1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
厚いメガネをかけた男が叫んだ。
10人の男女が、鎖で壁につながれている。
その真ん中には、背中を刃物で刺され、鮮やかな血を流した女性が横たわっている。
彼女の右手には拳銃、左手にはテープレコーダーが握られていた。
10人みんなが目を覚ましたとき、テープレコーダーが語りはじめた。
「…おはよう、みんな。…これは、君たちのゲームだ…」
尾張
sage
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:27:43.36 ID:2nY6Mx4AO
待ってた!!お帰りお帰り
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:31:05.46 ID:KU3CdYXtO
「君たちはそれぞれの場所で生を全うしている。だが、それで十分なのか?自己愛に溺れず、隣人を愛することが出来ているのか?一度ずつ、チャンスを与えよう。ゲームに参加する順に、鎖は外れていく。扉を開け、質問に答える。隣人への愛が無い者に、生きる価値などない。」
「そこにいる女は、偽りの愛を語り、無数の男を騙して生きて来た女だ。昨日交わった男の名前も知らない。あまりに失礼ではないかね。代わりに「死」を教えてやった。
ともかく、検討を祈る。」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:31:59.38 ID:KU3CdYXtO
全部書いてきたから今度は早いはず!
でも規制されてたから携帯からorz
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:32:58.06 ID:KU3CdYXtO
「な、なぜ私がSAWに選ばれたのでしょう!議員に選ばれたいと願うばかり、こんな選挙にも当選してしまうとは…」
「せ、先生、落ち着いてください!」
あいつは…確か最近当選した国会議員のやつだ。脇にいるのは秘書か??
ソウ??ソウってなんだ??
「何なんだよ〜これは!」太った坊主の男が叫んだ。
「本当に…死んでるの??冗談でしょ??」
水商売風の女が続いた。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:33:01.31 ID:QXok9vlsO
前回のは落ちたのか?
支援
SMでしょうに見えた
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:34:12.52 ID:KU3CdYXtO
「おい、議員の先生よ」
うろたえる男に、見るからにヤクザ風の男が話し掛けた。
ヤクザ「お前ズバリとかなんだとか言ってたな。お前何か知っとるんか。こんなわけのわからんことして、ただじゃおけんぞこらぁ!」
議員「…私は何も関わってはいないのです。SAWは有名な殺人鬼なのです。命を大切にしないものを、閉じ込め、命を賭けたゲームをさせる。でも…」
秘書「SAWは捕まったと聞いています。もしかしたら、SAWを模倣したものの仕業かも知れません」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:35:10.39 ID:KU3CdYXtO
「なんで、なんで私が…イタタたた」
弱々しいサラリーマンが腹を抱えている。
ヤクザ「くそ!この鎖切れねえよ!」
かなりガタイのいいヤクザが力任せに暴れても、鎖はびくともしない。
水商売「…いつもそう、肝心な時に役立たずなんだから」
ヤクザ「ああっ!?ぶっ殺すぞしずかぁ!」
議員「き、き、き、君たち!やめるのです!」
ん?ヤクザと水商売は知り合いなのか…
改めて自分以外の9人を見渡す。
俺の知り合いはこの中には…いないようだな。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:36:24.30 ID:KU3CdYXtO
そう思った時、脇にいた太った坊主が話し掛けてきた。
ピザ坊主「まさか…しんちゃん!?」
ピザ坊主「僕だよ僕!まさおだよ!」
しんのすけ「…!ま、まさおくん!?」
少し大声を出しただけで、息を切らし汗をたぎらせる姿には、少年時代の面影は全くない。唯一かわらないのは髪型だけだ。
しん「久しぶりだぞ〜今なにしてるんだ??」
まさお「僕かい!?ニートだよ!大学なんて無駄だって気付いて辞めたんだ!まだまだ親も元気だしね!」
無言で目をそらすことにした。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:37:20.84 ID:KU3CdYXtO
部屋を見渡してみる。
僕を含めて10人が、それぞれ壁に鎖でつながれている。
真ん中には女性の・・・たぶん死体。
オラから見て左右と後ろの部屋の壁には、それぞれ一つずつ扉がある。前の壁には、巨大なモニターのようなものがかけてある。
しんのすけ「なあ。」
みんなの目が―ネネちゃん以外のだが―いっせいにオラのほうを向いた。
しんのすけ「これが、誰かの冗談なのかどうかはわからない。
オラは正直何も知らないし、戸惑っている。
でもたぶん、みんな家に帰りたいのは一緒の気持ちだと思う。
とりあえず、自己紹介くらいはしあわないか?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:38:37.59 ID:KU3CdYXtO
しばしの沈黙の後、腹を押さえていた男が口を開いた。
弱々しい男「それもそうですね。順番に名前だけでも言っていきましょう。」
すかさず国会議員が手を挙げた。
議員「私は、このたびの選挙で、参議院に当選いたしました、
丸尾スエ男でございます!スエ男のスエは世紀末の末!
私が当選した暁には、この日本の不景気、政治不信の時代に終止符を
秘書「先生!今日はそのくらいにしましょう!」
丸尾「まだまだ!」
しんのすけ「も、もういいです。
テレビでも何度も聞きましたから・・・。
ええっと、その隣は?」
丸尾「秘書の、エイクンです。」
しんのすけ「A君?」
丸尾「そうです。議員、つまり日本の主役である私をたてるために人生を捧げた、名脇役!私をいかすためなら、私利私欲全てを捧げる様はまさに」
「おい、なに勝手に始めてんだよ。」
隅にいた、狐顔の小汚い小男が初めて喋った。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:39:56.77 ID:KU3CdYXtO
小男「こんなわけのわからない状況に勝手におかれて、なんでお前らを信用しなきゃならないんだ。むしろ逆だろ。誰が本名なんか答えるものか。」
しん「いえ、でも、なんなら偽名でも全然かまいませんし・・・便宜上というか・・・」
弱男「ちょっと待ってください。お前らって、それは僕も含めて疑っているということですか。いきなりこんなとこにつれてこられたのはこっちだって一緒なんだ!」
ヤクザ「ああもうまどろっこしい!お前らうるせぇよ!
めんどくさいのはごめんだ!今からオレがお前らに一人一人アダナをつけてやる!それでいいだろ!オレのセンスは一級だからな!」
全員が目を見開いてヤクザの方を見る中、しずかと呼ばれた女だけがあきれ顔でつぶやいた。
しずか「こんなところでも、ガキ大将なのね。」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:42:43.71 ID:KU3CdYXtO
ヤクザ「まずお前ら!“議員”と“秘書”!」
ヤクザ「次にさっきから腹かかえてるお前!
お前は・・・“下痢”!」
下痢「ち、ちがう!これは胃腸が弱いだけで、僕の名前は山」
ヤクザ「うるせぇ!だまれビチグソ!」
下痢「・・・。」
丸尾「(あれ、彼なんか見たことあるような・・・いやないな)」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:43:26.38 ID:KU3CdYXtO
ヤクザ「えっとお前は・・・」
下痢の脇にいたメガネをかけた青年を指さした。
青年「僕はこの下痢グソさんの会社の新入りです。“新入り”でいいですよ」
ヤクザ「そうか」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:46:18.57 ID:KU3CdYXtO
順番から行くと次はマサオくんの番だ。
緊張しているのかデブだからか、汗をかいている。
ヤクザ「・・・ピザデブで。」
ピザデブ「おい!もっとかっこいいのにして欲しいでぶー!」
ヤクザ「じゃあピッツァデブで。」
ピッツァデブ「グラシアス」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:49:36.62 ID:KU3CdYXtO
ヤクザ「脇のお前は“リーマン”な。」
あ、オラの番終わった・・・父ちゃんと同じ双葉商事の係長まで上り詰めたことくらいさりげなく自慢したかったぞ・・・
ヤクザ「お前はソープ嬢な。」
ソープ「・・・」
お風呂の人なのか・・・
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:51:14.96 ID:KU3CdYXtO
ヤクザ「あとは・・・」
さっきつっかかってきた小男と、逆の隅にいる根暗そうな丸メガネの男だ。
ヤクザ「・・・“スリ”と“弱虫”だな。」
・・・ん?弱虫はともかく、スリ?
ヤクザはこいつらのことも知っているのか?
どうやらこの10人の中には、オラの知らない人間関係が存在するらしい。
もしかしてマサオくんがいるのも偶然ではないのか・・・?
ヤクザ「じゃあ最後に俺だ」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:52:39.76 ID:KU3CdYXtO
「俺は・・・“のど自慢”だ」
ソープ「“ヤクザ”でいいわよ。それか“音痴”」
ソープがみんなの気持ちを代弁してくれた。水商売をすると、空気が読めるようになるらしい。てか音痴なのか。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:55:04.24 ID:KU3CdYXtO
ヤクザがソープに殴りかかろうとした瞬間、部屋のモニターに、不気味な笑い声と共に、仮面をかぶった人物の映像が映し出された。こいつがSAW・・・なのか?
SAW「やあ、みんな。これは君たちのゲームだ。
早速だが第一のゲームを始めよう。
参加になった人はおめでとう。他の人はもうしばらく待つんだ。
さあ、参加者の鎖ははずれた。」
全員が自分の鎖をたしかめた。
一人だけ、ソープの鎖だけが、外されていた。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:57:07.61 ID:KU3CdYXtO
SAW「さあ、第一の扉に入るんだ。」
ソープ「なによこれ・・・
嫌よ私・・・こんなの普通じゃないわ・・・」
ピッツァ「・・・でも、何もしないんじゃずっとこのままだ。」
議員「動けるのは、ソープさん、君だけのようです。」
ソープ「いやよ・・・帰ってお風呂入りたいわ・・・」
ヤクザ「・・・しずか。」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:57:53.39 ID:KU3CdYXtO
ヤクザ「心配するな。ヤバくなったら俺がまた助けてやる。」
ソープ「・・・。」
うつむいていたソープが、決心したかのように立ち上がった。
第一の扉が、開かれた。
扉の向こうは、長い廊下が続いているようだ。
薄暗くて、先がどうなっているかわからない。
一瞬躊躇したソープだったが、暗闇を強くにらみつけた後、前に歩き始めた。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:58:48.48 ID:KU3CdYXtO
何歩か進んだ時、急に扉が閉まり、ソープと9人は隔離された。
扉がしまると同時に、部屋の大きなモニターに、四方八方から撮られた今にも泣きそうなソープの映像が映った。
どうやらオラたちにゲームの様子を見せるつもりらしい。
下痢「な、なあ」
ヤクザ「あ!?」
下痢「いや、そ、その・・・君たちは、その、結婚とかしてるのかな・・・?」
ヤクザ「ああ!?今そんな話する時か!?」
下痢「ひぃぃぃぃあああ胃が・・・!胃が痛い・・・!」
ヤクザ「ただ俺の店で働いてるだけの女だよ!なんだってんだ!」
下痢「(どうしよう・・・常連だなんて言えやしない・・・言えやしないよ・・・)」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 03:59:59.93 ID:KU3CdYXtO
ソープが、立ち止まった。廊下が終わり、6畳ほどの部屋にたどり着いたらしい。
部屋には・・・何か無数の生き物?がいる。暗くてよく見えない。
前には、何か小さな人形のようなものが並べられている。
そして、人形の一人がもっていたテープレコーダーがなり始めた。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:00:26.02 ID:KU3CdYXtO
「しずかくん、これは君たちのゲームだ。
5人には、1人足りない。
最後の1人は、誰?
君には左手から遅効性の毒を注射してある。
いそいで解毒剤を飲まなければ、死ぬ。
解毒剤は5つの薬品を混ぜればいい。
一つめの薬品は、そこにあるなまけもののぬいぐるみの腹の中だ。
二つめの薬品は、そこにある猫のぬいぐるみの腹の中だ。
三つ目の薬品は、そこにあるゴリラのぬいぐるみの腹の中だ。
四つ目の薬品は、そこにある狐のぬいぐるみの腹の中だ。
五つ目は・・・君の大切な者の腹の中だ。
ナイフとフォークをやろう。海すら切れる一品だ。
毒が回るまで、あと1時間。」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:01:18.53 ID:KU3CdYXtO
部屋の暗さに目がなれてきた。
部屋にいたのは・・・30匹ほどの、たぬきだった。
しずか「何よこれ・・・こんなたちの悪い冗談ってないわよ・・・
どうせ毒なんて嘘なんでしょ・・・?」
言い聞かせるようにつぶやきながら、彼女は左手の袖をめくりあげた。
真新しき注射器の跡が、残っていた。
しずか「いやぁぁぁぁぁぁあぁ」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:02:09.54 ID:KU3CdYXtO
しずかはおそるおそるぬいぐるみの腹を切り裂いた。
ぬいぐるみのはどれも、小さな薬瓶が入っていた。
しずか「・・・1つ足りない・・・」
しずかは、ゆっくりとたぬきたちに近づいた。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:03:07.96 ID:KU3CdYXtO
一匹のたぬきが、膝にのってきた。
頭をなでながら、ナイフをかまえ、ふるえる手を押さえながら、たぬきの腹にあてる。
しずか「ごめんね、ごめんね・・・」
たぬきの腹に、数ミリほどの亀裂が入った。
しかし、その瞬間、たぬきは叫び声をあげ、噛みついてきた。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:03:35.94 ID:8gLa0Cew0
待ってたぞ
面白いじゃないか
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:04:18.00 ID:KU3CdYXtO
俺しかいない(´・ω・`)
淋しいぜ
みてる
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:05:06.51 ID:KU3CdYXtO
たぬきといえど、1人の生身の女性にとっては、猛獣である。
しずか「いやぁぁっぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!!」
錯乱した彼女は、ナイフとフォークをふりまわしはじめた。
その行為に他のたぬきたちも彼女を敵だと認識したようで、一斉に彼女に襲いかかった。
狸の爪と牙が、彼女の肌を切り裂いていった。
彼女のナイフとフォークが、おびえる小動物を切り裂いていった。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:07:21.10 ID:KU3CdYXtO
>>30、32
ありがとう!やさしさに泣けるぜ…
ヤクザ「くそ!くそ!はずれろ!はずれろよぉぉぉ!」
ヤクザが、皮膚がちぎれそうなくらい鎖をつかみ、引きちぎろうとしている。
しかし、鎖はびくともしない。にじみ出る血が痛々しい。
ヤクザ「しずかぁぁぁぁぁあぁ!!!」
どれほどの時間がたったのだろう。
まるで数時間、その悲惨な光景を見つめていたような気がする。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:08:13.10 ID:KU3CdYXtO
四方から襲われ、大量の血を流しながら、彼女はたぬきたちの死体を見つめ、座り込んだ。
しずか「・・・ここから・・
まだ何も終わっていない・・・
探さなきゃ・・・」
もう、彼女の目は、彼女の目じゃなかった。
見えているのかどうかわからないその瞳で、たぬきをみつめ、まるで普段の食事の時のように、ナイフとフォークを走らせていった。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:09:21.78 ID:KU3CdYXtO
秘書「・・・うぇっ・・・!」
秘書が口を押さえている。
誰だってそうだ。こんなもの気持ち悪くならないはずがない。
ヤクザはひとしきり暴れ、疲れたようだ。
両手の血を止める元気もなさそうだ。
ふと、しずかの動きがとまった。
何か見つけたようだ。
紙・・・?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:10:30.11 ID:yTiaOAR1O
しえん
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:11:02.61 ID:KU3CdYXtO
紙には、こう綴られていた。
「やあ、しずかくん。お疲れ様。
君にとっては、このたぬきが大切なものなのかい?
君にとって、一番大切なものは、君なんじゃないのかい?」
なんだこれは・・・?
全員なんのことかわからなかった。
たった1人、モニターの中の女性を除いては。
しずかは、おもむろに自分の服を脱ぎ始めた。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:11:58.77 ID:KU3CdYXtO
しずか「なんだ。こういうことか。」
彼女の腹部には、真新しい縫合の跡と、「Love In you」という文字があった。
しずか「最初から、こうすればよかったのね。」
気づいた時にはすでに、画面の中の彼女は自分の腹にナイフを突き刺していた。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:14:31.96 ID:KU3CdYXtO
ヤクザ「やめろぉぉぉぉ!!!!しずか!!しずか!!!」
しずか「・・・あ!あった・・・
・・・これで、うちに、帰れる・・・
なんか・・・よごれ・・・ちゃったな・・・
帰ったら、いっぱいシャワー・・・浴び・・・なきゃ・・・」
崩れるように、彼女は倒れた。
もともとひどい出血量だ。
生きていられるはずがなかった。
ヤクザ「うわぁぁぁぁぁあっ!!」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:15:52.38 ID:KU3CdYXtO
ヤクザ「なんで・・・なんでだよ・・・」
部屋のざわつきも収まらない中、画面が切り替わり、仮面の男が映し出された。
SAW「お疲れ様。
さあ第二のゲームだ。」
ヤクザは、黙って彼女がつながれていた鎖を見つめている。
鎖の外れる音と、扉の開く音が聞こえた。
外れたのは・・・キツネと、議員と、秘書だ。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:16:56.91 ID:KU3CdYXtO
下痢「三人同時に・・・?いつまで続くんだ、これ・・・」
選ばれた三人は、みなひどく怯えている。
しかし、あきらめたような顔で、第二の扉へと足をすすめた。
みんな、少なからず持っていた気持ち。
これが、誰かのただのたちの悪い冗談であるかもという気持ちが、彼女の死によって、こなごなに打ち砕かれたのだ。
そしてもう一つ。
SAWの言葉に素直に従わざるを得ない状況が判明してしまった。
オラたちの左腕にも、真新しい注射の跡がつけられていたのだ。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:18:13.31 ID:KU3CdYXtO
廊下をすすむと、広めの部屋に出た。
部屋は妙に暑そうだ。三人とも汗をかいている。
部屋には、巨大なルームランナーが3つそなえつけられていた。
部屋の真ん中には机があり。三匹のネズミが、ネズミサイズのルームランナーにのって走っている。
脇におかれたテープレコーダーが語り始めた。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:18:42.03 ID:o+NojGndO
おそくね
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:20:07.13 ID:KU3CdYXtO
SAW「やあ丸尾。君はそこにいる秘書と共に、たくさんの心を金で買ってきた。自分の信念を貫くためだ、と自分を騙してね。
スネオくん。君は父さんの会社が倒産して以来、泥棒のようなことをしているらしいじゃないか。とても悲しいよ。
さあ、これは君たちのゲームだ。
1人ぽっつり、仲間外れ。
仲間外れは誰?
このネズミを見たまえ。」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:20:42.55 ID:JeHljzW1O
C
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:21:59.59 ID:H61GA4bqO
見てるが終わるの夜か?
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:23:16.68 ID:KU3CdYXtO
いつのまにか、ネズミたちのルームランナーの後ろには、小さな水槽が置かれていた。
そのうち、一匹のネズミのルームランナーが、加速をはじめ、ついていけなくなったネズミは、水槽に落ちてしまった。
一匹が水槽に落ちると同時に、他のネズミのルームランナーが止まった。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:24:59.82 ID:KU3CdYXtO
>>47 今半分くらい
40秒規制にかかっちゃうんだぜ
同時に、人間用のルームランナーの後ろの床が開いた。
その中には、骨まで溶かしそうな油がぐつぐつと煮えたぎっていた。
キツネ「じょ、冗談じゃないぞ!こんな・・・こんなこと・・・」
丸尾「ズバリ、誰か1人が死ぬまで、走り続けろってことでしょう・・・」
秘書「やるわけないじゃないか!」
その時、再びテープが再生された。
SAW「もし、君たちのうち誰かが、ルームランナーの横から降りたり、あと5分以内に乗らなかったりした場合、この部屋は毒ガスで満たされることになる。
一つだけ、助け船を出そう。
この瓶に入っているのは、眠らなくても疲れない薬だ。
仲良く使ってくれ。」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:26:15.95 ID:KU3CdYXtO
テープレコーダーの脇には、瓶に入った錠剤が置いてある。
丸尾「ふ、ふざけないでください!」
秘書「こんな怪しいもの使うわけないだろ!」
キツネ「・・・。とにかく、やるしかないなら。始めよう・・・時間がない」
3人がルームランナーに乗った。
機械はゆっくりと動き始めた。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:27:19.09 ID:KU3CdYXtO
下痢「なんなんだ一体・・・わけがわからんぞ・・・」
ピッツァ「(・・・俺このゲームじゃなくて良かった)」
・・・何時間たっただろう。
今度は本当にそれくらい経過していた。
モニターの中の三人は、まだ必死に走っている。
三人とも、今にも倒れそうなほど汗をかいている。
弱虫「・・・キツネがやばいな・・・」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:28:06.25 ID:KU3CdYXtO
確かに、キツネは明らかに一番苦しんでいる。他の二人より体力的に劣っているのであろう。すでに何度かふらついている。
新入り「このままでは・・・落ちてしまうのは・・・」
誰もがそう思った時だった。
キツネが、何かを決心したかのように、ポケットに手を入れた。
取り出したのは、SAWから与えられた小瓶だった。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:28:31.29 ID:mSZchC0U0
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:29:55.93 ID:KU3CdYXtO
>>53 ID赤って何!?
