ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」
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. /: : : : : : :/:.:.:. ∧- i :. : : : : : :込zソ 乂ジ {::::::: ::::|:::::: : ::::::∧ 「――エンドレス……乙――」
../: : : : : : :/:::::::, ´ `) : : : : : | ' 八::::::: :|:::::: : :::::::: :'.
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: :.:/::::::::::::;':::::::/:::::::::::::::::::>: : : : :ハー-ミj ト.〆:::{::::i:::::::::/::::::::::: : :: ::| : : |
・SS投下の際は空気を読んでくださぁぃ。byみくる
・長編は完結できるように、途中放棄した日にはあなたのアナルはいただきますよ!by ふんもっふ
・長編投下はわかりやすいようにトリップや文頭にアンカーを付けなさい!by ハルヒ
・…キャラクターの口調、及びそれぞれの呼称についてはまとめサイトを参照すること。by ユキ
・自分で投下した長編はなるべくWikiで自分で編集したほうがいいと思うぞ。by キョン
・落ちを予想するのはやめ・・うをっ チャック開いてるぞ!by wawawa
・荒らしさんにはスルーなのね。by 阪中
・とりあえず気楽に投下するっにょろよ。by めがっさ
・1レスには最大30行、全角で2048文字、1行全角120文字まで入るのです。by ○
・スレが立ってから8日で落ちるのは……既定事項だ。by P&G
一乙です!!
>>1乙と 言った自分も 乙される
九曜さんパネェっす!
古泉の水着衝撃的杉
上のレスの話じゃないよ!配信されてるアニメの話だよ!
>>7 某SSの「助けてながえもーん」て台詞を思い出した。
夏休みも終盤にかかり、どこかの高校が大差で負けそうになっているころ、
何となくハルヒから電話がかかってくるような予感がして俺は焦って携帯を握った。
……昨日の長門の様子が頭にフラッシュバックする。
今まで見たことのない怒りの表情と寂しさ、そして俺自身の恐れ。
咄嗟に着信履歴からハルヒの番号を選択、発信する。
――お留守番サービスに接続します―― と何度もリフレインする。
何でこんな時につながらないんだよ! 話をしなければいけないんだ!
7回かけ直してやっとつながった。
「ちょっとキョン!あんた通話中ばかりじゃない!」
「何だよ、お前もかけてたのかよ」
「はぁ? あたしはアンタにずっとかけてたのよ!? 6回もかけたんだから!」
「俺も……」
「えっ」
「何でもない、水着を持って公園前に来い、いいな」
「えっ、ちょっとアン……」
いつもの公園で待っていると、ハルヒが息を切らしてやってきた。
俺が一番とは珍しいこともあるんだな、いや誘ったのは俺だから当たり前か。
>>7 pixivでデイリーランキング一位になってた奴だな!
pixivでもあの終わらないネタ結構話題みたいだ。
>10
「ちょっとキョン! 団長を呼び出すなんて良い度胸ね!」
きめ細やかな肌に、玉の汗がしたたりキャミソールに染みこむ。
いつもの様子とは違うが、よっぽど焦っていたのだろうか?
まさか市民プールに行きたいとか言うわけではないよな?
塩素の臭いとか、生ぬるいプールの芋洗いを楽しみたいわけではないだろう。
「えっ、何で……分かったの?」
今更ビックリした表情をされても困る、こいつは演技も達者だな。
立ち上がり、ハルヒの顔を見下ろしてみると、視線が若干ぶれている。
「な、何……?」
キュっと手を握り胸の辺りに拳をあてる……いつもの様子じゃないな。
理由は特にないが、そうすべきだと思った。 ハルひはたじろぐ。
「な、何なのよぅ……」
>12
特に意味は無い、夏と言えばそうと思っただけだ。
ハルヒはよく分からないといった表情で俺の目を見つめている。
失った時間は決して取り戻せない……長門の言った言葉を口にしてしまう。
「えっ…えっ? キョン?」
「お待たせしました!」「おまたせでぇす!」「……。」
後から三人が合流し、珍しく俺がおごり役ではなくなった。
おごり役が三人に分散されて随分楽だ……しかし、ハルヒの動揺っぷりは珍しいな。
動揺の目線と、ひたすら俺を見つめる長門の視線がクロスする。
そして俺はハルヒと長門を乗せて自転車をこぎ出したのだが、何だこのスピードは!?
目もロクに開けられないような猛スピードで、車も後ろに流れていく。
古泉と朝比奈さんも置きっぱなしにしてしまった。
ハルヒは 「アンタどういう脚力してるのよ!」 と言ったきり俺にしがみついたままだった。
……長門よ、どうしたんだ?
特に意味のない保守
古泉<お風呂に入ってきますよ
()<覗きに行ってくるぜ!
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 23:55:54.56 ID:O7Q2JkNJO
プリン落ちた?
●<あ、一物!
落ちたね
プリン落下早すぎだろ…せめてアナルだけは!
おk、プリンは再建しよう…ってまてまてまて
コーヒー飲んでる間に落ちたぞ!
夏休みだからなぁ…元々休日は人少ないし。
そういやおまいら企画SSの投票はしてきた?
俺はまだ読んでる途中なんだが。
実は投票不参加の作品が良くて困ってる
まだ読みきってない…
●<誰もいない…脱ぐなら今のうちですね
>>27 コメントページには追加されてるらしいから、そっちにコメントするのもありかもしれんね。
●<僕はそんな尻軽ではありません!
黒ビキニの尻にワロタ
ほ
明日があるのでそろそろ寝る…後は任せます
この時間帯までくれば1時間もつんだろうか
夏はわからん
おやすみ
この時期油断ならねえ
早め早めに
うん
おやすみ
IDの数字数とIDの最後の文字(携帯やPCを識別する0やOではなく)が
数字数(数字合計(和(10を超えた場合は一の位)最後の文字
0 急進派+適当な接続詞 英語大文字(A〜L)・いじめられる
1 周防九曜+〃 英語小文字(A〜L)・結婚できる
2 古泉一樹+〃 英語大文字(M〜Z)・誘拐される
3 会長+〃 英語小文字(M〜Z)・羽交い絞めにされる
4 国木田+〃 数字奇数・結婚できる
5 喜緑江美理+〃 数字偶数・禁則事項できる
6 藤原+〃 記号・手料理を振舞ってもらえる
7 朝比奈みくる+〃
8 中河+〃
9 多丸圭一+〃
中河 は 結婚できる……?
中河「結婚するなら背が低くて、か弱い女の子が良いな」
キョン「結婚以前に恋愛経験あるのか?」
中河「……うるせぇ! 俺だってお前みたいに女子に囲まれてキャッキャウフフしたいよ!」
キョン「いや、いつも野郎に尻穴を狙われてる立場なんだが……」
中河「なんだ、うちの部活とやってる事は変わらないのか」
キョン「なぁ、俺達って結婚出来るのかな……」
中河「それを言うなよブラザー……」
部屋の模様替えに悩んでいたらこんな時間になっていた
ツガノの朝倉の目が死んでて可愛かったから寝る
おはようございます!
あぶない
「涼宮ハルヒの祝祭」てアンソロ買った人いる?
前回のアンソロが結構面白かったんで今回も買うかなーと思ってるんだけど、一応評判を聞こうかと。
涼宮ハルヒの粛正
海に来たのに気温23度
大雨で車のガラスが見えない助けてながえモン
おはよう
>>7 吹いたwwwドラデフォルメなSOS団わろちwww
俺は「15498回!?」の所でフイタよwww
ほ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 12:21:26.17 ID:mLXOH1vsO
朝倉「最近いじめSS無いね」
?「そうだね、でも投下が増えただけでも嬉しいよ」
朝倉「どれもいい作品よね」
女子A「朝倉さん、またブツブツ言ってるよ…」
女子B「気味悪いよね」
女子C「文芸部室で隣のクラスの子が自殺してから様子がおかしくなっちゃったね」
朝倉「うふふ…長門さん、今日は何が食べたい?」
キョン「朝倉…」
おはようございます
>>52 長門「問題ない。ガラスを取り外せばいい」
ながえモン鬼だなwww
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 13:16:50.87 ID:rv2bB5bv0
みくるに羽交い絞めにされる
ハルヒ「みくるちゃん、キョン抑えといて!」
みくる「はい!? あ、えっと、うんと……すいません、キョン君!」
ぴょんぴょん
みくる「……届きましぇん」
キョン「……しゃがみましょうか?」
みくる「できれば」
キョン「どうぞ」
みくる「じゃ、失礼します」がしっ
キョン「よいせ」ぐいっ
みくる「な、なんですかこれ? なんでわたしおんぶされてるんですか!?」
ハルヒ「おいちょっとカメラ止めろ」
どじっ娘、よかよか
あぶな
い
みくるかわいい
>>44今更チャック
古泉一樹 と 結婚できる
古泉「
間違って途中で送ってしまった
古泉一樹 と 結婚できる
古泉「幸せにして下さいね(はぁと)」
キョン「なんでお前がウエディングドレス着てるんだよ」
長門「『長門は俺の嫁。古泉は長門の嫁』というこれ書いてる人の理念に則っただけ」
キョン「なるほど…だから長門もドレスなのか」
シュールってどんなん?
>10月21日にVol.04 古泉一樹とVol.05 キョンが発売になるようだ。
●<これはミリオンも狙えますね
ありがとう
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 16:28:15.01 ID:rv2bB5bv0
キャラソン出るのか……待ってたぜ
九曜スレ落としてしまった・・・
続き出来たらここに投下していいですか?
せっかくの夏の休日なのに気がついたら寝てた・・・
>>71 投下歓迎。
だが、そっちのスレに続きを待っている人がいるんじゃないのかな。
>>67 OPも目標の10万枚いくか怪しいらしいから、キャラソンでミリオンは難しいと思うぞ…。
という訳でOP買ってきた。
「アニメに抗議するために買わない」とか大声で話してる男が売り場にいたけど、自分はむしろアニメ賛成なのでスルーして買ってきた。つか買わないなら邪魔だからどいてくれよ…。
エンドレスエイトは続くと、
>>1のAA的にネタが楽だから嬉しい。
うむむ
キャラソンの発売なんて決まってたのか。
実は、ループ終わった後のAAが何になるか期待してたりする(笑)
早めに
何やらプリンの方は盛り上がってるな
●<一人は寂しいです…
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 19:59:43.40 ID:SBNnrmth0
あげ
●<桃の表面は毛が沢山
息抜きに何か書くよ
お題くださいな
幽霊 把握
朝比奈みくる に いじめられる
みくる「えいえいっ、やあっ」ポカポカポカ
キョン「いやぁ〜ちょうどいい肩叩き加減ですよ」
みくる「そんなぁ〜!『痛いです止めてください』ってなってくれないといじめにならないのにぃ」
古泉「朝比奈さんのパンチには体重が乗ってないんですよ」
長門「拳を強く握り、脇を締め、えぐりこむように打つべし」
みくる「えぐりこむようにうつ…えいっ!」ポカン
キョン「…あんまり変わりませんが…」
『憂鬱』最終回のぽかぽかキョンを殴るところ可愛いよね
保守がてらに書けたとこから10分間隔くらいで投下していくよ
他に投下したい人が居たら言って
幽霊
古来より、人は寝苦しい真夏の熱帯夜を過ごす為に様々な方法を模索してきた。
最近では竹を小さく切って繋ぎ合せた竹シーツや、冷えすぎない様に加工された氷枕等など、
夏にホームセンター歩けば実に多彩な商品を目にする事が出来る。
だがしかし、結論のみを言ってしまえば暑い夜は何をしても暑い訳であって――
「そうね、夏祭りの後に肝試しをしましょう!」
我らが団長の口から、この発言が飛び出したのもそれ程無理はなかったのかもしれない。
夏休みの中頃を過ぎたとある日、ハルヒによって呼び出された俺達は人で溢れる市民プール
で遊んだ後、俺の奢りの喫茶店でSOS団の今後の活動内容とやらを話し合った、というかほ
ぼ聞かされたのだが
「はぁ……何が悲しくて、高校生にもなって肝試しなんぞをしなくちゃならんのだろうなぁ」
帰り道の途中、ごく自然に口から零れていた愚痴に、隣を歩いていた古泉が小さく笑った。
古泉、どうせ笑うなら大きな声で笑え。
そしたら今度は小さな声で笑えって苦情を言ってやるから。
「すみません。ですが、これはこれで楽しいイベントだとは思いませんか?」
思いませんね。
少なくとも、だ。これが俺と朝比奈さんとでする二人っきりのイベントだっていうのなら話
は別だ。
まるで人気の無い墓地の一つや二つ、意地でも探し出して見せるだろうよ。
でも実際はハルヒがそこに居る訳であって……どう考えても、俺が楽しめそうな展開になる
とは思えない。
「あなたの仰る事は解らなくも無いのですが、ここでまた不可思議な出来事に巻き込まれるよ
りはずっといいでしょう。それに、涼宮さん達は浴衣で来ると言っていましたし、目の保養に
もなりそうじゃないですか」
……お前の口からそんな台詞が聞けるとは意外だな。
部室でも朝比奈さんをあんまり見てないし、若い割に枯れた奴だって思ってたのに。
「これでも、僕はあなたと同い年だったと思うのですが」
「そいつは初耳だ」
だがまあ、古泉が言う様にハルヒに朝比奈さん、それに長門の浴衣姿か……楽しみではある。
翌日、俺の期待は早々と現実の物となった。
古泉が見つけてきた夏祭りに参加する為、夕方にデパートに集まった俺達は浴衣を買う事に
なったのだ。
あ、ちなみに浴衣を着るのは女性陣だけだそうだ。
「あんたが浴衣を着ても似合わないでしょ? 古泉君は似合いそうだけど」
好きに言ってろ。
ともあれ、いかにも日本美人といった衣装に着替えた朝比奈さんは、もうそのまま床の間に
飾って毎日拝んでしまいたくなるような美しさであって、俺の夏の思い出の1ページに彩りを
添えてくれたイベントとなった。終わり。
「ほらほら、さっさと行くわよ〜」
……駄目か。
結局というか渋々というか、ハルヒに抵抗するだけ無駄だって解っている自分が時々可哀そ
うで大嫌いになるとでもいうべきか、結局こうして言われるままハルヒの後を歩いている自分
が切ない。
夏祭り会場は、どうせ祭りなのだから納涼盆踊りも一緒にやってしまおうという趣旨らしく、
会場中央には大きな櫓があり、二階程の高さに作られたスペースには大きな太鼓が設置されて
いた。
「ねえキョン! あれって叩いてもいいと思う?」
やる前に聞くだけ、お前も大人になったとは思うが駄目だ。
目を輝かせて俺の手を引くハルヒに、俺は否定の意を示した。
「太鼓だから叩いてもいいわよね! さ、行くわよ!」
っておい! 俺はきっぱりと否定の意を示しただろうが!
ハルヒに引きずられつつ、無駄な抵抗とは思いながらも反論してはみたが
「あ、足場が取り外されてる」
どうやら、天は俺に味方したらしい。
「そいつは残念だったな、まあ大人しくあきらめて金魚すくいを探しに
「キョン、そこに足場になって」
おーいハルヒー。今日は一段と人の話を聞かないんじゃないかー?
――とまあ、そんなこんなで俺達は夏祭りを満喫したわけだ。
あの後、結局一人で櫓によじ登ったハルヒによる太鼓の乱れ打ちがあり、祭りの実行委員会
の人に何故かハルヒではなく俺が怒られたのはこの際忘れたい。
祭り会場の近くで、イベントの一覧にあった花火もついでに消化し、さてやれやれ……これ
でようやく帰れるかと思っていたのだが。
「じゃ、今日の本命の肝試しをするわよ!」
花火の後片付けが終わった所で、ハルヒはそう気勢をあげるのだった。
忘れてなかったか、そうか。
「何よキョン。そんな疲れた顔で弱気な所を見せてたら、あっという間に幽霊に取りつかれる
わよ?」
そうかい、寺の住職ってのは気の抜けない危険な職業だったんだな。
「お坊さんは別。念仏を唱えて悪霊を退散させられる本職だもの、霊の方から逃げ出すに決ま
ってるわ」
どうやら、この世迷言を本気で言っているらしいハルヒには早めに成仏していただきたいと
してだ、
「キョンくん、あの……肝試しって、何ですか?」
みんなで夜道を歩く途中、顔に疑問を浮かべた未来人さんはそんな質問を投げかけてきた。
「未来には無いんですか? 肝試しって」
「……えっと、わたしが知る限りは無いです」
それはそれで、少し寂しい気もする。
「まあ似たような事で例えると、バンジージャンプとか、ジェットコースターみたいな物です
よ」
極めて原始的で、恐怖の対象は違いますけどね。
「え? じゃあ遊園地何ですか?」
遊園地、ではないですね。地しかあってません。
楽しそうな顔で朝比奈さんが見当違いの答えを連発する中、
「さ、着いたわ」
「本当ですか? どんな……あ、あれ……」
歩道の片側に続いていた古風な土壁が途切れ、暗い墓地が姿を現したのだった。
それと同時に、朝比奈さんの顔から笑顔が消えたのは言うまでもない。
肝試し。
言ってしまえばそれは度胸試しであり、そもそも度胸の塊といっても過言ではないハルヒの
度胸を、今更試す必要がどこにあるのだろうか。
暑さと眠さで何も手につかない一日であった、早寝します。
支援できずすまん。
「いい? この墓地の奥にあるお堂に触って戻ってくるの、途中で何か見つけたら大声を上げ
るのよ」
そう言いながら、何の躊躇いもなくハルヒは一人で墓地の中へと入って行った。
っておい、
「待てよハルヒ。お前、一人で行くつもりなのか?」
「え、そうだけど」
あっさり答えやがった。
「普通、肝試しってのは二人とかペアで行くものだと思うんだが」
これはあくまで一般論での発言であり、他意はそれ程無い。
「何で?」
何でって……。
「みんなで別れて行けば効率的に捜索が出来るでしょ? ほらほら、早くみんな別れて幽霊を
探して来るの!」
どうやら、こいつは根本的な所で肝試しの趣旨を履き違えているらしい。
結局、墓地の前で延々と議論をするのもぞっとしないという事もあり、ハルヒの説得を諦め
た俺達は、散り散りとなって墓地の中へと入って行った。
とはいえ、ハルヒが肝試しに選んだこの墓地はそれ程大きな墓地ではなく、5人が5人とも
別々に別れて歩く事は出来なかった為、
「キョンくん……ちゃんと手を握っててくださいね?」
もちろんですとも。
一人出遅れていた朝比奈さんが、俺と一緒に歩く事になったのはごくごく自然な成り行きと
いう物である。
ずっと気になってることがあるんだ
合間に支援が挟まるのは、作者的にはどうなのか教えてほしい
途中に茶々が入るのはどうなんだろう
単発じゃないんだし、このスレ的には自粛すべき?
>>98 むしろ必要。
さる除けしないと。
ただし『支援』は規制対象。
しっかし……よくもまあこんな寂れた墓地を見つけて来たもんだよなぁ。
通路の両側に並ぶ墓石はどれも手入れが行き届いているとはお世辞にも言えない状態で、こ
れでは先祖の霊も苦笑いと言った惨状だ。
倒れかけの卒塔婆や、朽ち果てたお供え物もそのままに置かれていて、ある意味肝試しの為
に準備されているのではないかと思えなくもない。
「わっ! あ、あっちに今誰か……」
声を上げて朝比奈さんが指さす方向には、確かに人影らしい物が見える。が、多分あれは
「古泉! そっちは何かあったか」
試しに俺がそう呼びかけてみると
「いえ、今のところは何も」
怪しい人影は、聞きなれた声で返事を返してきた。
「えっ? キョンくん、こんなに暗いのに周りが見えるんですか?」
まさか、蝙蝠じゃあるまいし。
「正直、今のは勘です」
暗くて足元すらまともに見えないのに、一つ隣の通路までは見えませんよ。
それにしてもハルヒの奴、せめて懐中電灯くらいは持たせてくれればいいのに。
「凄いなぁ……。あ、あの。じゃあ……わたしの顔とかも、今は見えて無いんですか?」
「はい、残念ながら」
何となく輪郭が見えるだけで、その可愛らしいお顔を拝む事は出来てません。
「全然、全くですか?」
「はい」
何故か慎重に聞き返す朝比奈さんの意図は解らなかったのだが、
「そ、そっかぁ……」
嬉しそうにそう呟いた後、朝比奈さんの手が俺の腕に絡まってきた瞬間、俺の中でこの肝試
しは大成功だったと確定した。
>>98 合間のレス=書き手の燃料 くらいに思ってくれていいはず
>>101 すまない、投下中に持ち出す議論じゃなかった
正座して続きを待ってる
こうして暗い夜道をゆっくり歩くのも、肘の辺りに感じる浴衣越しの柔らかな感触を味わう
為の時間だと考えれば至福の時間へと変わる。
ハルヒが言っていたお堂ってのが、少しでも遠い場所にある事を期待していた俺だったのだ
が……おかしい。
その違和感に気付いたのは、墓地に入ってから10分程過ぎてからの事だった。
歩道脇の入口から見えていた限りでは、この墓地は縦長の作りの200m程の小さな造りで
あり、無計画に建てられた墓のせいで多少蛇行しているものの、端から端までそれ程の距離が
あるはずがない。
これだけ歩けば、もうそろそろ向こう側の壁なりお堂なりが見えてきてもいいはずなんだが。
隣を歩く朝比奈さんに気取られないように、俺は周りを見回していた。
……待てよ、そういえばみんなは?
さっき見つけた古泉は、俺達よりも前を歩いていた。
先陣を切って入って行ったハルヒも前に居るはずだし、長門だって姿は見えないが先に行っ
てるはずだ。
それにしては、誰の足音も聞こえてこないような。
一瞬、立ち止まって確かめてみようかとも思ったが
「……あの、どうかしましたか?」
「いえ、何でも」
朝比奈さんの手前という事もあり、俺はあえて気にせず歩き続ける事にした。
まあ、その内誰かに会うだろ――そう頭では考えているのだが、不気味な程に静まりかえる
墓地の中では、自然と頭に浮かぶ一つの不安要素が拭いきれない。
夜の墓地という、非日常的な場所だけに起こりえるであろう……所謂心霊現象という奴だ。
普段、テレビで夏の怪奇特集何かを見る分にはどうって事は無いんだが、実際にこうして墓
地の中を歩いていると、テレビや雑誌で見てきた予備知識が頭から離れようとしない。
あちゃくらSSできたので待機中。
……まてまて、俺は何をびびってるんだ?
幽霊なんて居るはずがない事は科学的に見て明らかであり、こうして意味もなく墓地を歩く
ってのは確かに罰当たりな事かもしれんが、それ程気に病む事でも無いはずだ。
そうさ、何も恐れる必要なんて無い……だが待てよ、それがこの世の常識だとしてもだ。
思いがけず朝比奈さんと二人っきりになれて忘れかけていたが、この墓地の中には常識が通
じない奴が一人混じっている。
言うまでもない、ハルヒだ。
もしも、あの馬鹿が心のどこかで幽霊が居ると思っていたとして……こうして墓地の中を一
人で歩いている時に、その事を思い出したとしたら?
考えてみれば、あいつは入口でこう言ったんだ。
「幽霊を探して来るの!」
ってな。
まさかと思いたいが……あいつ、無意識の内にまた何かをやっちまってるのか?
真っ暗で解らないが、もしかしたらここはすでに例の閉鎖空間とやらなのかもしれない。
無駄とは思いながらも何か明りは無いかと左右を見回していると、俺のポケットから電子音
が流れ出し、同時に携帯が震えるバイブが伝わってきた。
お、脅かしやがって!
一瞬びくっとなってしまった自分を責めつつも携帯を取り出すと、そこに表示されていた名
前はやはりというか古泉だった。
ここでこいつから電話って事は……やっぱり。
「もしもし…………もしもし?」
嫌な予感と一緒に電話に出た俺だったのだが、何故か通話口からは何の音も聞こえてはこな
かった。
「おい、古泉? おい!」
駄目だ、何も聞こえない。
>>105 あと2レスくらいで終わるから先に投下しちゃっていい? もし時間無いならお先にどうぞ
怖い
VIPで投下初めてなんだけど、投下間隔とかさるとかよく知らないんだ。
教えてくれくれで悪いけど、教えて欲しい。
……まさか、本当に何かあったってのか?
「古泉! 長門! ハルヒでもいい、誰か居ないか?!」
こうなったら肝試しがどうとか言ってるばあいじゃない。今更だがこれが異常事態だという
事に気付いた俺は、墓地の中に向かって呼びかけてみた。
静寂の中に響いた俺の声はすぐに途絶え、代わりにさっきまで以上の静けさが戻って来る。
お、おい。まさか……本当に?
それまではただの黒い影にしか見えていなかった墓の影ですら、それが別の「何か」ではな
いのかと思えて後ずさりをしていると、再び俺の手の中で携帯が振動を始めた。
今度の相手は……あ、朝比奈さん? 何で?
俺の腕にはちゃんと朝比奈さんの手の感触があって、彼女は俺の隣に居るはずだ。
ともかく出てみよう、そう思って携帯の着信ボタンを押した瞬間。
「……キョンく〜ん」
悲しげな声と共に携帯の明りの前に現れたのは、目も鼻も口も無い、真っ白な顔の朝比奈さ
んの姿だった。
……声も無くその場に崩れ落ちる俺の目に、
「ばあ」
「ばあっ!」
「お待ちしていましたよ」
次々と、懐中電灯で白い顔を照らした男女が現れた気がした。
「何よ情けないわね〜これくらいで腰を抜かす奴が……あ、あれ? キョン? ちょっと、ね
えってば! ――」
>>109 10レス以内ならいっきに投下しても良いよ。
さるは連投規制。
00分をまわるとリセットだから、50分頃に投下初めて00分またぐと良い。
ありがとう。気をつけます。
支援するついでに忘れてた
>>44 「国木田+禁則事項できる」
国木田が男の娘だったら考えんでもないw
00分越えたぞー
「ま、まあこれも一つの人生経験よね。たまには驚くのだって健康にいいだろうし、逆にこれ
で度胸がついたかもしれないでしょ?」
言い訳はそれだけか。
「う……」
俺に言われたくらいでハルヒがしょげるってのは珍しい事だが、まあ今回ばかりはそれで当
然だ。
結論からいえば、この肝試しは俺を目的としたどっきりだったらしい。
作戦通りに事は進み、実際に俺はあれだけ驚いたんだからハルヒ的には大成功なんだろうが、
「だって、あんたが驚いて失神しちゃうなんて思わなかったんだもん」
……そう、俺は4人によって驚かされた時、あっさりと気を失ってしまったらしいのだ。
倒れて墓石にぶつかったらしい後頭部はやけに痛いし、朝比奈さんは朝比奈さんで「わたし
のせいです、本当にごめんなさい」とまるでお通夜みたいな顔をしていた。
長門と古泉の二人で墓地の外まで担いで来てもらったらしいが、服のあちこちは倒れた時に
汚れてしまっているし、擦り傷もいくつかできている。
夜も遅いという事でハルヒを除く3人は先に帰ったのだが、
「何でお前も一緒に帰らなかったんだ?」
別に、もう普通に歩けるから一人で大丈夫なんだが。
「か、帰り道にあんたが倒れたりしたら寝覚めが悪いでしょ?」
そうかい、万一の事があればちゃんと枕元に立ってやるよ。
っていうか、俺としては気絶したのが恥ずかしいから一人で帰りたいんだけどな……。
「ほら、手を繋いであげるからちゃんと歩きなさい」
へいへい。
「……ねえ、本当に大丈夫なの?」
「何が」
「ほら、墓場で気絶すると幽霊とかが乗り移るって言うじゃない」
そういえば、お前どこかでそんな様な事を言ってたな。
「頭の調子はどう? 何か変な気分とかしない?」
人の具合を心配してるのかと思えば、結局お前の好奇心の為か。
体も頭も疲れきっていたのも手伝ったのか、俺は一つ反撃を試みることにした。
「そういえば……さっきから変な感じがする」
わざとらしく自分の体を抱きしめてみると、
「な、なに? どこか痛いの?」
それを望んでいるせいなのか、ハルヒはあっさりと動揺した。
おお、お前が俺ごときの演技で騙されるとは。
――意外な事の成り行きもあって、正直調子に乗っていたんだと思う。もしかしたら、本当
に幽霊か何かが俺の中に居たのかもしれない。
「実はな、やけに体が寒いんだ」
「寒い? え、それって?」
適当に体を震えさせながら、俺はハルヒの手を引いた。
抵抗する事無く引き寄せられたハルヒの体を、俺はそのまま抱きしめてやった。
「ちょっ?! な、何を?」
「幽霊か何か知らんが、妙に体が寒いんだ」
たまにはこんな嫌がらせってのはどうだ? それはそんなただの思いつきで、どうせあっさ
りと突き飛ばされるんだろうと思っていたんだが……。
「そ、そうなんだ……。寒いなら、仕方ないわよね。うん」
何故かハルヒは何度もうなずきつつ、抵抗もせずに俺に抱きしめられたままで居るのだった。
……えっと。
突き飛ばされると確信していた俺は手を離すタイミングを失い、
「……」
じっと俺に抱きしめられたままでいるハルヒは何も言ってこない。
どうしていいのか解らないまま立ち尽くす二人を包むように、夜の闇はその暗さを増してい
った。
――その時、俺の中に居たかもしれない幽霊が成仏してくれたのは、それから暫く後になっ
てからの事だった。
幽霊 おしまい
遅くなってごめん どうぞ〜
くっ……まさか幽霊がこんなに積極的とは……!
乙
ありがとうございます。
ここでは初めて投下します。よろしく。
あちゃくらりょうこ。
かつて、朝倉涼子と呼ばれた、情報統合思念体急進派が生み出した高精度情報端末。
その、なれの果て。
人類の理解を超える、情報操作能力という万能の力を奪われ、今あるのは、幼児のごとき体のみ。
無力な存在。
哀れな存在。
それが、今の彼女。
―ある情報端末の現状―
「長門さん。歯は磨きました? お休みの時間ですよ?」
「……もう少ししたら」
彼女の部屋。七〇八号室のいつもの風景です。
リビングの真ん中にあるテーブルに、いつものようにパソコンとにらめっこのままの長門さん。
その傍らには、風船犬のキミドリさんが、意味もないのに後ろ足で頭をかきかき、退屈そうにしています。
そしてわたしといえば、身長三〇センチ程度の、まるっきり幼児の体でその風景を見つめているのです。
なんというシュールな光景。
ちらりと時計に目を移すと、すでに十二時を回っています。明日は学校だというのに、また夜更かしするつもりでしょうか。
あいもかわらず、ゲームばっかり。
まったく。
……どうしてこんな風になってしまったんでしょうか。あまり人のことは言えないかもしれませんが。
彼女もわたしも、情報統合思念体に生み出された、高精度情報端末。
傍目には人間に見えるかもしれませんが、でもヒトではありません。
ヒトが見た目だけで判別することなど不可能なほど、ほんとうによくできてます。
……わたしはすでに、見た目から完全に異常事態となってしまっていますが。
……え? 情報端末とはなにか、ですか?
ええとですね。解りやすく言うなら、人類という有機生命体と接触するべく生み出された
宇宙人製アンドロイドと……。
……いえ、要するにロボットです。それでいいです。はい。
とにかく。超時空に存在する情報生命体、情報統合思念体が遣わした、自律進化を探る
という究極的に重大な任務を受けて地球に降り立った、異能の存在……のはずでした。
ほんとうは、そうなんです。
……こう見えても。
そんな重大な任務を課せられているはずの主導端末、長門さんでしたが、気がつけば
毎日毎日、ゲーム三昧。
本来の仕事を忘れているとしか思えません。
そもそもあの耳につけているウサギのようなヘッドホンはなんでしょう?
かわいいのは認めます。関係ありませんけど。
しかし、とわたしは考えます。長門さんは、もともとそういうキャラクターではなかったはずなのに。
なにより問題なのは、そのゲームの内容です。
女の子があんなこととか、こんなこととか、はしたない格好で出てくる、どうしようもなく
品性に欠けたたぐいのものを彼女は好みます。
変です。絶対おかしいです。
大きくため息をついてから、異様なまでの集中力を発揮しながらリビングテーブルに陣取る
長門さんの後ろへ回り、そっとノートPCのモニタを覗いてみます。
そこには、やはりというか、なんというか、年頃の人間の女性が見てよいものか、とっさに判断
つきかねる画像がデカデカと浮かび上がっているのです。
「……うわー」
何度か見たことはあるのですが、やはり慣れるということがありません。
どうもこの体になってからというもの、人間の感じるような――今回の場合は羞恥心でしょうか――
怒りとか、悲しみとか、そういう感情が鮮烈にわたしの内部領域を駆け巡るのです。
基本プログラムそのものが変質してしまったのかもしれません。
あの緊急回避用の退避システムは完全に失敗でした。今の自分は完全に別物として再生されて
しまっているようです。
体格もそうですが、それ以上に内面の変化が著しい。自分でも混乱しています。
まぁ、今更悔やんでも仕方ありませんが――。
――悔やむ?
以前のわたしは、ほんとうにその意味を理解していたのでしょうか。
……それはともかく、つまりその羞恥の原因、長門さんがじっと見つめたまま目を離さない画像のことですが、
それがまた今回は、その、いろいろとすごい。
「……なんで女の子どうしなんですか」
理解できません。
そもそもわたしたち情報端末にとって、ヒトの性愛行動というものは、子孫を残す、という有機生命体の
ひとつの行動として意味は理解できるものの、それを見て、なんというか、興奮というか、そういう状態に
陥るはずがないのです。
普通のそういったものですら理解困難であるというのに、子孫繁栄に絶対的に意味をなさない、同性どうしの、
アレ、など困難を越えて、理解不可能というものです。
それを長門さんは理解しているとでもいうのでしょうか?
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 23:22:26.81 ID:rv2bB5bv0
思うんだけどさるの定義? あれもうテンプレに入れね?
10:11超えたあたりから始まるとか00分で全快するとかさ
もういちいち00分まで待てって言うのめんどいよ
「あのー、長門さん?」
「なに」
返答はするものの、絶対に内容は理解していないことがわかるその口調。
……もともとの彼女の口調とどれだけ違うのか、わかる人はそうそういないかもしれませんが。
「そういうの、見て楽しいですか?」
「ユニーク」
またそういう、どうとでもとれる返答をする。
そもそも彼女がこのようなゲームに傾倒しはじめたのはいつからでしょう。
まだわたしが完全だった、あの頃からそうだったでしょうか。
よくわかりません。
「どうしてそんなゲームばかりを選ぶんです? もっとほかにもゲームはあるのに」
「……ヒトが」
マウスを動かす手を止めて、長門さんがぽつりぽつりと話し始めました。
「他者を求める形は、さまざま。彼らの想像する能力は、我々の知覚できる限界を
遥かに超えている時があると、思う」
「?」
せっかくのそれらしい解答ですが、なんということか、今のわたしにはそれをただちに
処理できる能力が失われています。
以前ならどんな事象であっても即座に理解し、解答を得ることができたわたしでしたが、
今では情報端末支援システムからも切り離され、たぶん人間程度の認知能力しか残されていないのです。
ですから今、長門さんの説明した内容も、充分に理解するには時間がかかってしまいます。
それを悪用されて、適当な、それっぽい言い回しで煙に巻かれることが時おりあるのが悔しいです。
……いや、もしかしたら、今回もそうなのかもしれません
127 :
490:2009/07/26(日) 23:24:29.98 ID:fXV5hvDy0
「……また、長門さん。適当なことを言って、ごまかそうとしてるんじゃありませんか?」
「そうではない」
とても静かな口調でした。
「ヒトが、なにかを想う。誰かのことを想う。有形無形の、そういったもの。それを、わたしは知りたい」
それだけ言うと、おもむろにPCの電源を落とし、立ち上がりました。
「今日はもう寝ることにする」
「あ……そうですね」
うさぎの耳型ヘッドホンを外し、すたすたと寝室の方へ。
なにか普段とは雰囲気が違います。なんだろう、この反応。
怒らせた……怒る? 彼女が?
どうもそういうのとは違うような気もします。
うーん。
キミドリさんを小屋に寝かしつけ(?)、自分の着替えも済ませました。
このパジャマは彼女が、人形用のものを適当に作り変えてプレゼントしてくれたもので、
今では大のお気に入りです。
さて、と。台所に最終チェックをしに行きましょう。
明日の朝ごはんの準備はすでに済ませています。
ごはんはタイマーをセットしてあります。ばっちりです。
……床のこの位置からでは見えませんが。
それでも、身長がわずか三十センチ程度のこの体にもだいぶ慣れてきました。
必要なところは長門さんが手伝ってくれますし。
塩ジャケも冷凍庫から保冷庫に移動させています。お味噌汁用の油揚げは、
すでに刻んでタッパーに入れて、これもだいじょうぶ。
最近は物価が高くて困りますが、長門さんには任務に励んでいただかないといけないので、
工夫を怠るわけにはいきません。
さあ、もう寝ましょう。
長門さんはすでにベッドに潜り込んで寝息を立てています。
今日はずいぶん素直に寝てくれました。いつもはパソコンを抱え込んでいつまでも寝ないくせに。
もともと情報端末という存在のわたしたちが、寝る、ということ自体が奇妙といえば奇妙なのですが。
パソコンでもスリープモードがある? いや、そういうものとわたしたちとでは意味が……。
「くー…… くー……」
小さく口を開けて、無防備なままの長門さんです。
「……くす」
寝顔は、こういってはなんですが、赤ん坊のようです。
最初、ここに連れてこられた時は、主流派端末である彼女に拘束され、この先はただ監視監督され、
幽閉状態に置かれるものと覚悟していました。
それが、いつの間にか、家事のまったくできない、浪費癖のある、いわば自立生活がてんでダメな長門さんの
周囲のお世話をしながら、その日その日を生きるという、予想だにできない事態になってしまいました。
そこで、わたしはひとつのことに気がつきます。
……生きる。
わたしは、生きている。
姿は変わってしまったけど、今、こうして、ここに生きている。
長門さんのベッドの隅っこを借りて、布団に潜り込みます。
月の光がカーテンから差し込むだけの薄暗い寝室の天井を見つめながら、わたしは考えを続けました。
生きるなんて意味を、どうして今、こんな体になってから理解しているのでしょう。
考える能力なんて、以前の自分の百万分の一もなくなってしまったくせに。
ふと、横で眠りにつく長門さんの横顔を見てみます。
彼女もまた、以前とは違うなにかに目覚めつつあるように思います。
あんなゲームばかり、と内心あきれるばかりだったのですが、実はそうではないのかもしれません。
彼女は、彼女なりに、彼女の中で、ヒトの内面を知りたいと願っているのではないでしょうか。
……いや、それがなにもああいうゲームである必要があるのかどうかは別問題です。絶対に。
あんな扇情的で、ふしだらで、この、なんというか……ええと……ヒトってほんとうにああいうのが、
気持ちいいのでしょうか。
…………。
今の、わたしの思考ですか? これ?
……エラーです。そのはずです。そうに違いないのです。
今のは無視してください。おかしいです。とても変です。
……くすん。
静かです。
今のこの部屋には、長門さんの静かな寝息がかろうじて聞こえるくらい。
キミドリさんももう寝たでしょうか。
……ああ。そういえば、長門さんが熱心に収集するグッズとかいうものも、
だいぶ数が増えています。
そろそろ片付けなければいけませんが、こればかりはあの長門さんが明確に
怒りの感情を提示するので難しいところです。
キミドリさんにも手伝ってもらって、今週の日曜日にはせめて場所を作らないと……。
もしかしたら、以前のわたしの駐留拠点だった五〇五号室に、運びこまないといけないのかも。
でも引越しの手続きは済ませてしまっているわけで、今またあそこを使うとなると長門さんの
情報操作能力の使用許可を申請して……。
そんなことを考えながら、わたしはまどろんでいきます。
長門さんと、キミドリさんと、わたし。
これからも、たぶん、まだ続いていく、わたしの生。
理由は、あるのかないのかわかりませんが、でも続いていくといいな、と思うのです。
この、三人で。
――ずっと。
―おしまい―
いい雰囲気だね
おおー!あちゃくらさんでまさかこんな良SSが来るとは!
GJです!
ここであちゃくらさんのSSが読めるとはw
乙!
>>117 幽霊、乙です!
墓の影から別なものを連想するあたり、実際に怖い目に直面していないと実感出来ないよな。
背中がゾクッとした。
エンドレスエイトにかかっているのも良かった。
次の放送のときに、ニヤニヤしながら肝試しシーンを見るよ
リロードしてなかったwww
乙
これからもっとこんな感じの良作SS投下しておくれ
GJ!あちゃくらさん深いなぁ…。
>>130 乙です
ハルヒちゃんは見ていないけれど、あちゃくらさんはこんなに良い奴なのか。気になってきた。
朝食の準備のところが、美味そうな食卓までイメージできて、腹減ってきた
>>117 >>130 お二人ともおつんつん
長編か短編かになるかはわからないが誰か一つお題下さいな
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/26(日) 23:52:46.64 ID:oPmx97idO
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ
>>141 ありがとうございます
スニーカー頂きました
屁
おっつおつ
月曜日が来てしまった…
覚えてる人いるかなぁ…
昔どっかのスレでキョンと長門以外誰もいなくなった世界で生きて キョンが老死して 長門はそれでもずっと生き続けるっていう短編
たった1レスだけの短編だけど
なぜか今になってもう一度みたくなったんだ
あの短編をもう一度 見せて欲しい
お願いだ
多丸圭一 に 羽交い絞めにされる
森「誰得よそれ」
古泉「加齢臭が染み付いたら嫌なのでお断りします」
新川「拘束する道具がないなら関節を外しておけば逃げられないというのに…甘いですな」
橘「私も、もうちょっと若くてカッコいい男の子だったら喜んで羽交い絞めにして貰うんですけど…」
圭一「鬱だ氏のう」
>>146ワロタ
>>148 なんか読んだ事あるような無いような……
このスレじゃなかった?
喜緑「人と端末…その先に未来はあるんでしょうか…」
会長「きっとあるさ」
情報統合思念体「パーソナルネーム喜緑江美里に甚大なエラーを確認」
情報統合思念体「対象の破棄任務をパーソナルネーム長門有希に任命する」
長門有希「対象の排除及び対象と行動を共にする有機生命体の記憶改変を行う」
ハルヒ「最近、有希の様子が変ね」
キョン「ああ…言われてみればそうだな」
会長「一緒の大学に行かないか」
喜緑「え?」
会長「無理にとは言わないがな。少しでも君と一緒に居たいんだよ」
喜緑「会長…」
長門「パーソナルネーム喜緑江美里を確認。排除を開始する」
おやすみ
>>150 覚えてる人がいてくれて嬉しい
このスレではなかった
おやすみ〜…て終わりなのかよ!続きが気になって眠れんわ!
>>152 俺も読んだことあるわ
何か泣きたくなった
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 01:15:41.70 ID:QqQ4YzRGO
\(^o^)/やっほー♪♪♪♪
\(^o^)/やっほー♪♪♪♪
書き込みてすつ
規制されたかと思ったが別にそうでもなかったぜ!
>>154 あれをもう一度見たいのだが…もってないだろうか?
見てみたい
>>158 悪いが持ってないんだぜ……。
短レスだったし、まとめにもないよなぁ
何か俺も無性に読みたくなってきたぞw
寝る前に。
おやすみなさい。
DAT保管庫とかで探せないかなー?
早めに
ほいさっさ
すまん寝る
今夜も作業進まず。
ほいさ
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 06:09:12.84 ID:88Vgb/d/0
眠い
>>160 手かがりは無し…か
知ってる人がいただけ良いものかな
おはようございます。
おはよ
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 08:33:37.90 ID:KycynQrR0
ハルヒ「みくるちゃんをスポイルするわよ!」
アナル民の皆さんおはようございます
>>172 みくる「す、すすスポイルってなんですかぁ〜?」
何というか…変な夢を見た
朝倉=アムロ 長門=シャア キョン=ララァ
で会話しながら殺し合いという実に変な夢だった
キョンの立ち位置が素晴らしいな
色的にシャアは古泉だと思うんだ……
鶴屋さんがシーマ様なのは僕にとって規定事項だ。
朝倉「統合思念体は進化に通じる情報フレアを待ち望んでる」
「あなた程の人がどうしてそれに気づけないの?」
長門「その為に彼を殺す。あなたの発想はエゴでしかない許されはしない」
キョン「あ、逆シャアですか。って事は、ストーリー的に俺もう死んでるんじゃ」
鶴屋「ごっめんねー? あたしって、故あれば裏切っちゃういけない女の子なのさっ♪」
キョン「……あの太ももがむちむちした方が勝つだろうな」
古泉「貴方は賢いですね」
キョン「褒めてるのか? それ」
長門「彼はわたしの父となってくれるかもしれない男性だった」
朝倉「お父さん? キョンくんが? ……あの、長門さんのお父さんって生きてるわよね」
長門「それはそれ」
統合思念体「……」
産みの親と育ての親だな
長門「たかがエンドレスエイトのループシナリオくらい、ガンダムで押し出してみせる」
キョン「ちょまっ? 著作権的にまずいって!」
朝倉「そうよ、馬鹿な事はやめて!」
キョン「っていうか、この機体どっから持ってきたんだ?」
長門「お台場」
キョン「窃盗です! 長門さん、それ犯罪!」
朝倉「正気なの?」
長門「わたしは貴女ほど急ぎすぎもしなければ、涼宮ハルヒに絶望もしてもいない」
キョン「長門……」
朝倉「無理よ、もうすでにエンドレスエイトのループは始まってるのよ?」
アムロ「νガンダムは伊達じゃない」
キョン「そこだけ本人登場なのかよっ!」
>長門「わたしは貴女ほど急ぎすぎもしなければ、涼宮ハルヒに絶望もしてもいない」
こんな所で感動させるなw
長門「乳ガンダム……わたしに対する嫌がらせか」
1stネタならマチルダ、カイ、ハヤト、ブライト、ザビ家三兄弟、マ・クベ、ランバ・ラル辺り
CCAネタならブライト、ハサウェイ、クエス、ギュネイ、チェーン、ケーラ、アストナージ辺り
0083ならコウ、キース、バニングス、ガトー辺りに指定があると保守ネタも書きやすいかも
なんと!
長門「暑い……プールを所望する」
キョン「お前誰だよ」
新川さんねたは広げやすいだろ。
新川さん=ガトー、イグルー61式にやられたザクパイ、
限定なしならダンボールの神様、バトー、BJ、他
ちなみに中の人ネタ可一覧
新川さん=同上
古泉=スウェン・かる・バヤン(スター○イザー)
田丸兄=ジェリド・メサ(カミーユ?なんだ男か)
田丸弟=シャギア(私の愛馬は凶暴です)
つか雨降って来た
長門「……プール、やってない」
キョン「まあ雨だし」
長門「さっきまで晴れてた」
キョン「結果的に涼しくなったし良いんじゃないか?」
長門「…………」
キョン「……泣くなよ」
さっきまで晴れてたならまだマシだよ、こっちは一日中雨だ
プールとか長らく行ってない
〇<女子高生の透けブラハァハァ
なんでこんな近い時間にw
プリンは良い具合に夏真っ盛りですな
早めに
今日はハルヒか
でもどーせエンドレスだしなぁ……。
●<僕のコスプレを観て下さい!
今日も暑かった。
コスプレか
……まぁ見てやらないことも無いな
いっそSSアニメ化してくれ
どのSSよ?
落ちる
>>205 お前のなら仕方ない
タイトルを教えてくれ
IDの数字数とIDの最後の文字(携帯やPCを識別する0やOではなく)が
数字数(数字合計(和(10を超えた場合は一の位)最後の文字
0 キョン+適当な接続詞 英語大文字(A〜L)・禁則事項できる
1 涼宮ハルヒ+〃 英語小文字(A〜L)・コスプレしてくれる
2 長門有希+〃 英語大文字(M〜Z)・手料理を振舞ってもらえる
3 朝比奈みくる+〃 英語小文字(M〜Z)・結婚できる
4 古泉一樹+〃 数字奇数・部屋を荒される
5 谷口+〃 数字偶数・いじめられる
6 国木田+〃 記号・キャラソンを10枚買わされる
7 キョン妹+〃
8 鶴屋+〃
9 朝倉涼子+〃
>>207 国木田 と 結婚できる
キョン「国木田はドSだからなぁ。結婚後の性生活は凄そうだ」
国木田「やだなぁキョン、鞭とか蝋燭とか使うとでも思ってるのかい?」
キョン「お前ならやりかねん」
国木田「ははっ(そんな普通の道具なんて使わないよ……)」
●<スレスト……!
バケツみたいな頭した奴が北高の制服着てパイプ椅子に座ってる画像しらない?
>>206 教えるのに現金が必要なので今すぐ振り込んでくれ!
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 21:56:55.82 ID:vmvJ526hi
うっせースポイルすんぞ
>>207 長門有希にいじめられる
長門「私と同じ気持ちを味わうといい」
そしてエンドレスエイト7週目と言う事か…
つまり俺は長門にいじめられていたんだよ!
スポイル流行ってんの?w
スポイルってどこかで見た気がしたけど、よくよく調べたら企画SSの彼女が浴衣に着替えたらだった。
いやなんか単発スレでスポイルスポイル言ってるの見かけるからさw
煽りコピペの改変っぽいぞw
>207ちゃっく
会長「君らは自分の事を端末と呼ぶが、人とどう違うんだ?」
朝倉「基本的には何も違いは無いわ」
喜緑「身体構造と働きは人間その物です」
会長「つまり…」
朝倉「禁則事項も出来るわ、このスケベ野郎」
会長「気持ちいい笑顔で言わないでくれ」
喜緑「ただ、子を宿す事は出来ませんけどね」
会長「そうか…」
喜緑「どうかされました?」
会長「いや、改めて君らが人で無い事を実感させられた気がしてな…」
朝倉「生殖機能があったら今頃私のお腹には長門さんの子がいるのにね?残念だわ」
長門「…(もうやだこの変態眉毛)」
みくる手料理か、SSだとドジっ娘属性強化されすぎてる場合が多いが原作だと料理上手いんだったっけ。
料理は旨い。
だが上手いかは分からないな。
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:01:35.50 ID:suATE6hCO
古泉「女性陣で料理出来ないのは長門さんだけですね」
長門「レトルトで何が悪い」
長門「わたしだって……わたしだってやればできる!」
朝倉「ちょっと長門さん! なんで台所が戦地みたいな状態なの!?」
長門「料理なんてもうまっぴらごめんだ」
キャベツだけのサラダ作ってたじゃないか!
ご飯炊けてたじゃないか!
朝倉に食べらられちゃえなばいいんだ!(性的な意味で)
喜緑「やはりわたしが居ないと何もできないんですね……」
会長「喜緑くん、靴下が片方見つからないんだが」
喜緑「どうしてこう、わたしの周りは手のかかる人ばかりなんでしょうか」
喜緑「やはりわたしが居ないと何もできないんですね……」ヌギヌギ
こうだな、うん
寝られんので散歩行ってくるわ
数分後、尻から血を流し泣きながら帰ってくる
>>232であった……
有事の際には返り討ちにしてやろうと上半身裸で近所散歩してたぜ、残念ながらそういう事は無かったぜ。
ネタ的につまらなくてすまん、雨降ってきたので帰ったw
なんか知らんが西の空が赤かった、ハルヒパワーでなんかあったのか?w
寝る前に今構想中の長編SSのプロローグだけ投下していいだろうか
ああ、人いてよかった
【冒頭】
なんでこんなことになっちまったのか、今はもうわからない。わかりたくもない。
ハルヒはこういった。
「面白そうだから」
古泉はこういった。
「涼宮さんがそう望んだので」
長門はこういった。
「私はこの件に介入しない。だからあなたを助けることもしない」
朝比奈さんはこういった。
「私の観察対象はあくまで涼宮さんです」
鶴屋さんも谷口も国木田も…家族でさえもはや俺にとっちゃ敵だった。
四面楚歌の意味の本質を初めて理解し、同時にハルヒの力の怖さもよくわかった。
まさかこんなことになるなんて、初めは誰も思っちゃいなかっただろう。
気づいたらそうなってて、それはやり直しがきかないことだった。それだけのことだ。
仮にやり直しがきくならば、前の俺はそのために動いたことだろう。
だが今の俺はそんなことは望んじゃいない。そんなことはもうどうでもいいことだ。
頭に浮かぶのは復讐、復讐、復讐…それだけだった。
奴らに地獄の苦しみを与えてやりたい、それだけを望んだ。
味方が誰一人いない恐怖、そんな境地にたたされたやつは沈んでいくしかないのだろう。
だがそんなことは絶対に認めない。
口から出て行く煙草の煙を見つめながら俺は決めたんだ、好きに生きてやると。
そう決めたとき、俺は友達という掛け替えのないものを失い…強さを得た。
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 02:18:07.00 ID:ERrEyFvB0
キョンと禁則・・・
季節は秋、まだ夏休み気分が拭えないままだるい坂道を登り学校に通う毎日。
今日も今日とてSOSなんて名前の謎の団体の面々は文芸部室に集まっていた。
その部室のドアをノックすると、何度聞いても癒される天使の声が答えてくれる。
「はぁーい」
その声を聞いてからドアを開けると、マイエンジェル朝比奈さんが俺を迎えてくれた。
「あっキョン君。こんにちはー」
「こんにちは、朝比奈さん」
朝比奈さんに笑顔で挨拶してから、部室を見渡す。
SOS団団員その2の無口な宇宙人長門と副団長の笑顔の超能力者古泉は既にいつもの定位置に座っていた。
「おや、涼宮さんは一緒ではないのですか?」
「いちいちニヤニヤするな。ハルヒは岡部に呼び出されて職員室に行ってるよ」
「それは残念」
なにが残念なのか、訊きたくもないね。
243 :
プロローグ:2009/07/28(火) 02:20:51.65 ID:vEV5d9JmO
>>239-240が冒頭で
>>242からプロローグです
古泉の茶々に適当に返しつつ長門の方を確認する。
今日は最近はまっていた文庫本ではなくハードカバーのようだ。
ブックカバーをつけていてタイトルは確認出来なかった。
「よぉ、長門」
「…」
なにも言わず、俺の方を見上げる。これが長門流の挨拶だ、もうなれた。
「面白いか?その本」
「ユニーク」
「そうか、読んだらまた感想をきかせてくれ」
「…」コクリ
小さく頷き、また読書に戻った。
まぁどうせ感想はユニーク一択なんだろうが、ちょっとした世間話みたいなもんだ。
「今お茶いれますねぇ〜」
朝比奈さんがそう言ってくれたので、長門から離れ俺も定位置に座った。
244 :
プロローグ:2009/07/28(火) 02:21:54.71 ID:vEV5d9JmO
しばらく朝比奈さんのお茶を飲みながら長門を横目に眺めつつ相変わらず弱すぎる古泉とゲームをしていたら、ようやくハルヒがやってきた。
「いやーお待たせお待たせ。岡部の話が長引いちゃってさ」
「なんの話だったんだ?」
「いつもと同じよ、普通にしなさいって。ばっかみたい!」
どうやら今のハルヒは少々不機嫌なようだな、やれやれ。
「まぁそう言うな。生徒の将来を案じる教師の気持ちもくんでやれ」
「生徒の将来を案じるなら尚更生徒の自主性を重んじるべきだわ!
こんなんだからろくに考えももたないダメな大人が社会に蔓延するのよ!」
いちいち説得力があるから忌々しい。やはり頭のいいこいつに口じゃ勝てないな。
言い合うだけ無駄だと思い黙ることにした。
「まっ、そんなことはどうでもいいわ。みくるちゃん、お茶頂戴!」
「はぁーい」
245 :
プロローグ:2009/07/28(火) 02:23:21.79 ID:vEV5d9JmO
ここまではいつもの日常のはずだった。
ハルヒがいて朝比奈さんがいて長門がいて古泉がいて俺がいる。
多少のスパイスを含みながらも平和な毎日が続いていたはずだったんだ。
そんな日常がいつまでも思っていた…いや、望んでいた。
しかしそんなことを神は…ハルヒは許してくれやしなかった。
ここから俺の望みは完全に打ち砕かれ、同時に全てを失うことになる。
変化を感じたのは次の日からだった。
今日はここまでです
一応タイトルと鳥つけときます
おやすみなさい
乙!
>>246 乙!支援できなくてごめん。
久しぶりのいじめSS長編かな?待ってるぞ。
楽しみにしてるよ
京アニのブログ見てきた。
ちゃんと計算されてる、角度とか。
寝る
俺も寝る
では自分は起きる
結局寝れなかったので何レスか書きためてきた
かなり中途半端になるけど投下していいかな?
よし、やっちまえ
なにかおかしいと思ったのは次の日だった。
昼休み、いつも通り谷口、国木田と飯を食べようと鞄から弁当を取り出すと谷口からこんな事を言われた。
「悪いキョン、今日は一緒に食えねえ」
「ん?なんかあるのか?」
「国木田と二人だけで話したいことがあるんだ」
そう言うので国木田の方をみると、国木田も手を顔の前にあげてごめんのポーズをとっていた。
「まぁ…そういうことならしゃあないか」
「悪いな」
教室の中で一人食べるのも寂しいので、部室に行って食べることにしようと部室に向かう。
多分長門がいるだろうが、まぁ飯食うぐらいは許してくれるだろうさ。
そんなこんなで部室に向かうと、案の定長門がいた。
「悪いな長門、今日はここで食べさせてもらうぞ」
長門はなにも言わないので了解の意を得たと思い弁当を開こうとしたら、思わずびっくりするようなことを長門が言った。
たった七レスだ、さるんなよ
「今は一人で考えたいことがある」
まさか長門に断られてしまうとは…しかし、長門には普段から助けて貰ってるんだ。
ここで駄々をこねたら俺はただの最低野郎ということになる。
「そうか…。わかった、思う存分考えろ」
そう言って俺は部室から出た。
長門は一度も俺の方を見はしなかった。
結局俺はいつかハルヒに呼び出された階段の踊場で食べた。一人で食べるとやっぱり美味しくないな。
しかしたまにはこんなこともあるだろうとこの時はさして気にしていなかった。
多少いつもと違うことがあったにしろ、午後の授業もつつがなく終えさっさと部室に向かってしまったハルヒを追って俺も部室に向かう。
「………」
ドアをノックしようとしたら、なかからひそひそと声が聞こえてきた。
いったいみんなでなにを話しているのか。
やれやれ、またハルヒがよからぬことでも企んでいるんじゃないだろうな。
ノックをしてから入ると、なんと鶴屋さんに谷口と国木田までいた。
「ん?よぉ、お前らも来てたのか」
「あっあぁ…」
「ちょっとね…」
「きょっキョン君久しぶり」
なんか三人とも変だな。妙によそよそしい気がする。
「遅かったじゃないキョン」
「お前が速すぎるんだよ。俺は普通に歩いてきたまでだ」
「ふーん、あっそ。まぁいいわ」
なにかおかしいと思ったのはこの時だった。
みんないつも通りのはずなのに、妙によそよそしく感じる。
なぜだか、変に疎外感を感じるのだ。
みんな変に目配せしあっているし(長門はいつも通りだが)
まぁ、またなにか変なことでも企んでいるんだろう。
聞いてもどうせ教えちゃくれんだろうし、いつかは俺の身に降りかかるのだから結局は一緒だと思いここでもあまり気にしないようにした。
妙な疎外感を感じたまま、部活を終えみんなと帰る。
>>258につけんの忘れてた
第一話「幸福からの転落」
しかしなぜか気になって、全員と別れてからさりげなくきた道を引き返してみたら、なんと全員揃ってどこかへ向かっていった。
いったい俺一人を除け者にしてなにを企んでいるのか。
足りない頭を振り絞って考えていたら、ある一つの結論にたどり着いた。
「そう言えば…一週間後は俺の誕生日だ」
なるほどな…嬉しいことしてくれるじゃねえか。
まさか俺の誕生日をみんなで祝おうとしてくれてるとは、持つべきものはなんとやらだ。
ちょっとでもみんなを疑った自分を恥じて、後は追わず今日は帰った。
この時はまだ幸せだった。
誰よりも最高の友達に恵まれていると、そう信じていた。
異変に気付いたのは次の日だった。
「…画鋲?」
なんと俺の上履きの中に画鋲が置かれていた。
チャチなイタズラだ、SOS団をよく思ってない奴の仕業だろうか。
しかしみんなは何も悪くない、むしろいい奴ばかりだ。
それに俺は望んでSOS団に在籍しているのだ。こんなイタズラでやめてやるものか。
みんなには心配をかけないように、このことは言わないことにした。
どうせ度胸もない単発のイタズラだろう。
画鋲を取り除き靴を履くと
「ん?なんか靴の裏が粘っこいな…ガムか」
前言撤回、相手は度胸がないのではなく相当嫌な奴だな。
ガムをティッシュで取り除いてから水道でたわしでゴシゴシして履けば、なんとか普通に歩けるようになった。
まだ少し粘り気が残ってて嫌になったが。
少し沈んだ面持ちで教室に向かうと、国木田が心配そうに聞いてきてくれた。
「どうしたんだいキョン、なんか元気ないね」
「いや、別になんでもない。寝不足なだけだ」
「大方ネットで粘ってナンパしてたんだろ?」
「んなことするか、お前じゃあるまいし」
谷口の軽口も、今は気分を軽くしてくれた。
本当に友達ってのはいいもんだ。こいつらとなら一生の付き合いになってもいいな。
その後は変なこともなく午前の授業を終え昼休みになった。
「あのよ、キョン」
「わかってるよ、今日も無理なんだろ?」
「ほんとごめんね?」
「別にいいって」
いつかやってくる幸せに比べりゃ、今の苦労なんてちょっとしたもんだ。
部室にいっても長門がいるだろうし、今日もまた踊場でご飯を食べた。
あー、早くまたあいつらと飯を食いたいな。
その後も何事もなく午後の授業を終え、部活動を済ませて帰宅した。
やはり今日も部活に鶴屋さん谷口国木田は顔を出し、部活後みんなで集まっているようだった。
来週が楽しみだ。
次の日、画鋲の数が増え、紙屑が入れられていた。
「おいおい、相当陰険な野郎だな」
幸いガムは貼られていないようだ、紙屑と画鋲を取り除き上履きに履きかえると
「ん?なんか足先に妙な感触が…」
今度は上履きの中の先にガムが貼られていた。
よくもまぁこんな陰湿な手が思いつくもんだ。
相手はかなりSOS団、もしくは俺を嫌っているようだな。
ガムをひっぺはがして履き直す。
うぇ、まだちょっとヌチャヌチャしやがる。
中を洗うとさすがに履けないので我慢するしかない。
しかしみんなには言わない。
俺が気にしないようにしていれば、相手もいつかほとぼりがさめるだろう。
きつくない訳ではないが、来週のことを考えればなんとかやっていけそうだ。
努めていつもの表情で教室に向かった。
中途半端だがここでストップ
携帯でwiki編集って出来たっけ?
出来るんなら頑張って自分でまとめるんだが
>>265乙
wikiは携帯では編集できないから、まとめ依頼にあげるといいと思うよ
セフセフ
長門「アウト!」
朝倉「セーフ!」
喜緑「ヨヨイノヨイ!」
夏休みは町に子供が多い
危な
お昼です
キョンに禁則事項できる。
●<アナル的に日常茶飯事です!
キョン「アッー!」
ウホッホ
お
おはようほ
ほ
危
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 15:55:05.19 ID:kGjSADPPO
プリンでも聞いたんだけど、
今週は試験で暇ないんよ!
企画の投票したいから〆切一週間くらい延ばして!
俺みたいなやつ、いない?
いないからレスつかなかったんだろ
我侭言ってないでブラウザ閉じて試験に集中しろよw
レスする暇はあるんだね。
↑幼馴染が照れ隠しで怒ってる補正
べ、別にだれもいなかったからレスつかなかったんじゃないんだから!
いい!?ブラウザ閉じてさっさと勉強なさい!団長命令よ!
↑↑某、機関の同士が顔を近付けて耳元で囁く補正
今はまず、勉学に勤しむ事が肝要かと。貴方の一票は書き手から見ればとても嬉しい物ですが、感想スレでもその喜びは変わりません。
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 17:03:25.71 ID:kGjSADPPO
(´・ω・`)
コメントの無い一票より感想スレに書き込んだ方が喜ばしい
と新川さんが言ってた
俺もそう思ったんで投票はしてない。
>>286 感想スレと投票両方なら、書き手は二重に嬉しいと思うぜ?
諸兄らもまずは目に見える形で一票入れてこようではないか!
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 18:07:02.97 ID:S++3p52sO
全部読む時間ねーからこれだけは読んどけみたいなの教えれ!
>>289 感想スレに企画作品への感想があるから見てみるのお勧め
あらすじも書いてあるのもあるし
点数つけて比べるのに抵抗があるんだよね。
まあ俺は下りるよ。
●<キョンたんの尻は文句なしの100点です
キョン「尻以外は?」
みくる「禁則事項です♪」
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 19:44:57.15 ID:S++3p52sO
>291
thanks
●<ちょっと尻に懐中電灯挿して蛍の真似してきます
なんか何やっても手が進まん
一休みするか
>>289 長編だと笹の葉半額サマーバーゲンが好きだwシナモンティーもいいね。
危
そうか
●<桃うめぇ
●<スポイルがなんとか!
俺もメシ食う
●<キョンたん食べる
投下無いなー
●<隙間風でお尻が寒いです…
ツェー
一時間ほど待ってくれれば
>>264の続きを頑張って書いてくる
期待して待とう
IDの数字数とIDの最後の文字(携帯やPCを識別する0やOではなく)が
数字数(数字合計(和(10を超えた場合は一の位)最後の文字
0 佐々木+適当な接続詞 英語大文字(A〜L)・いじめられる
1 橘京子+〃 英語小文字(A〜L)・誘拐される
2 長門(消失)+〃 英語大文字(M〜Z)・毒を盛られる
3 新川+〃 英語小文字(M〜Z)・禁則事項される
4 森園生+〃 数字奇数・キャラソンを出せる
5 会長+〃 数字偶数・結婚できる
6 多丸裕+〃 記号・出番が増える
7 ミヨキチ+〃
8 喜緑江美理+〃
9 コンピ研部長+〃
>>312 佐々木がいじめられる
佐々木「谷川って人にいじめられているんだ」
橘「あたしも一緒にいじめられているのです」
九曜「──驚愕──延期は──とてもいじめね…」
長門「わたしもそろそろ起きたい」
>>313 吉村「ID間違えたフリして無視されてるわたしが一番いじめられてます」
俺「てへっ☆」
会長 に 禁則事項される
喜緑「わたしはいつもされてますけどね」
朝倉 長門「年長すげぇ!」
とりあえず一話終了まででけた
トンカツあげながら投下してくぜ
佐々木が毒を盛られる。
○<大変なのです!エロい薬と毒を間違えてしまったのです!
昆布<───そんな──時には──●露丸ね──
佐々木「な、なんで僕がこんなヨゴレ役を…」
○<そういうマニアックプレイの需要もあるのです!
>>264の続き
「よっおはよ」
「ああ、おはよう」
いつもの調子で谷口が話し掛けてきた。
まさか谷口に心が救われる日が来るとは…いや、そんなこと言っちゃいけないな。
こいつも俺の最高の友人の一人だ、何より大事な仲間なんだから。
「今日も元気ないね、本当に大丈夫?」
「気にするな、最近久しぶりにやってみたゲームにはまって夜更かしが続いてるだけだ」
心配して聞いてきてくれる国木田も大事な友人の一人だ。
そんな友人達にイタズラされてるなんて言って心配させられるか。
「そうかい…あんまり夜更かししちゃだめだよ?」
「ああ、わかってるよ。ありがとな」
そこで会話を切り椅子に座る。
「よっ、ハルヒ」
「おはよ、ゲームで夜更かしなんてバカなことやめなさいよ。寝不足で倒れられて団の活動に支障をきたしたら大変なんだからね」
こんなことをいっちゃいるが、こいても心配してさっきの会話を聞いていたんだろう。
つくづく素直じゃないやつだが、やっぱりハルヒもいい奴だ。本当に俺は恵まれているな。
こいつらに心配をかけさせない為にも、誕生日までの数日、絶対に耐えてみせてやる。
次の日、上履きがゴミ箱の中に入れられていた。
においでバレたら大変なので仕方なく水で洗った。
バケツの中に足を突っ込んだと言い訳するためにズボンまで濡らした。
「あっはっは!バカだなお前。寝ぼけてたんじゃねえの」
「こら谷口、でも気をつけなよキョン」
今日が終われば土曜、すなわち休みだ。
そう考えればなんとか我慢できると思った。
しかし相手の執拗な嫌がらせはついに上履きだけじゃ足りなくなったらしい。
四度目の踊場での一人飯を終えた五限目、現国の教科書を開くと
「…なんだこれ」
ページいっぱいに上履きの靴跡が残されていた。
いつの間にこんなことをしたんだろうか。
そりゃ俺が飯を食いにいってる間だろうが、誰も気がつかなかったのだろうか。
いや、気がつかない筈はない。
そうなると犯人はこの教室にいてもなんらおかしくない…つまりクラスの奴ということになる。
やれやれ、まさか同じクラスの奴にこんなことされてるとはな。
腹が立つよりも少し悲しくなる。
とりあえず読むことに支障はなかったのでバレないように隠しながら授業を受けた。
次の日、今日は土曜。SOS団不思議探索の日だ。
今日こそは誰よりも早くつこうと思って早起きし準備をすませた。
集合の一時間、さぁでるかと決めた時に電話がかかってきた。
相手はハルヒ、いったいなんだろうか。
「今日の探索は中止よ」
「なに?そりゃまたなんでだ」
「ちょっと用事があるのよ、他のみんなにはもう言っといたから」
それだけ言って電話が切れた。
珍しいな、ハルヒが探索を中止するほどの用事とはなんだろうか。
せっかく早起きしたのにこれじゃなんだか虚しいので谷口と国木田に電話をしてみたら
「悪いキョン、今日は用事があるんだ」
「ごめんキョン、今日はちょっと野暮用があってね」
二人してこれだ、いったいなんの用事だろうか…と考えたとこですぐに答えがわかった。
「ああ…あいつら俺のプレゼントを…」
嬉しいもんだ、しかしそれなら昨日のうちに言っといてくれりゃいいのに。
なんかあるのかと誤解しそうだったじゃねえか。
せっかくの久しぶりの休みなんだと思い、土曜日曜は家族孝行に使った。
そして月曜、そして俺の誕生日だ。
いったいどんなプレゼントが待っているのだろうか。
期待に胸を膨らませ学校に向かった俺への最初のプレゼントは、上履きを隠されるというサプライズだった。
「ついに隠しやがったか…誰だよほんと」
ここにきて俺はようやく確信した。
相手がやってるのは生半可ないたずらじゃない、完全ないじめだ。
しかし今日は俺の誕生日、これくらいのサプライズは許そう。
しかしいい加減バレないか不安だ。
保健室でスリッパを借り教室に向かうと、案の定訊かれた。
「あれ、キョン上履きどうしたの?」
「ああ…いや久しぶりに洗おうと先週持ってかえったら今日もってくるの忘れたんだ」
「はは、バカだなお前」
なんとかごまかせたみたいだ、危ない危ない。
しかしおそらく上履きはもう返っちゃこないだろう。
また新しいのを買わないとな…やれやれ。
さるか
すまんトンカツ気にしながらだから遅い
そして昼休み、今日で最後であるはずの踊場一人飯をしようと鞄の中を覗いたら…弁当箱がなかった。
忘れた?いや、二時限の時鞄からノートを取り出した時はちゃんとあった。
となると…さっきの休み時間トイレに行っていた間にか。
どうしようか、さすがに昼飯抜きはきついぞ。今日は財布も持ってきてないし。
途方にくれていると、谷口が近づいてきた。
「どうしたんだよキョン、途方にくれた顔をして」
「…あっああ、どうやら弁当忘れちまったみたいだ。財布も持ってきてない」
「…お前アホだな、しょうがねえな。弁当少しわけてやるよ」
「えっ…?」
「ほら、こっちおいでよキョン」
「お前ら…すまん、本当にありがとう」
「今度奢りな」
「お安いごようだ」
何度か言った気がするが、ほんと持つべきものはなんとやらだ。
腹は満たされなかったが、心がこんなに満たされた昼食は初めてだった。
そして放課後、少し遅れてこいとハルヒに言われたが待ちきれず俺はハルヒや谷口に国木田が消えてからすぐに部室に向かった。
やっぱりのけ者は寂しかったからな、こっちからも驚かせてやろうとドアをノックしようとした俺の耳に…信じられない言葉が聞こえてきた。
「いやぁまじに面白かったぜ。弁当隠したのが俺達とも知らずにありがとうだってよ」
「傑作、それ傑作よ谷口」
「毎日毎日全くごまかせてない言い訳も面白かったよ」
「いやぁ、ぼーっと歩いてたらバケツの中に突っ込んじまってな。おかげでズボンまでびしょ濡れだ」
「あはは、古泉君全然にてないですぅ」
まさか…まさかあのいじめの張本人が…みんなだった?
信じられず勢いよくドアを開き中に入った。
「げっキョン!」
「今のは嘘だよな?まさかあのいじめをやってたのはお前らじゃない…よな?」
みんな押し黙る。おいおい、それじゃ犯人ですって言ったものじゃねぇかよ。
「おい、なんか言えよ!」
「そうよ。だったらなに?どうだって言うのよ」
「なっ…」
やっと口を開いたハルヒの声は…否定ではなく肯定の言葉を示していた。
「なっなんでそんなことを…」
「別に、ただおもしろそうだったから」
「ふざけんな!じゃっじゃあ最近みんなでなにか隠してたのも…」
「うん、どうやってキョン君を苛めようって話だよ」
そんな…俺は、俺はみんなを信じて…。
「俺の…俺の誕生日を祝おうとしてくれてたんじゃ…」
「はっ?あんたの誕生日なんて知らないわよ。みんな知ってた?」
全員が首を横に振る、嘘だろ?じゃあ土曜日にみんなで集まってたのは…俺をはぶるためだけだったのか…。
「ああもういちいちうざいわね。バレたならもうあんたはSOS団を強制退部よ。代わりに谷口と国木田をいれるわ」
「なっ!?そんなの認められるか」
「うっさいわねぇ、古泉君、谷口、このうるさいゴミをどっかに連れてってよ」
「かしこまりました」
古泉と谷口に引きずられ部室を追い出される。
そのままどこかへとつれられていく。
「おっおい!お前らほんとに」
「うるせぇな」
腹に一発いれられ押し黙る。
そのまま体育館裏に連れて行かれた。
体育館裏に連れていかれた俺は、古泉と谷口によってボコボコに殴られた。
「がっ…ごほっ…なんで…」
「なんでなんでうっせぇな。前から本当は気に入らなかったんだよ。
ブサメンの癖にあんな美人三姉妹の中に居座りやがって」
「それは同感ですね」
まさか俺が信用しきっていた裏でそんなことを思われていたとは。
「こ…いず…み…」
「うーん?…別にあなたに個人的恨みはなかったんですが…ね!」
腹に一発蹴りをいれられた、胃液をはいた。
「げぇっ…だっ…たら…なん…で」
「涼宮さんがそう望まれたので」
ああ…そうだ、こいつはハルヒのイエスマンだったな。
それから指も動かせないくらいぼこられてようやく二人が帰った。
「がっ…がは…しんじて…たのにな…なかま…だって」
今日以来俺の日常は完全に変わってしまった。
幸せから一瞬にして二度と這い上がれない地獄に転落してしまった俺を待っていたのは…本当に地獄のような毎日だった。
第一話「幸せからの転落」 了
以上で失ったもの・得たもの第一話「幸せからの転落」終了です
一週間以内には第二話投下してきます
おやすみなさい
なんか霧が出てきて怖い
乙!
森園生+適当な接続詞 誘拐される。
○<無理!
仮眠するぽ
乙
あああああああああ
おはよう
佐々木 が いじめられる
〇<いじめじゃないです!愛情表現です!
佐々木「そんなところ触っちゃ嫌アッー!」
九曜「――ユ―ニーク―」
長門「ちゃー!」
朝倉「ーっく!」
長門「橘京子に」
朝倉「禁則事項される」
〇<禁則じゃないです!愛情表現です!
佐々木「そんなところ触っちゃ嫌アッー!」
九曜「――ユ―ニーク―」
長門「デジャビュだと…?」
朝倉「どうみてもコピペです。本当にありがとうございました」
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 08:25:32.96 ID:PuOHMSALO
>>219 有希に中出しする妄想をしてしまったじゃないか
キョン「テストの出題問題はわかるのに答えがわからん……。
というわけで長門、教えてくれ」
長門「ここの答えがこうで、ここの回答は複数考えられるが、模範となるのは(ry」
キョン「ありがとう長門、これで明日のテストはバッチリだぜ!」
キョン「……与えられた情報量が多過ぎて覚えられん」
古泉「おっと」
長門「EDF! EDF! EDF!」
キョン「……長門、何やってるんだ?」
長門「EARTH DEFENSE FORCES 3 ……地球防衛軍3」
キョン「……そっ、そうか」
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 10:39:15.60 ID:EYCPhfPw0
お腹すいた
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 11:15:51.66 ID:PHs0IGcR0
まあ、いいや。著作権放棄だ。
「恋する遺伝子」
人類の遺伝子の中には、恋する遺伝子がある。人類という体は、恋する遺伝子が
お互いに出会うための媒介となるタンパク質にすぎない。
未来になり、人類は遺伝子工学を使い進化していった。ある人類は長身になり、
やがて巨人となった。ある人類は翼を生やし、空を飛んだ。ある人類は青い血を流す魔族となり、
ある人類は角を生やした鬼となった。
人類は、多様に進化しすぎてしまったため、やがて、本来の形をみな忘れてしまった。
あそこに飛んでいる白い天使は何だ。あそこを歩いている槌を持った巨人は何だ。
天使と魔族は、お互いに正反対の場所を好み棲んだため、
進化した天使はまるで羽の塊のような毛むくじゃらの動物になった。
進化した魔族は、吸血する触手の塊になった。
数千年後、天使と魔族が出会った時、お互いに自分たちが人類だとはわからなかった。
「ふふっ」
「ぎぎっ」
天使と魔族は出会うと、お互いに引き合い、抱き合った。
何千年の時を超えても、人類の恋する遺伝子が残っていたためだった。
わたしたちはお互いに好きなもの同士。そう遺伝子はわかっていた。
この感想を頂戴。
>>348 ハルヒと関係なさそうだけど一応感想
「恋する遺伝子」ってタイトルは
外見や性質ではなく遺伝子的に惹かれあう可能性を示してるって思ったけど
最後の所では普通に好きあってるから意味が通じてない気がする
>わたしたちはお互いに好きなもの同士。
ここが個人対個人であるはずの恋ってフレーズと反して、種族全体の価値観っぽくなってるというか何というかやっぱりハルヒと関係ない
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 11:27:31.64 ID:PHs0IGcR0
スレちがいすまぬ。
●<
トンコツハリガネおかわり
DADADA
●<僕とキョンたんは蟷螂とハリガネムシみたいな関係
キョン「一応聞くが、それはどんな関係だ?」
●<それは『入る側』と『入られる側』ですよ
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 16:50:48.25 ID:EYCPhfPw0
エアーマンとロックマンみたいなもんか
みくる「…」
古泉「…」
みくる「…あ、お茶入れますね」
古泉「ああ、どうも」
みくる「…」
古泉「…」
みくる「…どうぞ」
古泉「どうも」
みくる「…」
古泉「…」
みくる「…美味しいですか?」
古泉「はい、とっても」
みくる「…」
古泉「…」
みくる・古泉((二人きりだと何か照れちゃうな…))
圭一「…」
裕「…」
圭一「…お茶でも入れようか」
裕「ああ、頼むわ」
圭一「…」
裕「…」
圭一「…ほらよ」
裕「サンキュー」
圭一「…」
裕「…」
圭一「…美味いか?」
裕「まあまあかな」
圭一「…」
裕「…」
圭一・裕((久しぶりに顔合わせた兄弟って、何かよそよそしいよな…))
いつかキョンと妹ちゃんもこうなってしまうのかね……
>>362 そ、そんなことないよ!
妹ちゃんはいつまでもかわいいんだい!
そのうち、「童貞とかマジありえねーし」とか「消えろ害虫」「社会のゴミ史ね」とか言うようになるんだよ…なるんだよ!
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 19:46:53.55 ID:ySGE3QkW0
長門<ディーフェンスw ディーフェンスww
ディスカウント!ディスカウント!
>>366 このドMが!
でも妹ちゃんの中の人って結構お年を召していらっしゃるんだよね……w
年齢なんて……年齢なんて……!
とかいいながら、アニメのハルヒちゃんで長門がやってたエロゲの
「や、らめなのぉ〜」
って声にはしっかり反応しちゃうんだろ?
ハルヒちゃん観てねぇ
ハルヒ「キョン!AV撮るわよ!」
キョン「昨晩ハメ撮りしたばかりだろ」
長門「なん…だと…」
みくる「キョンくんと涼宮さんが…?」
キョン「トナカイ頭着けて古泉に掘られる似非獣姦とかもう嫌だ」
古泉「じゃあ、次は女性用の制服で…」
キョン「それは国木田に頼め」
ハルヒ「朝倉捕まえて有希と絡ませましょうか」
キョン「よし、朝倉捕まえるぞ」
古泉「涼宮さんは長門さんをお願いします!」
みくる「私は…」
キョン古泉「「鶴屋さんと乳くりあってろよ」」
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 21:05:53.76 ID:gNKM1UmDO
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 21:06:55.95 ID:+oBtRTu6i
キョン「いたぞ!古泉捕まえろ!」
あちゃくら「ひいっ><」
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 21:07:59.79 ID:ySGE3QkW0
キョン「いたぞ!古泉捕まえろ!」
あちゃくら「ひいっ><」
三歳児はペドすぐる
あ、あちゃくらは再構成されて年齢リセットされたから新生児か!?
その理論だと俺はただのロリじゃあねえな
変態の極みだな。
●<変態で何が悪い!
公園で泥酔した古泉が全裸で警官相手に大暴れしたりとか普通にありそうで嫌だw
●<恥出し大使
アナルの古泉は危険すぐる
警官とか撃退しそうだもんな
●<青い服の人を見ると興奮してしまいますからね。
今まで何人掘ったやら……
警官も全裸で逃げるよ
何で警官も脱いでるんだよw
古泉危険すぐる!!!
新川「わたしの教えを受け、古泉も立派な露出狂になったものよのう」
●<僕に惚れると火傷しますよ
古泉に後ろを取られる=死
●<服なんてただの飾りです。偉い人にはそれが分からないのですよ
●<誰もいないようなので服を着ます
キョン「服とは飾りであるかもしれない、本質は裸かもしれない。
しかし、飾りが興奮の促進剤であることは確かだ。
だから古泉……お前は間違っている………!!」
長門「服を着ないと三段腹がバレる人が居る」
みくる「服を着ないとパッド入れれませんからねぇ」
○< !
キョン「つまり着衣の●を掘りたいと言うことだ」
●「全裸で逃げます」
キョン「全裸は全裸でいいものだ」
●「ちょっと、話が違っ…アッー!」
俺は寝るぞーー!!
古泉、後は頼んだ……ガクッ
喜緑「こんなの拾いました」
会長「リア充、イケメン、ビッチリスト…なんだこれ」
喜緑「中見て見ましょう」
リア充ランク
1、キョン 2、古泉 3、会長
上位三名は即刻抹殺すべき
会長「…」
喜緑「…つ、次いきましょう」
イケメンランク
1、古泉 2、会長 3、キョン
12、山根
会長「これ書いた奴どれだけ自分に自信無いんだよ」
喜緑「次行きましょう
ビッチリスト
1、涼宮ハルヒ 2、朝比奈みくる 3、朝倉涼子 4、鶴屋 5、喜緑江美里
喜緑「うふふ、どうやらこれを書いた方は夏の暑さで頭がやられてるみたいですね」
会長「落ち着け喜緑。どっかの白い悪魔のコスプレしてどこに行く気だ」
コンピ研部長「あわわ…大事なリストを落としてしまった…」
油断したー;プリン落ちてる
お題書いてる間に
企画物のあらすじができました〜!
□『七夕プレリュード』(長編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5730.html 【あらすじ】
七月六日。七夕の前日。
ハルヒたちSOS団は長門のマンションの屋上で天体観測をすることに。
その観測中、ベガとアルタイルが突如消えてしまう。
不思議を確認! ハルヒはこの事態に動き出す。
いぶかる団員を置き、ただちにマンションの階段を駆け下り調査に向かうハルヒ。
しかし、足を滑らせ階段を転落、誰かに激突してしまう。
ぶつかった相手はついさっきまで一緒にいたはずのキョン。
いや、でもどうやって先回りされたのだろう?
……そうではなかった。なんと彼は、キョンとそっくりの彦星様だったのだ!
□『彼女が浴衣に着替えたらVer.Obbligato』(長編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5741.html 【あらすじ】
高校二年生になったキョン。
季節は夏へと移り、SOS団に再び七夕の季節が到来した。
昨年はいろいろあった七夕だったが、SOS団のイベントとしては静かなものだった――。
その後に起こったことは別にして。
しかし今年は様子が違う。
商店街主催の七夕祭りが実施されることをどこからか聞きつけたハルヒは、
今年は全員で浴衣をそろえて参加しようと言い出す。
柄をそろえた五人分の浴衣を注文したキョンたちSOS団メンバーは、
会場予定地に下見に向かい、そこで意外な人物――佐々木と出会う。
祭り当日、五人は色違いだが、同じ笹の葉の柄に彩られた浴衣に身を包み、
会場へ向かい、佐々木と合流。
しばらくしてから、いつものようにクジ引きで組み分けをすると、キョンはみくるとのペアに。
ふたりきりなると、みくるはおずおずとこう言った。
「キョンくん。実はまた……」
こうして、再び七夕を巡るキョンの奇想天外な過去への冒険が始まるのだった。
果たして過去への遡行の先に待ち受けるものは?
□『七夕の約束』(長編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5729.html 【あらすじ】
高校三年の夏。朝比奈みくるは大学に通いながらもSOS団に顔を出し、
つまりキョンたちの学生生活はあまり変化を見せていなかった。
二度あることは三度ある、で今年もまた七夕イベントを実施するとの団長の通達。
しかし今年の七夕は、ハルヒにはなにか思うところがあったようである。
「今日の九時に学校に来て」
耳元でささやかれるその声に誘われ、なんと今度は北高であの「五年前のできごと」を
再現することになってしまう。
「これでSOS団の存在を地球だけじゃなく宇宙全体まで知らしめることが出来るわ」
校舎の屋上で、満足そうに完成した校庭のグラウンドのマークを見下ろすハルヒ。
その時、世界が突如として歪み、閉鎖空間――実際には違う、亜空間が展開する。
突如として閉じ込められたふたりの前に、赤く染まった巨人――神人が姿を現した。
この空間を作り出した者とは? その目的とは。
ふたりは無事にこの空間から、現実世界へと帰還を果たすことができるのだろうか?
□『後味の悪い話』(長編・グロ・ホラー・鬱展開注意)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5731.html 【あらすじ】
夏休みのある日。SOS団蝉取り合戦が開催される。
「い〜い? 二度と捕まるんじゃないわよー!」
逃がした蝉に恩返しを期待するハルヒ。
別段なんの変わりもなくその日のイベントは終了する……はずだった。
帰宅したキョンの携帯が鳴る。ハルヒからである。
しかし、様子がおかしい。なにか変だ。
ハルヒの身に何かが起こった?
夏の漂う不気味な雰囲気の中のふたりきりの一夜。彼らが最後に迎える結末とは。
□『シナモンティー』(長編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5733.html 【あらすじ】
すべての出来事からどれくらい経ったろうか。
東京の外資系企業に就職したハルヒは、八月も終わりに差し掛かったある日、
久しぶりに光陽園に帰省していた。
かつての、たくさんの思い出がつまったこの街に。
キョンへの想いを胸に抱いたまま。
その思い出の時を飾るのは、いつもふたりで頼んだシナモンティーの芳香。
しかし、今のハルヒにはその香りをどう感じるのだろうか。
せつないふたりの恋物語の、その経過と結末を描く。
□『笹の葉半額サマーバーゲン』(長編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5732.html 【あらすじ】
「お願いですっ! 今は何も聞かずにうんって言ってください! でないとわたし……
わたし……困ります」
七夕の日。ここから始まる、過去への遡行。
そして、東中でのハルヒとの邂逅。
意味不明な絵文字を書き散らし、そして自分が未来に戻る手段を失ったことを知る。
ということは、そう。
ここは万能宇宙人、長門有希の出番になる――それだけの、はずだった。
しかし栞をなぞったその宇宙人、長門の口から飛び出したその言葉とは、
「理解した。半額サマーバーゲン」
……待て、長門。おまえはなにを言っている?
その栞を書いた時、ハルヒが半額サマーバーゲンを願っていたという。
それがために同期時間にすら影響を与え、さらにその先にまで同期を延ばしたって……どういう意味だ?
というか、俺は六年後にはそんな、こんな、ことを……?
原作と同じ展開が"微妙に"ズレた、奇妙奇天烈な六年後の未来を知ったキョンの苦悩と苦労と混乱を描く問題作。
□『Starry Sentimental Venus』(長編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5726.html 【あらすじ】
六月も終わる頃。事件はその予兆を見せていた。
閉鎖空間が発生していると古泉は言う。しかし、どうも様子が変なのだ。
――この閉鎖空間は破壊できない。
神人を狩るのが彼らの能力、役割であったのだが、肝心のその神人が存在しないという。
ということは、つまり……閉鎖空間を消滅させることができないのだ。
では、このままだったらどうなるというのだろう?
古泉は言う。
このままでは七月八日の零時零分に、この世界は消滅する、と。
原因は? もちろんハルヒによるものだ。
ではどうやったら回避できるというのだろう。
そもそもどうして、このような事態に……。
調べていくうちに少しずつその原因が明らかにされていく。
そう。涼宮ハルヒは、この世界に絶望し始めていたのだった……!
世界は救えるのか。
SOS団は、キョンは、ハルヒにこの世界の存続を訴えかけることができるのだろうか。
タイムリミットが迫る中、さらに彼ら以外の"何者か"たちが姿を現し……。
世界の終焉を食い止めるべく奔走するSOS団の真価が問われる時がやってくる。
□『愛しき、七夕の日に』(長編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5739.html 【あらすじ】
天災は忘れた頃にやってくる。
あの七夕の日に、涼宮ハルヒの願った、あのとんでもない内容が実現する時がやってくる。
涼宮ハルヒと結婚し、ふたりの子供をもうけ、平和に平穏に生活するキョン。
しあわせだった。
すべてがなにごともなく、このまま続いていくと思われた日々だった。
しかし、それは幻想にしか過ぎなかったというのだろうか。
その恐るべき事実を、旧友、古泉一樹が無情にも告げる。
「……あなたは十六年前の七夕のことを覚えていますか?」
すべてはあの時、あの七夕の日に決められていたということなのか。
十六年前。ハルヒはなにを願ったのか。
その願いが、なにをもたらすのか。
それは、世界の終焉を告げる、恐るべき願いとなっていたのだった……。
□『多元量子世界の夏』(長編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5744.html 【あらすじ】
高校二年の夏。
あの「分裂」騒動から数ヶ月。世界は平穏をとり戻し、ハルヒの異様な力の現れも「なり」を潜めていた。
そう、思われていた。
予備校へ佐々木と共に通いつつも、同時にSOS団の文化祭映画第二弾「長門ユキの逆襲 Episode00」
撮影スタッフとして奔走する多忙な日常。
だが実際にはその夏休みの中、きわめて微細な変化――”この世界の”長門が感知できないほどの――を
含みながら、ひとつの事件が水面下で静かに進行していることにキョンは気づいていなかった。
それは世界が再び、大いなる危機に直面する前触れだったのだ。
□『笹の葉アントラクト』(短編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5734.html 【あらすじ】
七夕の日。
東中でのハルヒとの邂逅のあと、目覚めた朝比奈みくるとキョンは長門有希のマンションへと
向かっていた。
その時、振り出す夏の夜の雨。
雨宿り。ふたりきりの時間が静かに流れる。
「……キョン君、洒涙雨(さいるいう)って……知ってますか?」
天の川で再会を果たせなかった、織姫と彦星が流す涙。
その涙の雨がふたりだけのわずかな時間をもたらす。
それは涼宮ハルヒを巡る物語に、ほんのひととき奏でられた間奏曲(アントラクト)。
ほかの誰も、知ることのない小さな小さな……物語。
おお、転載?
いい仕事するぜ
□『はなびのよるに』(短編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5728.html 【あらすじ】
喜緑江美里はその日、生徒会長を自宅に招き、花火大会を鑑賞していた。
人間の、というより彼のこだわりにさまざまな想いを抱く喜緑江美里。
今、この時。この場所に存在"できている"ということ。
そのほんとうの意味を正確に知っている人間は、誰もいないのだろう。
もちろん、彼も。
「……では来年、ぜひお誘いください。その時、わたしがこの世界に存在していれば、ですけれど」
この世界に本来存在するはずのない、インターフェイスに宿った想いを、
夜に咲く花火が浮かび上がらせていく。
□『周防九曜の溜息』(短編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5736.html 【あらすじ】
『橘京子の溜息』において発生したさまざまな出来事。
それもようやく終わり、七夕の季節が到来する。
SOS団の七夕企画の準備のため、必要な雑貨を買い出しするべく出かけたキョンは、
その帰り道、周防九曜に出会う。
商店街の貧相な七夕飾りにいたく興味を示す周防に、七夕の概要を教えるキョン。
すると周防は、突然、「あのふたつの恒星間にそのような情事がある以上、観測する必要がある」と
語り、さらにとんでもないことを宣言するのだった。
「今から――――行く………………」
□『summer FM』(短編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5743.html 【あらすじ】
喧嘩をすることは誰にでもある。
それが付き合い始めた恋人であればなおさらの話。
夏、運転免許を取ったばかりのキョンが、ハルヒと共に車で海へ。
しかしささいなことから起こった感情のもつれが、楽しいはずの時間を沈黙させる。
そんな時かかっていたラジオから始まる、ちょっと不思議で、素敵な時間。
□『チェイサー!』(短編)/
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5742.html 【あらすじ】
涼宮ハルヒが失恋した、という。
七夕の笹を見つめる憂いを帯びたその表情を見て、キョンはたしかにそれを感じ取った。
彼女は、確かに失恋したのだ、と。
しかし――相手はいったい誰だろう。
ジョン・スミス。
ハルヒの今を規定した、不思議な人。
その存在が今の涼宮ハルヒを作り出し、そしてSOS団を作りだした。
確かにハルヒは恋を――片思いをしていたのだ。
自分がなりたかった、そのすべてを持っていた人、ジョン・スミスに。
そう。追い求める背中は、きっとどこかであたしを見ていてくれてるから。
以上です。
みなさん、大変な労作ばかりでお疲れ様でした。
今回のこのガイドがお役に立てば幸いです。
興味をもたれた方がいらっしゃったら、ぜひご一読されてください。
そして、感じたことがあるのなら、ぜひ一言でも感想を送ってあげてください。
よろしくお願いします。
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 03:10:52.95 ID:28QFf61I0
助かります。ありがとう。
乙!
しかし半分はここに転載されてたんだな。
さて、残りも読むか。
起き出してきたらプリンが落ちてる_orz_ありゃ。
…まあテスト期間、深夜保守参加もちょっと打ち止めしてるし、気を抜いた…
まあいいや…SSまだ書きためてないし、次プリンの保守のネタを考えておこう。
アナルの皆さん、こちらは落とさないで完走させるんだぜ!たまに支援するからな…
おはようございます
おはよう
今さら気がついたがプリン落ちてたのか
プリンでお題募集してたんで出したらスレ落ちてた…
お題はどうなったんだろう。読みたかった…
アナン民の皆さんおはようございます
あらすじ書いてくれた人、超乙
アナン前国連事務総長
プリン立ててきます
こんな過疎時間帯でええの?
もうすぐで7月も終わりか
鶴屋「みーくみーくみくるー♪ 揉むとフニャンニャンニャンニャニャンニャニャン、揉むとフニャンニャンニャニャン…」
みくる「鶴屋さん!変な歌歌いながら揉まないでたください!」
キョン「…情熱を持て余す歌だ…」
長門「(ゆーきゆーきゆきりーん…)」
長門「(揉むとフニャンニャンニャン…)」
長門「(……)」
長門「(ダメ……自分をごまかしちゃダメ……)」
長門可愛い
長門「涼宮ハルヒの情報創造能力により、日本の女性国民全ての胸部が誇大化」
長門「私も例外ではない。グレート」
長門「団活が楽しみ。あの悪魔の脂肪に勝つ日が来ようとは」
朝比奈「おはようございますぅ。いつも早いですねぇ」
長門「ぴぎゃー」
日本の女性国民「全ての」
な、ながもーん!
なんか飛行機がうるさい
長門「……アイス」
7月中に長編3つも書いてたことに気づいた
120レス分ぐらい書いてたのか。さすがに電磁波で頭がやられた
あちゃくら「お腹壊しちゃうんで、アイスは一日一個だけです」
長門「バスキンロビンスマジ最高」
朝倉「サーティワンアイスクリームって言いましょうよ」
ハルヒ「今日からレイヴンになるわ」
長門「私も」
キョン「俺も」
みくる「私もです」
会長「俺はレイヴンになれない…操作が…」
古泉「足掻くな、運命を受け入れろ」
会長「古泉…お前は?」
古泉「PSP無いんです…」
昼休み終了
PS2でやろうぜ!
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 13:12:27.92 ID:PWaoJxGTi
キミドリさん「散歩です」プカプカ
喜緑「」トテトテ
バッタリ
キミドリさん「っ!…ゴクリ」
喜緑「!」
ほいさっさ