ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
長編投下の際の注意 

・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ! でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ……あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。僕も可愛い彼女が欲しいものですマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ……けど、今はほとんど皆無。別に時事ネタでなくてもいい…気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるのハルにゃんに言っちゃうよ
・台詞や他者への呼称等、その人物に対する統一性は違和感が生じないように推敲が必須だね。もし不安であるのならば、まとめ等を参照すること。
・1行には全角120文字、1レスには最大30行まで入るけど、全角で2048文字の制限があるから気をつけて欲しいのね。
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・次スレは970以降、臨機応変に対応してくれ!無理なら他のヤツらに頼むってのもありだな…すまん!ごゆっくり〜
・スレが立ってから八日過ぎたスレッドは>>1000まで行かなくても落ちる……これは僕にとっても既定事項だ
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集してください、わかりましたか?んん…!もうっ!
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ! いい? あたしを退屈させたら罰金だからねっ!

DAT保管庫(停滞中)  http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/
新DAT保管庫+SS推薦http://vipharuhi.s293.xrea.com/
新まとめサイト      http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/
DATうpろだ        http://www.uploader.jp/home/harussdat/
雑談所(避難所)     http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
雑談所携帯用      http://same.ula.cc/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 16:37:02.71 ID:dSQ/IXAyO
産業で
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 16:37:24.44 ID:VYwUNzAn0
=====業務連絡===========

・まとめwikiの管理人さんが忙しいから、せめて長編だけでもSS作者は自分でまとめなさいっ!
・「SS作者だけど自分ではまとめられん!」と言うヤツは「まとめ要請とまとめ人たちの報告スレッド」にまとめ要請を書き込んでみるのも一つの手だな。

まとめ要請とまとめ人たちの報告スレッド
 http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1196380901/ PC用 
 http://same.ula.cc/test/r.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/1196380901/ 携帯用
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 16:42:07.73 ID:VYwUNzAn0
前スレと運営スレで意見があったのでテンプレ一部修正しました

・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ

・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。僕も可愛い彼女が欲しいものですマッガーレ


反対意見や賛成意見も継続してこのスレで聞くってことでいいのでしょうか?
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 16:54:57.40 ID:VYwUNzAn0
         ,ノ: : : : ::|: :.:|: : : :|\:/ |:: : : : : : :|: :|: :.;_:.:|: : : :ヘ ̄`
            ̄|: : : : |: : :|: : :/|:.:/`ー|: :.;: : : : :j斗:'´:.: :|: : : : ハ
              |: : : :.:|: : :{: :;マチ弐ヤ ∨|: : : :/_∨ヘ::.: :|:: : : : : }
          |: : ::l'´|: : :∨ V::tィ::}   ∨::/テ弐ア∨::l:: : : : : :|
           |/|: ::ゝ|:: : : :|⊂ゞ-"     ∨ん':;リ,' /∨、: :/\:|
           ∨|: :V::. : :|       ` `ーc" {::: : :∨   `
             ∨:.:\::.:|      /´ ̄|      }::: : :|
               `ヽ:/ヽ:|、   /___,j    ,人::.: :|  誰もいねー!
               / ,r===-.、-r-、-‐<_  \:|
              / /:::::::::::::::::::`ヽニニ7 //::ヽ、__
              \,/::::::ゝ、::::::::::::::::\///:::::::::´:::::::;}フ
              _,ノ::::::::::ノ:`ヽ::::::::::::::::\::::::::;/_:;/
              <´:::::::::::::/:::::::/ \::::::::::/`ー=っ
             ,ノ\::::::::::::::::/`ヽ、_V`ーヘ、_,っゝ'´
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 16:55:46.12 ID:mMPqqcc/0
>>1乙!!
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 16:57:51.28 ID:mMPqqcc/0
              .. -_―:,.―--...
    __ r、___ .イ´: : : _Y∠二 : : :`ヽ、____
  r┴‐ 、|/    /:/:/´ ___ \:.、ヽ:\   |
  T ー-、{    /__/://斗 7: : : : : :\ヽ.ヽヽ.L:ム   |
   `.i7 リく ̄,ィ //:/ / ./ : !{: . . :\ ヽ:ヽ}ハヽ.__ `ア!
    [_Y´ ,ノz/ !':./:/:/ハ: :l.:ヽ\:.. :ヽ::i: :|: :! VY.|
    ト.、〃/勹Z!.:|丁{.:ト、ヽ:ト ::ト、ヽ;: イ!:丁:.:ヒK_ヽ|
    |ヽ.`7,.イ.リ ,| :ト:{z≧ミ\ヾ\ ベ>|=く|: :.:l! {:.:ト.ヾ、
    |  {{メ|/ィ´|:..l《トォ::..:lヾ    禾i:::.トリ|: :.:lヽヽト| } ヽ <新しいプリン来た〜
    |ヽ ヽX:.ト、l .:ヽVjzリ        ヒzリ´j: :l:.レ:ト、\! }
    |   /トヽ!小:..ド\  _:! _,    /:}.:|/ リ::ト、 ∨
    |_\ | | |/l.:|:..、:ヽ、   {´   `}   .イ:/.:/ .:/.:リ小 〉
    | `|| |{ト:ヽ:ヽト:ト .. ヽ __ ノ ..イノイ:./:_:/:.//〉! }′
    | └-ヽ!.|:l\トトト}-`ミ ニ ´__/ イ:./{´ノァ':// |
    |    j!.l::! . . . ヒ_ー-、`ー/.― 介:ト /://  |
    |    |l. l:.l. . . .|{ `Tト.ニ/. . . . . . ./:/イノ  |
    |    _..ヘヽヾ、. . l! .:i  /. . . . . .//-‐ r‐|
    |   ノ. {. . ト.\ヽ: :l rr、 / . . . ./'//`\_/ヽ_}
    |./--‐ー...ー、 丶ミ|lj∠_..-=‐..イ ノ   j≧、j}、
    | . . . _ニヽヽミ:.>‐ァ不ォ‐<_=ァT´     ト ―=く
    |. ./ . __ . . .ト:「__:.ィ:|Tヽー/. . リ       ` ー┬ ′
    | . . . ´. . .`ーl { ヽ:.|:.|ハ:\.:. ./ }、        |
    トj´ . . . . . . .:l! ヽ :.|:.ト..:.ー‐`<__\       |
    |{.: . . . . . . .__}! .:.:.:ヽト、:.:丶: :/ . ̄ヽー-.、    |
    ノ:.: . . ._. -――- 、:. ヽ.\:.ヽ{、: : . :..ヽ:.:.〉    |
  `ー、:.:∨       }: : :ト、 ヽ:}:.\ : : : }V     |
    |. 丁ヽ         ハ: :|:.:.\:ヽ . .ヽ:.:ノ     |
     ̄ ̄ \     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           ̄
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 16:58:48.10 ID:ZsUbNnuQO
ワロタwwww
>>1
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 17:06:45.29 ID:mMPqqcc/0
  _
  /〜ヽ
キタ━(゚∀゚)━!!!!!
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 17:10:02.17 ID:CEbxqDTAO
乙、プリンまで気が回らんかった。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 17:19:51.83 ID:mMPqqcc/0
保守がんばるわよ〜

    _
    /〜ヽ
   .,'´r==ミ、
   i 《リノハ从)〉
  从(l|゚ ヮ゚ノリ
    ⊂lj京iつ
     ぐ/_l〉
     し'ノ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 17:20:18.19 ID:fha07FIt0
お疲れ様です。昼寝してて保守できませんでした。

テンプレ
>・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。僕も可愛い彼女が欲しいものですマッガーレ

これを最初にしてはどうでしょうか?
これが他のスレッドとの一番の違いだと思うのですが。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 17:41:04.13 ID:mMPqqcc/0
>>12
実にそのとおりだとは思うけど、変えるほどかな…と。

皆どうなのかぃ…?
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 17:52:05.88 ID:8/mchWc0O
>>1乙!
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:10:13.88 ID:TAUBi3OU0
長編投下の注意

の後の文として考えると今のままでもいいかと思う
>>1
夜通し保守頑張った人も乙
助けられなくてすまん
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:10:48.25 ID:mMPqqcc/0
なんかプリン+ハルヒのAA合成が成功しない…
次こそは…どうだ!

     _
    /〜ヽ
   .,'´r==ミ、
   i 《リノハ从)〉
  从(l|゚ ヮ゚ノリ
    ⊂lj京iつ
     ぐ/_l〉
     し'ノ
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:12:49.06 ID:FDtbhnuxO
自分も昼寝してましたすまん。
扇風機の風は気持ち良いなー…ぐー
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:16:31.45 ID:mMPqqcc/0
俺も、踊るなら最後まで踊りきるべきだった…スレは立ったが、後悔は先に立たない…
そして扇風機の風は麻薬(笑

次はキョンだ!ぷっちん・プリン!

     _
    /〜ヽ
  ., ' ^ ̄`丶.
  .', ト从Vv .
   .i(レ.゚ -゚リ
  《ハ《|†|》)
  .ヽィ_八_,ゝ
    |__|__|
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:36:41.31 ID:mMPqqcc/0
↑保守が行き詰った時に使ってくれぃ。またプリン…
そろそろ大学追い出される…家に帰ろう…
                  _____
                /;;;;;;;;;;ヽ
                /;;;;;;;;;;;;;ヽ
                 /;〆⌒ヽ、__ノ´  ヽ
              /;;          ヽ
              /;             ヽ
             /;  '._ -―――┴- _ ヽ
            , ;' ´ ______: : : ヽヽ
          ':./: : : / _____  ∨: : : :\
        / イ: : : : :  ̄: :i: : : : : : : : : :.\ V: .:[] ̄ ̄ ̄|
      / ´/: : : :/: : : : .:/|: : : : : : .:| : : ヽ: ミ!: .:ハ\____|
        /: : : :/: : : : ./-、:.:|:.:. : : : トx―‐Y: : : |  >\
.       /: : : : ': : : : :/  |:.|: : : : : | \: : |l:.: : :|イヽ!\>
       ': : : : :|: : : : /._  V \: : |   \||: : : |∧ '.
       l: : :,'|: :レl: : :ハ !丁テk  ヽ:{     |: : : |: :|_|
       |: :/ |: : ∧:.:|∧ V::イ}    `,==、 |: : | |-、: |
       |:/  V: : :ハ:|: :.} ` ´  ,      ・ ': : | |_/: :|
          \{ |: : : ゝ、   tーj    イ : :/:.| : : :|
            ハ: :\\/` ‐ _ァ-- t</: : :/:,イ : : : '.
           ':_:_:\: : トゝ  /__/ /: :/X .|: : : :∧
       /  ̄    |\!  /--- 、/.// / ∧!. : : : :ハ
       |      \| | |  ,' ̄ ̄`// //, イ: : : : : : '.
       | \   _∧V! |   /  ///  |\: : : : : '.
       |   ` ┤: :j ヽヾ |j/〉'_,. イ /∠_/|_ノ !: : : : :∧
       〈     〉:./   \!/__-__´イ } 団|/ 長 |:. : : : : :ハ
       ∨---イ:/  f ̄¨[ ̄`=-、   ム―――f'′: l:. : : : :'.
        ∧ニニリ:ヽ_` フ/l ヽ_ノ  ,イ|    /|:.:. : :l: : : : : |
       /: .:| ̄`;/ / X/ l__l ト、___/|       |: : : :l: : : : : |
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 18:49:12.97 ID:vNrgw0CY0
Mフェア見逃したよ……ながもんの力で50分時間もどしてえええええ」
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:13:34.75 ID:BouI+zm/0
>>7
>>20
             ___________________
            /|            _                l!
        / |       _,..-'⌒  ' ̄` ‐ 、          | ',
        /   |       /   / .:  ::. ::::::::..ヽ       |  ',
        /'   |.  _,/    ハ     ::..ヽ::::::::.ヽ      |.  ',
       /     |   ̄フ   / { 人  ト、 :::::l:::::::::::ヘ     .|   ',
      /    |   | l  l  i八iゝ、 l ヽト |:::|i::ゝ    |     ',
      /      j  ̄ ̄{ハ| { i__レ__ゝ ヽj __j_Vl ::::::!::レト!─ l.     ',
     /     i    ノ ト{ ィfァッ    ィfテ、i::::::|/:/      i       ',   ♪希望のなが〜もん
     /       !    ヘ{ iトi. 辷ソ  .  辷ノ|::::/ヘ{       i      ',
     /      i       i ト、   _   ノi::/        i     ',
    /      i          !ト! ゝ、 .._ ,.. ィ'´ j!           i     ',
   /     i        |'、::`::::lー──‐r::::´:/|.          !      ',
    {.───┴─────゙‐ヽ::::j───‐{:::::/‐'─────┴───}
.    |        !        ゙´      `"    i          ,' |
    |        !                   i         ,'  |
     |   l    !                             |
      |   !                                 |
      |                                     |
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:27:39.00 ID:BouI+zm/0
「ながもん……甘いSS書こうにも俺にはそんな経験がないんだ…だから俺の嫁になってくれないかぃ」
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 19:50:18.96 ID:gZzUjjPQ0
いちおつ
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 20:16:32.19 ID:Okve3Mil0
>>1
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 20:44:29.62 ID:1CZb/W9KO
俺、この仕事が終わったら、ハルキョン結婚ネタ書くんだ……。
終わるの来年だけど、幸せにしてやるから待ってろよ、ハルヒ。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:01:31.70 ID:+UCwkQWb0
↑あれ?引退三行祝電なんて書いちゃったがw来年か…長いなぁ…

おまいさんの事情はしらんので何ともいえんが、次こそは合う仕事を探せよ

そして先輩にこんな生意気なことを書いているこの大学生に一言アドバイスくれ!
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:05:10.01 ID:VcT04hcY0
社会人4年目から一言:不景気マジ厳しい
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:18:34.25 ID:8/mchWc0O
この前3行祝電を受けたのは何を隠そうこの私です。

SS捗らねーorz
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:22:36.24 ID:1CZb/W9KO
>>26
すまん、会社やめるわけじゃないんだ。
プロジェクトが来年までなんだ。
そして本当に不景気厳しい。
休日出勤当たり前、首があるだけ幸せと思え、な世界さ。

>>28
がんばれ
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:25:21.23 ID:Sz1saqWD0
今見返して、なんて口の聞き方だとおもった。気に障ったらすまないです
内定取り消し喰らった先輩とかみ見てもどうも実感が湧かないんだよ…
とりあえず先輩の一人が教えてくれたハルヒの無職を帰ったら読むことにしますわ
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:31:18.60 ID:Sz1saqWD0
>>28
書き終わったら教えてくれますか?wktkしながら待ってるんだからな!
感想も賛仰で書くぜw
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:41:13.51 ID:1CZb/W9KO
コンコン

「どーぞ。開いてるわよ」
ガチャ

「おや、今日は涼宮さんだけですか。皆さんはどうされたんですか?」

「今日の団活は休みよ。有希もみくるちゃんも帰ったから、古泉くんも帰っちゃっていいわ」

「涼宮さんは帰らないのですか?」

「あたしは電話待ちなの」

「それでしたら、電話が来るまで僕もお供しますよ」



あー、客の電話来ないと帰れねぇ保守
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:46:01.02 ID:Okve3Mil0
世の中良くならんかな
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 21:51:48.27 ID:1CZb/W9KO
「雨が降りそうね」

「そうですね。早目に帰った方がよろしいかと」

「そうね。さっさと電話来ないかしら。あたしを待たせるなんて100年早いのよね」

「おや、もしや電話を待っている相手というのは」

「それより、古泉くんは帰らなくていいの?」

「ええ、僕は置き傘がありますので降ってきても平気です。それに涼宮さんを一人残して帰るなんて、僕には出来ませんよ」
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:09:07.15 ID:LEoxleslO
長門「不景気だけど、ボーナスが出たうちの会社はまだいい方」
朝倉「っていうか長門さん、どちらにお勤めですか?」
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:14:37.47 ID:1CZb/W9KO
「古泉くんって、いつも紳士的だけど、誰に対してもそうなの?」

「相手が涼宮さんだからですよ。……と言うのは冗談です。ふふっ、そんな顔をなさらずに。これが僕の本分なんです、とでも申しましょうか」

「……時々古泉くんの考えていることがわからないのよね。私生活もあんまり教えてくれないし」

「よく言われます」

「バイトはどう?不景気で正社員でもリストラされたりしてるみたいだけど」

「おかげさまで、まだ解雇には至っていませんよ。ですが、僕のバイトは少ない程、世界が平和だということなんです」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:29:33.77 ID:1CZb/W9KO
「どういうこと?」

「そうですね。悪と戦い、世界の平和を守っている。例えるならそういう役目です」

「わかったわ!デパートの屋上でやってる戦隊ショーのヒーロー役ね?」

「正解です。さすが涼宮さん」

「めちゃめちゃ面白そうじゃない!今度見に行ってあげるわ」

「ええ。お待ちしていますよ」

「古泉くんが倒せないような、悪の組織や悪い宇宙人や洗脳された未来人なんかが敵役で出てきたら、あたしがやっつけてあげるから安心してちょうだい!」

「それは心強いですね。……本当に。ですが涼宮さんの手を煩わせることが無いよう、僕も頑張りますよ」
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 22:43:46.78 ID:1CZb/W9KO
「電話遅いですね」

「あ、もうこんな時間?古泉くんのおかげであっという間だったわ。意外な私生活もわかって楽しかったし」

「光栄です」

「でもさすがに古泉くんをこれ以上付き合わせるのは、団長として許されないわ」

「僕のことでしたら、本当にお構い無く。僕も涼宮さんとこうして二人きりでお話する機会を持てて嬉しいんですよ」

prrrrr prrrrr

「やっと電話来たわ!」

「来ましたか」
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:02:24.40 ID:fha07FIt0
朝倉「もしもし、あたしりかちゃん。」
長門「…なにをしている?」
朝倉「都市伝説で刺激して出方を見るの。」
長門「…現状と差は無いと思われる。」
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:03:56.41 ID:1CZb/W9KO
「ちょっとキョン!いつまで待たせる気?雨が降りそうなんだから、罰としてあたしをちゃんと家まで送り届けること!団長命令なんだからね」

「……やはり彼からの電話でしたか」

「もしもし?ちゃんと聞いてるのキョン!昇降口で待ち合わせでいいわね。遅れるんじゃないわよ。じゃあ後で」ピッ

「あ、古泉くん。悪いんだけど、あたし先に帰るから。今日は付き合ってくれてありがとう。また明日ね。それと部室の鍵もよろしく!」

「ええ、わかりました。お気を付けて」
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:12:40.94 ID:1CZb/W9KO
「ふぅ。今日も世界は平和に保たれた。喜ばしいことじゃないですか」

「そう思うべきなんでしょうね」

「……さて、僕も帰りますか」

「ああ、デパートの屋上でやってる戦隊ショーを手配しておかなくてはいけませんね」

「いつだって僕は、世界の平和を守るために戦うヒーローでなければならないのですから」

「それが僕に与えられた、唯一の役目なんですから」
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:14:36.01 ID:1CZb/W9KO
以上、電話待ち保守終わり。

帰るぜ
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:40:05.96 ID:VcT04hcY0
仕事も保守もおつ!ゆっくり休んで下さい。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:48:22.01 ID:YNhWdqaI0
帰れ
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 23:58:01.25 ID:xxvZIk+oO
乙!
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 00:05:15.91 ID:QnplSwh+0
帰る時
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 00:30:12.63 ID:S//XQQV8O
朝倉「帰る家が無い……」
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 00:42:37.56 ID:QnplSwh+0
ハルヒ「無いならつくれば良いのよっ!」
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 00:57:06.49 ID:Vskc3Pmb0
えあw
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 01:20:22.47 ID:QnplSwh+0
              |\            /|
               | |\ヽ        / / |
               | |   >  ̄`ヽ´ ̄ ヽ / |
               | |/ r' ´ `  ヽ ⌒\/
              /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`
                /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
            /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }
             N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
              ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ
                    `ヘ:ゝ    .'    小/ 
                      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
               _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
             /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ
              /  | l:l   l     l   l::l l
               l  ヽハ    l    l  //  |
            ハ  ヾヽ  l   l  // l l
               | ヘ  l ヾ\ ヽm/ ,/ V :|
             ノ  \|  `ト,\V/|   │ 、|
            {/ ̄>‐ァ、  j__≧i≦ !,ィ彡三>ヽ
           j  /{ `ヘ三三三ミ=彡<_/  }
           {   >ー‐'"ト-- (^ー'⌒ 〉 __ノ
           `ー‐イ      | { { {T'┬='ーく |
                | |    ∨  〉〉〈( j    }|
                K_/x'⌒{\'-' ‐}>└r‐xヘ}|
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 01:54:30.95 ID:s5TUzC4R0
>>50
俺、実はネコ耳萌えなんだ・・・
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 01:55:11.88 ID:QnplSwh+0
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 01:57:23.82 ID:8JF6FJuc0
>>52
すごく・・・お持ち帰りしたいです・・・
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 02:20:59.01 ID:QnplSwh+0
           _
          , ^   `ヽ
         イ fノノリ)ハ
     (  (⌒ リ(l|゚ -⊂ヽ゛   オヤスミナサイ
      \ ヽ /U⌒〜ヽヽ.
         \ //;;;::秋:::秋::\
         ( (:::;;桜:::::桜:::桜::::\
           \\::;;;秋::::秋:::秋::::\
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 02:33:58.17 ID:qHvTzfxC0
オヤスミ〜
今起き出してきたが眠いです…
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 02:54:58.29 ID:7oLbkvTvP
○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○
このレスをみたあなたは・・・3日から7日に
ラッキーなことが起きるでしょう。片思いの人と両思いになったり
成績や順位が上ったりetc...でもこのレスをコピペして別々のスレに
5個貼り付けてください。貼り付けなかったら今あなたが1番起きて
ほしくないことが起きてしまうでしょう。
コピペするかしないかはあなた次第...
○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○

57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 03:14:13.80 ID:Bi2K8BHrO
あー、深夜の保守がてらに、今日のハルヒの奇行を書いてみようと思う。

あいつの行動はいつだっておかしいが、今日はいつにもましておかしかったんだ。
どうおかしかったって?

まずは、昼休みだ。

いつもは食堂に一目散のハルヒは、今日に限って弁当を持ってきていた。
それも2つ。
あいつの胃袋サイズを考えれば、弁当2つくらいは妥当な量といえるのかもしれないな。

だが、その片方の弁当を開けると、卵焼きをいきなり俺の口に押し込んだんだ。
まぁ、この行動もハルヒらしいといえばそうかもしれない。
ハルヒの顔は真っ赤だったしな。
何をそんなに怒り狂ってるんだか、俺は当然のように知らない。

でも、卵焼きはえらく美味かった。
何かの罰ゲームなら、まずいものを食わせるのがセオリーだろ?
こんなに詰めの甘いハルヒは異常事態だ。

結局、弁当を全て俺の口に放り込んだら、ようやく満足したみたいにいつものハルヒに戻った。

何が気に食わなかったんだかしらないが、俺も大した実害はなかったから助かったよ。
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 03:25:30.48 ID:Bi2K8BHrO
次におかしかったのが、放課後だ。

部室に着くがいなや、今日はデートだから団活中止!などと抜かした。

俺は驚愕したね。
恋愛感情は一時の気の迷いなんじゃなかったのか?
いつの間にデートする相手なんて見つけたんだ。
それよりも、ハルヒとデートするような奇特な男がいることにも驚きだ。

その変人の顔を見てやりたいな、などと考えているうちに、俺はハルヒによって部室から強制連行されていた。

おいおい、俺は変態属性持ちの3人と、この状況の分析と対策を相談しなきゃいけないんだぜ?
天蓋領域だか何だかの攻撃の一種かもしれないじゃないか?
ハルヒをたぶらかすような能力を持った男が、普通の人間だなんて思えないしな。

そんな俺の思惑を一切考慮しないのは、いつものハルヒで、少し安心できたけれど。
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 03:37:41.70 ID:Bi2K8BHrO
学校の外まで出た俺とハルヒは、なんとなーく一緒に坂を下り、いつもの不思議探索の待ち合わせ場所に近い喫茶店に入った。

なるほどな、ここでデート相手と待ち合わせってわけか。
それで、相手が来るまで俺に時間潰しをさせようって魂胆だな。

だが、そんな想像の斜め上を行くのがハルヒの行動だ。
喫茶店代を俺に払わせると、相手が来るのを待たず店を出て、ずんずんと駅前通りを歩き始める。

最近はこの辺りも再開発が進み、人通りが多い。
はぐれないようにと、しっかり俺の手を握るのを忘れていないようだ。

そんなことしなくても逃げないぜ。
逃げたらもっと恐ろしいことになりそうだしな。

60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 03:47:22.73 ID:Bi2K8BHrO
その後もハルヒの奇行は続く。

俺の手を恨みでもあるかのように握り締めて向かった先は、ショッピングセンター。
新しい彼氏にプレゼントでもするんだろうか?とも思ったが、ハルヒは何も買わずに、ただ店をひやかしているだけ。

随分たくさんの店を回ったあとは、映画館に行った。
最近テレビで予告をやっている、いわゆるラブストーリーってやつだ。

ハルヒがこんなジャンルの映画を見るなんて、一体どんな天災の前触れだろう?
文化祭で撮った映画みたいな、カオスでマイナーで意味のわからないB級とは違うこの作品の、どこがハルヒの琴線に触れたんだろうな。

内容については、ノーコメントさ。
俺はああいう甘ったるい話は、首筋がかゆくなっちまって受け付けないみたいだ。

だが、どんなにこっぱずかしい映画だろうと、一緒に来た相手を置いて出ていくほど、俺は非常識ではないつもりだ。
そろそろ手の拘束を外してくれてもいいんじゃないか?ハルヒよ。
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 04:01:03.97 ID:Bi2K8BHrO
映画館を出たら、その日の予定は終わりだったようだ。

自転車の後ろに乗ったハルヒを家まで運んで、俺たちは解散だ。

別れ際に、また何に怒ってるのか顔を赤くして、もじもじとしていたハルヒは、やっぱりどこかおかしい。
熱でもあるんじゃないかといい加減心配になったから、おでこをくっつけてみようとしたんだが、
ハルヒは何を思ったか、目を閉じて唇を尖らせてこっちに向けるもんだから、うっかり俺のおでことハルヒの唇がランデブーしてしまった。

……何がしたいんだ?

本格的に怒り始めたハルヒに、こりゃかなわんと俺は家に帰る道を選択した。

無事に帰宅に成功し、これを書きながら今日のハルヒの行動を思い返しているってわけさ。

……そういえば、あいつデートはどうしたんだ?
連絡もせず約束を反古にするほど理不尽なやつじゃないよな。

やっぱり長門や古泉や朝比奈さんと相談したほうがいいかもしれないね。

だけど、ああそうさ、そろそろ認めるよ。
俺はハルヒのデート相手が、今回のすっぽかしで愛想を尽かしてくれればいいと思っているのさ。

ハルヒはいつまでもSOS団の、俺たちの団長様でいてくれないとな。
そのためには、どんな手を使ってでも、ハルヒに手を出そうとするやつは阻止してみせる。

だから、次にハルヒに変なちょっかいを出そうとする奴がいたら、覚悟しておけよ?


あー、ここで保守を終わる。
眠くて文章がおかしいのは、ハルヒの影響だと思ってくれ。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 04:10:53.34 ID:S//XQQV8O
このキョンじゃ一生ループを抜け出せない気がするwww
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 04:11:53.54 ID:ToZyaU8w0
投下来てる!
乙〜甘いよ甘いよ
そして俺は…ちょっとばかり寝るかも…
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 04:20:35.26 ID:pLGGLxtp0
休みの日はすぐ落ちるからなぁ。
寝るのは心配だよなぁ。
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:03:02.97 ID:dKsKaIW2O
なんの前触れもなく、それは突然やってきた。
俺達が卒業式を終えてから、一週間後の出来事。
朝比奈さんが未来に帰らなければならなくなったのだ。
そりゃあ、いつかはそんなときが来ると分かってはいたが…
いくらなんでも、急すぎる。

ハルヒがいる手前、朝比奈さんは未来に帰る、などと言えるはずがなく、
家庭の事情で海外へ引っ越さなければならなくなったという事になっている。
心の整理がつかぬまま、俺達は朝比奈さんの待つ空港へと足を運んだ。

朝比奈さんは最初こそ涙を堪えていたものの、それは無駄な努力に終わり、
現在は人目も気にせず、わんわんと号泣している。
このお方は自分の卒業式でも号泣していたな。
素直な人だと、しみじみ思う。
こんな姿を見れるのもこれで最後かと思うと、
俺まで泣いてしまいそうになる。

ハルヒも最初は「笑顔で見送ってあげるのよ!」と無理矢理にでも
笑顔を作っていたが、今は朝比奈さんと同じく号泣している。
長門は無表情の中にもチラリと悲しみの感情を浮かべており、
古泉は呆然としながら朝比奈さんを眺めていた。
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:03:51.85 ID:dKsKaIW2O
「みくるちゃん、また、会えるのよね?」
腕で顔をゴシゴシと擦りながら、ハルヒはもう二度と会えない人へ向けるような声色で問う。
ハルヒの勘の良さにはいつも驚かされていたからな。きっとこいつも察しているのだろう。
もちろん、俺達は知っている。朝比奈さんとは、もう……。

「うぅっ……涼宮さん……ふえぇ」
顔面に大雨洪水警報が出ていそうなくらい涙を流しながら、
朝比奈さんは一生懸命、言葉を繋いだ。
「私……私、楽しかった、です……。本当に……。
 涼宮さんと出会って……、みんなと出会って……、うっく…
 恥ずかしい思いも、たくさんっ…したけど……それでも……
 大変だったけど……楽しかった…楽しかったんです…」

ふと気付くと、俺の頬には涙が伝っていた。
泣かないようにしてたんだけどな、俺も。
悲しいぞ、チクショウ。
「ごめんね。みくるちゃん。ありがとう……」
ハルヒは、何度も何度もありがとう、と繰り返していた。
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:04:35.21 ID:dKsKaIW2O
「キョンくん。お世話になりました。本当に、ありがとう」
いえいえ、どういたしまして。また何かありましたら、いつでもどうぞ。
あなたの為なら俺は未来にだって飛んで行きますよ。ハルヒと一緒にね。
そう言いたいのだが、言葉が喉に引っかかり、上手く喋れない。
最後なのに、しっかりしやがれ俺。
「大丈夫っ……ありがとう、伝わってるよ」
朝比奈さんは笑ってくれた。涙よ邪魔だ。朝比奈さんの笑顔を滲ませるな。

「元気で」
長門は握手を求め、朝比奈さんは大事なものを扱うかのように、
そっと長門の手を包み込んだ。
「長門さんも、お元気で。迷惑ばかりかけてしまって…」
「いい」
朝比奈さんの言葉を遮り、長門は「楽しかった」と告げた。
もうこの二人をセットで見られなくなっちまうのか。
今のうちに目に焼き付けておこう。

しかし、それは次の出来事によって掻き消されてしまう事となった。
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:05:34.08 ID:dKsKaIW2O
「古泉くん……」
「はい」
珍しく笑顔を貼り付けていない古泉は、静かに答えた。
「映画…あったでしょう?キスのとき、私、ドキドキしてたのよ。ふふ」
「僕も、です」
朝比奈さんしか見所がない、あの映画の思い出話をしているようだ。
今思えば、あれはあれで良かったのかもしれないな。
なんだかんだ言って、楽しかったしな。

「……ありがとう、古泉くん」
長門のように、俯きがちに握手を求める朝比奈さんの手は、小刻みに震えていた。
ぼーっと朝比奈さんの手を眺めながら、古泉はポツリと呟いた。
「ずっと、好きでした」
顔を上げた朝比奈さんの見開かれた目には、涙がたっぷりと溜まっていた。
俺やハルヒも驚いていたが、長門は……知っていたのか?
優しく見守るような目を二人に向けていた。

「離れたく、ないです」
手で顔を覆い、絞り出すように声を出す古泉。
こいつの泣くところを見るのは初めてだな。
もっとこういう風に感情を表に出せばいいんだ。
笑顔のバリエーションを増やすより、よっぽどいいと思うぜ。
などと考えていると、朝比奈さんは古泉の手を取った。
泣き顔もハンサムで腹が立つね。
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:06:35.58 ID:dKsKaIW2O
「言ったほうが悲しくなるって、分かってます。
 でも……言わせて、ね。私も、好きです」
朝比奈さんの目に溜まっていた涙は、ボロボロと零れていた。
いつの間に想い合っていたんだという疑問は、昔の俺なら浮かんでいただろうな。
今の俺には浮かばない。ハルヒと俺が想い合っていたように、朝比奈さんと古泉も
想い合っていたんだ、ずっと。自分達が知らない間に。

俺達が見ているにも関わらず、古泉と朝比奈さんは抱き合っていた。
朝比奈さんを抱きしめるという俺がずっと実行したかったことを
すんなりとこなしやがるとは。古泉め。

「忘れません。私、ずっと、ずっと。古泉くんっ……」
「僕も、忘れません。この気持ちも、あなたも。ありがとう」
――まるでドラマを見ているようだ。
二人のキスシーンは、そう思えるほど絵になっていた。
悲しくも、美しい。俺には似合わない言葉だが、
そう思ってしまうんだからしょうがない。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:07:16.25 ID:dKsKaIW2O
こうして朝比奈さんは、未来へ帰っていった。
古泉は、あれから一度も涙を流すことはなく、
笑顔で日々を過ごしていた。
「笑っていてね」という朝比奈さんの言葉通りに。

高校を卒業しても、休日はSOS団で過ごすことになっている。
今日もいつもの場所で、いつものように、四人で集まっていた。
なんと、今日は俺よりも遅いやつがいるのだ。
「あ、来た来た」
ニコニコといたずら好きの子供のような笑みを遅刻者に向けるハルヒ。
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:08:12.83 ID:dKsKaIW2O
「すみません、遅れてしまったようですね」
と苦笑しながらも不思議そうな顔を俺に向ける古泉。
きっと今こいつの中では、どうして俺より遅れてしまったのか、
という疑問が頭の中を駆け巡っているに違いない。

それもそのはず、古泉には集合時間を何分かずらして伝えていたからな。
「遅刻した人は罰金、ですよ。古泉くん」
照れ笑いを浮かべながらハルヒの後ろから出てきた人物を、
古泉はポカンとしながら見つめていた。
そう、ハルヒの後ろから出てきた人物とは、
何を隠そう朝比奈さんなのである。

俺達や朝比奈さんが勝手に永遠の別れと思い込んでいただけで、実際は違ったらしい。
朝比奈さんのドジっ子属性が俺達にもうつってしまったのだろうか?
古泉は顔を真っ赤にしながら、その場にしゃがみこんだ。
しゃがみこんだ古泉の前に、朝比奈さんも頬を真っ赤に染めながらしゃがみ、
古泉の顔を覗き込んだ。その瞬間、
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:09:11.95 ID:dKsKaIW2O
「ひゃうっ!?」
古泉が思い切り朝比奈さんを抱きしめた。
朝比奈さんの肩に顔を埋めながら、
「また会えて、良かった」
と、心から幸せそうな笑みを浮かべていた。
朝比奈さんも幸せそうに涙を流しながら、微笑んでいた。
ハルヒは満面の笑みで、長門は無表情だが嬉しそうにしている。
俺も自然と顔が綻んでいた。

「あんた達をこのまま二人きりにさせてやりたい気持ちはあるんだけどねぇ」
と言いながら、朝比奈さんを古泉から引っぺがし、
「今日は有希の家で『みくるちゃんおかえりパーティ』をするって決まってるの!」
ハルヒは朝比奈さんを抱きしめ、頬擦りをした。どさくさに紛れて俺もしていいか?
なに馬鹿なこと言ってんの?と俺を睨んだと思ったらすぐに笑みを作り直し、
「思いっ切り楽しむのよ! 隙を見て二人で抜け出しても、今回は特別に許してあげるわ!」
「ありがとうございます、涼宮さん」
なぜ俺にウインクを飛ばす。気色悪いぞ古泉。
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:11:13.54 ID:dKsKaIW2O
「さぁ、買い物に行くわよ! キョン、変な顔してないで、
 しっかりと荷物を持ちなさいよ!」
やれやれ。
今日は楽しい一日になりそうだ。


『古泉一樹の告白』
終わり
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:29:10.94 ID:A6FA7htZ0
>>73
乙!
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 05:33:47.22 ID:s5TUzC4R0
プリンでも古泉に脚光が当てられてて泣いた
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 06:54:36.96 ID:IVP+1+92O
泣きながらおはよう
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 07:39:03.55 ID:QnplSwh+0
おはやう
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 08:48:02.13 ID:QnplSwh+0
あさごはん
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 09:11:13.23 ID:78a2QRKa0
ごはん
みそしる
さかな
牛乳プリン
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 09:38:38.31 ID:Oi4e3ymq0
おそよう
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 10:29:53.58 ID:1R/dr/Md0
新しい昼がきた!
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 11:05:32.49 ID:1k0IVpWu0
古泉「僕も彼女が欲しいです」
キョン「よし、ヤっちまえ」
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 11:51:55.08 ID:IVP+1+92O
みくる「えっちなのはいけないと思います!」
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 11:52:37.85 ID:IrjZUd+00
ハルヒ「♪」
キョン「今日はご機嫌だなハルヒ」
ハルヒ「あんたとプリンでいちゃつけるから…」
キョン「まあ、一緒に食うプリンも悪くないな」

保守か?
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 12:25:36.89 ID:YvlgtBKu0

近頃牛乳プリンがマイブーム!
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 12:35:08.31 ID:QnplSwh+0
>>81 食事の昼だ
                 , -‐―y ─―- 、
                /    '      \
               、_/     / /  ヽ    ヽ
               // ,  / / /  {  l  ヽ   ',
            / ,イ l  l  { ∧  l  l   l  ハ
            |/ {  l  { ハ.{ ヽ lヽ _jヽ. j   j ト
            i  l ∧ ハ7ニム  \{ ´ムニレ、|  / !
                ヽ{ lヽ{ヘf_:::j      f_:::リ|/ ハN    むぐむぐ
                 l ∧ `ー'   ,   `ー' l /V
                Vl ヽ.   )‐    イ /
                     ハ |/>,、 _  イヽ/
                   _V__{-`ーrr一'´ -}、___
              〃-──ム、___}{__, -<`ー─ミヽ
              /    _/__-う__とこヽ ヽ   }>l
             ,′ l  { ( l三三三彡'}  l   /l l
              /   ヽ_〉 ヽ/ ‖  ヽ{  {_ /  } }
            j    =/ヽ___/> ‖   \/ヽ_  { {
            /  〃 ヽ___,イ  ‖   く__/ヽ\ ヽ
         r==┐      j _‖ _  {   \\}
         │   |))__ /__|\;;∨\;;\\_____\ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄<.ゝ、_ノ> x―' /\;\∨__\;;\` ‐-、  ̄ ̄ ̄ ̄
          ̄ ̄ ̄  {. ‐/_____\;;ヽー─‐  ̄   }
               `ー────────‐─ '
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 12:50:20.03 ID:BxtIx1xx0
古泉 「毎回微妙に違うのは本編だけじゃなくて、EDもなんですよ」
キョン「げげげっ!気付かなかった!」

9回と13回のエンディングテーマを見比べてみてくれ。これは本気で驚いた。
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 12:55:08.82 ID:BxtIx1xx0
↑9話じゃなくて8話だったorz 
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 12:59:42.62 ID:QnplSwh+0
>>87,88
usukuなる以外になんかあった?
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 13:05:33.84 ID:BxtIx1xx0
あぁ、それそれ。なんだぁ…みなさん知ってるのね。
二日くらい前に先輩に言われてビビっていた勢いだった。
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 13:09:41.69 ID:t6ejuqOHO
今ダチとカラオケ
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 13:09:47.87 ID:QnplSwh+0
>>90
どんまい
             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ  
         〃 {_{ヽ    `ヽリ| l │ i| 
         レ!小l●    ● 从 |、i|  
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !  
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│  
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 13:16:19.37 ID:BxtIx1xx0
>>91
ちゅるやさんで立ち直ったから【めがっさ好奇心】をうたってくれ。
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 13:47:46.30 ID:Bi2K8BHrO
おっはよーおっはよー
>>73のおかげで良い目覚めだぜ。乙!
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 13:54:28.52 ID:BxtIx1xx0
あ、今更だけど>>73乙!
古泉くんで甘かったなんてすげ〜!
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 14:31:36.32 ID:BxtIx1xx0
   , '´ ̄ ̄` ー-、
/   〃" `ヽ、 \
/ /  ハ/     \ハヘ  人
|i │ l |リ\    /}_}ハ `Y´
i | 从 ●     ●l小N
|i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ
i ノ、         ノi|. <落とすものですか!保守がんばるっさ!
|  l  x>、 __, イl |
|  lくミヽ::::ヘ三l:::::ノl lヽ
|  l( ⌒ )..::::V::/ ( ⌒ )
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 14:31:41.02 ID:Bi2K8BHrO
何分間隔だっけ
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 14:34:44.22 ID:BxtIx1xx0
>>97
昨日このスレが一時間いかず落ちたらしいというトラウマで、一時間間隔保守が信用できなくなってる俺…
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 14:38:22.22 ID:s5TUzC4R0
一応前スレに貼られてたやつ
今日は休日だし若干早めた方がいいかも

保守表
00:00-01:00 40分
01:00-02:00 70分  ok
02:00-06:00 270分 ok
06:00-09:00 120分 ok
09:00-12:00 100分 ok
12:00-17:00 80分
17:00-21:00 50分
21:00-24:00 40分
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 14:46:49.50 ID:Bi2K8BHrO
>>98-99
了解した。気を付けておくことにしよう。
保守ネタでも書きたいんだけど、電波が来ないな。
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 15:10:10.40 ID:Bi2K8BHrO
企画SS書き終わった作者さんがいたら、新しい話を投下してくれないかな
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 15:13:13.87 ID:/5OqWUwRP
書き終わってないけど短編でよければ
お題くださいな
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 15:19:29.09 ID:s5TUzC4R0
>>102
朝比奈さん大活躍(微糖)でお願いします
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 15:20:57.48 ID:/5OqWUwRP
>>103
了解
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 15:33:49.07 ID:Bi2K8BHrO
これは期待!
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 15:57:56.29 ID:BxtIx1xx0
wktk
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 16:22:24.50 ID:Bi2K8BHrO
落とさせません
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 16:37:30.28 ID:Bi2K8BHrO
古泉「落とさせません」

長門「落とさせてほしい」

古泉「なぜ落としたいのですか」

長門「落として、それを拾ってもらうとフラグが立つ」

古泉「落としたいのはハンカチか何かですか」

長門「そう」

古泉「わかりました。僕が拾いますから、落としてください」


だめだ書けない
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 16:47:58.25 ID:qnndezUx0
フラグを立てたら折るなよ!絶対折るなよ!
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:11:11.91 ID:Bi2K8BHrO
キョン「ポキッ」

長門「!!」

古泉「>>109があんなに折るなと言っているにも関わらず、あなたという人は」

キョン「あ?何か俺まずいことしたか?」

長門「>>109に謝るべき」

ハルヒ「おまたせー!!」

キョン「ハルヒ、ちょうどいいときに来たな。ほらよ、ポッキンアイス(正式名不明)だ。半分やるよ」
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:15:22.19 ID:/5OqWUwRP
ガリガリ君?
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:35:47.73 ID:dKsKaIW2O
古泉がメインで何か書きたいのですが良いお題はないですかね?
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:38:58.21 ID:DM4OCUHh0
>>112
「家族」で
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:39:15.94 ID:Gw5YqmCJ0
水着
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:39:34.24 ID:dKsKaIW2O
>>113
難しいですね、頑張ってみます
ありがとう
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:45:44.76 ID:Bi2K8BHrO
>>111
チューペット?とかいうらしい
地域によってはチューチューとか。

それにしても俺、お題出しにタイミング合わないな
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:49:02.68 ID:BxtIx1xx0
朝比奈さんがきて、古泉くんが来たらあとは…そうだ!

国木田でお題がほしいですぜ!今日の深夜保守にします!
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:52:45.19 ID:S8ylzJpaO
ピンクパンサー
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:54:05.71 ID:/5OqWUwRP
やっと書けたー

朝比奈さん大活躍(微糖) 投下します〜
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:55:12.11 ID:BxtIx1xx0
>>119
kたkた〜
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:55:45.19 ID:/5OqWUwRP
 7月の照りつけるような日差しを背に浴びつつ、休日の午後を緩やかに過ごす。
 そうだな、そこだけ聞けばこれは悪くない夏の思い出の1ページに聞こえるのかもしれん。
 しかし、現実って奴は夏の太陽同様に直視には耐えないほどに厳しい物であって……俺は曲
げたままで硬くなってしまった腰を伸ばしつつ、今日何度目かのため息をついていた。
 さて、今俺達SOS団の面々が集まっているのは海辺の砂浜でも、プールサイドでも日焼け
サロンでもない。
 ついでに言えば服もちゃんと着ているし、ずっと日に晒されていた背中は言うまでもなく汗
ばんでいて不快だ。
 そんな状態の俺達がどこで何を緩やかに行っているのかと言えば……だ。
「こらー! キョン! さぼってないで手を動かしなさい!」
 ……へいへい。
 俺は痛む腰を躊躇いつつ、地面に置いたままだったゴミ袋を再び持ち上げた。
 視界に入るのはメガホンとゴミ袋を手に公園を歩きまわるハルヒと、日陰でふうふうと言い
ながらゴミを探す朝比奈さん。
 何故か探すまでもなく次のゴミがある場所が解っているみたいに、無駄な動作もなくゴミ袋
の容積を埋めていく長門と、箒片手に営業スマイルを崩さない古泉の姿。
 ああ、俺達がいったい何をしているのかだったっけな……。
 別に楽しい話題でもないからあっさりと言うが、これはゴミ拾いだ。
 ちなみにこれは、ハルヒが普段の悪行を改心しての善行では残念ながらなく、岡部辺りに命
令された罰ゲームでもない。
 事の始まりはそう
「……」
 この寡黙な元文芸部員の謎の行動から始まったのである――
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 17:59:29.94 ID:/5OqWUwRP
「ちょっとキョン! あんたなんて事してくれたのよ?!」
 月曜の朝。ようやく自分の机に辿り着いた俺は、登校の間に上がってしまった自分の体温を
下げようと無駄な努力に勤しんでいたのだが
「……なんだ、俺の汗でも机に飛んでたのか?」
 文句があるなら、未だに地球温暖化を止められない環境省にでも言ってくれ。
「違うわよ。……昨日の不思議探索で、あんた有希に何か言ったでしょ」
 俺が長門に?
 はて、本気で何も思い当たらないんだが。
「今なら有希への謝罪文を200文字原稿用紙30枚で許してあげるわよ」
 え〜、200文字かける事の30って事は……まあそんな事はどうでもいいか。
「長門に何か言った覚えはない。そりゃあ世間話くらいはしたが、お前が怒るような事は言っ
てないつもりだが」
「……じゃあ聞くけど、昨日の活動終了後。有希は一人で何をしてたと思う?」
 長門が、一人で?
「本屋で立ち読みでもしてたのか」
 思わず思いついたままに言ってみた俺だったが、
「あの子、公園の掃除をしてたの。しかも一人で!」
 ……長門が、公園で掃除だって?
「そう! しかも理由を聞いても教えてくれないし、手伝おっかって聞いてもいいって言い張
るの」
 それは……何が起きてるんだ?
 実は宇宙人である長門が、公園の清掃に拘る理由。しかも一人で。
 どう考えてもその理由が思いつかないでいる俺を見て、
「……嘘、あんたのせいじゃないの?」
 ハルヒはようやく、俺が犯人であるという考えを捨てた様だ。
 あのなぁ……俺が長門にそんな事をさせるはずがないだろ? 俺が長門に頼まれたってんな
らまだ解るが。
 とはいえ、長門は何故そんな事をしていたんだろう。
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:02:09.59 ID:/5OqWUwRP

「じゃあ、今日の放課後あんたからも聞いてみてよ。あたしが聞いても、何故か教えてくれな
いから」
 普段とは違う理由で不満そうなハルヒに、俺は頷いた。


「――と、いう訳なんだが。どうして公園で掃除なんてしてたんだ?」
「……」
 放課後、部室に全員が揃った所で俺はさっそく長門に例の件を聞いてみたんだが……駄目だ、
沈黙してしまった。
 長門は俺の質問に、困った顔をする訳でも笑顔を浮かべるでもなく、ただじっと真面目な視
線を送ってきている。
「ねえ有希、ここに居るみんなは仲間なんだから信頼してもいいのよ?」
 そうだぜ。
「何か掃除しなきゃいけない理由があるのなら、そこの雑用係にやらせればいいんだから」
 おいハルヒ、お前ちょっとこっちに来い。
 常識人らしい事を言う様になったじゃないかって見直しかけた俺の喜びを返せ。
 自分の両肩に手を置いて説得するハルヒに向かって首を横に振り、
「いい、わたしがやらないといけない」
 長門は静かに、そう言いきるのだった。
 ハルヒも長門の意思が固いと感じたのか半分諦め顔で、様子を見守っている朝比奈さんや古
泉も困惑気味でいる。
「これは珍しいですね」
 何がだ。
 ハルヒが長門の口を無理やり割らない事だとか言うなよ?
「まさか、僕が驚いているのは長門さんに関してです」
 本人には聞こえないように、小声で古泉は続ける。
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:05:53.87 ID:/5OqWUwRP
「彼女が我々に対して、こうやって強く意思表示をした事はこれが初めてじゃないでしょうか」
 ……言われて見ると、確かに。
 ハルヒに振り回されて居る時もだし、朝比奈さんや俺がハルヒに巻き込まれている時でも、
長門は基本的に意見を言ったりした事が無かったと思う。
 だが今の長門は、俺やハルヒの質問にも答えないで何かを隠している様に見える。
「長門さん……どうしたんでしょうか」
 朝比奈さんもまた、普段とは違う長門の様子に心配そうだ。
 そんな朝比奈さんの前で俺は、カッコいい所というか善人ぶって見せようと全く思っていな
かった訳じゃないんだが――というか、本当は結構思っていた訳で
「長門、その掃除の理由が言えないのは解ったが……せめて俺達にも手伝わせてくれないか? 
あの公園を一人じゃ大変だろ」
 思わず、そんな事を言ってしまったのが月曜の事だ。


 ――それからの一週間、毎日放課後になると必ず公園へと行こうとする長門を引き留め続け、
日曜日を迎えた本日、ハルヒ率いるSOS団は全員揃って公園にやってきた訳だ。
 しっかし……無駄に広いんだよな、この公園。
 しかも人通りのある道沿いはまだいいが、少し草むらに入ってみればゴミまたゴミだ。
 春の宴会の名残なのかは知らないが、アルコールの空き缶やつまみの袋、雑誌だのなんだの
と出てくる出てくる……。
 まったく、市役所の連中は何をやってるんだろうな? たまにはエアコンの効いた市庁舎を
出て、こうして額に汗すればいい。
 そして打ち上げは外でビールでも……って、それじゃ意味ないか。
 そんなくだらない不満を内面に秘めつつ作業に没頭する事1時間、
「……流石に、この面積を5人じゃ限界があるわね……」
 全体の進捗状況を見て、ハルヒは不満そうな顔をしていた。
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:11:25.82 ID:/5OqWUwRP
 ま、お前がこの状況を不満に思う気持ちが全く解らないでもないが。
「別に今日中に全部掃除しなきゃいけない理由はないんだろ?」
 俺だってそう毎週毎週掃除をしたいとは思わないが、今日無理して明日筋肉痛になるのは嫌
だからな。
「そうはいかないのよ。有希は今週中にここを掃除し終えたいって言ってたのに、平日の間そ
れを引き留めてたのはあたしなんだもん」
 っておい今日中なのかよ? 初耳だぞそれ?!
「そりゃあそうでしょ、今初めて言ったんだから」
 悪びれる訳でもなくそう言いきるハルヒだが……今はこいつを責めてても始まらない。
 長門の事だ、今日中にここを綺麗にすると決めたなら……俺達が帰った後にでも、一人で掃
除し続ける姿が容易に想像できる。
 とにかく人手が要る、そう考えた俺は暇を持て余しているであろう奴らにメールを送ってい
ったんだが……
「すまん、今日はデートで忙しくてな」
 嘘つけ。
「ごめんね、ちょっと用事があってさ」
 そうかい。
「キョンくんなあに〜」
 何でもない……何で俺、妹にまで電話したんだ?
 ま、ゴミ掃除何て誰もしたがるはずがないのは解ってたけどな。当ての全てが空振りに終わ
り、俺のため息だけがそこに残った。
 ええいくそう、こうなったら意地でも終わらせるしかないのか。
 視界の端までを埋める林を前に、これが無駄な努力に終わるだろうという結果が目に見える
中で気合いを入れていた俺が見たのは、
「……ふぇぇ……」
 木陰の下でふらついていた朝比奈さんが崩れる姿と、駆け出した俺が放り投げたゴミ袋から
転がる空き缶だった。
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:15:14.17 ID:/5OqWUwRP
「……ここは」
 俺が再び、朝比奈さんの声を聞く事が出来たのはそれから30分後の事だった。
 布団に横たわる朝比奈さんは小さく声を出した後、薄く目を開けて回りを見回している。
 ふぅ……どうやら大事には至らなかったらしいな。
「朝比奈さん、ここは長門の部屋です。気分はどうですか?」
「長門さんの……あ、公園の掃除は!」
 俺の言葉に体を起こそうとした朝比奈さんだったが、まだ本調子ではないらしくふらついて
いる。
「掃除は古泉とハルヒが続けてます。俺も今から戻りますから、朝比奈さんはここで長門と一
緒に休んでてください」
「いえ、わたしも一緒に行きます。本当にもう大丈夫ですから」
 そんな可愛い顔でお願いされても駄目です。心は動きますが。
「朝比奈さんはここで休んでいる事、そうハルヒも言ってましたよ」
「でも……わたしも」
 健気に立ち上がろうとする朝比奈さんだが……ここは心を鬼にしないとな。
「ハルヒじゃないですが、こんな雑用は俺にやらせればいいんですよ。朝比奈さんは……そう
ですね、後で元気になったら麦茶か何かでも持ってきてください。そしたら、俺達はもっと頑
張れますから」
「キョンくん……」
 いかん、そんな切ない顔をされると俺まで戻れなくなる。
 間違いなくそれは公園に戻ってゴミ相手に戯れるより幸せな時間になるのは間違いない、間
違いないんだが……仕方ないよなぁ。
「長門、後は頼む。それじゃあまた、ゆっくり休んできてくださいね」
 

 ――と、いう訳で。俺は断腸の思いで朝比奈さんを長門の部屋に残してきた訳だ。
 俺は古泉の前にしゃがんでゴミ袋の口を開けつつ、長門の部屋での出来事という名の愚痴を
聞かせてやった。
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:19:13.93 ID:/5OqWUwRP
「ご協力感謝します。朝比奈さんが倒れた時のあなたの只ならぬ対応を見て、涼宮さんも多少
思うところがあったようですから……正直、早く戻ってきていただいて助かりました」
 朝比奈さんが倒れてハルヒが何を思うんだ、責任者としての管理能力の不足についてか?
 あの人の場合、基本的に体が強くないからハルヒのせいだとは思わないが。
「そうではありません、あなたがあまりに真剣に朝比奈さんの事を心配していたから……まあ、
言ってしまえばそれだけの事です」
 お前が言ってる事が何の事だか解らんのは、俺の読解力が無いせいか? それともわざと解
りにくく話してるのか。
 箒の動きに合わせてゴミ袋を引く俺に、古泉はいつもの営業スマイルを浮かべたまま何も答
えなかった。
 適当にやったように見えればいい、この時ばかりはそんなお気楽な思考がハルヒにもあれば
いいと思ったんだがな。
「そこ! まだゴミが残ってる! ほらそこぉ!」
 何事もやり始めたら完璧主義なハルヒは妥協を許さないらしく、作業は遅々として進まない
でいるというのに、一か所にかける時間には変化が無かった。
 口も動くがそれ以上に手も動いているハルヒに文句を言う事も出来ず、さてこのままだと俺
達が家に帰れるのは何時になるんだろうなぁ……と思っていた所に長門が一人、戻ってきた姿
が目に入った。
 これで4人か、まあ4人になったからどうだって事もないんだが多少はやる気が出るっても
んだぜ。
「有希! みくるちゃんの容態はどうなの?」
「大丈夫」
「そっか……それで今、みくるちゃんは? まだ部屋に居るの?」
 俺も気になっているその質問に対して、
「彼女は、自分に出来る事をすると言っていた」
 長門は何故か俺の顔を見て、そんな事を言うのだった。
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:23:18.17 ID:/5OqWUwRP
 朝比奈さんが、自分に出来る……事?
 思わず俺が連想したのは冷た〜い麦茶を手に給仕をしてくれる部室の天使の姿だったのだが、
「たっただいま、この公園の清掃活動を実施中です〜。お時間のある方は……ちょ、ちょっと
だけでもいいのでご協力をお願いします〜」
 遠くから聞こえるあの声……朝比奈さん、だよな?


 どうやら、俺は朝比奈さんという人物を甘く見ていたらしい。
 声が聞こえる方へと駆けつけた俺達が見たのは、公園の入り口で「公園清掃ボランティア募
集中!」と書かれたプラカードを片手に、大声を上げる朝比奈さんと……おい、お前そこで何
してる。
「何って……清掃活動に決まって、キョ、キョン?!」
 朝比奈さんの回りに集まる人だかりの中、今日はデートだったはずの谷口の姿があった。
「お前、今日は忙しいんじゃなかったのか」
「おっおう。でもまあ、たまには奉仕活動もいいかと思ってよ」
 あからさまな言い訳をする谷口はいいとして、だ。見れば朝比奈さんの回りには相当な数の
人だかりが出来ている。
 その中には朝比奈さん目当てであろう同年代の男子の姿だけではなく、どこから集まったの
か大人や老人の姿まであった。
「朝比奈さん、これって何事ですか?」
「あ、キョンくん! ……実はキョンくんが部屋を出て行った後、わたしにできる事って何か
なって考えてみたんです」
 嬉しそうにゴミ袋を配る朝比奈さんは、
「……その、わたしって体力もなくて、みんなのお役に立てないから。こうやって、マスコッ
トになるのが一番いいのかなって」
 そんな健気な事を言うのだった。
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:26:55.30 ID:Oi4e3ymq0
支援
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:28:19.08 ID:/5OqWUwRP
 朝比奈さん、そんな事ないですよ? 確かにあなたがそばに居てくれるだけで俺はどこまで
も戦えそうな気はしますが、あなたの価値がそれだけだなんて事はありえません。ええありえ
ませんとも。
 そんなフォローを心に浮かべる俺を無視して、
「みくるちゃん! ようやく北高一のマスコットキャラとしての自覚が芽生えたのね! これ
は喜ばしい事だわ!」
 ハルヒはそんな身も蓋もない事を大声で言いやがるのだった。
 ――その後、清掃活動に参加する人が増えるにつれて公園の中に居た人達も掃除を手伝う空
気になり、無事夕方には公園の清掃を終える事が出来た。


 清掃活動終了後、腹が減ったらしいハルヒと古泉はそれぞれ帰宅し、疲れて眠ってしまった
朝比奈さんを背負った俺はひとまず長門の部屋へと向かって歩いていた。
 今日一日の労働の対価がこうやって朝比奈さんを背負う権利だとするならば、俺は毎週でも
清掃活動に精を出すのは言うまでもない。
「……」
 俺の隣を歩く長門は無言だが、何故かその顔は清々しく見える。
 結局、学校でも公園の中でも教えてくれなかったが……そうだな、
「長門、そろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?」
 俺の質問に、長門は静かに顔をあげた。
「お前がこの公園の清掃に拘ってた理由だよ」
 普段なら、俺の質問にはだいたい答えてくれるはずの長門だが
「……」
 この件に関しては、何故か沈黙を守っている……というより、言えないでいる?
 ……そうだな、長門にも秘密があったっておかしくはないさ。
「まあ、どうしても言いたくないのならいいが」
 そう言った俺に首を横に振り、
「これは、罰」
 はっきりとした口調で、長門は俺にそう告げるのだった。
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:30:36.84 ID:/5OqWUwRP
 罰……って、あの悪い事をした時に受けるあれか。
「そう」
 お前が何か悪事を働く姿ってのは、本気で想像できない……ハルヒなら容易だが。
 長門がコンピ研のパソコンを強奪するシーンを何とか想像しようとしてみたが……やはり無
理だった。
「長門、お前本当に何か悪い事をしたのか」
 何かの勘違いじゃないのか? まあ、お前が勘違いするってのもありえない気はするが。
「……以前、涼宮ハルヒが膨大な容量の絵を描いた時」
「コンピ研の部長さんが変な空間に閉じ込められた時の事か」
 思い出したくはないが、あの馬鹿でかいカマドウマは一生忘れられそうにない。
「そう。あの時、わたしは罰を宣告された」
 ……なんだって? あ、もしかして遠い親せきのお仲間を退治してしまったから……じゃな
いか、倒したのは古泉だ。
「あの時に何かあったってのか?」
 そこが核心の部分なのか、長門は暫く沈黙していたが……やがて
「涼宮ハルヒは言った。SOS団のエンブレムを改変した者に、3週間の社会奉仕活動を裁判
無しで命ずると。今日がその、3週間目」
 ……真面目な顔で言いきる長門を、俺はどんな顔で見ていたんだろうな。
 そうだな、確かにハルヒはそう言ってた覚えがあるし、その罰の対象はお前なんだろうさ。
 でもな? 長門。
「……」
 俺の言葉の続きを待つ長門は、不思議そうな顔をしていて……俺はその後に言おうとした言
葉を忘れてしまった。
 ハルヒが言ってた罰なんて無視すればよかったんだぞ?
 ……違うな、今俺が長門に言うべき言葉はそれじゃない。
「お疲れさん、頑張ったな」
 自然と口から出たその言葉に、
「そう」
 長門は前へと向き直りながら、小さくそう呟いた。
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 18:31:52.06 ID:/5OqWUwRP
 ……なあ、長門。
「何」
「お前も頑張ったし、朝比奈さんも今日は本当に頑張ってくれたから……朝比奈さんが起きた
ら、3人で何か食べに行かないか? たまには、ハルヒの事は無しで夕飯を食べに行ったって
いいだろ」
 俺の提案に長門は何も答えない、でもこの沈黙は多分否定じゃない気がする。
「何か食べたい物はあるか?」
 そう俺が長門に尋ねると、
「……ケーキが……食べ……」
 俺の背中で寝息を立てていた朝比奈さんが、小さな声でそう呟いたのだった。


 〜おしまい〜
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 19:01:08.93 ID:/5OqWUwRP
ほいさっさ
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 19:08:00.92 ID:Gw5YqmCJ0
長門は素直だなw
GJ!
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 19:08:05.63 ID:DM4OCUHh0
>>132

微糖だな
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 19:40:03.27 ID:S//XQQV8O
おっつ!
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 20:05:28.46 ID:Gw5YqmCJ0
おっと
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 20:17:39.22 ID:2KLB8CMM0
ホッシューナ
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 20:44:47.92 ID:MdrMYktC0
>>118のピンクパンサーが解らず、ググっても解らず…だ
すまん、多分古そうな有名なアニメなんだろうけど俺まだ十代なんだ

本当にすまないけど、他のお題クレ
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 20:49:53.41 ID:S8ylzJpaO
むう、古杉か。
じゃあピンクレディー
それでも古いならピンクスパイダー
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 20:52:06.13 ID:S8ylzJpaO
あ、わかった。
みくるのピンクのフリフリウェイトレス衣装を装着した長門

さっきのは破棄で。
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 20:58:34.65 ID:01IuK3620
>>141
おk
所詮が本好きなだけのガキ(アニメはハルヒ二期でやっとみた)
期待しないでほしいですが、かいてみますw

そして>>132の驚異的な素直長門に乙
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 21:15:00.56 ID:Bi2K8BHrO
>>132
乙!心からの称賛を送る!
こんな短時間で完成度高いなー!
企画SSの休憩がてら、また書いてくれ。

今日は良作投下がたくさんあって俺狂喜
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 21:29:29.73 ID:SiwOUcQ00
そしてこれからお題書く側はちと恐い…
なんだこの保守レベルのインフレの予感
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 21:54:29.00 ID:Gw5YqmCJ0
人が
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 21:57:27.38 ID:6L8pIQPLO
…お腹空いた……
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:08:00.58 ID:DM4OCUHh0
wikiたまに繋がらなくなるんだけど俺だけ?
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:08:03.17 ID:DesbMFe10
今回の企画って何人ぐらい参加するのかな?
参加する人挙手
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:28:29.70 ID:Bi2K8BHrO
20人くらいは居そうじゃね?
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:53:23.30 ID:Gw5YqmCJ0
静観だぜ。
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:15:22.78 ID:Gw5YqmCJ0
ここでjp
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:32:10.17 ID:lwwm6BRB0
企画・・・
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:32:23.36 ID:Bi2K8BHrO
参加を表明した作者さんたちがみんな作品を仕上げられることを祈るぜ
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:35:45.80 ID:QnplSwh+0
>>153
書き込み時刻が微妙に凄いね。
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:51:34.50 ID:tB6BZYJS0
ここで空気を読まずに超短編落としてもいいですか
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:54:48.90 ID:tB6BZYJS0
誰もいないから保守がてら投下しまふ。タイトルは特にナシ。
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:54:58.54 ID:EMq5qKzY0
>155
おk
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:55:38.81 ID:tB6BZYJS0

気持ちの良い朝もちょっとした事で台無しになっちまう、なんてのは
良くあることで、家を出る時には清清しかった空気もこの長い上り坂を
上り終わる頃にはすっかり制服のシャツやスラックスにうっすら汗がにじむ。

なんでこんなところに学校を作ったのやら。昔の人の考える事はわからん。
まぁ、唯一のメリットと言えば、津波が襲ってきてもこの学校にいれば
人ごみをかきわけて避難しなくても済む、というくらいであろうか。

気の遠くなるメリットだな。

「よぉ、ハルヒ。おはようさん」

そんな訳で教室についた俺なのだが、いつものようにハルヒに挨拶したと言うのに
返事がかえってこない。なにやら不自然に思ってハルヒに視線を向けるが
気まずいのか怒っているのか、眉をひそめて外を向いてしまった。
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:56:22.62 ID:tB6BZYJS0
これ以上アンタと話すことはないわっ!とでも言わんばかりだ。
不審には思ったのが、まぁコイツはおかしな灰色の空間を作り出しては
その中でストレス発散するくらいには情緒不安定なのだ。
俺は深く追求せず前を向いて素直にHRの開始を待った。

昼休み。ハルヒは4時限目の終了を意味するチャイムがなると同時に
食堂へと行ってしまった。まだご機嫌斜めなようだ。

「そういえば今日は涼宮さんと話してないよね」
「お前はそういう細かいトコを良くチェックしてるもんだな、国木田」
「いやあ、涼宮さんの声は良く通るからね。聞こえてこないからちょっと不思議に思ってたんだ」
「ま、アイツは少しくらい黙ってた方が良い。お前もそう思うだろ、キョン?」
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:57:18.99 ID:tB6BZYJS0

谷口に言われたらオシマイだな。だがまぁここで適当に相槌をうつくらいには
俺の社交性は残っているのだった。しかしまぁなんだろうね。
古泉や長門からは何も言ってこない。何かあれば連絡がくるだろう。

非常にありがたくない事に、な。

そして放課後。何はなくとも団活はある。と言っても俺は朝比奈さんの淹れてくれるお茶と
そのオマケに古泉と何かしらのゲームで遊んで時間を潰すだけなのだが。
アイツはまだ部室に行ってもぷりぷりしてるんだろうか。
などと掃除当番を終えた俺は思い足取りで旧棟へと向かっていた。

「うぃーす」
「あっ、キョンくん・・・!」
「どうも、朝比奈さん。こんにちは」

ハルヒは席に座ってこちらをチラリとも見ようとしない。やれやれ。
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:58:31.67 ID:tB6BZYJS0
「どうも」
「よっ、古泉」

長門はチラリとこちらを見て、したかしてないか分からんくらいの会釈をして読書に戻った。

「今日はこれをやってみませんか?」
「初めて見るな。ブロックス、か。どういうゲームだ?」
「やりながら解説しますよ、非常にシンプルなルールです」

なにやらヨーロッパで発祥したゲームは古泉の言うとおり単純だったがかなりの戦略性を
必要とするゲームだった。なかなか面白いじゃないか。

「ありがとうございます」

今の褒め言葉は、別にこれを探してきた古泉に言った訳じゃないがまあ良いさ。
お茶をすすりながらゲームに興じていた俺たちなのだが、やはりどうにも部室の空気が重い。
原因は言わなくても分かるだろう。
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 23:59:33.80 ID:tB6BZYJS0
「・・・・・・」

ハルヒだ。いつも先頭を5馬身くらい突っ切って駆けていくあの元気少女が
今日は今まで一言も発していない。それは俺がいない間もそうだったらしく
朝比奈さんはチラチラとハルヒの方を伺っているし、古泉も何やら不審がっている。

「ちょっと―――」
「ん?
「―――トイレ、ご一緒しませんか?」

古泉がこんな提案をする時は決まってる。何か話がある時だ。
平時なら丁重にお断りするところなのだが、まぁ今は仕方ないだろうな。

「ああ、良いぜ」

俺はおとなしく、古泉と男2人、トイレへと向かった。

「さて、何から話すべきでしょうね」
「俺に何か話があるからって連れてきたんじゃないのか?」
「半々です。聞きたいこと、話したいこと。ですね」

ほう。俺は特に何かハルヒに言ったり、したりってのはないんだがな・・・。
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:01:01.86 ID:NCuUnj1B0
「まず現状を簡潔に説明します。現在涼宮さんは話す事ができなくなっています」
「なに?」
「文字通り、彼女は言葉を発する事が全くできなくなっているのです」
「どういうことだ・・・」
「それは僕個人としても、SOS団副団長としても、機関の代表としても貴方にお伺いしたいのです」

ハルヒが喋れなくなっちまった・・・ってのか。俺に聞かれてもなぁ。

「うーん、悪いが全く心当たりがないぞ」
「そうですか」
「いつからなんだ?」
「どうやら今朝からのようですね。僕宛てにメールがきました」

そうか。朝比奈さんと長門には?

「伝えてあります。というより、そうしてほしいというのがメールの内容でしたから」

なるほど。アイツは自分から喋れなくなった、などと言うのを恥じたのだろうか。

「そうかもしれませんね。涼宮さんはあれでいてなかなか繊細な方ですし」
「で、問題はこれから、だ。どうすりゃ良い?」
「貴方から聞ける話をもとに対策を講じようと思っていたのですが・・・」

期待はずれだったという事か。すまんね、ご期待に添えなくて。
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:02:07.24 ID:NCuUnj1B0
「いえ。これに関しては機関に報告すると共に長門さんにも話を伺いましょう」
「ああ、それが良いだろうな」
「帰宅後、時間を設けましょうか」
「それには及ばない」
「ぬぁっ!?」

背後にはいつの間にか長門が立っていた・・・っていここは男子トイレだぞ?

「問題ない」

そんな事はない、が、まぁこの際良いだろう。

「長門、ハルヒが喋れなくなってしまったというのは本当か?」
「本当。彼女は自己意識の深層部において自分に対して一切の会話能力にプロテクトをかけた」
「原因は?」
「不明。情報統合思念体は判断を保留している」

ふむ、と一言置いて古泉は長門に尋ねた。
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:03:35.90 ID:0ik0M2/v0
投下歓迎
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:03:48.77 ID:NCuUnj1B0
「という事は、涼宮さんは自分が喋らない状態を望んだのですか?」
「それは間違いない。こちらからではこの情報プロテクトを解除できない」
「そうですか・・・現状で問題が起きる事はありますか?」
「不明」
「本人は現状をどのように認識しているのでしょうか?」
「戸惑っているよう。それ以上は不明」

さてはてどうしたものやら。閉鎖空間のひとつでも出してくれれば
まだ何か打つ手が出てくるんだがなあ。

「そんな事を簡単に言わないでください。ですが確かに打つ手がありませんね」
「ハルヒが今の自分の置かれた状況を『不思議』だと認識するのはどうなんだ?」
「恐らくは病気の一種だと考えるでしょう」

じゃあしばらく様子見ってとこか?

「それが良いでしょう。長門さんはどうです?」
「概ね同意する」

よし、じゃ団長様問題対策会議は終わりにするか。

それにしても、何で喋れない状況を望んだのかねえ。
相変わらずアイツの考える事は良く分からん。常に想像の斜め上だ。

「あっ、おかえりなさーい」

別々に出て行った長門と俺たち男2人が一緒に帰ってくるのは
いかにも怪しいのだが朝比奈さんは何も言わないし、ハルヒは何も言えない。
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:05:39.06 ID:NCuUnj1B0
なんという違和感。朝から黙りこくっていると思ったら喋れないとはね。
しかしなんだ。この心にかかったロンドンの霧のごときもやもや感は。

ゲームを再開する俺と古泉。しかしどうにも腑に落ちない。

「あー・・・ハルヒよ」

ハルヒはこっちを向かずムスッとした顔で液晶パネルを見ている。
席を立って俺はハルヒの前まで来た。まだコイツはこっちを見ない。

「ハルヒ」
「・・・」
「お前、喋れなくなったんだってな」

古泉と長門、そして朝比奈さんの視線が俺とハルヒへと向けられているのが痛いくらい分かる。
特に古泉からは『変な刺激を与えないでくださいよ』と言わんばかりだ。

一瞬躊躇したが、ええい、ままよ。

「早く喋れるようになってくれよ」
「・・・?」

ハルヒがこちらを見る。
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:06:25.72 ID:NCuUnj1B0
「お前の声が聞けないと、調子が狂う」
「・・・!!」

ハルヒの目が大きく開かれる。赤く泣きはらしたような目が。

「なんか俺に手伝える事があったら言ってくれよ。あぁ、言えないなら筆談とかメールだな」

ハルヒの表情が変わる。怒ったような、何か叫びたそうな。
しかしハルヒの舌は動かない。声が出ない。表情が悔しそうな顔になり、やがて

泣き出した。

あのハルヒが、だ。どんな苦境にあっても決して弱音を吐かず敢然と困難に立ち向かっていた
猪突猛進勇猛果敢なSOS団団長のいつもの姿はそこにはなかった。

「す、涼宮さん・・・」

朝比奈さんがうろたえている。長門はじっと俺を見ている。古泉は背後にいるから分からないが
おそらくは長門と同じような表情でいるだろう。
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:08:11.02 ID:NCuUnj1B0
「ハルヒ」
「・・・?」
「いつもは団長に頼りっぱなしのSOS団だけどな。たまには俺たちを頼ってくれよな」

そっと頭をなでる。初めて触るそれは思ったより小さくて髪はサラサラだった。

「・・・」

すると驚いた事にハルヒは俺の腰に腕を回し、腹に顔をうずめてきた。
後ろで朝比奈さんが『はわ』とか小さく驚いているようだ。
かく言う俺も内心驚いてはいるのだが、ここは肩に手を添えておくくらいはマナーだよな。

なんて事はない。

ハルヒは不安だったのだ。

ある日突然目を覚ましたら声が出ない。
そんな状況で平静を保っていられるだろうか?

朝から思っていた。なにかピリピリしているハルヒの雰囲気。
向かうべきエネルギーの行き先が見つけられない。
だがそれを人に悟られまいと必死に強がって見せる。

それはまるで北高に入学してきたばかりのコイツそのものだった。

ただ違ったのはコイツはそれをどう発散すべきか、どう表現できるか、
それが分からない現状に戸惑っていたに違いない。
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:09:33.69 ID:NCuUnj1B0
やがて溜まっていたものを吐き出しきったのだろう。
ハルヒは罰が悪そうに顔と手を離した。

その時にはハルヒの表情は今見せた醜態に対する羞恥と
そしてほんの少し、何か楽しそうな事を見つけた時のような
キラキラした瞳が戻っていた。
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:09:48.86 ID:0ik0M2/v0
わっふるわっふる
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:10:48.90 ID:NCuUnj1B0
ハルヒパート

今朝、目が覚めたアタシはいつものように伸びをして
窓から差し込む朝日に目を細めてベッドから飛び降りた。

そこまではいつもと一緒だったんだけど、そこでアタシは自分の異変に気がついた。

「・・・・・・パクパク」

・・・どんなにしても喋れない。耳が聞こえなくなったのかしら?とも思ったけど
物音や他の人の声は聞こえるから、これはすぐにナシになった。

あー、あー。自分は声を出そうとしているのに全然聞こえない。
つまり喋っていると脳が知覚していない。・・・なんで・・・?

病気かもしれない。そう思ってインターネットで調べてみた。
失語症、失声症なんて病気がヒットしたけど自分がそうなのかどうかなんて分からない。

もしかしたらいつの間にか話せるようになってるかもしれないし。
そう言い聞かせて私は学校へ向かった。

その途中、古泉くんにメールをうった。

「なんか喋れなくなったみたいだから、みんなに伝えておいてくれる?」

自分からみんなにはなんか言いづらい。まして、キョンには、言えない。

なのに、キョンは一緒に頑張ろうって言ってくれた。
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:11:53.93 ID:NCuUnj1B0
キョンはずるい。

いつも愛想のない声や表情。なんだかんだ言って、アタシのワガママにはついて来てくれるけど。
アタシには全然関心を示さずに、みくるちゃんや有希の事ばかり気にしてる。
どうせ今回だってきっと、静かで良い、とか思ってるに違いない・・・って思ってた。

でもそうじゃなかった。
キョンは笑って一緒に頑張ろうって頭を撫でてくれた。
みんないるし、いきなりだし、ムードの欠片もあったもんじゃないわ。

だけど、キョンの気持ちが伝わってきて、アタシはすごく久しぶりに泣いちゃった。

泣いても状況は良くならない。逃げだと思ってるからいつも何があっても泣かないって決めてたのに。
アイツが頭を撫でてくれた瞬間、心の中の何かが堰を切ったみたいに溢れた。

あーあ、みんなに恥ずかしいとこ見せちゃったな。
と言っても、有希はまだ読書を続けてるし、みくるちゃんも今日は本を読んでるみたい。
キョンはいつもみたいに古泉くんとゲームしてる。何もなかったみたいな顔で。

キョンは、ずるい。
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:13:19.22 ID:NCuUnj1B0
それにしても、なんでいきなりアタシは話せなくなっちゃったんだろう。
そういえば昨日、寝る前だ。

「はぁ、今日もまたキョンにひどくしちゃった。なんでこうなっちゃうんだろう」
「言いたい事は言えないのに、言わないで良い言葉ばっかり出てきちゃう」

確かにそんな事は思った。でもそんなくらいでフツー喋れなくなる?
いくらなんでもそんな事はないわよね。

・・・でも、試してみる価値は、あるのかしら?

本当に言いたいこと。1つだけ。

きっと上手く行かないに決まってる。

だからちょっと試しに『言って』みようかな。
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:17:37.93 ID:LZUpzLJE0
さるった?
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:25:20.60 ID:I3Q/INBlP
わっふるわっふる
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:28:15.82 ID:SeTbXxfbO
わ(ry
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:45:10.16 ID:0ik0M2/v0
            /::::::/:/::. /;ァ‐ 7 ¨丁 \ \ `<\ \ l  ヽ
           /―=テ^/::. /::/:::::{  {:   \ \. 丶.ヘ  Vー― ┐
             /≦≠ア/::. / ..{.......|::.  |:::.     ヽ  ヽ ハ ',  V≧、___>
         /:/ / ,'. :: l::::::l::::::::|::.  |::::::...     l:. l:.: l: l:  ∨\:ハ
         〆 /\ l::::: |::::厶:::::/_,:  i\:::::..::. _l::.. |::j;ィ|' |:.  l  > \
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       ∨:::::::::: //|:l :::: l:{ ,.ィ=ミk  \ヽ  \´;ィ≠=く リ :  |\\ .:\!
        l::l:::::|: //_j:ハ::::::l代〃 :ハヾ ` \、  "f〃下:ハ>|:::::  |、 \\:l
        |::l:::::| { {/│:ヽ:: ', Vヘ:::j.|         |rヘ::j.リ '゙ |:::::  l、}  lヽ/!
        |::l:::::|::V !^|::::: \ヽゝ-‐'    ,     ゝ‐-'   |::::  l_ノ::.|: |: l: |
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        l::ハ::: !:::::::::::l:::::::: ::ヘ .      _       / :::: /::  /::: l: l: |
        ヽ! ヽ::ヽ:::::::::ヽ::::: .l.\.           ,. ィ/:::: /::  /:::: /:/l:リ
            \ \ゝ :::::: ヽ ::ハ  fヽ、       イ |: /::: イ::  /\/ノ リ
             X ヾ:::::::::lヘ::.ヽ l   >ー<   〃:/ l:: /  /\
          <  \\::::j リ \V l_`ヽ     x‐/イ   |〃 / /\
          { \   \V /゙\フ⌒!==、,ィ=≠/( `>ーヽ{/ /  ス′
          l  \   /  / `〈. ー-v-一/ /⌒ヽ  ∨   / }
            !:   >/ _,/   /¨ヽー-v-‐/〃 \  \_ ヽ <_ /
             |  ̄  {   _ イ  / ヽ  /⌒ヽ  `ー    }    /
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 00:55:05.34 ID:Nej3Oz24O
良いところで焦らされるな。
そんな感覚も嫌いじゃないぜ
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:03:19.12 ID:4mLuvh5mO
まだかなまだかな
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:13:52.05 ID:3LPHuzpZ0
レスペース的にさるかな
00分で解除されてるからもう書けるよ
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:14:21.13 ID:NCuUnj1B0
キョン パート

「―――キョンの事が、好き―――・・・!?」

瞬間部室の空気が液体窒素をぶち込まれたかのように固まった。

「す、涼宮さん・・・?」
「あれ・・・? 今、アタシ・・・」
「ハルヒ、お前―――喋った、よな?」

ハルヒは顔を真っ赤にして怒っているんだか泣いてるんだか笑ってるんだか
分からないような、それこそ百面相のようにくるくる表情を変えている。

「ちっ、違うのよ、今のはそのっ・・・!」
「お、おい!お前、喋れるようになったのか?」
「そういえば・・・あれ?なんで?」
「良いじゃないですか、ともかく話せるようになったんですから」

それはそうだがお前、さっきハルヒは―――。

「あ・・・ゔ・・・」
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:15:13.65 ID:NCuUnj1B0
ハルヒと視線が合う。

「だからっ、その・・・言いたい事が言えなくて、言えない事も言えなくなっちゃって・・・
 それでその、言いたい事を言ってみたらどうかなって言ってみたら言えちゃった・・・」

なんだか日本語がおかしいようなおかしくないような。
って、ん? 言いたかった事を言ってみた、と・・・。それはつまり・・・。

「・・・っ!」

ゆでたカニのような真っ赤な顔でカバンを引っつかんだハルヒは

「まっ、また明日ーーーーー!!」

矢のような速さで部室からすっ飛んで行った。
古泉も、そしてようやく事態を把握した朝比奈さんも、俺を見てニヤニヤしている。
なんともいたたまれない空気だねえ、こりゃ。
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:16:58.31 ID:NCuUnj1B0
「あーなんだ」

「ここは、追っかけるべきだよな」
「男性として、当然の義務かと」
「だろうよ。んじゃお先な」
「ええ。また明日」
「キョンくん、頑張ってね」

きっと耳まで赤くなっているだろう顔をポリポリとかきながらカバンを掴み
俺も逃げるように部室から駆け出した。

今もまだ顔を真っ赤にしてるであろうハルヒに、俺のキモチを伝えるために、な。

〜fin〜
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:19:30.00 ID:LZUpzLJE0
おつ!

支援足らずすまん。
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:20:44.95 ID:NCuUnj1B0
こちらこそ駄作に付き合っていただき感謝感謝。
もうちょっと腕を上げて出直します!
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:26:24.99 ID:Nej3Oz24O
あまーい!
GJだぜ
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:39:42.50 ID:LZUpzLJE0
5レス借ります。
189ゆうやけいろ ◆EqlMeG/bH. :2009/07/06(月) 01:41:09.64 ID:LZUpzLJE0
・タイトルに意味なし。
・特にオチなし。
では。

 何かをしたいと、そう思った。
 何をしたらいいのか。
 分からなかった。
 だから、手当り次第に。
 何か見つかると思って。
 でも、いつしか。

 <ゆうやけいろ>
190ゆうやけいろ ◆EqlMeG/bH. :2009/07/06(月) 01:42:44.16 ID:LZUpzLJE0
「ひまね」
 ハルヒが憂鬱そうにつぶやく、帰宅間際の文芸部室。
 俺はそのこぼれた言葉にふと、帰り支度をする手を止めた。
 窓に片手を添えて、外をぼんやりと眺めているのだろう、後ろ姿。
 夕焼けに照らされてシルエットだけがよくわかる。
 赤い日差しに呑まれて消えてしまいそうな影。
「そうだな」
 特に考えもせずに、相づちをうっていた。
 事実、暇なのだ。やることが無い。やりたいことが無い。
「キョン」
 ハルヒは俺の方を見向きすらしない。ただ、声の憂鬱さ度合いは増えていた。
「なんだ」
 いつしか、他の三人も俺たちを注視していた。
 長門は無表情に。
 朝比奈さんは落ち着き無く交互に。
 古泉は表情のない笑顔で。
「……」
 周りの様子を見るために旅していた視線が、ハルヒをとらえ直す。
 沈黙。
「やっぱり、何でも無いわ」
 さっとふりかえり、鞄を片手で掴むとずかずかと俺の横を通り抜ける。
 その瞬間に。
191ゆうやけいろ ◆EqlMeG/bH. :2009/07/06(月) 01:44:22.47 ID:LZUpzLJE0
 くるりと俺に向き直りデコピンをかましやがった。
「何しやがる」
 額を押さえたまま詰め寄ると、ハルヒはにやりと笑った。
「おまじないよ」
 それだけ言い残し、さっと部室から出て行く。
 あいつのやることはよくわからん。なんなんだ、おまじないって。
「さあ?」
 古泉は、さっきよりやや楽しそうに笑っている。
 長門は相変わらず表情を変えず。
 朝比奈さんにいたっては呆然としている。
「僕たちも帰りましょう」
 古泉の一言に促されるように、俺たちも部室を後にした。


192ゆうやけいろ ◆EqlMeG/bH. :2009/07/06(月) 01:45:38.55 ID:LZUpzLJE0
 でも、きっとそこに意味はある。
 ハルヒの奴がそこに意味を生み出しちまう。
 あいつがおまじないと言った以上、これはおまじないなのだ。
 どんなまじないかは考えたって無駄だだろう。
 どうしようもない団長様が何を考えてるかなんて分かった試しはほとんどないから。
 でも、今なら何を考えているかよくわかる。
 あいつが憂鬱そうにしてた理由も。
 今日は曰く付きの日、七月七日ーーまごうこと無き七夕だった。
 校門を駆け抜けて、下駄箱に靴を脱ぎ散らかし、部室棟を駆け上がって、案の定鍵の空いている部室の扉を開けた。
「キョン?!」
 珍しく驚いているハルヒの顔。
「なんでいんの? 帰ったんじゃなかったの?」
 帰ったさ、帰ったとも。でも、戻ってきたんだ。
 なんでなんて聞かれても分からないが。
 息を切らす俺を暫く見つめていたハルヒはやがて微笑んだ。
「まあ、いいわ。あんたに特別な仕事をあげる」


193ゆうやけいろ ◆EqlMeG/bH. :2009/07/06(月) 01:46:52.77 ID:LZUpzLJE0
 特別な仕事。
 また、校庭に馬鹿げた絵を描けってか?
 そう思った俺に突きつけられた答えはNo.だった。
 というか、仕事とも言えない。
 天の川をみるわよ! そう、あいつは言った。
 そうして、二人そろって星空を見上げている。
「ねえ、キョン」
 なんだ。
「あたしって幸せかもね」
「……」
「やりたいことを探してもがいてるうちに、大切なものが見つかったんだもの。
織姫と彦星には悪いけど、あたしはみんなと一年のうち、一日だろうとも離れたくないわ」
 そうかい。
「そうよ」
 俺はふとハルヒの額を軽く小突いてみた。
「なにすんのよ」
「おまじないだ」
 口をひん曲げて、ジトっと俺をにらむハルヒ。
 そんなハルヒを直視はせずに、俺は空を見上げた。
 幸せ者がいつまでも幸せ者でいられますように。
 もし星空の神様がかなえてくれるのなら、アインシュタインの理論なんて無視してもらいたいね。
 速達便でたのむよ。
 それはきっと、俺たちの願いでもあるんだから。

おわれ。
194 ◆EqlMeG/bH. :2009/07/06(月) 01:48:41.66 ID:LZUpzLJE0
以上終了。
おやすみ。
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 01:51:34.36 ID:Nej3Oz24O
こっちもあまーい!
乙です!
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 02:04:34.34 ID:Nej3Oz24O
2時から保守の人、起きてるかな?

後は頼んだぜ。おやすみ
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 02:34:23.88 ID:ANgOaTX3O
2時からの人じゃないが保守
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 03:12:43.68 ID:ANgOaTX3O
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 03:13:03.01 ID:NlLXESwX0
二時からの保守の人だけど、ごめん

今から保守…
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 03:20:26.41 ID:M8PiXbS80
★>イマジン「みくるのry)」・国木田 多分・十五分間隔・5時くらいまで。

「雨ねぇ…」
ハルヒがつぶやく、そんな部室。朝比奈さんが何かを編んでいるのが分かる。

外は雨。柔らかい雨が窓を濡らす。少し薄暗い部室には、普段通りの光景が広がっている。
初夏の光景としては、ごくごく自然な風景。

別になんて事無い日常さ。今から始まる話も、だからそんな日常の一部である。



コンコン

静かな部屋に、大きく響くノックの音。
どんなときでも雑用係は俺の役目だ。このときも俺は渋々と立ち上がり、部室のドアを開ける。

「こんにちわ。涼宮さん」

子犬のようにゆっくりとためらいがちに入ってきたのは、阪中だった。



「葉山さんと彼氏?」
ハルヒは困惑の表情を浮かべてオウム返しに言う。
「が、どうかしたの?」
阪中は神妙にうなづく。
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 03:37:25.38 ID:K+El6YTN0
葉山……下の名前は覚えていないが、俺とハルヒのいる二年五組のクラスメイトである。
去年の終わりあたりから学級委員である後藤と交際中で、このクラスでは唯一の公認カップルだったはずだ。

「ええと……二年五組の公認カップルは二組だと思うんけど……?」

まさか。俺のクラスにもう一組公認カップルが存在していたなんて前代未聞だ。また一人、俺の先を越していったわけだが、誰なんだろうかそいつは。
ハルヒにもやはり不思議だったようであり、思い悩む様子で
「阪中さん、そんなのいたっけ…どうもわたしには心当たりがないんだけど…」

すると阪中はハルヒよりももっと不思議そうに、ハルヒを見つめ、そして俺を見つめ、そして下を向くと溜息をついた。

「それくらいは分かって欲しいのね……」

そこまで有名な公認カップルだったのか。ますます誰なのか知りたくなる。今度、ハルヒと一緒に谷口あたりを叩いてみるとしよう。
まあ今回はそれが本題ではない。肝心の問題は何だ?葉山と後藤がどうしたんだって?

「えぇと……三日くらい前かな。葉山さんがね、彼氏と喧嘩しちゃって。後藤くん、もう知らないってそれっきりなのね。あたし、友達のよしみでほっておけなくて…」

確かに俺も何となく変だとは思っていた。からかう奴らに対して、あのイケメンな学級委員は物静かになってしまったからだ。
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 04:13:38.16 ID:fRWkAOxe0
雨はいっそう激しくなっている。窓を打つ水滴から、逆さになってボケた風景が見える。
少し気詰まりな雰囲気が部室を包んでいる。

「あの……こんなの言いに来て、だめだった……?」

「別に良いわよ、阪中さん」

ハルヒは叫び、

「恋愛だろうが友情だろうが、いいほうがいいに決まってるじゃない。ともかくそう聞いて黙って座ってるってことなんてできるわけがないわね」

ハルヒは笑顔で

「葉山…そう、あの例のバカップルね。なら、私が無理矢理にでもひっぱってくっつければいいのよ。そうすれば元通りになることは疑問を挟む余地なんか全然無いと言って過言ではないわ」

今にも飛び出しそうなハルヒを
「待って。ね、待って、涼宮さん」
手を振って慌てて止める阪中である。
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 04:16:39.50 ID:fRWkAOxe0
/*30分毎に変更…シャワー浴びなきゃ…*/
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 04:44:41.11 ID:JkKYu4jl0
「あ、あのぅ…」

そんな時、窓に当たる雨の音のような、か細い声が聞こえた。朝比奈さんである。

「その件、私に任せてください」

あっけにとられる二人に、朝比奈さんはなにやらカードのようなものを「この印籠が目に入らぬか!」と言わんばかりに突きつける。

「私、恋愛アドバイザー・一級の資格を持ってる、立派な恋愛療法士なんです」

よく見るとその証明書は今より相当分未来の日付が書いてあったが、二人は気づかないのか普通に驚いている。
ところで、未来にはなぜ、恋愛療法士なんてものがあるのか。これは朝比奈さんの後日談を引用させてもらう。

「あのね、キョンくん。恋愛って意外に重要な要素なんです。
世の中、いろんな事件が起こるでしょ。窃盗から殺人まで、いろんな犯罪にはだいたい恋愛が絡んでることがおおいでしょう。
だから、私よりもほんの少し過去の人たちは社会の安定のために『恋愛療法士』って制度を作ったの。
私たちの未来では、お医者さんの次ぐらいに習得が難しい資格なんです」
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 04:49:12.84 ID:3LPHuzpZ0
朝比奈さんごっさウブやんけ
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 05:09:45.91 ID:cb//GYlx0
かくして朝比奈さんは阪中とつれだって、部室を出て行った。静かな部屋が戻ってくる。
雨の音が響く。

なあ、ハルヒよ。朝比奈さんはあのバカップルを癒すために出て行ったが…
「お前寂しくないのか。ちょっと悔しくないか」
「何よ…」
「三日間だけとはいえ、朝比奈さんはSOS団の専属メイドよりもあのバカップルのほうを選んだんだぞ」

朝比奈さんは『今回のような事例では、修復に三日くらいはかかると思います』と言って、三日の休団を申請した。
無論、ハルヒはこれを却下するほど残酷な人間ではない。だが、俺は寂しいし、悔しい。

「そうね…そうかも。メイドがいないと寂しいし、五人いて初めてSOS団だし」

そんな他愛もない会話を、長門は首をかしげつつ聞いていた。

次の日もやはり雨だった。鬱だな、とは思う。だいたい部室に行けば、朝比奈さんを欠いたSOS団が待っている。
雨の音も鬱だな、と思いつつ、部室をノックする。

「はい…入って」
開けると、ショートカットのメイドと…
「やぁ、キョン」
国木田がいた。
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 05:35:16.35 ID:qnJ166rv0
まてまて、これはどういう事なのか。だれかここで説明しろ。

長門は俺だけが冗談だと分かる、笑いを込めた声で
「涼宮ハルヒは言った。メイドがいないと寂しい。ここにいる涼宮ハルヒ以外の女性は私しかいない。だから、今は私がメイド」

それは分かった。だが、何故国木田がここにいるんだ。
「五人いて初めてSOS団って、長門さんがつれてきてくれたんだよ。おじゃまだったかなぁ」

ああ、おじゃまだ。長門のメイド姿を拝むのは、俺と古泉だけで間に合ってる。団員になるならハルヒの入団テストを受けてからにしろ。
「長門さんのお願いを断るのはどうなのかなぁ。泣かせたら学校の半分の人からフクロにされると思うんだけどなぁ」

いや、あり得ない。泣き顔の長門なぞ絶対想像できない。

しかし、長門のメイド姿は、朝比奈さんとは別の種類の可愛らしさがある。いや、凛々しさというべきだろう。
お茶は長門の自信が満ちた、みなぎった味であったし、本ではなくお盆を持った長門もなかなか様になっている。
今考えると、何故か表情が黒かったのだが。

雨音と、何故か時々、カタリ、と物音がする部室。

国木田は長門から渡されたお茶を口に含むと、
「涼宮さんはキョンの彼女なのかい?」
突然、爆弾を落とした。

突然何を言う。そりゃハルヒとはうまくやっているが、団員以上の付き合いは全くないぞ。
「なら、涼宮さんがいなくなったらどうする?」

死ぬ気で取り戻す。俺はあいつの奇天烈さが好きみたいだからな。麻薬に依存してるようなものかもしれないが。
「キョンは涼宮さんが死ぬ気で好きなんだ。いいよなぁ…うらやましいよなぁ…」

その表情は少し黒かった。
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 05:43:30.45 ID:3LPHuzpZ0
反転のこととかあるから言うのも微妙だけど
ハルヒってメイド服似合わないよな
それにしても国木田→キョンは至高
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 05:56:15.19 ID:J5D1EQpK0
そのすぐ後気づいたことなんだが、そのとき、ハルヒは縛られて掃除ロッカーに入ってた。なるほど、妙に物音がしたはずだ。

国木田はともかく、長門まで……なんて事をしているんだ、お前達は。
いや、長門が国木田が黒いからって理由でつれてきた感じがする件、長門は国木田よりもっと黒くないか。

「朝比奈みくるの命令。そのようにするよう、私たちに言っていた」
うぶに見えて、朝比奈さんはもっと黒かった。

「縛って差し上げたのは僕ですよ」
その後、国木田と古泉の死体が部室を転がったのは言うまでもない。長門は逃げたが…メイド服のままで下校するハメになるぞ。

そういうわけで、俺はハルヒと下校している。
朝比奈さんの力量はすばらしく、一日で仲を修復できたらしいと阪中からメールで報告があった。明日から、また朝比奈さんは専属メイドに戻るだろう。

「ねえ、私のこと、好きなの?」

ハルヒが柄にもないことを聞いてくる。一緒の傘がぶれる。何を言い出すんだこいつは。

「だって、キョン、そんなこといってたから…」
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 06:08:50.88 ID:XLsoYjuC0
「あたりまえだろ。お前を嫌いになる理由なんて全くない」

お前は団長だろ。部下が慕ってなくてどうするんだ。
ずっと俺と一緒にいてほしい。俺を導いてほしい。
だから、ずっと俺の団長でいてくれ。そのためなら何でもするさ。

「…」
ハルヒは少し赤くなって前を向く。もう会話はない。
雨が心なしか弱くなってきた。雨音が、何故か祝福の拍手に聞こえた。



☆最後に、国木田と古泉を殺したのは俺だ。ハルヒになんてことしやがる、ってな。アーメン☆

/* 保守終了 駄文だけど、保守にはなったよね*/
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 06:14:16.12 ID:3LPHuzpZ0
国木田SATSUGAIのエピソードを書いてくれたら許す
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 06:35:12.89 ID:2NQTo9Th0
>>211
     \\\
   (⌒\  ∧_∧
    \ ヽヽ( ´_ゝ`)
     (mJ     ⌒\
      ノ ∩キョン / /
     (  | .|∧_∧
  /\丿 | (国木田 ) キョンまってよ!涼宮さんがメイド服全然似合わないって言ったの、謝るから!
 (___へ_ノ ゝ__ノ


こんなAAを貼っておきながら、あんまり似合わないに賛同。
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 06:56:22.96 ID:2NQTo9Th0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| おはようございます!今週もプリンでwktkしましょう!

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ,. ―- 、
     (ィ===【A)
     !くl人ノ从)ト、
    W リ ゚ ヮ゚ノiノ     ., ' ^ ̄`丶
   _    [.!つ//     .', ト从Vv .<キョウモアマアマ 
  〈6〉  ノ,! //       .i(レ.゚ -゚リ            | ̄|
 /ミ{,_ く/i//_,ゝ _    《ハ《|†|》)    _ _____,7T
 \\_ ̄// ̄ ̄| |     .ヽィ_八_,ゝ|  | SOS号   _//
   \ `// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ /
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 07:17:31.04 ID:0ik0M2/v0
船の名前がSOSってのはいかがかとおもうぞw
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 07:29:47.02 ID:clWTgsyq0
じゃあタイタニック号にしようかw
まあ確かにこれはブラックジョークだな

なんかいい名前を考えるとするかw
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 07:31:02.05 ID:3LPHuzpZ0
長門セカンドでいいよ
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 08:20:02.34 ID:45yJzKEwO
長門「ギャラクシーエクスプレスセブンオーエイト。これ完璧」
朝倉「ファイブオーファイブにしましょうよ」
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 09:12:23.12 ID:pKraSFnm0
ハルヒ「船の名前、大絶賛募集中!」
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 09:53:28.38 ID:pKraSFnm0
ハルヒ「↑あたし以外、誰もいない予感…」
ハルヒ「そういうわけで、深夜保守に引き続き三十分毎・厨二でたらめ保守 till 昼休み・始まります!」

キョン「このハルヒを止めてほしかったら何かカキコ願うぞ」
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 10:23:59.39 ID:pKraSFnm0
googleのストリートビューにて、中央図書館が見られる件

ハルヒ「へえぇ、中央図書館の前の通りって酒蔵通りっていうのね…」
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 10:38:27.98 ID:I3Q/INBlP
止める気はないがここにもいるぜ
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 10:43:58.07 ID:5PPQq9vdO
ストリートビューで無意味に北高の周りグルグル回ったりしたなあ
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 10:59:32.73 ID:sMYm6p8Y0
その図書館、意外に駅から遠い件

ハルヒ「目茶苦茶待たされたんだから!」

新米英語教師が黒板に書いてる文字が「See is to believe(百聞は一見に如かず)」な件

キョン「長門VS朝倉の伏線てのは考えすぎだな…」
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 11:14:47.31 ID:93/PiYN50
そして今、北高の周りを回ろうと思ったら携帯だったことに気づいた件

谷口「WAWAWA忘れてた!さっきの情報の講義の時みときゃ良かった!」
国木田「まあ楽しみは後にとっとこうよ」

市民プールとかハゼツリ場所のチェックとかが楽しみになってきた〜
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 11:46:02.28 ID:U0bfLTO90
マイナーキャラだけど、榊って奴がもてすぎな件

キョン「三人に好かれてるなんてなんつうハーレムなんだ。ああ、忌ま忌ましいいまいましい」
クラスメート「お前がいうかっ!!!」
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 11:57:15.15 ID:WBr7SC9L0
ニコニコ大百科の「佐々木」の欄に「能力者は苗字名前が揃ってる法則」がある件

森「解決しましたね。これで私も晴れて超能力者です」
キョン「待て、じゃあ例の映画の時に協力してくれたプラモ屋のおっさんも能力者かよ!」
古泉「実は彼も超能力者かもしれませんよ」

そろそろ終われ
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:12:34.25 ID:SbhEmeu10
プリンも
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:13:19.02 ID:5PPQq9vdO
ミヨキチも何かありそうだよね
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:03:30.58 ID:Nej3Oz24O
マイナーキャラ大集合SS希望
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:45:09.22 ID:NCuUnj1B0
>>229
言いだしっぺの法則って知ってる?
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:45:30.22 ID:SrSQWh36O
そういえばミヨキチもフルネーム出てたんだな。
『吉村美代子』より『ミヨキチ』の方が知られてるという……
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:45:49.99 ID:NCuUnj1B0
ぐあ、ageちまった!すまんです
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:47:00.10 ID:Y0pvAMol0
ミヨキチ、お前は何者なんだ…
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 16:18:07.16 ID:Nej3Oz24O
>>230
すまん、難易度高杉。
自分まだキョンの文体練習してる初心者っすw
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 16:37:42.03 ID:IzQGWHMl0
>>234
お、奇遇ですな。俺も初心者ですぜ。

文章下手でここでは厨房保守しかできんが、いつかはオススメSSに数えられるSSを書きたいんだ。
此処にいらすレベル高杉な人には及ばずながら、なるべく難しい保守のお題をこなせるよう頑張ってるんだぜ。
そういうわけで、おまいさんや・ら・な・い・か?(おれも考えるか…甘くできるのかな…)
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 16:42:55.31 ID:NCuUnj1B0
初心者とか関係ないじゃない!愛があれば良いと思いますよ!

自分も>>174-184を投下しましたが
決して自分が書くの上手いなんて思ってないです。
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 17:13:22.31 ID:0ik0M2/v0
ただいまー
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 17:27:32.93 ID:la154J0tO
おかえりー
ご飯にする?お風呂にする?……それともSS書く?
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 17:48:14.37 ID:I3Q/INBlP
これから仕事に行く
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 17:53:52.94 ID:pKraSFnm0
いってらっしゃい…
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 18:39:19.57 ID:LZ+pbbNsO
お仕事がんばってね!
242 ◆EqlMeG/bH. :2009/07/06(月) 19:17:35.95 ID:LZUpzLJE0
jp
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 19:18:18.86 ID:LZUpzLJE0
みすった、死にたい……。
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 19:31:24.33 ID:qOiUVuFl0
支援
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 20:01:00.43 ID:ec58xr7s0
おっと
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 20:17:56.35 ID:Nej3Oz24O
さりげなく保守
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 20:52:26.63 ID:LZ+pbbNsO
さりげない優しさを見せ付けてやりたい
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 21:20:10.36 ID:ec58xr7s0
谷口「俺は優しさの塊」
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 21:20:41.13 ID:Nej3Oz24O
このスレの半分は優しさでできています
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 21:25:52.65 ID:IuzMzPwz0
ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのバファリン飲んだでしょ!?」
251企画開始まで残り3時間を切りました:2009/07/06(月) 21:28:25.41 ID:I3Q/INBlP
厳しい冬の寒さを耐え凌ぎ、穏やかな春というウォーミングアップはもう十分とでも言いたいのか、
誰も頼みもしないのに日々暑さを増していく今日この頃。
天気予報の平均気温が上がるにつれて溜息をつく回数が増える俺とは違って、我等が団長様のテンションは
暑さに正比例してそろそろ臨界点に到達しようとしている模様だ。
風の中に夏の匂いが混ざり出してきた今となっては、爆発の日を迎えるのもそう遠くはないだろうな。
……かといって、今更逃げ出そうにも逃げ切れるような相手だとも思えない。
雨なら傘を、強い日差しには日焼け止めを。何事も事前の対策が肝要なのだが……さて、あのハルヒを相手に
効果的な事前対策など存在するのだろうかね?
――振り返ってみれば、一生忘れられないであろう思い出がいくつも生まれた「あの夏」が、もうすぐ始まろうとしている。


WikiSS企画第5弾 アニメ新放送記念!SS企画祭 テーマ『夏〜七夕』


・今回は「七夕〜夏」に関わるSSを広く募集します。
・投下期間は7月7日〜19日までの12日間。
・投下場所は雑談所内専用スレです。
・参加資格は企画最終日である19日までにSSを完成させる事のみ、必ず完結作品でお願いします。
・初めてSSを書く人も大歓迎です! 奮ってご参加下さい。
・投票の実施が決まりました!


詳しい企画内容の確認はこちらで
WikiSS企画第5弾案内所  http://www24.atwiki.jp/yasasii/pages/282.html

質問や提案、企画運営に関わりたいという方は下記アドレス先に てお待ちしています!
雑談所 SS企画用検討スレ その2 http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1225507282/78-
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 21:32:40.01 ID:iDMeQt7t0
規制解除きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





そして会社に企画SSデータの入ったUSBメモリを忘れてきました。




寝ます。
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 21:48:07.42 ID:0ik0M2/v0
パソコン用デジタルチューナー来たー!
けど、電波来てない…

きれいな映像でハルヒ見られると思ったのに…
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 22:15:16.85 ID:ec58xr7s0
アナログ放送終わるまでアナログ見続けてやる!
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 22:35:52.24 ID:vQQwc/660
ハルヒ「んー……」

ペン「まだ決まりませんか、願い事」

ハルヒ「年に一回しかないんだもの、ちゃんと考えないと」

ペン「『願い事をあと100個叶えられるように』とかは無しですか」

ハルヒ「当たり前じゃないの。小学生じゃないんだから」

短冊「もうさっき鉛筆で書いたのでいいじゃん」

ハルヒ「あれはボツよ」

短冊「えー、どうして?」
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 22:44:30.56 ID:Nej3Oz24O
幸せだなー
あとちょっとで企画SSを山のように読めるんだよ
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:03:51.29 ID:vQQwc/660
ハルヒ「別にいいじゃないの、どうしてもよ」

ペン「おや、下書きでもしたのですか」

短冊「そうなんだよー、せっかく書いたのに消しちゃったんだよねー」

ハルヒ「ちょ、ちょっと、余計なこと言わないでよ」

ペン「因みに何と書いてあったのでしょうか」

ハルヒ「そんなこと聞かないで頂戴。さもないとへし折るわよ」

短冊「えーっとね、確か『キョンと……』」

ハルヒ「わーっ、わぁぁぁぁぁぁっ!!」
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:21:13.16 ID:Nej3Oz24O
挟まってごめんね
早めに保守しとく
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:36:29.13 ID:paLfLuFS0
ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1246890771/l50
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:57:01.52 ID:Nej3Oz24O
>>259
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:11:50.63 ID:MHPHcsSg0
穴だけによく落ちる…
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:14:21.73 ID:aLTeT4kI0
ちょっとスレ立ての代行を頼みたいんだが……
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:30:58.06 ID:gubGmLM50
「Q」とか「Ψ」もあった>キョン
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:32:33.28 ID:gubGmLM50
誤爆すまそ
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:47:53.01 ID:GiA73NR+0
おやすみー
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:06:53.96 ID:jOqYDy55O
>>262
すまない
もう立ったかな

企画スレも立たないもんだね

>>265
おやすみ
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:19:06.11 ID:tT4340EV0
今大学。家帰ろうかな…だけど今更な…

二時からの保守のとき、携帯のバッテリーが持てばいいと思う。
そして激しく睡眠不足(睡眠時間はばっちり0時間w)
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:20:05.76 ID:E9BnV5w70
終電あるの?
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:26:18.42 ID:tT4340EV0
仮にも一人暮らしで、大学から家までは一応歩いて帰れるんです。
どっちかというと、横でぶっ倒れてる先輩一名のほうが問題。

だからソフトドリンクだけにしとけって言ったのに…と
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:28:37.48 ID:CW/rTLuT0
そいつの携帯があるやないけ
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:32:19.11 ID:E9BnV5w70
先輩をお持ち帰り
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:35:50.71 ID:tT4340EV0
>>270
いや、これでも一応レディーらしいし、覗くのはどうかと。
もういいや…布団かぶせて置いてこう…ものすごくめんどくさい。

よし、家帰って携帯充電します。ってことで、一時間ぐらいさよなら…
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:37:50.60 ID:jOqYDy55O
>>272
そ、それは朝比奈さんタイプか?
それとも鶴屋さんタイプか?
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:37:59.76 ID:CW/rTLuT0
ぶっちゃけ保守ぐらいしたるから先輩食うなり家帰るなり好きにおし
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 01:59:23.96 ID:jOqYDy55O
保守ネタ考えておけばよかったな
おやすみ
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:03:13.90 ID:Spm3Y96F0
↑黒いキョン子としか言い表せない

ゲージゼロでも電気がおkな携帯にかんしゃして、お休みぃ
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:03:34.82 ID:aLTeT4kI0
>>272
フラグ立ったね
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:06:51.05 ID:CW/rTLuT0
ハルヒ「七夕かあ」

キョン「今年は何もせんでいいのか」

ハルヒ「ま、去年の願い事がまだ輸送中だからね」

キョン「成る程な」

ハルヒ「でも、星に願いを掛けて、後は待ってるだけ。っていうのも無責任よね」

キョン「まあな」

ハルヒ「なにか、準備をしておくべきよ。私たちなりなストイックさを形にするの」

キョン「ふむ」

ハルヒ「ハーモニーね」

キョン「ハーモニー?」

ハルヒ「そういうものでいっぱいにしておくのよ」

キョン「ハーモニーなあ」

ハルヒ「そう」
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:10:19.01 ID:Shv/JKgN0
>>274
いや、キチンな俺には無理だって。
ごめん保守頼んだです!
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 02:47:06.37 ID:CW/rTLuT0
ハルヒ「あー」

キョン「何だ?」

ハルヒ「ハーモニーよ」

キョン「悪いが音楽の素養はないぞ」

ハルヒ「素養もなにも、わかるでしょ。耳で聞ければ」

キョン「分からん」

ハルヒ「私が言うんだからわかるのよ」


ハルヒ「あー」

キョン「んー」

古泉「おや、楽しそうですね」

ハルヒ「あー?」

古泉「?」

キョン「んー」

ハルヒ「あー」

古泉「……あー?」
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 03:08:19.58 ID:/NxrdpC40
企画スレは、コメントページ含めて避難所(雑談所)内で全てスレ立てすればいいのかい?
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 03:15:44.32 ID:CW/rTLuT0
ハルヒ「ぽん」

キョン「   ぽん」

古泉「      ぽん」

長門「         ぽん」

ハルヒ「なんか違うわね」

キョン「そうか?」

みくる「こんにちはぁ」


ハルヒ「らー」

キョン「   らー」

古泉「      らー」

長門「         らー」

みくる「            ら、らー」


ハルヒ「そう、こういう感じ」

キョン(七夕関係ないだろ……)
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 03:19:45.73 ID:/NxrdpC40
おとなしく待ってることにする
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 03:27:32.32 ID:CW/rTLuT0
「「「「「らー」」」」」

ハルヒ「出来たわね」

キョン「そうだったか?」

ハルヒ「完璧よ」

古泉「おめでとうございます」

みくる「何がなんだかわかりません」

ハルヒ「タイトルがいるわね」

キョン「今のにか?」

ハルヒ「そうよ」

キョン「えらく大げさだな」

ハルヒ「笹の葉ラプソディ」

キョン「ほー」

古泉「ふむ」

みくる「あー」

「「「「あー」」」」
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 04:58:50.39 ID:CW/rTLuT0
キョン「お前ラプソディの意味知ってるのか」

ハルヒ「詳しくは知らないけど、曲名なんてそんなもんでしょ」

古泉「僕のつたない知識が正しいものであれば、今我々が発声した5音が組み合わさったものは、俗にF♯add9と呼ばれる和音ですが」

ハルヒ「それが?」

古泉「そうですね。ただ和音を数小節奏でただけのものに、曲としての名前を与えるというのは、あまり前例の無いことかもしれません」

ハルヒ「いいじゃない、前例が無いなんて。私は別に、偉い人たちが決めた決まりの中でハーモニーを作りたかったわけじゃないもの」

キョン「もう勝手にしてくれ」

ハルヒ「らー」

キョン「…  らー」

古泉「      らー

長門「        らー」

みくる「   あ      らー」

「「「「「らー」」」」」

ハルヒ「……さっきと違わない?」

古泉「今度はF♯ですね。朝比奈さんのピッチが全音下がりました」
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 05:06:10.88 ID:CW/rTLuT0
ハルヒ「みくるちゃん」

みくる「す、すいません……あたし、あんまり音楽とか詳しくないし、そういうのも分かるほうじゃなくって」

キョン「古泉、お前やたら詳しいな」

古泉「と、言うより、音感の問題ですね。そう音楽の知識があるわけではありませんが、それぞれの音の違いが感覚的に分かってしまうのです」

キョン「絶対音感ってやつか」

古泉「そうですね。おそらく、同じものを涼宮さんも持っているのかと。あなたも、涼宮さんの歌声に見合う適切な音程を見つけられていますから」

キョン「俺も絶対音感なのか?」

古泉「どちらかというと、相対音感ですかね」

キョン「ふうん」

ハルヒ「覚えらるでしょ、一音ぐらい。あー、よ、あー」

みくる「あ、あー」

ハルヒ「私と同じ音を、私より一回り高く出せばいいの。あなたがトップテナーなんだから、ハーモニーが絞まらないじゃない」

みくる「すいません……」

古泉「そうですね。朝比奈さんはそれでいいとして、キョン君は涼宮さんと同じピッチで、僕が五度を勤めましょう。長門さんはいまのままでお願いします」

キョン「俺もハルヒと同じ音を出せばいいのか?」
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 05:09:15.63 ID:CW/rTLuT0
古泉「で、順番をこうして……」

ハルヒ「ふんふん……じゃ、いくわよ。もう一度」


ハルヒ「あー」

古泉「   あー」

みくる「      あー」

長門「         あー」

キョン「            あー」


「「「「「あー」」」」」


ハルヒ「おおっ、なんか絞まったわね! キョン、良い声じゃない!」

キョン「さっきより低くなっただけだろ」

みくる「今ので良いんですか?」

長門「問題ない」

ハルヒ「よっし、これから毎年、七夕にはこれを歌うわよ。『笹の葉ラプソディ』、絶対忘れちゃダメだからね」
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 06:05:29.34 ID:WMS0j4a8P
この学校の数ある運動部中でも、特に活気のある運動部と言えばそう! 「ハンドボール部」だな。
多少部員数は少ないとはいえ、前回の県大会では惜しくも準々決勝で敗れた強豪だぞ?
ん? 県大会は全部で何回戦の試合だったのか……? そんな細かい事はどうでもいいんだ。
ともかくだ! この、夏に向けて体を動かすには最適な季節にこそ、先生はお前達にハンドボール部への
入部をお勧めする、断固お勧めするっ!
入部希望はいつだって構わん、何なら今でもいいっ!
今なら即、レギュラー入りも夢じゃないぞっ!
どうだ、ひと夏の青春を先生と一緒にハンドボールにぶつけてみないかっ?!

WikiSS企画第5弾 アニメ新放送記念!SS企画祭 テーマ『夏〜七夕』 現在開催中!

・今回は「七夕〜夏」に関わるSSを広く募集します。
・投下期間は7月7日〜19日までの12日間。
・投下場所は雑談所内専用スレです。

SS企画『七夕〜夏』投下スレ・短編用 http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1246908957/
SS企画『七夕〜夏』投下スレ・長編用 http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1246909029/
SS企画第5弾 作者別コメントページ http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1246908843/

・参加資格は企画最終日である19日までにSSを完成させる事のみ、必ず完結作品でお願いします。
・初めてSSを書く人も大歓迎です! 奮ってご参加下さい。

・投票の実施が決まりました!

詳しい企画内容の確認はこちらで
WikiSS企画第5弾案内所  http://www24.atwiki.jp/yasasii/pages/282.html

質問や提案、企画運営に関わりたいという方は下記アドレス先に てお待ちしています!
雑談所 SS企画用検討スレ その2 http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1225507282/78-
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 07:06:44.27 ID:CW/rTLuT0
ハルヒ「ほー」

古泉「   ほー」

みくる「      ほー」

長門「         ほー」

キョン「            ほー」


「「「「「しゅー」」」」」
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 07:51:03.53 ID:GiA73NR+0
ハルヒ「はー」

古泉「   はー」

みくる「     はー」

長門「         はー」

キョン「           はー」


「「「「「っくしょ!」」」」」
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 08:21:38.61 ID:j00wkKFt0
ハルヒ「保守ありがとう」
キョン「乙、ありがたいぜ」
ハルヒ「ところでキョン、なんか忘れてない?」
キョン「?」
ハルヒ「挨拶よ挨拶!」
キョン「ハルヒ、そういうわけで…」ちゅ
ハルヒ「!!!」
キョン(あれ?愛妻っていわなかったっけハルヒ)
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 09:13:58.61 ID:iTGaXTrn0
うん、大学へ
フラグ?だとしたらみごとに折ったな。そも俺にフラグ…?

ポニーテールの日なのに鬱だ。
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 09:58:36.47 ID:UCg9Zknr0
今夜は何を願おうか
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 10:53:44.94 ID:WMS0j4a8P
企画に大量の投下がありますよーに
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 11:27:56.77 ID:GiA73NR+0
星に願いを
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 12:05:22.98 ID:2xy3esiSO
月に祈りを
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 12:06:13.69 ID:Reree/gdO
長門「今日はくーまんの誕生日」
朝倉「さっきくーまんからメール来ましたしね」
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 13:19:47.59 ID:e/cudSnqO
危ない
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 14:06:11.03 ID:XdVlm0nI0
企画SS書けますように
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 14:44:11.29 ID:jOqYDy55O
頑張って書いてみようかな
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 15:05:30.58 ID:kfpRLi3bO
保守るよ
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 15:43:55.81 ID:Ep+Fl7sy0
ハルヒ「十六年かぁ…長いなぁ…」
今頃ハルヒが呟いてるのか…

(ハルヒ北高入学は2009年って話を聞いた。後で原作みて確かめよう…)
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 15:50:29.38 ID:eByXuo0dO
>>302
それデマ
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 16:17:48.00 ID:rA8o0pV10
>>303
それは…まじかいな
今ちょっとガックリきた
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 16:20:18.78 ID:5eoEvlov0
企画用ss落としたのはいいんだけど、コメントページって何書けばいいんだろ?
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 16:32:33.78 ID:NRWIfhNh0
「久しぶりに季節モノ書きました!ちょっと急いだのでアラもあるかもしれませんがそれは気にしない方向で(><; )」

こんなんでいいんじゃない?
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 16:56:31.53 ID:5eoEvlov0
サンクス。そんな感じでやってみる
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 17:37:39.44 ID:5eoEvlov0
40分
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 18:03:21.69 ID:2xy3esiSO
カラスが鳴くから帰りましょ
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 18:19:29.67 ID:kkbNISXZO
暑くて脳味噌がとろけだしそうだ
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 18:40:24.77 ID:5Zl5eoW+0
>>305
それ提案した者ですが早い話あとがきなんで何書いてもおkです。
作品に関する話でもハルヒに関する話でも、最近潰れたコンビニの話でもw
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 18:49:42.24 ID:/NxrdpC40
企画投下したいんだけど、トリップのところ、左にコテ入れていいのかな?
もう一つのまとめで使用してるのと同じものを使いたいのだが
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 19:15:47.81 ID:VMHLR8gb0
コテはここでも嫌われるしなぁ。
酉だけの方が良いかも。
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 19:41:07.44 ID:VMHLR8gb0
公式サイトの変化に今更気がついた
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 20:00:05.04 ID:5eoEvlov0
>>311
説明どうもです
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 20:09:21.58 ID:EfmZdITa0
>>314
去年と同じみたいだね
317 ◆IDK8WSQd76 :2009/07/07(火) 20:12:27.36 ID:/NxrdpC40
>>313
しょうがない、トリのみにする
初めてだから、こっちには初投下だから怖いな
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 20:13:47.93 ID:/NxrdpC40
間違えて、トリをつけてしまった
気にしないでくれ
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 20:38:21.60 ID:CW/rTLuT0
キョン「悪い、待たせた……? 何だよ、ハルヒ?」

ハルヒ「朝の電話、何で出なかったの?」

キョン「電話……? さっきも言ったじゃないか、寝ちまってて」

ハルヒ「ふーん、そう。寝てたんだ、誰かと。どう、気持ちよかった?」

キョン「! ……何言ってんだよ、お前」

ハルヒ「にしても、連日、しかも夜と昼に女連れ込むなんて、あんた、そんな性欲旺盛だったっけ?」

キョン「ハルヒ、話を聞け」

ハルヒ「あたしね、三つ嫌いなものがあるの。言い訳と、言い訳する男と、あんたの顔」

キョン「ハル」



キョン「っつー……」

ハルヒ「あたし、帰るから……そのまま死んじゃえ!」

バタン

キョン「……橘、てめー……」

橘「……貴方が悪いんじゃないですか」
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 20:39:59.17 ID:CW/rTLuT0
↑は新手の保守です
誤爆とかじゃないです
ないです
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 21:03:47.83 ID:2xy3esiSO
トライアングルラブ
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 21:25:35.33 ID:VMHLR8gb0
今日の投下は皆企画スレ行きか。
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 21:32:37.86 ID:0K6CNQs20
ハルヒ「キョン、今日何の日か覚えている?」
キョン「ああ。俺にとって忘れられない日だ」
ハルヒ「(え…まさか、東中のこと…・…)」
キョン「かがみんの誕生日だ」
ハルヒ「・・・・・・・・」
キョン「あ、つかさもそうだったな」
ハルヒ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 21:36:59.59 ID:4uZ5wZUQ0
>>323
これはアナル向けだろwww
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 21:56:32.90 ID:2xy3esiSO
(フラグ)クラッシャー・キョン
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:15:51.68 ID:lVt4qAzF0
企画うんぬんとか知らんけど楽しみにしてます
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:21:11.36 ID:kkbNISXZO
岡部「どいつもこいつも甘甘しやがって何がプリンだ。俺は毎日カップ麺だよバカ野郎」


ズズズ


岡部「これが現実の味か…悪くねえ、悪くねえ……ウッ、涙が出てくらあ…」


ズズズ


岡部「そういや、冷蔵庫に賞味期限切れのプリンあったっけ…」


ガチャ


岡部「…たまには俺だって夢くらい見させてくれてもいいよな?」


ビリッ

ガツガツ


岡部「……うめえ」

そんな淋しい男の保守
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:33:13.90 ID:WMS0j4a8P
ガチャ ピンポーン

岡部「……なんだ? こんな時間に」

ピポピポピポピポ

岡部「はいはい。新聞なら間に合って」ガチャ

ハルヒ「開けるのが遅い!」

岡部「す、涼宮ぁ?!」

キョン「どうも」

岡部「……お前ら、こんな時間に何してるんだ」

ハルヒ「ふふ〜ん、どうせ独身の1人暮らしじゃ毎日寂しくカップラーメンでも食べてるだろうから」

   「今日はこの優しいあたしが、じきじきにお土産を持ってきてあげたのよ」

岡部「……」

キョン「普段迷惑ばっかりかけててすみませんって言いたいみたいです」

ハルヒ「あ、こらキョン! あんた何勝手な事を!?」
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:36:27.29 ID:WMS0j4a8P
キョン「いいからほら、用事があってきたんだろ?」

ハルヒ「そっそうね。……キョン、やっぱりあんたから渡しなさい」

キョン「お断りだ」

ハルヒ「なんでよ?!」

キョン「お前がせっかく頑張って作ってたのに、俺が渡してどうする」

ハルヒ「う……それは」

岡部「涼宮が、俺に?」

キョン「ええ、まあ正直な所味はいまいちだと思いますが――ぐふぇっ!」

ハルヒ「うううっさい!」

   「……はい、どうぞ」スッ
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:42:03.59 ID:WMS0j4a8P
岡部「こいつはどうも、ご丁寧に」

  「ところで、これって」

ハルヒ「プリン! ……作りすぎちゃったから、捨てるのも勿体無いし」

   「べ、別に要らないなら返してくれてもいいけど」

岡部「……涼宮」

ハルヒ「なに、やっぱりいらないの?」

岡部「いや、ありがとうな」

ハルヒ「べ、別にあんたの為に作ったんじゃ」

キョン「これからもご迷惑をかけると思いますが、よろしくお願いしますと言いたいみたいです」

ハルヒ「だ、黙れこのばかぁっ!」

キョン「おいまて? せめてこんな時くらいは暴れるなよ!?」

ハルヒ「さっきから好き勝手な事ばっかり言って、覚悟はいいんでしょうね!」

キョン「何で!?」

ハルヒ「あっ! こらまてー!」
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:47:55.00 ID:WMS0j4a8P


岡部「いったい何だったんだ? ……まあいいか」バタン

  「さて、涼宮が作ったプリンねぇ」

  「あいつにお菓子なんて作れるのか――意外と見た目は普通だな」

  「味は……ふむ、悪くない」

  「……まあ、市販品と比べたら……」

  「お前の方が美味かったぞ、涼宮」






 ――翌日、岡部は食中毒で学校を休んだ。
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:48:48.39 ID:k15OO1vh0
おい最後w
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:49:21.46 ID:Mk4OcJKu0
まだ終わりじゃない!



多分
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:50:37.66 ID:WMS0j4a8P
ごめん終わり
食中毒は賞味期限切れのプリンのせい、多分
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 22:51:45.47 ID:Mk4OcJKu0
>>334
(;ω;)
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:02:36.19 ID:VMHLR8gb0
これは良い岡部SSかと思ったらオチがwww
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:06:24.63 ID:x9PAv4990
落ち予想外すぎ乙!
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:18:58.85 ID:YuXieAA+0
投下行きます。七夕企画用。
「Starry Sentimental Venus」
邦題「雲を食むもの」
後日談は後日投下。七夕ネタなので今日中に落としたかったっす。
大目に見てくらさい。
レス数不明。95kb。実況とかで支援頂けたら幸いでっす。
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:20:54.16 ID:NUAgyN5S0
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:22:41.36 ID:Reree/gdO
だな。
95kbだと40〜50レスか。
正直予告なしでの投下はやめた方がいいな。
時間的にも他の投下したい人に迷惑が掛かる。
341Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:22:50.98 ID:YuXieAA+0
未来ってーのは柑橘系の香りがするらしい。
きっと纏めてしまえばそれだけの話。

六月三十日、茹だる様な暑さは夏の到来をこれでもかと声高に俺へ教えてくれる。
季節は初夏。とは言いながらも一週間の内に日本列島のあちこちでは真夏日がちらほら見掛けられたりと中々に季節感溢れる今日この頃である。最近よく耳にする地球温暖化とやらの影響だろうか。
冬の頃こそもっと温暖化を全世界的に進めるべきだなどと下らない事を内心思わないでもなかった俺だが、そのツケとでも言うべきか俺の疚(ヤマ)しい考えに天罰を下そうと空の上の何かが考えたのかは知らないが……シャツが肌に張り付くのは気持ち悪い事この上ないぞ。
ああ、馬鹿な考えは今日を限りで悔い改めますのでどうか太陽さんよ、ここらでのんびり長期休暇でも取ってみたらどうだい?
窓際後方二番目というポジションは、頼んでもいないのに日焼けサロンに通っているような、見事な日当たりでございましたとさ。
そんな見事な日本晴れ。俺はと言うと夏休みを迎える前に学生が避けて通る事の出来ない天敵、一学期末の定期試験への憂鬱さも相まって夏本番を待たずして既に完全夏バテモードである。
ま、いつだって半分ほどバテモードだったりするのだが。そこはほっとけ。

さて、幾つになっても死刑はゴメンって事で。
今日も今日とて、誰に命令された訳でもないのにDNAに刻まれた本能がそうさせるのであろうか、せっせと餌を巣穴へ運ぶ働き蟻の様に何も考えず部室へと足を運び……お、今日は俺が一番乗りか。珍しい事も有るモンだ。
部室棟は静かだった。テスト前期間という事でクラブ活動の類は全面的に停止となっている。当然、お隣さんも今日はお休みである。学校側の配慮なのか……単に教師がテスト問題を創る時間が欲しいだけだと俺は見ているのだが、真実がどうなのかは知らん。
前述の通り部活動は原則全面停止となっている。にも拘らず俺が文芸部室へと来ているのはなぜか。勘の良い方、あるいは涼宮ハルヒという人間の人となりを多少なりとも知っている方なら説明は不要だと思う。
蛇足と知りつつも敢えて説明をするならば、学校側の言う事をはいはいと聞くようなヤツが団長であったりした場合、この学校非公認の活動団体は既に公認となっていた筈で、テスト期間何するものぞと今日もSOS団の予定表には休みなど書き込まれてはいない。
ま、ハルヒ以外がこんな活動内容不定(不逞?)の組織を作り上げるとは思えないので、そこは致し方が無いのだが。
342Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:27:43.98 ID:YuXieAA+0
人の気配の無い静かな室内で一人溜息を吐く。ああ、抵抗せど、抵抗せど、我が暮らし、楽にならざり。
団長サマへの日々の涙ぐましい、常識的と言っても決して語弊は産まないであろう俺の抵抗は、さりとて本日まで一向に実った例(タメシ)が無い。諦めろって事ですか。そうですか。
椅子に座り、せめてもの現実への抵抗として数学のノートと問題集を開いてはみた。
しかし常日頃からきちんとノートを取る様な授業態度であったのならば俺の学業成績は前回の一学期中間試験の結果を引き合いに出すまでも無く、墜落寸前の低空飛行を続けてはいなかったりする訳で。
ノートは真っ白とまではいかなくとも、所々に日々の度重なる睡眠不足を何とか打開しようと試みた痕跡が残っていたり、有り余る時間を無為に過ごしてなるものかと俺なりに努力した結果とも言うべき秀逸なパラパラマンガが隅に蔓延っていたりと使い物にはなりそうにない。
……さりとてこのノートの隅、親の贔屓目を抜きにしても素晴らしい出来である。全国パラパラマンガコンクールとかが有ったら無難に入賞出来るな……と、現実逃避はこの辺りで十分だろう。
恥も外聞も無く言ってしまえば、教科書なり問題集なりを眺めてその内容が手に取るように理解出来る脳味噌の持ち主では、俺はまるでない。
数学に取り掛かるのは解読書(ノート)が無いこの状況下。結論として自己学習を諦めざるを得なかった。後は野となれ山となれ……と言う訳にもいかないのだが。
我が家では成績が小遣いに直接響いてくる制度を採っている為に、最低限赤点だけは回避しないと、俺はこの年齢でもって定期支給金無しといううら悲しい学生生活を送らなければならなくなってしまう。
貯金を切り崩すのには限界が有るんだ。どっかに諭吉さんを入れて上からポンと叩いたら二人に増えているようなポケットは落ちてないものかね。有る訳無いよな。
溜息。世界は今日も俺に厳しい。
仕方がない。明日にでも国木田に頼み込んでノートを借りるとしよう。
朝比奈さんは上級生という事でテストの範囲が違うから参考にはならず。長門は授業中にノートを取っているかどうかも怪しい。
では同じクラスかつ成績もかなり良いハルヒはと言えば、授業とはまるで関連性が感じられない意味不明の公式がかなりの頻度でノート上をのたくっていたりする。
一度無理を言って借りた事が有ったが、三次関数を説明する教科書のどこに第一宇宙速度を求める演算式が有ったのかと一時間近く頭を捻る羽目になってしまった前科がアイツのノートには有るので、これも却下。
古泉は進学クラスという事でやはり俺達とは授業内容が違う。
結論として、下校中に何か適当な食い物を奢る提案をして国木田からノート及びご教授を賜るのが毎回の定期試験における俺の定番であった。
学力如きで人の価値は測れないと言うのが持論では有ったが、だったら何で真価を見せられるのかと問われれば、しがない学生の身、特に何も出来ないのが実情だ。
ああ、学生生活ってのは楽じゃない。只でさえ俺はハルヒのお守りをして世界平和に一役も二役も買っているんだ。自覚は無いがそうらしい。
だったら、その辺りを考慮してテストの結果にも下駄を履かせては貰えないモノかね、まったく。
日本史の教科書を眺めながらそんな下らない事を考えていると、不意に部室の扉がノックされた。世は将(マサ)に下克上真っ盛り。光秀は本能寺の門をノックをしたりはしないだろう。はいはい、開いてますよー?
343Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:30:03.64 ID:YuXieAA+0
「なんだ、お前か」
これ見よがしに溜息を吐く。マイスウィートエンジェルが勉学に打ち込む俺に対して一服の清涼剤を提供してくれるのを期待していただけに、室内に入ってきた嫌味の無い微笑に肩透かしを感じてしまうのも無理からぬと言えよう。
決して古泉に非が有る訳ではないのだが。気分の問題だな。恨むのなら自分の性別を恨め、優男。
「人が入ってくるなり溜息だなんて、趣味が良いとは言えませんよ?」
「悪いな、朝比奈さんの登場を心待ちにしてたんだ」
古泉が長机の上に広げられた教科書を見つけて小さく頷く。
「なるほど。そう言えば定期考査は来週からでしたか。気分転換を欲するその心境は理解出来ますよ。学生の本分、お疲れ様です」
ソイツが椅子に腰掛けるのを待って、俺は口を開く。
「他人事みたいに言うな。お前だって超能力者である前に学生の筈じゃなかったか?」
それとも定期テストに一々怯える様な頭の持ち主じゃない、とでもこのニヤケ面は言いたいのかね。ああ、クソ。憎らしい、忌々しい。さりとてかなり羨ましい。
「いいえ……」
言いよどむ少年がいつになく焦燥した面持ちをしている事に、俺は気付いた。ニヤケ面がニヤケ面していない。
「いつもならば僕も学生のカテゴリ内で良いかと思われますが、どうも……『いつも』では現在無いらしいんですよ。学生である前に超能力者である事を強制されている様でして」
古泉の言葉に唾を飲む。何だ? また何か面倒事が発生してるってのかよ?
「閉鎖空間が三日前から発生しています」
いつもの回りくどさはどこへやら。単刀直入、徹頭徹尾まで無駄なワードが見当たらない。どうした、古泉。悪い物でも食ったか……って、イヤイヤ、ちょっと待て。
この超能力者の余裕の無さ……マジモンの非常事態?
「……三日前? どういう事だ? なんでそんなに長い事放置しておいたんだよ? お前らが仕事サボったら『ぼくらのちきゅう』がヤバいんじゃなかったのか?」
疑問文四連鎖。次はブレインダムドだな。そんな俺の言葉に、机に肘を突いて小さく息を吐く超能力者。
「いえ、サボっている訳では決して有りません。昨日学校を休んだのはその対策が理由ですし」
そう言や、姿を見なかったな。あんまり気にしてなかったが。
「端的に言いますと……この度出現した閉鎖空間が壊せないので、その対策会議に出席していました」
「そんなにヤバい神人が出現し……」
台詞は途中で止められた。コイツが人の話を遮るなんてそうそう有る事ではない。記憶を探ってみたが、矢張りと言うべきかそんな過去には思い当たらなかった。
344Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:33:36.07 ID:YuXieAA+0
「違います。逆です」
「逆?」
今一要領を得ない。何が逆なんだ? ヤバくない神人が可愛くて機関員全員が骨抜きとかそういうオチなら前に誰かがやってたぞ?
「貴方の想像は中々に愉快ですが……今回は本気で余裕が無いのでそういった話題は広げられません。分かり易く言うとですね……居ないんですよ、神人が」
「なっ……!?」
神人が居ないと言われて、いの一番に思い出したのは、いつぞやの橘に連れて行かれた佐々木の閉鎖空間だ。だが、今回の話は佐々木のモノではない。話しているのも橘ではない。
ハルヒの閉鎖空間で、対処を迫られているのは古泉だ。
「通常の閉鎖空間の処理方法は以前に見て頂いたと思います。つまり、涼宮さんの苛々の元を断つか、ないしは苛立ちの具象化である所の神人を僕ら超能力者の手で倒す事です」
一度しか見てはいないし、一年も前の話ではあったがよく覚えている。と言うか、あんなレアで非常識な体験は忘れようとして早々に忘れられるモンじゃないしな。
「その神人が閉鎖空間に居ない。だから閉鎖空間を崩壊させる事が僕達超能力者には出来ない。でありながら拡大を、こうして話している今、現在も続けています。最早、我々機関には打つ手が有りません」
なるほどな。神人を倒すのが仕事のお前らが、その仕事をさせて貰えない、って訳か……いや、全然分からんぞ?
「説明しろ、古泉」
俺の促しに微笑みの貴公子はその二つ名を丁重に返上して、口元に苦笑いすら浮かべず頭を振った。
「説明……したいのは山々なんですけどね。分からないんですよ、理由が」
「……マジか」
言いながらも、古泉の顔が冗談を言っている顔に見えない事だけは平時から鈍い鈍いと言われ続けている俺にも理解出来て。
「エラく、マジです。……分かるのはタイムリミットだけ」
「……タイムリミット?」
俺の問い掛けに頷く古泉。オイオイ、そういうのはあのサンタスティックな十二月でコリコリに懲りまくってるんだぜ。大概にしてくれよ、チクショウ!
「一週間後の七月八日の零時零分……七夕を境に、この世界は消滅するという事だけが機関の全会一致による結論です」
古泉は諦める事に慣れた中間管理職の哀愁を背中に浮かべ、そう言った。
345Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:35:29.34 ID:YuXieAA+0
七月二日、日曜日。週明けの明日より四日間の期末試験が開始される。当然ながら執行猶予最終日の今日、学生はテスト対策に追われる訳で、昨日今日ばかりはハルヒの奴も俺達の事を鑑みて恒例の不思議探索を取り止めにしてくれた。
何でも……団員から赤点が出たらSOS団の沽券に関わるとか何とか。その手の発言をする時に俺の方ばかりを睨む様に見ていたのは……まぁ、確かに成績がヤバいのはSOS団在籍五人の内、俺一人だけなんだが。
神様というのが確実に不公平であるなんてのは今更俺が言うまでも無いだろう。二物こそ与えないらしいが三物四物なら平気で与えるのは、一体どういう了見だよ。
なんて割に俺なんてのは一物すら怪しいぞ。忌々しい。ああ、忌々しい。忌々しい。

さて、世界が五日後に終わるなんて話を聞かされて、それでも試験勉強に集中出来るような奴は恐らく宇宙人な訳で。俺はというとごく一般的な地球人の類に漏れず、一向にノートへとは向かわない手の中でシャーペンをくるくると回していた。
しかしだ。世界の平穏無事の為、いわゆる普通の人間でしかない俺なんかに何が出来るのかと問われればそれこそ頭を捻るしかない。
ハルヒに接触する? いやいや、テスト勉強をしている筈の俺が連絡なんかしたりしたら、それこそ火に油を注ぐ事になりそうだ。
古泉からの連絡待ちか。はたまた何も出来ずに世界改変か。今回も流され体質の俺はひたすらに待ちの姿勢である。
実際そこまで焦ってはいなかったりするのも悠長にならざるを得ない一因だった。
ハルヒが憂鬱になるのは何か有る度の恒例とも言えたし、それに一々振り回される俺達って図もそれこそ今更、って感じだったからな。
ま、有り体に言ってしまえば今回も何とかなるんじゃないか、と少なからず楽観視していた訳で。しかし、それにしたって世界が終わる……ねぇ……。いつもながら、スケールでかいぞ、ハルヒ。
俺みたいな小市民にとってアイツが引き起こす何やかんやは、規模がでか過ぎて現実感に欠けるんだよな。
もう少し……こう、等身大とでも言えば良いのか。ご近所商店街の危機に立ち上がる高校生! みたいなイベントにして頂けたら、などと考えるのは真実俺が小さい人間なんだろう。自覚はしてるから、ほっといてくれ。
ごく普通の学校に行ってごく普通の高校生をやっている(私的には)筈なのに、放課後の部活動で「世界の危機です」なんて言われんのはマンガやアニメじゃないんだよ、全く。
いい加減にしてくれ。
俺は正義のヒーロー変身用のゴーグルもバックルも貰った覚えなんかこれっぽっちも無い。巨大化も出来なきゃ、秘密兵器の一つだって自宅に隠し持っちゃいない。
こんなんで「貴方が鍵です」とか言われても……俺じゃなくったって首を捻る筈さ。
346Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:38:35.60 ID:YuXieAA+0
しかし、だからと言って古泉の表情が緊急事態のそれだったのは疑いようは無く。
ああ、そうだ。あのいつも笑っているカーネルサンダース人形みたいな男の、柄にも無い焦燥っぷりも気にならないと言えば嘘になる。アイツは余裕綽々で気持ちの悪い微笑を浮かべているのがデフォルトだ。
そんな変態が……微笑の欠片すら見せなかった。つまる所、真実、非常事態なんだろう。余り考えたくは無い類の案件ではあるものの、頭の片隅を占領して離れない以上それを置いておいたままに勉強なんざ出来る脳味噌の余裕は持っておらず。
「……仕方ねぇなぁ……」
溜息が零れる。俺は元素記号と睨めっこするのを諦めてケータイを手に取った。アドレス帳から目的の名前を探す。
テスト勉強に集中する為だ。小事の前の大事。俺の成績が浮上する素振りすら見せないのはハルヒ他の所為にしてやろう。責任転嫁は言われんでも分かってる。
「……」
ワンコール目すら待たずに電話が繋がった。電話に出たら「もしもし」くらい言うように今度教えておこうと考える。が、取り敢えずそんなのは後回しだ。
「……」
「長門か? 俺だ」
「……何?」
無機質で抑揚の無い声が聞こえてくる。いつだって俺達のピンチを救ってくれたSOS団の万能選手。すまんな、また頼らせて貰う。
「話が有る……今、何時だ?」
「十時二十六分三十二秒」
秒までは要らないが……これも長門の個性だと思い、優しい俺はツッコミを敢えてスルー。
「分かった。なら、十一時に駅前に来てくれ。話が有る」
「……そう」
「悪いな、休日に」
「気にしていない」
だろうとは思っていたが。コイツの休日の過ごし方を聞いた事は無いが、自室でじっとしているか、読書しているか、図書館に行っているかの三択でほぼ間違いはあるまい。
今度……遊びにでも誘ってやるかね。……ま、この事態が終息したら、だけどな。
347Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:41:32.91 ID:YuXieAA+0
「昼飯まだだろ? 飯くらいなら奢らせて貰う」
「……そう」
「用件はそれだけだ。それじゃ、後で」
さよならも、またねも無く、通話は切れる。宇宙人は挨拶に必要性を感じない。知ってるさ、そんな事。そして……アイツはそれだけじゃ無い事も。
不言実行、宇宙人は背中で語るってか。まったくいつもいつも申し訳無いが……それでも。小さい身体に百万馬力。頼りにさせて貰うぜ、長門。

玄関を出ると表にタクシーが停まっていた。その脇に超能力者が佇んでいる。
「張ってたのかよ。趣味が悪いな」
「そう言わないで下さい。これも仕事の内ですので」
「生憎、タクシーを使うような金銭的余裕は無いぞ」
軽口を叩くと、ソイツは苦笑した。
「このタクシーは後払いなんですよ」
古泉は後部座席へと続くドアを俺に向けて開き、迎え入れるように手を広げた。
その流れるような仕草に、ホテルのベルボーイなんかがコイツの天職ではないかと勘違いしそうになる。が、言われるままに車に乗り込む事に抵抗を感じてしまうのは減点だな。
「そうですね……支払いは『この世界の継続』で代えさせて頂くというのはいかがです?」
「ちょっと高く付き過ぎやしないか?」
「いえ、妥当でしょう」
押し問答をしていても埒が明かないし、エアコンの効いた車内は抗い難い誘惑だったのも確かである。俺は車に乗り込んだ。

「どこまで行くんだ、古泉?」
「貴方と共に。行ける所まで」
俺達は火遊びを企む中学生の悪ガキみたいに顔を見合わせてニヤリと笑った。
お? ようやく、調子が戻ってきたみたいじゃないか、超能力者。
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:42:15.49 ID:NUAgyN5S0
人の話聞けよwwww
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:42:50.47 ID:7Y0GtZZn0
しかし改めて思うがvipは長編向きじゃないよな
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:43:31.01 ID:7Y0GtZZn0
ん、まさかの逆転載?
351Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:44:27.49 ID:YuXieAA+0
「新川さん、なんか……すいませんね、ハルヒの奴が」
運転席の初老の男性は少しだけ笑った。
「いえ、お気になさらずとも結構ですよ」
車は静かに加速する。揺れが少ないのはドライバーが良いのか、車が良いのか。多分、両方なんだろう。
「先ずは駅前でお願いします。長門……同級生と待ち合わせをしてるんで」
「了解しました」
口をつぐんで流れていく景色を見ていると、古泉が声を掛けてきた。
「長門さん、ですか」
「ああ、この手の事態はアイツ抜きで話す事は出来んだろうと思ってな」
「……確かにそうですね」
言って古泉は顔を俯かせる。何だ? 何か不都合でも有るのか?
「いえ、不都合ではありません……ただ……」
「ただ?」
「既に機関は彼女達に相談したんですよ」
彼女「達」……情報統合思念体の事か。なるほどね。俺が考え付くような事は既に実践済みってか。そうだろうよ。
「貴方を卑下するつもりは有りませんが、仰る通りです」
でありながら、機関が未だ動いている以上、対処はおろか有益な情報すら引き出せなかった、って事か。……まぁ、いい。
「現場百回、って言うしな。取り敢えずは心当たりを回って見ようぜ、古泉」
「ですね……僕らが気付けなかった事にも、貴方なら気付けるかも知れません」
それは無いな、と思いながらも口にはしなかった。言った所で、何がどうなる訳でもないと考えたからだ。

駅前に着くと、既にそこには長門の姿があった。広場の片隅の日陰で座るでもなく佇む、その姿は今日も今日とて制服である。
「よ、待ったか?」
「……そうでもない」
「そっか。腹とか、減ってないか?」
「平気」
うーん、確かに空腹宇宙人とかはちょいと想像が付かないが……でも、コイツ普通に食事するしな……要らないってんなら別に無理強いはしないが。
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:46:37.67 ID:kK6DmxYO0
お、投下か?
353Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:47:33.63 ID:YuXieAA+0
「用件は?」
「あ……ああ、そうだったな……っつっても具体的にどうするかとかは考えてないんだが」
とは言え、こういった事は俺が考えるよりも他に適任が居る。俺は振り返った。
「古泉、どうする?」
「……そうですね……取り敢えずは閉鎖空間にご案内しようかと考えていますが」
閉鎖空間……ね。コイツ等超能力者のフィールドか。ま、現場百回と言った以上、妥当な選択では有る。
「実物を見ても何が分かるとは思えませんし、長門さんは三日前にに引き続きという事になりますが……申し訳有りません」
「構わない」
液体ヘリウムばりに冷たい瞳を揺らす事無く言う長門。三日前……古泉が学校を休んだ日か。二十九日だったな。
「お前……俺に相談するより先に、長門にはちゃっかり相談してたのかよ」
「先程も言いました通り、僕達に分からない事でも情報統合思念体ならば分かると思いまして」
抜け目の無い奴だ。しかして、確かに俺よりも数段この宇宙人少女の方が頼りになるという事は認めないでもないさ。どうせ俺は普通人ですよー。
「いえ、貴方も頼りにしてるんですよ?」
どうだか。お世辞とかは程々にしておけ、古泉。
「世辞ではありません。ただ、貴方に頼るのは出来れば最後にしたいんですよ。言わば切り札(ジョーカー)ですね。……超常現象への対応は、超常現象の顕現……僕らの様な人間がやるのが筋だと思いますし」
ちらりと古泉の視線が俺の隣へ刺さる。その先に居るのは宇宙人製有機アンドロイド。……僕ら……つまりは超能力者や宇宙人、未来人の領分って事かい。
「貴方は……ご自分でも仰られた様に普通の人ですから」
そう言って古泉は踵を返す。俺は長門を連れてその後を追った。
新川さんの待つタクシーへと歩を進める男の背中に声を掛ける。
「朝比奈さんは? この件に巻き込まなくても良いのか?」
「その必要を認めたら、巻き込みますよ」
こちらを振り向く事も無く、悪びれもせず、ソイツは呟いた。
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:47:39.12 ID:0K6CNQs20
確かに長編には厳しいなあ。
でも>>1の最初くらいは読んだ方がいいよな。
あんまり強引にやると非難がくるかも。

すまん、寝る。がんばってくれ。
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:47:42.29 ID:7Y0GtZZn0
また天邪鬼なやつだな
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:48:45.23 ID:7Y0GtZZn0
このキザ泉……まさか情操教育!
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:52:44.62 ID:7Y0GtZZn0
あ、いや、待て。さすがに断定するのは自信ない。ちょっと読みながら考えよう。
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:52:59.45 ID:UQqh26CEO
これもSSVか。
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:53:15.33 ID:k15OO1vh0
さるったかな

360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:53:26.32 ID:NUAgyN5S0
投下がなくなったって事はさるさんにでもかかったか?
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:53:47.73 ID:jOqYDy55O
情操教育の人はマナー守りそうだけどな。

てか、あまりにも人の話を聞かないもんだから、なんだか面白くなってきたw
362バレるの早いって ◆.vuYn4TIKs :2009/07/07(火) 23:54:06.86 ID:YuXieAA+0
車から降り立った場所は、どこにでもありそうな学校の校門前だった。
「……ここ、か」
「まるで最初からここに来るのが分かっていたような口振りですね」
「ちょっとした縁が有ってな」
日曜でありながらグラウンドには部活動をする学生の姿がちらほらと見受けられた。
流れる汗。若人はこの灼熱の太陽の下であっても元気だ。俺だったら三千円積まれてもそんな苦行は御免被る。そんな枯れ果てたお兄さんの分まで駆け抜けろ、青春!
……五千円なら考えるな。どうやら俺はスポーツマンにはなれそうにも無い。なりたい訳じゃ無いが。
「ちょっとした縁、ですか。いえ、涼宮さんに関連しているのは知っていましたが、貴方も何かお有りで?」
東中学と書かれた表札を見て溜息を吐く。……さて、お気付きの方も多いと思う。俺達が降り立ったここは言うまでも無くハルヒの出身校、その校門前だ。
ちなみに谷口の出身校でも有るが……そっちはどうでもいいか。まかり間違ってもアイツが世界の危機に関係している事は無いと言い切れる。
普通人、一般ピーポー……なんか、懐かしい響きだと思ってしまう自分に自己嫌悪。どこで道を違えたのか。高一の春か。後悔先に立たずとは金言だな、全く。
「まぁな」
ハルヒの出身校。憂鬱な少女。七月二日。リミットは五日後の二十四時。七夕。うーん、何と言おうか……厄介事の臭いがぷんぷんするのは気の所為じゃぁ無いだろうな。
「これで何も気付かない奴は頭がどうかしてるだろ?」
「ふむ……どうやら、キョン君は僕達が知らない情報をお持ちのようだ。……貴方が動くと考えて僕を張らせた機関の見解は当たりですか」
少年が笑う。久方振りにコイツの安堵の表情を見た気がするが、残念ながら同性のそれには興味無いぞ、古泉。
「そうでもないな。肝心な事はまるで分からん。なんっつーか……『ああ、あの事件絡みか』って程度が分かっただけだ」
「十分ですよ」
「……そんだけ切羽詰ってる、って事か?」
「残念ながら、キョン君が仰られる通りです。どんな小さな手掛かりであっても……藁をも掴む、といった所ですよ」
363Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:55:56.26 ID:YuXieAA+0
古泉が俺と、俺の隣の長門に向かって手を伸ばした。
……欧米人なお前はどうか知らんが、純粋培養の日本人な俺にはシェイクハンドの趣味は無い。知ってるか? ここは日本だ。郷に入りては郷に従え。握手がしたいならヨーロッパにでも行って来い。
「いえ、閉鎖空間にご案内しようかと」
「分かってる。冗談だ。流せ」
隣を見れば既に長門は古泉の手に手を重ねている。役得だな、超能力者。腹が立つから握る手に力を入れてやろう。喰らえ、ヘルズクロー!
「……怖がる必要は、有りませんよ?」
怯えて力を入れてるんじゃねぇっつの。……この野郎、渾身の握撃に眉一つ動かしやがらない。……クソ、今だけで良い。俺の右手に宿れ、花山薫!
「あ、目は閉じていて下さいね。網膜が引っ掛かってはコトですから」
……ハイ、無言の戦闘行為は端から勝負にならず俺の完敗である。なんだよ、握力なんてモンまで鍛えてやがるのか、秘密機関の構成員。
しっかし、網膜が引っ掛かるとか……脅しだよな、古泉? 若干眼を閉じる眉に力が篭っちまったのは……こ、怖いわけじゃ……ないんだからねっ。
そんなツンデレは男がやっても気色悪いだけか。うん。正直、すまんかった。反省してる。

トンネルを抜けると、そこは灰色だった。って感じだろうか。トンネルなんか潜っちゃいないし、雪国に比べたら情緒もへったくれも無いのがうら悲しいね。
「現実と閉鎖空間の間をトンネルと言えなくも無いかと考えますが」
そんなフォローは要らん。
「これは失礼しました」
はてさて、何度目ましての閉鎖空間は過去数回の記憶に漏れずやはり灰色で、気温なんてものが最初から存在していないみたいに暑くも寒くも無かった。
先程までじりじりと鉄板の上に置かれた牛肉みたいに惜し気も無く降り注ぐ陽光に焼かれていた俺としては……しかし涼しいと感じないのは真実この世界に温度が無いからだろうか?
その辺は後で古泉にでも聞いてみれば良いな。
364Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:57:19.14 ID:YuXieAA+0
「で? この閉鎖空間がどうしたって?」
「いえ、一昨日説明した通り、どうもしないから問題なんですよ」
「どうもしない……ねぇ。長門、何か分かるか?」
長門は茫洋とした瞳で辺りを見回した後で、俺を振り向いた。
「……何かって何?」
いや、俺に振られてもそれはそれで困る。俺だって何がなんだかさっぱり分からんしな。
勉強が分からない子にどこが分からないのかを聞いても、どこが分からないかすら分からないのだから分からないのだと言われる感じによく似ていた。
で、あるからして。この場で唯一何が分からないのかを分かっている奴に司会を頼むしか無い。
「古泉……俺はこの場合、長門に何を聞けば良いんだろうな?」
「そうですね……長門さん、彼にこの空間がいつ産まれたのかと、どの様な状態に有るのかを説明して頂けますか?」
「了承した」
古泉は近場に有った植え込みの段差に座り込んだ。真似て俺も座る。長門も俺達に追従した。三人並んで閉鎖空間で座り込む……場所さえ違えば青春のワンシーンとかタイトルを付けて写真を撮りたくなりそうだ。
「この空間は五日前、六月二十七日の二十時二十六分八秒に発生した」
だから、秒までは要らんって。
「現在は八次関数の速度で拡大を続けている。拡大速度から演算した結果、七月七日の二十三時時六分十一秒をもってこの星を内包。後、拡大速度を爆発的に加速させ、地球時間の七月八日零時零分零秒をもってこの宇宙を飲み込むと考えられる」
……八次関数?
「すまん、三次関数ですらキビしい俺に分かり易く説明してくれ」
「いえ、二次関数と同じだと思って頂いて宜しいかと。二次関数は分かりますね? ただ、時間に対しての侵食の速度がその比ではないと考えて下さい」
古泉が補足する。……いや、流石に二次関数なら分かるが。
「ある一定の大きさを越えた時点で拡大速度は手を付けられなくなる。そうなってからでは何をしても結末は変えられない可能性が有る」
まるでコンピュータに論文の朗読をさせているように抑揚無く淡々と喋る長門。あーっと……つまり、何が言いたいんだ?
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 23:57:52.99 ID:jOqYDy55O
うお、まじかよ!
366Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:58:55.48 ID:YuXieAA+0
「涼宮さんが世界の変革を望まなくなったとしても、変革が行われてしまう時間的なリミットが今回は有るんですよ。
少しづつ傾斜角度がキツくなっていく下り坂をスキー……スノーボードでも構いませんが。そのどちらかで滑り降りる事を想像してみて下さい」
古泉に言われて目を閉じて空想する。初心者用のコースを滑っていた筈がいつの間にか上級者用を滑っていて、にも関わらず俺自身は別にスキーの腕前が上手くなっている訳でもない……となると。
「……途中でコケるな」
「そこまでリアルな想像は要りませんよ」
分かってる。冗談だ。
「停まろうとしても停まれなくなってしまう、ある一点が存在するのはお気付きですか?」
コケてそのまんま転がって雪玉になって転げ落ちていくのなら、なぜかリアルに想像出来るんだが。昔の漫画は偉大だな。
「それで構いません。現在、閉鎖空間は我々の感覚ではまるで拡大してはいないのです。拡大を続けていると分かったのは長門さんをここにお招きした、三日前」
拡大していないのにしてるってどういう事だよ?
「つまりですね」
古泉は手近な木の枝を使って植え込みにグラフを書き始めた。
「二次関数……キョン君も授業で放物線を描くグラフくらいは見た事が有りますよね?」
まぁな。あれだろ? 横線に対して直線じゃない奴だろ? ぐわっ、って上に伸びてく奴だろ? ぐわっ、って。
「はい。『Y=AX8+B (Y>1)』と考えてください。X軸が時間、Y軸がこの空間の体積。AとBは正の定数です。少々細かくなりますので具体的な数字は置換させて頂きました。この関数の特徴としましてはX=1を越えた後で一気にY正方向へと伸びていきます」
「それがどうした?」
「この、X=1が今回のタイムリミットになる訳です。これ以降、どれだけ涼宮さんにアプローチをした所で、改変能力が涼宮さんの手を離れ暴走してしまっているので意味は無いのではないか。
というのが機関と情報統合思念体の共通認識です」
367Starry Sentimental Venus:2009/07/07(火) 23:59:41.56 ID:YuXieAA+0
……って事は……えっと。タイムリミットが七月八日の午前零時零分きっかりじゃない、って……そういう事かよ、古泉?
「察しが早くて助かります。……長門さん、具体的な時間を彼に教えて頂けますか?」
「試算の結果、タイムリミットは七日の二十一時三十二分十七秒。プラスマイナスの誤差は1,51秒以内」
「と、こういう事なんですよ」
それまでに何とかしないといけないんだな。
「ええ。原因が分からない現在、対処のしようが無い……というのは先日申し上げた通りです」
古泉の言葉を裏付けるように、結構長々と会話をしていた筈なのだが一向に神人とやらが出てくる気配は無い。無音。サイレント。大声で叫んだら山彦が返ってきそうだ。
「唯一つ言えるのは、涼宮さんは苛立ちを抱えているのではないという事ですね。もしその様な精神状態であるのならば僕らが感知しない訳はありませんし、また、神人が発生するでしょうから」
長門を見る。何を考えているのか分からないが、やはり茫洋とした眼で何も無い空間の一点を見つめていた。猫か、お前は。怖いから止めなさい。
「しかし、涼宮さんは現実に世界を作り変えようとしている以上、何かを抱え込んでいると見るのが妥当でしょう。僕にはそれが何なのかは分かりません……が」
超能力者がウインクする。顔近いぞ、お前。
「貴方は少なくとも糸口を掴んだようです」
「さてね……頭の中で超展開を繰り広げる他称神様の思考回路なんか、俺にはちっとも読めんよ」
言いながらも、俺には一つの確信が有った訳だが。秘すれば華。もう少し俺の中で確信が持てるまでは黙っておくとしよう。
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:01:24.94 ID:nrDZcIXv0
長編は携帯の方が読みやすいんだよな、おれ。
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:02:05.84 ID:nrDZcIXv0
つまり、今、すごく、読み飛ばしえん
370 ◆.vuYn4TIKs :2009/07/08(水) 00:02:43.12 ID:muEhWd+B0
七月三日、月曜日。世界改変まであと四日。古文と科学と世界史のテストをどうにかこうにか相手にし終えた俺は、頭の片隅でこれからどうすっかなー、などと適当に考えていた。
後ろで早々に帰り支度をしているハルヒ。お前の事で俺は頭を悩ませているんだが? 自覚してるか? してる訳ぁ無ぇよなぁ。溜息。
ああ、ここ三日で幸せが両手からだだ漏れしちまってる気がするよ。
「今日は団活動は無し! その代わり、あんたは絶対に赤点を回避しなさい? 夏休み中に補習なんて手間でしか無いんだから!」
なら、変な閉鎖空間を産み出して世界を人知れず危機に陥れるのをどうか止めて頂きたい。いや、マジで。
今回のテストで赤点を取ったら集中出来なかったって事で……あれ? どこに届け出を出せば良いんだ、コレ?
世界の終焉と戦ってました。だから点数に色を付けて下さい、とか岡部に言っても無理だろうなぁ。いや、赤い色なら望まずとも付けて貰えるかも知れんが。
ああ、これじゃ幾ら世界が救われてもまるで俺が救われない。くそっ、忌々しい。
「なんだ? また、夏休みを遊び尽くすつもりか?」
「当然じゃない。三年になったら受験勉強でそんな事言ってられないでしょ?」
ハイ、受験生真っ盛りの朝比奈さんの事は完全に無視である。本当にハルヒの頭の中は自分中心にしか回ってないらしい。いっそ清々しいね。
「分かったらしっかり勉強しときなさい? 一夜漬けでも何でも良いわ。とにかく赤点さえ回避すれば当面は問題無いのよ。そんじゃ、おーばー!」
「……なら、変なイベントを無意識に企画すんじゃねぇっつの」
教室から走り去っていくハルヒの後ろ姿はいつも通りで、正直アレが世界の滅亡を企む背中だとは俺にはとても思えん。だが、長門と古泉が共謀して嘘を吐いているとも思えない訳で。
しかも実際にアイツが創り出した、閉鎖空間を見せ付けられちまったしなぁ。
さて、どうするか。決まっている。俺も早々に帰って試験勉強をせねばならんのだ。取り敢えずは世界の改変云々よりも手近の平穏、ってね。全く、学力社会なんてモノを作り出した先人が憎い。
俺達が何の手も打てずに世界が変革しちまったら、間違い無く学力至上主義者達の責任である。今決めた。異論は言わせん。
とか何とか考えていると、胸ポケットに入れた侭だったケータイが震えた。うおっ? 誰だ? 何だ?
また、どーせ迷惑メールの類だろうと画面を見る。結論から言うとそれは確かに見る人が見れば迷惑メールに違いない意味不明の代物だった。
「from」に続いているアドレスがドメインも何も無く「future」である。ちょいとSPAMメールにしちゃ夢に溢れ過ぎちゃいないか? どこの業者が未来からメールを送ってくるってんだよ?
ドクか? ドクなのかい? 俺はマーフィーじゃないし、過去に取り残されたりも今年はまだ味わっちゃいないぜ?
……バックトゥザフューチャーは大好物だ。2のラストとかな。
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:02:55.52 ID:nrDZcIXv0
>>358
  イ`ヘ
 /: :| ヽ
/ : :/  ヽ ___   _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
      ( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ  /
  マ  r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
      //: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
  ジ  {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
     〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
  で / r:oヽ`    /.:oヽヽ: :|: | :|
     { {o:::::::}     {:::::0 }/: :|N
  っ  | ヾ:::ソ     ヾ:::ソ /|: : |
 !? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/   `、 ::::::::::: /: i }  >
::∧: : :|: |J   \   /   /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
   ヽ: |::|\     ̄/ /|  |: : :|: |
372Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 00:04:45.62 ID:muEhWd+B0
七月三日午後四時、駅前の喫茶店○×。

タイトルは無題で本文はこれだけ。無味乾燥にも程が有る。
事務的を通り越して嫌々やらされてるんじゃないかとも邪推するが、色々と禁則事項も多いあの人の事だからな。
このメールも規定の内容をそのままなぞっただけなのかも知れないし、それを非難するのは酷と言えるだろう。
しかし、タイミングがばっちりだ。俺が行動に迷っちまった時を見越しているんじゃないかと思えるほどの適切さ。
未来人は時間に煩い。だから時節は外さない、ってか?
……朝比奈さん(小)はアドレス帳に登録してある以上……俺を呼び出したのはあの人だろう、きっと。こんなお茶目なアドレスを使いそうな人は……ちょいと他には心当たりが無い。
彼女に会うのも久しぶりだ。
溢れ出る特盛への期待を膨らませちまったのは……思春期なんだ。仕方ないよな? ああ、どうか大目に見て貰いたい。
朝比奈さん(大)の成熟した色香は、ちょっとした劇物だと考える次第。

「……ふざけんな」
開口一番この台詞が飛び出す俺は我ながら漢だと思う。ああ、三時間分のドキドキを返せ。今すぐ返せ。利子付けて返せ。
「……座ったらどうだ?」
ソイツは悪びれもせずにコーヒーに口を付けた。ああ、確かに「future」だ。未来人だよ。だが……俺としちゃ断固としてこの展開を認める訳にはいかない。
「チェンジ」
悔しいから小さく口にしてやる。くそ、未来人デリバリーサービスの電話番号を知らなかったのが今ほど口惜しく思った事は無い。
「えっと……藤原、だったな」
藤原。下の名前は知らない上に恐らくはそれすら偽名。佐々木の側の未来人。
俺を呼び出したのはソイツだった。終始機嫌が悪そうに、居心地悪そうにしている男。「Out of Place Artifact」、オーパーツみたいにどこに居ても場違いな印象を受ける少年。
373Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 00:08:04.11 ID:muEhWd+B0
「呼び方は何でも良い。もとより、そんな物に意味は無い。只の識別記号だ」
面倒臭そうにそう呟く。いや、コイツの場合はその表情が、口振りがデフォルトだったなと記憶を掘り起こす。
「何の用だよ?」
少年の口調に釣られて少し喧嘩腰になっちまうが、まぁ構うものか。コイツは未遂とは言え朝比奈さん誘拐犯であり、そして朝比奈さん(大)の名を騙って俺をのこのことこんな場所に誘い出した張本人だ。
騙った事実は無い? それはスルーだ。事実は違えども誤解させ期待させた時点で十分に罪である。
俺のワクワクを見事に瓦解させたこの罪に対して何の罰も無いなんてのは天が許してもこの俺が許さないぜ、いや割りとマジで。
「何の用か? ふん、そんな事も分からないのか、現地人?」
決めた、コイツ今日から俺の敵だ。一々口調と発言内容が癇に障る。
「禅問答をする気は無い。俺はこれでも忙しい身なんだ。テストなんて未来人には関係無いのかも知れないけどな。この時間を生きる俺達みたいなのにとっちゃ結構な重大案件だ」
暗に「聞いてやるからさっさと言え」と皮肉ってやる。
だが、期末試験の点数いかんで俺の先三ヶ月の財布事情が決まるんだから、存外に嘘は言ってない。ごく個人的には世界と天秤に掛けれるレベルで重大だ。
「テスト……か。ふん。五日後以降が断絶している状態では意味の無い話だ」
分かってるさ、そんな事。だからと言って俺に何をやれって言うんだ。何が出来るって言うんだ。いや、それを伝えに来たのだろうが。
だがしかし、お前は俺達SOS団の敵じゃなかったか?
「敵か味方か。そんな二元論で世界を計るのは哀れで、滑稽だな、現地人。単純な思考回路しか持っていないのは進化の途中故(ユエ)か? こんな連中がこの先で僕達に繋がっているのかと思うと虫唾が走る」
そりゃ奇遇だな。俺もお前が何か言う度に頬の筋肉がぴくぴく動いちまうよ。
「今回の件に関してのみ言えば僕はそちら側だ。どちら側か……ふん、そんなものにさしたる意味は無いがな」
ああ、そうかい。だが、ちょっと待て。
「何だ?」
「お前は朝比奈さんとは別の未来から来ているんだよな」
「禁則事項だ」
言いながらも眼は「そうだ」と語っていた。それを受けて俺は話を続ける。
「だったら、俺は勘繰らざるを得ない。ここでお前の助言を受けたとして、その先に朝比奈さんの未来が繋がっていない可能性ってのを」
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:09:17.01 ID:nrDZcIXv0
あと40レスくらいかな?
375Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 00:10:36.84 ID:muEhWd+B0
注文したコーヒーを口に含みつつ、藤原の表情を注意深く観察する。ぼろを出すような奴だと軽視している訳では無いが、しかし、もしもそういった何かを見出す事が出来たら儲け物だと思ったからだ。
果たして、藤原は表情を変える事は無かった。ただ、ムスッとした顔のままで言を紡ぐ。
「注意深い点だけは褒めてやっても良い。腐っても鍵、と言った所か。安心しろ。分岐点は未だ先に有る」
「そう言われて俺が『はい、そうですか』と信じると思うか?」
「信じようが信じまいが好きにしろ。元よりそんな事に興味は無い。僕は与えられた仕事を果たすだけだ」
「使いっ走りか。哀れだな、未来人。俺でよければ同情してやっても良い」
同時のタイミングでコーヒーを飲み、そしてカップ越しに視線が交錯する。覗い、覗われる。まるで将棋を指しているような緊張感が俺達の間に走った気がした。
「唯一つ言っておく事が有るとすれば」
カツリとカップがソーサーを叩く。王手飛車取り、会心の一手を放った時のような音が店内に響く。
「僕がお前に接触する事をあちら側が良く思わない場合、なんらかの妨害が有ってしかるべきだろうという事だ。それが無いのは、つまりあちら側にとってもこの接触が既定事項なのだろう。僕はそう考えている」
一理有る。だが、そんな話で煙に巻けると思って貰っちゃ困るぜ、未来人。
「なるほどな……だが、お前らが朝比奈さん達を妨害してこの場に乱入させないようにしているって可能性は捨て切れないだろ?」
「可能性だけは無限大だ。だからこそ、複数の未来が存在する」
へぇ、言うじゃないか。既定事項ってので可能性を束縛するのが趣味のくせに、言うに事欠いて「可能性は無限大」と来るかい。笑わせる。
良いね。面白くない事も無いぜ、未来人。一流の道化の才能が有るな。俺が保証してやる。
「こちら側があちら側を牽制しているのかどうか、そんな事は僕には聞かされていない。知らない以上は答えられない。それが結論だ」
「口を割るつもりは無い、ってか」
「末端に行動以上の作戦内容を知らせる組織は愚かだと言っている。駒は何も知る必要は無い。自分に与えられる命令の先に自分達の未来が有る事さえ確約されていれば、それで十分だ」
自分の事を駒と言い切るか。益々持って哀れだな、未来人。
「矛盾するね」
「何?」
藤原が眉を顰める。カップを口元に持っていく手が中空で停止した。
376Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 00:14:40.35 ID:muEhWd+B0
「お前は『分岐点は未だ先に有る』と言った。つまり、何らかを知らされているって事だ。違うか?」
「……禁則事項だ」
また「禁則事項」かよ。まぁ、いい。話を続けさせて貰う。
「話は聞く。だが、信じる信じないはそれこそ勝手にさせて貰う。お前の話には信じられない点が少しばかり見受けられるからな」
「好きにすると良い」
ああ、そうさせて貰うさ。
「……先に言っておくぞ。俺は未来がどうなるとかは正直知ったこっちゃねぇ」
すいません、朝比奈さん。でも、俺は未来に生きている訳じゃないんです。
「未来ってのは今のその先に有るモノだからな。お前や朝比奈さんにとっちゃ複数有る内の『過去の一ページ』かも知れんが、俺にとっちゃ今が唯一の……お前達の言う所の『時間軸』なんだ」
俺達が生きている今。その先に有るモノを未来人は取り合っている。それは知っているさ。でも。
未来人がそんな事の為に『過去』に干渉してこようと何だろうと、今を生きる俺達には、それこそ関係の無い話なんだ。未来がどうなろうと、そこに生きているのは俺達ではない以上。
「だから、俺はお前らの思惑には乗らない。俺は俺が考えて俺が選んだ選択肢をお前らの未来とは関係無しに生きる」
それは今を生きる俺達の矜持。「今」は「今」を生きる俺達のものだという表明。
「お前や朝比奈さんが何を言おうが何をしようが、それは選択肢の提案でしかない。選ぶのは俺達……いや、俺だ」

World is mine. I can live only now.
だからこそ。

「どんな話を持ってきたのかは知らないが。話せよ。それを聞いて、判断するのはお前じゃない。未来じゃない」
そう。まるで、このテーブルに置かれたコーヒーの様に。飲み干すかどうかは俺次第だ。
「理解しろよ。選択するのは『今を生きる人間』だ」
未来人提供舞台装置。踊るのは俺達。今、ここに生きている俺達。
「今」はつまり、「俺達自身」だ。
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:16:15.97 ID:nrDZcIXv0
長いやつは読みいってしまうと支援を忘れるから困る
378Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 00:17:53.49 ID:muEhWd+B0
「因果という言葉が有る。原因が有るから結果が存在するという、元を糺(タダ)せば宗教用語だ」
未来人は語る。
「これはつまり、原因から結果を推察出来るという意味でも有る。事実、歴史を学ぶのは『温故知新』の精神から来る」
故(フル)きを温(タズ)ね新しきを知る。未来人が言うと少しばかり説得力の有る言葉には違いなかった。
「僕達は未来について話す事は出来ない。その様な発言は未来を変化させかねないからだ。だが、それは『この時代の人間が知り得ない情報を提供してはならない』というのとは少しばかり隔たりがある」
俺達と変わらない姿で、まるで俺達と変わらずにコーヒーを嗜んではいても。
「話しても良い未来という例外が存在する。この時間軸から続かない未来。端的に言ってしまえば、五日後までにあの女の世界改変を止められなかった場合に始まる新しい世界の事だ」
それでも、ソイツは未来からやってきた。
「未来でありながら未来ではない。この先にこそ有れ決して続いてはいない。だからそれについて話しても禁則には触れない。どうやってその世界を知る事が出来たのかは禁則に該当するが」
コイツはコイツで自分の未来を守る為に動いているのは知っている。
「先ほど僕は原因から結果を推察する事が出来ると話した。覚えているか?」
「ああ」
「逆もまた正だ。結果から原因を推察する事は決して不可能ではない。改変後の世界がどんなものなのか分かれば、改変に至る理由も見えてくるのは道理」
俺達の今はどんな未来に繋がっているのか、俺には知る由も無い。
分からないからこそ、手探りで進んでいけるんだろう。
「改変後の世界には、未来人、超能力者、宇宙人、及びその類が一切存在していない。僕からの話はそれだけだ、現地人」
未来人にとって未来は未だ「今」で在り続けているのだろうか、なんて不毛な事を考えた。
先が見えている世界なんて、俺には生きていけそうに無いから。

その夜、俺は試験勉強をやりながら(実際は机の上に教科書を広げていただけだったが)ハルヒの事を考えた。
379Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 00:23:59.39 ID:muEhWd+B0
定期試験の終了日は六日。世界の終焉は七日。
七夕。世界改変。改変後の世界には、未来人、超能力者、宇宙人、及びその類が一切存在していない。
不思議の存在しない世界を望んだ少女。
そうか……そういう事かよ。
ハルヒ。
お前は。
望んだんだな。
望まない事を。
望みが。
叶わない世界を。
それは成長?
それは諦め?
違うだろ、団長サマ。
お前はそんな簡単に諦めちまえる人間じゃないだろ。
宇宙人がいない世界。未来人がいない世界。超能力者がいない世界。
この世に何の不思議も無い世界。
なぜ、望んだ?
叶わないことを知ったから?
追い続ける事に疲れたから?
なぁ、ハルヒ。
お前が信じられないってんなら、さ。
俺が、信じさせてやるよ。
俺達が、信じさせてやる。

七月四日。定期試験二日目終了。
ハルヒを除くSOS団は昨日藤原と会談した喫茶店に集まっていた。
「……って訳だ」
俺の話を聞いて黙り込む朝比奈さんと古泉。長門は常に沈黙をしている様な奴だから特に変化は無いな。
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:24:15.88 ID:6rL4BE9HO
いかん読みいってた。
っ四円
381Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 00:27:27.28 ID:muEhWd+B0
「世界改変が行なわれる理由はなんとなくでは有りますが理解したつもりです」
古泉の言葉を朝比奈さんが次ぐ。
「つまり、涼宮さんが未来人、宇宙人、超能力者その他を疑問視してしまった事が原因なんですね?」
俺はストローで残ったアイスコーヒーを音を立てて吸い込むと、その言葉に頷いた。
「恐らくは。なぜ七夕のタイミングなのかは未だ良く分かりませんが、藤原の言葉を鵜呑みにすると、そうとしか考えられません」
藤原に関して二、三補足を加えつつ説明する。
「虚偽の情報を掴ませて自分達に都合の良い未来を選択させようとしている可能性は有りませんか、キョン君?」
ああ、俺もそれは考えたさ。
「だが、この情報を俺に与えた所でアイツ等の未来に繋がる、あるいは朝比奈さんの未来に繋がらない分岐点が発生するとはどうも考えにくいんだよな」
朝比奈さんがおずおずと手を挙げる。はい、発言どうぞ。
「私もそう思います。今回の件に関しては昨日の夜に初めて古泉君に聞いたのですけど……」
あ、結局自分達じゃどうしようも無くなって未来人まで巻き込んだか、超能力者。
「それに関して未来に問い合わせても返答が無いんです。通信を妨害されているとかは無い様なので、私達の勢力争いとは無関係なんだと思います」
そうですか。……長門、今の朝比奈さんの発言は真実か?
「朝比奈みくるのTPDDに何者かが介入している痕跡は今の所見られない」
「長門さんが言うならば、確かなのでしょうね」
……藤原の言っていた分岐点は未だ先、ってのは真実なのかも知れんが……まぁ、いい。今はそれよりも目先の危機だ。
「それで、えっと、キョン君? どうするんですか?」
朝比奈さんがストローでグラスを掻き回しながら聞いてくる。アイスキャラメルラテ、だったか。黄土色の液体の中を氷が踊る。
「はい、それなんですけど……要はハルヒに宇宙人と未来人と超能力者の実在を少しでも再び信じさせれば良いんじゃないかと思うんですよ」
俺の言葉にギョッとする古泉と朝比奈さん。いや、まぁ……気持ちは分かりますが。
382Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 00:33:26.62 ID:muEhWd+B0
「それは……ちょっと、リスクが高くないですか?」
「えっと、未来人を信じさせるっていうのは……実際に私達の様な未来人を涼宮さんに接触させるという事でしょうか……」
予想通りの反応に少し嬉しくなってしまう。残念ですが、俺だってそんな一歩間違えれば世界がバランスを失うような荒業はゴメンですよ、朝比奈さん。
「だったら、何を……?」
朝比奈さんが机に身を乗り出す。俺はテーブルに肘を突いて悪事を企む代官の様に笑って見せた。
「一緒に夢を、見せませんか、アイツに」

超七夕宴会部長の腕章は、今年だけ俺が貰って行くぜ? 悪いな、ハルヒ。

七月六日。本日をもってテスト終了。結果は聞くな。察しろ。
一つだけ言える事が有るなら、ベストは尽くした。以上だ。
さて、ハルヒはと言うと今日も授業終了と共にクラスを飛び出して行く。まるでロケットみたいなスピードだが、廊下は走るなよー? って、これは今更か。
何か私用でも有るのだろうか。……ふむぅ。
ま、何でもいいさ。俺も帰ってテスト終了をポテチでも摘みつつ祝う事にしますかね、と立ち上がった所で古泉から入電。最近、このタイミング多いぞ。誰か知らんが手抜きしてるんじゃないのか?
メール内容は至ってシンプルだった。
七夕に台風直撃。以上七文字。そっかそっか……って、なにぃ!?
……ちょ、おま……これって絶体絶命?

そんな訳で喫茶店にて今日も秘密会合。そわそわしてる朝比奈さんにいつも通りの長門。古泉は……あれ? そんなに憔悴してない?
「どうしますか? 一応、貴方に言われた通りの準備は済ませましたが」
台風は予想外でしたと、両掌を上に翳してお手上げ侍を気取る古泉。
「うーん……だが、八方塞がりって程でも無いよな?」
……いざとなれば長門に天候を操作して貰って……未来の生態系には申し訳無いが、こっちは世界が続くかどうかの瀬戸際だしな。ちょっとくらいは大目に見て貰えるだろう。
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:34:55.26 ID:nrDZcIXv0
これは読み応えあるぜ
384Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 00:38:32.64 ID:muEhWd+B0
「無理」
「ほえ?」
あ、この可愛い台詞は朝比奈さんな。俺の口から「ほえ」とか出ても気色悪いだけだろ? それとも、そういう需要が有ったりするか?
「この台風の進路は涼宮ハルヒの願望。わたしには干渉出来ない」
「七夕に暴風雨を望むなんざ……今回はあの馬鹿本気らしいな……」
本気で願いが叶わない七夕を力技で創りだす気……なのか。
「ああ、それでですか。台風の進路は今回どうもオカしいらしいんですが……涼宮さんが望まれた結果であれば説明は付きますね」
落ち着き払って言う古泉。だが、気象予報士の今後を心配なんかしてる場合じゃないだろ?
「雨は今回の計画の天敵ですよね……困りました……」
いや、朝比奈さん。困ってるお姿も麗しいのですが……出来ればそれだけじゃなくて、未来的な超絶アイテムとかはその可愛いピンクのポシェットから出て来ませんか? このままじゃ俺達のプランが……ん? おや?

台 風 直 撃 、だと?

「なぁ、明日の台風って完全完璧にこの街を通るのか?」
長門に問い掛ける。少女の口からは期待通りの言葉が出て来た。
「そう。中心は明日の二十時十二分四十秒に北高上を通過」
そっか……それなら……あるいは……いや……最初から……そのつもりで……なら、あの馬鹿は。
「古泉、明日は予定通り実行するぞ」
「了承しました」
「何も聞かないんだな?」
「何を考えられたのかは理解したつもりです。それに……言いましたよね、貴方は鬼札(ジョーカー)だと」
古泉はテーブルの隅に置かれている伝票を嫌味の無い仕草で手に取った。
「切り札を出した以上、我々に出来る事はそう無いんです。僕だけでなく機関員全員が貴方の手際に期待し、また、安堵しているんですよ、ジョーカー?」
そう言って伝票を人差し指と中指の間でヒラリとさせる。その仕草はまるでディーラー。債は投げられたとでも言いたげだな、カエサル。
「ええ。そんな気分です。未来は貴方に託しました、ブルータス」
「あ、それ知ってます。息子よ、お前もか、ですよね!」
朝比奈さんが楽しそうに言う。俺も、古泉も結構切羽詰った状況である事を理解していながらも笑っていた。
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:38:43.42 ID:EcFzmW3N0
これはSSVに恥じぬ出来かも。
でもアレだな、企画とか言いながら専用スレじゃないし、後日談は後日とか抜かすし、なんかアレすぎるだろ
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:54:15.98 ID:jtgwaWM/0
二時まで寝られぬ。
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 00:59:24.44 ID:EcFzmW3N0
計算的にはあと30前後くらいか?
388Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:00:19.26 ID:muEhWd+B0
世界の命運なんざ肩に背負ったつもりは、きっとここに居る誰一人持ってないんだろう。俺だって只、あの馬鹿を柄にも無く賢(サカ)しい事を考えてやがるもんだから、それに「らしくないだろ」って言ってやりたいだけなのさ。
そう。それだけ。だったら、何を怖がる必要が有る?
他称神様? ああ、ソイツは残念だったな。俺は無神論者なんだよ。
「ふふっ、キョン君は本当に涼宮さんを大切にしてるんですね」
止して下さい、朝比奈さん。そんなんじゃありませんから、マジで。
「ちょっと……妬けちゃうな」
「ん? 何か言いましたか?」
俺の問い掛けに何でも無いと首をテーブルと平行に振る少女。ああ、小動物っぽくて愛らしい。
少しばっかり赤みがかったそのエンジェリックスマイルに見とれていると、俺のシャツの袖が引っ張られた。振り向けば長門があのブラックホールの瞳でこちらを見つめている。
「明日の情報操作は任せて欲しい」
ああ、改めて言うまでも無くお前にも期待してるさ、SOS団の超万能選手。そっちは頼んだぜ、長門。

満場一致で話は決まり。明日は七月七日。
さぁ、SOS団主催、七夕祭りと洒落込もうか。
仕掛ける側も嵌められる側も、皆して楽しめる超常的なヤツを一つ、でっち上げるとしようぜ? なぁ?
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:02:22.37 ID:EcFzmW3N0
30行もどかしいなw
390Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:05:03.36 ID:muEhWd+B0
さて、七夕当日。あるいは世界改変までのカウントダウン最終日。
俺達は授業も終えて部室でそれぞれ短冊を相手に云々唸っていた。
とは言え、台風が今まさにその片足を校舎に乗っけているそんな中である。正直、短冊を書く手も鈍る……と思いきや。
意外や意外。ハルヒと俺を除く三名は楽しそうに(長門はよく分からんが)短冊へと向かっていた。
「今日は晴れそうに無いわね……」
窓際に立ってハルヒが呟く。そりゃそう思うのも無理は無い。
「台風直撃だそうだからな。仕方ないさ」
心にも無い事を呟く。窓は今にも吹き飛びそうな頼り無さで、叩き付けられる雨粒に必死で耐えていた。室内にデスメタルのドラムみたいに雨音が響く。
「はぁ……折角、鶴屋さんに頼んで笹も用意したって言うのに」
ハルヒが手元に飾ってある笹を揺らす。そこには既に書き終えた赤い短冊が三枚吊ってあった。言うまでも無く全てハルヒのものな。
「台風一過という言葉が有ります。夜には晴れるかも分かりませんし、取り敢えず吊るすだけ吊るしてみても良いかと考えますが」
俺の隣で優男が言う。まったく、コイツもどの口でもってそんな事を言いやがるのか。流石は機関の送り込んだ超能力少年、って所かね。嘘を吐くのはお手の物かい。
「それもそうね」
ハルヒはうんうんと頷きながら新しい短冊を手に取る。お前はまだ願い事をする気か。台風でなくともそんなに欲張ったら叶わないんじゃないのかと……いや、俺が不安に思う必要は無いな。
「台風もなぁ……何もこんな日に来なくても良いんだけどな。空気読めないヤツだ、全く」
「本当ですよね。あ、でも、台風の日ってなんだかワクワクしません?」
ピンクの短冊をヒラヒラと揺らしながら朝比奈さんが言う。いえ、貴女が居るだけで俺なんかはワクワクよりも和んでしまいますよ。ええ。
「でも、やっぱり台風よりも七夕の方が大事よね」
そう仏頂面で言うハルヒには同意出来ない事も無い。だが、この台風を呼び寄せた当人が何を言ってやがるんだと、ああ、ぶっちゃけてやりたいのをぐっと堪える。あ、視界の端で古泉が苦笑いしてやがる。
「そう言えば皆さん、台風が来るから生徒は早々に下校する旨の放送は聞きましたか?」
「聞いたけどね。でも、教師が職務怠慢で見回りに来ない以上、そんなのは無視よ無視」
そう言うと思ったよ。ああ、行動と言動が逐一分かり易い団長様で今回ばかりは本当に助かる。素直というか、単純というか。
391Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:10:08.60 ID:muEhWd+B0
「わたしは鶴屋さんと一緒に帰る事になっているんですよ。この風雨ですから」
「へぇ。あ、車ですか? 鶴屋さんなら迎えを呼んだりとかも有りそうな話ですね」
はい、と朝比奈さんは頷く。実際は機関の車が迎えに来ている筈だ。コレは古泉と長門も同様。つまり、この会話は仕込みである。朝比奈さんはその台本通りの台詞を、危惧していた淀みも無く口にする事に成功。
未来人少女が台詞を噛んだ時のフォローとして考えていた展開が無駄になったのは、別に惜しくも何とも無いさ。肩を竦める俺だけに見える様に、朝比奈さんが小さくガッツポーズを取った。ああ、そんな仕草も素敵です。
俺とハルヒだけがこの学校に取り残される。それが俺達の計画。その第一段階である。取り敢えずは序盤の山は越えたと考えて良いだろう。
「それにしても、よく振るわね、雨」
「台風だからな」
雨が降らない、風が吹かない方がオカしいさ。
「言われなくても分かってるわよ、それくらい」
そうかい。だが、この部屋に教師が来ないのはなぜか分かるか、ハルヒ?
俺は横目で長門を見やる。少女はじっと短冊を見ながら、今この瞬間にも情報操作をしている筈だ。まさに、縁の下の宇宙人。頼りになるなる、長門有希。
……「一家に一台、長門有希」の方がキャッチフレーズっぽいな。
「皆! 雨が酷くなって帰れなくなる前に、ちゃっちゃと短冊を書き上げちゃうのよ!」
ハルヒの号令に伴って俺達はまた、短冊に向かってうんうんと唸り始めた。……俺の短冊、「平穏無事」にダメ出しをしたのはどこのどいつだよ。
つまらないから? ハイハイ、どうせ俺はつまらない男ですよーだ。

部室へと顔を出した鶴屋さんに誘われてノルマを消化した朝比奈さんが帰宅。ついで長門と古泉も部室を出て行き、今現在この室内には俺とハルヒしかいない。
計画通り、とか言ってニヤリとしてしまいたいが、実際はそうでもなく。
只、単純に俺が書いた短冊がまるで無双系ゲームの雑兵の様にハルヒに蹴散らされていただけだった。
書き損じの短冊で埋まったゴミ箱を見て「もののあはれ」を感じる俺は、案外風流の似合う男なのかも知れん。戯言だ。聞き流せよ?
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:11:44.81 ID:kj2lspNz0
あんたのキョンは好きだわ。
でも眠いんだ。
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:13:28.69 ID:7Fn1sNFCO
超支援
徹夜も覚悟するか
394Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:14:19.32 ID:muEhWd+B0
「キョン、あんたどんだけ待てばちゃんとした短冊を提出出来るのよ!?」
俺の書き上げた短冊を千切っては(ゴミ箱に)投げ千切っては(ゴミ箱に)投げした奴の口から出た台詞がコレである。おい、ハルヒ。自業自得、って言葉を知ってるか?
「知らないわよ! 大体、アンタがせせこましい事ばっか短冊に書くから悪いんじゃない! 挙句の果てに『平穏無事』!? 不思議を追い求めるSOS団の心に真っ向から反逆するなんて……アンタもしかしてどっかのスパイ!?」
「阿呆か」
古泉曰く。この短冊に書いた願い事は有り余るハルヒパゥワーによって十六年後、あるいは二十五年後に実現しない事も無いかも知れず。
そんな事を言われてしまえば下手な事は書けないし、かと言って何の欲望も抱いていないような解脱しきった坊さんでは俺は無い。所詮、一介の高校生だ。
庭付き一戸建ては去年書いたし、今年も被ってはいけないだろう。俺が迷うのもむべなるかな。
そんなこんなで俺がノルマの二つの願い事を書き終えた時には既に午後六時半を過ぎていた。
「……つまんない願い事ね」
ようやく、渋々とオーケーを出したハルヒが次いだ二の句がコレ。ほっといてくれ。叶っちまうかもしれないって前提で書くとなると中々難しいモンなんだよ。
流行のゲーム機なり音響機器なりは十六年もすれば既にヴィンテージだし、かと言ってここで下手に結婚願望なんぞを書いた所為で、三十過ぎまでどう足掻いても結婚出来ないとかそんなのは勘弁だ。
未来の選択肢をこんな下らないイベントで奪っちまう趣味は俺には無いんだよ。
俺はハルヒの手から緑の短冊を二つ受け取ると、それを速やかに笹に吊るした。チラリと桃色の短冊に目が行ってしまうのは……男の性みたいなモンだと思おう。
……朝比奈さん、「早く大人になりたい」って教育番組みたいです。
「良いのよ、可愛いから!」
そういうモンかい。ああ、そうかい。

さて、部室を出て下駄箱へと歩を進めた俺とハルヒを待っていたのは、これでもかと言う程の土砂降りだった。この中を帰るのは……勇気と蛮勇を取り違えるなよ、小僧!
「……帰れないわね」
「帰れない訳じゃないが、強行軍だな」
傘を差せばそれが簡易のパラボラアンテナになる事請け合いの暴風雨。朝比奈さんとか、冗談抜きに飛ばされそうだ。それはそれで愛らしいだろうか。ちょっと見てみたい。
「キョン、突貫!」
おうよ! 突き抜けろ、青春! ……って、違うだろ。
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:16:33.02 ID:kj2lspNz0
突き抜けるとこ間違うなよ? 少年。
396Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:18:19.37 ID:muEhWd+B0
「ざけんな」
「意気地が無いわね」
「なら、お前が突貫してみろ」
「嫌よ!」
……人にされて嫌な事は人にしてはいけません、って幼稚園辺りで習わなかったか、ハルヒさんや?
「しょうがないわね。雨が弱くなるまで部室で待ちましょう」
全面的に賛成だ。幸いにもと言うべきだろう、校舎に人は残っていないみたいだしな。
「……宿直の教師も帰っちゃったのかしら。珍しいわね」
「ま、所詮公立の教師なんざサラリーマンだしな。給料以上の働きを求めるだけ酷だろ」
実際は某宇宙人の暗示による事などおくびにも出さずに俺は言った。お、今ならハリウッドから誘いが来てもおかしくないんじゃないか?

「台風ね」
「台風だな」
「暇ね」
「ねぇ……キョン?」
「なんだよ?」
「宇宙人って本当に居るのかな?」
「何言ってんだ、お前」
蒸し暑くて頭沸いたか? らしくないぞ?
「らしくない……か。そうね……そうかも」
短冊が疎らに吊るされた笹を横目で見て、涼宮ハルヒは唐突に語り出した。
397Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:20:13.56 ID:muEhWd+B0
「乙姫と彦星ってさ」
少しだけ言いよどむハルヒ。その姿に既視感を覚える。頭の片隅で踏切がカンカンと甲高い音を立てる幻聴。
ああ、俺はこのシチュエーションを知っている。去年の五月だったか。
自分がどれだけちっぽけなのかを、俺に淡々と喋って聞かせたあの時の……そう、あのハルヒが綺麗に重なった。
「実在するとしたら宇宙人よね?」
「神様じゃなくて、か?」
「神様よりも宇宙人の方がまだ居そうでしょ?」
どちらも居る訳は無いとか俺の持論はさて置くとして。そうだな……。
「どちらかと言うとまだ宇宙人の方が有りかも知れん。」
「アンタでもそう思う!? ……でも」
でも? なんだ、続きが有るのか?
「でも、宇宙人なんて結局の所、居やしないのよね……」
「はァ?」
「……馬鹿面」
すまん。俺の聞き間違いだと思うんだが……ハルヒお前、今なんっつった?
「宇宙人なんて実在しない」
……聞き間違いじゃ、なかったみたいだな。
「なんでそんなに驚いた顔すんのよ」
お前がそんな事を言い出すのが不思議だったんだよ。俺の身になって考えてもみろ。日本酒職人が「下戸です」って言ったら普通に驚くだろ。そんな感じだ。察しろ。
「……あんた、あたしを馬鹿にしてない?」
「まぁな」
「否定しないって事は覚悟完了って意味なのかしら?」
ハルヒが握り拳を作ってこちらに見える様に振り翳す。その姿を見て俺は溜息を吐いた。
「……俺は……俺は、ずっとお前が羨ましかったんだよ」
「え?」
「ハルヒ、窓見てみ。今なら馬鹿面が映る筈だ」
やり返した満足感に笑ったら、額にスリッパが飛んできた。どこから出したんだよ、コレ。
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:20:18.44 ID:7Fn1sNFCO
wktk
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:21:50.91 ID:kj2lspNz0
ここが男の見せ所だ、キョン!
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:22:15.97 ID:7Fn1sNFCO
支援
401Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:23:06.69 ID:muEhWd+B0
「で? 何が羨ましいのよ?」
椅子に座って腕を組み、詰問口調はコイツのデフォなのだろうか。態度がデカいのは生まれつき? 実るほど、頭を垂れる稲穂かな、って良い日本語だろ。
「うーん、なんて言えば良いのか」
……ちょいと俺の中でも整理が付いていないんで聞きづらいとは思うんだが。
「宇宙人、未来人、超能力者……俺は残念ながら子供の頃からそんなモン信じちゃいなかった擦れたガキだったけどさ」
「うん」
「でも、居たら面白いだろうな、ぐらいは夢想しなくもなかったんだよ」
「……つまり、あたしがガキ以下だって言いたいワケ?」
スリッパ二射目が即座に装填される。待て待て。どうして、そうヒネタ受け取り方しかしないんだよ、お前は。
「言っただろ、羨ましかったって」
「だから、何が?」
「俺も、信じてみたかったんだよ。その、お前が言う所の不思議とやらをさ」
「……よく分かんない」
少女が首を捻る。だろうな。お前と俺じゃ多分物を見るレンズの規格自体が違う。勿論、俺とお前に限った話じゃない。誰だって、たまに似通っちゃいるが同一の視点を持っている人間なんざ居やしないだろう。
そんくらいは十六年ほど生きてきて理解したつもりだ。だからこそ、シンパシーを大切に感じる事も。
「お前みたくクソ真面目に、この世の不思議を探せる性格に産まれついていたら……少なくとも諦念なんかは抱かなくても済んだんじゃないか、ってな。そう思う訳だ」
「……要するにツマンナイの?」
「最近はそうでもないけどさ」
だが、お前のそれは砂の下に必死にロマンを追い求める考古学者みたいで、正直嫉妬の対象だ。
「アンタがあたしに嫉妬……」
そうだよ。だから、その涼宮ハルヒが宇宙人の存在を疑問視し始めれば、俺の調子も狂う。
「なんで、あたしの変調がアンタに関係有るのよ?」
太陽の女神様が岩戸に隠れちまった時、他の神様は皆大慌てだったそうだ。
「これ以上は聞くな」
「……っっ!?」
その顔を分かり易く赤く染めて……俺も臭い事を言っちまったと思ってるから引き分けって事にしておかないかと言い出す前にまたスリッパが飛んできた。鼻頭が痛い。
「んで? 何がどうしたらこの期に及んでお前が宇宙人を否定する様な事態になるんだ?」
スリッパを顔にくっ付けたまま、そんな疑問を投げかける俺はさぞかし滑稽だっただろうよ。ほっとけ。
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:24:37.13 ID:kj2lspNz0
これはやばいぜ。
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:24:51.96 ID:dt8gqoUc0
これはいい
404Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:25:00.72 ID:muEhWd+B0
「……今日は何月何日?」
「七月七日」
「七夕よ」
「さっきまで短冊に強制されて願い事書いてたんだ。言われんでも分かる」
「アンタ、また下らない願い事してたわね」
うるせー。アレでも俺的には石橋を叩いて叩いて叩き壊す慎重さと大胆さを併せ持って書いた渾身の内容なんだよ。
「でもね。あたしはキョンとは違うわ」
「はいはい、そうですか」
「あたしは真面目に考えて願い事を書いたのよ!」
「……あれ、マジな願い事なのか?」
思い返す。日本沈没とか、日本以外全部沈没とか、両方が同時に叶ってしまったら人類は水棲生物になる以外生き残る道が無いんだけどな……。
海底都市、ってのも浪漫か。だが、半世紀は気が早いね。
「あったり前じゃないっ!」
「……いや、今更何も言わねぇけど」
「だから、叶って貰わないと困るのよ」
一つだって叶って貰っちゃ困りまくる様な短冊吊るしてるヤツの言う台詞では無い、絶対に。こんなんが神様だってんだから、俺がそれを頑なに信じない気持ちも察してくれ、誰かさん。
「なんか言った?」
いーえ、なんでも。下手な事を言ってスリッパのおかわりを貰うのは丁重にお断りさせて貰うとするさ。ソイツは一足で十分だ。
「十六年後でも二十五年後でも、この際往復掛かって三十二年後でもまぁ、大目に見ようじゃない。でも、叶って貰わなきゃ困る事ばかり書いたの」
ばかり、って……笹に吊るしてあるの四つじゃねぇか。
「この笹だけじゃ勿論、無いわよ。商店街、大型デパートその他諸々。二十は吊るし上げたわね」
なるほど、最近テスト終了と同時にクラスを飛び出して行ったのにはそんな裏事情が有った訳だ。納得。それにしたって随分と強欲じゃぁないかい? ……聞いてねー。
405Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:26:00.85 ID:muEhWd+B0
「だってのに、その肝心の織姫と彦星が居なかったら、あたしの願いはいつまで経っても叶わない!」
ダン、と机が叩かれる。おい、お前の拳は鉛か何かで出来てるのか? かなり良い音がしたぞ、今。
ハルヒが今にも泣きそうな……涙を必死に堪える子供のような横顔を見せる。モンだから、俺は得心した。
「それで神様よりは宇宙人の方が実在するかも知れんって話に繋がってくる訳か。だが、そもそも宇宙人が存在していなかったら……」
そっか。そういう事、ね。
ようやく理解したよ。コイツが何を思い、何を望み、なぜに諦めたのか。
今回の事件の真相は、こんな単純な子供染みた理由だったって、ああ、俺達らしいオチだぜ、全く。
……やれやれ。

愛すべき馬鹿、ってのはコイツみたいなヤツを言うんだ、きっと。
夢を忘れそうになって、短冊に吊って必死に空へ送り出したSOS。星に届いたかどうかは知らないさ。でも、星に届かなくても。
俺達には、ちゃんと届いたぞ。

だから……後は、任せとけ。
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:26:16.73 ID:6rL4BE9HO
SSVだとか情操だとかよく気づくな
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:27:47.09 ID:7Fn1sNFCO
キョン頑張れ!
作者も頑張れ!
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:28:06.36 ID:6rL4BE9HO
俺は全く気づかなかったぜ☆
409Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:28:07.64 ID:muEhWd+B0
「ハルヒ」
出来る限り気に障らないような声を作って話しかける。
「何よ」
「お前、柄にも無く不安なのか?」
「……叶わなかったら本気で困るだけよ」
「そうかい」
「にも関わらず、宇宙人実在の証拠は全然見つけられない!! この一年半ちょっと、皆で力を合わせて一生懸命探したのに!!」
そんな意図が有った訳だ、このSOS団の今までには……って、ちょいと物言いが有る。
「野球大会とかプールとかは関係無いだろ」
「大有りよ。たまに息抜きする方が能率は上がる事くらい理解しなさい」
「……今、その理由取って付けたよな、お前も」
と、ハルヒの右手に更なるスリッパが装填されている事に気付いて俺は追加で喋るのを寸での所で押し止める。剣呑、剣呑。
「織姫も彦星も居なかったら……叶わないじゃない……」
おい、俺のツッコミはまるで無視か。気弱に見せといて、その実、結構いつも通りか、涼宮ハルヒ?
「叶わないだけならまだ良いわよ? 自分の手で叶えてやるだけだもの」
ふむ。お前にしちゃ賢明な意見だな。星三つをやるにもやぶさかじゃない。
「でも……もしもその願い事が、受け取り手の居ない笹に吊るしたせいで絶対届かない所まで行っちゃってたら……あたしはどうすれば良いのよ!?」
常識的なのか夢見がちなのか、どちらか一つに統一しろ、馬鹿。
「……叶わなかったら……本当に困る……あたし……」
「あー……えっとな。唇噛んで落ち込んでる所、心底悪いとは思うんだが」
「何よ?」
だから、事有る毎にスリッパを構えるな。俺も身構えちまうだろ。
「日々是平穏を願う俺にとっては真に残念な事なんだが、宇宙人は実在するぞ?」
「ハァ? どこに? 証拠は?」
長門を持ってきてコレが宇宙人です、とか言っても面白いかも知れないと、出来もしない事を一瞬考えた。
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:30:05.63 ID:7Fn1sNFCO
ハルヒかわいいな
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:30:28.14 ID:kj2lspNz0
いいなあ、このキョンはいい。
412Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:30:30.92 ID:muEhWd+B0
頭を振ってその思考を吹き飛ばし、口を開く。
「ここに。地球人だって立派に宇宙人だろ」
「……馬鹿キョンに一瞬でも期待したあたしが愚かだったわ……」
だから最後まで話を聞かずに捨て置く癖を直せ、この阿呆。
「まだ、何か有るの?」
有るさ。取って置きの話が。唇を口内に引き込んで湿らせる。

さぁ、始めよう、企画発案俺。実行、SOS団超七夕祭り運営委員会。
開幕のベルは……この際だ。幻聴でも構わないだろ?
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:31:39.98 ID:6rL4BE9HO
なんだこのハルキョンは。
すげーカッコ可愛いじゃねーか。
414キョンさんの情操教育 ◆.vuYn4TIKs :2009/07/08(水) 01:32:37.34 ID:muEhWd+B0
「……あー、ある所に変な奴が居た。丁度、お前みたいな奴で、ソイツは宇宙人の存在を信じながらも、証拠を見付けられない事に苛立っていた訳だ、が」
「……それ、あたしを遠回しに馬鹿にしてない?」
良いから人の話は最後まで聞けって。
「ソイツとお前の違いはな、ココの出来だ」
トントンとこめかみを人差し指で叩く。少女の形相が一気に般若へと変わった。沸点低いぞ、ハルヒ。
「やっぱ馬鹿にしてんじゃない!」
「そうじゃねぇよ。ソイツはな……」
息を大きく吸い込む。ジメジメとした空気は、しかし笹の香りを纏わせて意外と爽快だった。ソイツを吐き出すと共に確信とも言える言葉を伝えてやる。
「数学者だったのさ」
「へ?」
「なモンだから俺達地球人の他に宇宙人が居る確率から、ソイツとコンタクトが取れる確率まで割り出しちまったんだな」
「そんなの分かるの?」
さぁな。俺にはその数式を理解するだけの脳味噌が足りてねぇから真偽は知らん。お前なら、もしかしたら分かるのかもな。
「……続けなさい」
「……なんだったかね。太陽みたいな恒星が発生する確率がどうとか、生命が発生するのに適した温度になる距離に惑星が存在する確率がこうとか」
「つまり、地球がどんだけレアな星なのか、って事ね」
うんうんと俺の言葉に頷くハルヒ。その顔は少しではあったが紅潮している。さっき泣いた蛙がもう笑ったとか言うつもりは無いが、その瞳にはトレードマークのキラキラ星が戻り始めている。良い兆候だ。
話に食い付いてきている。元々、コイツは宇宙に関して強い興味を抱いているからな。この機を逃しては役者失格だ。俺は畳み掛けるように続きを話す事にした。
「そんなトコさ。で、その星が存在している間に生命やら文明やらが発生する確率。プラス核戦争なんかで滅ばない確率。
でもって、地球人類が生存している同時期にソイツらが重なる確率なんかを掛け合わせたんだが」
「ふんふん」
「さて、その数学者はどんな答えを出したと思うよ?」
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:33:10.92 ID:7Fn1sNFCO
はじまるぞ!
何がはじまるんだ!
416キョンさんの情操教育 ◆.vuYn4TIKs :2009/07/08(水) 01:34:11.02 ID:muEhWd+B0
「……さっさと言え」
「痛い!」
スリッパを投げるな、この馬鹿!
「なら、勿体付けずに言いなさい」
「……解答は大分前に既出なんだけどな。気付かないか?」
「回りくどい!」
「甘い! ……ふふふ、逃げ回っていれば死にはしな、がふゥッ!?」
アゴにクリティカルヒット。こ……ここが戦場だったなら四回は死んでたな、俺。
「って、どっからどんだけスリッパを出してんだよ、テメェ! ポケットか!? 叩いたら叩いただけ物が溢れ出るデフレスパイラルへの救世主でも持っていやがるのか、お前!!」
「こんな事もあろうかと、って言えば大抵の物は用意出来る物なのよ! 最近の子は漫画も碌に読まないからそんな事も知らないのね! そら、もういっちょっ!!」
「止めろ、テメッ! だからスリッパは投げる物じゃなくて履く物だと言っているのが分からんのか、この阿呆団長!」
「だったらさっさと続きを言いなさいっ!」
ハルヒの眼に百Wの輝きが戻ってきている気がした。俺は迫り来るスリッパの一斉射撃を学生鞄で叩き落としながら叫ぶ。
「確率は零じゃない、ってな。割と有名な話なんだぜ!? お前が知らないのが不思議なくらいだ!!」
「論拠が見当たらないわよっ! ……なっ、キョンのくせに全弾回避っ!? 生意気だわっ!!」
「有るさ、証拠ならな! ハッ、そうそう当たる物ではないっ!」
「だから、それをさっさと言いなさいっつーの!!」
ハルヒが振りかぶって投げた亜音速の(ちょいと表現がオーバー過ぎるか)一撃は俺の反応速度を超えていた。鞄乱舞を掻い潜り、俺の眉間へと直撃。
「ちょ……直撃だとッ!?」
「出で来なければ……死なずに済んだのよ」
言いながら唇を触るカトル……違った、ハルヒ。オイ、どうでも良いが「勝利の後はいつもむなしい」とか言ってみてくれるか。
「じ……ジオン公国に栄光有れッ!」
爆発は撃たれてから時間差で起こるのを忠実に再現する。俺は死に台詞を残して椅子ごと後ろに倒れた。パイプが背中に当たった痛みで我に返る。ああ、何やってんだ、俺達。
子供みたいだ。いや、真実子供なんだ。それでいい。今はまだ。
今はまだ……それがいい。
417キョンさんの情操教育 ◆.vuYn4TIKs :2009/07/08(水) 01:36:06.30 ID:muEhWd+B0
「わたしはここにいる」
部室の天井を見ながらそう言った。

「は?」
「それが宇宙人が居る証拠さ」
「わたしは……ここにいる」
勘の良いコイツの事だ。これ以上の説明は無用だろう。
「分かったか、宇宙人は居るんだよ」
宇宙人の実在を求める方程式。その解は零じゃない。だって、もうこの星には地球人って言う名前の宇宙人が実在してる。
そうさ。俺達っていう前例が有る以上、少なくとも可能性は零じゃ、決して無いんだ。絶望は方程式を立てた時点で……夢を追い求めた時点で既に否定されてたのさ。

「でもってな?」
俺は椅子に座り直しながら続きを紡いだ。ああ、座る時に口から出る「どっこいしょ」に年を感じずにはいられない。……まだ青春真っ盛りの高校二年生だった筈なんだけどなぁ、俺。
「何よ。まだ何か有るワケ?」
「俺達がここにこうして生きている確率は奇跡の連続なのは分かって貰えたと思うんだが……ハルヒ、二度有る事は三度や四度じゃ済まないって知ってるか?」
それはもう、俺が毎回喫茶店の奢りを担う様に。奇跡は連鎖する。ぱよえーん。ぱよえーん。お邪魔ぷよを満載した赤玉はもう何十個と画面外で出番待ちしてるんだ。
「……知るか、馬鹿キョン!!」
そう唾を飛ばして叫びながらも、満足そうにハルヒは笑っていた。ああ、取り敢えず宇宙人の実在に関しては信じて貰えたと楽観的になっても良いかね。
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:37:59.77 ID:7Fn1sNFCO
予想GUYの展開だがw
419Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:39:38.87 ID:muEhWd+B0
「宇宙人は居なくも無い、って事は理解したわ」
そうかい。助かるね。これでお前の願い事は織姫と彦星に届くだろ。よし、万事解決……と、そんな都合の良い話は有る訳無い。
なんせ相手はハルヒだ。
「でも、居るかも知れない、よね。居るっていう確たる証拠では無いわ」
はいはい、そうですよ。俺もこんなんで誤魔化そうなんて……少しばっかりコレで今回の事件が終息してくれたらなとかは思わないでも無かったが。
そうはハルヒが卸さない、ってな。ま、お前の天邪鬼な反応なんざ予想の範囲内さ。どんだけ涼宮ハルヒって人間に付き合ってきたと思ってる?
信じたいけど、信じられない。だけど居たら良いなぁ、って高校二年生になっても子供みたいに思ってる。知ってるよ、そんなコトくらい。
「確かにな。……なぁ、もしもさ」
俺はそこら中に散らかっているスリッパを片付けながら呟く。
「もしも、未来人や超能力者が居たりしたら、宇宙人も居るんじゃないか、って思えないか?」
雨音に混じってハルヒの咽喉が鳴るのを聞きながら片付けを続ける。……どこからこんなにスリッパが出て来たんだろうな。
「あんた、未来人や超能力者を知ってるの!?」
朝比奈さんと古泉の事だとは……口が裂けても言えんよなぁ。溜息を一つ。やれやれ。そして、なんでこの馬鹿はそんなに嬉しそうに俺に詰め寄って来るんだよ。
気持ちは分からなくも無い所がまた、小憎らしい。
「知らなくも無いが、知ってるとも言い難い」
「どっちよ!?」
アヒル口でぶー垂れる少女。お前は子供か。あ、ナリはともかく中身はガキそのままだったな。
「……喧嘩は売る相手を選びなさい?」
「いや、折角部室のスリッパを回収した直後にそのスリッパを全弾発射って、ここはどんな賽の河原だ。お前は鬼か。鬼なのか」
一つ拾っては朝比奈さんの為。一つ拾っては長門の為。……いや、勘弁してくれよ。
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:42:14.78 ID:7Fn1sNFCO
情操教育はいい。とても良いものだ。
421Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:42:35.83 ID:muEhWd+B0
「なんっつーのか、説明しづらいんだよな。具体的にこういう奴だ、って言葉にする事が出来ん」
「だったら百聞は一見にしかずよ! 今すぐこの場に連れて来なさい!」
……こう言えばこう来るだろうな、とかは思っていたが。しかし、台風直撃中、ちょっとした隔離空間である所の校舎でもってこんな事を言われるとは思いたくなかった。もう少し常識を持ってくれ、頼む。
皆はこんな困った女の相手はしちゃダメだぞ? そんな物好きは俺達だけで十分だ。
「台風来てますよ、ハルヒさん」
「それが何? 未来人や超能力者に会う為ならタクシーでも何でも使ってやるわよ!」
……そのタクシー代はどっから出す気だ、テメェ。
「決まってるじゃない!」
ですよねー。ああ、皆まで言うな。俺が凹む。財布クンとか誰かが陰口を叩いている幻聴が聞こえてきそうだ。……古泉、領収書切ってお前の機関に支払いは回すからな。
「で? どこに居るのよ、その未来人に超能力者は!?」
ソワソワと、落ち着かない様子でハルヒが辺りを見回す。……いや、流石に今回はロッカーの中から誰かがこんにちはしてきたりはせんと思うが。……しないよな?
「よし。取り敢えず落ち着け、ハルヒ。ハウス」
「犬扱いとか……覚悟は「うがふゥッ!?」出来てるんでしょうね?」
……出来れば警戒を促す発言の後でスリッパは投げて頂きたい。俺にも心の余裕とか身構える時間とかガ○ダムネタを仕込む時間とかが必要なんだ。
「卑怯? 戦場で暢気に構えている方が悪いのよ」
いつから文芸部室は戦場になったのかを小一時間ほど議論したい。
「さっき」
うん。ふざけろ。
「で!? ああ、もう! どこに居るのよ、その未来人に超能力者は!!」
今頃、両者共に河原で七夕祭りの準備中です、ええ。この台風の中を機関の人間まで借り出して仕込みの真っ最中。言い出したのは俺だが、しかしご苦労様な事だよな、なんて言う訳にはいかないだろう、やはり。
であるならば。さて、台本通りに動くとしますかね。
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:44:28.70 ID:pXlxfyFn0
キョンさんの説教タイム!
423Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:45:14.99 ID:muEhWd+B0
「分かったよ。だが、この台風の中をソイツを訪ねるのはゴメンだね」
俺は鞄からケータイを取り出す。
「……何やってんのよ」
「見りゃ分かんだろ? メール打ってんだよ」
「誰に?」
「未来人」
嘘。実際は超能力者宛である。こちらは順調、っと。お、返信早いな。なになに……準備完了、か。ま、そっちは心配してないさ。なんせ、機関の全面バックアップに加えて長門まで居るんだからな。
「なんて返ってきたのよ?」
ハルヒが俺の背後からケータイを覗き込もうとしているのが気配と床に落ちている影の動きで分かった。俺はごく自然にケータイを尻ポケットに突っ込んで画面を見せない。ケータイは流石にプライバシーの塊だ。
「この台風で学校から出れてないらしい」
「ここの生徒なの!?」
途端に眼を輝かせるハルヒ。ああ、コイツ阿呆だ。知ってたけど、再確認。
「あたしとした事が抜かったわ……キョンにさえ見つかる様な間抜けな未来人に気付けなかったなんて……一生モノの不覚、末代までの恥だわ……」
いや、「orz」なポーズ取られても困るんだが。……あ、立ち直った。両手を天高く突き出して……何? エイドリアンとでも叫びたいのか、お前は?
「気落ちしていても仕方ないわ。って事で、早速突撃するわよ、キョン!」
「ちょいと待て、猪武者」
アクセルを全力で踏み抜いたスポーツカーも吃驚の加速で飛び出していくHARUHI360が俺の制止を聞く筈も無い。全力で壁に叩き付けられた扉は……そろそろ接続部が金属疲労で寿命だろうな。
今度、古泉にでも言って直させるか。
「……ところで、あの馬鹿はどこに未来人が居るのかも聞かずに飛び出して……ああ、馬鹿だもんな」
腕を組んで納得である。うんうん。仕方ない。アイツはちょいとばっかり可哀想な子なんだ。一年以上の付き合いだ。これでもかと知ってるさ。
「うーん、どんくらい待てば帰って「キョン! 一体校舎のどこにその未来人は生息してんのよ!?」きやがったよ。予想より幾分早いお帰りで何よりだ」
全力疾走をしたハルヒは肩を上下させている。うん、お前、猪年だろ。もしくは牡牛座だな?
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:45:26.13 ID:7Fn1sNFCO
楽しそうだな
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:48:05.39 ID:6rL4BE9HO
ガンダムwww
アニメキョンかwww
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:48:24.29 ID:7Fn1sNFCO
古泉たちにもまだ出番ありそうで安心した
427Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:48:56.31 ID:muEhWd+B0
「まぁ、落ち着け、ハルヒ。未来人もそんな勢いで詰め寄られたりしたら速攻で未来に帰る」
蝉取りじゃねぇんだから、と内心で自分の発言にツッコむ。咳をしても一人。
「落ち着ける訳ないじゃない! 大丈夫よ。帰る暇も隙も与えたりはしないわ! こう、後ろからガバッと羽交い絞めにしたり……キョン、クロロホルムとか科学準備室に置いてないかしら!?」
やめて? ねぇ、普通にお願いするから。俺、この年で目に黒線とか入れられたくないっスよ、ハルヒさん?
「なら……振り返り様、鳩尾に一発ね」
「同じだ、馬鹿野郎! いや、さっきの発言より悪化してるじゃねぇか、この犯罪者予備軍が!!」
聞く人が聞けば……いや、そうでなくても完全に誘拐犯の台詞としか思えないっつの。
「……むぅ。だったらキョンには何か良い案が有るワケ?」
「フツーに接触すりゃ良いだろうが、フツーに」
ツッコミ疲れてきたのが声に出る。頼むからトチ狂った発言はこれくらいにしといてくれ。十分付き合ってやっただろ? もうやめようぜ? 俺のライフは零よ?
「フツーって……つまんないじゃない」
「あー、ハルヒ。お前、ちょいと部室で待ってろ。俺が連れて来る」
「嫌よ! 団長自ら迎えに行くわ!」
そう言って胸を張る猪……もといハルヒ。鼻息荒いぞ。俺が幼稚園児とかだったら今のお前を見た時点で取り敢えず「にげる」を選択するね。
触らぬ神に何とやら。剣呑、剣呑。
「ダメだ」
「何でよ」
キラキラと眼を輝かせたままにぶー垂れる。器用な表情筋をしているモノだ。俺には出来そうにも無いね。
「お前が行くと未来人が逃げる」
「そんなんやってみないと分かんないじゃ……」
「分かる」
一刀両断。だから、一々「orz」になるな。スリッパを投げるな。地味に痛いんだよ、それ。
「キョンのくせにっ! 上官に口答えする時は意見の前と後に『サー』を付けなさいっ!」
サー、嫌であります。誰が上官だ、ふざけんな、サー。
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:49:27.00 ID:pXlxfyFn0
>>424
あきらかに世界の危機に楽しんでますよこいつw
さすがキョンさんや!
429Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:50:53.17 ID:muEhWd+B0
「ハルヒ、お前は取り敢えず、このスリッパを片付けろ。ファーストコンタクトだろ。きっちりしとかないとSOS団の悪評が未来にまで轟くぞ?」
北高に限って言えば隅々まで轟いてるけどな。
「そ……それもそうね。キョンのくせに、気が利くじゃない」
「後、お茶の準備でもしておいたらどうだ? ゆっくりと歩いてくるから、五分くらいを見ておいてくれ。その間に……まぁ、落ち着いておけ。な?」
俺は部室を出た。戸を閉めるとギチギチと黒板を爪で引っかくような嫌な音がする。ああ、やっぱり立て付けが寿命か。日頃、暴力団長の標的になっている第二位だもんな。今度、直してやるからそれまで持ち応えてくれよ?
あ、ちなみに標的第一位はダントツで俺な? 誰か、俺のひび割れたグラスハートを優しく包んでくれないだろうか……なーんてな。

「さってと」
男子トイレに入って伸びをする。あー、面倒臭い。だがまぁ、ホンモノの未来人を逢わせる訳にはいかないしな。
俺は古泉提供、スーツに身を包んだ。耳にカフス。……アレ? 最近、こんな格好しなかったっけって妙なフィット感。オカしいな……魅惑のジェネラルパーソンとか言いたくなってきた。
……まぁ、良いさ。俺は鏡を見ながら髪の毛をちょちょいと弄ってやる。ワックスとか付けると戻る時が大変だからパス。
勿論、こんな事でハルヒを騙せ通せるとは俺だって思っちゃいない。だが、別に騙す必要は無い事にも気付いていた。
未来人が居たら面白いだろうなと、そう、もう一度思わせる事さえ出来ればそれで勝利条件はクリアなんだから。
だったらギャグで構わない。アイツを笑わせてやりさえすれば良い。
大体、アイツだって本当に俺が未来人と知り合いだなんて思っている訳は無いだろう。分かってる。アイツは諦めたくないだけ。
だからこその、あのテンション。強がりだって、そんな事俺だって気付いてる。
だったら俺は夢を見せよう。夢が夢でしかないって気付かれても構わない。
夢の中で「ああ、コレは夢だ」と気付く夢。明晰夢って言ったか。そんな感じ。諦めなければ、きっといつか朝比奈さんだってアイツに未来人である事を告白出来る日も来るに違いない。
そうさ。だから、ここで終わらせさえさせなきゃ良い。
こんな格好までしたんだ。繋げてやるさ、俺が。
今と、未来を。
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:51:17.18 ID:6rL4BE9HO
キョンにはきっと秘策があるのさ。だから慌てないっ!
431Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:53:58.03 ID:muEhWd+B0
準備完了、トイレを出て部室棟への道をゆるりと歩きながら、心に仮面を被った。今から俺はちょっとだけ未来人。そう、自分に言い聞かせる。
横殴りの雨に晒される窓に俺の姿が映る。着せられてる感が否めないスーツ姿ではあったけれど、少しいつもの自分とは違って見えるのは……コレがコスプレの魔力ってヤツかも知れん。
魔力でも何でも良いさ。力が有るなら、借りさせて貰う。たった一人の少女に夢を見させる為なら、世界だって喜んで力を貸してくれるだろうよ。
部室棟の扉の前で深呼吸。俺の役者振りに世界の未来が掛かってるなんて言うつもりはないけれど。さぁ、準備は良いかい、一般人代表、俺!?

「いやいや、ここはお前の出番と違うだろ。残念だが誰がどう見ても役者が不足してるって言うに違いない。なんせ、相手は他称神様だ」

俺とハルヒ以外誰も居ない筈の校舎。渡り廊下に俺の物でもハルヒの物でもない声が雨音と共に響く。いや、俺の物じゃない、って言うと語弊が有るか?
「久し振りに高校の制服なんか着たね。マジで、この年齢になってこんな恥ずかしい格好させられるとは思わなかった。今のお前の姿よりも恥ずかしいのは間違いない」
振り向く。視線の先には男が居た。北高の制服を着て、苦笑いをしている。
「……やれやれだ、全く。既定事項がこの年でまだ残ってるなんざ悪夢でしかない」
眼が点になってんのが分かる。口は馬鹿みたいにあんぐりと開いて閉まらない。
「良い表情だ。そうでないと、こんな格好までした甲斐が無いよな」
ソイツは笑った。少しづつ、まるでさっきまでの俺みたいにゆるりとこちらに歩いてくる。
その姿は果たして堂々と。演劇で主役が壇上に上がるそれを思わせて。
「今日の為に髪の毛まで切らされたんだぜ? ああ、床屋代は古泉に払わせたけどな」
さて、世界の為に一仕事やってきますかね。そう言って男は俺の隣を歩いて過ぎた。止められない。止められる、訳が無い。
すれ違い様にトン、と肩を叩かれる。ほのかに柑橘系の匂いがした。
「役者交代だ。未来人との邂逅を望んだんだろ、アイツは。だったら、夢くらい見せてやらないとな」
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:56:24.99 ID:pXlxfyFn0
キョン大キター!!??
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:56:34.29 ID:7Fn1sNFCO
434Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:57:08.32 ID:muEhWd+B0
俺はその場にへたり込んだ。背後で部室棟の扉がギィと開く。
「……び、吃驚し過ぎて腰が抜けるなんて漫画の中だけだと思ってたんだけどな?」
空笑い、渡り廊下を覆う雨に掻き消される。完全に予想外にして、これ以上無いくらい最強の助っ人。なるほど、アイツに未来人の実在を信じさせるんだったら、そりゃアンタ以上の適役はいないだろうよ。
未来人だとはとてもじゃないが信じられる筈も無い。だけど完全無欠に未来人。確かに、最高の配役はここぞと言う時に持ってくるのがセオリーだったな。
下半身には力が入らない。俺は首だけで振り向いて、親指を中空に高く翳した。
「頼んだ、未来人!」
爆笑。ああ、愉快でたまらない。未来人は今回ノータッチかと思いきや、こんな所でやってくれるとはね。完全に虚を突かれたよ、ああ、チクショウ。
ドッキリカメラにものの見事に騙された爽やかな気分だ、クソッタレ!!
ソイツは後ろ手にはたはたと手を振った。
「任せろ」
座り込んだ俺を残して文芸部室へと続く方向へ踵を返す。
「よぉ、連れて来たぜ。ご指名の、未来人だ」
誰も居ない校舎を反響してここまで声が聞こえる。俺は分厚い雲に覆われた空を見上げた。
「マジモンが来たら、そりゃ俺なんかの出る幕なんざ無いよなぁ」
狂った様な笑い声は、そりゃもう綺麗に雨音に流されちまった。

「さて、ご説明頂けますか、朝比奈さん?」
足腰に力も入らない格好悪い姿勢のままに俺はそう問い掛ける。渡り廊下の校舎側からぴょこんと見た事の有る顔が現れた。
この暴風雨の中でさえ、その微笑みに何の干渉も出来ないレベルアップしたアルカイックスマイル。朝比奈さん(大)のご登場だ。
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:58:11.57 ID:pXlxfyFn0
朝比奈さん(特大!)!?
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:58:39.91 ID:6rL4BE9HO
いや朝比奈さんは大のままでいいだろw
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 01:58:59.15 ID:7Fn1sNFCO
ちょ、かっこよすぎ!
438Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 01:59:03.24 ID:muEhWd+B0
「アイツを連れて来たのは貴女ですね?」
「はい」
強い風に吹かれる髪を右手で押さえながら彼女は言う。
「既定事項なんですけど、良い仕事したと思いませんか?」
「思いますよ、ええ。素晴らしいタイミングでした。お陰で腰がダメになりそうです」
少しづつ下半身に力を入れていく。まるで生まれ立ての馬みたいにカタカタと震える俺の両足。じゃじゃ馬グルーミンかよ、ってな具合。頑張れ頑張れー。
「未来人は時間にはちょっと煩いんですよ」
知ってます。ただ、今度からは素振り程度でも入れて頂けると助かりますね。俺の下半身の為にも。
「気付いていますか、私がここに居る意味に」
ま、なんとなくで良いなら。
「……未来は閉ざされちゃいない。ここで終わっちゃいない。続いている。そういう事ですね?」
何とか立ち上がって俺は答える。ああ、尻が濡れて気持ち悪いったら無い。
「その通りです。貴方達は、私達は、続いていくんですよ、ずっと」
そうさ。最初から分かっていた。朝比奈さんが居る以上、藤原が未来からの指令を受け取っている以上。
未来は決して閉ざされてなんかいない事。
「既定事項なんです。キョン君達がここで頑張ってくれる事も、全部」
「貴女達からしてみたら、既定事項でない事なんて無いでしょうけどね」
俺の皮肉にクスリと笑う女神。
「キョン君がこれ以降、何もしなかったら既定事項から外れますよ?」
そんな事しませんよ。ただ、俺としては自分達が仕掛けたつもりで居ながら、実際は全部ハルヒの奴に仕掛けられた祭りだって事が少し障るだけで。
「嘘吐き」
近付いて来た朝比奈さんがそんな言葉と共に俺の額を指で弾いた。
「『楽しければ、それで全部チャラにしてやるか』。今のキョン君はそう思っているって聞きましたよ、彼から」
本当に、未来人ってのは全部知っているから始末が悪い。
439Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:01:38.87 ID:muEhWd+B0
朝比奈さん(大)は北高の校舎を「懐かしい」なんて言いながら、ふらふらとどっかに歩いていってしまった。
俺はトイレで服を着替え直す事にする。ああ、このスーツ、尻を汚される為だけに用意されたのだろうか。古泉、哀れ。合掌くらいはしてやろう。
「いや、卒業したら古泉から貰うんで、あんまり無下に扱うなよ? それ着て大学の入学式に出るんだからな」
「マジかい」
振り返れば未来人。って……おお。お疲れさん。
「いや、ハルヒの相手に関しちゃ懐かしいって気持ちが勝ってあんま疲れちゃいないな。それよりも制服を着せられた事の方が疲れた」
そんなもんかね。……ん? ハルヒとは最近会ってないのか?
「そうじゃない。この年齢のハルヒとは、って意味だ。お前にもいずれ分かるさ」
だろうな。全く、誰よりもアンタが言うと説得力が有るね。
「だろうよ。俺以上にお前を分かっているヤツなんてそう居ないさ」
「違いない」
俺は未来を映す鏡と向かい合って笑った。
「で、なんで来たんだ? アレか? やっぱり既定事項ってヤツか?」
俺の問い掛けに男は笑った。よく笑う男だと思う。俺もこんな風になるのだろうか。どうも、思っていたよりもあっけらかんとしている感が否めない。
「それも有る。お前の馬鹿面を見たかったから、ってのも有る」
忌々しい。全くもって忌々しい。ああ、コイツがコイツでなかったら脱いだズボンを投げ付けてやる所だってのに。
「だが……一番はやっぱ今日が七夕だったからだろ。うん」
はぁ? 七夕がお前と何の関係が有るんだよ?
「そりゃ、決まってる。俺はジョン=スミスだからな」
440Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:02:59.88 ID:muEhWd+B0
……三年前からご苦労な事だ。飴食うか? 制服のポケットになぜか転がってたヤツだが。昆布味。
「要らん。今日は七夕だからな。全国的に今日は……良く知らねぇけど『願いが叶う日』なんだろ、きっとな」
「ああ……ああ、なるほど。納得」
律儀なものだと溜息を一つ。他人の事は言えないのも憂鬱に拍車を掛けた。
「アイツの願いは一つ叶えてやったぞ。って訳で特別ゲストはこの辺で退場だ」
ソイツは笑った。手を掲げる。タクシーでも停めたいのか知らんが、どこの世界の車が高校の、それも男子トイレを走ってるっつーんだ?
「未来の車に舗装された道は必要無いんだよ。外に付けてあるのさ」
「三年で車は空を飛ぶようになるのかよ。そりゃ未来が楽しみだ」
ハイタッチ。男子トイレの濁った空気を切り裂く様に破裂音が響き渡る。自分と握手するなんて孫の代まで馬鹿にされそうな経験だ。
「それじゃ再度、役者交代だ」
「任せとけ」
俺は未来に背中を押されて男子トイレを後にした。バイバイ、ジョン=スミス。三年後にまた会おう。
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:04:26.97 ID:pXlxfyFn0
朝比奈さん……男子便所にあんなに冷静に……
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:04:54.34 ID:7Fn1sNFCO
もっといても良いんだぜ
443Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:05:20.51 ID:muEhWd+B0
宇宙人に引き続き、未来人の話は終わった。さて、理解してるとは思うが後は超能力者の話だ。そう、これでこのグダグダなお話も終わりってな。

「あ、阿呆キョン、お帰り」
「帰ってくるなり阿呆呼ばわりは無いだろ、お前」
まぁ、そう言いたくなる気持ちは分かるけどさ。……ジョン=スミス、まさかとは思うがお前、失敗したんじゃないだろうな。
いや、それは無いか。未来からアイツが来た以上、この計画は成功してるって事だ。そして、それより何より、アイツは信じるに足る男だって俺は知っている。
自信過剰? 何とでも言ってくれ。
「未来人には会えたか?」
「ビミョー」
お得意のアヒル口でハルヒはそう漏らすも、満更でも無さそうに眼が笑ってるのはどういう了見だい? 思わず俺の口の端も上がっちまうぜ?
仕事はきっちりやってくれたみたいだ。流石は、未来人。俺じゃこう上手くはいかなかっただろうよ。今更届きはしないだろうが、感謝はしておく。サンクス。お疲れさん。
「大体、あんなので『自分は未来人です』って言われて納得する様な馬鹿居るの?」
少女が愚痴る。えっとな、ハルヒ。「あんなの」でも本当の本当に未来人なんだ。
当初の予定では未来人ですら無かったんだぜ? それに比べれば鯉と龍ぐらいの違いが有るとか……いや、詳細に説明は出来ないんだけどさ。
服を着替えただけの俺が未来人として登場するつもりだったんだ。馬鹿にしていた訳じゃこれっぽっちも無いんだが、当てが無かった末の苦肉の策ってな。それに比べれば破格の配役だろ、アイツは。
なんせ、お前が長年会いたがってたジョン=スミス御本人様だ。……気付いて貰っても困るけどさ。
「……ん? あれ?」
どうした、ハルヒ? 鼻なんか鳴らしても笹の匂いしかしないぞ、此処。
「ううん、何でも無い……気のせいよ、きっと」
そうかい。ま、引っ掛かりくらいは覚えてくれないと、こちらとしても困るし言及はしないけどさ。
「宇宙人と未来人については……納得はしてないわね。キョン、超能力者はどうしたの!?」
ハルヒが俺をねめつける。声にこそ出さないものの「今度こそ本物を自分の前に用意しろ」と眼が雄弁に語っていた。右手がゆるゆるとスリッパに伸びていっているのは自重してくれ。
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:05:55.33 ID:6rL4BE9HO
>>441
なんかエロいよな、って男子便所に帰ったのか朝比奈さんw
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:06:00.61 ID:7Fn1sNFCO
>>441
あれ、廊下じゃね?
446Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:07:20.14 ID:muEhWd+B0
俺は壁に掛かっている時計を見た。時刻は八時を過ぎた辺り。別働隊との取り決めまでには少しばかり時間が有った。
「超能力者をお披露目しても良いんだけどな、ハルヒ。未来人はお気に召さなかったみたいじゃないか」
やれやれとオーバー気味に肩を竦める。少女はせせら笑った。
「あんなんじゃ今時、幼稚園児さえ騙せないわよ。せめてサンタの衣装でも着て来ないと」
「時期外れだろ」
「だったら平安貴族の格好して『彦星です』ぐらい言いなさい」
オイオイ。彦星はお前の話じゃ宇宙人なんだろうが。未来人で出て来たらそれこそ本末転倒も良い所……って、そんな事が言いたいんじゃないよな、コイツは。分かってるさ。
だがしかし、やられっ放しも悔しいのでちょっとだけ真実を言ってやる。
「お前が未来人に対してどんな感想を抱いたのかは知らんけどな。アイツは正真正銘、未来人だぞ。天地神明に誓っても良い。……神様なんざ信じちゃいないが」
「ふーん……何にでも誓える? 例えば……初恋の相手とか」
「親戚のねーちゃんは駆け落ちして音信普通だ」
「妹ちゃんは?」
「誓える……が、アイツに誓った所で何の束縛効果が有るってんだよ?」
相変わらずハルヒの考える事はよく分からん。この一見意味の(俺にはどう足掻いても)見出せないやり取りにもコイツ的には何か思う点が有ったようで、ふんふんと楽しそうに頷いている。
「そんなに疑わしかったかよ、未来人は?」
「まぁね。信じるのは……みくるちゃんぐらいじゃないかしら?」
ハイ、その人本物の未来人ですからっ! 残念っ!
……ネタが古いな。俺とした事が。
「ああ、もう! 過ぎた事はどうでも良いのよ! キョンっ、超能力者は用意してないの?」
「用意とか意味が分からない」
「ハァ? この流れは超能力者が扉を叩いて、『どうも、古泉一樹です』って来る流れでしょうが! 察しなさい、ニブキョン!」
……今のは冗談だよな……うん。
でも、その手の冗談は止めとけ? そんな「全部まるっとお見通しだ」的発言は、メタとかそれ以前に話の根底が崩れそうで怖い。背筋がゾクッとしたわ、マジで。
447Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:08:42.11 ID:muEhWd+B0
「なんだ? 古泉が良いのか?」
「そうじゃないわよ。ただ、あんな感じで颯爽と登場する超能力者は用意してないのか、って話じゃない」
少女が腕を組む。どこの面接官を気取ってるのか知らないが、偉そうだな。ま、そうは言っても用意してない事も無いさ。ああ、っつーか当然に準備はしてあるとも。
「さっき、超能力者にもツテが有る的な事を言ってたわよね?」
ハルヒが「越後屋、お主も悪よのぅ」なんて今にも言いそうな顔をしていた。期待している……されている。
「待ってました」と言いたいのを堪えるのは中々難しかった。
「あ? そんな事言ったか、俺?」
「言ったわよ!」
ハルヒがこちらに近付いて来たのは、恐らく締め上げて白状させる為。抵抗はしない。時間も……そろそろ引っ張らなくても良いだろう。
「さぁ、キリキリ吐きなさい!」
「ちょ……ハル……おま、マジで締まっ……ギブ! ギブッ!!」
堪らずタップ。気が遠くなって「この道300m先を右、お花畑」って看板が見えた所でようやく解放された。
お前の馬鹿力で締め上げたら普通に人が死にますとか、そんな恨み事を言うよりも先に空気を味わうので手一杯で。ああ、生きてるって素晴らしい。
呼吸、超大事。
「ち……超能力者は色々と限定が付くんだよ」
咳き込みながら、なんとかそれだけを伝える。するとハルヒは眼に見えて輝きだした。なんだ、今の俺の台詞に食い付く所が有ったのか?
名古屋名物手羽先並に、食える部分なんざ俺には見当たらないんだが?
「限定! アレね? こう、限られた空間でしか力が行使出来ないとかそういうのね? 何よ、キョンのくせに分かってんじゃない!!」
分かっててやってるんじゃないのか、とツッコミたくなった俺を誰が責められよう。まぁ? 古泉の能力はコイツに起因するものであるのだから、コイツが思い描く超能力者像であっても何の疑問も無いのだが。
しかし、釈然としないのは俺の心が狭いからか。そうか。そうですか。
「で? キョンの知り合いの超能力者はどんな場合にその能力を発揮するのよっ? ちゃっちゃと教えないとあたしの32mm砲が火を噴くわっ!」
スリッパじゃねぇか。いや、確かに威力は折り紙付きだけどさ。止めろ。止めて下さい、お願いします。
「……次のやられ台詞は『やっくでかるちゃー』かな」
「何もロボットものに固執する事も無いでしょ。『あべし』とか『ひでぶ』とかも分かり易くて好きよ?」
何の話だ、二人揃って。話が脱線してるぞ、馬鹿。
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:09:03.21 ID:pXlxfyFn0
>>444>>445
補足トンクスw なにを勘違いしてたのかw
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:09:47.42 ID:6rL4BE9HO
いよいよクライマックスか!
450Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:11:21.48 ID:muEhWd+B0
「あー、俺の知り合いの超能力者はな」
「ふんふん」
「その力を使える時間が決まってるんだよ。パートタイマー制っつーのか? あんな感じ。今日の所は八時半過ぎだな」
「……何、その中途半端な時間設定。二十四時と零時の狭間、辺りにしておきなさいよ。夢が無いわね」
悪かったな。お前だってラノベやら漫画やらの読み過ぎだ。大体、そうじゃないといけない理由が有るんだよ。
「理由って何よ。一応聞いてあげるわ」
あたしは心が広いからね、とホザく団長様。誰を比較対象にしてるのやら。どうせ、俺は心も器も小さいですよ。だが、分相応を知ってる時点でお前よりはマシだと思うね。うん。
「……今日の台風、この街を直撃すんだとよ」
「知ってる」
「直撃、って意味分かるか?」
「……死にたいの?」
まさか。俺は平々凡々に生きて畳の上で大往生が夢なのさ。だからチョークは止めて? 続き喋れなくなっちゃうから、永遠に。
「あーもう! 何が言いたいのよ?」
「窓の外を見てみろって。何か、気付かないか?」
ニヤリ、口の端が上がっていくのを止められない。台風直撃中だってのに、さっきから風雨の描写をまるでしてなかったのは決して俺の怠慢じゃないんだ。
なぁ、そこんトコには気付いたかい?
「台風にはな……」
ハルヒが窓を振り返って言葉を失っていた。背中が震えているのは歓喜か? それとも驚嘆? どっちでも良いさ。
「目が有るんだよ。そして、直撃ってのは、それが上空を通るって意味さ」
部室の外、雨と風はその姿を隠しひっそりと夜は静まり返っていた。
まるで、これから俺達が何をしようとしているのか分かっているように。神様も中々粋が分かるじゃないか。
451Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:13:16.67 ID:muEhWd+B0
「雨……止んでる」
「一時的に、だけどな」
雲は変わらず立ち込めて、渦を巻いているのだろう。暗くて確認は出来ないが、星が見えないから恐らく俺が頭の中で思い描いた図で間違いない筈だ。
「台風の目に入ったんだ」
俺はハルヒの隣まで歩き、一緒に窓の外を見つめた。
「ベガもアルタイルも見えない……か」
ハルヒが呟く。俺は首を振った。縦にじゃない。横に。少女の言葉を否定した。
「見えるさ」
「……あんた、明日にでも眼科行って来たら?」
「いや、俺にも流石に今は見えねぇよ?」
「明日じゃ意味が無いの」
知ってる。七夕の今日だからこそ願いも叶うんだしな。それも含めて口にしたつもりだが、そうは聞こえなかったか?
「……どんだけ楽観主義なのよ、キョン。台風が過ぎるとしても零時過ぎになるわ。今年の七夕は残念だけど……流れちゃったの」
「決め付けんのは早い」
じっと夜を見つめながら呟く。
「お前は言ったな。無いなら創れば良い、って」
「それは部活の話。流石に星を創るのは無理よ。神様の仕事ね」
ああ、だから神様に仕事をして貰おうと思ってんのさ、ハルヒ。俺達で後押しはしてやるが、星を創るのはお前の仕事だろ?
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:13:39.84 ID:pXlxfyFn0
台風「このロリコンどもめ!」
な絵が出てきた俺を誰が責めれようか。
453Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:14:39.98 ID:muEhWd+B0
「そうでもない。人間は過去に沢山の星を創ってきたからな」
超能力者の言葉を借りると、だ。
「人間原理、って言葉が有る。観測者が居なきゃ、そもそも何も存在しちゃいないって考え方だ。だったら、星を見つけた過去の人間が、星を創ってきたと言い換えれない事も無いよな」
より質の良い望遠鏡を使って新しい星を発見する。その作業は星を創るのとまるで変わらない、ってのは自分で言っていても極論過ぎるとは思っちゃいるが。
「だーかーらー。無理だって言ってんでしょうが。もし仮に望遠鏡をどっかから持って来たとしても、こう雲が立ち込めてたら星を見る事すら出来ないのよ?」
確かに。なら、話を変えようか。
「台風ってのは結構局地的なものだよな。今日、この街は台風にもろ晒されちゃいるが、他所じゃ晴れてる所も有るだろう。七夕花火大会なんてのを今、丁度やってる所も有るだろうさ」
「あー、確かウチの市でも今年は七夕に花火大会を企画してたのよね。この空気を読まない低気圧の所為で延期になっちゃったけど」
部室のホワイトボードに貼ってある、A4サイズのチラシをしみじみと見ながらハルヒがボヤく。ソイツの周りには「女性陣浴衣着用!」と「台風のバカ」の二文が殴り書きされていた。
「キョン……あんた、まさか他が晴れてるから良いんじゃないか、なんて考えてるんじゃないでしょうね」
「少しばっかり考えてる」
俺がそう言うとスリッパで頭を叩かれた。脳天直撃、セガサターン。
セガのゲームは世界一だ。
「馬鹿じゃないの!? 他で晴れていようが花火してようが、あたし達が願い事を吊るした笹からベガとアルタイルへの直線状に雲が掛かっていたら願い事は叶わないのよ!?」
……まぁ、織姫と彦星のラブロマンスよりは目先の願い事の方を重要視する気持ちは分からんでもない。だが、あまり人をボカスカ叩くな。頭が悪くなったらどうしてくれる?
「映りが悪いテレビは叩いて直すモノなのよ」
人を昭和生まれの電化製品みたいに言わないでくれるか。
「あたし、ああいうの直すの得意なのよね」
「ざけんな。あんまり俺の待遇が悪いと超能力を見せてやらんぞ?」
「へ?」
ハルヒが俺を見上げて馬鹿面を晒す。
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:16:30.69 ID:pXlxfyFn0
キョンさん、まさか!
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:16:49.51 ID:6rL4BE9HO
超能力クルー!
456Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:17:24.80 ID:muEhWd+B0
「……なんだよ?」
「……聞き間違いよね。いくらあんたが馬鹿だからって、自分は超能力者だ、とか中学生みたいな事を言い出す訳無いわ」
「そう言われると同じ言葉を繰り返すのが難しくなるんだが」
可哀想な捨て猫を見る様な目を向けてくる少女。止めろ。そんな目で俺を見るな。泣けてくる。
「……キョン? エターナルフォースブリザードが使えるのは十四歳までよ?」
あー、死にたい。自分で書いたシナリオを遵守しているだけで、このリアクションも予想の範囲内なんだが……死にたい。ロープは無いか、ロープ。人一人の体重を余裕で支えられそうなヤツ。
「……疑ってんのかよ」
「信じるようなヤツが居たら連れて来なさい。笑ってあげるから」
ハルヒが溜息を吐く。キョンの頭が悪い理由がようやく分かったわ、とか勝手に人を痛い子認定しないで貰えないだろうか。
「もうすぐ、八時半だな。あー、証拠を見せてやる。だから人を指差して涙ぐむのを止めろ」
俺は大きく息を吐いて、窓の外を見つめた。俺の視線移動に釣られてハルヒも顔を横に向けたのを視界の端で確認する。上出来だ。

「今から、星を創る」

呟いた。少女が沈黙する。俺の言葉の中に本気を見出したのだろうか。ま、冗談でも何でも無いからな。
「人に創れる星だから、大きさには期待すんな。だが、数は保証する」
尻ポケットでケータイが着信を告げるバイブレータ。首尾は上々。後は仕上げをごろうじろ、ってな。

さぁ、始めるぜ、SOS団。自分から神様少女の下に集った、お人好し連中!
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:17:29.81 ID:7Fn1sNFCO
ロマンチックだ
458雲を食むもの:2009/07/08(水) 02:19:00.67 ID:muEhWd+B0
ぶち上げろ、たった一人の少女がその心に持つ夢の為に。

ぶち撒けろ、神様が夢を否定する世界を全力で否定する為に。

でっち上げろ、テメェの我が侭は我が侭なんかじゃ決して俺達が終わらせない事を、ソイツの心に刻み付けろ!

打ち上げろ、盛大に。夢に掛かった分厚い雲を!

吹き飛ばせ、只の人間のその両の手で!!

「放てっ! 雲をその腹の内から食い破っちまえっ!!」
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:20:18.71 ID:7Fn1sNFCO
動悸が
460Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:20:41.77 ID:muEhWd+B0
瞬間、世界の総意が夜の空に轟音と光を振り撒いて弾けた。
無数の星を伴って、人の作り出した一秒の奇跡が暗い世界に大輪の華を咲かせた。
俺の隣で神様が震えたのが、俺にはしっかりと分かった。見なくても分かった。
だって、俺も震えていたんだから。
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:21:13.50 ID:pXlxfyFn0
おーーー
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:22:13.61 ID:6rL4BE9HO
高層ビルの照明に合わせて告白する例のやつだな!
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:22:35.19 ID:7Fn1sNFCO
感動してる場合じゃない。
支援だ超支援
464Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:22:39.93 ID:muEhWd+B0
たった一人の少女の為に。優しい世界は後から後から夜天に星を散らせた。
涙が、零れた。自分で計画しておきながら。それでも。
俺の居るココは、たった一つの希望の為に奇跡を無理矢理引き起こす、結構捨てたモンじゃない世界だと知ったから。
滲んだ視界にまた一輪、花火が上がった。
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:23:12.80 ID:pXlxfyFn0
>>462
なんというキザキョン……このキョンになら抱かれてもいい
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:24:44.23 ID:7Fn1sNFCO
キザキョンもキザ泉も何故だか愛しい
467Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:25:01.10 ID:muEhWd+B0
「ハルヒ……おさらいだ」
窓の外で続く花火大会を見ながら俺は話す。
「今日の花火大会は台風で延期になったんだよな」
ハルヒは答えない。ただ、震えている。無理も無い。
宇宙人は実在するかもって話しかしていない。
未来人はコイツにとっては「もどき」でしかなかった。
だが、超能力は違う。
今、そこに有る奇跡。幾ら捻くれた神経の持ち主であっても認めない訳にはいかないだろう?
「延期が取り止めになって急遽、市が花火大会を執り行ってるって訳じゃないぜ。あーいうのはスポンサーが居るからな。そんな横暴は出来ないのさ」
赤と青。ベガとアルタイルを意識したものだろう。二つでワンセットの花火が上がる。弾けて、無数の織姫と彦星が雲の下を彩る。
「七夕ってのは、色んな所で花火大会がやってるモンでな」
鼻声にならないように気を付けて、真実にも嘘にも聞こえない、あやふやを話す。丁度、今視界で続いている奇跡みたいな。
「だったら各所から一輪づつパクってきても、バチは当たらないだろうと思ったんだよ。ま、言うなれば幸福のお裾分けだ」
俺の言葉を聞いているのか、聞いていないのか。ハルヒは一度頷いただけだった。その双眸は真剣そのもので、花火を見続けている。
俺も隣に習ってそれを見ているだけにしておきたかったが、残念無念、今回の俺は観客じゃなくて役者側だ。
笹を手に取る。それを窓際に飾り直して、部室の窓を全て開け放った。
響く轟音。祭りの太鼓とか稲光を思わせる空気の壁がモロに身体を襲う。
「言っとくと、夢じゃないからな?」
まるで自分に言い聞かせるようだな、と思う。そう、この花火は夢じゃない。その足元では宇宙人が、未来人が、超能力者が、煤けた顔をしているんだ。
お前の為に。お前だけの為に。
神様とか、きっとそんなの今だけは抜きにして一生懸命打ち上げてやがるんだ。
468Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:26:26.52 ID:muEhWd+B0
知ってるか、涼宮ハルヒ。
お前の世界は、こんなに楽しいぞ。
お前の世界は、こんなに綺麗だぞ。
宇宙人に代わって。未来人に代わって。超能力者に代わって。俺が訊く。
「な? ベガもアルタイルも、見えただろ?」
涼宮ハルヒは、何も言わず、子供みたいに花火を見つめ続けた。
その横顔は、自分の為だけに計画された七夕祭りである事を、誰に言われなくても理解している様に見えて。
……これ以上、言葉を重ねるのは野暮ってモンだな。
俺も、立ち竦む少女の隣で花火に見入る事にした。

「たーまやー」
呟く。ハルヒが息を呑んだ。横目でそれを見てニヤリと笑ってやる。まるで鏡みたいに、少女も笑った。
「かーぎやー」

「たーまやー」
「かーぎやー」
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:27:28.01 ID:pXlxfyFn0
イカン。見入るw
470Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:28:32.68 ID:muEhWd+B0
一際大きな金の華が咲いて、秒コンマ遅れで大気の震えが届く。ビクッと身体が震えた。何、驚いてんのよと隣でハルヒが笑った。
花火に負けない、早咲きの向日葵みたいな笑顔が次の花火の色を映す。
「あんたが超能力でテレポートさせた花火なんでしょうが。驚く理由が分からないわよ」
「そうだな……ああ、何を驚いてんだろうな、俺」
顔を見合わせる。コイツは俺に超能力が有るなんて信じてはいない。でも。
「ほら、シャンとしてなさい。役者失格よ、バカ」
「……すまん」
それでもコイツが騙されたフリを続けるのはなんでなのか。決まっている。
世界には騙されても良い嘘が有る事を、コイツはちゃんと知っているから。
涼宮ハルヒは……俺達が戴く唯一無二の団長様は、そういう大切な事をちゃんと分かってる。
そういう奴だから。俺達はその下に集ったんだ。
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:28:52.49 ID:6rL4BE9HO
見入るなw
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:29:26.96 ID:7Fn1sNFCO
支援の言葉も出ない
473Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:30:09.99 ID:muEhWd+B0
「願い事は叶いそうか?」
「もう、二つ程叶ってるからこれ以上の高望みは野暮ってモノね」
「そうかい」
「そうよ」
時計はもうすぐ九時半。七夕祭りはそろそろ終わりだ。俺がその旨を告げると、ハルヒは何も言わずに花火に向き直った。
この、一瞬を切り取って大事に留めておこうと両手を握り締めて、懸命になっているのが……正直に言う、可愛かった。
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:31:02.43 ID:dt8gqoUc0
これはやばいのがきたな
475Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:31:26.86 ID:muEhWd+B0
「最後はどんな花火で締めるの?」
「見てれば分かる」
実は俺も知らないとはとても言えず。取り敢えず誤魔化すと、二連の赤青の花火が再度上がった。ベガとアルタイルの意匠……か。何となく理解する。次で締めだ。
「……来る」
そう言ったのは俺か、ハルヒか。多分、二人して。俺達の視界の先で十数本の火種がひるる、と空へと上がっていく。二人分の息を呑む音が聞こえた。

雲を切り裂いて。
人の創り出した金色の天の川が、まるで雨の様に空を埋め尽くした。
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:32:34.21 ID:7Fn1sNFCO
なんだろう、俺も部室にいるような気分になる
477雲を食むもの:2009/07/08(水) 02:33:11.79 ID:muEhWd+B0
枝垂れ桜を思わせる満開の星。それは一分も世界には残らなかったけれど。
目の中にはしっかりと焼き付いた。まだ、夜天に線が見える様だ。
「……以上だな」
口にした。祭りの終わり。時計は九時半を少し過ぎていた。長門の言葉を思い出す。
『試算の結果、タイムリミットは七日の二十一時三十二分十七秒。プラスマイナスの誤差は1,51秒以内』
もう、足掻く事は出来ない。世界が継続したか。それとも改変しちまうのか。人知れずそれは決まった。
でも、きっと……ハルヒなら。
「終わり? 何、言ってんのよ、キョン!」
少女が空を指差す。ん? 花火なら上がってないぞと、言う事も適わず。
俺には笑うしかなかったね。ああ、そうさ。ハルヒがキョトンとしちまうくらい、笑い転げちまうしかなかったとも。

だって、神様が指差したその先には、本物のベガとアルタイルがしっかりと光っていたんだから。それも満開の天の川を引き連れて。

「はは……マジで雲を割りやがったよ、このバカ!!!!」

ポケットの中でケータイが震えた。が、見なくても用件は分かるさ。台風さえ吹き飛ばしておいて、これで奇跡が起きなかったってんなら俺はどこに苦情の電話を掛ければ良いんだい?


ミッションコンプリート。世界は継続の意思を示した。
そういう事で、良いんだろ?
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:34:06.23 ID:6rL4BE9HO
おおおおおお!
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:34:18.98 ID:pXlxfyFn0
キョン、思わずはっちゃけたw
480Starry Sentimental Venus:2009/07/08(水) 02:35:00.17 ID:muEhWd+B0
後から聞いた話では、台風はその勢力を何とか低気圧レベルに落として、更には霧散しちまったんだそうだ。気象予報士は今頃職探しに必死だろう。いや、冗談だが。でも、数十年に一度の珍事って事で翌日の朝刊には載ってたな。
でも、そんなんは結局どうでも良いのかも知れん。
その後の俺はヤケにハイテンションなハルヒに引き摺られるまま、SOS団プラスアルファを呼び集めて家庭用花火を楽しむのに必死だったからな。
古泉達が河川敷で一足先に初めていた……コイツ等的には二次会みたいなモンなんだろう……に俺とハルヒは鶴屋さん、妹、谷口&国木田っていつものメンツで混ざり込んだ。
祭りの後を寂しがる暇すら与えて貰えないのは……ま、俺達らしいよな?
481 ◆.vuYn4TIKs :2009/07/08(水) 02:36:19.81 ID:muEhWd+B0
以上です。後日談は投下前に言った通り、後日投下させて頂きます。
たくさんのご支援、ありがとうございました。マジ感謝! 愛してる!!
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:36:26.79 ID:pXlxfyFn0
うほ!イイニ次回!
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:37:07.05 ID:6rL4BE9HO
後日だとぉ!?
GJ!待ってるぜ。
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:38:46.50 ID:pXlxfyFn0
感動した、スバラシイ。
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:40:26.55 ID:7Fn1sNFCO
素晴らしかった
立ち会えて、こちらこそ感謝してる。
後日談も期待してるぜ!
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:44:34.00 ID:dt8gqoUc0
乙だぜ!
なんかマジでよかった
続きは全裸で正座して待ってる!
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 02:57:24.88 ID:7Fn1sNFCO
余韻に浸りつつ、おやすみなさい
488以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 03:35:31.35 ID:7Fn1sNFCO
寝れなくなった
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 03:51:06.51 ID:ZMa7MV/dO
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 05:01:16.92 ID:NGOY2gJR0
乙。頑張って読んでるところ
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 05:03:54.49 ID:17KAuY260
というか、沖田ばっかで眠いのに読む気になるとは
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 06:34:49.16 ID:N6zQiKhyO
おはようプリンの諸君!
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 07:13:15.24 ID:TgQJhk770
作品はともかく、強引な投下は気になったなあ。
一日占有した微笑や批判でまくったのに投下を止めない誤算を思い出した。
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 07:32:56.91 ID:Ycfnl/hEO
長門「今日はせんだみつおの日。ナハナハ」
朝倉「今日から一年限定で浦島みつおになるらしいですよ。ナハナハ」
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 07:51:49.79 ID:eDYl3oqM0
他の投下予告があった訳でもなし、別にいいんじゃねーの?
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 08:16:28.43 ID:vnUC1qWEO
森「社会の歯車になってきます」
古泉「仕事に行くんですね」
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 08:20:46.69 ID:ms/PD1jFP
企画中は七夕物は企画スレ以外に投下しちゃ駄目ってルールがある訳じゃないしな
それにしてもGJ!
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 08:58:23.85 ID:Ycfnl/hEO
投下の場所じゃなくて、住人の意見を無視して強引に投下したのが気に触ったんじゃない?
空気を嫁って言いたいんだろう。多分。



個人的には別にどっちでもいいけど
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 09:36:19.07 ID:tYNJW9PM0
いまから長編を一つ投下させてもらいます
500まず始めに:2009/07/08(水) 09:37:00.39 ID:tYNJW9PM0
409:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/12/27(土) 17:59:16.42 ID:M6zBdJYqO [sage]
 なるほど…あったら嫌なエロいキョン


 文化祭でハルヒの演奏を見ていて俺はある事に気付いた。
 ドラムの岡島瑞樹先輩。そのスカートの中が…中が、見える!!
 白いパンツが! 見える、見えるぞララァ! 私にも白が見える!!
 一気に集まる血液at股間。凝縮するエネルギー。
 広がる妄想! 無限の宇宙のような白いパンツ!!
 あぁ、美しい…美しいぞ!!

 ありがとう神様!
 ありがとう岡島先輩!

 今晩はおかずに困らないぜ!! ヤタ━━━━━━ヽ(゜∀゜)ノ━━━━━━!!

 そして演奏が終わり、文化祭も終わったころ、俺は岡島先輩に呼び出された。
「ねぇ、ずっと見てたでしょ?」
 照れながら言われ、そして



 ―――恋が始まった
501まず始めに・2:2009/07/08(水) 09:37:44.14 ID:tYNJW9PM0
まず上のレスをしていただいた方に感謝を
このレスが無かったら今回のSSはありませんでした
ホントに素晴らしい1レスSSをありがとうございます
そして勝手に話を広げた俺をお許しください

では本編を『始めて君のパンツを見た』です
どうぞよろしく
502始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 09:38:45.15 ID:tYNJW9PM0
「ねぇ、ずっと見てたでしょ?」
そう顔をほのかに赤らめながら言った岡島先輩を見た俺は完全に恋に落ちた。
 もう一度言おう、文化祭も終わり、下校時刻になった頃に俺を軽音部室に呼び出し、演奏中に自分のパンツを見ていたことに気付いていた旨を照れながら「ねぇ、ずっと見てたでしょ?」と顔をほのかに赤らめながら伝えた岡島瑞樹先輩に俺はフォーリンラブしてしまったんだ!
「どうしたの? 口開けたまんま固まっちゃって?」
 そう言って岡島先輩は俺の方へ一歩二歩と歩を進めてきた。
 まだ顔は赤らめたままだ。
 そして俺のハートビートは完全に突撃ラブハート状態になっている。
 …意味が解らんだと? 俺もだこのアホンダラゲ!
 フォーリンラブしたての思春期真っ盛りの高校生には色々とキツい状態なんだよ!!
「もう、そんな風に口開けてるから唇がカサカサになってるよ」
 ……メーデー、メーデー只今マイスウィート先輩による攻撃が行われています!
 岡島…、岡島瑞樹先輩に俺の緊張でカッサカサになってしまった唇を人差し指で触るといういまだかつてない攻撃を受けております!!
 至急指示を…、って頭ん中で遊んでる場合じゃねええええ。
 何故、岡島先輩は俺のカッサカサな唇をなぞる様に触っているんだ?
 …まさか、誘っているのか?
「ふふ、凄い汗だね、ビックリしちゃったかな? 女の子にこんなとこ触られちゃって?」
 ああ…、さっきまではただ恥じらいで顔を赤らめているとばかり思っていたが…
 こう見ると淫靡な赤らめ方なんだなと思えてくる。
 これは『誘っている』でファイナルアンサーだ。
 よしっ、ではみのさんこと岡島瑞樹先輩にこの旨を伝えなければ。『バッチコイ!!』と。
「お、岡島先輩!」
「なに? キョンくん?」
「へ? なんで俺の名前を?」
 まさか前々から俺の事を狙っていたのか?
 おいおい先輩、最高すぎでよ。
 …待てよそう考えると、岡島先輩は俺にドラムの演奏中にパンツを見られていることに気がついた。
503始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 09:39:25.97 ID:tYNJW9PM0
その時、岡島先輩の頭の中では『キャー、キョンくんが私のパンツ見てる〜! 駄目よキョンくん、そんなに見たら私、私…』みたいな事が巻き起こっていたに違いない!!
「だってキョンくんって有名人よ、ほら涼宮さん関係でさ」
 違いなくないようだ…
 はあ〜、なんか疲れた…誰か樹海まで運んでくれ、後生だ。
「あれれ? その顔は何か勘違いしてたって顔なのかな?」
 う…、この表情はハルヒが何か良からぬ事を思い付いたときのそれと同じではないか。
「い、いえいえ滅相もないです。そんなヤラシイ勘違いなんてしてないです」
「…してたんだ。しかもヤラシイやつ」
 死ね、俺死ね。
 ドブで溺れ死んで生き返ってまた死ね!
 俺の恋、短かったなあ…
 世界最速の恋ってうたい文句で攻めれば本が作れそうだな。
「これはお仕置きが必要そうだね…」
「…はい、慎んでお受けします…」
 とは言っても、ハードなのは勘弁を、例えばハルヒにたたき付けるとかハルヒにたたき付けるとかハルヒにたたき付けるとか…
「来週の日曜日私とデートして」
「はい分かりました……、はあああああ!? デデデ、デートですか? 岡島先輩と??」
「嫌ならいいのよ、そのかわり涼宮さんにキョンくんが私をいやらしい目で見て、いやらしい勘違いをしていたって伝えといてあげる」
 不敵な笑みを浮かべながら言った岡島先輩の顔はまだほんのりと赤かい。
「とんでもない! 勿論オッケーです。この不束者ですが岡島先輩にお許しを頂けるよう一生懸命デートさせて頂きます」
「ありがとう、じゃあ細かい時間とかはまた連絡するね。ええ〜っと携帯貸してくれる?私のアドレス送るからさ」
504始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 09:40:26.57 ID:tYNJW9PM0

 岡島先輩は俺とアドレスを交換した後軽音部室(正確には第二音楽室)を後にした。
 俺はというと緊張が解けたせいか岡島先輩に触られていた唇の感触を思い出したせいか解らないが、血液at股間。凝縮するエネルギーになってしまったためにしばらくその場を動けないでいた。
 やっとの思いで我が愚息を治める事に成功したのは、徳川家康が天下を統一してから四百数年と30分後だった。
 勘違いするなよ、学校で抜いたりはしていない!
 絶対にだ!!
 それはさておき、突撃ラブハートをし過ぎて心を中心にボロボロとなった俺は帰宅後夕食も採らず、ベットへバタンキューし今に至るわけだ。
 にしても、なんで岡島先輩は俺をデートに誘ったんだ?
 しっかしお仕置きならもっと他の方法があるだろうに…
 なんだってデートなんて方法を不可解な行動に出られたのだろうか?
 テロレロリン〜♪
 そんな俺の思考を止めるかの用に俺にとってはお馴染みの着信音が鳴る。
 え〜なになに…
『岡島です。来週の事だけど、まず私の家へ9時に向かいに来てね。そこからデートを始めって事にしよ。私の家は○○駅で降りて右へ道沿いにいった所にあるからね。
普通に歩いていたら分かると思うけど、もし分からなかったら連絡ちょうだいね。PS:しっかりやってくれないと涼宮さんに言っちゃうよ?』
 しっかりしない訳ないじゃないですか岡島先輩。
 だってそうだろお仕置きとか何とか言われているが俺にとっては美味しい事この上ないんだからな。
 ……しかし、この文章を岡島先輩が打ったって考えただけで頭ん中が花畑になりそうだ。
 今なら谷口の『可愛い女のアドレスで抜ける』って言葉の意味が何となくわかる気がする。
505始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 09:41:09.34 ID:tYNJW9PM0



 んで約束の日にになった訳だが、メールで岡島先輩は9時に家に来てと俺に伝えてくださった。
 岡島先輩の家は俺達が普段使っている駅から20分位の所にあるから大体8時位に家を出発すれば間に合う寸法である。
 しかし、だ。
 お仕置きと言うのに岡島先輩とのデートが楽しみで楽しみで仕方がなかった俺は3時に起床(ちなみに夕方の6時寝だ)、することが無いから筋トレにせいをだし、軽くシャワーを浴びた後始発の電車で岡島先輩の家まで向かってしまったのだ。
 そして只今、午前7時半。
 今から一時間半どうやって時間を潰そうかと困っている次第である。
 しかし、いくらなんでも早くに来過ぎた…
 もしこんな所を岡島先輩に見られたら恥ずかしさで死ねるだろう。
 うん、こんなとこで時間潰してても仕方がないし、とりあえず岡島先輩の家を確認するだけしておこうか。
 確か右へ道沿いにっと…「ええっ!? どうしたのキョンくん? こんな時間に」
 ……DOSIM俺!!
 言ってるそばから岡島先輩と遭遇してしまうとは…
 なんたる不覚…というかついてなさ過ぎだ!
「まだ7時半だよ? あ、もしかして私時間間違えて伝えちゃった?」
「い、いえいえ、俺が早くに出過ぎただけですから、岡島先輩は何も悪くないですよ」
「よかった…、でもなんでこんな早くに来たの?」
「ううっ…、それはです、ねえ…」
 すると岡島先輩は頭の上で豆電球が光った…ような気がした。
「ははぁ〜ん、そういう事なんだ…」
「はい…、そういうことです」
 くあああ、死ねる。今なら一思いに死ねるぞちきしょおおお。
「私に見つかって恥ずかしい?」
506始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 09:41:50.97 ID:tYNJW9PM0
「…かなり」
「どうして?」
 こ、この人はSなのか?
 サドなのか?
 ……正直堪りません。
「ふふ、困ったキョンくんの顔可愛いわね」
 …死んだ。
 誰かお巡りさんを呼んでこの御方をを逮捕しろ。
 逆に聞こうこの笑顔でこのセリフをはかれて死なない野郎がいるか?
 これは最早殺人罪を適用するべきセルフなのだ!!
 しかもそれを言ったのが日が浅いとはいえ自分の想人なら尚更だ。
 ああ、俺本気でこの人を好きになったかもしれん…
「ちょっとキョンくんぼーっとしちゃって大丈夫?」
「は、はいいい。だ、大丈夫です」
「…ホントに?」
「ホントにです!」
「ならいいけど…、こんな所で9時まで時間潰してもらうのもかわいそうだし私ん家上がって待っててくれる?」
「了解しま…、はいいいい!?」
 家に上がる!? 俺が岡島先輩の家にノルマンディー上陸作戦だと!?
 いきなりハード過ぎるんじゃあありませんか!?
「嫌かな?」
「いえ、嫌とかそんなんじゃなくて…、その…」
「あ、もしかして変な事しちゃうかもしれないから上がれないとか? ふふ、ホントキョンくんはヤラシイんだね」
「ち、違います! 大丈夫です。お邪魔させて頂きます!」
 その一言を聞いた岡島先輩は可愛らしく破顔した。
 可愛すぎますよ全く…
「じゃあ案内するね、こっちだよ」
507始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 09:42:31.99 ID:tYNJW9PM0



「総入れ歯なんで岡島先輩はこんな時間にそんなジャージで外にいたんですか?」
「私いつも走ってるの、あ、言っておくけどダイエットとかじゃないよ、ドラム叩く体力つけるため」
 貴女にダイエットは必要ありませんよ。
 朝比奈さんのようにないすばでえって訳ではないですが、実にバランスの取れたいい体つきをしてると思います。はい。
 はっきり言って情熱を持て余します。
「へえ〜、そうなんですか…」
 それにしてもこの人は俺のボケを完全ノータッチなんだな…
 差し詰めこの人の中では俺のボケはインビシブルってとこなのか?
「あ、ここよ。ここがあたしん家」
 〜♪ こんにちわ〜♪ ありが〜と〜♪ さよなら〜♪ また会いましょ〜♪
 うん、懐かしい曲だ。
 それはさておき、岡島先輩の家…
 ………普っ〜〜通だな。
 入学以来ありえない体験ばかりだった俺にとっては実に安心する普通さだ。
 はっきり言って俺の家と同じ匂いしかしない。
 しかしだな…さっきは勢いで上がらせてもらうと伝えたがいざ家の前に来たら動悸が…
 誰か養命酒持って来い。
 とりあえず深呼吸を…
「ほら、キョンくん突っ立てないで上がって上がって」
「は、はい分かりました」




「お邪魔しま〜す」
508始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 09:43:18.94 ID:tYNJW9PM0
「あ、今日みんな早くから出かけるてるからそんな気をつかわなくてもいいよ」
 ………なんですと?
 誰もいない家で意中の先輩とふたりはプリキュア…
 いかんいかん股間が…我が愚息が臨界事故寸前にまで高まってきた。
「私今からシャワー浴びてくるからその間キョンくんは私の部屋で待っててね。えっと、私の部屋は二階に上がって左に曲がったとこにあるから」
『私今からシャワー浴びてくるから』このセリフだけでイキかけた俺は変態なのか?
 いや、変態じゃあなくてもこのセリフは十分にきくだろうし、それを責める事は全性少年なら分かるはずである。
「ちょっとキョンくん聞いてるの?」
「っわあ!? お、岡島先輩いつの間に?」
 そして顔が近いです。
 そんなに顔を近ずけたら貴女の走って軽く上がっている息がかかってイキそうになりますよ。
 …上手い事言ったな、俺。
 こりゃ円楽も馬面になって笑い転げるだろうよ。
「いつの間にもないでしょ。さっき言った事聞いてたの?」
「はい、聞いてました」
「じゃあ、早く私の部屋で待っててね… 言っておくけど、お風呂覗いちゃ駄目よ」
 覗けるものなら覗きたいですが…




 ここが岡島先輩の部屋か…
 これまたベタに『MIZUKI』ってプレートが掛かってるな。
 先輩は部屋で待っててって言っていたから入る事に何ら問題はないはずだが…
 年頃の女の子の部屋に野郎が一人で侵入するのは流石に気が引ける…
 だけど、ここで突っ立てるわけにもいかんだろうし…
 …仕方ない。
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 09:45:44.46 ID:ZdAOczSTO
さるさんです
解除され次第再開します
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 09:46:33.61 ID:ms/PD1jFP
0分待ちだろうけどわっふる
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 09:50:03.38 ID:AHQbYP1k0
わっふるWAFFLE
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 09:58:59.59 ID:ms/PD1jFP
もうすぐだ
513始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:00:26.90 ID:tYNJW9PM0
「お邪魔しま〜す」
 おお、これが岡島先輩の部屋。
 可愛らしいクッション?みたいな女の子っぽい物もあればドラムセットらしき物(楽器屋に行くと無性に叩きたくなる普通にやったら音の出ないあれだ)もあるな。
 そしてクローゼット…
 あの中に岡島先輩の禁則事項やら禁則事項が…
 おっと、変な汗が…
 とりあえずこのクッションに座らせてもらおうか。
 しっかし、岡島先輩も無防備な人だ。
 昨日今日に知り合った野郎を自分の部屋で待たせるなんて。
 その上、本人はインザ風呂。
 ………将来が心配だ。
 カチャリ
「お待たせキョンくん」
「いえいえ待ってなんかいまs……!?お、岡島先輩っ、どんな格好をしてるんですか!?」
「どんな格好って見たまんまだよ?」
 だよ? ってその格好で小首を傾げられて可愛すぎです!マジでヤバイです。
 しかもバスタオルを巻いただけのあられもない姿でだ。
 それだけじゃない。
 湯上がり独特のいい香りが色々と助長してきて、もう一度言う。
 マジでヤバイです。
「あはは、ゴメンね、ちょっとキョンくんをからかおっかなって思っただけだよ。だからそんなに緊張しないで」
 からかうって…、限度ってもんがありますよ。
 情熱を持て余す高校生には猛毒です。
「じゃあさ服着たいから、部屋の外で待っててね」
 にしても良いもん見せてもらった…
 ハルヒ以外の八百万の神々に感謝感激あめあられだ。
「キョ〜ンくん?」
514始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:01:08.37 ID:tYNJW9PM0
「は、はい、何ですか!?」
「聞こえなかったの? 服着たいから外で待っててねって。それとも私の生着替えが見たいからそこに居座っているわけ?」
「そそ、そんなことありません。ございません。ちゃんと外で待っています」
 だが、生着替えは正直見たい。
 俺に生着替えを見られて恥じらいながら服を着替える岡島先輩…
 プライスレス。
「ふふ、じゃあ着替え終わったら呼ぶね」
「お、お願いします」




 岡島先輩の私服ってどんなんだろな…
 制服姿はキレイな足が実に扇情的だったな。しかも、パンチラ付き…
 さっきのジャージ姿は健康的な女の子って感じで良かった。
 あのまま某大型スポーツ用品店のCMに出てもなんら問題ないだろう。
 何より汗の匂いが何やら良からぬ妄想を駆り立てな。
 そして、さっきのバスタオルは…、三度言おう。
 マジでヤバイです。
 岡島先輩のバランスの取れたぼでえーらいんがこれでもかって位に強調されていてホントヤバかった…
 …………今夜もオカズには困らなそうだっぜ!
「キョンくん、もう入っていいよ〜」
「あ、はい、わかりました」
  カチャリ
 ………おお、お洒落だ。
 お洒落スキル完全OFFの俺には上手く表現出来んが…
 ともかくお洒落さんだ。
 なんて言うんだっけか?何か民族衣装っぽいあれだ。
515始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:02:31.75 ID:tYNJW9PM0
「どう、似合ってる?」
「はい! お洒落とか全然解らない俺が見ても凄い可愛いなって思いますよ」
「か、可愛いなんて…、キョンくんってお世辞が上手いんだね」
 そろそろしつこいが今の俺の気持ちを伝えるにはこの言葉しかないだろう。
 マジでヤバイです。
 あれ?あれは…
「私服でもその首輪? みたいなのしてるんですね」
「あ、ああこれね。これはねずっと付けてないといけないのよ」
「どうしてですか?」
「…………」
 やべ、言いづらい事だったのか?
「…私ね、飼われてるの」
 …………
「御主人様に『飼い犬は飼い犬らしく首輪をはめていろ』って命令されてるの」
 …………勃起した。
 おお、神よ。己が愛す人が飼われていると聞いて興奮する私を許したまえ…って待て待て〜
 いくら俺でも騙されませんよ。
「岡島先輩…嘘付くならもっとうまくついてください」
「…あれ? 分かっちゃった?」
「そりゃ分かりますよ」
 さっきランニングしてる時は付けて無かったし、そしてなによりそんなしたり顔みせられたら普通にわかります。
「なんだつまんないな〜」
 ま、俺としちゃあ美味しいオカズを頂けて良かったんですけど。
「この首輪はね、なんて言えばいいかな…、あ、涼宮さんの黄色いカチューシャみたいな感じかな?」
 成る程、実に解りやすい説明だ。
「チャームポイントってやつですね」
「そうだね。…でも良かったな」
516始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:03:26.26 ID:tYNJW9PM0
「何がですか?」
「ん? いや、キョンくんに服似合ってるって言われて。キョンくんって中が見える位の短いのが好きでしょだからスカートじゃないのは嫌かなって思ってたの」
「は、はは、男なら誰でも好きですよ。それに俺、そのゆったりした感じのズボンっぽいの好きですよ。後、岡島先輩が着たらどんな服でも似合います」
「…ありがと」
 あ、また恥ずかしがってる
 …ホント、かわいい人だな。
「あ、もう9時だし、そろそろ出発しよっか?」
 いかんいかん、今日の目的を失念していた。
 今日は岡島先輩とお仕置きデートだったんだな。
 岡島先輩とデートってだけなら昇天なんだが…如何せんお仕置きが怖い。
 この人、サドっぽいから色々やらされそうだ…
 …ある楽しみでなくはないがな。
「そうしましょうか」
「じゃあ、今日は何処連れてってくれるの?」
 何処? where?
「あれ…? もしかして何にも考えて無かった?」
 …やらかした。
 普通に考えて男が色々プラン練るだろ、だってのにそのことを失念しているとは…
 しかもその結果、岡島先輩を困らせて…全く情けねえ…
「ま、まあそんなに落ち込まなくても良いって。今から考えよ、ね?そだな……うん、新しい服欲しかったとこだったし服買いに行こ。よし、決定ね」
 ううう、この人は聖人君子か。
 俺の失敗を咎める所か励ましてくれるなんて。
 …このご恩、我が身を削ってでも今日一日、岡島先輩に返させて貰ます。
517始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:05:18.85 ID:tYNJW9PM0
 いま俺と岡島先輩はお洒落ショップでショッピングと洒落込んでいる。
 正直、こんな店とは全く縁が無い俺にとっては息苦しくて仕方がないが…
 隣で楽しそうに服を選んでいる岡島先輩を見ているとそんな事はミトコンドリアの作ったドリア程に小さなもんだと思えるから不思議である。
「ねえ、キョンくん、これどう? 良くない? 似合うかな?」
「はい、似合うと思いますよ」
「ホントに? さっきからキョンくんそればっかりじゃない?」
 そればっかりもなにも似合うもん仕方がないんですよ。
 解るでしょ? 自分が愛でている物は何でもかんでも良く見えてしまう気持ちが。
「ホントですって。岡島先輩は元が良いんですから何着ても似合いますよ」
「もう、キョンくんったら…」
 …マジで幸せだ。
 本物の高校生カップルみたいなやり取りだ。
 俺の高校生活で一番健康的で建設的なやりとりなんじゃないだろうか。
 ああ、このまま付き合えねえかな?
 …それは虫が良すぎるか。
「じゃあさ、試着してくるね」
 そう言って岡島先輩は俺と繋いでいた手を離して試着室の中へ入って行った。
 ……そう言って岡島先輩『俺と繋いでいた手を離して』
 ……『俺と繋いでいた手を離して』
 …説明しよう。
 事の始まりは岡島先輩宅を出発する時…




「はい」
「はいって何ですか?」
 しかも何故右手を差し出しているんですか?
「何ですかじゃないよ、デートなんだからちゃんと手繋がないと駄目じゃん」
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:06:01.98 ID:ZdAOczSTO
さるさん避けだお
519始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:07:07.69 ID:tYNJW9PM0
 ななな、なんと!?
 手を繋ぐ…岡島先輩と…
 女の子と手を繋ぐなんて遠足ん時…いや、ハルヒと繋いだか…
 それとこれとは別だ!あれはノーカンだノーカン。
 何故なら相手は我がスウィート岡島先輩だ。相手が違う。
 それにあの時は状況がだな…
「ほら、グズグズしないの」
「ぬあっ、心の準備が…」
「準備なんていらないの、こういうのは慣れって母さんも言ってたよ」
 あなたはプライベートな庭に侵入するいけ好かない髭男ですか?
「そ、そんな事言ったってですね、俺の手汚いですし…」
「そんな事ないよ、キョンくんの手は立派な男の子の手だよ」
「立派な男の子の手がどんなもんなんかわ知りませんが、ホントにいいんですか俺なんかと手繋いで?」
「いいに決まってんじゃん。今日はデートだよ?」
「ん…、まあ…」
「…そんなに私と手繋ぐの嫌かな?」
 くはっ! また小首を傾げて…
 これは岡島先輩の癖なのか?
 癖だとしたらこれから何回見る事になる…俺生きて帰れるか?
「全っ然嫌じゃありません! むしろ光栄です」
「良かった。じゃ行こっか」




 というわけで俺は岡島先輩と光栄なことにさっきまで手を繋がせてもらっていたわけだ。
 ちなみに恋人繋ぎだ。
 後、手をつないだ瞬間岡島先輩の手は緊張してか少々震えているのがなんとも可愛らしくて堪らなかったのは秘密だ。
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:07:56.30 ID:UKquOguk0
岡島先輩のセリフだけで4回ぐらいいけそう
何なのこの神
521始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:08:47.51 ID:tYNJW9PM0
 きっと俺にお仕置きをする為に頑張られたのだろう。
 全く可愛いお方だ。
 しかし…この左手がさっきまで岡島先輩の右手と絡まっていたと考えるともう…
 ……匂い嗅いでみるか。
 さあ、こっちに来るんだ俺の左手。
 そして岡島先輩の恐らくスウィーティーな残り香を嗅がせるんだ!
「どうかなキョンくん?」
「どうっ!!!!!!」
「ど、どうしたの? そんなに驚いて」
「い、いえ驚いてなんかいまセントルイスカージナルス」
「…驚きまくってるわね」
 …ええ、その通りですとも。
「ま、いいわ。それよりどう似合ってる?」
 その場をクルリと回り癖よろしく、小首を傾げる動作で岡島先輩は俺に聞いてきた。
 …もう満点ハナマルだ。
「ええ、最高に似合ってますよ」
「ホントかな〜?」
「ホントですって。ジェームス・ホントです」
「じゃあ具体的に何処良いか言ってみて」
 …この人は司会業には向いていないな。
 何故だって? おもしろくない若手芸人が泣くはめになるのが目に見えるだろ。
「ねえ、具体的に。ね?」
 近いです。息掛かります。興奮します。
 古泉の野郎と代わって下さい。
 ええ〜っと、具体的に具体的に〜…………、言えん。
 取り敢えず似合ってる、可愛い、服が着られて喜んでるみたいな抽象的なのしか思い付かん!
 先ず第一にこの服がどんな物なのかすら俺には解らん。
 なにがどうなってあんな風になるのかさっぱりだ。
 せいぜい、お洒落な服程度にしか…
522始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:10:27.05 ID:tYNJW9PM0
「…やっぱり似合ってないかな?」
 そんな悲しげな顔をしないで下さい。
 俺まで悲しくなります。
「そんな事ないです! ええ〜っと、何て言えば良いのか解んないですけど、ともかく似合ってます! 岡島先輩の為に存在してるんじゃないかって程です! もう抱きしめたくなるくらい可愛いです! 嘘偽りありません!」
 くああああっ、何でこうも俺は語彙力がないんだよ!
 ホントこういう時、こういう時だけ古泉が羨ましくなる。
 こういう時だけだ!!
「…………」
 ? どうしたんだ岡島先輩は。
 固まってらっしゃる。
「あう…」
 あうって何ですか、あうなんて可愛いじゃないですか。
 それになんか顔赤いですよ?
 まさか俺なんか変なこと言ったか?
「キ、キョンくん…、こ、こ、声デカすぎ…」
 …何か言ってたようだ、しかもデカイ声で。
 く…周りの視線が生暖かい。




 ドブで溺れて死ぬのってどんな感じだ?
 やっぱり臭苦しいのか?
 はたまた心境地なのか?
 …どっちでもいい。
 ともかく死にたい。
 なんでかって? だって恥ずかしい上に情けない事をやらかしたわけだからな。
 だってそうだろ? 公衆の面前で大声出してあんなセリフを…しかも我が愛し岡島先輩に向けその結果岡島先輩赤面。
523始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:12:16.09 ID:tYNJW9PM0
 ホントに申し訳ないことをしてしまった…
 しかし、顔真っ赤にした岡島先輩……
 可愛かった…
「キ、キョンくん」
「は、はいっ」
「あ…、私、これ買うね」
「はい…」
 気まずい! 気まずいぞおおおお!!
「じゃあ…、会計済まさなきゃね」
 そう言い岡島赤面…、もとい、岡島先輩は選んだ服を大事そうに持って会計へ。
 もちろん俺もそれに付いていく。
「こちら一点で――――円になりますね」
 高っ!!
 女の子の服ってこんなにするのかよ!?
 俺の一年分くらいになるんじゃねえか?
「――――円ちょうどお預かり致します。では、こちら商品になりますね」
 いつの間にか袋に服を詰めていた店員は古泉のとは違った営業スマイルを向け岡島先輩に袋を渡した。
「ふふ、いい彼ね」
 余計な一言を付け足しながら。
 いや、彼氏と間違えられるのは死ぬほど光栄だ。光栄なんだが…
「あ……、う……」
 岡島先輩のフェイスは真っ赤っ赤なわけで、そこから導き出されるのは、どうやら岡島先輩は俺と恋仲と間違えられたのが死にたい位恥ずかしという事実な訳だ。
 ……岡島先輩、俺も死にたいです。
 そりゃあ俺は顔が良いわけでもフェロモン撒き散らしてるわけでもない普っ〜〜〜〜通の男子高校生でありますけど、特に魅力なんてないですけど…そんな顔真っ赤にするほど恥ずかしいんですか?
 俺とカップルに間違えられるのはそんなにも辛いんですか…
524始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 10:15:04.93 ID:tYNJW9PM0
「あ、のさキョンくん…」
「……はい」
「その…、………はい」
 そう言うと朝家を出るときにしたように岡島先輩は手を俺のほうに差し伸べてきた。
「……はい?」
「はい? じゃないわよ、ほ、ほら手、繋ご」
「え…、なんで…?」
「なんでって…、やっぱりキョンくん私と手繋ぐの嫌だった?」
「いえいえ! そんな事ありません! ありませんけど…、いいんですか? その…さっきみたいな事なるかもしれませんし…」
「さっきの事?「おや、そこにいるのはキョンくんじゃないかっ」
 こ、この声は…
「や、奇遇だねっ、こんなとこでさ」
 まさかの鶴屋さん…
 まさかり担いで鶴屋さん…って遊ぶな俺の脳みそ!
「ありゃりゃ、瑞樹もいるじゃん! こりゃまた奇遇だねっ」
「ほんとだね鶴ちゃん」
 鶴屋さんは岡島先輩に近づいていき女の子らしく両手でハイタッチを交わされた。
 このフランクな接し方を見る限り二人は友人なんだろう。
 もっとも、これが鶴屋さんはこのフランクな接し方がデフォだろうが。
「で、なんでキョンくんは瑞樹と一緒にいたのかな〜?」
 鶴屋さんは『証拠は全部上がってんださっさとはきやがれ!』といった感じのオーラを纏いながらせまってきた。
 うう…、後ろに某有名な刑事がスタンドなってスタンドを持って迫ってきているようだ。
「デートだよ、デート」
 と俺がゲロる前に岡島先輩が答える。
「おやまっ、デートだったのかい!?しっかし、お二人はいつの間にそんな仲だったのさ?」
「いや、実はね…
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:17:21.32 ID:Ycfnl/hEO
乗り遅れた…
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:17:33.10 ID:ZdAOczSTO
さるさんです
何とか携帯から投下してみます
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:18:16.85 ID:ms/PD1jFP
おのれさるめ
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:18:39.70 ID:UKquOguk0
さるさんは00分になればとけるよ!
15分でさるさんするレベルだと薄めてもほぼ無駄だから待つしかないよ!
っていうか15分でさるさんするペースで投下はかなり自殺行為だよ!
529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:23:15.61 ID:ZdAOczSTO
いや少々時間に追われていましてかなり急いで投下したのがまずかったです…

>>528
大体どのくらいのペースでやればいいか教えて下さい
いかんせん長編は初めてなので勝手がいまいち分からないんです
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:28:58.49 ID:UKquOguk0
>>529
一人ぼっちでやる場合、10分置きでもいいぐらい
支援が入りながらなら5分ぐらいがベター
それでも00分から投下し続けてたら45分ぐらいにはさるする可能性あるけど
今の支援の感じだったら5分置きなら間違いないんじゃないかと思う

投下始めるのは30分からで、4〜5分ぐらい置きに投下して
50分切ったら00分までに詰め込むつもりで鬼のように連投して
00分になったら5分置きに投下
んで30分過ぎたらもうちょい早めて
すると45分から50分ぐらいでさる間違いなしだから00分まで休憩
んでまた5分おきに〜
とかが俺の個人的に好きなワーク
531以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:30:06.52 ID:ms/PD1jFP
仕様かどうかは別として、1時間に10レス以上投下するとさるらしいよ
で、10レス以内に誰かがレスしたらその分多くレスできる

例えば
00分から8レス投下する間に自分以外のレスが5あれば、
10(固定)−8(投下数)+5(わっふる)で残り7レスまでいける

5分間隔で投下する人が多いのは、自分だけでも10レスで50分かかるから
そのまま00分を待つのにちょうどいいからみたい

でもいきなりさるになることもあって完全な仕様は謎
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:31:08.44 ID:ms/PD1jFP
リロってなかった;すまん
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:33:00.16 ID:ZdAOczSTO
>>530
>>531

ありがとうございます
参考にさせていただきます
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:35:50.42 ID:UKquOguk0
>>531
詳しい仕組み俺もしらんかったわありがとう
経験だけで考えてたけど今度から参考にするわ
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 10:45:29.93 ID:Ycfnl/hEO
一人でPCと携帯でやったときは20レスまで行けた。
536>>524始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:00:18.91 ID:tYNJW9PM0

 あの後岡島先輩が鶴屋さんに今俺とデートをしている訳を話してくれたんだが…
 公開羞恥プレイだった為、割愛させていただく。
 余りにも洗いざらい話し過ぎです。
 事の始まりを特に言い過ぎです。
 鶴屋さんも鶴屋さんで事の始まりについて食いつき過ぎです。
 …やっぱりにこのお二方はSだ。
「じゃ、そろそろおいとまさせてもらうよっ、あたしも用事あるしね」
 と言って満面の笑みを向ける鶴屋さん
「うん、またね鶴ちゃん」
「鶴屋さんまた」
「うん、そんじゃねっ」
 鶴屋さんは軽快なステップを刻みながら歩いて行ったとおもったら…
「そだそだ! 端樹っ」
 何か岡島先輩に言い忘れた事があったようで慌てて戻ってきて…
「ゴニョロゴニョロ…」
 耳打ち。
「え!? 鶴ちゃん!?」
「じゃ、頑張んな! 鶴ちゃんは応援してるからねっ」
 と俺からしてみたら意味不明な言葉と先ほどよりも満面な笑みを残してまたもと来た道を歩いていった。
「もう…」
 岡島先輩はというとこれまた顔を軽く赤らめて鶴屋さんの方を向いている。
 もはやこの赤面フェイスはデフォなのかもしれないな。
「えっ〜と…、岡島先輩?」
「あ、ゴメンゴメン、ボーッとしちゃってた。とりあえずお昼にでもしよっか?」
「そ、そうしましょうか」
「うん。じゃあ…、はい」
 うう…、やはり繋がなくてはいけない運命なのですか?
 嫌じゃないんですよ? 寧ろその綺麗なお手手にむしゃぶりつくくらい繋ぎたいですよ?
537始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:05:13.61 ID:tYNJW9PM0
 だけどな…さっきの事もあったし…
「やっぱ嫌なんだね…」
「! んな事は無いです!! 俺は繋ぎたいです! けど…」
「けど?」
「…岡島先輩は嫌でしょ? 俺みたいな冴えない野郎と手繋ぐの?」
「なんで?」
 キョトンといった音がなったとしても不自然じゃない位の顔を俺に向けてきた。
「さっきみたく彼氏と間違えられたら迷惑でしょうに…」
「……ぷっ…、あはははっ」
 !?
 何にがあったんですか?
 俺何か面白い事言いましたか??
「ゴメンゴメン、キョンくんがあんまりにも真剣に言うからなんだか可笑しくて」
「真剣にって…、俺は真剣に岡島先輩が嫌がってんじゃないかと思って…」
「そんな事ないよ」
「え?」
「私、キョンくんと手繋ぐの全然嫌じゃないし、その…彼氏さんみたいに間違えられるのもヤじゃないよ。むしろその逆かな。うれしいよ」
 …打撃の神様川上哲治氏に謝りたい。
 ボールが止まって見えるなんてはったりだろうと思っていたが…
 止まるものは止まるようだ。
 そう、今俺と岡島先輩の間に流れる時間が止まっているように…




 今、岡島先輩と俺は某マクドナルドで少しおそめの昼食を採っている。
 昼真っ盛りな時間ではないってのにこの人数…
 恐るべし休日のお昼時といったとこだろう。
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:07:41.11 ID:UKquOguk0
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:10:26.87 ID:ms/PD1jFP
わっふる
540始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:10:43.13 ID:tYNJW9PM0
「…でね、そんな事があったから…」
 岡島先輩はというと、すっかり普段(もっとも普段どんなのかはあんまり知らんが)のテンションに戻っている。
 実に喜ばしい事だ。
 だってそうだろ? さっきまでの微妙な感じのままじゃお互いの精神衛生上色々とよくなさ過ぎる。それに…
「…その時、鶴ちゃんったらね…」
 楽しそうに笑顔で喋っている岡島先輩はさっきまでのの岡島赤面とは違うベクトルに可愛い。
 何と言うか、無邪気だ。
 まあ、笑顔だろうが赤面だろうが岡島先輩は可愛いんだが…やっぱりこの人はこうやって笑顔でいる方がいいなんて偉そうな事を考えたりしている。
 それにしても…、さっきの岡島先輩の言葉…
「ちょっと、キョンくん聞いてる?」
『私、キョンくんと手繋ぐの全然嫌じゃないし、その…彼氏さんみたいに間違えられるのもヤじゃないよ。むしろその逆かな。うれしいよ』これはどういった意味で言ったんだ?
 まさかとは思うが、岡島先輩は俺のこt「ふぐあっ!?!?」
 ななな何だ!?
 何かが俺の鼻に入って…、しかも熱っ!!
「ふぐあっ、じゃないよキョンくん」
 …どうやら岡島先輩が俺の鼻に某マクドナルドのポテトを突っ込んだらしい。
 しかもカリカリ熱々…
 普段はしなしなにしなってる癖にこんな時に限って。
「もう、キョンくんったらボーッとしてたよ」
「す、すいません、つい考え事してて…」
「へ〜、考え事ね〜…、どうせまたヤラシイ事でしょ?」
「ち、違います! それより早くこのカリカリ熱々なポテトを抜いて下さい」
「あ、ゴメンゴメン、忘れてた」
 ようやく開放された訳だが…、鼻がやたらスースーする。
 ってか鼻に食べ物を突っ込むんじゃありません!
541始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:15:16.12 ID:tYNJW9PM0
「んん〜、キョンくんはお仕置きデートっていう自覚が足りないようね」
 は! すっかり失念していた…
 そう、今日は俺が岡島先輩の輝ける純白を見た事に対するお仕置きデートだったんだ。
 いったいぜんたいこれから何をさせられることやらと俺が考えていると不意に岡島先輩の表情が曇った。
「………ま、もうお仕置きはいいかな」
「え? それまた何で?」
「あれれ? キョンくんはお仕置きして欲しいの?」
 いえ、全く。
 だから、その悪い笑顔をとっとと引っ込めて下さい。
「ふふ、冗談だよ」
「冗談って…、でもお仕置きはもういいってどういうことですか?」
「…実はそもそもお仕置きなんかするつもり無かったの」
 はい? お仕置きするつもりなんか無かった?
「じゃあ、なんで俺を誘ったんですか?」
「…それはね、単純にキョンくんに興味があったから。涼宮さんに色々連れ回されてるキョンくん、鶴ちゃんから聞いたキョンくん、学校で見かけるキョンくんに興味があったから。だからこないだあんな風に言って誘ったの。ゴメンね騙してたみたいで」
「い、いえ、そんな謝らないで下さい…」
 待て待て、美味し過ぎないか?
 俺に興味があったからデートに誘った?
 そりゃ…、つまり…
「ありがと…、もう分かったかも知れないけど私ね、キョンくんが好きかもしれないの。ゴメンねかもしれないとか曖昧で…、でもよく解らないんだ。
だって、全然面識が無いのにこんな気持ちになっているんだもん…、私キョンくんとこうして話していると凄いドキドキするの、うんうん話していなくても遠くからキョンくんを見てたり、鶴ちゃんのキョンくんの話を聞いてるだけでドキドキするの…」
「お、岡島先輩!」
「え…?」
「お、おお俺も…、岡島、先輩が…」
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:16:16.50 ID:UKquOguk0
うわぁぁぁああん!!
543始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:20:16.07 ID:tYNJW9PM0
 俺が言い淀んでいると岡島先輩は自分の人差し指を俺の唇に当てて。
「ありがとう…、でもねまだ聞いて欲しい事があるの。いいかな?」
 岡島先輩は癖の小首を傾げる動作付きで聞いてきた。
「聞かない訳ないじゃないですか」
「ありがとう、…でもなんかヤラシイ顔だよ」
 はは、ヤラシイは俺のアイデンティティでいいです…




「キョンくんは涼宮さんのことどう思ってるの?」
 ハルヒ?
 なんで今ハルヒだってんだ?
「ハルヒですか…、はっきり言ってはた迷惑なことばかりしやがりますし、いい加減大人しくしやがれって感じですかね。まあ、そんなこと本人に言ったら何言われるか解らないですけどね」
「……涼宮さんと付き合ってるんだよね?」
 ストップステップジャンプ。
 岡島先輩? 会話が成り立っていないですよ?
 しかもハルヒと俺が付き合ってるって…
「そんな訳ないですよ、ハルヒと付き合ったらそれこそ『あたしと付き合ったからにはアンタの社会権はあたしの物よ!』みたいな事言われて後々の人生を棒に振るようなもんです」
 考えただけでも恐ろしい!
「ふふ、キョンくんはホントに涼宮さんと仲がいいんだね」
 ホント大丈夫ですか?
 それとも俺が変な事言ってるのか?
 何故ここで笑います?
「私はね…、この間も伝えたけど涼宮さんには凄く感謝してる」
 …流れが掴めん!
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:21:49.64 ID:pXlxfyFn0
最近はまたサルが厳しくなってるよな。
一年前は15スレスいけたのに。
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:23:35.95 ID:UKquOguk0
さるには悩まされたもんです
実況してたときはなんとも
架橋になるとさるるとわかっててもペース速めちゃうジレンマ
546始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:24:46.27 ID:tYNJW9PM0
「だって涼宮さんが助けてくれなかったら文化祭の為にやってきたみんなの努力が無駄になるところだったんだもん。勿論それは長門さんに対しても同じだよ」
 確かにあのライブでの二人は素人目ではあるが助っ人として充分過ぎる位に役割は果たしたとは思う。
 なんて言ってもにやけ面公認神様と万能宇宙人だからな出来ないってのがおかしな話しか。
「それなのに私ったら…、ろくにお礼も出来てないのに、こうやってキョンくんとデートしてる…実はねキョンくんをこうしてデートに誘ったのは友達がアドバイスしてくれたからなの。
その娘はキョンくんが私のパンツ見てるのに気づいてたんだけどそれを利用して仲良くなっちゃいなさいって言ったんだ。あ、勘違いしないでね私はその娘のせいにしているわけじゃないよ。
結局ああやってキョンくんを呼び出したのは私の独断だからね」
 なんと岡島先輩のお友達に気付かれるほどおれは先輩のパンツにがっついていたと言うのか…
 変質者もいいとこだぜ…
「ねえ、私って酷い女だよね?」
 そう聞いてきた岡島先輩の目はうっすらと濡れている。
 何が彼女を悲しませているのかさっぱりな俺をぶち殺したいがそんな事は後でも出来る。
「何処がですか? 岡島先輩は酷い女なんかじゃないです」
 …根拠はないが。
「うんうん、そんな事ないよ。だって涼宮さんを出し抜いてキョンくんとデートしてるんだもん…」
 だからなんでハルヒなんですか!と思わず声を荒げそうになった俺は思わずドキリとした。
 というのも岡島先輩の涙腺は我慢の限界を迎えたようで目から粒状の涙が零れ落ちているからだ。
 もし声を荒げたら大変なことになったかもしれない。
 しかし、その姿は妹が泣いてる時に似て幼さを感じるもので。
 そう、俺の部屋に侵入し俺が『絶対に開けてはいかん』って言っていた箱を開けようとしていた所を俺にどじかられ謝った時の姿に似ている。
547以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:25:00.03 ID:jtgwaWM/0
さるーされーたひーのことー
548始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:30:15.61 ID:tYNJW9PM0
 …あれは非常に危険な状況だった。
 なんて言っても小学五年生の可愛い妹には悪影響の塊だからなあの箱は。
 とまあそれは置いておいて。
「………じゃあ、今日のデートは俺が岡島先輩を誘ったってことにしましょう」
「…え?」
「岡島先輩がハルヒに対してもどんな負い目を感じているのかイマイチ解らないですけど、こうしたら岡島先輩がハルヒに対して負い目を感じることはないですよね?」
「でも、私が誘ったに違いないんだしそんなこと…」
「…何を言っているんですか?今日は俺が岡島先輩をデートに誘ったんじゃないですか。違いますか?」
「キョンくん…」
 うさん臭い。
 実にうさん臭い。
 今俺はにやけ超能力者並にうさん臭いな。
 でもまあ、岡島先輩の為なら古泉の野郎でも吐かないようなセリフでもはいてやろうじゃねえか。 しかし、さっきのが岡島先輩の為になったかどうか…
「…ありがとう。ホントにありがとう」
 まあ、とりあえずは為になったってことでいいだろう。




 今、俺は岡島先輩が落ち着くまで俺は話しまくっている。
 何を?
 俺みたいな一般ピーポーが出来る話しなんてたかが知れてるだろ。
 だから、話せる範囲で非常識軍団SOS団であった非生産的な出来事を話してる。
 孤島で手の込んだ推理ゲームをしたとか、糞暑いなか着ぐるみ着てバイトしたとか非常識な所に触れないよう気をつけてな。
 岡島先輩はというと泣いたせいで赤くなった目をしながら一生懸命に俺の話しに耳を傾けてくれているようだ。
549始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:35:10.32 ID:tYNJW9PM0
 そんな彼女を見ていると俺の中にある淡い恋心は激しく激しく騒ぎだしているわけである。
 全く、どうするもんかね。
「グスッ…、ありがとうキョンくん…、もう、大丈夫」
「岡島先輩…」
 沈黙が俺と岡島先輩の間を流れている。
 なんだろな…心地が良いって感じする沈黙だな。
 もう少しこの空気に浸っていたい。
「今日は…、ありがとねキョンくん… さっきあんな事言った私がこんな事言うの筋違いだけど………、ありがとう、涼宮さんと仲良くしてね」
 ととんでもない一言で沈黙をぶち壊しくれたのは何を隠そう岡島先輩である。
「ふざけないで下さい」
「え?」
「俺は全く落ち着いてない人に騙されるようなアンポンタンじゃあありません」
「どうしてそんな事言うの? 私は落ち着いたよ」
 今の俺にはその癖は通じません!
 いや、今の俺じゃなくても通じねえ。
「じゃあなんで震えてるんですか? なんで泣いてるんですか?」
「うそ…? 私…」
 気付いていなかった?
 なんでそんな事にも気付かないんだ…
 そんなに今あなたを困らせている事は深刻な事なんですか?
 その原因は俺にあるんですか?
 もしそうだとしたら今すぐおっしゃって下さい。
 今すぐにでも俺はあなたの為に変わろうじゃありませんか。
「ゴ、ゴメンね、なんか私変だよね…、ゴメン…、ゴm
「……嫌じゃないですよね?」
 …嫌かな?
 いくらさっき岡島先輩があんな風に言ってくれたからって俺みたいな冴えない野郎にいきなり抱きしめられたら嫌だとな普通。
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:40:05.21 ID:Ni7MZxCj0
VIPのさるシステムと他所のスレはまた違うからな……
551始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:40:05.78 ID:tYNJW9PM0
『調子に乗るなくそ野郎』って殴られても何も言えん。
 だがな…、このままこの人を泣かせたまま放置出来る程俺は甲斐性なしじゃねえんだ。
「……嫌だ。凄く嫌だよ…、早く離してよお…」
「…だから俺は貴女が思ってる程アホじゃありません」
「うう……、キョンくん…」
 岡島先輩は俺の服を小さく震えながら強く握っている。
 顔を胸に埋めている為に表情を確認する事は出来ないが泣いてるのは確実だろう。
 そんな岡島先輩の頭を優しく、馬鹿高い骨董品を扱うより数倍数十数百倍優しく撫で俺は始めて神様に祈った。
 この際ハルヒでもいい。
「そのままでいいんで聞いて下さい。岡島先輩…、俺は貴女の事が好きです。始めて会ってから一週間しか経っていないから信じて貰えないでしょうし、岡島先輩の何処が好きなのかとか今は具体的にはよく解らないですけど俺は岡島先輩が好きになったんです。
俺と…、俺と付き合って下さい」
 そう言ってから俺は岡島先輩の返事を待つ。
 少しの間そうしているとふいに先輩は顔を上げて
「グスッ…、キョンくん…、ん」
「むっ…」
 俺の唇に自分のものを重ねてきた。
 …悪かったなハルヒ。
 こないだはいきなりこんな事してさ。
 もっともハルヒの事だ、市中を全裸で踊り歩いても許して貰えないかだろうな…
 ともかくこれはビックリするわ。
 統一理論は実は完成していたって事に気付いた場合の科学者もこんな感じなんだろう。
「「「「おおおっ!!」」」」
 な、なんだ?
 なんだこの歓声はこの拍手は?
「良かったな兄ちゃん!」
「大事にしなさいよ!」
552始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 11:45:12.66 ID:tYNJW9PM0






 結論から言うとだなあの時の俺達二人のやり取りはどの辺りからかは知らんが周りの客に丸聞こえだったらしい。
 俺達はというと窓際且つカウンター席に座っていたもんだから他の客からの熱視線を背中にうけるだけで全く気付いていなかったんだなこれが…
 んでもって、俺の告白を岡島先輩がキスで応じ、固唾を呑んで見守っていた方々の拍手喝采が巻き起きた。
 全く…もし知り合いがあの中にいたら首吊りものだぞ。
 ま、今死ぬ気は毛頭ないがな。
 俺の人生はこれからなんだよ。
 そう、これからだ…






 赤の他人から拍手喝采を贈られるという非常にコアな体験をした俺達二人はとりあえず、店を出て今薄汚い公園にいる。
 岡島先輩は俺の手を強く強く握ってついてきてくれた。
 …正直痛い。
 だがそんな事を言う程俺は空気の読めない人間じゃないんでここはノータッチだ。
 しかし、岡島先輩にキスされたんだよな…
 柔らかかった…
 ファーストインパクトじゃないのが非常に悔やまれる。って違う違う。
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:48:53.96 ID:UKquOguk0
どうしようもう
554以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:52:12.69 ID:ZdAOczSTO
……さるさんです
後少しで一区切りなんで許して下さい
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 11:53:26.17 ID:jtgwaWM/0
ご飯食べといでー
556始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 12:00:07.78 ID:tYNJW9PM0
 あれはブレーキランプ五回点滅ってことだよな?それは違うか。
 とりあえずOKって事でいいだよな?
 …ニヤニヤが止まらねえ。
 今の俺は古泉の事を悪く言えんな。
「さっきの事なんだけどさ…」
「は、はい」
「…ごめんなさい、今は付き合えないよ」
 なんてこった…
 何一人で舞い上がってたんだよ…、自分の情けない顔をよく見ろよこの糞アンポンタン…、首吊りてえ…
 完全に見切り発車だ…
「でも聞いて…」
「はい…、聞きます…」
 きっと岡島先輩は優しい人だろうからこの糞見切り発車アンポンタン糞野郎を慰めてくれるんだろうな…
「もう一度…、今度もう一度、告白して。その時、しっかり返事するから…」
「……へ?」
 この人は一体何を言いたいんだ?
 …まさかこれがこの人なりのお仕置きなのか?
 だとしたらハードすぎだ。
「私達、会って一週間でしょ? それなのに付き合ったりしたら涼宮さんに申し訳し私自身納得出来ないよ…だから、だからいつか、キョンくんがまだ私の事好きでいてくれたらでいいからもう一度告白して」
「ちょっと待って下さい! さっきも言いましたけどハルヒは関係…「関係あるよ!、おおありだよ…、私にはあるんだよ…」
 語気を強めた岡島先輩は唇をかみ締めながら俯いた。
「ゴメンね…、無茶苦茶なこと言って…、でもお願い、キョンくんの気が変わったら別にいいから…、私の事なんか気にしなくたていいから…だから…、お願い…」
 もう訳がわからん!
 ハルヒハルヒって貴女は異世界人か何かですか?
557以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 12:03:07.64 ID:ms/PD1jFP
フラグクラッシャーが勇気を出したというのに
558始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 12:05:17.05 ID:tYNJW9PM0
 全く………
「…解りました。でもこれだけは言わせて下さい。俺の気が変わるなんて事はありません。絶対にありません。必ず、いつか必ずもう一度岡島先輩に告白しに行きます。絶対です」
 俺は強い意思を込めて告げた。
 少々かっこつけすぎた気はするが。
「…ありがとう」







 これからだって事が解っていただけただろう?
 俺には岡島先輩にもう一度告白する義務があるんだよ。
 だからこんなとこで首吊る気なんかさらさらねえんだ。
 しかし困った事になったもんだ。
 もう一度告白するって言ってもなあ…
 今日のだってあの状況だから出来たわけだし…、そして今度って何時だよ…
 誰かに相談するか?
 谷口はありえん、国木田だって恋愛経験が豊富だなんて話しを聞いた事ないし…
 古泉は相談するのが適役そうなのが腹立つ。よって無しだ。絶対無しだ。
 …あいつはどうだ?
いやしかし卒業以来随分連絡とってないしな…連絡云々以前に有り得ないか。
ハルヒに相談する並にあり得ないよな。
 どうせのび太を叱るドラえもんのごとく云々講釈垂れられて終了だ。
 参ったな…ピロリロン♪
『今日はゴメンなさい。ホントはあんな事言うつもりなかったんだけど、もうなんかわけ分かんなくて…、ホントにゴメンなさい。あのさ…、キョンくんが良かったらでいいからこれからこうやってメールしてもいいかな?』
559始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 12:05:57.51 ID:tYNJW9PM0
 良くないわけがないじゃないですか。
 いつでもバッチコイです。
 しかし…、これって待ってたら岡島先輩から告白するんじゃねえか?
 いやいや、ふてえ考え過ぎるだろ。
 俺がしっかりと告白しないで誰がするんだってんだ。
 ええ〜っと『もちろんです。俺なんかで良かったら何時でもお相手させて下さい』っと。
 俺の高校生活もまだまだ捨てたもんじゃねえな。
560始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 12:07:03.97 ID:tYNJW9PM0
前編終了です
長い間スレ占領して申し訳ありませんでした
後編はもっと計画的に投下しようと思いますのでどうかご勘弁を
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 12:08:13.72 ID:UKquOguk0
いいや構わん
残念なのは岡島先輩の顔が分からず脳内再生がこみっくパーティーのヒロインになってることぐらいだ
562始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 12:10:02.36 ID:tYNJW9PM0
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 12:11:03.07 ID:UKquOguk0
>>562
ああこの唯一AAある娘か!
おk
564以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 12:21:41.20 ID:tYNJW9PM0
>>563
そのAAおよこしなさってください
お願いします

























お願いします
565以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 12:28:52.69 ID:ms/PD1jFP
>>563じゃないが

            _
          ,.-'´    `ヽ、
         /          ヽ
       l           ハ.
       'l  / / , , _, , l |
        ヽ {'^!,ィ.イ.x'Zイ,ィノ′
        __l ド`   ヤ r'´    r'ス
         バ'´`    _ .ゝ     l/ l
      /  `ヽ、^トく´       j. l
     {/''ヽ、  \. / 、     / /
     | ⌒ヽ\  \  l    ,') rヽ
.       |    ヽ \   ヽ|_ _./ / ヾ.}
.      |    〉 ヽ、 ヘ.| V | / ム'
.      |     ,′   `ーV、_}_./ /
.     |   {      r|/ /7 /
.       l    `ヽ、-一'´ l l / /
     ヽ、    `¨¨ヽ/ |/ /
        ハー. 、     / ‐'、./
        / l l  `¨ア¨ 7、_  `l
      /  l l.  ,'  /  L.ツ
      ヽ.  l l  l.  l    〈

この人?
566以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 12:33:26.63 ID:ZdAOczSTO
>>565
それは財前さんです
でもサンクスAAフォルダが潤いましたありがとうございます
567以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 12:52:45.49 ID:UKquOguk0
ちょいまち
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 12:53:57.74 ID:UKquOguk0
         , ': : : : ;.‐ : : :: : 、: : : : : : : : : : ヽ
.        /,r : : : ;': : ハハ: : l: : : :l: : : l: : : : : ',
       //,: : : : |: :/`^´゙l.: :ト、: : }: : :.|: : : : : :',
       /,' ′: :,/|_」__  l: :ハ: : ハ: :{: : : : : l:!
.      l |:.|: : :'7´||   |/ 丁'¨ lメ.|、: : : : l: |
      l :|:.|: : :.l. ヽ!      '′  |: : : : :.l:|
       |: :' lヘ :ィ5ニヽ     ,.ィ¬ヽ |: :,.: : ;. l: :|  
        |: : N N hJ |        {.l´l | ソ;/: : /l:,!: :|  
.      |: : ヽ l `ー′  ,  └ニノ '7: :,/,! /: : :!   
       ,': : : : `ヘ       ′    ∠ ;'´'´ ′: :.|
.     /,: : ; : : : :.\   ヾ. ̄¨ソ    ,√: : : : : : : : |
     /'/:./ | k : : : :.lヽ、  `ー ´  ,.-': : : : : : 、: :lヽ:.',
     /'^ ヽ|ヽ: :ト ヽ:_;l`-、.. - ' ト、: : |: : ;ハ: ;′ ヾ
        ` \| V´ j        V \イ ;/  }/

もうちょい下まであった気がするけど実況用に14行におさめたやつだからごめんこれしかなかった
こいつじゃね?
違うかも。今見たら
残り二人のどっちかかも。わかんね
569以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 13:05:55.64 ID:o6S7Z3ms0
携帯だからAAわかんないけど
562がドラムの人って言ってるんだから特定難しくないんじゃ…?それともなにかあるのかな…
570以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 13:21:55.39 ID:Ycfnl/hEO
長門「ZONEで言う所のMIZUHOですね。貴さんにさきっちょって言われた」
朝倉「元ネタで説明しないでください。しかもう○ばんで問題になったネタなんて誰が知ってるんですか」
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 13:31:47.07 ID:ms/PD1jFP
572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 14:25:32.23 ID:YOA3Atj50
>>571
googleで画像検索かけたらその人がヒットした。俺的には間違いないと思う。
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 15:03:42.48 ID:YOA3Atj50
今更だけど、>>560乙。
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 16:12:49.54 ID:VGsC9SHiO
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 16:13:38.18 ID:IfUM9TEF0
久々に見た
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 16:45:47.39 ID:n1GjDVlV0
プリン「企画の息抜き、今日のあなたのオヤツにいかが」
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 17:05:58.76 ID:9Kn5aUwh0
キョン「プリン…お前を食べるまえに相談があるんだ…」
プリン「涼宮さんがらみで?」
キョン「何故そうなるんだ…まあそうだが」

プリン前に愚痴る保守
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 17:29:30.21 ID:+hmbJ0w/0
キョン「最近古泉のやつがやたらとハルヒと仲がいいんだ」
プリン「古泉さんは涼宮さん好きですからね」
キョン「うぅぅ…まさか…」
プリン「もしかしなくてもヤキモry」
キョン「やけ食いだー」

今激しくやけ食いしたい保守
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 17:30:15.88 ID:W2Abws5aO
今回の企画は参加者多いように思ったが、投下が少ないのはなぜだろう
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 17:33:32.19 ID:ad6/8s7v0
少ないか?
始まったばっかだしこんなもんだと思うけど。
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 17:35:49.65 ID:UKquOguk0
企画とかどうでもいいんだよ!
アレで書けとか言われて書きに来たんじゃねえんだよ!
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 17:51:21.81 ID:rZzMUDQM0
プリン「なんと20分で4リットル達成!」
キョン「ぐぉぉぉ〜」

ハルヒ「因みにそれあたしのプリン…」

書いてはいるけど、投票は新米にはちと怖いよ保守はもういい
583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 17:51:47.44 ID:Ycfnl/hEO
長門「なんというナイスガイ」
朝倉「そうですかねぇ」
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 18:20:40.57 ID:CM9W+O+v0
プリン食いたくなってきた
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 19:01:09.11 ID:CM9W+O+v0
って事でプリン食ってきた
586以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 19:10:58.40 ID:8FcIDWzQO
ちょっと目を離していたらずいぶん賑わってるな。
587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 19:26:19.85 ID:tYNJW9PM0
>>559の後編を7:50頃に投下させてもらいます
588始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 19:50:10.40 ID:tYNJW9PM0







〜半年位後〜
589始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 19:50:53.94 ID:tYNJW9PM0
「そうだったのですか…。いや〜、驚きましたねあなたと岡島瑞樹先輩との間にそのようなエピソ−ドがあったとは」
「嘘をつけどうせある程度の事は把握していたんだろ」
「ははは。しかし、困りましたね… あなたは今でも岡島先輩の事を愛してらっしゃるのですよね?」
「愛してるって言い方が気持ち悪いがその通りだ」
「そうですか…、あなたはてっきり涼宮さんの事が好きだとばかり思っていましたが…勝手な思い違いをしていて申し訳ありません」
590始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 19:51:35.52 ID:tYNJW9PM0
「気にするな。今回の事だってもとはと言えば俺がいつまでもぐずぐずしていたせいだ」
「いえ、先日の佐々木さん達の件での僕の不手際のせいです。でなければ上から催促されずに済みこのような状況は避けられたのですから」
「どっちのせいってのはこの際どうでもいいだろ、ともかく今から俺はハルヒの家に行く。こんな時間だから少々気が引けるがそうも言ってられないだろう」
「そうですね、早くあなたには一番いい目を出していただかないと…こちらの方はあの方が何とかしてくれるでしょう。機関の一員としては褒められた事ではないですが事態が事態ですからね。細かい事は言ってられないです。
あ、あなたの荷物はこちらが預かっておきます。上手く事が収まったら機関がお届けあがりますので。ではご武運を」





 岡島先輩と俺は初デートでの一件以来、お互いにメールしたり、都合が合えば一緒に遊んだりしていた。
 その間、実に微妙で特殊な間柄ではあるが二人の関係は順調に進んでいたと思う。
 例えばだな、毎日どちらからともなくメールをしてその日の出来事やくだらない(俺にとってはくだらないなんて事はない)話をしたり、学校で合えば岡島先輩のご友人である鶴屋さんや朝比奈さん、
その他諸々の上級生の方との会話に花を咲かせたりもした。
 そういえば俺が入院してる時は見舞いに来てくれなかったんだよな…
 後で聞いたら、凄く心配で行きたかったけどうんたらかんたらと何故か知らんが濁されてへこんだね。
 もうこの人の気持ちは変わったのかって…
まあ結局その後、『キョンくんが退院したお祝いにデートなんて駄目かな?』なんていう世界が分裂してようと断るわけの無いお誘い岡島赤面モードで受けたんだがな。
 実はと言うとそのお誘いがあるまで初デート以来、ヘタレな俺はメールや会話などは出来たがデートに誘うということが出来なかったんだなこれが。
 で、喜びのあまりシャミセンにほお擦りしてたところを妹に見られてネタにされたのはいい思い出だ。
591始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 19:52:17.04 ID:tYNJW9PM0
 後、例の機関誌作成の時、猫の観察日記ならいざ知らず『恋愛小説』という俺にとっては今から過去へ行きタイタニックを沈没の危機から救えと言われたのと同等の超ど級のハードミッションを
我らが団長様曰く公明正大なくじによりたたきつけられどうしようか途方にくれていた俺の為に『友達から色々恋愛体験とか聞かせてもらったんだけど…良かったら参考にしていいよ』と救いの手を差し伸べてくれたんだ。
 メール見ながら泣いたな。
 結局使わなかったが…
 流石に人様の恋愛体験を機関誌という不特定多数の人間の目に触れる物に載せるのは気がひけたからな。
 あ、忘れていた事がもう一つ。
 バレンタインの時はSOS団が誇る美少女三人衆以外から唯一のおチョコを貰ったんだったな。
 ………今おもえばホワイトデーのお返しをした時に想いを告げるべきだった。
 どうも俺はぬるま湯の心地の良い感じから抜け出せない性分らしい。
 今日こそは伝えようと思っても中々…
 そのせいで今の非常にまずい状態に陥ったわけだ。
 そろそろ、状況を説明しろってか?
 やれやれ、鼓膜までかっぽじって聞きやがれ。






 佐々木達との一件は古泉が雪山での『機関を裏切ってあなたに味方します』というのを果たす格好で無事に解決した。
 まあ、そのせいで古泉は機関の上司からこっぴどくしぼられたらしい。
 本人曰く『現在世界ではこの世の終わりが2012,13年だと言った説がまことしやかにささやかれていますが、僕はてっきりその世界の終わりが早まったのかと思いましたよ』だそうだ。
592始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 19:52:59.12 ID:tYNJW9PM0
 終止普段のニヤケ面語ってはいたんだが目がハルヒに弄られている朝比奈さんの怯えた目を凌駕していた…所謂レイプ目ってやつだ。
 そんな古泉の様子を見ている間、俺の頭の中には妖絶な笑みを浮かべながら銃を構えるスーパーウーマン森園生さんが浮かび続けていたのは内緒だ。
 まあ何だかんだ言って長門も無事だったわけだし。
 一件落着ってやつだ。
「…………」
 しっかしな…なんだこの視線は。
いや、死線とでも言おう。
 今は団活中であり俺は古泉と軍人将棋に興じているわけだが、さっきから…いや今朝から団長様の意味不明な視線を浴び続けている。
 この様子だと被爆しているに違いない。
 即刻なんちゃかシャワーを浴びさせてもらいたい。
 その結果古泉に押されるという奇跡体験をしているんだなこれが。
 このままでは俺の精神衛生及び対古泉戦の対戦成績が悪くなるのは明白なので…
「なあ、ハルヒなんか用でもあるのか?」
「な、何のことよ」
 そんなさっきまで俺をジト〜っと見ていたくせに何のことよじゃねえよ。
「何かあるんなら言ってくれ。このままじゃ気が散って古泉に負けちまう」
 この前、身を挺して俺達を守ってくれた恩があるとはいえ古泉に唯一勝てるゲーム類で負けるのは癪だ。
「…………さい」
「はい?」
「今日、あたしと一緒に帰りなさいって言ってるの!!!」
「わ、分かった分かったからそんな大声をだすな」
 お前さんが大声だしたおかげで朝比奈さんがお茶をこぼして…ない。
 何故だ? 何時ものあなたなら『ふえええ』という愛らしいお声を漏らしながらお漏らしをしたかのような水溜りを足元につくり俺のなけなしの理性をぐらつかせてくれるはずだというのに…
593始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 19:53:39.74 ID:tYNJW9PM0
 なんですかその落ち着きはなった態度は?
 そんなの………俺が知ってる朝比奈さんじゃないです!
「返事はどうしたの返事は!!」
「は、はいご一緒させていただきますです」




 俺は意味不明な敬語を吐いてからというものハルヒからのこれまた意味不明な視線から一応解放され俺は長門の定刻を告げる合図まで古泉をけちょんけちょんしてやった。
 ざまあみやがれってんだ。
 そして今、俺はハルヒの命令通りに二人で帰っている。
 ハルヒの奴はというと…
「…………」
 自分から一緒に帰れと言ったくせにだんまりだ。
 やれやれ、一体なんなんだってんだ全く。
「…あのさ、あんたって佐々木さんと付き合ってんの?」
「はあ?」
 国木田にでもふきこまれたのか?
「だからさ、佐々木さんと仲良いいんでしょ? 男女で仲がいいってことはそういうことなんでしょ?」
「あのなあ…、だったら俺とお前さんは付き合ってるってのか?」
「ばば、ば、馬鹿言わないでよ! だ、だ、誰があんたみたいなさえない奴とあたしが付き合わなきゃいけないのよ!!」
 さえない奴で悪かったな。
「だろ? つまりそういうこった。ハルヒだけじゃねえ、朝比奈さんや長門にだって言えることだ。仲がいい男女ってだけで付き合ってる云々言ってたらキリがない」
「それもそう、よね……」
 なんだなんだ?
594始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 19:54:21.17 ID:tYNJW9PM0
 ハルヒにしては大人し過ぎやしないか??
 いつものハルヒならそのまま国会のなんとか委員会に放り込んでも違和感がないくらいの暴論で俺を完膚なきまでに論破するところだろうに…
 なんだこの味気なさは。
いや、味気ないのが嫌とか言うわけではないぞ!
 別に罵られて濡れたりなんかしてるんじゃないんだからね!
「じゃあさアンタ今誰か好きな人いるの?」
 …いるな。
 阪神のスターティングメンバーに金本が居るのと同じ位な当然さでいるな。
 だがここでハルヒにゲロっていいものか…
 だってそうだろ?
 理由は未だに謎ではあるが岡島先輩はハルヒに対して何らかの負い目を感じているのは明らかだ。
 そんな岡島先輩の事を思うと…、そう簡単に言っていいものかどうか。
「ねえ黙ってないで何とか言いなさいよ」
 しかしな…、今のハルヒを見ていると嘘をつくのはまずい気がしてならない。
 嘘をついたところでばれてアボンみたいな感じになる気がする。
 それにこんな不思議な表情のハルヒは始めて見た。
 なんだろな…喜び勇んでやってきた新兵が始めての実線を前にして緊張しているといった感じか。
 まあこいつには似合わない雰囲気だ。
「ちょっとキョン聞いてるの!!」
「あ、ああ聞いてる聞いてるからネクタイを引っ張るな苦しい」
「だったら答えなさいあんたは今好きな人いるのいないのどっちなの!!」
 だーかーらー、引っ張るな!
 身長差を考えろ身長差を! これじゃあドワーフが人間を狩ってるような感じだろが!
「いる!! 好きな人います!! ほら答えただろ、早く離してくれ頼む」
「そ、そうなの」
「そうなんだ! だから離してくれ…」
 そろそろ、キレイなお花畑が見えそうだ…
595始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 19:55:04.32 ID:tYNJW9PM0
 ホントに危ないぞ。
「あ、ゴメンゴメン。……でさ、誰なの? その…キョンの好きな人ってさ」
「…岡島先輩って覚えてるか?」




 俺はハルヒに俺がどれだけ岡島先輩のことが好きなのか喋った。
 今思うとどうしてあんなに喋ってしまったのか不思議な位喋った。
 …馴れ初めはぼかしを入れさせてもらったがな。
 あんなことこいつに言ったら何されるか分かったもんじゃねえ。
 まあ俺としてはありがたいことに俺が喋っている間ハルヒは静かに、それでいて真剣に静聴していてくれたわけだが…
「…………」
 あの〜、ハルヒさんや? もう俺の話は終わりましたよ?
 それとも何か俺のじれったい態度に腹を立ててらっしゃるのですか?
 だとしたら安心しろそのうち本気出す。
「あ、あのさ…」
「ん?」
「そのさ…」
 なんだモジモジしやがって?
 それに言うことあるならちゃんと人の目を見て話せ。
 俯いてたら話し相手に失礼ってもんだ。
 古泉ほどやれとは言わんが…、ぶっちゃけあれはキモイからな。
 あれのおかげで俺は多大な被害を被っているんだ。
「なんだらしくないな、はっきり言えよ」
「あ、あたし」
「あたし?」
「あたしはあんたの事が好きなの!!!!」
 …………そういえば、このあいだ谷口が人間にはモテ期とやらがあってその時期に差し掛かった奴はそりゃもうギャルゲ、エロゲの主人公並にモテるんだとご飯粒を口からぶちまけながら力説していたな。
596始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 19:55:45.10 ID:tYNJW9PM0
 俺自身ギャルゲやらエロゲやらを谷口ほどしてない。
 ゆえに谷口のように確固たるイメージってのはない。
だからその話を聞いてこんな風になったら人生楽しいんだろなあって程度にしか思っていなかったわけだが…
 そんな事はないらしい、もてるってのは罪なもんなんらしいからな。
 …おい、そこ笑うんじゃねえ。
 ともかくだ、心の中だが叫ばしてもらう。
 何がともかくだとかも気にすんじゃねえぞ。
 すぅ………どうなっとんじゃあああああああああああああああああああい!!!!!!
 はあ、はあ…、訳っっ分からん!
 俺の事好きだと?
 ハルヒが? 神様もどき及び時空の歪み及び自立進化の可能性である唯我独尊団長様涼宮ハルヒが俺の事を好きだと??
 ありえん。ありえなさ過ぎる!
 …分かった。SOS団プレゼンツドッキリ大作戦ってか?
 やれやれ、驚かせやがって全く。
「ねえ、キョン大丈夫? とんでもない汗出てるわよ」
 もう俺は分かってるぜハルヒ。
 こんな簡単なドッキリに引っかかる程俺は落ちぶれてはねえよ。
 だから、そんな顔をするな。
 頼む…
「…ゴメンね、あんたは岡島先輩が好きなのよね、さっき言った事は忘れて頂戴」
「おい、ハルヒ…」
「あ、いけない、用事を思い出したわ。じゃ先に帰ってるわ、それじゃあ」
 そう言ってハルヒは信号が点滅している交差点を自慢の健脚で駆けて行った。
 …一瞬、ハルヒが走り出したその瞬間、あいつの目には涙が浮かんでいたのをたった一瞬だってのに俺は見てしまった。
 これほどの短い瞬間に後悔したことはない。
597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 19:56:13.42 ID:CM9W+O+v0
やっと追いついた
598始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:00:08.22 ID:tYNJW9PM0




 普段の俺ならばハルヒと分かれた後、速攻で家に帰って風呂にでも入り母さんが夕食を作ってくれるのを今か今かと待っているところなんだろうが…、今は違う。
 今は誰にも会いたくない。
 …たとえそれが自分の想い人だとしてもだ。




 何時間位たっただろうか、辺りは当たり前に暗く冬のような冷たい風が俺を家に帰れと言わんばかりに吹き付けている。
 それでも俺は家路を急ぐサラリーマンすらいなくなった住宅地を徘徊している。
 正直、街頭しかないもんだから辺りは暗く自分が今何処にいるのか分からん、…少々不安になってきたな。その上寒い。
 しかし俺の携帯にはGPS的な便利な機能なんてのは恐らくない。
 …やれやれ、その内誰かに出くわすだろう、その人に聞いてみるとするか。
 と、都合がいいことに誰かが向こうから走ってきt
「え、キョンくん!? なんでこんなとこに!?」
 なんてこった…、こんな時に限って岡島先輩…
「ちょっと大丈夫なのキョンくん震えてるよ?」
 岡島先輩は心の底から心配そうな顔を俺に向けてくれている。
 普段なら発情ものだが今ばっかりは…
「とりあえず、私の家、上がってって。こんな所いたら風邪ひいちゃうよ」
「い、いえ大丈夫で…」
「大丈夫じゃないよ! ほら早く」
 そう言って岡島先輩は俺の手を引いて歩き出した。
 その手は振りほどこうと思えば容易く出来ただろうが俺はそうしようとはしなかった。
599始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:05:02.18 ID:tYNJW9PM0
 さっきまで誰とも会いたくないって思ってたってのに現金な野郎だよ俺は…




「はいどうぞ」
「どうも、ありがとうございます」
 岡島先輩が淹れたのか、はたまたお母様が淹れられたのかは分からんお茶を俺はすすった。
 熱いな、ちょっと舌火傷したかもしれん。
 だが、さっきまで少々寒い外を徘徊し続けていた俺にはこれ位がちょうどいいのかもしれない。
「どう少しは暖まれた?」
「はい随分と」
「良かった…、ねえどうしてあんな所にいたの? しかもこんな時間に」
 こんな時間ってどんな時間?
 …なんてこったもう時計の針が重なりそうになってやがる。
 全くどんだけ徘徊してたんだ俺は…
「まあ、ちょっとありまして…、ねえ…」
 正直ちょっとではない。
「そっか…、あ、そうだ明日キョンくんに渡そうと思ってた物があるんだ」
 すると岡島先輩は部屋の隅に立てかけてあった何が入っているのかおおよその予想がつく袋を持ってきた。
「このあいだメールで言ったよね? キョンくんも楽器してみないって」
 一週間位前になるかな? 日課となった岡島先輩とのメールのやり取りをしていた際、俺が『俺も岡島先輩みたいに何か楽器弾けるようになりたいですね』
と言ったら岡島先輩が『じゃあキョンくんも何か楽器してみない?』と食いつきになられたんだっけか。
 ほんとこの人は律儀だな。
「舞に頼んで借りてきたんだ、このベース」
600始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:10:32.05 ID:tYNJW9PM0
 そう言いながら岡島先輩はソフトケースからベースを取り出して俺に見せてくれた。
 それは財前先輩が去年の文化祭で弾いていたものとは違って薄い茶色、黄土色のものだ。
「これね、舞がベース始めたころに使ってたのなんだよ」
「そうなんですか…、しかしいいんですか俺なんかがこんな立派のもの借りてしまって? 俺上手く弾けないかもしれないですよ」
「安心して、舞だって『使わずに埃被るよりキョンくんに弾いて貰う方がこのベースにとって幸せだ』って言ってたよ。それに…これは舞に絶対内緒だよ。ベース簡単だしね」
 そりゃ絶対に内緒ですね。
 財前先輩は座右の銘が『ベースは最も簡単なパートであり、最も難しいパートだ。だからこそ最高の楽器なんだよ。それに酒をたくさん飲まなくちゃいけないからな』
という後半部分は完全に何かからの引用を匂うわせるものではあるが、この文言からも分かるようにベースを愛されている方である。
 そんな財前先輩にベースは簡単だみたいなことを言ったら大変なことになるというのは上級生の方々の間では有名な話であるからだ。
「でもこれでキョンくんも楽器できるようになれるね。そしたら今年の文化祭は安心だよ」
「今年の文化祭ですか?」
「そう、涼宮さん達と今年の文化祭ライブするんでしょ?」
 ……ああ、ハルヒが去年そんなこと言ってたな。
 ハルヒ、か…
「涼宮さんや長門さんは勿論大丈夫だろうしキョンくんがベースを弾けるようになったら後はドラムだね。……みくるちゃんはちょっときつそうだね、え〜っと古泉くんだっけ?
あの人なんでも出来そうだから大丈夫だね。もし困ったら私協力するよ」
「はは、ありがとうございます」
 岡島先輩の好意に対しこんな風に複雑な気分になるのは初めてだ。
 まあ…仕方がないか。
「…………」
 ん?どうしたんだ、いきなり黙り込んで。
「…あ、ゴメンねちょっと浸っちゃってた」
「え…、浸ってた?」
「うん……、私達って何だか恋人同士みたいだなあって…」
601始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:15:05.80 ID:tYNJW9PM0
 ……すいません、俺が情けないばっかりにあなたにまで迷惑を…
 恋人…か…………、もう決めねえといけない。
 いや、始めから決まってたはずだ。俺が情けなかった所為でこうなっただけだ。
 責任を取るなんて言い方をしたらいけないんだろうが…
 俺は…
「キョンくん?どうしたの、大丈夫?」
 様子の変化に気が付いた岡島先輩は俺に近づいてきた。
「岡島先輩!」
「!?キョ、キョンく、ん?」
 そんな岡島先輩の肩を少々乱暴にだが掴む。
 先ほど走っていた為か岡島先輩からはほんのりと汗の匂いがしている。
「岡島先輩!お、お俺は…ピロリロリンリ〜ン♪
 なんとも間抜けなお馴染サウンドが俺の右ポッケから鳴る。
 ……逆に空気読めすぎだろ。
「す、すいません電話が…」
「う、うん…大丈夫…」
 はあ、空気が読めまくってるのは誰ですか…って、こいつか…
 ここじゃ不味いよな…
「すみません、親からです。恐らく早く帰ってこい的な電話だと思うんで今日はお暇させてもらいます。…この話はまた今度にして下さい」
「あ、今日はまだ帰ってないんだもんね。お母さん怒ってるよね。…また話の続きしてね」




 帰る際岡島先輩のお母様が車で送ってあげようかと申し出ていただいたが一刻も早く電話しなければいけない気しかしなかったので申し出を丁重にお断りして徒歩で歩きながら、先ほどの電話の主にコールした。
 プルルというお馴染みのコール音が少しだけ響き…
「少々お時間よろしいでしょうか」
602始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:20:05.70 ID:tYNJW9PM0
 いかにも待っていましたと言わんばかりの声で電話に出たのは古泉だ。
 まあ古泉に掛けたんだから当たり前だよな。
「ああ、俺はかまわんが場所は…」
『大丈夫ですある程度把握しています。じき迎えをよこしますのでそれに乗ってきて頂いたらよろしいかと』
 把握してるって…相変わらず機関ってのは何でもありだな。




 機関御用達、黒塗りの車に乗せられ少しすると運転手改め新川さんが目的地に着いた旨を俺に伝えてくれた。
 簡単な礼を告げ車からおりるとそこには古泉がいたのだが、ここは…
「どうもすみません。こんな夜分遅くに呼び出して」
「あ、ああ、気にするな、今日は呼び出された理由も大体分かっているからな」
「それは助かります」
 そう言うと古泉はいつものにやけ面を引っ込め
「…無粋な事を承知でお聞きします。何故涼宮さんの『告白』に返事をしなかったのですか?」
 元々鋭かったであろう目を俺に向けてきた。
 その視線にはまさに突き刺さるという言葉がぴったりだ。
「正直機関は混乱しています。いえ、機関だけではありません。朝比奈さんや長門さんも同様に驚いていらっしゃるはずです」
 まあそうだろうな。
「…実はですね、今日涼宮さんがあなたに告白をされたのは僕の所為なんです」
「おい、それはどういう事だ」
 事態がキナ臭さを帯びている事に気付いた俺は強く古泉を見据える。
 そんな俺に対しこいつはまったく動じていない。
「先日の佐々木さん達との一件は覚えてらっしゃいますよね?」
「ああ、ついこの間の事だからな」
 妙な連中が現れたり長門が急に倒れたり…全く驚愕の連続だった。
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 20:22:01.15 ID:CM9W+O+v0
良いよ良いよー
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 20:22:36.83 ID:wYyoti4Q0


605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 20:24:14.92 ID:lNyRwai+0
支援も注意しないと規制対象になるよ、去年の暮れに規制された俺。
606始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:25:12.34 ID:tYNJW9PM0
「だが待て古泉、この間の件がどうやったらハルヒが俺に告白に繋がるんだ?」
「その疑問はごもっともです。説明しましょう。あの件で僕は機関の意向とは反する行動をとりました。そうSOS団副団長古泉一樹として行動しました」
 ああ、そうだ。
お前さんがああいう風に判断してくれなけりゃ今こうやって俺達はSOS団としての活動ができていなかったかもしれないからな。
「僕自身あのように行動した事について一切後悔していません。しかし…」
 ここにきて言いよどむ古泉。
 元々深刻な事態なのだろうとは思っていたが、どうやらそれ以上らしい。
 俺が見た事のない古泉の表情、仕草がそれを物語っている。
 ホントに冬は終わったのか、実は冬なんではないかと錯覚させるような冷たい風が吹き付けてくる。
 その間俺は古泉が口を開いてくれるのを待つ。
 どれだけそうしていただろうか、そろそろ俺から問い詰めてやろうかと思い出した位になり古泉が口を開いた。
「機関は僕の行動を良しとはしませんでした。それ自体は驚くべきことではありません、所謂想定の範囲内というやつですね。しかし機関は、機関といっても僕自身あったことのない上層部の連中なのですが、
その連中は僕が今までの他勢力との相互不干渉という暗黙の了解を破った事を許されざる事態と認識しました。
そう、僕が機関の意向を無視し長門さんを救った事を良しとしなかったのです」
 今まで黙っていた分をこれでもかというくらいに吐き出している。
こいつは根っからのおしゃべりなのだろうとつくづく感じさせられる。
 まあ、そんなことは今どうでもいい。
今重要なのは古泉はまだ全てを言い終えてないということ。
 こいつはホントに言いたいことをまだ言っていない。
 そんな気がする。
「そのこと自体は先ほども言った通り想定の範囲内でしたが、思念体側は僕が長門さんを救う際に提示した『対価』を払うように思念体は迫ってきました。
その対価というのは彼らが渇望している『自立進化の可能性』言い方を変えるならば『情報爆発』…」
 現状維持を目的として動いていたとんでも集団機関も宇宙人相手にはもろ手を挙げて降参だってか。
607始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:30:19.78 ID:tYNJW9PM0
「彼らは今まで基本的に静観していました。しかし、最近涼宮さんの力が収束する方向に動いている事に大変な危機感を感じていたようです。
そんなさなか情報爆発を得るきっかけをつかんだ…まさに棚から牡丹餅だったのでしょうね。そしてその情報爆発をえる手段として涼宮さんの告白という手段を提示したのです」
 古泉の大演説は止まらない。
 珍しいことに俺自身この演説が終わって欲しくないというなんともレアな心境である。
「おそらく思念体の意図はこうでしょう。涼宮さんは十中八九あなたに好意をいだいていた。それは現在も変わりません、でその好意を抱いているあなたに告白という行動をとらせることによりその結果が彼女の望むもので無くとも情報爆発は起こると考えた。
だってそうでしょう、告白という行為は結果がどうなろうとその人の精神、心に多大なプレッシャーを掛けます。その心へのプレッシャーは涼宮さんの場合、彼らの求めるものにに繋がる、それは少し考えたら分かる事です」
「そうなのか?」
「ふふ、そうなんです」
 笑うな気持ち悪い、あなたとか付いてるから二割増しで気持ち悪い。
 こんな状況だけに安心するが…
「しかし待て、さっきから聞いているとお前達の機関は思念体から脅迫を受けしぶしぶ今回の行動に出たってことなんだよな?」
「まあそういうことになりますね」
「だったらなんで機関の一員であるお前がハルヒが俺に告白するように画策する必要があるんだ?」
 確かにハルヒの一番近くにいる宇宙人様にこんな事をさせるのは無理なのは分かるが…
「インターなんちゃかに命令し、それを実行したらいいじゃねえか?だってのにどうして機関を脅迫してまで機関にさせる必要がある?」
 まさか『人の恋心は分からない』なんて事じゃあねえだろな?
「あなたの疑問はもっともですね。それについては僕がこの役を申し出たからです」
 さっきまでの鬼気迫る雰囲気は幾分和らげられ今目の前で自嘲気味に語るのは俺が良く知る古泉その人だ。
「先ほども言ったように今回の事は僕の行き過ぎた行動が招いた結果です。僕はそれにより現在機関へ多大な影響を出してしまった。しかし何だかんだ言っても僕は機関に助けられた身です。
だからその恩人と言える機関を『助ける』なんて言ったらおこがましいのでしょうが、何か行動に出たかっのです。
そして僕には今回の行動を起こすに足りる動機がありましたしね」
608始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:35:10.73 ID:tYNJW9PM0
「動機?」
「はい、僕はつねずねあなたと涼宮さんにはご一緒になってもらいたいと思っていました。これについては機関でも意見が分かれていたことなので機関の意向という事ではありません」
 いや、この際機関の意向とかはどうでもいい。
 状況が状況だからな。
「まあ、今述べた動機は『SOS団副団長古泉一樹』としての動機です。…比べるつもりは毛頭ありませんが、聞いていただけると光栄です。『機関の構成員古泉一樹』としての動機を」
 ……今日はえらく長い演説だな。
「ここで聞かんって言うと思うか?」
「思いませんね」
「だったらどうぞ大演説を続けてくれ」
「ふふ、かしこまりました。以前あなたを閉鎖空間へ招待した際、『頭が狂ったかと思った』と説明しましたが、あれは嘘です」
 ……はあ?なんで今一年前の嘘を告白してんだよ。
 神様たるハルヒに告白された俺に対するあてつけか?
「頭が狂ったと思ったのではありません。簡単な言葉を選ぶなら自分という存在が無くなる恐怖に襲われたと言えるでしょう……」
 普段なら息が掛かるほどの至近距離で俺に講釈をかましているくせに、今は俺と目すら合わそうとしない。
「あなただって僕の状況になれば同じように感じると思います。見ず知らずの少女の感情が全てとは言いませんが流れ込んでくる恐怖、自分がしなければいけないという理不尽な使命感によりもたらされる恐怖、
それらからくる自分という存在が無くなるのではないかという恐怖…僕は涼宮ハルヒという存在を恨みましたよ」
 涼宮ハルヒという存在ね……
609始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:40:01.96 ID:tYNJW9PM0
「そんな状況に機関の迎えが来ました。始めは人体実験でもされるのかと思い、恥ずかしながら迎えの車内で恐怖の余り失禁しましたよ。まあ、その恐怖も機関に着き、他の超能力者の方とあったら消えうせましたがね」
 ようやく古泉は俺のほうを向いた。
 そこには自嘲気味な笑顔があった。
「彼らは僕を温かく迎え入れてくれました。彼らにだって僕と同種の恐怖はあったはずなのに、僕を勇気ずけてくれたのです……その日の事は何があっても忘れません」
 だから恩人か。
「しかし今、いや、本来ならば涼宮さんの力が消滅でもいない限り無くなることはないのですが、我々超能力者達はこれまでに無いほどの危険に晒されている可能性があるのです」
「危険だと?閉鎖空間がとんでもないことになっているとかか?」
「お察しの通りです。今僕たちがいるこの道に見覚えはありますか?」
 ……ああ、あるさ。
 ここは…
「その様子だと既に気づいているようですね。そうです、ここは今日、涼宮さんがあなたに告白をされた場所です。そして、今発生している閉鎖空間の中心でもあります」
 そうここは夕方ハルヒが俺に告白した通りだ。 
「恐らく…いえ、恐らくなんて言い方は必要ないでしょう。涼宮さんは今大変ショックを受けています。それこそ世界を消滅させてしってもおかしくない程に、だから今まで我々機関が観察してきた中でも最大級の閉鎖空間が現れているのです」
 すでに古泉の顔は自嘲気味に語っていた時の面影は無く、また俺の知らない古泉のものになっている。
 そのことからも事態の深刻さは伺い知る事は出来るがそれ以上にこいつをこんな風に追い詰めてしまったのはいったい誰の所為なんだと分かりきった問いが俺の中で巻き起こっている。
 そう、分かりきった問いがだ。
「しかし、この閉鎖空間にはおかしな点が一つあります。それを今からお見せしたいのですが…付いてきていただけますよね?」
 古泉の問いは疑問系でこそあるが、そこからは有無を言わせぬといった感じがある。
 もっともそんな風にされなくとも俺にはこの申し出を断る正当な理由はない。
610始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:45:06.06 ID:tYNJW9PM0
「……ああ」
「ありがとうございます。では以前にしたように目を閉じて手を出して下さい」



 それは余りにもショッキングな光景だった。
 その光景はまだ世界が核戦争が終結した後の方がマシと自信を持って言える程のものだろう。
 神人、ハルヒのイライラが溜まると現れ、閉鎖空間というハルヒが作り出した精神世界(この言い方が正しいかどうかは分からない)で破壊活動を繰り返す物騒で巨大なやつ。
 以前の経験から俺はそのように神人を認識していた。
 だが、今遠くで自分の身体を、頭をそこらじゅうにぶつけ、のた打ち回りながらそこらじゅうの建物を破壊している神人は聞こえるはずの無い叫びを上げているようであった。
 そう今俺が見ている神人は明らかに苦しんでいる。
「この閉鎖空間が発生すると同時にかの神人は出現しました、今あなたが見ている行動を続けています今でこそこのように自傷行為をしていますがこの後どのような行動をとるか分かりませんでしたので
機関は早々に神人の駆逐を始めましたがまあこの神人はどれだけ攻撃しても消滅しないのです。
傷が増えるだけで自傷行為を止めようとしませんでした。もっともこのまま放って置いたら閉鎖空間は拡大する一方ですし観察を続ける我々機関にも危険が及ぶ、
そして何より涼宮さんの精神に余りにもよろしくない。理由は言わずとも分かりますよね?」
「……おい古泉、この閉鎖空間が現れたのはいつ頃だ?」
「今日の、正確には昨日の夕方、あなたと別れた涼宮さんが帰宅なさった時からです」
 それを聞いた瞬間俺は思わずしゃがみ込んで頭を抱えた。
 今こうして神人が自らを傷つけている理由は古泉が言うとおり講釈無しで理解でき、その理由は100%俺にあるからだ。
 ハルヒはずっと苦しんでいる。
「そのご様子だとお分かりのようですね」
 古泉の問いかけに俺は何も返事が出来ない。
 それどころか今は申し訳ない気持ちでこいつと顔を合わせることすらつらく思わずいっそう顔を下に向けてしまった。
611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 20:46:02.48 ID:UKquOguk0
岡島SSでちょっとハルヒがかわいそうになるんだよ!!
ハル古モノ読んでおあいこみたいなあれだよ””
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 20:46:29.74 ID:CM9W+O+v0
タイトルらしからぬ流れに吹きそうになるのを堪える。
613始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 20:50:08.61 ID:tYNJW9PM0
 すると何かが俺の首根っこを掴み俺は身体を起こされた。
 そして強い衝撃が俺の左頬を襲い俺の身体は地面に転がる。
 それが古泉によるものだと認識するのに時間は必要なかった。
「今あなたがすべき事はその様に現実から目を背ける事ではありません」
 転がったままの俺に古泉は続ける。
「今あなたがすべきなのは一番いい目を出す事です。あなたの大切に思う方々を幸せに、あなた自身も幸せになる…そう、皆が幸せになる目をあなたの力で出す事です。これはあなたなら…いや、あなたにしか出来ない事なのです。お願いします立ち上がってください」
 皆が幸せに…
 こんな俺にそんな事が出来るのか?
 …古泉はこんな問いに答えてはくれないだろうし俺自身答えはいらない。
 だって天下のSOS団副団長様が俺にしか出来ないと言ってくれてるんだ。
 出来ないわけがねえ。
 俺は立ち上がり古泉の目を見据えた。
 俺の知っている古泉をだ。
「流石は涼宮さんに選ばれた方だ。男の僕でも思わず胸が締め付けられるよう精悍な顔つきですよ」
「その手の冗談をお前が言うと背筋が凍るから止めろ」
「いえいえ、冗談でも何でもないですよ、僕は割りと真剣…「ええい、みなまで言わんでいい!」
 お前のその態度のせいで一部では俺と出来ているといった噂があるのを知らないのか?
 岡島先輩からそれを聞かされた時は目の前が真っ暗になったってもんだ。
「まあ、そのことはいい。それより、なんだ…さっきはありがとよ…おかげで目が覚めた。感謝するぜ」
「んっふ、あなたからそのような素直な言葉が聞けるとは僕は中々の果報者ですね」
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 20:58:45.13 ID:6rL4BE9HO
>>605
というか今も規制対象だから。
誰も通報しないから大丈夫なだけで。
615始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:00:05.37 ID:tYNJW9PM0
 閉鎖空間から戻り俺は事の発端とこれからの事について古泉と話し合った後各々のすべき事をするために別れた。
 俺は機関の人の運転でハルヒの家の近くまで送って貰った。
 状況が状況なだけに運転は大変荒くこれからまっているであろう難局を前にして俺のへタレハートはダウン寸前である。
 そんなダウン寸前の心に追い討ちを掛けるかのように今俺は第一の関門を目にしている。
「普通に考えたらこんな時間にどうやって人様の家に上がればいいんだよ…」
 しかも俺は男だというハンディ付である。
 こんな事なら機関の人に何とかしてもらえばよかったな…
「よし、グチグチ言っても仕方がねえ取り敢えず正攻法で…「その必要は無い」
 ………今ここで振り向いたらこれから先の俺の人生は変質者としてのレッテルを貼られたまま過ごす事になるだろう。
 しかし、今ここでハルヒの家から逃げたら今度は全人類がヤバイわけではっきり言って俺が変質者のレッテルを貼らて生きていく方が正しい選択であるのは間違いない。
 だが、そんな変質者という汚名を着せられたおれに最高の目を出す事が果たして出来るのd…「涼宮ハルヒ以外の者、両親は情報操作で起きないようにしている。玄関の鍵も同じように情報操作を施してあるから安心して」
「な、長門!?」
「何?」
「何じゃねえよ全く…ただでさえ緊張しているってのに一言かけてくれればいいのによ」
「……先ほど私はあなたに対し『その必要は無い』と一言かけた筈。それはあなたが聞き逃す事のないような声量で発した。責任があるとするなら同級生女子の家の前で自ら変質者だと疑われているのではないかといういやらしい被害妄想を抱いたあなた。それに……」
「わ、悪かった長門!だからそんなに言わないでくれ」
 そしてさらっと心を覗いた事ばらすな、しれっと本人に伝えるな。
「そもそも一年以上の付き合いがある友人の声とどこの馬の骨とも知らない警官の声を間違えるという行為自体があまりにも友人の存在を蔑ろにしていると思わざるを得ない……」
 このまま説教を聴いてたら日が明けちまう。
 長門の目を盗めるかどうか甚だ疑問ではあるがここは長門が説教に夢中なうちにハルヒの家に突入させていただく。
616始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:05:03.79 ID:tYNJW9PM0




 長門の言ったとおり家の中は皆が寝静まったかのように静かで俺という侵入者の存在には全く気付いていない様子だ。
 この様子だと電気を付けても大丈夫だろうがもしもの事があると不味いので月明かりを頼りにハルヒの元へ行くことにする。
「しかし、月明かりの中女の子の部屋に行くなんてなんだか夜這いに行くみたいな感じだな」
といったアホの谷口が考えそうな事を考えるほど俺の緊張は解けてきている。
きっと先ほどの長門とのやり取りのおかげだろう。
それはさておきとっととハルヒの部屋に向かおうとするのだが…
「…ハルヒの部屋ってどこだよ」
 なんで誰も教えてくれねえんだよ!
 おい、長門!説教するよりこっちを先に教えてくれ!
 はあ…仕方ない適当に探すか。
 岡島先輩は二階に部屋があったからハルヒも二階だろうと全く根拠の無い理論を打ち立てた俺は取り敢えず階段を上がることにした。
 階段を上がり一つ扉が目に入った。
 それは何の変哲も無い普通の扉であった。
しかしその扉は月明かりの中でもはっきりと見えたため俺はその扉に吸い寄せられるかのように手をかけた。
 カチャというお馴染の音が鳴り扉を開くとそこには
「………ハルヒ」
 ハルヒが机の上でまるでいつも授業中にするように寝ていた。
 本来ならすぐにでも声を掛けなければいけないのだが今のハルヒを見るととてもじゃないが声を掛け起こす事なんて出来ない。
 両腕にこちら側を向いて乗せられた顔は寝ているというのに何とも言えない憂いを帯びた表情をしている。
617始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:10:04.82 ID:tYNJW9PM0
 それは普段のハルヒの印象を180度変えてしまう程の威力があるものだ。
 俺自身決心が揺らぎそうになる。
 だがもう決めたんだ。
 俺は最高の目を出すと。
「…おいハルヒ起きれくれ大事な話がある」



 
ハルヒと共にさっきの所へ戻ってくる間当然の事ながら二人の間には会話は無かった。
 俺が部屋にいたことを無茶苦茶に突っ込まれるかと思っていたんだがな…
 ハルヒの奴俺を見るなり顔を背けて
「な、なんで!なんでホントに来るのよ」
 なんて訳の分からない事を言い出したもんだから俺がそれについて問いただすと
「何時もはあたしの言う事なんか聞かないくせになんでこんな時だけ来ちゃうのよ」
 と難解な返答をしてきたもんだからもう一度問いただそうとしたら
「く、空気読めこのバカキョン!!」
 って怒られたもんだから結局ハルヒが何を言いたかったのか分からず仕舞いの上にどうやら変に機嫌を損ねてしまったらしく先ほどからツンケンしたままである。
 それでも俺が何処に行くのか具体的に伝えたりしていないのにも関わらず俺に付いてきてくれている辺り何となくハルヒから信頼されているように実感でき一先ずは安心しているのだが…
 ここからが本番だ。
「?どうしたのよ急に止まって」
「ここが目的地だからだ」
「………ふ〜ん」
 ハルヒはここが自分が告白をした所だと気づいているだろうし勘のいいこいつの事だ今から俺がその事についての話をしようとしているのが分かっているだろう。
 その証拠にさっきからハルヒは俺の方を見据えたまま動こうとしない。
 だが俺も動かない。
 何故ならまだ役者は揃っていないからだ。
618始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:15:10.65 ID:tYNJW9PM0




 少しの間そうしているとこんな深夜に似つかない朗らかな声が響いた。
「おまたーキョンくん!瑞樹一人前お届けに参ったよ!」
「鶴屋さん?それに…」
「す、涼宮さん…」
 鶴屋さんが古泉と共に岡島先輩を連れてやって来た。
 何故古泉以外の二人がいるのかというと、俺が古泉に岡島先輩を連れてきてくれと頼んだからだ。
 しかし、古泉には岡島先輩と面識が無くそのまま家にいったら変質者確定だったので俺が岡島先輩のお友達である鶴屋さんにお願いをしたからだ。
 幸いというかなんと言うか鶴屋さんは俺の不可解な申し出に疑問を抱くどころかいつものテンションで快諾してくれた。
 うん、俺はホントにいい先輩をもったな。
「うんじゃあたしたちのお仕事はここまでさ。それじゃお三方ごゆっくりっ。そんじゃあ行こっか古泉くんっ!」
「はい、それではまた明日…いえ、今日学校でゲームでもしましょう」
 また学校で…か。
 ああ、任せとけ今日もお望み通りけちょんけちょんにしてやる。
「ちょっとキョン!どういう事か説明しなさい!」
「まあ、そうせかすな今からちゃんと説明する」
 一見普段の調子を取り戻したかのようなハルヒを制して俺は岡島先輩の方を向く。
「すみません。こんな夜中に呼び出したりして」
「うんん気にしなくていいよ。だけど私も説明して欲しいな」
 こちらも普段通りのような岡島先輩が俺に聞いてくる。
「わかりました」
619始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:20:07.21 ID:tYNJW9PM0
 返事を返した俺はハルヒを一瞥し岡島先輩にこう言った。
「実は夕方俺はここでハルヒから告白を受けました」
「!ちょっとキョン何言ってんのよ!」
 俺の突然のカミングアウトにハルヒは当然の事ながら抗議の声を上げた。
 それを俺は目で制して岡島先輩に続ける。
「驚きました。まさかハルヒが俺に対いして好意を抱いてるなんて思いもしなかったですから。…それと同時に俺は自分の愚かさを痛感しました」
「…愚かさって一体?」
「それは俺があなたとの関係を曖昧なままにしていた事です」
 そう言うと岡島先輩は俺が何を言いたいのか何となく理解出来たのだろう、表情が硬くなった。
「だから今ここで俺ははっきりさせます。俺は…「ちょっと待ちなさい!!」
 ハルヒが大声で叫ぶ。
「待ちなさい…それ以上は駄目よ…だ、団長命令なんだから……駄目よ…」
 さっきの大声が嘘の様なか細い声でハルヒは続けた。
「聞きたくないわよ…、あんたは岡島さんを選ぶんでしょ?…なのに、なのになんであたしも呼んだのよ…別にあたしなんか居なくたっていいじゃない…そうなんでしょ…」
 ハルヒの雰囲気を見た俺は思わず口を開く事が出来なくなった。
 とてもじゃないが迂闊に話かけることの出来ない雰囲気。
 それは入学当初の比では無いものだ。
 またしても決心が揺らぐ。
 そんな時だ、俺の横を誰かがスルリと通り抜けハルヒの元へ歩み寄った。
 岡島先輩である。
 岡島先輩は膝を抱えてしゃがみ込んだハルヒのところへ行き自らもしゃがみ込みその両の手でハルヒの頬を優しく包だ。
 そしてハルヒの大粒の瞳を見つめながら言った。
「居なくたっていいなんて言っちゃ駄目だよ。涼宮さんがそんな事言ったら私はどうすればいいの?私は何処を目指せばいいの?」
 それは優しい優しい問いかけだ。
 俺はこんな岡島先輩を今まで見た事が無く当然の事ながら驚いた。
620始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:25:22.76 ID:tYNJW9PM0
 そんな岡島先輩の雰囲気に気づいたハルヒも一瞬驚いた顔を向け一応の落ち着きを取り戻した様子だ。
 それを見た岡島先輩は手を離し続けた。
「目、指す?」
「そう、涼宮さんは私の目指している人なの。去年の文化祭で涼宮さんが長門さんとサポートに入ってくれたよね?あの時私ビックリしたんだ。それはね演奏技術とかそんなんじゃなくてもっと違うとこだよ」
「違うとこって?」
「なんだろな…んん〜、なんだか涼宮さんが神様みたいに見えたの」
…んなこの人はもしや
「あ、ゴメンね何か変な事言っちゃってたね私、でもね涼宮さんの姿を声を後ろから聞いていると凄く安心したし勇気づけられた。これって何だか神様みたいじゃない?」
「ええ〜っと…そ、そうなのかしら?」
「そうだよっ!私の中じゃ涼宮さんは音楽の神様なんだから!」
 恐らく岡島先輩の頭の中は去年のライブの事で一杯なのだろう。
 その証拠に岡島先輩の表情は実に楽しそうだ。
 それにつられてかハルヒの表情は少しではあるが柔らかさが出てきた。
「だけど何だか悔しかった…」
「え?」
「助けてもらった私が言っちゃあ駄目なんだろう私たちが必死になって練習してきたものをいとも簡単に超えられちゃったんだもん…悔しくないわけないよ…」
「そんな、超えたなんて…あたしMD聞かせて貰ったけどちゃんとしたメンバーの曲の方が全然凄かった「そんな事ないよ!私たちがどんだけ頑張ってもあの時の涼宮さんを越えるものは作れない。
………だけどね私って結構負けず嫌いなとこあるからさ少しでも涼宮さんとやったライブのに近づけるようにって練習してるの。そう、あなたを目標にしてね」
 俺は知っている。
 岡島先輩が凄く音楽に対して真摯に向き合っている事を。
 もっともこんな風にハルヒを見ていたなんて事は一度も話してもらった事が無かったから知らなかったが。
621始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:30:00.41 ID:tYNJW9PM0
「でね、もう一つ目標にしている事があるんだ」
「もう一つって?」
 岡島先輩は一瞬俺のほうを見てから言った。
「キョンくんの事。涼宮さんとの話をするキョンくんはホントに楽しそうなの。本人にそれを言ってもいつも否定されたけどきっと照れ隠しでしてるんだと思う。私もそれ位の仲になりたいんだ…でもこれも無理なのかもしれないね、へへ」
 と言って笑う岡島先輩の表情はどかかぎこちない。
「………私正直涼宮さんの事妬てる。音楽の事もそうだけどキョンくんの事はもっと妬いてる。私もキョンくんの事好きだから…私、…キョンくんとあんな事があってから半年くらいでキョンくんと随分仲良くはなれたけど…やっぱり涼宮さんには…グスッ、…敵わないよ」
「…………」
 とうとう泣き出してしまった岡島先輩の独白をハルヒは黙って聞き続いている。
「あれ、おかしいな…涼宮さん元気付けようと思ったのに私がないちゃ……駄目だよ、ね……」
 すると今度はハルヒが泣いている岡島先輩を先輩がハルヒの頬を包んだように優しく抱き締めた。
「そんな事ないわ…あたしなんかで良かったこのまま泣いてていいわよ…」
 おい、ルネッサンスの宗教画家共よく聞きやがれ。
 ホントの神様ってのは今のハルヒの事を言うんだ。
 テメーらが想像で書いたもんなんか眉唾もいいとこだ。
 ………宗教画がどんなもんかは知らなんがな。
 




「ありがとう涼宮さん、随分落ち着いた」
「そう、なら良かったわ、それよりキョン!」
 といつものトーンでハルヒが俺に言う。
622始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:35:04.74 ID:tYNJW9PM0
「な、何だいきなり?」
「あんた岡島さんに話している途中だったわね?さっさと続き喋んなさい!もうこんな時間なんだから早く帰んないと明日遅刻しちゃうわよ!」
「…………」
「何ボーってしてんの!さっさとする!」
 ハルヒの意外な一言にあっけにとられた俺をハルヒはこれまたいつもの調子で叱責する。
「あ、ああそうだった岡島先輩!」
「は、はい!」
「…………」
「…………」
 ………ヤバイなんて言うんだ?
 余りにも二人のやり取りが鮮烈過ぎで伝えるべき言葉をど忘れした。
 最後の最後で俺は何をしてるんだあああああ
「……あんたもしかして何言おうとしたか忘れた?」
「いいいい、いやそんな事あるわけないじゃないかハルヒ、はは、はははは」
「そう、じゃあ早く話しなさい岡島さんは夜中にたたき起こされてお疲れのよ」
「わ、分かってる」
 怖い怖すぎる。
 目が完全に据わってやがる。
 しかし何て言えばいいのか…
「とっととする!!」
「ひいいいっ」
 ええい仕方ない考えるだけ無駄だ!
 思いのたけをぶちまけてやる!
「岡島先輩!!俺はライブの時にパンツを見られその事を恥らいながら俺に告げてきたあなたに恋をしました!!ど、どうか俺と付き合ってくださいお願いします!!」
「…………」
「…………」
 ……なに言っとるんだ俺はあああああああああああ
 こんな告白があるか!前代未聞だ!変態だ!
623始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:40:18.50 ID:tYNJW9PM0
 ぬああああああ朝比奈さん一分前の俺を禁則事項かなんかで絞め殺して下さい!
「………りがとう」
「へ?」
「ありがとうキョンくん!」
「ぬへっ!」
 岡島先輩は俺にしな垂れかかってきた。
 もとい、岡島先輩は俺の胸に優しく飛び込んできたんだ。
 これはOKって事でいいんだよな?な??
「ありがとう…グズッ、ほん、トにありがとうキョンくん…ズッ…私もキョンくんの事大好きだよ…」
 泣きながら告げた岡島先輩の表情はとんでもなく可愛くて思わず俺は思わず顔を近づけようとすると
「はいはい、ストップストップ流石にそこまでは見せられたら溜まんないわ。それはまた二人の時にやってちょうだい」
「ハルヒ…」
「何よキョン、変な顔が余計に変になってるわよ」
「だって…おま…「ふぁあああ、あ〜あ誰かさんが夜中に叩き起こすから何だか眠くなってきたわじゃああたしは先に帰るわね。キョンはしっかり岡島さんを送るのよいいわねこれは命令よ分かった!?」
 ハルヒは俺たちに背を向けながら言う。
 故に表情をうかがい知ることは全く不可能だ。
 だが
「ああ、だがハルヒ俺はお前にも言わないといけないことが…」
「はあ、あんたってホント馬鹿よね?ちょっとは気使いなさいよこっちは失恋の悲しみを抱えるうら若き乙女なのよ?今は一人にさせなさい」
 無理して気丈に振舞っているというのがひしひしと感じる。
 このままでは最高の目を出すことが出来ないと思った俺が何とか歩み寄ろうするが向こうを向いてこちらの様子など見えるはずの無いハルヒが俺を制す。
「バカキョン!!あんたには岡島さんいるでしょ!!岡島さんが好きなんでしょ!!だったら一生大事にしなさいよ!!あたしに気を使おうとする位なら岡島さんを幸せにしなさい。
納得は出来ないけど、悔しいけどそうじゃないと皆幸せになれないの!!」
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 21:43:02.34 ID:CM9W+O+v0
www
625始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:45:05.39 ID:tYNJW9PM0
「ハルヒ…」
「だけど良い?耳の穴かっぽじって聞きなさい確かにあたしはあんたに選ばれなかったけどそれだけであたし人生がつまらないものになるって決まったわけじゃないわ。
あたしはあんた達とは違うもっと凄い幸せを手に入れて見せるわよ。覚悟してなさい!!」
 そう告げてハルヒは走っていった。
 辺りが夜明け前特有の静けさを取り戻した。
 そんな中俺は告げる事出来なかった想いをどうしようかと考えているといると遠くからハルヒが叫んだ。
 姿は見えない。
「キョーーーン!!あんた今日学校サボったら罰ゲームだからね覚悟しなさい!!分かった!?分かったら返事ーー!!」
 ハルヒの叫びは俺の心にあった一抹の不安を一瞬のうちに拭い去ってくれた。
 ………考える必要もないようだ。
 だから俺は叫び返す。
「もちろんだ!!団長さんよ!!」
「よろしい!!岡島さんキョンの事よろしくお願いします!!」
 そう叫ばれた岡島先輩は一瞬戸惑ったような表情を俺に見せたがすぐに破顔して叫び返した。
「お願いされましたーー!!」
 そして辺りに再々び静けさが戻った。
626始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 21:50:02.47 ID:tYNJW9PM0



 あれからどうなったかを少し。
 あの後岡島先輩を自宅に送った後寝ずに登校するといつもの様子のハルヒに一先ずは安心した。
結局閉鎖空間はあのまま消えて世界がヤバイ事になるのは防がれたと休み時間に古泉に聞かされた。
思念体の方は長門曰く一応の収穫があったらしくこれで機関への借りもなくなったとの事だ。
 という事であの事件は一件落着したわけだ。
 しかしあの事件からハルヒのとんでもパワーは勢いを取り戻したらしくその結果かなんか知らんがとうとう異世界人を呼び込むと言うウルトラCをやらかしやがった。
まあ、それはまた別の話だ。
俺はというとSOS団の活動と岡島先輩との青春フォトグラフを両立するというハードな日々を送っている。
 そして今は後少しで夏休みという時期であるんだが…






「ちょっとキョン!『ご主人様』ってのは何なのよ!説明しなさい!」
「いやこれには深いわけが…」
「だからそれを話しなさいって言ってんの!」
 現在お昼休み。
 俺は日課となった悪友一人、友人一人そして岡島先輩の四人で飯を食っていた。
 ちなみに俺の飯は先輩の手作りである。
 始めこそ谷口が呪詛を込めた文言をご飯粒をぶちまけながら唱えていたがそれもここ最近はなくなりごく普通の青春の1ページになっていたんだが今日は違った。
627始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 22:00:15.35 ID:tYNJW9PM0
 事の発端は岡島先輩のある一言だ。
「ご主人様、味はどう?」
 場が凍ったね。
 谷口の口からご飯粒以外の何かが飛び出そうとしているのを確認すると同時に俺はも一つとんでもないものを見た。
 そう、ハルヒだ。
 学食から帰ってきたハルヒがなんともいえない表情を携えこちらへ歩いてきた。
 それで冒頭のハルヒの台詞に戻ると
「あんた岡島さんにやましい事してるんでしょ!そんな事あたしがゆるさないわよ!」
 親の仇でも見るような剣幕で迫るハルヒ。
「そんな事はし………」
「してんのかい!!このアホンダラゲーー!!」
 世界が反転した。


 

まあ、なんで岡島先輩があんな事を言ったのかというと、俺たちはあれからしばらくして所謂男女の仲になったわけだ。
 その事後の話なんだが
「これで私はキョンくんの物だね… !そうだ言いこと思いついた!」
 そう言った先輩はトレードマークである首輪?(未だになんと言えば良いのか分からん)を外し俺に差し出してきた。
「コレをキョンくんが私に付けて。そしたら私は名実ともにキョンくんの物ね」
 といつもの様に首を傾げてきんだ。
 始めは俺もそんな上下関係みたいなのは嫌だと断ったのだが先輩が
「形だけ形だけ〜」
 と言うので渋々了解したのだが…コレ不味かった。
 それ以来岡島先輩は二人っきりになると俺の事を『ご主人様』と呼ぶようになり俺のなけなしの良心と理性と言う名のサイドブレーキにちょっかいかけてくるのだ。
628始めて君のパンツを見た:2009/07/08(水) 22:01:24.70 ID:tYNJW9PM0
 先輩自身それを楽しんでいるようなのでたちが悪い。
 まあ、嫌ではないんだがなあ…
 あんな風にぶっ飛ばされないのなら。


 ハルヒにぶっ飛ばされてから数分、今俺は岡島先輩看病されている
「ゴメンねキョンくん…いつもの癖で」
「止めてくださいこんなとこでそんなことを言ったら俺は悪友に呪い殺されてしまいます」
 俺はそいつをちらっと一瞥する。
 すると案の定そいつは何か言いたそうな顔をしている。
「…はあ、いいぞ谷口。言いたいことがあるなら言ってくれ
 数瞬の後
「…………コレなんてエロゲ?」


〜fin〜
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 22:02:57.89 ID:tYNJW9PM0
これでおしまいです
gdgdしたSSでしたがお付き合いいただきありがとうございました
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 22:06:43.98 ID:UKquOguk0
よっしゃあああああああああああああ
おかじまあああああああああああああ
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 22:10:43.92 ID:CM9W+O+v0
キョン羨ましいぃぃぃぃぃ!!!!
ちくしょぉぉぉこれなんてエロゲえぇぇぇぇ!!!!

あ、GJ!
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 22:12:00.18 ID:+wS3dJW80
その発想はなかった乙
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 22:35:07.03 ID:CM9W+O+v0
おっと。
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 22:45:14.82 ID:UKquOguk0
ガチャッ

キョン「やあ、ハルにゃんハルにゃん、部室にクーラーをつけないかい?」

ハルヒ「……」

ばっさばっさ

キョン「……ハルにゃんハルにゃん、湿気が入るから窓閉めないかい?」

ばっさばっさ

キョン「どうせ扇ぐなら俺を扇がないかい?」

ばっさばっさ

キョン「ハルヒ、笹をいくら扇いでも願い事は加速しないと思うぞ」

キョン「だってこの風よっ? 願い事が煽られて、まかり間違えてヨーロッパあたりにでも流されちゃったら困るじゃないっ」

キョン「その時はその時で、異国の神様が、なんだこいつはと拾い上げて、気まぐれにかなえてくれるかも知れんぞ」

キョン「と言うか何だ、お前は笹の葉に吊るした願い事を、風船にくくった手紙か何かと勘違いしてやいないか」

キョン「そろそろツッコミがほしいところなんだが」

長門「なんでやねん」

キョン「長門はいい子だな」
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 22:56:11.96 ID:+wS3dJW80
よし、今夜は二時〜二時半から保守できます。
投下してくれた方々に激しく投げおっつを、そしてお休み…
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 23:06:04.30 ID:jtgwaWM/0
もう風呂面倒。
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 23:20:55.37 ID:EAKy03rp0
脇だけでも拭いとけば平気だよ、多分。
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 23:48:20.41 ID:7Fn1sNFCO
アポクリン腺ですね
639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/08(水) 23:57:06.22 ID:VGsC9SHiO
せめて下も拭こうぜw
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 00:25:46.00 ID:CjOsixEp0
最早は明日か。
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 00:56:49.17 ID:CjOsixEp0
用心のために
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 00:56:55.43 ID:j2NYT/oHO
いつ終わる事やら。
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 01:20:29.99 ID:CjOsixEp0
明日の今頃はハルヒ関連は封印して地元放送を見るまで我慢する。
んじゃおやすみなさい。
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 01:25:32.43 ID:PUDlNtbpO
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 01:40:28.91 ID:RYcxHqgjO
ちょっとキョン!(笑)私のプリン食べたでしょ!?(笑)

あーウンコくいてぇ
646以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 01:46:26.15 ID:PGR6XUrs0
おいしいうんこどこですか
647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 01:48:24.95 ID:MkK15MHL0
ちわーす!うんこデリバリーです!

         ,,    
          ゙ミ;;;;;,_           
           ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
           i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
           ゙ゞy、、;:..、)  }
            .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′
          /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
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         ".¨ー=v ''‐ .:v、,,、_,r_,ノ′
        /;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′..ヽ 
        ゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._  .、)  、}
        ".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
       /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
       ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、)  、}
       ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′

648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 01:49:38.47 ID:MkK15MHL0
こちらLLサイズになりまーす!

               |    丶 _    .,!     ヽ
               >     ``‐.`ヽ、  .|、     |
             ゙'.     ,ト `i、  `i、    .、″
                |    .,.:/""  ゙‐,. `    /
             `  .,-''ヽ"`    ヽ,,,、   !
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               、/ヽヽ‐ヽ、;,,,,,,,,,-.ッ:''`  .,"-、
              ,r"ツぃ丶  ``````   ../  `i、
          ,.イ:、ヽ/ー`-、-ヽヽヽ、−´    .l゙`-、
         _,,l゙-:ヽ,;、、             、、丶  ゙i、,,、
        ,<_ l_ヽ冫`'`-、;,,,、、、、.............,,,,、.-`":    │ `i、
      、、::|、、、ヽ,、、.    ```: : : ```      、.、'`  .|丶、
     .l","ヽ、,"、,"'、ぃ、、,、、、、.、、、.、、、_、.,,.ヽ´    l゙  ゙).._
    ,、':゙l:、、`:ヽ、`:、  : `"```¬――'''"`゙^`     : ..、丶  .l゙ `ヽ
   ,i´.、ヽ".、".、"'ヽヽ;,:、........、           、、...,,,、−‘`   、‐   |゙゙:‐,
  ,.-l,i´.、".`ヽ,,,.".`   `゙゙'"`'-ー"``"``r-ー`'":      _.‐′  丿  ,!
 j".、'ヽ,".、".、"`''`ー、._、、、           、._,、..-‐:'''′   .、,:"  丿
 ゙l,"`"`''ヽヽ"`"`  ```゙'''"ヽ∠、、、、ぃ-`''''": `      、._./`  ._/`
  `'i`ヽヽヽ`''ーi、、、: :                   、.,-‐'`   、/`
   ``ヽン'`"`  : `~``―ヽ::,,,,,,,,,,.....................,,,,.ー'``^    ,、‐'"`
      `"'゙―-、,,,,..、、                 : ..,、ー'"'`
           : `‘"`―---------‐ヽ``"''''''""

649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 01:51:33.42 ID:MkK15MHL0


               |    丶 _    .,!     ヽ
               >     ``‐.`ヽ、  .|、     |
             ゙'.     ,ト `i、  `i、    .、″
                |    .,.:/""  ゙‐,. `    /
             `  .,-''ヽ"`    ヽ,,,、   !
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               、/ヽヽ‐ヽ、;,,,,,,,,,-.ッ:''`  .,"-、
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         _,,l゙-:ヽ,;、、             、、丶  ゙i、,,、
        ,<_ l_ヽ冫`'`-、;,,,、、、、.............,,,,、.-`":    │ `i、
      、、::|、、、ヽ,、、.    ```: : : ```      、.、'`  .|丶、
     .l","ヽ、,"、,"'、ぃ、、,、、、、.、、、.、、、_、.,,.ヽ´    l゙  ゙).._
    ,、':゙l:、、`:ヽ、`:、  : `"```¬――'''"`゙^`     : ..、丶  .l゙ `ヽ
   ,i´.、ヽ".、".、"'ヽヽ;,:、........、           、、...,,,、−‘`   、‐   |゙゙:‐,
  ,.-l,i´.、".`ヽ,,,.".`   `゙゙'"`'-ー"``"``r-ー`'":      _.‐′  丿  ,!
 j".、'ヽ,".、".、"`''`ー、._、、、           、._,、..-‐:'''′   .、,:"  丿
 ゙l,"`"`''ヽヽ"`"`  ```゙'''"ヽ∠、、、、ぃ-`''''": `      、._./`  ._/`
  `'i`ヽヽヽ`''ーi、、、: :                   、.,-‐'`   、/`
   ``ヽン'`"`  : `~``―ヽ::,,,,,,,,,,.....................,,,,.ー'``^    ,、‐'"`
      `"'゙―-、,,,,..、、                 : ..,、ー'"'`
           : `‘"`―---------‐ヽ``"''''''""

650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 01:55:02.62 ID:MkK15MHL0
毎度ありがとうございましたー

またのご利用をお待ちしております!
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 01:57:56.06 ID:PGR6XUrs0
うんこうまぁ;;
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 02:30:39.94 ID:GVC4NMtv0
よし!保守開始!
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 02:56:43.48 ID:GVC4NMtv0
イマジン

         , ´,r== 、ヽ
         !くl人ノ从)ト、
         W┃゚ ヮ゚ノiノ    あなたがすきです…と
     ../ ̄ ゝ⊃)) ̄∪  ̄\    キュッキュッ
        / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ.
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 03:08:43.62 ID:GVC4NMtv0
イマジン

猫耳な長門をなでなでする
              、
               |ヾ丶 、
               | ヾ  ` .-─- 、
              ヽ ,.゙.-: ´: : : : : : : ン- 、
              ノ: : : /;r: : : : : ´: : : : ヽ __
             ア: : : :/L〃: //: :,.: : : : : :.l   `.ニァ
            /: : : : / l/l゙ト:,l/!: / /: :./: : :.l.. ‐ ´ ,/
            7r'7 /7:::ミ l/ ∨ト'、: /: : : : l  /
            7ハl |〈:::::/    、_'^|:ソ: : /: : : l´
     ィli.     ,.イl´| | `′,   /:::::ヽ: :./: : : 从
    イヘヘヽ1  /:::::| | ト.| 、 、   ヽイ /t: : j:/ `
    ミヾミミtヽ. |:::::::| | |  ,ヽ、_    //ノ/イ1   <にゃ〜?
     ` -こヘ.l1|:::::::| | |  |__   /¨Z.-' 」"´
         ヽヘヘ|:::::::| |. l. | ヽ//,r'´/::/
       _/\._|::::::ヘ. 、.∨  /// /::::/
      ,l.  厂:::::|::::::::ヘ ヘ| ,/'ノ/::::::/
    r←,.ー':::::::::::l:::::::::::ヘ | /´/::::::::∧ヽ_
    |  l::::::::::::::::::!::::::::::::ヽム'::::::::::/::::ヽ__|_
   ┌'¨フ::::::::::::::::::|::::::::::::::|:::::::::::/::::::::::::::|  |
   | l:::::::::::::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::/::::::::::::::r'`7
    ソ`ヽ、:::::::::::::::|:::::::::/::::::::/::::::::::::::::| /
     \ ,/ ̄`ヽ人::::/:::::/_:::::::::::_/ ,!
      ヾ___〔   | ̄ヽ __`¨´|  _/
       \     `´ 7ー'^ ヽ._ | l´
        ヽ.    /     / `´
          ` ー'ー-‐ ´
655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 03:26:09.81 ID:GVC4NMtv0
サムデイ・イン・ザ・レイン中の曲「ハルヒの思い」が神曲すぎる件

キョン「いい曲だったぁ…これ聞くと、ハルヒも乙女だって再認識できる」
ハルヒ「///」
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 03:39:18.93 ID:GVC4NMtv0

             ,−−―――  、
           /_,-―― ―- 、:. 、.\
           //, -――‐―、 ヽ:. ヽ::. 、
           // ~、:...::.::.:::::..、:::...ヽ:.!::、!jy,-‐,
         //:./:.:|.:.: .|:..:.:.:|:ヽ:.ヽ:.トNk=フ:|
          く ハ: : l レ=、l:.:.:./ ル=ミ<ソ:L.ヽヽ、|
         └ノイ l l |f:ハヽ/  l_::::Y/:.:小 .:ト.ソ
          , ヘヾ!l ゝ!:r'j   辷_ノ/:/ /:ハリ
          { } }`┴┴'^ー<)    イ/!7イ/  <金管やったことある人、下のフレーズ分かる?
          ヽ'_/-圧冊≧}_トーr≦シ7,′    <F×4 B↑×4 (F・B↑)×2 B・B・B 
             ̄て了/ ̄ 、 `l'   <F×4 B↑×4 (F・B↑)×2 F〜
              >'ォ=≦二入   <ヒント・全部開放(0番)で出るわよ
              ,/ , ´   `丶、
             く 、 ハ  i  ヽ ヽ
               `,ー ,- : ー-,‐ ´
               |  /  !  |
               ト-j   ヒ ,'ノ
                ̄
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 03:52:01.70 ID:GVC4NMtv0
ハルヒ「リップスラーのかわりに上のフレーズで練習すると面白いわよ」

豊原(クラ)「万一『3Dバンドブック』に飽きたなら、だけどね」
ハルヒ「木管楽器は首つっこまなくてよろしい!」
由良(サクス)「にょろ〜ん」
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 04:02:55.49 ID:GVC4NMtv0
ハルヒ「みんな!このままいけばあと2日で>>1000行くわよ!」

              ____
         , ' ´: : : _: : : :`丶、
       / : : , ' ´ __`¨丶、: :\
      , 、/: : : :/ , ‐ ¨: : : : : ` ‐ 、!: :/二}   
    くヽ V : : ! : /: :l : : ヽ: : ヽ: : :l: :ヽ-<、  
   /¨ニ<´{: : : :!: :{:_: :lヽ: : :ト: : :ム: :l : ト<´ヾ\ 
   ' ´ !:>l : : :ト: ハ: ト ヽ :! ×ヾヽ:!: :}ヽ\L_|  
     {´/:ヾヽゝイえミ   `,ィチト, !: :! :|ヽ \  
     |:ハ: :i : ヾ| 弋zリ     辷ノ ,': /: ,'.} |/  
    ヾ ヽV_:_:!,-=、  、_,    ノ:∠N_,ゝ   
            ≧ _  ィ フ<彡'´      
          Yノリ'´l/!//  ゙ヽ       
          /!ヲi !/ /,F!  /  i       
          / i l l /! l  /    !       
659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 04:14:33.90 ID:bOInMmJR0
イマジン・ワンダリング・シャドウの例のシーン

「長門、お前には好きな人がいるのか?」

  /:::i::::::::::::/:::::::::,i:::::::/i::::::/|::::::::::::::::::|、::::::::.\::::::::l:::::::::::::i:::;:::::.ヽ.
 .i::::j゙::::::::;イ :::::::::l|::::/ l:::::l l;:::i;::::::::::::l.\::.ヽ;::\:::l:::::::::::::|::li:::::::::.ヽ.
 l::/|:::::::/:i:::::::::::|.|:::i  l ::| ヽ::lヽ、:::::::l  \:.ヽ;::.ヽl::::::::::::l::|:l:::::::::::ト\
 |:! |::::::l;:;:|::::::::::;H::!ー- _l;;|   ヽ!、ヽ__;;}-‐'''ヽ~゙\::|:::::::::::|::|:::l:::::i::::|
 |! l:::::|l;:;:l::::::::::| l;|  、.|!`   ヾ ´ >! ,;z==ュ、 `l:::::::::;l:::l:::::l::∧::l
   ヽ;:l l;:l、::::::::l     ヽ       /゙K)::iii::::! j !::::::::;l:::l^i::|:| レ゙
    ヽ ヽ|i、::::l:|             b:::lll::::l  ,!:::::::;!:: l ∧|l
          l::ヘN, ゞ=r'''"゙       ヾ:;;;;;;ノ ,!::::::/::::;レ゙ .|!
        l;:::::::lヽ      、         /::::::/::::/
        l;::::::|::ト、.   r 、 _ _       ,イ:::;イ::::/
         .!::::l::|. ゙' 、 .|  !      ,.::':/::;/ .|::/
           ヾ;:|:|.   ゙l  !   ,,..: '" /:;イ  j/
          ヽ!  _,,ィ!  ,!゙''' ", -=、 /'゙ .ト.、_
           ,,r'''::::/  .,!.  /  /   l:::::::゙'''::.、

                「禁則事項です♪」
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 04:37:33.16 ID:bOInMmJR0
ハルヒ「夜が明けてきたわね」
キョン「今日もwktkだな…」
ハルヒ「そうね、そろそろ私たちもベッドからでましょ♪」
661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 05:23:00.71 ID:Rif4Z9Ae0
ハルヒ「♪」
キョン「楽しそうだな、お前」
ハルヒ「新しい朝だもん♪ルンルン♪」
キョン「変なハルヒだな…」
ハルヒ(もう、あんたと一緒だからよ!気づいて!)
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 06:07:52.03 ID:LnljPFuD0
ハルヒ「♪」
キョン「本当にどうしちゃったんだお前」
ハルヒ「希望の朝だもん☆るんるん♪」
キョン(やっぱり変だ、こいつ…)
663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 06:18:14.89 ID:LnljPFuD0
ハルヒ「希望に胸をひらけぇ〜♪」バン
キョン「むぎゅぅぅ、抱きつくなぁっ」
ハルヒ「いゃだもん♪」スリスリ
キョン(なんか知らないけど、すごい可愛いっ)
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 06:30:55.38 ID:rDKFFUOv0
<ハルヒやめろぉ!通勤の人たちが見てるぞ
<いいじゃなぃ!スリスリ

谷口 「大〜空〜仰げ…」
谷口 「はぁ…うらやましく……なんてネェ!断じてないぃぃ!」
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 06:38:19.15 ID:rDKFFUOv0
岡部 「さあ、みんな今日も張り切っていこう!!」

国木田「プリン〜の〜風に〜」
長門 「健やかな胸を…」
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 06:47:17.33 ID:rDKFFUOv0
<こらぁ、押し倒すなぁ!ボカボカ

古泉 「この香る風に開けよ!」

<おい、お前ら点呼だこっちこい!
<ひぃい岡部先生〜

ハルヒ「そぅれぃ」
キョン「(団員その)一!」
長門 「二!!」
古泉 「三!!!」

朝比奈「わぁぁん、今回も空気でしたぁぁ!」
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 07:01:51.24 ID:PyRj81i/0
これがプリンの洗礼か…



いいぞもっとやれ。
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 07:02:19.07 ID:rDKFFUOv0
☆今夜の深夜保守を終える☆ :i: : : : : : : : : : : : : ,、:: : : : : : : : :.: |: : : ::::::::::::::::::|::::::::/::::::::::::::::
今日のあなたが良い一日を |: : /: : : : ∧: : : : : . :: ::|ヽ: : : : : : . .::.| : : :::::::::::::::::::|:::: /::::::::::::::::::
過ごすことを心から願う。 /|::/: : : ―ト-、:ヽ: :.:: : : | 斗―‐―-:::.i::::::::::::::::::::::::::|:::/:::::::::::::::::::::
                   |: : :.:|::::::.::|  レ' \ :::::i  __ \ヽ、:::::|: ::::::::::::::::::: : |/::::::::::::::::::::::::
                   レ::::: |: :::ヘ:i ィ=ミ、.  \| -‐≦==ミ、|: ::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::
                   |: : :::| : : :ヽ`ト':::}     イ゚'::.:::::i} 》 i:: :::::::::::::::://iヽ::::::::::::::::::::::::::
                   |: :::∧: ::: :ヽ代ソ      マヽ‐ソ/ |:: :::::::::::::::/:|〉 }:::::::::::::::::/|::::
                   |: :/ ヽ:::i:::::i  ,       `¨´   i::::::::::::::::/: / /::::::::::::::::/ レ
                   |:/   |::|:::从 ヽ            |:::::::::::::::::::/イ::::::::::∧/
                   /   i: | :::∧             |:::::::::::::::::::|::::::::::::/
                        レヽ::::::ヽ  ``         /::::::::::::::/::/:::::::::/
                        ヘ::::::::i\         イ /:::::::://レヽ:::/`ヽ
                         ヽ:: |  ヽ _    <  レ'|::::::/|/ i ∧'/:∧
                          ヽ|     /ヽ    |:::/ /   /:::::::::∧ 
                             _ イ  .∧    i/   /::::::::::::::::::::ヽ
                         ,ィ´/    / / .〉  ノ  ./:::::::::::::::::::::::::::::::\ 
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 07:28:18.32 ID:rDKFFUOv0
  . -‐…‐- .
、 .:’:'::i:::::::::: i::::::ヽ. 
''´/:{:::::」_::jL:::j::::i::::::',
:'::::j:{ _  _ }:!:::|::::::::, <く―――ちゃんです。
{::::::人"_".ノ:b:':::::::::}  深夜保守に続いて誰か来るまでの「でたらめ保守」始まります。
j::::::::マ><イ7´::::::i::::ト、 でたらめが多いので よ―――ろ…し――く―――
/{::::::::::7卯:/;イ:::::::::il:::}}
‘::::::::く/j ヘ ゝ::::::::::::ノ
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 07:53:54.35 ID:vk7CJia90
く――>起――き――て――
佐々木>おきてぽやぽや、手探りでぇ…
く――>時計は――――これ――今はーパンジ―
佐々木>わわわっ…何で起こしてくれなかったんだね?!


早く来い来いプリン民〜保守

佐々木>↑いや、よく見たら>>667さんがいるけど…?
く――>続けろって言ってくれたから…
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 08:06:16.19 ID:vk7CJia90
佐々木>大体、なんで藤原くんに膝枕されてるんだい?!
く――>パンジ――が――――幸…せ――すぎた…――ね?
藤原 >いや、キミの寝顔もなかなかのものだったな。よだれをたらして寝入る女の子など、普通では見られない。希少価値がある。
佐々木>ひえぇえ、どうなってるんだぁ!

ぷっぱっぷぅ〜おはよう保守
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 08:18:26.88 ID:PssQmeh8O
長門「悲しいかな、これから仕事なのよね」
朝倉「敢えて言おう、わっふるわっふると!」
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 08:38:43.53 ID:9VYTl/tW0
佐々木>少し昨日の出来事を整理しよう
く――>ごはんたべて――――学校言って…――
佐々木>時間目は体育だった――
く――>そして…佐々木は笑った――――く――く――く――
佐々木>もっとちゃんと言おうよ…熱中症で倒れたんだね…

ちょっとねてから大学へ行ってくるでたらめ保守
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 09:23:14.28 ID:0XtjK4JNO
朝からスイーツ(笑)特集とか…鬼畜!


誰かスイーツ食べに行くSOS団で話書いて下さい。
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 10:20:12.60 ID:j2NYT/oHO
キョン「朝比奈さんのプリンは素晴らしいなぁ。ハルヒのプリンも捨て難い。長門は……」
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 10:54:03.06 ID:QMDAoDJZ0
佐々木>で、なんでひざ枕されてたんだい?
パンジー>それは僕の規定事項だ…
くーー>佐々木さんーーの寝顔ーーをーー…撮影することもーーーーその寝顔が…秘・・密の佐々木フォルダーーーーーに入っていることも…規定事項?
藤原 >言うなぁっ〜
佐々木>/////


とりあえず一回切り上げる保守
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 11:46:07.28 ID:0XtjK4JNO
パンジーあま〜い!
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 12:36:39.42 ID:0XtjK4JNO
電車でよだれたらして寝た…恥ずかしい…
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 13:14:54.65 ID:PACZ0Gzs0
ドンマイ…そういうこともあるさ。
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 13:58:58.81 ID:PACZ0Gzs0
佐々木  >さて、その佐々木フォルダとやらを見せてもらおうか…
ぱんじー >やめろ…ぐるしぃ…
ささっきー>やめてほしかったらさっさと吐いたらどうだい?
ぱんじー >そ、ズボンのポケットの中に入ってる…

く――――>しかし―――
ぱんつ――>ズボンを脱がすって強引だよな…

ぼちぼち保守
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 14:45:20.43 ID:j2NYT/oHO
この時期はプリンも痛みやすい
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 14:58:07.29 ID:oHJu0yoY0
佐々木>もうネタ切れかい?
パンツー>なんだよ…僕の佐々木フォルダがそんなに不満なのか?
佐々木>そんなところだ。一つ問題なのは、このUSBメモリーに思ったほど僕の画像が無いことだ。一日取り放題じゃなかったのかね?
パンジー>500枚で少ない…だ…と?現地人のセンスは全くもって理解できん…

俺のハルヒフォルダーの画像数は500枚保守
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 15:04:08.86 ID:BIlZh+p50
賞味期限切れのプリンを思い出してしまった…
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 16:00:22.05 ID:j2NYT/oHO
いつかバケツプリンを作りたい。
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 16:41:38.66 ID:t4NXNgi0O
プリン風呂には憧れる
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 17:11:45.83 ID:ab0z8/GM0
プリンプールってあったらいいな…
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 17:42:08.50 ID:4MbOZ6je0
30分
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 18:17:23.28 ID:4C0Wnxm6P
ほいさっさ
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 18:55:45.61 ID:j2NYT/oHO
>>686
もはや地獄
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 19:02:04.28 ID:CjOsixEp0
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 19:30:30.06 ID:uoUp5KYz0
おっと
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 19:58:44.82 ID:PbAnElPf0
おっとっと
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 20:20:38.55 ID:uoUp5KYz0
そういえばそんなお菓子があったな。
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 20:45:10.54 ID:j2NYT/oHO
たまにCMを見る
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 20:55:34.40 ID:AevHG/PM0
おっとっと買いに行こうかな…
他にオススメそうなのってあるか…?
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 21:05:18.20 ID:PyRj81i/0
長門印のカレー
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 21:17:16.46 ID:T2Vls60q0
たしか缶ズメ・カレーだっけ…
いいね。今夜の夜飯はそれにしますぜ。
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 21:19:51.57 ID:n3GW+lry0
>>697
夜食カレーは太るぞ


















さてCoCo壱行ってくるか
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 21:32:05.69 ID:CjOsixEp0
いや、カレーじゃなくても太るって
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 21:48:37.44 ID:JpJHXHR60
俺はむしろ太りたいぜ
身長は平均だが、体重は40kg代だ。
痩せすぎはモテナイ!

さて今日は食うぞお
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 21:56:37.66 ID:PbAnElPf0
たまには腹一杯食いたくなる一人暮らしの今日この頃。
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 21:58:27.46 ID:uoUp5KYz0
>>700
17歳男子の平均身長が170.7cmだぞ。
それで40kg台って……

谷口「もしや女か!?」
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 22:06:27.92 ID:p3/hNv940
ああ、171で体重45キロ+−3キロ
一人暮らし始めてから五十キロ超えなくなった。171の気持ちは良く分かるもんだ

ってか、女でも俺より体重ありそうなものだぜ(泣
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 22:15:48.17 ID:tYwi2XUF0
ねー;よw
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 22:26:03.42 ID:wfaAcMTkO
どんだけ細いんだよ、おいw
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 22:33:06.78 ID:YTkCkizO0
古泉「ご察しの通り、ガリガリ君です」

どんだけっていわれてもなw
やべwカレーうますぎ!
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 22:34:32.43 ID:uoUp5KYz0
長門「朝比奈みくるは>>703に脂肪を分けてあげるべき」
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 22:39:08.52 ID:C8OCTPPGO
>>703
おや? 仲間がいたよ
俺も今は高校生で174だが、49キログラム+-2だぜ
喰っても太らないんだよ
あー太りたい
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 22:47:01.66 ID:Imfc2Kay0
【アニメ】『涼宮ハルヒの憂鬱』エンドレスエイト8月末に完結予定【インタビューあり】
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news7/1246707615/
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 22:48:30.36 ID:Efw8tImR0
>>708
よう同士
これ男には辛いよな…ちなみに今やっと47Kgになった所なんだよ…

(こじらせた風邪で42Kgまで下がった頃はガチで死ぬかと)
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 22:52:38.45 ID:CjOsixEp0
あたしゃ女で156センチに48キロ…

あんたらがんばれー
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 23:07:31.23 ID:zPSKkDa/0
よし、「痩せすぎ古キョンを女性陣が手作りご飯でサポート」っていう電波がkた!

これ書き終わったら俺と>>708は55Kg越えを達成しているに違いない!
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 23:13:55.21 ID:CjOsixEp0
>>712
最終行程、開けて食べる
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 23:39:53.58 ID:PbAnElPf0
がんばれw
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 23:54:56.56 ID:wfaAcMTkO
jp
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/09(木) 23:59:11.00 ID:0XtjK4JNO
健康診断でメタボ予備軍と言われた自分参上。まだ24歳なんですけどね…。
腹とふとももの肉をプレゼントしたいよ。
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 00:10:32.04 ID:Z9wW3aSP0
日本のメタボ診断はかなりテキトー。
というか世界的に見て、メタボはもっとヒドイ状態をさす。日本は大げさに言って、ぼろもうけ中。
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 00:35:11.09 ID:mK1m1AvDO
プリン太りって有り得るのかな?
ビールっ腹ならぬプリン腹とか
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 00:58:23.45 ID:pPIuJfkP0
>>718
砂糖やら卵やら牛乳やらだもん、そりゃ太るよ。
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 01:16:05.95 ID:z37ASbJ00
エンドレスエイトがまさにエンドレスとかwww
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 01:28:37.63 ID:sXVlC5UYO
乱立してるのかな?
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 01:46:46.93 ID:KSNo5vTC0
え?まさかまたもエンドレスなのかい?
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 02:00:49.09 ID:N5wQ+Yq5O
まさかそんなことがw



いや……まさかな。
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 02:12:21.55 ID:bimULBAX0
キョン「長門……疲れたか?」
長門「特に」

キョン「嘘だ。多分な」
長門「そう」

キョン「1万2312回目の長門の花柄の着物可愛かったぜ」
長門「!!」

キョン「俺も、記憶が残ってるんだ」
長門「精神的に大丈夫…?」

キョン「俺は1万5000回でも長門を見飽きる日は無いさ」
長門「そう」

キョン「いうならば、望遠鏡に覗き込む長門、ビーチで哀しそうに黄昏る長門。全て可愛い」
長門「嬉しい。1万回頑張った甲斐があった」
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 02:57:38.93 ID:sXVlC5UYO
長門おつかれさん
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 03:04:43.56 ID:03GJcAj40
☆今日の保守ちょっとお休み…
ごめんネタが切れてる…
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 04:28:17.36 ID:9LZumf3VP
ほいさっさぁ
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 04:35:38.37 ID:jQ1iat00P
        ||        |
.          n     |     バン!!
      fヽ  | l  _  |
     __\`┘ V´/. |
     `ー-、 て  {
     fニニ -、 -‐イ)ヽ.          , ‐--‐ 、
         `rf彡く.: .\       /::/===ヽ\
、      :|l    \: : : :  \     夊l::/ト、ヘ\ルヘ心       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:.\      ||     \ : : : : . \   </l:fセユ` ´ヒユハ\>     <  みんな喜んで!
  \    ||        \ : : : :  \ |::::::|:l  r==ォ  |:l):::|       |   来週もエンドレスエイトよ!!
    \  ||     ミ  |: \: : : : . X_j_;ヘ:ゝ.`__´ィ´リ'::/!     _ \_____________
      \||        |.  \.: : : : . \\\ート{_:;//:ノ   ,r'^/〈
              |     \: : : : . : \\ヾ>レぐ    >=、Y
              |      \: : :ヽ: : :\\ヘ _jヽ,   /   ヽ
              |       \: : : : ..: :\ヽ: H:7‐< : : :/
              |         ヽj: : : : : : :ゝ V/: :| : ヽ: :/
              |          |: : : __に{}こ}:k;__;/
              |          ゙ヾtf´-┴ /ムヽィ'
              |          r'´  , / l Xヽ
              |        /    / 〈_/  :Ll
              |       /      /       l
              |      /      ∧ :...    .::ヘ
              |    /      /::::::',    ..:::. \
              |   ヽ⌒7ヽ __ /::::: :::l__ -┬=≦>
              |    ヽ/     { :::: :/       |::::::Vl
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 05:20:31.49 ID:O7pD512r0
まさにエンドレス…長門の気分?
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 06:12:08.00 ID:Y4Yu9u7QO
やぁやぁキョン君、今日は何回目のエンドレスエイトだいっ?
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:08:17.75 ID:Y4Yu9u7QO
キョン「ググって下さい」
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 08:05:56.21 ID:Y4Yu9u7QO
にょろ〜ん…



会社行くので後はよろしくお願いしますにょろ。
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 08:19:43.69 ID:DxUrH0SLO
長門「大丈夫。会社から保守すればいい」
朝倉「名前欄にfusianasanって入れるとバレないそうですよ」
734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 08:20:36.98 ID:OCNTtg9y0
エンドレスエイトがエンドレスなのは消失での長門の異常動作を際立たせるためだと信じている









信じている














信じている
735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 09:09:39.64 ID:N0+V0W2H0
ho
736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 09:12:06.17 ID:y/cIccr00
キョン「俺は長門を信じている」
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 10:05:48.20 ID:mK1m1AvDO
長門「もう疲れた……」
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 10:41:56.86 ID:xwWp2lwU0
ところで佐々木さんは消失世界ではどういう立場なんだろ
エンドレスエイトではどうなっちゃったんだろ橘さんとかパンジー
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 11:32:28.30 ID:dnFHXQP10
☆湯
740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 12:08:06.13 ID:Y4Yu9u7QO
>>733
会社のPC、上のチェックが厳しいから業務と関係ないサイトはなかなか見られないんだ…。
携帯も昼休みぐらいしか使えないし。なのでまた消えます。
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 12:11:22.89 ID:9LZumf3VP
まていwww
fusianasanは書き込んでるホストが名前欄に表示される方法だww
朝倉の言葉だからって信じるなよ?
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 12:32:46.84 ID:DxUrH0SLO
長門「間違えた。山崎シ歩だった」
朝倉「こいつはうっかり」
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 12:35:36.51 ID:z37ASbJ00
さすがに釣られる奴はいないだろw
744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 12:43:17.89 ID:Y4Yu9u7QO
>>741
信じかけた…あちゃくらさんだったら速攻試してた…気をつける。
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 12:45:06.43 ID:OaUala7vO
>>738
そういうのを考えるのがSSの醍醐味

個人的にはまだ佐々木団の面々は顔を合わせてないと思う
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 12:55:49.77 ID:/JkHGPnC0
>>740

役立たんかもしれないが、解決策考えてみる…
弱い頭だが、これでも一応エンジニアの卵なんだぜ
監視ってどんな感じなんだ?
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 13:43:48.29 ID:rwCOUfoF0
☆雪
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 14:30:32.59 ID:WAnxT1up0
星油
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 15:18:21.29 ID:Ri5bLK720
☆★
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 16:05:12.27 ID:mK1m1AvDO
醤油?
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 16:42:35.10 ID:WJtKiyW20
いやいや保守
752以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 17:20:31.07 ID:mK1m1AvDO
おっと
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 18:00:46.31 ID:QfsUWYuU0
一週間か。
754以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 18:30:56.66 ID:QfsUWYuU0
1日間違えてた。
755以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 18:35:05.65 ID:Y4Yu9u7QO
仕事ヲワタ。休みだ!

