【16人】Vipperで小説応募するのだという【スニーカー大賞】

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
リレー小説を書いてスニーカー大賞に送るというスレです。

締切:2009/10/01
原稿枚数:42字×34行として、80〜100ページ

wiki http://www12.atwiki.jp/ranove16/pages/1.html
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:36:02.22 ID:kGpUALiU0
ごめん、俺は普通に送った
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:39:45.12 ID:77ldYZRr0
てか、スニーカー文庫に送っちゃいけないタイプの小説って何があるんだ?
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:42:04.43 ID:G4tFKEIU0
・これまでのあらすじ
ネットで集まった8人、それぞれが適当に書き出した小説が
現実世界の中で奇妙な符合を見せ始める。拡大する異常事態、
だがあまりの突拍子のない話にそれを信じる者はいない
頼りになるのはネット世界の住人8人だけだ。彼らは協力し合い難局を乗り切ろうと模索する
果たして世界を救うことができるのか? みたいな?
製作の流れ自体、面白いシステムである事が必要、
誰かが適当に巨大ロボット出てくる話のプロット書く
→現実担当のやつは、現実化したそれに始末をつける。二人目、魔法使いを出しちゃう→(ry
俺秋山瑞人並みに文章巧いから協力してあげるよデヒヒそうだ萌えはどうするよ?

さて、とりあえずスタッフ一同の練習がはじまった。
ただでさえ主要人物多くて視点変更頻発するのに、
さらにそれぞれ作中作まで挿入するとか読んでる方は訳わからんな。
そう考えると当初の16人とか狂気の沙汰w
暫定は「作中作が現実になる」という所まで。サスペンスっぽいのはその中の結末の案の一つ
起こってること事態はどっちかっつーとSFとかの範囲だし、結末や展開を変えたら
なんにでもなる。既存のでもSFサスペンスだから混ざってるし

スレ速度暴落。もうおしまいだろと思っていた所に、本命作品の大筋が決まるまでは
シンプルな設定の小説リレーで遊びましょうか? と書き込まれる。
じゃあ、お第は「海開き」と神がおっしゃっられた。
いったいなんのために場をつないでいるのか、さっぱり分からないままリレーがはじまり
スレ落つ。

何も考えずに書いたリレー小説で賞が取れるなら、
ネット作家はみんな小説家になってる……、いやそんなことは分かっている。
スニーカーに応募することなんかよりも、
謎の失踪を果たした>>1が帰ってくる。
――ただそれだけのことを、皆はのぞんでいるのではあるまいだろうか。
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:46:33.74 ID:hOQQKHkn0
なんだ>>4の文章化をみんなで試みるスレか
コテの萌えキャラ化をさっさと始めようぜ
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:46:35.68 ID:G4tFKEIU0
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/04(土) 01:52:20.20 ID:YhQJmbfG0
「おまんこぬるぬるー! おまんこぬるぬるー! おまんこぬるぬるー!」
 海開きの今日、江ノ島海岸では少女たちが卑猥な言葉を叫んでいた。群衆は関わり合いを避けるように
彼女たちの周囲十数メートルの距離を置いて取り囲んでいる。トンビとカモメとカラスだけが、何も恐れず
に波打ち際のおかしな集団の上を平然と舞っている。何かおいしい物でも出てくると思っているに違いない。
「君たち、何をやってるんだ?」
 数人の警官が駆けつけ、野次馬たちを掻き分けて少女たちに近づく。彼女たちは高校生くらいだろうか、
いずれ負けず劣らずの美少女たちだ。誰もが少女らは警官に取り押さえられてこの事態は収束すると
信じて疑わなかった。そう、それを性的興奮に半ば支配されつつ見ていた僕も例外ではなかったのだ。
 長い黒髪を海風になびかせたセーラー服を着た色白の少女に、最初の警官が掴み掛かろうとした。
 そしてその警官は、朽木が倒れるようにその場に倒れた。砂浜に倒れたと見えたのに、後頭部のあた
りから、お世辞にも白いと言えない砂浜にどす赤い何かが広がっていく。大きな石でもあったのか、それ
ともガラス片が重要な血管を貫いたのか。
 僕に見えたのはその髪の長い少女の高々と蹴り上げられた右脚。太股がまぶしいくらいに白かった。
 ショートカットの活発そうな少女は、警官の腰の拳銃を抜き、腹に一発、頭に一発お見舞いしていた。
ターミネーターでもない普通の人間である警官は、物言わぬ肉の塊になって砂浜に転がる。
 ショートカットの彼女はどこからか出したナイフで拳銃についた紐を切って、その物騒な物をブレザー
のポケットにしまった。
 他の少女たちもやっている事は同じだった。それぞれ警官を殺すか致命傷を負わせて武器を奪う。
 最後の警官が砂浜に倒れるまで、一分も要しなかったと思う。その頃には野次馬たちは事態の深刻
さを知っててんでばらばらに逃げ始めた。
 だが、あまりの事に凍り付き、動けなかった者もいた。僕もその一人だ。 腕を掴まれた。
「一緒に来ない? 楽しいよ」
 髪の長い少女が車のキーらしい鍵束を人差し指でくるくると回しながら僕の二の腕を掴んでいる。
その柔らかな指先の感触に、こんな事態にもかかわらず僕は勃起していた。
 首を横に振る勇気は僕にはなかった。いや、その指先に対する期待感が恐怖に勝ったと言ったほうが
いいのかもしれない。とにかく僕は、彼女らと一緒に奪った警察車両に乗ることになった。
「予定通りにする?」
 茶髪で化粧の濃いギャルっぽい少女が長髪の彼女に聞く。長髪の少女は口の端を少し吊り上げて微笑んだ。
「もちろん。横須賀を襲う」
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:47:35.09 ID:G4tFKEIU0
50 名前:腹痛 ◆jAQ/Yi0lWjE6 [横須賀でつなげてみる] 投稿日:2009/07/04(土) 02:11:13.23 ID:F+/IxEQ60

