1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
勇者「命令をもう一度、お願いします!」
王「・・・此度は魔軍と停戦の協定を結ぶことになった」
勇者「王・・・その判断に敬服いたします」
王「・・・ついては、そなたを使者として出すことにした」
勇者「ハッ!その使命、お受け致します!」
王「話は早い
魔王城まで行ってくれ」
勇者「はい!」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:00:28.03 ID:7Rj+Zxav0
勇者(戦争が終わったんだ!争いなどない世界が来たんだ!)
使者1「嬉しそうですね」
勇者「当たり前だ、もう殺し合いなんてせずにすむんだ」
使者2「それが最強の称号、勇者を持つ人の言葉ですかww」
使者1「馬鹿!勇者様にむかって・・・」
勇者「いや、そんなことはどうでもいい
これからはそんな称号なんてなくなる世界がくるのだろうしな」
使者1「ハイ!」
使者2「へいへいっと、・・着きましたよ〜」
使者1「・・まさに、悪魔の住む城ですね・・・」
使者2「ああ、これは・・・」
勇者「相手は停戦を受け入れた良識なる王だ
怖がる必要などない、進もう」
使者1&2「はい」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:04:06.02 ID:7Rj+Zxav0
魔王部下「コチラがお部屋となります」
勇者「ありがとう」
部下「いえいえ、では・・・」
・・・
使者1「・・ここは住めるところではありませんね」
使者2「・・・大砲と一緒に話し合いかよ」
勇者(さて、何を要求されるのだろうか・・こちらは何を求めようか・・・)
魔王「・・勇者よ、よくきたな」
部下「よくいらっしゃいました」
使者1&2「!!」
魔王「本来ならここで貴様を殺してやるのだがな・・」
勇者「はい、本日は王国の代表者として伺いました」
魔王「・・・フンッ!まあいい、話し合いとやらを始めようか」
勇者「本日はよろしくお願いします」
部下「お手柔らかにお願いします」
使者1&2(・・・来なければ良かった・・)
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:11:19.24 ID:7Rj+Zxav0
魔王「ハァ・・わかったよ、そこは折れてやる」
勇者「ありがとうございます」
魔王「・・・かわりにこっちは貰うからな」
勇者「待ってください、そうですね・・・」
魔王「演技は止めろ、もう決めているのだろう」
勇者「ハハ、わかりました。そちらはかまいません」
魔王「ハッ!・・・」
使者1&2「・・・」
魔王「・・・さて、そろそろ休みをいれてやる。感謝しろ」
勇者「そうですね、私も疲れました」
使者1&2(・・・ホッ・・)
魔王「人間の世話はコイツに任せてあるからな」
魔物「・・・」
勇者「ありがとうございます」
魔王「・・・フン!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:11:41.37 ID:oUfRyPdf0
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:16:16.45 ID:7Rj+Zxav0
らって言うほど人いねぇよwwwで続き
・・・
魔王「・・・勇者達はいったか・・」
部下「魔王様」
魔王「なんだ」
部下「人間程度に甘すぎます、全てを奪うつもりでお願いします」
魔王「・・・フン!」
部下「魔界の者達は停戦に反対であることを忘れないでください・・」
魔王「・・・そうだったな・・」
部下「それでは・・・」
・・・
魔王「・・・キサマラは、だろうが・・クソ・・」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:21:04.80 ID:7Rj+Zxav0
勇者「この一週間、ありがとうございました」
魔王「ハッ、次は殺してやるからな」
勇者「今度から、殺し合いはできませんよ」
魔王「フン!・・・勇者・・」
勇者「・・・なんですか?」
魔王「・・・魔界の民を、見せてやるよ・・」ボソッ
勇者「?」
魔王「そこの奴をキサマにやる」
勇者「どういうことですか?」
魔王「そのままの意味だ、貴様、勇者についていけ」
魔物「・・・」
魔王「勇者の命令は私の命令だ、わかったな」
勇者「そんな・・何を言っているんですか」
魔王「・・・すぐにわかる・・」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:25:48.37 ID:7Rj+Zxav0
勇者「・・・何を考えているんだろうか」
使者1「友好の印・・・なんでしょうか・・」
使者2「それが生き物だとは・・笑えるぜ・・」
勇者「まったく・・あんなこと言ってたけど帰ってもいいよ」
魔物「・・・魔王様の命令は絶対です」
勇者「・・・」(律儀なのか?でも・・・)
使者1「勇者様、それは可哀想ですよ・・」
使者2「ああ言われた後じゃ、しばらくは帰れないだろ」
勇者「ああ、そうか。じゃあ、ついて来てくれ」
魔物「・・・はい」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:28:47.08 ID:p6lH5kVW0
支援
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:34:01.74 ID:7Rj+Zxav0
王「良くやった、勇者よ。さがってよい」
勇者「ハッ、ありがとうございます。それでは」
勇者「ふぅ、さてと・・魔物を宿にやるわけにもいかないからね
僕の家まで来てもらうよ」
魔物「・・・はい」
勇者「さて、まずは部屋を作らなきゃね」
魔物「わかりました」
勇者「えっと、このベットをつかってください」
魔物「はい」
勇者「タンスはあっちのをつかってください」
魔物「はい」
勇者「服とかは持ってきてる?」
魔物「・・・?」
勇者「お金がないんだったら買ってくるけど」
魔物「???」
勇者「?」(ヘンなことを聞いたかな?)
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:37:12.55 ID:7Rj+Zxav0
>>9 支援ありがと〜頑張るさ〜
勇者「失敗だった・・・」
(勇者が女物の洋服を買ってるなんて、おかしいじゃないか・・
魔物さんを連れてくればよかった・・・)
勇者「まあ、買えたんだし・・別にいいか・・・
魔物さん、洋服を買ってきましたのでこちらを使用してください」
魔物「はい」
勇者「さて、料理でも作るか」
魔物「・・・」
勇者「魔物さん、料理を手伝ってもらえますか?」
(せっかくだし、仲良くなりたいな)
魔物「はい」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:40:04.50 ID:7Rj+Zxav0
魔王「・・・・暇だ」
魔物2「・・・」
魔王「・・・踊れ」
魔物2「はい」
・・・
魔王「ハハハッ、なぜ意味もなく踊っているんだ」
魔物2「・・・」
魔王「ハハハ・・」
魔物2「・・・」
魔王「もういい」
魔物2「・・・」
魔王「やめろ」
魔物「・・はい」
・・・
魔王「・・・ハハハッ・・」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:44:57.74 ID:7Rj+Zxav0
〜勇者宅〜
勇者「これはおいしいよ!」
魔物「・・・」
勇者「魔物さんって料理がうまかったんだね」
魔物「・・・」
勇者「これだったらここにいる間、毎日料理を作ってくれないかな
なんてね」
魔物「わかりました」
勇者「ハハ、冗談だよ」
魔物「・・・」
勇者(・・・?機嫌を悪くさせちゃったのかな?)
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:48:33.11 ID:7Rj+Zxav0
勇者「さて、洗濯もしなきゃな・・・魔物さん」
魔物「はい」
勇者「洋服を洗うから、洗う服を持ってきてくれないかな?」
魔物「・・・?」
勇者「えっと、服を持ってきて欲しいんだ」
魔物「わかりました」
勇者「うん、お願いねって!これは新品の服じゃないか?
って!ここで服を脱がないで!!」
魔物「・・はい」
勇者「はぁ・・はぁ・・僕がやるから、座っててください・・」
魔物「はい」
勇者(そういう文化なのかな・・・それは理解できないよ・・)
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:53:42.37 ID:7Rj+Zxav0
勇者(あの日から本当に料理をつくってくれている・・・
でも僕は魔物さんを楽しませていない・・・
人の世界を見てもらって、楽しんでもらいたいのになぁ
でも、どうしようか・・・)
勇者「・・よし!魔物さん、買い物に行こうよ」
魔物「・・・はい」
勇者「えっと、買うものは洋服と小物・・かな?」
魔物「はい」
勇者「うん、それじゃあちょっと準備をしてくるからね」
魔物「はい」
・・・
魔物「・・・準備・・?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:56:03.98 ID:lsnvoN5J0
支援するよ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:56:38.41 ID:7pK8Z5yuO
ミテルヨー
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:58:40.15 ID:7Rj+Zxav0
>>16>>17ありがとう〜凄く嬉しいッス!
文章遅いのは愛嬌ってことで><
勇者「ここが洋服屋です!」
魔物「はい」
勇者「今回は、好きな洋服を買っていこう」
魔物「はい・・?」
勇者「ちゃんとお金はあるから、なんでもいくつでもいいよ」
魔物「・・・?」
勇者「・・えっ、どうしたの?」
魔物「・・・??」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:00:21.82 ID:7Rj+Zxav0
勇者「えっと、黙っていちゃわからないから、何か言ってくれない・・かな?」
魔物「・・・わかりません・・」
勇者「自分の好みが・・かな?」
魔物「・・・」
勇者「・・それじゃあ、まずは僕が決めるよ!」
魔物「・・はい」
勇者(といっても、女の子の服かぁ・・)
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:01:00.50 ID:bhAeaHSEO
支援
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:03:29.27 ID:7Rj+Zxav0
勇者「えっと、こんなのでどうかな?」
魔物「・・・」
勇者「感想をどうぞ♪」
魔物「・・いいと・・思います」
勇者「うん、僕もそう思うよ♪」
魔物「・・・」
勇者「それじゃあ、次の服を決めよう」
魔物「・・??」
勇者「そんな感じに、適当に決めていけばいいんだよ」
魔物「・・・はい・・」
勇者(魔界の社会ってなんなんだろう・・
魔物さんの自主性がこんなにないなんて・・
今度魔王にあったら文句をいってやらなきゃ)
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:09:34.03 ID:7Rj+Zxav0
〜魔王城〜
部下「・・・と、いったところでどうでしょうか?」
魔王「・・・」
部下「このままですと、すぐにでも戦いを始められます」
魔王「・・・」
部下「しかし、魔族と協定を結ぶとは・・人間も馬鹿ですね」
魔王「・・・」
部下「私達が約束を守るとでも思っているのでしょうか?」
魔王「・・・延ばせ」
部下「・・・は?」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:11:18.50 ID:7Rj+Zxav0
魔王「戦いを続けられるようになるまでにはどれだけかかる・・?」
部下「そんなもの、戦いの中で築いていけばいいのです」
魔王「・・それで今回の事態になったのだろう」
部下「・・・申し訳ありませんでした、至急調べて参ります」
魔王「フン!」
部下「では、今日はここまでに」
魔王「・・・」
部下「失礼します・・」
・・・
魔王「・・・クソどもが・・」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:13:51.59 ID:lsnvoN5J0
人居ないなー
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:15:50.68 ID:rGAr10z30
ここに居るぞ!!
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:16:15.88 ID:7Rj+Zxav0
>>24 ですね〜 でも見てくれる人がいるだけで自分嬉しいッス><
〜勇者方面〜
勇者「・・うん!凄くいいと思うよ!」
魔物「・・はい」
勇者「それじゃあ、次にいこう」
魔物「はい」
・・・
勇者「次はここ、装飾品です!」
魔物「・・・?」
勇者「髪飾りとか、そういうものだよ」
魔物「・・・こちらも・・」
勇者「うん!勿論いくつでもいいよ」
魔物「私が・・決める・・?」
勇者「そうだよ」
魔物「・・・はい・・わかりました」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:19:24.40 ID:7Rj+Zxav0
>>25 居た・・だと・・!!
ありがとうッス〜
勇者「・・・」
魔物「・・・どう・・ですか・・・?」
勇者「・・あ、ごめん・・凄く似合ってるよ!」
魔物「・・はい」
勇者「それじゃあ、最後に・・」
おっちゃん「おう、勇者のあんちゃん!」
勇者「準備が出来た?」
おっちゃん「あったりまえよ!しかし・・あんちゃんに
やっと恋人ができるたぁな・・」
勇者「え〜と、おっちゃん・・この方は
魔界からきた親善大使みたいなもので・・」
おっちゃん「俺もうれしいよ!しかし、
魔界の嫁さん貰うって時代がくるたぁなあ!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:20:42.99 ID:7Rj+Zxav0
勇者「おっちゃん!」
おっちゃん「あんた、こいつを頼むよ!
戦いが人生とか言って、女っ気ない人生歩んじまってよぉ・・」
魔物「・・・」(頼まれたけど、勇者からの命令ではない・・)
勇者「もうふざけないでよ!・・ごめん、
おっちゃんも悪気はないんだけどね」
おっちゃん「なにいってんだ、
お前が嫁さん貰うかどうかってのにふざけるわきゃねぇだろ!」
勇者「おっちゃんってば!」
魔物「・・・クス・・」
勇者「まったく・・・とにかく行こう!///」
魔物「はい」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:24:03.59 ID:7Rj+Zxav0
魔物「・・これは・・!?」
ドン ドン ドン
勇者「人間は、嬉しいこととかがあった時に祭りを開くんだ」
魔物「祭り・・?」
勇者「うん、まぁ楽しく大騒ぎするっていうのかな?」
魔物「・・・今回は」
勇者「うん?」
魔物「今回は、何が嬉しかったのでしょうか・・」
勇者「魔族との停戦」
魔物「・・・」
勇者「もう、君たちと僕らは敵じゃないってことが、かな?」
魔物「・・・」
勇者「さて、親善大使様。僭越ながら、この不肖 勇者に案内をさせていただけませんか?」
魔物「・・はい」
見てるよー
がんばれー
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:27:37.15 ID:NGUHzjqrO
それにしてもVIPとは思えない人の少なさ
>>1がんがれ
日付越えそうなら酉付け忘れないでね
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:28:25.44 ID:7Rj+Zxav0
>>30ありがとう〜 命を懸けてがんばるよ〜^^
ドン ドン ドン
部下「・・・なにやら騒がしいですね」
王「あぁ、祭りを開きたいと申した者がおってな」
部下「くだらない事が好きなのですね」
王「まったく、魔族の者を見習ってもらいたいものだ」
部下「ハハハ、苦労が多そうで・・」
王「さて、本題だが我々はすでに戦争の準備が出来ておる」
部下「はい」
王「そろそろ、攻め込んでもらいたい」
部下「しかし、魔王様が首を縦に振ってくださらないのです」
王「やり方はいくらでもあるだろうが」
部下「はい、ですがあれでも魔王様。機嫌だけは損ねさせてはいけないのですよ・・・
そちらから攻め込んでいただけませんか?」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:31:22.01 ID:7Rj+Zxav0
>>31 ありがとう〜一応、超えないうちに終わらせられると思うけど・・
しっかりするさ〜^^
王「私は良識なる王だ、その者が協定を破ってはいかんだろう」
部下「ハハッ、そうでしたね
でしたら、どうしましょうか?」
王「魔物を連れて町を破壊させればよい」
部下「なるほど・・・」
王「深夜に連れてこい、そちらの方が被害がでる」
部下「・・・王は人民を守ると聞きましたがね・・」
王「なに、そんな酔狂な王はおらんよ・・まったく、わしは魔王になりたかったものだ」
部下「ハハハ、・・こちらが今回の物です」
魔物3匹「・・・」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:31:50.23 ID:ehAsPr0vO
しえん
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:32:21.39 ID:7Rj+Zxav0
王「ありがたい、先日のはもう使えなくなってな」
部下「ハハハ、王は大変お好きなのですね」
王「あぁ、これだけが私の楽しみだからな」
部下「・・・それでは」
王「ああ・・・頼むぞ」
部下「・・はい」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:34:46.03 ID:7Rj+Zxav0
>>34支援は俺に元気をくれるんだ!!ありがとう!!
