1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「田井中さん、あなたは余命3ヶ月です」
その日は突然訪れた。突然の出来事だったが律は冷静だった。
自分でも不思議なくらいに。
律「はい。そうなんですか」
まだ寒さの続く1月、病院からの帰り道を高校二年生の女子は1人で歩いた。
律「ふぅ・・・」
両親の言葉を聞き流し自室に入ると、電気をつけずベッドに横になった。
すると携帯電話が鳴った。
律「ん・・・澪からだ」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:18:09.77 ID:jw2iYrPz0
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3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:18:56.26 ID:3Jlyam5w0
ゲロの人だろ
やれやれだぜ
唯「りっちゃん口あ〜んして」
律「あ〜」
唯「どれどれ?喉は腫れてませんね」
律「きたね!アイスの棒口に入れんなよ」
終わり
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:26:24.13 ID:eiCeZA880
澪「あ、律?今日病院だったんだよね?どうだったの?」
律「・・・・」
律は澪の声を聞くと安心した。幼馴染だが、ひそかに澪には恋心を抱いていた。
しかしお互いの距離が近すぎるため、想いを伝えるどころか意地悪なことすらしていた。
律「ああ、風邪だって。3日もすりゃ治るってば」
澪「そう・・・よかった!」
律「なんだよそんな喜んじゃって」
澪「い、いや・・・別に・・・し、心配だったんだよ・・///」
律はこのとき自分の命が短いことを実感しだした。
思えば以前から体の調子が悪いことは多々あったのだ。
その度澪や軽音部の仲間が家までお見舞いに来てくれた。
澪「ほんとによかった・・・」
その言葉を聞いた瞬間、律は涙が溢れそうになり電話を切った。
そして1人泣きながら眠りについた。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:26:52.75 ID:I3juGQImO
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:32:50.22 ID:ds3BTwshO
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:35:43.96 ID:eiCeZA880
翌日律は何事もなかったかのように登校した。
本当は休むつもりだったが、仲間に会いたいという気持ちが律を学校に行かせた。
澪「おい律!風邪引いたんじゃなかったのか!?」
律「ああ!一日寝たら治っちゃった!」
唯「りっちゃん大丈夫〜?最近よく風邪引くけど・・・」
紬「そうね。疲れてるんじゃない?」
律「そんなことないって!お茶しようぜ〜!」
梓「ダメです!練習が先です!」
自分の心境だけが変わっても、いつもと変わりない生活。
この差が律に余命三ヶ月という事実を突きつけた。
いつもと変わらない風景に、涙がこみ上げた。
律「うう・・ちょっとトイレ行ってくる!」
バタン!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:41:54.53 ID:eiCeZA880
梓「今律先輩泣いてませんでした?」
唯「え〜泣いてないよ〜。多分下痢ピーでトイレ行ったんじゃないかな?」
紬「風邪引いてたみたいだから・・」
澪「私ちょっとトイレ見てくるね」
律「う・・・う・・」
個室に篭ると声を殺して泣いた。滝のように流れる涙がブレザーを濡らした。
気づくと手が震えていた。抑えることのできないくらいだった。
するとドアの向こうから声が聞こえた。
澪「りつ〜?お腹の調子でも悪いのか?」
もう誰かが死んで感動させるのやめようぜ。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:45:01.27 ID:ltyutcikO
SSってなんでこんな投下遅いの
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:47:27.90 ID:eiCeZA880
それは紛れもなく律の声だった。
今すぐドアを開けて澪に抱きつき甘えたかった。しかし澪に心配をかけることはできない。
澪のことを愛していたからだった。
澪「りつ〜?いるのか〜?」
震える声をなんとか隠し、返事をした。
律「ちょっとお腹痛くて!大丈夫だから先行ってて!」
澪「そ、そうか?わかったよ」
そういうと澪は部室へ戻っていった。
その後律はいつもと変わらぬ様子で過ごし、帰宅した。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:49:15.31 ID:bboc+XmwO
俺も寂しくて、いつもトイレで泣いてるよ
