若林は、スーツ姿で突っ立っていた。
黒いピンストライプのスーツ。青でそろえたネクタイとポケットチーフ。
若林「そんな…俺はさっきまで…」
若林「…さっき…まで…」
若林「……何だっけ?」
若林「す、すみません!ここはどこですか!」
老人「ここはアサガヤの町だ」
若林「は?」
老人「ここはアサガヤの町だ」
若林「アサガヤって、阿佐ヶ谷? 全然違…」
老人「ここはアサガヤの町だ」
若林「…」
若林「(同じことしか言わねえ…どうなってんだよ)」
若林「(まともな人間はいねーのかよ!)」
若林「(でも…もしここが本当に『阿佐ヶ谷』なら…)」
若林「(あいつがいるはずなんだ…!)」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:05:43.03 ID:qTxsDx7x0
【むつみ荘】
若林「おい春日! 春日ぁ! 起きろ!」
若林(春日…まともでいてくれ…!)
春日「…ぅお…? 若林? え? 寝起きドッキリ? え?」
若林「春日!! お前は大丈夫なのか!?」
春日「あれ、なんで衣装のまま寝てるんでござぁーましょう…」
春日「これはおかしいですわなぁ。春日は今まで…」
春日「……何……してたっけ?」
若林「…お前もか」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:06:54.10 ID:qTxsDx7x0
春日「とりあえず外へ参ろう」
若林「マジで?」
春日「ここにいても始まんないでしょ。まずは周りの状況を確認しなきゃ」
カン!
若林「!!」
小学生「春日〜朝だぞ〜!」
春日「ウィ」
若林「(…本当に起こされてるんだな…)」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:08:06.12 ID:qTxsDx7x0
小学生「春日、あと若林! 王様が呼んでたぞ!」
若林「王様?何だよそれ…」
春日「春日だけではなく、こいつも入ってるのか」
若林「(バシッ)そりゃ入るよ」
小学生「王様は町の奥にある城の中にいるよ」
若林「いやだから、王様って誰…」
小学生「王様は町の奥にある城の中にいるよ」
若林「…(またか)」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:08:56.21 ID:qTxsDx7x0
春日「…」
若林「な、おかしくね? 絶対阿佐ヶ谷じゃねーじゃん」
春日「…」
若林「それどころか日本でもねーじゃん?」
春日「春日ワールドだよっ(ベシッ)」
若林「はいここスルーしていきますけども」
若林「100年くらい時間の止まった外国の田舎みたいな…絵本の中みたいだ」
春日「まるでRPGの中に迷い込んだみたいでございますな」
若林「!!」
春日「春日クエストだよっ(ベシッ)」
若林「…(放置)」
若林「でも…お前のいうとおりだ」
若林「まるで、昔のロールプレイングゲームみたいだ」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:09:06.29 ID:fK6+TiE8O
しえん
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:09:53.60 ID:qTxsDx7x0
【行列のできる城】
王様?「おうお前ら、よう来たなぁ!」
若林「し、紳助さん!?」
紳助「…なんや自分、こめかみ真っ赤やで」
春日「春日としては全然痛くないんですが」
春日「でも体が守ろうとしてるのか、この部分だけ髪がのびるの早いんですよ」
若林「お前は今黙ってろ(バシッ)」
春日「ウィ」
若林「紳助さん、ここは一体どこなんですか!? 俺らどうしたらいいんですか!?」
紳助「まあまあ、ようするにな、お前らのやることは一つや」
紳助「――魔王を倒せ」
春日「…」
若林「…」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:10:58.21 ID:qTxsDx7x0
紳助「お前らつまらんなー。ホンマに芸人か?」
若林「…っ! そうです、俺たちはただの芸人ですよ! 民間人だ!」
若林「こいつだってK−1出てたけど、それまで人殴った事もないような奴で…!」
紳助「落ち着け。もう一つ教えたる」
紳助「この世界は、笑いが攻撃力に換算されんねや。ようするに、お笑いバトルやな」
春日「お笑いバトル?」
若林「(なんか一気に緊張感がなくなった)」
紳助「おもろい奴ほど強いし、おもろいネタほど攻撃力があるってことや」
紳助「まー、説明しても理解できんと思うから、とりあえず城出て一度戦ってみぃ」
若林「無茶苦茶だ…」
春日「――やりましょう!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:12:16.59 ID:qTxsDx7x0
若林「おい、春日!?」
春日「今までもやってるじゃございませんか? イロモネアとかオンエアバトルとか」
春日「その調子で魔王倒せばいいでしょ」
若林「違うだろ全然!」
紳助「…なんやカンチガイしとるみたいやけどな、お前らは魔王倒すしかないの」
若林「は?」
春日「…」
紳助「お前らの目的はただそれだけ。できることはほかに何もない」
紳助「ただ、それだけのために存在しとんねん」
紳助「ま、『スライム』倒すのを永遠に繰り返す…それで良けりゃそれでもええけども?」
若林「そんな、俺は元の世界に…! …せ、かいに…もどって…」
春日「…」
若林「…(思い出せねー…)」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:13:12.81 ID:7kJRELIVO
わかばやしえん
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:13:24.85 ID:qTxsDx7x0
紳助「ああもう!うっとーしーやっちゃなー!!」
紳助「グダグダ口ばっか動かさんと早ぅ動かんかい!
紳助「とりあえず町を出て、北へ行け!」
紳助「『キサラ平原』や、そこで鍛えてもらえ!!」
紳助「あ、あとお約束やからな。武器な。これで魔王倒せよ」
>>ひのきのぼう を てにいれた!
若林「こんな棒っきれで戦うんですか!?」
春日「…(ゴソゴソ)」
紳助「そいで…お前は何しとんねん」
春日「お約束ですからな。城のタンスの中のものを頂戴しようと」
紳助「訴えるで」
紳助「まー、これもお約束やから。はい、ひとり千円ずつ」
若林「(ひのきのぼうと二千円で魔王に挑めって…)」
春日「これは…春日にとっての二億!」
若林「千円札だよ(バシッ)」
バシッ(笑)
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:15:25.69 ID:qTxsDx7x0
>>ひのきのぼうが とつぜん ひかりだした!
春日「!?」
若林「ひのきのぼうが…体に溶けた…」
紳助「ホンマに棒振り回して戦うわけやないからね」
紳助「お前らがもっと面白くなれば、武器も強力になる」
春日「では参りましょう! 世界が春日を求めてますからね!」
若林「おいっ」
紳助「…それは違うで」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:16:50.49 ID:qTxsDx7x0
若林「え?」
紳助「キサラ平原は北や」
若林「紳助さん、さっきのはどういう意味ですか?」
紳助「キサラ平原は北や」
春日「…」
若林「…行こう、春日」
春日「ウィ」
若林「紳助さん、ありがとうございました」
春日「ありがトゥース!」
紳助「…」
紳助「…お前らは『選ばれし者』なんかやないで」
紳助「ただ、『選んだ者』や。戦うことをな」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:17:47.17 ID:qTxsDx7x0
【キサラ平原】
>>キサラの客Aが あらわれた!
>>キサラの客Bが あらわれた!
春日「ここは…キサラの舞台…」
>>キサラの客Aは ようすをみている…
若林「なるほど…『敵』に会うとこうなるわけか」
春日「懐かしい」
若林「そうだな。ここでずいぶん鍛えられた」
若林「…やるぞ、漫才」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:18:52.55 ID:qTxsDx7x0
>>キサラのきゃくAの こうげき!
>>「意味わかんね」
>>キサラのきゃくBの こうげき!
>>「あれって面白いわけ?」
春日「…!」
若林「か、体は痛くねぇけど…」
若林「(芸人が「芸」で相手を攻撃するなら…)
若林「(相手は「反応」で芸人を苦しめる、ってとこか)」
若林「――ま、全然きいてないんですけどもね」
春日「春日のココ…全然無事ですよ?」
若林「8年売れなかった。つまんないなんて言われ慣れてる」
春日「その程度でこのキャ〜スガは傷つきませんよ?」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:20:07.26 ID:qTxsDx7x0
>>よっぱらいAが あらわれた!
>>よっぱらいAの こうげき!
>>「お前、邪魔なんだよ!左の奴の話聞こえねえだろうが!」
春日「しかし漫才でござぁーますので…」
若林「客と喋ってんじゃねーよ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:20:54.32 ID:qTxsDx7x0
>>じょせいきゃくAがあらわれた!
>>じょせいきゃくAのこうげき!
>>「がんばって〜!」
春日「(そろそろオチなのに!)」
若林「(やりにくい!)」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:21:38.95 ID:SC7MP9U2O
オードリーの事よく知ってるな
支援
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:22:49.93 ID:qTxsDx7x0
春日「朝5時にしろよ!」
若林「早すぎるだろ!」
・・・
春日「キスをしろよ!」
若林「早すぎるだろ!」
・・・
春日「早すぎるだろ!」
若林「ベストタイミングだろ!」
――! ―――――!
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:24:12.99 ID:qTxsDx7x0
若林「はーっ、はーっ…」
春日「…さすがの春日も疲れましたな」
マネ「お疲れ様でーす^^」
マネ「『キサラ平原』での戦闘は以上になりまーす^^」
マネ「これが今回の報酬でーす^^」
>>ひのきのぼうは ズレ漫才の剣に へんかした!
>>こうげきりょくが 30あがった!
春日「紳助さんが言ってたのは、このことでございますね」
若林「…これが俺たちの武器か」
マネ「次のお仕事ですが、テレビ収録に行ってもらいまーす^^」
しえん
柴田さんマダーー?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:25:23.30 ID:qTxsDx7x0
>>23 柴田さん出そうとしたけど入らなかった
申し訳ない
殺さないで下さい
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:27:09.58 ID:qTxsDx7x0
【テレビきょくの塔】
>>せんぱいげいにんが あらわれた!
>>むひょうじょうのまま わらわない!
>>しかし 春日は わがみちをいく
・・・
>>おおごしょげいのうじんが あらわれた!
>>「ひとつも面白くないね」
>>若林の テンションは がたおちした
・・・
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:28:19.44 ID:qTxsDx7x0
>>しかいの むちゃぶり!
>>「春日は大喜利が得意なんだよね?」
>>かすがは かたまっている
>>わかばやしの こうげき!
>>「マネージャー芸!」
若林「すみません、春日に大喜利の話題はNGなんで!」
若林「時間おしてますんで、これで春日は失礼させて頂きます!」
若林「大喜利の答えは後ほど文書で発表させて頂きます!」
>>ぶじ ばを きりぬけた!
しえn
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:30:58.96 ID:oof0P7fUO
しえん
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:33:49.76 ID:sEgWTh3sO
紫煙
>>24 そこまでおまえのこと嫌いじゃねぇよ!
ヘヘヘヘヘヘ!
31 :
キャット☆ふわ丸 ◆73YxKZ36Zw :2009/05/31(日) 00:36:28.72 ID:QyiYOdfJP BE:321279326-S★(515383)
チャイルズクエストみたいだw
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:37:35.61 ID:qTxsDx7x0
若林「ここが最上階っぽいな」
春日「おい若林…」
若林「ああ…歌へた王選手権のスタジオだ…くそ…」
??「…呼んでんじゃねーよ」
若林「……俺じゃねーか」
音痴「いやだ…まじでやだわ」
若林「…」
春日「アハハハハハハ」
若林「素で笑ってんじゃねーよ!(バシッ)」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:39:02.25 ID:qTxsDx7x0
>>おんちが あらわれた!
>>おんちの こうげき!
>>「キセキの歌声!」
音痴「アッー!めぇーがーおーどるーばすすとーぷ」
若林「(くそっ…膝から崩れ落ちそうだ…)」
春日「では、このキャ〜スガが!」
若林「春日!? お前…」
春日「♪ やめないで とめないで あつくてたまらない…」
若林「…」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:40:31.38 ID:qTxsDx7x0
春日「♪ 痺れるくらい くちびるでGang★」
音痴「ぼくーのここーろはーひびわれーたーびーだまさー」
若林「…(俺の心が割れそうだ)」
春日「♪ このまま 最後まで(バシッ
若林「服脱いでんじゃねーよ!」
春日「パンツになるまで止めない…これがツッコミとしてのお前の優しさか?」
若林「うるせぇ!」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:41:47.70 ID:qTxsDx7x0
若林「ほら、ネタやるぞ!」
春日「漫才か?」
若林「他にねーだろ! 俺は芸人だ!」
春日「…」
若林「…だから…」
音痴「すてーい、うぃーず、みー」
若林「漫才より、ただ歌ってるだけの方が面白いだなんて、」
音痴「がらすのしょうねんじっだーい をー」
若林「そんなの…認められるわけねーだろうが!!」
>>若林の こうげき!
>>春日の こうげき!
>>「漫才:転校生」!
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:43:04.88 ID:qTxsDx7x0
若林「…勝った…」
音痴「…好きで音痴なわけじゃねーよ…」
若林「…知ってるよ」
音痴「次は『ケイダッシュどうくつ』に行け」
音痴「そこで『鍵』を手に入れられる」
音痴「昨日と同じ明日が続く…こんな場所から…」
音痴「メビウスの輪からドロップしたければ…魔王を倒すしかない」
若林「(魔王を倒せば、元の世界に戻れるのか…?)」
春日「何わけ分かんないこと言ってんのよ? やれやれ資本主義?」
若林「(イラッ☆)」
音痴「あーあ、本当に呼んでんじゃねーよ……」
>>おんちは がくやに もどった!
>>30 俺もお前と同じ気持ちだよ!
へへへへへへへへ
ちょっと休み
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:53:43.59 ID:JJ4Mh2wLO
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:54:06.03 ID:KyWPDyK6O
いいね
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:59:50.86 ID:qTxsDx7x0
【ケイダッシュどうくつ】
若林「また『自分』かよ。芸がねーな」
春日「アメリカン親父、わかを、筋肉レジ…懐かしいですな」
若林「過去の…俺らとの対決だな」
春日「あ! クイールもいる!!」
若林「あれ超つまんねぇよ。笑えばいいのか泣けばいいのか分かんねーし」
春日「笑って泣けるんだよっ(ベシッ)」
若林「はいここぶん投げていきますけども」
>>いしゃの こうげき!
>>かんじゃの こうげき!
>>「コント:味覚」!
医者「えー、本日はもみあげのご病気で?」
患者「いえ違います。これ、好きでやってるんで」
医者「好きでやってる時点で病だ」
患者「…」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:01:21.32 ID:qTxsDx7x0
若林「(今度の戦いは『芸』と『芸』のガチ勝負…)」
若林「(あれは俺が考えたネタだ…)」
若林「(一生懸命考えたネタを、否定したくはない…)」
若林「(あのコントを見たお客さんの笑顔も、嘘じゃない…)」
若林「…しかし改めて見ても…お前のツッコミ、ポンコツだな」
春日「そんなことねーだろ!」
若林「ポンコツなんだよ! 解散レベルだ!」
春日「それは本気で言っているのか?」
若林「本気で言ってたら…」
若林「ボケとツッコミ逆にしてまで、お前と漫才続けてねえよ」
春日・若林「へへへへへへへへへへへ」
いいぞもっとやれ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:02:29.23 ID:qTxsDx7x0
春日「昨日の春日より、今日の春日」
春日「春日は日々進化していますからな!」
春日「若林。――で、こっちは何のネタだ?」
若林「…あぁ、そうだな」
>>若林の こうげき!
>>春日の こうげき!
>>「漫才:引っ越し」!
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:04:16.01 ID:qTxsDx7x0
医者「…自分と同じ顔の奴を、倒す気分はどうですか?」
若林「気分は良くねーよ。さっきも倒してきたばっかりだ」
若林「あんたこそ、同じ顔の奴に倒される気分はどうよ?」
医者「――『この勝負、後味が悪い』」
若林「…そのオチ知ってんだよ。馬鹿野郎」
春日「正直腹立ちますけどね」
若林「お前が怒ってんじゃねえよ!」
若林「でもいいんだ。もっと面白いネタ、作るから」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:05:07.76 ID:qTxsDx7x0
医者「私の後ろに宝箱があります」
医者「その中に、魔王に会うために必要な『鍵』が入っています」
春日「他に必要なものはないのか?」
医者「大丈夫だヨ☆」
若林「(我ながら正直腹立ちますけどね)」
医者「……渋味、感じるよねぇ〜」
>コント「味覚」のふたりは ぶたいそでに きえていった!
>>43 春日・昨日・今日・日々、って異様に日多くてワロタ!
オドクエ超やりてえ!
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:06:25.49 ID:qTxsDx7x0
若林「また宝箱か…」
春日「早く開けなさいよ」
若林「分かってるよ! …何だこれ…」
春日「これが魔王への鍵?」
>>こもんじょを てにいれた!
>>盾っぽぉい! を てにいれた !
>>ぼうぎょ力 が 20 あがった !
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:09:13.66 ID:qTxsDx7x0
【魔王の城】
若林「ここか…」
春日「いよいよでございますな」
>>とびらには かぎが かかっている!
魔王「なに? 我に挑戦すんの、自分らなん?」
若林「魔王もう出てきちゃってますけども!?」
春日「せっかちですな」
魔王「あ、これは映像とかそういう感じやから」
魔王「ここでいきなり戦わへんからね、安心して」
若林「…」
魔王「ほら『鍵』持っとるんやろ。早ぅ見せろや」
魔王「必要なもの全部ないと、我に挑戦する資格、認めへんからね」
>>若林は こもんじょを とりだした!
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:11:12.81 ID:qTxsDx7x0
魔王「はいはいはいはい、確かに。…で?」
若林「ほ、他にも何か必要なのか?」
魔王「えっないの!? アホちゃう!?」
魔王「こっちもボランティアやないからね、出すもん出してもらわんと!」
>>若林の さいふが ちゅうにうかんだ!
>>春日の さいふが ちゅうにうかんだ!
>>2千円 もっていかれた!
春日「春日の…2億!」
若林「だから千円だろ!(バシッ)」
若林「(意外に安い…)」
魔王「さて…ええかげんつまらんボケ止めろや」
魔王「もう、我の正体も気付いとんのやろ」
魔王「答えろ。 最 後 に 必 要 な も の は 何 だ ? 」
若林「お前は…」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:12:11.57 ID:qTxsDx7x0
若林「お前の影は…常に頭の中にあった」
若林「地獄のような日々だと感じたこともあった」
若林「昨日と同じ今日が続いた」
若林「でも、メビウスの輪からドロップすることも出来なかった…」
若林「お前は魔王なんかじゃない」
若林「お前は悪魔のようでありながら、天使にもなれた」
若林「貧乏神ともいえる。運命の女神かもしれない」
若林「そう…お前に運命を大きく変えられたのは間違いない」
若林「お前の名前はM−1」
若林「この世界は、M−1に対する若手芸人の強すぎる思いが、具現化した世界だ!」
>>こもんじょは M−1申込書に へんかした!
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:12:13.45 ID:P/Qqal7xO
くそっ!明日早いのに何てスレを……!面白いよ畜生!
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:13:18.48 ID:qTxsDx7x0
春日「M−1への扉は、誰にでも開かれている」
春日「プロもアマも関係ない。後ろ盾もいらない。無名でも構わない」
春日「結成10年以内なら誰でも挑戦できる――」
春日「だから、あと必要なのは――これだけでございますよ」
若林「それは――俺たちを現す、二人だけの名前だ!」
「 「 オ ー ド リ ー 」 」
ちょっと感動してきた
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:14:31.88 ID:qTxsDx7x0
「 オ ー ド リ ー ! 」
自分たちの名前を呼ぶ、司会者の声が響いた。
続いて歓声。拍手。客席からも名前を呼ぶ声がする。
若林は、スーツ姿で突っ立っていた。
黒いピンストライプのスーツ。青でそろえたネクタイとポケットチーフ。
すぐ後ろには、いつものピンクベスト姿の春日が立っている。
若林「春日…」
春日「何でございますか? ブルっちゃった?」
若林「お前こそ、まばたき多いよ」
(´;ω;`)ブワッ
何か背筋ぞくっと下
感動的
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:16:57.02 ID:qTxsDx7x0
若林はピンマイクの前に立った。
春日は相変わらずゆったりと歩いて来た。
若林の左腕のすぐ後ろに、春日の右胸が当たる。
ここがベストポジションだ。
春日が妙なツッコミをして、それをツッコミ返すのに最適な場所。
――定位置に着いたのを確認して、二人は漫才を始めた。
若林「どうも〜オードリーです!」
春日「皆さん、M−1での春日は、どうですか?」
完
ブラボー
これで終わりです
ありがトゥース!
面白かった!良く考えたね
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:19:17.64 ID:P/Qqal7xO
乙ー!
やっぱりオードリーはこう言う感じのが好きだ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:20:34.03 ID:fwtHokiyO
乙
面白かったよ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:22:07.55 ID:nuiN6JWCO
おつでした
今年のM-1に期待
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:22:46.26 ID:n3ADarmG0
すげー面白かった!
感動した!
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:22:50.00 ID:KyWPDyK6O
乙
感動
おもしろかった
以前もありました?
予約した
全俺が泣いた!
やっぱり原点は漫才にあると立ち返ってもらいたいなぁってすごい思った!
オードリーの二人にも読んでほしいくらいの良作だ!
乙!次回作期待してます。ばぁい。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:28:26.51 ID:n3ADarmG0
こういうオードリー話が好きだ
ホモ話は辟易
>>1乙!よかったよ。最後はなんか泣きそうになった。
オードリー忙しいだろうけど、今年もM1出てはしいね。
後はこのスレ、煮るなり焼くなりお好きにどうぞ
ここまで読んでくれた上に乙コールありがた〜い!
>>65 コピペ改変はいくつか作ったが、SSはこれが初。
そう…ソードマスター春日の改変を作った時に、
ベルゼバブ誰にしようかな〜
ノンスタ? いや吉本? 審査員? 紳助? 今田? 松本?
あ…M−1を擬人化すればいいか…
これがこのSSの始まりでした。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:52:28.17 ID:n3ADarmG0
>>70=1さん乙
初SSでこのクオリティ!すごいよ
またなんか書いて下さい
できたらオードリーで
読めたらいいな。。。ばぁい
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 01:58:10.42 ID:jUAiHVKL0
乙!やっぱこういうSSが一番だ!感動した
M−1今年も狙ってほしいなああ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:08:09.52 ID:Ca4TTFydO
面白かったよ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 02:14:04.44 ID:FJaEuwXZO
やべぇ面白かった。鳥肌立ったわ
>>1乙
また今度何か書いてくれ
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 03:07:31.57 ID:2reQUS/TO
乙
>>1乙
面白かった〜後味爽やか!
また書いてくれることを期待している!
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 05:49:55.53 ID:YQ3ytXRMO
干す
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 06:22:05.77 ID:8xsdYevWO
ほす
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 08:50:11.04 ID:iStzVG51O
もうちょっと残したい
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 09:21:42.04 ID:o0Dycjrm0
面白かったよ。
朝から良いもの見れた。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 09:23:44.78 ID:Xsl63wENO
今一気に全部読んだ、感動した!
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 09:33:54.13 ID:jXnOXGzzO
>>70 でもエムワンを擬人化すると人格は松本さんになるのなww
感動をありがとぅす
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 10:13:07.96 ID:lKgZ6w20O
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 10:25:15.14 ID:fK6+TiE8O
保守
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 10:25:27.49 ID:95h2gxL4O
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 10:26:47.28 ID:yc7zmH8BO
期待してなかったのに面白かったじゃねぇか…
乙!
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 10:28:35.50 ID:cF0LRTJHO
更にオードリーが好きになった!
>>1乙ありがとう
ほしゅ
面白かった〜
いちおつ
目からトゥースが
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 12:57:20.92 ID:enr69gup0
たのしかった いちおつ
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 13:23:33.76 ID:Vj936gxKO
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 13:31:31.17 ID:8HRhtf9X0
ええ話やった
おもしろかった!
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:01:36.00 ID:n3ADarmG0
まだあった
上げ
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:18:55.44 ID:qPYCSgxPP
上げておこう
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 14:19:23.52 ID:wD9ShRpjO
素直におもしろい
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:06:09.47 ID:GPs0ohIL0
『オードリー』…。やっぱり響きいいなぁ。
『ナイスミドル』や『うにいくら』じゃなくて
良かったと思うよ。
にしても>>1はオードリーのことよく知ってるなぁ。
ソラミナの若林へのお仕置きのブログ朗読とか(笑)!!
>>1乙
面白かった
もっと長く見たかったな〜
ぜひまた書いてくれ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:23:59.31 ID:CD0v8FaMO
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:45:10.13 ID:n3ADarmG0
落すの惜しいな・・・
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:57:37.99 ID:ris4GJaXO
追い付いた!
ピンマイクはサンパチマイクのことだよね
>>1乙です!
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 15:58:44.13 ID:8EK+qAgK0
若林スレがまた立ってる( ゚д゚ )
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 16:09:29.56 ID:O0fmq7EnO
今から読む保守
まだ落ちないで!
ほしゅ!
>>101 たしかにコンビ名いいね
華やかでキャッチーで覚えやすい
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:11:59.95 ID:Vjh0qttVO
ほ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:25:43.17 ID:ASyNxQmSO
ほ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 17:28:08.04 ID:qPYCSgxPP
ほ
|
>>1もつ!
しかしピンマイクではなくスタンドマイクだろwww
大事なところでワロタわ
残ってる(*^□^*)
ほしゅ