〜勇者方面〜
勇者「まったく、おっちゃんは年なんだから・・無理しちゃって」
魔物「・・・クスッ・・」
勇者(・・笑ってくれてる・・祭りを開いてもらってよかったな)
魔物「・・・ぁ・・」
勇者「どうしたの?」
魔物「料理・・・」
勇者「あぁ、今日はいいよ♪食べていけばいいからね」
魔物「・・・?」
勇者「祭りだと、料理を出してくれるところとかがあるから
そこで貰えばいいんだよ」
魔物「???」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:36:16.79 ID:hx+9uQi5O
わくわく
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:38:23.56 ID:wutxHz9K0
追いついた しえん
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:38:46.92 ID:7Rj+Zxav0
>>37 テカテカ 読んでくれてありがとう〜
勇者「まぁ、行ってみるのが早いかな?
おばちゃーん!食べ物貰いにきたよー!!」
おばちゃん「いつも食いに来てるんだから、祭りの日くらい他にいきな!」
勇者「でもおばちゃんの料理が一番だし」
おばちゃん「まったく・・そんなんだから嫁さんいないんだよ!!」
勇者「じゃあおばちゃんが嫁さんになる?」
おばちゃん「私は亭主がいるよ!
・・・隣の人は?」
勇者「あぁ、魔界からきた親善大使の・・」
おばちゃん「アンタ!赤飯炊くよ!!あと饅頭だ!!」
勇者「なんでみんなそんな反応なんだよ!やめて!!迷惑でしょ!!」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:40:12.60 ID:7Rj+Zxav0
>>38 ありがたいッス><
おばちゃん「うっさい!あんたみたいなバカは
こんな機会を逃したら一生嫁さんできないんだよ!」
勇者「そんなことどうでもいいでしょ!!」
おばちゃん「黙ってなさい!あんた、この子をよろしく頼むよ
頭も顔も悪い、あんなこと言う馬鹿なんだけどさ・・
それでもいい子なんだよ・・・」
勇者「おばちゃん!魔物さんが迷惑そうな顔してるでしょ!!」
おばちゃん「迷惑なんて言ってるから今まで女が出来なかったんだよ!!」
勇者「おばちゃん!酷い!!」
おばちゃん「本当のことを言ってんだよ!!」
魔物「クスクス・・」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:42:57.53 ID:7Rj+Zxav0
勇者「ふう、疲れたよ・・・」
魔物「・・お疲れですね」
勇者「まったく、みんな嫁がどうたらいうんだから・・・」
魔物「そうでしたね」
勇者「ごめん、迷惑じゃなかった?」
魔物「いえ」
勇者「そう、余り気にしないでね?」
魔物「・・・」
勇者(前と比べて随分と話せるようになったなぁ・・)
面白いなぁ
俺も負けない
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:46:03.20 ID:z592fGjm0
ちょっと王様の楽しみを詳細かつ濃厚に頼む
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:47:11.95 ID:7Rj+Zxav0
>>42 そういってもらえると嬉しいッス><
ぜひSS見せて欲しいッス!待ってるッス^^
勇者「さてと、明日はどうしようかな?」
魔物「・・・」
勇者「どこか、いきたいところはある?」
魔物「・・・私、ですか・・!?」
勇者「うん」
魔物「・・・城に」
勇者「?」
魔物「魔王様に・・会いたいと・・・」
勇者「そっか、結構時間もたってるし、もういいだろうね」
魔物「もし、よければなのですが・・」
勇者「もちろんいいよ、じゃあ旅の支度をしなきゃね」
魔物「はい」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:49:40.32 ID:7Rj+Zxav0
>>43 勘弁してください>< エロ系は一昨日のでトラウマっすorz
〜魔王城〜
魔王「・・・」
部下「以上で説明を終わります」
魔王「そうか・・なら次だ・・・」
部下「・・・はい・・」
下っ端「魔王様!大変です!!」
魔王「・・・どうした・・」
下っ端「ドラゴンが・・城を出てしまいました!!」
魔王「なんだと!?」
部下「それは、大変ですね・・・」
魔王「ドラゴンを探せ!人の巣には絶対に近づけさせるな!!」
部下「いえ、どうせでしたらこのままやってもらいましょう」
魔王「!?何を言っている!!」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:51:15.90 ID:7Rj+Zxav0
部下「どうせ開戦するのです・・派手なくらいがちょうどいいですよ」
魔王「貴様・・!!」
部下「それとも・・この下っ端に罪を償わせますか?」
魔王「!?」
部下「ドラゴンの管理ですから、大変ですね・・しかも魔王様の意思に
結果的にとはいえ、背いてしまうことになります
一族全員の処刑、ですみますかね・・・?」
下っ端「・・あぁ・・あああぁああ・・・」
部下「どうしますか?」
支援
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:53:32.02 ID:lZOad75NO
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:54:15.79 ID:7Rj+Zxav0
>>47 ありがとう!支援は俺の(ry
・・・
魔王「・・・開戦の準備をしろ・・だがドラゴンは呼び戻せ・・」
部下「はい、わかりました。下っ端、行け」
下っ端「は、はい!」
部下「では、私も準備がありますのでこれで・・・」
魔王「ああ・・」
・・・
魔王「・・・がああ!!」
ドゴォォ!!
魔王「・・ハァ・・ハァ・・・」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:59:01.24 ID:7Rj+Zxav0
>>48 ありがとう〜 最高の言葉の一つだよ^^
〜勇者宅〜
勇者「準備に手間取ってしまった・・」
魔物「もう深夜ですね・・」
勇者「朝早くに出発したいから、すぐに寝ようか」
魔物「はい」
・・ゴオォォォォォ
魔物「・・何の音でしょうか?」
勇者「・・これは!?」
ガアアアァァァァァァァッ!!
勇者「ドラゴン!なんで!?」
魔物「城の方にむかって・・・!?」
勇者「ここで待ってて!行ってくる!!」
魔物「・・・」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:01:47.12 ID:7Rj+Zxav0
王「あわ、あわわわわ・・・!?」
ドラゴン「・・・」
王「なぜ、ドラゴンがこんなところに!?」
ドラゴン「・・・デンゴン・・」
王「!?」
ドラゴン「ヤクタッタ・・・キエロ・・」
王「ま、まて!助けてく」
ドラゴン「ガアアァァァ!」
ゴウッ!
勇者「王!ご無事ですか!?」
ドラゴン「・・・ユウシャ・・コロス・・」
勇者「!!」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:05:26.60 ID:7Rj+Zxav0
ギィン!
勇者「クソ!やはり硬い!!」
(このままじゃ町にも被害がでる!?)
ドラゴン「・・コロス・・・」
魔物「・・勇者様」
勇者「魔物さん!?危ないからきちゃ駄目だ!!」
魔物「私が突破口を開きます」
勇者「魔物さん・・?」
魔物「貴方はドラゴンの頭を潰してください」
勇者「・・・」
魔物「私を・・信じて・・」
勇者「・・わかった、危ないことをさせてゴメンね」
魔物「これくらい構いません・・・いきます」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:06:11.66 ID:7Rj+Zxav0
ドラゴン「ガアアァァァァ!!」
ゴウゥゥ!
