大理石
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Viハ佗 仟}:::::::| { {:i:::!::jト人 ~ _ _,. ノ| |:ハハ {'{: :.{托 刋 |
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ト---r‐‐┴‐{∨ ヾ、 ノ ! V´ { \/ } {\ 丿
3 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 15:04:47.84 ID:UK6farLKP
俺が高校生になって二度目の春が訪れた。
別段、変わった事などなく友人どもと弁当をつつく日々。
( ^ω^)「ドクオ。今日の弁当……これまたいつにも増して黒いおね」
('A`)「海苔弁当だ」
( ^ω^)「ご飯の入っていない弁当は海苔弁当とは言わないお。
つーかもはや弁当じゃないお」
('A`)「俺は黒が好きなんだ。白い米を入れるなんて邪道だよ邪道」
( ^ω^)「理解出来んお。米は日本人の魂だと言うのに……。
このモチモチの食感。噛む度に広がる味わい……ハムッ! ハフハフ!」
この気持ち悪いデブはブーン。
気のいいデブである。
それ以外に言う事が無い。ま、人間なんて大抵こんなもんだ。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 15:10:32.05 ID:CDiPT/PDO
支援!
5 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 15:11:08.14 ID:UK6farLKP
( ^ω^)「そういえば、ドクオ今日は暇かお?」
('A`)「何だよ、ヤブカラボーに」
( ^ω^)「ゲーセン行くお。ゲーセン!!
駅前にダンジョンクロニクル3が入荷したんだお!」
('A`)「あー、確か魔王を倒すゲームだったっけか?」
( ^ω^)「だお。人気ナンバーワンメーカーから出た最新作だお!
一緒にやりにいかないかお?」
行きたいのは山々だが、今日は……。
腕時計に視線をやる。盤の中心に組み込まれた鉱石が、赤く光っていた。
('A`)「今日はバイトだから無理だ。わりぃ」
支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 15:12:38.79 ID:IHneakuKO
ドクオ厨二くせぇw
8 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 15:20:20.33 ID:UK6farLKP
( ^ω^)「またバイトなのかお? 全く、相変わらずバイト好きだおね」
('A`)「ほっとけ。一人暮らしは金がかかるんだよ」
( ^ω^)「親、海外出張中だっけかお?
一人暮らしかぁ〜。羨ましいおー。ゲームやり放題ジャンクフード食べ放題だおー」
('A`)「そんなにイイモンじゃねーよ。色々と大変だし。ま、とにかく今日はダメだ。また今度な」
( ^ω^)「約束だお? んじゃ、今日は一人プレイで我慢するかお」
ブーンは残念そうな顔をして、ドカベン弁当を更に倍化したような量の弁当を食う。
開け放たれた窓から、暖かな風が俺とブーンを撫でた。
ごくごく平和でモラトリアムな日常の一コマ。
俺は結構幸せな方だと思う。少なくとも、昔よりは。
9 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 15:26:11.35 ID:UK6farLKP
特に特別語ることもなく、その日も五限と六限を終え学校を出た。
校庭から、運動部の掛け声が聞こえてくる。いち、に、さん、し、おぇーっす。
不定期なバイトをしている俺は、当然ながら帰宅部だ。
('A`)(部活か。やってみたいけど……)
無理だよな、やっぱし。
第一、俺が運動部に入ろうものなら、それこそ≪組織≫の法に触れてしまう。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 15:29:00.04 ID:OznRStJjO
良作の予感
11 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 15:36:41.30 ID:UK6farLKP
ぶっちゃける。俺はこの世界の住人ではない。
とある事情で自分の世界――魔界ツェルニからやってきたエージェントだ。
≪組織≫に雇われた俺は、この世界では様々な規制を受ける。
そこ、笑うんじゃない。
本当の事だから仕方ないじゃないか。
俺は人気の無い裏路地に入ると、存在感のないパートナーに声を掛けた。
('A`)「さて、今日の仕事場はどこだ? デレさん」
ζ(゚ー゚*ζ「あら、いつから気付いてました?」
背後を振り返る。俺と同い年くらいの、少女がいた。
彼女の名はデレ。俺の仕事のパートナーで、組織でも上位に入るほどの超能力者。
……ほんとだってば。
12 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 15:44:53.19 ID:UK6farLKP
('A`)「校門を出るときから気付いてましたよ」
ζ(゚ー゚*ζ「わ、凄いですね。尾行に気付くなんて、さすがドクオ君です。
姉さんがスカウトしてきただけあって、その実力は折り紙つきって事ですか」
(;'A`)「仕事のたびに、いちいち試すような事するのやめてもらえませんか?
俺は平和派なんで、仕事以外ではあんまり力を出したくないんですよ」
ζ(゚ー゚*ζ「ふふ、ごめんね。まあ、今日もその調子ならいけそうかなっ?
ちなみに今日の≪エネミー≫はレベル7らしいよ。久々に腕がなるね!」
レベル7。かなりの力量だ。
俺はため息をついた。久々に骨が折れそうだ。
('A`)「話し合いで解決出来る相手だと願いましょう」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 15:49:44.21 ID:mqDvFlGe0
大輔支援w
14 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 15:50:37.07 ID:UK6farLKP
ζ(゚ー゚*ζ「えー? なんでー? 私的には超凶暴な敵のほうがいいけどなー。
久々にドクオ君の超ハイパービッグバン念力砲が見たいし!」
(;'A`)「何ですかその変なネーミングは。勝手に変な技名つけないでくださいよ」
ふと、腕時計がけたたましいアラーム音を発する。
時空転移の準備が出来たようだ。
ζ(゚ー゚*ζ「あ、やば、そろそろ時間っ。
それじゃ、今日もサクっとお願いします」
俺の足元から天に向けて、青白い光が一直線に伸びる。
やがて光は、俺とデレを覆った。
('A`)「こちらこそ、マイパートナー」
ζ(゚ー゚*ζ「ぷ」
鼻で笑われた。
ハリウッド男優の真似事は、もう二度とするまい。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 15:53:47.84 ID:Etnzncnv0
中二分を隠すには言いしかないものな
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 15:57:42.28 ID:aeBYP4B4O
期待支援
17 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 15:59:30.17 ID:UK6farLKP
ついた場所は見覚えの無い市街地だった。
シン、と空気が張り詰めている。
現実と次元海の狭間に存在する空間≪ミラーサイド≫。通称鏡の世界だ。
('A`)「いつ来ても慣れないですね。ここは」
ζ(゚ー゚*ζ「そだねー。本来、私達のいる世界じゃないからね」
毎度毎度、バイトの際は憂鬱になる。
さっさと終わらせて、家に帰ろう……。
と。無音の空間にようやく次元のヒビが現れた。
雷光が激しく降り注ぎ、俺達の前にある空間が人型にぐにゃりと歪む。
ζ(゚ー゚*ζ「大きさは人型。接続世界は――座標X21Y50。魔界ラウンジ。
本部に登録記録、送ります」
デレが相手のデータを本部に送る。
時空の海を越えて、この人間界に現れたのは―ー
川 ゚ -゚)
一人の、少女だった。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 16:02:24.52 ID:LEBCkuF90
支援
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 16:05:10.69 ID:mc57UjkVO
厨くせえwwww
支援
20 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 16:07:10.64 ID:UK6farLKP
漆黒のマントに、額からは角が二本生えている。
角があるということは、魔族の中でもかなり上級の部類に入る証拠だ。
よりにもよって魔界からの来訪者かよ。
おもいっきり同族じゃないか。やりにくい。
川 ゚ -゚)「ふむ。ここが人間どもの住まう都か……」
ゆっくりと世界を観察し、一言。
川 ゚ -゚)「暗すぎるな。こんなに暗くては、気分が滅入ってしまう。
征服後に、まずすべき改革は、環境の改善からだな」
あちゃー。
すでに征服後の事を語っていると言う事は、間違いなく
『人間界を征服しにきちゃった魔族』
と言う事になる。
ζ(゚ー゚*ζ「人語を喋るってことは、とりあえず話し合いは出来そうですね」
('A`)「話し合いは、ね。応じるような風貌には見えないけど」
21 :
伊藤大輔 ◆sqeqJBwScs :2009/04/13(月) 16:13:58.66 ID:UK6farLKP
とりあえず、いつも通りの手順にのっとって
まずはデレが接触する事になった。
川 ゚ -゚)「まずは、この悪趣味な灰色の建物は全て打ち壊す。
魔王城の場所は自然豊かな所、それに見晴らしのいい場所がいいな。
人間どもの貧弱な技術で、私の思い描く城が建てられるか心配だが……」
ζ(゚ー゚*ζ「すいません。浸ってるところ悪いんですけど」
川 ゚ -゚)「む? ……何だ、人間か。私に気安く話しかけるとはいい度胸だ」
川 ゚ -゚)「私の名はクー・デルタ。魔界ラウンジを統治する魔王である。
と、いっても自分の世界しか知らぬ愚かな人間には分からぬか。
フフ、ならば我が魔法でその身に得と味あわせてやろう」
ζ(゚ー゚*ζ「元の世界に帰ってもらえませんか?」
川 ゚ -゚)「何だって?」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 16:45:15.60 ID:VFr/noTe0
厨臭すぎwwwwww支援
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 16:55:35.38 ID:dHG/xXwNO
はい
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 17:11:27.97 ID:CDiPT/PDO
さるか?
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 17:22:02.24 ID:CDiPT/PDO
支援支援
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 17:26:13.70 ID:CDiPT/PDO
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 17:31:37.55 ID:SvsW+GV0O
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 17:39:18.52 ID:0NoCQcKt0
支援
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 17:42:11.28 ID:suqNcvAwO
支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 17:49:37.41 ID:CDiPT/PDO
支援!
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 18:01:53.07 ID:CDiPT/PDO
支援
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 18:12:07.69 ID:CDiPT/PDO
支援!
支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 18:35:34.67 ID:CDiPT/PDO
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 18:41:42.19 ID:APDZhNJWO
さるーん?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 18:54:46.67 ID:CDiPT/PDO
支援支援
支援
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 19:08:22.21 ID:bn30zH3kO
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 19:19:08.22 ID:CDiPT/PDO
支援!支援!
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 19:30:03.90 ID:UBEaETr80
ほ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 19:38:42.72 ID:/vt4xYi1O
ええい続きはまだか!
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 19:39:36.39 ID:xgAI8DPk0
もっと突き抜けてくれ支援
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 19:46:39.39 ID:UBEaETr80
ほ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 19:54:56.45 ID:CDiPT/PDO
しゅ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 19:58:09.19 ID:xKtzWjZhO
支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/13(月) 20:09:35.89 ID:d00LwgILO
支援
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
保守