春日「これは何ですか先生・・・このドグラ・マグラというのは」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
・・・・・・・・・・・・ブウウ――――――――ンンン――――――ンンンン・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
男「私はフッと眼を開いた!」
男「ここはどこだ!? そして私はおもむろに自分の顔を撫で回してみる!」
男「・・・おかしいな・・・」
男「・・・おかしいぞ・・・」
男「・・・鼻が尖がって・・・眼が落ち窪んで・・・頭髪が蓬々と乱れて・・・顎鬚がモジャモジャと延びて・・・」
男「・・・誰だろう・・・おれはコンナ人間を知らない・・・」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 00:50:45.28 ID:IpDMmis00
男「・・・こんな不思議があるだろうか・・・」
男「・・・自分で自分を忘れてしまっている・・・」
男「・・・いくら考えても、どこの何者だか思い出せない」
男「・・・自分の過去の思い出としては、たった今聞いたブ――ンンンというボンボン時計の音がタッタ一つ、記憶に残っている」
男「・・・ソレッきりである・・・」
男「うううううオオオうううオオオ!!」
男「・・・ここは監獄か・・・精神病院か・・・」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 00:51:40.63 ID:/0HtjPXpO
続けたまえ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 00:51:58.31 ID:IpDMmis00
男「うううオオオ!! ・・・少し疲れてしまいましたな」
・・・・・・お兄さま。お兄さま。お兄さま、お兄さま、お兄さま、お兄さま、お兄さま。・・・・・・モウ一度・・・・・・今の声を・・・・・・聞かしてエーッ・・・・・・
男「うほほ。なんだ隣の部屋からか・・・びっくりしたじゃないか。おーいそこにいるのはどなたー?」
・・・・・・お兄さま、お兄さま、お兄さま、お兄さま、お兄さま・・・・・・お隣りのお部屋にいらっしゃるお兄様・・・・・・
男「はいお兄様ですよ〜」
・・・・・・あたしです。あたしです。お兄様の許嫁だった・・・・・・あなたの未来の妻でしたあたし・・・・・・あたしです。あたしです。
男「許嫁ですと!?」
どうぞ・・・・・・どうぞ今のお声をモウ一度聞かして頂戴・・・・・・聞かして・・・・・・聞かしてエーッ・・・・・・お兄様、お兄様、お兄様、お兄様、お兄様・・・・・・
男「なんだ・・・?」
おにいさまアーッ・・・・・・
男「・・・こいつは相手にしてはいかん人間のようですな」
・・・・・・お兄さま・・・・・・お兄さま、お兄さま、お兄さま。なぜ・・・・・・なぜ返事をして下さらないのですか。あたしです、あたしです、あたしです、あたしです。
男「・・・」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 00:54:23.60 ID:IpDMmis00
お兄さまはお忘れになったのですか。あたしですよ。あたしですよ。お兄様の許嫁だった・・・・・・あたし・・・・・・あたしをお忘れになったのですか
男「・・・しかし・・・これは・・・」
・・・・・・あたしはお兄様と御一緒になる前の晩に・・・・・・結婚式を挙げる前の晩の真夜中に、お兄様のお手にかかって死んでしまったのです
男「・・・しっかりオチをつけて書き終えれるだろうか・・・エ・・・私はなにを言っているんだ?」
・・・・・・それがチャント生き返って・・・・・・お墓の中から生き返ってここにいるのですよ。幽霊でも何でもありませんよ
男「・・・相手にしてはいけない」
・・・・・・お兄さま、お兄さま、お兄さま、お兄さま。・・・・・・ナゼ返事をして下さらないのですか・・・・・・お兄様はあの時のことをお忘れになったのですか・・・・・・
男「・・・キチガイだろうか・・・いやいや。キチガイだ、キチガイだ・・・そんなばかな・・・不思議なことが・・・アハハハ・・・」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 00:55:36.67 ID:IpDMmis00
お兄様もおんなじです。世界中にタッタ二人のあたしたちがここにいるのです
男「・・・い〜みがわかりませんなぁ」
そうして他人からキチガイと思われて、この病院に離れ離れになって閉じ籠められているのです
男「・・・」
お兄様が返事をして下されば・・・・・・あたしの言うことがホントのことになるのです。あたしを思い出して下されば、あたしも・・・・・・お兄様も、精神病患者でないことがわかるのです
男「はてどなたでしょう・・・」
・・・・・・タッタ一言・・・・・・タッタ一コト・・・・・・御返事をして下されば・・・・・・モヨコと・・・・・・あたしの名前を呼んでくだされば・・・・・・
男「モヨコさあーん!! これでよろしいか?」
ああ・・・・・・お兄様、お兄様、お兄様、お兄様、お兄様・・・・・・ああ・・・・・・あたしは、もう声が・・・・・・眼が・・・・・・暗くなって・・・・・・
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 00:57:04.97 ID:IpDMmis00
男「・・・では約束通り私の名前を教えていただきましょう」
・・・・・・
男「・・・な、ナゼ・・・黙るのです・・・僕は・・・僕の名前は・・・何と言うのですか。僕は狂人でも・・・何でもない・・・」
・・・・・・アレエーッ・・・・・・誰か・・・・・・誰か来て下さい。七号の患者さんが・・・・・・アレッ。誰か来てエーッ・・・・・・
男「・・・もういやだ・・・」
ギイイーッ
男「な・・・何の前振りもなく・・・頑丈でとても重そうな扉が開いたと同時に誰か入ってきたーッ!」
若林「コ・・・ホンホン・・・ドウモ・・・身体が弱うございますので・・・外套のまま失礼を・・・」
男「・・・あ・・・あなたは・・・だ・・・ダレですか・・・」
若林「・・・私は・・・コ・・・ホンホン・・・御免・・・ごめん下さい・・・こういう者です」
九州帝国大学法医学教授
医学部長
若林 正恭
男「・・・ここは・・・九州大学・・・」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 00:58:15.04 ID:IpDMmis00
若林「・・・さよう・・・ここは九州大学、精神病科の第七号室でございます」
男「・・・ちなみに・・・ここは・・・どこでしょうか・・・」
若林「九州大学だよ! たった今言ったばっかじゃねーか。ボケの切れもワリィな!」
男「・・・え・・・突然ナゼ叩くのですか・・・先生・・・それは・・・僕が・・・キチガイだから・・・」
若林「・・・こ・・・これは・・・御無礼を・・・」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 00:59:54.15 ID:IpDMmis00
若林「いかがでございましょうか・・・もはや御自分のお名前を思い出されましたでしょうか・・・御自分の過去に関する御記憶を、残らず御回復になりましたでしょうか」
男「・・・何もわからないのです・・・私が何者であるか・・・何も思い出されないのです・・・なぜ私はここ・・・九州大学に・・・」
若林「・・・ごもっともです。不思議に思われるのはごもっとも千万です。・・・あなたも新式の治療を受けておいでになりました、お一人なのですが・・・」
男「僕が・・・精神病の治療・・・」
若林「・・・のみならず、あなたはほとんど空前とも申すべき怪奇、凄愴を極めた犯罪に御関係になりましたのであります・・・」
男「・・・空前の・・・空前の犯罪事件・・・僕が関係した・・・」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:01:00.79 ID:ii8SPITuO
キチガイ支援
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:01:12.22 ID:IpDMmis00
若林「・・・んなわけねーだろ!」
男「ア――レエ――ッ! 痛い! 痛いイイ――! ・・・な・・・ナゼ・・・僕に・・・こ・・・この僕に・・・唐突に暴行を加えるのですか・・・」
若林「・・・お前・・・どうしちまったんだよマジで・・・」
男「・・・私は・・・どうして・・・どうしてしまうのでしょうか・・・わからないのです・・・何も・・・何も何も」
若林「ク・・・これで・・・失礼・・・コホ・・・コホ」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:02:25.43 ID:IpDMmis00
――教授室
若林「・・・先生・・・おれは、おれはどうしたらいいんですか!? あいつ、おれのことなんか本当に忘れてるんだ!」
教授「・・・彼・・・キミのお友達なんだよね」
若林「そうです。先生はテレビをご覧になりませんか? オードリーってお笑いコンビをご存知ではありませんか?」
教授「ぼくは結構テレビ好きなんだけど・・・オードリー? 聞いたこともないんだよねぇ」
若林「・・・ぼくたちはまだ若手でしたから・・・慢心でしたすいません。ともかく、芸人としてこれまで二人で歩んできました」
教授「うん。じゃあもう一度、彼の記憶がおかしくなってしまった理由をキミが覚えている限り教えてくれないかい」
若林「あれは・・・そう・・・忘れもしません。あの時のことは――」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:03:39.94 ID:IpDMmis00
若林「それは、『夏ですよ、ギネス限界ボン!オードーリー』という初めての冠特番でのロケ現場のことでした」
教授「うんうんそれで?」
若林「タイトル通り、ギネス記録をオードリーの二人が挑戦して更新してしまおうという番組になるはずでした」
教授「なるはずだった? じゃあならなかったんだね」
若林「はい・・・。結論から言うと最初のロケで大ゴケでした。人間大砲の飛距離世界記録を塗り変えるというもので・・・」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:03:42.27 ID:inIAFTbvO
上下巻を全部書ききったらすげぇ
スカラカチャカポコ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:04:52.44 ID:IpDMmis00
若林「スタッフも想定外だったのでしょう。春日は、予想着地地点一帯に敷かれていたマットを越え、遥か遠くへ飛びました」
教授「ブルブル・・・そりゃ美しいようでなんとも滑稽だが実に怖い」
若林「落下していく春日を迎えたのは、やわらかいマットではなく・・・無慈悲に硬いコンクリートだけでした・・・」
教授「あぁ・・・イカロスよ・・・なぜ満足できなかった・・・」
若林「春日は生死の境を彷徨ったのち、なんとか峠を越え、あの世の淵から戻ってきてくれました・・・しかし・・・」
教授「キミの知っている彼ではなかった。そうだね?」
教授「それじゃあ、キミは今の純真無垢・・・まるで童貞な春日クンをどう思う?」
若林「あいつは・・・、春日ではありません」
教授「どう思う?」
若林「・・・不気味です。とても・・・」
教授「直してあげたいよね? キミの知っている春日クンに何日何年かけても」
若林「はい。おれは、かつての春日と抱きしめあいたい気持ちでいっぱいです。今になって、あいつのこと大好きなことに気づきました」
教授「ぼくの怪手腕的実験療法にすべてを任せておきなさい。必ずキミが望む春日クンにたちまち変貌することだろうアハアハアハ」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:06:56.47 ID:+o724gbfO
スレ主発狂しちまうぞ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:07:27.77 ID:IpDMmis00
若林(療法その1、相手を知るのではなく自分を知らせよ。すなわち自分が信頼出来うる人間かを相手に問わせる事)
男「フハハ。先生はなかなか面白い方なのですね? 他に何か面白い冒険譚をどうぞ御教え下され」
若林「他にもまだありますよ。これは――」(療法その2、欲するものは与えよ。万能無敵な人物に人は畏敬を抱き、近づく)
男「・・・ところで先生は私のすべてを知っていらっしゃるのですよね? どうか私の名前だけでも・・・」
若林「ク・・・それは・・・なりま・・・せんのです・・・コホン・・・コホ」(療法その3、絶対不可侵の線を引け。究極の探究心が脳細胞に革命的刺激作用を引き起こす)
男「・・・そ・・・それはやはり・・・僕が・・・かの怪事件の・・・怪犯人だからでしょうか・・・」
若林「いえ・・・それは・・・言えんのでして・・・コホ・・・コホコホ・・・」(・・・堪えられない。こんな春日見たくないッ・・・)
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:08:40.75 ID:IpDMmis00
男「先生・・・私の隣りの部屋の娘のことで・・・娘の言うことにゃ私は娘の許嫁のようなんですが・・・コレについてもテンデ記憶にございませぬ」
若林「・・・彼女は外でキチガイと認識され、こちらで・・・その・・・キチガイ専用の病棟に・・・許嫁だとは恐らくは娘特有の妄想でありましょう」
男「それじゃ・・・娘がキチガイということは、その隣りの僕もまたキチガイという事ですか・・・ああ、つながりました。つながりましたよ!」
若林「その作業がとても大事なのであります。ゆっくりと着実につなげて行きましょう」(春日・・・ッ! 春日ア・・・ッ!)
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:09:16.26 ID:6CrGd6QSO
まさかのドグラマグラ…
だが読む気にならん
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:09:56.23 ID:IpDMmis00
――教授室
教授「だいぶ様になってるじゃないか、えぇ。キミ」
若林「・・・はい。しかし・・・おれは友人を騙している・・・とても正気ではいられません・・・おれも・・・キチガイになってしまいそうだ・・・」
教授「アッハッハア。自覚しているだけ面白みのあるキチガイになるだろうな」
若林「おれじゃ・・・春日を救えないかもしれません・・・どうか・・・どうか先生・・・先生の御力を・・・」
教授「イヤハア。それはならんのだよ。キミが『先生』として彼に接するからこその実験療法であるからね。そうだ。そろそろ彼にある場所を紹介しておこう」
若林「・・・ある場所を・・・そこへ行けば・・・あいつは・・・」
教授「フフン。まさにキミの思惑通り。キミの悩みは快刀乱麻を断つかの如くきらめきを見せてたちまちのうちに霧消することだろう」
若林「先生・・・おれ・・・やってみます」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:11:09.85 ID:IpDMmis00
男「へ? ここから出られるのでありますか?」
若林「はい。あなたにどうしてもお見せしたいものがあるのでございます。どうぞこちらへ・・・コホコホ・・・」
――図書室兼標本室
男「ここでありますか? 若林先生。すごい量の書物でありますねー圧巻でございます私」
若林「苦心をして集められました精神病科の研究資料、もしくは参考材料となるべき文書類や、またはこの病院におりました患者の製作品、もしくは身の上に関係した物品書類なぞを・・・」
男「拝見いたしてもよろしいでしょうか」
若林「あなたをこの部屋にお伴致しました目的と申しますのは他事でもございません」
男「なんでございましょ」
若林「かように並んでおります標本や、参考品の中で、どの品がもっとも深くあなたの御注意を惹くかという事を、試験させて頂きたいのです・・・コホコホン・・・」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:12:32.37 ID:IpDMmis00
男「若林先生! これはなんでしょうか」
若林「それは・・・歯茎の血で描いたお雛様の掛け軸でございましょう。女子大学卒業生作である・・・と」
男「ではこれは」
若林「火星征伐の建白書――小学教員提出」
男「これ!」
若林「紙で作った懐中時計――老理髪師製作」
男「これはすばらしい!」
若林「鼻糞で固めた観音像、ガラス箱入り――曹洞宗布教師作・・・」(なんだよここ・・・気色わりーって・・・あんま触るなよ春日おまえ・・・)
男「・・・これは何ですか先生・・・このドグラ・マグラというのは・・・」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:12:35.91 ID:+NZhnoMs0
ドグラマグラっぽくないな
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:13:46.14 ID:IpDMmis00
若林「ハイ。・・・それは、やはり精神病者の心理状態の不可思議さを表現した珍奇な、面白い製作の一つです。一種の超常識的な科学物語とでも申しましょうか」
男「・・・超常識的な科学物語・・・」
若林「さようで・・・」
男「一番最初の第一行が・・・・・・ブウウ――ンンン――ンンンン・・・・・・という片仮名の行列から始まっています」
若林「・・・」
男「最終の一行が、やはり・・・・・・ブウウ――ンンン――ンンンン・・・・・・で終わっていますね。キチガイじみてます。キチガイが言うのもあれですけどねハハハ」
若林「・・・」(笑えねえよ! ・・・笑うんじゃねーよ・・・笑ってるんじゃねーよおおおおおバカやろおおお――ッ!!)
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:15:21.30 ID:IpDMmis00
若林「・・・バカやろう・・・」
男「何かおっしゃりましたか先生?」
若林「おめぇは・・・バカやろうだってんだよオオオ――!!」
男「せ・・・先生・・・いけませ・・・いけません・・・そんな強く・・・首を絞めては・・・息が・・・息が・・・あ」
若林「おめぇなんかよ・・・! おめえなんかニセモンの春日なんだよお! 今すぐ死ね死んじまえエエッ! ころしてやるウ春日を返せエエエエ!!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:16:00.23 ID:297dcjvmO
まさかオードリーSSネタにドグラ・マグラが使われるとは……
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:16:37.27 ID:IpDMmis00
男「カ・・・カ・・・カス・・・ガ・・・。・・・僕の・・・ナ・・・名前・・・カ・・・カスガ・・・・・・」
若林「死んじゃえよ・・・死んでくれよマジで・・・ウウ・・・春日ア――ッ春日ア――ッ! ・・・ウウウウ・・・ウアアアアッ!!」
男「死・・・シ・・・」
若林「おまえは・・・おれの唯一無二のお笑いの相方じゃねーかよ! 違うのかよお! 答えろよ――」
男「カフ・・・ブブブ・・・おわ・・・わか・・・わ・・・くるし・・・くる・・・イイイイイイ――――――――」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:17:47.51 ID:IpDMmis00
若林「アアアアアアア――ッ・・・あぁ・・・はぁはぁ・・・だめだよぉ〜。やっぱり殺せねえよぉ〜。おめぇ、おめぇのほうが・・・身体でけえし・・・」
若林「おまえ・・・いつだって本気出さねぇのな・・・そういうところは今と変わらねぇよ・・・はぁはぁ・・・」
春日「グヘ・・・グハ・・・カホカホカホ・・・わか・・・わかばやし・・・何をしてるんだアンタは・・・」
若林「・・・きらえよ。おまえなんかに嫌われたっておれはぜんぜん構わねぇーよ。嫌えよ・・・嫌ってくれよ・・・」
春日「・・・なんだよ・・・若林・・・嫌えって・・・春日嫌っていいの・・・?」
若林「・・・え?」
春日「なあ若林よ。ここはどこなんだ?」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:19:00.49 ID:IpDMmis00
若林「・・・春日? ウイって言う春日か?」
春日「・・・ウイ」
若林「おれの相方の春日?」
春日「あんたの・・・相方の春日だよ!」
若林「オードリーの春日?」
春日「・・・オードリーの春日だよ!」
若林「か、春日ア――ッ!!」
春日「わかばやーしっ!!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:20:16.90 ID:IpDMmis00
――教授室
若林「先生! 本当にどうも何から何までお世話になって・・・ありがとうございました!」
春日「いやーほんと、オードリーの春日の相方の若林がお世話になりました」
若林「おまえが言うな! おまえのためにおれは奔走してたんだからな」
春日「悪い気はしねぇなッ!」
若林・春日「へへへへへぇ」
教授「うん。よかったよかったハッピイエンドだ。ぼくの実験も成功した」
若林「これからは、無茶な仕事うけるのやめような?」
春日「ウイ!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:20:52.92 ID:C8dwpd9AO
これ原作あるのか
知らないけど支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:21:33.61 ID:IpDMmis00
若林「それじゃあ! 先生、お元気で!」
教授「あ――! ちょっとキミたち」
若林・春日「はい?」
教授「ごめんね。実はウソをついていた――キミは若林なんて人間じゃあない。キミも春日っていうのはウソだ」
若林・春日「はい?」
教授「若林正恭。ぼくの作った架空の人物だ。春日ってのは、その架空の若林の作ったウソッパチのバケモノさ!」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:22:58.07 ID:IpDMmis00
若林「な・・・なにを・・・なにをいってらっしゃる・・・せ・・・先生・・・」
春日「・・・わ・・・私は・・・春日だと・・・突然・・・思い出したのに・・・言われてみれば・・・違うのかも・・・」
若林「ウソだ!」
教授「その前のキミも同じこと言ってたよ。いちいち説明も面倒くさい。これからはサッパリした人格にするよう心掛け様フウム・・・」
若林「説明を・・・」
教授「・・・ウム。これが最後でありたいな。・・・、キチガイの妄想が、キチガイに感染するかどうか・・・」
若林「・・・感染・・・妄想が・・・して・・・」
教授「サ、キミたちは何者でもないただのキチガイだ。眼を閉じて、ぼくの言うことをよおく聞いて・・・ネ、ネ――」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:24:00.47 ID:qgMzuZIXO
なんてスレだ……
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:24:44.98 ID:IpDMmis00
・・・・・・・・・・・・ブウウ――――――――ンンン――――――ンンンン・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
男「私はフッと眼を開いた!」
おしまい。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:26:36.15 ID:C8dwpd9AO
いい感じに鬱だったのが更に鬱になった
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:34:07.52 ID:/tdxe04NO
これはキツイ
だがもっと読んでいたかったのも事実
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:37:39.52 ID:1yd5fivhO
原作、本当に若林っていう登場人物がいるんだなw
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:43:38.85 ID:doVUy/NkO
なんぞこれ…
チャカポコ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:43:54.59 ID:liR27RH00
怖い・・・
でも面白かった
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:47:39.73 ID:aNwJADjmO
時間帯さえあれだったら伸びていたろうに…
電話じゃ読みづらい
原作茶か歩子でとまってんだよな
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 01:56:53.07 ID:S1rc6pFPO
>>1乙
最近オードリーSSスレが多すぎてついてくのに必死w
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 02:00:59.36 ID:z7jisPLsO
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 02:06:46.19 ID:PXm5kPJtP
チャレンジ精神は認める
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 02:07:46.39 ID:oZAA+8ACO
意外と読んでるヤツいるのな
原作は読んでると気が狂いそうになるぞ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 02:09:17.85 ID:IpDMmis00
ごめんなさい。名作をこのように弄んでしまってごめんなさい。
内容という内容にもまったく触れれず、ただのローカルネタになったのがすごく心残りです。
ってかキチガイ地獄外道祭文は絶対に書けませんwwwwwww
怖くてレスも見れない始末です。本当にお粗末さまで下
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 02:14:46.62 ID:/tdxe04NO
>>1乙
たまには本物のキチもいいな
また気が向いたら書いてほしい
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 02:55:08.21 ID:g6Y69uQ30
マジキチ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 02:58:47.04 ID:0I+BWVH0O
おまいら本当にオードリー大好きだな
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 03:05:52.62 ID:lOcBxzUE0
スカラかチャカポコをガマンして読み、あんぽんたん・ぽかん博士の話を頑張って聞いたが、胎児の夢でいい加減だるくなって投げた。
あのあとから真骨頂だったりする?
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/19(火) 03:15:32.69 ID:aNwJADjmO
>>53 おまwwその三つが最大のウリだろうにww
ランニング状態で足踏みという素晴らしい例えがあるじゃないか
原作は読んでみようと思ったら表紙でアウトだった
乙
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
天野…何だっけ
好みが別れるだろうな
映像化もされてる
原作にはないんだが
、松田洋二が母ちゃんの乳舐めるシーンがテラエロスww