 ヘドロにまみれていた。
 彼女はデートに向かう途中だった。
 遠距離恋愛で六ヶ月振りに彼に会えるというのに、彼女はヘドロまみれにされていた。
「きたねえ! きたねえ!」
 坊主頭で小太りの、明らかに頭の悪そうな子供がキャッキャと跳ねる。
「おいやべーって! 絶対キレてるって!」
「いけるいける!」
 取り巻きの子供たちが、スコップにヘドロをすくって、また彼女に投げつける。
 今日は海開きだった。
 彼女は冷静に考察していた。――蘭は幽谷に生じ、剣は烈士に帰すという。普通の海岸で
遊ぶのに飽きたらしい近所の悪ガキどもが、工場沿いの海岸で、汚水を喜びながら遊んでいる。
実に牧歌的な光景だ。そこへ、たまたま通りかかった私が標的にされる。これも予見しうることだ。
何も意外なことはない。何も意外なことはない。私が浅慮だったのだ。全て私が悪いのだ。
「すいません」
「ごめんなさい」
「もうしません」
「許して下さい」
 気が付くと、子供たちは、小汚い顔をもっと小汚くクシャクシャにして、土下座していた。
彼女のヘドロまみれの服には、赤いものが混ざっていた。彼女は自分の右手を見た。
鉄パイプを握っていた。何も記憶が無かった。
 もう時間がない。彼女は焦った。上着を脱げばまだ見られる。
 彼女は、上着を脱ぎ捨て、髪型を整えて、鉄パイプを握った。そして、デート場所である横須賀へ駆け出した。
「横須賀へ……横須賀へ……」
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:50:07.68 ID:G4tFKEIU0
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 02:15:10.97 ID:C3CX9uFyO
 横須賀
 僕は行ったことないのでその描写ははなはだ曖昧なものになるだろうがしかたないだろう。
 ともかく少女達と僕を乗せたパトカーは横須賀へ向かった。
 少女達はぺちゃくちゃとたわいのないおしゃべりをしている。こうしてみると普通の女子高生にしか見えない。なぜかセーラー服だったりブレザーだったりばらばらな制服なのが気になるが。
 僕は隣のおさげがみの少女に聞いてみた。
「あの、君達はいったい?」
 しかしおさげの女の子はまるで聞く耳を持たず外の風景を眺めているだけだ。ガン無視というやつだ。僕は意地になって彼女の耳元で大声で聞いた。
「あの〜、君達はいったい何なんですか?」
 やはりおさげは答えない。かわりに別のやつが答えた。
「うちらはテロリストだよ〜、海開き専門の」
 答えたのは赤い髪をしたやつだ。黄色い髪をしたやつがそれに続ける。
「浜で挙動不振な行動をして人をひきつけるのさ」
 それに青い髪をしたやつが続けて言った。
「そして集まった奴らを皆殺しって寸法さ」
 おそろしいことを平気でいいやがる。そういえばこの赤髪と黄髪と青髪は顔がよく似てる。もしかして三つ子?
「違うよ〜、五つ子だよ〜」
 今度は金色の髪と銀色の髪をした奴らが同時に言った。
 そういえばこのパトカーの定員が気になったがまあ、どうでもいいよね。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:52:26.35 ID:G4tFKEIU0
61 名前:せっかくなんで>>50の続き[sage] 投稿日:2009/07/04(土) 03:23:11.18 ID:C3CX9uFyO
 でもその前に。
「横須賀へ行く前に買い物を済ませなくちゃ」
 テヘッと彼女は笑い自分の頭をコツンと叩いた。鉄パイプで。
 
 ショッピングはもう二時間かかっている。今日の夕食の材料ときれかけのトイレットペーパーそれに七夕用の笹と短冊。今年は去年以上願い事を吊り下げるんだと彼女は決意していた。
「あ、あと無くなりかけてた文鳥の餌も買わなきゃ〜」
 なんやかんやで買い物はさらに三時間かかった。
 彼女お気に入りの軽自動車に無理矢理つっこみ、鼻歌を歌いながら横須賀へと向かう。
「あ、あれかしら〜、横須賀ホテル」
 どうやら目的地へ着いたらしい。
 途中彼女が捨て猫を拾ったり、小太りの坊主頭のガキの親が抗議にきたりいろいろあったのだが、それはまた別のお話である。
 キキィーッ
 車が派手なブレーキ音をして止まる。
 彼女は颯爽とおりてホテルの前の小太りのハゲ頭の男に聞いた。。
「あなたが依頼人ですか?」
「そっそうです。お願いします。奴らは中です」 彼女はニヤリと笑うと鉄パイプを投げ捨て車のトランクを開け、そして中から大きな機関銃を二丁取り出して両手に構えた。
「やろうども、悪魔とデートの時間だぜ」
 と一声叫ぶと空めがけて銃をぶっ放した。
「ひぃぃぃい。中に入ってから撃ってくださいい」
 だが彼女はハゲ頭の言う事などちっとも耳に入らず、高笑いしながらホテルへ入っていった。
 なお、彼女はやろうどもと言ったが、つねに一人だったと注記しておこう。

続く
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:01:13.32 ID:G4tFKEIU0
おい誰か感想書くか続き書くかしてやれよ
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:10:32.71 ID:YUJ4/ODF0
つまんない
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:24:47.48 ID:77ldYZRr0
感想を求める時点で、著作にはむいていないって気付け。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:26:29.89 ID:csgbIXpEO
しょうがないな
ネタ投下してやんよ
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:30:23.50 ID:DGFBUFZ5O
時間の無駄だから一人でやれ
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:37:02.30 ID:LhNk3f+aO
 つまり彼女は、アメリカ第七艦隊の拠点、横須賀を寄越すか、さもなくばアラスカを
荒らす(か)とワシントンDCを現在も脅迫しているのだという。
 俺は驚いた。
 1867年にアメリカがロシアから720万ドル(1km あたり5ドル・計約100億円)で購入
したアラスカの地をペロッペロに蹂躙する、と31(サーティワン)のアイスクリームをペ
ロッペロにしながら涼しげに語るなんて、淑女(レディ)のすることじゃないから。俺は
もしかわいい女の子が、武装闘争で世界同時革命を遂行しようとするのなら、後ろから
抱きしめて止めるだろう。
 俺はまじまじと彼女を見つめていた。
 すると彼女が俺の視線に気付く。
「なあに?」
 俺は答えなかった。彼女は俺に食べかけのアイスクリームを差し出した。
「食べりゅ?」
 俺は食べた。そして心の中で故ウィリアム・H・スワード氏に詫びた。
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:37:41.48 ID:csgbIXpEO
台車に乗せた、一メートルはありそうなゴミバケツの中に、庭の蛇口から水を入れながら、僕は双子の兄達の幼稚さにうんざりしていた。
今日も快晴の空から暖かな春の陽射しがぽかぽかと降り注ぐなか、これから始まる聖戦という名のくだらないちゃんばらの準備に余念のない兄達は地べたに座り、鎧形に切った新聞紙に絵の具で色を塗っている。
その楽しそうな顔を見れば、まだ当分はチャンバラを続けることになりそうだと思うと、嫌になるけれど、しかし一方で、この幼い頃からのふざけた習慣がなくなれば、ちょっと淋しくなるなあ、とも思っていた。
それにしても、こんな遊びを未だにやってる、なんて学校の連中に知られたら堪ったもんじゃない。多分一学期中からかわれそうだ。兄達も早く大人になってほしいものだ。この春休みが終われば僕らは中学生になるんだから。
僕らは小中高とエスカレーター式の進学校に、バスで一時間かけて通っている。ついこの前終わった小学校の卒業式も、同じ面子で進級するとあっては、
ただの退屈な、先生方とのお別れの儀式にすぎず、僕らは眠気を堪えながら、終わりを今か今かと待っていた。
でも、その退屈で少々大袈裟な卒業式にも、一かけらの感動という名のスパイスはちゃあんと振られていたんだ。
式も終わり近くになって、旅立ちの歌の指揮をとりに担任の小夜先生が檀上に上がり、涙を流す姿を見た時、思い出が走馬灯のように脳裏に溢れ、僕は思わず涙ぐんでしまった。
普段は化粧っ気の全くない、女性らしさに欠けた先生が、この日はしっかりと化粧を施し、元々美しかった顔はさらに美しく涙に輝き、
肩まで伸びた黒い艶やかな髪を綺麗な黄昏色の髪留めで結い、桜の花模様が色鮮やかな純白の着物を着た先生は、とても美しく見え、僕の心を掻き乱した。
僕は魅入られたように檀上の先生から目が離せず、歌の歌詞なんて頭から消え失せ、一幅の絵のように美しい先生の姿は――いつも明るく笑顔を絶やさない顔からは想像もできないほど、どこか儚げで、艶かしかった。
僕はあまりに呆けたように見すぎていたんだと思う。あとで兄達にからかわれたから。
手に流れるひんやりとした冷たい水の感触が、僕を現実に帰らせた。いつの間にかバケツから水が溢れている。僕は慌てて蛇口を閉め、台車を押しながら、兄達のほうへ目を向けた。
17Garcargo ◆.uGjQ3HXFqvC :2009/07/04(土) 20:14:54.70 ID:tm6H+jN/0
>>1に感謝
やっぱり前スレ落ちてたのか
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 20:25:01.67 ID:G4tFKEIU0
「ハワード、幼女を上に」双子の兄たちは幼稚すぎてもはや紛れもない幼女であり、僕を興奮させる。僕は慌てて蛇口を閉め、台車を押しながら、兄達のほうへ目を向けた。
 ふくらみはじめてもない胸とか本当にいい。ちんまい彼女らを台車に乗っけて、髪の毛をいじってやる。ツーサイドアップとツインテールの違いも分からない。
 流れるような手つきでバケツに尻を入れた。そのまま直腸にまで水道水を流しこんだ。最後だからといって泣きながら先生のおっぱいにむしゃぶりつくよりも、彼女らに鉄パイプでツンツンされるほうがマシだ。西か。やはり横須賀にいくことにした。
 YOKOSUKAはアナグラムであり、並び変えるとYOUJO-NISIとなることに気がついたので。そして心の中で故ウィリアム・H・スワード氏に詫びた。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 20:49:08.67 ID:csgbIXpEO
混ぜるな危険
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 20:49:20.03 ID:YhQJmbfG0
双子の兄が幼女、まで読んだ。
つまりロアナプラを恐怖のどん底に落とし入れた双子(ry
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 20:50:31.97 ID:1X8CkntvO
作中作をやめる

まずはこうだろ
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 20:54:13.04 ID:G4tFKEIU0
>>17
書けよコテハン
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 20:54:39.56 ID:csgbIXpEO
しょうがないな、もう少し続けてやるよ>>16続き

兄達はようやく色を塗り終わったのか、新聞紙を振り、乾かしている。
バケツを所定の位置に置き、庭を見渡せる縁側に腰掛けた僕は、これからお呼びがかかるまで用無しとなる。
折よく板張りの廊下をこっちに向かって歩いてきた愛猫のミーの相手をしているうちに、兄達の準備は終わったようだ。
見ると、バケツの横に新聞紙の鎧が置かれ、そのさきに相撲の土俵のように、地面に円形を描いた中に立った兄達は、
スプレーを振り掛けたのだろう、裸の上半身にインディアンの黒い縞模様を描き、揃いの黒い短パンを履いた腰には、紐で括ったプラスチックの剣を提げ、裸足の足首には黒い紐に通した鈴が縛られている。
睨み合う兄達の聖戦のために、僕は神の目にならなきゃいけない。
「審判の時が来た。我々二人のうち、どちらが最強か、万民に証明するときがきたのだ」
「今宵、満点の星空の下で、貴様の身体を血に染めると思うとぞくぞくするわ!」
兄さん達の決闘前の演説を聞いていると、いつも笑いを堪えるのが大変だった。万民なんてどこにいるの?まだ陽は沈んでいないのに、何で今宵なの?
「エリザベートよ、おまえのために・・・私は勝ぁつ!」
惣一はエリザベートがいるらしいほうへ身体を向け、拳を天に突き上げる。
「エリザベートは俺のもの!横恋慕はやめろ青二才!」
惣治は惣一に指を突き付けながら言い、その指を首にもってゆき、掻き切る仕草をする。
「ほざくな、下郎!貴様の一方的な片思いではないか!彼女の目が語っている。愛しているのは私だと!真実に目を向けろ!たとえそれが辛くとも」
「愛の意味さえ知らない子供が愛を語るとは片腹痛いわ!その妄想に曇った目を醒ましてやる!神の目よ、我々の武器をあらためるのだ」
僕の出番がやってきた。慌ててバケツと鎧の置かれた間に立つと、兄さん達はプラスチックの剣を抜き、僕の前で差し出した。
僕は二本とも受け取り、刄こぼれはないか(あるわけない)、毒が塗られてないか(そもそも切れなきゃ意味がない)確かめ、バケツに入った聖水(水道水)に浸し、二人に返す。
兄達は恭しく受け取り、次に、僕の傍らにある鎧(新聞紙を鎧の形に切り、色を塗ったもの。その防御力は限りなく0に等しい)を着込むと、立ち位置に戻った。
24Garcargo ◆.uGjQ3HXFqvC :2009/07/04(土) 20:58:19.15 ID:tm6H+jN/0
コテハンだけどwww

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org200300.txt
↑指摘願う
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:01:24.57 ID:LhNk3f+aO
>>18やってもらってうれしかったわw

「ツーサイドアップの次はサニーサイドアップってわけね、ハワード?」
 双子の兄たちはの結晶であるところの幼稚園女子はマセた口をきく。
「腹が減っては戦はできないからなあ」僕はトーストをほおばりながらうなずく。そし
てあいかわらず興奮しっぱなしだった。彼女から目が離せず、目玉焼きの半熟の黄身が
口に入る前にフォークの先からとろりと皿に落ちそうになる。彼女がふと微笑を洩らし
た。
「ツーサイド、サニーサイド、ときたら次はどうなると思う」
「さあ……見当もつかないけど」と僕は言った。「もしかしてスーサイド」
「残念」と幼女が言った。そしてその瞬間、彼女は朝食の載ったテーブルを蹴倒し、テ
ーブルの裏に貼り付けてあったAK-47突撃銃を腰だめにかまえるとドアの向こうに銃弾
の雨を見舞った。
 蜂の巣になったドアが倒れ、その後ろには敵さんの死体が三つ転がっていた。
「答えはジェノサイド、だよ」
 故ウィリアム・H・スワード氏がこの光景を見たらどう思うだろう。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:03:05.45 ID:YhQJmbfG0
いかにして幼女にチンコを舐らすかについて、ネブラスカ州で考察するスレですね。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:03:17.19 ID:LhNk3f+aO
邪魔したw 応援しとるぞい
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:03:43.91 ID:csgbIXpEO
>>24
指摘もなにも、短すぎるよ
せめて2KBぐらい書いてくれ
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:04:15.19 ID:G4tFKEIU0
>>24
まさか・・・とか。」につっこむハメになろうとは
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:07:22.71 ID:6CNTYsP3P
つまり今はリレー小説タイムなのか?
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:08:20.89 ID:csgbIXpEO
>>30
そのようです
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:08:38.18 ID:G4tFKEIU0
>>30
今やってんの投稿するんだからお前も書いた方がいいよ。本になるんだぞ
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:32:23.65 ID:csgbIXpEO
 「神は私の目を通じて見ておられる。鎧を破った者が勝者となる。不正なきよう、正々堂々闘いいたまえ。どちらが勝つとも、悔いを残さず闘いたまえ。では・・・始め!」
 僕は静かに睨み合う兄達の間に立ち、言葉を唱えると、慌ててさがり、合図の声をあげる。ついに決闘が始まった!
 「はあー!」
 「だあー!」
 兄達は気合いの声をあげながら、大上段に振りかぶった剣を打ち下ろす。
 ボクッと鈍い音がして兄達の頭上で剣と剣がぶつかり、そのままどちらの力が強いかを確かめるかのようにせり合う。
 「エリザベートのために、今日こそ決着をつけてやる!悟れ!貴様のような俗物に、可憐な花は靡かぬわ!」
 惣一の、ぎりぎりと歯軋りが聞こえてきそうなほど食いしばった歯の間から、くぐもった声が漏れる。
 「いいかげん、その青い妄想から彼女を解放しろ!いや、おまえは気が狂っているんだ、俺がこの手で永遠の眠りにつかせてやる!」
 惣治も負けじと全力を出すために歯をくいしばり、くぐもった声を漏らす。
 そのまま、拮抗した兄達の競り合いが続くかと思われた刹那、絶妙なバランスを保った二本の剣は突如バランスを失い、体制を崩した兄達は慌てて跳び下がると、助走をつけ再び激突した。
 兄達はボクボクと鈍い音を辺りに響かせながら上下左右に切り結ぶ。その音にびっくりしたのか、縁側に戻って腰掛けていた僕の膝に丸まって寛いでいたミーが家の中に逃げ出した。
 目を戻すと、惣一の剣が惣治の肩を打ち、鎧に小さな裂け目をつくった。勝ち誇った顔を浮かべた惣一の顔は、一瞬の後苦痛に顔を歪める。惣治の剣が腹を打ったのだ。胴に長い裂け目が出来ていた。
 二人は再び距離を保ち、不敵な笑いを浮かべながら睨み合う。
 「どうやらこの勝負、俺の勝ちのようだな。もし、エリザベートから手を引くと約束するならば、命は助けてやる。ただし、五体満足とはいかないかもしれないかもしれないがな!」
 惣治は満面に笑みを浮かべ、命ごいを促す。それにしてもなんて事を言う奴だろう!剣士の風上にもおけない!
 「たとえこの身が朽ち果てようとも、きさまのような輩にエリザベートを渡してたまるか!死ぬがいい!」
 惣一は言い終えると同時に突進し、逆手に持った剣で下から切り上げた。惣治は油断から不意をつかれ、惣一の剣が鎧を真っ二つに破りそうになった間一髪のところを心臓の辺りで受け止めた。鎧は首から下数aを残して破れており、激しく動けば完全に破れそうだ。
 惣一は渾身の力を振り絞るように顔を真っ赤にして、惣治の剣を押しのけ勝利を確実なものにしようとする。
 惣治は負けじと押し返そうとするが、徐々に惣一の力に押され、敗北を悟ったかのように苦々しい顔を浮かべたその時、
「二人とも何をやってるの!」
と、母の甲高い声が聞こえた。家の門の入口のほうを見ると、桜色をした無地の着物を着て髪を和風に結いあげ、赤い花を持った母が、怒った顔をして兄達を見ている。
 兄達は一瞬びっくりした顔を母に向け、パッと離れると無邪気な笑顔を浮かべながら、
「おかえり、母さん。今日も生徒は少なかったの?」
「おかえり、母さん。今日の夕飯は何?」
と、兄達は口を揃え、何事もなかったかのように平然と言う。
 「そんなことを聞いてるんじゃないのよ。二人ともなんて恰好をしてるの?もうすぐ中学生になるのよ。馬鹿な事はやめてさっさと着替えなさい」
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:35:49.98 ID:z1TjUOER0
応募要項に未公開であることって書いてあっただろ?
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:43:08.46 ID:csgbIXpEO
おいクソコテ共。作中作を入れるなら、私のネタを入れろよ。そこんとこよろしく
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:48:30.68 ID:z1TjUOER0
>>24
渚のビーチをバックに映るはビキニ姿の美少女
そういう言い回しがすきなのかは知らんが映るのはじゃ無いと違和感
三点リーダ、括弧の使い方。段落下げ。
助手席に座っている友人が問うてきた。
こんな言い方しねーよ
素人は擬音使うな

37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:50:39.25 ID:csgbIXpEO
>>36
保守ついでにわたしのも指摘頼む
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:59:39.51 ID:z1TjUOER0
>>16だけ見た感想
句点は自由らしいが、それでも置く位置おかしくないか? 
テンポ悪い。
あと、主人公の兄弟関係を冒頭で疑問に持ったままつらつら読まされるのはきつい
僕は双子の兄達の幼稚さに、この春休みが終われば僕らは中学生になるんだから
年子?
まあ続きを読む
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:01:40.55 ID:G4tFKEIU0
いや、>>16だけは上手いと思う。
これで100kbくらい書いたなら200円ぐらい払ってやってもいい
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:04:03.66 ID:z1TjUOER0
>>23
この後のは下げてるみたいだが段落は下げ。
三点リーダ。!や?の後のマス空け等の基本ができてない。
ないようはしらね
次ぎいく
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:13:09.35 ID:z1TjUOER0
弟視点で「惣一の」とか「惣治も」とかはおかしくね
兄達って表現してるんだし惣一兄さんはとかにしたほうが良いと思う。
語り手である弟が普段呼び捨てなら話が変わるけど
結局この弟は家族の位置はどこになるんだ?
年子なのか?
三つ子なら「僕は双子の兄達の幼稚さにうんざりしていた」この文章おかしくなるし
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:13:55.20 ID:hOQQKHkn0
さあ盛り上がってまいりました
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:34:08.30 ID:G4tFKEIU0
>>41
語り手である弟が普段呼び捨てなら話が変わるんだろ? 
まだ語り手が兄たちをどう呼ぶか書いてないよな。ならお前の言った最初の二行にはなんの意味もない。
>僕らは中学生になるんだから
とあるため双子の兄とは同年齢だと推測できる。
年子は微妙、双子と書いてあるから三つ子ではない。
ちゃんばらごっこする仲の良い双子と、それに混ざらない大人びた語り手。
立ち位置からして、義理の兄弟なんじゃないか。ついで同年齢ならば呼び捨てにするのは全然おかしくない。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:34:09.58 ID:hOQQKHkn0
さあ静まり返ってしまいました
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:37:21.67 ID:csgbIXpEO
前スレでも投下したし、Wikiにも記載されてるけど投下する。>>16の前文

 雲一つない青空から、温かい春の日差しが冬の終わりを告げるようにぽかぽかとした、木の葉の隙間から漏れる黄金の木漏れ日を浴びながら、
僕のお気に入りの場所であるモクジイ(庭にある古い大きな木のことを僕はそう呼んでる)にもたれ、本を読んでいた僕は、その素晴らしく魅力的な空想の世界にのめり込んでいた。
 その世界は夢と希望に溢れ、主人公達は皆美しく、気高く、勇気溢れる心優しき者達で、心躍る冒険や、悪党との危険に満ちた闘い、どきどきするロマンスが繰り広げられ、小さい頃から体が弱く病気がちな僕を魅了して離さない。
 勇敢な凛々しい騎士が激しい闘いの末、悪人に掠われた美しいお姫様を助け、決して実ることのない愛の炎を燃やしている。
しかしお姫様は悪人を愛していて、愛する人の後を追おうと胸に短剣を突き刺し生き果てる。騎士は絶望に駆られ、姫の傍で自決する。
 何度も読み擦り切れたこの本の中でも、一番好きな場面がここだった。悪人も騎士もお姫様も、皆死を賭して一途な愛を貫き通して死ぬ悲しい物語だけれど、僕はその至高の愛に憧れずにはいられなかった。
 父も義母も異母兄弟の双子達も愛しているけれど、それは家族愛にしか過ぎない。僕は恋愛がしたい。命を賭けるほどの愛を経験したい。
 僕の運命の人はどこにいるの?美しい人?醜い人?名前は何て言うの?お姫様のように、綺麗な黄金の髪?夜空のような、美しい漆黒の髪?
 そう、青い空に問いかけていた僕の目の前に、突如現れた双子の兄達――猫みたいな顔をしていて、義母にとてもよく似ている――が僕の想いを乱し、陽に焼けた健康な腕で無理矢理立たされた。
 「義務の時間だ、弟よ」
 「我々の聖戦の目撃者となれるのを喜ぶがいい」
 厳粛な顔で両手を胸の前で組んだ兄達は、機械のようにいつも決まった文句を並べたて、まるでそれがこの世で一番大切なことのように言う。
 「そろそろ僕を解放してくれないかな?もう十分償いはしたよ」
 僕は本を閉じて立ち上がると、兄さん達の幼稚さに呆れながら言い、先月、兄達が大事にしていた(と言い張るんだけど、埃を被ったそれは、とても大事にしているようにはみえなかった)
掌サイズの馬の置物を了解を得ずに捨ててしまったせいで、くだらない誓いをたてさせられてしまったことを思い出していた。
 「我々の勝負がつくまでの約束ではないか弟よ。誓いは守らなければならないのだ」
 「おまえはいつも僕らに言っていたな?約束を守らない人間は屑だと。自分の言葉に責任を持つのだ」
 確かに僕は、兄さん達のだらし無さを改めさせようと、ルールを守らない兄さん達に事あるごとに言うけれど、それとこれとは話が別だ!
 「約束はしたよ。でも、もう一月近くやってるじゃないか!義務は果たしたんだから解放してくれ」
 「何を言う、約束は[神の目となり、我々の戦いを見届ける]ことだぞ。いつまで、とは明言してはいないじゃないか、そうだよな?惣治」
 「うむ、惣一の言う通りだ。それに、僕たちはおまえの秘密を知っているんだよ、セイント」
 そう言いながら兄達のそっくりな顔がニヤニヤ笑う様を見ると、沸々と怒りが込み上げてくる。
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:41:42.89 ID:csgbIXpEO
 僕がセイントと呼ばれているわけは、僕の優等生ぶりを馬鹿にした兄達がぼくを揶愉するときに使うんだけど、その言い方は僕がまるでいやらしい偽善者のように言うんだ。
 いつも言ってるのに、どうして兄達はわからないのかな?僕たちの生きている社会は、ルールを守り助け合って生きていて、幼い頃からルールを守らない人間は、ろくな大人にならないって事が!
 「そんなのは屁理屈じゃないか!それに僕の秘密だって?はっ、僕には隠すような秘密なんてないし、たとえあったとしたところで、疚しいことなんてないからへっちゃらだね!」
 僕は兄達の圧力に負けないように虚勢を張りながら言う。でも、僕の秘密って何だろう?疚しいことはないと言いながらも、内心びくびくしていた。
 「今のを聞いたかい?惣治。なんて反抗的な態度だろうね?僕たちほど素晴らしい兄もいないと思うけど?それに、僕たちの聖戦ほど楽しいものもないのに。そんなに秘密をばらされたいのかな?」
 「そうだね、惣一。僕たちほどおまえを気にかけてる兄もいないのに。たぶん、僕たちから巣立とうと思うあまり心にもないことを言ってるんだよ。あぁ、思春期のなんと残酷なことだろう!神よ、哀れな子羊の目を開かせたまえ!」
 惣一の欺瞞の言葉と、神など露ほども信じちゃいない惣治の言い様の、なんとむかつくことだろう!兄達ほど神の助けが必要な人もいないだろうに!呪われるがいい、悪魔の申し子達よ!
 「おあいにくさま、僕の言葉は紛れも無い真実だよ。あんた達は僕にとって害毒そのもの、同じ屋根の下で生活しているだけで兄面されちゃ迷惑このうえないね!それに僕を脅迫しようだなんて無駄だよ、本当は秘密なんて持っちゃいないんだろう?白状しなよ!」
 僕が精一杯の勇気を出しながら(僕はよく吠える犬と一緒で、生来小心者なんだ、残念なことに)言うと、兄達の顔から笑みが消え、氷のように冷たい表情ヘと変貌する。僕は早くも後悔し始めた。
 「なんて生意気な言葉を吐くんだろう!あの可愛い子犬のようだった修一はどこへいったんだ?僕たちがおまえの体を思ってからかうだけにしといたっていうのに。間違いだったかな、惣治?」
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:46:36.17 ID:csgbIXpEO
 「そうかもしれないよ、惣一。僕たちが暴力を振るわないと思って、調子に乗ってるようだからね。修一、最近のおまえからは僕たちを疎んじる態度が見え隠れしているよ。
こんな些細な事で仲違いをするようなら、おまえの言う助け合う社会なんてそもそもの間違いじゃないのか?さあ、今ならまだ間に合う。謝るんだ」
 どうして僕が謝らなきゃいけないんだ?謝らなければいけないのは兄達なのに!歳も同じなのに、ただ数ヶ月先に生まれただけで兄面するずる賢い双子の悪魔にはうんざりだ!消えちまえ!
そう思いながらも、兄達の冷ややかな顔を見ると、僕の心の中を臆病風が駆け巡り、口から出た言葉は、僕の意に反するものだった。
 「・・・・・・ごめん。でも、もういい加減やめてもいいんじゃないかと思っただけだよ。なんだか奴隷になったみたいで、いやだったんだ」
 兄達は心外だ、というような顔で僕を見、さきほどとは打って変わった優しい顔をして、あやすような声音で言う。
 「奴隷だなんて、そんなふうに思ってたのかい?僕たちはただ、おまえを楽しませようと思っただけだよ」
 「そうだよ、修一。罰なんて与えたくなかったから、空想好きなおまえにはぴったりの遊びだと思ってさ」
 兄達の意外な言葉に、僕はとても悪いことをしたような、ばつの悪い気持ちになった。
 「そうだったの?・・・・・・ひどいこと言ってごめん。でも、これで最後にしてほしいんだ。僕は他にしたいことがあるから」
 「かしこまりました、王子の仰せのままに。それでいいよね、惣治」
 「あら、もちろんよろしくってよ、惣一」
 惣治が裏声でオカマ言葉を言う様が可笑しくて、僕は笑い、つられて兄達も笑い出した。笑うことによって僕の心に蟠っていた黒いモノは洗い流され、
温かい感情が溢れてくるにつれて、さっきまで口喧嘩をしていたことなどなかったように、仲の良い兄弟に戻ったことが、なぜかとても嬉しかった。
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:55:17.31 ID:csgbIXpEO
>>47から>>16へ繋がるわけだが、強引すぎたかもしれない。まあ、保守ついでにその調子で指摘頼む
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:10:43.60 ID:G4tFKEIU0
なんというか日本人的じゃない。古い翻訳小説読んでる気分だ。
感性が違うんだろう。小説書くには武器になると思う。
ウケる人にはウケるが、合わないひとには親の仇みたいにけなさせる。
仮に仮に仮に仮に3年くらい早いけどお前が大成するとするならば、多くの信者と多くのアンチを持つタイプ。