カレーを食べてる時に見るスレではなかったな
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:56:37.98 ID:eiCeZA880
>>11多分感動しない。
律は食事を済まし自室へ入ると、大量の薬を飲んだ。これからは毎日薬を飲まなければいけない。
薬を飲むと律はDVDを取り出してプレイヤーにセットした。
「僕の生きる道」
今日下校時にレンタルショップで借りたものだった。
律は徹夜で全話を見た。その内容は律にとっては衝撃的だった。
律「なんでこんなに前向きに生きれるんだよ・・・」
律「支えてくれる人がいるからなのか・・・?」
律が真っ先に思い浮かんだのは澪だった。
どうせ死ぬなら澪に想いを伝えようと思った。告白しないまま死ぬよりはマシだろう。
律は生きる希望が湧いた。
この三ヶ月悔いが無いように生きることを誓った。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:00:44.40 ID:eiCeZA880
律は翌日からさっそく行動に移った。
律「お〜い澪!今日放課後大丈夫!?」
澪「え・・・別に暇だけど?」
律「マジ!?じゃあ一緒に遊んで帰ろうぜ!」
澪「わかったよ。じゃあ部活終わったらな」
律は元気を精一杯振り絞り澪を誘った。
もう彼女に怖いものなどなかった。
澪「おまたせ〜」
律「お〜来たか。じゃあまず服でも見に行こうぜ!」
澪「わかった」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:02:33.49 ID:CBwkTtU30
ネタなら続けろ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:06:24.96 ID:eiCeZA880
澪との楽しい時間を過ごし、あたりはすでに真っ暗になっていた。
二人は公園のベンチに腰を下ろした。
律はすでに理性を失っていた。
律「二人で遊んだの久しぶりだな〜楽しかった!」
澪「だな〜私も楽しかったよ」
律「よかったよかった!なあ・・・澪・・・」
そういうと律は澪を抱きしめキスをした。
澪「!!!!!!!!!!」
律「ん・・・澪・・・」
澪(なんなの!!!!)
律は舌を入れ、より激しいキスを求めた。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:07:37.13 ID:4/TMJFxyO
支援age
まーた感動系SSですか。そしてまーたりっちゃんを殺すんですか。
ぶっちゃけもうそろそろこのネタはいいだろ…
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:13:03.05 ID:eiCeZA880
澪は驚き、口を離した。そして律の頬を思いっきり叩いた。
パシーン!!!
澪「な!何すんだバカ!!!!」
澪は顔を真っ赤にして律を怒鳴りつけた。ファーストキスを奪われた。
しかも幼馴染に。
律「・・・」
澪「なんとか言えよ!!」
律はゆっくり顔を上げた。律の目を見た澪は驚いた。
律の目は今まで見たことのないような悲しい目をしていた。
律は重い口を開いた。
律「私だって・・・」
律「私だってやろうと思えばこういうことだってできるんだよ!」
そういうと律は走って家へ帰った
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:16:00.51 ID:4/TMJFxyO
wktk
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:17:23.19 ID:mpfBTGyx0
sienn
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:23:02.10 ID:4/TMJFxyO
書くのおせーよ 携帯か?
俺も携帯だけどよ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:27:09.34 ID:eiCeZA880
澪は自室に入ると、唇に触れた。
澪「律・・・なんであんなこと・・」
澪は律とのキスを思い出していた。ファーストキスを奪われたはずだった。
しかし不思議と嫌な気はしなかった。そのとき澪は気づいてしまった。
澪「私は律のことが好き・・・?」
律のことが頭から離れなくなっていた。
同時に律があのとき見せた瞳が気になってしかたなかった。
澪は突然律と話したくなった。しかし澪には電話をかける勇気もなく、そのまま眠りについた。
そうして波乱の金曜日の夜は更けていった
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:28:55.36 ID:iqXbmLTMO
内容はいいのに富樫すぎる
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:30:30.17 ID:cjdQ7JlhO
なんでりっちゃんすぐ死んでしまうん?