なにそれこわい
ヤクザ「あいつ、いつの間に・・・まさか、飲むのか?」
キツネには、この薬に見覚えがあった。
小学校の時いた、不思議な友達。
彼が持っている不思議な道具の中に、これと同じ薬があったのだ。
これは偶然なのか。
それとも、SAWの罠なのか。
悩んでいる暇は、キツネにはなかった。
キツネは、小瓶から錠剤を一粒取り出すと、飲み込んだ。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:30:15.03 ID:n3ZC5eW6O
待ってました!
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:30:39.00 ID:8gLa0Cew0
やべーときめくぞ
SAW役がドラえもんくさいがどんでん返しがありそうだな
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:30:47.73 ID:KU3CdYXtO
秘書「あ・・・」
丸尾「君は・・・」
キツネ「・・・・・・・・!」
モニター越しにも、キツネの顔色が変わったのがわかった。
明らかに、疲労の色が消えていた。
キツネ「ヒャッハー!最高だよこれ!どこまででも走れるぞ!気持ちいい!」
ヤクザ「・・・どういうことだ・・?SAWは本当に助けるつもりで与えたのか?」
答えられる者はいなかった。
しかし、あの小瓶がキツネの窮地を救ったのは間違いなかった。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:31:43.37 ID:KU3CdYXtO
丸尾「き、君・・・」
丸尾「その薬、少しだけでも、わけてくれないか?」
秘書「頼む!」
キツネは笑いながら言った。
キツネ「・・・だめだよ!この薬は1人用なのさ!あんたらには悪いけど、僕は生き残るんだ。」
キツネはさらに数粒、薬を飲み込んだ。
キツネ「はははは!さらに元気が出てきたぞ!」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:32:38.02 ID:KU3CdYXtO
秘書「た、たのむ、もう、限界、なんだ・・・たの」
その時、秘書が足をもつれさせ、転倒した。
無情な機械は、一瞬で彼を奈落へと運んだ。
秘書「うわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!」
丸尾「えいくーーーーーーーーーん!!!!」
その瞬間、床は再び閉まり、ルームランナーは止まった。
丸尾「ハァ、ハァ、ハァ・・・」
キツネ「ハァ、ハァ・・・・フフフ、やったぞ!生き延びたんだ!やった!」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:34:01.60 ID:KU3CdYXtO
丸尾「きさま・・・!」
キツネ「何だよ・・・!誰かが犠牲にならなきゃいけなかったんだ!自分の身を助けて何が悪い!そんなに助けたかったら、アンタが走るのをやめればよかったんだ!」
丸尾「・・・・・・・!」
キツネ「やった!やったぞ!帰れる!帰れるんだ!ははははははは!」
耐えきれず、丸尾が、キツネに殴りかかろうとした。
しかしその時、キツネは胸を押さえてうずくまった。
キツネ「がっ・・・!あっ・・・!」
ヤクザ「・・・スネーオ!?スネーーーオ!!」
スネーオwwwww
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:35:09.78 ID:5EJB0oOCO
スネーオ!?
ってお前が言いたかっただけだろwwwww
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:35:14.94 ID:KU3CdYXtO
帰ってきたのは、丸尾1人だった。
スネオの心臓は止まっていた。
しんのすけ「何がどうなっているんだ・・・」
新入り「あの・・・キツネさんが持っていた薬を貸してください。」
丸尾は、気がついたらこの小瓶を手に握っていたらしい。
新入り「ペロ・・・こ、これは麻薬!」
新入り「ペロペロペロペロペロペロ」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:35:56.54 ID:8gLa0Cew0
コナンやめろwwwwwww
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:36:54.19 ID:KU3CdYXtO
最大のヒント
コナン=新入り
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:38:13.25 ID:KU3CdYXtO
ヤクザ「・・・こんなもんあんだけ飲んで、あんだけ運動すれば、誰だって死んじまうさ。くそっ・・・!」
ヤクザの目は焦点があっていなかった。
彼はどうやら、キツネ・・・スネオとも知り合いだったらしい。
そして丸尾もまた、同じ目をしていた。
一体何人死ねば、気がすむんだ。
くそっ!!
みそっ!!
パチッ。
モニターが切り替わった。
すっかりお馴染みの仮面が現れた。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:38:16.57 ID:DvUU4LiXO
きたー!こないだからまってたよ!しえん
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:38:57.63 ID:8gLa0Cew0
しえんだ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:39:13.42 ID:KU3CdYXtO
SAW「さあ、第三のゲームだ。」
丸尾「ソウ!きさま!!一体何がしたいんだ!!!なぜ命を奪うんだ!!!!」
SAWは何も答えなかった。
代わりに、鎖の外れる音と、扉の開く音が聞こえた。
外れたのは、下痢と、弱虫。
SAW「もう物語も佳境にさしかかった。
今鎖が外れている者は、最後の扉を開いてくれ。
・・・丸尾、君もだ。」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:42:17.37 ID:KU3CdYXtO
丸尾「俺も・・・?二回目・・・?」
三人が扉をくぐって行った。
しかし、今回は、様子が違った。
モニターには、部屋を出て行った彼らの様子が映されないのだ。
代わりに、再び仮面の男の声が聞こえてきた。
〜〜〜〜〜〜〜〜(わかりにくくてすいません、波線の前後で視点変わります)〜〜〜〜〜〜
どういうことだ。
丸尾と、下痢と共に、たどりついた先の部屋には、一つの机と、その上のモニター以外何もなかった。
そのモニターは、さっきまで僕たちがいた部屋の様子を映し出していた。
下痢「・・・そうか。第三のゲームの参加者は、僕たちじゃない。残ったあいつらなんだ。」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:43:48.83 ID:KU3CdYXtO
仮面の男が、ピッツァ、リーマン、新入り、そして、ヤクザ・・・いや、ジャイアンに語り始めた。
SAW「まさお、君はまだ盗撮をやめていないのかい?一体何回親が示談金を払っていると思ってるんだ。
しんのすけ、君は会社のためと言い、企業スパイを雇っているな。君が小さい頃、君の父親はそんな人間だったのか?
工藤くん、君は一体どれだけの事件を引き起こすんだね。疫病神なんてものではないよ。
そして、たけしくん、これは君たちのゲームだ。
SAWは誰だ。
SAWは望んでいる。
君にあてられることを。
まるで推理映画のワンシーンのようだろう?
クライマックスさ。
主役でありたいものだな。」
ジャイアンの鎖だけが、外された。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:44:21.93 ID:8gLa0Cew0
さるさんしえん
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:44:39.04 ID:KU3CdYXtO
新入り「(・・・SAW・・・見ている・・・そうか!犯人は!
よしこの時計型麻酔銃で・・・!)」
まさお「うっ!!」
しんのすけ「まさおくん??」
新入り「(蝶ネクタイ型変声期を調節して・・・)
えーあー・・・わかったんですよ、ヤクザさん。
この事件の犯人が。」
ジャイアン「どういうことだ。」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:45:24.94 ID:5EJB0oOCO
ちょwww
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:45:42.33 ID:KU3CdYXtO
新入り「今動けるのはあなただけだ。そこの真ん中で死んでいる女性を・・・いや、犯人を捕まえてください!」
しんのすけ「本当なの!?まさおくん!」
ジャイアン「・・・」
ジャイアンが、女性に近づく。
新入り「これは、間近で人が生を痛感するさまを見たいと願った、悲しい女の話だったんですな・・・」
新入り「どうです。そいつは生きているでしょう。」
ジャイアン「いや死んでるぞ」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:45:53.89 ID:8gLa0Cew0
時々猛烈に雰囲気から脱線するのに吹くwww
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:46:35.99 ID:KU3CdYXtO
新入り「〜〜!!!ば、ばかなっ!!!!!」
ジャイアン「わかったのはそれだけじゃない。」
しんのすけ「え?」
ジャイアン「こいつはネネ・・・桜田ネネ。俺の・・・女だ。」
しんのすけ「・・・ネネちゃん・・・まさか、あのネネちゃん・・・?
中学で家を出てどこかのヤクザの女になったとは聞いていたけど・・・」
その時ジャイアンは、ネネの体の下にももう一つテープレコーダーがあることに気がついた。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:47:32.37 ID:H61GA4bqO
出来杉とは
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:47:36.40 ID:5EJB0oOCO
/(^o^)\
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:47:56.10 ID:8gLa0Cew0
この微妙に原作に忠実な展開は何なのwww
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:49:17.42 ID:KU3CdYXtO
スイッチを入れた。
SAW「たけしくん、これは君たちのゲームだ。
SAWは誰だ。
SAWは望んでいる。
君に当てられることを。
君にこの名刀をあげよう。
おもちゃのようだが恐ろしく強いぞ。
SAWは誰だ。
SAWは誰だ。
SAWは誰だ・・・」
ジャイアン「・・・わかったよ。SAWを当てる。つまりこの中にSAWがいるってことだ。そして、この刀を使えってことだな。」
ジャイアンの目が、怪しく光っている。
彼は今日、何人もの大切な人をなくしたのだ。
もう彼の中に正気という言葉はなかった。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:49:21.05 ID:8gLa0Cew0
くそっ、さるさんっぽいな
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:51:08.99 ID:KU3CdYXtO
>>82 さるさん教えてちょ
ジャイアン「考えてもわかんねぇ・・・だったら、
全員殺してやる。」
しんのすけ「や、やめろ!!!!!」
新入り「うわぁぁぁぁぁぁあぁぁっ!!!!」
しんのすけ「それ以上オラにちかづくんじゃあないどッ!
オラは・・・新入りとマサオを・・・守るど・・・」
ジャイアンが、しんのすけに斬りかかる。
モニターは、そこで途切れた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:51:25.34 ID:HRIxAQxG0
違うようだが
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:52:25.64 ID:KU3CdYXtO
〜〜〜〜〜〜〜〜
もう声が出ない。
体も動かない。
かもうじて動かせるのは、この両目だけだ。
鎖で足を固定されていては、どうあがいてもオラは、ヤクザにかなわなかった。
血まみれの三人を見下ろしながら、ヤクザは1人立ちつくしている。
ジャイアン「これで・・・これでよかったのか・・・しずか・・・スネオ・・・ネネ・・・
・・・のびた・・・」
??「残念ながら、外れだよ」
誰かの声が聞こえると同時に、ヤクザが無数の弾丸にうたれ、宙を舞った。
なんだ、なんなんだ・・・あの機械は・・・
あ・・・もう・・・意識が・・・
そうか・・・これが死か・・・よし・・・行けっ・・・!
放たれろっ・・・・・・!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハーwwwwwヴェストwwwww
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:53:26.86 ID:8gLa0Cew0
ちがったな
>>83 同じ人がスレに連続で投下するとばいばいさるさんって規制になる
間の支援レスがないとちょっとの間書き込めなくなる
大した規制じゃないからあんまりきにしなくていい
読みたい奴が勝手に支援する
まるよん
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:55:10.19 ID:nDtDfxYpO
支援だ
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:55:10.08 ID:KU3CdYXtO
〜〜〜〜
しずかちゃんも、スネオも、ジャイアンも、みんな死んでしまった。
やっぱり、あの日から、全てがくるってしまったよ。
君がいなくなったあの日から。
〜〜〜〜
次のレスから解決編です。
ちょっと10分くらい明日の準備してきますね
さるさんわかりました、ありがとうございます
なんか急いで書き込むと40秒以内はダメって言われちゃうんです
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:55:17.45 ID:cIYlMDBvO
アカギwwww
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 04:57:21.55 ID:8gLa0Cew0
アカギ死ぬなwwwww
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:02:57.50 ID:KU3CdYXtO
残ったのは、僕、下痢(山根)、丸尾だ。
そして、机の上のモニターに、仮面の男が映し出された。
この机には、見覚えがあった。
SAW「やぁ、のびたくん。これは君のゲームだ。
SAWは誰だ。
君にだけ、時間を超えて、武器を与えよう。」
迷わず僕は机の長い引き出しを開けた。
タイムマシンが入っているはずのその引き出しには、一丁の拳銃が入っていた。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:04:12.84 ID:KU3CdYXtO
SAW「さあ、SAWは誰だ。SAWは誰だ。SAWは誰だ・・・」
丸尾と下痢が、唾を飲む音が聞こえた。
のびた「・・・思えば、違和感を感じたのは第一のゲームだ。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:05:32.23 ID:KU3CdYXtO
第一のゲームに選ばれたのは、しずかちゃん1人。でも・・・
「しずかくん、これは君たちのゲームだ。」
君は“君たち”という言葉を使った。
「さあ、これは君たちのゲームだ。」
「たけしくん、これは君たちのゲームだ。」
「のびたくん。これは君のゲームだ。」
なら、なぜ最後、僕の時だけ“君の”だったんだ?
・・・“君たち”ってのは、そのゲームの各々の参加者を表しているんじゃない。
最初から、僕たち4人のことを表していたのさ。
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:06:36.39 ID:KU3CdYXtO
そう考えれば、ゲーム一つ一つに、メッセージが込められていることがわかる。
「5人には、1人足りない。
最後の1人は、誰?」
「1人ぽっつり、仲間外れ。
仲間外れは誰?」
「SAWは誰だ。」
「まるで推理映画のワンシーンのようだろう?
クライマックスさ。主役でありたいものだな。」
ごめんな。正直最初は気がつかなかった。
10年以上会っていない、ってのは言い訳になるかな。
メッセージに気づいた今ならわかる。
出てこいよ、A君。
いや、出来杉。」
やはりエイクン=英才か
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:08:24.14 ID:KU3CdYXtO
奥の壁が開き、彼が現れた。
出来杉「よくわかったね。もし解けるとしたら君だとは思っていたけど、まさかね。」
丸尾「・・・まさか・・・」
のびた「SAWは必ず助かる道を用意する。
このゲームの助かる道は、ゲームをこなすことじゃない。お前が出来杉だって気づくことだったんだ。」
出来杉「そのとおりだ。まぁ、いつも仲間外れだった僕の顔なんて、気づくはずもなかったけどね。」
のびた「・・・だから、みんなを殺したのか・・・?」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:09:15.25 ID:KU3CdYXtO
出来杉「・・・ふふ、そんなわけない、だろう。僕はね、君たちに全てを奪われたんだ。金も名誉も、ね。
のびた「どういうことだ・・・?」
出来杉「もとはと言えば、あの青狸さ・・・。」
のびた「・・・ドラえもん?」
出来杉「あいつが、なんで未来に強制送還されたか、言ってみろ。」
のびた「・・・。僕のせいだ。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:10:04.61 ID:KU3CdYXtO
のびた「・・・。僕のせいだ。ドラえもんは、僕の未来を変えるために、やってきた。歴史に干渉すると言っても結婚相手を変えるくらいなら、タイムパトロールも見向きもしないさ。でも・・・」
出来杉「君たちは、やりすぎてしまったんだ。現実に干渉するほどのパラレルワールドを作り出したり、恐竜人などという人種の誕生を導いてしまったり・・・その結果、未来で何が起きたかしっているか?
タイムマシンの、開発延期さ。
人類が、自分たちの愚かな行動を制御する技術を開発出来るまで・・・つまり君たちみたいな人間が出なくなるまで、タイムマシンをこの世から抹消すことにしたのさ。
ふふ、いくら待ったって、そんな時代が来るはずなんてないのに。」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:11:10.13 ID:KU3CdYXtO
出来杉「一番とばっちりを受けたのは、僕さ。
僕は、君たちさえ余計なことをしなければ、23歳の時点で、タイムマシンを開発していたはずだったんだ。
だが、突然やってきた男たちが、僕の研究を全て焼き払っていった。
まだ、開発されてはいけないんだ、とか言ってね。
まったく滑稽だよ。タイムマシンを禁止するために、タイムマシンに乗ってやってくるんだから。
あげく、僕が信用出来なかったのか、僕の頭にチップを埋め込んでいきやがった。
僕の頭はもう、昔ほどのひらめきを生み出せない・・・
僕は、全て失ったんだよ。手に入るはずだった、金も名誉も、頭脳すらね。」
のびた「出来杉・・・」
出来杉「それももう終わりだ」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:13:03.43 ID:KU3CdYXtO
出来杉が手を挙げると、壁から10体のロボットたちが現れた。
・・・ドラえもんそっくりの。
出来杉「趣味でつくってみたんだ。自分で考えたりは出来ないけど、銃の引き金を引くことくらいは出来る。君たちの大好きなこいつに殺されるんだ。本望だろ?」
丸尾「英くん…」
出来杉「…」
出来杉が指を鳴らすと、銃声と共に、丸尾と下痢が崩れ落ちた。
ドラえもんに似たロボットたちは、銃口をこちらに向けた。
出来杉「さよならだ、のびたくん」
のびた「・・・そうか。」
のびた「君は知らないんだな。そうか。映画にも出てないからな。」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:13:15.34 ID:64QWvZU6O
これって一昨日立ったスレ?
期待する
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:14:03.60 ID:KU3CdYXtO
出来杉「・・・何を言っているんだ」
のびた「知らなかったことが君の唯一の失敗さ。僕の唯一の才能を。」
言い終わると同時に、のびたは銃を撃ちながら横に飛んだ。
ロボットたちがのびたの姿を追って銃を構えた時には、すでにのびたは10発の弾丸を撃ち、ロボットたちの銃は全て、弾丸によってはじかれ宙を舞っていた。
出来杉「な・・・!」
のびた「まさか、僕に銃を渡すなんてね。」
気づいた時、すでにのびたの拳銃は出来杉につきつけられていた。
のびた「ドラえもんを失った僕には、この才能しか残されていなかった。
・・・こうやって人を殺すことでしか、生きてこれなかったんだ。」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:15:37.93 ID:KU3CdYXtO
出来杉「ふ、はははは!まいったよ!やっぱりのびたくんは凄い人だ」
のびたが気づくよりも早く、出来杉は自分の胸に向けて銃を撃った。
のびた「出来杉・・・!」
出来杉「かっ・・・!
のびたくん・・・
本当は・・・本当は・・・
タイムマシンなんてどうでもよかったんだ・・・名誉なんて・・・いらない・・・
ただ・・・ただ・・・一緒に君たちと冒険したかったんだ・・・
遠い宇宙の星に行ってみたかった・・・未知の魔境を探したかった・・・
ただ一緒に・・・いっしょに・・・なつやすみを・・・」
のびた「もう言い・・・わかったよ・・・俺らが、悪かったんだ・・・」
のびたは、出来杉を抱きしめた。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:16:44.30 ID:8gLa0Cew0
なんか割りと超展開なのにいい話にまとまってる
何故だー
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:17:58.26 ID:FAi12Kd+0
出来杉…('A‘)
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:18:29.70 ID:KU3CdYXtO
「昨日交わった男の名前も知らない・・・あまりに失礼ではないかね」
出来杉・・・英才・・・
名前・・・一度も・・・読んだことがなくて・・・ごめんよ・・・
僕はただ、出来杉の体が冷たくなるのを感じていた
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:20:36.26 ID:KU3CdYXtO
ふと、出来杉の懐に、何か固い物が入っていることに気づいた。
テープレコーダーだ。
頭のどこかで、警告音が鳴り響いている。
その時、一つの銃声がなった。
撃たれたのは僕だった。
振り返ると、出来杉が死に、機能を失ったはずのロボットの中に一体だけ、動いているものがいた。
??「・・・長かったよ。タイムパトロールから逃げ回る日々は。心配しないでいい。ただの八つ当たりだよ。でも、君さえいなければ、僕は子どもの世話をしながら、未来で楽しくくらしていたんだ。」
「出来杉、これは君のゲームだ・・・」
テープレコーダーの声がとおくで聞こえる
涙が止まらないのは、胸を打たれた痛みからだろうか。それとも・・・
のびた「久しぶりだね、ドラえもん」
僕の意識が、途切れた。
【おわり】
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:21:46.05 ID:vTqBB5SPO
そうか俺もチップを埋め込まれているから・・・!
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:22:05.92 ID:8gLa0Cew0
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:22:10.84 ID:5EJB0oOCO
(´;ω;`)
犯人はドラメッド三世
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:22:50.81 ID:W5pL7PkPO
新入りは完璧にとばっちりだったなwwwwwwwwww乙wwwwwwwwww
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:23:04.03 ID:zRtR/4XTO
なかなかどうして、乙でした
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:24:50.20 ID:KU3CdYXtO
終わりっす!
二回もスレたててすいませんでした!読んでいただきありがとうございました!
あと12でネネちゃんて入ってるのはミスです。やってしまった。
途中で出来杉って書き込まれた時はびびりました。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:25:05.83 ID:n3ZC5eW6O
おもしろかった!!!!
乙!!
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:25:46.99 ID:OCbtKl/FO
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:29:38.46 ID:KU3CdYXtO
感想ありがとうございます!
正直どこでもいいからまとめブログに載ることを目指して書きました。どっかの管理人さんお願いします。
ソウは1と3が好きですwwwなぜわかるwww
前スレは本当に勢いで書いたので所々変えてあります。本当は次の日に同じスレでやりたかったのですがシャカリキ読んでたら落ちちゃいました…
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:33:36.31 ID:wPpRwfIyO
まとめて読みたいんでまとめブログの方々よろしく
V俺あたり
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 05:33:39.03 ID:H61GA4bqO
出来杉は無いなと思いレスしてしまったスマン
おもしろかった乙
面白かったよ、乙
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
まとめブログに載ることを目指してってお前何言ってんの?