1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「ただいまー。」
「うぃ、うぃうぃ。」
ガシャガシャガシャ
玄関を開ければ聞こえる金属音。
パチ、と部屋の電気をつけると鬼瓦をした春日が
檻の中でそれはもう牛のごとく暴れていた。
「こら、また壁ドンされっから止めろよぉ。」
「うぃうぃうぃっ」
あぁ、もう。
愛らしいの一言だ。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:28:42.87 ID:wjwfcjoD0
え?春日じゃなくて?
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:29:37.53 ID:mJ5BUNya0
俺が春日を飼い始めて今日で丸二年が経った。
二年前、出張先でたまたま立ち寄ったペットショップで
この春日に一目惚れをしてしまい、今日に至る。
体のでかさからちょっと手に余る部分があるが
それと対等に春日は俺に安らぎを与えてくれるのだ。
「春日ー今日は特別に飴二十個入れてジュース作ってやるからな。」
「うぃうぃっヘェーーッ!!!」
ははは、興奮してやがる。
俺もこのヘェには弱いんだ。パイナップル味にしてやろう。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:30:43.36 ID:wjwfcjoD0
若林はどこで出てくるの?
スレタイが気になるが
きっとどこかに繋がるんだろう
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:32:02.83 ID:mJ5BUNya0
じゃばじゃばじゃば…
俺が顔目掛けてぶちまけるジュースを
いつものように嬉しそうに浴び、啜る春日。
これを見るために頑張って仕事を終わらせたんだ。
「うぃ……うぃ…?」
春日が小さく鳴いた。
「…?どした?」
「うぃー…うぃー!!!」
さっきまで嬉しそうにジュースを浴びていたのに
ぱっと顔を背けると突然窓際に移動した春日。
手でぺたぺたと窓を触っている。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:33:29.74 ID:EySURmdyO
きもい…
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:36:05.29 ID:QQTZuvLpO
これは酷い
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:36:44.65 ID:aX73AXVfO
マジ☆キチ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:37:02.04 ID:7NEqfKk8O
続けたまえ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:38:14.82 ID:mJ5BUNya0
「うぃっ。ういっーヘェッ!!!!」
「なんだ…?」
「うぃ、うぃー。」
どうやらベランダに出たいらしい。
珍しい…というかこんな事初めてだ。
あの飴ジュースを差し置いて。
「どうしたんだよかす…。」
ぇぇぇーー……。
「ん…?」
外から小さく、何かの鳴き声がする。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:39:14.13 ID:AKwproAd0
この前の続き?
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:39:23.13 ID:mJ5BUNya0
窓を開け、ベランダに出るとその鳴き声は少し大きくなった。
すぐにでも駆け出そうとする春日の首根っこを掴みながら
耳を澄ませる。
めてぇぇぇぇぇえっ…ぇぇぇぇ…
どうやら駐輪所の方から聞こえて来るみたいだ。
なんていうか…高くて細い鳴き声。
例えるなら…エルモの笑い声みたいな。
「ヘェッ!!!!」
「あ、こら!!!待て春日!!!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:39:37.81 ID:+XvSqr2GO
寝れなくなったじゃねーか
責任取って続けなさい
支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:40:25.02 ID:mJ5BUNya0
リードつけてからベランダに出せば良かった。
春日はベランダから飛び出して駐輪所に駆けていってしまった。
まったく…それにしてもあの鳴き声…。
はぁ…急いで春日を追いかけなければ。
「ヘェッ!!…ヘェーッ!!」
「春日、静かにしろ。近所迷惑だぞ。」
駐輪所の片隅。
春日はすっかり興奮しきっていて
鳴き声をあげるそれの周りをぐるぐると走り回っている。
「やめてぇぇぇぇぇぇぇ」
あぁ、そうか。だからこんなに春日が反応したのか。
「なんだ、野良の若林か。」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:41:23.46 ID:mJ5BUNya0
そうだよな。若林を見るのはペットショップ以来だもんな。
俺も久しぶりに若林を見た。
「怖がってるだろ。春日コッチ来い。」
「ヘェッ!!」
名残惜しそうに若林を見つつこっちに来る春日。
よしよしと春日をなでてからその若林の異変に気づいた。
「もぉーやめてぇぇぇッ…。」
その野良らしき若林はがたがたと震えていた。
こんな夜に、こんなところで。
よく見ると体中、傷だらけだ。
仲間内で喧嘩でもしたのだろうか。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:42:41.87 ID:+XvSqr2GO
そらみなでの公開処刑を思い出すな
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:44:12.97 ID:mJ5BUNya0
「お前…大丈夫か?」
「ッ!」
「おっ!?」
みるに耐えなくなり傷の手当でも、と
若林に手を差し伸べたのだがバシ、と払われてしまった。
そういえばこの前テレビでやってたな。
野良の若林は人見知りが激しいんだ。
キ、と俺を睨みつけると若林はよろりと立ち上がった。
どこかへ行こうとしている。
「うぃ。うぃー。」
「……。」
「うぃひっ…」
春日が少し近寄ったけどすぐに尻を蹴られてしまった。
嬉しそうにするな馬鹿。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:47:52.48 ID:7NEqfKk8O
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:51:05.59 ID:mJ5BUNya0
「………ッ」
しかし春日を蹴った反動か若林もそのまま倒れてしまった。
ぎゅう、と体を丸め苦しそうにしている。
「おい、若林。わかばやしー。」
ぺしぺしと頬を叩いてみたけど反応がない。
息は…してるか。こんな遅くちゃ病院もやってないだろうしなぁ…。
「うぃ…。」
春日も心配そうに若林の顔を覗き込んでいる。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:56:28.86 ID:mJ5BUNya0
春になったとはいえ、こんな状態で外に放り出しておいたら…。
「このままにしといたら死んじゃうよな…。」
「うぃっ…。」
俺がどうしようかと悩んでる中、
春日はとっとと若林をかついでしまった。
部屋に運ぶ気なのだろう。
「ちょ、春日。」
「うぃー…」
「……分かったよ。運べよ。」
こういう時の春日は言う事を聞かない。
とりあえず手当だけでもしてやろう。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:58:16.73 ID:mJ5BUNya0
「…それ本気で言ってんのか?」
「本気で言うほどお前の事嫌いじゃねーよ。」
「「えへへへーっ」」
騒がしいな…なんだ、もう朝か。
そういえば野良の若林を手当して、布団に寝かせて…俺も寝てしまったらしい。
むくりと起き上がると布団に寝かせていたはずの若林がいない。
きょろきょろと部屋を見渡すと檻の中に二つの影が見えた。
「お前ら…。」
檻の鍵を閉め忘れていたらしく、春日と若林が檻の中で
えへへへーと笑い合っていた。
もしかして漫才…?
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 01:58:17.80 ID:wjwfcjoD0
まさかガチホモすれになるのかな?
ならないよね?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:00:30.77 ID:mJ5BUNya0
>>23 獣姦は苦手です。
「うぃっうぃうぃっ。」
ぽかんとしている俺に気づいたのか春日が二メートル後ろに下がる。
「ッ……なんだよお前ら、一晩で仲良くなったのか。」
渾身の朝一タックルを受けとめて少しえづいてしまったが
若林が少し元気になっていたのが嬉しかった。
春日も上機嫌だ。
でも一応病院連れて行かなくちゃ。
昨日の手当だけじゃ心もとない。
俺もえへへへーと笑顔を浮かべて若林に近づいたのだが
はぁ?と言われてしまった。
看病してたの俺なんだけどなぁ。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:02:16.35 ID:gBPLAyJX0
若林の鳴き声wwwwwwwwwwwwwwww
26 :
みはし ◆384ooXKwCM :2009/05/12(火) 02:04:08.90 ID:APwsOLWVO
人間サイズ?
それとも蛇のサイズ・胴体に顔が付いてるの?
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:04:40.37 ID:mJ5BUNya0
病院へは若林と一緒に春日も連れて行った。
春日を挟まないと若林とうまくコミュニケーションがとれない。
俺だけだとまだ「はぁ?」と威嚇されてしまう。
「でもまぁたいした事なくてよかったな。」
よしよしと若林の頭をなでてやる。
「…………。」
医者も仲間内で喧嘩でもしたんでしょう、と言ってたし。
でもあと数日だけ傷薬を塗ってやらないといけないらしく
その間だけ若林の面倒を見る事になった。
またお前か
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:05:45.54 ID:gBPLAyJX0
続編かw
期待
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:06:19.22 ID:mJ5BUNya0
>>27 実物大です。
ー数日後ー
バシャー!!!!
「ぶわっふ!!!???」
息ができなくなって飛び起きた。
なんだ、何が起きてるんだ。
つめたい…。
呆然としているとげらげらげらと笑い声が聞こえて来る。
「わーかーばーやーしー!!!」
床に転がったバケツとひぃひぃと笑い転げる若林。
「くっくっくっ…。」
「もーお前ぇー。怒るぞ!!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:06:52.53 ID:+XvSqr2GO
>>1は現在進行形で書いてるの?
それとも書き貯め?
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:07:04.75 ID:mJ5BUNya0
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:07:40.33 ID:mlLamBYsO
実物大うぜぇw
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:08:03.75 ID:mJ5BUNya0
>>31 書き溜めです。
けど少し加筆してますすいません。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:08:19.85 ID:gBPLAyJX0
何のキャラ?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:15:24.50 ID:mJ5BUNya0
「おらーもう、春日はまだちゃんと寝てるだろうがよ!」
「ケラケラケラケラッ」
「この悪戯小僧!!寝ろ!!」
ばさ、と掛け布団を投げつけると
けらけら笑いながらもじゃれてくる。
少し時間はかかったが
朝に水をぶっかけるくらいにはなついてくれたみたいだ。
最初はもう噛まれたり蹴られたりだったけれど…
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:15:37.98 ID:gBPLAyJX0
芸人かよwありがとう
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:20:44.13 ID:mJ5BUNya0
若林は攻撃的で天の邪鬼で。
でもそんな中見せる笑顔がとにかく可愛らしい。
ここ数日で若林を飼う人の気持ちが十分理解できた。
春日もいいけどたまには若林もいいもんだな。
なんて。
あ、そうだ。
「若林、傷、どんな感じ?」
「っ。」
「まだ痛むようならすこーしだけ薬残ってるけど。」
「………。」
「どした?」
続編マジ楽しみだったし!
今夜オールナイトだし!
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:21:50.15 ID:gBPLAyJX0
前のやつのパッションは最高だったwww
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:28:32.73 ID:mJ5BUNya0
「は、はぁ?」
バサッ
「お、おい。若林…。」
最近いつもこうだ。
傷薬を塗ってやろうとすると反抗して
傷を見せないようになってきている。
「……困ったな…。」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:29:05.89 ID:gBPLAyJX0
はぁ?がリアルに再生されるw
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:29:45.95 ID:mJ5BUNya0
「……………。」
「……若林…。」
飼ってしまおうかとも考えた。
今以上に仕事を頑張ればどうにか…。
そう思っていたけれど
夜な夜な若林が
ベランダに出て空を眺めているのを何回か見た事がある。
こいつは外で生きていく若林だ。
それはこいつも分かっているし、俺も春日も分かっているんだ。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:30:07.68 ID:q4ksXIboO
お前かwww
4月の26日の事だったな、
>>1という奇才が現れたのは……
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:31:54.75 ID:AKwproAd0
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:32:26.11 ID:gBPLAyJX0
若林は野生の場合、外で普段なにしてるの?
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:37:08.12 ID:mJ5BUNya0
>>48 煮卵食いながらビール片手に散歩してる。
「困らせないでくれよ若林。」
「………。」
「な?」
「………。」
布団からひょこ、と覗かせた顔がまたかわいい。
春日といい勝負だ。
若林は自分からTシャツを脱ぎ始めくるりと背中を向けた。
一番酷かったのは背中だからな。
まだかさぶたとかあざはあるけれど、前に比べれば随分綺麗になった。
「…うん。もう大丈夫だよ若林。」
「………。」
「念のためもう一回傷薬塗っとくな。」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:38:59.34 ID:2CV/GadQO
俺も若林飼いたい…
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:40:54.90 ID:mJ5BUNya0
「傷薬ももう終わりだな。」
ぽん、と若林の背中を叩き、スーツを着せてやる。
あ、そうだ。ポケットにハンカチも入れてやらないと。
「…………。」
「ばーか、なにしょげた顔してんだよ。」
「………。」
「…ほら。」
初めて会った時に外してやったネクタイを若林に渡す。
それは若林を外へ帰す時を指している。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:42:48.87 ID:gBPLAyJX0
スーツなのかよw
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:46:14.67 ID:mJ5BUNya0
Tシャツは貸してあげてました。
「うぃっうぃっヘェェェェーッ!!!!!!」
「おっ。春日も起きたみたいだし…。…若林、ネクター買いに行こうか。」
「……?」
「快気祝いだよ。お前あれ好きだもんな。」
「……っへへへー」
少し安心したのか若林が笑った。
ぐわっと春日は鬼瓦。
こんな光景ももう最後か。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:46:20.82 ID:WP4lbDOX0
若林の拗ねたような顔がありありと浮かぶ
ああいう表情が似合うおっさんって何なの
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:48:18.10 ID:mJ5BUNya0
一番近くでネクターが手に入る場所…
近所の公園の自販機だな。
最後はその公園で過ごす事にした。
公園に向かう途中、春日と若林はひっきりなしに漫才をしていた。
春日単体でのぽんこつっこみは見れていたけど
やはり若林が加わると立派な漫才になる。
あんなに笑ったのは何時ぶりだろうか。
………やっぱり飼いたいなぁ。若林。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:49:52.81 ID:mJ5BUNya0
ガチャン。
「ほれ。」
「…っ。」
自販機からネクターを買い若林に与えた。
ほんとうあの悪童っぷりはどこへやらで
目をきらきらさせてネクターを飲み始める。
余談だが春日は市販のジュースが飲めない。
犬にたまねぎをやるようなもので
お金を払って買った飲み物を与えると瀕死になってしまう。
だから今回はお預け。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:51:08.31 ID:JPuTeyadO
春日ww
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:51:33.94 ID:gBPLAyJX0
なんという貧乏体質ww
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:52:04.48 ID:mJ5BUNya0
「んぐ……」
「若林むせんなよー。」
「うぃ。うぃぅぃ」
「こら春日穴掘るなー。パッション出て来るぞ。」
このままこの時間が永遠に続かないだろうかと
腰掛けたベンチにもたれながら思った。
そしたら俺、もう家族いらねぇな。
こいつらの為にだけ働きたいわ……。
ぼんやりとそんな事考えてた時だった。
「うわ、うぜwww若林と春日ww」
「家に引っ込めとけってのwww」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:52:21.31 ID:+XvSqr2GO
悪童!悪童!( ゜∀゜)o彡°
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:53:32.22 ID:mJ5BUNya0
DQN風味の若者二人。
だめだ、こういう奴らはスルーに限る。
春日に穴堀りをやめさせ若林も近くに引き寄せた。
「あはは、そういえばさぁー…」
通り過ぎるだけかよ…
よかった、と胸をなで下ろすと
若林が小さく震えているのが見えた。
「前にぼこった若林どうしてっかなwww」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:55:09.72 ID:+XvSqr2GO
どきゅんしねええええ!!!!
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:55:22.43 ID:swrydIZwO
パッションwww
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:58:04.16 ID:XKMQ8Wa2O
等身大のオードリーって、邪魔そうだな・・・
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:59:17.08 ID:AYlLwxoPO
追いついた支援
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:59:17.29 ID:lPHy93pS0
SGGKじゃないの?
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 02:59:44.36 ID:gBPLAyJX0
DQN誰だ
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:00:03.76 ID:mJ5BUNya0
「あー…死んでんじゃねww結構殴ったしww」
「でも面白かったよなwwww殴るたびにもうやめてぇぇぇとかさwwww」
「ったくうぜーよなぁwww芸人とかwww」
もしかして……。
「若林……あいつらか。」
「………。」
「あいつら、なんだな?」
「………。」
「うぃー……うぃ。」
思い出せば少し変に思う事があった。
仲間同士の喧嘩であんなに怯えるものなのか、とか
人見知りとはいえ初対面の時の俺への威嚇とか。
許せない…。
俺が一発ぶん殴……
けれど顔をあげて
次の瞬間俺が見たのは春日のクラウチングスタートのポーズだった。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:01:13.52 ID:JPuTeyadO
春日あああ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:01:15.90 ID:gBPLAyJX0
動物=芸人 なのかw
春日頑張れ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:03:31.94 ID:mJ5BUNya0
春日のタックルは二人に見事ヒットし……ヒットしたのは良かったけど
「「んだコラァぁぁぁアァア!!!!!!!!」」
その後追いかけられるはめになってしまった。
感情で動くのはいいけど後の事を考えてくれ春日。
でも最高に格好良かったぞ。
「はぁ…はぁ…巻いた…か?」
「ぅぃ……」
息も絶え絶えになって地面に倒れ込んだ。
この年になってあの全力疾走はきつい。
春日はいるな。
「若林は…」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:04:28.15 ID:mJ5BUNya0
「………。」
「ごめんな若林。お前、人間に殴られたんだな…。」
「………。」
「気づいてやれないでごめんな。」
ふるふると若林が頭を左右に揺らす。
「うぃ。」
春日が偉ぶった顔で若林の頭をなでる。
はは、殴られてらぁ。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:08:10.29 ID:gBPLAyJX0
若林も飼えー
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:10:59.67 ID:BvBu+/DWO
こいつら超飼いたい
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:11:31.53 ID:mJ5BUNya0
「………。」
「ばいばいか。」
「うぃ。」
「たまには遊びに来いよ。ネクター買ってやるから。」
「………。」
「うぃうぃ。」
「またあぁいうのが来たら…あーもう心配だなぁ…。」
「うぃぅぃ。」
「飼っちまいてーよ。まったく。」
「………。」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:12:22.65 ID:mJ5BUNya0
「分かってるよ。帰らなきゃ、なんだろ?」
若林は俺に歩み寄りぺし、とこめかみを叩いた。
ありがとうのかわりか、こいつめ。
畜生結構いてぇよ。
羨ましそうに見んな春日。
「じゃあな。」
「うぃ。」
最後に若林はにこ、と笑い片手を小さくあげて挨拶をすると
俺たちに背を向け外の世界に帰って行った。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:12:49.52 ID:Mi0Qx9oCO
どっちも買いてー
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:22:12.57 ID:mJ5BUNya0
「おおおおーん。おーん。おーん。」
「泣くなよ。恥ずかしいだろ。」
「おおおーん。」
家までの帰り道、春日が大泣きして大変だった。
正直俺も泣きたい気持ちだったけれど
こいつのせいで羞恥心のほうが勝ってしまって。
「寂しいなー。春日。」
「おおおおーん。おーん。」
「今日は俺の布団で寝るかー?」
「うぃ。」
「返事早ぇよ。」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:25:31.77 ID:swrydIZwO
若林も…飼いたい
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:27:28.29 ID:+XvSqr2GO
すごく…切ないです…
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:28:33.72 ID:BvBu+/DWO
姿形は30のオッサンなのに…キュンキュンしちゃう不思議!
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:30:14.48 ID:mJ5BUNya0
その日の夜は久しぶりに春日を自分の布団に入れて寝かせた。
といっても俺だけ半分布団からでているけれど。
大きくなったな、春日。
「おやすみ春日。」
「ヘェッ!!!」
「………お前くせぇ」
この時はまだ知らない。
俺の部屋から消えた合鍵とばけつの事を。
俺と春日はまだ知らなかった。
終
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:32:52.11 ID:gBPLAyJX0
おいwww
続きが気になる感じで終わるのかww
とりあえずGJ!面白かった
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:33:08.49 ID:BvBu+/DWO
おわっ…た…?
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:34:39.71 ID:swrydIZwO
ぎゃああ
この終わり方では今夜眠れないww
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:36:14.92 ID:+XvSqr2GO
ラスト読んで、若林の初湯舟の如くガッツポーズしたよ!
これは続きを書く気があるということですね、わかります。
とりあえず
>>1乙!
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:36:22.86 ID:gBPLAyJX0
>>88 thx
それもってたわ。日付勘違いしてたすまんね
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:37:59.03 ID:BvBu+/DWO
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:39:11.80 ID:q4ksXIboO
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 03:44:13.81 ID:mJ5BUNya0
よんでいただきありがとうございました。
SSって難しいですね…難しいです。
>>88 なんてこったい。
続きはあんま考えてないんですけど
どうしよう…。
とりあえず次また機会がありましたら
その時はよろしくおねがいします。
では。おやすみなさい。
面白かった!
続きちょうきになる
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 05:41:15.57 ID:SPn+M/IUO
続き超気になる!待ている
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 07:58:02.53 ID:AOgTiWR5O
若林飼いたい乙!
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 08:55:22.52 ID:DrATnXU/0
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 09:15:58.81 ID:iPT3XtowO
きてたww
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 09:18:21.51 ID:3E7GqlpEO
野生のパッションと室内飼いの春日と野良の若林か
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 09:34:26.60 ID:iPT3XtowO
>>1乙!本当に続編書いてくれて嬉しい
このオードリーはかわいいなぁ
春日の泣き声ワロタw
次も楽しみにしてる
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 09:44:12.99 ID:UsjxppvW0
なんだ、ゴールキーパーの方じゃないのか
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 10:31:23.27 ID:/4FzmjEZO
まだ読むやついるだろうからあげ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 10:47:47.22 ID:jVsx9HwzO
野生のパッションで吹いてしまうww
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 10:56:28.80 ID:N9YI0xoKO
あげ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 11:10:50.59 ID:BrLk9aguO
バナナマンのアレを飼ってるのは面白そうだ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 11:41:24.65 ID:yKFsT2IPP
相撲取りの子供でいいじゃないか
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/12(火) 12:05:04.72 ID:toThIrnfO
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙
若林は俺宅と外を行き来する半野良になるのかw