1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ロ「男さん、男さん」
男「んー?」
ロ「わたし、男さんの側にいると体全体の熱が上昇してしまって、とても熱いんです」
男「そりゃ当たり前だろ」
ロ「当たり前?なぜですか?」
男「お前、熱に滅法弱いロボットじゃん。更に言えば鳥山明が描きそうな形したロボットじゃん」
ロ「それもそうですがそうではなく、こう、体の内側からぐつぐつと温水が滾るように熱くって」
男「…ファンヒーターを止めてほしいわけだ」
ロ「はい」
男「止めたぞ」
ロ「ありがとうございます。わたしの中の温水が治まりました」
男「…なあ、ぬくみずってなんだ?」
ぬくみず まで読んだ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 20:43:44.47 ID:oJFDsytMO
おわ立っちった
ロ「何をしてるんですか?」
男「メール。今の日本には欠かせない連絡手段のひとつ」
ロ「ということは、その小さな物がメールドロップ機?」
男「携帯電話も知らんのか、このロボットポンコッツめ。体は電池で出来ている、とか抜かすなコノヤロウ」
ロ「プログラミングしてくれなかったのは男さんです。ちなみにわたしはアルカリしか受け付けません」
男「今知った上にポンコツってレベルじゃねーぞ。ハイパーデンドーデンチより燃費悪いってどういうことだ」
ロ「さっきからわからない言葉だらけです。直に聞き理解するというのもアルゴリズムの一つですが、やはりプログラミングしてくれることを希望します」
男「いつかやってやるからとにかく黙れ」
ロ「男さん」
男「なんだよ」
ロ「気になったのですが、その、連絡を通じ合う仲の相手なんているんですか?」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 20:46:22.53 ID:oJFDsytMO
ロ「男さん」
男「……」
ロ「わたし、何か悪いことしましたか?」
男「" なんて "って付けた当たり確信犯だろ…」
ロ「男さん、休日はいつも家にいますから、交流が築けてなかったのではと勘違いをしてしまって」
男「俺だって友達くらいいるよ。…仕事上の友達だけど」
ロ「仕事の友達、というと仕事仲間のことですね、よかった」
男「なんだそのよかったって。今まで憐れんでたのか、憐れんでたのかおいこら」
ロ「いたいです、壁に押しつけてぐりぐりしないで下さい。憐れみとかそういった感情でないことは確かで、わたしにもわかりません、言葉で説明出来ないんです」
男「…ロボットが一丁前に感情云々で言い訳すんなや」
ロ「男さん」
男「あ?」
ロ「気になったのですが、あの、仕事仲間がいるというのに何故夜な夜な女性の名前を呟きつつ枕を濡らしているんですか?」
男「お前俺に恨みでもあるの?」
ロボコン懐かしいから支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 20:50:24.57 ID:oJFDsytMO
男「なあ、お前って男?女?」
ロ「見てわかりませんか?」
男「人型でもねーのにどう判断しろってんだ」
ロ「冗談はともかく、わたし自身が答える必要はあるんでしょうか。わたしは男さんに作られた機械であり、性別くらい存じていないはずがありません」
男「いや、ど忘れっつーか、性別じゃなくて性格的にどっち?みたいな…」
ロ「そういうことなら、わたしはきっと女性型だと思います」
男「まあ口うるさいからな、女か」
ロ「でも、性別を明確に表すAIが搭載されていない様なので、確証はほぼ無いと言える。よって自己判断を除外すると、男さんにしかわからない、ということになります」
男「……」
ロ「蛇足として付け加えますと、男さんの嗜好に左右されることもあります」
男「嗜好?」
ロ「男さんが気に入ってる青少年男児のポルノ動画を見ていれば、相応の性別・性格に近づくようにアルゴリズムが働きます。逆に、初等科ほどの少女」
男「俺が悪かったよ、だから何も言わんでええ」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 20:53:42.14 ID:oJFDsytMO
ロ「男さんは所謂、『おたく』にカテゴライズされる人種のようです」
男「待て待て、なんだね藪からスティックに」
ロ「たった今ニュースを見て学びました。『おたく』はフィギュアを集め、アニメや漫画等を愛好し、聖地と呼ばれる秋葉原をホームとする。正に男さんです」
男「該当する部分もあるっちゃあるけど、秋葉原なんて行ったことないぞ。っつか鍵カッコやめろ、オタクを汚いもののように扱って周りから隔離するな、平仮名もよせ」
ロ「些細なことに怒りつつ指摘するのもオタクの生態だと聞きました。要するに男さんです」
男「くっ、メディアが取り上げるような正論に言い返せない……!不覚っ…あまりにも不覚っ……!」
ロ「新しい情報が入りました。『ハタライタラマケダトオモッテル』?これも」
男「俺じゃない、それは俺じゃないから、少なくとも俺は働いてるから。っていうかニートは貴様だ」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 20:57:31.83 ID:oJFDsytMO
ロ「わたしがニート?確かに機械が重宝され、量産される社会。わたしも働くべきかもしれません」
男「とは言ったもののお前じゃ無理だな、日常の役には立つかもしれんけど、社会の役には立ちそうもない。熱に弱いし」
ロ「そう、かもしれませんが、わたしは、男さんの為ならば何でもするつもりです」
男「はぁ」
ロ「この人の為に、少しでも役に立ちたい。そういった想いが、わたしの中にあります。機械である所以か上手く言葉に出来ないせいも相俟って、この気持ちが伝わるかどうかはわかりませんが」
男「…言ってくれるねえ。そんなこと言われたのお前が初めてだよ」
ロ「新しい情報が入りました。『社会に馴染めなくなり自分だけの空間に依存する者のこと』?言い換えるとおと」
男「引き籠もり=俺みたいに言うな。おめーじゃねーか」
ロ「随分と失礼な物言いですね。先程申し上げた様に、わたしは男さんの傍にいることに意義があります。自分の役割に自信を持っていますし、生まれた時から働いているようなものです」
男「こんな新しい言い訳するロボット(ニート)もお前が初めてだよ。大体失礼なのはどっちだ」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:02:43.98 ID:oJFDsytMO
ロ「性器を握って何をしてるんですか?」
男「その一文で丸わかりだっつの…いつからそこにいた?」
ロ「パソコンにヘッドフォンを繋いで装着している所からいました」
男「…仕事だから。あっち行ってなさい」
ロ「何の仕事ですか?出来る限りわたしもお手伝いします」
男「あなた絶対に確信犯ですよね?いいから、マニピュレーターみたいなの動かしながら近づいてこなくていいから」
ロ「こう、棒を握るように、手で輪を作るんですね。しかし、このような行為にどういった意味があるのでしょうか?わたしには理解できません」
男「理解できんなら来るなよ。というか今お前さり気なく行為って言ったよな?言ったよな?ちょっ、マニピュレーターでつつくのやめれ」
ロ「そうですね、何もわからない内は何をやってもわかりません。ごめんなさい、自分なりに研究して、それから男さんのお手伝いをします」
男「しなくていいです、帰って下さい」
ロ「そのためにパソコンを借ります。調べたいことがあるので」
男「ねえキミ本当になんなの?俺の邪魔をしたいの?ねえ」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:07:12.60 ID:oJFDsytMO
ロ「朝です、起きて下さい」
男「………あと三分と一時間」
ロ「それでは会社に間に合いません」
男「眠くてイライラしてんだよ………昨日お前が邪魔で出来なかったから…」
ロ「『何をやっても起きない彼氏に小悪魔スマイルでキスしちゃおう☆』とのことですが、小悪魔スマイルやキスというのはどういう意味ですか?」
男「何読んでんだか知らんが…意味なんて俺も知らねぇよ……」
ロ「辞書によりますと、キスはキス科の海魚らしいです、これは活動詞ですか?小悪魔スマイルは載っていませんでしたが」
男「………」
ロ「キス、しますよ?」
男「……重い。人の体に乗っかってんじゃねえぞ…ってえ!?」
ロ「うあっ」
男「…あれ、いま女が俺の胸に……」
ロ「男さんに突き飛ばされて上手く起き上がれません、起こして下さい」
男「なんだ夢か」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:11:45.01 ID:oJFDsytMO
ロ「体の調子がおかしいです、メンテナンスを希望します」
男「あーうん、俺そろそろ会社行く時間なんだけど」
ロ「いつぞやの件により内部の中枢回路に異常な熱反応が起きたようです、メンテナンスを希望します」
男「キミ人の話聞かないね。たしかに俺のせいではあるけどさ、だいたいどうやって治せばいいか…」
ロ「男さんはわたしの設計者。どこをどう治せば良いのかわからない、なんて冗談はよして下さい」
男「…冷却機能とか付いてなかったっけ?」
ロ「その程度では追いつきません」
男「じゃあー……ほいコレ」
ロ「これは?」
男「冷えピタ。おでこに…デコどこだかわかんねぇや、適当な位置に貼っとけ。行ってくる」
ロ「冷えピタ?」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:12:07.68 ID:g5VPV8srO
ふむ
続けて下さい
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:17:10.27 ID:oJFDsytMO
男「…ちーす」
友「チョリーッスwww男さん今日はなんだかクール決め込んでますねwwwwwマジパネェッスww」
男「大学からの付き合いだが俺と一緒に同じ会社に入社してからというものの殺したくなるほどに軽いうざいチャラ男気質になってしまった上に仕事をしない友じゃないか」
友「意味わかんねーし……彼女に振られちゃってさ…」
男「知ってる。それでいつもみたいにこう言うんだろ?『オウフww男さん良い女紹介して下さいよwwwマジでwwwwでジマwww』って」
友「あー今ので俺白けちゃったよー醤油一気のみで死にたくなっちゃったよー」
男「潔く死ね」
友「…そういやお前んちに…いるんだろ?」
男「…何が」
友「嫌だねこいつ、白ぁ切っちゃってさ」
男「早く言えよ」
友「女、いるんだろ?」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:21:22.57 ID:oJFDsytMO
男「……女?」
友「同棲してんだろ?いちゃいちゃしてんだろ?にゃんにゃんしてんだろ?はいあーんもぐもぐうふふ美味しい?うん美味しいよマイハニーしてんだろ?」
男「誰もいないけど、どこの噂だ?」
友「噂も糞も…有名になってんじゃんか、お前の家」
男「だから、どこで」
友「この街でだよ。知らなかったなんて言わせねーぞ」
男「…知らなかっ、だふっ」
友「はいアウトー、これでお前んちの女幽霊はお前を殺しにかかるー、ついでに俺も殺しにかかるー」
ガッシボカ
男「……………幽霊?」
ガッシボカ
友「その三点リーダーの間に俺がボコボコに殴られてるという事実は効果音でしか表せられないんだぞ、わかってんのか、この虐待魔!ああ俺の家にも幽霊(美女)が住んでたらなあああああああばばっばばば」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:25:28.94 ID:oJFDsytMO
男「うわっ…何やってんだ」
ロ「助けて下さい。この冷えピタとやらのせいで、放熱どころかわたしの全機能がクールダウンして放散してしまいます」
男「なんで何十枚も貼ってるのか…。さてはお馬鹿さんだな、この鉄製ロボット」
ロ「機械に対して殺傷能力が高い物を、人間であるオレに対して使う様に促し、騙すなどと。男とは言え許すわけにはいかないニダ、まずは助けて下さい」
男「お前どこかおかしくなってるぞ、熱に中てられたか?」
ロ「おかしい?おかしいのは男さんの方でしょう。いつもいつもわたしを放って、どこかに行ってしまうんです」
男「…本格的に壊れてやがる。ほら動くなよ、剥がすから」
ロ「ゆっくり優しく剥がして下さい。それ結構粘着性強いですから」
男「そうでもねーよ。ったく…使いすぎ」
ロ「くうっ」
男「あ、すまん。大丈夫か」
ロ「ふあああんっ」
男「よく考えたらお前わざとやってるだろ、どこのエロ漫画の影響だ?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:30:43.60 ID:oJFDsytMO
ロ「男さん、洗濯機回してきました」
男「おうセンキウ」
ロ「ところで、洗濯機の中には何が入ってるんですか?」
男「夢とロマン…かな」
ロ「真面目に答えて下さい」
男「衣服。上着とか下着とか綺麗にしてんの。OK?…勉強熱心なのは良いことだが、無知すぎるぞ」
ロ「綺麗に?わたしも、綺麗になれますか?」
男「メッキが剥がれることを綺麗と言うのならなれるぞ。なんなら入ってみるか?」
ロ「入れるんですか!?お願いします!」
男「おいおい予想以上に食いついたな…冗談だぞ?いや、冗談じゃあないけど」
ロ「冗談というのは、嘘を、ついた?」
男「……まあ、とにかく嘘はついてない。汚れるぞ、お前の場合」
ロ「そう、ですか」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:34:52.87 ID:oJFDsytMO
男「頓に、お前は霊感とかある?」
ロ「ありません」
男「即答かよ」
ロ「正確に言いますと、そのような感情は持ち合わせておりません」
男「感情じゃなくてだな、直感とかそんな類の」
ロ「特定の電波を受け取った際に反応が出ることはありますが、本来の人間が持つ勘とは全く異なる仕様です」
男「質問が悪かったな。幽霊とか、人間じゃ見えないものを見ることは出来るのか?」
ロ「この前、男さんの本棚に『ユウちゃんとレイくん(お気に入り)』という俗に同人誌と呼ばれる本を発見しました」
男「カバーこそはユウちゃんとレイくんだが中身はアルル物だ。その程度のカムフラージュを見破れないようじゃまだまだだな」
ロ「あの本のアルルというキャラが絶頂に達するページの端に、発酵した生殖細胞が薄く染み着いていました」
男「読んだのかよ。つーか見えないものを見るってそういう『わかりにくいもの』じゃなくてさ…」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:39:11.48 ID:oJFDsytMO
男「気体?みたいなもんだよ。写真に写るアレを見れるのかって」
ロ「男さん、後ろ」
男「は?」
ロ「どのフィルターを通しても気体を見ることは出来ませんが感じることなら、ある程度は」
男「え?後ろに何がいんの?」
ロ「しかし一度か二度、どこからともなく声が聴こえることはありました。わたしは機械ですから、あの声は幻聴ではないと思われます」
男「ちょっとスルーすんなって、答えろよ」
ロ「あ」
男「あ?」
ロ「洗濯機を回してこいという命令を受けていたの、すっかり忘れてました。行ってきます」
男「おいおかしいって!さっき回したって…行くなよ、置いてくなよ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:39:35.07 ID:24ybSeEM0
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:43:37.90 ID:oJFDsytMO
ロ「『回す』とは、回転させることではなかったのですね」
ロ「『スイッチを押すんだぞ』と言われた記憶を誤って排除していました」
ロ「たくさんあってわかりません。赤い方と青い方、どちらを押せばいいのでしょう」
ロ「洗濯機さん、教えてくれますか?」
ロ「『男は度胸、どっちも押してみるものさ』と」
ロ「女性である場合はどうすれば宜しいのでしょう」
ロ「洗濯機さん、教えてくれますか?」
ロ「『やかましい!俺はうっとーしい女が嫌いだぜ!男しか許可しないィー!』と」
ロ「男さんも、うっとーしい女は嫌いでしょうか?」
ロ「洗濯機さんには頼りません。こればかりは自分のことです」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:47:33.27 ID:oJFDsytMO
ロ「だけどわたし、男性か女性かはたまたそれ以外の何かかすら、自分のことがわかりません」
ロ「男さんにしかわからなくて、でも教えてくれないんです」
ロ「洗濯機さんが知ってる訳、ないですよね?」
ロ「この気持ちを上手く言葉で説明出来れば、性別くらいはわかるのに」
ロ「『上手くなくてもいいから言葉にしてみればいいじゃねぇか、吐き出せるもんはとっとと吐き出しちまいなさい。自分もそうしてきたから』?」
ロ「洗濯機さんは優しいですね。是非そうしてみます」
ロ「わたし、あの人がっ」
ロ「あの人がっ、あの人がっ」
ロ「洗濯機さん、先程から発している『ぬるぽ』って何ですがっ?」
ロ「やはり、どうしても言葉に出来ません。また今度にします」
ロ「とりあえずスイッチはどっちの色も押してみることにします」
ロ「よかった。無事に動きましたがっがっがっがっ」
ロ「メンテナンスが必要な様です。男さんの所に戻ります。がっ」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:51:40.56 ID:oJFDsytMO
ロ「男さん、メンテナンスを希望します。言語機能に障害が出ました」
男「やめろ、今は邪魔をするな。こっちに来るんじゃない」
ロ「何の邪魔もしているつもりはないのですが、何をしていたのですか?」
男「こいつと戦ってるんだよ、こいつと!」
ロ「こいつって、空気とでも戦ってるんですか?」
男「見て分からないのか?こいつだよ!俺は今、孤軍奮闘中なんだ!」
ロ「こいつは見えません。男さんは危ない人に見えます」
男「お前が言ってた奴だよ!スルーして挙げ句の果てには教えてくれなかった奴が俺の前に現れたんだ!」
ロ「メンテナンスをしてくれないのなら自己休止を取り、一時的に機能を停止します。あ、それと」
男「くそっ、こいつ…手練れだ。ならば!交わらざりし命に、今もたらされん刹那の奇跡…!」
ロ「明日は丁度休日なので、精神病院に向かうことを推奨します。おやすみなさい」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:55:01.65 ID:oJFDsytMO
「わたし達の子供の性別は男の子と女の子、どちらがいいですか?」
「…うーん、やっぱり子供にするなら女の子だろ」
「でも男さんは幼年の男児ですらホイホイ食っちまう男性ですから、男の子が宜しいかと」
「お前な、俺をどういう目で見てるんだ?そもそも機械だぞ?」
「機械?」
「機械に子供が産めるか?しかも男なのか女なのかわからんし、こういう話自体が無駄だな」
「わたしは人間の、女性ですよ?どうしたんですか、男さん」
「やっぱお前と俺じゃ釣り合わないや、ごめん。それじゃあ」
「…え?なんで?どうして?」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 21:58:32.14 ID:oJFDsytMO
…ロボって需要ない?
男「うーん…むにゃむにゃにゃるらとほてぷ……」
男「………うこくむッ!?」
男「…朝か。昨日は…そうだ、幽霊と戦ってたんだ」
男「それで俺は、勝ったのか…。あれ?あいつは…」
ロ「おはようございます。寝起きのお腹に必要だと思い、カップラーメンにお湯を入れておきました」
男「……何分前から?」
ロ「約一分前からです。既に男さんは睡眠状態から抜け出していて、起きる前兆を確認いたしましたので用意させていただきました」
男「そんな高性能だったのか…ありがとなー」
ロ「それで、お願いがあります」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:02:20.43 ID:00XKRUdP0
市絵ん
支援
妹ならな^^;
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:03:51.63 ID:krS3rGbw0
前にもなんか書いてたことある?
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:04:48.31 ID:oJFDsytMO
妹…敷居が高いぜ
男「お願い?言ってみろ、メンテナンスとか以外なら叶えてやる」
ロ「……あの…えっと」
男「なんだよ、口ごもるなんて珍しいじゃん。お願いの内容を忘れちまったのか?」
ロ「できれば…できればでいいです」
男「言ってみろって」
ロ「男さんと一緒に、外に………そ、外を一緒に散歩してみたいです」
男「…聞くけど、どうやって?」
ロ「こんな体じゃ外に出れないということは、充分理解しています。だから外に出る方法を考えました。まず、男さんの答えを聞きたいです」
男「いや、外に出るのはいいんだけど…方法次第だな」
ロ「よかった…断られたらどうしようって思ってました…」
男「……ラーメン食べていい?」
ロ「はい、どうぞ」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:04:55.86 ID:MVs5NUYR0
見てるよ
地味に良スレ
時間がたてば人も集まってくるさ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:07:48.59 ID:c17DnL34O
ロボ好きにはたまりません
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:08:19.09 ID:oJFDsytMO
>>28 ずっと前、新ジャンル系のスレに参加したことなら…スレ立てるのは初めて
男「おま……かやくと粉末スープはどうした?」
ロ「はい、具材の袋ならここにあります、どうぞ」
男「どうぞっておせーよ!お湯にただの麺浸しただけじゃねーか…どうすんだよこれ」
ロ「今具を入れても変わらないんですか?」
男「むしろ変わり果てるわ、どろどろのぐちゃぐちゃになるぞ…もういいよこのままで…」
ロ「外に出る方法の件ですが、お話しても宜しいでしょうか?」
男「このブルーな気持ちをサンレッドに変えられる覚悟があるなら話せ」
ロ「男さんの携帯電話とやらにわたしを繋ぎ、メモリの一部を転送します。するとびっくりあら不思議、携帯電話がわたしに早変わりします」
男「言ってる意味がわからないんですけど、お前の記憶とかその他諸々のデータを移すってことですか?」
ロ「要約すると、そういうことです。どうやら携帯電話は音声器官の機能が付いているみたいなので、男さんの為にもなると思いまして」
男「お前が目覚めてから俺は疲れまくりだよ、本当に」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:11:22.51 ID:Tq2Vu+HPO
支援
どんどんやってくれ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:13:04.04 ID:oJFDsytMO
ロ「今から携帯電話にプラグを繋ぎ、わたしの個体情報を転送します。終了まで恐らく、カップラーメンにお湯を入れてから丁度よく出来上がるまでの時間を要するでしょう」
男「もうカップラーメン言うな、嫌な思い出が蘇る」
ロ「一応警告しておきます、転送中のわたしに絶対に触れないで下さい」
男「どうなんの?」
ロ「爆発します」
男「触っただけで!?妹より危ねえな…」
ロ「それでは開始します────少女転送中────」
男「…本当に大丈夫かよ」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:17:21.18 ID:oJFDsytMO
男「こいつと暮らすようになってから独り言も減ったな…。ってこれも独り言か」
男「………あー」
男「…うぁぁ………」
男「無性に四谷さいだぁを二十本くらいがぶ飲みしたい気分だ」
男「これが巷で噂になってる無気力症なるものか」
男「……ネタがマイナーの域を越えてるぜ、とっつぁんよぉ」
男「おーい、そろそろ三分経ったんじゃないのか?」
男「返事がない、ただの屍のようだ」
男「カップ麺が出来る時間って微妙すぎるだろ、何やってりゃいいんだよ」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:20:34.72 ID:oJFDsytMO
男「えーかれこれ十分経ちましたね。だけどこの男は皆の男、期待を裏切りませんよ」
男「…終わりの合図くらい出せよ」
男「………」
男「あん、ロボ様が死んだぁ」
男「…ん?何か聴こえるぞ…しょうがない、俺が様子を見に行ってくる」
男「って、ケータイから音が聴こえる気がする…とりあえずフラグは回避っと」
男「でも触っていいのか?ケータイも爆発したりしないよな?」
男「とっ、とりあえずつついてみるか」
男「………えい!」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:23:53.63 ID:oJFDsytMO
─────その時、イデが発動した─────
がめ おべる
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:24:55.09 ID:oJFDsytMO
休憩……ふぅ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:25:57.11 ID:MVs5NUYR0
紫煙
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:27:37.38 ID:Tq2Vu+HPO
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:29:23.30 ID:oJFDsytMO
ロ「ジャスト三分だ、いい夢見れたかよ」
男「全然三分じゃねえっつか声出せるなら出せよ!更にお前キャラ違うよ!そして夢見る立場にいたのはどっちかというとお前の方だ!…いや、機械だからないと思うけど」
ロ「幾多の突っ込みお疲れさまです。音量を調整しつつ発声練習をしていまして、ほんの少し時間がかかりました。データも収まり切らなくてちょっとばかり飛んでしまいましたが、無事に完了いたしまさちゅーせっつ☆」
男「うわ、うぜえ…お前何キャラだよ」
ロ「すみません、まだ慣れてなくて誤作動が起きてしまうんです。そういうわけでよろしく頼むにゃっ!」
男「わざとじゃないよな…?」
ロ「ところでこの中に内蔵されている数種類のボイスデータが見つかりましたが、需要はありますか?」
男「ボイスデータ?おい、それってまさか…」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:34:09.22 ID:oJFDsytMO
ロ「ver,KUGIMIYA、ver,KOSHIMIZU、ver,WAKAMOTO…とあります」
男「待て、不意に弄くったりして破損させるなよ?それレア物の着ボイスなんだから」
ロ「このデータのどれかを使って音声を変えることが出来ます」
男「音声を変える?それって、その声を使って喋れるっていうのか?」
ロ「はい、一部のデータからサンプリング周波の構成を抜き取り真似をする、というだけですが」
男「マジで!?需要なんかありまくりだぜ!じゃあ早速くぎゅを、KUGIMIYAを!」
ロ「では、テストを開始します」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:38:41.74 ID:oJFDsytMO
ロ「くぎゅ!くぎゅ!くぎゅ!くぎゅぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!くぎゅくぎゅくぎゅぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!釘宮理恵たんの栗色サラサラの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!
カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!足の裏みたいな顔のくぎゅたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!「絶対に許さない」って言われなくて良かったねくぎゅたん!
あぁあああああ!かわいい!くぎゅたん!かわいい!あっああぁああ!キャラクターCDも発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!
ぎゃああああああああ!!ぐあああああああああああ!!!アニメ声なんて現実じゃない!!!!あ…足の裏もアニメもよく考えたら…釘 宮 ち ゃ ん は 美人 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!
うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ぁああああ!!この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?
見…てる?妄想の釘宮ちゃんが僕を見てる?妄想の釘宮ちゃんが僕を見てるぞ!釘宮ちゃんが僕を見てるぞ!足の裏の釘宮ちゃんが僕を見てるぞ!!妄想の釘宮ちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!
よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!いやっほぉおおおおおおお!!!僕には釘宮ちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!
あ、アニメのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!あっあんああっああんあアン様ぁあ!!
シ、シエスター!!アンリエッタぁああああああ!!!タバサァぁあああ!!ううっうぅうう!!俺の想いよ足の裏へ届け!!ハルゲニアの足の裏へ届け!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:38:57.72 ID:Tq2Vu+HPO
いいな〜ほしいな〜
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:42:17.31 ID:oJFDsytMO
ロ「ごめんなさい、周波数の調節を少し間違えてしまいました」
男「ねえそれどころじゃないよね?これ誰の声?俺にこんな野太い声聴かせて楽しいの?トラウマ植え付けて楽しいの?最低だと思わないの?馬鹿なの?死ぬの?ねえ」
ロ「お気に召しませんでしたか?」
男「もういいよ……KOSHIMIZUは?」
ロ「絶対に許さない」
男「は?」
ロ「絶対に許さない」
男「…え、え?」
ロ「絶対に許さない」
男「……………」
ロ「絶対に許さない」
男「うわああああああああああああああああああああああああああああ」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:45:18.12 ID:oJFDsytMO
男「ごめんよ小清水…いいともに出演するって決定したとき、僕は君を守れなかった……」
ロ「みなさんこんにちは、ナージャです!」
男「それまんま着ボイスのセリフじゃねーか!喋れないなら言えよ…」
ロ「ごめんなさい、喋れない訳ではないんですが、余計な雑念が入り込んできて集中出来なくて…ごめんなさい」
男「…………」
ロ「こんなわたしじゃ、やっぱりダメですよね。役にも立ちませんよね。男さんの為に、って思ってがんばりましたけど…気に入ってくれませんよね…」
男「……なあ」
ロ「はい」
男「なんでさっきから若本の声で喋ってるの?」
ロ「男くゥん、君はそんな小さいことを気にする男じゃないだろう?なんなら僕と一緒にフラ〜イアウェ〜イでもしてみるかァい?ぶるぅぅああああああ」
男「もうやだこのロボ」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:49:28.23 ID:oJFDsytMO
ロ「男さん、男さん」
男「おい、もうちょっと音量下げろ、マリア様いや通行人が見てる。筆箱の中のフィギュアに話しかける男の子のコピペみたく、っつーかまんまじゃん俺……」
ロ「男さんがこの携帯電話を使って電話するように、耳に当ててわたしと話せば他人の目を気にせず装うことができます」
男「あー、それいい案だな。でもそれってケータイマナーに反してるしなー……」
ロ「とりあえずそうしてくれた方が、わたしとしても話しやすくなって助かります」
男「まあ仕方ないか。ちゃんと適度な音量にしろよ」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:49:40.30 ID:Tq2Vu+HPO
もうコイツ壊しちまえよwwww
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:53:15.16 ID:oJFDsytMO
ロ「あっ、」
男「どうした?」
ロ「ち、近いです、男さん」
男「しょーがねーじゃん、これくらい良いだろ?」
ロ「あの、そうじゃなくって、熱い、そう熱いんです。わたしの体なら冷却機能が付いてるから大丈夫なんですが、これには付いてなくて、だからそのわたし弱くって、男さんにいや熱に」
男「うわホントだ、熱っ。ちょ、どうやって冷やすんだよ」
ロ「とにかく男さんから離して下さい、10mくらい」
男「無理だっつの。ほら、これくらい遠ざけても無理か?」
ロ「少し……落ち着き、ました」
男「そんなに熱かったかね、俺の顔」
ロ「……」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 22:56:56.13 ID:oJFDsytMO
男「頓にお前、その状態で見えるのか?この空や周りの人や草や木を」
ロ「いいえ、外の世界は何も見えません。今の体には所謂、眼が付いてませんから」
男「カメラ機能のレンズを通しても見れないのか」
ロ「そもそもその機能をどうやって展開すればいいかわからないんです」
男「真っ暗ってわけだ」
ロ「そういうわけでもないです。只今『ero-folder』というデータの中に収束されている画像を内部閲覧していますが、とても色鮮やかです」
男「もういいや、ツッコむ気も起きね」
ロ「ただ、感覚はあります。冷ややかな風を受けても男さんの手に包まれているから温かくて、まるで体を抱かれているような、手を繋いでいるような、一つの言葉じゃ言い表せない、といった感覚です」
男「顔は熱くて、手の中は温かい?」
ロ「ちっ、違います。温かいというのは一種の比喩で『優しい』の意です」
男「お?なんだかどんどん熱くなってきてるぞ」
ロ「そんなわたし、ちが、ちがうんです、回路がおかしくなっただけで。男さんはもう黙って下さい、わたしに話しかけないで下さい」
男「はは、ごめんごめん。お前可愛いなー」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:01:28.76 ID:oJFDsytMO
ロ「…かわいい、とは?」
男「お前が人間だったら男でも女でも関係なく、好きになってるってこと」
ロ「男さんがそんなに危ない人だったなんて知りませんでした。わたしは機械ですよ?」
男「だーから人間だったらって言っただろうが。まったく最近のロボはどういう神経してんだ?」
ロ「でもその理屈だったら、わたしは危ない機械なんでしょうか」
男「危ない機械…どういう意味だ?」
ロ「機械が人に憧れるって、おかしいですか?」
男「…別におかしくはないんじゃね?小説やら映画やらでもありきたりだし」
ロ「憧れだけに止まらず、人間になりたいと思うのはおかしいですか?」
男「それも普通だろ。人間の、鳥になって空を飛んでみたいって思う気持ちと一緒で」
ロ「人間になって、ある人の横に、ある人の傍にずっとずっといたいという願いを持つのはおかしいですか?」
男「……なあ、結局何を……」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:04:28.22 ID:oJFDsytMO
ロ「…ここがどこだかはわかりませんが、先程の排気ガスが多かったあの場所より、断然気持ちがいいです」
男「……この公園は風通しのいい場所でな、昼飯食うときは決まってここなんだ。わざわざ会社から遠いところまで来て何やってんだって感じだけど」
ロ「公園?道理で子供の声がよく聴こえる。良い所です」
男「子供…か」
ロ「ところで男さんは、結婚とか、考えてるんですか?」
男「………ん、」
ロ「もし考えているのなら、わたしに一声掛けてくれると…」
男「俺、結婚してたよ」
ロ「…………え?」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:06:36.91 ID:MVs5NUYR0
俺と同じか?
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:08:32.71 ID:oJFDsytMO
男「言って…なかったか。そうだな、そろそろお前にも話してやらなきゃな」
ロ「待って下さい、それって、どういうことですか」
男「まあ待てよ、お楽しみはこれからだぜ?」
ロ「B級少年漫画(バトル物)の死亡フラグビンビンな兄貴役が言いそうなセリフで誤魔化さないで下さい」
男「よし、お前はポケットに入っとれ」
ロ「やっ、ちょっと、こんな狭い場所に入れたらダメです、蒸し暑くなりそうでわたし壊れちゃいます」
男「ふはは、貴様の魂は我が手中にあるのだー」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:11:46.02 ID:oJFDsytMO
男「……着いた、が。生きてるかーい?」
ロ「もう、わたし、汚れてしまいました、男さんに入れられて…」
男「冗談はさておき。…何か、感じたりしないか?」
ロ「わかりませんが、わたしの中の神経が震えて、ブレが起きています。ここはどこですか?」
男「墓地」
ロ「墓地?」
男「あった。まだ、何か感じるか?」
ロ「いいえ、特に変わりは…」
男「ここな、死んだ人を埋葬…土の中に埋める場所なんだ」
ロ「人の死の概念というものは機械のわたしでも理解しています。しかし、埋める?本来人間は死亡した際に、現実じゃない別の界に送られるのであって、その行為は侮蔑行為に近いのでは?」
男「まずお前にはそこから説明しないといけないか」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:16:07.44 ID:oJFDsytMO
男「人は死んだらどうなると思う」
ロ「先程言いましたが言葉を付け加えますと、天国、もしくは地獄という場所に送られると、わたしの記憶にはそうインプットされています」
男「命が無くなった体は、どう処理すればいい」
ロ「…体ごと、その命も送られるのではないのですか?」
男「死亡した命は魂というものに変わって、体を離れて上に送られるんだよ」
ロ「では、その体は?」
男「来世があるようにと敬い土に埋めて、地球に還すんだと」
ロ「…わたしには、依然として理解出来ない。非常に難しい話に聞こえます」
男「俺も難しいと思う、人間にも機械にも動物にも誰にもわからないと思うぞ。元は、人間が生んだ妄想や屁理屈だから」
ロ「うちゅうの ほうそくが みだれる!でも使わない限り、永遠の謎という訳ですね」
男「お前の発言も時々意味わからんから、そういう訳だ。そんで、この墓碑な」
ロ「墓碑…?」
男「ああ、この土の中に俺の嫁さんが眠ってる」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:17:28.50 ID:MVs5NUYR0
同じじゃないですねスイマセン
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:20:16.52 ID:oJFDsytMO
>>58 いえいえこちらこそなんだかすみません
ロ「かがみんは俺の嫁…?」
男「せっかくシリアスっぽくしてるんだからマジメに聞けよ…」
男「何年前だか、嫁とは大学で知り合ったんだ。…嫁っつーのは、何か気苦しいな。嫁の名前は女って言う」
ロ「安直な名前ですね」
男「お前ちょっと黙ってろ。名前表記も外すぞ」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:22:29.65 ID:mzGZB/W10
いいよいいよー
支援
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:24:29.94 ID:oJFDsytMO
「特に可愛いって訳でもなく、綺麗って訳でもない普通の女性だけど、何かと話しやすい奴だった」
「…どういう流れで告白したんだろうな、もう覚えてないけど、とにかく女と付き合うことになったんだ」
「で、何年か付き合っていく内に…恥ずかしいな、大学を卒業して女と結婚することになった」
「ここまでは普通の人生話だな。結婚生活は楽しかったぞ、もちろん。ただ…女は病気持ちで…わかってるだろうが、先読みするなよ?」
「まあ簡単に言うと、結婚して数年で女は亡くなっちまったよ、病気を拗らせて」
「早いよな、早すぎるせいか涙も出なかった。いや、そりゃあ悲しかったし寂しいって気持ちはあったぞ」
「…あれ?もしかしてこれ、普通か?普通の人生か?よくあるエロゲーの設定か?」
「そう思うと悲しいな。だけど女は大切な物を残してくれたよ、大切な子供を」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:27:52.73 ID:oJFDsytMO
ロ「………子供?」
男「…あー、よく考えたら全然普通じゃねーや。すごく不思議な人生だ」
ロ「お子さん…いるんですか?」
男「CM入るぞ、表記外す準備しとけ。あとわかってても先読みすんじゃねーぞ、お前ら!」
ロ「………お前ら?」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:28:54.94 ID:MVs5NUYR0
紫煙
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:30:21.91 ID:oJFDsytMO
「女は世界に何人かいる中の一人の天才で、正真正銘の天才の頭脳を持つ人間だった」
「大学に入る理由もそこらの女より明確で、教授の言う事をマジメに聞いていた。…今考えると、教授より女の方が頭良かったかもしれん」
「『わたしの頭の中を皆に伝えて、後世に残したい』とか言ってて、首席卒業した後でさえ何かに打ち込んでて、科学哲学やパラダイムなんたら…いつの間にか俺にはよくわからない世界に行っちまってたよ、あいつは」
「だからこそ女にとって俺はただの遊びで、ただのおもちゃなんじゃないかと思った。でも違ったんだな」
『わたし、男くんに支えられてここまでやって来れたんだよ。…これからもずっと、わたしを支えてくれる?』
「そんな告白を聞いて、嬉しくなったり悲しくなったり、複雑な気持ちに陥った。だって普通『ずっと支えてくれる?』って男が言うセリフだろ?こんなんでいいのか…なんて思ったさ」
「結果的には…まぁ良かったよ、好きな人と結婚出来たわけだし。支えるのも悪くないかって、徐々に思い始めてた」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:33:55.26 ID:oJFDsytMO
「支え続けて、気付いたことがあった。女は子供が産めない体…いや、子供が出来ない体なんだと。天才だけど、完璧じゃなかったんだ」
「女もそれを初めて知ったようで、大泣きしてた。『わたしの天才児が後世に継がれない』って」
「お前そこ泣き所違うだろうと、思わずツッコミ入れちまった。するとなんて言ったと思う?」
『そうだよね、結婚したばかりなのにこんなこと知って、男くんが一番辛いよね、ごめんね』
「俺も泣いちまった。なんで先に人の事を心配するのかと、自分の体なのに、バカかと、アホかと」
「しばらくして落ち着いた頃に女は言い出した『やっぱり子供欲しい』と。そして次に」
『子供、作りたい』
「エロゲで聞いたセリフを生で聞くとやっぱ恥ずくてさ、なんてハレンチ学園の校長みたいな奴だと思った」
「だけどその『作る』はさ…」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:37:01.48 ID:oJFDsytMO
「わたし達の子供の性別、男くんはどっちがいいかな?」
「…うーん、やっぱり子供にするなら女の子だろ」
「えー?でも男くんはショタっ子好きだから、男の子がいいんじゃないのー?」
「お前な、俺をどういう目で見てるんだ?そもそも機械だぞ?」
「…いんや、アブノーマルな同人誌を持ってる男くんのことだから、人造人間くらい軽くいけちゃうんじゃない?」
「なぜそこまで俺という人物を把握している…!?まさか貴様…!」
「そうです、わたしが天才です。…という訳で、男くんには秘密だよ。作り終えて、その子が喋った時に当ててね!性別くらい、男くんにとってはどうでもいいでしょ?バイだし」
「バイじゃねー!…っつか、喋るの?人工知能とか?」
「そんなちゃちなもんじゃないよ。もっとすごいの、わたしは作れるから……期待してて!」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:39:16.30 ID:oJFDsytMO
「本当に天才でさ…発想も発言も思考も何もかもが一般人より並外れてて…周りから見たらおかしいかもしれないな、子供を『作る』なんて」
「…さっきも言った、天才だけど完璧じゃない」
「あいつ、俺に隠してたんだ、遺伝子疾患を患わせてたことを…」
「直射日光に弱い…アルビノって言うんだっけ?そんな風には見えなかったのに…」
『大丈夫だよ。別に日の光に当たっても害はないから。ほら、肌全然白くないでしょ?むしろわたしの体からアルビノエキス採取出来るよー…なんちゃって』
「検査受けに行ったら案の定、癌だったよ。天才のあいつが唯一馬鹿だと思った瞬間だ」
『今でも起動できる状態だけど、あの子はまだ完全な子じゃないの。後は男くんに任せるよ…ごめんね…』
「俺たちの子供は未完成のまま残して逝っちまった。任せるって勝手すぎるんじゃねーの、支えてって言ったのお前なのに。俺は支え続けたのに…」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:42:17.04 ID:oJFDsytMO
この勢いで投下してったら朝までかかるかもww
「女がいなくなってから数年経って、俺は埃被ってたそいつを物置から引きずり出した」
「はっきり言って俺は女を手伝っていない、つーか手伝える訳がない。だからどこをどうすればいいかわからなかった」
「叩いたり倒してみたり、思えば乱暴に扱っちまってたな」
「さすがに開くことは出来ないから、もう諦めかけてた」
「大体、最後まで終わってないものなんだから、やっぱ無理だろうと。だから諦め半分に言った」
『おいロボット、お前の親の男だぞ』
『ちくわ大明神』
「呟いてみるもんだな、って思った」
「つか今の誰だ?」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:44:11.84 ID:oJFDsytMO
男「ごめん、今まで教えなくて本当にごめん。お前を作ったのは女なんだ、だから俺はお前の事細かな設定やプログラムを知らなかった」
ロ「…………」
男「メンテナンスは疎か、解体なんて出来やしないんだ」
ロ「…薄々、気付いてました」
男「……そう、か」
ロ「………」
男「…嫁の分も含めて、お前は絶対に大切にするよ。俺の子供だから」
ロ「…………じゃあ、尚更じゃないですか」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:45:58.64 ID:MVs5NUYR0
朝まで・・・だと
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:46:18.84 ID:oJFDsytMO
ロ「男さんの言う通りなら、わたしもっと危ない機械じゃないですか…」
男「…どうした?別にお前は危なくなんか」
ロ「愛という感情で、子供が親を好きになりますか!?」
男「……」
ロ「子供は親を愛するんですか?子供は…機械…が……」
男「…その愛はきっと、家族愛だ」
ロ「違うんです…わたし、男さんの話を聞いてっ……おかしいんです…」
男「おかしくなんかないって…」
ロ「こんな機械であるわたしが、なんで、なんであなたを…人間のあなたを好きになってしまったんですか……!?今更、わたしは女だって気付いちゃって…どうして……!」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:50:02.86 ID:oJFDsytMO
五分毎に一レスと考えたら、せめて4時までに終わるかどうかわからないくらい長いと思う、だからペースを早めてるんだけど…忙しい人ごめんね
男「たぶん…元から組み込まれてたプログラムじゃないのか。女が悪戯半分で…」
ロ「だったら!わたしはどうやって嫉妬という感情を覚えたんですか…?」
男「嫉妬?」
ロ「嫉妬するなんてこと絶対になかったのに、あなたを好きになってしまってから、わたしっ…!」
男「…………」
ロ「……あなたが女さんの話をしてた時、黒い靄がかかって、これが嫉妬なんだ…って…」
男「そんな…こと」
ロ「わたし、自分が恥ずかしいです…ただの機械のくせに人を好きになって、人の想い人に嫉妬して……どうしても、好きな感情が離れない…!」
男「…」
ロ「もう、こんな自分は嫌……壊して下さい…あなたが好きすぎて、もしかしたら、殺してしまうかも……しれなくて……」
男「……」
ロ「わたし、おかしい機械……変な気持ちに、気付かなければよかった…」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:52:46.76 ID:oJFDsytMO
男「俺はお前を壊さない」
ロ「…何故ですか?同情なんてしないで下さい…機械相手に……」
男「だってお前、今は俺の携帯電話だろ?」
ロ「………え…?」
男「むしろ壊せねーよ、大切な必需品なんだから。…ってノリで言ってみたけど、お前の本体も壊すつもりはない」
ロ「どうして…?」
男「俺の子供だから…という理由が一番だけど、お前はもう立派な人間だからな。人間なら色々な感情を持って当たり前だ」
ロ「…わたし…機械…」
男「心は完璧な人間だ。あの女が作ったものがお前なんだから、おかしいわけないじゃんか」
ロ「………」
男「もう帰ろう、ずっとこんな所にいたら呪詛を連鎖させてでも呪い殺されるかもしれん」
ロ「……わたしは……」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:55:21.43 ID:oJFDsytMO
男「再転送、終わったか?」
ロ「…はい」
男「どさくさに紛れて俺の画像フォルダとかも移してないだろうな?」
ロ「…少し、移しました…」
男「……いいけどよ。そんな世界の終わりを見たような落ち込み方すんなって、何だかんだ言って俺もお前が好きだぞ?」
ロ「男さんは、わたしが好き…?こんな、機械なのに…?」
男「ああ、大が付くほどに」
ロ「…それがもし嘘だとしても、嬉しいです」
男「それでいいんだよ、そうやって笑顔を見せてくれればいいんだ」
ロ「機械ですから表情は作れないはずですが…男さんには見えている?わたし、ちゃんと笑えてますか?」
男「…あー……れ?」
ロ「今まで見えなかったところを見られてるって、ちょっと恥ずかしいです…。でも、あなたのためなら……」
男「ま、まあとにかく明日早いんだ、俺もう寝るわ」
ロ「はい……おやすみなさい」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:56:20.02 ID:oJFDsytMO
「以前にも同じ様なものを見た気がする」
「小悪魔が何たら言ってた時の朝、あいつが俺に乗ってきた時」
「あの時だ」
「そして今の笑顔は、見覚えのある顔で…」
「俺は、あのロボットにあいつを投影してるのだろうか?」
「そんな幻覚を見て、自分でも気付かない内に寂しがってるのだろうか…」
「情けない……」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:57:10.20 ID:oJFDsytMO
男「…はよー」
ロ「おはようございます。寝癖が酷いですよ」
男「どんな風に?」
ロ「ボサボサのシャバダバドゥです、鏡でも見てきたらどうですか?」
男「なんだそれ…お、いいこと思いついた。お前が直してくれよ、ほら、櫛ならここにあるから」
ロ「し、仕方ないですね。それじゃあ、少し屈んで下さい」
男「屈む必要なんてないだろ、俺とお前にそんな身長差は……」
ロ「…手を伸ばしても届かないんです、少しは理解して下さい」
男「…すまん、あれだ、やっぱ自分で直す」
ロ「え?…わたしじゃダメですか?上手く纏められる自信はあるのですが…」
男「まるで新婚初日の朝じゃねーか。よく考えたら恥ずかしすぎるっつの…」
ロ「あ……」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:58:03.84 ID:oJFDsytMO
「なんて言って逃げたが、もう言い訳は出来ない」
「俺が起きた時、目の前には亡くなったはずの女がいて、普通に照れて、普通に櫛を取った」
「途中までその違和感に気付かなかった自分が恐ろしい」
「自分で気付かない程に、既に精神がズタボロになっているのかもしれない」
「今日中に病院にでも行ってこようか…」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:59:04.38 ID:oJFDsytMO
男「……」
ロ「男さん?制服ならここに置いておきましたよ」
男「…どうも」
ロ「ネクタイ締めるの手伝いましょうか?」
男「…いや大丈夫、ありがとな」
ロ「携帯電話、忘れてますよ。あとベルトを締めてないです、ズボンがずり落ちてます。プリキュアのトランクスは似合いません」
男「…わりぃ」
ロ「男さん、ここはわたしに任せて先に行って下さい…すぐに追いつきますから」
男「そんな!?お前を置いていけるかよ!やめろ、扉を閉めるんじゃない!ロボォォォォォ!!」
ロ「よかった、いつもの大好きな男さん……」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/06(月) 23:59:53.65 ID:oJFDsytMO
男「………はぁ」
友「…溜息つきたいのはこっちの方だぜ…」
男「…お、登場回数がとても少なくしかも今回きりで登場する機会が無くなってしまうかもしれない仕事をしない友じゃないか」
友「お前さ、昨日電話したのになんで出なかったわけ?」
男「電話?そんなん……あーきてた、ってこんな遅い時間かよ、もう寝てたよ」
友「お前……ノンキだよな、幽霊がいるってのに」
男「そういやそんな話があったな…幽霊なら俺が天に還してやったぞ」
友「はあ?」
男「妙に筋肉質のガチムチが俺の背中にくっついてたみたいでさ、ああ思い出すのもおぞましい」
友「それ本当に幽霊か?」
男「ロボに言わ……部屋の中で戦ったんだから幽霊しかいないだろ。義聖剣で過去を断ち切ってやったら成仏してったし」
友「頭おかしいんじゃないのか?俺が初めて目にしたのは昨日だぞ」
男「おかしい言うな、お前が…昨日?」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:01:33.86 ID:mcBTwX4IO
紫煙
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:03:01.99 ID:U4IqeIrDO
友「新しい女が出来たから、お前んちに行って紹介もとい自慢しようと思ったんだ、昨日の夜にな」
男「新しい女?早すぎ、いやそんなことは置いといて、昨日の夜…って」
友「電話掛けるちょっと前くらいかね、お前の家の前で見ちまったんだ…」
男「急すぎてわけわからん、もっと具体的に説明しろ」
友「それ見た瞬間、彼女俺を置いて逃げちゃってさ、俺はというとgkbr状態で動けない訳よ」
男「ごきぶり?」
友「ガクブルだろ常考、新参乙。いやー噂止まりで本当はいないだろって疑ってたのに、まさか……」
男「……どんな奴だ?」
友「…美女だよ」
男「は?」
友「女のお姉さん系幽霊だよ!これぞロマン!武者震いって言うの?妄想が現実になってこのロマンをキャンセルせずにいられるか!」
男「そうだった、ネジが抜けているのはいつでも貴様の方だった。じゃあの」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:03:01.84 ID:5nM2M3zXO
試演
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:05:11.04 ID:U4IqeIrDO
友「まあ待てって、最後まで聞いてけよ。そんで俺はその幽霊に近付いた!最近の幽霊はぴちぴちの生足が生えてるのかーと鼻血を拭いつつそう思い!」
男「番長じゃないけど落ち着け、鼻血を拭うべき時は今だぞ」
友「いざ声をかけてみた、お姉さん僕とお茶しませんか、と」
男「その時点で幽霊だという事を忘れてないか?…お前の場合、女>幽霊になる様だな」
友「だけど彼女の視線は歴として動かず、ただ一点だけを見つめていた。夜という闇の中で、虚空ではなく、月でもなく────」
男「これでも充分厨臭いのにきのこはすごいよな、その上を行くんだから」
友「その時、感じた、感じてしまった。
──────嗚呼、出会っちまったか
俺の感情が激昂する中、月の光の輝きは止まることを知らず」
男「おい」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:07:15.12 ID:U4IqeIrDO
友「なんだよ、いい所なのに。あ、気付いたか?激昂と月光を掛けたことに」
男「そんなくだらねーシャレはどうでもいい。話が一向に進みそうにないから簡潔に話せ」
友「…とまぁその女はお前んちをずっと見つめてたよ、なんだか寂しそうな顔してたな」
男「友、俺と同じ大学だったよな?」
友「課目は別だったけど。なんだい藪からスティックに」
男「使い古されたネタは失笑を生むぞ…いや、続きを頼む」
友「よく見ると半分透けてて、本当に幽霊なんだなって思ったね。だから触れるのかと思って、尻を触ってみようとしたんだ」
男「普通は肩に手を置くとかだろ。真性かこの変態」
友「もちろん無理だったぜ、手が彼女の中にすり抜けて子宮の辺りをまさぐってみたが何の感覚もしない」
男「恐怖もへったくれもねーな。ぜひ稲川淳二に同じ内容で喋らせてみたい」
支援もっとしようぜ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:09:55.53 ID:U4IqeIrDO
友「そして彼女はようやく俺に気付き、顔をこちらに向けた」
男「……ゴクリ」
友「向けたはいいが、喋らない。俺はもう一度話を振ることにした。ねえキミ暇?もし暇だったら『男と女のラブゲーム』デュエットしに行こうぜ!」
男「実に緊張感が無くなる語り部だ」
友「…フッと、消えたよ」
男「………消えた?」
友「見事に振られちまった。その後お前に電話したけど出ないし、何が悪かったんだろう…」
男「………はぁ」
友「溜息つきたいのはこっちの方だって、彼女とも連絡取れないし。とりあえず今日の夜もお前んちに行くぜ」
男「来るな。だけどお前に聞きたいことがある」
友「後ろの初体験はいつかって?やだねー俺そっち系に興味ないってのに」
男「俺はともかく、お前もその幽霊を知ってるんじゃないのか?」
支援
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:12:32.56 ID:U4IqeIrDO
ロ「洗濯機さん、この前は申し訳ありませんでした。まさか壊れるとは思わなくて」
ロ「いえそれよりも、わたし洗濯機さんのおかげで言えました」
ロ「あの人に好きですって、言えましたけど…開放感も達成感も感じなくて、ただ、つらいです」
ロ「好きとか愛って、そんな簡単な言葉を見つけても、こんなにつらい感情だとは知らなくて、無知であること、機械であることを悔やみました」
ロ「男さんが迷惑してるの、わかってるのに、この想いをどうしても排除出来ないんです」
ロ「この想いだけが膨大になって、とても苦しいんです。わたしじゃ、耐えられない…」
ロ「『わたしもそんなことがあった』」
ロ「『支えられてばかりで、支えることが出来なくて泣いた時もあった』」
ロ「『わたし自身、死期がそろそろ来るってわかっていたから、最後にあの人を支えようとして』」
ロ「『あなたを託した』」
ロ「…洗濯機、さん?」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:14:27.81 ID:U4IqeIrDO
ロ「実はわたし、引っかかっていることがあります」
ロ「この『好き』という気持ちに気付いた時、何か変だと思いました」
ロ「" ずっと昔、わたしが目覚める前よりも、わたしは男さんが好きだった "」
ロ「おかしいんです、気持ちに気付いたのは最近なのに、それよりも前に好きになっていたなんて」
ロ「わたしの『好き』と、この不自然な『好き』は同じに見えて別々に切り離されている感情としか思えないんです」
ロ「二つの気持ちがわたしの中で渦巻いている」
ロ「答えて下さい、洗濯機さん」
ロ「わたしの中に、もうひとつのわたしが存在することを、あなたは知っている」
ロ「寧ろ言い換えてみればわたしとあなたしか知らない。何故ならあなたはわたしの親であるから」
ロ「女さん、違いますか?」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:16:30.30 ID:U4IqeIrDO
男「ただいま」
ロ「おかえりなさい、男さん。わたし全部…」
男「帰ってきて急だが、大事な話がある」
ロ「えっ…?」
男「朝から俺はもう、ロボットのお前の姿が見えていない、俺の目にはお前の代わりに女が映ってるんだ」
ロ「女って、女、さん?」
男「そう。俺もこんなこと口にしたくないし信じたくもないが、たぶん女はお前に憑いてる」
ロ「ついてるって…」
男「お前が昨日俺に対して好きと言ったのは、奴の感情が憑いていたからだ」
ロ「そんなっ、それは違います、絶対に!」
男「何か感じたりしないか?体の中にもう一人の何かがいる感覚とか」
ロ「た、確かにありますけど、違くて…信じて下さい、好きという想いは…わたしの……!」
男「なら、もう一人のそいつを出せないか?自分を引っ込めて、そいつを…」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:17:53.75 ID:s7/7i3GCO
支援
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:18:46.57 ID:U4IqeIrDO
「あーあー、違うよ、男くん」
男「……出たか」
女「その子じゃないよ、わたしはこっち」
男「…はっ!?」
女「ロボちゃん泣かせちゃって、男くんいけないんだー」
男「女が二人……」
女「だから違うって。わたしが女、そっちがロボちゃん」
ロ「男さん、誰と……」
女「ああ、ロボちゃんにはわたしが見えてないのかな。やっぱり洗濯機を媒介にしないとダメなんだ」
男「待て待て待て待て、さすがに混乱してきたぞ。ロボが女で、女がロボで…?」
女「こうなるってわかってたから出たくなかったんだよね…」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:18:57.37 ID:s7/7i3GCO
おいこのペースだと支援しないと猿くらうぞ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:20:01.24 ID:s7/7i3GCO
支援だっ!!
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:21:03.17 ID:s7/7i3GCO
今日さあ…振られちまったよ
最悪だ…はは…
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:21:18.16 ID:U4IqeIrDO
>>94 マジで? じゃもうちょっと遅くする
女「でもロボちゃんにある程度見破られちゃったし、わたしが二人をいじめてるみたいで嫌だったんだ。だから出てきたの」
男「話が見えてこない…が、確認したい。女がここに憑いたのは、最近だろ?」
女「ううん、命が無くなってからずっと男くんの近くにいたよ、ロボちゃんが起動するまで寝てるようなもんだったけど。こういうタイプは地縛霊って言うんだね、まだわたしにはやり残したことがあるみたい」
男「やり残し…ロボを完成させる、か」
女「そういうことになるのかな。だけどね、実を言うとロボちゃんはもう完成してあるの。具体的に言うと、90%くらい」
男「んな訳ねーだろ。お前、死ぬ間際に言ったじゃんか、任せるって。俺は何もしてないぞ…」
ロ「男さん、もしかして女さんと話してるんですか…?」
女「男くん、ここ電話あったよね、ちょっとの間だけ貸してくれるかな?」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:23:13.12 ID:s7/7i3GCO
支援がいっぱいあれば問題ないんだけどな
人いねーな…
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:24:49.25 ID:75kWp8Sj0
sien
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:25:49.57 ID:fSbjKEfr0
支援
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:25:50.07 ID:s7/7i3GCO
おお、同胞がいたか
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:26:42.37 ID:U4IqeIrDO
人はいなくても、とりあえず終わるまで投下するからあまり気にしないでくれ
男「まさか、機械に憑くのか?」
女「うん。人に憑くのは勝手に怖い思いさせちゃったりしてかわいそうだし、ロボちゃんはわたしが作った確固とした心を持ってるから駄目なんだ」
女「洗濯機に憑いてロボちゃんに何回か電波を飛ばしたことはあるけど、男くんには聴こえないらしくて、電話なら音を出してロボちゃんとも話せるだろうから…お、これこれ、するーっと」
男「ちょ…お前、洗濯機と、もとい女と話してたって本当か?」
ロ「…はい。洗濯機さんは女さんだって気付いたのは今さっきですが…」
女「おーい、二人とも聞こえるー?」
ロ「お、女さん!?」
女「洗濯機と違ってこの中狭いね…でもロボちゃんの為ならママがんばっちゃうぞー」
男「…バカじゃねーの」
女「やだな、そんなこと言いながら泣かないでよ。わたし、幽霊だからどんなに悲しくても泣けないんだよ?」
男「幽霊とか…なんで今更出てきて……」
女「今更でごめんね。そろそろ頃合いだと思ったから仕方なくて、それで割り切ってくれると嬉しいな」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:30:09.18 ID:75kWp8Sj0
しえん
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:30:45.63 ID:U4IqeIrDO
女「まずはロボちゃん、あなたには本当に辛い思いをさせちゃったね、ごめんなさい」
ロ「なんで、女さんが謝るんですか?謝らなきゃいけないのはわたしの方です。男さんが昔のことを話してくれた時、女さんに嫉妬してしまって、不謹慎なのにみっともないことを……」
女「男くんも言ってたけど、それは人間が持ってて当たり前の感情だよ」
ロ「でもやっぱりダメなんです、人としても機械としても、あの黒い感情は…女さんがいるのに」
女「あのね、ロボちゃん。わたしはいないんだよ」
ロ「…いない……?」
女「正確には意識が存在してて、わたし自身はこの世にいないの。だからわたしはロボちゃんと男くんの間に首を突っ込めないし、むしろこのまま行く末を見守っていたい」
女「もう、この家にはあなたと男くんの二人しかいない。わたしはいないの」
女「だけど聞いて。嫉妬するのは悪いことじゃない、でも嫉妬のしすぎや嫉妬した事実を恥と考えてずっとくよくよしてるのは悪いこと。
特に殺しちゃうかもしれないくらい好きって言ったのには驚いちゃった、あれは言い過ぎだと思うよ、一時の嫉妬心からくる好きという感情の間違った表れだから」
ロ「その節は…ご、ごめんなさい…」
女「とは言っても、そこまで細密に作ったわたしが原因なんだけどね、ごめんね」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:31:12.59 ID:s7/7i3GCO
支援た
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:32:53.77 ID:s7/7i3GCO
死ね
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:33:44.83 ID:s7/7i3GCO
>>106 間違ったwwww
予測変換死ねwwww携帯死ねwwww
支援
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:34:08.98 ID:75kWp8Sj0
>>106 ハ,,ハ
( ゚ω゚ ) お断りします
/ \
((⊂ ) ノ\つ))
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:35:27.35 ID:U4IqeIrDO
びびった
○ SIEN
× SINE
ってタイプミスしたのか
女「もうひとつ。ロボちゃんのさっきの問いに答えるよ。男くんが帰ってくる前、洗濯機だった時の会話内容、覚えてる?」
ロ「二つの『好き』……」
女「そうそう。実を言うと、わたしにもよくわからないの。けどロボちゃんの『わたしの中にもうひとつのわたしがいる』って言葉で、なんとなく理解できたことはあるんだ」
女「きっとロボちゃんもわかってると思う。でもそれがどこから来て、どうやって生まれたのかわからなくて、自分の想いと隣り合わせにあるから混ざり合ってしまわないか不安で不安で堪らないんだよね」
ロ「…はい」
女「ロボちゃんが生まれる前から男くんが好きだった、その気持ちは、間違いなくわたしの『好き』だよ」
女「なぜロボちゃんの体にわたしの感情が入ってるのかは、やっぱりわたしにもわからない。でもね、これだけは言ってあげられる。……わたしの気持ちは、排除した方がいい」
ロ「…………」
女「嫉妬の元はそこから来てるって可能性も否めないし、膨大になって苦しいのはわたしの気持ちが邪魔してるからだよ。
ついでに、男くんの『ロボが女に見える』っていう現象もわたしの気持ちが関わってると思う。あんまり深く考えないで、ファイルをゴミ箱に捨てるような感じでやっちゃって」
ロ「……ほんの少しだけ、わたしなりに考えてみます」
女「…ロボちゃんがそう言うなら、しつこく言わないことにするよ」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:37:35.41 ID:U4IqeIrDO
女「ほらほら男泣きしてないで、次は男くんの番だよ」
男「…何がだよ、今更俺に言う事なんてあるのか…」
女「急に死んじゃってごめんなさい」
男「……本当に今更だな。もういいんだよ、寂しさなんて消えたさ」
女「その寂しさの行き先は、ロボちゃんに表れてるんじゃないのかな」
男「何……?」
女「ロボちゃんがわたしに見えるのは、男くんの寂しさと、ロボちゃんの中に存在するわたしの一部が原因だと思うの。ああ、やっぱりこの件についてはロボちゃんから聞いて」
女「ただね、わたしがいないからって、そんなに悲しくならないで」
男「無理に決まってんだろ!バカかよ、お前は………!」
女「…こう言うと悪いかもだけど、わたしは、君の為にあの子を作る気になったの」
男「………ああ?」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:39:11.44 ID:s7/7i3GCO
>>109 いや、携帯の予測変換だ
携帯厨でサーセンwwww
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:39:58.02 ID:U4IqeIrDO
女「作る前から既に余命が少ないってわかってたから、一つだけ何かを残そうって決めてたの」
女「わたしの体や脳までは残せないから、せめて男くんの為にって思って……その結果が、あの子」
男「おい、聞いてないぞ。余命が少ないってわかってた…?」
女「ノーベル賞でも取ってから男くんと永遠に幸せに暮らそうと考えてて…結局病気に邪魔されたよ、計算ミスだね」
女「わたしが死んでもあの人が寂しくならないように、わたしが死んでもあの人を支えられるように、そんな気持ちだけがわたしに残された唯一のエネルギー源だったよ」
女「そのエネルギーも持たなくて、未完成で終わっちゃった。…それでもね、君があの子を完成へと向かわせてるから、嬉しいんだ」
男「お節介野郎が……大体、俺は何もしてねーっつーのに…なんなんだ、さっきから」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:43:14.86 ID:U4IqeIrDO
なんだ予測変換か
女「……機械ってさ、人が量産を繰り返して機種を進化させることは出来るけど、成長はできないでしょ?」
女「わたしは作ったんだ、ひとつの機械が現世の流れと共に、自発的に成長するというアルゴリズムを」
女「だからあの子は回路や中身を指して言うと100%完成してて、起動しないと成長しない…要するに、中身の更に中身は0%。言語は達者でもパターンは組まれてないから赤ちゃんのまま、未完成だったの」
女「そして成長するアルゴリズムを持つロボちゃんは誰のお陰で、誰と触れ合って、文化を、感情を、愛情を学習することが出来た?」
男「……俺、なのか」
女「もっと自信を持って。わたしは男くんを支えることが出来なかったのに、男くんはわたしが死んでも尚、わたしを支えて、手伝ってくれたんだよ?」
男「…いつも勝手なんだって…女は……!」
女「あーほらまた泣くー。まあ唯一の失敗と言ったらロボちゃんを人型にしてあげられなかったことくらいかな。…あれ?作って…ないか」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:44:19.63 ID:s7/7i3GCO
支援
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:45:33.30 ID:U4IqeIrDO
女「そういえばさ、男くん、なんでわたしがここにいるってわかったの?」
男「友が教えてくれた…というよりも俺が気付いた」
女「友?あー、友くん?えっと、ああ、同じ大学の…勉強しない友くんのこと?同じ会社だったっけ?」
男「今は仕事しない友だけど…お前、昨日の夜に家の前で友に会っただろ?」
女「え!あれ友くんだったの…道理で妙に見覚えのあるいやらしい顔な訳だ、見つめながら考えてたけど話しかけられたから逃げちゃった」
男「お前のせいで彼女がいなくなったらしいぞ」
女「ええっ!?どうしよー……謝りに行った方がいいのかな?」
男「…勝手にしろ」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:45:57.08 ID:fSbjKEfr0
支援
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:47:07.77 ID:75kWp8Sj0
シエン
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:47:43.70 ID:U4IqeIrDO
女「…こうやって話してると、一生成仏できないかもしれないね」
ロ「洗濯機さんや電話の中にずっと入ってるというのはダメなんですか?」
女「本当はダメらしいよ。やっぱ意識だけだと居座り続けるのが難しくてね、すごく眠たくなるんだ」
男「……眠ったら、どうなる?」
女「どうもしないよ、眠るだけ。でもここ最近ずっと我慢して起きてたから、次に眠ったらいつ起きるかわからない…」
男「…そうか」
女「あといつの出来事だか忘れちゃったんだけど、別の幽霊さんがここに来たでしょ、あの時はごめんね」
ロ「別の?」
男「…あの筋肉質はお前の仕業か」
女「外を彷徨ってたら出会って、英雄を捜してるって聞かれたから『うちにいるよ、うちの旦那さんはスーパーヒーロー!』って答えたら変に渋い声で叫びながらここまで連れられて…確か名前は、バル…バルバルサン?」
男「名前はどうでもいいからホラ吹いたりして連れてくんな」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:49:44.42 ID:s7/7i3GCO
ずっといろよ…
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:50:12.54 ID:fSbjKEfr0
支援
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:50:43.24 ID:U4IqeIrDO
女「…大丈夫だよ。そんな機会、もう訪れないだろうから……」
男「…………女?」
女「……ねえ、ロボちゃん」
ロ「…はい」
女「一度だけ、一度だけでいいから…ロボちゃんの中に入らせて…」
ロ「わかりました…お母さん…」
女「ふふ………」
男「なんだよ…言いたいことだけ言って…」
ロ「……あーあー、聞こえる?男くん、わたしだよ…今だけ君の目に映ってるものは本当だから…」
男「もう……いなくなって……」
ロ「男くんが抱きしめてくれたら、静かに眠れそう……」
男「…………女」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:51:45.68 ID:xrSdaioQ0
バルバトスだったのかwwwwwwwwwwwwww
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:52:59.91 ID:d+lxlvfX0
支援
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:54:25.05 ID:U4IqeIrDO
>>122 ジューダスとか友との会話をパロって伏線にしておいた わかりづらかったかな
男「……………………」
ロ「…お母さんは、わたしの中で眠ってしまいました」
男「……狭く感じたりしないか?」
ロ「いいえ、意識だけが小さく穏やかに揺れていて…」
男「一度だけとは言ったが、その一度で永遠に居座るつもりかもしれん。厚かましい奴…」
ロ「それが最良の判断だったと思います。起きたらわたしの体を貸すことが出来ますから」
男「策士だな、全く…。…起こさないでいてやれよ?」
ロ「はい、もちろん」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:54:39.82 ID:s7/7i3GCO
支援
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:56:56.51 ID:U4IqeIrDO
ロ「それで、男さん…」
男「すまん、話なら明日にしてくれないか。もう眠くてさ」
ロ「…眠るまででよければ、わたしの手を握っててもらえますか?こんな機械じみた手で申し訳ないのですが…」
男「ああ、別にいいぞ。逆にお前のマニピュレータが握れなくて残念だけどな」
ロ「あっ…そ、そうでした…男さんには」
男「腹減ったけどもう一緒に寝ようぜ、お前も今日は疲れたろ」
ロ「はい…とても」
男「じゃ、おやすみ」
ロ「おやすみなさい…」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 00:58:46.12 ID:s7/7i3GCO
支援
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:00:04.15 ID:d+lxlvfX0
朝まで付き合うぜ!支援
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:00:36.45 ID:U4IqeIrDO
「起動キーは『親』…うーん、『男』も入れておこうかな。これで、よし」
「あれは最終調整として、あそこに置いてあるから…まあそれは男くんに取りにいかせるとして」
「……あとは、わたしの脳の情報を一部分だけ移せばいいんだけど…作ったばっかりのものだし、危ない、よね…」
「もう少しで死んじゃうから…どうせなら、やっておきたいなあ…でもこんなことで死にたくないしなあ…」
「…ええい、まずは被る!」
「えーと、この端子を、この子に挿して…?あれ、わかんないや……作ったのわたしなのに」
「ある程度の知識と語学を終脳からインプットして、せっかくだからかがみんは俺の嫁とかのネタ系も全部入れとこ、おもしろそうだし」
「プラグイン、ロッ…セット完了だぜ!スイッチオン!」
「……って変な流れで押しちゃった!?間違えたの!間違えたから取り消して!心の準備が!」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:03:32.24 ID:U4IqeIrDO
なるほど、一時間で20レス…少ないよー
「…くっ!?うああああああ!!」
「ぐぬううううおおおおおおあ!!!」
「うにゅうううううううう!!!!」
「WRYYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
「BAGOOOON!!」
「…かはっ……はあ…はあ……」
「女にあるまじき奇声だったけど4ページに渡るラッシュに、ペガサス流星拳で決めてやったよ、男くん…」
「…ん?……僅か8%しか入らずにエラー!?しかも壊れた!?ふざけんじゃねーわよッゴルァァァアア!」
「…一応わたし病人だった」
「だけど…これでわたしの記憶が少しでも入ったってことは、あなたの役割が何か…成長していく内に思い出すことになるはず」
「わたし自身、何か忘れてるような気がするけど…」
「あの人を支えられるのは、あなたしかいないんだよ」
「わたしの代わりに、がんばってね…」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:06:30.32 ID:U4IqeIrDO
ロ「………は…」
ロ「…今のは、お母さんの…?」
ロ「そうだ……わたし、お母さんに記憶を移されて…」
ロ「記憶の一部に、この感情が……」
ロ「わたしは、そのものを手にして、初めて…」
ロ「……男さん、起きて下さい」
男「うーん………パパと…呼べぃ………むにゃ…」
ロ「……起きて、パパ」
男「…ん!?いっ、今なんだかよくわからんがすごいことが聞こえたような…なあ、お前も聞こえたよな?」
ロ「…知りません」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:07:56.73 ID:d+lxlvfX0
支援ぬ!