富樫だな
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:34:59.71 ID:B8bkjpLMO
りっちゃんかわゆい
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:36:34.76 ID:eiCeZA880
月曜日。いつもと変わらない日常だった。
唯「ムギちゃん今日のお菓子は何!?」
紬「モンブランよ!」
梓「あ、おいしそう・・・」
唯「あずにゃんも食べなよ〜」
梓「う・・・練習です!」
当たり前のような光景だったが、澪と律は違った。
澪「あ、あの律!」
律「なんだ〜?」
澪「金曜日のことだけどさ!」
律「ああ。気にすんなって。つーか悪かったな」
澪「いや・・・別に・・嫌じゃないっていうかさ・・・」
律「そっか」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:37:16.27 ID:524PR+K4O
くそぅハリポタ見たいのに…
支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:39:43.39 ID:4/TMJFxyO
私怨
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:42:33.91 ID:eiCeZA880
律は冷静だった。なぜか澪が告白してくる気がしたからだった。
どこからこの自信がくるのか律自身にもわからなかった。
しかし律の予感は当たっていた。澪は律に告白することを決めていたのだった。
そして帰り道、二人の距離は急接近した。
澪「今日も二人だね・・・」
律「そうだな〜」
オレンジに輝く夕日が沈みだした頃、澪は勇気を振り絞った。
澪「り、律!わ、わたし律のことが・・・律のことが・・・」
澪「好きなんだ!!!!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:00:09.54 ID:mpfBTGyx0
ほ
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:24:14.79 ID:7MvpZUR60
律!
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:38:58.09 ID:+FwwWJ8IO
俺もりっちゃんのことが好き!
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:41:05.92 ID:yKD9czd8O
支援
紬「キマシタワー」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:56:38.68 ID:eiCeZA880
律「え・・・?」
律は困惑した。予想していたとはいえ、あの恥ずかしがりやの澪が
本当に告白してきたことで律の冷静さは吹っ飛んだ。
澪は顔を真っ赤にしてうつむいている。
律は何を言ったらいいかわからない。
律「え、えっと・・・」
澪(やだ・・・ほんとに言っちゃった・・・)
澪は本能で感じ取っていたのだろうか。律の命が短いということを。
しかし澪にはそんな自覚はまったくない。
律はこう答えた。
律「澪、なんで言っちゃうのさ。私が先に言いたかったのに」
律「澪、大好きだよ」
澪「律・・・」
二人は熱い抱擁を交わし、以前とは違う、お互いの意思でキスをした。
律「ん・・・澪大好き・・・」
澪「私もだよ・・・ん・・・」
律の顔には一筋の涙が流れていた。
澪はそれに気づくことはできなかった。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:56:56.91 ID:z9ugARwZ0
唯をギターで殴り続けるスレって結局どうなったの?
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:08:30.66 ID:eiCeZA880
澪は幸せを感じていた。やっと律と想いが通じたのだ。
律も同じ気持ちだった。毎日毎日澪が恋しくてたまらなくなった。
しかし幸せは長くは続かなかった。
律の体はどんどん病気に蝕まれていった。
律「おえ・・・気持ち悪い」
繰り返す嘔吐。
律「ご馳走様・・・」
減っていく食欲。
やせ細っていく体。
律の外見はみるみるうちに華奢になっていった。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:33:27.46 ID:yKD9czd8O
今わかった
僕の生きる道か…
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:48:40.40 ID:hLpSRiCw0
ほ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:55:34.91 ID:EEftBM8FO
近頃〜わたし〜たちは〜 いい〜〜感じ〜〜
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:57:13.77 ID:eiCeZA880
すみません話考えてます
落としてくれてかまいません
あえてほしゅ
保守で
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
あげ