( ・∀・) らんking!!!のようです (>< )

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
      

「―――ホイっと」


(=;゚ω゚)ノ 「ぐはっ!!(だょぅ・ダーヨ)」 (´ー`;)


 鋭い声が、試験会場に響いた。
 同時、刹那の如く光った双の手刀は対峙する二人の教師
 ――試験官である両者の鳩尾へと放り込まれた。


(=;゚ω゚)ノ(し、新入生クラスでこの速さだょぅ!?)


 通常、試験官がワザと手を抜き入学審査とランク決めをする場である
 5年試験官教師を勤め、新入生テスト時にここまでの攻撃を喰らったの始めてだ。

 ぃょぅは予想外のテスト生の強さと、
 手刀により鳩尾に与えられたダメージで一瞬体が膠着する感覚を覚えた。



(=;゚ω゚)ノ(ダメージ...は暫く回復しそうにないょぅ、
      今年は受験生多数で多くの生徒のテストを行った所為で疲れがたまっていたかょぅ?

      ......いや、甘くみてはダメだょぅ、
      まだジョブスキルを見せてもいないにも関らずこいつはこの強さ、油断は禁物だょぅ)
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:54:37.63 ID:M/9Rl5j70

 男は経験で知っていた。
 理解や常識の範疇にいない天才、理外の存在がこの世――特にこの学園には多数いる事を
 この男もそうかもしれない、だとしたら本気でいくしかない、試験官がテスト生に負ける事はあってはならないのだ。


(=;゚ω゚)ノ(とりあえず、ダメージが回復するまで「見」だょぅ
      全力で動けるようになると同時に、ぼくの‘ジョルスキル’で)

 
 よろめ、体勢が崩れ往く男の右掌に光が灯る。

 
(=;゚ω゚)ノ(通常、新入生テストで試験官がスキルを使うなんて、ありえない...
      いや、ありえちゃいけないょぅ、でもこいつ相手になら――)


(=;゚ω゚)ノ(ってあれ?)



 そこまで思考を進めた所で男は気付いた。
 いつのまにか、視界から新入生候補が消えていたことに。


「ばーか、ボーッとしてんなよ」


 それと同時、背後から声が聞こえた。
 焦燥がヌルイ汗と化し、ぃょぅの背にぬるりと流れる。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:56:17.84 ID:HPqeWjnAO
支援
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:57:41.25 ID:oi2CIX770
紫煙
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:01:47.49 ID:M/9Rl5j70

(=;゚ω゚)ノ(なっ――)

 反射するように、声する方に振り返る。

 膠着。

 男の視界に飛び込んできたのは、まさに今此方に蹴りを放たんとする少年の姿。
 その後ろでは、ネーヨの変わり果てた姿があった。


(=;゚ω゚)ノ(ぼ、ぼくがダメージに気を取られスキルを発動させてる間にここまでの事を!?)


 最早、驚く事しか出来ぬ。 


「ほいっとね」


 弓のように、しなやかに反られた体躯から放たれた蹴りが
 目前まで、もう迫っていた。

 動作にあわせ少し癖のある赤い髪が揺れている。
 真夏に相応しいラフな服装の上からでも解る、良く鍛えこまれた筋肉質の体。
 それらに増して印象的なのは、一見気だるそうであるが、その瞳の奥に確かに感ぜられる強い意志の宿った双眸だろう。
 

 直前になり、少年の一連の動作が
 ヤケに、スローモーションに見えたのはきっとお約束の――
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:08:04.27 ID:M/9Rl5j70
    

(=;´ω`)ノ(ボクの、負けかょぅ......)


 ギリギリで理解した、己の敗北。

 次の瞬間、ぃょぅの体は宙を舞っていた。
 綺麗に頭骸に放り込まれた、一閃の蹴り。


 あまりの蹴りの威力で地が揺れた。
 蹴りを受けたぃょぅの脳髄もさぞ大きく揺れたに違いない。


 少年が宙を舞うぃょぅを一瞥。
 
 そして


「んじゃ、これオマケな」


 ――ドスンッ と返す刀で放たれた、追撃。


 その攻撃を受け辛うじて意識を保っていたぃょぅの目が
 左右に揺らぎ、ぃょぅは物も言わずに昏倒。

 その場に崩れ去る事となる、無駄の無いまことに見事なコンビネーションである。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:16:45.66 ID:DgA/u6vOO
支援いたす
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:18:54.61 ID:M/9Rl5j70
  

(´・ω・`)「―――見事だ」


 その光景を見て、25メートル四方ほどの試験場の奥にある、
 椅子に腰掛けた巨躯の男が目を爛と輝かせ、感嘆の言葉を漏らした。


(´・ω・`)「新入テストで試験官を破ったのはたしか5人目
      ――と、いってもまあ去年も一人いたが」

 値踏みするように、少年を見つめる。
 今年は500人試験生がいたが、あれは格が違うな、と一人確信する。

 その独り言を受け、隣にいる人物が鈴を転がすような声で、冷たく声を上げる。
 ぴしゃりと撥ねつけるような声であった。


(*゚∀゚)「それに、今回の試験官はどっちもまだ‘教師’クラスですしね」

(*゚∀゚)「ぶっちゃけ教師クラスなら、
    スキル全開の状態でも生徒とかわんねーくらい雑魚じゃないですか
    ボクなら、五秒あれば100人倒せますよ」

(´・ω・`)「……」

 じろり。
 巨躯の男が冷たく見つめ返す。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:19:26.22 ID:eF7pt6y/P
よくわからんが面白そうだ
期待支援
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:22:43.42 ID:NH1k/ZkW0
厨二全開支援
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:29:53.36 ID:ppqtZjqaO
期待
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:36:49.37 ID:M/9Rl5j70
    

(´・ω・`)「.........お前だって先月ようやく教師から‘狂師’になったばっかだろうが.........
     しかもぃょぅと同期だしかわんねーよ.........カスが......
     ......そんなのでおれにナマ聞くたぁ...何様のつもりだテメェ......ぶちころすぞ......ブツブツ......
     ............その鼻の穴にこんぺいとうつめこむぞ......ケツには熱々の煮豆もぶちこんでやろうかこのやろう......」


(*;゚∀゚)「でっかい体して、
     ブツブツ文句言う癖そろそろやめてくださいよ、ショボン先輩」


 狂師と呼ばれた中性的な顔立ちの男性が
 長い髪を掻き上げ溜息混じりに返答す。


 と、同時――



( *゚∀)「......!」


 氷柱のような、鋭く冷たい視線を自身に注がれている事に気付き。
 その先に身を翻した。

 視界の先にいたのは
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:42:49.34 ID:DgA/u6vOO
狂師wwwwwwwww
爆笑したwwwwwwwwwwwww
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:43:32.18 ID:dIFeOoulO
期待
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:44:44.74 ID:A7vgsE+AO
支援
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:49:07.06 ID:M/9Rl5j70
     

 ――とん。


( ・∀・)「......」


 ネーヨとぃょうを一閃し、
 その攻撃から着地したばかりのテスト生の少年が居た。

 あれだけの攻撃を放ったにも関らず、埃一つ舞い上がっていない。
 蹴りを放った右脚がぃょぅの血で染まってい、情熱的な魅力を讃えていた。


( *゚∀)(......なかなかどうして、――絵にねえ。)


 絵になるねえ。いい、とてもいい。
 闘神と化す少年を見返し、視線を受けた男が自身の言葉を脳内で反芻。 
 とても試験生とは思えない心地よい殺気と視線を放つ少年だ。


 こちらを思わせぶりに見つめている......食べても、いいのだろうか?
 思わず、唾液が口から零れそうになる。
 
(*゚∀゚)ジュルリ

 舌舐めずりずり。楽しめそうだ。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:49:21.89 ID:ppqtZjqaO
支援
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:58:32.33 ID:doR0Y10vO
支援
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:05:28.78 ID:eF7pt6y/P
支援
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:11:10.83 ID:M/9Rl5j70


( ・∀・)「ん、勝ったって事はおれ合格?ランクはどうなったん?」


 少年が、ふう、と汗を拭いながら言葉を発した。
 胸についた‘試験生番号500’のバッチが太陽の光を受け、光る。


(* ∀ )「イヤー...それはどうだろうねえ
     ......だって試験の合否を判断する試験官はもうキミが倒して意識ないし...」


( ・∀・)「ぁー、そっかどっちか手ぬけばよかったなあ」

 気ダルそうに、ポリポリと頭を掻く。


( ・∀・)「んじゃさ、どうすればいいかな?
      こいつら起こして、もっかい闘うか?」


(* ∀ )(うふふ...トボけちゃってかわいいねえ......
      二人とも、ぶっとばしたのはワザとなんだろう?
     きみからしたら、手ごたえがなさすぎるから倒したんでしょ?
     ボクとシタいから、わざと倒したんだよね?そうだよね?
     言ってたもんね?、さっきのキミの視線意味ありげに熱を帯びたあの視線.....)

 感情昂り思わず、腰につけたナイフに手がいく。
 ナイフに触れた手がヒヤリとナイフの温度を感じた。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:20:27.42 ID:AxrAFJB0O
支援
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:31:37.38 ID:M/9Rl5j70
     

(* ∀ )「それじゃそうだねえ.....
    .他の試験官サンともっかい試験戦するしかないかな...たとえばそう――」

  
 ナイフを握る手に力が篭る。
 余りに強く握りすぎたのか、刃が掌に食い込んで、血が滲んだ。
 チクリとした痛感が脳を刺す、これでいい、これがいい。

 適度な痛みで気を紛らわさないと、すぐにでも飛びついてしまいそうだからだ。
 ―――目の前の魅力的な少年――

 見れば見るほど魅力的だ、入学前にテストで壊してしまうかもしれないが
 それも致し方ない。


(* ∀ )(あんな目をされちゃあね―)


 腹の底でグルグルと熱気が躍る。
 煉られた熱気が背骨を伝い、咥内をぐるぐると掻き混ぜて待望の言葉、を発す。
 


(*゚∀゚)「ボク、とかさ?」

 
 声のトーンが落ち、口調が変る。
 先程と違い声に真剣味と殺気が篭められているのが明瞭に感じ取れる声である。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:40:59.48 ID:ppqtZjqaO
支援
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:41:59.04 ID:ppqtZjqaO
投下おせーよカス
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:54:32.81 ID:M/9Rl5j70
すんません、オムさんの一件でショック受けてました投下速度あげます
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 00:04:23.46 ID:b4S5sIpkO
wktk支援
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 00:11:42.97 ID:haiqBtaoO
さっさと投下しろや
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 00:17:06.81 ID:buAJ6l+e0

( ・∀・)「えぇー、まだヤンのかよ、正直だるいんだけど」


 大げさに手をぷるぷると振る。
 ともすると芝居がかった動きが、かえって様になってさえいた。

 一足一動に人間らしさがないためだろうか。
 人形のような動きと、美しさだった。

 依然殺気を放ち続けるつーに対し、小首を傾げる、少年。


(*゚∀゚)「本当はキミだってボクとしたいクセに――」


 たぁん。
 言葉を放ちながら、軽く地を蹴、駆ける。

 手には抜刀された、ナイフが左右の手に一対。
 真紅の装飾が施された、大きくギザギザの刃が彼の手の中でくすくすを笑い声を上げた。


(* ∀ )(イイヨネイイヨネだってキミだってあんな視線を――)

( ・∀・)「ん?」

(´・ω・`)「! おい!」

 巨躯の男の制す声も振り切り、ナイフ使いは少年に向け殺気と共に奔る。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 00:25:16.96 ID:buAJ6l+e0
   
 ―――シュ


(*゚∀゚)「アヒャ、いい反応だねえ」


 先ほどまで少年が存在していた空間を、一対のナイフが穿った。


( ・∀・)「おいおい、おっかないねえ、ねェちゃん」


 避けながらそう言うも少年の顔色に変化はない。
 動揺もない。


(*゚∀゚)「そりゃどうも!」

 追撃。
 彼我の距離は5メートルに満たない。

 初撃の勢いを殺さず、その流れのまままた一歩、距離を詰め一閃。
 強い殺気の籠もったナイフが、シュルリと少年の首筋に向けられ奔る。


( ・∀・)「ん、あ」

 紅の光が宙を走った。
 少し遅れて空気を貫く音。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 00:36:48.98 ID:kHgkstOiO
支援する
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 00:43:12.85 ID:haiqBtaoO
はよ投下しろやカス
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 01:04:33.49 ID:fVIeqH1iO
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 01:26:11.92 ID:Lup1T2g30
猿かい?
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 01:49:04.37 ID:xoBuXuwPO


35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/29(月) 02:17:55.24 ID:Lup1T2g30
んじゃ俺も

36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします