ヽ ヽ
l /"\ ___ `ー'´ ,/゙ヽ l
| "''ー-' ヽ 、-二''-、 `" '-‐''" |
姉妹丼とは厨坊のくせにやるな
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 15:11:54.40 ID:X4Z/DUEA0
( ;∀;)イイハナシダッタナー
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 15:53:01.62 ID:vQkvnnkj0
面白かった
乙
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 16:50:02.25 ID:9z+sDQd1O
よかった
最初の方爆笑しながら読んでた、おもしろかった
ただしエネフォームは消えろ