ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :
2009/05/17(日) 21:41:11.54 ID:atDKIbBP0 / , -一'´ / `ヽ、 \ヽ、:.:.:.:ヾヽ _.. -―- 、 /⌒ヽ〃 ., -一' \ ヽヘ:.:.:.:.}. } _. -=ァ‐ ¨ ̄` .:.`ゝ__ノ / \ }:.:./j/ . ´ // .:.:.:.:.:.:.:./⌒ヽ.:.:/ .:.:.:. 、 :.:... `ヽ ハ // . / / .:.:.:.:.:.: /ト、__,イ /.:.:.:.:.: }\丶:.:.:.:. ヽ } ! | /! .:.:.:.:./.:/ |' !.: ∨.:.:.:.:.: リ \`ヾー弋:.:..}} :jリ l/ | :.:.:.:.〃/ Vi.:.:.:l:.!:.:.:.:. j / / ヽ、`''ー∨ j/ l :.:.:./ {:.{ Vヽ:N:.:.:.: _/匕i` ,>‐!< ヽ :.:.,' ヽ! ヽ f八:. ノ/イf_チ:::| ′ { ヾ \:.{ `ゝ _V|i. r'_;ン /^i ノ`ヽ リ ヾ、 `'|ト,、 f´ ̄/ /ハ′ レ′ はさみー , -‐<iヘ> 、. _ゝ イ // }∨ │ l \ヽヽ 了i| j〈 〈〉 l l | ∨∧ー-、 :| l. ', ヽ ! ∨∧ _j | } ヽ ', V_ム-‐' 〉 } '  ̄`ヘ ヽ \:::::::/ 人` | \ ゙/ /:::::`ト 、 ___/ ',\ /´ /::::::::::j 〉:::\ {. /:::::::::::∧ ・SS投下の際は空気を読んでくださぁぃ。byみくる ・長編は完結できるように、途中放棄した日にはあなたのアナルはいただきますよ!by ふんもっふ ・長編投下はわかりやすいようにトリップや文頭にアンカーを付けなさい!by ハルヒ ・…キャラクターの口調、及びそれぞれの呼称についてはまとめサイトを参照すること。by ユキ ・自分で投下した長編はなるべくWikiで自分で編集したほうがいいと思うぞ。by キョン ・落ちを予想するのはやめ・・うをっ チャック開いてるぞ!by wawawa ・荒らしさんにはスルーなのね。by 阪中 ・とりあえず気楽に投下するっにょろよ。by めがっさ ・1レスには最大30行、全角で2048文字、1行全角120文字まで入るのです。by ○ ・スレが立ってから2日で落ちるのは……既定事項だ。by P&G
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/17(日) 21:43:06.31 ID:atDKIbBP0
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑テンプレここまで↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ 以下引用 >00:00-01:00 40分 >01:00-02:00 70分 ok >02:00-06:00 270分 ok >06:00-09:00 120分 ok >09:00-12:00 100分 ok >12:00-17:00 80分 ok >17:00-21:00 50分 >21:00-24:00 40分 ラッシュ時間15〜30分、過疎時間1時間は確保したほうが良いと思われます。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/17(日) 21:51:14.01 ID:jP9vIQVSO
●<いちもつ
アイスラッガー
いちおつ!
イチモツ
ポニーテール
キョン「ポニーテールと聞いて」
/} ))
/ !____
| ̄`ヽ、_/ 〈: : : : : : `: . 、 )) 。
(( | - Y }ニニ=、: : : : : \ ・ o っ o _____
, オ r'`t---': : : :.ヽヽ: : ヽ/〃/ , " ==- ____
//{ /:∧:ヽ: :ヽ: : : : : : ! : :.:.l. . :;ゞ______________,.へ ____
/ /:/: :レ': : /| ヽ:.{\:.\: : : :|: : :.:|. . l:ミ::::::::::::::::::::::::::| |////////| ヽ ==−
. /:/: : : : {: :l ヽ \ `ニ弌ヾ| : :.:.|::./::《〜〜〜〜〜| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ア / ──
/:,イ: : : : :.l: :|/ l: : : |/ :.:ミ` ────┘____ / /
|/ {: : : : : |X| / |: : :.|⌒i : ` 、ヾ・、 ==- / /
| : :l : : |. ≠─┼: : |_ノ :.\ っ o / / |\
| : :l : : |ヽ -─‐ァ |: : :.|x: :∧ 。 ゚ | { j ヽ
((.. |: /l : : |::.ヽ / xx|: : :.l^}/ ', `ー――‐" ノ
|/ !: :ト:.::八 xxx o .ィ'´|: :./ ̄歹 ` ----------‐´ ____
. c ヽ|:.:.:∧`:.ーr:t.7T 「/ ノ/ <__}{.| ==─
. |:.:/ V:.:∧l./ | / / | , -‐┐
. ((. ∨ ∨ / / l |'´ : : :.:} これは刺さってるんじゃなくて
/) V ! / , '´ ! : : : : :|
>>1 乙なんだからねっ!
〈¨ / | // |: : : : : }
/ ヽ|──┴.ァ |: : : : ./
/ !: : : : : / ! : : :.〈
/ l: : : : ./ |ヽ、: :.',
/ !: : : / _ \_ノ
lヽ |─/ く } { ノ ヽ
>>1 こんな幼女に真剣白刃取りされたらビクンビクンしてしまう乙
おっと!!
代理投下します。
14 :
マスターの退屈※ :2009/05/17(日) 22:57:26.01 ID:atDKIbBP0
「で、その撮影の時にキョンが持ってきたハンディカムなんだけどね」 「はい」 「ハルヒこれを使え、って持ってきたくせに充電されてなかったのよ。カメラが使えないんじゃその日のスケジュールはめちゃくちゃだったわ、結局カメラは古泉くんの知り合いに借りる事になっちゃって」 「さようで」 「何でこうキョンって鈍臭いのかしら、もう少し気を利かせてくれても良さそうなのに。だからいつまで経っても雑用係りのままなのよ。ううん、それだけじゃないわ──」 ◇ ◇ マスターの退屈 ◇ ◇ 「──ねえマスター、マスターだったらどう思う?」 「どう? で、ございますか。いやはや」 「もう、はぐらかさないでよね」 「しかしキョン君からしてみれば災難でしたな。お役に立てると思っていたら逆に足を引っ張ってしまった格好になるわけですか」 「そうよ、ほんとに、キョンったらドジで」 「まぁまぁ、悪気があったわけではないのですから」 「そうかしら、あの鈍感もここまで続くとさすがに疑っても罰くらいは当たらないと思うんだけど」 「これは手厳しい、もし私がキョンくんの立場だったらと考えると恐ろしいです」 「マスターがキョン? あはは、そうなったら面白いかもね」
15 :
マスターの退屈※ :2009/05/17(日) 22:58:26.31 ID:atDKIbBP0
「時として役に立たない物事が、一番大切だったりするものでございますよ、涼宮さん」 「その時に役に立たなかったらどうしようもないじゃない、電池の切れたカメラじゃ撮影はできないのよ」 「たしかに。間抜けでございますな」 「ほらね? やっぱりそうでしょう?」 「はは。いやいや、私も若い頃は沢山失敗したものです」 「そのいくつかはあたしも聞いたわね」 「そうでしたかな。そういえば、私と涼宮さんとの付き合いも長くなりましたな」 「いつだっけ、あたしが初めて来たの」 「涼宮さんが中学三年生の頃ではなかったですかな? あの時もこうして二人でコーヒーをいただきながら涼宮さんのお話を聞いていた様な気がします」 「そうだったわね」 「どうですか? 宇宙人や未来人、超能力者とは出会えましたか?」 「ううん、だけど」 「けど?」 「それよりも。宇宙人とか未来人とか超能力者を探し出して遊ぶよりも、もっと面白い毎日を送れている実感はあるの。もちろん探すのを諦めたわけじゃなわよ?」 「さようで」 「だけど、こう。何かな。前と違って、人と触れ合うのが楽しいって、そう思えるようになったのかな」 「結構な事でございます」 「あたしがそう思えたのは」 「はい」 「マスターのおかげ……、かもしれないわね」
16 :
マスターの退屈※ :2009/05/17(日) 22:59:08.03 ID:atDKIbBP0
「ひとつ」 「え?」 「こんな昔話があります」 「また昔話? って、これも何回言ってきたのかしらね」 「歳寄りと上手に付き合うコツは、とにかく相手に喋らせる事でございますよ。十人居れば八人はお喋りが生き甲斐だというのが年寄りという生き物ですから、それに彼らの話は経験に裏打ちされた重みもまたあります。同じような話ばかりしてしまうのが玉に瑕ですが」 「あたしとしては、マスターにはまだ老け込まれちゃ困るんだけど」 「はは、これはこれは。光栄でございますな」 「それで?」 「む?」 「聞かせてよ、マスターの話」 「これは珍しい。明日は雹でも降りますかな?」 「もう!」 「はは、失礼致しました」
17 :
マスターの退屈※ :2009/05/17(日) 23:00:18.16 ID:atDKIbBP0
◇ ◇ ◇ ◇ いまより、ずっとずっと昔の話でございます。 とある喫茶店での話です。 お店は小さいながら多くの常連客に囲まれて、オーナーの出すコーヒーは超一流。お店はいつもそこで過ごす人々のメロディーで満ち溢れていました。 そこにその男の子はおりました。小間使いというか、そこで働かせてもらっていたのです。半ば押しかけの様な感じでしたがね。そこで将来の伴侶と出会うんですけどね? おっと、コレはまた別の話でございました。 その日も、いつものようにオーナーが客と談笑しながらコーヒーを挽いていると、外で突然強い雨が降り出しました。 その喫茶店は年季の入ったつくりで、雨が天井から漏れてしまう事がしばしばありました、その度に応急処置を行うのですが。 オーナーが「雨が漏れる」と大声で叫ぶと、新入りのアルバイトの男が手近にあったザルを持ってすっ飛んでいきました。 しかし当然、水を通してしまうのでザルは何の役にも立ちませんでした。新入りの男が「これは赤っ恥だ」と俯いていると、オーナーは何も言わず微笑んだそうです。 そこへ男の子がのっしのっしと歩いて風呂桶をもってきました。それで見事に雨漏りを防ぐことができたわけですが、お客さんの前にもかかわらずオーナーはこの男の子の事をひどく叱りつけたそうです。 男の子は「なぜ、自分が怒られなければならなかったのか。役に立ったのは俺じゃないか」と納得のいかない様子で。その事をその夜のうちにオーナーに直接聞きに言ったそうです。 するとオーナーは「たしかに風呂桶を持ってきてくれたことは嬉しかった。だが、お前はゆっくりと歩いてきただろう。それはお前の心に驕りがあったからだ、そこには誉められたいという計算があっただろう」と、そうやって優しく男の子に言い聞かせました。 たしかに役には立たなかったが「雨が漏れる」という声を聞くや否や、目の前にあるザルを持って馳せ参じる様な姿勢をオーナーはその男の子に持っていて欲しかったからです。掛け値の無い純粋な気持ちをもっていて欲しかったのです。 男の子はその時期に少しばかりコーヒーの事をわかった気分になっていて、仕事もある程度一人でこなせるようになり、アルバイトの後輩も入ってきたということで先輩風を吹かせて天狗になっていました。 それがどうでしょう、この出来事があったおかげで初心を取り戻すことができたのです。次の日からまた、「初心忘れるべからず」の思いでその男の子は仕事に励みました。 改心した男の子にオーナーが、 「人生に置いて大切な事は決して驕らず、慢心せず。誠実に、そして謙虚でいることです」 という言葉を与えました。 その男の子が今日の今日まで後生大切にしている言葉です。 かの有名な歌手、フランク・シナトラも同じ様な言葉を残しています。 「観衆の前で歌うとき、私は誠実を旨としている。観衆の心をとらえる方法はひとつしかない。それは誠実かつ謙虚な態度で観客に訴えかけることだ」と。
18 :
マスターの退屈※ :2009/05/17(日) 23:04:23.48 ID:atDKIbBP0
◇ ◇ ◇ ◇ 「きっと、箪笥の奥深くに眠っていたハンディカムを見つけるのに手一杯で充電までに気が回らなかったのではないでしょうか。 それでなくても普段からなかなかハンディカムの出番などないものですから、どこにあるものか探すだけでも一苦労です。彼は一生懸命だったかもしれませんよ、他ならぬ涼宮さんのためにね。 確かに役に立たないザルだったかもしれませんが、その裏には彼なりの想いがあったのではないでしょうか」 「ふ……ぅん」 「涼宮さんは、彼の一体どういうところが好きなのですか?」 「あたしは。ただ……なんだかんだでいつも傍に居てくれるところとか、さり気なく優しいところとか……。その……誠実な、ところ、とか……」 「ははあ。こんなに想われているなんて彼は幸せ者でございますなあ」 「べ、べつにキョンが好きとかそういうのじゃないんだからね!」 「はて。そこでキョン君の名前が出てくるのはなぜでございましょう?」 「ぜ、絶対、ぜーったい違うんだからね! ああもう! どうしてマスターと喋ってたらいつもこうなっちゃうのかしら!」 「ここだけの話にしておきますよ、ね? 長門さん」 「そう」 「ちょ、有希? いつの間にっ」 「ここだけ」 「はぁ。一本取られたわね」 「わたしも、……負けない」 「あ、あたしは別にキョンなんて何とも思ってないわよ!」 「だったら」 「え?」 「わたしが」 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ有希っ」 「はは、仲がよろしいようで何よりでございます」 カランコロン。
19 :
マスターの退屈※ :2009/05/17(日) 23:05:04.81 ID:atDKIbBP0
「おや? 噂をすれば──」 おわり。
おおう、マスター、お久しぶりー。元気だった?
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/17(日) 23:11:21.21 ID:jP9vIQVSO
代理投下乙っす! マスターいい味だしてんな!
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/17(日) 23:11:48.92 ID:AjvexUlnO
なぜか初めてこのスレに来た時を思い出した、乙
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/17(日) 23:28:20.77 ID:AjvexUlnO
ネタくれ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/17(日) 23:29:10.04 ID:VaUbQ9FN0
マスター、コーヒー美味かったぜ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/17(日) 23:40:00.42 ID:AjvexUlnO
梅雨に女体国木田にチェーンソーか、分かった ずぶ濡れの国木田がチェーンソー持ってるのが三秒で想像できました
お題をおくれ。 俺以外の誰かが書いてくれるはず
本日最終カキコ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/18(月) 00:00:04.44 ID:oyOg71zxO
ねるぽ
34 :
梅雨と女体な国木田 :2009/05/18(月) 00:07:09.72 ID:YAOx9SDBO
梅雨入りしてからというもの、日を見ることが殆どなくなってしまった。 雨は嫌いだ…洗濯物は乾かないし、道で車に水をかけ… バシャァ 「…最悪だ」 上から下までびしょ濡れだ。早く帰ってシャワーを浴びよう 「ただいま…ふぅ、さっそくお風呂に入ろう」 鞄は玄関に置いて脱衣室に急ぎ、濡れた衣服を洗濯機に入れて浴室へ入った 蛇口を捻り、シャワーから水が出るがすぐにお湯に変わった イスに座り鏡を見て僕は違和感を覚えた。 湯気で曇った鏡にシャワーを当てると、鏡には小さいながらも胸があり、男の象徴が消えた僕が映っていた。 直接、自分の目で確認しても胸はあるし、男の象徴は無い 更に触って確認してみたが、胸は柔らかく、下は…言いたくない。 国木田「という夢を見たんだ」 谷口「試しに触らせてくれ」 国木田「な、なんでさ」 谷口「男なら問題ないだろ?それ!」 ムニュ 谷口「…!?」 国木田「だ…誰にも、言わないで」 谷口「あ、ああ…」 阪中「ん?新たな雌の匂いなのね」
36 :
チャック「発狂した佐々木可愛い」 ◆5tbjCXE1ck :2009/05/18(月) 00:13:54.38 ID:YAOx9SDBO
IDの数字数とIDの最後の文字(携帯やPCを識別する0やOではなく)が 数字数(数字合計(和(10を超えた場合は一の位)最後の文字 0 佐々木+適当な接続詞 英語大文字(A〜L)・結婚できる 1 長門有希+〃 英語小文字(A〜L)・奴隷になる 2 鶴屋さん+〃 英語大文字(M〜Z)・誘拐される 3 橘京子+〃 英語小文字(M〜Z)・手料理を食べられる 4 涼宮ハルヒ+〃 数字奇数・禁則事項できる 5 キョン妹+〃 数字偶数・PCを破壊される 6 ミヨキチ+〃 記号・洗脳される 7 朝比奈(大)+〃 8 国木田+〃 9 藤原+〃
女体化国木田… パンツ脱いだ
発狂した佐々木に萌えつつチャック
パンツはいた……
佐々木 と 結婚できる ○<佐々木さんと結婚できるなんて夢のようです!今夜は寝かせません! 佐<ふたなりガチレズだけはっ!
佐々木の手料理を食べられる。 ばんざ〜い。
なっ!穴があいているだと…
やらせはせん…… やらせはせんぞぉぉ!!
クッ…… ヤメロ… アーーーッ!!
疲れた。
今週はついに笹の葉か
ヤバめ?
祝笹の葉 って本当なのか?
>>36 あ、新しいの来てた。
>>50 某テレビ局の番組表が正しければね。
朝から小躍りしております。
>>36 1 長門有希+適当な接続詞 英語大文字(A〜L)・結婚できる
…ほほ〜ぉ…アルコールで顔洗ってくる…
○<いよいよあたしの出番なのです!
長門有希 の 手料理を食べられる 古泉「カレーが食べられると思った皆さん、甘いですよ。カレーはレトルトを温めただけです。それでは手料理だとはいえません」 キョン「じゃ何が食べられるんだ」 古泉「原作をちゃんと読んでください。キャベツの千切りです!」 キョン「それも手料理と言えるのか……?」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/18(月) 07:34:50.56 ID:YAOx9SDBO
笹の葉がマジなら見たいけど、他の所と違って一話遅いんだよなぁ…
一話遅いどころか、放送されない田舎よりマシ。 ところでようつべの放送予定は何日? 今まで見てないから、分かんなくて。
ん?アナルが立ってる…… 今晩か明日の晩にって投下予告したんだが、今から投下していい? いいならちょっと前回どこまで書いたか見てくる
>>56 それは俺の事だぜ
悔しいから毎度つべでダウンロードしてPSPに入れてるぜ
おはやう
続き投下するわ 古泉もいなくなったか さてどうする?とりあえず俺があいつを認めている事を伝えないとな ハルヒ「キョン!見てよアレ!!」 神人か、古泉もいない状態でどうする?逃げるしかないか! キョン「逃げるぞハルヒ!」 ハルヒ「ちょっとキョン!」 こうして俺はハルヒを連れて校舎から出た、その間ハルヒのマジックショーを見せつけられるとは思わなかったが キョン「ハルヒ」 ハルヒ「なによ」 キョン「聞いてくれ、俺はお前の手品が凄いと思いながらも、つまらんと思ってきた。何でかわかるか?」 ハルヒ「わかんない」 キョン「俺はな本物の魔術をこの目で見たことがあったからだ」 ハルヒ「あんた知り合いに魔術師がいるの?」 キョン「まぁな、でも俺はいつの間にかお前の手品に魅了され始めてた。いや違うな、実はお前が手品やってる時の髪型、つまりポニーテールに魅了されてたんだ!」 ハルヒ「はぁ?」 キョン「だから、俺はポニーテール萌えなんだよ!」 ハルヒ「だったらみくるちゃんにやってもらえばいいじゃない!」 キョン「あぁもう!お前のポニーテールじゃなきゃ萌えないんだよ!!」 勢いに身を任せ、ハルヒを黙らせるためキスした、何故だかハルヒは抵抗しなかった。それどころかその身を俺に預けているような気がした
……っ! ……、……、……、なんつう夢を見たんだ俺は!フロイト先生も爆笑だっぜ! その後寝る事ができずいつもの時間まで悶え苦しむ事にした 学校に行くとハルヒが髪をバッサリ切っていた。何と……ポニーテールが惜しい…… が、よく見たらポニーテールだった。明らかに髪の長さが足りてないぞハルヒ キョン「でもまぁ、似合ってるぞハルヒ」 ハルヒ「……」 そっぽを向いたままだんまりを決め込んでいたが、まぁいいさ 放課後部室へ行くと 長門「お帰りなさい主、私が魔術を使う前に脱出するとは思わなかった。接吻が……」 黙りなさい、そうおいそれとやられてはかなわん 長門「……そう……はぁ」 みくる「あっキョンくん無事だったんだ!!」 キョン「えぇ何とか帰ってこれましたよ、それより朝比奈さん。胸の谷間の辺りに星形のほくろがあるでしょ?」 みくる「へ?……ふえぇ何で知ってるんですか!何で何で何でですかぁ!」 キョン「あははは」 ハルヒ「ふふん、みくるちゃん。今日はバニー服に着替えましょうか」 みくる「またあの恥ずかしいのを着るんですかぁ」 ハルヒ「当然!」 やれやれ何が当然なんだか……
投下来てたのね。
今学校だよ 訊きたいんだけどハルヒ7話ってどんな話だっけ? 8話が笹の葉だろ? 時系列でいったら7話はなんだっけか
あーThanks
古泉「よく帰ってきてくれましたね。機関も僕も感謝しています」 鬱陶しい営業スマイルめ! 古泉「どうやら、僕たち神人断章の母たる彼女はこの世界であなたを認めさせる事にしたようです」 キョン「俺はハルヒを一応は認めたつもりなんだが?」 古泉「そうでした、でなければこちらに回帰できなかったでしょうし。しかし一つだけ問題があります、朝比奈みくるとの関係です」 キョン「あぁそれか」 古泉「彼女とは必要があるまで契約しない事を勧めますよ」 キョン「そうだな、またあんな世界に引きずり込まれたらかなわん」 古泉「なら早く涼宮さんに一言言ってあげてはどうです?」 キョン「……しかし、今日のコーヒーはうまいなぁ」 とまぁ魔導書と契約しちまったわけだが、俺自身が魔術を行使するのはまだ先の話しだと言う事は伝えておく そして朝比奈さんと契約する日もまた、もう少しだけ先だと伝えておく これが俺が巻き込まれた事件だ、そしてここでは語られなかった事柄はまた別の日に話すとしよう
以上、ダラダラと書いたが終了です クロスものは明日また投下する
未来人wktk
佐々野派がまじならみんな大好き朝倉さん復活確実だな
●<朝倉さんは生きてます!みんなの心の中に…! キョン<綺麗にまとめようとするなうまくねーよ!
○<いいえ、あたしの出番の方が先なのです!
流石に佐々木団は無理だろな せいぜい中河が限界か…
延髄突き割る
それは便所つき?ワーイ
んだ、有名だよな 我は延髄突き割ーる だけどね
俺的には 今過ぎ去るこの瞬間 の方を推したい
>>76 うーん
なんだっけなそれ。
しってんだが思い出せない
>>77 エアマスターのED
延髄がOPだからそれに関連してって事でさ
うん、エアマスターのEDってことは知ってたんだけどさ、曲調忘れちまったんだよ ROLLING1000tOONは毎日聴いてるけど
ミヨキチの手料理が食べられる。 やはりここはヤンデレ化した妹が両手を切断して料理するのであろうか? はさみー
俺は国木田の手料理が食べられるらしい。
国木田って結構家庭的に見えるよな。さて、俺はなんだろうか
あは、誰も当てはまらないwwwww 只の奴隷ですwwwww
数字無しは佐々木ジャマイカ? ○<佐々木さんの奴隷なら望むところなのです!
あーそうか 0が入ってないとダメなのかとおもた
長門「歯医者……きらい…………」
この世には二つの人種のみ、勝者と歯医者の二つだ。
>>88 Thanks!
これね、思い出したわ
つか、今思ったがハルヒ関係ねーwwwwww
>>91 ホントだなwwwww
このままジャパハリのいい曲紹介しょうとしてたわwwwwwwww
自重しるwwwwwwwww
●<尻。
長門「神経……抜いた…変な感じ…」
ゲンドウ「歯科医文書にない事件も起こる、ゼーレの老人たちにはいい薬だろう」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/18(月) 20:10:24.72 ID:YAOx9SDBO
喜緑「会長を喜ばそうと、Hな下着とやらを購入して着けたんですが…」 喜緑「アドバイスしてくれたのが鶴屋さんと朝倉さんなのが不安で堪りません」 鶴屋「本気にするとは思ってなかったさ」 朝倉「変なとこで真面目よね」 鶴屋「あ、会長が来た」 朝倉「するかな?するかな?」 朝倉「お姫様抱っこキター!」 鶴屋「ベッドに運んだー!」ガシ 朝倉鶴屋「「!?」」 長門「二人ともうるさい罰を与える」 阪中「ウェルカムなのね!」 朝倉鶴屋「「アッー!ガチレズだけは!ガチレズだけはぁぁぁ!」」
●<歯医者は目をつむってればあっという間に終わりますよ。 みくる<お口は開けて下さいねぇ。 キョン<(朝比奈さんみたいな女医さんなら大歓迎なんだがな…)
長門が歯科医だったら完璧じゃね? まず手元狂わないだろうし
白衣とか着なくても良いからなw
女子高生歯科医としてTV出演
●<穴。
そろそろ5分長門でもしておくか
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/18(月) 22:32:18.79 ID:oyOg71zxO
む?
笹の葉… 楽しみだ。
今気付いた。犬。
今友人に笹の葉教えたら、多分見ないとか言ってた… なんか哀しいぜ
何かとても投下しにくい流れだなぁ
俺が流れを止めよう 投下するがいい!
投下期待機
べ、別にあんたの投下待ってんじゃないんだからね!勘違いしないでよ!
ヽ( ・∀・)ノいらっしゃ〜い
10分みくる
涼宮ハルヒと魔術・アフター あの閉鎖空間から帰ってきて約2ヶ月、今日は七夕だ 涼宮ハルヒは何故かメランコリー状態、しかし部室に来るなり ハルヒ「七夕マジックショーをするわよ!!」 などと言い出した、しかも朝比奈さんをバニーに着替えさせ、自らもバニーだ まぁここまではいいとしよう、何故長門にまでバニーを着せるのかねこいつは 別にかまわんがな 用意された小道具・大道具にはそれぞれ魔術紋様が描かれていた、まぁ長門や古泉と言った怪しげな魔導書の主ともなればそれくらいはわかる では何を意味しているのかと問われれば答えよう、わからん 長門に聞いてみると 長門「そのうちわかる」だそうだ、意味深だがまぁそのうちわかるならいいだろ 時刻は夜7時、お開きとなり俺は長門と朝比奈さんからそれぞれ栞とメモを渡された 長門「……後で役に立つから」と手渡され、朝比奈さんからはハルヒに気付かれないようこっそり渡された 内容は、解散しても残っていてと言う一言だけだった と言うわけでお開きになった後の部室に残っているわけだが、さてどうしたものか…… みくる「すみません、お待たせしました」 キョン「いえかまいませんよ、それでどうしたんです?」 みくる「まず私と契約してください!それから一緒に3年前に行ってほしいの」 キョン「と言うと接吻ですか……」 みくる「大丈夫です!直ぐに終わります」 で30秒後 キョン「それでは行きましょうかゴトゥーザ様」 みくる「おう!!」
朝比奈さん人格がw
3年前七夕…… キョン「はっ!」 みくる「あっ、気が付いた?」 キョン「ここは?」 みくる「3年前の七夕です」 キョン「てことは、俺は時間旅行をしたわけか」 みくる「はい」 起き上がり辺りを見回すと、部室ではなく公園だった時刻は8時を過ぎたところだ キョン「それで朝比奈さん、この時代で何を……」 みくる「zzz」 やれやれ、眠ってしまったか みくる(大)「お久しぶりキョンくん、また会ったわね」 キョン「あなたですか朝比奈さん(大)」 みくる(大)「ここからは私があなたを導きます」 キョン「どういう事です?」
みくる(大)「あなたと契約しこの時代にまで導くのがこの子の役目、そしてここからあなたを導くのが私の役目なの」 キョン「最初からあなたが来れば良かったのでは?」 みくる(大)「詳しくは言えないんだけど、ここであなたと契約しないと私は私になれないの」 キョン「……禁則ってやつですか?」 みくる(大)「えぇ」 キョン「それで俺に何をさせようって言うんです?」 みくる(大)「この先にある中学校に女の子がいます。その子のやろうとしていることを手伝ってあげて」 キョン「一体なにをやるんです?」 みくる(大)「それは行けばわかります」 キョン「……わかりました、じゃあ行ってみます」 みくる(大)「よろしくね、じゃあこっちの私はおぶって行ってね、キスくらいならいくらでもしていいわよ」 キョン「はぁ……」 こうして俺はその中学校とやらに向かうことにした やれやれ何が待っているのかね みくる(大)「……」
問題の中学校に到着したが誰もいない…… やれやれどうもここではないらしい、何々、東中学校ねぇ……はて聞き覚えがある名前だな ガタガタ 何の音だ?おっあいつか! キョン「おい!」 女の子「え?」 キョン「何やってるんだ?」 女の子「見てわからない?」 キョン「学校に侵入か」 女の子「そうよ、あんたこそ何誘拐犯?」 キョン「何をやろうとしてるんだ?」 女の子「別にあんたには関係ない……でもちょうどいいわ。あんたちょっと手伝いなさい!」 キョン「いやそれは構わんがどうやって入るんだ?」 女の子「鍵があるから開けるわ」 キョン「どこで手に入れたんだ?」 女の子「職員室から合鍵ちょろまかしてきたのよ」 キョン「犯罪だぞ」 女の子「いいのよ、どうせあたしの手品に引っ掛かってるんだから。さっ開いたわよ」 キョン「あぁ」 俺が敷地内に入るとそいつは一直線で体育倉庫の裏へと進んだ。そこにあったものは、白線を引くアレだ これで一体何をしようというのだろうか、皆目見当がつかない 女の子「あたしの指示通りに白線を引いてちょうだい。んしょっと!」 キョン「……俺が運んでやる」 女の子「お礼は言わないわよ」 キョン「何かお前、俺の知り合いに似てるな」
ゴトゥーザ様は無条件に笑ってしまう己
女の子「へぇどんな人?」 キョン「手品で世界を盛り上げようとしてる奴さ」 掻い摘んで俺の高校生活を話してやった、元々興味があったのか食い付きがよかった 女の子「ふぅん魔術師ねぇ、あんたが……。まぁ嘘でしょうけど信じてあげるわ」 キョン「そうかい」 女の子「その代わりしっかり私の指示通り、書いてもらうわ」 キョン「はいよ!」 女の子「こらー!そこ歪んでる!!違う!ダメ!やり直し!!」 キョン「どう違うってんだ!」 女の子「うるさい黙って足を動かしなさい!!」 とまぁ怒鳴られながらなんとか仕上がった校庭一面に描かれたそれは……、さっきみたハルヒの魔術紋様であり長門からもらった栞にも描かれているものだった……まさかこいつ! 女の子「ようやく完成ね!そう言えばまだ名前を聞いてなかったわね、あんた名前は?」 キョン「人に名前を聞く前にまず自分の名前を名乗るもんだ」 女の子「それもそうね、あたしは涼宮ハルヒ、それであんたの名前は?」 なんだと!?やっぱりか。となると、あだ名で名乗るワケにもいかないし、かといって本名はまずい。よしここは一つ キョン「ジョン・スミス」
この魔術のやつ、まとめには出さないの?最初読んでたけど、途中見逃したから今読まないようにしてるんだけど…
ハルヒ「あんた……それ本気で言ってんの?」 キョン「偽名だがそういう事にしといてくれ」 ハルヒ「じゃああっちの娘は?」 キョン「アレは俺の姉ちゃん」 ハルヒ「わかった、そういう事にしておいてあげるわ」 キョン「すまんな、でも何でこんなもん描こうと思ったんだ?」 ハルヒ「あたしはね、トリックを使った魔術師じゃなくて本物の魔術師になりたいのよ」 キョン「なら魔導書を探した方が早くないか?」 ハルヒ「あるわけないでしょそんなもの」 キョン「……知ってるか?力ある魔導書は時として人の姿をするらしいぜ」 ハルヒ「それはさっき聞いた!」 キョン「じゃあ契約する時は接吻が基本らしいぜ」 ハルヒ「何でキスしなきゃならないのよ!」 キョン「さぁな魔導書に聞いてくれ」 ハルヒ「それもそうか、あたしにも見つかるかなあたしだけの魔導書」 キョン「案外近くにあるのかも知れないな」 ハルヒ「近く……か。じゃあこうしちゃいられないわ!帰る、帰って魔導書を探すわ」
完結してから載せるのでは? プリンアナル避難所と小出しに転々としてるので話を追いづらいのは確かにあるな。 しかしその反面、スレの保守としては良い形の掲載方法だと思う。
キョン「あぁ、気を付けて帰れよ」 ハルヒ「わかってるわよ!それじゃ(北高……か……)」 さてと、疲れたぞっと。さぁ朝比奈さんを起こしてとっとと帰るか キョン「朝比奈さん、起きてください」 みくる「あたしは眠いんだよ!」 キョン「……ゴトゥーザ様、朝食の時間です」 みくる「ふぇ、もうお腹いっぱいでしゅ」 キョン「……朝比奈さん寝ぼけてないで起きてください」 みくる「え?あれ?私いつの間に眠ってたんですかぁ!」 キョン「やっと起きてくれましたね。どうやらここでやるべき事は終わったようですから帰りましょう」 みくる「そうなんですか?わかりました、それじゃあ……」 キョン「どうしました?」 みくる「ごめんなさい!魔力が不足していて私たちがいた時間軸に戻れません!」 キョン「なんと!?」 困った、どうするか……待てよ、もしかしたら!! キョン「朝比奈さん、戻れるかもしれませんよ!」 みくる「ほんとですかぁ!」
キョンw
キョン「長門ですよ、もしかしたらこの時代にもいるかもしれない!」 俺も朝比奈さんも、もう手段が無い事を確信しており、わらにもすがる思いで長門のマンションを訪ねることにした ???『……』 キョン「涼宮ハルヒの知り合いの者だ」 ガーッ みくる「私長門さんが苦手で……」 キョン「大丈夫ですよ、さぁ行きましょう」 長門「……入って」 この時代に来た理由と取り残された事を伝え、出発前に貰った栞をこの時代の長門にわたす 長門「同期プログラムダウンロード、インストール……状況は全て把握した。今の私はあなたと契約している命令を」 キョン「見返りは接吻か?」 長門「……もちろん!」 キョン「わかったよ、じゃあ頼む」 奥の部屋に案内された後の第一声 長門「眠ってくれるだけでいい」 みくる「え、え、でも!」 キョン「うぅむ」 長門「時間が来たら起こす」 なんとそこにあったものは何と、ダブルベッドだった。そこに二人して寝ろと言うのだ…… みくる「わかりました、背に腹は代えられませんからね、おらキョン寝るぞ!(ドキドキ)」 キョン「はい!ゴトゥーザ様!!(って何で俺こんな立場なんだろ)じゃあ長門おやすみ」 長門「……コク、また図書館に……」
ハルヒ再放送で中河のガチなSSは出てくるのかな
カチカチ キョン「うぅん、もう少し」 長門「……おはよう」 ガバッ!ささっ!! みくる「あぁ!キョンくん、戻ってこれました。元の時間軸です!」 キョン「なんですと!!んむっ!長門何をする!」 長門「……おはようのキス、契約通り接吻した、この契約になんの問題もない」 キョン「わかった……じゃあ説明してくれ」 長門曰く、俺と朝比奈さんが眠るこの部屋を空間ごと凍結したとかなんとか 朝比奈さんの説明によると、この部屋だけ時間を止めたのだそうだ やれやれとんだ時間旅行だったぜ…… 翌日古泉にこの事を話してやると羨ましそうにしていた ハルヒはというと、まだメランコリー状態から脱しきれてないのか団活以外ではため息をついていた そうそう、あの魔術紋様が何だったのかというと魔導書へのメッセージだったらしい 内容は『わたしはここにいる』だそうだ 何だかんだと大変な1日もとい3年だったが楽しませてもらったぜハルヒ あっ……試験勉強してねぇ……ま、まぁ何とかなるさハハハ
つうわけでおしまい クロス投下するつもりだったのにどこで間違えたんだか…… そんじゃまた〜
もつー!
乙!
極めていびきっぽい何かだ
単発スレ立てて書いたやつを、修正してこっちに投下しても大丈夫でしょうか?
自作ならいいんじゃね?
>>139 勿論自作です
ありがとう、修正終わったら投下します
おやすみなさい。
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 03:59:33.41 ID:Xa45DjwAO
もう4時か 早いなぁ そろそろ寝るか
眠い
限りなく寝てそうなIDだしな
ソナコトナイヨーアハハハー
前作
ttp://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5629.html 「やっぱ日本人には日本のことわざね。『風が吹けば桶屋がもうかる』。キョン、桶屋始めなさい」
「はい?」
「もうけてSOS団の活動資金にするわよ! さあ、準備なさい!」
「断る! こういうのは古泉が得意だ。古泉、お前の知り合いに桶屋がいるだろ?」
「えーとさすがにいないですね」
「えぇ〜古泉くんの人脈ならなんとかなると思ったんだけどー。んでキョンに伝授させようと思ったのに」
「さ、探してみます」
「探さんでいい!!」
「『桶ブーム』ですか」
「下駄箱の手紙によるとそれによってヒノキ花粉アレルギーが激増するらしいんです」
「……結果までの説明をはしょってますね。で、これですか」
「こっちの方は流行っても問題ないみたいです」
「『ケロヨン桶』じゃない!! キョン、センスあるわね!」
「涼宮さん、桶職人のつてがありましたよ!」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 06:21:59.80 ID:9+heKg3vO
ダメだ…今日は仕事休もう
仕事オワタ\(^o^)/ そして2連休!
この速さなら言える。 30分佐々木
呼吸しにくいぜ… 風邪かはたまたニュー タイプ インフルか… 後者は無いとは思うが まあ寝るわ
お大事に。
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 07:35:43.00 ID:9+heKg3vO
頭痛いと思ったら鼻血が出て、気持ち悪くなって吐いて目の前がぐにゃぐにゃになって意識飛んだ という夢を見たんだけど、起きたら体調悪かった
体調が悪い人があちこちで見られる。無理しなきゃ良いが。
関西でマスクが売り切れてるらしい いずれ全国区か?
おっとっと 保守るよーーー
>>156 関東でも棚が空のとこあるよ。まぁ今日入荷するとは言っていたけど。
>>158 逆の発想
周りが皆マスクつけているんなら自分はつけなくてもいいと思ったのは俺だけか
>>159 双方が着けた方が掛かる確率はより下がる。
しかし残念、実際にマスクをしている人はちらほらw
手洗い嗽もお忘れなく。
んで、インフルエンザのハルヒ話を書こうかなと思ったけれど、思っただけで手が出ない。
と、無理にスレッドの趣旨にこじつけてみる。
ええい! やっと規制解除来たのに、なんでわたしは何も思い付かないんだ!!!
お前のコテハンはネタフリだったのかwwwwwwwwwwwwww
きょこたんが嫁になってもなあ…
〇<私の何が不満なんですか?!
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 13:08:56.57 ID:9+heKg3vO
橘「遂に佐々木さんや涼宮さん他数名を取り込みました」 橘「あとは喜緑さんのみ…会長がホモだと嘘の情報を流し、女同士の良さを教えれば取り込めるはず」 橘「さっそく作戦開始です!」 数時間後 橘「はぁはぁ…お姉様ぁ」 喜緑「あらあら、だらしのない子ですね」 会長「その子で何人目だ?妹は」 喜緑「さぁ、わかりません。ですが、涼宮さん達は上手くやってくれたみたいです」 会長「そうか」 喜緑「この子たちを好きにしても構いませんよ?」 会長「いや、結構。俺は君以外に興味はないんでね」 屋根裏の谷口「く…なんといパラダイス。羨ましい」
>>161 いや、何も考えずに付けてるだけ。ちなみに喉がはしかい。
166 :
(=゚ω゚)ノ□マスク!щ(゚Д゚)手洗ぃ!(*´◇`)。o○ウガイ♪ :2009/05/19(火) 14:32:01.47 ID:5eXKmZcAO
カタチから入って予防に努めるか!
>>165 マジレスするとなんの考えも無いならコテハンつけるのやめた方がいい、基本的にSSの内容以外で目立とうとする奴は嫌われるから。
>>167 そっか、まぁ予防を呼び掛けってことはあったんだけど、
そんなのみんな判ってることだもんね。
ご忠告ありがとう。
ちなみにはしかいなんて単語まるっきり知らんので調べてみたら土佐弁だった。
よし、みんなで同じコテハンつければ目立たなくなるぜ。
じゃあ俺も
さて、話変わって、 落ちるのは今日の10時頃かい?
二日ルールになってからロスタイム見てないな。
避難所に代理投下依頼があったが今晩の新スレのほうがいいかな?
「兄者、艦隊名が決定したぞ」 SOS帝国宇宙軍の迎撃部隊が首都星を進発した十一月二十一日、コンピケン連合の首都星トナッリ・ベアーの衛星軌道でも、集結した宇宙艦隊が進発の命令を今や遅しと待ち構えていた。 宇宙艦隊総司令部である小惑星をくりぬいて建設された宇宙要塞では、ブ・イン・エーが自室で艦隊運動のシュミレーションを行っていた。 味方の艦隊の一つが壊滅するのと時を同じくしてブ・イン・ビーが一枚の紙を携えて室内に入ってきた。 その紙には戦争の度に艦隊名を変更するコンピケン連合の悪しき伝統が文章化されていた。 「どれ……ディエス・イラエ、イクイノックス、ルペルカリア、ブラインドネス、ムスペルヘイム……何だこの機能性の欠片もない名前は?」 シュミレーションを一時停止にしたブ・イン・エーは、弟から渡された報告書を見てため息をついた。弟の方はすでにため息をつき終えていたらしく、突き放したように返事をしただけであった。 「教皇が銀河の深淵から無作為に飛ばされた電波を受信した結果だ。いつものことさ、気にするまでもないだろう」 「通信士が気の毒だな。舌を噛みかねん……と、俺が心配してもしょうがないな。計画通りだと……俺はブラインドネス、弟者はムスペルヘイムの担当。イクイノックスとルペルカリアが囮の艦隊か」 止めたままの三次元戦況図に目をやると、ちょうど壊滅した艦隊は報告書に記してあるルペルカリアであった。 「兄者、それは…」 「SOS帝国との艦隊戦だ」 「また負けているのか、不吉な」 弟のぼやきを聞いてもブ・イン・エーは肩をすくめただけだった。無理もないな、とも思う。せめて仮想世界の中では勝利の美酒を味わっておきたかったが、彼のささやかな願望に反して戦の女神は無慈悲であった。 机上演習が繰り返され、その数は二桁に達していたが、コンピケン連合は敗北の二文字を重ねるのみであった。いくら自軍が貧弱で敵軍が精強だとしても、この結果は何か人知を超えた存在の悪戯ではないかと思えてくる。 ブ・イン・ビーなどはコンピケン連合に寄生する宗教屋どもが崇拝する神とやらが真っ先に浮かんだようだった。 戦争では頻繁に発生することだが、戦闘が始まる前の段階ではSOS団とブ・イン兄弟の双方が相手の実力を過大評価していたのだ。SOS団は自軍の訓練不足に起因する艦隊指揮の自信の喪失が相対的に相手を過剰に強大化していた。 一方、ブ・イン兄弟では自国の祭政一致体制からくる軍上層部の腐敗と、皇帝スズミヤ・ハルヒの比類なき名声と実績がレンズを歪ませ、相手を実力以上に巨大な虚像と見ていた。
「仕方がないだろう。新技術のテストも数えるほどしかやってないのだから、ほとんどぶっつけ本番に近い。 何よりも味方の提督どもの頭が別の世界にぶっ飛んでるからな。これで勝つ方がおかしい」 「せめて、我らの指示通りに動いてくれるといいが」 二人は同時に不安を取り除くように首を振った。妙なところでも馬が合ってしまうブ・イン兄弟であった。 実務上の話を二、三交わしてからブ・イン・ビーが退室しようとすると、兄が呼び止めた。 「そうだ、艦隊が進発する前に親父とお袋に連絡を入れておいてくれ」 「は?前回の戦いのときも俺が連絡をしたではないか。今回は兄者がやってくれよ」 「俺は忙しい」 ブ・イン・エーは熱心に三次元戦況図を見ているふりをした。 「俺だって忙しいさ。なあ、兄者。親父達が苦手なのは分かる。それでも肉親なんだ、モニター越しでもかまわないから、たまには顔を見せるのもいいじゃないか」 ブ・イン・ビーは兄を尊敬していたが、唯一看過できない点があるとすれば、舌打ちをしながら両親との仲の点を挙げるだろう。 コンピケン連合宇宙軍随一の提督は、どうも厳しいわけでも偏屈であるわけでもない両親が苦手なようであった。 「俺だけが帰省したときも、兄者の顔が見れなくて寂しいとしきりに…」 「嫌なものは嫌なのだ。さあ、さっさと連絡してこい」 ブ・イン・エーは自分で呼び止めたくせに手を振って弟に出て行くよう求めた。弟はまだ何か言いたそうだったが、結局首を振ってからドアに向かった。 弟が出て行ったのを確認すると、ブ・イン・エーは今日何度目かの深いため息をついた。ただし、それまでのため息とはどこか異質のため息であった。 「これはこれは、我が軍が誇る勇将ブ・イン・ビーではないか」 「……猊下に覚えていただけるとは、光栄のきわみでございます」 兄に追い出され駆け足で自室に向かっていたブ・イン・ビーは、要塞内に張り巡らされた回廊の途中で、最も会いたくない人物筆頭の行列に出くわしてしまった。 露骨な敵意の視線を送る取り巻き達よりも、無垢な笑顔と邪気のない口調で褒めてきた教皇の方が癪に障った。 それでも、兄との会話でように悪意の塊を吐き出すことはなく、無個性で型通りな返事を述べるにとどまった。 教皇ブッチョー・コンピケン三世。コンピケン教の最高指導者にして、コンピケン連合の実質的な支配者。 敬虔ならざる信徒であるブ・イン兄弟にしてみれば、国家を衰退させ国民を惑わす病巣そのものであり、侮蔑の対象にしかならない存在だった。 「どうだ、今度の戦は勝てるか?」 発作的に、手前が我ら兄弟に全軍の指揮権を委ねて旗艦の隅っこで震え上がってくれたら勝てるさ、 と叫びたくなったが、どうにか堪えて心にもないことを口にすることが出来た。
「もちろんにございます。敵は異教徒の小娘に率いられた烏合の衆。我が方の偉大な提督と勇猛果敢な兵に敵うはずがございません。 ましてや、猊下自らがご出陣あそばせられるのです。敗北とやらが入り込む余地がございましょうか?」 「その通りですぞ!」 「大神コンピケンは我らを守護したもう。正義の勝利はまさにうたがいあるなし!」 取り巻きの一部が教皇のお褒めのおこぼれにあずかろうと同調の声を上げたのを見て、ブ・イン・ビーは腰に提げた銃に手が伸びそうになった。 寸前のところで抑えると、俺の自制心に感謝することだな、と彼は胸の内で悪態をついた。 「ふむふむ、精強なる我が軍の向かう先勝利しかないか。よきかな、よきかな」 周囲におだてられた教皇は満足そうにうなずいた。しかし次に出てきたのは、それまでの無邪気な笑顔とは打って変わった乾いた冷笑だった。 教皇の豹変に、ブ・イン・ビーは思わず息を呑んだ。 「だが、敵はかの英雄スズミヤ・ハルヒ。我が軍は過去、あやつと矛を交えて一戦でも勝利をもぎ取ったことがあっただろうか?余の記憶が正しければ一度もなかったはずだ。違うかね?」 取り巻き達は絶句していた。かろうじてブ・イン・ビーが、猊下のおっしゃる通りでございます、と反射的に答えたのみだった。彼も混乱していた。こいつは本当にあの忌々しい教皇なのだろうか。 やつは神に祈るしか能がなく、狂信者どもと一緒にはしゃぐだけの存在であって、自分の国を自嘲するような勇気のあるやつではなかったはずだ。 「いくら新技術があるとはいえ、艦隊の陣容もそれほど変わっているわけではあるまい。順当な計算でいくと次の戦、我が軍は負けるのではないか、んん?」 ブ・イン・ビーと取り巻き達は一言も発しない。いや、発せないのだ。宇宙空間に浮かぶ要塞の回廊の一角は、無駄に派手なだけでなく、悪趣味でさえある衣装を着た教皇の独壇場となっていた。 彼以外に台詞を言う資格は与えられていない。観客達は三流以下だと思われていた大根役者の怪演技の前に、自分が総毛立っていることを実感するのみだった。 「ふふふ、まあよい。坂を転がりだした玉は、もはや誰にも止めることは出来ないのだからな。それに…」 教皇の乾いた唇の隙間から漏れる声は、聞く者の精神を貪欲に蝕んでいた。青白く生気のない彼の顔の中で一対の目だけがギラギラと輝いているのが異様だった。 「スズミヤ・ハルヒが自身の野望を叶えたとしたら、我々の名は銀河統一を成し遂げた英雄と戦い、華々しく散っていった勇者として歴史に名が刻まれる。 まさに滅びの美学の真骨頂ではないか!うむ、素晴らしい!素晴らしいぞ!」 電子頭脳が狂ったロボットのように音程の外れた笑い声を響かせると、教皇は胸をそらして昂然と大股で歩み去った。 我を取り戻した取り巻き達がブ・イン・ビーに嫌味を飛ばすのも忘れて大慌てで後を追い、彼らの指導者の真意を問いただそうとする。 しかし、努力は報われることなく、ただ教皇の口元でゆがんだ笑みがこぼれるだけだった。 ブ・イン・ビーは呆然として立ちすくんでいた。意識の水面下から巨大な水竜が音もなく浮上するのを知覚せざるを得なかった。 蛇の尻尾だと笑っていたものが、実は得体の知れない化け物の尻尾だったのではないか。 豪胆で鳴らすブ・イン・ビーは神聖なる神の代理人、ブッチョー・コンピケン三世に初めて恐怖したのだ。
ウィンダーズ星系においてSOS帝国軍の将兵が、敗北の側より勝利の側へ一マイクロメートルでも近づこうと労力を注いでいた頃、 全軍の間を流れる潮流に逆らって総旗艦ブリュンヒルトの中を泳いでいる人物がいた。 広大な艦内の片隅に設けられたSOS団専用サロンに、ノートパソコンを持ち込んで雑務をこなしていたコイズミは、 半ダースの缶ビールと三次元チェスのボードを抱えてきた不届き者を苦笑を持って迎えた。 「ちゃんと給料分の仕事はしたぞ」 キョンはそううそぶいたが、食堂から缶ビールをせしめるまでは給料十回分ほどの仕事を処理していた。 SOS団員の給料が彼らの功績に反比例して低く設定されている財政事情と団長の矜持を考慮しても、 まず堂々と超過勤務料を要求しても許される量だった。それでも、身体中から不平の声が上がるようになると生来の面倒くさがり癖が勤労意欲に目覚めたらしく、酒を飲む相手を探して艦内を徘徊することとなった。 コイズミの方も仕事は一段落着いていたらしく、さしたる抵抗もなく不届き者の一員となった。 「こんなところで飲んでいてもよろしいのですか?」 形の良い顎にこれまた形の良い指でさすり数分間熟考した末、コイズミはビショップを動かすのと同時に質問を発した。 「ん?どういう意味だ」 こちらは缶ビールを片手に、というスタイルのキョンは数回小さな戦場の上に目をやっただけでルークに手をかけた。 コイズミは素早くクイーンを進めて移動したばかりのルークを奪う。 「僕などと飲んでいても良いのですか、という意味ですよ。僕よりもふさわしい方がいると思いますが?」 「もちろん先に行ったさ。で、多忙につきと断られた。ありがたい罵声と一緒にな。ほら、チェックメイトだぞ」 キョンはクイーンがいなくなってがら空きとなった陣地にナイトを突入させ、コイズミ側のキングを射程に収めた。 援護にはクイーンとポーンがついており、どうやら逃走は不可能なようであった。 コイズミは額に手をやり、素直に負けを認めた。 「いやいや、してやられました」 「初心者が使うような見え透いた手に引っかかるのはお前くらいだよ。ったく、相変わらずの腕前だな。 ハルヒに勝るとも劣らない戦歴の持ち主と噂のコイズミ提督はどこで昼寝をしているんだ?」 キョンとコイズミの心温かい親交は士官学校から続いているが、艦隊指揮の腕前はキョンが一歩譲るも、ボードゲームの類でのコイズミの勝率は常に地を這っている。 なぜ、艦隊戦における豊かな戦術眼がゲームには活かされないのか。これはミクルの艦隊運用音痴と同様にSOS団の謎となっている。 一時期、故意に負けているのではないかという噂も立ったが、大勢の部下が見ていた三次元オセロの試合でキョンをあと一息のところまで追い詰めたにもかかわらず、 凡ミスをして逆転された時、本気で悔しがったため立ち消えとなった。 「ははは……返す言葉が見つかりません」 コイズミは悔しげな表情をビールと共に飲み干して肩をすくめた。しばらく勝利の余韻を味わっていたキョンだったが、ふと思い出したように興味深げな視線を敗北者に送る。
「どうだ、以前の上司達を顎で使う気分は」 「そうですね……」 コイズミは率直な感想を述べる前に、アラカワ、モリ、タマル兄弟ら人民統合機関出身の人々に命令している光景と、 彼らの下について任務をこなしていた過去とを比べ、ほどなくして苦笑した。皆現在の方が生き生きしている事実に気がついたのだ。 半年前まで彼らは現在の敵対国、人民統合機関に所属していた。SOS帝国が五つの星系が連合して独立したことを考慮すれば当然だが、 その中でもアラカワは特殊な存在だった。彼は宇宙軍の提督でありながら、私的な諜報機関を保有していたのだ。 これは、国防省直属の諜報機関である国防保安委員会の腐敗により偽の情報を渡された上に、 その情報を信頼して艦隊戦に挑み、手痛い敗北をして降格されたという苦い経験に基づいての行動だった。幾分かの自己保身を兼ねてもいた。 艦隊の運用資金の一部を流用して諜報活動を開始したが、アラカワは本職である艦隊指揮を越える辣腕振りを発揮し、組織は急速な発展を遂げることとなった。 彼が諜報畑への転身を考え始めた頃、新人類連邦の士官学校へ潜入させていたある工作員から奇妙な報告が届いた。 一見破天荒な思想の持ち主ではあるが、その思想を具現化する可能性を秘めている士官候補生を発見、と。 アラカワはスズミヤ・ハルヒなる逸品に強く興味を惹かれ、また注意深く見守った。絶え間なく報告される言動と、 士官学校卒業後のいくつかの戦闘により彼女の才能と思想が本物であることを確信すると、彼は決意を胸に秘めて準備に取り掛かった。ある意味ではこれは恋だったのかもしれない。 果てなく続く戦いに疲れた老人は、誰もが望みつつも忘れてしまった壮大な夢をがむしゃらに叶えようとする少女、もしくは彼女の持つ若きエネルギーに惚れたのだ。彼は愛する少女のために尽くそうとした。 SOS帝国が五つの星系を糾合して独立した際、人民統合機関に属していたローザンヌ星系の宇宙要塞に“たまたま”寄港していたアラカワ艦隊は、 星系首脳部のタマル兄弟らと共に帝国の一員となることを選んだ。彼らは帝国の基礎固めに揚々として尽力することとなる。 なお、大勢の生きる道を変えることとなった報告を放った工作員は、宰相として彼らを監督する立場に出世していた。 戦闘が間近に迫った現在、第二艦隊司令官として総旗艦でビールを飲んでいる。彼は苦笑したまま空になった缶をテーブルに置いた。 「あまり良い気持ちではありませんね。むしろ居心地が悪いくらいです。気を抜くと現在の上下関係を忘れて、平身低頭してしまいそうですから。もっとも、それをするくらいの価値がある立派な方々ですけどね」 「ま、相手より不利な者が頭を下げても意味はない。優位に立ってから頭を下げて、ようやく効果が出るとも言うしな。気長にやるこった」 「確かに、その通りですね」 「そうだ、もっと横柄になるべきだぞ。いびられた恨みを倍返しするくらいの気持ちでガツーンと…」 キョンは熱い息を吐きながらもっともらしくのたまった。彼の体内に入った酒精は舌を景気良く回し、記憶層を必要以上に刺激しているらしかった。 突然、彼の脳裏に会議中にふと疑問に感じた光景が映し出された。 「そういや、最近ナガトがぶら下げてる古い鍵、あれってお前の持ち物だった気がしたが?」 不意打ちを受けてコイズミの眉が微妙な角度に動く。頬もわずかに上気したように思われた。視界に薄く靄がかかっていてもキョンは相方の変化を見逃さなかった。 「お気づきになられましたか。あなたもなかなかどうして目の付け所が鋭い」 「馬鹿にしているのか?あれだけ目立つんだ。気がつかない方がおかしいぞ」 「これは失礼。あの鍵はあなたのおっしゃる通り僕のものです。正確には僕のものでした」 「俺の興味は鍵の持ち主がお前からナガトに移った経緯にあるのだが。差支えがなければご教授願いたいんですがね、コイズミさん?」
「ええ、かまわないですよ、キョンさん」 二人は青春期の秘密を共有したいたずらっ子のような笑みを浮かべた。 「あれはナガトさんが個人的な事柄で悩んでいた時期の話です。具体的にはナガトさんご自身の帰属を。 それで、僕も何かしら彼女の苦痛を軽減してはあげられないものかと一人愚考した末、 幸運のお守りと称してあの鍵をプレゼントしたわけです。今から考えてみると我ながら幼稚な方法だったと冷や汗を掻く思いですよ」 「ああ、なるほど。あの時に渡したのか」 キョンは数年前の情景に思いをはせる。五人の団員の内、三人までが敵対国のスパイといういびつ極まりない構成のSOS団は瓦解の危機に直面したのだ。 団内に潜む不埒者の内一人は上司の意向と自身の望む方向が一致したのでさほど苦労はなかった。 だが、残る二人は上司と決定的な対立が生じてしまった。今までどおりの服従か反逆か。 ミクルは反逆を選び祖国と姉を失った。程なくしてナガトも反逆を選択した。 キョンも団長の知らぬところで奔走していたのだが、ナガトに反逆を選ばせた思考の中には、キョンの成果と同等以上にコイズミが渡した鍵の存在があった。 コイズミも同じ敵対国の工作員であったが、上司と精神的なベクトルが合ったため安心した未来が約束されていた。 それゆえに、自らの立場に苦悩する仲間に対して負い目があった。彼が渡した古い鍵はささやかな贖罪だったのかもしれない。 「でも、幸運のお守りだというのは嘘ではありませんよ。あの鍵は我が家に代々伝わる家宝でして、 軍人だった祖父は胸ポケットに入れておいたおかげで敵のレーザーの直撃を免れたそうです。 普通の学校の入学試験に落ちて工作員養成校に合格するよう毎日あの鍵に向かって祈っていた父は論外ですが、 現に僕はあれを持っていたおかげで、士官学校の寄宿舎が同じだったあなたに敵国の工作員であることを通報されなかったのですから」 「おいおい、鍵は関係ないだろう。ありゃSOS団員の中から校則違反者が出て、 それを口実にSOS団の活動が制限されないか心配だったからだ。ただでさえSOS団は教官達に白眼視されていたんだからな」 キョンはさも当たり前の行動したふりをしていたが、背中は冷たい汗で濡れていた。 士官学校生時代のとある深夜、眠りの浅かったキョンは物音で目を覚ましてしまい、ちょうど部屋を抜け出そうとしていたルームメイトを発見してしまった。 消灯時間後の外出は禁止されており、これを破ると厳しい罰則が待っていた。 しかも、その年の生活指導主任は嫌味ったらしい説教を垂れることで有名な教官であった。それでもなお外出しようとするのは、よほどの事情があるようであった。 不穏な空気が支配する数瞬が流れたが、双方にとって不幸な事態が発生する前に幸運の女神が微笑んだ。コイズミの手の中で鈍く光る鍵を見てキョンが合点したのだ。 あの鍵はガールフレンドの部屋の合鍵であり、深夜に抜け出すのは二人だけの逢瀬を楽しむためだと。彼は朝の点呼には間に合えよ、とだけつぶやいてから夢の国へ戻っていった。 本国との通信のために部屋を抜け出していたという真実を知るのは、コイズミから彼が人民統合機関の工作員であることを打ち明けられてからである。 キョンはこの赤面ものの事実を墓の中まで持っていくと心に誓っている。 よって、これ以上鍵について聞くと自らの醜態を露呈する可能性があり、彼は話題をさりげなく別の方向へ向ける必要性にかられた。 「それはそうと、そんな霊験ある大事なお守りを渡して不安にならなかったのか?もしかしたら自分から運が離れていったんじゃないかって」 「不安……ですか」
キョンは口元に缶ビールを運ぼうとして停止した。 コイズミの表情と態度が、それまでとは異質なものに変化したように見て取ったからだ。彼は缶をテーブルに戻し、注意深くコイズミの返事を待った。 「これは鍵があるかないかは関係ないのですが、僕は恥ずかしながら心の内にある一つの不安要素を打ち消せないでいます」 「ハルヒに対する、か」 無言は肯定を意味していた。 「一流の権力者の目的は権力によって何をなすか、にあるが、二流の権力者の目的は権力を保持し続けること自体にある。この格言が正しければ、 皇帝の権力を使用することで、銀河統一を主目的とする対外戦争を起こしたスズミヤさんは一流の権力者に分類されます。 権力を乱用することなく、また国民に圧制を強いていないため、まず高潔な指導者として称えられてもよいでしょう。 が、一流の権力者と認められていた人物が権力に魅入られてあっけなく二流の権力者へと転落した例、高潔な指導者が権力を手中に収めるにつれて醜く変貌していった例は歴史上掃いて捨てるほどあります。 このまま戦争に勝利していけば、スズミヤさんの元に集まる権力は増える一方になる。果たして彼女は大丈夫なのでしょうか。歴史上の例外として後世に記憶されることが出来るのでしょうか?」 コイズミの固く握られたままの両手と真っ直ぐにこちらを射抜く視線に、信頼すべき団長を疑ってしまった背徳と、拭い去ることの出来ない不安がうっすらとにじんでいた。 キョンはうめくと同時に、奇妙な安堵感に包まれた。無駄に頭の働くコイズミらしい不安だと思ったからだ。彼らしくもないする浅慮や妄想をするよりどれだけましなことだろうか。 キョンは苦悩する親友を救うべく慎重に言葉を選ぼうとして、意味のない行為だと理解して中断した。 発言すべき言葉は早々と舌端に整列していて、脳裏では人知れず悩んでいるハルヒの横顔が浮かんでいたからだ。 「そうだな、強大な権力を手に入れて“超”権力者になったスズミヤ・ハルヒはどうなることやら。もしも、あいつが権力の使い方を間違えたなら…」 キョンは思わず苦笑した。独裁者ハルヒ。なかなかどうして彼女に似合った服ではないか。ただし、この服を着て喜ぶかどうかは別であったが。 「その時は、人々の期待を一身に受けたSOS帝国は暗黒帝国と化し、銀河中に迷惑をばら撒きながら華々しく滅亡。 かくして、元英雄である超残念皇帝スズミヤ・ハルヒは歴史年表上を騒がせた挙句、 後世の学生の頭を悩ませる勉強材料を配るだけさ。俺達はやれやれと肩をすくめなくちゃならない」 ここでキョンは話を切った。予想通りの沈黙が降りる。コイズミは身動きせず次の言葉を待っていた。 「まあ、俺は不安性な誰かさんほど心配しちゃいないよ。あいつはブラックホールに放り込んでも変化しそうにない超純粋物質だ。 とにかく恐ろしいほど自分の欲求に正直なやつだからな。権力ごときに負けるような“たま”じゃないさ。 それに、コースは始まったばかりなんだ。次の料理の味をうんぬんするよりも、まずは目の前に置かれた料理をたいらげるべきだろ。皿が綺麗にならないと、次は出てこないぞ」 我ながら下手な比喩だったな、と思いつつキョンは冷気の消えたビールを渇いた喉に送り込んだ。彼はため息をつきたい気分だった。ここのところ季節柄かどうも精神状態が不安定になる連中が多い気がする。 もう少し楽観的に物事を考えてもよいではないか。しかも、治療担当は軍委託のカウンセラーではなく俺自身ときている。誰か俺を褒めてほしいね、まったく。せめて超過勤務料を払ってくれ! キョンは他人の心情を読み取ることに長けていたが、自己客観視はからっきし不得意、もしくは進んで行なおうとしなかった。 この状況下で彼以上に肝が据わっている人物はそうそう見つからないことに彼は気づいていなかった。 「あなたは信じるのですか、スズミヤさんの全てを?」 「信じざるを得ないね。さっきと似たような話になるが、特急ハルヒ号はすでに走り出しちまったんだ。ものの見事に脱線するか、それとも無事に終着駅に到着するかは分からん。 どうせ止めることは出来ないし、仮に止めたとしても途中駅で待っているのは黒ずくめの服を着た不幸ばかりだろうよ。
だから、俺はせいぜい後悔しない程度に努力して、最後まで付き合ってやることにしたんだ。ただそれだけのことさ」 目を閉じたままコイズミは沈黙していたが、やがて唇が動き笑みがこぼれた。一撃で婦人兵の一個中隊を籠絡せしめることができると噂の極上の微笑みだった。 「ふふ、羨ましいです」 「何がだ?」 「あなたとスズミヤさんの間にある、見えざる信頼関係がですよ。現在のSOS帝国宇宙艦隊の状況を見てみると、五カ国の混成艦隊であり練度も十分ではなく、 過去に経験したどの戦いよりも不利であると認めざるを得ません。しかし、スズミヤさんが負けるはずがないとあなたは考えている。 必ずや敵を打ち破る奇策を思いついて実行すると、そのように信頼しているからです。 また、スズミヤさんもあなたが傍にいて艦隊の指揮をとるなら、自軍を勝利に導くだろうと信じている。 敵艦隊の足止めをするなり一時撤退をして演習のための時間を作ろうとせず、正々堂々正面から戦いを挑むのは、 どんなことがあって負けるはずがないと確信しているからです。決して言葉に出したりはしませんが、あなた方二人は理想形といってもいいくらいの信頼感で結びついているんです。 いくらお互いが相思相愛のべた惚れであることを知ってるとはいえ、ちょっとした嫉妬を覚えますよ」 キョンは平然と答えようと努めた。もっとも、コイズミから見ればアルコールとは異なる成分がキョンの顔を赤く染め上げていることは明白だったが。 「分かりました。そういうことにしておきましょう、今のところは。あなたも早く自分に素直にならないといずれ……」 コイズミは最後まで続けることが出来なかった。渦中の人物が興奮と躍動を伴ってサロンに入ってきたからだ。 ハルヒはテーブルを挟んで座っている二人の元に来るなり顔をしかめた。 彼女は厳格な聖職者のように禁欲的ではなかったが、過去の失敗により飲酒に関する独自のルールを持っていた。 「あっ、いたいた……げっ、本当に酒飲んでるの?あんた達こんな状況下でよく酒を飲めるわね?」 「おいおい、こんな状況だからこそ飲むんじゃないか。素面でやってられるか」 「そうですよ。我々は伊達と酔狂で戦争をやっているのですから」 「お、コイズミもたまには真面目なことを言うな」 「恐縮です」 「何馬鹿なこと言ってんのよ。それよりも、キョン!コイズミくん!」 SOS団団員に伝えられたばかりのニュースを知らせるために団長は大きく息を吸った。にわかに活性化した瞳の中のプラズマが、戦乱の訪れを予兆していた。 「敵艦隊を発見したわ!」 キョンはあらぬ方向を視線を送りながらしかめっ面をして、コイズミは両手の指を絡ませながら口元だけを微笑ませて、それぞれの態度でささやかな酒宴の閉幕を飾った。 敵艦隊の規模、首都星からの距離から計算すると、ほぼ予測通りの時間だった。
「今から標準時で十二分前に、ウィンダーズ星系外縁部で待機していた無人偵察艇が約100隻の艦艇のワープを確認。 七分前に合計10000隻以上の大規模ワープを確認して、直後に先にワープした部隊の攻撃を受けて撃破されたわ。 目下のところ増援の無人偵察艇を急派中。でも、最初の偵察艇のおかげで大体の位置はつかんだわ。 まずは定石通りの場所。ユキの情報管理局によると向こうの提督連中にはブ・イン兄弟もいるらしいから、当然といえば当然ね。これは気を抜けないわよ!」 嬉しそうに口角泡を飛ばしながら報告するハルヒに、キョンは酔った頭で感慨深くうなずいた。やはり現在のハルヒには敵が必要なのだ。悩み過去の行いを後悔し、憂鬱にしている姿は似つかわしくない。 敵艦隊を撃滅し、この戦争に勝つことを不敵な笑顔で考えてくれなければ。 何かに熱中しているハルヒ、すなわち壮年期の恒星のごとく生命力を発散させているハルヒ、これほど美しいものが宇宙に存在するだろうか! 導き出した結論に酔いしれていたキョンは、自らに不幸が降りかかったことを咄嗟に理解できなかった。一秒前まで心の中で褒めちぎっていた相手に、笑顔で襟首をつかまれたのだ。 「さあ、キョン!飲んだくれている場合じゃないないわよ!作戦会議!作戦会議!」 「分かった。分かったから手を離してくれ。息が出来な……」 「あら、これは?」 急にハルヒの手から力が抜け、バランスを失ってよろめいたキョンはテーブルの足と自分の足をしたたかに衝突させた。 ハルヒの視線は足を抱えて転げまわるキョンではなく、コイズミが持ち込んだノートパソコンの隣に鎮座する「歴史から発見するシリーズ13 古代の戦場から見る戦略と戦術」 なる紙媒体の本に注がれていた。出版物は電子媒体が主流になった現代で、このような形で本を読む趣向の人物をハルヒは一人しか知らなかったが、その人物はこの場にはいなかった。 「ナガトさんに貸していただいた本です。仕事が終わったら返しに行こうと思って、持ってきたんです。統一政府時代の本ですが、なかなか含蓄に富んだ本ですよ」 「著者は……ヤン・ウェンリー?聞いたことのない名ね」 「ええ、ナガトさんによるとほとんど無名で終わってしまった歴史家だそうですが、独特の思考を持っていて特に軍事方面の着眼点も鋭く、近年になって再評価されつつある人物だと」 「歴史家なのに軍事に造詣が深いの?」 「はい。これは個人的な感想なのですが、彼の戦略および戦術のセンスは驚異的なものです。戦乱の時代に生を受けていたら、 間違いなく名だたる名将の一人として後世に記憶されていたでしょう……ともかく、こうして他人の論評を聞くよりも、読んでみるのが一番手っ取り早いかと」 「平和な時代の歴史家のくせに生意気ね。んー、コイズミくんをびっくりさせるくらい……」 「おいおい、ヤン・ウェンリー氏を馬鹿にするな。裏表紙に印刷されている言葉を見てみろ。 “世の中、やってもだめなことばかり。どうせだめなら酒飲んで寝よか”どうだ、言い得て妙じゃないか」 キョンはそう援護したが、別にヤン・ウェンリーなる人物を敬愛していたわけではなく、単に痛めた足の敵討ちとしてハルヒに反論したかっただけである。 彼の一撃でハルヒの中のヤンに対するイメージが、キョン・ウェンリーに決定してしまったのは皮肉なことだ。
「ふん、あたしは騙されないわ。そんなもの敗北主義者の虚言じゃないの」 「何を言う。自分の限界を的確に見定めて引く度量を持つことこそ…」 「とにかく、こんな変人の本は読んじゃだめよ。 ユキにもきつーく言っておくかなきゃ……む…………ふーん……なるほど。ちょっとくらい見るべきところはあるようね。コイズミくん、ちょっと借りるわよ」 「ナガトさんにその旨を伝えていただけるなら、僕はかまいませんよ」 流し読みをしていた文章の中に何やら光るものを見つけたらしく、ハルヒは先ほどと態度を180度回転させた。 彼女の変節ぶりにキョンは呆れ気味にため息をついた。対照的にコイズミは納得した表情でうなずいた。彼も最初にナガトから本を渡されたときは半信半疑だったのだ。 実戦を経験していない歴史家の本にどれほどのものがあるのかと。 それが本を読み進めていく内に驚愕へ、驚愕から感嘆へと鮮やかに心情が移り変わった。実績が豊富な提督をうならせる価値を、この本は秘めていた。 「さっ、二人とも行くわよ!」 無名で終わった歴史家、もしくは歴史に名を残し損ねた提督の著書を得た皇帝の軽やかな掛け声に促され、 キョンは足をさすりながら空き缶を集めて、コイズミはノートパソコンとチェスのボードを抱えて立ち上がった。 先頭を行くハルヒの足取りは力強く一歩一歩を確実に踏みしめていた。 それに従う二人の足取りはふらつくことはなく明晰で、酔いを感じさせなかった。 もし、彼らが歩くのは運命に従っているからだと決め付ける者がいたならば、彼らの首魁たる少女はこう叫ぶであろう。 「運命?運命なんかにあたしの人生を左右されてたまるものですか!」 ある者は信奉にも似た無制限の信頼を携えて、ある者は不安と敬愛を友として、ある者は強き意思とそれを貫くことを可能にする才能を伴って、 三者三様に自らの意思で戦場へと向かっていた。戦場の先に何が待ち構えているかは、まだ誰も分からない。 それでも彼らは進み続ける。その先に幸福があるのだと信じて、またはあるのだと願って。
以上で終了です。 これにて長々と続いていた戦闘前パートが終了。次回からようやく艦隊戦の開始です。 戦闘は出来るだけ違和感の出ないようアニメ版のストーリーに沿って進みます。 ちなみに今回の最後あたりは、まあヤンのファンとしてのお遊びです。 あまり気にしないでください。 それでは、ありがとうございました。
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 16:45:08.83 ID:FT+aQJO60
今から読む。 落ちないように一応レスだ!
前はこの辺の時間帯に良く落ちてた
こじゃん
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 17:29:32.20 ID:TFFB6kVn0
しょうがねぇ、落ちないように保守支援だ
しょうがねえ 今晩また投下するか
マスク売り切れ過ぎ笑えねー…
落ちた?
落とすものかよ。
そういやハルヒちゃんの26話きた?
どうでもいい事かもしれないが、ながるんは「君」という呼称が嫌いなのかね。 「あんたと古泉くんはここで……」とか「キミ達は聞き手として優秀だよ」とか、何故か漢字を使ってないんだよな。 「私」は使ってるのに。
キミを多作品でも多用するから分かりにくいっだけじゃね
>>199 ハルヒちゃんは終わったと思うぞ
EDの腰振ってるハルヒちゃんがかなり可愛かったな
>>200 のID…
ふひい、て一体どうした?
落ちたか?
ん? ロスタイム?
3分ロスタイムが続いたら鶴屋さんのおでこをなでられる
よし来た
まだあるのか
やった!三日ルール廃止!
二日じゃなくて?
あーひまだ
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 22:55:25.85 ID:FT+aQJO60
>>208 またお前かw
ちょっと前はこのレスがあると落ちてたんだよなw
505団
いつ落ちるかわからんから投下控えますね じゃあ俺は寝る!
ピボット機能があってWUXGAなモニタでお勧めないかな。 文章書くのと掲示板閲覧に使用したいんだが。 できればIPSがいい。
長門「……誤爆…………」
>>202 え…終わ…った?
あれはやらないの?孤島で男だらけのピーチボール大会は??
残念すぎるんだけど…
おいおい、このスレどうすんだよ。 結局2日ルールはどうなったんだ?
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 23:43:05.82 ID:3w+dd5q40
いくらなんでもこのロスタイムは長すぎる……三日ルールに戻ったとみるのがいい、のか?
>>218 だからEDいれたんじゃないか?
なんか焦れったいな
落ちるなら落ちてくれよな
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 23:55:13.12 ID:9+heKg3vO
ぬるぽ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/19(火) 23:56:55.87 ID:AxN/hPz/O
おやすみなさい。二時になったら退屈見るから起こしてね。
>>224 俺の地域も退屈だ…笹の葉みれる地域が羨ましい
>>225 いずれ刻は来る
おまいらなんて幸せだよ!俺の所なんてハルヒ放送しないんだからな!
一人淋しくつべの更新を待っているんだぜ
そしてPSPに入れて観てるんだぜ
落ちないのかな…? 少し投下します。 古長注意。
まさか、と思ったのが最初だった。 窓から差し込む燃え上がるような赤の日差し。 秋季を迎えた今、この血のような陽光に、校庭に居並ぶ木々も、紅葉もより色付けられていることだろう。眼に痛いくらいの強烈な照りは、ひときわ暑さの厳しかった夏の名残火を思わせた。 僕達は外界と切り離されたような、現実味の薄い、夕暮れの光と闇がコントラストとなった文芸部室にたった二人きり。僕の鼓膜を不意に叩いた発言が、目の前の相手から発されたものであることは間違えようもなく――だから心底、僕は困惑した。 「申し訳ありません、長門さん。もう一度、」 「わたしと付き合ってほしい」 僕の要請を待たぬきっぱりとした物言いは、それが僕の聞き間違いあるいは幻聴である、もしくは彼女の気まぐれのジョークであるという薄い望みを、一分の隙もなく粉砕した。僕は唖然として、彼女を見返す他にない。 「……どうして、そのようなことを、僕に?」 宇宙人端末の少女が、恋愛感情の機微すらも人並みに理解できているか怪しい彼女が、あろうことかこの僕に。その発言が意図された通り僕に伝えられているというのは、それこそ、信じ難い話だ。 何かの勘違いか、誤解の産物だろうと思わずにはいられなかった。彼女がその言葉を唇から漏らすことがあるとするなら、「彼」の前であろうと思っていたから。 微風が窓から吹き込む。揺れる前髪。長門有希の淡い眼差し。 ほんのりと色付いたヴェールに覆われた、ひそやかな声が、僕の耳を侵す。 「あなたが、好きだから」
――今だから語ろう。それはまるで、雷に打たれたような衝撃であったと。 この瞬間、僕の未来は決まったようなものだった。その瞬間からの記憶は、海馬に穿たれでもしたかのように明瞭に、僕の視覚と聴覚に刻み込まれている。 僕は息を切り詰め、長門さんを見据えた。疑い出せば切がないあらゆる可能性を思い浮かべ、迷い、……僕が最終的に選んだのは、彼女の視線に合わせ、微笑むことだった。 それが上辺だけのものとは気取られないように気遣いつつ。 「それは、何とお返しすればいいか……。とにかく、ありがとうございます。今のあなたの言葉を、僕は告白と受け取ってもいいでしょうか」 「……それで、構わない」 それは彼女らしいすげない肯定だった。だが、これで、逃げ場はなくなった。拳を固めて笑う。 「では、僕もあなたの告白に誠心誠意お応えしたいと思います。よろしくお願いします、長門さん」 長門さんの眼が、不思議そうに瞬いた。餌を与えられるとは思っていなかった親鳥から、嘴を突き出された雛鳥のように無垢な瞳が僕を映す。 「それは、わたしの言葉を受け入れるということ」 そういうことです、と僕は笑みを深めた。 彼女がどのような思考の果てに「僕が好き」という結論を導き出したのかは分からない。人間とは製造過程から完全に異なっているのであろう彼女の思惑など、僕の与り知るところではない。 ただ、彼女は「彼」が好きなのだと思っていた。それが好きと当人に自覚できているかは別にして。 この告白は好機といえるものだった。僕にとってではなく、「機関」にとっての好機である。 殊に涼宮ハルヒの安定を願う上層部にとっては、願ったり叶ったりというところだろう。神の鍵に近しくある宇宙人端末という不安要素を一つ、何のリスクもなしに排除出来るのだから。 彼女と彼の間の障害は、少しでも削り取っておいたほうがいい。 そこに僕の自由意志など、元よりあってないようなものだ。ここで判断を保留し指示を仰いだところで同じこと、機関から下される命など分かりきっていた。 本当に、長門有希が古泉一樹に恋をしたというのなら、この僕の判断と対応は、卑劣そのものだろうけれど。 僕は信じていなかった。彼女に恋をされるようなきっかけが、僕と彼女の間にあったとは到底思えない。
「……今日から、恋人同士」 「そうですね」 「なら、下校は共にすべき」 ふっと。雰囲気が空気のように緩やかに変わった。そう見えた。 心なしか楽しげな彼女が、鞄を手にとって、改めて僕を見上げた。大きな瞳が薄い水の膜を張ったように、潤んで見えた。反射鏡のように僕を照らす瞳の美しさに、僕は笑みの余裕を喪う。 「デートはいつにする?」 ――別人のように柔らかな瞳に、僕は戸惑う。まさか。いや、でも。 こんな風に、表情は変わらないまでも、弾んだ様子の彼女は初めて見る。こんな彼女は――まるで、人のようじゃないか? 「あなたが決めて」 「……そうですか。気が早いですが、今度の土曜日はどうでしょう?」 「わかった」 まるで恋する少女のように。人間でないはずの少女が、ふわりと頷く。 僕はもしかしたら、決定的に判断を誤ったのかもしれない。 長門有希の静かな眼に灯る柔らかさに驚きながら、僕は、己の対応にほんの少しの罪悪感と、恐れを募らせた。
土曜日は呆気なく訪れた。 恋人関係を彼女と営み始めてからの変化は、下校を共にし、少し会話が増えた程度のものだったが、それでも涼宮さんや朝比奈さん、「彼」には大層驚かれた。 僕と長門さんが彼氏彼女の付き合いになったのだという報告は、長門さんに暫くは公にしないよう頼んで伏せさせて貰っている。機関に子細を伝えたところ、時期を見た方がいいという推断が下されたからだ。 機関の上層部は、想定通り、概ね今回のことをいい風向きと捉えているようだった。 かつて最大規模の閉鎖空間が、涼宮ハルヒの焼餅で発生したことを思えば。長門有希が恋愛的アプローチを「彼」に取らないということが手堅い事実としてあるだけでも、彼らにとって随分と助かる展開であるのは間違いない。 『出来得る限りその関係を継続し、従来通り涼宮ハルヒの精神の安定に努め、「彼」の補助を行うこと』 。 これが急務、僕に与えられた至上任務となっていた。 僕は腕時計を確認し、待ち合わせ場所に30分前の到着を認める。長門さんは非常に珍しいことに、まだ来ていないらしい。 土曜日の正午だけあって、大通りのカフェテリアはカップルや家族連れで酷く混雑していた。 この群れの中、小柄な彼女をすぐに見出すのは難しそうだ。彼女からも見つかりやすいように、人の比較的まばらな位置を選んで待つ。
……デートスケジュールはどうしようか。 僕の当面の目標は、長門さんの目的がどうであれ――ひとまずは形だけでもこの関係をより長く持続させること。ひいては長門さんを満足させることだ。 図書館では通例過ぎてありきたり、古書専門店も新装開店の大型書店も、以前の不思議探索で足を伸ばしたばかりだ。標準的なデートスポットは旅行雑誌で一通り調べてきたので、長門さんが望むならそういった場所へ足を運ぶのもいい。 それとも美味しいスイーツが食べられる店巡りの方が、健啖家の彼女は喜ぶだろうか。 彼女に直接希望を聞いた方が早いか、とぼんやり考えながら腕時計の文字盤に眼を走らせる。 無為な思索に耽りながらいるうちに十分、十五分と過ぎていく。さすがに不審に思い始めた頃、長針が頂上を指そうかという時間になって、ようやく長門さんは姿を現した。 「……待った?」 「時間ぴったりです、問題ありませんよ」 卒なく応じながらも、長門さんの全身を眺め、内心で感嘆の声を漏らす。普段の彼女には有り得ない到着時刻であった理由を訊ねようかという意識は、浮上する前に彼方へ追い払われていた。 普段着ではないだろう、いつもとは方向性の違う――「今時の」女性が着るような装いと呼べばいいか。基本色は秋らしい茶系で纏められ、白いブラウスも相俟って清楚なイメージを齎してくれる。涼宮さんか、朝比奈さんのチョイスだろうか。 長門さんが一人でレディースファッション店を見て回っている姿は、余り想像がつかなかった。 「個人的な用事で休日にお会いするのは、そういえば初めてですね。その服、よくお似合いですよ」 「……そう」 僕の世辞ではない賛辞に、彼女は口癖のような相槌を落とす。無表情の内に、言い表せぬ喜びか、恥じらいが滲んで見えるような気がした。気がしただけで、ただの錯覚かもしれなかったが。 「そろそろ行きましょうか。行き先にご希望は?」 やはり無難に本屋だろうか。それとも先に昼食か。博物館といった場所だと、事前準備をしていない分快適なデートの提供にはならないかもしれないから、ある程度僕の立ち振る舞いでフォローしなくては……。 けれど長門さんは、そんな僕の様々な想定とはまるで外れた行き先を所望した。 歯切れ良く、されど声量は控えめに。 「――ゲームセンターにいきたい」
中高生が屯しているのを見掛けることの多い、割合大きなゲームセンターは、若年層にはポピュラーな遊び場の一つだ。 僕のゲームセンター経歴は中学1年の時点でストップしている。神人退治に明け暮れた日々、一緒にゲームセンターに行く仲間も、その暇もなかった。 高校入学以降は「優等生古泉一樹」のキャラ構築のために、その手の娯楽は大方禁止されていた。元々ゲーム好きだった僕はアナログに走って、いまや「彼」に珍妙なと評されるほどのアナログゲーマーだ。 勝負強さは昔から、獲得できないまま今に至っているのだけれど。……何にせよ、予想外だった。 長門さんとゲームセンター。この上なく不似合いな単語の組み合わせだ。 けたたましいシンセサイザーの音、昔熱中した対戦格闘ゲームの変わらぬBGM。耳に飛び込む音の洪水に懐かしさを見出しながら、僕と長門さんは未知の星の旅行者のごとく、一つ一つの機械を観察しながら歩いた。 カウンターから対角線上の位置にまで辿り着いた辺りで、長門さんが立ち止まる。 つられて足を止めた僕に聞こえる程度の声で、 「……最初にあれをやりたい」 喧しい音楽と効果音がガンガンに鳴り響くゲームセンター店内、長門さんが指差した方向を見れば、カップル御用達の箱型の機械。 「プリクラ、ですか?」 僕は瞬いた。 まさかそんな、まるで今時の女子学生みたいな願い事を、彼女が口にするとは思っていなかった。いや、長門さんは確かに、今時の女子高校生ではあるのだが……。
「だめ?」 周囲の音に掻き消されそうな平坦な声、けれどその表情からは幾分か消沈したような雰囲気が漂っていた。 期待させて失望させるのは、僕の本意ではなかった。彼女の告白を受けた理由自体、不純極まりない僕が言えたことではないのだけれども。 息を吸う。平静を保つ。 「……いいですね、撮りましょうか」 「いいの」 「僕が嫌がる理由がありませんよ。……恋人同士、なんでしょう?」 些少の気恥ずかしさはあるのだが、今は問題じゃない。放った言葉は我ながら言い訳じみていたけれど、彼女から取り立てて追求はなかったことにほっとする。 プリクラを撮るのは当然ながら僕も長門さんも初めてだったが、彼女の方は予め下調べをしてあったらしい。システム説明を読んでいる途中で長門さんが実行ボタンを押してしまい、慌てた僕の首をがっちりと両腕で固定した、長門さんの堂々たる写真写りが印象的だった。 それから三枚連写。フラッシュはさほど眩しくない。 「何か文字を描きますか?」 「いい。……このまま」 指示に従って何も描かずに終了。 吐き出された完成品を備え付けの鋏で半分に切って、長門さんに手渡す。彼女は両手で豆粒のような笑顔の僕と長門さんのペア写真を受け取ると、宝物を抱きしめる様に、それを抱え込んだ。 その姿は大袈裟にも思える。プリクラといっても、たかが写真なのだから。 けれど彼女の口元に、普段とは余りに微量な差異で目に付きにくい、けれども確かに仄かな笑みが浮かんでいるのを見て。 ……僕は初めて、長門さんを可愛いと思った。
このスレを見た者はインフルエンザにかかります。 インフルエンザになりたくなければお尻を出して下さい。 ●<ふんもっふ
投下乙じゃがあ
>>235 (=゚ω゚)ノ□マスク!щ(゚Д゚)手洗ぃ!(*´◇`)。o○ウガイ♪。≠( ̄〜 ̄ )食事(o_ _)o.。oOO睡眠
( ・ω・)=l━−ワクチン
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 01:48:08.38 ID:rh2eNZsfO
体調悪い上に腰痛いし寝れない 明日仕事なのに…ちょっと吊ってくる
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 01:48:15.22 ID:PS8JKCk00
古泉らしいな。 そしてなんというか、こういうのも嫌いじゃないぜ。
思えば初デートだったのだ。 色気のない選択といわれればそれまでだったけれど、僕達は時間も忘れて遊び呆けた。クレーンゲームや、レーシングゲーム、落ち物ゲーム、アイスホッケーやらシューティングゲームやら。店内にあるものあるものを片っ端から、それこそ日が暮れるまでに――。 長門さんは操作法の説明画面を斜め読みし、実際に軽く試演してからは即プロ級の実力を発揮して、対戦ゲームはことごとく僕の惨敗だった。 ランキングのある仕様の一人ゲームでは長門さんが1位を総なめにしていた。ダンスゲームでは彼女を取り囲むように人だかりが出来、観覧者から盛大に拍手が沸き起こったほどだ。ゲームセンターに日参するような常連達の間で、Yuki.Nは伝説になるかもしれない。 不本意なことに、と言わなければならないのだろう。僕の立ち位置からするならば。 不本意なことに、――とても、楽しかった。 「……休憩がてら、喫茶店にでも入りましょう」 「了解した」 「夕飯はどうします?ご一緒出来るようなら、レストランを予約しておきますが」 「あなたの好きに」 ……結局、一日中をゲームセンターの中で過ごしてしまい、コインゲームでせしめたコインや商品類は全て預けて店を出ると、外はうっすらと夕陽に染まり始めている。篭った空気から開放され、心地よい風を浴びた。 「楽しかったですか、長門さん」 「とても」
訊ねてしまった自分の心境に驚き、穏やかに応じた彼女のあたたかな静けさにも心を揺さぶられた。今日一日、たった一日を共有しただけの時間で、強く彼女を意識し始めている自分を自覚した。 僕は長門さんの「僕が好きだ」というあの言葉を、信じても良いのだろうか。 あの告白の日の前後で、長門さんは明らかな変貌を見せていた。何処となく、纏う印象が丸みを帯びたというのだろうか。硬質さが薄れつつあるような気がするのだ。 それがもし、本当に、僕が彼女の告白を受け容れた故のことだというなら―― 「あなたと居られること。……楽しい」 僕は変わらぬ微笑を彼女に与える。 自惚れてみてもいいのかもしれない。長門有希は古泉一樹に確かに恋着し、共に在ることを幸福に思ってくれている。 そしてそれが事実ならば、僕は、探していく必要があった。今後、どう長門さんと向き合って付き合っていくかということを。 あの日に寄せられた心が何の瑕疵もない彼女の真実の言葉なら、僕は僕の良心にかけて。……彼女を、騙し続けることはできないだろうから。 そっと握った掌に、長門さんは虚を突かれたように瞬き、けれどすぐに僕の手を握り返してきた。繊細な手先とは裏腹に、力強く結ばれた指と指。冷えた掌は心地よく、恋人らしい恋人手繋ぎで広場を渡る僕達を見て、恋人同士であることを疑う者はいないだろう。 夕闇にネオンサインが光のアートを描き出す。星がちらちらと輝き始めた、夕色を帯びた空の下で、僕は長門さんと歩いた。力を入れ過ぎれば千切れて戻らぬ紙人形の繋ぎ目のように、成り立ての未熟なつがいのように。 + + + 「……蛙は、幸せ」 ささやきが聞こえた。 茫洋とした、ただあるがままのものを見て呟いたような一声。 見下ろした先の彼女に訊ねる。――今、なんと仰いましたか。よく聞き取れなかったのですが。 長門さんは、ただの独り言だと、首を振った。
242 :
夢見ぬ蛙は終末に鳴く :2009/05/20(水) 02:07:09.70 ID:/fTswvuS0
さるさん食らってました。これで一旦終了です。続きは後日に。 (以前に単発スレ立てて書いたときの修正版です。どこにもまとめられてはいないはず) レス拝借失礼しました。 そして誤爆恥ずかしい。
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 02:15:00.88 ID:PS8JKCk00
正直に言うと古長はあんまりなーとか思ってたけど、いいかもしれん。うん。
ハルキョン派の俺だが、長古も結構好きなのだ
そして
>>243 のID、プレステ8とはいつの時代を行っているんだ…
おやすみなさい。
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 03:28:28.38 ID:rh2eNZsfO
寝れない
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 04:21:34.56 ID:rh2eNZsfO
もうだめだ
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 04:50:08.38 ID:rh2eNZsfO
今日も仕事休むか…クビになったら一ヶ月遊んだ後に吊ろう
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 04:55:05.34 ID:rh2eNZsfO
落ちたと思って書き込んだんだが…まだ持つのか
眠れないぜ
保守
おはよう。
一晩経っても落ちてないしスノースマイルレクイエムの人の投下来てるし…寝るなってか? おはようございます。
めざましのお天気お姉さんかわいい
愛ちゃんの時代の方がよかったなぁ
>>242 これ単発の時に読んだやつだ
もう1回読みたかった!
長門「誰か……ズクダンズングンブンゲーム……しようぜ…………」
ハルヒ達の方がかわいいだろw
体調悪くて寝過ごした・・・ つか二日ルール撤廃? それともまた三日?
今日サボろう。
やらせはせん
ドーバー・パストリーゼ77来ました。 クレベリンのゲルの方は玄関に置いています。 前は台所だけだったんですけどね。
なあ、笹の葉が一番早く放送する地域ってどこだ?
>>265 テレ玉 木曜 25:00〜(5月22日 金曜日 1:00〜)かな?
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 11:32:54.22 ID:y2lVDOoQ0
うん、それ二番♪
>>266 ああごめん、サンテレビジョン 木曜 24:40〜だと思う。
>>268 Thanks
じゃあそこの局見れる人がここにいれば深夜に情報が知れるな
今日も夜更かしだ
>>269 今日は水曜日だよ。今日夜更かしじゃなくて明日夜更かししないとバテちゃうよ。
ん?今日は水曜で24時を過ぎれば木曜だから今日日にち跨いで夜更かしすればいいんじゃないか? 違うのか?
サンテレビジョン 木曜 24:40〜(5月22日 金曜日 00:40〜) なんか寝不足でわたしぼけちゃったかな???混乱させてごめんね。 体壊さないでねー
あ、そう言うことか!お二人ともありがとう 木曜の24時を40分過ぎるって事か バカだな俺は
笹の葉って、くまさんTシャツのハルヒが見られるやつだっけ?
>>275 いや、パンダだよ
超月間ハルヒに西屋絵で七夕の中学ハルヒが描かれていたからアニメでも西屋さん作画かな?
池田絵かね?
ささのはさーらさら
夜更かししないでようつべ配信待つか・・・
危ねーよオイ
寝る、昼寝する。
とりあえず3日ルールにもどったのかどうかだけでも確認したいからほす
あちーよオイ サボったのに昼寝できねーよオイ
>>278 つべで7話の更新はいつになるだろうな
そろそろだよな
今日か明日の夜かな。 つかハルヒちゃんも金曜日になったら何の前触れも無く二期として配信初めてないかと期待してる。
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 16:14:38.70 ID:y2lVDOoQ0
ハルヒちゃんもさり気なく消失とかのエピソードはカットしてるからな。 二期が終ってからならやるかもしれん。
25話でしっかり「これ消失だー!」ってセリフ言ってるぞ。
仕事オワタ
ただいま我が家
●<麗しき男のお尻。
古泉「……ただいま」 長門「おかえりなさい」 古泉「合鍵は使用してはいけないと釘を刺した筈ですが」 長門「鍵は使用していない。鍵が無ければ開錠が出来ないと思い込んでいたのが貴方の敗因」 古泉「……もう、どうでもいいので取り敢えず服を着てくれませんか?」 長門「なぜ?」 古泉「そこに疑問を抱きますか……」 長門「ご飯? お風呂?」 古泉「前回に引き続き、そのネタを引っ張るんですね」 長門「オカしい。裸エプロンは地球人男性の永遠のロマンだと聞いた」 古泉「誰にですか?」 長門「涼宮ハルヒ」 古泉「ですよね……涼宮さん、もう少しマシな事を教えてあげましょうよ」 長門「新妻使用ピンクベース、レース付エプロンがガチとも聞いた」 古泉「……外に出ていますので服を着たら呼んで下さい」 長門「欲情しない?」 古泉「黙秘です」 長門「くるり」 古泉「その格好でターンしないで下さいっ!」
長門「着替えた」 古泉「では改めまして。ただい……なんで脱いでるんですかorz」 長門「その認識は間違っている。わたしは言われた通りに制服を着用した」 古泉「では、なぜ布面積が減っているんです!?」 長門「可視光の外装における反射をキャンセルした。分かり易く言えば透明化」 古泉「……そんな事をする理由が分かりかねます」 長門「貴方は鈍い。私という個体が行使出来る力を知り、『着替えた』と言う言葉が虚偽ではないならば、少し考えれば服を着ている事も嘘ではないと見抜けた筈」 古泉「……恐らく気付くのは無理だと思いますが」 長門「つまり、短絡的思考の持ち主には気付けない服」 古泉「僕の年頃の男性に、この状況でそこまで頭を働かせろと、強要する方がどうかしています」 長門「そういうもの?」 古泉「そういうものです」 長門「勝った」 古泉「何にですか。今回の童話が何なのかはおおよそ検討が付きましたので、速やかに服を可視にして下さい。いつまで僕に後ろを向かせておく気です?」 「はだかの王さま」編 古泉「大体にしてですね。服を着ている事に気付けても、見えないのですから同じでしょう」 長門「衣服は衆目から身体を隠蔽する事だけが着用の目的ではない」 古泉「仰っている事は分かりますが、しかしそれも大切な理由の一つである事を理解して頂ければ幸いです」 長門「服は環境から身体を防護する事がその一番の目的だと聞いた」 古泉「いつの話ですか。現代社会ではそれは二番目です。……後で幾らでもその辺りは論じますので、今は身体を僕の眼から隠して下さい」 長門「……欲情した?」 古泉「ですから、黙秘権を行使させて頂きます、と」 長門「動悸が通常よりも1.83倍早い」 古泉「身体をスキャンするのはこういった場合、卑怯ではありませんか?」
古泉「いつも通りに制服ですか」 長門「問題無い」 古泉「さて。今回は『はだかの王さま』の話という事で良いんでしょうか?」 長門「良い」 古泉「ええ、モチーフに絡んだ登場をしようとした事は分かりますが、それにしたってアレは無しかと」 長門「大丈夫。此処は全年齢板。視認すると危険と思われる場所にはモザイクをかけておいた」 古泉「……芸が細かいですね」 長門「しかし、このSSは会話のみで進行し、いわゆる描写と呼ばれるものが一切無いので無駄だったかも知れない。うかつ」 古泉「いえ、私的には素晴らしい判断だったかと」 長門「見たくなかった?」 古泉「二度有る事は何とやら。黙秘です」 長門「三パス。次は無い」 古泉「いつから七並べの話になっていたのか気になります」 長門「さっき」 古泉「何が聞きたいのでしょうか?」 長門「貴方の女性の好み」 古泉「……『はだかの王さま』の話ですよね?」 長門「忘れていた」 古泉「長門さんはこのSSのコンセプトすら忘却するおつもりですか?」 長門「童話とか最近どうでもいい」 古泉「……えーと」 長門「貴方と話がしたい」 古泉「……話し手冥利に尽きる、とでも言えば良いんですかね」
長門「なぜ、あの様な愚行をする人間を王としたのかが分からない」 古泉「先ほどまで同じ悪行をしていた方の口から出たとは思えないお言葉をありがとうございます」 長門「照れる」 古泉「褒めてません。そして羞恥を覚えるのならばもう少し根本的な所を恥ずかしがって下さい」 長門「そんなに煽てても何も出ない」 古泉「……最近、人らしくなられてきたと思ったのは、どうやら僕の気のせいだったようです」 長門「……恥ずかしがった方が萌える?」 古泉「そんな所ばかり人間味に溢れられても困ります」 長門「そんな事より」 古泉「六文字で話を軌道修正しようとする、その豪腕振りには敬意を評さざるを得ません」 長門「王さまの話。彼は本当に愚かだったのか?」 古泉「ええ。その話が本筋だとさしもの僕でも分かっています。少し先ほどまでの展開に釈然としていないだけで」 長門「……もっと続けたかった?」 古泉「そういう意味ではありません」 長門「もしかしてエプロンではなく裸ワイシャツ萌え?」 古泉「……そう来ますか」
四厘
古泉「愚かでは王は務まらない、ですか」 長門「無視された」 古泉「古今問わず、世襲制から無知蒙昧な王が出る事はそう珍しい事でもないのですが……まぁ、良いでしょう」 長門「話せそう?」 古泉「僕を誰だと思っているんですか?」 長門「古泉一樹」 古泉「その名で呼ばれている男は、神さえも欺く大嘘吐きなんです。これくらい、造作もありませんと言っておきましょう」 長門「……さっきは欲情した?」 古泉「黙秘です」 長門「嘘を吐けば良い」 古泉「……最先端の嘘発見器を十世代以上進化させても適わないであろう方を相手にするのは……それこそ愚行ですよね」 古泉「さて、長門さんのお考え通りに主人公たる王が賢王であったと仮定してみましょう」 長門「左手からメラゾー○。右手からバギク○ス。合体魔法メ○クロス?」 古泉「○ト紋は名作ですね……ではありません」 長門「話の腰を折った。深く自重する」 古泉「き、気を取り直して話を続けますね」 長門「……どうぞ」 古泉「彼は買い王でした。ので、臣下は皆、王に任せておけば国政に間違いは出ないだろうと頼り切りで何の具申もしません」 長門「そんなに賢い王様だった?」 古泉「それはもう。ですが、賢いが故に彼はこのままではダメだという事に気付いていたんです」 長門「具体的に」 古泉「どれだけ賢いとは言え、彼は一人でした。一人の眼で、耳で。捕らえられる世界の狭さを彼は知っていたんです。そして、彼は優しい王様でした」 長門「臣下に眼と耳の代わりをさせれば良い」 古泉「その本来頼るべき臣下が逆に王に頼り切っていたんです。そして、彼が一番聞きたいのは、彼の統治する国で生きる民、一人一人の声でした」 長門「これは由々しき問題」 古泉「そうですね。何より彼には肩を並べて国政の相談を出来る相手が居ませんでした」
長門バカが見たい
長門「目安箱ー(ネコ型ロボット調かつ無感情)」 古泉「目安箱では地方の声は聞けません」 長門「困った」 古泉「ええ。王は悩んでいました。そこに通り掛ったのが」 長門「二人組の詐欺師?」 古泉「そういう事です」 古泉「さて、詐欺師と言うと聞こえが悪い。これは子供向けの絵本ですので、そんな言葉を使う訳にはいきませんね。という事で、彼らにも少しばかり良い人になって頂きましょう」 長門「どうするの?」 古泉「おめでとうございます。この度、『二人組の詐欺師』は晴れて『二人組の義賊』にクラスチェンジです」 長門「必要性が見えない」 古泉「個人的な趣味です。僕は『すてきな三にんぐみ』に代表される憎めない悪役というのが大好きなんですよ」 長門「『すてきな三にんぐみ』って何?」 古泉「こちらも絵本です。面白いのでまた、興味がお有りでしたら読んでみて下さい。オススメします」 長門「分かった」 古泉「さて、彼らは王からお金を巻き上げて地方の貧しい人達を救おうとしていたのですが」 長門「そんな裏設定が……」 古泉「しかし、賢く、かつ、国を心から案ずる王様と会話をして、その考えを改める事となります。義賊なので、ね。相手にするのは悪人のみだった訳です」 長門「しかし、それでは王が裸となるイベント自体が発生しない。看板に偽りが有る」 古泉「いいえ。そうはなりません。二人ぽっちの義賊は言いました。三人でこの国を変えてみよう、と」 長門「国を変える? それと裸になる間の関連性が不明」 古泉「三人は一計を案じました。そして王は、まるで詐欺師に騙された様に見せかけたのです」 長門「続きを」 古泉「着替えを終えた王を見て臣下は我が眼を疑いました。それもその筈。彼らの前に姿を見せた王は」 長門「下着一枚」 古泉「ですが、彼らは何も言えません。言える訳が無いんです。『単純な人間には見えない服』と言われてしまえば。彼らにも面子が有りました」 長門「それを告げたのは子供」 古泉「そうですね。少年は王を指して笑います。『王様は裸だよ!』」 長門「そこで本来の物語は終わりの筈。続きが有る?」
古泉「無いと始まらないでしょう」 長門「話して」 古泉「かしこまりました」 古泉「王は少年を抱き上げて言いました。『どうも私の周りには君の様に素直に物を言ってくれる人が居なかったみたいだね』」 長門「素直? それは単純とは違うもの?」 古泉「似て非なるものと言えるでしょうか。王は集まった民に向けて言いました。『ここに居るのは王ではない。服も着ないで街へ繰り出す王など誇り高い皆が戴くだろうか!』とね」 長門「……彼は王を辞めようとした?」 古泉「まさか。誰よりも国を想う彼ですよ? 続けてこう言ったんです」 さぁ、ならば今、君達が常日頃溜め込んでいるこの国の不平不満を高らかに叫ぶ事に何の不都合が有るだろうか! この愚かな中年の耳に届けて欲しい! 畏まる必要などどこに有る!? 裸の男に対して、服を着る君達が遠慮する事など何一つとして無い! 古泉「権威は服の上から着るものだ。とある漫画の受け売りですが」 長門「一歩間違えれば危険」 古泉「ですね。エキセントリックだとは僕も思います。しかし、そういう手段ほど効き目が有るのも、また確かなんですよ」 長門「なるほど」 古泉「他に手段が無かったのか、と問われればそれまでなんですけどね。しかし、はだかの王さまとのタイトルですから」 長門「王様がはだかとなった理由は理解出来た」 古泉「結構です。今の長門さんの様に、王の臣下も彼の真意を理解し、以降彼らは王に自分の意見をよく伝えるようになりました。と言った所で、めでたしめでたしです」 長門「待って」
古泉「おや、物言いが付きますか」 長門「一つ解決していない話が有る」 古泉「よく気付かれました」 長門「二人組の詐欺師……義賊の事」 古泉「さて、何が聞きたいのですか?」 長門「分かっている筈。王は騙された振りをした、と貴方は言った。ならば彼らは少なくない額の褒美をまんまとせしめた事になる」 古泉「そうですね」 長門「賢い王ならば、褒美を出す筈が無い」 古泉「では、彼らが年に一度、王様の前に顔を出すようになった、としたら? どんな仮定が出来るでしょうか?」 長門「……良いカモ?」 古泉「誰ですか、そんな言葉を貴女に教えたのは。……残念ですがハズレです。王は心から国を憂う、たった二人から成る義賊のスポンサーになったんですよ」 長門「Σ!!」 古泉「有用な人材ならば、どんな人間であれ召し上げる。そしてそれを有益と出来る役職に付ける。この話の前提は『王が賢かったら』でしたよね」 長門「……彼は本当に頭が回る」 古泉「ですね。表向きは褒美。しかし実際は給金と活動費です。二人組は、中央に居てはどうしても眼の届かない地方を練り歩き、王の代わりに行く先々を救ったと。そういう話で、いかがですか?」 長門「貴方は凄い。天性の嘘吐き」 古泉「ですから、それは褒めてませんよ?」 長門「貴方の話す物語が私には真実に聞こえる。これが『嘘から出た真』?」 古泉「誤用です」
長門「めでたしめでたし」 古泉「即興でしたが、矛盾は有りませんでしたか?」 長門「無かった」 古泉「それは良かった。納得は行きました?」 長門「良い話だった」 古泉「貴女が喜んでくれたのなら、こんなに嬉しい事はありません」 長門「総括」 古泉「口から出るに任せていましたが……終わってみれば『素直の美徳』と『コミュニケーションの大切さ』。この二つを伝える物語になっていましたね」 長門「音声による意思疎通は余り得意ではない」 古泉「簡単ですよ。子供の様に思った事を伝え、そして相手の伝えたい事を聞き取る努力をすれば良いんです。先ずは思考を口に出す事から始めませんか?」 長門「しかし、それだけでは語弊を生む」 古泉「そうですね。でも、相手を慮るのは追々覚えていけば良いんです。僕も手伝います。ゆっくり、この星に慣れていけば良いんです。焦る必要などありません」 長門「……分かった。色々、教えて欲しい」 古泉「はい。お相手が僕でよければ。お任せ下さい」
古泉「言葉は永遠のシグナルと、歌っていたのは誰だったでしょうか……」 長門「私は貴方達と違い、意思疎通を言語に頼る必要は無い」 古泉「そうかも知れません。ですが、それは過去の長門さんの話でしょう?」 長門「今の私は違う、と?」 古泉「ええ。少なくとも100%不必要とは言えない。そう考えます」 長門「なぜ?」 古泉「だって貴女には愛らしい耳が、素晴らしい聴覚が有るじゃないですか」 長門「(さわさわ)……有る」 古泉「では、いつかきっと分かります」 長門「なにが?」 古泉「大切な人に自分の名前を呼ばれる充足感と、『好き』というたったの二音が紡ぎ出す世界の不思議……ちょっと臭かったかも知れませんね」 長門「……知りたい。私にも、それは、本当に、分かる?」 古泉「大丈夫です。長門さんならいつか理解出来ます」 古泉「僕の大切な貴女なら。いつか。きっと」 長門「……今の言葉をもう一度」 古泉「いつかきっと……ですか?」 長門「その前。聞き取れなかった。もう一度」 古泉「貴女に聞き取れない周波数なんて無いでしょう?」 長門「……もう一度」 古泉「こういうのは、希少だからこそ価値が有るんですよ、長門さん」
萌える二人だ
古泉「さて、では話も一区切りした所で行きましょうか?」 長門「どこに?」 古泉「また裸で玄関に立たれては、困りますから」 長門「だから、どこに?」 古泉「見た所、制服しか持っていらっしゃらない様ですしね。エプロンは借り物でしょう?」 長門「……三度目の正直。どこに?」 古泉「せっかく可愛らしいのですから、着飾らないのは損ですよ。奢ります」 長門「……今の言葉をもう一度」 古泉「奢ります」 長門「……貴方はわざとやっている。古泉一樹を敵性と判断」 古泉「(分解中)消滅エンドは初めてですねぇ」 長門「……冗談」 長門「初めて人から貰った服。貴方に選んで貰った服。私はきっと、ずっと大切にする」 古泉「身に余る光栄です」 長門「今日の買い物の記憶も、一緒に。きっと。ずっと」 〆
以上です。ネタ切れ感が否めません。 段々一話が長くなっていっていますね……。
やべええええええ! ハルキョンの甘ssでこんなに甘ったるく感じたのは久しぶりだ 情報教育シリーズ面白すぎ
情操教育乙なんだぜ
307 :
(=゚ω゚)ノ□マスク!щ(゚Д゚)手洗ぃ!(*´◇`)。o○ウガイ♪ :2009/05/20(水) 20:17:09.45 ID:TSpfzc8QO
俺の中ではだかの王様が賢王になった件
二日ルール撤廃か、三日ルール復活なら今夜落ちか
3日ルールならあと1時間か。
あぁ早くバイトの掛持ちやめてぇ やるのはいいけど結構キツいな 眠いから投下も途切れ途切れだし嫌になるぜ
なあ、いつも思うのだがアクセスカウンターで一日に数千人が来ているのは本当か? イマイチ信用ならん。 それに累計があまりにも少なすぎやしないか?
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 21:03:02.54 ID:TSpfzc8QO
あれは人数じゃなくて、開いた回数だから。 長編とか短編でも連続で読んでたらガンガン増えるよ。
あ、そうなのか… 知らなかった…
あれってトップページ行かなくても回るものなのか。 知らなかった……
情操教育乙!ニヤニヤした。
三日落ちしたらすぐ新スレ行く?
いこうよ
隊長、弾がありません!
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 21:44:06.60 ID:b8Ae4zRPI
情操教育シリーズって、物語のリクエストとかってありなんですか?
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 21:45:21.36 ID:l+nfCmeV0
ロスタイムか!
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 21:46:09.08 ID:l+nfCmeV0
おお、書き込めた……これはまさか やった!三日ルール廃止!
>>319 ネタ切れなんで、是非。
ただ、出来るかどうかは別である事だけご理解お願いします。
書き込めるかね?
またロスタイムか。
まだドキドキ
まさか……強制落ち廃止?
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 22:06:38.39 ID:b8Ae4zRPI
情操教育作者さんへ 日本のおとぎ話から「かぐや姫」をぜひ。 Q.婿の条件が無理難題すぎる件(無理なのがわかっていてやらせたあたりが、質悪い) Q.そもそも、なぜ竹やぶにいた? 等を読んでみたいですね。
了解。考えてみます。ネタ提供、ありがとうございました。
三日ルール廃止か?
情操教育、今回も面白かった。 作者ありがとう
あれ、昨日のアクセスが10k越えてる…?
11175 長門「良いイナゴ」 古泉「何がいいんですか」
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/05/20(水) 22:51:21.81 ID:0XDZeOiT0
これはもう安全圏か?
僕の名前は古泉一樹。色々と限定が付きますが、一応超能力者です。 現在、僕は仲間の力を借りて、涼宮さんの創った「閉鎖空間」と僕らが呼んでいる世界に来ています。いつもならば独力で侵入可能なのですが、どうやら今回は特別製のようですね……。 「まぁ、予測されていた事態では有りますが」 そう。これは予想され得る事態でした。そしてこの危機を乗り越える事の出来る唯一の存在である少年に、長門さんと朝比奈さんからの伝言を伝えるのが今回の僕の仕事です。 残念ながら、涼宮さんは彼しか望んではいない。その役は僕ではない。憂鬱な少女を宥める役は、僕の手からその本来の持ち主の手に委ねられた。 メッセンジャー。今の僕は只、それだけ。 ……だけど、悪くない気分でした。元々、僕は主役よりも裏方の方が気質に合っています。 後はキョン君が独力で少女の要望に気付き、アクションを起こしてくれるかどうかが問題な訳ですが……こればっかりは信じるしかありません。 人事を尽くして天命を待つ。顛末を知るは神ばかり。であるならば、僕は僕に出来る事をしましょう。 「しかし……役得ですね、キョン君も」 彼女が何を望んでいるのか。漠然とでは有りますが分かっている僕としては少々彼が羨ましくもあります。しかし、望むのも選ぶのも彼女であって僕達の側ではない事など、先刻ご承知でしたしね。 と言いますか、その事実に我々ほど振り回されてきた人間もいないでしょうから。 「これで、少しはバイトが減ってくれると助かるんですが」 呟く。見渡す世界は灰色に覆われて。 神人はまだ産まれてはいませんが、時間の問題である事を僕は悟っていました。なぜか、と問われても分かってしまうのですから、こればかりは仕方有りません。 「さて、僕も急がなければ」 校舎に向けて走り出します。 ……おや? なぜか異常に涼しいのですが、これはどうした事でしょう。 「気温が……下がっている?」 口に出して、即座に否定する。違う。温度云々ではない。こう、自転車に乗っている時に風がシャツの中を吹き抜けていく、あの感じ。 アレが身体全体で起こっている。 「どういう事だ?」 足を止め、額に指を当てる。コレは考え所だと、僕の中の何かが囁きます。今までに無かった別種の閉鎖空間。そして、その中で起こっている今までとは別の感覚。 恐らく、今回の事態のキーポイント。僕は数瞬考えた後、違和感の有る身体中を見回し、そこで漸くその理由に至りました。 「なるほど、全裸だから……ですか」 そう。僕こと古泉一樹は閉鎖空間に全裸で送り込まれていました。
どうやらそのようだ もしかしたら1000いくかもな?
まぁ、考えれば当然かも知れません。涼宮さんは彼と自分以外のモノを全て拒絶する空間を創られた訳で、対して僕は数人掛かりでそこへ強引に突入したのです。 付属物……衣服にまで気を回す余裕など有りませんでしたし、腕の一本や二本通り抜ける事が出来ずに置いてくる可能性も同僚からは聞かされていました。 「むしろ、この程度で済んで幸運だったと、そう考えるべきなのでしょうね」 ええ、実際任務に関しては支障は有りませんでした。全裸であったとしても誰に見られる訳では無いのです。この世界には僕と鍵たる少年、そして神の移し身しか居ないのは明らかでした。 超知覚。この世界では色々な事が漠然とではあれ、僕には分かります。 三人だけならば。僕を除く二人にさえ気付かれなければ良いだけの話であり、そして其れは当初の目的とほぼ変わりはありませんでした。 あくまで僕は裏方なのですから。彼に接触する必要は有れど、彼女に接触する事は避けなければいけません。 問題は少し肌寒いことくらいですか。 僕は全裸の侭、ミッションを開始しました。 「ふぅ」 廊下に彼と彼女が居ない事を確認し、音を立てずに走り抜ける。新川さんから教えて頂いた遁走術が初めて実践で役に立ちましたね。 彼と彼女はどこに居るのか。考えるまでもありません。彼らのクラスか。もしくは文芸部室。その二択でしょう。 そして僕は今、前者、一年五組の教室への侵入を果たした所でした。 勿論、中に誰も居ない事は確認して入っています。廊下から中を確認した時点で二人の不在を確認するという目的は果たしていますので、入る必要は無かった訳ですが。 なぜ、入ったのかと言いますと。 「山根くん……ですか」 僕は机に掛けてある袋を手に取りました。学校指定の体操服を購入した際に付属してくるチープな袋です。つまり中には体操服が入っている可能性が非常に高いと僕は考えました。 「コトが終わったら洗濯して返却しますので、どうか怒らないで下さいね」 接収。良い事だとは決して思っていませんが、しかし今は非常事態です。涼宮さんに発見される可能性が0では無い以上、服が有るならば着用しておくべきでしょう。 彼女は勘の良い方です。勿論、見つからない事が最善ですが。
「……おや?」 僕は眼を疑いました。袋には確かに「山根」と書いてあるのです。この机が確かに山根君のモノであるのは、引き出しのノートに記された名前からも確認しました。 「……ふむ」 記憶を辿ります。彼と彼女のクラスメートに関しては生い立ちからメールアドレスまで記憶しているのですが……山根君は男性だった筈です。 「では、なんで彼が女子の体操服を持っているのでしょうか?」 全く、訳が分かりません。 「……意外と、伸縮性に富んだ物なのですね」 僕は体操服に着替えて、廊下を疾走していました。あの教室に誰も居なかったという事は、二人の所在は文芸部室で違いないでしょう。 「しかし……どうして山根君が朝倉涼子の私物を持っていたのか。いえ、この場合の問題は彼が女性の体操着を持っていた事ではない……」 注意深く、文芸部室への道を急ぎつつ、自問。 そう、彼が単なる異常性的倒錯者ならば特に問題は無い。そんなものは警察に任せておけば良いだけの話で、僕らの管轄ではない。しかし。 「彼が、朝倉涼子が宇宙人であった事に気付いていたとすると……僕らの出番ですね」 機関も関知していない第三勢力の出現。僕の危惧はそこでした。 朝倉涼子の私物から宇宙的な何かの痕跡を見出し、そしてそんな事を出来る人間が「偶然」涼宮さんと同じクラスに居るとは考えにくい。 「この衣服は、返さない方が良いかも知れません」 宇宙的な何かを掴まれる前に。僕は着用した体操服をこのまま着ておく事にしました。現実に帰ったら、機関で調べて貰うのも良いでしょう。何か分かるかも知れません。 そして、何よりも山根君。 「彼は今後、徹底マークですね。まぁ、『今後』が有ればの話ですけれど」 そこまで考えて、今の任務に頭を切り替える。文芸部室はもう、眼と鼻の先だった。
……さて、どうする。 コンピュータ研の部室で僕は、壁に耳を付けて音を拾っていた。隣では涼宮さんとキョン君が何やら会話をしているようです。 ふむ。涼宮さんが出て行けば、楽に任務達成なのですが。 ……そうもいかないか。 涼宮さんが部室を出る。ないし、彼が部室を出ると仮定して。どちらにしろ余り時間は取れないでしょう。となると、無駄な時間は極力省くべきです。 何より、神人の出現は時間の問題で。 困りましたね。この服装のままでキョン君の前に出ると、どう考えても前述の「無駄な時間」が発生するでしょう。 かと言って全裸というのも考え物ですし……。 仕方有りません。余り気は進みませんが。 「あの手しか無い様ですね」 音をさせぬ様に細心の注意を払い、僕はコンピュータ研の窓から飛び降りた。 憂鬱裏話「ブルマは意外と悪くない」 〆
○<なのです!
ねむいぜ・・
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :
2009/05/20(水) 23:49:50.95 ID:0XDZeOiT0 次はアフロダンサーになったわけか!