春日「春日の相方やめますか?それとも人間やめますか?」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします

遅い・・・何遅刻してんだよアイツ。
せっかく収録の前に空き時間が出来たから久し振りに漫才の合わせでもしようっつって待ち合わせしてんのに・・・
やる気あんのかあのポンコツ。

・・・もう、漫才なんてしなくていいとか思ってんのかな・・・

あぁ、ダメだ。もう今回はダメだわ。
今までアイツは何度も何度も遅刻して何度も何度も解散してやるって思ったけど、今回はマジだわ。

春日「すまん若林」
若林「・・やっと来た・・・おせえんだよバカ」
春日「申し訳ない。」
若林「・・・なんで遅れたんだよ」
春日「・・すまん」
若林「・・・なんなんだよ、ったく・・・」
春日「・・・本当に申し訳ない。・・でももう時間が・・・収録に行かないと間に合わないぞ」
若林「・・・・・・・・・」
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:37:27.62 ID:FD9H9oS50

・・うっせーな、わかってるよ。わかってるけど・・・

春日が先に歩きだす。
何だよ、俺がずっと待ってたのに・・・

春日「・・・どうした?若林、行くぞ」

行くぞ、じゃねえんだよ豚野郎。遅れてきたくせに・・・
俺は春日に背中を向けて歩き出した。

春日「・・若林!」
若林「・・うっせー!もうお前となんてやってらんねーよ!」
春日「若林!!!」
若林「なんだよ、もう解散・・・」

俺が後ろを振り向いた途端、けたたましくクラクションが鳴り響き、デカいトラックが曲がってくるのが見えた。
俺はそれを見て逃げ出すでもなく、「あ、死んだな」と思った。
痛みを感じる前に、視界が真っ暗になるのだけが見えた。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:39:58.67 ID:QYVQ0ACoO
また若林がああああ
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:40:13.63 ID:SEUSW/BJO
それで?
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:41:35.93 ID:FD9H9oS50

若林「・・・なんだここ」


辺り一面真っ白な空間に、一枚の扉と俺だけがポツンと存在していた。

「扉開けてみ。」

誰かの声がする。
聞いたことがあるような、ないような・・・

「何枚かドアがあるからさ、死ぬ前に最後のお別れ言わせてやるよ。」

・・・あ、コレ俺の声か?
・・たしかにこうして聴いてみるともっちゃりしてんな。

若林「・・・開けるの?」

「・・・今すぐ来世に切り替えることもできるけど」

・・でも、せっかくだしな、現実の世界と死後の世界との中間ってとこか。

俺は目の前の扉に手を掛けた。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:42:11.69 ID:NTUilCFFO
でどえんど
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:43:35.46 ID:FD9H9oS50

金田「あっ!若林さんチィーッス!」
川島「どうも〜」

現れたのははんにゃの2人だった。

川島「若林さん死んじゃうんですか?」
金田「そんなーー寂しいっすよーいっぱい共演したし!」
若林「そうだなあー・・・楽しかったよ。」
川島「じゃない方芸人頑張ろうって言ったじゃないですか」
金田「それにほら!死ぬのとか怖くないっすか!?」
川島「なんだよお前怖いの?」
金田「はぁ?怖くねーしマジ余裕だしむしろワクワクするしマジでー!」

・・勢いのある芸人、ってことで、いっぱい共演したなあ。
歳の差こそ大きかったけど、だんだん仲良くなれて嬉しかったなあ。

川島「若林さん、行っちゃうんですか?」

泥相撲、楽しかったよ。

―――バタン
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:45:57.47 ID:Mm1f7KHp0
期待age
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:46:50.57 ID:FD9H9oS50

福田「おい若林〜。お前いきなり死ぬとかないやろ。」
若林「福田さん。」

番組で共演してから、楽屋でイジってもらったりしたな。
感謝祭で俺と若林豪さんを間違えたらしいけど。

福田「お前まだ若いやんけ。それにまだまだいけると思うで?」
若林「いやあ・・・」
福田「・・交通事故なんてほんまに運ないなあ。華もないなあ。」

いつかの有田さんのようにお前が言うな、とはツッコめなかった。

福田「死んでまうんか?」
若林「・・どうなんでしょうね。」

―――バタン
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:48:04.89 ID:FD9H9oS50

有田「おっ、若林」
上田「おぉー、いやまいったね、まさか死んじゃうなんてね。」

学生のころからずっと大好きだった先輩。
色んな番組で本当に世話になった。

上田「いやね、若林事故ったときすごい人だかりできたのよ。ロッキーの撮影じゃないんだからさあ」
有田「でもまぁ今まで・・・楽しかった・・・よね・・?」
若林「いや本当楽しかったです。色んな番組出させてもらって」
上田「楽しかったでしょ?ここで死んじゃうのはさー、どうかな」
若林「・・・・・・・」
上田「プロデューサーもオードリー気に入ってるからさ!ガハハハハ!」
有田「またムチャブリ来ればいいじゃん。」
若林「あああーーーーーっ・・・あれは楽しかったけど・・キツかったですね〜」
有田「なんでだよ!あヨイショッと!」

―――バタン
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:48:11.97 ID:KQr/pwF1O
支援
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:51:19.00 ID:FD9H9oS50

 塙「若林君が事故にあっちゃったってね、ヤホーのニュースで知ったんですけど」
土屋「ヤフーヤフーヤフー!」
 塙「驚きましたよね。あの簡単に説明しますとね、若森君っていうのは人気お笑いコンビオードソーのツッコミで」
土屋「若林ね。木が1個増えてるから。あとオードリーね。」
 塙「いわゆるSGGK伝説というのを持っている方で」
土屋「それ違う若林ですから。VIPに若林スレが立つと99パーセント見ますけどね。」
 塙「目が悪いらしくコンタクトをしているということなんですが、たまにそうじゃないときはね」
土屋「うん」
 塙「メガネで・・・・www」
土屋「・・うん、なんかメガネがツボみたいですね。僕もメガネなんですけどね、大丈夫ですかね。」
 塙「・・というわけでね、若林さんの話をさせてもらったんですが」
土屋「はい」
 塙「ちょっとさびしいですよねー。若林直美さんがいなくなっちゃうなんて。」
土屋「正恭ですから。皆さんオードリーの若林君は正恭って名前ですからね。女性の方でもありませんので」

・・・この2人とも長かったなあ。
地方で営業やったり・・・M1で一緒に戦えてよかったよ。
俺今一言も喋ってねーけど。

―――バタン
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:54:30.09 ID:FD9H9oS50

藤本「若林ー!お前何死んでんねん。」
若林「藤本さん」

フジモンさんだ。
フジモンさんにもよく見てもらったなあ。

藤本「俺お前嫌いやなかったで。死ぬことないやろ!」
若林「事故っちゃったみたいで。」
藤本「事故がなんやねん!感謝祭のマラソンで全くカメラに抜いて貰えないのよりダメージ少ないやろ!」
若林「いやあ〜〜〜まだちょっとそれ傷が癒えてないので〜・・・」
藤本「もう走るのやめたったらよかったんや!」
若林「でも走り出しちゃってましたからね〜。
   ・・・そんなことより、なんかこの空間だけ狭くないですか?気のせいですかね?」
藤本「俺の顔デカイからや。俺の顔デカイからここだけ狭なって見えんねん。」

―――バタン
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:54:33.88 ID:Mm1f7KHp0
私怨
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:58:19.28 ID:40/DDFhiO
期待
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:58:26.54 ID:FD9H9oS50

松尾「じゃない方芸人第2弾したいのにさあ、若林君死んじゃったらダメじゃん。」

ザブングルの松尾君だ。

松尾「ま〜でも最近だと若林君はもう『じゃない方』じゃないかな?」
若林「そんなことないですよ。ポケットチーフ、2センチ以上出せないし」
松尾「ポケットチーフなんかで存在感アピールするんじゃなくて、派手な色のスーツでも着たら?」
若林「ダメですよ〜。俺派手な衣装着ると動悸激しくなっちゃいますもん。」
松尾「そっか〜・・・じゃあTシャツにしてみるとかは?ファミ通Tシャツとかさ」
加藤「コラアアアアアアアアアアア!ちょっと待てやあああああああああ!!」
若林「あ、加藤さん」
加藤「ファミ通は俺のもんやろが!なに勝手に着せようとしてんじゃワレェー!?」
若林「あ、コレですかファミ通Tシャツ」
加藤「触んなコラァ!!ファミ通やぞ!
   見ろやこの筋肉!カッチカチやぞ!カッチカチやぞ!ゾッックゾクするやろ!」

・・・あ、ゴメン松尾さん今見てなかった。

―――バタン

17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 22:59:11.77 ID:s4ZmXiG1O
若林…
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:01:26.71 ID:FD9H9oS50

佐藤「若林君」

あ、よだれメガネ。

若林「お前も居んのか」
佐藤「そりゃあ居るよ。」

1個年上だけど、本当に仲良くなったなあ。
気持ち悪いしつまんない奴だけど、いろんなことがあった。

佐藤「若林君死んじゃうの?」
若林「さあ・・・どうだろうね」
佐藤「なにも死ななくってもいいじゃん。若林君が死ななきゃならないなら俺も死ななきゃならないでしょ。」
若林「何言ってんの気持ち悪い。」
佐藤「いやそういうのじゃなくてさ。俺も若林君も同じようなダメ人間具合じゃん。
   なのに片方だけが不慮の事故で死んじゃうのはなんかオカシイよねえ」

懐かしいな。2人でこっそりネットラジオとかしたっけ。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:02:58.74 ID:aBqFFxrUO
(;ω;)ブワッ
支援
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:03:31.12 ID:YiZVeVqRO
なんで若林事情に詳しいんだよww
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:03:33.84 ID:Mm1f7KHp0
きゃーすがの登場に期待
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:04:29.27 ID:FD9H9oS50

若林「お前の方がダメ人間だろ」
佐藤「おい何言ってんだ。・・まあそうかもしんないけどさあ。」
若林「あれ?そうなの?」
佐藤「うん・・俺悪いところとかいっぱいあるし」
若林「それはわかってるけどね。例えば?」
佐藤「たとえば?・・・うーん・・・そうだなあ・・・」
若林「・・・・・」
佐藤「・・・ヨダレたらして寝る、とか・・・」
若林「・・・何なのそれ。俺が死ぬか生きるかがかかってるときに『悪いところは?』『ヨダレを垂らして寝る』!?」
佐藤「まあまあそれはたとえの話だからさあ」
若林「相変わらずつまんねーなあ佐藤君は」
佐藤「とにかくさ、死んじゃうのはダメだって。また沖縄行こうよ。」
若林「え?あー・・・でも佐藤君と行ってもなー・・・面白いこと2回しか言わないからなー・・・」

沖縄ね。楽しかったなあ。
なんだかんだで、やっぱり年上の人だったな、佐藤君も。

佐藤「行くの?」
若林「・・・佐藤君」
佐藤「うん?」
若林「・・もう岸君とケンカしちゃだめだよ。」
佐藤「・・・うん、わかってる。」

―――バタン
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:07:22.11 ID:OxlxUXyCO
どう考えても、このスレたてたの若林だろ
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:09:07.58 ID:FD9H9oS50

設楽「あ、若林」
若林「設楽さん」

設楽さんも優しかったな。
ブレイクに戸惑う俺たちに優しい言葉をかけてくれた。

設楽「死んだらそこで終わりなんだよお?」
若林「まあー・・そうですよね。」
設楽「春日はどうなんの?若林がいなくなったら、春日困るでしょ?」
若林「・・・・・・・」

・・困るのかな、アイツ。
俺がいなくなっても、・・・やっていけるんじゃないか。

設楽「俺なんてフジ出禁になったんだよ〜。それでも生きてるよ。それに春日も出禁なったじゃん。
   若林まだまだいけるよ。」
若林「・・設楽さんの話、面白かったんですけどね」

ゴッドダンの非吉本芸人、もっかいやりたかった。
でも設楽さん、俺らはお風呂で泣いてはいないです。

―――バタン
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:09:40.45 ID:BKqFDvjiO
支援
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:10:16.62 ID:L3tM6cOWO
SGGKがケータイ小説(笑)に挑戦だと?
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:11:22.19 ID:QYVQ0ACoO
詳しすぎる>>1www
そしてそれを分かってしまう自分
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:11:48.86 ID:FD9H9oS50

井上「事故とかホンマびっくりしましたよ!」
石田「・・オードリーの方が売れてるっ」
井上「おいひがむなや。」
若林「・・・次のシノビーナでも共演したかったんだけどね。」

M1の会場に着いたときに、笑顔で迎えてくれた石田君。
すごかったな、あの笑顔は。
俺がもし石田君と同じ状況だったら・・・あんな笑顔はできないな。

井上「ラジオにノンスタイル呼びたいって言ってくれたやん。まだ呼ばれてないで」
石田「出演目当てっ」
井上「違うわ!・・・とにかく、まだ死んだらアカン。」

M1のステージの袖から見た二人の漫才、俺は『負けた』と思って見てた。

―――バタン
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:12:13.00 ID:ZBETnLvR0
切ないのに笑えるw
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:12:41.02 ID:Mm1f7KHp0
オードリーSSの人たちはかなりオードリー詳しいよな
面白い番組に出てるし把握しやすいキャラでもあるんだろうけど
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:16:33.05 ID:FD9H9oS50


・・・あれ?この部屋は誰も居ないのか?
・・・・

テクテク・・・・・バシャーーンッ!!!!!!!!!

若林「うおっ!!!?」

突然床が抜け、熱湯風呂に落とされた。

若林「あっち・・・・!!!」
矢部「若林さん!えー・・・1秒ですね。はい、宣伝してください!」
岡村「突然熱湯コマーシャル!はい!」
若林「・・・えっ、あっ・・・」
岡村「はいしゅ〜〜〜りょ〜〜〜〜!」
矢部「若林さ〜ん、ちゃんと宣伝してくんないと〜。」
若林「・・いやあの・・ちょっと落ち着く時間貰っていいすか」
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:17:52.33 ID:FD9H9oS50

はじめてテレビで漫才をさせてもらったのが、ナイナイさんの番組だった。
それから何度も番組に出させてもらって、・・俺たちのテレビに出るきっかけをつくってくれた先輩だ。

矢部「あれ?ちょっと若林さんテンション低いんちゃいますか?本番中にマジギレしないでください」
岡村「マジギレしたらまた歌ってもらいますからね」
若林「ちょっと〜それは勘弁してもらっていいですかね」
矢部「・・まだまだ番組呼びたかってんけどなあ。」
若林「・・・・・・・・・・・・」
岡村「春日一人にしたら可哀想やろ。」
矢部「せっかくテレビにも出れるようになってきたんやからさあ」
若林「・・・アイツはもう・・俺が居なくても大丈夫なんじゃないですかね」
矢部「そんなワケあらへんがな。この間全部先にギャグやられてんの見たやろ!」
岡村「トゥース!」
矢部「アイツはおもろい奴やけど、お前がいなきゃアカンねんて。」
岡村「みなさん、一人になった春日はどうですか?」
矢部「やめてくださいよ岡村さーん。まだこれ死ぬの決まってないんやろ?」
若林「・・みたいですけどね。」
矢部「・・絶対死なん方がええと思うんやけどなあー・・」

・・・ナイナイさんの番組、もっと出たかったな。
でも、俺は・・・
俺はもうダメだよ。


―――バタン
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:18:35.10 ID:KSC/GBHFO
いいね 実にいいよ
ハッピーエンドになると信じて
つC
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:18:47.83 ID:L3tM6cOWO
臨死体験中にドッキリだと
これまた斬新な
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:19:00.03 ID:QYVQ0ACoO
(´;ω;`)
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:19:10.98 ID:FD9H9oS50

春日「若林君、春日のココ、開いてますよ。」

・・・あぁ、春日。
見慣れたピンクのベストにテクノカットに、気持ち悪い笑顔。
いつもとは反対側を指差して春日は言った。

若林「お前も居るのか。」
春日「なんだねその言い方は。そりゃあ居るでしょう」
若林「・・・・・・・・」
春日「本当に死んでしまうのかね。」
若林「・・・さあな」
春日「さあな、って、アナタの問題でしょう」

中2から友達で、・・・今は、何なんだろうな。コイツにとって俺は。

若林「・・・・・・・・」
春日「何か言いたまえよ若林氏。」
若林「・・・だいたいな、お前が遅刻なんてしてこなかったら事故になんて」
春日「俺のせいみてーじゃねえかよっ!」
若林「お前のせいだよっ!」
春日「・・・お前、本気で死ぬ気なのか?」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:19:36.76 ID:iIT/4AA6O
トゥース!
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:21:27.93 ID:FD9H9oS50

春日「次の扉を開けたら、もう死んでしまうぞ」
若林「!!」
春日「ここが最後だ」
若林「・・・・春日」
春日「ウィ」
若林「・・・お前、俺が居なくなったら困るか?」
春日「んー・・・まぁ困らないと言ったらウソになるな。」

本当なんだろうか。
『オードリーの人気は春日でもってる』なんていうコイツの戯言は、戯言ではないのかもしれない。

春日「せっかくラジオも始まったじゃないの。」
若林「まぁな。」
春日「若林の『二人で冠番組をやる』という夢も、まだ叶っていないぞ。」
若林「・・・・・・」
春日「・・・・・・」
若林「春日」
春日「ウィ」
若林「残念ながら、その夢叶えられそうにないわ。」
春日「ちょっ・・・待ちたまえよ若林氏!」
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:22:37.06 ID:Mm1f7KHp0
ん〜〜〜〜〜〜〜〜うましっっっ!!!
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:22:42.81 ID:ojeEBXDqO
ハッピーボーイ♪
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:22:46.93 ID:FD9H9oS50

俺がドアノブに手をかけた瞬間、後ろから羽交い締めにされた。
いてーよバカ。

若林「なにすんだよ!」
春日「なにすんだよじゃないわよ」
若林「なんでちょっとオカマ入ってんだよ」
春日「えー?そりゃあオカマも出ちゃうわよアタシだって。ちょっとまずそのドアノブ離しなさいよ」

腕が痛くて仕方なかったので、俺はドアノブから手を降ろした。
春日は俺を解放し、ドアから遠い離れたところへ連れていった。

春日「ちょっと考え直したまえよ。」
若林「・・・なんでだよ。」
春日「なんでじゃないでしょう」
若林「・・・・・俺、もういい。」
春日「いいってなによ」
若林「・・・春日、今までありがとう。お前ポンコツだったけど、お前と漫才やれてよかったよ。」

俺はドアに向かって走りだした。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:24:02.50 ID:QYVQ0ACoO
待ってええええ
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:24:58.60 ID:FD9H9oS50

春日「若林!!」

だけど、やっぱり春日に捕まえられてドアを開けることはできなかった。

若林「離せよ!もういいだろ!」
春日「よくない!全然よくない!」

うるせー奴。今まで俺のすることに口出しなんてすることなかったのに。

振り向くと、春日は泣いていた。


若林「何泣いてんだ気持ち悪いっ」
春日「・・若林さん、あなた本当にお笑いやめるんですか?」
若林「・・・・・・・・」
春日「春日の相方やめますか?それとも人間やめますか?」

あぁ、もう・・・

若林「・・うるせーな!お前とずっとやりたいに決まってんだろ!」
春日「・・・・・ありがた〜い!」
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:27:13.65 ID:FD9H9oS50

だから泣くな!気持ちわりい!
そんでなんで俺まで泣いてんだよ!気持ちわりい!!!

春日「それでも若林は死んでしまうのか!!おぉ!?」
若林「・・・・死にたくないに決まってんだろっ・・!!」

そう言った途端、周りの世界が突然眩しくなって、目を開けられなくなった。

春日「よく言ったっっ!!!ゴーーーーーートゥーーーーーヘブンッ!!!!!!!!」
若林「死んでんじゃねーか!!」

眩暈を覚えながら、俺は春日のこめかみを叩いた。
・・・これだ。やっぱり俺は漫才がしたい。


45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:28:10.15 ID:Mm1f7KHp0
オードリーは絶対一生金輪際漫才しろよボケカス
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:28:32.48 ID:FD9H9oS50

若林「・・・・・・は・・・・」

気がつくと、俺は春日との待ち合わせ場所に居た。
白昼夢のように、今までのことなんてなかったかのように、街はあの時とまったく同じく動いていた。

春日「すまん若林」

春日・・・?
・・・俺、こっちの世界に戻ってきたのか?
生き返る、って、死ぬ前の時間からやり直すってことなのか?

若林「・・やっと来た・・・おせえんだよバカ」

あの時と同じセリフを言ってみる。

春日「申し訳ない。」
若林「・・・なんで遅れたんだよ」
春日「・・すまん」
若林「・・・なんなんだよ、ったく・・・」
春日「・・・本当に申し訳ない。・・でももう時間が・・・収録に行かないと間に合わないぞ」
若林「・・・・・・・・・」


同じだ。
あの時と。

47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:29:25.58 ID:L3tM6cOWO
昇天のときの笑点思い出した
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:29:57.21 ID:FD9H9oS50


春日が先に歩きだす。

あの時、ここで俺はコイツを置いて・・・



たしかに、今はどこに言っても春日春日、俺の名前が呼ばれることは少ない。
だけど、それが何だって言うんだ。
そんなことで俺たちの8年間をなかったことにするなんてばかげてら。
どんなにウケなくてもどんなに貧乏でも、ずっとやってきたんだ。
オードリーとして、2人で。

春日「・・・どうした?若林、行くぞ」

若林「・・あぁ、今行く。」


俺は、アイツの広い背中を追いかけた。




Fin.

49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:30:06.18 ID:Mm1f7KHp0
今遡って>>1見に行ったやつは肋骨粉砕
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:30:26.38 ID:L3tM6cOWO
トラックが
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:31:04.88 ID:z03jla9F0
若林が小説でも書いてこういうの載せるなら面白いけど
どこの誰だかわからない>>1が書いてもしっくり来ない
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:31:09.13 ID:aBqFFxrUO
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:31:27.44 ID:FD9H9oS50
終わりです。
支援してくれた方ありがとうございました。

若林が春日と同じ方向に進んだのでトラックには轢かれません。
もっといろんな芸人出したかったけど無理だったw
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:31:30.88 ID:ijY5Lw8T0
オードリースレにハズれは無いって本当なんだな
いちょつ
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:31:34.99 ID:s0D4yFhVO
あれ、視界が急に…
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:32:17.52 ID:gcOauNkXO
>>1ナイス
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:33:29.57 ID:L3tM6cOWO
>>53
安心した
おつ
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:33:43.60 ID:gcOauNkXO
>>1ナイス
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:33:45.20 ID:Mm1f7KHp0
オードリー周辺芸人紹介面白かったww乙!
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:34:38.87 ID:BKqFDvjiO
>>1
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:34:42.15 ID:ZBETnLvR0
>>1うまいな 乙
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:36:23.70 ID:pwt3P0wv0
>>1乙!!!1
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:38:47.62 ID:2iMSrpHFO
素直に面白かった
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:39:07.45 ID:VeAyZXNq0
お笑い詳しくないけど見入ってしまった。
>>1乙!
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:40:54.11 ID:QYVQ0ACoO
>>1乙林!
ゴーーーーーートゥーーーーーヘブンッ!!!!!!!!に盛大に吹いたwww
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:42:43.23 ID:7d5q3SA7O
本気で泣いた
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:45:12.87 ID:Mm1f7KHp0
なかなかにうましでしたぞ>>1
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:47:00.07 ID:KSC/GBHFO
>>1

面白かったぞ
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:49:42.21 ID:FD9H9oS50
とにかくお笑いが好きでオードリーが好きなんです
みなさん本当にありがとう
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:50:52.43 ID:cUxazW8NO
何気にくりぃむのオールナイトニッポンネタが入ってたw

>>68
IDがKSGっぽい
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:53:49.35 ID:YgqSb2UXO
なんでオードリーのって感動作ばかりなんだよ
和めるもんだと思って見たらいつもこうだ
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:54:48.85 ID:Mm1f7KHp0
和み系はだいたい若林がぶっ壊れてるもんなwww
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:56:04.44 ID:cUxazW8NO
初SS?
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/10(日) 23:56:39.80 ID:WTc4mTFlO
    =≡ < ̄ ̄ ̄)
     =≡  ̄フ /
     =≡ //
|    =≡ / (__/|
|  ___ L___ノ
| /|ロ|  \
| / |ロ| 0 E丶
|| __  _|
|∧/┌―\_/¬|
|L|\\_/|L_/|
|ヒ|  ̄ ̄~| ̄ /
| 丶 ┌===┐/
|_|\ \二//
|ロロ| `ー-イ_
|ロロ丶___/ロ|ロ\
|旦旦旦旦旦ロ/ロ/ロ丶
|ロ旦旦旦旦旦ロ/ロ旦|

こ、これは乙じゃなくて
スラッガーなんだから
変な勘違いしないでヨネ!
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 00:03:24.91 ID:7dASG8yF0
>>73
恥ずかしながら2回ほど書いたことがあります
パラレルのやつと個人的ドッキリのやつ
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 00:08:09.24 ID:xgNbVWN+O
>>75

>>1か??
おk
探してみる

寝る
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 00:10:46.68 ID:2V4JbN78O
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 00:42:50.22 ID:mmUvgGbiO
いやなんでこんな詳しいんだよww
怖いわww
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 00:58:21.31 ID:SDfb2ueSO
>>1
いい話だった
パラレルのやつも面白かったよー
オードリーSSは詳しい人多いけど、濃いヲタが多いってことだろうな

是非また書いてくれ〜
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 01:37:04.13 ID:c2p554R5O
すべての芸人さん、とくに春日のセリフが完全に脳内再生された!
>>1乙!すげーよ。
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 01:39:14.39 ID:Rd6nvedeO
いちおつ

それぞれの話し方とかその内容とかがらしくて脳内再生された
よかったよー
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 01:52:38.68 ID:vwo7fVfQO
ナイナイが出てて嬉しかった。
乙!
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 02:03:42.25 ID:4HZ4v8ksO
乙トゥース
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/11(月) 02:13:27.43 ID:ESCoiRA7O
北風ピュー太・ヨイショが嬉しかったw
いちおつ!
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
オードリーのネタとスレは安心して見れる