(,,゚Д゚)All for one one for〜…のようです。
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
いつも見てるよ!
2 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:26:04.05 ID:xzVyK0RPO
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:26:11.98 ID:GRb3UXS/0
待ってた支援
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:27:05.41 ID:c0bl0m3HO
このペースとか絶倫だな
5 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:28:53.59 ID:xzVyK0RPO
( ´∀`)「?」
(・∀ ・)「…。」
誰かがその音に気づいた。
みんな同様にごそごそとポケットを探ったり、鞄を開いて中を見ている。
だがほとんどの人間は音源と予想したものを一度開いてはまた閉じるという動作を行った。
俺も同じ動作をすると思ったのだが、どうやら音源は俺だったらしい。
鞄から取り出した携帯電話は小刻みに振動しており、ディスプレイを見ると必死に着信を知らせていた。
(,,゚Д゚)「はい」
(*゚ー゚)《あ、お兄ちゃん? 元気ー?》
35話「電話、話、買物、帰宅、そして。」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:31:46.12 ID:D+W0hu44O
支援を
7 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:32:42.82 ID:xzVyK0RPO
耳に当てた携帯電話からは聞きなれた声が発せられていた。
修学旅行中に電話してくるたぁ、可愛いところのある妹じゃないか。
(,,゚Д゚)「どうした? なんかあったのか? それとも寂しいのか?」
(*^ー^)《あはは。お兄ちゃんじゃあるまいし。
ただ暇だったからかけてみただけだよ。》
俺はそんなに寂しがりやじゃないぞ。
…たぶん。
(; ´∀`)「ぎ、ギコ…まさかお相手は彼女かモナ!?」
(#・∀ ・)「なんだと!? てめぇふざけんな!!」
音量をマックスにしていたせいで、電話口の声が回りに丸聞こえなのだ。
そして会話からすると、確かに彼女との通話と勘違いされてもおかしくはない。
(,,゚Д゚) =3「アホか。妹だ妹! 知ってて言ってるだろ?」
( ´∀`)「だよねー。」
(・∀ ・)「知ってる知ってる。だから気にすんなよ。」
(´<_` )「どうぞ、電話を続けてください。」
悪ふざけをしつつも、ちゃんと兄妹仲のことを理解してる友人ばかりでよかった。
(*゚ー゚)《あ、そうそう。今、渡ちゃんが隣に居るんだ。
ちょっと代わるね。》
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:34:58.41 ID:SIGIHHzGO
支援
9 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:35:51.41 ID:xzVyK0RPO
えぇ!?
と思ったのは俺だけでないらしく。
しぃの側で小さく同じことを言って驚いている声が聞こえてきた。
やけに年齢の低く感じるボイスは聞き間違えるはずもない。
从'ー'从《あ、ギコさんですか? 渡辺です。
すみません、夜分遅くに…。》
(;゚Д゚) て
相手が変わった瞬間に変化した周りの反応を俺は垣間見た。
ニコニコと笑っていた童貞たちは、急に目の色を変えてこちらを睨んできたのだ。
(# ∀ )「ギぃコぉ…その相手は誰モナ…?」
(#^∀ ^)「まさか、妹以外の子と電話してるわきゃあ…ねぇよな?」
( <_ #)「詳しく、お聞かせ願えますかね…?」
あ、ダメだ。
ここに居たら光になる。
急いで俺は外へ出て電話を続けることにした。
少し歩いて、階段際に設置されている何のためにあるのかわからないソファーに腰をかける。
ここなら邪魔になるものは居ないだろうし、ゆっくり会話できるな。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:36:29.89 ID:PZRbla8V0
支援n
11 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:38:41.91 ID:xzVyK0RPO
(;゚Д゚)「悪いね、ちょっとアホ共が騒いでて…」
从'ー'从《いえいえ。あ、それで…どうですか、修学旅行は?》
俺は率直な感想を渡ちゃんへ伝えた。
来年は彼女らも行くので、先に情報を教えておくのは悪くないだろう。
悪かったところや良かったところを細かにとは言えないが、なるべくわかりやすく説明した。
渡ちゃんは相槌を打ちながら、色々と質問も織り交ぜて話を聞いてくれている。
(,,゚Д゚)「そういえば、なんでこんな時間に?」
しぃと一緒に居るということ自体は別に不思議ではない。
けど、今は空が真っ黒に染められている時間帯だ。
各々の部屋に居るのが普通なんじゃないだろうか。
从'ー'从《えぇ。
実はギコさん達が修学旅行に行ってから、ずっとしぃちゃんと一緒に居るんですよ。》
へぇ、と生返事をしつつ足りない頭の中をフル稼働してみる。
なるほどな、よくよく考えてみれば今や住人はたったの3人。
階数も同じだし、友達同士で独り暮らし状態ならば一緒に居るほうが断然良いだろう。
(,,゚Д゚)「そっか。そっちは何か変わったことあった?」
从'ー'从《いえ、特に何もないですよ。
強いて言うなら、いつもよりもやっぱり静かな気がするくらいですね。》
(*゚ー゚)《その分、『ギコさんたち早く帰って来ないかなー』って毎日毎日、渡ちゃんがうるさいんだよー。》
パー速でやれ
厨二病
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:39:52.86 ID:SIGIHHzGO
支援支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:41:21.44 ID:GRb3UXS/0
支援だ
15 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:41:59.88 ID:xzVyK0RPO
从//ー//从《ちょっ、しぃちゃん!?》
遠くから聞こえるように耳に届いたしぃの声を渡ちゃんが焦って遮る。
だが音速を超えるスピードは近代空手を完成させた人の得意技くらいなもんなので、普通に聞こえてしまった。
(,,^Д^)「あはは。明日には帰るからそれまでは我慢しててな。」
从*'ー'从《あ、は、はい!》
それからお土産は何がいいかなどを聞いて、しばらく談笑した。
もう少し話しても良かったと思ったが、昼間いじりすぎたせいで携帯の電池が切れる寸前。
明日会うだろうから、今日はここらへんで。そう言ってから俺は渡ちゃんとの電話を切った。
(,,゚Д゚)「ふぅ。」
女の子と話すと何故だかやたら疲れる。
それが妹同然の扱いである渡ちゃん相手でもだ。
緊張してるだとか意識してるだとかそういうのじゃなくて、ただ自分がそこまでおしゃべりじゃないからだろうな。
なんてくだらないことに対して真剣な思考をあててみるが、俺の頭じゃ大した結論はでない。
一回伸びをして、ソファーから立ち上がり角を曲がる。
_
( ゚∀゚)「!」
…と、そこには廊下の壁にもたれているジョルジュが居た。
死角から出てきた俺と目が合う。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:43:33.71 ID:PZRbla8V0
支援
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:43:56.12 ID:D+W0hu44O
支援。
18 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:45:23.77 ID:xzVyK0RPO
誰かを待っていたのか?
手には携帯が握られていることを確認した途端に俺の脳内にある単語が出てくる。
そこからは簡単だ。携帯の所持と態度と表情を見れば友人の考えなんてすぐ理解できる。
(,,゚Д゚)「ヒートとでも待ち合わせか? それとも電話?」
_
( ゚∀゚)「あ、いや…。」
(,,゚Д゚)「?」
おや、外したか?
いつもみたいにやけにテンション高く肯定してくるかと思ったが、反応は薄い。
そっぽを向いて小さく口ごもってしまったのだ。
(,,゚Д゚)「どうしたんだよ?」
_
( ゚∀゚)「……。」
疑問符を浮かべる俺の頭だが、用がないのならば部屋に戻ってもいいよな?
そう思って通り過ぎようとしたら、肩を掴まれた。
何だろうと身体を半分だけ捻る。
(,,゚Д゚)「?」
_
( ゚∀゚)「…なぁ、ギコ。」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:46:53.88 ID:GRb3UXS/0
波乱の予感
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:48:15.87 ID:SIGIHHzGO
支援
21 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:48:46.85 ID:xzVyK0RPO
(,,゚Д゚)「なんだ?」
_
( ゚∀゚)「…さっき、修学旅行委員で会議あったろ?」
(,,゚Д゚)「あぁ。」
_
( ゚∀゚)「……その後、どうした?」
(,,゚Д゚)「え?」
ジョルジュは視線を落としながら質問してきた。
……意図はわからないでもない。
任命された時からこいつがずーっと心配してきてることなんだ。
でも、やましいことだとか変なことはしてない。
だから真実を話せばそれでいいよな。
(,,゚Д゚)「実はさ、ヒートに誘われてちょっと外を歩いてたんだ。
お土産を探しにな。」
_
( ゚∀゚)「…そっか。」
(,,゚Д゚)「先に言っとくが、別になぁんもなかったからな。」
_
( ゚∀゚)「わかってるよ。お前からはそういうこと…絶対にしないのはわかってる。」
(,,゚Д゚)「なら良かった。」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:52:09.11 ID:SIGIHHzGO
支
援
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:52:32.80 ID:mkSWaXqhO
漢vs漢
24 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:53:05.92 ID:xzVyK0RPO
用件はそれだけだったようで、肩を掴んだ手がスルリと離れた。
行ってもいい合図と受け取った俺は軽くエールを送って部屋に戻っていった。
―――。
残されたジョルジュは携帯を握り締めたまま考えていた。
_
( ゚∀゚)(お前がそんなことをしないのはわかってる。)
_
( ゚∀゚)(…でもよ…ギコ。)
_
( ∀ )(俺はそれよりも……ヒーちゃんの方から何かをしてくることの方が…)
次の日。
修学旅行の最終日の朝の俺たちはあまりテンションが高くなかった。
夜中の2時くらいまで、くだらないことで話し合い睡眠時間を削ったからだ。
ブーンもいないし、起こしてくれる奴は皆無。
全員が定時に仕掛けた目覚まし爆音弾によってやっと起きられた。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:54:12.05 ID:GRb3UXS/0
ピッピッピ…ドカーン!!
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:54:59.12 ID:mkSWaXqhO
せつねぇ
27 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:56:43.25 ID:xzVyK0RPO
とりあえず、血の巡りが良い下半身が収まるのを待つついでに鏡とワックスをとりだして適当にいじる。
傍ではジョルジュがヘアアイロンを使っている。
携帯の充電器を外さないとブレーカーが落ちるという情報を得ていたのでその通りにしておいた。
_
( ゚∀゚)「さって、いきますか!」
おろした髪を一気に結い上げたジョルジュが言い放つ。
最後に部屋に忘れ物等がないかを確認して、扉を開ける。
時間は午前9時。
起床してから2時間が経過している。
朝食を取り、本日の予定を確認してから再び部屋へ。
散乱した布団を出来るだけ綺麗に直し、荷物をつめて身支度も終了。
それだけのことをするのに2時間もかかったのは、やはり団体で行動しているせいだろうな。
旅館を出てすぐに目に付いたのは潮の引いた厳島神社の大鳥居。
今なら歩いて下までいけるのだが、残念ながら自由な時間ではないのでそれは不可能だった。
ノパ听)「惜しいよねぇ。目の前にあるってのにさ。」
ξ゚听)ξ「……。」
合流したヒートも同じように悔しがっていた。
ツンは朝に弱いわけではないはずなのに、なんだかちょっとテンションが低い。
こっちを見る目の鋭さも何割か増しているように見える。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:57:00.02 ID:Og3lhOtkO
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:57:07.63 ID:PZRbla8V0
支援
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 20:58:55.37 ID:GRb3UXS/0
今度は女の闘い…
31 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 20:59:43.32 ID:xzVyK0RPO
('A`)「ほいで、今日はどうするよ?」
しおりの予定ではこれからバスで広島市内へ移動するらしい。
修学旅行なので、もちろんのこと行く場所は決まってる。
原爆ドームに平和公園に…と、戦火の爪あとをほぼ癒すほどに努力した証を見に行くのだ。
戦争を知らない最近のガキンチョである俺からは、上手くは言えない。
けど、祖先の方々に感謝もしてるし罪もなく亡くなった人々には本気で同情する。
思うことくらいは、力も経験もない俺にだってできるだろ。
(,,゚Д゚)「では、始めますか。」
何を始めるか?
愚問だ。今は自由時間。
時間は正午ジャスト。やることは一つ。
市内散策だ!
今度は自転車を使うのではなく、本当にフリー。
タクシーを借りても良いし、電車に乗っても良い。
歩いていくのもよし。ただ、期限の午後三時までに広島市駅にたどり着けばいいのだ。
つまるところ、三時間で全てにケリをつけなければならないということである。
さて、出来るかな。
ノパ听)「広島といえば?」
_
( ゚∀゚)「広島焼き!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:02:01.75 ID:D+W0hu44O
しえ
33 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:02:54.40 ID:xzVyK0RPO
('A`)「というわけで、広島焼きのお店にホイホイやってきたおれたちであった…。」
こんなやり取りをしているものの、実際は苦労した。
どこのお店も、修学旅行生をターゲットにしているせいで安いのだが…
めちゃくちゃ混んでいたり、既に予約で座ることすらできなかったり。
やっとこさ見つけた隠れ家的な店で落ち着けたのは30分後だった。
メニューを開くと、定番な広島焼き以外にも面白そうなのがたくさんあった。
例えば、焼きそばを入れるところをあえてうどんにしたものがあったり
これは知らなかったのだが、入っているイカが生ではなくイカフライだったり、と驚くことばかりだ。
もちろん、驚いたのは見た目だけではない。
(*゚Д゚)「うめぇ!!」
_
(* ゚∀゚)「ソースがやべぇよこれ!! うますぎる!!」
(*'A`)「ハムッ! ハフハフ!!」
味も絶品だった。
多分、遠出+本場という補正も入っているだろうがそれでも美味いもんは美味い。
あえて箸ではなくヘラで食べてるのも相乗効果だろう。
無我夢中で食べると、5分もすれば目の前には残りカスしか残ってなかった。
(*゚Д゚) =3「ぷはー。ご馳走様。」
_
(* ゚∀゚) =3「余は満足にござる。」
(*'A`) =3「食った食った。」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:04:23.46 ID:GRb3UXS/0
晩飯食ったのに腹減ってきた…
35 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:05:52.96 ID:xzVyK0RPO
男三人で椅子にもたれて一息つく。
当たり前だけど、ヒートもツンもまだ食べ終えてない。
女の子は女の子らしく、ゆっくりと広島焼きの切れ端を口に運んでいる。
ノパ听)「…ん! ギコ。」
(,,゚Д゚)「?」
ノパ听)「口の周りにソースついてんぞ。」
(,,゚Д゚)「お? そりゃ、お見苦しい所を…」
お手拭に手を伸ばそうとした途端に肩を掴まれた。
そして無理やり方向を転換させられ、俺はヒートの方を向いてしまう。
すると、口に冷えてしまったおしぼり当てられた。
ノパ听)「ったく、子供じゃねーんだからさ。」
ξ;゚听)ξ「!」
(*゚Д゚)「こ、これくらいは自分でやるっての!!」
乱暴におしぼりを奪い取って自分の口を拭く。
なんか急に子ども扱いされたのが凄い恥ずかしくて、俺はお礼を言うのを忘れてしまった。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:09:42.86 ID:SIGIHHzGO
支援支援
37 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:10:00.62 ID:xzVyK0RPO
_
( ゚∀゚)「……ヒーちゃん!」
ノパ听)「ん?」
_
( ゚∀゚)「俺は?」
見るとジョルジュも口周りが大惨事になっている。
ノパ听) =3「ったく…気づいてんなら自分でやれっての。」
_
( ゚∀゚)「だってヒーちゃんにしてもらいたかったんだもん!」
ノパ听)「はいはい。…ほれ、綺麗になったよ。」
綺麗に拭いてあげたりや嬉しさでニッコリ笑うジョルジュにつられて笑う様はまるで姉弟のよう。
こいつらはこれからもずっと、こうやって仲良しでいてほしいな。
ξ゚听)ξ「…」
ツンはじーっとそのやり取りをみていた。
ただ眺めるのとは違い、ヒートの行動の一つ一つを見るように凝視していたのだ。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:10:06.55 ID:mkSWaXqhO
支援
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:11:30.27 ID:bXDXmF7pO
支援
40 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:13:05.40 ID:xzVyK0RPO
('A`)(良いなぁ…お口拭いてもらうとか…。
席的に考えて、おれは無理か…)
その隣でもまた、凝視しているアホが居た。
('A`)(いや! 待て!! なにもヒートちゃんにやってもらう必要はない…。
おれの隣にはあらぶる美貌の姫こと、ツンちゃんがいるじゃあねぇか!!!)
('A`)(よし、そうと決まれば…あとは実行あるのみだ!!
おれは口を拭いてもらうぞジョジョォーーーー!!!)
(*'A`)「……あ、あのさ、ツンさん!」
ξ゚听)ξ「ん〜?」
(*'A`)「お、おれの口周りも酷いんだけど…拭いてくれませんか?」
ξ゚凵K)ξ「あぁ…いいわよ。」
(*'A`)(やったねたえちゃん! お口が拭いてもらえr…)
ヌッと出てきたのは……銀色の物体。
('A`)「え、ちょ…それ、おしぼりじゃ…」
ξ゚听)ξ「…これでいい?」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:14:10.61 ID:PZRbla8V0
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:14:37.88 ID:Og3lhOtkO
支援支援
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:14:40.24 ID:GRb3UXS/0
まさか…
44 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:17:10.66 ID:xzVyK0RPO
(;'A`)「だ、だからそれおしぼりじゃなくて、ヘラだって!
あ、いだだだだ!! 唇削れる!! 削れるって!!!
ツンさん!! そっちばかり見てないでこっちをしっかり見てよ!!」
ξ゚听)ξ「………えぇ………わかったわ。」
(;゚A゚)「わかったなら手を止め…ちょ!!」
ズシャッ
ヒギャアアアアアアアア!!!!
――――――。
('×`)「じゃあ、後は各自でいいかな?」
(,,゚Д゚)(どうしたんだろうドクオの奴…作画崩壊したミッフィーみたいな顔になってる。)
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:18:35.40 ID:Og3lhOtkO
どっくんカワイソスwww
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:19:49.32 ID:GRb3UXS/0
ツンひでぇww
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:22:20.58 ID:SIGIHHzGO
どんまいwww
48 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:22:37.14 ID:xzVyK0RPO
2時間後
俺たちは広島市駅にいた。
絆創膏を口に貼ったドクオ以外に異常はない。
みんなそれぞれ、お土産のため荷物は増えているものの満足そうな顔をしている。
ノパ听)「それでいいか、班長さん?」
ξ゚听)ξ「いいわ。ただし、ちゃんと3時にはここに来てね。」
集合場所を決め、後は自由に行動。
妹と渡ちゃんへのお土産も決まったし、後は何を買おうかな。
と、財布をあけて気づく。
チェッ、もうまともなものは買えないか。
ちょっと持ってくる額少なかったかな…? いや、無駄なものを買いすぎたかもしれん。
他人にあげるためのお土産を買いすぎて、自分のものが買えないなんて笑い話でしかねぇや。
でもまぁせっかくだし、ウィンドウショッピングでもするか。
みんなはバラバラになっちゃったしな。今更追いかけるのも邪魔しちゃうだろう。
さて…
まるで商店街のようなつくりの駅を練り歩く。
おいしそうな名物料理や、面白そうな玩具などを視界に入れては流していくという作業を繰り返す。
こういう時の自分は驚くほど冷めている。
金がないのだからどうせ買えないんだ、と自己完結しているせいであろう。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:23:29.98 ID:Og3lhOtkO
支援支援
援
50 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:25:33.98 ID:xzVyK0RPO
そんな性格のせいで非常に損をしていることに気づく。
暇つぶしのための行動なのに、全くもって意味の無いことをしているのだ。
虚しいことこの上ない。
ため息をつきながらも、俺は作業を続ける。
すると、俺の眼球がピタリと停止した。
同時に身体も止まる。
面白そうなものが見つかったのでもない
欲しいものを見つけたのでもない
一人の女の子を見つけたから止まったんだ。
川 ゚ -゚)「…。」
身体に不釣合いな大きいショルダーバックをかけて、土産屋さんの前でキョロキョロしている素直さんを見つけたのだ。
そういや、さっきから他のクラスの人もよく見かけたな。
時間も時間だから、当然か。
とにかく助かった。
これで暇はなくなる。
話し相手が見つかったのだから。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:27:07.44 ID:SIGIHHzGO
支
援
NEMESIS!!
53 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:28:37.68 ID:xzVyK0RPO
(,,゚Д゚)「やぁ素直さん。」
川 ゚ -゚)「…あぁ。こんにちは、ギコくん。」
難しそうな顔をやめて、いつもの力が全く入っていない表情に変えた素直さんがこちらを見た。
(,,゚Д゚)「お土産選び?」
川 ゚ -゚)「あぁ。実は、まだ高岡さんへのお土産を買っていなくて…。」
(,,゚Д゚)「そっか。」
と俺も視線を前に向ける。
目の前にはキーホルダーをたくさんつけた回転する柱。
よくある、龍やドクロを使った剣やご当地キャラクターなど種類は様々。
これだけあったら、悩むのも仕方ないといえば仕方ない。
素直さんはまた難しい顔をして前を見ている。
(,,゚Д゚)「…今のところ、どれにするつもりなの?」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:29:24.03 ID:GRb3UXS/0
支援
55 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:32:31.04 ID:xzVyK0RPO
慣性でゆるりと回っているキーホルダーの山を止めて、一角を吟味してみた。
川 ゚ -゚)「…うぅん。」
(,,゚Д゚)「?」
唸ったかと思えば、急に顔をこちらに向けてさきほどの質問の返答をした。
川 ゚ -゚)「…実は、まだどれにするかも決めていないんだ。」
(,,゚Д゚)「…というと?」
川 ゚ -゚)「本当にここにあるもので良いのかすらわからないんだ。」
他にもお店はいっぱいある。
わざわざこのキーホルダーに固執する理由は確かにないかもしれない。
川 ゚ -゚)「……とりあえずは、とここを見ているが…高岡さんはどれなら喜んでくれるのか…。」
(,,゚Д゚)「ん〜…」
頭を乱暴に掻いてから俺は思ったことを言ってみることにした。
(,,゚Д゚)「高岡さん、何かリクエストとかしてた?」
川 ゚ -゚)「いや、特には。」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:33:30.28 ID:PZRbla8V0
支援
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:34:14.42 ID:XqE5PA8nO
来てたのかー!これは支援支援支援ッ!
58 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:34:52.89 ID:xzVyK0RPO
(,,゚Д゚)「好きそうなものって言えば、お酒かタバコくらいだもんな。
未成年の俺たちには買って帰れない代物だし…難しいよね。」
川 ゚ -゚)「そうだな。」
(,,゚Д゚)「だったら、もう何でも良いんじゃない?」
川 ゚ -゚)「え?」
(,,゚Д゚)「欲しいものを買ってきてくれるのが、多分お土産としては一番成功なんだろうけどさ…
言ってこなかった以上は、それを見事的中させるなんて難しいでしょ。」
川 ゚ -゚)「…。」
(,,゚Д゚)「でもさ、それだけ悩んでくれてるんだもん
きっとどれを選んでも高岡さん喜んでくれるよ。」
川 ゚ -゚)「……そうか。」
(,,゚Д゚)「そうさ。」
俺の言葉が役に立ったかどうかはわからないけど、素直さんは難しい顔をして土産を吟味することだけはやめていた。
川 ゚ -゚)「……ところで、参考程度に聞きたいんだが…」
(,,゚Д゚)「ん?」
川 ゚ -゚)「キミの場合は、どういう基準で土産を買う?」
少し屈めた腰を戻し、身長差分だけ下方にある瞳を向けながら尋ねてきた。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:35:11.87 ID:mkSWaXqhO
支援
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:35:13.43 ID:Og3lhOtkO
支援支援
援
支
援
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:38:20.50 ID:SIGIHHzGO
支援
62 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:38:30.25 ID:xzVyK0RPO
(,,゚Д゚)「俺? そうだなぁ…もちろん、相手が喜んでくれそうなものを第一に考えるけど…
家族に買う場合は、自分が欲しいものを第二に考えるかな。」
川 ゚ -゚)「? あげるものなのに、自分が欲しいものを買うのか?」
(;゚Д゚)「ま、本当に勝手な考えだけどね。家族の場合は、とりあえず食べ物を買うことにしてんだ。
それなら失敗したとしても自分で処理できるしね。」
川 ゚ -゚)「なるほどな…。」
(,,゚Д゚)「キーホルダーとかも、自分でつけても問題なさそうなのを選んだり…
自分でも使えそうなグッズとかを買って、ダメだったらあえて貰ったりね。
色々保険をかけて買うようにしてんだ。」
川 ゚ -゚)「そうか。」
川 ゚ -゚)「……なら、もしもこの中から一つ選ぶならどれにする?」
(,,゚Д゚)「ん〜…そうだね。
あ、こういうの結構好きだな。」
と俺が取ったのはもみじ型のキーホルダー。
シンプルだけど、だからこそ一見してわかるから好きだ。
変にゴタゴタしてるのも嫌いではないけどね。
川 ゚ -゚)「そうか。色々とアドバイスありがとう。」
お礼の後に、数分だけ色々と巡った後
素直さんはこれにする、と鳥居を象ったキーホルダーともみじ饅頭の箱を持ってレジへ向かった。
ウィ
ア
ネッ
メッ
シッ
ッス
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:39:59.85 ID:mkSWaXqhO
土産支援
65 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:42:03.68 ID:xzVyK0RPO
清算が終わるまで待ってるか、と店を出たところで道行く人々を眺める。
川 ゚ -゚)「これなら喜んでくれるだろうか。」
買い物袋を片手に、まだ少し不安な様子を隠せない素直さんが出てきた。
(,,゚Д゚)「大丈夫だって。悩んだ分だけ喜んでくれるさ。さっき言っただろ?」
川 ゚ -゚)「…そうだな。」
時計を見ると、そろそろ時間だ。
集合場所から少し歩いたからもう戻らないと時間がまずいかな。
素直さんも同じ方向なので、一緒に戻ることにした。
…その途中だ。
川 ゚ -゚)「そうだ、ギコくん。」
(,,゚Д゚)「ん?」
川 ゚ -゚)「これを。」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:43:09.33 ID:XqE5PA8nO
クーも好きだなあ支援
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:44:07.30 ID:SIGIHHzGO
渡ちゃんもいいよ支援
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:44:08.69 ID:D+W0hu44O
支援
69 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:44:34.36 ID:xzVyK0RPO
そう言われて手渡されたのは、小さな紙の袋。
何だろうと首をかしげると、素直さんは開けるように催促してきた。
セロテープを破り、中をあけてみる。
(,,゚Д゚)「あ。」
取り出したものは、さっき俺が欲しいって言っていたもみじ型のキーホルダー。
金が無くて買えなかった代物だ。
川 ゚ -゚)「付き合ってくれたお礼だ。どうもありがとう。」
(,,゚Д゚)「いや、こっちこそわざわざどうも。」
素直さんが深々とお礼をしてきたので、俺もつられて深くお辞儀をした。
――――。
ξ゚听)ξ「遅いわよ!」
集合場所には既にみんな揃っていた。
まだ5分前なのに、なぜ怒られるんだか。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:46:00.09 ID:SIGIHHzGO
支援支援
71 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:47:57.99 ID:xzVyK0RPO
川 ゚ -゚)「じゃあ私はあっちだから。」
(,,゚Д゚)「うん。じゃあ、またね。」
そう言って別れた直後
振った手の中に、先ほど貰ったキーホルダーがあることに気づく。
(,,゚Д゚)ノシ「あ、素直さん! これ、ありがとな! 大事に使わせてもらうよ!!」
川 ゚ -゚) 彡
川 ゚ ー゚)ノシ
俺の声に気づき、長い髪を翻してから素直さんはニコリと笑った。
そして小さく手を振りあってから集合場所の方へと歩いていった。
ノパ听)「よーし、居ない奴はいねぇな?」
('×`)「おう!」
ξ゚听)ξ「これで広島ともお別れね。」
_
( ゚∀゚)「今更ながらもう終わるんだなーって実感がわいてきたぜ。」
(,,゚Д゚)「じゃ、帰ろうぜ。」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:48:15.27 ID:Og3lhOtkO
支援支援
援 支
支
援
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:49:36.56 ID:SIGIHHzGO
支援
74 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:49:50.25 ID:xzVyK0RPO
帰りの新幹線では、ほとんどの人が寝ていた。
俺も疲れていなかったわけじゃないので、少しウトウトしていたものの
起こった出来事を頭の中で整理するのが精一杯ですぐには眠れなかった。
初日はなんだか漠然とした不安があったけど…なんだかんだで事なきを得たよな。
忘れもしない、風呂場でのデュエル&絆の深まり。一生の思い出だな。
広島焼き美味かったな。また食べれたらいいな。
しぃたちへのお土産、喜んでくれるかな。
いや、素直さんに言った以上は俺も信じるか。喜んでくれるさ。
素直さんも俺のアドバイスのおかげかお土産選びも済んだみたいだし…
うん。
統括するのはやはりこの一言だよ。
75 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:51:32.64 ID:xzVyK0RPO
楽しかった!
その結論に至った途端に眠気が襲う。
目が覚めれば、そこは見慣れた風景。
初日に集合した県内で一番大きな駅に到着していた。
ノハ--) =3「あーやっと帰れるー。」
(,,゚Д゚)「どうした? お前がそんなこと言うなんてなんか変だぞ?」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:52:22.26 ID:GRb3UXS/0
支援
77 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:54:03.71 ID:xzVyK0RPO
クラスのみんなと別れ、地元の駅へ。
大きなキャリーバッグを転がしながら帰路についていた。
時間はすっかり夜で、街灯に照らされながら俺たちは歩いていく。
ノパ听)「いや、楽しかったんだけど…やっぱ、あたし自分の家のベッドが一番好きでさぁ…。」
(,,゚Д゚)「あー、それはわかるかも。枕違うと寝づらいよな。」
ノパ听)「二人はそんなことなかった?」
ξ゚听)ξ「私はそこらへん気にしない人だから問題なかったわ。」
川 ゚ -゚)「…私も。慣れてるし…。」
ノパ听)「…そっか。」
(,,゚Д゚)(そっか…そうなんだな。)
少し嫌なことを考えてしまったが、すぐに思考へ変換。
さっさと俺も家に帰りたいよ。
ノパ听)「じゃあ、クーはここで。また学校でな!」
普段は気にもしないのに、やけに長く感じた帰路。
その果ては半年で見慣れてしまった高岡荘だ。
帰って来たんだな。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:54:35.26 ID:XqE5PA8nO
いいなあ・・ 支援
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:56:10.69 ID:Og3lhOtkO
おかえり
支援
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:57:25.78 ID:mkSWaXqhO
支援
81 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 21:57:33.66 ID:xzVyK0RPO
一階に住んでる素直さんとだけ別れを告げて、俺たち三人は階段をあがっていく。
ノパ听)「じゃ、ツンとギコも! またな!」
(,,゚Д゚)「おう。」
ξ゚听)ξ「またね。」
それぞれ別れの挨拶を言ってドアノブを握る。
他の二人は鍵を開ける作業があったので若干入るのが遅かったが
俺の部屋のシリンダーは何の抵抗も無く開いた。
そりゃ、住人がいるんだもんな。
お先に、と言い残して俺は部屋へ入った。
ノパ听)「…ツン。」
ξ゚听)ξ「…なに?」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 21:59:02.69 ID:SIGIHHzGO
支援
83 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 22:00:02.15 ID:xzVyK0RPO
ノパ听)「これでタイムリミットだからな。」
ξ;゚听)ξ「…!」
ノパ听)「これであたしとあんたは正式なライバル。
友達であることは変わりないけど…容赦はしないよ?」
ξ; )ξ「…ふ、ふん! 何がライバルよ?
わたしは別にギコのことなんて…。」
ノパ听)「……意地を張るのも、そろそろ大概にな。
じゃ。また。」
ヒートはノブを回して部屋へ戻っていった。
残されたツンは少し待ってから
ξ )ξ「わたしは……。」
と呟き、同じように部屋へ戻っていった。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:00:41.59 ID:XqE5PA8nO
くるか・・ wktk!
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:01:36.62 ID:GRb3UXS/0
支援
86 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 22:02:40.86 ID:xzVyK0RPO
(,,゚Д゚)「たっだいま〜♪」
久しぶりに嗅ぐ我が家の香り。
あぁ、すげぇ安心する…!
重たい鞄はまた後で運ぶか。
玄関にドサッとバッグを置いて、ふと気づく。
おや、なんか靴が多いような…?
(;゚ー゚)「あ、お兄ちゃんおかえり!」
ドタドタやってきたのは3日ぶりに見る可愛い妹。
だがなんだかやけに焦っている。
(,,゚Д゚)「どうしたんだ?」
(;゚ー゚)「大変なんだよ! ちょっと来て!!」
(;゚Д゚)「?」
靴を脱いだ途端に腕をひっぱられた。
なんだよ。昨日電話した時は何もないって言ってたじゃないか。
(;゚ー゚)「それが今日あったのよ! 大変なことが!!」
(;゚Д゚)「だから何だって聞いてんだろ?」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:03:19.73 ID:GRb3UXS/0
お?なんだ?
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:03:39.42 ID:Og3lhOtkO
支援支援
援 支
支 援
援
89 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 22:05:42.56 ID:xzVyK0RPO
何がなんやらわからない。
でもしぃの感じからするとすぐにわかることみたいだ。
引っ張られるままリビングに行くと…
从;'ー'从「あ、ギコさん! おかえりなさい。」
わざわざちゃぶ台の前で正座している渡ちゃんがいた。
(,,゚Д゚)「ただいま。どうしたの?」
(*゚ー゚)「まだわかんないの? お兄ちゃんのにぶちん!!」
(;゚Д゚)「うるせーな! なん…」
俺の反論の前に、しぃがその原因であるものを突きつけてきた。
それは長方形の白い紙。
渡ちゃんが座っていたちゃぶ台の上に置かれていた何の変哲も無い紙だ。
(,,゚Д゚)「これは?」
从;'ー'从「…私のです。」
(,,゚Д゚)「何なの?」
(*゚ー゚)「ここ見てもわからない?」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:06:03.30 ID:SIGIHHzGO
支
援
よむほ
92 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 22:08:28.20 ID:xzVyK0RPO
指差された先にあるのは…綺麗な字体で書かれた人の名前。
あ、でもこれは男の名前だな。微妙に力強い筆跡だもの。
……。
ん?
じゃあ、これって…
从;'ー'从「えぇ…貰っちゃったんです………ラブレター。」
つづく
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:09:00.19 ID:GRb3UXS/0
乙!みゆきは見つかったかい?
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:09:25.14 ID:SIGIHHzGO
乙です
95 :
◆jOnMQUNVXQ :2009/06/30(火) 22:10:29.58 ID:xzVyK0RPO
ふぅ〜……おっぱいおっぱい。
いつもより若干ボリュームのある話でしたね。
支援ありがとうございました。
七月はテストやレポートや部活の大会やらで忙しいので、投下はないかもしれません。
ただ、今まで告知をした日に投下をしたことはないので、さてはてどうなることやら
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:10:41.08 ID:Og3lhOtkO
乙〜
また気になるところで終わるなあw
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:11:50.94 ID:GRb3UXS/0
彼女でもない娘がラブレターもらったからってなぁ…
ってのが男の心理だよなぁ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:15:10.58 ID:XqE5PA8nO
乙乙っ!
濃い曜日に期待!
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/30(火) 22:16:07.52 ID:bEjxPW3Q0
おつです
7月はみんな忙しいんだな・・・
乙!
毎回もうノパ听)がノパ听)がノパ听)がああああ
ノパ听)大好きです
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
初遭遇
支援