1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「大変だったね」とか「これからのこと考えろ」とか、もうお笑いは辞めるのかとか、いろいろ言われたけどなんて答えたのかは覚えてない。
弔辞を読んでいる途中であの発作が起きて、もういいから休めと言われた。
黒いリボンをかけられた春日はいつものテクノカットで、ムカつく笑顔でトゥースしていた。
若林「何が春日は死にませんよだ…バカヤロー」
ひどい雨だった。頭が重い。
若林「食中毒で死ぬなんて…あんまりだろ。逆に笑えるわwえへへへへーwww」
若林「………」
若林「春日…」
暗い夜だった。1人になりたかった。
明日はもう納骨だ。あのパンパンの体が骨になるなんて信じられないよなぁ、春日。
ひどい雨だった。
暗く、海底に沈んだような夜だった。
だからだろうか、スリップして突っ込んでくるトラックに気づかなかったのは。
両方死ぬのか
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:32:20.26 ID:lXuX/bAz0
若林「・・・・笑えよ」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:35:23.77 ID:CZ3A5eDRO
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:35:25.61 ID:su9qWKCuO
\ワカバヤーシ…/
\ワカバヤーシ…/
若林「う…う〜ん」
\ワカバヤー…/
\オニガワラッ!/
若林「………うるせぇ…豚野郎…」
若林「!?」
ガバッ
春日「トゥース!お目覚めか若林」
若林「春日!?」
春日「現世で別れて以来ですね」
若林「……お前…」
言葉が出なかった。
若林「何…何、死んでんだよ」
春日「その言葉、そっくりそのままお返しするぞ」
若林「なんでだよ!お前が勝手に死ん……あ?」
ふと周りの異変に気付いた。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:36:41.20 ID:qP+Wc4L40
これは期待
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:36:59.40 ID:su9qWKCuO
眩い、色鮮やかな花畑が向こうにあって、その前に大きな川が流れている。砂利でできたような河原に俺は寝ていた。春日がそんな俺を見下ろしながら鼻を鳴らす。
春日「勝手にじゃござぁませんよあなた。なんであんたまでこんな所に来てるのかってことですよ」
若林「………」
必死で、おぼろげな記憶をひねり出す。
目の前にトラックのけたたましい轟音とライトが迫ってきたのは覚えている。
――まさか。
春日「とりあえず、ここはあの世と考えて良さそうだな」
若林「嘘だろ、俺たち死んじゃったのかよ」
春日「そのようですな」
若林「あっさり受け入れてんじゃねーよ」
ほ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:42:38.89 ID:su9qWKCuO
ふと、重大な事実に気付いた。
若林「おい!ここ三途の川だろ」
春日「ウィ」
若林「なんとか生き返れないのか?早くしないとお前焼かれちゃうんだぞ!」
春日「大丈夫だ、春日が時を止めたぞ」
若林「お前スタンド使いだったのかよ、気づかなかったよ」
若林「何ていうスタンドなんだよ言ってみろよ」
春日「………」
若林「アドリブきかねぇなっ!」
若林「でも本当に時が止まってんのかな…?まさか本当に春日が」
神「私だ」
若林「!?も…モンe」
神「それ以上言ってはいけない」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:44:32.04 ID:YOmNzXo5O
神期待
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:47:16.78 ID:+kij7DZO0
他の芸人まで出てくるとは…期待するしかねえ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:48:29.83 ID:kHDWs7DP0
春日「アレだけは!火葬だけはやめてください!!」
カンニング 中島
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:48:59.72 ID:su9qWKCuO
神「私はお前たちをナイスミドル時代から見ていた。今死ぬにはあまりに惜しい。一度だけ、生きるチャンスをやろう」
春日「ちょっと待て。なぜそんなチャンスを俺たちに?」
若林「……」
神「…暇を持て余した神々の遊び。それだけだ」
ピカッ
ドッシュウウウウウン
若林「!?すげー風…うわっ!うわあああああああああああああ」
春日「皆さん、空を飛ぶ春日はどうですか」
若林「浮いてる!浮いてる!ぎゃあああああ」
春日「うるせぇ男だ」
ワアアア……アァ……
……
…
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:49:57.67 ID:+kij7DZO0
春日冷静すぎだろwwwwww
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:51:30.76 ID:CdOHAEKUO
オードリーは人気あるな、やっぱ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:51:32.02 ID:2f74FFleO
ヤバいこれは期待
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:51:40.08 ID:UTUOhnkRO
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:52:06.36 ID:552dXFN/0
春日王スレか
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:52:20.85 ID:Ez8fU4IqO
あれ?
結婚したんじゃなかったの!?未亡若林になるの?
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:52:26.48 ID:VBTIKo4mO
ほ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:53:31.07 ID:S5BfByYbO
綺麗に脳内再生されるから困る
葬儀屋が支援
ちなみに納骨は49日過ぎてからだぞ
/)
///)
/,.=゙''"/
/ i f ,.r='"-‐'つ____ 細けぇ事はいいんだよ!!
/ / _,.-‐'~/⌒ ⌒\
/ ,i ,二ニ⊃( ●). (●)\
/ ノ il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
,イ「ト、 ,!,!| |r┬-| |
/ iトヾヽ_/ィ"\ `ー'´ /
若林「う〜…」
目を開けると、目の前にはファミ通Tシャツを着た白い羽を生やした男が立っていた。
天使「見てみぃこの羽、カッチカチやぞ!」
春日「何だこのブサイクは」
天使「ぐやじいです!」
若林「お前ブサイクは失礼でしょーよ謝りなさいよ」
春日「ごめんね」
若林「謝ったら許してやって欲しいんですけども」
天使「ふん、えーわ。俺たちはお前らの案内するように言われとる」
ゆっ天使「ちっちゃいことは気にするな☆それわかちこわかちこ〜」
若林「おっ、わかちこじゃん」
春日「馴染みの顔ぶれだな」
天使「ふん…あの神様も、気まぐれなもんじゃ」
周りを見渡すとさっきとは違い、雲のようなDSiのCMの背景のような、真っ白い空間にいた。
中天使「ここは天国の門だよぉ〜、絵に描いて説明するよぉ〜」
春日「誰に説明してんだよ!」
若林「俺らにだろ他にいないでしょーよ」
春日「ウィ」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:57:55.95 ID:su9qWKCuO
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:58:14.60 ID:+kij7DZO0
ゆってぃやらもう中やら…
お前もしかして狩野のサバゲーの人か?
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/15(水) 23:59:52.98 ID:CZ3A5eDRO
ごきげんようのザブングルの話は面白かった
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:01:37.89 ID:gAy+J9hmO
わかちこって言葉たまに見るけど、意味が本気で分からない
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:04:44.48 ID:m9SI6jkxO
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:05:26.40 ID:HVBFVEryO
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:05:35.81 ID:HCCfB6K70
面白いな ってか文章書くの上手いよな
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:07:51.47 ID:IYSIIRtU0
期待あげ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:08:32.31 ID:m9SI6jkxO
>>33 ありがた〜い
天使「神様の代わりに説明したる。お前らには天国と地獄を回ってもらう。」
春日「鬼瓦っ!」
天使「そこでネタをやってウケたら復活や、地獄と天国で2回ネタをやってもらう」
若林「…M-1みたいだな」
春日「キャ〜〜〜〜」
天使「ふ、そういうことやな。神様はよっぽどお前らがお気に入りのようや」
春日「やはり春日は持ってる男だったな」
若林「お前さっきからうるせぇ」
春日「ウィ」
ゆっ天使「それじゃあまずは天国から!」
中天使「天国には偉人がたくさんいるよぉ〜」
若林「ゴク…そういや長さんとかやすし師匠とか…偉大な人がたくさんいるな」
春日「はっはっは、偉人たちに春日を披露できるとは光栄でゅな」
若林「噛んでんじゃねーよ」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:13:29.82 ID:m9SI6jkxO
ゴッドタン始まるので少し落ちます
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:15:21.32 ID:HCCfB6K70
なんという・・・
しかしセリフだけのパートも文章のパートも両方書けててすごいと思うんぜ いやほんと
だから頼むからかえってきて
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:18:39.33 ID:NAm9N1pXO
おうふ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:26:16.45 ID:SidfOCeFO
これは期待
ガンガレ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:37:25.06 ID:IYSIIRtU0
あげ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:39:50.97 ID:m9SI6jkxO
オワタ
天国の門が開く。そして例の、あの音楽。緊張で足元がふらつく。
♪デケデンデンデンデンデンデンデンデーン!
若林「どうもー今日も若林春日で漫才を頑張ってやっていきたいと思いますー」
春日「皆さん、天国の春日はどうですか?」
若林「死んでたまるかって話なんですけども」
春日「ヘッ!」
こんな感じで、俺たちはいつものように漫才を始めた。そういえばこうしてネタをやるのも久しぶりな気がする。
緊張する。M-1の時も緊張したが…それとはまた別の緊張感。
これに一生が、いや、生命そのものがかかっているのだ。
だが、教習所でハンコをもらうような漫才じゃ駄目だ。そうだよな、春日。
春日のこめかみを叩く。春日は俺の背中を叩く。えへへへへ〜と笑う。やはり漫才はいい。楽しい。
いろんな人がいた。懐かしい人がたくさんいた。
目に付いたのは、カンニング中島さんだった。
相方を亡くした竹山さんの姿を、中島さんは見ているのだろうか。
中島さんは、優しく微笑んでいた。
若林「どうもっ、ありがとうございました〜!」
春日「ばぁい」
久しぶりの漫才は、すっきりハマった。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:41:10.92 ID:Vmtc1Cnt0
あれ?階段の段数を数えて違うと会話すると思ってたのに
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:45:35.61 ID:McmZAT9nO
頑張れ
俺も天国から見ていますよ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:48:44.12 ID:m9SI6jkxO
ゆっ天使「おめでとう〜!キョーレツー☆なネタだったね」
天使「良かったな、とりあえず合格やで」
春日「はっはっは、春日が本気を出せばこのくらい余裕です」
若林「噛んでたじゃねーかw」
とはいえ内心、安堵していた。
中天使「次は地獄だよぉ〜」
春日「本物の地獄を見せてやる!」
若林「本当に地獄に行くんだよ!」
ベシッ
中天使「じゃあ僕が案内するよぉ〜楽しみだぁねえぇ〜」
天使「あとは任すぞー、もう中」
春日「ばぁい」
若林「お世話になりましたー」
天使「……ふぅ」
ゆっ天使「生き返りますかね?彼ら」
天使「天国と地獄の間にある誘惑に耐えきればな…あれには俺もゾックゾクするわ!」
ゆっ天使「誘惑なんか気にするな☆それわかちこわかちこー」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:51:34.41 ID:IYSIIRtU0
wktk(ワカチコ)
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:54:53.76 ID:HCCfB6K70
おれもワカチコ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:56:13.00 ID:e7qvSiOZO
さらにワカチコ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 00:57:26.44 ID:FnYcmpqHO
もひとつワカチコ
中天使「気をつけてくださいねぇ〜〜、この辺りには危険が潜んでるんですよぉ〜〜アーっ、あんな所にが賽の河原があるよぉ〜っ」
若林「さすがに不気味だな…」
春日「本物の地獄はこんなもんじゃないぞ!」
若林「お前行った時ねーだろ」
ヌルッ
若林「ひぇひゃあっ」
春日「どうした?若林」
若林「なんか触った!肩になんか触ったああああ!」
中天使「アーっ!危ないよぉ〜!」
死神「クックック…若林くぅ〜ん…待ってよぉ…」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:02:21.45 ID:IYSIIRtU0
!?
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:02:30.45 ID:lPjzqSuRO
フルスプリングwwwwww
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:05:14.28 ID:HCCfB6K70
結核の人か?w
死神「フヒヒヒヒヒ…若林くぅん、早くこっちにおいでよぉ」
若林「!?」
春日「あのキモメガネ…サトミツにそっくりだな」
天使「死神は親しい人間に化けて人間を誘惑するんだよぉ〜、勉強になったねぇ〜、勉強になったよぉ〜」
死神「若林くぅぅん、ラジオ復活させよう、こんちつラップやろうよぉ」
若林「サトミツ…」
春日「惑わされるな。そいつは幻だぞ」
若林「わかってる」
死神「若林くぅん、ほら早く…こっちに来れば幸せになれるよぉ」
中天使「ジャック・バウワーの横にいるだけのくせに生意気だね〜ぇ〜」
春日「ちょw」
悪鬼ーナ「春日さぁん…」
春日「!?あ、アッキーナ?」
悪鬼ーナ「春日さん、大好きなんですぅ、お笑いなんかやめてアキナと楽しく暮らしましょ」
春日「あっ…アッキーナ…俺はふ、ふくよかな熟女が…ちょ、そんな所触ったらいけない」
悪鬼ーナ「ウフフフ…」
中天使「怖いねぇ〜、怖いよぉ〜」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:10:48.37 ID:HCCfB6K70
悪鬼ーナって言葉はオリジナルか?すげえなw
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:11:10.10 ID:Y4yZ8gyOO
サトミツ死神ワロタw
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:12:15.40 ID:z08PseJ3O
どっちも女性器・・・だと・・・
