37 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 21:35:08.12 ID:zAacElKOO
とびっきり可愛い洋服を来ていこう。
一番お気に入りの黒の服。
それとも爽やかな方がいいかな?
アクセサリーは何をつけていこう?
そんなチャラチャラしすぎてもダメかな?ネックレスだけがいいかな?
バックは何にしよう、ギコ君に可愛いって言われそうな物がいい!
(*^ー^)「明後日が待ちきれない!」
私は胸をドキドキさせながら、その日を過ごした。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 21:35:46.56 ID:yHR2CB4s0
しえしえ
39 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 21:39:02.37 ID:zAacElKOO
明後日。
(*^ー^)「ギコとデート、ギコとデート!」
私は朝から待ちきれなくて。
(*゚ー゚)「行ってきまーす!」
一時間前にはもう駅前に居た。
もちろんギコはいない。
さすがにこの時間には来ないだろう。
(*゚ー゚)「よしっ」
私はベンチに座って待つことにした。
40 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 21:44:34.73 ID:zAacElKOO
30分がたった。
(*゚ー゚)「まだ来ないなぁ〜」
まぁ、まださすがに来ないだろう。
私はイヤホンを耳につけ、音楽を聞きながら待つ事にする。
(*^ー^)「♪〜」
ギコ君が来たらなんて言おう。
早速電車に乗るか、それとも何か話す?
まだ映画までは時間はある、何をしよう?
41 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 21:48:47.44 ID:zAacElKOO
気がつくと待ち合わせ時間まで10分になっていた。
私は辺りを見回してみるが、まだギコは来ていないようだ。
(*゚ー゚)「………そりゃそうだよね」
待ち合わせ時間ギリギリに来るんだろう。
私はケータイのアプリで遊ぶ事にした。
(*゚ー゚)「テトリスって難しいよね」
独り言。なんか寂しい。
42 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 21:53:16.68 ID:zAacElKOO
(;゚ー゚)「あっ、また間違えた!」
もうダメだと思い、諦めてアプリを終了した。
ケータイのディスプレイを見ると待ち合わせ時間から15分も過ぎていた。
(*゚ー゚)「………遅いなぁ」
メールしてみようと思ったその時。
(,,゚Д゚)「よぉ、遅くなってゴメン」
(*゚ー゚)「ギコ!」
私が顔をあげると………
43 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 21:59:38.72 ID:zAacElKOO
(*゚∀゚)「しぃ!」
(;゚ー゚)「え?」
なんとギコの隣にはつーが。
(,,゚Д゚)「遅れて悪かった、コイツがなかなか来ないからさー」
(;゚ー゚)「な、なんでつーがいるの?」
(,,゚Д゚)「ん?俺が誘ったー。コイツの分も奢ってくれない?」
なんて無茶な。
失望感がこみあげてくる。
(* ー )「…………なんなの」
(,,゚Д゚)「え?」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:02:18.47 ID:g/WjAs4HO
つまらん
45 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 22:04:08.25 ID:zAacElKOO
(* ー )「…………考えてよ、バカ」
(,,゚Д゚)「え?」
(* ー )「ギコもつーも考えてよ。お金も無いしチケットも無いのに!」
(*゚∀゚)「え、あたしはギコが奢ってくれるって言ってたから」
(*;ー;)「バカ!私はなんでギコを誘ったんだと思う?二人とも鈍感だよっ!」
(,,゚Д゚)「あ……………」
(*;ー;)「もういい!二人とも知らない!」
私は駆け出した。
(,,゚Д゚)「おい!しぃ!?」
せっかく付けたネックレスが外れ、地面に落ちようとも。
私は走り続けた。
46 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 22:09:22.86 ID:zAacElKOO
(*;ー;)「ひっく、ひっく………」
ギコは最低だ。
鈍感で、意地悪だ。
でも………でも…………
(*;ー;)「私はギコを諦めきれないよぉ…………」
47 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 22:14:39.68 ID:zAacElKOO
なんで?なんで?
私はギコをさっき嫌いになったのに
ギコの事が頭から離れていかないのはなんで?
ギコの笑顔やギコとの思い出が
私の頭をよぎっていく。
私の頭の中で回想されていく。
(*;ー;)「苦しいよぉ………」
私は
ギコの事
好きだ
大好きだ
48 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 22:18:31.13 ID:zAacElKOO
(*;ー;)「ギコと………一緒にいたいよ」
(*;ー;)「ギコといつまでも一緒ににいたいよぅ」
(*;ー;)「私はギコの事が好きなんだよ」
(*;ー;)「何でギコは私の事を考えてくれないの?」
(*;ー;)「私はギコの事をこんなにも思ってるのに」
( )『貴方はあの人の事をこんなにも思ってるのに………』
しえ。
50 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 22:22:40.48 ID:zAacElKOO
(*;ー;)「ギコとどうすれば二人きりになれるの?」
( )『方法はあるよ、一つだけ』
(*;ー;)「何なの?教えて、教えてよぅ!」
( )『貴方はあの人………ギコを一人占めしたいの?』
(*;ー;)「私はギコを一人占めできるなら何をしてもいいよ!それほど彼を愛していた!」
(*;ー;)「彼の為なら死んでもいい、身を捧げてもいい!」
(*;ー;)「私は彼以外考えられない!」
………そう、それが答え。
私は彼を死ぬほど愛している。
( ー )「貴方は……私は死んでしまってもいいんだね」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:23:23.58 ID:LHkNAg+zP
やったー! 支援
52 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 22:25:01.55 ID:zAacElKOO
(*;ー;)「いいよ、いいよ!死んでもいいよ!」
( ー )「なら、ギコを殺せば自分のものになるじゃん」
(*;ー;)「あ…………」
そんな方法
考えて無かった
(*;ー;)「ギコを………殺しちゃえばいいんだ」
( ー )『ギコを私のものにしちゃえばいいんだ』
53 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 22:30:30.79 ID:zAacElKOO
( ー )『ここの近くの林に、ギコはいるよ。さぁ、急いで』
(*;ー;)「ありがとう………」
(*゚ー゚)「あれ?」
周りを見ても誰も居ない。
私は誰と会話していたの?
(*゚ー゚)「まぁいっか、とりあえず林に行こうかな」
54 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 22:35:31.74 ID:zAacElKOO
一度家に帰って、私はクローゼットからネクタイを取り出した。
昔、葬式にスカートが嫌だと言って、無理矢理男の子が着るスーツを着ていった時がある。
その時のネクタイがまだ残っていた。
後はカッターナイフを持って行く。
(*゚ー゚)「これでギコは私と一緒……、嬉しいな」
私は林に向かった。
55 :
◆D0UrVhP64o :2009/07/27(月) 22:42:15.67 ID:zAacElKOO
林に着くころにはもう夜だった。
駅から走った時にずっとたたずんでいたから、ギコはもう帰ったと思ったのに。
林の奥には、ギコの姿があった。
(,,゚Д゚)
(* ー )「………………」
56 :
◆D0UrVhP64o :2009/07/27(月) 22:44:59.76 ID:zAacElKOO
ギコ。
私はギコが好きだよ。
だから、私の為に死んでほしい。
私はギコの事を忘れないから。
(* ー )「ギコ君」
(,,゚Д゚)「この声は…………しぃ」
ギコ君が振り返った瞬間。
私は持っていたカッターでギコの腕を刺した。
鮮やかな血が目の前で舞った。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:46:00.14 ID:yHR2CB4s0
ちょっと目を離したらなんか怖い展開に
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:46:03.37 ID:7gSGhTYHO
さるよけ
59 :
◆D0UrVhP64o :2009/07/27(月) 22:48:46.12 ID:zAacElKOO
(,,;Д;)「痛っ!」
私はさらに刺す。
刺す、というより切るという表現の方がいいだろう。
否、滑らせるかもしれない。
(,,;Д;)「いってえええ!」
生あたたかいギコの血。
私はそのあたたかさを感じながら
ギコの腕を刺し続けた。
(,,;Д;)「痛い、痛い、いたあああああああ!」
(* ー )「…………」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:50:07.90 ID:HLerOse10
しえ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:50:17.85 ID:yHR2CB4s0
カッターの刃は凄く折れやすいから切る方が強いしえしえ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:50:42.56 ID:Sufs7Tn60
閲覧注意を誤解していた
63 :
◆D0UrVhP64o :2009/07/27(月) 22:52:25.60 ID:zAacElKOO
血が吹き出て
(,,;Д;)「おい…痛いっ、しぃ!やめて…くれ!ぐあっ」
カッターの刃がポキッと折れた時
すかさずギコの首にネクタイを巻いて
(,,;Д;)「……!?」
思いきり
(* ー )「ギコ……っ」
絞めた。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:54:58.20 ID:yHR2CB4s0
しめしめ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:56:14.24 ID:2smiqdo60
支援
66 :
◆D0UrVhP64o :2009/07/27(月) 22:56:58.58 ID:zAacElKOO
ギコはもがくが、私には抵抗できない。
(,,;Д;)「う………ぐっ」
ギリギリと締めるギコの首。
(* ー )「ギコ、私はギコの事、好きだよ」
(,, Д )「ぐ………っ」
(* ー )「私はつーに嫉妬しちゃった。貴方がつーをつれてきたからいけないんだ」
ギコはネクタイに手をかける。
しかしその手は震え、力は入らない。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 22:58:21.32 ID:yHR2CB4s0
ギコ助かれしえしえ
68 :
◆D0UrVhP64o :2009/07/27(月) 23:00:14.00 ID:zAacElKOO
(* ー )「だから……ギコを殺すね。もう、つーに取られないように」
その時、ギコの口から言葉が漏れた。
(,, Д )「だ い す き だ」
(* ー )「え?」
か細い、弱々しい声は
確かにそう聞こえた。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:02:33.73 ID:Sq9F0RH+O
おっ昨日だか一昨日にブーンがヤンデレのやつ書いた人だ!支援
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:04:38.34 ID:yHR2CB4s0
しえしえ
71 :
な……なんかトリ違ってる? ◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 23:04:49.82 ID:zAacElKOO
ギコはネクタイに伸ばしていた腕をダラリと垂らし、目を閉じた。
それはギコが死んだ事を表していた。
私の脳に、後悔という文字が走った。
(* ー )「……………」
(*;ー;)「あ…………あぁ………」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:05:52.14 ID:2smiqdo60
支援
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:06:27.69 ID:rZvMGt2E0
支援
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:07:24.36 ID:Sq9F0RH+O
ああ…またしても支援
75 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 23:07:37.54 ID:zAacElKOO
(*;ー;)「あれ……、何か違うよ!」
( ー )『よかったね、ギコは永遠に私のもの』
(*;ー;)「私はこんな事を望んでいたんじゃない、なにか間違ってるよ……」
( ー )『あれっ、どうしたの?一緒にいられるよ?』
(*;ー;)「何で私は気付かなかったの?こんな事をしても幸せは訪れないのに」
(*;ー;)「これは夢なんだよ、きっと……この夢から覚めたらギコとデートなんだよ。」
(*;ー;)「一緒に二人で映画館に行くの!」
76 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 23:09:52.25 ID:zAacElKOO
( ー )『……ならどんな事をしてもこれは夢だよね』
(*;ー;)「早く行きたい、夢から覚めて……」
( ー )『なら、早く覚ます方法を教えてあげようか』
(*;ー;)「教えて、教えて……」
( ー )『すぐ近くの川に橋から飛び込むの。ここら辺の川は水の流れが早いからすぐに目が覚めるよ』
(*;ー;)「ありがとう…………!」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:09:53.67 ID:Sq9F0RH+O
支援
78 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 23:12:25.66 ID:zAacElKOO
私は走った。
ギコを置いて。
(*;ー;)「すぐ戻るから、ギコ」
走って、走って。
(*;ー;)「夢から覚めたら告白するよ……」
夜の町を走って、川を見つけ。
(*;ー;)「今夢から覚めるよ!」
私は橋の柵を乗り越え
川に飛び込んだ。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:12:53.95 ID:Sq9F0RH+O
支援
80 :
プゲラウヒョー ◆fz/PUGE/so :2009/07/27(月) 23:12:55.87 ID:81AtmX0eO
こないだから乙です
81 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 23:13:49.70 ID:zAacElKOO
その時、私は気がついた。
ギコを殺すといいと言ったのは誰?
私に夢から覚めろと言ったのは誰?
誰なのか分からない………
これはもしかして全部
しい「だ ま さ れ た の ?」
私の意識はそこで途切れた。
私は………
死んだ。
第2話 END
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:15:15.55 ID:Sq9F0RH+O
しぃ最後惜しかったな
83 :
◆QJ3jmmsLlk :2009/07/27(月) 23:16:50.43 ID:zAacElKOO
ああもう欝だ
『』のつけ忘れ、最初からgdgdすぎて支援者が居なくなったり、最後にはトリがおかしくなり……
もう本当にすみません
次回投下は今回の反省を生かしてパソコンから投下するのて後一ヶ月後くらいかも
昨日からみてくださってた方、しえしえしてくださったIDyHR2CB4s0様、支援者様ありがとうございました!
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:18:29.83 ID:2smiqdo60
乙
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:19:31.02 ID:yHR2CB4s0
死んじゃっただと…
おつおつー
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙でした!次は1ヶ月後か…