>雲一つない青空から、温かい春の日差しが冬の終わりを告げるようにぽかぽかとした、
>木の葉の隙間から漏れる黄金の木漏れ日を浴びながら、
>僕のお気に入りの場所であるモクジイ(庭にある古い大きな木のことを僕はそう呼んでる)にもたれ、
>本を読んでいた僕は、その素晴らしく魅力的な空想の世界にのめり込んでいた。

こういうのは文脈のねじれや脱線転移、陳述副詞の呼応の謝りの一つでもあったら
おしまいになるから本当に気をつけないといけない。
この場合はなんとかなっていると思うけど、分からないだけで本当はなんとかなっていないはずなんだが、
少なからず他の文より読みにくくなるから、
同時に()を使うのだけは避けた方がいい気がする。読みやすさに配慮することが第一。
自分に自信がないと書けない文で、それだけに多くの人から嫌われる文。
非常に文句をつけられやすいから、これから先何度も「一つの文が長いです」って言われると思うけど、
別に気にしなくていい。そんなこと百も承知でやってるんだろうから、つっこんでくる方がおかしい。

情景描写は上手だけど、セリフ回しと設定語りが硬い。一般受けはしない。聖書読んで面白いとは思えない。
だから>>16だけは気にいった。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:16:45.33 ID:C3CX9uFyO
確かに。なんかブラッドベリの翻訳を読んでる気分だった。
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:27:51.81 ID:1X8CkntvO
低空飛行だなオイ
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:35:50.78 ID:tL2qidk2O
小説、漫画、ラノベに使える面白そうな設定を考えて満足するスレ
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1246687811/
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
>どうして僕が謝らなきゃいけないんだ?謝らなければいけないのは兄達なのに!歳も同じなのに、
>ただ数ヶ月先に生まれただけで兄面するずる賢い双子の悪魔にはうんざりだ!消えちまえ!



>どうして僕が謝らなきゃいけないんだ? 謝らなければいけないのは兄達なのに! 歳も同じなのに、
>ただ数ヶ月先に生まれただけで兄面するずる賢い双子の悪魔にはうんざりだ! 消えちまえ!

とするのが正しい。さっきも書かれていただろうけど。
確かに!?後にスペースを入れない小説家もいるし(例外中の例外というか舞城王太郎というか)
表現方法の一つだと言われればそれまでだが、スペースを入れた方が読みやすい。
読みにくいっていうのは読まれないのと同じ意味。
土俵にあがらなければ文章が上手かろうが下手だろうが結局無駄になる。

>・・・・・・ごめん。でも、もういい加減やめてもいいんじゃないかと思っただけだよ。

これは「・・・・・・」じゃなくて「……」を使うべき。

ついでにどうでもいいんだが、セイントみたいなカタカナは非常に目立つ。インパクトがでかすぎる。
セイントを見られた瞬間に厨二小説のレッテルを張られると思った方がいい。そして読まれなくなる。