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:15:18.82 ID:m9SI6jkxO
若林「これは幻なんだ…幻…」
死神「若林くぅん、現実に戻ったって、また雛壇で目立たないで終わっちゃうだけだよ?最近ネタができなくて、悩んでたじゃない」
若林「……!それは…」
死神「ねぇ、一発屋とかキャラ芸とか言われ続けてテレビに出るのつらくない?」
若林「…………」
死神「わかる奴だけわかる笑いをやろうよ若林くぅん、そして仏壇買って久本さんや柴田さんと幸せになろう」
ブチッ
若林「宗教の話はすんなっつったろーがぁ!!」
春日 ビクッ
死神「そんな…若林くぅん…うっ…びゃあああああああ」
若林「それとアッキーナ!俺は漫才も知らんくせに春日のこと好きとか言う女が大嫌いなんだよ!帰れ!」
悪鬼ーナ「ひどいっ…!うわぁぁぁん!」
フッ…
春日「消えたようだな」
中天使「喝されて退散したんだね〜」
春日(まずい、下半身が鬼瓦してしまった)
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:15:23.06 ID:Zozj+JQ+O
いいね
とっても読みやすい
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:16:16.19 ID:Hli/PTQFO
おい、俺寝なきゃなんねぇんだよ
ワカチコ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:18:02.85 ID:m9SI6jkxO
中天使「僕が案内できるのはここまでだよぉ〜」
春日「あっ!犬だ!犬がいるぞ!」
若林「ビクッ」
春日「クイール?クイールなのか?」
若林「お前の単独のネタだろうが!」
犬「ワシは地獄の番人ケルベロスや」
春日「トゥース!きゃーすが!」
若林「自己紹介せんでいい」
犬「ここは神の判断の中には入っとらんが…ワシを納得させるネタを見せてみぃ、そうすれば門を開いたる」
春日「よしよし、かわいいな」
若林「お前話聞けや」
犬「どうする?やるのか、やらへんのか?」
春日「春日に不可能の文字はありませんよ」
若林「お笑い以外はな。…もちろん、やらせてもらいます」
犬「おいおい、そんなに離れてたらよおネタが見えへん」
若林「はぁ…」
春日「若林は目が悪いんでござぁす」
犬「顔デカいからや、顔デカいから近く見えんねん。はよこっちきいや」
春日「仕方ない…ここは審査対象外なんでございますよね」
犬「そや」
春日「鬼瓦っ!」
犬「…………」
\シーーン/
若林「パチ…パチ…」
オペラリアクションwww
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:23:08.08 ID:BmG6fSq2O
犬wwww藤本かよwwwwwwwwwwww
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:32:05.27 ID:m9SI6jkxO
ケルベロスの計らいで、地獄の門は開いてくれた。と、むわっと熱気が吹き込んできた。
♪デケデンデンデンデンデンデンデンデーン!
若林「どうもー、オードリーです、今日も若林春日で漫才やっていきたいと思いますけどもね」
春日「地獄の皆さん、春日はただじゃ死にませんよ」
若林「じゃあなんでこんな所いるのかって話なんですけどもー」
妖怪や鬼がいるのは、まさに地獄といった感じだ。同じ冥界とは思えない。いや、同じなはずがなかった。
天国とは層が違うことを考慮し、さっきとはまたタイプの違うネタをかけることにした。ウケるかはわからない。いや、ウケなきゃ駄目だろう。
でも今は、それよりも楽しむことだ。
春日が、俺が、楽しめるように。
何より、最後になるかもしれないんだ。
春日「ずっと楽しく2人でやっていきたいんだよ!」
若林「同じ気持ちだよ!」
春日「これからも頑張ろうな!」
若林「一生漫才だ!」
春日「それは無理だよ!」
若林「なんでだよ!」
本当に、一生漫才したい。
今、本当にそう思うわ。
もう死んでるはずなんですけどもね。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:33:54.33 ID:HCCfB6K70
やすし師匠あたりはこっちにいそうだなw
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:36:51.55 ID:m9SI6jkxO
若林「…終わったな」
春日「ウィ」
若林「出し切ったよな…俺ら」
春日「春日のすべてをさらけ出したぞ」
若林「……生き返らせてもらえるのかな?」
春日「自信を持て、サイコ野郎」
神「…私だ」
春日・若林「!!!」
神「ネタを見せてもらった…残念だが」
神「どちらか一方しか甦らせることはできない」
若林「!そんな…」
春日「理由を聞きたい。俺がイケメンすぎるからか?」
神「ネタのチョイスを間違えたからだ」
若林「くっそー!」
M-1の時と同じことを言われてしまい、心が折れた。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:38:51.08 ID:z08PseJ3O
選挙wwww
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:43:32.28 ID:ltpFyx4/O
wktk
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:44:13.76 ID:NtyEgeAk0
わかちこ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:47:35.48 ID:m9SI6jkxO
でも、ちょっと待てよ。
どちらか片方は生き返ることができるということか?
なら、答えは決まっている。
春日はいまやスターだ。
俺の人生最高の傑作。こいつは、お笑いに向いてる性格ではないが、たまに物凄く何かが降りてくるんだ。運を持ってるんだ。
だから、答えは決まっている。顔を上げ、神へ言葉を投げようとしたのを春日が遮った。
春日「なら…この華のない男を生き返らせて欲しいぞ」
若林「!?」
春日「この春日の相方だったほどのの男だ。華はないし、喋り方はもっちゃりしているが、才能があってリアクションもできる」
若林「おい…」
春日「この男は、一生漫才がしたいんだ」
若林「バカヤロー!」
俺は、春日の胸ぐらを掴んでいた。
頭に血が上って、体の血が沸騰しそうだ。
若林「お前っ…ふざけんな!おい!」
若林「若林春日でオードリーだろうが!1人で漫才なんてできないだろ!!お前がいなくてどうするんだよ!」
若林「まだ始まったばっかじゃねーか!ようやくここまで来たんだろうが!バカヤロー!死にてえのか!」
お決まりのフレーズを言っても、春日は笑っているだけだった。
バカヤロー、「死にたくないね!」だろ、そこは。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:47:51.49 ID:5QJFMjuCO
あげ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:48:51.28 ID:wze4DeLG0
期待
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:50:39.91 ID:BmG6fSq2O
わかちこ期待
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:54:01.33 ID:2/5B2ZMLO
全部脳内再生されちゃうのが凄い
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:57:18.76 ID:m9SI6jkxO
春日「頼む、神」
若林「おい…おい…」
神「……若林を甦らせる、でいいんだな?」
春日「ありがた〜い!」
そう言って春日はニコニコ笑っていた。
若林「何笑ってんだよ!おいっ、あんた神様だろ!2人で生き返れないのか!?生き返れないのかよっ?」
神「………」
神は苦い顔をしたまま何も言わなかった。
答えろよ。答えてくれよ。
目の前が霞んでくる。生ぬるい液体が頬を伝う。ピンクのベストも、テクノカットも霞んで見えなくなってしまう。
光が溢れ、体が軽くなる。
ああ、例えじゃなく目の前真っ白だわ。
春日「来世で会おう、若林。ばぁい」
何が来世だよ、来世まで会えねーのかよ。
一生、漫才だろ!?
バカヤロー!バ春日テンメーこの野郎!
ポンコツだろうが一発屋だろうが、漫才していければいいんだよ!
お前がいなくてどうやって漫才やるんだよ!
『一生、漫才やろうな』
エヘヘヘヘー…………
……
…
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:58:11.17 ID:oMlT4YC0O
うーん…
素人にしては頑張ってるけど…
及第点かなぁ……
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 01:58:39.37 ID:HCCfB6K70
・・・すげえな
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:01:40.05 ID:bQ6pDShCO
みてる
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:07:24.57 ID:0aOrUCh4O
面白いじゃん
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:07:27.54 ID:m9SI6jkxO
「若林!若林!目が覚めたか」
目を開けると真っ白な天井と、原口さんとナイツと死神…じゃない、サトミツの顔があった。
佐藤「心配したよ、若林くんまで…うぅっ」
塙「良かった…一回は本当に危なかった、心霊図がピーって」
土屋「心電図ね、縁起でもないから」
どうやら病院に運ばれたらしい。
――夢、だったのか?
涙があふれてきた。
本当に夢でお会いして以来じゃねぇか。糞。バカヤロー。
原口「若林……」
原口さんの気の毒そうな声が聞こえる。顔を上げられなかった。
ドタドタドタドタ
前健「若林!若林!か、か、春日が!」
病室に前健さんが駆け込んできた。思わず顔を上げる。
前健「テレビテレビ!テレビつけて!」
言われるままにテレビをつけると、生放送で葬儀会場を映していた。
葬式会場はざわついていた。カメラがひっきりなしに動き、視点が定まっていない。
――まさか。
テレビの画面の中で、頭に三角の布をつけた春日が棺桶を突き破ってトゥースをしているのがかろうじてわかった。
春日はいつもの、ムカつく笑顔で言い放った。
「安心してください、春日は死にませんよ。」
おわり
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:07:37.05 ID:wze4DeLG0
あげ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:09:09.82 ID:HCCfB6K70
いやぁ・・・なんていうか・・・
おもしろかった ありがとう
よっしゃ!これで明日も元気!
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:09:28.86 ID:e7qvSiOZO
面白かった
乙!!
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:09:35.66 ID:4S5/2CoWO
スレタイで吹いたとおもったら…
なんだよこれ…
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Λ_Λ :::::::
/彡ミヘ )ー、 ::::
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/:|:: \ 丶| :::
 ̄L_ノ ̄ ̄ ̄\ノ ̄ ̄
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:09:50.61 ID:Ch54C0120
いちおつ!
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:10:12.05 ID:0aOrUCh4O
良かったよ
乙乙乙乙乙!
よかったよ〜
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:10:50.95 ID:Y4yZ8gyOO
乙!寝ないで良かった!
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:10:54.00 ID:x0bd0eWoO
スレタイ見て春日に殺されるのかと思った
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:11:03.86 ID:m9SI6jkxO
神「お互いを思いやる心…絆…」
神「それがあるコンビをむざむざ死なす理由がない」
神「暇を持て余した」
天使「神々の」
犬「遊び」
春日「ばぁい」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:12:16.05 ID:p+N3IJRlO
予想外によかった
乙
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:12:59.91 ID:m9SI6jkxO
読んでくださった方、ありがとうございました
途中書きながらだったので、時間かかってしまいすみません
楽しかったです
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:14:05.89 ID:HCCfB6K70
おつかれさま こういうのもへんだけど
またなんか書いてくれたら見てみたいわ
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:14:41.91 ID:g4JiKtE7O
他とは違う感じで面白かった!!おつ!
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:15:09.80 ID:/nLx9XAbO
うらやましいほど上手かった
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:15:47.33 ID:jJIpT19jO
乙、面白かったよ。
乙
面白かったぜ
ドラマみたいで面白かった
ばぁい
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:18:03.60 ID:DvwgPXJbO
神々かっこいいwと思ったら締めがフジモンwww
面白かった!乙!
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:19:58.46 ID:hajUuqT/0
これはいいオードリー乙
なんか涙でちゃったよ
面白かった
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:22:25.35 ID:aJs68D/pO
気持ち良く寝れそうだ
おつ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:22:48.70 ID:9iGE67Yv0
オードリーのSSはハズレがないな
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:23:47.22 ID:6x6IbQRS0
乙!
最後まd笑わせるかwwwww
葬儀に塙+ナイツ=草加
若林は無宗教主義か?
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:31:56.81 ID:td0hKuO5O
若林はいい男だ
乙!
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:32:44.46 ID:by6iPqWyO
gdgdしてなくてある程度まとまってて面白かった
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 02:53:18.53 ID:hhs2CH3MO
GJ!!
面白かった!
キャラの顔が鮮明に浮かんだよ!
ありがとう!
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 03:00:19.00 ID:CWgAwlWJO
いい話だった
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 03:05:57.57 ID:u0oBVoviO
乙
ちょっと涙でちまったわwww
俺×若林の人とは別人?
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 03:08:15.32 ID:m9SI6jkxO
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 03:14:23.63 ID:u0oBVoviO
初めてとはにわかに信じられん読みやすさと面白さだった
すごいね
あと結構コアなオードリーファンだな
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 03:15:15.01 ID:h2sotDyc0
春日萌花「だからあのシーンのおっぱいがですね!」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 03:17:32.43 ID:FnYcmpqHO
読み終えた乙!
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/16(木) 03:19:05.37 ID:Q2EenyoUO
面白かった―!おつ!
いちもつ!
展開良くてサクサク進んだからすごい面白かった。
乙
オードリーのこれからを見守ろうと思う
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
面白すぎて寝れなかった