>>746
上司がチラチラPC画面を見てくるというアナログな監視なんで、エンジニアの力をもってしてもどうにもならないとかと…。
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 18:41:31.00 ID:P1eRligjO
終わらない2週間
757以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 18:47:34.48 ID:8dq583Sc0
今回のエンドレスエイト、祭でハルヒの頭にありえないものを見た。
ハルヒに惚れなおした瞬間だった。

>>755

デジタルじゃなくて見た目なのか…

「ほぼテキストブラウザ」はどうだい?
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 19:15:07.75 ID:QfsUWYuU0
うむ、今回のハルヒはかわいかった。
759以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 19:46:01.67 ID:QfsUWYuU0
しかしエンドレス
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:10:07.31 ID:mK1m1AvDO
また動く朝倉が見たい……
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:16:29.36 ID:WAnxT1up0
ああ、長門さんがかわいそう。長門さん…
目の色が死んでるよ…
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:19:01.89 ID:WAnxT1up0
そして、今回も長門さんは救われなかった。
ちょっと泣けてきた…

ハルヒに惚れなおした俺だが…長門さん、許してくれ…
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:23:31.39 ID:oybvNprH0
未だアニメを見ていない俺は勝ち組ですね。わかります。
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:32:12.10 ID:OaUala7vO
朝倉が嫁な俺としてはアップし過ぎてそろそろ体力がヤバイ感じ
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:48:46.89 ID:WAnxT1up0
>>763
だがせめて、祭りのハルヒは見るべきだ。

俺?うん…気落ちはした。
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:58:09.43 ID:WAnxT1up0
あと、最後かなり変化したぞ。かなり。


しかし…京兄は何考えてるんだろ。これでなにもせず次回消失行ったら神なんだけどな。
長門さんに感情移入しまくってる今なら消失最後のシーンで泣ける。
767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:00:40.22 ID:9LZumf3VP
まってくれ、サムデイインザレインは欲しい
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:09:03.57 ID:oXvz8GNG0
ライブアライブもできれば
769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:15:05.58 ID:PfxMtMVI0
しかしDVD買っても、エンドレスエイトだけは
見なそうな気がするな
770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:28:28.49 ID:WAnxT1up0
たしかに正直、買ってもエンドレスエイトはトラウマ的に見られないかもしれないよな…

ハルヒのデレシーン(あの草投げとか、あのアカンベーとか)は何十回でも見たいけど…
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:50:01.76 ID:QfsUWYuU0
エンドレスエイトは杉田のアドリブ探しがメインだな。
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:15:34.58 ID:QfsUWYuU0
ここでgnskか。
773以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:32:31.80 ID:gIohA7um0
kskするか…
774以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:35:35.71 ID:gIohA7um0
さて、今日も懲りずに二時半から保守予定の俺なんだが、シャワーは今浴びるべきか、二時半にするべきか、朝にするべきか

佐々木「これは考えるべき問題だと思わないかね?」
キョン「くだらねぇよ」
775以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:39:03.95 ID:sXVlC5UYO
企画モノまとめて読んでくる!
776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:50:32.65 ID:2MZkhqbG0
休日に人が少なくなるのはなぜだろうか

佐々木「くっくっく、扇風機の魔力に決まってるだろう」
キョン「撤去だ!撤去パーティーだ!」

こんな調子でお休み…
777以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:59:32.40 ID:2MZkhqbG0
谷口「二時半まで保守よろしく頼む。では、ごゆっくりぃ〜」

お願いいたす
778以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:01:28.60 ID:VJp4IQwZ0
↑あ、よくみるとラッキーセブンだ

今度こそお休み!
779以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:23:14.35 ID:QfsUWYuU0
1000行けるかなー
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 23:45:05.33 ID:sXVlC5UYO
企画モノを転載すれば行きそうだけど、
もうすぐ落ちるスレに転載するのももったいないよね
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 00:10:05.35 ID:eHlsxkw1O
あと2日もあるぜ。
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 00:28:32.54 ID:OtFCsXTB0
あと2日しかないのか…
783以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 00:59:05.42 ID:QBeQe7W9P
企画を転載したら、日数の前に1000いってしまいそうだ
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 01:15:54.60 ID:YCMLWpub0
この状況下でよく頑張れるな。
785以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 01:40:13.67 ID:kNlApMs60
じょにー
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 02:02:20.37 ID:X4HsCAiaO
らいでん
787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 02:15:48.32 ID:YCMLWpub0
ためごろう
788以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 02:33:38.99 ID:5fo0i0aF0
保守開始!
789以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 02:49:30.14 ID:2XA5ulu50
キョン「保守しようとしてんだが、ネタがない」
国木田「まあ、適当にやっていけばいいんじゃないかなぁ」
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 03:03:56.94 ID:Wt7zcroC0
ハルヒ「デレますか〜♪」
みくる「ネ↑ジ↓ですか〜♪」

パーパー

長門「○モーチのネタなんて、なんてネタ切れ」
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 03:17:24.85 ID:Q4SC//Ru0
キョン「しかしまあ、よく頑張れるな」
国木田「まあ、ちょっと変わってるっていえばそうかな」
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 03:20:36.52 ID:TLW1Xt490
キョン「今書いてる奴ここで落とせばよかったとかたまに思うよな」
長門「普段は『すぐ反応来る分単発のがいい』っていうのに」
793以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 03:34:52.12 ID:iKMFgMST0
ハルヒ関連かいきーん。おやすみ
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 03:35:53.65 ID:xNCtGISH0
ハルヒ「ちょっとキョン、あたしをさっさと食べなさい」
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 03:55:23.62 ID:7jCSYUpG0
キョン「食べるっていってもだな、すまんそれどういう意味なのかわからんのだが」
ハルヒ「ベッドで一緒に寝てるこの状況でそれ?」
796以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 04:09:03.49 ID:x0HWNqHU0
>>793

今更だが、お疲れ&お休み。
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 04:17:45.95 ID:8Ya9Rx350
国木田「本当はこの時間帯保守必要なさそうなんだけどね」
キョン「それを言っちゃあ、おしまいよ」

甘いネタを全力で考える保守
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 04:36:19.47 ID:m7Tez+6E0
ハルヒ「夜が明けたわ…きれいね…」
キョン「今日も明日もwktkだな…」
ハルヒ「そうね、早く外に出ましょ」

散歩行ってきます保守
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 04:47:56.97 ID:raVFJzuo0
ハルヒ「ほらキョン、あそこにカエルが!」
キョン「どれどれこの植木鉢の横か?」
ハルヒ「違うわよ、こっちの植木鉢の下!」

巨大G登場!

ハルヒ「きゃっ…」ギュ
キョン「って、苦しっ!」

そういえば、植木鉢の下って必ずGいるよな保守
800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 04:57:10.09 ID:3V9QeLpK0
ハルヒ「キョンこっちこっち!」
キョン「なんだよ…この坂。疲れるだろ」ゼエゼエ
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801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 05:12:51.74 ID:3V9QeLpK0
ハルヒ「ここよ。海が見える、とっておきの場所」
キョン「朝焼けが本当にきれいだな…」

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802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 05:33:02.84 ID:zvwF9nio0
朝です!皆さん、今日も良い日に!

                ,...-- .、
                /.:./ ̄
           ,.=-ー―`´ー‐- ...、
          /.::.::.::..:.::.::.::.__.::.::.::.:ヽ、
        ∩'::.::.///‐'´ ̄   ̄\.::.:ヽ、
       r⊆`}./.:.://ィー==ー=-、 \.::.:ヽ、
      .:ゝ._,イ.::.::.:/.:.:.メ、.:./.::/.:.}.:..:}.:ヽ.}.:ヽ.:ヽ
    |`ー〈;;;;;;ハ.::,:|,x=ミ.、Y/|.:.:.:/|.:/|.:.:}.:}.:.:ヽ.::ヽ
   .∠: ̄フ{.  ハ.::|{.iiiii::.ハ.Y.|.:/_l/__|.:/.:.|.:.:.}ヽ.::}
     く_ハ.  .∧l乂;乂.  |/. ´_' ./.イ.:ノ.:.:./.ヽ|
      l.::.ハ.  ∧ゝ  ,、   '"´`!:.:ル'.:l.:.Yニニl
      ∨{.:}   .|:ヽ..(__,ゝ .wvノ.::.:i.::.:.:.|\フ
        Vヽ、i.〃|ii.:.`-==ー‐::'´.:/.:ハ.::.:.|
          }`i' .|ii::::{ー|::jj.ハY´}:/ }::/
           .|   ヾ ハ,,,|〃Y;;;;;`ト、 レ
          .}_.    ヾ|// .ノン__  )  |       / 
         〈_     々ニコ┐`/   |      /
         ノ"ー====|_|.:. ̄'メ、_.,,;;;;;|::::::...  /
       ヽ´: : : : :|: : : : ,""    ""''` .   /
        ヽ.:.:.:.:.:|.:.:.:./  ̄ ̄.T´    `:、/
         .Tヽ--イ|      ./        l.
          ヽ   .{     イ        !
'""""''"'"'"""'"'"''ヽ  ..:ヽ::.   ハ'""""''"'"'"""'"'"'""""'""""'""''
          ヽ__,.}\/.:.:{
            ヽ.:.:.:.| `ヽ__}
             \:_{
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 05:41:58.91 ID:zvwF9nio0
朝日な・さん「朝だし、今回は私、空気じゃないですよね?」
ハルヒ「ううん、今回も空気」
朝比奈さん「にょろ〜ん」
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 05:53:03.72 ID:zvwF9nio0
ハルヒ「あんた、歩く速度遅くない?」
キョン「お前みたいにあくせくしてないんだよ」
ハルヒ「あんたがとろいだけじゃない!まったく、しょうがないわねぇ…」ガシ

キョン(結構ハルヒの手って柔らかいんだな…)
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 06:05:13.13 ID:F1CMvxof0
キョン「…」ギュッ
ハルヒ「な、何よ。突然指を絡ませて…」
キョン「いや、何となくそうしてみたかったんだ…」

ハルヒ(なによぉ…びっくりするじゃない…)モジモジ
806以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 06:21:40.96 ID:F1CMvxof0
ハルヒ「フンっ」
キョン「や、やめろハルヒ、そんなに強く引っ張ると…」
バタン

ハルヒ「きゃっ…」
キョン(やばい、転んでハルヒをつぶしちまった!)
807以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 07:14:48.77 ID:dp2Qd9ig0
ハルヒ「ぃゃあ…痛いぃぃ」ゼエゼエ
キョン「ハルヒ、ごめん…」
ハルヒ「グスン…」

キョン(やっちゃった…ハルヒが涙目だ…)
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 07:53:04.80 ID:iKMFgMST0
模試模試
809以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 08:54:57.63 ID:Zv5ECrlUO
おはようさん
810以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 09:05:39.52 ID:2lC9hSKG0
おはよう
保守のつもりがしかも7時…寝ちまった…やれやれだぜ
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 09:23:27.91 ID:iKMFgMST0
∞ 8 みたぞー
812以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 10:23:53.13 ID:8CecySdf0
またかよループだよな。他感想はどうだった?
ようつべ組だからようやくエンドレス3だ
エンドレス4は評判いいから来週が楽しみ
814以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:16:48.98 ID:EJDQcv1Q0
おお、ようつべ組か。すまぬ。

評判は別として、4は出来はかなりいいですぜ。
ただ…朝倉さんの気持ちが…ずっと俺の心に響いてくるんだ…
815以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:38:14.15 ID:Rpo5TImv0
ハルヒ「ぅわぁん…」
キョン「おいおい、泣くなよ…後でプリンかってやるからさ」
ハルヒ「ほんと?」ニコ

キョン(もう元気になった…わかりやすい奴だ)
816以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:46:59.64 ID:YtAavvIw0
ハルヒ「じゃあ、向こうのスーパーで!プリン20個!」
キョン「ちょっとまて、それは多すぎだ。太るぞ」
ハルヒ「いいの!食べたいの!」

ハルヒ(男の人って、ちょっとぽっちゃりしたぐらいが可愛いって思うって話、本当かな…)
817以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:49:56.55 ID:YtAavvIw0
ハルヒ「ところでさっきの体制…キョンが私の足あたりに乗り上げて…」
キョン「うゎああいうなあ〜」
ハルヒ「へへへっ実はね…」モゴモゴ

ハルヒ(ちょっと嬉しかったって、なかなか言えないものね…)


ああ、そろそろ終われ?無論、この時間帯保守必要ないよね。
818以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:51:32.44 ID:TLW1Xt490
エンドレスエイトって薄い話だと思ってたのがアニメでこんだけ重要性を再確認されたってことは
消失が薄い話だと思ってる俺にはアニメで天罰が下るだろうな
正直今でも消失=朝倉さんが裏で悲しい思いしてるのを描写するための話ぐらいに思ってる
819以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 12:19:32.11 ID:0IbH522c0
エンドレスエイトは他の登場人物からすれば薄い話でも、長門にとっては一大事だからな…
キョン視点で見てるから薄い話なんだ、多分。

アニメ・消失は思っている以上に長門さんの苦悩が見えるんだろうな…
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 12:27:48.11 ID:WAa/mH7G0
小説はキョン視点で書かれているから、長門の心情が見えにくいよねぇ。
アニメなら、期待できるはず

エンドレスエイト繰り返すなら、オリジナルストーリーを混ぜてほしかったんだが……
という保守でした
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 12:41:47.26 ID:0IbH522c0
ハルヒ「プリン♪プリン♪♪プリン♪♪♪」
キョン「おいハルヒ…」
ハルヒ「一個だけなら食べてもいいわよ♪」

キョン(世の中に一人で『でかでかプリン』19個食べる女の子って、本当にいるんだな…)



暇なら保守です(笑
822以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 12:57:40.37 ID:TLW1Xt490
つーか原作∞8で長門が憂鬱そうにしてる的な描写て一瞬でもあったっけ?
823以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 13:03:53.76 ID:0IbH522c0
>>822
とらえ方にもよるけど、「退屈そうにしていた長門」とは原作∞8にて書いてあった。
消失に∞8を振り返って、「様子がおかしかった長門」と書いてある。

要するに、俺的視点では『一瞬といわずあった』かな…原作が手元にないんで、ちと確かめてくれ。
824以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 13:06:59.23 ID:TLW1Xt490
アニメの長門のアレを見るに退屈そうってレベルじゃないよなあ
つーかむしろ谷川が原作の時点で長門があのアニメで描かれてるような憂鬱さを漂わせてると表現したかったのなら
もっと書きようなかったのかよ谷川と思っちまう
いや、察しろよゆとりってことなのかも知らんけど
もうちょっとあの悲愴感を原作で漂わせて欲しかった
825以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 13:11:30.47 ID:0IbH522c0
>>824
その点、激しく同意せざるを得ない。アニメ∞8の長門はものすごい絶望感漂ってて正直驚いた。
826以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 13:36:40.55 ID:0IbH522c0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| こんにちわ!休日もプリンでwktkしましょう!

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ,. ―- 、
     (ィ===【A)
     !くl人ノ从)ト、
    W リ ゚ ヮ゚ノiノ     ., ' ^ ̄`丶
   _    [.!つ//     .', ト从Vv .<キョウモアマアマ 
  〈6〉  ノ,! //       .i(レ.゚ -゚リ            | ̄|
 /ミ{,_ く/i//_,ゝ _    《ハ《|†|》)    _ _____,7T
 \\_ ̄// ̄ ̄| |     .ヽィ_八_,ゝ|  | 長門2号  _//
   \ `// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ /
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
827以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 13:55:38.76 ID:ySXm0rYV0
>>824
そこはむしろ原作で足りなかったからアニメで補完したと考えるべきじゃないだろか。
俺はあれでいいと思うけどな。
828以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 13:55:38.70 ID:4sZp7pfa0
パンジー「明日中にこのスレは>>1000まで行く…これは僕にとっても既定事項だ」

保守
829以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:03:50.71 ID:TLW1Xt490
>>827
あー
まあ実際そういう意味で
エンドレスエイトの違った顔を見せてくれた二期は俺的にはだいすきだわ
毎週長門の絶望フェイスと髪型服装の斬新さを待ち望んで見てる
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:09:40.53 ID:JeYNKhrr0
晴れたしバイクでひとっ走りしてくる。
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:11:52.12 ID:bIApqvVsO
お土産はプリンでよろしく。
832以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:17:27.49 ID:NhoFmiQl0
なら俺は自転車でひとっ走りしてくる。
833以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:36:09.01 ID:NhoFmiQl0
自転車で走ってもなんかすっとしない。バイク免許とろうかな…

>>829
そういう見方もあったのかと何を今更思ってみる。
俺の中の朝倉さんが「現状打破」とか言わなければもう少し楽しめるのかもしれない。
834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:42:03.28 ID:TLW1Xt490
>>833
けっこうおもろいよ
二周目はやたら古泉とキョンがお洒落だったり
三周目はみんなファッションセンスが微妙だったり
四周目の朝比奈さんの里村茜ヘアーは異常にかわいかったり
835以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 14:52:35.29 ID:NhoFmiQl0
>>834
なるほどな。
俺は四周回目のハルヒの可愛さが異常だと思ったが、どうも朝比奈さんとか、古泉とかは見てなかったorz
836以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:13:01.63 ID:NhoFmiQl0
どうも気が晴れない。もう一回外へ行ってくる…プリン買ってこよう
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:16:28.05 ID:NhoFmiQl0
その前に、現在まとめwikiが落ちている件…あれれ?
838以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:17:57.46 ID:HKdeQkB+O
>>834
> 二周目はやたら古泉とキョンがお洒落だったり

同意
俺も基本ダサくなりがちなアニメの服装にしては良いと思ったな
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:20:36.70 ID:TLW1Xt490
キョンは見るからに服装無頓着そうだから
二周目できこりベストなんて着てた時はなんかいっそビビッたw
小泉がカットソーにストール巻いてたり長いベストきてたりとDAIGOっぽかったり
二周目が一番楽しかったな
840以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:22:13.02 ID:HKdeQkB+O
>>837
ホントだwwww
携帯からだとシナ語みたくなってる

まあ管理人さんが何か調整してるんじゃないかな?
841以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:28:27.75 ID:HKdeQkB+O
>>839
ダwwwイwwwwゴwwwwww

しかし最近の高校生はあんな感じなのか?
正直大人っぽすぎる気もしなくもない
842以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 15:31:53.54 ID:TLW1Xt490
まあ大学生っぽかったかな
15歳はああいう感じじゃない
そういう意味じゃ四周目のキョンみたいのが15歳としては正しい服装かも
キョンの誕生日いつだか知らんから15か16かしらんし古泉はそもそもいくつか知らんけど
843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:01:52.66 ID:rKbkxBGn0
自分的に、2週目の古泉のファッションは森さんセレクトだと思ってる。他は新川さんとか田丸兄弟とか。
ハルヒのイメージを壊すわけにはいかないから、身だしなみには機関チェックが入ってそうだ。
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:19:52.78 ID:YoX7T5KP0
そうだとしたら古泉かわいそうだな。
服にまでいちゃもんつけられるのか

と、服に無頓着な俺が言ってみる
845以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:28:16.64 ID:vbTOUV5l0
なんつーか消失事件で長門カワイソーカワイソーって必死で盛り上げようとしてるように見える。
あまりの長門ヒイキでぶっちゃけ長門嫌いになったわ。
そのままずっと鬱になってればいいよ。ロボなんだしいくらでも耐えれるだろ?
846以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:48:47.47 ID:Gy8dTT2i0
↑朝倉さん、出番ですよ〜
847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 16:53:13.85 ID:rKbkxBGn0
>>844
服装にうるさいのは女性の森さんぐらいで、他は「似合ってるからいいんじゃない?」レベルのチェックだと思う。
これがいいあれがいいと森さんの着せ替え人形にされる古泉…。

あれ、ハルヒとやってること同じじゃね?
848以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:05:14.30 ID:NhoFmiQl0
>>847
前言撤回。
そうだとしたらなんてうらやましいことされてるんだ古泉。
849以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:08:59.76 ID:TLW1Xt490
ああ、森さんの趣味なら微妙に大人びてるセンスなのもわかるな
古泉ガタイいいし、年相応よりはもうちょい上の服が似合うのは事実だし
二周目天体観測時の服は似合ってたぜ

5周目あたりでハルヒがかがみの私服着たりしてこないかと地味にwktkしてる
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:20:12.22 ID:JeYNKhrr0
帰ってきた。プリン買い忘れた。


アニメ見てない俺には何がなんだかさっぱり…
とにかく、何週やろうと26話中の1話分にしか過ぎないと思っている。
851以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:28:04.49 ID:NhoFmiQl0
>>849
もし当たったら尊敬するぜ。確かにそういう心憎い演出あってもいいよな…

>>850

お帰りぃ〜バイクいいなぁ…
俺とてプリンじゃなくて「プリンのもと」なるものを買ってきてしまった。
どうなんだろこれ…?
852以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 17:44:10.49 ID:Zv5ECrlUO
ドラクエ発売日か。
RPG風かモチーフにしてるようなSSでオススメない?
853以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:04:25.67 ID:NhoFmiQl0
>>852
「涼宮ハルヒの戦友」かな…俺的には。
ただし、SS(ショートショート)じゃなくて超長編。あと、付随してちょっと難しい。
854以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:10:50.93 ID:Zv5ECrlUO
>>853
トン。自分も書き込んでから戦友思い出した。
続きまだかな
855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:14:54.25 ID:NhoFmiQl0
>>854
俺も続きが気になってる。しばらく更新がないよね。
856以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:22:03.96 ID:NhoFmiQl0
>>840
どうやら復活したみたい。
よかったぁ〜
857以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:23:56.51 ID:NhoFmiQl0
そしてそろそろ大学追い出される…ノシ
858以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:46:14.50 ID:2RMEGiJ40
今大学の猫にとじゃれてるんだが、帰ろうとするとものすごい嫌がるんだ。
今俺の荷物の上に乗っかってる。荷物動かせない…

どうしようかこの三毛猫…
859以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:50:00.71 ID:rKbkxBGn0
シャミスリーとして我が家にお持ち帰りしてやれ。

てか野良猫だよな?野良にゃんこと仲良くなれるなんてうらやましい…
860以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 18:50:32.41 ID:GG1JzHCv0
>>852
少し前のやつで未完だけどHARUHI FANTASYZ -THE NIGHT PEOPLE-
クロスものOKなら楽しめると思う
861以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 19:03:47.90 ID:zotPofkg0
>>859
片目つぶれてて皮膚もちょっとただれてる。確かにノラ。
猫飼ってる奴から聞いた知識「初対面で目を合わせない(目が合う=喧嘩うる)とか、低い姿勢で手のニオイを嗅がせる(挨拶)とか」実践したら凄いデレデレに…

俺のアパートペット禁止だからサークルで飼えないか考えてみる…
862以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 19:09:14.42 ID:Zv5ECrlUO
>>860
おっ、これは未チェックだ。
ありがとう、さっそく読んでくるよ
863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 19:28:31.61 ID:2+zLZt5YO
>>852
橘京子のスレだけど、RPG風味のやつが投下されてる。
ってかここでも橘がヘタレw
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:00:26.42 ID:VSiTChN20
あぶあぶ
865以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:00:50.19 ID:rKbkxBGn0
>>861
もしかしたら、誰かが既に世話焼いてやってるのかもしれないね。
人から餌貰ったりしてる猫って、人になつきやすいらしいから。
うちの周りに住み着いてる野良も、近所の兄ちゃんからこっそり餌貰ってるんでフレンドリーだよ。
自分は嫌われてるが…すっごい目を見るからいけないのか…。
866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:04:35.38 ID:kNlApMs60
猫にとって目合わせられるのは凄いストレスだからな
867以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:10:27.32 ID:Ry0ZWD900
>>866
とシャミセンがのたまっています
868以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:18:23.70 ID:NYVB7R950
なるほど…そうなら安心できるかもしれん。

まあ俺も普通は逃げられちゃうんだけどね。
今回の猫は他にも女の子の周りを回ってたりたまに撫でられたりしてる奴だから、だれかご飯でもあげてりゃ嬉しいんだが
潰れてる目が痛々しい。辛かったんだろなぁ

ちなみに俺の夕飯のおかずがプリンだけになったのもこいつのせいだ。カンズメ…w

869以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:18:51.09 ID:rKbkxBGn0
やっぱそうか…初対面の時なんか舐められちゃいかんと超メンチ切ったしな…。
すみませんシャミセン。すみません野良ニャンコ。
870以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:27:49.93 ID:NYVB7R950
そして今ググったら「猫に赤身魚はだめよ」ってかいてあった。やっちまった…

そして、シャミセンが拾われる前ってどうだったんだろうと思ってみるテスト
871以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:33:14.03 ID:VGOT7oVw0
↑よく考えたらサバは白身魚だった。
872以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:44:34.63 ID:8kki9ldu0
名残惜しくも猫とはおさらばしてきた。
しかしなんというか、あの「にゃぁ〜」連呼+ついてくるは心に来るな…

だめだ、猫に萌えちゃだめだ…
873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:53:58.80 ID:8kki9ldu0
ハルヒシリーズの中で一番萌える人物が今シャミセンになった…
畜生もうダメだ…w種族超えちまったぞw
874以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:57:32.35 ID:8kki9ldu0
ここに連レスしまくってる時点で落ち着いてない…な。
家に着いたし、ちょっと落ち着こうと思う…ははははは
875以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:58:09.75 ID:rKbkxBGn0
シャミセンは可愛いにゃんこなのにナイスミドルボイスなギャップ萌えキャラだからな。
あんな渋い中身しといて妹に遊ばれたりキョンの布団にもぐりこんだりしてるんだぜ…
876以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:13:30.53 ID:m5C9N3U40
そういえばハルヒちゃん中ギャルゲーのシャミセンも妙に可愛かったよな。
シャミセンの攻略ルートがあればすごい嬉しいと妄想…
877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:18:27.41 ID:GG1JzHCv0
キョン×シャミセン、同姓異種カップル…新しすぎる気がする
878以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:27:52.19 ID:m5C9N3U40
>>877
これはwww
879以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:49:49.69 ID:VSiTChN20
虐待コピペみたいな感じのは読んでみたいなw
880以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:01:48.51 ID:psTm0wT10
シャミセンに萌えつつ、お休みぃ…二時からの保守もがんばるぞ…
881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:06:02.68 ID:JeYNKhrr0
ハルシャミ保守を思い出した
882以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:19:45.86 ID:GG1JzHCv0
あれって橘京子シリーズ書いてる人の作品だったけ?
883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:45:27.17 ID:VSiTChN20
懐かしいなハルシャミ
884以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:54:53.69 ID:JeYNKhrr0
ちょっと過去スレ漁ってたんだが、みくる日記やバカップル保守も同時期だったのね。
なつかすい…
885以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:57:47.08 ID:tDUhIXaV0
886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:17:55.63 ID:HKdeQkB+O
CoCo壱まで行ったのはいいけどよく考えたら夕飯にカレーを食べていたでござるの巻
887以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:39:34.46 ID:Zv5ECrlUO
>>863
了解。橘さんスレ見てみるよ
キャラスレは覗いたこともなかったな
888以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:44:16.12 ID:eHlsxkw1O
橘スレ見つかるかな?
文芸・書籍サロンだぞ。
889以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:53:03.49 ID:Zv5ECrlUO
>>888
ありがとう。
ちゃんとSSまとめもあるんだな
途中で寝てしまって、まだHF読み終わってないから、それからだ。
890以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 00:15:08.32 ID:N4HEv3eBO
最終日だ。
891以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 00:45:08.90 ID:N4HEv3eBO
完走はさせたい。
892以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 00:57:56.53 ID:V6QNBzIkO
やっぱり青鬼モードの朝倉は最高だな!!!
893以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:02:00.65 ID:l8Eg+xzP0
ハルヒ「いっくわよーキョン!」

キョン「はぁ、相変わらず自己中心だなあいつ‥たまにはデレヒが見たいよ」

古泉「デレヒとは?」

キョン「ああ、なんつーか俺の造語だが、デレデレのハルヒって意味かな」

古泉「つまりデレデレな涼宮さんが見たいと」

キョン「なんつーか、あいつは気が強すぎる。たまにはお求めやすいハルヒをだな」

長門「把握した」
894以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:05:07.53 ID:l8Eg+xzP0
キョン「おいおい、長門正気かよ」

長門「一時的に涼宮ハルヒの性格を強制的にデレデレを追加する」

古泉「それだと涼宮さんは……」

長門「意識は残っている、体や言動が勝手に動作する」

キョン「そんなことしたらハルヒは…」

長門「そこで古泉樹の出番」

古泉「んふ。いい場面が見れる代償ですね。わかりましたよ」
895以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:07:37.96 ID:l8Eg+xzP0
そして俺は消える
896以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:10:00.07 ID:V6QNBzIkO
オイ待てw
897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:18:31.07 ID:l8Eg+xzP0
ハルヒ「ふー、掃除時間は大変だったわ!」

キョン「おつかれさん」

ハルヒ「ったく、団長である私に掃除を押し付けるOKABEは一体どういう神経をしているのかしら」


長門「涼宮ハルヒのツンデレ比率を8:2に」

キョン「まぁお茶飲めよ、朝比奈さんはまだ授業らしいから俺が入れたがな」

ハルヒ「あ、ありがt……ありがとう」

キョン「まぁゆっくり飲めよ」

ハルヒ「うるさいうるさい、私の勝手でしょ」
898以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:22:16.74 ID:l8Eg+xzP0
長門「涼宮ハルヒのツンデレ比率を5:5に」

キョン「あ、頭に埃が付いてるぞ」
ハルヒ「えっ、きゃっ// あぅぅ…なにすんのよぉ」

キョン「何って、埃を取っただけだが……」
ハルヒ「恥ずかしいから触らないで…」

キョン「じゃあもっと恥ずかしい事すればさっき程度のことならお前は恥ずかしがらないんだな?」
ハルヒ「えっ?」

ギュッ

キョン「ハグなんてどうだ?」
ハルヒ「ふにゃああああああああ///////」




長門「涼宮ハルヒをデレタルト崩壊に」
899以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:26:24.54 ID:l8Eg+xzP0
ハルヒ「……キョンの為ならなんでもいいよ////」
キョン「あり?(やりすぎたか?)」

ハルヒ「……もう何も恥ずかしくない」

ムギュ

キョン「特盛っ!」

ハルヒ「キョンは私に優しくしてしまった……私は死ぬまでキョンに甘える」

キョン「おいおいおい…えっとだなハルヒ」

ハルヒ「んふっ、何を言ってるの? 旦那様っ」

キョン「!!? なんだその呼び方」

ハルヒ「もう婚約をしたのも同然よっ、あなたが3年になった日に市役所に行きましょ」
900以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:28:53.24 ID:l8Eg+xzP0
キョン「えっと…長門…そろそろ」

長門「始めから情報操作など行っていない」

キョン「なんですとっ!?」

長門「始めから彼女はデレる性質を持っていた」

キョン「え、いや、長門だからさ…」

長門「彼女自身の情報操作は許可されていない、例え貴方でも」

キョン「でもするって……」

長門「エイリアンジョーク」

キョン「……」

長門「ユニーク」
901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:33:14.98 ID:l8Eg+xzP0
通学路

キョン「あぁぁぁやっちまった……」

谷口「よっ、キョンどしたんだ? また涼宮の悪行に悩まされてるのか?」

キョン「悪行というか…その、」


ハルヒ「おっはよー旦那様っ」ムギュ

キョン「こういうことだ」

谷口「うおおおおおおおおおおおおおお!!!! てめぇぇぇどんな魔法を!?」

ハルヒ「寂しかったんだから、あ、そうだ明日から旦那様の家で生活するわ! そうすればずーっと一緒。ね?」

キョン「ははは」
902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:44:50.28 ID:V6QNBzIkO
構わん。
続けてくれ
903以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:46:42.46 ID:AGPl+3ZV0
し、尻穴落下・・・
904以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 01:47:50.90 ID:8cf0fVxu0
プリン民「ざwwwwまwwwwwあwwwwwww」
905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 02:15:04.15 ID:V6QNBzIkO
それ、幼馴染みが照れ隠しで怒ってる感じで頼む
906以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 02:51:39.32 ID:V6QNBzIkO
おやすみなさい
907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:16:10.27 ID:7NSbpFtL0
古泉「おや?深夜保守の時間帯のようですよ」開始?
908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:21:11.18 ID:45kCxmpy0
ハルヒ「喜んで!今日は記念すべきプリンで>>1000行ける日よ!」
キョン「プリン1000個は食べ過ぎだ、ハルヒ」
ハルヒ「いいじゃない!でかでかプリン美味しいんだし!」
909以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:29:01.23 ID:45kCxmpy0
ハルヒ「1時間に十進めれば今日のお昼までには>>1000達成よ!」
キョン「だから食べ過ぎだってハルヒ」
ハルヒ「加速してくわよksk」ウマウマ
キョン「聞いちゃいねえ〜」
910以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:33:35.16 ID:MDt2T5HZ0
佐々木>そういうわけで、この保守の目標は朝6時までに>>920〜30付近までkskすることだくっくっく
パンジー>痛いかもしれないが、容赦願おう
911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:02:45.93 ID:cuV4POCF0
今からGとの戦闘にはいる一時停止
912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:10:37.26 ID:cuV4POCF0
キョン「畜生…Gとの戦闘でさっきまで考えてた甘いネタがなくなっちゃったじゃないか」
ハルヒ「無いなら作るまでのことよ」

バルサン炊こうかな保守
913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:42:53.47 ID:fErxZYY90
佐々木>時に夜が明けてきたのだが、きれいだとは思わないかね?
藤原 >今日はもうこれ以上ないぐらいwktkだな…
914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:59:08.76 ID:eyQAOGhU0
「プリン1000個まであと少し…」
    {   .∧   .        |                |            |_______________|
    iゝ、__l:.:.:.ー.、___       |                |                          |
    ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄`ー.、_        |                                |
     ヽ:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ー..、           □            |_______
   . /:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\                  | ̄|
   /:.:.:.:.:.:.:,:.:l:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.ヽ             ̄
  ./:.:.,:.:.:.:.:.i:.:l:.:.:.:.:ヽ:.:i:_:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.ヽ
 /:.:.:.i:.:.:.:.:.l:.六:.:.:.:.:ハ´ヽ:.:.`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.l |            | ̄ ̄ ̄ ̄|
 l:./l:.:.:.:.i:l:.l ヽ:.:.:l ヽ:.l\:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.l |            |        |
 !'   l:.:.:.:!:l,ィぇ、ヽ:l ィ=卞、ヽ:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_    |            |        |
    .l:.:.ハハ{tィ   ` {:i:::i:} 〉 }:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:iー'⌒_|      /|..  |____|
    V .i:l し'    弋:ソノ ノイ、:.:.:.:.:.:ヽ:.:,ヘl                          ! .|
       !{   '         ζソ、:.:.:.:.:l/ .!                    |/
       ゝ.、  r‐、       ヘi:./レ\:.:l    | ̄ ̄|_         □           .        | ̄ ̄|
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          l::::ヾゝ、: :.l: _〃/::::!::::::::::::::::::::::::::::::::`ー..、_
             l::::::::ヾヽ:l´´/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー.、  /|
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           l::`:::::l l .',   \/:::::::::::::::::::::::::::::::::::/    ̄ 八_ .ゝ、 .〉
915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:12:54.60 ID:eyQAOGhU0
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::::::l::/::::::|」」::::/:::l::リ:i/:;' : :;′
:::::::/::::::::|ィfiミx:/ /:/:: :/   
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::::::::::: : :|       /:|
::::::::::::::::|      . '::
::::::::::::: :|  −.イ:::::/         <あなたの―――プリンは――
:::::::::: : :|  /:::::: :'         <とても――きれいね――――
:::::::::::::::|>1::::::::::;'
:::::::::::::::|:::::::|:::: :: :{
::::::::::: : h'´!i::::::::: l
:::::::::::::: |:i:::j:l::::::::::|
:ヽ:::::::::::!ヘ{{:|::::::::::|  
: ∧::::::::|Y',:::::::::::{   
:::::∧::::::|: :! ',::::::::::' 
::ヽ::ハ: : |:::!: :',:::::::::' 
:::::}i:i:}:::::|';|::::::',::::::::':   
:::/:::∧:::|::|:::::: ',::::::::'. 
916以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:20:09.73 ID:hbkWSLMe0
生きろ。
917以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:22:41.40 ID:eyQAOGhU0
ハルヒ「どきっ!女の子若干多めの保守大会!」
一同 「わぁ〜」

ハルヒ「ではいきなり!キョンの服を破りましょう!」
キョン「何でそうなる!?」
918以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:24:55.84 ID:eyQAOGhU0
ハルヒ「そりゃみくるちゃんばっかりじゃあ、不公平だからよ!」
キョン「お前がやれ!」
ハルヒ「もちろん私もやるわよ」
919以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:44:20.38 ID:2YY/C2Xo0
キョン「そりゃますますダメだ!」
ハルヒ「さっきと言ってること違うわよ。大体こういうのは団長が率先して団員の規範を示すものなの!ってことでみんな、破りなさい!」
一同「ハーイ」
920以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:51:23.67 ID:nvRWYwqp0
ハルヒ「ほらキョンもさっさと破りなさい」
キョン「お前には羞恥心ってもんがないのか!」
ハルヒ「下着までだしいいじゃない!水着とそう変わらないわ」
キョン「いや、わからんから」
921以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:59:08.99 ID:nvRWYwqp0
キョン(見ないように、見ないように…)
キョン「とりゃッ…」

キョン は ブラウス を 破いた

ハルヒ「きゃっ〜」
鶴屋 「おやおやキョンくん、エロいなあ」

このあと、キョンがパンツ含め素っ裸にされたのは規定事項である。
922以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 06:14:15.40 ID:9nseQHBT0
佐々木>プリン921個かね…深夜保守の目標は達成されたねくっくっく
橘  >やっとこのときが来ました。欣喜雀躍の思いだわ。
923以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 06:20:42.40 ID:448b93th0
佐々木>>>910からksk保守してきたわけだが、皆さんそろそろ起き出してくるころだね。
橘  >皆さん一緒に1000個プリン食べませんか?んん…!げふっ!
924以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 06:32:55.80 ID:448b93th0
ハルヒ「ラジオ体操の時間です!」
キョン「今日のラジオ体操・公開放送は佐賀県佐賀市からです。3500人の皆さんがお集まりです」

ラジオ体操してくる保守
925以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 06:54:50.19 ID:4YGYI7qIO
新しい朝が来た!希望の朝だ!
926以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 07:05:48.23 ID:448b93th0
(プリン1000個の)喜びに胸を開け! 大空あおげ!
927以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 07:20:26.07 ID:448b93th0
キョン「ハルヒ…一緒にプリン1000個食べよう…」
ハルヒ「キョン…あたし、嬉しい…」           ____
                      ,. : ´: : : : : : : : ` : .、
               ..- ――‐≦ー - .、: : : : : : : : : : :ヽ、
             . : :´::::::::::::::::: ,. .-―‐‐-.、:ヽ、: : : : : : : : : \
            /:/ /:::::::::::::::/-ーァ――‐- ゝ::\: : : : : : : : : : ヾ
           .:'::::/ _ .′:::::::::::/::::::/:::/:::::::::::::::::ヽ::::ヘ: : : : : :ヘ : : :∧
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        イ/       ∧:::l.イ´        ;                    ヘ
        / !′   . : ´ ヘi            .′                  ハ
      /  廴厶イ´              /                       ∧
.   /   ´/{                  ,.> '"´                   ∧
.   .′                ,.>≦f´ヽ                         ハ
  !             .∠r '"∨:::::::::Y ヽ                          '.
.   '.           ,>'"´   l   ∨::::::::ト,        `ヽ               '.
   `<.,___,.> ''"´ l      l   ∨::::::l '.      \   \                 ;
.          l.       l      l    ∨::::l ハ       \  ヽ.              i
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           !ー- ._   l      l    ィヘ,/ l              \             '.
928以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:08:01.80 ID:g7J+bEci0
古泉「あれ?加速しませんね…」
キョン「日曜日はこんなもんさ。タイムリミットもあるし、加速保守つづけようぜ」
929以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:12:27.23 ID:aV4Giqew0
佐々木>そういうわけで、この保守の目標は昼12時までに>>940〜50付近までkskすることだくっくっく
パンジー>痛いかもしれないが、容赦願おう
930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:16:33.04 ID:aV4Giqew0
佐々木>しかし、一体、みんな起きてないのかね?
キョン>佐々木…前回のプリンの落ちかたを考えてみろ。むしろ…
佐々木>まさか…こんな時に落ちる可能性もあるって事かい?

く――>私が―――させない――――

加速星油
931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:20:04.24 ID:9xwQ1+Zm0
別スレから飛んできました
932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:32:05.59 ID:9xwQ1+Zm0
出かける前にプリン
933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:34:32.01 ID:aV4Giqew0
>>931
ようこそプリンへ!
934以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:37:43.95 ID:aV4Giqew0
>>932
みくる「行ってらっしゃいませぇ〜!って出かけちゃうのですかぁ〜」
キョン「大丈夫ですよ朝比奈さん。栄光の瞬間には必ず>>932もいます」
古泉 「僕たちはいつでも一緒です」
935以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:49:30.80 ID:efC3Nnlz0
く―――>みくるが空気ではない保守をしようとすると…
パンジ―>古泉、あんたが空気になるのは規定事項だ。

古泉「そんなぁ…」
936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:03:33.60 ID:efC3Nnlz0
☆阪中 「だれか加速保守のお題欲しいのね…」
★キョン「速攻で書けそうなのを頼む」
937以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:08:32.87 ID:/fQKQtFU0
>>936
元気玉

DBkai見てる
938以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:16:42.62 ID:efC3Nnlz0
ハルヒ「私たちの元気を受け取りなさい!」
佐々木「バカな!?やましい心だらけの涼宮さんが何で…」

長門 「ナメック星を情報操作した」

ドラゴンボールめちゃくちゃ忘れてるよ保守
939以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:19:50.54 ID:efC3Nnlz0
ハルヒ「みんな!私に元気を分けてちょうだい!」

ちょっと俺保守しすぎだ…
940以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:28:39.19 ID:D4UF58Ln0
起きたら尻穴が落ちてて俺涙目

>>936
つーこって「涙目」でどうよ?
941以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:29:27.94 ID:4YGYI7qIO
美容室行ってくるよ!
942以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:34:17.55 ID:efC3Nnlz0
「カレーライス」

「暑い!」

言うまでもなく、ここはタイである。何故こんな所にいるって?
「これでカレーの研究が一歩進む…」
長門が行きたいと言ったからであり…
「古泉一樹は機関の仕事に忙しく、朝比奈みくるではおっちょこちょいで不安、涼宮ハルヒでは連れ回されてしまい、カレーの研究に没頭できない」
そういうわけで、地球人代表として俺が連れ出されたワケだ。

まずはレストランに入る。頼むのはもちろん
キョン・長門「カレー」
である。

十分後。俺と長門は絶望していた。
長門 「これは…」
キョン「日本と同じ普通のカレーじゃないか!」

豆知識・タイのカレー
タイでは伝統的なタイカレーの事を「カレー」とは呼ばない。「ケーン」という。
ちなみに。タイにおいて「カレー」と呼ばれているのは、日本でおなじみの普通の「カレーライス」の事である。
無論、これは日本から入ってきた食品であり、既にタイでは一般的な食べ物になっている。
943以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:39:28.57 ID:efC3Nnlz0
>>941
行ってらっしゃい!
944以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:40:13.44 ID:/fQKQtFU0
長門「ケーン!来ちゃ〜 ダメェェ〜!」
キョン「リンの真似はいいからさっさとタイカレー食べなさい」
長門「ムグムグムグ」
945以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:59:29.59 ID:efC3Nnlz0
「涙目」

例の盆踊りのループのある回妄想
   ハルヒ「一個だけなら食べても良いわよ」
ハルヒが差し出してきたたこ焼き。だが、今回俺は食べる気がしなかった。
   キョン「いや、俺はいい」
そもそもハルヒを先頭とする俺たち一団は、もう十分ハルヒに食わされているのである。(原作・暴走p38)
こんな時に一つでも食べると腹が爆発するぜ。

            /::::::/:/::. /;ァ‐ 7 ¨丁 \ \ `<\ \ l  ヽ
           /―=テ^/::. /::/:::::{  {:   \ \. 丶.ヘ  Vー― ┐
             /≦≠ア/::. / ..{.......|::.  |:::.     ヽ  ヽ ハ ',  V≧、___>
         /:/ / ,'. :: l::::::l::::::::|::.  |::::::...     l:. l:.: l: l:  ∨\:ハ
         〆 /\ l::::: |::::厶:::::/_,:  i\:::::..::. _l::.. |::j;ィ|' |:.  l  > \
       / /:::::::/7|::::: l::/,,.‐‐T i 丶: ! \::.::. Tー|-、.l |::.  |メ´ l \\
       ∨:::::::::: //|:l :::: l:{ ,.ィ=ミk  \ヽ  \´;ィ≠=く リ :  |\\ .:\!
        l::l:::::|: //_j:ハ::::::l代〃 :ハヾ ` \、  "f〃下:ハ>|:::::  |、 \\:l
        |::l:::::| { {/│:ヽ:: ', Vヘ:::j.|         |rヘ::j.リ '゙ |:::::  l、}  lヽ/!
        |::l:::::|::V !^|::::: \ヽゝ-‐'    ,     ゝ‐-'   |::::  l_ノ::.|: |: l: |
        |::l:::::l::::::: `l:::::: .::::f`///          ///  .,'::::  ハ:::. l:: |: l: |
        l::ハ::: !:::::::::::l:::::::: ::ヘ .      _       / :::: /::  /::: l: l: |
        ヽ! ヽ::ヽ:::::::::ヽ::::: .l.\.           ,. ィ/:::: /::  /:::: /:/l:リ
            \ \ゝ :::::: ヽ ::ハ  fヽ、       イ |: /::: イ::  /\/ノ リ
             X ヾ:::::::::lヘ::.ヽ l   >ー<   〃:/ l:: /  \
          <  \\::::j リ \V l_`ヽ     x‐/イ   |〃    \

ハルヒ「私のじゃぁ…だめ…なの?」
うっ…浴衣姿でそれは反則だ…
結局、その最後の一つがオーバーだったようで、腹をこわしたのはまあ、別の話さ。
946以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:07:59.15 ID:ETwWkyNQP
ひさびさに1000いきそうだな
947以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:10:02.63 ID:D4UF58Ln0
スゲェ!これがプリン的保守かッ!?
AAの合わせ技もナイスだ!
948以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:10:16.28 ID:RNdbgSSQP
これは援護せねば
949以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:11:24.62 ID:efC3Nnlz0
「出前」

ハルヒ「うぃ〜っす。『突撃!となりのケータリングサービス』です!てへっ」

朝起きたら包丁を持ったハルヒが、妹よろしく俺の布団の上に乗っかっていた。
…っておい!テヘっじゃない!というか、包丁をこっちに向けるな!
  「意味が解らないし、笑えない。いいからその危ないのをどこかに置いてくれ!」
  「うん、それ無理!」
無邪気そのものでハルヒはSOS団でだべっているときと同じ顔で微笑んだ。

  「だって、あたしは本当にあんたに食べてもらいたいんだもん!」

気がつくと、俺の部屋はキッチンと化していた。
  「この部屋はあたしの制御下にあるわ。全部私の調達よ!簡単なこと。古泉くんにたのめばすぐに調達できる。出入り口は有希が見張ってるし、そういうわけであんたには食べる以外の選択肢はないわ」

ええと…ハルヒに朝ご飯を作ってもらう…おいおい嘘だろ?
薄い影を床に落としながらハルヒは俺の机だった場所でキャベツを刻んでいた。

こうなったら。

枕を持ち上げて思いっきり投げつけてやった。ハルヒ、素通り。落ちた。そんなアホな。
  「無駄。言ったでしょう。あたしは食べてもらいたいの!」
  その言葉で、俺は動けなくなった。精神的に。
  「じゃあ、食べて」

ハルヒの朝飯は、結構うまかった。

出前を英和辞典で調べたら、こんなのが出てきた保守
950以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:19:57.13 ID:efC3Nnlz0
避難所+ここでのお題全て消化…読んでくれて+お題トンクス!
951以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:21:11.42 ID:efC3Nnlz0
引き続き…
朝倉「次…また速攻書けそうなのを…お願い☆」

ここまでくれば保守無くても加速するかな…?
952以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:25:18.98 ID:/fQKQtFU0
プリン作りをするキョンとハルヒ
953以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:29:27.93 ID:fhMoAEkp0
ちょっと大学へ…
その時まですぐに書けそうなお題募集
954以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:38:27.88 ID:/fQKQtFU0
コーヒーゼリー作りをする古泉と長門
955以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:46:48.63 ID:4YGYI7qIO
美容室「機関」
956以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:58:02.28 ID:PA3GC5Ge0
よし!今大学到着!ちょっと待ってくれ…
957以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:21:47.06 ID:RNdbgSSQP
これは完走できそうだ
958以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:31:22.66 ID:PA3GC5Ge0
プリン作りをするキョンとハルヒ

   ハルヒ「プリンを作るわよ!」
部室で高らかに宣言したハルヒだったが、あいにく部室には誰もいなかった。
古泉と長門は「用事がある」とやらで帰っちまったし、朝比奈さんは「開国博Y150」とやらで考古学的興味がわいたらしく、そもそもこの地にはいない。
  「どうせわたしを空気にするための策略ですよね。どうせどうせ…いいもん、横浜でシーパラとか中華街とかで遊ぶもん。はぁ…一人身寂しいですぅ…」
何か聞こえた気がするが…まあ、ともかく、部室には二人しかいないのである。論無く賛成一・棄権一で決行されることになるのは『規定事項』である。
  「宇宙人にパクられたと思ったら一般人まで…」
また何か聞こえた気がするが、まあ多分ここの空気のせいだ。

そういうことで、今調理室(学校には無許可)にいるんだが。普通を嫌うハルヒのことで、突如として「牛乳プリン」を作ると言い出した。

  キョン「まて、牛乳プリンってなんだ?普通のプリンも牛乳使うんだが」
  ハルヒ「牛乳をゼラチンで固めたものよ!本来牛乳ゼリーというべきなんだけど、なぜか知らないけど牛乳プリンっていうの!つべこべ言わない!」
作り方は以外に簡単である。

  ハルヒ「鍋に牛乳200ccと砂糖大さじ3杯を加え、中火!」
  キョン「へいへい」
  ハルヒ「砂糖が溶けて膜ができない程度に十分温まったら火を消してお湯でふやかしたゼラチン5gを入れる!」
  キョン「へいへい」
  ハルヒ「あとは冷やした牛乳120ccとバニラエッセンスを追加して、型にいれて冷やして…」
  キョン「出来上がり!」

上の通り。一行でまとめれば、全部おれが作った。いや、熱いのなんの。夏に作るものじゃないな。
  ハルヒ「むぅうん、ごくん、おいしぃい!」
でも、こんなハルヒを見ていると、なぜか知らないが作ってよかったと思えるのである。

  ハルヒ「あっ、スプーンが一つしかない!」
  キョン「おまえの分食い終わったら俺に貸せよ、それ」
  ハルヒ「////」
959以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:36:51.08 ID:AGPl+3ZV0
長門「このスレの容量は今現在457KB」
キョン「それはまずいな
    orzタワーなんて建てられたらあっという間に容量落ちだぞ」
長門「そう、気をつけて」
960以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:38:33.01 ID:RNdbgSSQP
500kもそれはそれで凄いことなんだが、このレス数だと1000行きたいな
961以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:42:51.11 ID:PA3GC5Ge0
500kb以下って…SSの行数を減らそう…
962以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:48:02.69 ID:RNdbgSSQP
改行の事を言ってるのなら容量に関係するのは文字数だけだぜ
空白改行=半角1文字と同じ容量だったはず
963以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:50:37.64 ID:PA3GC5Ge0
>>962
了解。テキストサイズは監視しとく。
964以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:01:58.47 ID:PA3GC5Ge0
1kb/1resが安全域?
965以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:06:01.17 ID:RNdbgSSQP
そうだね、でも全角文字で512文字で1kbだから
普通に書き込むのは気にしないでいいと思う
AAとかSSだと500越えもありえそう
966以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:11:33.17 ID:AGPl+3ZV0
あと30ちょいだから完走できそうだね
投下でも平気そう
967以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:11:59.82 ID:ccKU8oJwO
長門「じゃあ今から企画スレの投下分を転載する」
朝倉「話を聞いてなかったんかいあんたは」
968以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:13:02.27 ID:4YGYI7qIO
眠い…美容室眠い…
969以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:20:29.03 ID:1UlleMA00
ところで、次スレは誰が立てるの? >>980
970以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:22:14.40 ID:PA3GC5Ge0
SS一kb内checkOK!
971以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:23:25.86 ID:PA3GC5Ge0
こんにちわ。古泉です。今、長門さんの家で骨を煮てます。え?何でだって?
そうですね…数時間前、僕の教室前に長門さんが現れたところから話しましょうか…

 「呼び出し」
長門さんはそういうと、それで終わった、というように僕の顔を見続けています。
呼び出し?それは今の僕の状況じゃないですか?仕方がないのでもう少し聞いてみます。
 「呼び出し、とは?」
まさか、九曜とか周防とかいう輩が長門さんにちょっかいを出しているんじゃないでしょうね。
そうだったとしたら僕は役に立ちません。気持ちはあるのですが。
 「違う。私にとってはもっと重要なこと」
血の気が引く、とはこの事ですね。あの輩より重要なことだったら、僕ならそのままつぶされておしまいでしょう。
こうして血の気が引いていたので、次の長門さんの言葉は正直驚きました
 「あなたはコーヒーが好きだと聞いた。だから、これ」
長門さんが差し出したのは何か黒い物体でした。
972以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:37:33.65 ID:PA3GC5Ge0
 「ええと、これはなんですか?」
聞くしかないでしょう。どう考えてもこれがコーヒーゼリーには思えません。
 「ペクチンで作った。なかなか固まらないので70%まで砂糖を加え、それでも駄目だったので酢酸を追加した」
普通にゼラチンで作りませんか?それじゃあコーヒージャムです。それに酢酸って…
 「普通はよくないと、涼宮ハルヒは言った」
ああ、とうとう長門さんまで染められてしまいましたか…お心うれしいですが、やはりゼラチンで作りましょうよ…
 「作り方、教えて」
そして話は冒頭に戻ります。それでも頑として普通のゼリーを作りたくない長門さんはゼラチンを一から作りたいそうで…
そういうわけで牛の骨を煮て、ゼラチンを取り出しているわけです。

こうして、すべて終わりました。なんというか、疲れた…
 「はむはむ、はむはむ」
まあ、この長門さんが見られたから、良しとしますか。
そのまま睡眠してしまって、長門さんの家に泊まってしまったことは…彼には黙っておいてください。
973以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:40:26.19 ID:PA3GC5Ge0
>>969 ならそれで
974以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:40:48.51 ID:RNdbgSSQP
襖の向こう
みくる「……なんていうか、出て行きにくい空気ですね」
キョン「二人が帰って来た時に素直に出て行けばよかった」
975以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:42:12.87 ID:V6QNBzIkO
良いね良いね
976以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:44:09.31 ID:AGPl+3ZV0
そんなゼリーはうまいのだろうか・・・
977以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:52:11.90 ID:N4HEv3eBO
これは余裕だな。
978以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 12:56:38.52 ID:PA3GC5Ge0
長門「問題ない。これはゼラチンの一般的な製法」
古泉「あれ?でも普通のお鍋だとゼラチンというより、ニカワになってませんか?」
979以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:00:21.88 ID:PA3GC5Ge0
長門「じゃじゃ〜ん。お鍋SP by 情報操作。これなら精製も楽にできる」
古泉「何で精製装置が自転車型の人力なんですか?」ヒィヒィ
980以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:02:19.32 ID:AGPl+3ZV0
    _
   , ^   `ヽ
  イ fノノリ)ハ  ……行ってくる
 . リ(l|゚ -゚ノlリ
 _(__つ/ ̄ ̄ ̄/__
   \/___/
981以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:08:14.97 ID:AGPl+3ZV0
ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1247371419/
982以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:10:46.48 ID:PA3GC5Ge0
森「なんだこれは。涼宮ハルヒの観察レポートがなぜあんたのデート記にすり替わっているんだ?」
僕は機関の一員として真面目にレポートを書きましたよ。
それにデートですって?僕は長門さんの家でコーヒーゼリーを作っただけですよ。なんでそれがデートになるんですか?
「年頃の女の子の家に行って、いちゃついてから、しまいに寝てきた。これでデートではないなら…ああうらやましい、まったく古泉…お前も鈍かったか」
先程から森さんが意味不明なことを口走っております。たぶん何か勘違いされているのでしょう。こんな意味不明な勘違いで怒られる僕の身にもなってほしいものです。

 「時に古泉、おまえは美容院には行かないのか?」
話の脈略があってません。なんですか、いきなり。
 「質問に答えろ!」
あ、はい。散髪屋です。男が美容院に行くのは気が引けるので…
 「女ができてもそれか!こっちへ来い!美容院へ行くぞ!」

この後、美容院にて涼宮さんに連れられた長門さんと鉢合わせるのですが、これはまた別の話です。
 
983以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:12:48.27 ID:PA3GC5Ge0
>>981
乙です!
984以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:15:53.31 ID:AGPl+3ZV0
なんかこの古泉キョン化してんなwwww
985以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:16:27.88 ID:PA3GC5Ge0
よし…こうして何とかお題回収です。gdgdですまん。
あとはプリン>>1000個ですね!
986以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:16:57.96 ID:4YGYI7qIO
>>981おつです!

そしてまだ美容室が終わらない自分…。
古泉来てうんちく話してくれないかな…雑誌飽きた。
987以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:17:24.68 ID:ZicYo+TqO
>>1000間近と聞いて飛んできました
988以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:22:18.66 ID:PA3GC5Ge0
俺新米だから、VIPで>>1000行くのは初めてなんだ…
感動の瞬間に立ち会えてうれしいよ
989以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:24:50.14 ID:RNdbgSSQP
なんて緩やかな1000取りだw
990以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:25:53.54 ID:UN/K7Kw90
おお・・・1000か
991以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:26:26.72 ID:V6QNBzIkO
平和を感じますね
992以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:28:28.40 ID:AGPl+3ZV0
プリンの1000なんていつ以来だろうか
つい最近まで存在自体なくなってたのに、嬉しい限りだね
993以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:29:47.31 ID:PA3GC5Ge0
これが俺含め皆が始終プリンの平和を守り続けた成果だな…
新米だとめげずプリン保守してよかった。なんか泣けてきた…
994以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:30:54.27 ID:1UlleMA00
藤原「ふん、これも規定事項だ」
995以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:33:55.56 ID:4YGYI7qIO
と、ツンデレ藤原君からの喜びのコメントです。
996以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:35:00.71 ID:UN/K7Kw90
次はアナルも1000を目指すぞ
997以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:39:52.74 ID:PA3GC5Ge0
>>1000個のプリンよ光の中へ…
998以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:39:54.31 ID:1UlleMA00
藤原「これだから現地民は愚かだというんだ…。喜ぶのは実際に1000を取ってからにするんだな!」
999以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:40:00.99 ID:GExLAGd50
1000だったら、ずっとエンドレスエイト
1000以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 13:40:02.96 ID:AGPl+3ZV0
>>1000ならプリンとアナルはまだまだ終わらない
10011001
16歳♀暇だから全レスします☆     こちらスネーク        1990年生まれ集まれ〜☆       安価でお絵描き
   中学生      遊戯王        新ジャンル    VIPで本格的にRPG作ろうぜ   XBOX360
        全力で釣られるのがVIPPERだろ!w   ポケモン      コテデビューする                  ら
が    カレシと別れそう・・・   初心者   鬱病♀だけど     彼氏/彼女いないVIPPERちょっとこぃ♪       き
っ      唇スレ         mixi招待するお     釣った厨房に安価でメールwwwww               ☆
こ  さみしい・・・誰かかまって       425はどこも変えてなかった              ピカ厨       自    す
う     時代の流れ     デブきめぇんだよ           捨てアド晒してメル友     メンヘラ     殺     た
い  VIPヌクモリティ   顔晒し      馴れ合いスレ  「〜だお」              コテ雑         し
き     今のVIPが嫌ならVIPから出てけww        A雑    大阪VIPPER集まれ!!☆        ま
た 工作員 18歳♀が16歳♂に安価メール   VIPでMMO           ネタにマジレスの嵐         す
く    隠れオタ           skype       パートスレ   Skype         mp3垂れ流し
な  住所ギリギリまで晒して近かったらラーメン               二番煎じ
い       空気読め    リア充          ニコニコ動画   >>1 そっヵ、残念やわ(´・ω・`)
お   付き合ってくだしあ><       今から元カノに痛メする  >>3 ウチは高校生だぉ☆
                                           >>9 うはwwこれがVIPクオリティw
    ∩∩ V I P は ぼ く ら の 時 代 だ !!  V∩     >>2 自重しろwwwww          Be
ハ  (7ヌ)                               (/ /    >>7 ブラウザゲーやらないか?
ル  / /                 ∧_∧         ||                          モリタポ
ヒ / /  ∧_∧     ∧_∧  _( ゚ω゚ ) ∧_∧   || 埼  >>5 2chって有料なんですか?
  \ \( ゚ω゚ )―--( ゚ω゚ ) ̄      ⌒ヽ( ゚ω゚ ) //  玉  >>6 え?俺マジ貧乏なんだけど
    \       /⌒   ⌒ ̄ヽ ゆとり /~⌒    ⌒ /    O  >>8 お母さんに何て言えば
     |      |ー、      / ̄|    //`i構って女/     F   安価で絵描くお
低    | 恋愛 | | 厨房 / (ミ   ミ)  |    |     F   14歳♀中学生処女だけど質問ある?  ハ
年    |    | |     | /      \ |    |                                  ム
齢    |    |  )    /   /\   \|       ヽ   PCに詳しい人ちょっときて!!!   イ      ス
化    /   ノ | /  ヽ ヽ、_/)  (\    ) ゝ  |        電車男              ミ       タ
     |  |  | /   /|   / レ   \`ー ' |  |  /  サーセンwwwwwwwwwwwwwww   フ      |


                                                              ニュー速VIP
                                                             http://takeshima.2ch.net/news4vip/