ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
( "ミ0 ̄`ヽ 胸 な ん て 飾 り で す !!
))(八)ヽソ _ _
ヾ)゚ヮ゚ノ) , -‐- 、、 , -‐- 、 , -‐- 、 '´/^ ´ヘo-、 〃 ` ヽ
〃 U U ヾ 〃# ; ヽヾ. ,'::;〃i::iヾヾ. ,'. / ト、 ヽ l#.fノノリj)l}ハノl lf小从} l /
. ! |ノiノハ从ハヽゝ.ハミ((メノリ从)) ,ハ {;;l;;l;;|;j;;i;}l. i. ((从ソ#.从〉 |l リ゚ ヮ゚ノl| ,ノハ{#゚ヮ゚ノハ /
i (| |┰ ┰iイ | i(| ┃ ┃ |!| /((::!┯ ┯l!| .l. (|┳ ┳i!l |iと)乎iつ ((/} )犬({づ
'ハリ、 - ノリ | トリ、'' ヮ''ノl'!| i:::l::ヾヽ - ノ八. ハNiヘ ヮ ノハ! リlく_l:_j:〉リ / '"/_jl〉` j
. ⊂}:|{H}l:iつ レ゙⊂i__{\}_iつリ !:::l::⊂リ{介}リつ:i. ⊂)"ー'゙iつ 〈_バ_) ヽ_/ィヘ_)〜′
. くソ_i_li;ゝ .ノ_/__l_jヽ |:::|:::::i::く/_|_j〉::i::::| . /ュュュュゝ
(__i_) . `~(__i_)~´ ノ;;;l;;;;;i;;;;;(__i_);;;;;i;;リ . 〈__八_,〉
・SS投下の際は空気を読んでくださぁぃ。byみくる
・長編は完結できるように、途中放棄した日にはあなたのアナルはいただきますよ!by ふんもっふ
・長編投下はわかりやすいようにトリップや文頭にアンカーを付けなさい!by ハルヒ
・…キャラクターの口調、及びそれぞれの呼称についてはまとめサイトを参照すること。by ユキ
・自分で投下した長編はなるべくWikiで自分で編集したほうがいいと思うぞ。by キョン
・落ちを予想するのはやめ・・うをっ チャック開いてるぞ!by wawawa
・荒らしさんにはスルーなのね。by 阪中
・とりあえず気楽に投下するっにょろよ。by めがっさ
・1レスには最大30行、全角で2048文字、1行全角120文字まで入るのです。by ○
DAT保管庫(停滞中)
http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/ 新DAT保管庫+SS推薦
http://vipharuhi.s293.xrea.com/ 新まとめサイト
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/ DATうpろだ
http://www.uploader.jp/home/harussdat/ 雑談所(避難所)
http://yy42.60.kg/haruhizatudan/ 雑談所携帯用
http://same.ula.cc/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
いちもつ!
_____ --=、-....、 ___
\ _ ヽ-く  ̄ヽ
ヽ _,...‐::'"´ ̄ ̄二ニ=-‐‥::....、
>>1乙 /l /::;:::::´::/:::/´:::::::::::::::ヽ:::::、:::::丶
/ L /::/:::::/:::/::/::::::::!::::::::::::::::\::ヽ、:::ヽ
/ / //:/l:::::/'::/'::::/:::::ィ:::l::::::l:::::::::::::::ヽ::::ヽ_
/ /:::/:/::l:::/ l/ l::::/::::/ l:::l::::::l::::::::l::::l:::/
/ /ハ:/::::lV丶、 ';::ハ:::l !::l、::::ll::::::l:::/ _
\ /' //::l:::l l_ ヽ ヾ ';::l l::lヽ::l !::::l::::::「`ヽ、`
ヽ. / ,//:::::l::l'´,ミヽ、 ヾ ヾ ヾ l:∧::::l::::/ハ r
l / 〈./::::::::トl _l、.::::;ハ ´ ‐- _//:::〉/::/ V´
V 7/l:::::l ``ー'′ _=ニ _ //7':/::/ / /
_.-‐‐‐-〈. l::;l:l. イ;:: ::ミヽ_/::::::;:7‐-、 ∧
rー ¨´` <::::::::::::::::::::)l/l:ハ ´ ヾ、::::シ":`::/:イ::://:\/:::ハ
- ´`ヽハイ ´ ニ`_>-'::::::::::::::ン lハ! l>、 rヽ `´::::::/イ〉://::::/:/l/
〉 / _` ヽ l_,-ヽ‐--‐'" \ ヽ ´ /::;:イ、/.ンクx://:/l://
`ヽ i‐'_ -、/ `ヽ-く`´`ニ ユニフ´://ヽ. \./'//" ′
7_ --_t‐ヽ冫´ \‐- __ F―‐`-―-ヽ∠二ニ---、\ ヽ
-┐ィ_ 、_! ∧ \ |lヽ <〈_〉―- _/ ヽ ヽ/`ヽr 、
`´ / \ ___ \ |l | _,. -− フ干 ` ー- _ ` ‐'′ l_ ! l|
/ //ク>、 ` ヽ|l ll/_ ,イ/ (\ ヽヽ`ヽ 〈」 ,⊥.ハ
/ //タ"/||\ 冫′/ / ``゛ー-イ/_.-亠 ̄ |_
/ //ク_ 〈 ̄ ||― >、 / /__ / _ - _,.- < /
イ //7´∠⊥_.||// \ / /´,. - _ `´\ ∠__ _,、_〉
//メ/ll ̄ ||¬ '/ / ヽ/ / /´ / \ \ ト′ l
/7/ ̄┼−ツ/ / / ∠ノ / // >、 \ | !
//-_Vィ/ / _ -′ / / // / ヽ、 ヽ.| !
∧、 ||// ,/ _,. ´ / / / / / \ l !
イチオツ!このスレも頑張ろうか
佐々木団涙目wwwwwwwwwwww
右二人が分からん…
. / .: / .:.:.:.:.: /.:.:.:. ;イ.:.:.: j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..::\.:.:.:.:.:.:.:.:\ .:.:.|.:.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:ヽ
/ / .:.:/ .:.:.:.:.:.:.:l.:.:.: / .|.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l\.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.|.:.:.:.:.:. |!.:.:.:.:.:.:.:\
,′ l .:.:.l :.:.:.:.:.:.: j:.:. / |:.:. | ヽ .:l\.:.:.:.:.:.:.| \.:.:.:.:.:.:.',:!.:.:.:.:.:. |:l:.:.:.:.:.:. ト ヽ、
l :/| :.:.:| :.:.:.:.:. /|:.:/ !:.: |. ヽ:{ \.:.:.:.:| \ .:.:.:.l|.:.:.:.:.: i |.:.l:.:.:.:.:.:.| `ーゝ
| / ! :.| l::.:.:.:.:.l V l:.:.l \ >┼ ── \‐:.! .:.:.:.:. i |.:.:.l.:.:.:.:.:|
レ' l l l:.:.:.´丁 j ̄ ̄ `ヽ{ \´ >l _ -==r 、│.:.:.:.:. i |.:.:.:|:.∧:.l
l |ハ ヽ .:.:.:|〃チ不テミ、ヽ ァ彳゚ア千.ハヾ}! :.:.:.:. i |ヽ:.:|/ V
ヽ .|i.: ヽ\:.:lヾハ_j::::::::ハ | _j:::::::::} j " |.:.:.:.:.: i | }j:|
\∧:.:l \ヽl う、:::イi| 'う、:::::イ./ j :.:.:.:.: / レ':/リ
ヽヽ|:.:.:. \l. _ヽ辷_リ ゞ 辷=' l.:.:.:.:. / ∧/
>>1乙
/::/ l:.:.:.:.: 小 , ,'.:.:.:.:./ /
/::/ l:.:.:.:.:.:.lハ /.:.:.:.,イ ∧
_, -、 /::/__,ム:.:.:.:.:.l::.:lゝ − , イ.:.:.:./ j/ }
ー-、厂 ̄了::::/:: ̄::::::::::::∧ :.:.:.:l:.:| 丶、 / /.:.:. /∨ l
〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ :.:.:l.:| ヘ {{> _ イ ./:. / } |
{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:.:.:l:| ヘヽ|l /:`irー-r<. /:/ / |
ll::::::::: /' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \八 |l /:/ / 〉 / / |
- ヾ}:::::: j ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヘ:> |l // ノ / / |
ー‐‐ヘ_/ー<:::::::::_二>─-、::::::::::::: { |l // , -‐'´ |
/::/  ̄ `ー‐一ヘ__jレ∧ \ ,,-‐'´ |
/::/ / ∧ ヽ >ー'´ │
/} ))
/ !____
| ̄`ヽ、_/ 〈: : : : : : `: . 、 )) 。
(( | - Y }ニニ=、: : : : : \ ・ o っ o _____
, オ r'`t---': : : :.ヽヽ: : ヽ/〃/ , " ==- ____
//{ /:∧:ヽ: :ヽ: : : : : : ! : :.:.l. . :;ゞ______________,.へ ____
/ /:/: :レ': : /| ヽ:.{\:.\: : : :|: : :.:|. . l:ミ::::::::::::::::::::::::::| |////////| ヽ ==−
. /:/: : : : {: :l ヽ \ `ニ弌ヾ| : :.:.|::./::《〜〜〜〜〜| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ア / ──
/:,イ: : : : :.l: :|/ l: : : |/ :.:ミ` ────┘____ / /
|/ {: : : : : |X| / |: : :.|⌒i : ` 、ヾ・、 ==- / /
| : :l : : |. ≠─┼: : |_ノ :.\ っ o / / |\
| : :l : : |ヽ -─‐ァ |: : :.|x: :∧ 。 ゚ | { j ヽ
((.. |: /l : : |::.ヽ / xx|: : :.l^}/ ', `ー――‐" ノ
|/ !: :ト:.::八 xxx o .ィ'´|: :./ ̄歹 ` ----------‐´ ____
. c ヽ|:.:.:∧`:.ーr:t.7T 「/ ノ/ <__}{.| ==─
. |:.:/ V:.:∧l./ | / / | , -‐┐
. ((. ∨ ∨ / / l |'´ : : :.:} これは刺さってるんじゃなくて
/) V ! / , '´ ! : : : : :|
>>1 乙なんだからねっ!
〈¨ / | // |: : : : : }
/ ヽ|──┴.ァ |: : : : ./
/ !: : : : : / ! : : :.〈
/ l: : : : ./ |ヽ、: :.',
/ !: : : / _ \_ノ
lヽ |─/ く } { ノ ヽ
つか前スレ最終書き込みから10分足らずで落ちたけどなんで?
七日ルール施行中か?
「俺が厨二作を落とさなかったからだ」と的はずれに自分を責めてた俺って一体…
あと一乙!
●<一物!
そういやハルヒにはデブキャラがいないなー
「余剰な脂肪がついたキャラクターならば存在している……」
では…落としたかった厨二作の続きを落とします。とんでもない電波なので、まじめな人はスルー推奨
★「呼びました?」
16 :
立場(2):2009/06/01(月) 22:49:25.59 ID:M9+w/qSt0
二人が泣き終わった次の日、彼女は昔の友人に話をするために再び足を向けた。ある日曜日のことであった。
彼女は歩を進めた。そして目にした。彼女の友人がそこにいた。ずっと動かず、空虚な有様で。
「なんだか疲れてるみたいです」
彼に向かって、彼の友人は言った。
「それでも、私の話を聞いて欲しいです」
それ以降、少女は毎週、彼の家を訪問するようになった。やってきては語りかける。
「私と同じくらいに辛いんですか?」
十月の雨が窓を容赦なく打ち、風が窓をふるわせる。
「泣かないでください」
自らむせび泣きながら、彼女は叫ぶ。
「約束します。私は必ずあなたがたと和解して、あなたともまた大切な友人に戻る」
誰とも知らぬ女が角から顔を出し、険しい目つきで彼女を見下ろす。
「敵です」少女は心に一撃を喰らい、呆然とする。
「あなたは他人を受け入れた。もう私を愛してくれてないんだ。あの女が憎い!」
戦いは終わった。両方が壊滅し、二人は果てた。
17 :
立場(2):2009/06/01(月) 22:51:07.40 ID:M9+w/qSt0
彼の友人が観察対象と呼んでいた二人は結ばれ、他の一人と共に彼女の友人のままであったが、時は彼らを隔てた。
彼女は決心した。自分の元々の友人を再構築しようと。それ以外なら、すでに何とかなっている。新しい関係、新しい友人、新しい親友。しかし、あの最初の友人、唯一無二の彼らが欲しい。
彼女は情報統合思念体に相談した。情報統合思念体は当然ながら困惑した。
「正確な数値が必要だ。それが分からなければどうしようもない」
「私の内部に正確に記憶してある。大切なのは語り口調。古泉一樹の慇懃無礼な態度を忘れてはいけない」
彼らが構築されると、彼女は頷いた。
「これなら、彼らと同じ」
彼女は笑みを浮かべた。が、目は虚ろだった。
「私はコピーを作った。なんとばかげたことか。人が体験した複製を拵えるなんて、不可能なのに」
18 :
立場(2):2009/06/01(月) 22:52:34.17 ID:M9+w/qSt0
街角で一人の女が外から出てくる。その姿に注意を払う者はいない。
「あなたは浮かれているよう」
彼女は彼女の友人に言った。
「あなたは可愛い」
何百歳になっても白い彼女の肌が、友人に握手を求める。
「朝比奈みくる、あなたを愛している」
こういってから、彼女は、この決まり文句を自分で口にしたのは初めてであろうと覆う。
彼女は怯えたような目で彼女を見つめる。
「朝比奈みくる」
長門有希は言う。
「何故あなたは浮かれているの」
「過去にいけるからです」
朝比奈みくるがいらだって答える。
「他の人とは違うことができるんですぅ。私、ハッスルしちゃうのです」
「過去?」
長門有希が言う。
「私はその過去からやってきた。過去には泥だらけの絶望しかない」
「嘘だ、嘘に決まってます!」
朝比奈みくるは起こってわめく。
「私はその過去からやってきた。」
長門有希は穏やかに繰り返す。
「過去には泥だらけの絶望しかない」
すると、朝比奈みくるは女が誰なのかを悟り、泣き出す。
長門有希は自分を恥じる…皮肉なことに、感情は彼らから別れた後、情報統合思念体より完全にプログラムされていた。
朝比奈みくるは過去へ去る。そして、長門有希はただ単にそこに座っている。そして、微笑みを浮かべ、空を眺める。
19 :
立場(2):2009/06/01(月) 23:02:56.75 ID:0eDbtIIL0
惨めな『超能力者』は考える。過去がそんな風なのはもしかすると、私が超能力から逃げたからではないか。ただ単に、別の人に厄介事を押し付けたかっただけなのではないか。
彼女はみじめな超能力者である。赤の他人の事情を暴力的に、自分の意思に関係なく押し付けられる、みじめな超能力者である。
「あなたは、どうしたい?」
草むらで泣いている超能力者の前に、人影がたった。いつの間にかかつての敵であった、周防九曜が横にいる。
「できるならば…やめたい。こんなこと」
「ならばーーーやめるべき」
「…」
ほかの誰にも分かるはずがないその気持ちが、彼女には分かってしまう。だから、周防九曜は、目の前の友人を抱きしめる。
「情報結合、解除」
二人は、この世の中から消失した。幸せそうな笑顔と共に。
☆終了です。今日は電波の日みたいだし、こんなんでも許してくれぇ!
乙
メタボなSOS団の話があったな
お、投下来てるじゃん
まて!
28 :
【ぴょん吉】 :2009/06/01(月) 23:57:26.02 ID:d3YUeQzZO
いちおつ
29 :
【大吉】 :2009/06/01(月) 23:58:18.56 ID:KPsQClmj0
そうだ一日か
30 :
!omikuj!:2009/06/01(月) 23:58:47.80 ID:vBwgnsKOO
今日おみくじの日だったか
31 :
【大吉】 :2009/06/01(月) 23:59:51.12 ID:vBwgnsKOO
羞恥プレイ
おみくじ終わっちゃった?
終わっちゃったね…
また来月だね
にょろ〜ん…
寝る
お休み
おみくじ(泣)
できなかったよ。
いまさらだが、
>>1乙
おみくじできなかったorz
●<穴
○<まっがーるのです↓
そういや、笹の葉の次の回もED変わったままだったのかな?
普通に皆で何処までも行ってたよ
先週見逃した
ハレハレ?
ホレホレ
ばればれ
ハラホロヒレハレ
ゴーヤプリン
佐々木「くっくっく、知ってるかいキョン。プリン、即ちC5H4N4なる化合物の名前は英語のpureとドイツ語のUrinを組み合わせたもので、つまりは【純粋な尿】という意味なのだよ」
キョン「いや、その意味ではないと思う」
みくる「キョンくぅん、あたしが大事に取ってたゴーヤプリン食べましたねぇ〜」
長門「ごめんなさい」
古泉「ちょー苦かったです」
ハルヒ「ちょっとキョン!私のプリン食べたでしょ!」
キョン「食べてない!濡れ衣だ!」
長門「ごめんなさい」
古泉「ビッグサイズだったんで一口ぐらいなら良いだろうと言いながらそのまま全部ぺろりと…」
みくる「二人ともどれだけプリン好きなんですか…」
長門「昨晩朝倉涼子がゴーヤを使用していた」
ゴーヤマンて居たよね?
60分持つのか
新川「そうです私がゴーヤマンです」
森「いや、新川でしょ?」
古泉「この形式ですと変装してもバレバレですね」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/02(火) 14:15:19.53 ID:JtnGrXdRO
●<ゴーヤの形って、何か卑猥ですよね。
森「プリンが食べたいわ〜新川、ちょっと作ってよ」
新川「イエス、マイロード」
古泉「え、中の人的にその台詞は僕のじゃないんですか?」
森「え、古泉プリン作れるの?」
古泉「作れますよプリンぐらい」
森「ふんわり卵のとろけるプリンから素朴な味わいのカボチャプリンまで作れる?クリーム泡立てて乗せられる?カラメル焦がさない?」
古泉「ちょ、ちょっとハードル高くないですか?」
森「ちなみに新川は全部出来ます」
新川「あくまで執事ですからな」
キョン「ういーっす……あれ、古泉オンリー?」
古泉「みたいですね」
キョン「長門は?」
古泉「火影になられるそうです。なんでもいたくお気に召した漫画が有ったらしく」
キョン「……アイツならなれそうだな。つか、チートだ。朝比奈さんは?」
古泉「……出家なされました」
キョン「そうか……そうだったな」
古泉「あの日は四月だというのに雪が降りましたね。まぁ、済んだ事を悔やんでも仕方がありません」
キョン「そう……だな。ハルヒは?」
古泉「先程、用事が有るとかで書置きを残して帰って行かれましたよ」
キョン「お前と二人か。色気に欠けるな」
古泉「そう言わないで下さい。たまにはのんびり野球盤なんかも良いでしょう?」
キョン「……それはそうと、ホワイトボードのあの『書置き』はなんて書いてあるのか、分かるか?」
古泉「スワヒリ語ですからね。僕も涼宮さんに翻訳して貰わないと読めませんでした」
キョン「長門以外に読めないよな……あいつも何考えてんだ?」
古泉「内容は『今度こそ下らない保守はすんな』だそうです」
キョン「……野球の実況でもしろ、ってかよ?」
多丸兄「究極のプリンを作るには、おマチ婆っちゃんの卵と低温殺菌牛乳、そして最高の和三盆が必要だ」
古泉「あのー、中の人のキャラ間違えてますよー」
そういえば今週は孤島症候群だっけ?
久しぶりに森さんが観られるぜ!
キョン「そういやさ……」
古泉「なんですか?」
キョン「いや、お前も同年代だから分かると思うんだが」
古泉「だから、何がでしょう? はっきりと言って貰えると助かります。それとも、言い出しづらい事でしょうか?」
キョン「言い出しづらいっちゃ、そうなんだが。この部屋、女の子くさいよな」
古泉「……まぁ、否定はしません」
キョン「いつも、一癖も二癖も有るとは言え女が三人も集まってりゃ無理からぬ話なんだが」
古泉「朝比奈さんの衣装などもハンガーに掛かっていますしね」
キョン「なぁ、こう……なんってーかぶっちゃけ色々と持て余すよな?」
古泉「ご安心下さい。僕もです。互いに思春期ですから、無理からぬ事かと」
キョン「だよな、良かった。俺がオカしいんじゃなかったか」
古泉「ええ。思春期ですから」
キョン「だよな……思春期だもんな。仕方ないよな」
古泉「仕方有りませんよ」
キョン「ところで……思春期の『春』ってさ……」
古泉「売春の『春』ですが、何か?」
キョン「……今日は空が高いな……」
古泉「そうですね……何かがどうにかなりそうな……そんな気にさせてくれる青空です」
………………
……
古泉「確かに僕は普通のプリンしか作れません…。
このままでは『普通のプリンしか作れないなんて普通過ぎるわ!副団長降格!むしろSOS団クビ!』なんてことに…!」
キョン「いや、それはないだろ」
古泉「とりあえず練習のために色々作ってみたので味見お願いします」
キョン「その頑張りはなんかおかしいぞ」
長門「美味しい」パクモグ
キョン「食うな!」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/02(火) 15:29:10.58 ID:JI5jCyTAO
元から何か特殊な能力があるわけでなく
ルックス学力運動神経全て並かそれ以下のお前が
ハルヒと付き合えたり
団やクラスのメンバーと対等に接しようとするのが間違いなんだよ
はたから見たら明らかに谷口以下だよお前
だいたい喋り方からして気色悪いし
普段から俺は平和に生きたいんだとか言って何にたいしてもやる気なさそうだが
ハルヒの能力の鍵じゃなかったら誰もお前なんか相手にしないよ
と全員からネチネチと言われて自殺エンドでお願いします。
キョン「なぁ、古泉……お前、童貞か?」
古泉「……そう言うキョン君こそ、どうなんです?」
キョン「……皆まで言わすなよ……マイフレンド」
古泉「……そうですね。すいません、ディアフレンド」
キョン「で、俺達の年頃の童貞ってのは、さ」
古泉「其の事で頭の中が一杯でも、それで正常です。問題は有りません」
キョン「だよな」
古泉「そうですよ」
キョン「……なんとかならんか?」
古泉「直球ですね」
キョン「お前ならなんとかしてくれるような、そんな気がしたんだ。空が高いからな」
古泉「つまり、今日の事は願いが叶うような空が悪いんですね。理解しました」
キョン「……無理か?」
古泉「諦めるのは早計かと。僕の辞書に不可能の文字は有りません」
キョン「流石だ、マイフレンド」
古泉「平伏するのは止して下さい。僕だって只の高校生ですから」
キョン「で、具体的には?」
古泉「機関の資金を流用して風俗に行きましょう」
キョン「……生きていて良かった……」
キョン「今日のお前は……いつにもまして輝いてるよ。その貼り付けたような笑顔が菩薩にすら見えてくる」
古泉「煩悩まみれですけどね」
キョン「ある意味で解脱してると言えなくもないだろ」
古泉「褒め言葉と受け取っておきましょう」
キョン「さて、そうと決まれば善は急げだ。行くぜ、ヌッキーランド!」
古泉「ちょっと待って下さい」
キョン「なんだよ、この期に及んで怖気付くな、古泉。大丈夫だ、俺がついてる」
キョン「それに、相手はプロだぜ。優しく俺達の童貞を取り上げてくれるさ」
古泉「問題はそこなんですよ」
キョン「は?」
古泉「良いですか。ここでプロの方に手ほどきを受けたとします」
古泉「結果として僕らは童貞ではなくなる。それは認めましょう」
古泉「しかし、童貞ではなくなってもある意味童貞のままなのにはお気付きですか?」
キョン「どゆこと?」
古泉「『童貞』の前に『素人』という輝かしい二文字が付属する事になるのですよ」
キョン「……オウ、マイゴッデス」
古泉「もちろん、これは僕らの心理の問題です。それ以上でも以下でもありません」
古泉「元々、童貞というのが心理的なものですから、別段問題は無いのかも知れません。しかし……」
キョン「確かに、ちょっと嫌だな」
古泉「ですよねー」
キョン「初めてがスマタってのもアレだしな」
古泉「すいません。こんな事になるとは露知らず。本番おkの店をリサーチしていませんでした」
古泉「僕のミスですね」
キョン「いや、誰も悪くないさ。悪いのは俺達の辛抱利かない愚息だ」
古泉「……思春期ですから」
キョン「……思春期だからな」
古泉「……それで、どうします? 諦めますか? それとも素人の二文字を冠しに行きますか?」
キョン「出来ればヤらせてくれて、かつ、後腐れの無い素人が居れば完璧なんだけどなー」
古泉「最低ですね。しかし、同意せざるを得ない」
キョン「自覚してる。だが、どうしようもないんだ。全ては性が悪い」
古泉「……流石にそんな都合の良い相手を機関で用意するのは無理が有りますね……」
古泉「そんな女性を用意出来る人……」
キョン「居るじゃねぇか! 俺達の仲間には一人、トンデモ能力を持った万能選手が!」
古泉「……キョン君、貴方が神だったのですね……」
キョン「よせよ、照れるぜ、古泉」
キョン&古泉「「ながエも〜ん!」」ダバダバダバダバ
長門「ま た お ま え ら か」
みくる「長門さん、オーラが真っ黒で怖いです…!」
キョン「朝倉のダミー○ラグを造ってくれ」
古泉「涼宮さんのダミープラ○を造って下さい」
長門「……なぜ?」
キョン「悪いが理由は明かせない。事態は一刻を争うんだ!」
古泉「ええ。主に下半身的な理由で、ですが。しかし、世界崩壊の危機と言えるかも知れません」
長門「……本当に?」
キョン「マジもマジ。大マジだ。なぁ、古泉!」
古泉「ええ。これは僕達地球人類における感情的なモノが理由なので長門さんに説明した所で理解が得られるとは思っていません」
古泉「しかし……ッ」
古泉「お願いします、長門さん。何も言わずに僕らを信じてくれませんか!?」
キョン(ナイスだ、マイフレンド!)
古泉(口から生まれて来たと言われている僕を甘く見ないで頂きたい、ディアフレンド)
長門「……涼宮ハルヒの写し身に関しては使い道にもある程度の予測が付く」
長門「……朝倉涼子を所望する、その理由が分からない」
キョン「太ももに決まってんだろがッ!!」
古泉「何叫んじゃってんですか、ディアフレンド!!」
長門「……太もも?」
キョン「しまった。本音が漏れた!」
古泉「お気持ちは分かりますが、どうか落ち着いて下さい、キョン君」
古泉「ほら、深呼吸をしましょう。ひっひっふー」
キョン「ひっひっふー」
長門「……太ももとラマーズ法について説明を求める」
キョン「え? 太もも? 俺、そんな事一言も言ってないぜ、長門?」
古泉「そうですよ、長門さん」
長門「……午後三時二十四分三十二秒を再生……『太ももに決まってんだろがッ!!』」
長門「……もう一度、再生する?」
キョン「くっ……なんて器用な奴だ……」
古泉(ここは僕にお任せを、ディアフレンド!)
古泉「良いですか、長門さん。彼が発した単語は『太もも』では有りません。そう聞こえたのも無理は有りませんが」
古泉「少々、彼は興奮して言葉を噛んでしまったようです」
キョン(流石だ、マイフレンド! そのままイケ!)
古泉「彼はこう言ったんですよ……『不幸萌えに決まってんだろうがッ!!』と」
長門「……不幸萌え?」
キョン「何、俺に身に覚えの無い属性追加してくれちゃってんだよ、テメェ」
古泉「……あれ?」
長門「……理解が出来ない。これが地球人類の感情?」
キョン「また、俺のキャラが一つオカしくなったな」
古泉「あっはっは。まぁ、良いではありませんか」
長門「……?」
キョン「ま、つまりだ。今回、俺達はある敵に命を狙われている」
キョン(話を合わせろ、ソウルブラザー!)
古泉(了解です、デスティニーチャイルド!)
古泉「敵は涼宮さんの力を恐れている。そのために涼宮さんが居る前では決して僕達を襲ってくるような事は無い」
キョン「更にアイツらは宇宙人に関しても同様の畏怖を抱いているらしい」
古泉「今日一日さえ乗り切れば機関の力でどうとでもなる相手ですが、しかし」
キョン「今日はどうしても機関の都合がつかないらしい。スポンサーとの会合らしくてな」
古泉「という訳で今日を乗り切る上でどうしても」
キョン「ハルヒと朝倉の、形をした人形で構わない。ソイツが必要なんだ」
古泉(……シンクロ率四百%突破しましたね)
キョン(今ならカイ○でさえ騙しとおせるだろうな)
ざわ……ざわ……
キョン「ダメか?」
長門「……理解した」
古泉「よっしゃ、カチューシャ吐精フラグktkr!!」
キョン「何言っちゃってんだよ、テメェ!!」ボグシャァ
古泉「ふんもっふ!」
長門「……カチューシャ……渡世?」
古泉「カチューシャというのはとあるミサイルの愛称です。渡世とはそのままズバリですね」
キョン「ま、このままだと俺達はミサイルで死んじまうらしいからな」
古泉「それをどうにか回避して生き延びる事が出来る喜びが、意識せず口から漏れてしまいました」
古泉「僕とした事が、お恥ずかしい限りです」
長門「……そう」
キョン「ま、長門も理解してくれた所で、なんだが」
キョン「只の人形じゃつまら……ごふんごふん……連れて歩くにも弊害が出るよな」
古泉「そう言えばそうですね。マグロじゃつまらな……げほっげほっ……少しばかり性格設定がしてあると助かりますね」
長門「言いたい事は理解出来る」
キョン「ま、相手を欺く上でも出来ればモデルとなったヤツの人格がインストールされてるとベストなんだが」
古泉「……そんな事したらキョン君刺されません?」
キョン「俺もそう思う」
長門「……では、行動に禁則事項を設ける」
キョン「……長門、お前は神だ」
古泉「こんな身近にここまで頼りになる存在が居たなんて……」
古泉「長門さん、結婚して下さい」
長門「それは断る」
古泉「ですよねー」
長門「どんな禁則を設ければ良い?」
キョン「隷属」
古泉「絶対服従」
キョン「変態」
古泉「スキモノ」
キョン「ドM」
古泉「羞恥属性」
キョン「放尿」
古泉「孕まされて感じちゃう」
キョン「後ろもおk」
古泉「付属で姫的衣装もお願いします」
キョン「俺はボンテージスーツだな」
古泉「なんか、風俗で追加メニューを頼んでいる気分ですね」
キョン「良いからこの期に思い付く限りリクエストしておけ、古泉」
長門「……意味が分からない」
キョン「だよな、うん」
古泉「ま、普通の地球人類でも理解が有るのは少数派ですしね」
長門「この星に私が慣れていない事が問題」ペコリ
キョン「いやいや、長門が悪いんじゃないんだ。頭を上げてくれ」
古泉「そうですよ。散々マニアックな要求をした僕達にこそ問題が有ります」
長門「出来れば私にも分かる様にリクエストして欲しい」
キョン「……そうだな。とりあえず、性格はモデルとなったヤツをベースにして貰って」
古泉「不自然だとボロが出ますからね。相手はプロですので、そこを突かれる可能性は大いに有ります」
長門「承知」
キョン「だが、朝倉をベースにすると俺が指される可能性が有る。それはご遠慮願いたい」
キョン「どちらかと言うと俺は挿す方が好きだからな」
古泉「男なら誰でもそうでしょう?」
キョン「いや、一割は逆らしい」
古泉「……マジですか。おぞましい」
長門「……何の話?」
キョン「ああ、スマン。置いてけぼりにしちまったな」
古泉「要約すると、先ず第一の規制は僕達に危害を加えない事、ですね」
キョン「だな。大前提だ」
長門「理解した。二人には危害を加えない」
長門「他にリクエストは?」
キョン「未だ追加出来るのか!?」
古泉「流石は長門さんです。僕らの大切な幻想を守ってくれる」
古泉「貴女は宇宙人ではありません。少なくとも僕にとっては」
古泉「この穢れた地上に舞い降りた女神と言っても何の差支えも無い。長門さん、結婚して下さい」
長門「生理的に無理」
古泉「……生理的にと来ましたか。いくら僕でも凹みますよ?」
この古泉は死んでいい
生きろ古泉!
キョン「そうだな。第二は俺達の命令に背かない事、だな」
古泉「涼宮さんをベースにしてると勝手に動き回ってしまいそうですからね」
古泉「それでは盾の意味が無い。まぁ、建前ですが、盾だけに」
キョン「上手い事言ったつもりか」
古泉「つもりです」
長門「……二人の言葉に絶対従属するコードを含ませれば良い?」
キョン「それで構わん」
古泉「なんでしょう……一歩づつ、しかし確実に夢への階段を上っているこの高揚感」
キョン「ああ、正直これだけで写生してしまいそうだ」
古泉「……僕も不覚にもエレクトしてしまっていますよ、想像だけで」
キョン「俺達、思春期だもんな……」
古泉「思春期ですからね……」
キョン(俺の言う事に嫌がりつつも従わざるを得ない朝倉……か)
古泉(想い人が他に居ながらも僕に犯される涼宮さん……ですか)
キョン&古泉「「ぐへへへへ」」
長門「……二人の動悸に異常が見られる」
キョン「ああ……ああ。正直、命を狙われてると思ったら気が気じゃなくてな」
古泉「仕方が有りません。訓練を受けている僕でさえピリピリしているのですから」
キョン「だよな。スマン、古泉。顔に出てた」
古泉「顔にダすのはもう少し後にしましょう、キョン君」
キョン「は? 顔に出すの? 男なら全部中だろ!?」
古泉「え? 中なんて一発だけで十分でしょう!?」
長門(……今日はなぜか二人と話が噛み合わない……)
古泉「ぬるぽ!」
キョン「っと、これくらいでリクエストは良いか」
古泉「ええっ!? 貴方にしては少し理想が低過ぎやしませんか?」
古泉「正直、失望しましたよ、ディアフレンド」
キョン「そう言うな、古泉。余りリクエストをし過ぎても長門が困るだろ?」
キョン(これ以上やるとボロが出るだろうが。ここまででさえボロ出しまくりだっつーのに)
古泉(それもそうですか。分かりました。僕も童貞にしては高望みし過ぎましたしね)
長門「……禁則は二つで良い?」
キョン「ああ、構わん。やってくれ」
古泉「すいません、長門さん。変なお願いをしてしまって」
長門「問題無い。貴方達は涼宮ハルヒと同じく保護対象」
長門「今回の件は私に下された命令内容とも違反しない」
キョン「そう言って貰えると、助かる。サンキュな、長門」
長門「……いい」
長門「それでは今から私は隣の部屋に行く」
長門「決して覗いてはならない」
長門「理解した?」
キョン「おう」
古泉「当然です」
長門「その間、この部屋は相違空間にしておく。ミサイルが飛んで来た所で問題は無い」
長門「だから、気分を落ち着けてくつろいでいて欲しい」
キョン「何から何まですまんな、長門」
古泉「本当に。お世話を掛けっぱなしです」
長門「……では、造ってくる」
キョン「頼んだぜ!」
古泉「結婚して下さい」
長門「……寝言は寝て言え」
古泉「……酷くありません、僕の扱い!?」
――
朝倉「(どうせ今日も返事をしてもらえないんだろうけど……これもお仕事お仕事っと)」
朝倉「おはよう、涼宮さん」
ハルヒ「……おはよう」
朝倉「(嘘、返事があった?)」
ハルヒ「……あの、朝倉さんにちょっと聞きたい事があるの」
朝倉「え、なになに?」
ハルヒ「あのさ、朝倉さんって……処女?」
朝倉「……」
ハルヒ「ごめん、変な事聞いたわね。忘れて」
朝倉「え、えっと」
朝倉「(おかしいなぁ……地球人ってそんな事をいきなり聞いたりするんだったっけ?)」
朝倉「(でもこれは涼宮さんと親密になるチャンスよね!)」
朝倉「わたしは経験無いよ。涼宮さんはどうなの?」
ハルヒ「……ん〜……あたしもまだ」
朝倉「そうなんだ」
ハルヒ「男ってさ、それって気にするのかな?」
朝倉「それ……って、経験があるかどうかって事?」
ハルヒ「そう」
朝倉「どうかなぁ……わたしは男の子と付き合った事が無いから解らないけど、友達が言ってたには、それって面倒がられるみたいよ?」
朝倉「(本当、人間って変な生き物よね)」
ハルヒ「……そうなんだ」
朝倉「もしかして、涼宮さん好きな人が出来たとか?」
朝倉「(まあ、本当は知ってるんですけどね)」
ハルヒ「ばっ! なっ! ……そ、そうなった時の為の話よ。あくまで参考に聞きたかっただけ」
ハルヒ「(はぁ……何言ってるんだろう、あたし。……でも、ネットで調べる情報はあてにならないのよね)」
ハルヒ「(みくるちゃんは何も知らなそうだし、有希は絶対経験ないだろうしなぁ)」
朝倉「でも、そうね。焦って経験したいとは思わないけど、わたしも少しくらいは勉強しておきたいって思うかも」
ハルヒ「!」
ハルヒ「べ、勉強ってどんな?」
朝倉「例えば……うん、友達の男の子と仮でデートしてみるとか」
ハルヒ「デートぉ?!」
朝倉「あくまで仮のデートよ? 仮の。男の子がどんな状況だとそうゆう事をしたくなるのとか、興味ない?」
ハルヒ「す、少しくらいなら(めちゃくちゃ興味あるわよ!)」
朝倉「相手がどんな時にどの程度の行動に出るのか事前に解ってたら、こちらも心の準備ができていいと思うの」
ハルヒ「そ、そうね。確かに一理あるわ」
朝倉「じゃあ、誰か知り合いの男の子に……」
谷口「(こいこいこいこいマジでこい!)」
国木田「(別に僕は呼ばれなくていいけど、谷口だけは呼ばれませんように)」
朝倉「……えっと、ここで話すのもなんだし、SOS団の部室にいかない?」
ハルヒ「そ、そうね(チャンス! 朝倉さんからならキョンも誘いやすいじゃない!)」
谷口「ですよね〜」
女の子は比べられるのが大嫌いなの
たとえどんな友達とでも
――部室
朝倉「お邪魔しま〜す……ってあれ?」
ハルヒ「――みくるちゃんだけ?」
みくる「あ、涼宮さんと……朝倉さん……?」
ハルヒ「有希が居ないなんて珍しいわね……。みくるちゃん、キョンと古泉君知らない?」
みくる「今日は見てません」
ハルヒ「そう」
朝倉「(えっと、キョンくんの反応はっと……あれ? 長門さんの家に居る。何で? しかも位相空間?)」
朝倉「(意味が解らないけど、これは情報フレアのチャンスかも!)」
みくる「あの、もしかして朝倉さんも新しくSOS団に入団されるんですか?」
朝倉「え? ああ、えっと」
ハルヒ「朝倉さんには名誉顧問になってもらうの。それはいいとして、みくるちゃん二人の行き先知らない?」
朝倉「え? そうなの?」
みくる「さぁ……聞いてません」
ハルヒ「そっかぁ」
朝倉「あ、あの。もしかして二人は長門さんの家に居るんじゃないかなぁ」
ハルヒ「え? どうして?」
朝倉「だって長門さんも居ないんでしょ? もしかしたら、長門さんが何か用事があって二人にそれを頼んだとか」
朝倉「彼女、1人暮らしだから。男手が必要な時は知り合いに頼むと思うの」
ハルヒ「なるほど、それはあるかもしれないわね」
みくる「あの〜何のお話なんでしょう」
ハルヒ「ああ、みくるちゃんはいいのよ。今日はもう解散ね、また明日!」
ハルヒ「さっ! 朝倉さんさっそく有希の部屋に行きましょう!」
朝倉「え、あ、朝比奈さんへはそれでいいの? ってちょっと待って手を引っ張らな――」
みくる「……今日も空気かぁ。ふぅ」
――別室
長門「しまった。二人の要望に承諾してしまったが、無から何かを創り出す能力などわたしには無い」
長門「これは困った」
長門「――!」
長門「この感覚はバックアップと涼宮ハルヒ」
長門「彼女がこの部屋を突然訪れる理由……それはわからない」
長門「でも、これは好機」
長門「上手くいけば、あの二人の要望を叶える事ができるかもしれない」
――玄関前
ハルヒ「ノックしてもしも〜し!」
朝倉「インターホン押すね?」
ピンポーン
長門「とりあえず、二人を出迎える事にする」
ガチャ
ハルヒ「あ、有希。古泉君とキョン来てない?」
長門「……(何と答えよう)」
朝倉「とりあえず、あがってもいいかな?」
長門「どうぞ」
長門『朝倉涼子、どうして貴女がここに』
朝倉『えっと、涼宮さんにつれて来られちゃって』
朝倉「(これって嘘じゃないわよね)」
ハルヒ「? どうしたの玄関で見詰め合っちゃって。早く中に入りましょ?」
ハルヒ「おじゃましま〜す――ってあれ、二人は居ないの?」
朝倉「そうみたいね」
朝倉「(この部屋に二人は居る、けれど位相がずれているから涼宮さんには確認はできないだけ)」
朝倉『ねえ、どうして二人を隠しているの?』
長門『隠しているのではない』
ハルヒ「ん〜困ったな……。二人に用事があったんだけど、何故か携帯も繋がらないのよ」
朝倉「(涼宮さんだと、空間を超越して繋がりそうで怖いなぁ)」
朝倉「(でも長門さんの様子だと二人の事は言って欲しくないみたいだし)」
長門「……」
朝倉「あのね? 長門さん。今日はキョンくんと古泉君に頼みたいことがあって二人を探してたのよ」
長門「頼み」
朝倉「そう、実は二人にちょっとした勉強のお手伝いをしてもらいたくって」
ハルヒ「そっそうなのよ」
長門「それは、いったいどんな内容」
ハルヒ「えっと、それは本人に直接」
朝倉「二人と、ちょっとデートに付き合って欲しくて」
ハルヒ「ちょ、ちょっと朝倉さん!?」
長門「……」
長門「(これは好都合)」
長門「(つまり、彼も涼宮ハルヒも、それぞれ同じ欲求をもっているのだと推測される)」
長門「(ゆえに、わたしが取るべき方法は一つ)」
長門「(この二人をそのまま、わたしが創った人形だと言って二人に紹介すれば事は解決する)」
長門「了解した」
ハルヒ「へっ?」
長門「二人を連れてくるから、隣の部屋で待っていて欲しい」
乗っ取り?
ID変わった?
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/02(火) 18:02:20.21 ID:F4NF+BR5O
ついにオチだなw
キョン「落ち着いてくつろげって言われてもさァ……」
古泉「落ち着ける筈が有りませんよね……」
キョン「かと言ってココで一発抜いておいて賢者になってもな。無駄球は撃てん」
古泉「おやおや、若いのに自信が無いんですか?」
キョン「そんな訳じゃないけどな。インターバルはオカズによっては五分で十分だ」
古泉「ふふっ、そう言うと思ってました」
キョン「だが、薄くなるのはつまらんしな」
古泉「僕としても同性がナニをしている所など見たくありません」
キョン「同感だ」
古泉「ま、幸いにして時間は有るようですし、ここは計画を立ててみてはいかがでしょう?」
キョン「計画……ね。だが、映画を見たりといったいわゆるデートをする気は無いぞ?」
古泉「僕もです。ここで言う計画とはどこのラブホテルに入るか、という事ですよ」
キョン「なるほどな。しかし、金持ってきてないんだが」
古泉「問題ありません。僕のバイト代を舐めないで頂きたいものですね」
キョン「古泉……お前……使って良いのか?」
古泉「当然です。最近、神人が出ないのはひとえに貴方の協力のおかげと言っても過言ではない」
古泉「で、あるならば。僕がその恩に報いるのに何の躊躇が有るでしょうか、ディアフレンド?」
キョン「……マイフレンド……っ!」
古泉「あ、このラブホ良いですね」ポチポチ
キョン「なんて名前? 俺のケータイでも検索かけるわ」ポチポチ
古泉「『桃色閉鎖空間』だそうです。駅の近くで」
キョン「おお、コレかぁ」
古泉「浴室がガラス張りですよ、キョン君」
キョン「トイレも、だな。流石だ、マイフレンド」
古泉「……さぁ、長門さんはまだでしょうか……」
キョン「ドキドキしてきたぜ、主に股間が……」
長門「終わった」
古泉&キョン「「ひゃっほぉぉーーーぅぅぅっっっ!!!」」
これはお互いの相手がチェンジしそうな予感w
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/02(火) 18:18:39.52 ID:AlD4kgHz0
それはますますカオスじゃないかw
だがそれがいい。
長門「彼らは今日、貴方達と同じ様な理由でここに来ている」
ハルヒ「つまり、模擬デートを望んでる、ってワケね!?」
朝倉「凄いタイミングね……」
長門「そこで私は知り合いを紹介すると言った」
ハルヒ&朝倉「「ふむふむ」」
長門「二人から出されたリクエストは涼宮ハルヒ似と朝倉涼子似の二名。思い当たる節に連絡をしようとした所で二人が来た」
長門「グッドタイミング」
ハルヒ「本当ね……まるであたしが望んだからそうなったみたいじゃない……」
朝倉(間違いなくそれが原因だなんて言えない……でも言いたいなぁ)
ハルヒ「でも、流石に当人だってバレちゃわない?」
朝倉「そうね」
長門「問題無い」
ハルヒ「ちょっと有希! そりゃアイツはニブキョンだけど、そこまで気付かない程馬鹿じゃないでしょ?」
朝倉(問題無いってどういう意味かしら……つまり、二人は本人でも疑問を持たない、って事よね……)
長門「……良い考えが有る」
ハルヒ「なになに!?」
朝倉「聞いてみたいわ」
長門「二人はそう言えば色々と見た目について注文を出していた」
長門「それをこちらの都合の良いように解釈して化粧を施す」
ハルヒ「なぁーるほどっ! さっすが有希!」
朝倉「……え? そんなので騙されちゃうワケ、あの二人!?」
長門「問題無いb」
キョン「さ、先ずはどっちからお披露目だ!?」
古泉「ワクワクしますねぇ……」
長門「どちらからが良い?」
キョン「おい、マイフレンド。お前にはこれから借りを作るからな。選ぶのは当然お前の権利だ」
古泉「え、良いんですか!?」
キョン「当然だろ。お前はスポンサーなんだぜ?」
古泉「キョン君……分かりました」
古泉「では、朝倉さんからで」
キョン「!? 古泉……おまえ……」
古泉「僕は貴方の支え無しにはここまで来れなかった。本当に、感謝しているんですよ」
古泉「どれだけ感謝しても感謝し足りないくらいに……ね」
キョン「バカヤロウ。そんなのは俺も同じだ。そうだろ?」
古泉「ええ。でも、貴方には少しでも恩返しがしたかった。コレは僕のエゴです」
古泉「どうか、僕の余計なお世話を受け取ってやって下さい」
キョン「……分かったよ」
キョン「ってワケだ、長門。先ずは朝倉から頼む」
長門「分かった」
長門「では……カーテンオープン」
長門「朝倉涼子、出番」
朝倉「んっ、分かった。それじゃ涼宮さん、先に行って来るわね」
ハルヒ「うん、いってらっしゃい、朝倉さん」
朝倉「なんか……私が先でちょっと申し訳無いな」
ハルヒ「そんな事無いわよ。良い? 大御所は最後に出るものなの!」
ハルヒ「焦らされるのは当然、って事よ。それくらい心得てないあたしじゃないわ」
朝倉「くすっ。それじゃ、まるで私が前座みたいじゃない」
ハルヒ「え? ううん、そういう意味で言ってるんじゃないわよ。ただ、それくらいの心構えでSOS団団長たるもの……」
朝倉「良いよ、気にしてない。ただ、からかってみただけ」
ハルヒ「……案外、意地悪なのね」
朝倉「気に入った?」
ハルヒ「当然よ。それじゃ、いってらっしゃい、朝倉」
ハルヒ「……可愛いわよ、今日のアンタ。同性のあたしから見ても、ね。自信持ちなさい!」
朝倉「……ありがと、涼宮さん」
ハルヒ「涼宮、で良いわよ、朝倉」
朝倉「……ありがと。貴女もとってもキュートよ、涼宮……さん。やっぱり『さん』付けしないと変な感じ」
ハルヒ「なにそれ」
長門「……そろそろ良い?」
朝倉「あ、ごめんなさい、長門さん」
ハルヒ「ゴメンゴメン、忘れてたわ、有希」
しまった。ハルヒが朝倉に「さん」付けしてた。忘れて。
えー、今更ですが、これは保守です。投下有る方、いらっしゃいましたら、言って下さい。
それとも、そろそろ良い時間だし打ち切っとく?
長門「じゃあ、こっちに来て」
朝倉「えっと、今更だけど本当にこの服装で表に出るの?」
長門「どうして」
朝倉「だってこれってボンテージスーツって服装でしょ? こんな格好で外に出るなんて……」
ハルヒ「え? それって変なの? あたしには普通にみえるけど」
朝倉「(バニーガールより少しだけ変だと思うな、うん)」
長門「その服装は向こうの指定。非現実的な服装だからこそ、二人もあなた達を本人だとは思わない」
朝倉「……ん〜何か違う気がするんだけどなぁ。あ、ところでデートの相手、涼宮さんはキョンくんでいいのよね?」
ハルヒ「ふぇ?」
長門「……」
ハルヒ「え、あ。えっと……あ、あたしはその……」
朝倉「あれ? わたし、涼宮さんはキョンくんが好きなんだと思ってたんだけど」
ハルヒ「なっ! そっそんな事絶対にないわよ! そう、だからあたしは古泉君を選ぶつもり」
長門「(助かった)」
長門「あまり相手を待たせない方がいい」
朝倉「あ、そうね。涼宮さん、お先に」
ハルヒ「う……うん」
朝倉「(素直じゃないなぁ……)」
朝倉「じゃあね」
キョン「……古泉。俺は今、神を見ているのか?」
古泉「え?」
キョン「俺には今、朝倉がボンテージスーツ姿で恥らいながらも俺達を見ている様に見えるんだが」
古泉「はい、僕にもそう見えています」
キョン「ボンテージ朝倉、人はその様な存在を神と定義する」
古泉「(とうとう神にされてしまいましたよ……朝倉さん)」
朝倉「えっと……こんにちわ、キョンくんと古泉君。今日はよろしくね?」
キョン「っくぅ」
古泉「どうしました?」
キョン「いや、今の笑顔で危なかった」
長門「何が?」
キョン「何が」
古泉「その返答は解っていましたよ」
朝倉「えっと、今日はその……」
キョン「(何というふともも……ああ、ボンテージを選んだ俺は間違っていなかった)」
朝倉「は、恥ずかしいからそんなに見ないで?」
キョン「長門、見事だ」
長門「そう」
キョン「見られて興奮しながらもそれをきちんと恥ずかしがる。ここまで完璧な形でリクエストに答えてくれるとは」
長門「そう」
キョン「……くっ、もう我慢できん! 古泉、先にいくぞ!」
朝倉「きゃっ! あの、この格好で本当に外に出るの?」
キョン「ふはははははっ! いいぞ! マゾの朝倉が羞恥する姿、実に俺の趣向なじむ、なじむぞぉ!」
朝倉「待って! せめてコートだけでも――」
――バタン
古泉「影ながら健闘をお祈りしていますよ? マイフレンド」
かまわん、続けて下さい。
キョン「さて、そしたら朝倉、行くか!」
朝倉「え!? ちょっとっ!! 本気でこの服のままで外に出るつもり!?」
キョン「無論だ」
朝倉「無理。絶対無理だからっ!!」
キョン「朝倉……良いか。今日の俺はお前の絶対服従権を持っている」
朝倉「何、その設定!? 長門さんからはそんな事一言も聞いてないんだけど!?」
キョン「おうおう。良いな、その反応。まるで本人みたいじゃねぇか」
朝倉「みたいも何も本人なんだってばっ!!」
キョン「へぇ、流石は長門だ。良い仕事してるなぁ」
朝倉「胸とか下半身とかジロジロ見ないでよぉっ!」
キョン「恥ずかしがる仕草も実に自然……あいつなら宇宙人国宝も狙えるな」
朝倉「お願いだから信じてよぉっ……」
キョン「しかし、残念だったな。今日のお前は何者であれ俺がお前のご主人様であるという事実は揺るがない」
朝倉「お願いだから、誰か助けてぇぇ」
キョン「良いか、朝倉。今からお前はその格好のままで俺と外に出るんだ。これは……」
キョン「この俺の……め い れ い だ」
朝倉(じゅん♪)
古泉「涼宮さん……そのゴスロリ衣装も、非常によく似合っていますよ?」
ハルヒ「あ、えっと……ありがと、古泉くん」
古泉「いいえ、礼を言わねばならないのはこちらです。いや、この場合は長門さんに言うべきですかね」
ハルヒ「へ?」
古泉「長門さん、ありがとうございます。素晴らしい出来です」
ハルヒ(出来!? 出来って何よ、出来って!?)
長門「私は貴方のリクエストに従っただけ」
古泉「謙虚ですね。ですが、僕としてはどれだけ感謝しても足りませんよ」
長門「構わない。それよりも彼は? 一緒でなくても?」
古泉「ああ、それでしたら後で落ち合う事になっていますので、問題は有りません」
ハルヒ(あ、いわゆるダブルデートってヤツなのね。なるほどなるほど)
ハルヒ「だったら、ちゃっちゃと行くわよ、古泉君!」
古泉「承知致しました、マイプリンセス」
ハルヒ「さっさと行かないと、キョン達が待ってるでしょ!?」
古泉「それもそうですね。では、行きましょう」
長門「いってらっしゃい」
ハルヒ「行ってきま〜す!」
古泉「では、イってきます」
ハルヒ「やっぱり、初めてなんだから一対一だと緊張するわよね」
ハルヒ「ダブルデートなんて考えたじゃない、古泉君!」
古泉「ですね。初めてでスワッピングだなんて。彼はホンモノの変態ですよ」
ハルヒ「すわっぴんぐ?」
古泉「さぁ、行きましょう。時は精なり。時間は待ってはくれませんよ?」
下衆谷口や肉じゃが依頼のカオスw
キョン「ん〜、なんだかイマイチ通行人の反応が薄いな」
朝倉「それはそうよ。今、あたし達の周りには情報操作がされているもの」
キョン「ん? そんなのまで長門がやってくれてるのか?」
朝倉「違うわよ。やってるのは私。決まってるでしょ?」
キョン「凄いな、長門は」
朝倉「なんでそこで長門さんを褒めるの?」
キョン「だってそうだろ。単なる人形に情報操作能力まで持たせちまうなんて」
キョン「ちょいと俺は長門をみくびってたみたいだ」
朝倉「……薄々感付いてたけど、本気で私を本人だと思ってないみたいね」
キョン「は?」
キョン(ああ、そっか。コイツは今、自分を朝倉涼子本人だと思い込まされてるのか)
キョン(だったらノってやらないとな。これも一種のイメプレか)
キョン「いや、そんな事は無いぜ。いくら俺が日頃から鈍い鈍いと言われていても」
キョン「さすがにそろそろ理解できるってモンだ」
朝倉「そっか。そうよね……うん、見くびってたのは私の方かも」
朝倉「貴方の評価を少しだけだけど上方修正させて貰ったわ」
キョン「ところでさ、朝倉」
朝倉「何?」
キョン「今の俺達は他所様には見えてないんだよな?」
朝倉「見えてないと言うか、見えてはいるけど認識出来ないって所ね」
キョン「なるほどなるほど」
キョン(つまり、往来の真ん中でナニをやっても問題無い、ってコトだな)
キョン「俺は今日ほど長門が居て良かったと思った日は無い!」
朝倉「ええ!? 私じゃなくって!?」
朝倉さんカワイソスwww
prrr prrr
古泉「あ、キョン君ですか?」
キョン「おう。どうした、古泉。俺は今から始めようと思うんだが」
古泉「ええ? もう、目的地に着いたんですか!?」
キョン「んなわきゃねぇ」
古泉「では、どういう事です? あ、公園のトイレにでも連れ込むおつもりですか?」
古泉「さすがはキョン君だ。僕とは変態のレベルが違う」
キョン「そんなに褒めるなよ。だが、残念ながら外れだ」
古泉「え? 人目に付かない場所で早々にコトに及ぶのでは?」
キョン「そんな発想しか出来ないからお前は尻が青いんだよ、サニー」
古泉「すいません、精進します」
キョン「いやな? この朝倉はどうも情報操作能力を持っているらしくてさ」
古泉「長門さん流のサービスでしょうか。それとも彼女は完璧主義なんですかね?」
キョン「その辺は分からん。ま、簡単に言うと今の俺はコトに及んでも見られながらにして通報されないワケだ」
古泉「……なんと羨ましい!」
キョン「ってワケで、スマンな、古泉。俺、一足先に大人の階段二段飛ばししてくるわ」
古泉「くぅっ……宇宙人ならではのプレイ。御見それしました」
ハルヒ&朝倉(誰と何を電話してるんだろ……?)
古泉「しかし、待って下さい、ディアフレンド!」
キョン「ん? なんだ、マイフレンド。嫉妬か? 心配すんなよ、一通り終わったら交換だろ?」
古泉「そうではありません」
キョン「だったら何だ? 俺だってさっさとヤりたくてウズウズしてんだから手短に頼む」
古泉「下半身が、ですか」
キョン「思春期だからな」
古泉「童貞ですもんね」
古泉「じゃなくて、ですね……その、良いんですか?」
キョン「は? 何が?」
古泉「初めてがそんな変態プレイなんですよ!?」
キョン「ばっちこーい!」
古泉「ですよねー」
ハルヒ&朝倉(電話長いなー。あ、あのお店可愛いかも……)
古泉「そうですね……分かりました。貴方の意思を尊重します」
古泉「正直に言いましょう。僕は今日ほど貴方を羨ましく思った事は無い」
古泉「それが貴方にストップを掛けようと、僕にさせたのかも知れません」
キョン「いや、別に良いさ。男なら、それが正常な反応だ」
古泉「男というか、変態ですが」
キョン「なんっつーのかな。お前はまだ『変態』って言葉に関して嫌悪感を抱いちゃいないか?」
古泉「え?」
キョン「良いか、古泉。男はな、アニモーなんだよ。性の追求をするのは遺伝子に刻まれた当然の欲求なんだ」
古泉「アニモー……」
キョン「だったら、自分を受け入れてやってこそ、男として産まれた意味が有るんじゃないかと、俺はそう思う」
古泉「男として……変態として……」
キョン「そろそろ自分を受け入れてやれよ、古泉。ありのままの自分を」
キョン「ずっと仮面を被ったままじゃ、しあわせになんかなれないぜ?」
キョン「手を伸ばせよ。ほら、しあわせはすぐそこに有るじゃねぇか。今更ウダウダ言ってんじゃねぇよ、みっともねぇ」
古泉「キョン君……僕は今日、男として一皮剥けた気分です……」
キョン「分かってくれたか」
古泉「そして、エレクトした僕の愚息はズル剥けです」
キョン「心配すんなよ、日本人の七割だったかが仮性だって話だぜ?」
古泉「キョン君……いえ、ディアフレンド。ありがとう。貴方が居てくれて、良かった」
キョン「お互い様だ、マイフレンド!」
すいません。疲れてきました。一旦、休憩を入れさせて下さい。申し訳無い。
ゆっくり休んできて下さい。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/02(火) 20:10:14.41 ID:K9WGpZeLO
そういや古泉ってキョンのこと何て呼んでいたっけ?
銀さん(嘘)
原作では「あなた」 「彼」しか無かったとオモ
ゲーム版とハルヒちゃんでは「キョンくん」 もあり
続きWKTK
●<赤玉ワインを購入しました!
続き待つついでに
原作やアニメに関して言えば「あなた」もしくは「彼」だな
あだ名で呼んている描写は一回もない
それにゲーム版って「約束」内で一回試しに呼んだだけじゃないか
あれがアリなら「キョン」も「キョンさん」も「キョン殿」も「キョン氏」もアリになるぞ
それでも「約束」を参考にするなら、普段は本名にさん付けっぽい描写だったと言っておく
あと、ハルヒちゃんは一人称が「私」になってる場合もあるから参考にするのは辛いな
古泉「そういえば、キョン君、今どこです?」
キョン「駅前だな。学校帰りの学生で大賑わいだ。衆人環視、ってヤツだな。コレで濡れない方が人としてどうかしてるだろ?」
キョン「おっと、朝倉は厳密には人じゃなかったか」
古泉「……ラブホテル、駅前でしたよね」
キョン「だな」
古泉「ソウルメイトとは言え、同性のそれを拝むのが初体験より先だと言うのはご遠慮願いたいのですが」
キョン「そんなん言われてもな……」
古泉「いえ、気持ちは分かります。と言うワケで僕はここで妥協案を提示しようと思います」
キョン「妥協案?」
古泉「ホテルに入ってから室内に人を入れてみてはいかがでしょう?」
キョン「……なん……だと?」
古泉「これならば、僕も朝倉さんの能力の恩恵に預かれる筈です。そうですね、谷口君とか適役ではないでしょうか?」
古泉「先ず谷口君の身柄を移送して室内に呼び込み、その体を拘束します」
古泉「その上で口と目だけは自由にさせる。コトが終わったら谷口君から記憶を奪えば一件落着です」
キョン「お前ってヤツは……師匠を超えたな!」
古泉「クラスメイトに見られながら犯される……しかも相手は谷口君です。これ以上の恥辱は有り得ないかと」
キョン「その業、貰い受けるッ!」
古泉「もちろんです。しかし、終わったら次は僕にも回して下さいね」
古泉「その間、僕は本番無しで我慢していますので」
キョン「任せろ、ブラザー!」
古泉「では、後ほど、ホテルで会いましょう」
ハルヒ&朝倉(あ、やっと終わった。なんでデートで長話とか出来るんだろ……)
>>114 約束で古泉がキョンを眠りから起こす時には本名を呼んでいたと思う
まあ、キョンの意識が覚醒していなかった為に本名は分からずじまいだったが
キョン「スマンな、朝倉。待たせたか?」
古泉「すいません、涼宮さん。お待たせしました」
朝倉「……別に良いけど……電話の相手、誰だったの?」
ハルヒ「デートに誘っておきながら相手を待たせるなんて罰金よ、古泉君! で、電話の相手は誰だったの?」
キョン「古泉だ。デートに関してちょいと予定を確認してた」
古泉「キョン君ですよ。この先の予定について、少しばかり確認をしていました」
朝倉「ふぅん。それじゃ、予定は決まったのね?」
キョン「おう、愉しませてやるから、今の内に期待しとけよ!」
朝倉「地球人類のデートに興味なんて無いけど、今日は付き合ってあげるわ。……仕方ないから」
キョン「任せとけよ。忘れられない一日にしてやるからな?」
ハルヒ「え、キョン? それじゃ行き先は決まったって事?」
古泉「ええ。二人は先に向かっている、との事でした。ので、現地集合ですね」
ハルヒ「そっか。どこに行くの、古泉くん? 先に言っておくけど遊園地とか、そういう普通っぽいのはお断りよ?」
古泉「心得ていますよ。今日ばかりは、貴女にも満足頂けると思います……ええ、心の底から、ね」
朝倉「……え?」
ハルヒ「……へ?」
キョン「さ、入るぞ、朝倉」
古泉「では、行きましょう。キョン君も既に中でお待ちです」
朝倉「……」
ハルヒ「……」
キョン「おい、何、固まってんだ、朝倉」
古泉「おや、どうかしましたか、涼宮さん?」
朝倉「……ここに……入るの? 本気で?」
ハルヒ「……ここに……朝倉さんとキョンが入っていったの……? 本当に?」
キョン「ああ、そうだ。ここに入るんだ」
古泉「ええ。キョン君との待ち合わせ場所はこの中です。部屋番号も既に打ち合わせ済みですよ?」
朝倉&ハルヒ「……ちょ、マジで?」
キョン&古泉「……エラく……マジで(です)」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
キョン「あれ? 急に辺りがオカしな幾何学模様に包まれ出したな……」
prrr prrr prrr prrr
古泉「おや、電話だ……ん? 森さん? 今、良い所なんですけどね……」
長門「私は、何も、知らない……だってばよ」
>>114 あったんならアリじゃん。
投下中に割り込むのは悪いので続けたいなら避難所で。
戦況報告―アフターリポート―
○月×日
戦死者三十一。未曾有の大敗。過去最大級の閉鎖空間及び神人の発生が原因。
この直接の引き金となった構成員「古泉一樹」が最初の犠牲者。
また、「神の鍵」と目される少年についてもその消息が掴めなくなっている。
この事態についての情報を統合思念体の末端であるインタフェイス、個体名称「長門有希」から探ろうと試みるも尽く失敗。
同じく、未来勢力である所の「朝比奈みくる」についても情報を求めたが「所詮空気です」という回答しか得られなかった。
現在、機関員四十名を用いて原因の解明に当たっているが、いまだにその詳細は掴めていない。
結論として今言えるのは、今後、涼宮ハルヒの近くに配置する能力者にはこれまで以上の慎重な選択が必要となるという事のみ。
〆
キョン「……童貞のまま死ぬとなんか妖怪になるんじゃ無かったか?」
古泉「……また、このオチですか……やれやれ」
ごめん、続かせるのは無理だった。エロパロ行きになる展開かコレしか思い浮かばなかったんだ。
あー、なんだろ。書き手としての限界を感じたね。
こんなんを待っててくれた方、ありがとうございました。そしてスマヌス。
だが、それがいい(AA略
乙www
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/02(火) 21:32:27.56 ID:AlD4kgHz0
むしろイイオチだったと思うぜ? 乙でした!
乙でした!
乙です!
乙かれい
乙っした!
ちょいっと確認
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/02(火) 21:58:20.20 ID:xE36znAf0
変にひっぱるよりはよかったよ。
乙でした!男は狼なのよ気をつけなさい〜♪てレベルじゃないwww
乙といいたいところだが、告知なしの投下はいかなんなあ。
おかげで最初はネタが被ってカオスになってる。
一言欲しいところだ。
古泉「僕、実は小泉なんです」
キョン「マジか」
古泉「名前は孝太郎なんです」
キョン「マジか」
古泉「嘘です」
キョン「あははw腹切り裂いて内臓えぐり出すぞwww」
古泉「テヘッ☆ やれるもんならやってみて下さいwww」
キョン「よぉ〜し☆」
しばらくのどかなマザー牧場の風景かお客の幼女をご覧下さい
キョン「というわけでお前は死んだんだぞ☆」
古泉「あはは♪ 何でだからってこうなりますかぁ?」
キョン「お前を生かす為だよんwww」
古泉「脳移植とかどこのブラックジャックですかぁwwwあははwwwぶっ殺しますよ? にゃはっ☆」
キョン「せっかく生かしてやってんのに馬鹿なこと言ってると遠心力掛けてバラバラにするぞ♪」
古泉「何で女の子の体に移植しましたかにゃん?www」
キョン「坊やだからさぁぁぁ!www」
古泉「うはwwwおkwwwww」
キョン「古泉、可愛いぞwww」
古泉「付き合いましょうか☆」
キョン「うん♪」
という保守だったのさ
/::::::|`ヽ,
.,,,,, /::::::::::i"_/
ミソソr@ソヽ{'|ト,__
( `ミヾミミソ.:.{ ソ}
ソ.:.-、.::::::::::ミl´=
{{r´ミ、v.,::::::::::ソ
r--ヽ:ソ@ミソ:::::::::lソ
// 「.{{ヾ:ミ::::::::::::::::|´,フ
| 巛ヾ" {{::::::::::::::::::::| ソl
!_ヒフ ヽr }::; ヾ l,l |r.フ.、}
{{ /// /≧ ヽ ≦≧
<.=≡/≡ 三
//:::::"/:::::/ ".//|ll ト.>'":::::ヽ
,'/ / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽ.
:. |i .i i .i / ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}
|i .i l :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
:. |i∧ ', :{ ,ィjモト \ イjミトイイV :. な…
.| :メヽ.', `ozZ} izN。ハ::{ なんなんですか?
:. | :ヾ_! ゝ "゙゙ ' `゙ ハ.:', :. ここ、どこですか?
| :.:_イ .:.ヽ. (二フ , イ :.:.:!:.ヽ なんであたし
:. / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:. 昇天ペガサスMIX盛りなんですか?
/ ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
:. / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^` |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
/ / ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{ ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、 : : : l:.:.: .ハ ',
{ /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}
V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄ ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{ リ
ヽ:.:{、.:.V : : ヘ : : {: : :/:.::∧|
ヽ! )人 : : :人 : : : / \! :.
特盛っ!
垂れてる。
いつの頃からだろう、俺の頭から日常という言葉が離れなくなったのは
宇宙人、未来人、超能力者。そして異世界人。彼らは本当にいるのだろうか?
いるなら一度会ってみたいものだ……
長門「あなた達の言葉を借りて言うならば、宇宙人に該当する」
みくる「私はこの時代の人間じゃありません、もっと未来からやってきました」
古泉「お察しの通り、僕は超能力者です」
はぁ……頭が痛い
???「キョン!」
さっさとこの場から逃げるべきだな
???「キョン!!」
いや無視だな、無視に限る
???「キョン!!!」
いいや逃げようそうしよう
???「いい加減こっち向け!」
……ハルヒか……
ハルヒ「やっとこっち向いたわね」
はぁ……逃げる前に悪夢がやってきたようだ
ハルヒ「溜め息なんてついでないで早く行くわよ!」
どこにだ?
ハルヒ「どこでもいいでしょ!!さっさとくる!!」
やれやれ、やっぱりこいつにはさからえんらしい。わかったから急に走るな転ぶぞ
はぁ……朝比奈さんからも何か言ってやってください
ホラ長門も本読みながら器用にギターばっかり弾いてないで何か言えって!
はぁ……古泉、お前はいい、黙ってろ
はぁ……溜め息くらいつく権利はあるよな?はぁ……
YUKI.N<この時間は危険。気をつけて。
新川「閉鎖空間よ、私は帰ってきた!!」
古泉「今日は随分と張り切ってらっしゃいますね」
森「久しぶりの閉鎖空間だから仕方ないわ」
新川「食らえ!!」
古泉「出ましたよ、核級の光球が!」
森「退避よ退避!!」
新川「ふっ、またつまらないものを始末してしまった」
古泉「どうやら今日は終わりみたいですね」
森「そのようね」
新川「しまった、私とした事が……保守作業を忘れてしまうとは……。行けませんな」
投下、無いよね。数レス、お借りします。
保守ネタしか落とす気ないからどうぞどうぞ
「……あんたは、あたしを、知ってるのね?」
ハルヒが呟く。俺は頷いた。
「……って言った所でお前は信じないだろうが」
「信じるわけないでしょ?」
だよな。いや、まぁ良いさ。そんなんは信じようが信じまいが無意味だ。
本当に信じて欲しいのは別の事。お前はちっぽけなんかじゃない。言ってやりたいのはそんな事。叶わない夢なんか無い。教えてやりたいのはそんな事。
「……って言いたいんだけどね……」
「ぁん?」
「何と無く信じてみても良いかも知れない、って思ってんのも確かなのよ。……こら、そこっ、笑うなっ!」
「ソイツは無理な相談だろ、ハルヒ……くくっ……くくくっ……そっか、そっか……くくっ、あははははははっっ!!」
喉の奥から哄笑が後から後から湧いてきた。心の底から、可笑しかった。
あのハルヒが「信じる」ってか。いつもあんだけ役立たずと罵っている相手を……俺を。
曖昧さを嫌う性質を持つアイツが、何だって理屈を捏ね回さないと気が済まないアイツが。「何と無く」なんて其の口で言うモンだから。
「笑うな、笑うなっ! 笑うなって言ってんでしょうがぁっ!!」
ハルヒが俺に詰め寄る。首に鋭いナイフの様な爪が当たった。首筋からつう、と粘り気の有る液体が流れていく感触。だけど、そんなんじゃ今の俺は止められない。笑って、笑って、笑った。
上下する喉が何度も爪に抵触して血がだらだらと流れるのが気持ち悪かったけれど、其れにも直ぐに慣れちまう。
否、感覚なんてとっくのとうに麻痺しちまってたんだろう。あんまり綺麗な星空だから。
すぐ傍にハルヒの顔が有る。耳の端まで真っ赤にして、まるで幼女みたいにむくれているけれど。
そんな表情を俺が可愛いと思ったのだって、きっと夜の所為だ。
嗚呼、そうさ。だから今から俺がハルヒにしでかそうとしている事も、きっと俺の意思じゃない。
人の狂気を呼び覚ますって言われてる月が、四つも空に浮かんでいれば、俺でなくともトチ狂っちまうモンなのさ。
そう、思おう。思い込んで、身を任せてしまおう。真実に気付いていても、気付かない振りをしてしまおう。ベッドの上で頭を抱えて転げまわる役は、明朝の俺に回してしまえば良い。
今だけは……全てに素直になっても良いよな。見てるのは、月だけだから。
俺は一歩、踏み出した。
「ッ!?」
俺の動きに合わせて、爪が引く。だよな。今のお前は俺を殺す気なんかこれっぽちも持ち合わせちゃいないんだしさ。
だったら、こんなギラギラしたモンは邪魔なだけだろ? 違うか、ハルヒ?
俺は少女の腕を掴んだ。其の侭、左手をレールに沿わせるようにして滑らかな肌に這わせていく。肘上から、指先へと向けてするすると。
「ストップ。それ以上手を動かすと怪我するわよ。言っとくけど、切れ味はそこらの鈍(ナマク)らよりずっと良いんだから」
「……だったら引っ込めろ」
抑止を聞かず手を掴む。下手な握手みたいに。ソイツの爪は気付いた時には既に引っ込んでいた。器用な奴だと感心する間も無く、俺の指は半自動的に動いて。
ハルヒの頑なに閉じた指を開かせる。ゆっくりと、丁寧に。空いた隙間に一本づつ指を入れていく。四つの隙間に四つの指はしっくりと馴染んだ。
その形はまるで祈りを捧げている様で。
「恋人繋ぎ、って言うらしい」
「ふざけんな、馬鹿! なんであんたとこんな真似しなくちゃいけないのよ!?」
「だったら今すぐにでも振り解いたら如何だ? お前の力なら簡単な筈だ」
「や……やってるわよ!!」
言葉とは裏腹にハルヒの右手は俺の左手を拒まない。むしろ逆に握り返してくる。借りてきた猫の様に、おっかなびっくり。少しづつ、力を入れて。細く白い指が閉じていく。
「あんた、なんか魔法を使ったんでしょ!? あたしが知らない間に! ひ、卑怯よ! 男なら正々堂々……」
その言葉は続かなかった。否、続けさせなかった。
「ハルヒ」
名前を呼ばれただけで身体を分かり易く跳ねさせる。……きっと、コイツも月に酔っちまってるんだろうな。悪魔っ娘らしいし、もしかしたら俺よりもそういうのに敏感なのかも知れない。
「……少し、黙ってろ」
二人の間で握った手が邪魔だった。静かに其の手を誘導して下ろさせてやる。
少女に触れていない、もう片方の手から杖が取り落ちた。ハルヒが、其の手を欲して、俺が其れに応えたからだった。
「こ……こんなのオカしいわよ! あ、アンタは……ゆゆゆ勇者でッ! あたしは魔族の……ひひひ、姫なのにッ!!」
顔を真っ赤にして俯いている、少女を愛しいと思った。何の冗談でもなく、本気で。
朝倉に抱いたのとはまた別の想いが胸に去来する。この感情を恋愛感情と呼ばないで他に何と呼ぶのか、俺は未だ知らない。
「ハルヒ……俺、先刻言ったよな。黙ってろ、って」
これ以上、俺達の間に言葉は要らなかった。ハルヒは何も言わずに顔をあげて俺の意思を酌んだ。眼をこれでもかと強く瞑って、唇を硬く結んでいたけれど。
少女は、望んでいる。じゃぁ、俺は如何だ?
言葉は、要らなかった。
キスをして。
「……もう一回」
「分かった」
キスをして。
「……もう一回」
「嗚呼」
キスをして。
「……もう……一回」
「お前が……望むだけ……何度でも」
キスをした。
何度も、俺達の影はくっ付いては離れてを繰り返す。壊れかけた発条仕掛けの人形の様に。一回一回リズムはバラバラ。
まるで探るように唇を重ねて。
まるで歌うように唇を啄(ツイ)ばんで。
まるで恋をするように舌先を委ねた。
月の光の下、高速再生したらきっと俺達は踊っているように見えるんだろうな、なんて下らない事を考えて。すぐにそんな思考は粘着質な音の向こうに消えていく。
今日は星が煌いているから。一緒に居て。そしてキスしていよう。
そんな英詩のラブソングを思い出した。
「……もう、一回」
「……何度だって」
ハルヒの手がキスする度に俺の手を弱い力で握り締めた。其れをしあわせだと思った。其れを永遠だと思った。其れを恋だと思った。
一度も抱き締めたりはしなかった。多分、怖かったんだと思う。溺れちまうのが。全身で相手を感じてしまうのが。其れでも手は繋いでいたかったし、唇は接触させていたかった。
よく、分からない。
けれど、そういうモノなんだとも思った。
「アンタはあたしだけの勇者になりなさい」
「分かった。お前の夢を叶える為だけに生きてやる」
キスをしながら、唇を合わせながら、お互いの口の中に、言葉を紡いだ。
そんな誓いを、月だけが見ていた。
クイッ、と俺の袖を長門が引く。俺は攻撃魔法詠唱を中断すると長門の視線の先を見た。黄色の煙が昼間の空に不自然に上がっている。
「狼煙。全軍撤退終了の合図。私達も速やかに撤収すべき」
「よし、退くか、長門」
俺の言葉に数ミリの首肯を返す長門。これ以上の戦闘は無意味だった。元々、数を減らしたりが目的ではなく、あくまでも俺達の仕事は時間稼ぎだったからな。
少女が小走りに駆け出す。俺は其の後を追った。長門にしちゃ走るのが遅いのは、俺に合わせてくれたんだろう。
ま、正直に言うと、俺は長門の姿が無ければ迷っていたに違いなかった。この城塞都市って奴は古泉曰く戦場となる事を想定して最初からデザインされたらしく、迷路の様に道が入り組んでいたんでな。
俺は走りながら、昨夜の事を考えていた。見守っていると言い残して消えたハルヒの事。そして、ハルヒに対してあんな事をやってのけた俺の事。
何処とも知れない民家のソファで朝比奈さんに起こされた時には頭の中がぐちゃぐちゃだったが、危険を肌に感じない、只言われる侭に移動して機械的に呪文を詠唱するだけの戦場は俺の心からそういうのをさらっと押し流してくれた。
単純作業ってのは気分転換になるらしい。其れが良い事か如何かはさて置いておくとして。
お陰で、今の俺は昨夜の狼藉を思い出した所で殆ど心は躍らない。余りに恥ずかしい出来事過ぎて逆に現実感が薄く、夢だったんじゃないかとも思えた所為も有るんだろう。
俺はぼんやりと、眼では長門の背中を追いながら、頭ではハルヒの表情を思い浮かべていた。
揺れる長門の尻尾が、ハルヒと重なって見えるのは一体如何いった心境が理由だろうか?
「長門さん! キョン君!」
呼ばれた方を向くと其処にはマイスウィートエンジェルがいらっしゃった。ぴょんぴょんと其の場で跳ねて懸命に自己アピールをしていらっしゃるのが愛らしい。
「こっちです! 着いて来て下さい!」
朝比奈さんが走り出す。元々、スポーツ全般に向いていなさそうなこのお方は、やっぱり簡単に俺と長門に追い付かれた。
「他の連中は?」
「えっと、朝倉さんは『最後の仕上げ』っていうのをしに行きました! 鶴屋さんも其れに付き添っていますので心配は要りません!」
朝比奈さんが走りながら言う。如何でも良いが、少女が太ももを上げる度に一々飛び跳ねる胸部に眼が行ってしまうのは悲しい男の性だよな。
「古泉君は例の急造出口付近で敵が来ないか警戒を続けています! 私達は、今其処に向かっているんです!」
心此処に有らず。朝比奈さんのお言葉も右から左で俺は其の丸い二つの物体に見入っていた。うーん、何時見ても特盛だ。眼福眼福。と、眺めていたら朝比奈さんは何も無い所でお転びなさった。不器用過ぎて逆に器用だな、この人。
「大丈夫ですか、朝比奈さん?」
「うぅ……平気ですぅ……」
「朝比奈さんが走る=転ぶ」のは規定事項なのかも知れない、とか失礼な事を考えなかったと言ったら嘘になる。が、若干緩めとは言え一刻を争うこの状況でのんびりとはしていられないのもまた事実。
「良ければ俺の腕を握って下さい。其れだけで転ぶ事は無くなる筈です」
「あ、はい!」
そうして朝比奈さんは右から俺に、逆サイドから長門に支えられて走り出した。なんか感動のマラソンランナーって画面(エヅラ)だな。
「ご無事で、何よりです。怪我は有りませんか?」
俺達を待っていたのだろう、壁に寄りかかって辺りを見回すニヤケ顔が聞いてくる。其の隣には朝倉と鶴屋さんも既に揃っていた。
SOS団、無事に集合ってか。……無事だよな?
「俺の方は長門の位置取りが的確だったお陰で掠り傷一つ無い。一方的に遠距離魔法を打ち込んでやれたよ」
言いながら長門の頭を撫でる。ザラザラした獣の耳がピコピコと動いた。うん? くすぐったかったか?
「……そんな事は無い」
そうかい。で、なんで続きを望む様な眼で見られてるのかね? 昨夜のハルヒか、お前は? なんてまぁ、口が裂けても言えんけどな。
「結構です」
「お前の方は大丈夫だったか?」
「一寸、キョン君? 古泉君にはこの鶴屋さんが付いていたんだよ? 見くびって貰っちゃァ困るねぃ?」
少女がうわっはっは、と豪快に笑う。良かった、其の感じじゃ俺の危惧は杞憂に終わったみたいだな。
「と言う訳です。さて、如何やら敵は未だにこの第三の脱出口には気付いていないようですし。となれば長居は無用。とっとと退散しましょう」
古泉が親指を突き出して背後を指し示す。元は街をぐるりと囲む堅牢な石壁だった筈の其処には大の大人が二人ほど同時に潜れる大きさの穴が開いていた。
「凄いな、本当に開けれちまったのか……」
「人が造った物なら、人に壊せない道理は有りません」
そう、言って心底楽しそうに頷いた少年は率先して動いた。
古泉の後を追って鶴屋さんが街を出る。其の後を朝比奈さん、長門が続いた。
壁の内側に残ったのは俺と朝倉。
「キョン君、先に行ってくれる?」
騎士鎧に身を固めた少女が俺に向かってウインクする。……オイ、朝倉? お前は外に出ないのか?
「勿論、出るわよ。でも、『最後の仕上げ』の仕上げをしないとね」
そう言って朝倉は短い呪文を詠唱した。内容は……『着火』の魔法。そう言えば先刻から妙に変な臭いが街中に充満していたが……成る程、コイツは油か。
「そういう事。今からこの街は火の海になる、ってワケ。じゃ、危ないからキョン君も外に出ていてね?」
「了解だ」
俺が今にも崩れて落ちてきそうな石壁の穴を潜り終えるか終えないか、って瞬間に背中から熱風が吹きつけた。
「さ、脱出しましょっ♪」
無言で頷く。何時の間にか隣に追い付いていた朝倉と共に街から出る最後の一歩をジャンプ。
石壁の街は直後、炎の壁の街へと其の愛称を変えた。
そして俺達はまるで火遊びをした悪餓鬼集団みたいに、手に手を取って其の街を後にしたんだ。
背後から戦火に照らされながら。これから更に過酷な戦場が待っていると知りながら。其れでも。
SOS団が誰も欠けず、全員揃っているこの状況に六人が六人とも笑みを浮かべていた。
此処にハルヒが居ないのが、少しだけ残念でならない。
以上でようやく三章「Light up the fire」が終了です。
なんか投下が細かくて申し訳無い。
いつの頃からでしょう、僕の頭から彼が離れなくなったのははぁはぁ
彼のアナルがどうしても欲しい
彼の喘ぐ姿を想像するだけでうぅっ……ふぅ……
いいですか?保守と言うのはもっと間隔が短くても構わないのですよ
投下されたネタにまるでテンプレのように乙と言うだけでもいいのです
ただ僕がキョンたんのアナルを奪えればそれでいいのですうぅっ!……ふぅ……
それでは皆さんおやすみ……ふぅ……なさ……ふぅ……い……ふぅ……
おつ〜
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 01:49:39.19 ID:iSwSUtHI0
キスシーンキター!!
なかなか融点を超えないだけに、越えた後は情熱的なのね。
乙。
情操教育も待ってる。
157 :
復讐鬼キョン:2009/06/03(水) 02:45:46.86 ID:tE/KdtMCO
ハルヒ「キョン、あんたもうここに来なくてもいいわ」
それは唐突に宣告された。どういう……事だ……?
ハルヒ「なに、ボケ顔してんのよさっさと出ていきなさい」
俺は部室を見回してみた
そこにあったのは、まるで汚いモノを見るかのような目
無表情と氷のような眼差し
恐怖と歓喜が入り交じったかのような顔
嘲笑と全てを見下すかのような目
この日……俺は……SOS……団……を……追……放……され……た……
158 :
復讐鬼キョン:2009/06/03(水) 03:05:09.33 ID:tE/KdtMCO
翌日席替えが行われた
俺とハルヒの席は定位置のままだったが……
始めはいつものようにシャーペンで突かれる程度だった
1週間後いつも通り睡魔に負けて寝ようとした時だ、背中に強烈な痛みが走った
キョン「……っ!何しやがる!」
ハルヒ「別に」
キョン「……っ!!」
しらっとした表情で別にだと!?この野郎、いやこいつは女か……いやいやどうでもいい事だ
後で気付いたんだが、ハルヒに刺された箇所には、血が付着していた。どんな刺し方したらこうなるんだクソ!
放課後こっそり部室前に来てみた俺は、ここで思いもよらない事を聞いた
ハルヒ「アハハハ、あいつの背中って刺しやすいのよね〜」
古泉「それは彼が無防備だからでしょう」
みくる「今度はナイフでも刺したらどうですかぁ?」長門「……ならこのアーミーナイフを推奨する」
ハルヒ「へぇ有希気が利くじゃない」
長門「……このタイプは彼の恐怖心を擽るのに最も有効なナイフ」
そうかい……なら俺にも考えがある。まずは護りを固める必要がある
だがその前に帰って寝よう、こう眠くてはいい手が思いつかない
では皆さんおやすみなさい
また日が落ちるころに
もっふ
お、戦友来てんじゃん。
おはよう
眠いぜ
おはようございます。
チャック!
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 07:44:17.53 ID:N0wahAc8O
ハルヒ「GT−Rに初心者マークつけて走りたい」
キョン「起きろハルヒ」
長門「VWAXにもみじマークつけてツーリングしたい」
古泉「二輪には不要ですよ、長門さん」
みくる「自転車で行ってきます♪」
長門「喜緑江美里の跨ったハーレーのサイドカーで、生徒会長がふんぞり返って登校していた……」
古泉「その上、喜緑さんは黒皮の不二子ちゃんスーツでしたね」
キョン「マジで!?」
藤原「僕がとうふ屋の車で走らされるのは・・・規定事項だ」
九曜「――」
谷口「! な、なんだ? 今、凄い奴とすれ違った気が……」
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:47:28.74 ID:6DxF0m/a0
>>151 へいへい、ついにヤっちゃたね! GJだぜ!
お昼です。
結構久しぶりに来たけど保持数とか○日落ちとか変わった?
詳細不明
とりあえず、3日落ちはないっぽい
三日落ち消えたのか。トン
危ない
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 15:26:23.82 ID:8dpQEQb30
蟲毒っていうSSなかったっけ。
>>151 GJ!書き込むのちょっと遅れたが、次も待ってるぜ。
間隔がよくわからん
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 16:47:52.01 ID:6DxF0m/a0
出かける
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 17:34:33.06 ID:5siJuKL6O
●<掘る
キョン<●を掘る
ただいま帰りました。
おかえり
あぶないぞ
落とすには惜しい
うーうー
●<アナル
さて、笹の葉の配信終了前にもう一回観てきます。
配信って期間限定なのか。おしや。
笹の葉観てきました。
チェスのルールを一日で把握したキョン凄すぎる。
古「思いついたんですが」
キ「何だ?」
古「みかんありますよね。みかん」
キ「冬にこたつで食べると最高なあのみかんだよな」
古「ええ。あのみかんのヘタ、の反対側。すなわち皮をむく時に最初に指を入れる部分」
キ「そこがどした」
古「そこに指をつっこんだままにするんですよ。そのまま半日過ごします」
キ「で?」
古「そうすると新しい世界が開ける気がしませんか」
キ「……しねえよ」
古「また思いついたんですが」
キ「何だよ今度は」
古「自転車ありますよね。自転車」
キ「ああ。今日も乗ってきた」
古「あのサドルを前後逆につけるんですよ。それで座高を高くします」
キ「で?」
古「その状態で一ヶ月。無事乗りこなすことができたら、厄払いできる気がしませんか」
キ「……しねえよ」
こいずみーw
古「またまた思いついたんですが」
キ「何だよもう! お前人がテスト勉強してんの解ってて言ってるだろさっきから!」
古「これで最後です」
キ「何だよ、早くしろよ早く」
古「ほうきあるじゃないですか。ほうき」
キ「ああ、さっき当番でうんざりするほど使ってきた」
古「あれを廊下の中央に置いて、端からダッシュして飛び乗ります」
キ「で?」
古「うまく乗れなかったら」
キ「乗れなかったら」
古「悔しいですよねぇ」
キ「そんだけかよ! オチもなんもねぇのかよ死ね!!!」
会「あー。長門有希くんだね」
長「そう」
会「キミが図書委員長に立候補したと」
長「そう」
会「……それでは簡単な面接をしよう。志望動機は?」
長「本が読みたかった」
会「いつも読んでいると思ったが」
長「蔵書を増やしたい」
会「なるほど。確かにキミほど本に親しんでいる生徒もそういないからな。ある意味適役かもしれん」
長「そう」
会「そういえば長門くん、読書以外に趣味はあるのかね」
長「……」
会「何だねその目は」
長「それは、わたしを口説いている?」
会「どうしてそうなるのかね。ただの好奇心だ」
長「……世界改変」
会「は?」
長「……」
>194
「おい、古泉何をしているッ!」
「反応が過剰ですよ。 ふふ、僕に食べられて満足でしょう?」
「や、やめっ・・・・・・皮の所に指を入れるな!」
「ほら、剥けちゃいますよ。 これは美味しそうですね・・・・・・。」
「アッー! ・・・・・・今回だけだぞ。 但し剥いた蜜柑の半分は俺に寄越せ。 ちなみに白い部分は取らないでいいぞ。」
「承知しました。」
いじめSSって最近あった?
201 :
夜渡り:2009/06/03(水) 22:17:49.62 ID:ugvoT1H90
またこの場所まで来てしまった。
冬ももう終わりだというのに、いつまでも夜が続くことを願っている。
家から二十分、坂を登って。昼間とは違う表情の校舎。
「……」
吐いた息は、まだなんとか白く曇ってくれる。
あの日から、何度この坂を上って、何度そこに彼がいることを望んだだろう。
記憶は確かなのに曖昧で、前後関係が今でも解らずにいる。
わたしはこの場所で、彼に何かを言われたのだ。
心が凍りつくような言葉。受け入れたくない事実。
知らない記憶がわたしに彼の思いを告げる。知りたくもなかった。知らなければ幸福だった。
そして彼はどこかに消えた。わたしの頭に残ったのは、おぼろげなイメージ。
いたはずの人がいない。
それを知っているのはわたしの他に、あと、
またこの場所まで来てしまった。
春はもうすぐ近くまで来ている。夜に出歩くのもじきに楽しくなるだろう。
家から二十分、いつかの通学路を通って。昼間とは違う表情の校舎。
「……」
吐いた息が白く曇る。
あの日から、何度この道を通って、ここにアイツがいることを望んだだろう。
記憶は確かなのに曖昧で、前後関係が今でも解らずにいる。
あたしはこの場所で、アイツに何かを言われたのだ。
かけがえのない言葉。忘れちゃいけない事実。
知ってる記憶があたしにアイツへの思いを告げる。知りたくもなかった。知らなければ幸福だったのかしら?
そしてアイツはどこかに消えた。あたしの頭に残ったのは、くっきりとしたイメージ。
いたはずの人がいない。
それを知っているのはあたしの他に、あと、
またこの場所に来ちまった。
もう春だ。暁を待たずして俺は出歩いている。
家から二十分、いつもの通学路は使わずに。昼間とは違う表情の街並み。
「……」
吐いた息はもう白くならなかった。紆余曲折千変万化な一年も終わりに近づいている。
あの日から、何度あの夢を見て、ここにあいつらがいないことを知っただろう。
記憶は確かなのに曖昧だ。
俺はあの場所で、あいつらに別れを告げたのだ。
最初で最後の言葉。決して変わらない真実。
記憶は残酷にもあいつらへの思いを告げる。知りたくなかった。知らなければ幸福だった。
……本当にそうか?
俺は今確かにここにいて、もう一つの世界で生きているハルヒや長門をちゃんと覚えている。
なら、「知らなければ」なんてことは言わず、「知っててよかった」と思いなおすべきじゃないのか。
「そうだよな?」
もうこの場所に来るのはやめにしよう。
次の季節が始まる。新しい場所へ踏み出そう。
(おわり)
またこの場所に来てしまいました。
もう春ですよ。やっさいもっさい盛りの季節です。
家から二十分の間にちらほら魅力的な同性を発見してしまいました。
ですが、記憶が僕に身体の疼きを教えるのですよ。
もったいない。
あの時は照れが入って涼宮さんが好きとか適当著しいこと言ってしまいましたが、僕の標的はあなたです。
「そうですよね?」
何度でもあなたに会いに行きたい。
そのまま何度でもいきたい。
(いつき)
そうか古泉、そんなにも俺のことを…。
任せろ。お前のアナル処女は俺が頂いてやるからな。
(会長)
わたしは、ここにいる。
(はるひ)
とても…アナルです…。
古泉「風呂上がりはやっぱりミネラルウォーターですねぇ〜は〜生き返る」ゴクゴク
長門「それには同意出来ない」
古泉「うわっ、長門さん!?なんで家の中にいるんですか玄関の鍵かかってたはずですが?!」
長門「ベランダの窓は開いていた」
古泉「ここ4階なんですけど…」
長門「そんなことより」
古泉「不法侵入を『そんなこと』で片付けられた?!」
長門「風呂上がりは牛乳。これを推奨する」
古泉「そう言われましても…うち牛乳ありませんし」
長門「……牛乳が、ない?」
古泉「そんなガラスの仮面に出てきそうな表情されましても…飲むヨーグルトならありますが」
長門「…妥協する」スタスタ
古泉「あっ、どちらへ!?」
長門「私の家の給湯機が故障したので、風呂を貸してほしい」
古泉「最初からそう言ってくださいよ…僕が入った後でよろしければどうぞ」
長門「ありがとう」
うちの給湯機が奇妙な音出してて不安だよ保守
ながとっと
>>207続けてみた。
古泉「ところで、何故我が家に風呂を借りに?銭湯などの利用は考えなかったのですか?」
長門「私の自宅周辺に銭湯及びそれに類似する施設は無い。最寄で約2キロ先。」
古泉「まぁ近年の住宅事情を考えると、銭湯も流行るものでないですからね…スーパー銭湯も大概郊外にあるものですし」
長門「私の自宅から近く、快く風呂を貸してくれて、かつもてなしてくれそうな人物。それが貴方。」
古泉「最後の『もてなしてくれそう』て所にひっかかりを感じるのですが…」
長門「サービスサービスぅ☆」
古泉「無表情でその台詞言わないで下さいよ…まぁもてなしますけどね」
長門「サンキューベイベー」
古泉「壊れたのは給湯機でなく長門さんでは?!」
>>209 叩いたら直ったっぽい?念のために明日ガス屋呼びます。
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 00:20:02.36 ID:cOGo9wll0
かまわん続けろ
ターミネーターのシュワちゃんみたいだなwww
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:30:08.17 ID:KdblQw6zO
●<アナルのピンチ
古泉「シャンプーやボディーソープは好きに使って下さい。洗顔料は申し訳ありませんが男性用のしかありません。お嫌でしたらそこの石鹸使って下さい。おろしたてでハチミツの香りです。
カミソリなんかは洗面台の下にしまってあります。バスタオルは出して置きますが、足りないようでしたら洗面台横の棚にありますので自由に使って下さい。
お湯の追い焚き等はバスタブ横のパネルボタンで操作出来ます。ちなみにテレビも観られます。
入浴剤は入れてませんが、ご希望でしたらタオルしまってある棚に草津の湯と柑橘系の香りと桃の香りのがありますので使って下さい。
以上、他に何かわからない事はありますか?」
長門「質問。」
古泉「はい、なんでしょう?」
長門「一人暮しなのに、シャンプー&リンスが2種類、ボディーソープが3種類あるのはなぜ?」
古泉「趣味と実益です。」
長門「…………」
古泉「趣味と実益です。」
長門「…そう。」
すまん寝ます。入浴シーン(?)は後日書くつもりです。
長門にカミソリだと……?
そもそも生える年齢(ry
3歳だもんな
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 04:10:03.45 ID:pXYRKgl60
寝る
ネロ(皇帝)
おはようございます。
いい朝だ、もうすぐ眠れる
おやすみ
長門「222ゲットン」
おっとっと
朝倉さんはやっぱりもっさり生えてるんでしょうか
剃ってるに一票。
もっさり派
朝倉雑談中すまないが、SS投下いいかな。
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 13:00:56.30 ID:WKOrIEbf0
どいてね
229 :
立場(風船):2009/06/04(木) 13:02:58.25 ID:wVffhapn0
230 :
立場(風船):2009/06/04(木) 13:04:07.33 ID:wVffhapn0
その後のことを少しだけ語ろう。
次の日、放課後になり、掃除当番の後にでもSOS団の部室(わざと誤用するのがコツだ)に行こうなどと考えていると、ハルヒがらしくもなく、小さな震えた声で
「で、どうなのよ」
と聞いてきた。
考えられる質問内容はただ一つ。まあ、あれだけありゃどんな馬鹿でも分かるだろう。だがな…
お前が俺を好きであるのは当たり前だ。逆また然り。まったく何故今更そんな事を言うのか理解しかねる。
そりゃ俺は団員であり、団員を好きになれなきゃ団自体も好きになれないであろう。
それがお前の立場であって、俺の立場だ。違うか?
「じゃあ…有希は…?」
あれはどう考えても長門流冗談だろう。孤島の殺人惨劇の時の長門を思い出してみろよ。
傍目から見てるとマジでやってるようにしか見えないが、あんなんだって長門は冗談のつもりだぜ。
だいたいお前だって本気で鯨が可愛いとか思ってないだろ。まあ似たようなものだ。
俺は至ってまじめに答えたつもりだったが、ハルヒのほうは釣られたフグのように顔をふくらませて、
「キョンのばか!」
と言うが早いか、教室の外へ出て行ってしまった。
お前が頭が良いのは分かってるから、そんなこだまするような声で馬鹿って言ってくれるなよ。泣けてくる。
231 :
立場(風船):2009/06/04(木) 13:05:14.81 ID:wVffhapn0
掃除が終わり、俺はさっさと部室へ行った。部室には野郎一人だった。
俺より先に教室から出て行ったのに、何故ここにハルヒがいないんだ?朝比奈さんでもいたら、華があっていいんだがな。
俺の精神安定剤であるはずの長門も珍しいことにここにはいなかった。
いや…ええと、ハルヒは?
「あなたのお返事について大変にお怒りで、長門さんに相談しに行かれるそうです」
ああ、俺の馬鹿直し対策会議だろ?ハルヒと長門で俺の家庭教師をしてくれたらうれしいぜ。あの最強の二人なら、俺の成績はうなぎ登りだろう。
「もう男なんてどうでもいいとおっしゃっていましたが…」
SOS団全女性化だけはやめてくれよ。そのときは古泉、共に戦おうぜ。お前とならうまくやれそうな気がするぜ。
「時に思うのですが、まさかあなたにはその気があるのですか?」
回りくどいこと言うなよ、親友。お前と腹の探り合いなぞしたくもない。
長門にも言ったが、お前も素のままでいてくれ。今のお前が仮面ならば、剥げばいいだけだ。
「なるほど、では僕も仮面を剥ぎましょう」
言うが早いか、にやけ顔を100Wの笑顔に変化させ
「キョンたん、すきだぁぁ!そういうわけで、や ら な い か」
数秒間の間、時間が止まった。久しぶりに怖気がした。春なのに首の後ろあたりが寒い。
俺が許可する。ハルヒ、今ならけっ飛ばしても良いぞ。長門、こいつなら情報連結解除してもいい。
「どうなされましたか、顔色が悪いですよ」
さわるな。後ろに来るな!さりげなく制服のズボンのベルトに手をかけるな!
「いやだぁ、キョンたん。緊張してるんですね。そんなキョンたん萌 え です」
初体験が古泉なんて絶対に…できるならハルヒか長…ごふんごふん、畜生SOS団なんてやめてやる!
「うぎゃ〜」
232 :
立場(風船):2009/06/04(木) 13:07:18.00 ID:wVffhapn0
一心不乱に部室から飛び出す。団長、ハルヒ、ハルヒはどこだぁっ!
あいつのことだから、中庭の木の下あたりで寝ているに違いない、間違いない!そう思って廊下の先を見ると…
「初めてってなんか緊張するわね」
ハルヒと…
「大好き」
長門が、数メートル離れた所で抱き合っていた。二人はお互いの手を後ろに回し、柔らかい表情で微笑みあっている。
「じゃあ有希、目を閉じて」
微笑んだままの長門の顔が、ハルヒに近づく。二つの唇が、求め合うように近づいていく。
ええと…長門さん?ハルヒさん?これは一体どういう事でしょうか?
「もう男なんてどうでもいいとおっしゃっていましたが…」
って古泉改めガチホモ、そういうことかよ!これは…悪夢なのか?疲れたが故に見る悪夢なのか?
古泉が駄目、長門が駄目、ハルヒも駄目…
俺の精神はどうやら悲鳴を上げる暇もなく奈落へ転落したようだ。目は前を向いているが、前の物体が何であるかは分からない。
俺が何をやっているのか、誰をつかんでいるのか、どうなって何がなんとかなるのか、抱きついてきた古泉や抱き合ってた長門とハルヒや、又見たかった長門の微笑みやハルヒのあかんべーやらの映像がごちゃ混ぜになって、
俺の意識が消失した。
233 :
立場(風船):2009/06/04(木) 13:08:24.71 ID:wVffhapn0
おや、向こうで彼の悲鳴が聞こえてきましたね。どうやらまんまとはまってくれたようです。
七夕の日付を涼宮さんの誕生日と間違えるぐらい行事に無頓着な彼のことだ。今日がエープリルフールだとは思っていないでしょう。
案の定、涼宮さんと長門さんはしてやったりの笑顔で部室に入ってきました。今頃朝比奈さんがネタ晴らしをしているところでしょうね。
しかし、こんな得意げなお二人を見ると唇がゆるみます。保守してよかった。無論、機関にばれたら折檻ですまないかもしれませんが、超能力者という立場から離れてこのような芝居を打つのは、鈍い彼を殴って差し上げているようで、実にすっきりします。
ビリリリリリリ
僕が実に爽快な気分に浸っていると、例のうざったらしい電話が鳴りました。又機関ですか…
忘れてました。僕は惨めな超能力者です。そして、超能力がらみとなるとどうも鬱になるのは規定事項なのです。
「すみません、バイトなので帰らせて頂きます」
もう少し、涼宮さんと一緒にいたかったのですが、今の彼女は僕の敵でした。
春なのにやたら気持ちが寒い下り坂を走って降りていきます。目の上のほうに風船が飛んでおりました。
今回、涼宮さんの閉鎖空間の問題ではなく、敵機関幹部…橘京子が交渉を持ちかけてきたようです。
橘京子…あの人は理解のある、よい友人でした。
彼女のみならず神は友情を引き裂き、周りの関係をバラバラにして、ましてや重いいばらの木を僕たちの背中にくくりつけて行きました。
234 :
立場(風船):2009/06/04(木) 13:11:55.23 ID:wVffhapn0
僕は、惨めだ。
暗い気持ちのせいか、
「いつか、元に戻ることがあるのでしょうか」
と、ついつい独り言が出てしまいました。
目の上の方にあった風船が割れました。引き裂かれて、バラバラになって、ゆっくりと下に落ちていきます。
そのかけらは風に乗って、僕の周りを花びらのように、ひらりひらりと舞っていきました。
この風船は、もう元には戻らない。惨めに人に踏みつぶされるだけです。
そのとき、聞き慣れたやや冷えた声が聞こえました。
「わたしは恐れない」
その声と共に、風船のかけらは独りでに集まっていきました。
つむじ風のような風に舞い、風船のかけらがボールのようになっていきました。
そして、長門さんの手の中で再び風船の形になりました。
235 :
立場(風船):2009/06/04(木) 13:13:13.63 ID:wVffhapn0
「これ」
長門さんは風船を差し出し
「もっていって」
微か微笑みました。
これこそが同じ『超能力者』である長門さんの答えですね。
涼宮さんの相談に乗り、僕の心を慰め、彼や朝比奈さんが困っているときに協力する。
風船を直す立場、それが今の長門さんなのですね。
たとえ惨めなようにみえても、あなたが分かっていてくれるなら僕はがんばれる気がします。ありがとうございます。そうです、僕はもう恐れません。
そのころ、学校の保健室にて…
キョン「俺の精神マッガ〜レ…」
236 :
立場(風船):2009/06/04(木) 13:15:50.32 ID:wVffhapn0
☆保守がてら、これで終了。
☆上に書いてある「立場(運河)」とやらは書き途中のSSの題名です。間違えて入れちまった。すまん。
☆展開微妙で正直すまんかった。
もっふもっふ
乙!次回作も楽しみにしてます!
寝る
おやすみ
おやすみなさい。
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:01:31.41 ID:WKOrIEbf0
どいてね
久し振りだな。
ほっも
●<掘るもん
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 19:12:17.12 ID:WKOrIEbf0
どいてね
電車寝過ごしたぜ
ちょくちょく寝過ごした報告があるなw
気がついたら違う方面の終点へ
情操教育、投下します。
「あなたのしあわせになりたい」
「あなたとしあわせになりたい」
朝、目覚めて真っ先に疑問に思ったのは機関からの定時連絡が無かった事でした。
登校前、自室で朝食を摂っている、その半ば辺りでいつもならば新川さんから電話が入るのですが。
用件それ自体は変わり映えも当たり障りも無いつまらないものではありましたが、一応雇われの身としてはこの無意味なやり取りも業務の内でした。
今朝の涼宮さんの精神状態はどうか。今後どの様なイベントが考えられるか。僕、古泉一樹は今日一日をどう過ごせば良いか。といった取り留めの無い内容を数分して機関との間に共通認識を得るのが目的です。
雇い主からしてみれば僕に首輪を着けているつもりなのかも知れません。しかし、その窓口が気心の知れた老紳士であれば、その目論見は見事に失敗していると言わざるを得ないでしょう。
例えば文化祭が迫っていたり、夏休みが間近であった頃などはそんな会話にも幾ばくかの意味は有りました。しかし、涼宮さんの精神が安定している今日この頃となっては殆ど形骸化してしまっていました。
最早、僕にとっては定例な二度目の目覚ましベルと言っても、言い過ぎではありませんでした。事実、新川さんも機械的に淡々とテンプレートな質問を続けるだけになっていた事から、彼が何を思っているのかも容易に想像が付くと言うものです。
だが、今朝はそれがありませんでした。心のどこかに少しばかりの引っ掛かりを感じつつも、気にする事では無いと思い直します。
最近は平和でした。閉鎖空間の発生も非常に少なく、僕の携帯電話が鳴る回数も右肩下がりです。あの新川さんとは言え気が緩んでしまうのも無理は無いし、咎めるべきでもないでしょう。彼は日頃、良くやってくれています。
こんな小さな失態で、僕の中での彼の評価が覆る筈は無いでしょう。
僕は制服に着替えると、カレンダーを見ました。殺風景な部屋に、不似合いな子犬のカレンダーは支給品です。捨てても良かったのですが、飾っておいた所で邪魔になる物でも無く。
元々、この部屋には物が圧倒的に少ないのだから。いわゆる趣味と言える物が僕には無い所為で物が増える事も有りませんでしたしね。
カレンダーの上半分では白い犬が雪と戯れている。季節感はそこと、玄関脇に掛けられたコートくらいからしか匂っては来ませんでした。
今は冬。
クリスマスを一週間後に控えてはいたが、今年もと言うべきでしょうね、そこに機関の思惑が介入する余地は有りません。
涼宮さんは仲間内のみで盛り上がりたがっていらっしゃいました。理由は何と無く分かります。
人数が増えればそれだけ彼と二人きりになるチャンスが減るから、でしょう。
ありがたい事です。周りを巻き込まずに動いて頂ければ僕も余計な事を考えずとも済みますので、ね。
今年も彼と彼女の友人として、その恋路をバックアップする事だけを考えていれば良いのです。
何と言いますか、まるで同年代の一般高校生の様だなと苦笑を禁ぜざるを得ません。
……こんな時間がずっと続いていけば良い。こんな穏やかな、時間が。
出来れば彼と彼女にはこの機に恋仲へとステップアップして頂ければ幸いでしたが、しかし焦るまでも無いと考え直します。僕が見ている分ではそれは時間の問題でした。
となれば、僕は彼の友人として、SOS団の副団長として、思う所をやれば良い。只の高校生の様に。
……それだけ考えていれば、良いのですよね、キョン君?
十二月十八日。この時の僕はまだ何にも気付いていませんでした。
そろそろ雪も降ろうかと言う、ある寒い日の話。
いつもの様に坂道を登る。少し遠くに朝比奈さんが鶴屋さんと話しながら歩いているのが見えました。
声を掛けようかとも少し逡巡しましたが、しかし気心の置けない女性同士の会話に混ざり込むのは無粋と言うものでしょう。僕はその背中を見送りました。
下駄箱で革靴を脱いで、内履きに履き替える。いつもの様に教室へと入り、級友と何でも無い会話をする。そうこうしている内に担任がやって来てホームルームが始まる……。
いつもと変わらない、いつもと同じ日常。繰り返される日常。
けれど、世界は確実に変わっていました。少なくとも「いつも」では決して無かったのに。
気付くのが遅いと、言わざるを得ません。ええ、我ながらうかつ過ぎました。
平和ボケをしているのは決して新川さんではなく、僕の方だったのだと、知ったのは昼休みになってからでした。
授業を受けながら、僕はクリスマスに彼と彼女にどんな余計なお世話をしようかと考えていました。我ながら井戸端会議を日課とする主婦の様な下世話さだなと苦笑します。
しかし、それが僕の仕事であり、延(ヒ)いては世界平和に繋がるのですから、余り責めないで頂けると助かります。
一組の男女の仲が世界の命運を握っている、この世界はそう考えるととてもロマンティックですね。おっと戯言です。本題に戻りましょう。
僕は思い付いたちょっとしたサプライズをキョン君に打診する為に携帯電話を開きました。アドレス帳を開き……。
そこでようやく、僕は世界の異変に気付きました。
アドレス帳に彼の項目が無かった。
いえ、彼だけでは有りません。
長門さんも、朝比奈さんも、鶴屋さんも、新川さんも、森さんも、田丸さんも、会長も。
携帯電話のメモリーは降ろし立てのドレスシャツの様に、まっさらでした。
「あなたとおなじ、いきものになりたい」
「あなたとおなじ、じかんをいきたい」
どういう……事ですか、コレは。
フリーズ。頭が上手く働かない。脳が真っ白になっているのが手に取るように分かります。
「オイ、古泉? お前、顔色真っ青だぞ? いつも笑顔のお前らしくないんじゃないか?」
クラスメイトが僕に聞いてきます。ですが、構う事は出来ませんでした。
「……少し……用事が出来ました。ので、お昼は僕抜きで……折角誘って頂いたのに……すみません」
「お前がいないと女子を輪に入れづらいんだけどな……分かった。じゃな?」
僕は彼の言葉には答えずに、無言のまま教室を後にしました。地面がぐらぐらと揺れているように思えたのは……錯覚でしかないのでしょう。
そう、歪んでいるのは、僕の現実。そんな事は分かっていました。
壁に手を突きながら、僕は夢遊病者の様に歩きました。目指すのは……彼と彼女の居る教室。
廊下から室内を覗き、そして愕然とする。しかし、それをどこかで予測していた自分が居たのは……有機生命体であるが故の矛盾と言ったところでしょうか。
そうでなければ良いと、最悪を予期しながらもそれを裏切られる事を、思っていた以上に僕は期待していたのかも知れません。
彼と彼女が在籍しているべきそのクラスの、有るべき場所に有る筈の机が二つ、不自然に、そして当然の様に消えていました。
そして誰も、それを不自然に思っていない。そのエアスポットと呼べる空間に座り込んで談笑する少年達。それに困惑しているのは唯一人。そう。僕だけ。
その現実に直面して、そこで初めて僕は確信しました。
この世界は、誰かの手によって確実に改変されている。その、非常事態に。
てすと
おぉ、規制とけとる
情操教育もきてる
思い返します。しかし、こんな事態が起こりそうな予兆に思い当たる事は出来ませんでした。
最近の涼宮さんは上機嫌と言う言葉をそのまま体現したように明るかった。少なくとも昨日の団活動終了までは彼女は閉鎖空間すら創り出す気配が見受けられなかった筈です。
しかし。ならば、これはどういう事です?
僕は担任から借りた在校生名簿一覧に目を通しながら自問する。
二年五組。そこからは彼と彼女の名前だけが見事に消えていた。その分の補充すらされていない、余りにも雑な世界改変の名残が見て取れて。
例外としての特進を除いた他のクラスより、二年五組には明らかに人数が足りていなかった。普通、クラス分けでは全てのクラスの人数が均一になるようにするにも関わらず、です。……つまり、間違いは無い。
僕が長い夢を見ていたという、そんなオチではどうやら無いでしょう。念の為に転校した生徒がこのクラスに居ないかも確かめてはみましたが、そんな生徒はいなかったと返された以上。
この世界は彼と彼女が居ない前提で創り直されている。
……ですが、疑問が一つ。
そう、これは最大級の矛盾。この世界でこれよりもオカしな事は無いと言っても良い筈です。
なぜ、僕……古泉一樹が元の世界を覚えているのか?
本来、こういった事件に巻き込まれるのは僕の役では無い。コレはずっと彼の立ち位置でした。にも関わらず。
只の傍観者であった筈の僕が。物語のキーマンにこそ成れ、決して主役とは成れない筈の男が。
なぜ、彼の役を横から奪って、ここに愕然と立ち尽くしているのでしょうか。
一体全体、訳が……分からない。
それとも、彼は彼でこの世界のどこかで記憶を所有しているのかも知れません。
まだ出会っていないから何とも言えませんし、そもそも彼がこの世界に居るのかも怪しい話でした。しかし、もしも居てくれるので有れば、これほど心強い見方はいらっしゃいません。
……そう言えば。僕は朝の登校時に朝比奈さんを見かけていた筈です。後姿がそっくりの別人とは、鶴屋嬢を伴っていた以上考えにくい。
朝比奈みくるはこの改変世界にもしっかりと存在している。であれば。彼女が向こうの記憶を持っている可能性も十分に考えられます。
そうです。僕だけが記憶を保持しているのではどうにも不自然と言えました。
僕は決して主役には成り得ない監視者(スケアクロウ)。特別扱いをされるのは彼だけでしかない。
その僕が記憶を有しているのなら。涼宮さんを除いたSOS団全員が「覚えている」と考えるべきです。
何度だって言いますが。僕が決して物語の主役とは成り得ない男なのは、誰よりも自分が良く理解しています。
そう。横から覗き込んで神の顔色伺いばかりをする僕には、面白みも無い語り部がお似合いだ。それこそ自動で本を朗読する図書館の備品の様な役柄で、それで十分です。
僕は同じくあちらを覚えている同士が居る筈の、上級生のクラスへと足を向けた。
入り口の近くに居たのは機関のスポンサーのお嬢さんでした。彼女に微笑んで語りかけます。
「こんにちは」
「おや、こんにちは。初めまして、かな?」
……どうやら彼女も記憶を改竄されているらしい。なるほど。正規のSOS団以外はそれを許可されていないのですね。
「ええ、初めましてになります。古泉一樹です。どうぞ、お見知りおきを」
そう言って手を差し出す。彼女は僕の手を握り返すとそれを上下にシェイクする。
「うん、よろしく」
「朝比奈みくるさんは、いらっしゃいますか?」
「ほえ? みくる? おんやぁ、年上狙いの後輩クンがやって来た感じかなぁ〜ん?」
鶴屋さんが眼をにやにやと、まるで猫の様に三日月形に変えておっしゃいます。そんな所です、と僕は努めて不信感を煽らない様にあっさりと告げました。
「おけおけ。正直な子は好感が持てるにょろよ? ほいじゃ、ちょいとそこで待ってるっさ〜」
言われた通りに廊下の壁に寄り掛かって待ちます。少し……いえ、かなりの期待して、いなかったと言えば嘘になるでしょう。
この記憶が本物なのか、否か。僕が狂人ではない。その決定的な証拠が欲しかった。
正直に言いましょう。僕は今回の事態に少しばかり参ってしまっていました。
ですので、朝比奈さんの姿を再び見る事が出来た時には、心が躍りました。作り笑顔は二割り増しになっていたかも分かりません。
しかし現実は予測を上空三千m飛び越えました。一分もしない内に教室から出て来た未来人の少女は……結論から言いましょう。未来人では有りませんでした。
もう、僕の顔を見た時の、その怯えた表情で全てに決着が着きましたね、ええ。ついで少女が口にした「どちらさまですか?」の一言がトドメとなりました。
……どうやって教室に帰ってきたのかも覚えていません。
気付けば本日最後の授業が終わっていました。
僕はぼんやりと、外を眺めていました。気が抜けてしまったジンジャーエールの様に、心の中は飲み下せるような物ではなくなってしまっていて。
この世界には……少なくとも北高には彼と彼女は居ない。だから未来人は必要無いし、超能力も恐らく存在しないのでしょう。機関が有るのかどうかは分かりませんが、しかし、存在していたとしても僕と無関係なのは確実です。
いや、まだ諦めるのは早い。……接触していない勢力がもう一つ有る。
そうです。宇宙人は? 一体この世界ではどうなっているのでしょう? 涼宮さんが居ない以上、彼女もその属性を失っているのか? それとも、消えてしまっているのか?
僕とした事が完全にしくじりました。在校生名簿を見た時に長門さんの名前を確認しておかなかったなんて。
だが、もしも消失を免れているとしたら。彼女が居ると思われる場所は唯一つ。
今から行けば。まだ彼女は居るだろう。下校するには、時間的に少し早い。
彼女なら。この異常事態に有りながらも、超然と存在している可能性は十分に有る。
そこに思い至った時、僕は廊下を駆け出していました。
ああ、通学鞄を持って来るのを忘れました。しかし、そんな事には構っていられません。
僕は一刻も早く、向こうの世界との繋がりを手に入れたかった。
僕は長門有希に、会いたかった。
「あなたといっしょにいきていたい」
「あなたのとなりをいきていたい」
文芸部室前。当然の様にそこに「SOS団」の張り紙は無かった。
扉を開けるのを躊躇する。
……ここがダメなら……僕は……否。弱気になってはいけない。こんな世界は有ってはならない。ここは僕が居るべき世界じゃない。
僕は……彼女の元へ戻らなければならない。半ば義務感の様なものが僕を突き動かしました。
そして僕は嫌な想像を振り払うように、部室の扉を一気に開く。
「……居て……くれたんですね」
果たして部屋の中には望んだ通りの人がいらっしゃいました。
驚 い た 表 情 で 口 を 開 き 、
眼 鏡 の レ ン ズ 越 し に 僕 を 凝 視 す る 長 門 有 希 。
「……僕の事をご存知ですか?」
震えそうになる声を必死に隠し通し、なんとかそれだけを紡ぎます。
「……」
長門さんが僕を見ていた。まるで朝比奈さんが乗り移ったような怯えた表情を伴って。それを見た僕の心の中にドス黒い絶望が広がっていく。
「……この線も、アウト……ですか」
一人ごちる。俯いて溜息を吐く僕に、予想外の言葉が降った。
「……知っている」
希望の女神。それが僕の前に舞い降りたように思えました。いささか表現がオーバー気味に聞こえるかも分かりませんが、しかし、事実としてここまで安堵したのは産まれて初めてで。
「……実は僕も貴女の事を知っているんです。少々お話を、よろしいですか?」
後から思えば、僕は完全に思考回路を麻痺させていたとしか考えられません。
まるで人間(ボクタチ)の様に表情を持つ少女。その人を長門有希だと、何をどうして思い込んでしまったのか、正直事後になってから考えるとぞっとします。
それ程までに僕はこの世界に動揺していたのでしょう。
僕はまるで長門さんの様な事を、彼女に伝えました。どこかの神様が考えた、出来の悪いSFの設定を口から出るに任せてすらすらと。それは止め処無く溢れ出て。
きっと「そうであって欲しい」という気持ちの現れだったのでしょう。この時の僕は、古泉一樹というキャラクタを放棄していましたから。
「……結論。貴女は宇宙人ですね?」
少女は俯いて何も言わない。僕は彼女の肩を掴んで引き寄せた。
「どうなんですか!?」
自然、荒くなった声に、少女が身を縮み込ませる。そして彼女は一分以上たっぷりと沈黙した後、彼女は言った。
「……ごめんなさい」
足元が、崩れいく感覚、と言うのはきっとこんな感じなのでしょう。
「あなたが九組の生徒であるという事は知っている。時折、見かけたから。でも、それ以上は……」
何て……事だ。
「わたしは……ここでは初めてあなたと会話する」
……この長門有希は、僕の知っている長門有希では、ない。
「涼宮ハルヒという名前に覚えは有りませんか?」
搾り出した言葉に、彼女は首を振った。確定。彼女は「違う」。あの長門有希は、こんなにはっきりと首を振る事など、ない。
「……ない」
「……そう、でしょうね……」
向こうの世界との繋がりは、絶たれた。この世界は、完全に改変されていた。彼と、彼女の居ない世界。そして、彼女が、彼女ではない世界。
超能力すら持っていない、少なくともその行使出来る場所が感知出来ない。
僕に……只の人間に、何が出来ると言うのか。
「マジで……ですか」
両脚から力が抜けていく。僕はその場に座り込んだ。
床が……冷たい。冬だから、当然だけれど。その冷たい床に、身体の全てを預けたくなってしまう。どうしようもない倦怠感が全身を巡っていた。
「っ……大丈夫……? 椅子……使って?」
少女が僕に向けてパイプ椅子を動かしてくれる。僕は立ち上がって少女の手を握り締めました。
「……本当に……本当に僕の言っている事に心辺りは無いんですか!? 一つも! これっぽっちも!?」
少女は眼を背けました。とても、悲しそうに。
「……放して」
さるの一匹や二匹、俺のカキコミで押し出してやるぜ!
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 21:38:22.94 ID:1RCc0Fq6O
支援
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 21:38:47.80 ID:o0KV2srR0
消失古泉バージョン……だと?
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 21:42:14.08 ID:o0KV2srR0
情操教育はずっと二年〜三年目のSOS団だと思っていたけど。どうなんだろう。
消失長門は俺の嫁
はじめまして。わたくし、○○県の○○と申します。
先日、自民党が、成人向けゲームを規制するべく、検討チームを発足したというニュースを、
下記のサイトで拝見しました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090529-OYT1T01068.htm 表現の自由の大切さは、我々有権者が幾度も訴えかけてきたので、すでにご存じでしょう。
暴力が許されないのは現実世界での出来事であり、ゲームなどのフィクションでは認められるべきです。
フィクションでの暴力を規制しても創作物が成り立つ、と、あなた様は本気でお考えなのでしょうか?
野田聖子様のご意見には、わたくし、微塵も賛同することが出来ません。
すでに、あなた様が所属する自民党の信頼は地に落ち、民主党への政権交代を望む声が高まっているのは、ご存じでしょう。
これもすべて、あなた様を初めとする議員の方々が、表現の自由に対する弾圧を続けてきた結果に他なりません。
近々執り行われる、総選挙、覚悟はおありでしょうか? 野田聖子様らには、何としてでも野党に成り下がって頂きます。
上記の文章を、野田聖子ホームページのご意見フォームに送信してきた。
http://www.noda-seiko.gr.jp/contact/ 1つの表現規制は、いずれ、他の表現にも波及する。
もっとも尊き、表現の自由を守れるのは、我々1人1人の努力に他ならない。
手紙、メール、そして、じきに始まる総選挙――。
あらゆる手段を使い、今や虫の息となった自公政権を追撃しろ!
悪しき自公政権の終焉と、輝かしい民主政権の始まりは目前だ!
白い頬には朱が走り、息を乱して肩を震わせる少女。
……この子は、僕の知っている長門有希では……決して無い。その希望は、有りはしない事に、再度気付かされる。
まるで脳を直接叩かれる様な強い貧血に襲われて、僕は顔を覆った。
「すいません……狼藉を働くつもりでは……ありませんでした。確認したい事が……有ったんです」
必死に心拍を抑え付ける。冷静になろうとして部室を見回した。
……零細文芸部、ですか。
SOS団の痕跡はどこにも見られない。朝比奈さんが持ってきたお茶を淹れる用具一式、涼宮さんの「団長」と書かれた三角コーナー。僕と彼の時間をこれでもかと飲み込んだ各種レトロゲーム。
そういった、向こうの匂いがする物は、一つとして見られない。
……ふと、本棚に眼が行った。そこだけ、何かオカしな気がした。そこだけ、何かが決定的に矛盾している気がした。
「……長門さん」
「何?」
「……これは?」
僕は本棚の一つを手に取る。上下の棚に並んでいる物に比べて、それは明らかに薄い。
「それは前の文芸部の人達の置いていった物。その人達はわたしと入れ替わりに卒業されたから、顧問の先生から聞いた話だけど」
「……そう、ですか……」
「オリジナルの小説を書く、その資料にしていたって聞きました」
……違います。それは只の「設定」ですよ、長門さん。
「そう……くくくっ……あははははははははっっ!!」
見つけた。向こうの世界とこちらの世界を結ぶ、僕を除いてたった一つの特異点。
「最初は……そうそう、シンデレラでしたね! ふふっ……そうか。そういう事ですか、長門さん……ふふふっ」
やっと見付けた手掛かりに、僕は笑いを堪え切れなかった。
シンデレラ
三びきの子ぶた
泣いた赤鬼
うさぎとかめ
はだかの王さま
オズの魔法使い
かぐや姫
その棚には、見覚えの有る絵本が並んでいて。
そして、その最後に有ったのは。
『古泉一樹の情操教育 第七話』
『うらしまたろう』
古泉「初の前後編という事で後半に続きます。投下予定は、未定ですよ?」
長門「……そう。ユニーク」
では、またー。
えええええwwww
え?
えええええええええええ?wwwwww
続きが気になるところで終わらしやがって!待ってます!
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:32:29.21 ID:1RCc0Fq6O
なんつー所で切りやがるw
ひとまず乙
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:33:50.96 ID:YR1C4GyHO
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:34:52.08 ID:7YmTfyNXO
朝倉「同性愛ってどう思う?」
ハルヒ「なに?朝倉、あんた腐ってんの?」
朝倉「残念だけど男同士は理解できないわ。女の子同士よ」
ハルヒ「あたしは別になんとも思わないわ」
朝倉「じゃあ、私が涼宮さんに告白したらどうする?」
ハルヒ「適当に遊んで捨てるわ」
朝倉「…」
ハルヒ「…嘘よ、そんな顔しないでよ。とりあえずOKしてみるかな」
朝倉「…」
ハルヒ「…」
キョン「俺は何も聞いてない俺は何も聞いてない」
>>274 ローカルエリアネットワークと世界保健機関か・・
情操教育待ってた!
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 23:17:26.94 ID:E59eoEn3O
ウホッ
どなたかお題plz
>>282-284 把握しました。できそうなのでやってみますがいつ完成するかはわかりませんのであらかじめ(ry
>>286ぐぐってみたけどこれまた難しいものを・・・
YUKI.N<この時間帯は危険。気をつけて。
初心者の質問ですまない
ここでSSを投下している人もいれば、専用のスレを立てて投下している人もいる
いざ投下するとなったとき、どちらの方法を取るかについて、何らかの枠組みっていうか判断基準はある?
それとも、筆者が自由に選んでるだけ?
>>289 スレ立ててやる人はながら投下が多い。
反応を見ながら書くのが好きなんだろう。
逆にこっちはシリーズ物が多い。
>>286 それじゃ少し解説を。
ミクルビームは長門曰くコヒーレント光とのこと。
対してインコヒーレントとはコヒーレントじゃないって意味。
つまりレーザーじゃない光を出すミクルビームを書いてくれれば桶です。
>>289 特にないと思う。書き手次第かな。
アイアイマム
SSを待つのも乙なものですね
ようするにどっちでも良いってことか
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/05(金) 00:37:56.08 ID:KXQEOyZvO
ついに始動したSOS団、果たしてSOS団の目的とはなにか?
「いい?ちょっとでも不思議なもの見つけたら報告すんのよ!!」
「あんた真面目に探す気あんの?」
「なにやってんのよさっさと戻ってこい!!」
団長涼宮の罵声が1年キョンに容赦なく降り注ぐ!!
「それで、話しってなんだ?」
「私と涼宮ハルヒは普通の人間ではない」
長門よ普通の人間ではないとはどういう事だ、お前はどうみてもちょっと無口だが普通の人間だろ!
1年キョンの叫びがこだまする
北高アナルSOSクラブ、一体この先、どうなってしまうのか!!
ごめん、クソ文章なうえあげてしまった
首吊ってきますねor2
森さんかわいいよ森さん
なんか投下しても既にある作品と被りそうで怖いな
気にする必要はない。
例え同じ食材であろうとも、料理人によって異なる料理ができる。
我々はそれを美味しくいただく。
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/05(金) 01:55:12.31 ID:vMBwo3hr0
もはや元ネタの元ネタの元ネタが、ってレベルだからな。商業でも。
二次創作なんてカブってなんぼパクってなんぼだろ。
賞賛の声などいりません
乙もいりません
感想なんてもっての他です
僕はただアナルでオナニーを垂れ流したいだけなんです
別にいいだろ保守になりゃなんでもよor2=3バッチコ-イ
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/05(金) 04:30:06.33 ID:p0vMfH+eO
●<もっふもっふ!
むしろバッチコイです!
∧_∧ バッチコイヤァァァァ!!
(д´*)
(⊃⌒*⌒⊂)
/_ノωヽ_)
おやすめ
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/05(金) 07:41:15.76 ID:o5NzmRQ7O
雨降ってるけどサーキット行ってくる
雨降ってるけど会社行ってきます。
長門「雨降ってるけど彼が来るまで待つ」
ちょっと長門迎えに行ってくる
1/700スケール長門
ミリサイズ以下か!
ミクロウーマン長門
ウォーターラインシリーズ長門
ながとと!
ながいも!
けいいち!(多丸)
ええと、だれもいないので保守がてらSS落としていいかな。(また厨二すまん)
●<バッチコーイ!
322 :
立場(時):2009/06/05(金) 14:41:35.51 ID:LomoILe10
/*
じゃあまたすまないが落とすぞ。
今回(超)厨二な短編っぽくなってる。そういうわけで厨二警報を出しておく。というか、ここ一か月厨二病が治らないんだよ。
こんなのを楽しみにしてくれる方には本当に本当に感謝だ。あなたのためにがんばって治してみる。
*/
323 :
立場(時):2009/06/05(金) 14:53:11.37 ID:LomoILe10
彼女はいつも『超能力』に明け暮れていた。
とはいえ、学校に間に合わないほどには仕事を押しつけられていたわけではなかった。
それに加えて彼女は普段から、必ず自分の帰宅を待ち、食事をとるようにと、友人に言い聞かせていた。
なにしろ、彼女は友人を、とりわけ長門有希を愛していたのだ。
その長門有希と共にとる食事だが、情報爆発が起こると食事の最中でさえ駆け出し、仕事をしなければならなかった。
彼女らはほとんど食事が進まなかったが、宇宙人である彼女たちは泣き言を言わない。
彼女は、自分が疲れたなと感じたときは休むように長門有希に頼んだ。バックアップとして、メイン端末の動作停止だけは避けなければならない。
情報の精度を上げるため、さまざまな場所に配置されたインターフェースとともに観測をしながら、彼女は待っている。
それでいて、元気の残っている日には、彼女は友人に、共にショッピングやカラオケもしくは喫茶店などにいこう、と言って友人達を誘った。
彼女は普通の高校生として過ごしたかった。なぜならそのように作られていたからだ。
長門有希は、あなたも一緒しない?とせっかく声をかけても、たいてい断って黙々と本を読んでいた。
朝倉涼子はずっと前から、長門有希に関してはさじを投げていた。
だから、友人の絆を強くすることにつながる、このような普通の女子高生がするようなことに長門有希が参加しなくても、特に何も言わなかった。
どうせ彼女には、人間というものが分かっていないし、感情のなんたるかも分かっていまい……。
しかし、長門有希はなんといってもそのように作られていたので、朝倉涼子は彼女の欠点に目をつむっていた。
少々のわだかまりと苦々しい気分が残るのは打ち消しがたかったが。それでも、彼女は待っている。
324 :
立場(時):2009/06/05(金) 14:56:08.55 ID:LomoILe10
最近、朝倉涼子の仕事がだんだん減ってきている。これには理由がある。大事な、大事な情報フレアがほとんど無くなってしまったのである。
ところが、彼女は情報フレアを入力とするインタープリタなのである。そして、出力を出せないインタープリタの存在価値は皆無そのものだ。
情報フレアを起こさなければならない。何が何でも。
まじめな彼女は、情報フレアを起こすために全力を尽くす。
不都合なのは、必要とされるためのこの日々の闘いが、できれば友人たちのために割きたいと思っている時間をどんどん浸食してしまっていることだ。
彼女は次第に家に帰らなくなり、友人達とは久しく会う事はなくなった。長門有希は観測業務以外、本を読んでいて、顔を上げもしない。
たまに帰ることができる時があれば、長門有希が用意したのであろうレトルトカレーを食べる。そして寝室のある自分の階へ戻る。疲労困憊した身体を引きずって。
追い打ちをかけるように、情報フレアの発生回数はゼロに近似した。彼女の超人的な努力にもかかわらず。
彼女の端末コンソールに絶えて久しい命令が打ち込まれた。
観測の必要性が薄れたため、3日後に動作停止。コメントラインに、動作停止によって節約できるエネルギー量が書かれていた。
/*
死なせる。必要がないから。
*/
彼女は思う。
私にはほとんど希望が残っていない。以前、私は探し求めた。片時も同じ所にはいなかった。
何かを期待していた。何かとは?それはよくは分からなかった。
私は、けれども人生がこんなもの、つまり無同然のものでしかないなどということは、あり得ないと思っていた。
人生は何かであるはずだった。そして、私はその何かを探し求めていた。
私は今、期待するべきものなど何もない。
それでも、彼女は待っている。
325 :
立場(時):2009/06/05(金) 15:03:44.98 ID:LomoILe10
彼女は思う。
私にはほとんど希望が残っていない。以前、私は探し求めた。片時も同じ所にはいなかった。
何かを期待していた。何かとは?それはよくは分からなかった。
私は、けれども人生がこんなもの、つまり無同然のものでしかないなどということは、あり得ないと思っていた。
人生は何かであるはずだった。そして、私はその何かを探し求めていた。
私は今、期待するべきものなど何もない。
それでも、彼女は待っている。
最後の時は誰も知らずにやってくる。
彼女の友人のように、この先を生きたかった。
彼女のように、だれかを好きになりたかった。
この時限爆弾のような自分の能力で、自分を殺すならば、
ならば、最期はせめて最愛の友人に終わらせてほしかった。
嫉妬の心を抱かざるを得ない彼女に。
朝倉涼子は帰宅し、最期の望みに賭けてみることにした。彼女は必要とされたかったのだ。
窓から空を見上げ、雲が流れゆくのを眺める。至る所にほこりがたまっていた部屋を掃除する。流しの中で汚れた食器を洗い流す。
それで、自分の部屋から外へ出ず、椅子に腰を下している。ただ単に座っている。居心地がよいというわけではない。
私がここに座っているのは、そんなもののためでない。
私は立たなければならない。私が無同然のものでしかないなんて認められないから。そんなみじめなものだなんて認められないから。
それでも朝倉涼子は待っている。私がここで暮らすのが、明日であったら良いな、と思いながら。
326 :
立場(時):2009/06/05(金) 15:07:03.51 ID:LomoILe10
時で加速度を二回積分すると道のりとなる。そして、彼女に許された積分の定義域は1日。
彼女は力を加え、動くはずのない運命の運動方程式に加速度を与えた。
朝倉涼子は消滅した。満身の笑みとともに。
本来、朝倉涼子が帰ってくるべき場所に、長門有希が立つ。その表情に幽かに嫌悪の表情が見えた。
朝倉良子が窓から空を見上げ、雲が流れゆくのを眺めるために使った椅子が処分された。
仕事のため、久しく掃除をしていなかった、そして昨日掃除をし終わった部屋のカーペットが処分された。
汚れていて、最期に洗った食器が処分された。
そして、まるで大量の腐敗物がそこに存在しているかのような目で、すべてを片づけた。
彼女は部屋に戻り、数少ない彼女の記憶の証拠をすべて処分するだろう。
そう、朝倉涼子は待っていた。彼女が感情という命題を理解することを。
327 :
立場(時):2009/06/05(金) 15:13:38.74 ID:LomoILe10
☆保守がてら、これで終了。
☆ああぁ、また間違えた。重なっちまった。すまん!
☆投稿失敗しないためにはどうすればいいだろうか。
☆では講義にもどる。こんな厨二なんぞ見てくれてサンクス。
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/05(金) 16:05:20.59 ID:Z11HYL/60
(^ν^)
おつんつん!
乙。
これから読むのだけどひとまず乙!
おっと。
人稲
稲荷町
●<僕のお稲荷さんも(ry
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/05(金) 20:48:49.10 ID:o5NzmRQ7O
混沌頭と静岡を参考に練っていたSSが出来た
あらすじだけ
ほんと人少ないな。
●<皆さん明日が土曜だからって彼氏とイチャイチャしてるんですね……
土日は人が減る傾向
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/05(金) 22:30:26.53 ID:Q3OXPhq20
休みの日は人が減る。実に健康的だ。
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/05(金) 23:01:13.82 ID:aMSXIhoF0
俺が「しまった保守しないと!」て思うことがほとんどなくなってるから、人は増えてるな
一時期はマジ少なかった
俺は次の土日仕事だぜ
ネタはあれど文章がないので投下せずに妄想してますね
そこは書けよ
とか言いつつ俺も半年ほど死蔵してるが。
そんな報告イランから書くんだ
イラン・イラク戦争
こんな時期だし、新しい企画の話が持ち上がっているぞ
少しだけ投下するよ
企画ですか。
今年も参加できたらいいなあ。
夏休みくらいしか参加できないと思うけど、決まったら教えてください。
わかり
塾講師「では今日はここまで」
キョン「ん……やっと終わったか」
佐々木「お疲れ様キョン」
キョン「あぁ佐々木もお疲れ、送っていくよ。最近は物騒だからな」
佐々木「ありがとうキョン、でも心配はいらない。大丈夫だよ」
キョン「そうは言ってもなぁ」
佐々木「わかったよ、じゃあいつものバス停まで頼むよ」
キョン「わかった」
高校2年夏、俺は佐々木と同じ高校に通い何の縁か塾まで同じときた
今俺達の住む日本は危険に晒されているらしい
政府曰く古代の化物が襲ってくるんだと、公表以降目撃情報もシャレにならんくらい集まっているらしい
佐々木をバス停まで送った後の帰り道だ。俺はその化物を目撃する事になる
家までの道程最後の曲がり角に差し掛かった時だ、二つの巨大な何か……いや瞳……か?が俺を見ていた
自転車を止めそいつを見ていると、そいつはこちらに近づいてきた
初めはゆっくりだったが半分くらい距離を詰めると、そいつは口を大きく開け俺を食らわんとするかのような勢いで迫ってきた
俺は方向転換し全力で逃げた、しかしそいつは凄まじいスピードで俺は追いかけられあっと言う間に追い付かれた挙句食われてしまった
???「本当にこの者があの力を持つのか?」
???「間違いないわ」
???「ふむ、まぁお前がそういうのであれば間違いないのだろう」
???「これで戦えるわね」
キョン「……っつぅ!ここはどこだ?」
???「あたしはハルヒ、ここは龍牙、通称シャミセンの中」
キョン「龍牙?シャミセン?なんだそれ」
ハルヒ「さっきあんたを追い回した奴の名前よ、あんたの名前は?」
キョン「あぁ俺は」
ハルヒ「やっぱいい、あんたの事はキョンとでも呼ばせて貰うわ」
キョン「……。で?俺になんのようだ?」
ハルヒ「あんたにはこれから世界を脅かす敵と戦ってもらうからそのつもりで」キョン「はぁ?何で俺が!!」
ハルヒ「あんたが適任だからよ、そういうワケだからこれから宜しくね!」
と一方的に俺の意見も聞かずに決められてしまった
この後とんでもない戦いに巻き込まれちまうんだなこれが
そして俺の日常は消えるわけだ……はぁまったくどうなっちまうんだろうね俺
ハルヒ「こんな映画を撮ろうと思うんだけど、どう?」
キョン「……別に構わんが佐々木を呼ぶのか?」
ハルヒ「そうよ、何か文句ある?佐々木さんとは白黒ハッキリさせなきゃいけないし、そのためにはあんたのきm……ぶつぶつ」
キョン「わかったよ、じゃあ誰が撮影するんだよ」
ハルヒ「あんた以外誰がするのよ」
キョン「俺が追い回されるシーンも俺が撮るのかよ……」
ハルヒ「そういう所は他の人に任せるわ」
キョン「古泉達にはもう話したのか?」
ハルヒ「もちろんよ、古泉君には大道具を揃えてもらってるわ」
キョン「……やれやれ手回しのいい事で」
ハルヒ「さぁ、始めるわよ!来年の文化祭に向けて完璧なものにするわよ!!」
キョン「はぁ……もう勝手にしてくれ」
終わり、これ以上はもしもしじゃやってられんから寝る
乙
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/06(土) 01:19:25.89 ID:9f08+HWl0
シャミセンがアレかよwwww
飲みかけの酒零して目が醒めたお前らに保守と他の職人さんの支援を要求する
仕事中ほ
もうちょっとで書きあがりそうだ
推敲したいから投下は明日になるけど
それは気体
液体固体
ふんもっふ
森さんエロいよ森さん
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/06(土) 04:35:20.36 ID:foK30AfBO
森さんは年齢不詳かわいい
仕事終わりほ
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/06(土) 06:27:11.52 ID:ZFtpWKxvO
ハルヒ「会長が喜緑さんと不純異性交遊してるらしいわ」
キョン「どこ情報だよ、それ」
ハルヒ「現場を写真に撮って生徒会を脅すわよ」
キョン「本当、いつも人の話聞かないな」
会長「涼宮ハルヒが来る?」
喜緑「はい、私たちがラブラブしてる所を写真に撮って脅すつもりらしいんです」
会長「ちょうどいい、捕まえてあの二人の仲を無理矢理進展させてやろう」
喜緑「流石会長、わかってますね」
床下の谷口「俺と朝倉の仲も是非進展させて欲しい。喜緑さんの下着は水色か…」
古泉「休日で予定も無いのにうっかり目覚まし鳴らしてしまうと、なんか損した気分になりますよね」
おはようございます
長門「二度寝は休日の特権。ぜひやるべき」
おはよう
野球大会
保守
ダレモイナイ…
くだらないSS落とすなら今のうち!
ってことで、落として良いか?
375 :
立場(矛盾):2009/06/06(土) 12:13:22.56 ID:Lyyn5gGN0
/* 立場(矛盾)
じゃあ問答無用で落とす。
そういえば、これってそれなりの長編だよな。まとめページって作った方が良いのか?
こんなんに乙って言ってくれるおまいら優しすぎ!本気でうれしいぜ。厨二が直るまで保守しようかと思っちまうじゃないか。
*/
376 :
立場(矛盾):2009/06/06(土) 12:16:06.70 ID:Lyyn5gGN0
毎日上らなければならない傾斜角30度はありそうな坂のせいで、重力が俺の足にわざわざ鉛をくっつけてくれているようで、
30度も傾いていれば後ろ向きに重力の半分の力がかかるという物理の授業中に聞いた気がする話を思い出し、全く物理法則っていうのはなぜこうも足に優しくないんだろうとぼちぼち考えていた。
こんな時、確固たる物理法則が恨めしくなるのだが、どうやら俺の周りの物理法則は変化するらしいので、それならついでに力学の具合も都合の良いように変化させてもらいたいものだね。
「具体的には?」
坂にあがっているときは、重力の十倍の力で俺の背中を押す、とか。全くこれは俺の独り言だったはずだが、後ろから答えが聞こえた。
「了解した」
ちゅど〜ん
骨が折れるかと思った衝撃がかかった次の瞬間、俺は校門の上にいた。というか、飛んでいた。
そうだよな〜重力の十倍って、一秒間あたり時速300キロ加速って意味だからな〜
このまま地面に激突し、死ぬのか…などと思っていると、ふわっと浮いて、落下速度が下がった。
学校の上空、百メートル。後ろから長門が俺をぎゅっと抱きしめていた。
長門の無いようにみえてそこそこある胸が肩に触っている。長門の吐息が俺の首にかかる。
そういうわけでやばい、この状況。俺の下半身的に。タダでさえ長門は冷たい美貌を誇る美少女なのだ。
無理矢理に意識を下半身から上半身へ持っていく。聞かなければならないのは…
「これ、誰かに見られたらまずくないか?」
長門は頭を肩に乗せ
「不可視モード……着地の後、解除する」
すこし冷えた、それでいて微かに甘い声でささやいた。まあお前ならそうだろうと思ったよ。
長門の吐息と、首にかかる髪と、制服越しに感じる肌の感触を楽しみながら。
俺達は羽が舞い降りるようにゆっくりと地面に着地した。ハルヒの目の前に。
377 :
立場(矛盾):2009/06/06(土) 12:18:04.08 ID:Lyyn5gGN0
地獄、カムバック。
その姿勢のまま、ハルヒに腹蹴りを入れられたのは言うまでもない。
え?パンツ?もちろん見えたさ。色?聞くな!
「全くうらやましい限りです」
ええい笑うな! 気色悪い。 それに何がうらやましいんだよ。俺はさんざんな目に遭ったんだからな!
「僕も長門さんに抱かれたいですよ。無いようで有る、というならばなおさらです」
なら抱きつけばいい。あの長門のことだ。頼めば抱きついてくれると思うぞ。
「そういう意味ではなく、そのような甘甘なシチュエーションで抱かれたいと言うことです」
あの状況が甘いだと?むしろ血の味が苦かったのだが…
それにお前は何か状況を勘違いしている。最初の時こそビビって本気にしかけたが、あれはどう考えても長門流の冗談だ。
何か期待する方が間違っている!
部屋には野郎しかいない。古泉はどうも気色の悪い笑みを浮かべたまま、にやついていやがる。ああ、忌々しい忌々しい。
長門、早く来てくれ。俺の精神まっが〜れ三秒前!
がらがらがら
「あ、キョン君、古泉君。着替えるから外に出てくださぁぃ!」
こうして今日も(俺の精神)世界の平和は守られたのであった。
378 :
立場(矛盾):2009/06/06(土) 12:19:29.27 ID:Lyyn5gGN0
「まあ、そうはいっても」
まあ、こんな事を言っていながら、うれしい体験だったのは認めがたい事実だった。
たとえ長門のグレードアップした冗談だと分かっていても、なんか期待してしまう。
理性では理解していても、感情で理解しないときもある。
逆に、感情で理解していても、理性では理解できない時もある。
人間というのは、何故かくも難しいモノなのだろうか。
「分かりますね。僕の場合、超能力者という立場がいやでたまらないはずなのに、たまに超能力者でよかったと思うときがあるんですよ」
何言ってるんだ。今まで忌々しいと思って言っていなかったが、俺だってお前にあこがれてるんだぜ。
自分の身を削って世界を救うなんて特撮のヒーローみたいでかっこいいじゃないか。
「あれはあれで不幸なんですよ。世界の奴隷というのも」
イケメンのお前にかっこいい属性はこれ以上必要ないのか。ああ忌々しい。これ以上にないほど忌々しい。
「どうぞぉ!」
朝比奈さんの可愛らしい声で俺の心に巣くった醜悪な気分が発散した。朝比奈さん、あなたは地上に舞い降りた最後の天使です。
「うふふ」
ああ、朝比奈さんのメイド姿が毎日拝めるなんて、なんて幸せ。ハルヒが後ろの席でよかった〜
379 :
立場(矛盾):2009/06/06(土) 12:21:46.52 ID:Lyyn5gGN0
…
毎晩、夢を見た。夢ばかり見た。
あいつが脳裏に浮かび、真夜中に朦朧(もうろう)としながらも目を覚ました。ああ、恥ずかしいわね。
キョンの声は深くて優しい、とっても魅力的な声だわ。
あいつともっと話したい。
あいつの事を知りたい。
あの包み込むような優しさが欲しい。
クリスマスくらいまでは私だけに向けられてた、あのあったかい視線を独占したい。
なのにぃ…
なのに何よ!有希に抱かれて、しかもデレデレしちゃって。もう、キョンなんか知らないっ!知らないんだからっ!
あんなやつ、だいっ嫌い!
…
投下来てる!
381 :
立場(矛盾):2009/06/06(土) 12:24:26.16 ID:Lyyn5gGN0
ビリリリリリリ
「バイトです。どうやら特大の閉鎖空間のようですね」
心なしか冷めた視線を俺に送ると、古泉は走ってドアから開けようとした…
「ふ、もふっ」
そして入ろうとした長門とぶつかった。そして…長門はそのまま吹っ飛んでいった。
「長門さん!長門さん!大丈夫ですか?!ながとさ〜ん」
古泉の叫び声が響く。
まあ、俺には分かっていたぜ。これも長門流冗談である、と。それになんとなくだが…古泉をバイトに行かせない策略じゃないか…とも思った。
古泉の奴はできるなら閉鎖空間には行きたくないみたいだからな。これも少しひねくれた長門の優しさだろう。
それにしても長門、お前の冗談には笑いのティストというモノがないのか。もう少し自重願いたい。
「ほ、保健室へ」
そういうと、長門を担いで、人が乗っかっているとは思えないほどものすごいスピードで長門を保健室へ運び去った。
しかし、古泉と長門がくっついてるのを見るとなんかむかつくな。む〜ん。
そう思いつつ、中庭に目をやった。お、ハルヒがすごい表情で木を殴っていやがる。
閉鎖空間ができるほどのストレスでもあったのだろう。俺としては団長がハレハレしてないとどうも不安だ。あくまで団員として、だが。
382 :
立場(矛盾):2009/06/06(土) 12:27:35.76 ID:Lyyn5gGN0
風が吹いて、どこにこれだけの葉っぱがあったのかと思うぐらい、葉っぱが絶え間なく舞い落ちた。
私が木を殴っても落ちなかったのに。
「どうしたんだ、ハルヒ」
葉っぱを背景に、心配そうに私の顔をのぞき込むキョン。
「な、なんでもないわよ。バカキョン!」
「馬鹿は無いだろ。お前から言われるとへこむ」
地面の下に青い葉っぱが積もっていく。その葉には暖かみがあった。
「馬鹿は嫌い…じゃないわ」
私はあいつに抱きついた。あったかい。
時の予感に怯えながら、でも、それがまた気持ちよくて、自然に笑みがこぼれる。
人の感情は矛盾するものなのね。
きっと、恋愛が病気だと思うのも、恋愛することが普通だと思うのも。
私がキョンが大好きなのも。みんな正しいのよ。きっと。
…
古泉「命令無視を無視したことで、森さんから大変な目に遭ったのは別の話です。俺の身体マッガ〜レ…」
森「こらぁ!ちゃんと反省しやがれこの野郎!」
古泉「森さん、胸が、胸がぁっ!」
383 :
立場(矛盾):2009/06/06(土) 12:32:59.15 ID:JggDthP00
☆終了。「命令無視を無視した」ってえええええ!なんてわかりやすすぎる誤字(笑!最後のはネタだからいいや。
☆こんなの見てくれてサンクス。保守になったかな。
乙!
昼ご飯なに食べようか悩み中…
みくる「肉じゃががいいですよ」
とりあえず投下してみる
SSなんて書いたの初めてだから変なところあるかもしれんけど
四月の下旬、俺達は二年生に無事進級していた。
・・・いやまあ、「無事」というのは実際俺だけのことなんだが・・・。
クラス分けもハルヒの能力が発動しなかったのか、俺達SOS団は別々になってしまった。
別々といっても、俺とハルヒは一年の時から変わらず同じクラスである。
席も去年と変わらず、俺の後ろを陣取っている。何故だ?
気だ怖いと思ったのは内緒だぞ。
「二人とも・・・まあ何だ、人間的な笑い顔や悲しみの顔があった。感情が込められてるかどうかは知らんがな。
長門、お前は表情を変えたりしないのか?」
一年近く一緒に行動してきた俺は、誰よりも長門の心の機微に気付く事ができると自負している。
だが、こいつが周りの奴がそうだ、とわかる程感情を表に出した事が無い。
つまり、嬉しい、悲しいといった事をあらわす表情を見たことが無いのだ。
「何故」
何故って・・・。長門も女の子だ。端正な顔立ちもしている。
笑ったりした顔も可愛いと思うんだがなあ、と今ふと思ったんだ。
ああもう気にしないでくれ、ただの妄言だった。今なら顔で火炎放射器の一発芸が出来そうだ。
「・・・出来ない事はない」
そ、そうなのか。正直なところ少し、いや、かなり意外だった。
「善処してみる」
そうかい。期待しておくよ。
長門が本に目を落としたと同時に、ドアからノックが聞こえてきた。
「おう」
返事をすると古泉と朝比奈さんが入ってきた。
「どうも」「ごめんなさい、遅れましたぁ〜」
古泉が来たので、暇つぶしにボードゲームをすることにした。
今日は将棋か。
「ええ、偶にはいいでしょう」
そうだな。まあ、お前が負けることは変わらんがな。
うわああコピペミスったああああ
don`t mind
気を取り直して
四月の下旬、俺達は二年生に無事進級していた。
・・・いやまあ、「無事」というのは実際俺だけのことなんだが・・・。
クラス分けもハルヒの能力が発動しなかったのか、俺達SOS団は別々になってしまった。
別々といっても、俺とハルヒは一年の時から変わらず同じクラスである。
席も去年と変わらず、俺の後ろを陣取っている。何故だ?
気だるい授業の終わりを告げるベルが鳴り、HRもそこそこにその日の学業は終わった。
いつものように、俺はハルヒと共に部室に向かおうとしたが
「ちょっと職員室に用があるの、先に部室行ってて」
面倒くさそうにそう言うと、ハルヒは鞄を引っつかんで教室を出て行ってしまった。
ここでボーっと立っていてもしょうがない。部室に向かうとするか。
グラウンドで練習をしている野球部の怒声を聞きつつ、俺は文芸部室に着いた。
もうとっくの昔に、SOS団の団室と相成ってるがな。
俺は軽いノックを二回し、返事を待った。
返事は無い。こういう時は大抵長門が一人で本を読んでいるパターンだ。
「ういーっす」
適当に挨拶をし、部室のドアを開ける。予想通り宇宙人娘が一人で本を読んでいた。
長門は俺に気付くと、肉眼でギリギリ確認できる程度に頭を下げた。
俺は鞄を長机に降ろし、椅子に腰掛けた。
SOS団が出来た当初は、二人きりになると少し気まずかったもんだ。まあ俺だけがそう感じていたんだろうな。
今ではそんな風に感じる事もなく、自然な状態でいられる。自分で言っといて変な表現だ。
しかし暇だな。古泉が来たら暇つぶしのボードゲームでも出来るんだがな。
しょうがないので俺はお茶を入れようと思い、腰を上げた。
朝比奈さんもまだ来る様子も無いしな。進路相談か何かだったか。
ヤカンに水を入れ、沸かしていると長門がこっちを見ているのに気付いた。
「・・・」
「長門にもちゃんとお茶を入れてやるから待ってろ」
長門は俺がそう言うと、また本に目を落とした。
ピーッとお茶が沸いたことを知らせる音が鳴った。えーっと、お茶っ葉はこれだったな・・・。
適当に葉を急須にぶちこみ、お湯をその上から流し込んだ。
茶碗を取り出し、お湯からお茶に変わった液体を入れる。
「ほら、出来たぞ。味は期待するな」
「・・・感謝する」
そういうことはちゃんと朝比奈さんにも言ってやってくれ。
自腹で茶の葉を買ってきて、飲ませてくれてるんだからな。
「わかった」
よしよし、素直でよろしい。
俺はもう一つの茶碗を持って、さっきまで座っていた椅子に腰掛けた。
ずるずるとお茶を啜る。うむ、自分が入れたにしては中々美味しいじゃないか。
一息ついたところで、何故か俺はふと頭に浮かんだ事を脊髄反射的に口に出していた。
「なあ、長門」
「・・・」本から顔を上げこちらに顔を動かした。何?と言いたげな顔だ。
「ヒューマノイド・インターフェースってのはどれくらいの種類が居るんだ?」
「・・・それなり」
曖昧だな・・・。しかし長門でもそういう表現を使うんだな。答えるのが面倒くさかっただけか?
「俺が会った中では朝倉と喜緑さんだけだよな?」
「ヒューマノイド・インターフェースという枠内であれば私も含まれている」
ああすまん、そういうことじゃないんだ。
「・・・」
本題は何だ早く言えと聞こえてきそうな顔だ。少し怖いと思ったのは内緒だぞ。
「二人とも・・・まあ何だ、人間的な笑い顔や悲しみの顔があった。感情が込められてるかどうかは知らんがな。
長門、お前は表情を変えたりしないのか?」
一年近く一緒に行動してきた俺は、誰よりも長門の心の機微に気付く事ができると自負している。
だが、こいつが周りの奴がそうだ、とわかる程感情を表に出した事が無い。
つまり、嬉しい、悲しいといった事をあらわす表情を見たことが無いのだ。
「何故」
何故って・・・。長門も女の子だ。端正な顔立ちもしている。
笑ったりした顔も可愛いと思うんだがなあ、と今ふと思ったんだ。
ああもう気にしないでくれ、ただの妄言だった。今なら顔で火炎放射器の一発芸が出来そうだ。
「・・・出来ない事はない」
そ、そうなのか。正直なところ少し、いや、かなり意外だった。
「善処してみる」
そうかい。期待しておくよ。
長門が本に目を落としたと同時に、ドアからノックが聞こえてきた。
「おう」
返事をすると古泉と朝比奈さんが入ってきた。
「どうも」「ごめんなさい、遅れましたぁ〜」
古泉が来たので、暇つぶしにボードゲームをすることにした。
今日は将棋か。
「ええ、偶にはいいでしょう」
そうだな。まあ、お前が負けることは変わらんがな。
「手厳しいですね。負けませんよ?」
フンと俺は鼻を鳴らし、盤に散らばっている駒を掴んで並べていく。
後ろでは朝比奈さんがお茶を入れなおしてくれている。あぁ、本当にありがたいことだ。
「では、始めましょうか」
よし来い、返り討ちにしてやる。
結果は俺の圧勝だった。まあ、分かりきっていた事だが。
どうしてこいつはいつもいつもこんなに弱いんだ? 確か理数クラスだろう。頭は良いんじゃないのか?
「それとこれとは別問題のようですねえ・・・」
悲しそうな、あるいは困ったようなニヤケ顔で盤を見つめている。弱いくせに負けず嫌いなところが少しあるからな。
「もう一局どうです?」
いいぜ、どうせ暇だからいくらでも付き合ってやる。
盤にもう一度駒を並べなおそうとしたところで、傍らにいつの間にか長門が立っているのに気付いた。
「何だ長門、やってみたいのか?」
三秒程経ってから、長門は数ミリほど縦に頭を動かした。
「よし、じゃあ俺が代わってやろう。やり方はわかるか?」
「・・・」返事が無い、ただの端末のようだ。
知らないみたいだな。しょうがない、教えてやるか。
「良いか? この駒は歩といって」
「今しがた、将棋と呼ばれる遊戯の知識をダウンロードした。ルールを把握」
得意気になって駒に手を伸ばしていた俺は、何故かとても恥ずかしくなり、手を引っ込めた。
ニヤケ野郎が三割増しくらいにニヤニヤしてやがる。畜生。
「では長門さん始めましょうか」
「・・・よろしく」
「はい、よろしくお願いします」
そういう自分も`と'を間違えてうわああああああああああ
「・・・」この三点リーダは宇宙から送られてきた観察者のものではない。
古泉のものだった。
そりゃそうだ、俺に勝てないのに長門に勝てるわけ無いだろう。
しかしそこまでコテンパンにすることもないだろう。
古泉の駒は歩と玉以外取られてしまっている。嬲り殺しとはこういうことを言うんだろうな。
「・・・」
長門からの視線に気付いた俺は、長門が俺に対局を申し込んでるのだと気付くのにそう時間はかからなかった。
「よし長門、俺ともやるか」
「・・・」さっきと同様にわずかに頭を下げる。
古泉、仇をとってやりたいところだがぶっちゃけ無理そうだ。構わんか?
「・・・ええ、そうですね」可哀想に、放心状態だ。無理もない。
駒を再度並び終え、挨拶をする。
「よろしく」
「・・・よろしく」
勝てるわけがない。相手は超超ハイスペックのスーパーコンピュータみたいなもんなんだぞ。
知っている限りの戦術を駆使して挑んでみたが、全て潰され、逆に攻めを受けてしまう始末だ。
・・・どうしようもない。多分プロでも勝てないんだろうな。
俺に勝った位でプロに勝てるとか思ってしまうのは、正直プロの人たちに失礼甚だしいとは思うが、
実際この結果を突きつけられると、そう思わざるをえなかった
茫然自失となっている俺を尻目に、長門は心なしか嬉しそうだった。
「・・・」
とりあえず感想くらい聞いとくか。
「どうだ長門。面白かったか?」
「・・・」
長門は何も答えなかった。肯定の意味として取って良いのか、と考えていると
「面白かった」
そう言って、長門は微かに口端を吊り上げ、目じりを緩ませた。
つまり、長門が笑ったのだ。いや、どっちかっていうと微笑んだと言うべきか。
「・・・」突然の出来事に俺は言葉を失っていた。失礼な話だが。
長門が席を立ったところで俺は我に返った。
ふと古泉の方を見やると、ニヤケ顔が張り付いたままフリーズしていた。
正直気持ち悪い。
そして長門がいつもの能面顔で読書席に着くと同時に、ハルヒが不機嫌な顔で部室に入ってきた。
「遅れてゴメンね。全くあのハンドボールバカは・・・」
何やら、ハルヒの話によるとSOS団のことで色々聞かれたそうだ。
俺達が二年三年になった今、新入生の勧誘をどうするのか、という事らしい。
「勧誘するに決まってるじゃない! 何考えてんのかしら!」
まあ岡部の言いたいことも分かる。
いたいけな新入生がSOS団の毒牙にかかることを考えたら、そりゃあ不安な気持ちにもなるだろうよ。
「まあ、とりあえずは文芸部名義でやることにしたわ。勧誘活動自体はSOS団として行うけどね」
そうかい。とりあえず人様には迷惑をかけるんじゃないぞ。
「どういう意味よ! バカキョン!」
触らぬ神に祟りなし、ということなので俺は反論しなかった。しかしこの諺がハルヒにはよく合うな。
そしてその日はいつものように、長門の本を閉じる音で団活は終わった。
帰り道はSOS団五人でハイキングコースを降りていた。
前では朝比奈さんとハルヒ二人が何やら楽しそうに話している。正直俺も混ぜて欲しい。
そして俺の少し前に長門が歩いていて、隣には古泉がいる。
俺は歩きつつ、今日起こった珍しい出来事を反芻していた。
やはり長門にもあんな顔が出来るんだな。何故か俺は嬉しくなっていた。
俺は長門には普通の人間になって欲しいと常々思っていた。表情を持つことも立派な人間の証だと言える。
「なあ、長門」
「・・・何」
前を歩いていた長門は少し速度を緩めて、俺と古泉の間に入ってきた。
「今日、将棋に勝った後笑ってたよな」
「・・・」
「どうだ、これを機会にもっと表情を出してみたら」
正直、あの微笑みは爆弾級だった。
「僕もそう思いますね。中々チャーミングな笑顔でしたよ」
「・・・」返事は返ってこない。
黙ったまま長門は歩きを早め、またさっきと同じ位置に戻っていった。
古泉と顔を見合わせると、古泉は肩を竦ませた。・・・何か怒らせてしまったか・・・?
そして駅前で俺達は、各々の帰路についた。
すっかりバイバイさるさんの存在を忘れてた
解除されしだい投稿するわ
おさる退散!
●<猿のように毎日毎日……
次の日、受ける気もない授業を受けつつ、適当に流していた。
やっと終業のチャイムが鳴った。やれやれ、やっと学生の本分が終わった。
「部室に行きましょ」
ハルヒの声と共に俺は鞄を掴んで、席を立った。
部室棟を上がり、俺達は部室まで着いた。
ハルヒは俺がノックする前に部室に入っていった。バカ野郎、朝比奈さんが着替えてたらどうすんだ。
嬉し恥ずかしな事になるじゃないかとかなんとか、ちょっと期待していたというのは実際嘘じゃない。
「やっほー! あら、まだ有希しか来てないの」俺の淡い期待は外れたみたいだ。
「おう、長門」
軽い挨拶を済ませ、部室に入る。
昨日帰り道でいらん事を言ってしまったので、正直少し気まずい。
「・・・」
長門はいつものように、かろうじてわかるくらいの会釈を返してくれた。少し気分が晴れた気になった。
気にしてないみたいだな、良かった良かった。
そうこうしていると古泉がやってきて、その五分くらい後に朝比奈さんもやってきた。
お、解除された
朝比奈さんが入れてくれたお茶をありがたく頂戴しつつ、昨日と同様に古泉と将棋をしていた。
ハルヒはPCでネットサーフィンをしているようだ。頼むから変なもんを見つけるなよ。
そう心に願いつつ、俺は古泉の玉将に王手をかけた。
と、同時にハルヒが何かを思いついたような、少し不思議な顔をした。
数秒で願い事を破棄された俺は閉口しつつ、ハルヒの発言を聞こうとしたら
いつものハルヒらしからぬ発言が口から飛び出してきた。
「ねえ有希、あなた一人暮らしで寂しくないの?」
「・・・」
俺は何も言わず黙って聞いていた。
そして長門は本から顔を上げると、ハルヒの顔を見つめた。
「高校二年生っていったら、まだ17歳よ。親元から離れていて寂しくないの?」
そいつはまだ人間換算だと4歳だ。まあ、年の概念なんか情報統合思念体には関係ないんだろうな。
「そういう感情は抱いた事がない」
「そうなの・・・? まあでも、寂しくなったら何時でも電話してきなさい!
深夜でも全然構わないわ、SOS団全員で飛んで行くから!」
正直深夜はどうかと思うが、その意見には諸手を挙げて賛成しておく。
「・・・」長門は何も答えない。
長門とハルヒが見つめあって何秒か経った後、長門は口を開いた。
「ありがとう」
長門は昨日よりも20w程明るめの笑顔で、そう言った
ハルヒは目を見開いて驚いていた。
「わわっ・・・長門さん・・・」
お茶を入れなおそうとして、近くに居た朝比奈さんも驚いていた。
そりゃそうだ。あの長門が笑っているのだから。
二人は数秒ほど固まっていたが、すぐに笑顔になった。
ハルヒはいつもの100w笑顔、朝比奈さんは母性を感じさせる柔和な微笑だった。
ふと古泉を見るといつものニヤケ面じゃなく、歳相応の自然な笑みを浮かべていた。
俺はそんな光景を見て、不思議と――
いや、当然と言って良いだろう。とてもとても幸せな気持ちになった。
そして俺も自然と顔が綻んできたのだった。
その日、初めてSOS団全員が揃って、自然と笑っていたのだった。
俺はきっとこの日を忘れないだろう。
初めて私達全員が笑ったから四月二十五日は笑顔記念日。
ハルヒは満面の笑みでそう言って、カレンダーに丸をつけた。
おわり
コピペミスったり、さるさんになったりと
gdgdだったけど見てくださった方ありがとうございました
さっきmicroSDがぶっ壊れてメチャクチャぶちギレていたが、ss読んだら落ち着いたよ
乙!落ち着かせてくれて有難う
>>407 未だにminiSDしか使えない自分にはうらやましい悩みだ…。
>>386 コンビニに肉じゃがはなかったので、カレーにしました。長門気分でいただきます。
>>410 お前が行ったコンビニはセブンイレブンで買ったのは関根勤カレー(欧風)だろ
とか言ってみる
すまん、ローソンでレトルトカレーと白いご飯を買いました。
しかしセブンにそんな弁当があったとは…ちょっと遠いがそっち行けばよかったな。
近くにローソンもセブンもないぜ
俺の両親がセブンイレブンを経営している為、弁当は発売前に大体毒味させられる
関根カレーもなかなか旨かったが以前あった石ちゃん弁当は更に旨かった
ハンバーグ弁当のヤツ
和田屋の肉弁当は普通だった
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/06(土) 17:11:06.24 ID:ZZVeI9GF0
長門って携帯持ってたっけ?
もってなかったよな?
持ってるということにして書いてた、、、
家電くらいあるかなと思って
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/06(土) 17:19:35.78 ID:ZZVeI9GF0
あ、ごめん。揚げ足とりたいわけじゃなくて・・・、というかまだ読んでなかったし・・・
いまSS書いてるんだけど、どうだったかなぁと思って質問した、スレチスマソ
いやいや、きにすんにゃ
人いないみたいだし投下しておこう(動機不純)
畏怖2 第2周期です
ハルナはすっかり落ち込んでいた。夕日よりも真っ赤に腫れた頬を涙がつたっていく。
教室を荒野に変えてしまったあの時からずっと動かずに立っている。俺はその小さな背中の後ろに行くと、ハルナが呟いた。
「……ごめんなさい」
「失敗から学ぶっていうだろ? 学習学習」
頭を軽くぽんぽんと叩いた。
「同じ過ちを繰り返さなけりゃいいんだよ」
ハルナは少しだけ頷いた。
そう言ったものの、その力がたった一回の過ちで世界を滅ぼしたのではなかったか。
俺が言っていることは矛盾していた?
「繰り返さなきゃ……な」
二回目のそれは、どちらかといえば自分に言い聞かせているように思えた。
朝倉の記憶修正を終えたらしく、長門が立ち上がった。
「終わった」
「御苦労さま」
「いい。朝倉涼子のことは私に任せて、貴方は涼宮ハルナを」
「長門、あの時言ってたことに間違いはないんだな」
「何」
長門がこちらを振り向いた。その奥で朝倉はいまだに眠っていた。
「あの時言った『無理はしていない』ってのは嘘じゃないだろうな」
「嘘ではない。無理をするのは反対派との全面衝突になった時」
答えるまでに少しの無音があったので、図星なのかと思ってしまった。
まさか長門がジョークを言うとは思わなかった。あまり笑えないのだが。
「分かった、それなら安心だ。それと、もう一つ頼みがあるがいいか?」
「何」
「ハルナのケガを治してやってくれ」
「分かった」
長門がハルナに近づき、その手を取った。
ナイフの刃を握っていた小さな手からは、未だに血が流れていた。高速呪文を呟くと、傷は跡形も無く消えた。
「……」
ハルナは傷の消えた手の平をずっと見ていた。
「ほら、お礼」
「え、あ、ありがとうございます」
俺が促すとはっとしたようにそれだけ言って、また視線を手の平に戻して黙り込んだ。
「いい。……また明日」
「おう、またな。行くぞ、ハルナ」
やっぱりこの名前を呼ぶのにはまだ違和感がある。早いとこ慣れないと。
「……」
「いつまでもここで落ち込んで立って仕方ない、帰るぞ」
今度は頷くことはなかった。だが、俺が廊下に出でもう一度呼ぶとついて来た。
ウホッ!?
廊下を歩く俺の隣の小さい影は下を向いていた。何と言ってやればいいのか分からず、帰って墓穴を掘りかねないので黙っているほかなかった。
無言でいる間、さっきのことを思い出していた。
砂漠のように荒れた大地、激しいノイズ、何かの叫び声のような音、現れたものは散々ハルヒのことに巻き込まれてきた俺でさえ全て未体験のものばかりで、それらはハルヒの閉鎖空間とは似ても似つかぬ光景を生み出していた。
何より気になったのが、ノイズに視力や聴力を奪われていてもしっかりと感じたあのどんよりとした重たい空気である。
あの空間はあの『事件』とやらの記憶が影響しているのだろうか。ハルヒが詳細を言わないので推測にすぎないが、好んであんなものを創造するとは到底思えないからな。
ハルナは事件の記憶を引きずっているのだろう。その時にハルナが関与していたのかもしれない。
昇降口に差し掛かった時に俺は立ち止まり、こう切り出した。
「さて、そろそろ仲直りタイムにしようか」
「あ……」
ハルナもすぐに気付いたようだった。
「どうして分かったの」
そこにハルヒが待っていた。
「勘、だな」
「なによそれ、カッコつけてるの?」
「これでもいたって真面目の回答なんだがな」
「ふぅん」
夕日に照らされながら坂を下る三人。結局ハルヒと合流しても無言に変わりはなく、気まずい雰囲気が持続していた。
「……さっきはごめんね。思いきり叩いたりなんかして」
で、ハルヒが口を開いたかと思えば……。
「……」
「あたしが無茶苦茶してた時は、ハルナは何にも咎めず許してくれたのに、あたしは散々怒鳴り散らしちゃって……」
ハルナはそれを黙って聞いていた。
「ハルナを苦しめ続けてきたのよ、あの時からずっと」
俺もなかなか割り込むチャンスを得られなかった。
「あたしばっかりが勝手に怒って、勝手に泣いて。ハルナのことを思ってのはずなのにそれは二の次三の次にしちゃって」
「ちょっと止まれ」
急な命令に驚いたのか、二人はすぐに立ち止まった。
「どうしたのよ急n……」
こっちを向いた瞬間に、二人同時にでこピンをお見舞いした。
「いっ」
「ぅぅ……」
「何すんのよ!」
「本当にそっくりだよな、自分にばっかり責任を感じちまうところも」
その指摘を受けた二人は、額を押さえながらお互いを見ていた。
「何と言ったらいいかよくわからんが、あんまり深く考えない方がいいんじゃないか? この世界は崩壊してないんだし……な」
返事がない。そりゃあ俺のどうにも言葉足らずなものではどうにもならないか。
「なんかごめんね。じゃ、あたし達はこっちだから、またね」
「おう」
何か気の利いたことが言えないのか俺。
だんだんと小さくなっていく二人の背中を見ながら、おれは自分の手の平を見ていた。
どうも違和感があったんが敢えて何も言わなかった。
「現実までこうなんのか……」
俺の手の平は赤いべとべとがついていて、鉄の臭いがした。いつついたんだよこれ。
翌朝も長門が廊下で俺の登校を待っていた。やはり昨日のことで動きがあったらしい、逆に無反応な方がおかしいとは思っていたが。
ハルヒがただ能力を自覚したり分裂しただけじゃない。ハルナに強力な闇が付加していることはこちらにとってはかなり不利になる。
「長門、昨日のことで反対派が増えるってことはあるのか?」
「既に涼宮ハルヒの力の異変については分かっていたため大きな変動は無い模様」
ちなみに、この時間帯は人通りは少なく教室が騒がしくなり始めるのでこんな話をしても大丈夫である。
「そうか、そりゃあ良かった」
「でも」
安心したかと思えば、まだ付け足しがあるようであった。
「その程度が想定を超えていたことが問題となる恐れがある」
「お前のパトロンでもあの規模は想定してなかったと?」
「違う、今後さらに強力な闇が発生することを危惧している」
おい、危惧してるってことはあれよりももっとヤバいのが発生する確率が高いってことか?
「そう。気をつけて」
それだけ言うと教室へと消えた。
俺は昨日と同様、廊下のど真中で突っ立っていた。
おい、俺に警告とはどういうことだ? まさか俺がそのもっと強力な闇に巻き込まれるのか? そうなったら昨日の朝倉みたいに何かに襲われてしまうのではないかと不安になった。
そうではないことを祈りつつ教室へ入った後は、昨日とまるで一緒だったので省略してしまおう。
不安が見事に現実となってしまったたのは、2限目を終えた休み時間だった。
古泉が鞄を持って廊下を歩いているのが見えた。早退のようである。それを見た瞬間、ハルヒが教室から出て行った。
「古泉君」
ハルヒが古泉を呼び止めた。
「はい、何でしょうか」
「あたしも一緒に行っていいかしら」
そう言っているのが聞こえた。ハルヒが機関に同行? 仕事の様子の見学でもするのだろうか。
「……構いませんが非常に危険ですよ、どうしてですか?」
「今発生しているのはの閉鎖空間じゃないわ。まだそれを知らない機関の人たちが入ったら大変なことになるわ」
「そうなんですか?」
「機関の人たちに待機するように連絡しておいて、お願いね」
するといったん戻ってきてカバンに教科書を詰め始めた。ってお前も早退するのか。
「そうよ。キョン、アンタも来なさい」
え? あの、さっきのがちゃんと聞こえていたならば機関の人たちですら危ないと言っていた気がするのですが。
「言ったわよ。詳しくは後で話すからとっとと行くわよ」
そう言って拒否権発動の暇も与えずに俺のカバンの持って廊下に出て行ってしまった。
「おいこら待ってくれ」
俺はその後を教科書やらノートやらを抱えて追いかけた。
こんかいはここまで
次回から本気出す、つもり
前作ほどじゃないけど
乙。
ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのハバネロ食べたでしょ!?」
>>431 さっきからなんなんだw
キョン「水をくれないか……」
ウホ「ウッホーホ↓」
ss書くの疲れた
静岡0でもやるかね
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/06(土) 19:24:16.55 ID:ydIQBfvO0
いじめSSが読みたい。
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/06(土) 19:44:26.85 ID:DN5GGt46O
微笑 初めて読み終えた
叩かれてるからどうなのかと思ってたけどかなり面白かったよ
素人が書いたとは思えない
でも最後長門とくっつくってのはいらなかったなあ
急にキモオタ妄想が入ったみたいで醒めた
長門とくっつくのはいいけど、オーパーツの性能で吹いたな
最終回とか言って絶賛してる儲どもはああいうのが好きな連中ばっかなのかね
どうでもいい。
そういうのは別にスレ立ててやってくれ
人のことはいえんが所詮はもしもしか
九曜「────みず──────」
キョン「どうした?」
九曜「──欲しい────」
キョン「欲しいのか?」
九曜「────────」コク
キョン「ほれ、持ってきたぞ」
九曜「────────」ジー
キョン「どうした?」
九曜「──ちが────う────」
キョン「なんだ、水が欲しいって言ったじゃないか?」
九曜「────みず──ぎ────」
キョン「そ……、それは自分で買いにいきなさい!」
という電波を受信したがどうやらこの先の展開までは受信しなかった様だ。
ウホホ!
>>441 お前のせいで着せ替え人形九曜という電波が飛んできた謝罪と賠償を要求する
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/06(土) 21:04:04.87 ID:ydIQBfvO0
あぶあぶ。
捕手・古泉
もっふ
ピッチャー:長門
バッター・眉毛
眉毛「ふふふっ、長門さん。今日こそ決着をつけるわよ」
「な、長門さん、わざと当てたでしょ!?!?」
「たまたま」
球だけにたまt・・・サラサラ
谷口「朝倉にタマが生えていただと?まさかふたな(ry」
長門「本気だす…」
古泉「ふふ、僕の変化球は打てませんよ?」
キョン「御託はいいからさっさと投げたらどうだ」
長門「……」
ハルヒ「キョン、ホームラン以外は死刑よ!」
朝比奈「ふぇぇ、キョンくん頑張ってくださあい」
キョン「んな事言ったってホームランなんかそうそう出るもんじゃ……」
長門「大丈夫」
ハルヒ「有希?」
長門「彼なら大丈夫」
朝比奈「ふえぇ?」
長門「彼のバッドは救聖タイ・カップ以上、まさに夜の三冠王」
古泉「おや? すみません急なアルバイトの様です」
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/06(土) 23:45:19.61 ID:ZFtpWKxvO
ハルヒ「会長と喜緑さんが手を繋いで歩いてたわ…」
キョン「そうか」
ハルヒ「あたしもキョンと手を繋いで歩きたい」
キョン「俺もハルヒと手を繋いで歩きたい」
ハルヒ「キョン」
キョン「ハルヒ」
朝倉「抱き合ってる…いいなぁ、私も長門さんと抱き合いたい」
谷口「朝倉の今日の下着は青っと…」
続かない
まゆげ!
企画やるのか…
楽しみだな
今のうちにテーマを考えておこう
企画とは?
まだ詳細に関しては詳しく決まってないけど夏をテーマにやるんじゃないかな
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/07(日) 00:36:57.40 ID:IPGgYRAo0
企画じゃなくても夏のSSとか夏になれば増えるけどねw
なるほどなるほど
七夕も近いし、二期も放送されたからしようってことか
参加したいなあ
ふんもっふ
わっかーめ↓
「桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけた黍團子、一つわたしに下さいな♪」
「なんだ鼻歌なんか歌って、えらく上機嫌だな」
「そうよ、ちょっと良い事あったからね」
「機関紙の評判も上々だったからな」
「そうね、あの会長のしかめっ面を拝めただけでも良しとするわ」
「やれやれ。そういえば俺はまだきびだんごすら貰ってないんだけどな」
「ふん。雑用係のくせに神聖かつ不可侵のSOS団長様から何か貰おうなんて魂胆がまず間違っているわ、再教育が必要の様ね」
「やなこった」
「まあいいわ、キョン」
「なんだハルヒ」
「こっち向きなさい?」
疑問系で命令するなよと言おうと振り返った瞬間、唇に柔らかい何かが当たった気がして世界が止まった。
保守代わりに、さっきからヘンな電波ばかり飛んでくる。
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/07(日) 02:01:11.61 ID:IPGgYRAo0
ステキな電波だ
着せ替え人形くーちゃん
佐々木「こんなのはどう?」
橘「いえ、やっぱりくーちゃんには着物です!」
佐々木「私的にはこっちのほうがいいんだけど」
橘「じゃ、じゃあ先に着物を着せてみましょう!」
九曜「―――」
佐々木「……橘さん、これは……」
橘「えぇ、似合いすぎですね」
佐々木「……まるで」
佐々木・橘「日本人形!!」
ドン!
通り魔「フヒヒ、上質な黒髪もらた」
九曜「―――!?」
橘「あっ!?なんて事を!!待ちなさい!!」
佐々木「大丈夫?」
九曜「―――問題―――ない―――」
翌日
佐々木「九曜おはよ……いやああああ」
橘「佐々木さんどうしま……きゃああああ!」
九曜「―――問題―――ない―――と―――言った―――」
藤原「まさに日本人形の呪いだな、1日で元に戻ってやがる(まっ宇宙人だし……当然だな)」
みくる「ほほほ本気だしちゃいましゅ」
世界中のみんな、オラにちょびっとだけ電波を分けてくれ!
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/07(日) 05:05:08.50 ID:5fwnsaKvO
キョン「おい、部室の真ん中で全裸ブリッジとはいい度胸じゃないか」
●<違いますよ! これは
>>469に電波を送ってるんです!
電波新聞社
ベーマガナツカシス
YUKI.N>BASICではない
YUKI.N>DOSで動いている
YUKI.N>シニス
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/07(日) 07:28:06.82 ID:G/hRZ4bwO
会長と喜緑さんに鶴屋さん差し出して精神崩壊する程調教して貰いたい
それを見ながら朝倉に拷問されたい
どっかーん
Emiri.K$>DOSではありません
Emiri.K$>BaSHで動いてます
Emiri.K$>保守
おそようございます。
ぬるぽ
べ、別にアンタのためにガッするんじゃないんだからねっ!
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/07(日) 12:30:51.62 ID:IPGgYRAo0
ちょっと床屋いってくる
キョン「床屋に行く服がない…」
古泉「あ、床屋なんですね。僕は美容室ですよ」
キョン「…なんかイラッとした。そのキメキメな頭をグシャグシャにさせろ」
古泉「あだだだだ!止めて下さいセット大変なんですよ?!」
キョン「うちは妹だって近所の床屋だよ!喜んでちびまる子ちゃん読んでるよ!」
古泉「床屋にある漫画は微妙に懐かしい!」
キョン「ドカベン面白いんだよコノヤロー!」
ハルヒ「男子楽しそうねー」
みくる「仲良しですねぇ」
長門「ウホッ…」
長門「1000円カットで十分。ウホッ」