1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:05:59.14 ID:QqE5S7Pc0
出産
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:06:58.20 ID:HXPCn/ppO
失敗
4 :
◆5Ws6J0OZQE :2009/04/20(月) 21:07:33.89 ID:Hvlt6edxO
从 ゚∀从「……」
研究室に置かれた何十台ものPC。
そのどれもが自らに課せられた指示をメモリ一杯使って実行している。
そのPCらの中心に女性が1人。
長い髪を持っているが伸ばしていると言うよりは伸びてしまったと言う方が的確だ。
ハハ ロ -ロ)ハ「高岡博士、少し休んだ方が」
从 ゚∀从「ああ、あと少しだ」
長い髪の彼女は目も真っ赤に充血し、さらにその下に隈ができている。
彼女が寝不足であることは誰の目から見ても明らかだった。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:08:25.00 ID:F3yxMiBc0
面白そう支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:12:55.74 ID:A3VhKBYnO
また伊坂ネタ?支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:14:27.86 ID:Hvlt6edxO
从 ゚∀从「……」
PCの液晶には今日も同じ画面が表示されている。
昨日も一昨日も、同じ画面が表示されていた。
四年前のあの日から、世界の終わりが、このPCに表示されている。
ハハ ロ -ロ)ハ「……」
助手である白人女性も空気を読んでくれているのだろうか。
先ほどから何も言葉を発しない。
从 ゚∀从「……」
高岡は思い出す。四年前のあの日。
世界の終わりの始まりの、あの日。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:15:25.58 ID:7XgSgV8qO
また終末モノか
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:18:02.51 ID:YizrJxraO
支援
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:18:57.97 ID:eiPDGf6h0
始めようか 天体観測
箒星をさがして
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:19:39.27 ID:Hvlt6edxO
高岡が国際宇宙センターに勤務していた時。
彼女が彼女の業務に集中していたとき、彼女のPCに非日常の何かが写った。
从 ゚∀从「……なんじゃこりゃ」
それは観測班からの小惑星の報告だった。
いつもは地球の周回軌道とは無関係のため、何も考えずにスルーするようなものだ。
从 ゚∀从「……」
しかし彼女は感じ取った。
この小惑星は、いつもとは違い気配を持っていると。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:21:57.87 ID:F3yxMiBc0
支援
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:24:44.29 ID:Hvlt6edxO
从 ゚∀从「……」
カタカタとキーボードを叩き、地球の軌道と小惑星の軌道を計算する。
高岡は考えていた。自分の直感など外れればいい、いや当たるなどありえない。と。
从;゚∀从「……マジかよ」
PC上に表示された結果は衝突だった。
高岡は信じることが出来なかった。
何度も何度も演算した。結果は同じだった。
同僚にデータを見せて演算をさせた。結果は同じだった。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:25:09.05 ID:soCs3MMS0
ハッピーバースデーシリーズか、結構好き
支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:25:22.99 ID:YizrJxraO
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:26:45.59 ID:7XgSgV8qO
なにやら日本語に違和感
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:31:22.34 ID:naZQIVdBO
しえしえ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:33:10.71 ID:Hvlt6edxO
从 ゚‐从「……」
冷静になった。
が、それはそこにある事実を受けとめる、ということだ。
演算結果は、8年後に小惑星が地球に衝突するというもの。
どのPCでも、どのPCでも弾き出される演算結果は同じだった。
从# ∀从「……ああっ!!」
側にあった金属製のゴミ箱を思い切り蹴飛ばす。
周りを見渡すと涙を流しながら神に祈りを捧げているものもいた。
从# ∀从「…………」
神様なんていない。
高岡はとっくにそれを思い知らされていたが、しかし神様を信じずにはいられなかった。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:40:06.77 ID:Hvlt6edxO
結局、高岡が発見した脅威は国際宇宙センター全機能を掛けて演算しても覆らなかった。
国際宇宙センターは即日全世界に向けてこの脅威を発表した。
この行動は今でも批判の対象となっている。
全世界でインフラが機能しなくなるほどの大混乱が起きたからだ。
从 ゚∀从「……」
脅威を発見した高岡はその混乱状態の世界を国際宇宙センターの高いビルから見下ろしていた。
冷静な自分が憎らしかった。
今この死の間際にも、自分の精神が市民の精神より勝っていると確認してしまったからである。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:47:20.98 ID:Hvlt6edxO
从 -∀从「……」
つい昔のことを思い出すと胸が苦しい。
集中して行わなければならない演算もこの状態では手に着かない。
高岡は脅威が見つかってから習慣になった煙草に手を伸ばす。
从 ゚∀从「……」
相変わらずまずい煙だ。
好んで吸う奴の気が知れない。
そう思っていた。今でもそう思う。
しかしその思いとは裏腹に体は煙を求める。
精神が弱いのだろう。結局は。
从 ゚∀从「綾香のところに行ってくる」
ハハ ロ -ロ)ハ「わかりました」
助手に一言告げて席を立つ。
自動ドアをくぐり、清潔な廊下を歩く。
綾香。一人娘のところへ。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:49:58.54 ID:HXPCn/ppO
支援
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 21:53:14.75 ID:Hvlt6edxO
廊下をしばらく歩く。
どこまで行っても変化がない廊下は今自分がどこにいるかわからなくさせる。
从 ゚∀从「……っと」
危うく娘の部屋を通り過ぎそうになる。
引き戸である部屋の扉は開いていた。
綾香はベッドに座って本を読んでいる。
カーテンがひらひらと風に揺れて日差しがちらちらと入ってきている。
从 ゚∀从「入るよ」
開いている引き戸を軽く2回ノックしてから部屋に入る。
綾香の顔がぱあっと明るくなるのが見える。
こんな顔をしてくれるのなら母親冥利に尽きるというものだ。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:00:47.40 ID:Hvlt6edxO
彼女の側まで歩く。
ベッドの脇にあるイスに座る。
綾香は本にしおりを挟んで脇に置く。
从'ー'从「ママ、久しぶりだね」
从 ゚∀从「うん、ごめんね。ママ忙しくて」
綾香がペタペタと手を私の顔に当てる。
そして両の手で私のほっぺを包むとキスをした。
これが私たちのスキンシップの一つだ。
支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:03:20.80 ID:tqpCxEwyO
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:05:35.35 ID:Hvlt6edxO
从'ー'从「ママ、ちゃんと休んでる?」
ビクッとする。
確かに最近は休んでいない。1日に3時間寝れればいい方だ。
しかしそのことを悟られたくはなかった。
从 ゚∀从「ちゃんと休んでるよ」
从'ー'从「うそ。お肌荒れちゃってるよ」
从 ゚∀从「……」
いとも簡単に見破られた。
自分の肌を確かめる。
そりゃ、年のせいもあるがそんなに荒れてはいないはずだ。
やはり、綾香の触覚はずば抜けている。
从'ー'从「それと、ママ疲れてる声の色してるよ」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:10:28.72 ID:Hvlt6edxO
从 ゚∀从「声の……色?」
从'ー'从「そう」
自分は綾香に心配をかけないように、自分なりに元気な声を出していた。
声の色、という感覚は自分にはわからないが、綾香にだけわかる世界なのだろう。
从'ー'从「なんて」
从 ゚∀从「?」
从'ー'从「嘘だよ。カマかけてみたの。やっぱりママ疲れてるね」
从 ゚∀从「……もう」
娘の気遣いにジンとくる。
しかし次に娘が言った言葉は私を谷底に突き落とすような言葉だった。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:14:04.12 ID:Hvlt6edxO
从 ゚∀从「びっくりしたわよ、声の色なんて」
从'ー'从「盲目の美少女が言えばそれっぽいでしょ?」
星を見ろ。自分の矮小さに気づく。
(作者未詳)
从 ゚∀从は天体を観測するようです
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:16:13.08 ID:yEIzNQcv0
はたして本は点字だったのかどうか
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:16:36.78 ID:naZQIVdBO
しえ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:18:00.82 ID:rVXZP/jrO
支援しようじゃないか
支援
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:23:03.93 ID:Hvlt6edxO
从 ゚∀从「……」
まるで心に重しをつけられて海に放り込まれたようだ。
娘に感じていた負い目がうずく。
目の前がクラクラして、吐き気がする。
从'ー'从「……ママ?」
从 ‐从「……ごめんね」
从'ー'从「! 違うの!」
从 ‐从「ごめんね、ごめんね」
从'ー'从「ママ!」
从 ‐从「……少し散歩してくる」
逃げたかった。この非情な現実から。
わかっているけど。逃げられなんてしないことも。
それでも、せめて目を背けたかった。
34 :
◆5Ws6J0OZQE :2009/04/20(月) 22:28:05.12 ID:Hvlt6edxO
申し訳ない。少し席を外します。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:32:18.65 ID:2aR7NMkB0
支援保守
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:35:56.17 ID:Cgh/fSeL0
ほ
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:42:50.21 ID:HXPCn/ppO
し
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:45:28.55 ID:F3yxMiBc0
ほ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:46:47.33 ID:5cfX2Nzh0
h
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:49:01.88 ID:F3yxMiBc0
星
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:53:30.65 ID:YizrJxraO
☆
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:54:08.82 ID:ul9EM9tL0
支援
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 22:55:33.33 ID:F3yxMiBc0
ほしゅ
44 :
◆5Ws6J0OZQE :2009/04/20(月) 23:04:21.86 ID:Hvlt6edxO
すいません、完全に詰まってしまいました。
また設定を練り直して再投下したいと思います。
支援・保守してくれた方々、期待を裏切ってしまい申し訳ありませんでした。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 23:06:38.77 ID:yEIzNQcv0
>>29 まさかコレのせいじゃないよな・・・
だったらスマン
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 23:10:08.68 ID:Hvlt6edxO
>>45 単純に展開が出てきませんでした。
ながらはいけないですね。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 23:25:52.92 ID:Cgh/fSeL0
ほ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほ