( ゚∀゚)はiPodが壊れたのでおっぱいが揉みたいようです
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:02:16.91 ID:UGwzf41A0
>>41 「ハッピーバースデーマイベイビーのようです」
オムさんでまとめられてる
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:02:38.57 ID:GUoSRARyO
('、`*川「じゃあなんで? なんでおっぱい揉みたいの?」
( ゚∀゚)「……」
彼女は興味津々と言った感じで食いついてくる。
正直あまり考えて発言したのではなかったのだが。
だいたい一生懸命考えておっぱいなんて言うのは変態だけだろう。
( ゚∀゚)「あー……付け足す言葉を忘れた」
('、`*川「?」
( ゚∀゚)「『君の』おっぱいが揉みたい」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:04:34.31 ID:GUoSRARyO
('、`*川「……」
( ゚∀゚)「……」
('、`*川「……」
( ゚∀゚)「……」
……あれ。
なんだか、急に会話が止まる。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:08:03.89 ID:GUoSRARyO
('、`*川「……」
( ゚∀゚)「……」
('、`*川「……」
( ゚∀゚)「……」
気まずい。
こんなに気まずいのはノーアウト満塁でトリプルプレーを打ってしまった時以来だ。
( ゚∀゚)「……ごめんなさい」
('、`*川「……いいよ、別に」
( ゚∀゚)「え」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:09:18.91 ID:ChXQNkU80
わっふるわっふる
ふぅ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:12:07.28 ID:GUoSRARyO
( ゚∀゚)「え、それは揉んでいいと」
('、`*川「違うわよバカ。『ごめん』に対しての『いいよ』よ」
( ゚∀゚)「あ、ああ……」
恥ずかしい。
これでは思春期真っ盛りの少年となんら変わりはない。
自分も20代を半分過ぎた年である。
このまま彼女に『思春期男』の烙印を押されてはたまらない。
( ゚∀゚)「違うんだよ、本気じゃないよ、盛り上がると思ってね」
('、`*川「……ふふ」
( ゚∀゚)「?」
('、`*川「変わんないね。長岡くんは」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:18:10.47 ID:GUoSRARyO
( ゚∀゚)「は、はあ」
『変わんないね。』どういう意味だろうか。
『(思春期の男子と)変わんないね。』という意味だろうか。
それはダメだ。断固否定しなければ。
( ゚∀゚)「いや、あの」
('、`*川「わかってるよ。ちょっとイジワルしただけ。気にしてないよ」
( ゚∀゚)「……あ、そう」
疲れがドッと出る。
そういえばつき合っていた時もこうしてイジワルされていたような気がする。
('、`*川「さて、そろそろ帰るね」
うーんと伸びをしながら彼女は言った。
空を見れば高く昇っていた日も大分傾いている。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:18:39.67 ID:ChXQNkU80
しえ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:25:47.67 ID:GUoSRARyO
( ゚∀゚)「送るよ」
('、`*川「そう? ありがとう」
以外にも彼女はあっさりと送ることを了承してくれた。
てっきり断られると思ったのだが。
('、`*川「ねえ」
( ゚∀゚)「ん?」
彼女の家に歩く途中、彼女が話しかけてきた。
('、`*川「通算安打402ってさ、中途半端じゃない?」
( ゚∀゚)「……」
しばらく何の話をしているかわからなかったが、さっきした自分の記録の話だとわかった。
概要が掴めただけで理解はまだ出来ないが。
( ゚∀゚)「中途半端、とは」
('、`*川「だって、402ってさ、400からは2本多いし、500からは離れすぎじゃない」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:27:06.52 ID:ffQz4+zU0
しえん
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:31:49.87 ID:GUoSRARyO
( ゚∀゚)「んー……」
しばらく考えた。
5年間の成績とはいえ通算安打402本は決して良い数字ではない。
でもだからなんだというのか。
もう辞めたからどうでもいいではないか。
('、`*川「それにさ、私長岡くんが野球してるとこ見たことないんだ」
( ゚∀゚)「え、甲子園の時は?」
('、`*川「私予備校に通ってたから。結果は確認したけど見たことはないの」
へえ、と思った。
甲子園は全国中継されるし、プロでも中継されるときはある。
それなのに彼女が僕の野球姿を見たことが無いというのは意外だった。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:37:38.88 ID:GUoSRARyO
('、`*川「見せてよ。長岡くんが野球してるとこ」
( ゚∀゚)「いや、俺は……」
('、`*川「辞めたから、なんて言い訳ダメだよ。乙女へのセクハラ行為の代償よ」
( ゚∀゚)「むう」
痛いところを突かれてしまった。
だいたい気にしてないのではなかったのか。
彼女は相当に根に持つタイプなのかもしれない。
やがてまあまあ立派なマンションの前で彼女は立ち止まった。
('、`*川「はい、到着。野球のこと考えといてね」
( ゚∀゚)「……うん」
('、`*川「……もう、なんだか元気無いなあ……そうだ」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:44:52.70 ID:GUoSRARyO
('、`*川「野球してるとこ見せてくれたらおっぱい見せてあげるよ」
( ゚∀゚)「もへぇっ」
今度は僕が蒸せてしまった。
一応は元彼の僕にそんなことを言うとは彼女の羞恥心は無いに等しいかもしれない。
('、`*川「はい」
そんなことを考えていると彼女が携帯を差し出してきた。
よくわからない行動に首を傾げる。
('、`*川「なにしてんのよ、赤外線よ赤外線」
( ゚∀゚)「ああ……そういうこと」
僕もならって携帯を差し出す。
その時、彼女のシャツから胸の谷間がチラリと見えた。
その時僕はなぜか劣情を催した。
本当になぜかはわからない。まるで思春期真っ盛りの男子のように。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:46:46.24 ID:ChXQNkU80
si
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:50:38.70 ID:GUoSRARyO
('、`*川「……」
その時僕と彼女の目があった。
気まずくなった僕はとっさに目をそらす。
('、`*川「……ふふ」
ニヤニヤと彼女が笑う。
これはまた彼女にイジワルの種を与えてしまったかもしれない。
('、`*川「じゃあ。野球するときは連絡してね」
そうして彼女は気まずい僕を置いてけぼりにしてオートロックの中に消えていった。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:56:48.33 ID:GUoSRARyO
( ゚∀゚)「……つーわけなんだよ」
(´・ω・`)「ふうん」
( ゚∀゚)「ちゃんと聞いてた?」
(´・ω・`)「iPodの辺りまで」
( ゚∀゚)「全然聞いて無いじゃん」
居酒屋。この街で営業している唯一と言っていい居酒屋だ。
そこに僕はプロ野球時代の同僚を呼んだ。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:01:10.50 ID:IWeOW+hI0
sii
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:04:36.35 ID:Hvlt6edxO
(´・ω・`)「やればいいじゃないか」
( ゚∀゚)「今更帰れるかよ」
本心からの言葉だった。
辞めた人間が軽々しく戻ってはいけないのだ。
(´・ω・`)「いや、戻ってる人結構いるよ」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:05:13.27 ID:I66CXSlUO
支援でごわすよ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:11:13.15 ID:Hvlt6edxO
( ゚∀゚)「え」
(´・ω・`)「暇なんだろうね、結局。もう入場料も取ってないから仕事にはならないけどさ」
入場料を取らないとは聞いていた。
そもそも世界の終わりが近づいている今では貨幣など正に紙屑に過ぎない。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:11:20.93 ID:naZQIVdBO
支援する
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:14:46.22 ID:naZQIVdBO
しえしえ
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:16:59.35 ID:Hvlt6edxO
(´・ω・`)「楽しいよ。今は本当の野球好きしかいないからね」
( ゚∀゚)「……なあ」
(´・ω・`)「ん?」
( ゚∀゚)「お前、通算安打何本?」
(´・ω・`)「なんだよ急に。……562本だよ」
驚いた。現役時代はこいつは自分より大分下にいたのに。
やはり辞めてからの月日は大きいということだろうか。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:18:00.46 ID:IWeOW+hI0
くそう眠い・・・まとめで読むぜ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:21:04.41 ID:naZQIVdBO
しえしえ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:24:48.28 ID:Hvlt6edxO
( ゚∀゚)「……そっか。考えとくよ」
(´・ω・`)「ああ。でも戻ってこなくていいよ。お前とはポジションが被ってるからな」
胸がジンと来た。
これはこいつなりの歓迎の言葉なんだろう。
ともすれば涙が出そうになる。
しかし強がる。こいつは彼女と同じタイプだ。涙など見せればからかわれるに決まっている。
( ゚∀゚)「なんだよ、ブランクある奴に負ける気か」
(´・ω・`)「うるせえよ。……そうだ、質問していいか」
( ゚∀゚)「なんだ」
やけに神妙な面もちでこちらを見る目の前の男。
思わずたたずまいを直してしまう。
(´・ω・`)「お前に取って、野球とはなんだ?」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:28:28.26 ID:naZQIVdBO
支援
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:34:19.67 ID:Hvlt6edxO
( ゚∀゚)「んー……」
たたずまいを直した割にはなんてことない質問だ。
しかし答えづらい質問ではある。
( ゚∀゚)「人生……とかじゃねえの。ありきたりだけどな」
(´・ω・`)「ふうん」
( ゚∀゚)「なんだよ」
(´・ω・`)「本当にありきたりだな、と思って」
出かけた涙は涸れた。
やっぱりこいつはただの嫌な奴かもしれない。
( ゚∀゚)「そういうお前はどうなんだよ」
(´・ω・`)「うーん」
ありきたりな答えならフルボッコにしてやろう。
(´・ω・`)「一番長く続いた習い事かな」
残念ながらフルボッコには出来なかった。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:34:45.78 ID:naZQIVdBO
支援
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:41:15.29 ID:Hvlt6edxO
( ゚∀゚)「……」
河川敷に設置された野球場。
そこでは子どもたちが野球をしている。
……いや、正確には子どもだけではないのだが。
( ・∀・)「おらあ!!」
カキーン!!
( ・∀・)「うわあああああああ」
ひとりだけおっさんがいる。
おっさんがピッチャーをしている。
ピッチャーが滅多打ちされている。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:44:14.31 ID:naZQIVdBO
しえしえ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:50:36.32 ID:Hvlt6edxO
「ボール取ってくださーい!」
子どもの声にそっちを見ると、なるほどボールが転がってきている。
ランナーがホームに突入しようとしている。
( ゚∀゚)「オッケー」
左手で転がってきたボールを取り、勢いをつけてボールを右手で投げる。放たれたボールは低い弾道を保ってホームベースへと向かっていく。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:57:53.32 ID:naZQIVdBO
支援します
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 00:58:13.85 ID:Hvlt6edxO
ボールは青空にグングンと溶けるように伸びていく。
糸を引くように伸びるボールはキャッチャーのミットに収まった。
そしてランナーはベースにタッチする前にキャッチャーにタッチされた。
「すげー!」
「ピッチャーのおっさんよりすげー!」
「なんだとコラー!」
「うわあああ! 追いかけてきたー!」
子どもたちの歓声が耳に心地いい。
このとき自分は気づいた。
( ゚∀゚)「俺やっぱり、野球好きだわ」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:02:12.73 ID:4qSlcBAYO
支援
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:06:26.21 ID:Hvlt6edxO
「あの! 野球やって行きませんか?」
( ゚∀゚)「んー」
考えた。
別にやっていってもいいが、先にプロ野球に帰る連絡をしてもいいかもしれない。
( ゚∀゚)「ごめん、行くとこあるから」
「そうですか……俺らだいたいここにいるから! 暇なとき来てね!」
( ゚∀゚)「うん、ごめんな」
河川敷の坂を登る。
登った先に見知った顔があった。
('、`*川「ふふふ」
彼女の顔があった。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:12:05.64 ID:olCHxEJDO
支援
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:13:52.74 ID:Hvlt6edxO
('、`*川「なんだよ、野球やってるんじゃないか」
彼女がニヤニヤしながら聞いてくる。
( ゚∀゚)「まあね」
('、`*川「でもプロじゃないからおっぱいはまだだね」
( ゚∀゚)「残念だよ」
あの時、僕は勃起した。
だったら僕は勃起したものを鎮めなければならない。
だったらプロになるしかない。仕方ない。
('、`*川「ん」
彼女が僕にひっついてきて上目遣いで僕をみる。
彼女は目を閉じている。
僕はすべてを理解した。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:16:14.71 ID:Hvlt6edxO
('、`*川「プロじゃないけど、野球見せてくれたから」
( ゚∀゚)「わかった」
('、`*川「もう私は勉強もしなくていいし」
( ゚∀゚)「わかった」
僕は、彼女とキスをした。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:16:58.76 ID:naZQIVdBO
しえしえ
おっぱい野球か
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:26:05.67 ID:naZQIVdBO
支援
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:26:29.85 ID:olCHxEJDO
すんばらしいな
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:29:32.91 ID:Hvlt6edxO
『先攻、ニュー速ヴィッパーズの攻撃は、1番、ライト、長岡』
心地いいアナウンスを耳に入れる。
懐かしい入場曲が流れる。
Mr.Childrenの「未来」だ。
世界が終わるというのに不謹慎だろうか。
( ゚∀゚)(知らねーっつの)
始球式が終わる。
守備に選手がつく。
無料とあって観客席は満員だ。
この中に彼女もいるだろう。
( ゚∀゚)「さーて初打席だ」
歓声が耳にしみる。
マウンドには21勝投手の畑山が登る。
バッターボックスに入る。心臓がドキドキする――。
空には、輝きすぎている星が一つ、輝いている。
90 :
◆5Ws6J0OZQE :2009/04/20(月) 01:30:49.88 ID:Hvlt6edxO
終わりです。
深夜です。月曜です。
寝ましょう。
91 :
梅ヶ枝餅 ◆CmkUk6.1BM :2009/04/20(月) 01:32:29.11 ID:YMtFQIkc0
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/20(月) 01:32:27.85 ID:eixqmx5jO
乙!
胸は揉んだのか?
93 :
◆5Ws6J0OZQE :2009/04/20(月) 01:33:16.42 ID:Hvlt6edxO
おっぱいバレーと設定被ってますか?
おっぱいバレー見たことないんですが
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
胸描写まで見たかった