「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 09:13:49.70 ID:pdoRyBWn0
ちくしょういつのまに落ちてたんだおはよう
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 09:19:09.91 ID:KeFAYrGe0
花子と寓話のテラーとは違うんですか
立てようと頑張ってみたら規制くらいましてん。
>>1さんお疲れ様です。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 09:36:46.15 ID:pdoRyBWn0
前スレはまだまとめられてないかな
落ちるの速いなちくしょう
夜中の1時まで起きてるんだったら保守の一つでも書きゃよかったよ…
深夜のはすぐ落ちたのか
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 09:49:05.68 ID:pdoRyBWn0
>>6と
>>7 の発言から推理するに、深夜の間に一度スレは「落ちた」
その後、再びスレがたったが速攻落ちた
そう言う事でファイナルアンサー?
0時過ぎに落ちる
次スレ00:46に立つ→01:50のレス6までは確認
04:00頃スレ見ると落ちてた
俺の視点だとこんな感じ
間みてないからも少し伸びてたのかもしれないけど
ふぁ、ファイナルアンサー!
チャララーン
ドドドドドド(ドラムロール)
11 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 10:25:29.00 ID:EhXWexLKO
教授&坊主「ごめんなさい」
会長「どういう経緯かはわかりませんが、犯罪行為だけは止めてください。契約した都市伝説が可哀想ですから」
時刻は21時、場所は坊主の借家にて、会長が騒ぎの元となった二人にお説教をしていた。
二人は会長の前で土下座の姿勢をキープ。
会「ちゃんと話せば“あんな事”にはならなかったと思いますが……あの店員さんには、犬に噛まれたと思ってもらうしかありませんね」
教授がノしたスーパーの店員さんは、他の店員に「気絶していた」と説明して引き渡した。
教授「面目ない…」
坊主「こ、コイツがオレのミートボールを横取りしようとしやがるから…!!」
教「はぁ? あの挽き肉を手に取ったのは俺の方が先だったろハゲ」
坊「──ハゲじゃねぇ! これは契約…愛情の証だ!!」
教「うるせぇハゲ。ツキツキの舞いでも踊ってろハゲ」
坊「ンだとこの白衣ヤロォ──」
会「握り潰したら、少しは大人しくなりますか?」
教授&坊主「ごめんなさい」
おはようございます。では早速ラジオ放送はーじまーるよー
〔天照と【月読の…〔【『東京』バックグラウンドパート10】〕…】ー!〕
〔さあ、10回目となりましたこのバックグラウンド、いつものようにこの『特設スタジオ』から堂々電波ジャックの生放送でお送りしてまーすっ!〕
【今回もいろいろあった…】
〔なんでも、マスターの妹さんも以前飼ってた小鳥を※されて同じような状態になった事があるんだって。猫にだけど〕
【てっきりロリコンかと思った…】
〔マスターは「俺はロリコンじゃないっ!!」って全否定してたしね。〕
〔という訳で、10回目の放送を記念致しまして、今回はスペシャルゲストをお呼びしておりますっ!〕
【どなたでしょうね・・・】
〔今回のスペシャルゲストはこの方ですっ!!〕
《はい、どうもー。》
〔早速お名前の方をお願い致しますっ!〕
《このたび新しくメンバーに加わることになりました、「ピー」こと櫛名田と申しますっ♪》
〔貴重な女性メンバーが増えてとっても嬉しいですっ!〕
【「ピー」で隠したのは実在した本人の名前を使うのは死者への冒涜と考えたから・・・】
〔ともあれ、これからよろしくお願いしますねっ♪〕
《よろしくお願いします。》
〔さあ、早速お手紙の紹介に行きましょうっ!P.N.「十七分割」さんからのお便りですっ!!〕
【ずいぶんとベタなP.N.ですね・・・サクシャハヤルキガアルンデショウカ】
〔「皆さんこんにちは。流れるプールでの一件も終わりほっと一息ついていますが、実は気になる事があるんです。〕
【何でしょうか…】
《気になりますね。》
〔というのも、前の放送で作者が「近々俺の学校での姿を明かす」とか言ってましたが、実際のところはどうなんですか?」だそうですっ!〕
【まあ、やっぱりというか…】
《私も高校に行ってみたかったなぁ…》
〔感傷に浸ってる場合じゃありませんよっ!この件に関しても作者からお便りをいただいておりますっ!〕
〔何々「学校生活については、メタな発言をいたしますとただ今制作に勤しんでいる真っ最中なので、もうしばらくお待ちください。〕
【メタ発言自重しろ作者…】
〔なお、学校内でも色々な人との絡みを実現させようと奮闘しております。しかし、今の季節は夏。時期的に考えて夏休みであるとし、学校生活は8/31まで書かないものとします。〕
【問題を先延ばしにしやがった…コノダメサクシャ】
〔しかしながら、夏休みならではのレジャーなどこの時期にしか書けないものもありますので、今はそちらの方を優先しようと思います。」だそうですっ!〕
《つまり、私達は今度海に行ったりするって事?》
【どうやらその様みたいですよ?】
〔夏はやっぱり海よねぇー!!〕
〔という訳で、いつものようにお送りしましたこのバックグラウンドですがっ!この番組ではリスナーからの質問をどしどし受け付けておりますっ!〕
【宛先は郵便番号×××‐×××× ××県「バックグラウンド」まで…】
《あんまり中の人を過労死させないでね?》
〔あなたのお便り、〔《【待ってまーす】》〕・・・】♪》!〕
〔ウミニイッタトキナニスル?〕
【ワタシハベツニナニモ・・・】
〔ジャアサ、ミンナノシンボクヲフカメルッテコトデビーチバレーシナイ?〕
《イイデスネソレ!ヤリマショウ!》
今は夏休みっ!!ならば思う存分遊ぶしかないじゃないかっ!という訳で数週間ぐらいはレジャー満載でお送りいたしますっ!
・・・ちくしょう、俺なんかまだ夏休みに入ってすらいねぇんだっつーの!休み前に試験とかマジだるいorz
握り潰すって・・・股関のミートボールがひゃんとするぜ
もうどれがだれだかわからないな
16 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 11:25:33.52 ID:EhXWexLKO
トミノ「………」
ジイィィィ
テケ子「な、なんですか?」
ト「……おおきい……」
テ「ふぇ?(フヨンフヨン)」
ト「お姉さん…これ、本物…?」
テ「えっ? …えぇと……たぶん…(タユンタユン)」
ト「あ、あの……触ってみてもいいですか?(モニュン)」
テ「ぇ──にゃぁっ!?」
ト「……いいなぁ……お兄ちゃんも、大きいお乳のほうが好きかなぁ……(モニュンモニュン)」
テ「ちょ…だめ…! お、“女の子同士”でこんなことぉ…!!」
ト「あ、下着つけてないんですね。……ノーブラでこのカタチ、ハリ、弾力……どれを取っても──」
トミ姉「──むかつくうぅぅぅ!!(ムギュムギュムギュムギューッ)」
テ「ッ…くぁ…! ちょ、ちょっとトミノちゃ…痛、痛たたたた!!」
姉「こうしてやる…搾ってやるぅ! あたしを差し置いて巨乳だなんて、生意気なのよウシ乳女ぁぁっ!!」
教授「──ウチの嫁さんになにしてんだ餓鬼ゃー!!」
にゃー
分からない人のための見分け方
「」→主人公または人間もしくは敵役
『』→十七分割される忙しい人
〔〕→お色気要因
【】→クーデレなロリっ子
〈〉→ヤンデレシスコン
《》→素直クールな元ロリっ子
後は皆様の想像力しだいで脳内再生されるはずっ!
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 12:14:59.12 ID:p6NkXJlmO
枕元に幼女こなかた・・・
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 12:15:37.60 ID:RfQPrv140
何かそんな漫画あったな
21 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 12:18:36.44 ID:EhXWexLKO
テケ子「教授さぁーん」
教授「よしよし」
トミ姉「放せ…放せぇ!! あの乳は敵なんだあぁぁぁぁっ!」
テ「ヒィッ!」
坊主「落ち着け落ち着こう落ち着くとき落ち着けば落ち着くなら」
教「慌ててねぇで、さっさとその餓鬼を止めねぇか!」
坊「わ、わかってるけどよぉ。……トミ姉、オレは小さい胸も好きだぜぇ?」
トミノ「──ほんとうっ!?」
坊「お、応」
ト「小さいどころか、まったく無くても好きになってくれるっ?」
坊「べつに、女はおっぱいが全てじゃねぇだろ? オレは外よりも、中身が大事だとおもうぜ」
姉「──だれもアンタの意見なんか訊いてないわよっ!!」
ガスッ
坊「ふぐぉっ…!!」
ト「えへへ……外より中身…外より中身……えへへへへ〜」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 12:31:39.57 ID:U/s+8D3o0
ただいまー
夜中に携帯から質問したけどそのまま落ちた、っていうね
お還りー
25 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 12:57:04.41 ID:EhXWexLKO
会長「ところで、」
居間にて、場が静まったのを見計らい、生徒会長が周囲を見渡す。
会「貴方、昨日私を襲った能力者ですよね?」
坊主が、ビクりと体を固まらせる。
教授「襲われた? …あの話してた『ネッシー』の契約者のことか?」
会「いえ、そちらは昨日私を助けてくれた方です。こちらが襲った方…『逢魔ヶ刻』の契約者さんかと」
冷たい視線が突き刺さる。
けれども、坊主は唇を噛んで堪えている。
会「負けた次の日にはもうバトルですか。思慮が足りないと言うか……よくもまぁ、契約した都市伝説をそんな消耗品のように扱えるものですね」
坊主「な──」
顔を上げた。
反論しようと、その考えは間違いであると。
少なくとも新たなパートナー、トミノの前では、そんな誤解は生みたくなかった。
だが、顔を上げた先に、トミノが立ちふさがっている。
まるで、その小さい体で、坊主を庇うかのように。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 13:29:56.42 ID:U/s+8D3o0
にこにこと、自分の胃痛の元が微笑んでいるのを見て
彼は、いつも通り、胃が痛むのを自覚した
…しかし、同時に
微かに感じる、違和感
その違和感の正体が何なのか、彼が思い当たるよりも、先に
「それで、何の用でしょうか?」
と、もう一人の青年が、口を開いた
「あのね、この間、スリーピーホロウと戦ってた人。あの人と、話がしたいんだけど」
自分の管轄である、「骨を溶かすコーラ」と契約している青年が、「かごめかごめ」と契約している青年と話がしたい、と
そう、自分に申し出てきた
彼が突然、そんな事を言ってきたのは、その「かごめかごめ」の契約者がスリーピーホロウとの戦いに苦戦し、彼がそのヘルプとして呼び出されて、一週間もたたない頃だった
…思えば、もっと早く違和感を感じるべきだったのだ
何故、それに気付けなかったのか
他人へのヘルプの要請など、いつも面倒だと渋るくせに…相手が「スリーピーホロウ」であると聞いて、態度を変えた
しかし、いざ、スリーピーホロウと向き合うと…いつも通りの態度に、戻って
あれは、一体何だったのか?
そして、ヘルプに行く直前、彼が呟いた言葉が、脳裏にこびりつく
27 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/07/26(日) 13:35:55.80 ID:U/s+8D3o0
「ねぇ、その都市伝説、って………首を、切り落としてくるんだよ、ね?」
「………っ」
ぞくり
背筋を走りぬける悪寒
あの時の、青年の表情は、いつもと同じ笑顔のはずだったが……
だが、その笑顔の裏に、何か底なしに深い、闇のようなものを感じたような気がした
そして…今、青年が浮かべている笑顔が
あの時の笑顔と、全く同じように、思えて
「うん、ちょっとね、聞きたい事があって」
にこにこと笑い、青年は「かごめかごめ」の契約者に、そう言っている
……何かあった時に備え、一応、自分も傍で待機はしているが
が、その「何か」があった時、自分にできる事など、あるのか?
………あるはずがない、自分には、それだけの力などないのだから
だから、自分が危惧する「何か」が起こってしまった時は、自分の命が消える覚悟をするしかないのだ
「あのね、君の能力、首を切り落としちゃうんだよね?」
「そうですけど」
「それじゃあ、さ」
ざわり
今度は背筋だけではなく、体中を悪寒が駆け抜けた
逃げろ、と元人間の本能が告げる
…それでも、自分はこの場を離れる訳にはいかないのだ
28 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/07/26(日) 13:42:19.69 ID:U/s+8D3o0
「君は……その能力で、9年前にどこかの夫婦を殺した事は、ある?」
いつも通りの笑顔で
いつも通りの口調で、発されたはずの言葉
だと言うのに、何故、こんなにも
言葉の裏に、どす黒い闇が広がっている?
「それは、都市伝説の契約者相手の話ですか?それとも、普通の人相手で?」
「ん、どっちでもいいや。とりあえず…殺した覚えは、あるかな?」
にこにこと
青年は、いつも通り微笑んでいる
そう、あまりにも、表向きはいつも通り
それが逆に、酷く無気味に思えた
「…いえ、ありませんよ。別々の日に倒した相手が、夫婦だったならわかりませんが」
「…………そう」
−−−−−すぅ、と
急速に、張り詰めていた空気が、元に戻っていく
一瞬、青年が、酷く残念そうな表情を浮かべたように見えたのは、気のせいか
「うん、わかった。ありがとう。それが聞きたかっただけなんだ」
それじゃあね、とにこにこ笑って、青年はこの場を立ち去っていった
…どぉっ、と疲れが押し寄せてくる
あぁ、まったく
キリキリと、胃が痛む
ん?どっかで黒服さんからかごめかごめの青年に話し相手変わった?
30 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/07/26(日) 13:48:59.70 ID:U/s+8D3o0
「…突然、お呼びして申し訳ありませんでした」
「いえ、いいんですけど…」
困惑した様子の「かごめかごめ」の契約者相手に、彼は苦笑してみせた
彼も、たったこれだけのことを聞かれる為に呼び出されたのでは、いい迷惑だったろうに
お詫びに、ここの食事代は全て自分が持つとするか
…あの青年も、代金払わないで出て行ったし
「…彼、昔何かあったんですか?」
「さぁ…私も、あの青年に関わりだしたのは、つい最近からですので」
…9年前
彼はそう言った
そして、「首を切り落とす」能力の都市伝説相手に、こだわりがあるように見えた
まるで、何か恨みでも抱いているような
(…そう言えば、彼は両親と死別していたな)
それは、確か…彼と、双子の兄が大学受験に合格した日
あの双子にとって喜ばしい日になるはずだったその日に、二人は両親を一度に亡くしている
両親の死亡原因については、そこまでは調べていなかったが…
(…これは、調べておいた方が良さそうだ)
何か、あの胃痛の種が、また騒ぎを起こす前に、何かしら対策を考えた方がいい
そうでなければ、また厄介な事が起こる
そう、彼は確信した
「…とにかく、ご迷惑かけました。ここの食費は私が持ちますので、なんでもご注文ください」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 13:49:18.01 ID:p6NkXJlmO
会話してたのはずっと青年二人じゃない?
32 :
ある組織の構成員の憂鬱:2009/07/26(日) 13:51:51.62 ID:U/s+8D3o0
「それはありがたいですけど……ここの料理、頼んだ人が倒れたりとか倒れたりとかした事は」
「ここはそんなデンジャーな店ではありませんので、ご安心を」
何かトラウマでもある様子の「かごめかごめ」の契約者にそう告げると、良かった、とほっとして
…が、ハンバーグと言いかけて一瞬顔を青ざめて別の物を注文したのには、やはり何か嫌な思い出でもあったのだろうか
そんな目の前の光景に少し和みながらも、彼は胃痛がまだ引いていかない事を自覚していたのだった
fin
>>29>>31 わかりにくくて申し訳ない
ヤンデレが話していた相手は最初から「かごめかごめ」の契約者さんです
「かごめかごめ」の作者様に土下座!!!
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 13:59:23.14 ID:p6NkXJlmO
そういえばそんなトラウマ事件あったなwww
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 14:06:15.71 ID:U/s+8D3o0
でも、店長だって…店長だって、お客さんが倒れない料理だってちゃんと作ってくれると信じている
ハンバーグ爺は倒れなかったじゃないか、落ち込んだけど
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 14:18:27.01 ID:p6NkXJlmO
確かに最初の頃はまだこんな感じではなかった。
いつの間に・・・
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 14:31:44.61 ID:U/s+8D3o0
>>35 ネタとして、どんどん大袈裟にパワーアップしていっただけさ
普通の料理シーンを書いて補っていけばきっと大丈夫
うん、俺も料理凶悪化の一旦を担ってしまった責任もって店長の普通の料理考えておこう
そのうち元気の出るコンソメスープとか出そうでこわい
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 14:50:27.25 ID:U/s+8D3o0
>>37 それなんてドーピングコンソメスープwwww
39 :
沼と夢と……:2009/07/26(日) 15:19:45.63 ID:Ke98OANv0
早朝
学校町と呼ばれている市の隣に位置する町
眼前には霧深い沼
わたしは家族を起こさない様、4時前にコッソリと起きだし
自転車で沼まで来ていた
噂──都市伝説──
わたしは以前、都市伝説がらみの事件に巻き込まれた事があった
だから、噂には敏感になっていたのかもしれない
危険なものから身を守る為、不用意に近寄らない為
そう思っていたはずなのに……
今、わたしはこうして
噂のモデルとなった沼に来ていた───来てしまっていた
どこか惹きつけられるものがあった
判らない
何に惹きつけられたのか
また、以前の様にこころの隙を突かれているのかもしれない
でも、わたしは来てしまった
40 :
沼と夢と……:2009/07/26(日) 15:27:50.55 ID:Ke98OANv0
沼は静寂に包まれている
辺りは桜の木に覆われ、大きな通りからは距離がある
何かが出そうだった……そう思わせるには十分な雰囲気
だが、何も起こらない
何も出はしない
沼の周りを一周してみるが、やはり何もなかった
そうか、ただの噂なのだ
ホッとしている
反面
どこかがっかりしてもいた
家に帰ろう
ただの噂と確認できただけでも収穫があったといえるのだから
帰宅する
時計を確認すると5時半だった
まだ、家族は夢の中
少し疲れている
もう夏休みだし、時間は十二分にある
また眠ろう
学校で聞いた噂を思い出しながら……
夢におちていく
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 15:30:42.21 ID:p6NkXJlmO
支援。
42 :
沼と夢と……:2009/07/26(日) 15:32:12.35 ID:Ke98OANv0
学校で、ある都市伝説を聞いた
ある沼に行くと、若い日本兵の霊が現れる
「今、日本は平和かい?」
と尋ねられ
「はい」
と答えると
「……良かった、我々の死は無駄ではなかった」
そう笑顔で返した彼の後ろ、沼の上にたくさんの兵士の姿があったという
だが、回答者の態度や心に歪みがみられた場合には……
そういう話だ
最初は、今の日本人に対するメッセージ性を多分に含んだ
作り話だと思っていた
だが、気になってしまった
確認せずにはいられない
どこか他の噂話とは違う……そう感じたのだ
43 :
沼と夢と……:2009/07/26(日) 15:39:28.21 ID:Ke98OANv0
私は眠っている──これは夢だ──と自覚している
眼前には沼
───以前にも感じたことのある様な不思議な感覚
沼から何かが浮かび上がる気配
そこには、枯れ草色の軍服を着た若者が立っている
───20代後半だろうか、高校生の自分よりは年上だろう
腰には刀を佩(は)いている
───軍刀というものだろうか、サーベルにしては太さがある
鋭い眼光
───その瞳はどこか憂いを帯びている様にも見えた
一陣の風が水面を吹き抜け
桜の花びらが舞う───幻視
軍服の左袖が揺れ、はためく
左腕が───ない
44 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 15:40:15.61 ID:EhXWexLKO
トミノ「お兄ちゃんを、責めないであげてください」
その場にいる全員からの視線に怯えているのか、すこし震えた様子の声で、言った。
ト「結果的に“お姉さんは助かったから良いじゃないか”って言うんじゃないです。『都市伝説』を襲うのは『契約した都市伝説』のサガに近いものだから、許してください」
頭を、下げる。
ト「お願いします」
面と向かって謝られた会長には、なぜこの子供が目の前の坊主男をこれ程までに庇うのか、理解できなかった。
昨日、逢魔ヶ刻が倒されるとき、男はこの子供を出さなかった。あの場面でこの男が総力を出さないはずがないから、きっとこの子供とは、その後に契約したのだろう。
──昨日今日の間なのに、何故これほど都市伝説に愛されるのか、わからなかった。
会長は、深く、ため息を吐く。
会長「……もう、怒っていません。ですから、頭を上げなさい」
優しく声をかけて肩に手を置いてやると、恐る恐る上げた子供の顔が、パッと咲いた。
45 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 15:43:25.94 ID:EhXWexLKO
トミノ「ありがとうお姉さーん!」
ギュウゥッ
会長「あ…こ、こらっ、急に抱きついたりするんじゃありません」
ト「えへへ〜、ほんとうにありがとうだよお姉さん〜」
ギュウギュウ
トミ姉「ふんっ、その器の大きさと胸の小ささは褒めてあげるわ、光栄に思いなさい」
会「──で、このムカつくくらいに尊大な二重人格者は、いったいどこの都市伝説なんでしょうか」
ギリギリギリ…
ト「…お、お姉さん…あたま、あたま痛いよぉ〜……」
46 :
沼と夢と……:2009/07/26(日) 15:46:28.52 ID:Ke98OANv0
「お嬢さん、ひとつ尋ねたい事があるのだが……よろしいだろうか?」
わたしは冷静だった───自分でも内心で驚くほどに
「はい、構いません」
「ありがとう……今の日本は平和だろうか?」
迷う、どう答えるべきなのか
「……世界的にみれば平和だと思います」
「そうか……平和……なのだな」
「ですが……きっと貴方が理想とした平和とは違うと思います
「……ワタシの理想とは違う?」
「毎日の様に悲しい出来事が起きています」
「毎日……悲しい事が?」
「ええ」
わたしは、今の日本について出来る限り客観的に説明した
もちろん、上手く説明できたとはいえない
「我々は……我々の死は……」
「……豊かさが、人を変えてしまったのかもしれません」
「ワタシは無力だ……今のままでは誰一人救えない」
「それは……わたしも同じ気持ちです」
「……くッ!」
ガチャリと軍刀が音を立てる
彼はその場に崩れ落ちていた
無力感がそうさせたのか
単純に力が失われつつあるのか
47 :
沼と夢と……:2009/07/26(日) 15:53:42.78 ID:Ke98OANv0
「あ!あの……もし良かったら、わたしと契約してくれませんか?」
肩を貸し助け起こす
「契約……お嬢さん、貴女は何故それを?」
「以前に都市伝説と契約した事があります」
「そうか……だが……」
「わたしには守ってあげたい人たちがいるんです お願いします」
彼らのことを思う
恩人であり、敬愛する彼らのことを……
今までは大丈夫だった
けど、これからの保証があるワケでは無い
彼らの置かれた状況は、決して楽観視できるものではない
と、わたしはそう思う
いざという時の為に
守り抜ける力が欲しい!
「お嬢さん……キミはとても綺麗な目をしているな」
彼は片膝を立て
軍刀を右手にとり、わたしの前に突き出す
「貴女の護りとなる事を、この刀に誓おう」
彼の手をとる
「わたしも、貴方が失望しない様に生きる事を誓います」
48 :
沼と夢と……:2009/07/26(日) 15:59:53.06 ID:Ke98OANv0
「あの……それで、貴方のお名前は?」
彼は立ち上がり
「そうか、まだ名を名乗っていなかったな……失礼した」
そう云って頭を下げる
ザッ!! という音と共に両脚を揃え、敬礼する
「名はカシマ、同胞には隻腕のカシマと呼ばれている」
「?! カシマ……さん?」
まさか……再びこの名を聞く事になろうとは
あまつさえ、契約する事になろうとは思いもしなかった
そして
どうしてこの噂に惹かれたのか……
やっと判った気がする
「お嬢さんの名は何と?」
「サチです 碓氷(うすい) サチ」
「ふむ……中々に興味深い名だな」
そう云って、彼は楽しげに笑った
49 :
沼と夢と……:2009/07/26(日) 16:02:08.39 ID:Ke98OANv0
今度は大丈夫
あの時のカシマさんが
わたしの"奪いたい"という気持ちに同調した様に
この隻腕のカシマさんは
わたしの"守りたい"という気持ちに同調してくれている
今のわたしの心には、守りたいものがある
これを失わない限り
わたしは大丈夫
再び、一陣の風が吹き抜ける
桜の花びらが舞う───幻視
美しい桜の吹雪が消えると
カシマさんの姿も、既に消えていた
安堵の中
わたしは再び深い眠りにおちていくのを感じた
── fin ──
50 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 16:02:14.85 ID:EhXWexLKO
教授「…つまり、“トミノの地獄”って『伝承の都市伝説』が、人格を与えられて実体化したのがお前ってわけか」
トミノ「はい! ぼくトミノって言います、将来の夢はお兄ちゃんのお嫁さんです! よろしくお願いします!」
テケ子「はいっ。ご丁寧にありがとうございます」
トミ姉「──あたしは、“トミノの中に入ってる”トミノの姉よ。…なんかもう面倒くさいからトミ姉って呼びなさい」
坊主「契約者だけが呼べる特権じゃなかったのかよぉ!?」
姉「うっさいわね、誰もそんなこと言ってないでしょーが。…これだから童貞ってやつは」
坊「なんで知ってるんだよぉぉ!!」
会長「それでえぇと……ルミ姉さん?」
姉「──だぁれが10パーセントオフだぁぁぁぁぁ!!!」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 16:13:25.92 ID:p6NkXJlmO
坊主落ち着けwかまかけだwww
52 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 16:14:59.17 ID:EhXWexLKO
会長「あ、失礼しました。つい似ていたので」
教授「いやわざとだろ」
会「それで、先ほどの私への侮辱についてですが…」
トミ姉「ペタンコってこと? べっつに恥じることはないわよ、このあたしだって育ってないんだから、あんたの胸が育つはずないのよ」
教「ちょっとまて、その理屈はおかしい」
坊主「じゃあ他に乳がデッカいやつはなんなんだよ。しかもその体はトミノのだろ」
姉「あたしよりも胸が大きいやつ? ンなのは牛よ! ホルスタインよ! …それにこれはトミノの体、イコールであたしの体なの! おわかり!?」
テケ子「い、言いながら胸をつつかないでくださいぃ〜」
教「…おい、坊主」
坊「なにも言わないでくれ。あとでキツく言っておくから」
姉「世界はあたしを中心に回ってるのよ! ぐぉっほっほっほっほ!!」
会「この上なく下品な笑い方ですこと」
53 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 16:27:40.61 ID:EhXWexLKO
テケ子「じゃあ改めまして、『幽霊の都市伝説』をやらせていただいてます、“テケテケ”のテケ子です。よろしくお願いします」
トミ姉「サセ子? ずいぶん下品な名前ね、そのウシ乳にぴったりだわ」
坊主「いいからぁ、オマエは黙ってようなぁ」
トミノ「…えっ、えっと、さっきはごめんね?」
テ「あ…ううん。“女の子同士”ですし、気にしてないですから」
ト「あ、ぼく男の…」
坊「ん〜、とりあえずトミノも黙っておこうなぁ〜。……男の子だってバレたらあの白衣に*されかねねぇ……」
テ「?」
ト「あ…う……と、とにかく! よろしくね、テケちゃんっ!」
テ「はいっ! よろしくお願いしますね、トミちゃんっ!」
教授「……微笑ましいな」
会長「えぇ、本当に」
ぬーん
前スレもあっただと
urlくれ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 17:53:15.93 ID:Ke98OANv0
トンクス、じゃぁ前スレは無かった事にします
前々スレは今まとめ中
コテ付けないで潜伏してる人の炙り出しが難しスグル
やらないという手が(ry
カシマって……軍神か!?
60 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 18:25:38.12 ID:EhXWexLKO
テケ子「打ち解けたところで、今日の晩ごはんはみんなで湯豆腐を食べましょう!」
坊主「おっ、マジかよマジかよマージジルマジンガ」
トミノ「ゆどうふ?」
教授「鍋だ鍋。みんなで一緒に、楽しく食べようって言ってるんだよ」
ト「! ゆどうふ!」
会長「…お小言を言っていたはずなのに……」
教「まぁまぁ、みんな反省してるからさ。…お前は? 食べてくのか?」
会「いえ、私はもう済ませているので。…それに、そろそろ帰らないとお父さんが私を捜して火の中水の中草の中、女の子のスカートの中を捜して町中を走り回りそうなので」
ト「え……お姉さん、帰っちゃうの…?」
会「ごめんなさい。機会があったら、またね?」
ト「……うん…また、ね」
会「──それでは、私は失礼します。…重ねて言いますが、もう昨日のことは気にしていませんので、貴方がたもどうかお気になさらずに」
言い残して、会長は坊主宅をあとにした。
61 :
喫茶ルーモア:2009/07/26(日) 18:44:08.18 ID:Ke98OANv0
>>59 >カシマって……軍神か!?
戦場で手足を失う様な怪我をした傷痍軍人は
軍神と称られていた事がある
そういった意味で言えば確かに軍神といえる
しかし
鹿島神宮の祭神・タケミカヅチ=軍神とは関係ありません
尚
この都市伝説や鹿島神宮関連の話との関連性は不明だが
軍神・カシマというキャラクターとは無関係です
(そういうラノベか何かがあるらしいけど読んだ事はないデース)
>>61 おk、把握
軍人さん(特に戦場経験者)は優しいイメージがあるが、まさかのアレなひとの可能性も捨てがたい……
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 18:53:20.69 ID:OuUBvUeqO
ジャンプの読み切りで同じような設定があったね。赤マントのやつで
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 19:05:02.13 ID:EhXWexLKO
>>57 いつもいつも、本当にお疲れ様です。
あなたのお陰で、今日も自分は続きが書けます。
以前に書いていたのも含め、自分の書いていたものがまとめられているのは本当に嬉しいですし、助かります。
心からありがとうございます。
65 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 19:25:58.65 ID:EhXWexLKO
テケ子「さぁーてみなさん、お鍋が煮えてきましたよーっ」
坊主「ヒョオォォォォッ!」
トミノ「わーいっ!」
トミ姉「ま、まぁ、香りはいいんじゃないかしらっ?」
PiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPi…
教授「ん? …ったく、こんな時間に誰だよ。──すまんテケ子、おろすぞ」
テ「あ、はい」
電話に出るために、担いでいたテケ子をおろし、画面に映る着信の相手をみた。
教「……なんだ、ホストか」
おもむろに、着信を繋いぐ。
教「あぁもしもし、なんの用だいきなり──」
『うふふ、わたしメリー。いま、あなたはどこにいるのかしら?』
教「──知り合いの家」
『あら、いつものお家じゃありませんの? 不思議ですわ』
教「あー、とりあえず来るなら来い。こっちは飯時だ」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 19:41:02.23 ID:LZ4VT2Tj0
ただいま
67 :
古きもの:2009/07/26(日) 19:55:21.88 ID:ayc8rg0D0
「――ほう、またこわっぱが生まれよったとな?」
和服を着た老人だった。
細身ながら生気を感じさせる体躯を真っ直ぐ伸ばし、携帯電話に相好を崩している。
「……ほう、学校の体育館。まあ……どこぞの山奥よりはましじゃな。
良かろうて。行くさ、すぐにな」
うなずき、老人は通話を切った。携帯電話を袂にしまうと、正面を向いたまま声を上げる。
「のうよ、我が共」
周囲に彼以外の人影はなく、返事もなかった。
ぽん、ぽーん。
ボールの跳ねる音。
深夜の体育館、バスケットボールがひとりでに跳ねている。
「――かんらかんら。こりゃあまた、ありがちじゃの」
枯れた声が響き渡った。いつしか入口に立っていた老人の声。
「さしずめ『バスケットボール好きだったが、不慮の事故で死んでしまった少年の霊』と言うたところか」
老人は、跳ねるボールの少し上を見て言った。誰もいなかったその場所に、うすぼんやりとした人影が
現れる。
ゼッケンをつけた少年。しかし、その輪郭はぶれて分かりづらい。
「未だ"あいでんてぃてぃ"も曖昧な、ひよっ子か。己の姿も正確に固定できんとは、情けないのぉ」
はっきりと、体育館に漂う気配が変わった。曖昧な少年の姿よりも明確な、怒気。
同時、バスケットボールのバウンドの速度が上がっていく。ぽんぽんからダンダン、そして、ダダダダ。
「ほほっ、一丁前に怒りよったわ」
老人の言葉と同時、恐ろしい勢いでドリブルを始めた少年が突進してきた。ボールが猛牛の蹄の如く床を叩き、
老人に迫る。
69 :
古きもの:2009/07/26(日) 19:58:09.07 ID:ayc8rg0D0
「おお、恐ろしや恐ろしや。――まあ、まんじゅうの方が怖いがの」
軽口を叩きながらも、老人は身をひるがえして逃げ出した。体育館を出て、夜闇を走る。追走するボール。
ドリブル中とはいえ、バスケ少年の都市伝説。その速度は並大抵のものではない。
「ほれほれどうした? このおいぼれ一人抜けんようでは、"えぬびぃえい"など夢また夢ぞ?」
しかし、老人は健脚だった。翻る和服の下から猿股をのぞかせながら、少年に追いつかれぬ速度で疾走する。
ぶれた輪郭で、少年は顔をゆがめた。全速力らしい。だが両者の距離は縮まらず、暗闇の追走劇は続く。
「ほっ!!」
突然、老人が飛びあがった。天狗のように宙を舞う。
一瞬の不意打ちに、少年の対応が遅れた刹那。
激突音が響いた。
老人の眼前にはコンクリート壁があった。そこに飛び乗った彼とは異なり、少年の持ったボールは
正面から衝突した。
「かんらかんら、愉快愉快!」
壁の上に着地した老人は、壁面にめりこんだボールを見下ろして笑う。ボールが再び動き出す前に、向こう側へと
飛び降りる。
そこは、プールサイドだった。
季節がら、まだ換えられていない水は藻やゴミで黒く、沼のように底は見えない。
老人がそれを眺め、ふむふむと満足そうにしていると、ようやく少年とボールが壁を飛び越えてきた。
両者の距離数メートル。そこで初めて、老人は逃げるのをやめた。
「――今日は、簡単じゃったのう……」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 19:59:37.31 ID:LZ4VT2Tj0
古きものという単語にて、某SAN値がガリガリ削れるやつを思い出したのは俺だけでいい支援
窓に……!
窓にっ……!!
古きものといったら九十九神しか・・・
73 :
古きもの:2009/07/26(日) 20:00:16.91 ID:ayc8rg0D0
袂から扇子を取り出し、ぱたぱたと扇ぐ。もう勝利したと言わんばかりの態度に、少年の眼光が鋭くなる。
再び、ボールの跳ねる速度が増加し始めた。
「しかし――」
悠然とその姿を眺める老人は、閉じた扇でボールを指した。
「それだけ酷使しても痛まん球というのは、いささか物珍しいのぉ。欲しくなるわ。――のぅ?」
それは、少年に向かって呼びかけられた言葉ではない。しかし、その場に彼と老人以外の存在はない。
はずだった。
"――置いてけ"
突如暗闇に、恐ろしげな声が響いた。
老人のものではない。無論、少年のものでも。
刹那だった。
消えた。少年のもとから、ボールが。
「ほ。なんじゃ、球自体はそこいらの品か……」
消えたはずのボールを、老人が掴んでいた。
少年の霊の、驚愕する気配。
「――要らん」
老人は、ゴミでも捨てるように、無造作にボールを放った。
激しい気配が少年の体から吹き出る。
ボールを失った彼は、それでも怒りを武器に老人目がけ襲いかかる。
74 :
古きもの:2009/07/26(日) 20:01:11.93 ID:ayc8rg0D0
"――置いてけ"
再び降りかかる声。しかし、少年は動きを止めない。すでにバスケットボールは手元にはない。
もう、獲られるものなど――
次の瞬間、プールから出現した巨大な手が彼を鷲掴み、水中へ引きずり込んだ。
水しぶきとともに、波打つ水面。彼の手が、足が、一瞬で闇のような水に飲み込まれる。
老人は、それをのんびりと眺めた。
水底から、泡がいくつか上がってくる。
だが、それだけ。
少年は、上がってこない。
やがて泡もなくなり、水面は再び静けさを取り戻し始める。
もはやこの場に、動く者は老人だけだった。
「――かんらかんら」
満足げに笑った老人は、再び扇を広げ、ぱたぱたと仰いだ。
何も変化を起こさなくなったプールに労うが如き顔を向け、一仕事を終えた充足感を吐き出すように。
「ここらで一杯、お茶が怖い」
つぶやいて、また笑った。
終わり
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 20:04:39.99 ID:LZ4VT2Tj0
ーーー!!
おいてけ堀かーーーっ!?
由緒正しき、江戸の時代より続く都市伝説きたーーーーー!!
乙でした!
おいてけ掘だとは思わなんだ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 20:05:38.74 ID:ayc8rg0D0
投下終了
支援トンクス
タイトルは老人と都市伝説の歳のとりっぷりを意味してたってことで
ってことは爺さんも実はすごい年?
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 20:09:45.34 ID:ayc8rg0D0
>>78 あ、いや、普通の70〜80くらいの老人だけど、まあ他の能力者たちよりは年取ってるかな、って。
少女のみはあるが、老人のみ対象の都市伝説ってないかな。
81 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 20:14:15.95 ID:EhXWexLKO
ホスト「おまっとさんでございましたー!」
突然に開け放たれた居間の戸に、皆の視線が集中する。
そこに居たのは、その戸を開け放ったのは、人形を腕に抱いた白いスーツ姿の男。
教授「お、来たな」
メリーちゃん「はぁいキョージュ、あいかわらず暑そうな恰好ですわねっ」
テケ子「…め、め、め……」
2人が来ることを知らなかったテケ子が、驚いた様子で目と口をパクパクさせている。
だがそれ以上に驚いているのは、その後ろにいる坊主だ。
テ「メリーちゃん!」
メ「はぁいテケ子さん。あいかわらず立派なお乳ですわねっ」
ムニョンムニョン
テ「──ど、どうしてみなさん私の胸ばっかり話題にするんですかぁ!!」
トミノ「おっきぃお乳って、誇っていいと思うよ!」
メ「あら、はじめまして。『都市伝説』の方かしら?」
ト「トミノって言います! よろしくお願いします!」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 20:16:20.22 ID:GWuXhuVMO
姥捨山なんかでいんじゃね
実在してるが
>>80 老人にはかかりづらい新インフルエンザとか
そこのおじいさん
横断歩道を渡るのですか
私がおんぶしてあげますよ
テクテクテク ポイッ
85 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 20:26:15.81 ID:Prr8ayZU0
前回までのあらすじ
夜2人で散歩してたら首無しライダーに遭遇。男がレースすることになったとさ。
クビさん「この先は短いワインディングロードになっている。そこに俺たちが立てた目印が有るから、そこをターンして
ココに戻ってくる。おk?」
男「把握した。」
アイドリング音が響く。スタート位置にバイクを並べる。
花「首輪取れるような事になったら流すわよ。」
正直、返す言葉が無い。首さんの子分がスタートのカウントダウンをする。
子「カウントいくぞー。5・4・3・2・1…」
全身が緊張する。
子「GO!!」
轟音をとどろかせて加速する二台のバイク。俺とクビさんのバトルは始まった。
86 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 20:28:18.40 ID:Prr8ayZU0
排気音が遠ざかっていく。完全に聞こえなくなると首無しライダーの子分達が口を開く。
子「あの男、何コーナーもつかな?」
子「漫画読んだだけでナナハンに乗るなんて馬鹿じゃねーのか?」
子「おねーさん綺麗だからきっとクビさんも見逃してくれるんじゃないかな?」
子「大丈夫、俺達はよってたかってアンタを犯したりなんかしないから。」
2人が帰るのを首無しライダーの子分達(人間)とゴール地点で待っているのだが意外と普通な奴なのだ。
ここは一つ、試してみるか。
花「おはよーさーん 皆さん準備は良いですかー?」
子分達「「「はーい!」」」
花「いきますかー 元気ー!」
子分達「「「元気ー!」」」
花「勇気ー!」
子分達「「「勇気ー!」」」
花・子分達「「「「ポンポポンポポンキッキー!!!」」」」
花(悪い奴では無いようね)
87 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 20:31:11.94 ID:Prr8ayZU0
ところ変わって峠道。排気音を高らかに鳴らして走る二台のバイク。
自分でもビックリなハイペースでクビさんに追走することができている。
きっと本気ではないのかもしれないが、この時点でかなりの大健闘と言って良いだろう。
見よう見まね(漫画の)で、クランクケースを擦りながらコーナーを抜けていく。
すると、予想だにしない事態に陥る。
見通しの悪い中速コーナーの途中、コーナーがガケ崩れで塞がれている。
男(ヤバイ…でもどうせ止まれないならッ!)
負けてもコケても恐らく命は無い。なら、憧れのあの技を使ってみたいと思った。
ギリギリ一台分、コーナー外側のガードレールと土砂の間にあるスペースに突っ込む。
そして
男「ガードレールキックターン!!!」
その名の通り、ガードレールを蹴飛ばしてマシンの向きを変える。
何とかガケ崩れ部分を抜けたが、その先にはクビ無しライダーが待っていた。
クビさんは障害物を通り抜けたんだろう。これは勝ち目ないな。
止まっているクビさんの所にバイクを止める。
88 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 20:32:09.06 ID:Prr8ayZU0
クビさん「これじゃ興ざめだ…今日はもう止めにしよう。俺の負けで良い。」
俺は意外な反応に驚いた。クビさんは続ける。
クビさん「はじめて乗ったバイクであそこまでやられちゃ俺の負けみたいなもんだ。
それに俺はガケ崩れを都市伝説としての能力で通りぬけた。いわば逃げたんだ。
それをお前はキックターンで抜けやがった。度胸でも負けてたからな。」
男「あれは…」
クビさん「これをやっても、ちっとも速くない秘密の技だろ?」
男「クビさんも読んでたんですね。」
クビさん「当たり前だ。ありゃあバイク乗りのバイブルだぜ。
にしても、あれ読んだだけでここまでやるとは、恐れ入ったよ、良い才能だ。
うちのチームに入らないか?実はレース業界に知り合いがいてな、頑張り次第じゃプロでも通用すると思うんだが。」
俺は首を横に振った。確かに自分の潜在能力には驚いたし、我ながら凄いと思うが
男「あいにく、俺のご主人様が綱を放してくれないんでね。」
と、首輪を指差して言った。
クビさん「そうだな。…じゃあ戻ろう。」
そうして、花子様達の待つスタート地点に向かった。
89 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 20:33:19.79 ID:Prr8ayZU0
その頃
花・子分「「「ジャカジャカジャン♪ジャカジャカジャン♪ジャカジャカジャカジャカジャン♪」」」
花・子分「「「イェイ☆」」」
花・子分「「「ジャカジャカジャン♪ジャカジャカジャン♪ジャカジャカジャカジャカジャンケンポーン♪」」」
子分「うおお!また負けた!!」「いよっしゃああ!勝ったぜえ!!」「くっそ、あいこかよ。」
花「それにしても遅いわね。もう30回はやってるわよ?」
子分「姐さん!来ましたよ!!」
子分「ヤケにゆっくりじゃねーか?」
ざわざわ
90 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 20:34:44.52 ID:Prr8ayZU0
2人がバイクを止めると首無しライダーの子分達が駆け寄っていく。私も親愛なる馬鹿犬に駆け寄る。
首無しライダーが言う。
クビさん「悔しいが俺の負けだ。」
子分達が騒然とするのをしずめて、経緯を話した。
クビさん「こんないろんな意味で馬鹿な奴は初めてだ。面白かったぜ。」
クビさん「さて、約束だ。何でもいう事を聞こう。」
その言葉には、私達が今まで戦った都市伝説のように消されることも含まれているようだった。
都市伝説としてその辺は分かっているようだ。子分達も察しているらしく、涙ぐむ者もいた。
花「どうするの?男…」
男「はい?今回は男が倒したようなもんだから、お前が決めなさい。」
男「うーん。そうだなぁ。」
91 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 20:38:36.10 ID:Prr8ayZU0
男「他人に迷惑かけないようにバイクを楽しんでくれれば良いかな?あと俺の無免許運転は内緒にしてくれれば良いや。」
まったくコイツは…あきれてしまう。優しいというか、良い意味で場違いだ。
予想外の言葉にボケっとしているクビさんと子分達。あれ?と戸惑う男。
じれったいので私が場を仕切る。
花「ほら、聞いたでしょ。わかったらさっさと行きなさい。私達の時間を邪魔しないで頂戴。」
子分「ありがとう姐さん!」「ありがとう!!」
口々に礼を言って去っていく子分達。最後に残ったクビさんは近寄ってきて男に言った。
クビさん「アドレス交換しよう。なにかあったら助けになろう。」
首が無いのにメールできるのか?と思っているうちに赤外線通信を済ませて去っていった。
彼らのバイクの音が聞こえなくなるまで男とそこに立っていた。
完全に音が聞こえなくなってから、私達は家に向かった。
92 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 20:39:22.57 ID:Prr8ayZU0
花「はっ!!大事なこと忘れたわ!」
男「な、なにか?」
花「赤外線通信よ!私、メイドからケータイ貰って、赤外線通信に憧れてたのよ。
あの時クビさんと赤外線したかったのに…残念だわ。」
男「意外と可愛い憧れをお持ちで。帰ったらやりましょうよ。」
花「意外ととか、馬鹿にしないで!まったく…」
花「ああ!男のが入ってくるわ…あっ、もっと早くしなさい!!」
男「誤解を招くような表現を…通信速度なんてこんなもんですよ。」
これからメールの打ち方とか教えることになるんだろうなあ、と思った。
首無しライダーとレース、おわり
お目汚し失礼いたしやした
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 20:49:51.24 ID:LZ4VT2Tj0
花子様乙でしたー!!
クビさんいい人(都市伝説)ww
最後にセリフだけ聞いたら最大限に誤解を招く言葉がwww
確かに誤解招くww
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 21:12:23.57 ID:uZaUlWZ+O
ag
96 :
教授とテケ子:2009/07/26(日) 21:15:44.35 ID:EhXWexLKO
教授「よう、意外と早かったな」
ホスト「早いって…もう2ヶ月近く経っとんのやから、そんなに早くもないやろ」
教「もうメリーの傷はいいのか?」
ホ「だいたいな。外傷は完治、あとは中の…心の傷や」
教「……なにかあったのか?」
ホ「ほれ、口裂けにやられたとき、服まで一緒にやられたやろ? アレが思いのほかダメージデカかったみたいでなー」
教「……心配してそんした」
やれやれとため息を吐く教授の横、凄まじい“歯軋り”が耳に届いた。
坊主「……白スーツ……テメェェェェ…!!」
ホ「うん? ……おまえ、まさか……No.4か? 大阪の店の、No.4だったヤツか!?」
意外な人物の登場に驚きすぎて、ホスト一歩後退ってしまう。
坊「わかってんじゃねぇか。……そうだよ、昔テメェが偽善心から助けたことでツレを亡くした、元No.4様だよぉ!!」
テケ子「お鍋のまえでドタバタしないでください、危ないです!」
坊「ごめんなさい」
素直ッ!
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 21:43:05.19 ID:QxTcpduR0
和むな
義母様が聞き耳を立てているんだよね
100 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 21:49:09.60 ID:Prr8ayZU0
花「ちょっと男!妹系お兄ちゃんベッタリ型口裂け女捕まえてきなさい。」
男「考えてる事がだいたい読めましたよー花子様。これでしょ?【さあ、楽園に帰りましょ…お兄様】でしょ?」
花「箱庭をー語るー檻の中で 禁断の海馬(きかん)に手を加えてー
いいじゃない、ちょっとくらい。」
男「確かに口裂け女はArk持ってますけど、それ言わせるには俺が契約しないとダメだと思いますよ?それでm
花「それじゃダメね。見つけ次第ABYSS(奈落)に落としてやるわ。」
男「いや、ほんとにそんな口裂け女がいると決まったワケじゃないのに…」
花「じゃあ、この世界にボクが生まれて来るに足るロマンがあるか探す双子のメリーさん人形ならどうかしら?」
男「むう、双子でゴスロリとな…コレは興味深い。契約しy痛い!!!」
花「私以外との契約は赦さないわ。浮気したらお前の首を収穫するか、右手の【約束】で撃ち※すわよ!」
男「かしこまりました。」
くそ、パソの時計が合っていない・・・
時間にまつわる都市伝説、どんなのがあるかな。
102 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 22:05:57.91 ID:Prr8ayZU0
>>99 こうかな?
(ああ!男のが入ってくるわ…あっ、もっと早くしなさい!!」 )
(・・・を招くような・・・を…通…速…んてこんなもんですよ)
ドア一枚向こう側
母「え!?昇天を招くような性技を…精通速度はこんなもんって何やってんのあの子!」
オヤツにと思ってシュークリームを持ってきたら、花子ちゃんにクリーム注入でシュークリームしてるなんて!!
シュークリームより甘い時間を過ごすなんてェ!スイーツ(性)
ついこの間まで【かくゆう私も童貞でね】状態だったのに…。
めでてえ!コイツぁめでてえ!!今後一週間は三食赤飯よ!!!
翌日
母「花子ちゃん、私まだお婆ちゃんにはなりたくないけど、孫の名前は私に付けさせてくれないかしら?
ユパ様並のネーミングセンスで風の恵みを受けるいい名前をつけるから。」
花・男「!?」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 22:08:11.30 ID:QxTcpduR0
クリーム注入www
>スイーツ(性)
これに噴いたwww
すばらしい母親をお持ちでww
>>101 都市伝説じゃないかもしれないけれど
《早過ぎた男》っての思い出した
細部は忘れたが
そういや、ブロントさんって
捉えようによっては都市伝説だよな
…ゴクリ
男「暑いな…」
口裂け女「暑いわね…」
メリー「扇風機一つじゃ間に合わないデース…」
男「そういや押し入れにもう一つ扇風機があったな…どれどれ」ガラッ
押し入れ人「…っ!……」
男「…?……」
口裂け女「……?」
メリー「?」
押し入れ人「…あ、あけないでよ…」ボソッ
男「…え?あ、ああすいません失礼しました」バタン
口裂け女「…誰?」
男「…さあ」
メリー「扇風機使ってたデースね」
男「…もうやだこの家…」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 22:40:25.68 ID:QxTcpduR0
家のせいじゃねぇよwwww
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 22:40:30.79 ID:GWuXhuVMO
投下する
長すぎるのでサルまで
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 22:42:20.33 ID:GWuXhuVMO
おかしな男がいた。
電子レンジを持った男。
男はニタニタと笑い電子レンジを見つめていた。
電子レンジがガタガタと動く。
いや、動いているのは電子レンジではなく、その中にいるもの。
猫であった。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 22:43:20.42 ID:GWuXhuVMO
ガタガタと動く電子レンジが急に動きを止めた。
男がそれに気づくと、ニタリと笑う。
「さーて、いくらになってるかな?」
楽しそうな声だった。
そして、男は電子レンジを開ける。
「チッ、こんだけかよ。やっぱ野良はしけてんな」
電子レンジの中に入っていたのは、数枚の硬貨であった。
そのとき、足音が聞こえた。
男は慌てて、その足音のするほうへと振り向く。
そのにいたのは、二十代半ばの男と幼稚園児くらいの女の子。親子だろうか?。
トンカラトン「暑いなら怖い話でもしたらどうスか?」
口裂け女「そうだ!百物語やりましょうよ百物語!」
男「四人で百も怖い話できないだろ…」
メリー「人数ならいくらでも出て来るデース」
斧男「拙者もいるでござる」
男「背後にいきなり現れんな!!」ビクッ
赤目の隣人「わ、私も…」
男「あなたはいつもこの部屋覗いてるんですか…?」
人体模型「怪談と聞いて飛んできました」
骨格標本「おじゃましまーす」
二ノ宮像「怪談のネタなら沢山ありますよ」ドタドタドタ
口裂け女「かなりの数が集まったわね」
メリー「これなら話のネタに困らないデース」
男「狭い狭い狭い!!人口密度たけーよ!!」
大家「まあまあ、賑やかでいいじゃないかっ!!」
男「どさくさに紛れてあんたも参加すんな!!」
慰謝料か
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 22:44:07.51 ID:GWuXhuVMO
「仕方ねえな…人に見つかるわけにはいかねえ」
男は電子レンジを持ち、帰ることにした。
が、男は見てしまった。
その小さな女の子の頭から……髪の隙間から見えたものを……
猫の耳を……
男は笑った。
116 :
不吉な予兆、目の前を黒猫が横切る:2009/07/26(日) 22:45:39.37 ID:GWuXhuVMO
「えっと、これで買い物終わりだよな。ちびたん」
隣を歩く黒い服を着た小さな女の子、ちびたんに買い物メモを渡した。
ちびたんはメモを受け取ると、それをジーッと見つめだす。
そして、首を傾げた。
「ニャー?」
ははっ、ちびたんには、まだわからないか。
「……なんだあれ?」
変な男がいた。
裸の電子レンジなんかを持ち歩く変な男が。
支援
118 :
不吉な予兆、目の前を黒猫が横切る:2009/07/26(日) 22:46:41.25 ID:GWuXhuVMO
「よぉ」
変な男が声をかけてきた。
気持ちの悪い笑顔なこった。
「何かようか?」
「それさ…」
そいつはちびたんを指差す。
「化け猫って奴だろ」
……バレた。いや、別にバレたからどうということはないが。
「化け猫っていくらになるんだろうな」
男はそう言うと、電子レンジのフタを開けた。
すると、ふわりとちびたんの体が浮かびだす。
「ちびたんっ!」
慌てちびたんを抱き寄せる。
「な、なんだよこれ」
抱き寄せるてわかった。ちびたんを引っ張る変な力。
「ちっ、何だよ」
男が舌打ちをする。
そして、電子レンジをその場に置くと、こちらに近づいてくる。
やばい。何だかよくわからないけどやばい。
ちびたんを引っ張る力のせいで逃げられない。
打つ手なし。
俺は、ちびたんを隠すように彼女に覆いかぶさった。
にゃあっ
設定でも書いておこうか
[隻腕のカシマ]
沼や池に出るという日本兵の都市伝説と
傷痍軍人版カシマさんを融合させたものです
(融合とかダメかな?まあ、いいよね)
沼の方だけでも良かったんだけど、話が弱いんで混ぜました
夢でも現実でも行動できる
基本的に霊体で、見える人にしか見えない
平和の為に刀を振るう青年将校
隻腕
基本装備は軍服・軍刀
現れる時と去る時に桜が舞い散る
性格は不明
そんな厨設定
だがそれが(ry
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 22:59:29.49 ID:Ke98OANv0
サルっても 毎時(**時00分)にリセットされるんだっけ?
「さっさとはなせって」
ゲシッゲシッとそいつは俺の背中を蹴る。
何だよこれ、意味がわからない。何で俺は蹴られなくちゃいけないんだ。
いまだに、ちびたんを引っ張る力は無くならない。
何となくだが、ちびたんをはなしたらヤバイような感じがする。
だから俺は身動きをとれないでいた。
「くっそ…面倒だな。飼い主が一緒にいたらやっば駄目だな」
この男の目的は何なんだ。
「でも、飼い猫はいい金になるんだよな」
「おいっ」
声をかけてみる。何もわからないままでは、反撃のしようがない。
今日は百物語怪談会スレに入り浸ってしまったよ
支援
125 :
不吉な予兆、目の前を黒猫が横切る:2009/07/26(日) 23:04:18.32 ID:GWuXhuVMO
「何がしたいんだよお前」
「あ?ああ……金が欲しいんだよ。金が」
金?金とちびたんに何の関係があるんだよ。
「あれさ?あのレンジあんだろ」
男は電子レンジのほうを指さした。
「あれにさ、不思議な電子レンジなんだよ」
…………あ?
「原理はよくわからんけどよ。
ぶち込んで、チンして殺したら金になってるわけ」
………一つだけわかった。
お前は俺の敵だ。
>>121 現れるときに目の前を
純白の鳩がスローで横切る
にしたらもっとカッコイイんじゃないか
127 :
不吉な予兆、目の前を黒猫が横切る:2009/07/26(日) 23:04:58.03 ID:GWuXhuVMO
男の蹴りはなおも続く。
背中だけでなく脇腹や頭まで蹴ってきて、正直つらい。
「にゃあ……」
ちびたんが俺を心配したのか、悲しげに鳴いた。
大丈夫だ、ちびたん。お前にはパパがついている。そして……
「………坊ちゃん?」
頼れるママもついているのだから。
128 :
不吉な予兆、目の前を黒猫が横切る:2009/07/26(日) 23:06:00.45 ID:GWuXhuVMO
男の蹴りが止んだ。
いましがた、した声のほうを振り向いたのだ。
「なんだお前」
声の主はこたえる。
「その子たちの母親です」
凛とした声、声だけではない。
その姿勢からは強い意思が感じとれる。
母親としての強い意識が、
そこにいたのは、ミケさんだった。
この子の母親がわり、そして自称、俺の保護者のミケさんだ。
「母親?へっ、お前も化け猫かよ」
男はニヤリと笑った。
>>126 なるほど、平和の象徴か
参考にさせてもらいます
130 :
不吉な予兆、目の前を黒猫が横切る:2009/07/26(日) 23:06:59.52 ID:GWuXhuVMO
「じゃあ、お前から換金してやるよ」
猫相手なら、あの電子レンジは無敵らしい。
「そうですか」
しかし、ミケさんは余裕の態度をとっている。
「ですけど、どうやってですか?」
どうやら、あの電子レンジには、フタの開いてる正面側にしか力は及ばないらしい。
ミケさんは幸運にも、電子レンジの後ろ側からやってきたのだから。
「………あ、くそっ」
男は慌てて電子レンジに駆け寄り、それを持ち上げる。
131 :
不吉な予兆、目の前を黒猫が横切る:2009/07/26(日) 23:08:00.65 ID:GWuXhuVMO
が、慌てすぎて電子レンジを落としてしまった。
そして、その衝撃でフタはとじてしまう。
「ちくしょう!」
男に、たて続きにおこる不幸。
それは、ミケさんにとっては幸いな出来事である。
そんな不幸に苛まれる男も、ようやく電子レンジを手にすることができたようだ。
「へへっ、これでようやく……」
が、その電子レンジが再び開くことはない。させない。
何故なら、俺がこいつの腕を掴んでいるのだから。
132 :
不吉な予兆、目の前を黒猫が横切る:2009/07/26(日) 23:09:00.32 ID:GWuXhuVMO
「な…おま……」
ミケさんを一瞬で片付けられたら、反撃の隙なんてなかっただろう。
だが、幸運にも、こいつが手間取っているうちに、それはできたのだ。
「まぁ、こんなもんか…」
男はズタボロになり倒れていた。俺がやったのだが。
正直、猫を殺した相手に、これではまだ甘すぎると思う。
だが、ミケさんが、もう止めてあげましょう、と言ったので止めることにした。
ミケさんはやさしいな。改めて思った。
「では、あとはみんなに任せて帰りましょう。晩御飯もできてますし」
ミケさんがそう言い、俺に手を差し出す。
「みんなって?」
俺はこたえつつ、その手をとる。
「みんなは、みんなですよ」
ミケさんがニコリと笑った。
ニャー……猫の鳴き声がした。
ニャーニャー、二つ。
ニャーニャーニャー三つ。
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー……
振り返ると、そこには無数の猫達がいた。
「あとは、みんなに」
ミケさんが再び笑った。
改めて思った。怒ったミケさんは怖い。
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 23:14:03.76 ID:GWuXhuVMO
終
乙でした
しかし、これは……
跡形もなくなりそうで……怖いな
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 23:18:12.60 ID:EsbiGuyT0
ジャンプの読み切りであったよな?都市伝説と契約とか何とか
たしか主人公が赤マントで、敵がテケテケだったかな
まぁパートスレみたいだし既出だろうけど
その読みきり読みてーよ、ちくしょう寝よう。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 23:26:27.86 ID:QxTcpduR0
>>101 >時間にまつわる都市伝説
学校の怪談系では4時44分ってのはよく見かけるな
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 23:30:56.58 ID:JHrBNbnW0
昨日、携帯で質問したもんだけど
“黒猫が前を横切ると不幸になる”と契約すると、
“横切ることで不幸にできる黒猫”って姿になる
って方向の認識であってる?
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 23:34:52.99 ID:GWuXhuVMO
>>129 桜も日本の国花だし、純潔・高尚・淡白・美麗と軍人的にいい感じの花言葉だしで捨てがたいです
>>129 でも
この白い鳩どこから飛んで来たんだ
とか思っちゃダメ
144 :
おまけ後始末:2009/07/26(日) 23:47:42.51 ID:GWuXhuVMO
ズタボロの男がいた。
全身痣だらけ、引っ掻き傷だらけの男。
「く…くそ……」
よろよろと立ち上がるが、そのあしどりは覚束ない。
「あんのクソ猫ども…全部換金してやるからな……」
「ええ、無理です」
いつのまにか目の前にスーツを着た男がいた。
真っ黒なスーツ。それにはシワひとつなく、映画か何かにでも出てきそうな、秘密組織の構成員のような出で立ち。
大量の猫に襲われるといえば
呪 怨
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 23:50:25.39 ID:OgfvHelrO
ではこうしてはどうだろう?
鳩は桜の花びらで作られており、
軍人さんが現れると鳩があらわれ、軍人さんが去ると鳩がほどけて桜の花びらなって散る。とか
どこから鳩があらわれたのか? haha! 突っ込んではいけないよ
147 :
おまけ後始末:2009/07/26(日) 23:50:34.94 ID:GWuXhuVMO
「なんだよ、おま……」
言いかけで止まる。
止めたのではなく、止められたのだ。
その男の上あごから上が無くなっている。
ゴロン…それは、下に転がっていた。
「やっぱり、この鎌だめじゃないかな?口裂くだけじゃ終わらないもん」
いつの間にか、女がいた。耳までおおうような大きなマスクをした女が、
「いいんですよ。どっちみち消しちゃうんですから」
スーツの男は、軽く笑いながら、そう言った。
148 :
おまけ後始末:2009/07/26(日) 23:52:03.37 ID:GWuXhuVMO
「さてと、あとは組織に連絡してと」
スーツの男は携帯を取り出す。
「あの人達のことは報告するの?」
「しませんよ」
きっぱりとこたえた。
「子を守る動物というのはこわいものなんです。
覚えておいたほうがいいですよ」
そう忠告すると、スーツの男は、組織に連絡をとりはじめた。
その間、マスクの女は夕日を見つめていた。
「そんなのどうでもいいから、早くお酒のみたーい」
彼女には、そのようなことなど、別にどうでもよいのだ。
ただお酒が飲みたいだけなのだ。
乙!
黒服実は見逃してるけど監視はしてる契約者大そうだな
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 23:54:18.21 ID:GWuXhuVMO
終わりです
電子レンジキャットの男は死にました。スイーツ(笑
>>142 >>143 >>146 桜も鳩も両方使ってみよう
幻視だから、どこから来てどこへ行くのかは問題ない!
この際、目眩ましになれば何でも良いとさえ思う
便利な設定だな!うん!
マジシャンとして稼げそうだ
あ……霊体見えないや
呪怨のはそんな生易しい死に方じゃなかったゾ
153 :
トイレの花子様:2009/07/26(日) 23:58:28.59 ID:Prr8ayZU0
設定的ななにか
男の家族
母
ギリ30代。男を産んでまもなく離婚。理由は旦那と母が2人とも若すぎて人間性が未熟だったから。
それから男が小学校卒業するくらいまで祖父母の協力の下、女手一つで育ててきた。
ちなみに男が中学に入る頃、元旦那と再婚、現在は一般的ではあるが良好な関係にある。
エロゲなんかで30代くらいの母は10代の若さをしているが、そんなことは無い。
けっこう早とちりしやすく、おおざっぱ。
父
未登場。男の母とは同い年。
自分の子供が花子様のような美人といる事に【美人局とかお水なお仕事】に男が巻き込まれたと不安がる。
結局は半分自分の遺伝子でできた我が子が美人を引っ掛けたことに嫉妬してるだけ。
実の父親ではあるが、離婚と再婚のタイミング的に男に父親扱いされるのに時間がかかったが、今では問題ない。
給料は並。なにかと心配性である。
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 00:00:27.53 ID:hjo+MGV4O
裏設定
電子レンジの男
基本的にはクズと言っても差し支えのない男
好きなものはお金
嫌いなものは猫
電子レンジは、猫相手には絶対的な都市伝説である。
フタを開けた、前方位の猫を吸い込み、電源無しでチンできる。
そして、それをお金にすることができる。
ちなみに、モトネタの「電子レンジ猫の裁判」は実際には無い。
アメリカでも、電子レンジにそのような注意書きは無いが、イギリスにはあるらしい。
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 00:02:03.91 ID:hjo+MGV4O
>>152 あら、猫が口の中入ってきて
上あごとっていかなかったっけ?
で、家帰ったら母さん狂って
あ、下顎だ
>>155 逆だよ取れたのは下だよ
上あご取ったら即死だろう
顎ちぎられたまま家帰ったら
母親は帰ってきたその娘を煮物にしちゃうし
ってそうだ
呪怨の呪いだれか使えばいいのに
だれも救えない BAD END に向かって
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 00:25:08.54 ID:+Oc+TYLQ0
そういえば、花子さんと契約した男の話の声劇
キャストが段々集まって来ている様だよ
さっきサンプルボイス聞いてきたけど中々に興味を惹かれたな
>>159 ほほう、それは興味深い。
しかし花子さんと(ryは長いからな、どこまでやるんだろ。
>>160 弟登場までやってオリジナルストーリーで完結という原作ありアニメみたいな構成に
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:11:38.91 ID:DOjZFSgn0
日本刀で木を一刀両断するのは都市伝説なそうな
刀系の都市伝説集めたら結構強そうだと思うんだが
100人切とか
もともと日本刀ってあまり斬れないだろうしな
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:35:37.20 ID:DOjZFSgn0
日本刀で人を斬った場合普通なら三人ぐらいが限度
達人ならもうちょいいくだろうし首や銅を斬ろうとしないならこの限りでもないだろうけど
そこで本日紹介するのはこちら
妖刀 です
本来ならば数人しか斬れない日本刀ですが
こちらの品は刃に妖力を纏う事によって切れ味が数段が上がっております
さらになんと、妖力コーティングによって刃こぼれ致しません
しかも、刀に付着した血脂も刀自体が吸収してちからにしてしまうため汚れません
でもお高いんでしょう?
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 02:00:46.99 ID:Iwdwmxxu0
そいつはすごいなキャサリン!
それでそいつはお幾らなんだい?
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 02:40:35.22 ID:Iwdwmxxu0
あげ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 02:42:14.38 ID:Vym4f36mO
それがなんとビックリ!!
お値段は…
…あなたの残りの人生の半分です
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 02:49:27.45 ID:RoFSufht0
おおおおおおおおおおおおっ! 相対的にとても安いね!!
171 :
教授とテケ子:2009/07/27(月) 02:50:41.67 ID:48a+BHz/O
教授「……モグモク」
テケ子「はいトミちゃん、肉団子が煮えましたよ」
トミノ「肉玉ー! …はふはふ」
坊主「……モッシャモッシャ」
メリーちゃん「ほらお兄様、もっとベジタブルも食べてくださいな」
ホスト「ねーぎー、クタクタに茹だったねぎはどこやー」
教「ん? ネギならいまごろ俺の胃の中で溶けてるが」
ホ「……なん…やて…?」
テ「はい、メリーちゃんも好きなものばかり食べてないで、バランスよく食べてくださいねーっ」
ポチャン
メ「──ノオォォォォォォ!! …て、テテテててテケ子さん!? なにを…なにをわたしのお皿に入れだのかしらー!?」
テ「へ? ……シイタケ、ですけど」
メ「にゃ──!!」
ト「しいたけウマー」
ほしゅ
173 :
教授とテケ子:2009/07/27(月) 03:43:46.41 ID:48a+BHz/O
テケ子「おじや食べるひとー?」
トミノ「はーいっ」
ホスト「食う食うー」
メリーちゃん「わたしはもうお腹いっぱいですわ〜」
坊主「……食う」
テ「ふふふ、それじゃあ準備しますから、教授さん…」
教授「ああ、いま行く」
移動する足の代わりに、教授の首に抱きつくテケ子。
居間に残された2組は、途端に重い空気に包まれていく。
ト「…お兄ちゃん? メリーちゃん?」
ホ「……まさか、お前がまた都市伝説と契約してるとは思わへんかったわ」
坊「………」
ホ「今日まで、どこに行ってたんや。…店長も、No.3も、何の連絡もないから心配しとったんやで?」
坊「ヘッ、店長ならともかく、“3番”がオレの心配なんかするかよ」
ホ「……そうやな、あのヒトはたんに、店の売り上げが落ちてムカついてるだけやろな」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 04:21:59.58 ID:Iwdwmxxu0
俺もおじや喰いたい保
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 04:38:15.35 ID:Iwdwmxxu0
もうダメだ…
後は頼んだ…
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 04:45:03.38 ID:Vym4f36mO
保守
ねるほ
おきほ
179 :
教授とテケ子:2009/07/27(月) 06:30:39.35 ID:48a+BHz/O
坊主「………」
ホスト「………」
坊「…いまさら、昔の事をどうこう言う気も失せた」
ホ「……そか」
坊「オメェを許す、そりゃ無理だ。無理だが、これ以上オメェのことを引きずってるのは、オレ的によくねぇ、それだけだ」
ホ「…ん」
坊「だがよ、もし今後、オレからコイツを──トミノを奪うようなことをしたら、そんときゃ絶対ぇ許さねぇ。覚悟しやがれNo.2」
隣にいたトミノを抱き寄せて、ホストの顔を睨む。
ホストは苦笑いを浮かべながら頷いた。
ホ「わかった。肝に銘じとくわ」
トミノ「……仲直り? 二人とも、仲直りしたの?」
坊「ま、そんなモンかな」
ホ「本音としては、もう少し早よぅしたかったけどな」
メリーちゃん「………」
ト「……メリーちゃん?」
メ「お腹空きましたわ」
180 :
教授とテケ子:2009/07/27(月) 06:40:02.02 ID:48a+BHz/O
テケ子「ご飯もって来ましたよーっ」
ホスト「うほ、いいお米」
教授「悪いな、台所いろいろイジくりまわして」
坊主「あー、いいっていいって、お陰でこっちは美味い飯が食えてんだからよぉ」
メリーちゃん「お・じ・や! お・じ・や!」
トミノ「メリーちゃんが元気になってる……」
ホ「メリーは食いしんぼさんやからなぁ」
メ「いゃんっ、お兄様のイケず!」
バチコーン
ホ「ゲファ!」
間。
坊「ハフハフ……そぉいやぁオメェ、店は良いのかよ」
ホ「ムグムグ……あはん?」
坊「いくらなんでも、オメェが居なくちゃ店やべぇんじゃねぇ?」
メ「はむっ! はふはふはむっ!」
ほ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 08:02:33.91 ID:ZqIjRxZdO
落とさせないよ!
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 08:28:57.12 ID:Vym4f36mO
そーだそーだ
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 09:11:28.66 ID:gLwNXOzoO
支援!
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 09:43:23.33 ID:di6QRzniO
また立ってたのか…この前投下途中で誤って寝落ちしたからな
というわけで続きをば
186 :
猫又話:2009/07/27(月) 09:47:07.32 ID:di6QRzniO
――通学路
朝食をとった後、二人は家を出、登校の路についた。
女「ふあぁ…すごく眠いでつ」
大きなあくびをする女を見て、猫又が苦笑を浮かべた。
猫「無理もない。昨夜は大変じゃったからの」
女「ん、そうだね…むみゅ」
猫「ところで」
と、猫又。
猫「一晩たって冷静に考えてみれば――主、ワシが怖いとは思わんのか?」
187 :
猫又話:2009/07/27(月) 09:50:06.87 ID:di6QRzniO
女「ふぇ? どうして?」
猫「…人語を介す猫じゃぞ? 普通ならば、もっとワシを恐れても何ら不思議ではない」
女はしばし顎先に指をあて、何かを考え込んでいたが、
女「…だってさすまた殿は可愛いもん。何も怖いところなんてないよ?
それに、『変なの』は、ちっちゃい時から見馴れてるし」
と、快活な笑みを浮かべた。
猫「見馴れている…? 主、小さい時からワシらの類いが見えていたのか?」
女「うん。だから怖いとかはないよ?」
猫「ふむ…なるほど」
188 :
猫又話:2009/07/27(月) 09:53:24.24 ID:di6QRzniO
女「それに、実家のおばあちゃんに色んなおまじないを教えてもらったから、鬼に肉棒だったしね!」
瞬間、空気が凍りついた。
猫「えっ」
女「えっ?」
猫「…」
女「…どうしたの?」
猫「…朝から卑猥なことを言うな」
女「え? 何が?」
猫「自覚がないのがより恐ろしいな」
女「何を言ってるのか分からないよ、さすまた殿」
猫「いや、何でもない。
女――恐ろしい子!」
189 :
猫又話:2009/07/27(月) 09:55:31.66 ID:di6QRzniO
女「? よく分かんないけど…行こう、さすまた殿」
猫「ふふ、ああ」
猫(…なるほど、恐怖しない理由はよく分かった。だが…)
猫又は横目に女を見た。
曇りなき、屈託なき笑顔。
猫(都市伝説と戦って欲しいなどと――こちら側の勝手な都合、本人は果たして納得しておるのかどうか…。
後できちんと本人の意志を確かめておかねばな)
それに。
猫(何かが噛み合わぬ。この娘には、何か引っかかるものを感じる…
この娘、一筋縄ではいかんような、そんな気がするのう。少なくともただの、明朗快活な少女ではないであろう。
信じてはおるのじゃが――信頼とはまた別の点で、不安がある)
そういぶかしむ猫又を尻目に、女は実に爽やかな笑顔を浮かべていた。
親の態度が伏線だな きっと
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 10:46:07.84 ID:Vym4f36mO
保
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 11:38:56.58 ID:lQL0Oz/fO
育
そして国語の成績の悪さが
後の戦いに大きな影響を及ぼすことを
まだ 誰も知るモノはいない
194 :
しゃっくり:2009/07/27(月) 11:50:56.57 ID:gLwNXOzoO
男はベッドの下でしゃっくりしながら待っていた。
彼はただの人ではない。
彼は「ベッドの下の男」という都市伝説だった。
ベッドの下には斧を持った殺人鬼がいるという都市伝説が具現化したものだった。
まったく、いつになったらこの部屋の主は来るのだろうか。
なかなか帰ってこない部屋の主と先程から止まらないしゃっくりに苛立ちながら男はそう思った。
しかし待つ事には慣れていた。
そして待った先にある幸福を考えて思わず頬を緩ませた。
この部屋の主は、男だろうか。
それとも女だろうか。
どちらでもいい。
195 :
弱虫少年と首なしライダー:2009/07/27(月) 11:51:06.13 ID:UbG+1zZ/0
前スレ?からの続きです。
「長くは持たないって全く持たないじゃないかああああああああ!!!」
かなり長い鉄橋だが、激突すんのは時間の問題。
しかもハンドルはさっき俺が破壊してしまったので利かない。
こんな事になるんなら、コンビニなんか行かなきゃよかったーーーー!!!
すると、運転席のドアがガゴっとこじ開けられ、後方に飛んでいった。
「無事か少年!!」
「無事じゃないいいいいいいいいいいいいい」
当たり屋の横につき同じスピードでバイクをかっ飛ばすライダー。
彼はこちらに手を差し伸べた。
「早く!!」
「え?」
「こちらに飛び移るのだ!」
とっ飛び移る!?!?
運転席とライダーの間には結構な距離があるのだ。こんなスピードの中飛び移るなんて…
「むっ無理無理無理無理無理無理」
「先ほども言っただろう!たやすく己の可能性を否定するのではない!」
猛スピードの中、叫ぶライダー。しかし。
196 :
弱虫少年と首なしライダー:2009/07/27(月) 11:51:59.39 ID:UbG+1zZ/0
うをうっ他の方と投下かかぶってしまったっ!
またあとで着ます
197 :
しゃっくり:2009/07/27(月) 11:52:00.82 ID:gLwNXOzoO
どっちでも俺は楽しむことが出来る。
まだ見ぬ人物の体に斧をたたきこむ様を想像し、男はえげつない笑みを浮かべた。
そしてしゃっくりによってそれが崩され、彼は不機嫌になった。
その時、微かな金属音が彼の耳に届いた。
とうとう彼の待ち望む時が近付こうとしていた。
あともう少し。
もう少しで、俺の幸福が…!!
部屋の主が寝室に近付いてきた。
その人物が寝室の電気をつけるより素早く、男はベッドの下から這い出し……。
198 :
しゃっくり:2009/07/27(月) 11:52:57.38 ID:gLwNXOzoO
部屋の主は電気をつけた。
そして足元に転がる男を見た。
「運が悪い人」
消えていく男の体に向かって彼女は言った。
「都市伝説と契約してる私の部屋に忍び込むなんてね」
くすくす笑う。
そして彼女は呟いた。
「聞いた事なかったかしら?
しゃっくりを百回すると死ぬ、って」
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 11:55:21.30 ID:gLwNXOzoO
かぶっちゃったよ
ごめん!
しゃっくりにはビックリソースを
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 12:25:56.21 ID:lQL0Oz/fO
カレーラムネを
202 :
教授とテケ子:2009/07/27(月) 12:39:11.35 ID:48a+BHz/O
ホスト「あー……やっぱり知らんかったか……そりゃそうやなぁ…」
坊主「な、なんだよ、何かあったのか? ──まさか、この不景気に店が潰れたとか!?」
ホ「店長な、死んだんや」
淡々とした、冷たい言葉。
坊「……は?」
ホ「今年に入ってすぐにな、店の階段から転げ落ちて…いや、正確には突き落──」
坊「店長が死んだ? あの店長が死んだ!? マジかよ、マジかよ! それ本当なのかよ!!!」
ホ「……冗談でこんなこと言うはずないやろ」
勢いにまかせてホストの胸ぐらを掴んでいた手から、力が抜ける。
周りは、シンと静まり返っていた。
坊「……冗談キツいぜ……ンとによぉ……」
声が、こらえた涙で震えていた。
よく状況を理解できていないトミノが、それでも坊主をなぐさめてあげようと、背中から体を抱く。
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 12:56:01.34 ID:lQL0Oz/fO
な、なんだってー
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 13:25:37.76 ID:IR8SthG/O
まさかメリーさんの仕業とかじゃ…
205 :
弱虫少年と首なしライダー:2009/07/27(月) 13:25:39.25 ID:UbG+1zZ/0
>>199いえいえこちらこそ
「でっできるわけないだろっ!俺みたいな臆病なダメな奴に!!」
俺はシートに抱きついて泣き叫んだ。
もうダメだ。これで俺は17年間の短い一生を終えるんだ。
「しかし、お前は私と契約する勇気を持ってくれた。
確かに臆病ではあるかもしれない。しかしこれだけは確かだ。
少年、お前は決してダメな奴などでは無い!!」
振り返り、さっきから無茶な事と説教ばかり言っている、首の無いこの男を見た。
そして差し伸べられた手を見つめた。
俺は…ダメな奴なんかじゃない…?
その言葉は不思議と俺に勇気を持たせた。
よ、よーし。や、やってやるっての!やってやろーじゃねーかっ!!!
俺は意を決した。
どっちみち、やらなきゃ死ぬんだ ― !!!
「うわあああああああああああああああああああああああ」
そして。
真夜中の鉄橋を、俺は跳んだ。
それは一瞬の出来事のようで、とても長く感じられた。
206 :
弱虫少年と首なしライダー:2009/07/27(月) 13:29:06.86 ID:UbG+1zZ/0
ライダーの力強い腕が俺の体を受け止めた。
次の瞬間、数十メートル先で、鉄柱に激突した当たり屋が爆発した。熱風が肌を撫でる。
お、俺…生きてる…
「やったぞ、少年。見事悪の都市伝説を葬ることに……どうしたのだ」
情けないことに、今更になって、体の震えが出てきた。
「う…う…うわああああああ怖かったよおおおおおおおおおおお」
夜空に向かって思いっきり絶叫した。
さっきは無我夢中で何がなんだかって感じだったけど、今思い返すだけで…
ヒイイイィィィィィイイイイっっ
あかん、こんなんでいたらまたライダーに説教っぽいことを言われ…
― ポンっ
「さぞかし恐ろしかっただろう。よく頑張ったな、少年」
俺は、鉄橋の上で真っ赤に照らされながらライダーの大きな手を頭の上に感じた。
そうすると、不思議と恐怖が薄れ、俺の心は落ち着くのだった。
俺に兄貴は居ないけど、居たらこんな感じなのかな…。
その時、さっきまで感じていた熱風が徐々に感じられなくなった。
振り返り見ると、爆発の炎や当たり屋の残骸が、少しずつ消えていくのが見えた。
も、もう、何があっても驚かないぞ。うん。絶対に。
207 :
弱虫少年と首なしライダー:2009/07/27(月) 13:32:10.21 ID:UbG+1zZ/0
「奴が消滅した。と言うことは、結界も消えたということだ。
町に戻れば人の姿も見られるだろう。
それにしても、初めての敵からかなりの強敵を相手にしてしまったな。
本当によく頑張ったぞ少年」
…………ん?
「…『初めての』?」
「そうだ。これから私とお前は、様々な都市伝説と戦っていかねばならないのだ」
めまいが、した。
ちょ…今、なんつった…?頭がクラクラする。
「すまない。あの状況下で言うのを忘れてしまった」
あ、ヤバ…本格的にめまいが…
私とお前が契約してしまった今、これからも様々な都市伝説に遭遇するだろう。
しかし、そうやって悪の心に取り付かれてしまった者達を」
バッターン!
多分、今までの疲労感と取り合えず助かったという安堵感と今聞いた事実の衝撃が、一気に来てしまったのだろう。
俺は倒れた。
208 :
弱虫少年と首なしライダー:2009/07/27(月) 13:35:13.81 ID:UbG+1zZ/0
これからずっとこんな死ぬような怖い思いしなきゃなんないのか?
冗談じゃない。
「おい、しっかりするのだ!少年!少年ーーーーーーーーーーーー!!!!」
薄れていく意識の中で、ライダーの叫び声を聞いた。
生きるということは不条理ということだ。
それは普通の高校生を突如、首の無い男と供に都市伝説と戦うという日常に放り込む程に。
いつの日か、この「不条理」極まりない現実を受け入れて、
そんな毎日を臆することなく過ごせる度胸が、はてして俺に付くのだろうか。
そしてその日は来るのだろうか。
来るといいなぁ
以上にておわりです。長々と失礼しましたー
嗚呼文才が欲しい…
首を撥ねられた仮面ライダーは出てこないかな
>>209 「オルァクサムォムッコロス!」
・首無し仮面ライダー
演技力のアレさから文字通り首を切られてしまった仮面ライダー
首を切られたことで余計に舌が回らなくなってしまう
最近はオンドゥル星に潜伏している模様
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 14:54:14.26 ID:lQL0Oz/fO
くねくね
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 15:27:09.70 ID:IR8SthG/O
ほ
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 16:08:49.83 ID:gLwNXOzoO
保守がてらしゃっくりの設定
女…少し高飛車なOL
しゃっくりに纏わる都市伝説と契約しまくっている
でもほとんどがしゃっくりの止め方なので意味はない
すごい戦闘に不向きな能力
「しゃっくりを百回すると死ぬ」…文字通りの都市伝説
ただし女がこの都市伝説で出来る事は相手に止まりにくいしゃっくりをさせる事だけで
自然に相手が百回しゃっくりしないと殺せない
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 17:02:20.55 ID:Vym4f36mO
守
衛
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 17:48:34.43 ID:Bp1Nd5SFO
死のカウントダウン的な都市伝説無かったけ?
残り5とか落書きがあるやつ
保守
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 18:41:38.21 ID:gLwNXOzoO
219 :
トイレの花子様:2009/07/27(月) 18:46:55.03 ID:0vZXnY+C0
花「私のケータイに変なメールが来たんだけど…何なのかしら?」
男「【…このメールを5人に送らないと※しにいく】ああ、よくあるチェンメですね。シカトして…ん?」
花子様のアドレスを知っているのは、まだ俺と機関のメイドくらいだ。
当てずっぽうにしても受信者が受信者だし、ピンポイントで花子様を消しにかかってきた可能性がある。
不幸のメールとか、このテの都市伝説もあるし。
花「こういうメールを企業のお問い合わせメールフォームや嫌いなタレントの事務所に送ったらどうなるのかしら?
社員全滅とか受付係、タレントやマネージャーが死ぬのかしらね。」
男「それはどうなんだろ?株が下がるとか?」
花「だいたい、友達の敵討ちでメールを止めたら※しに行くって馬鹿よね。犯人なら絶対回すに決まってるじゃない。
それに私の所に来たら亀甲縛りにして写メ撮って新しいチェンメにしてやるわ。」
男「迷惑メールはいけませんよ、花子様。」
花「冗談よ、冗談。」
結局男の心配を裏切り、ただのチェンメでしたとさ。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 18:47:07.82 ID:lQL0Oz/fO
某友人帳にそんなネタあったな。
他じゃはっきり見たことないが、ありそうではある。
皆さん、こんばんは。早速投下です。夏休みとか羨ましいぞちくしょう
今の季節は夏。休み真っ盛りである。やはり夏と言ったら海ではないか。―という訳で、海に行きたいと思うが…
正直野郎一人で海に行くのもなんか味気なく、しかも『彼女達』は普通の人には見える訳がないため、海の家でたくさんの食料を買い込むのはかなりアレな人に見えるものだ。
ああ、正直言ってかなり面倒臭い事に巻き込まれたな・・・しょうがないので早速行動に移す。
―第11章 少女達の休暇―
「おいお前ら、明日海に行くぞ。早いうちに準備しておけよ?」
〔海?やったー!!やっぱ夏と言ったら海に行かなくちゃねっ!〕
〈姉さんが行くなら僕も行かせてもらうよ♪〉
【楽しみ…】
《着いたらみんなで遊びましょうっ!》
「やれやれ…いつも通りだな、あれ、建速は?」
〔ああ、アイツなら私達が簀巻きにしたけど何か?〕
「いや、正しい判断だと思うぞ?あいつを十七分割する体力がもったいない。」
―という訳で、俺は今電車に揺られてぶらり一人旅を楽しんでいた。正確には五人旅だが。
傍から見れば何の変哲もない一人旅の乗客だが、見える人にははしゃいでる三人の女性が見えるだろう。
幸い、俺が乗っている列車には1両に2〜3人ぐらいしか乗っていない。それもそのはず。何故なら始発を選んで乗っているからだ。
人が多いと色々と困るのだが、それ以上に俺は極力人口密集地を避けたいのだ。
電車に揺られること数時間。ようやく目的地に着いたようだ。ここは海水浴場がほど近い街。天候は晴れ、申し分ない海日和だ。
ここには2〜3日滞在する予定でいるので、とりあえず宿の確保をしよう。そう思った俺は早速宿を探した。そしたら―
丁度よくホテルを見つけることができた。早速予約を取り行ってみると、シングルながら結構いい部屋に泊まる事が出来た。
しかも、目の前には海水浴場が広がっている。早速行ってみると、もうすでに人がいっぱい集まっていた。人混みを避けるように俺はレンタサイクルを走らせていた。
あまり人が集まっていないところを見つけて俺等は泳ぐことにした。岩肌が見えていたが砂浜はいい感じにあったのでいい場所をとったな、と思った。
しかしなんかいやな予感がする。何かいるというか…
【マスターも気づいてましたか…】
「ああ、こりゃ明日か明後日だな?」
《なんかやばそうな雰囲気がするけど…大丈夫?》
「ああ、やってやるさ。その時はよろしく頼む。」
せっかく海に遊びに来たのにこんなところでも戦うのか…とりあえず今は遊ぼう。
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 19:26:01.92 ID:Bp1Nd5SFO
>>218 前にオカルトにハマったときに見たんだけど……内容が思い出せない
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 19:54:40.16 ID:bn/JBXImO
ぬぬーん
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 20:21:43.20 ID:lOB5ltd0O
ぬーん
225 :
九尾の狐:2009/07/27(月) 20:27:57.91 ID:wcXE6FwW0
「この町本当に都市伝説多いな、前の町とは大違いだ」
「だから私達も回されたんでしょう」
公園のベンチに腰掛けてアイスを頬張っている二人の金髪の少女
年は小学生低学年といった所か
「ま、私は強いのと戦えりゃ満足だからその点は楽しみだな」
「相変わらずですね、ならいっそ今噂のコーラの彼か『夢の国』に挑んで見たら?確かどっちもこの辺りでしょ?」
「幾らなんでも、次元が違うだろ・・・」
一方的にやられるのはゴメンだーと言いながら目つきが少々キツい方がアイスのゴミを屑入れに投げ捨てた
「さぁ、さっさとアイツの所行こうや」
「私はまだ食べ終わってないんですけど・・・」
「んなの、歩きながら食えば良いじゃん」
相方の相変わらずな所にヤレヤレと首を振りながらベンチから降りて
異様な気配を感じた
226 :
九尾の狐:2009/07/27(月) 20:29:16.03 ID:wcXE6FwW0
「クスクス、ねぇ、私と遊びましょう?」
振り返るとそこに居たのは自分達と変わらない背丈の少女
「・・・拒否権は?」
「無いに決まってるじゃない 赤い靴履いてた女の子 異人さんに、連れられて行っちゃった♪」
「『赤い靴』!?」
「あー」
しまったと二人の顔が若干引き攣る
そして、首を誰かに捕まれた
227 :
九尾の狐:2009/07/27(月) 20:30:46.47 ID:wcXE6FwW0
「あーあ」
「引きずり込まれちゃいましたね」
背後に目をやると異人風の男
「ロリ双子キター!!やっぱロリは良いよね!お兄さんと遊びましょぉぉぉう!」
「・・・やっぱりロリコンですか」
「子供狙いの都市伝説って変態多いよな」
「おっと、勘違いしてもらっちゃ困る!!確かに俺はロリコンかもしれない・・・がッしかぁしぃ!今ではショタもいけるZE!!」
「清清しいまでに見事な変態ですね」
呆れ頭を抱える
「HAHAHA!ロリ、ショタを網羅した今の俺に最早死角は無い!」
「むしろ死角だらけじゃね?」
「御託は良いからさっさとやっちゃってください、私は貴方と違って肉体労働嫌いなんで今回はパスで」
「あいあい」
一瞬で姿を高校生くらいに変える
「なぁ!?またこのロリ→ババアパターンかよ!?」
「コレ位リーチがあれば行けるよな」
赤い靴との距離を瞬時に積め一気に猛攻を仕掛ける
「ちょっ、タン「待ったなしな」アダッ!?グフッ、ゲホッ「オラオラオラオラオラオラオラ!!」ガハァッ!「トドメだぁ!ゴルドスマッシュ」カイザ!?」
赤い靴の顔面に少女の両足蹴りが決まり赤い靴は倒れる
「一ちょ上がり」
「心なしかこの赤い靴、悦んでません?」
「確かに・・・・・・Mだったのか?」
足元に転がる赤い靴の何かを遣り遂げたかのような顔を見て二人の顔が引き攣った
228 :
九尾の狐:2009/07/27(月) 20:32:20.33 ID:wcXE6FwW0
「遅いわね、まさかまた・・・」
「ご名答♪」
「赤い靴なら悦びながらイったぞ」
背後から聞こえる声に振り返ると、予想通りあの二人がいた
「そう、またなの・・・」
予想通りといえば予想通りだった展開に少女は膝を付き俯いた
その後とある喫茶店にて
「お客さん、もうそれ位にしといた方が・・・」
「いいから!アイスハニーミルクおかわり!」
自棄飲みしてる赤い靴の少女を見たとか何とか
229 :
九尾の狐:2009/07/27(月) 20:33:15.42 ID:wcXE6FwW0
花子さんと契約した男の話作者様にもう何度目かわからない土下座
個人的にもう少し赤い靴を変態っぽくしたかった・・・無念
最近あんまり筆が進まないんだぜorz
では、お目汚し失礼しました
赤い靴は進化を止めないな
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 20:37:46.62 ID:lQL0Oz/fO
赤い靴ー!!
ロリ・ショタコンとMか・・・まだドMではないか。
この後どうなるんだろ・・・
最終的に、ありとあらゆるフェチに目覚めて、結局は平均的になってしまう気がする。
保守
↑都市伝説実体の無いネット上の存在
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 20:47:51.73 ID:lQL0Oz/fO
熟女萌えは被るからないと思うが・・・
ドMとなるか否か。
契約者にもなんらかの変化が訪れそうなのが恐ろしい・・・
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 20:54:20.41 ID:lQL0Oz/fO
契約者の設定がワガママと小学1、2年生くらい以外に見当たらない気が。
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 21:26:10.81 ID:IR8SthG/O
ほ
確か金持ちだったはず
確定だったっけ、その設定。