勇者「また火を吐いてきた!」
魔物「勇者様・・火にむかって跳んでください」
勇者「・・わかった!」
トッ
魔物「では・・・炎よ・・凍れ」スゥ
キィン
ドラゴン「!!」
勇者「いける!喰らえ!!」
ズシャアァァァァ!!
ドラゴン「ギャアアァァァァァァ!!」
ズゥン・・!
勇者「・・・終わった・・けど・・・」
魔物「・・・」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:10:05.02 ID:7Rj+Zxav0
民1「王が殺された!?」
民2「昨日の化物にやられたのか!?」
民3「停戦はどうなったんだよ・・」
勇者「・・・」
民4「変わりに大臣様が執務を執るらしいが・・」
民1「やっぱり、停戦なんてなかったのか・・」
魔物「・・・」
民2「化物は勇者様が倒したということだが・・」
民3「おい・・・勇者様といた化物は・・どうするんだ?」
魔物「・・!?」
民3「もう停戦状態ではないんだろ?じゃあ・・」
魔物「・・・」
勇者「・・・気にしないで」
魔物「・・はい」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:10:05.41 ID:Vfjq5E630
フンッ!
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:12:31.16 ID:7Rj+Zxav0
>>55 ハッ! 見てくれてありがフンッ!
勇者「さて、魔王城に向かおう」
魔物「・・はい」
ガチャ・・
勇者「・・・みんな・・」
おっちゃん「勇者・・その子と旅に行くのか?」
勇者「・・うん、魔王城に行きたいらしいんだ」
魔物「・・・」
おっちゃん「で、連れて行くと・・今どういう状況だかわかってんのか?」
勇者「・・・」
おばちゃん「・・もし行くというなら・・・貴方をこの町から追放します」
勇者「!?」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:12:52.12 ID:NGUHzjqrO
保守( ゚∀゚)o彡°
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:14:16.05 ID:hx+9uQi5O
みゅー…(´・ω・`)ハラハラ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:15:00.34 ID:7Rj+Zxav0
>>57 保守ありがとうッス^^
おばちゃん「当たり前でしょう・・魔族は敵なのですから・・」
魔物「・・勇者様・・・」
勇者「もし、魔物さんとここに残ると言ったら?」
おっちゃん「もちろん、敵を置いておくわきゃねぇだろ?」
民「王の仇だ!魔物は殺してやる!!」
勇者「そうですか・・・」
・・・
勇者「おっちゃん、おばちゃん・・みんな・・・さようなら・・」
魔物「勇者・・わたしは・・・」
勇者「いいから・・行こう・・・」
「・・・」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:17:42.54 ID:qIB/H0gi0
レスは程ほどにしといたほうが良い気ガス
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:19:13.98 ID:7Rj+Zxav0
>>58 ありがとう^^
>>60 たしかに・・・
でしたらこれ以降は最後に全員に向けてレスさせてもらうッス><
・・・
おっちゃん「・・・いったか・・」
おばちゃん「・・貴方の幸せを願ってますよ・・・」
おっちゃん「なんだ?それ言ってやりゃあよかったじゃねぇか?」
おばちゃん「そんなこといったらあの子、後悔するんじゃない?」
おっちゃん「ちげぇねえや!あいつクソ真面目で馬鹿だからな!」
おばちゃん「あんたのほうこそ、本音を言えばいいのにねぇ」
おっちゃん「ハッ!俺の本音は死んだ女房にしか聞かせねぇって決めてんだよ!」
民1「いっちゃったな・・・」
民2「今度は誰が勇者になるんだろうな・・」
民3「どっかのクズ坊ちゃんだろ?俺たちで町を守らなきゃな・・」
民4「だな・・少なくとも、あいつ以上の勇者はいないしな・・」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:20:51.83 ID:7pK8Z5yuO
勇者慕われてんなあ…
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:22:10.30 ID:7Rj+Zxav0
魔物「・・・勇者様・・」
勇者「様付けはやめてください」
魔物「・・はい、勇者・・・」
勇者「なんですか?」
魔物「本当に、これでよかったのですか・・?」
勇者「もちろん、助けることが勇者の使命です」
魔物「ですが、私は魔物です・・」
勇者「・・・」
魔物「貴方の敵です」
勇者「・・なら、私と戦いたいですか?」
魔物「・・・いえ」
勇者「なら、少なくとも敵ではありません」
魔物「・・・はい、わかりました」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:23:41.18 ID:7Rj+Zxav0
魔王「・・・そうか・・」
部下「はい、これは向こうも戦争をすると言う意思表示かと思われます」
魔王「・・・」
部下「向こうの王が殺されたことにより、人間はまだ混乱しております
攻めるなら今かと思われます」
魔王「・・わかった・・・準備をまかせる」
部下「ハッ!ありがとうございます」
魔王「しばらく一人にさせろ・・」
部下「・・はい」
・・・
魔王「・・いやだ・・・たすけて・・・・」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:25:53.60 ID:7Rj+Zxav0
勇者「魔王城・・ですね・・・」
魔物「はい」
勇者「正面から・・ってわけにはいきそうもありませんね」
魔物「・・・」コクッ
勇者「なら・・・僕が正面から突っ切ります、その間にあなたは魔王に」
魔物「・・貴方は馬鹿なんですね」
勇者「え?」
魔物「私は魔王様のお世話をしておりました」
勇者「はあ・・」
魔物「直接お部屋へ通じる裏口も知っております」
勇者「なんだって!?それを教えてよ!!」
魔物「聞かれませんでしたので、ではこちらです」
勇者「はい!」
支援
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:28:14.67 ID:7Rj+Zxav0
勇者「ケホッ・・こんな道があったなんて・・・」
魔物「いざと言う時に、回りの者を逃すために作られた道です」
勇者「へぇ、普通は自分が逃げるためにつかうのになぁ」
魔物「魔王様は大変お優しい方ですから」
勇者「へぇ・・あとどれくらいかな」
魔物「もうそろそろ着くはずです」
勇者「あ、本当だ。よいしょっと」
魔王「・・・良く来たな、勇者」
勇者「うわ!?ばれてた!!?」
魔王「安心しろ、ここには私だけだ・・・キサマらの進入を知っているのもな」
魔物「・・・」
魔王「魔物をつかってこうすることは読めていた・・・
邪魔もなく私と戦えるのだからな」
勇者「魔王・・・」
魔王「さて、話があるなら後でしてやる!!貴様の亡骸になぁ!!」
勇者「負けませんよ!!」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:28:58.69 ID:wutxHz9K0
なんか切ないな しえん
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:29:27.52 ID:lZOad75NO
しえん
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:29:37.91 ID:7Rj+Zxav0
魔王「ハハ、魔王ともあろうものがたかが人間にやられるとはな・・・」
勇者「・・・」
魔王「もういい・・殺せ」
勇者「嫌です」
魔王「なんだと?」
勇者「僕は魔物さんに頼まれてこちらまで連れてきただけです」
魔王「・・・頼まれて・・だと・・?」
魔物「・・魔王様」
魔王「!!?」
魔物「お話があります・・」
魔王「・・・嘘・・だろ・・?」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:32:14.57 ID:7Rj+Zxav0
魔物「私は、勇者と共にいる事で変わることが出来ました
そして、貴女様がどれだけ私たちを愛していたかがわかりました」
魔王「・・・」
魔物「魔王様、今までありがとうございます」
魔王「・・・」
魔物「私たちは、変わることが出来るのです」
魔王「・・・そう・・か・・」
勇者「・・・えっと、話がわからないんだけど・・・・」
魔王「・・・ククク、ハハハハハ、ハハハハ!!」
勇者「え!なに!?おかしいこといった!??」
魔王「お前のような馬鹿に任せたからか!ハハハ!!」
勇者「なんだよ!みんな馬鹿とかいって・・」
魔王「ハハハ!!すまんな、ククク、説明してやる」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:33:49.33 ID:7Rj+Zxav0
魔王「魔族は人のようになることが出来ないんだ」
勇者「どういうこと?」
魔王「自分で考え、行動し、何かを得るということが出来ない
魔族はそういう生物なんだ・・・ほんの一握りの者を除いてな」
勇者「なんだって!それじゃあ・・」
魔王「あぁ・・魔族のものは命令をこなすことしか出来ない」
魔物「・・・」
魔王「だから、魔王という存在が許されるんだ・・・
全てを統治し、死者を出さぬように領地を拡大する・・・
それが魔王として、やらなければならないことだ
民は何も言わなければ、ただ死んでいくだけだからな」
勇者「・・・」
魔王「恐ろしいだろ?お前は戦わなかったか?何も考えず、
ただただ殺すしか出来ない兵士と」
勇者「・・・あぁ」
魔王「それが、魔族として当たり前なんだ」
考えたら、それ生きてるって言えねえよ
by人生薔薇色ライダーズ・ヘッド
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:35:52.44 ID:7Rj+Zxav0
魔王「私も最初はただのゴミだと思って人を殺していた・・・
だが、人にまぎれて町に入ったとき・・・見てしまった
笑みを・・悲しみを!喜びを!!
彼らは、生きていたんだ・・・思えば、私が殺してきた者も
恐怖を感じていた、生に執着していた・・ゴミではなかったんだ・・」
魔物「・・・魔王様・・」
魔王「頼む・・もっと呼んでくれ・・・
今の私の周りには戦いを求める声しかない・・」
勇者「・・・魔王・・」
魔王「本当は・・ただ・・・皆と笑っていたかっただけなんだ・・・」
勇者「・・・」
魔物「魔王様・・」
部下「それは、御自分の責務を否定しております」
魔王&魔物「!?」
勇者「・・それくらい、許されることなのではないでしょうか」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:37:19.06 ID:7Rj+Zxav0
部下「いえいえ、戦いを捨てる者は魔王にあらず
・・でしたら、今後私が魔王となりましょう
これで平和に生きることが出来ますよ」
勇者「ふざけたことを言わないでください」
部下「そうですね・・でしたら真面目に、魔王としての最初の仕事は・・
裏切り者の処刑と侵入者の排除です」
勇者「簡単にやられるとでも思っているんですか?」
部下「はい、貴方は先代魔王様との戦いで既に消耗しております
魔王様とそこの者は論外です、貴方もわかっているのでしょう?」
勇者「・・・クソ!」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:38:39.21 ID:7Rj+Zxav0
部下「それではさよならの時間ですね」
魔物「そうとは限りませんよ」
部下「なんですか?貴女が戦うとでも?」
魔物「貴方も馬鹿なんですね・・簡単な事に気付いておりません」
部下「・・・」
魔物「勇者、魔王様・・帰りましょう・・・手をつないでください」
勇者「わけがわからないけど・・わかった」
部下「・・・!?」
魔物「それではさようなら」
部下「まて!!」
魔物「帰還呪文」スゥ・・
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:39:53.88 ID:7Rj+Zxav0
勇者「・・・ここは・・入り口?」
魔物「はい」
魔王「・・・私の城はこの手のものを封じてあるはずだが」
魔物「魔王様が倒されたから、解除されたようです」
魔王「・・・・・ハハハ!くだらん!!くだらんが助かったのか・・!」
魔物「はい・・・」
魔王「・・・ありがとう・・」
魔物「私には、勿体無いお言葉です」
勇者「ところで、大量の兵士がこっちにきてるんだけど」
魔物「私の魔法は打ち止めです、逃げましょう」
勇者「言われなくても!!」
魔王「まて!私をおいて行くな!!」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:41:06.62 ID:7Rj+Zxav0
勇者「こ、ここまでくれば・・いいかな・・ハァハァ・・」
魔物「ハァハァ・・もう走れません・・ハァハァ・・」
魔王「ゼイ・・全く、何てグダグダなんだ・・ゼイゼイ・・」
勇者「ふぅ・・さて、僕はこれからどうしようかな・・」
魔王「ゼイ・・自分の所に帰ればいいだろうが・・」
魔物「ところが私たちは追い出されてしまったのです・・」
魔王「・・・そうか、なら魔物2匹に人間1人か」
勇者「うーん・・・」
魔王「なら、お前にとって邪魔な私たちは消えよう・・いいな、魔物」
魔物「嫌です」
魔王「な!?」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:41:39.84 ID:wutxHz9K0
wktk
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:42:08.77 ID:7Rj+Zxav0
魔物「魔王様、無礼を承知で発言させてもらいます」
魔王「もう・・魔王ではないのだがな・・・」
魔物「私たちは変わることが出来ます。それを知った後も貴女は
逃げ続けるのですか?私たちに理想の世界を見せてくれないのですか?」
魔王「・・・」
魔物「今までとは違います、今度から・・魔族は人になれるのです」
魔王「・・・魔物・・」
魔物「それに、消えようといっても勇者は許してくれませんよ」
魔王「なんだと?」
しえん
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:43:05.38 ID:7Rj+Zxav0
勇者「うん、勇者の使命は助けること!そんな顔したまま
どっかにいくなんて許さないからね!!」
魔王「なら、私にどうしろというんだ・・」
勇者「うーん、僕から言えるのは・・
好きにすればいいんだよ」
魔王「・・・はぁ?」
勇者「僕はそれが叶うまで、君の手伝いをするから」
魔王「・・・やはりお前は馬鹿だ」
勇者「なんで?」
魔王「ここで私が世界征服といったらどうするのだ・・・」
勇者「・・・うーん、考えてなかった・・・」
魔王「・・・やはり・・・ばかだよ・・・・」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:43:10.83 ID:0E9g9Np60
ハーレムか
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:43:52.41 ID:lZOad75NO
「貴方」じゃなくて「貴女」って…
魔王=♀?
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:44:46.80 ID:7Rj+Zxav0
>>84 質問なので答えよう! そうですorz
魔王(少し・・一人になりたいと言って離れたが・・・
本当にこの後どうすればいいのだろうな・・・)
魔物「魔王様・・」
魔王「なんだ・・・」
魔物「私の願いを貴女にいいます」
魔王「・・・わけがわからんぞ」
魔物「あなたの想像した世界で生きていきたい」
魔王「・・・!」
魔物「これが・・私の願いです」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:45:07.44 ID:YNwH32IGO
なるほど、第二第三の魔王が〜とはよく言ったものだ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:46:12.07 ID:7Rj+Zxav0
魔王「・・・勝手だな・・」
魔物「はい」
魔王「お前が考えた世界ではないだろう・・」
魔物「そうですが、これが私の願いです」
魔王「やはり、変わってないんだな・・」
魔物「まだ変わったばかりなのです、少しくらい多めに見てください」
魔王「・・・そうだな・・・私には、夢があったんだな・・」
魔物「魔王様、私は勿論、勇者も貴女を手伝うといってます」
魔王「あぁ、わかっている!私は今から国を創る!!
魔族と、人間が住む国をな!!」
魔物「はい、お手伝いします」
魔王「ああ!嫌といっても離さんからな!!ククク・・・」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:47:34.60 ID:7Rj+Zxav0
・・・
魔王「・・・ところで、魔物」
魔物「なんでしょうか?」
魔王「お前は、勇者と少し・・馴れ馴れしすぎないか?」
魔物「そんなことはありません」
魔王「しかし、傍目から見るとお前らは・・」
魔物「私は勇者をお慕いしております」
魔王「なっ!・・・」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:48:36.70 ID:7Rj+Zxav0
魔物「いけませんか?」
魔王「いや!それは!!・・・私が先に目をつけたんだぞ・・」
魔物「あら、そうでしたか・・でも譲れませんよ?」
魔王「貴様、魔王に向かって何を・・・」
勇者「おぉ、なんか元気出てきたみたいだね」
魔王「!?」
勇者「ん?どうしたの?」
魔王「い、今は来るなぁ!!!」
勇者「え!何で!?」
魔物「クスクス・・」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:49:12.93 ID:NGUHzjqrO
日付が変わりそうですよ
前にも言った通り酉を付けた方がいいですよ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:50:19.32 ID:lZOad75NO
魔王はウホッじゃない、と。
把握。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:50:23.92 ID:7Rj+Zxav0
>>90 心配ありがとうッス>< でもすぐ終わるんで、このままやるッス><
その後、一つの国が生まれた
魔族の者が王となった国である
民1「正面の門が突破されました!!」
王「民を城に集めろ!もうすぐ援軍が来る!!時間を稼げ!!」
民2「兵士になってみたが、上手くいかないもんだな・・」
民3「おっちゃん!早く逃げろ!」
おっちゃん「俺が逃げるのは全員が城ン内入ってからだ!」
おばちゃん「バカ言ってないで!早く逃げるよ!!」
民4「こんな時に・・あいつがいれば・・・」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:51:35.34 ID:7Rj+Zxav0
「待てぇ!!!」
民「なんだ・・!?」
王「来たか・・・」
魔王「この魔王の前で争いを起こすとはいい度胸だ!
貴様ら!ひれ伏すか逃げるか選ばせてやる!!」
勇者「私は称号、勇者を持つ者!この国を守るため戦おう!!」
魔物「この名乗り上げ、そろそろ恥ずかしいのですが・・」
魔王「人と魔族の住むなんてバカな国づくりやってるんだ!
気にするな!!ものども、いくぞ!!!」
オオォォォォーー!!!
魔王「ハハハハッ!貴様らを叩きなおしてやる!!」
・・・その後、世界は魔王に制圧されたと言う
END
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:52:24.12 ID:hx+9uQi5O
シューピアリア思い出すのは俺だけかな…
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:52:32.49 ID:VtJCH4z40
日付が変わる前に終わらせただと!?
乙!
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:54:35.55 ID:NGUHzjqrO
楽しめた!
乙!
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:54:43.64 ID:hx+9uQi5O
おおう?!終わるとは予想外だった
乙!
あれま終わりっすか
まあ乙でした
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:55:28.57 ID:qmmke92P0
カオスドラゴン2ダースほど発生させて世界征服してきた俺がとおりますよ
楽しめたが最後がシュールwww
乙でした!
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:57:48.12 ID:wutxHz9K0
乙!!!
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:58:33.52 ID:ehAsPr0vO
乙
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:58:46.13 ID:7Rj+Zxav0
完結させました!というか、今日中に終わってくれた・・・
今まで見てくれた方、付き合ってくれた方、本当にありがとうございました^^
一昨日書いたSSが失敗してしまい、今度こそはと書かせてもらいました
チョコチョコ書いていくと思うので、また会ったときに
一言くれれば凄く嬉しいです^^
では、二度目ですが・・・ありがとうございました!!
風呂入ってきます・・・
もし残ってたらただのラブコメみたいにエロくしようと試行錯誤するかも・・・
人生常に勉強ですし・・・
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:01:00.85 ID:HkP3e0c5O
乙です
結局SSはどういう意味だったんだ?
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:02:57.62 ID:gBHMD2r50
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:03:25.32 ID:n1PryB8e0
エロ期待ほしゅ
微エロでも可
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:06:31.22 ID:UDEzZkklO
>>105 Syou Setuだろ
知らない人がいたら教えてあげろよ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:06:49.62 ID:rxYETs+S0
>>105 魔物と勇者と魔王の
しょうがないから戦うけど
そんなことはしたくないと思ってる話
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:12:10.47 ID:HkP3e0c5O
おまえら…
よし、ちょっと広めてくる
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:19:55.65 ID:n1PryB8e0
ほ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:28:32.93 ID:n1PryB8e0
しゅ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:37:35.31 ID:fhKvgXkb0
保守ありがとうございます^^・・・ってエロって難しいぃぃぃ!
正直なめてました・・・でも頑張るッス><
まったり含めていきますッス
>>89の続きと思ってください
魔王「ところで、国ってどうやってつくればいいんだ・・・」
勇者「えっと・・・そうだね・・・」
魔物「わからないのですか・・?」
魔王「あぁ、元々父が築いた世界を引き継いだだけだからな」
魔物「でしたら、ご説明します
まず、国を創るためには・・・」
(省略)
魔物「・・・ということです」
魔王「つまり、金を持って、物を持って、民を持てばいいんだな?」
魔物「食料等、様々な問題はありますが・・大まかはそうです
現在、兵力に関しては問題ないと思われます」
魔王「よしわかった!まずは金だ!!金をどうにかするぞ!!」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:39:57.35 ID:n1PryB8e0
まってた! しえん
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:43:30.08 ID:fhKvgXkb0
魔王「・・・暇だな・・」
魔物「そうですね」
魔王「私は何も出来ないのか・・・」
魔物「現在、人と魔族は交戦状態です、貴女が出たら大問題になります」
魔王「勇者は何をしているんだ・・」
魔物「闘技場、傭兵、用心棒・・・凄く忙しそうですよ」
魔王「・・・私は何も出来ないのか・・」
魔物「それは私も同じですよ・・」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:47:31.57 ID:fhKvgXkb0
勇者「ただいま〜」
魔物「おかえりなさい」
魔王「良く戻ってきた!」
勇者「え、どうしたの魔王?そんなに張り切って」
魔王「貴様にまっさぁじとやらをやってやる!背中を向けろ!!」
勇者「え、別にいいよ」
魔王「五月蝿い!やってやるといているのだ」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:49:53.92 ID:n1PryB8e0
ニヤニヤしてきた しえん
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:54:10.88 ID:fhKvgXkb0
一応、前回は書き溜めがあったから早かったけど、今回はありません!
凄く遅くなるので・・・ご容赦くださいorz 明日の朝まで続けられるかな?
勇者「じゃあ、お願いするよ」
魔王「素直にそうしていればいいのだ!
いくぞ・・・フン!」
勇者「ッ!やっぱりこってるみたいだね」
魔王「そ、そうだな!」
(コイツ、こんなに逞しい身体をしていたのか・・私が倒されるわけだ
・・・汗のにおい・・)
魔王「・・やはり大変なのだな」
勇者「ん?いや、別に苦しくはないよ。楽しいし」
魔王「楽しい?」
勇者「うん、しっかりとした目的があるし、何より魔王と魔物がいるからね」
魔王「そ、そうか・・」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:02:30.09 ID:fhKvgXkb0
魔王(なぜドキドキしてくるのだ・・いや・・あたりまえか・・)
魔王「勇者、身体は拭いてから寝ろよ・・貴様は汗臭い・・・」
勇者「・・・」
魔王「オイ、勇者!!」
勇者「・・・zzz・・・」
魔王「な、寝ているのか・・」
・・・
魔王「う、腕もこっているだろうな!まっさぁじをしてやらんとな!」
・・・
魔王「ゆ・・け、剣を使うんだ!指だってそうだろう!!」
・・・
魔王(勇者の指・・指で私は何を・・・)
「ハァ・・・ハァ・・・」
(コレを使って・・って!使うだと!!なににだ!!)
「ハァ・・ハァ・・!」
(何って・・いや・・まさか・・だが・・そんな・・!!)
「ハァハァ!・・ゴクッ・・!」
(勇者・・・私は・・!!)
魔物「なにやってるんですか・・」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:03:31.42 ID:rxYETs+S0
何ってそりゃあナニだろ
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:04:12.96 ID:jcA1wrqV0
ナニナニ
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:06:14.56 ID:fhKvgXkb0
魔王「!!!!!」
魔物「魔王様、勇者は疲れております」
魔王「ああ!そうだ!!そうだとも!!」
魔物「決して、これ以上疲れさせてはいけません」
魔王「・・・あぁ・・」
魔物「ということで、私がついておりますので魔王様はあちらへ」
魔王「まて!それとこれは別だ!」
魔物「いいえ、先ほどで魔王様の信用はなくなりました」
魔王「まだ何もしていないのだぞ!!」
魔物「・・・なにかするつもりだったのでしょうか?」
魔王「・・・」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:07:26.51 ID:rxYETs+S0
何すんの?ナニすんの?
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:12:09.09 ID:fhKvgXkb0
勇者「・・・ん?」
魔物「クー・・クー・・」
勇者(あれ?魔物さんがとなりで寝てる・・?
寝るところが足りないのかな?)
ガバッ
勇者「!?」
魔王「・・・勇者・・」
勇者「どうしたの!?魔王」
魔王「・・・ソッチで寝る・・」
テクテクッ ギュッ
勇者「な、魔王??」
魔王「おやすみ・・・キュー・・キュー・・」
勇者「・・・寝たのかな・・?」
・・・
勇者「・・・頑張らなきゃな・・」
キュー
ちちくりまんぼっちちくりまんぼっ
ちちくりまんぼでキューッ
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:19:11.59 ID:fhKvgXkb0
魔王「・・・今日も何もなしか・・」
魔物「仕方ないですよ」
魔王「・・このままでは働くことが苦痛になってしまうぞ」
魔物「・・・それは困りますね」
魔王「・・少し歩いてくる」
魔物「それがいいと思います」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:19:23.76 ID:rxYETs+S0
ぱっぱぱらっ
ぱっぱっぱぱっら
ぱっぱっぱぱっぱ
キューッ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:27:04.50 ID:fhKvgXkb0
魔王「捨てたいと思っていた城が、欲しいとはな・・・」
(わけがわからんものだな・・・)
ヒュンッ!
魔王「!!」ガシッ!
魔王「この魔王に刃向かう愚か者がいたとはな・・潰してやる!」
トンッ
リザード「ギ!」
魔王「リザードマンごときが!燃えろ!!」
ボウッ!
リザード「ギイィィィ!!」
魔王「ハハハハッ!どうだ?苦しかろう!!」
リザード「ギィィ・・」
魔王「ハハ?どうした・・・
おい、どうした!この程度でくたばるわけなかろう!!」
ヒュンッ ドスッ!
魔王「・・グフッ!・・新手か・・?」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:29:26.88 ID:fhKvgXkb0
勇者「ただいま」
魔物「おかえりなさい、早いのですね」
勇者「うん、早く終わっちゃってね。魔王は?」
魔物「その辺に散歩と・・」
勇者「じゃあ僕、さがしてくるよ」
魔物「すぐ帰ってくると・・行ってしまいましたか・・・」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:32:54.16 ID:fhKvgXkb0
勇者「魔王、どこだ〜」
魔王「・・・」
勇者「いた!どうしたの?」
魔王「勇者・・・魔族って・・脆いんだな・・・」
勇者「・・魔王?」
魔王「私は殺したくなかった・・ただ、殴っただけだぞ!
なぜ止まる!なぜ目をつぶる!!なぜ動かない・・・」
勇者「・・・魔王・・」
魔王「こんな私に・・国などつくれるのか・・?」
勇者「それは大丈夫だよ・・」
魔王「慰めなどいらん!」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:35:06.18 ID:fhKvgXkb0
勇者「でも、今キミは泣いている・・だから大丈夫だよ」
魔王「・・・だが・・」
勇者「今君のすることは後悔する事じゃないよ」
魔王「・・・」
勇者「二度と、こんな事を起こさないように反省することだよ」
魔王「・・・」
勇者「わかった?」
魔王「・・・わかった・・」
いいぞもっと書け
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:41:23.58 ID:fhKvgXkb0
〜夜〜
魔物「さて、今日も遅くなりましたし・・」
魔王「勇者〜、一緒に寝るぞ〜」
魔物「そうはいきません!」
勇者「ん?みんな一緒に寝たほうが暖かいと思うけど?」
魔物「・・あちらの布団にはふたりまでしか寝れません」
(魔王様・・・貴女と戦います)
魔王「そうか、なら仕方ないな」
(負けたら絶対に口を挟むなよ・・)
魔物「一人はあちらで寝てもらうことになります」
(そちらこそ・・外で涙を流してもらいますよ?)
勇者「それじゃあ僕が寝るよ」
魔王&魔物「えっ!」
勇者「おやすみ〜」
魔王&魔物(・・・しまった!)
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:44:46.60 ID:fhKvgXkb0
勇者「さて、仕事にいってくるよ〜」
魔物「お待ちください、本日は私も行きます」
魔王「血迷ったか?私たちは行けないのだろう」
魔物「それは昨日までの話です、では」
「変化呪文」スゥッ
勇者「!?すごい!!人になった!!」
魔物「ということです」
魔王「・・・!!」
魔物「やはり・・魔王様・・・」
魔王「忘れていた!!」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:52:04.11 ID:n1PryB8e0
しえん
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:01:46.47 ID:fhKvgXkb0
勇者「これでみんなこれるようになったんだね」
魔物「はい、そういうことです」
(貴女だけを自由にするのは大問題でしたので)
魔王「・・・一生の不覚!!!」
勇者「??」
魔物「クスクス・・・」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:11:20.33 ID:fhKvgXkb0
>>134>>137 支援ありがとう・・・書込み禁止で泣きそうになってたのは俺だけでいい・・・
魔物「それでは私は財務関係を執り行わせてもらいます」
勇者「うん、お願いするよ」
魔王「任せる」
魔物「はい、あなた方は仕事を行ってください」
魔王「さて、私はどのような仕事が出来るだろうか・・」
勇者「護衛とかじゃないかな?」
魔王「馬鹿が、外見はただの女なのだ・・雇うところなどない」
勇者「なるほど・・じゃあ、どうすれば・・・」
魔王「それを考えて・・・うん?」
勇者「どうしたの・・・って!(大人の館・・・って!!)
まって!落ち着いて!!」
魔王「安心しろ!今日中に戻る!お前はお前で仕事をしろよな!!」
勇者「ちょっと・・・マジですか・・・」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:15:35.81 ID:fhKvgXkb0
勇者「・・・・」魔物「・・・・」
・・・・
ガチャ
魔王「貴様ら!帰ったぞ!!」
勇者「魔王!!何してたんだ!!」
魔王「へ?なにって?」
魔物「貴女は魔王の前に女の子なんですよ!身体を大事にしてください!!」
魔王「え、どういうことだ?」
勇者「僕はキミをそんな子に育てた覚えはない!!」
魔王「え、ちょっと・・・」
魔物「魔王様が・・魔王様が・・・・うぅぅ・・・」
魔王「貴様ら!まずは落ち着け!そして話せ!!」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:17:32.31 ID:n1PryB8e0
wktk
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:18:24.50 ID:aVYgzSkx0
支援
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:24:58.33 ID:vCsgJZ9y0
しえん
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:31:02.74 ID:fhKvgXkb0
ちょっとPC変えました。ID変わるのはご愛嬌でお願いします
魔王「馬鹿があぁ!!この私が、ば、売春だと!!」
勇者「だって、あの道にはそれくらいしか・・・」
魔王「私は人を追っていたのだ!!」
魔物「それは、どういうことでしょうか?」
魔王「あぁ、昔、魔王城周辺で富豪を襲っていた奴がいてな
そいつの後をつけていた」
勇者「なるほど!そいつを引き渡すんだね?」
魔王「いや、半殺しにして金目の物を奪ってきた」
「・・・」
勇者「返してきなさい!!!」
魔王「なんだ!?何が悪かったんだ!??」
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:33:45.91 ID:n1PryB8e0
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:35:29.71 ID:fhKvgXkb0
勇者「犯罪を犯すなんて言語道断だよ!」
魔王「いや、しかし・・・」
魔物「・・・勇者・・」
勇者「なに?」
魔物「あなたは、100万人と1万人、どちらか片方しか助けられないとしたら
どちらを助けますか?」
勇者「そんなの、命を賭して両方を助けるよ」
魔物「あなたのそういうところは好きですが、片方だけです」
勇者「・・・」
魔物「普通なら、100万の人を助けますね?」
勇者「・・・それが・・?」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:40:44.93 ID:fhKvgXkb0
マジだ!不思議すぎる!!
魔物「私たちは今回、全世界の人間と魔物の命を救うためにいます
もし、これだけの金額があれば、国を作る第一歩を踏み出すことが出来ます」
勇者「・・・」
魔物「さて、あなたはどうしますか?」
勇者「・・・僕の答えは変わらないよ・・」
魔物「・・・それは残念です・・」
魔王「・・勇者、すまなかった・・・返してくる」
勇者「・・・ううん、いいんだよ。ちゃんと国防機関にかえして、事情を説明するんだよ」
魔王「・・・わかった」
魔物「・・私も一緒に参りましょう」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:44:32.41 ID:n1PryB8e0
>>147 マジレスすると接続するルーターが一緒ならIDは変わらない
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:46:49.84 ID:fhKvgXkb0
魔王「魔物・・行くぞ」
魔物「はい・・では参りましょう・・・クスクス」
・・・
魔王「貴様!これは返すのではなかったのか!?」
魔物「もちろん返しますが、魔王様。少し借りるだけですよ♪」
魔王「借りるだと!?」
魔物「はい♪ただいまこの国通貨が激安でしかも高値で取引、さらに(ry」
・・・
魔王「・・返すんだな?絶対返すんだな!?」
魔物「もちろんです」
魔王「ならわかった、目をつぶってやる!」
(勇者にばれたら嫌われる・・・)
魔物「大丈夫ですよ、勇者にはばれませんから」
魔王「!?・・・貴様・・・!!」
魔物「フフフ・・・」
終わり方が秀逸
面白かったぜ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:00:49.39 ID:fhKvgXkb0
>>148 マジレスありがとう・・・さっき内容がないってPCに怒られたよ・・・
魔物「さて、もう仕事をする必要はありません」
勇者「そうなのか?」
魔物「えぇ、財務関係が軌道に乗ってくれましたので」
勇者「そっか、それはよかった」
魔王「・・・」
勇者「それじゃあ、お祝いのパーティーでもしない?」
魔物「・・なんでしょうか?」
勇者「お祭りの、僕たちだけでやるようなやるだよ」
魔物「いいですね、やりましょう」
勇者「魔王もいい?」
魔王「!?ああ!!もちろんだぞ!!」
勇者「・・?」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:07:40.86 ID:fhKvgXkb0
勇者「では、第一歩を記念して、」
「「「乾杯!」」」
勇者「いや、成功してよかったよ」
魔物「ですが、これからが大変なんですけどね」
魔王「・・・」
勇者「ん?どうしたの?魔王」
魔王「・・許してくれ、勇者・・」
勇者「へ?どうしたの!?」
魔王「本当は、私、あの時、返してなかったんだ・・・」
勇者「え?」
魔王「少し借りれば上手く行くって話を聞いて、やってしまったんだ・・許してくれ・・」
勇者「・・・魔王・・酔ってる?」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:13:53.26 ID:fhKvgXkb0
魔王「うぅ・・ううう・・・うぅぅぅ・・・」
勇者「・・・別に気にしないよ」
魔王「グスッ・・勇者・・?」
勇者「確かに、返したんだし、僕たちにも良いことになっている
だからよかったんだよ」
魔王「勇者・・・」
勇者「まあ、僕は頭が固いから、あんなことを言っちゃっただけだよ」
魔王「・・・ありがとう、勇者・・・好きだぞ〜・・・」
勇者「完全に酔ってるね・・・」
魔王「どれくらい好きか見せてやる!!」
勇者「はいは―――ん!!!!」
魔王「んっ・・・・・・ふぅ・・ハハハ!私の初めてのきすだぞ!!」
勇者「・・・!」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:15:53.50 ID:n1PryB8e0
しえん
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:18:36.12 ID:fhKvgXkb0
魔王「ハハハ・・・くぅ・・・」ドテッ
勇者「・・・魔王・・・魔王?」
魔王「キュー・・・キュー・・・」
勇者「・・・寝てる・・」
魔物「魔王様・・ずるいですよ・・・」
勇者「魔物さん・・・魔王を動かすから手伝って」
魔物「私もキスしますから・・んっ・・・」
勇者「!!・・・・」
魔物「プハッ、これでおあいこですね・・・」
勇者「・・・酔ってますよね・・?」
魔物「酔ってなきゃこんなこと出来ないですよ〜」バタッ
勇者「・・・はぁ・・」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:24:25.96 ID:fhKvgXkb0
〜翌朝〜
勇者「さて、ここを出ますか」
魔物「そうですね、もうここにはいられませんし」
魔王「うぅ・・・頭が痛い・・・」(あくどい事をやってたんだろう・・・)
勇者「さて、次はどうしようか?」
魔物「そうですね、商人でもさがしましょうか」
魔王「よし、次の目標も決まったことだし行くぞ!!」
魔物「はい」
勇者「ああ!」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:27:39.16 ID:fhKvgXkb0
だめだ・・・リアルに頭が痛い・・・
そろそろ終わりにさせてもらいます・・・
もし早起きできて、残っていたら また書かせてもらいますorz
最後の言葉になるかもしれない一言です
私の中の魔王様は幼児体系だ・・・だが私はロリではない・・・・
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:32:10.01 ID:n1PryB8e0
乙
オレももう眠い・・・
でも続きも読みたい
>>157 黒髪ロングひんぬう幼女ですねわかります
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:50:28.49 ID:n1PryB8e0
ほ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:57:21.57 ID:ITXZI5mJO
魔王も一緒に商人探しの旅に出たんだろうな?
ほ
し
ゅ
保
守
ホ
シ
ュ
ほ
し
頑張れ
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:12:04.09 ID:2S2Qlcwm0
確かに
凄い執念だ
ゅ
保守
ほ?
しゅ
出かけなきゃいかんので後は任せた
保守
ほしゅ
保守
保守
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:42:29.57 ID:n1PryB8e0
残ってた! ほしゅ
ほしゅ
ホ
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 12:15:17.75 ID:n1PryB8e0
ル
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 12:26:09.48 ID:YmH+3zAn0
モ
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 12:46:45.62 ID:n1PryB8e0
ン
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 13:05:24.75 ID:aVYgzSkx0
鍋
ほしゅ
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 13:34:12.41 ID:n1PryB8e0
に
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 13:34:19.79 ID:OUA4a5q40
を
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 13:51:51.18 ID:n1PryB8e0
い
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 14:12:46.60 ID:aVYgzSkx0
が
ほ
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 15:04:32.58 ID:ITXZI5mJO
ほ
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほ