1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代行です
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:25:24.69 ID:1jctKtKwO
代行感謝です
死神「私達の仕事を紹介します!」
こういうSSはほとんどキモい信者が集まるから質が悪い
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:28:08.39 ID:1jctKtKwO
女「今日は、いい天気だなー、窓から入る風も気持ちいい。ん?」
女「ベランダに誰かいる」
ガラガラ
死神「こんにちは」
女「こんにちは、って、えーっと、あなたは誰?」
死神「死神です!」
女「死神? じゃあ、わたし、もうすぐ死ぬの?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:29:23.50 ID:sq/JtUYNO
ほか?
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:33:35.39 ID:1jctKtKwO
>>5 ほか
死神「死にませんよ? 死ぬのは向かいの病院の5階に入院してるおじさんです」
女「え? じゃあ、なんでわたしのところに来たの?」
死神「それが私の仕事だからです!」
女「は?」
死神「私は死神広報ですから」
女「死神後方?」
死神「え、まさか、そんなことも知らないんですか!?」
女「死神界の事情なんて、知らないなあ」
死神「がーん、ショックです」
女「そんな落ち込まないでよ」
死神「しょうがないですね! じゃあ、私達の仕事を紹介します!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:38:38.88 ID:1jctKtKwO
女「死神って、ノートに書いたり、鎌持ったりして、人間を殺す神様じゃないの?」
死神「間違ってはいませんね」
女「じゃあ、君も人を殺すの」
死神「失礼な! そんな野蛮なことできませんよ!」
女「んん?」
死神「だから、それを今から説明するって言ってるんじゃないですか!」
女「おお、そうなの?」
死神「はい。まず、死神には大きく分けて三種類います」
女「三種類」
死神「はい、現場死神、死神広報、死神人事のみっつです」
女「なんかうさんくさいね」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:39:56.88 ID:ZxzpHz/gO
死神って卍解もできるよな
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:43:37.07 ID:1jctKtKwO
死神「ちゃちゃを入れないで下さい。」
死神「まず、あなたが言うような死神は、現場死神です」
女「ふんふん」
死神「人間界にいる、死ぬべき人間達に、直接手を下す役割を果たしています。」
女「人間って全員死神に殺されてるの?」
死神「それは、後で説明します」
女「えー」
死神「現場死神と大きく分類しましたけど、じっさいに人間界に降り立つのは一部のエリートだけです」
女「じゃ、デスノートの彼らは下っ端?」
死神「そういうことになります」
女「新しい説だね」
死神「彼等の多くは、何故自分が人を殺しているのかさえ知りません」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:49:00.68 ID:1jctKtKwO
死神「一方、人間界に降り立つそのエリートは、それぞれ、ターゲットが決まってます」
女「へー」
死神「多くはエリート臭を漂わせて嫌な印象を与えてきます」
女「嫌な世界だね」
死神「もちろん、エリートをはなにかけない立派な現場死神もいます」
女「人それぞれなんだね」
死神「とある、立派な現場死神が残した言葉があります」
女「どんな?」
死神「死亡は会議室で起こってるんじゃない、人間界で起こっているんだ!」
女「うわー、ますますうさんくさい って、人間界にも会議室くらいあるしね」
死神「うるさいですね、私に言わないで下さい」
女「それもそうか」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:54:59.70 ID:1jctKtKwO
死神「さて、じゃあ、次は死神人事ですね」
女「名前が嫌だ」
死神「えーっと、死神人事っていうのはですね、世界の人々をですね、」
女「ふんふん」
死神「いついつに死ななければならない人間、いついつまでは
死んではいけない人間、その他の人間に分けます。」
女「どうして?」
死神「わたしは、広報なので詳しいことは知りませんが、それは、単純に良い人、悪い人とかいう簡単な基準じゃないことだけは確かです」
女「なるほど」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:59:26.87 ID:1jctKtKwO
死神「さっき説明したエリートの現場は、そのいついつに死ななければならない人間を殺して、
下っ端の現場はその他の人間を殺すことでバランスを保っています」
女「下っ端が間違えてその他以外の人間を殺したりは?」
死神「それはありません。下っ端には、その他の人間しか見えません。」
女「へー」
死神「そして、「寿命が来るまで」死んではいけないと指定された人と、その他の人間でたまたま寿命が来るまでターゲットにならなかった人間が、
さっき女さんが質問した、死神が手を下さない人間ということになります。」
女「へー、初めて知ったよ。で、死神広報ってのは?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:04:06.25 ID:1jctKtKwO
死神「では、いよいよ、死神界の華、死神広報について説明しましょう!」
女「華なんだ」
死神「華ですとも! 死神広報は、死期が近い人の親しい人に会いに行って、それとなくそれを知らせる仕事です。」
女「地味だね」
死神「大切ですよ! 覚悟のあるなしは」
女「……そうかも、ね。ごめん続けて」
死神「大変なのは、親しい人たちのいる場所に、それとなく行くのが難しい場合です。」
女「え?」
死神「余りにも不自然な状況で私みたいなのがいたら、驚いちゃいますからね。そのときは、不吉の印を演出するしかなかったりします」
女「えーっと?」
死神「例えば、カラスや黒猫に化ける、とかです。」
女「不吉の印ってそういうことか。」
死神「はい、隠れて下駄の鼻緒を切ったりしました」
女「大変だね」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:09:08.87 ID:1jctKtKwO
死神「もうひとつ大変なのは、親しい人と死期が近い人が一緒にいる場合ですね」
女「そういうときはどうするの」
死神「死期が近い人にちょっとだけ乗り移ります」
女「え!?」
死神「たとえば、この間私は、もうすぐ死ぬ少年に乗り移って、「無事に帰ったら学校に通う」「ピッツァが食べたい」等といっておきました」
女「……死亡フラグ立ててるのって、死神なんだ。それにしても、華? それ?」
死神「華といったら華です。広報ですよ!?」
女「はいはい、華華」
死神「よろしい、まあ。こんな感じですね」
女「えーっと、じゃあ質問良い?」
死神「はい、なんでしょう?」
女「結局なんで私のところに来たかがいまいち」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:14:38.81 ID:1jctKtKwO
死神「はい?」
女「だって、わたしそのおじさんのこと知らないし、死神ちゃんも全然それとなく現れてないし」
死神「ああ、そういうことですか。実は、ちょっと特別な事情があってですね」
女「特別な?」
死神「失礼ですが、あなた、家族は?」
女「……事故で、死んだ。私以外みんな」
死神「そうですか……」
女「もう、ずっと前に立ち直ったけどね」
死神「いえ、それは親族もですよね?」
女「うん。なんで?」
死神「実は、もう一人、あなたの近い親戚がいたんです」
女「え?」
死神「あなたのお母さんのこと、知ってますか? 望まない結婚を強制され、恋人と離され、しかも結婚したときにはもう」
女「やめて!! ……そのくらい知ってる」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:20:42.16 ID:1jctKtKwO
死神「あなたのお母さんは、偉いです。あなたを産むことだけは誰にも変えさせなかった。」
女「……」
死神「本当のお父さんに、会ってみたくないですか?」
女「……! まさか」
死神「はい、そのおじさんとは、あなたのお父さんです」
女「……そんな」
死神「ほんとは、もう少し早く知らせることができればいいんですが、私の仕事は死神広報ですから」
女「……」
死神「私がいる時間分は、死期も延びているはずです。ですが、もう時間はあまり無いのは事実です。では、悔いの残らないように」
女「……」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:25:52.85 ID:1jctKtKwO
看護婦「○○さん、面会です」
父「面会……、誰だろう? 私に会いに来るなんて」
女「……」
父「!! そんな、馬鹿な……」
女「……初めまして、お父さん」
父「! そうか、じゃあ、君は」
女「……うん」
父「そんな、最後の最後で、これは夢か?」
女「夢じゃないですよ、きっと」
父「そっくりだ、あの人と。」
女「そう、ですか?」
父「ああ、ああ。」
女「お母さん、よくお父さんの話をしてくれました。」
父「そうなのか、私は、恨まれていると思っていた。もっとあの人を守っていたかった。」
女「恨んでなんかいませんでしたよ。ねえ、お父さん、お母さんの話、聞かせてくれない?」
父「ああ! いいとも。まずは、そうだなあ……」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:30:07.47 ID:1jctKtKwO
……
女「……」
女「死神か……」
女「確かに、花、なのかもね、死神広報」
死神「私たちの仕事を紹介します!」
E N D
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:33:13.31 ID:p7HWdJyB0
もう終わった
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:35:51.75 ID:1jctKtKwO
とりあえず終わりよ
超短編にてお送りしています
人いないね!
いるよ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:37:22.60 ID:1jctKtKwO
次いきますよ
男「転職するか……」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:40:20.50 ID:1jctKtKwO
男「ああああ!! ……疲れた」
男「……なんで俺こんな仕事やってるんだろ。」
男「でも今辞めるわけにもなあ……」
男「はあ、腹減った。」
男「……飯食うか、そこの定食屋でいいや。」
男「こんちはー。席空いてます?」
おばちゃん「いらっしゃい。ええ、空いてますよ!」
男(……なんか常連さんばっかか? 店間違ったかも……)
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:43:07.02 ID:1jctKtKwO
2
男「じゃあ、カキフライ定食で」
おばちゃん「はい、かしこまりました。」
男「……はあ」
男(……)
男「何かでっかいことがしたい。」
男(……何いってんだ俺)
男性「すみませんが、向かい、座ってもいいですか?」
男「!! あ、どぞ」
男(やべ、聞かれたかな?)
男「……はあ」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:46:26.24 ID:1jctKtKwO
男性「あ、から揚げ定食とビールください」
おばちゃん「はいはい。」
男(あ、ビールか、いやいや、飲めない飲めない)
男「……はあ。」
男性「どうかしたんですか、何度も溜め息ついてますけど。」
男「いや、ちょっと疲れてて。」
男性「そうですか。仕事ですか?」
男「……よく分かりましたね。」
男性「一番ありふれている悩みですからね。」
男「……そうっすね。ここの常連さんですか?」
男性「ええ、まあ独りで来るのは久しぶりですけど。」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:49:10.98 ID:1jctKtKwO
男「……仕事、辞めようと思ったことあります?」
男性「……ええ、何回かはありますよ」
男「そうっすか…… 俺、今進行中の仕事終わったら、辞めようかと思ってて」
男性「そうなんですか?」
男「なんというか、俺には向いてなさそうで、」
男性「うん」
男「あ、すんません。」
男性「いえ、結構ですよ、続けてもらえますか?」
男「あ、そですか? まず、元々、給料いいな、って思ってよく考えずに入っちゃったんです」
男性「……」
男「あとから考えると、俺の仕事、休日も関係ないし、時間も関係ないから、割りに合わないなって思い始めて。」
おばちゃん「はい、カキフライ定食おまちどうさま」
男「あ、どうも」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:52:16.80 ID:1jctKtKwO
男「……それに、俺、頭良くないんで、その仕事場も主に力仕事なんですけどね。結構疲れるんすよ」
男「しかも、もう何度か死にそうな目にあってて」
男性「危険な仕事なんですか?」
男「いや、慣れたらたいした事はないんすけどね」
男性「そうですか」
おばちゃん「はい、から揚げ定食とビール」
男性「ありがとうございます」
男「それが、夜中寝てるのを起こされたりしてさせられるから、余計に疲れて」
男性「つまり、仕事の内容がきつすぎるということですか?」
男「いや、まあ疲れるだけなら別に構わないんすよ」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:55:29.82 ID:1jctKtKwO
男「それより、嫌なのは、精神的な部分なんですよ」
男性「と、いいますと?」
男「たとえば、言いたくもない事を言わせられたりとか、」
男性「ふむ……」
男「仕事だ、と割り切れば、別になんだって言えると思うんすけど……」
男性「……まあ、確かになかなか割り切れるものじゃないかもしれませんね」
男「……あ、ここの飯結構うまいっすね」
男性「ですよね。でも、それは私じゃなくて料理してる人に言ってあげるといいですよ」
男「そうすね」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:58:15.21 ID:1jctKtKwO
男「……後は、仕事着なんすけど、」
男性「仕事着」
男「そう、俺の仕事着、夏は暑すぎて、冬は寒すぎるんすよ」
男性「一年中同じ服ですか?」
男「まあ、それもまだ我慢できるんすけどね、ただ」
男性「ただ……?」
男「余りにもダサすぎるんですよ。なんか、ピカピカしてて」
男性「……え?」
男「もう、その服見るだけで、仕事が嫌になりますね。」
男性「そんなこともありますか」
男「今は持ってないけど、見たら納得してくれると思いますよ、きっと。」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 00:02:15.82 ID:2D6AI7veO
男性「なるほど…… ですが、すぐに辞める気はない、と?」
男「途中の仕事をほっぽりだすのは気が引けるし、あと、一番の悩みどころは……」
男性「はい」
男「俺の会社は、会社の人たちは悪くないってところっすね」
男性「そうなんですか?」
男「はい、嫌な会社なら、迷惑なんか考えずに辞めるんすけど、みんな良い人で」
男性「急な仕事があったり、言いたくない言葉を言わされるのにですか?」
男「それも、実は、敵のせいなんですよ」
男性「敵?」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 00:05:13.76 ID:2D6AI7veO
男「ええ、ライバル会社みたいなのがあって、そいつが俺達を妨害するんですよ」
男性「そうですか」
男「で、そいつらが問題を起こして、俺らが出ざるを得なくなっちゃうんすよね、いつも。」
男性「それは、また……大変ですね」
男「先輩なんかは、この仕事に誇りを持ってて、愚痴の一つもいわないんすけど、俺にはそこまで誇りももてなくて、」
男性「そうですか」
男「長々と愚痴ってすんません」
男性「いえいえ、人の話を聞くのは好きですから」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 00:08:13.50 ID:2D6AI7veO
男性「はい?」
男「仕事辞めようと思ったとき、どうやって立ち直ったんですか?」
男性「ああ、止めてくれる人がいたんですよ。ありがたいことにね」
男「そうっすか、えっと、何をやってるか聞いても?」
男性「近くで雑貨屋をやってますよ、よければいつか来て下さい」
男「是非、行きます、じゃあ、俺そろそろ帰りますね」
男性「はい、では」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 00:11:28.34 ID:2D6AI7veO
男「さあ、覚悟するでござるよ! エチゴヤン!」
男(こんな夜中に起こしやがって!)
敵「ま、待て、この小判をやろうじゃないか」
男「そんなもの、もらうわけないでござろう! くらえ、サムライスラッシュ!」
男(しかも真冬の夜だぞ! 金くらいで解決すると思うな!)
敵「ギャーーー!! 覚えておけよーー」
男「ふう、またつまらぬ物を切ってしまったでござる」
男(この決め台詞、思いっきりパクリじゃねえか! しかも、なんだよござるって!)
ドゴーーン!!
男「……ふう、終わったな。変身解除!」
男(ぴかぴかした袴に仮面って、どう考えても変質者だよな、俺)
男「やっぱり、転職するか……」
E N D
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 00:13:43.18 ID:2D6AI7veO
はい、二つ目終わり。
いよいよ人いないし、また違う話で出直そうかな
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 00:18:56.57 ID:USvKAG9n0
気にしないで良いんじゃね
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 00:33:29.01 ID:2D6AI7veO
よし、やっぱりそうします!
見てくれた方ありがとう!
代行の人、すぐ落としちゃってごめんなさい
なつかしいフラッシュもってきたなー
とか思って開いてみたら全然違ってがっかりした
前スレとかあるやつ?