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:08:44.99 ID:U4IqeIrDO
ロ「それよりもわたし、とても大事なことを思い出しました」
男「何を?」
ロ「お母さんの実家に大切な何かがある気がするんです」
男「実家…?」
ロ「はい。お母さんの意識が…こういうのは何と言うんでしょうか…その、夢?として現れて、記憶をわたしに見せてきて…」
男「そうか、夢を…。それで、女の実家に行きたいと?」
ロ「もちろんです。男さんが仕事に行くよりお母さんの実家に行く方が大切です」
男「…母さん母さんってよ…たまには父を好きになれっての……」
ロ「パパ、何か言いましたか?」
男「いいや。…あれ、お前の方こそ何か口走らなかったか?」
ロ「ふふ、何も」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:08:51.30 ID:75kWp8Sj0
支援
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:11:06.47 ID:d+lxlvfX0
そして支援
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:11:21.52 ID:U4IqeIrDO
男「しょうがねえ、会社に連絡するか。お前はケータイに移っとけ」
ロ「いえ、今回ばかりはこの姿で行かせて下さい」
男「なんでだ?」
ロ「なんだかわからないけど…この姿で行かないと、ダメな気がするんです」
男「…わかった。しかし…どうやって行くつもりだよ」
ロ「男さんが常々持っている鞄に、わたしを」
男「無理無理、でかすぎて入らん」
ロ「ではそのまま行きましょう」
男「…マジで?」
ロ「マジですよ」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:13:46.75 ID:U4IqeIrDO
男「ぐおぉ、腰が折れる……!」
ロ「…えっと…本当に、いいんですか?男さんに抱えられて、行くなんて…」
男「抱っこせざるを得ないんだよ…問題は歩けないことだがな…」
ロ「なら応援歌でも歌いましょうか?」
男「…はあ?」
ロ「はっしっれー、こーそくのー、てーいーこーくかげきだんー」
男「明らかに棒読みだろ、しかもチョイス古すぎる」
ロ「じゃあ普通に応援してあげます」
男「ああ、そうしてくれ」
ロ「起こせジャストレボリューション! ネオヒーロー男! チャンスだ!ヒットだ!
Here We Go! Oh 男! Here We Go! 男!男!」
男「阪神の応援歌とか誰も知らねーよ、なんだネオヒーロー男って…」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:15:08.05 ID:UsvybVMkO
追い付いた支援
>>82 ロマンをキャンセルした勢いで一必準備でSLASHですねわかります
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:16:21.58 ID:U4IqeIrDO
ロ「…男さん…」
男「…ん?」
ロ「あの人とか、色々な人達にこっち、見られてますよ?ちらちらって…わたし達…」
男「ほっとけ。どうせ女の実家なんて意外と近くだし、警察だかが話しかけてきても運送の仕事って事にしておけば通じるだろ」
ロ「抱っこは、本来赤ちゃんをあやす際に取る行動であって……わたし赤ちゃんじゃないのに…」
男「待て熱い熱い!もしかして照れてんのか?」
ロ「そ、そういう訳じゃ…ないですけど…」
男「俺から見ればお前は女の姿…つまり人に見えて、そいつを野外でお姫様抱っこしてるんだからな、恥ずかしいのは俺の方だっつーの。もう黙ってろ、俺が痛い人に見られる」
ロ「お姫様、抱っこ…?存じませんが……もしわたしが本当の人間になったら、お姫様抱っこ、してくれますか?」
男「…………気が向いたらな」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:16:22.07 ID:d+lxlvfX0
更に支援
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:18:01.88 ID:75kWp8Sj0
私怨
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:18:45.04 ID:U4IqeIrDO
ロ「携帯電話の時じゃわからなかったけど、よく見たら外の世界って、こんなに明るいんだ…」
男「……」
ロ「この長い道のりや周りの建物…電柱もそこに留まってる烏も、当たり前のように歩く人でさえ…テレビでしか見たことなくて」
男「……」
ロ「変わる景色がすべて新鮮に感じて、生まれたばかりの気分です」
男「……」
ロ「大事に想ってくれる人の腕の中にいて…わたしはもっとあなたを…」
男「……」
ロ「……もっと、あなたを好きに……」
男「……」
ロ「………聞いてるんですか?」
男「…俺の汗の量を見ろ」
ロ「……うわ」
男「引くな。お前が重すぎるんだよ、本当は動けないくらい疲れてんだよ…」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:19:26.69 ID:d+lxlvfX0
俺のターン!!リロード!!
更に支援を発動!!
支援
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:21:27.26 ID:U4IqeIrDO
男「ああああやっと着いた!降ろすぞ?降ろすからな?」
ロ「やっ、ちょっと待って、そこ、何か黒いのいます、黒いのがざわざわしてます!」
男「…ただの蟻だよ」
ロ「わたしダメです、黒いざわざわ恐いです…」
男「蟻恐いってそんな馬鹿な…じゃあここなら大jy」
ロ「きゃああっ!やめてっ抱っこして!いやです恐いの!」
男「首!落ち着け首締めんな!」
「あらあら、何か音がすると思ったら…」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:23:59.26 ID:U4IqeIrDO
男「…お久しぶりです。ですがこれは違いますよ義母さん、決して誤解しないでいただきたい」
母「ん、もしかしてその子がロボちゃん?」
男「そういや周りは人に…へ?知ってたんですか?」
ロ「……」
母「ええ、女が制作に勤しんでるところを時々だけれど、私も見ていたもの。それで今日は、その子を見せに来てくれたの?」
男「まあ…それも兼ねて、線香をやりに、といった旨です。事前連絡をせず、手土産も用意できずに来ちゃってアレですが」
母「そんなの気にしなくていいのよ、男くんが来てくれただけでも嬉しいわ。さ、どうぞ上がって、すぐにお茶を用意するわね」
男「お構いなく……おい、何固まってるんだ?喋っても大丈夫だぞ?」
ロ「…男さん、あの人をかあさんと呼んでいましたが…?」
男「いや…最初はお袋さんって呼んでたんだけど、義母さんの方がしっくりくるって言われたから変えただけだ」
ロ「あの人は男さんの『母』なんですか?」
男「ああ、その母じゃない。縁組みって言えばわかるか?女と結婚して、女の家系に俺が配偶者…夫として入った。
すると女の母は俺の仮の母になる訳だ、この場合女の母は俺から見ると、俗に義母と呼ばれる位置に当たる。それが『義母さん』」
ロ「…なるほどなー」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:25:24.68 ID:d+lxlvfX0
支援
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:26:37.10 ID:U4IqeIrDO
母「そう言えばお仕事はどうしたの?」
男「そのー、開社記念日です」
母「会社と開社を掛けてるってこと?ふふふっ」
ロ「…どこの高校生の言い訳ですか?」
男「…うるせい」
母「あら、やっぱりそのロボちゃん喋れるのね?」
ロ「あ…な、何卒よろしく、お願いしますであります」
母「畏まっちゃって、人みたいね。はい男くん、粗茶で悪いけど」
男「いえ、頂きます」
母「ロボちゃんも飲む?」
ロ「え?わ、わたしは…その…ごめんなさい…」
母「振られちゃったか。…なんて冗談よ、ごめんなさいね」
男「おいおい、振るなんて失礼だぞ」
ロ「…だって……うう…」
支援
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:28:51.76 ID:U4IqeIrDO
母「マッチでいい?」
男「はい」
母「…あらら?どこにやっちゃったかしら…」
ロ「これは、女さんの写真?」
男「言うなれば、女のもう一つの眠り場所…かね」
母「あったあった、はいどうぞ。…ロボちゃん、私とあっちの部屋でお話でもしない?」
ロ「えっ、お、お話…?」
男「…正確には女の意識が埋もれてるはずのお前に手を合わせるべきだろうが、しきたりだからな…。色々話してきたらどうだ?少し経ったら俺も行くから」
ロ「…わかりました、お言葉に甘えて…」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:31:30.72 ID:U4IqeIrDO
母「機械の声でも、可愛い声ね。ロボちゃんは女の子?」
ロ「女の子、です」
母「なら、恋もするの?」
ロ「恋…とは、愛のことですか?」
母「愛だけでひと括りには出来ないけれど、意味は大体同じね」
ロ「…わたしが恋をするのは、やはりおかしいでしょうか」
母「ううん、あなたは女の子だから、恋なんて至極普通のことよ」
ロ「本当ですか?機械のわたしでも?」
母「何を言ってるの、あなたは人間でしょう?」
ロ「…………」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:33:13.50 ID:75kWp8Sj0
支援
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:33:30.68 ID:Pd/rPi3B0
支援
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:33:56.43 ID:U4IqeIrDO
母「女が亡くなる日のちょっと前に言ってたわ。『見た目こそ機械だけど、この子は完璧な人間だよ』って」
ロ「お母さん……」
母「ええ、あなたにとって母親。…私も主人も普通の人なのに、どうしてあの子は特別だったのかしらね…身体も、頭脳も」
ロ「…だからわたしを作ったんです、身体と頭脳を引き替えにして。男さんをよろしく頼むって、たぶん…全部わかってたんだと思います」
母「そうね、ほんのひと摘みの中の天才だって自覚していたからこそ、死を受け入れてあなたを残したのかも…」
ロ「遅くなってしまったけど、わたし、最近になって自分の役割にようやく気付いたんです。
以前は男さんの為ならなんでも出来るって思ってて、結局はただの思いこみに過ぎなくて…悔しかった。
でも自分の気持ちに気付いた時、お母さんが『あの人を支えられるのはロボちゃんだけだから』……思い出したのと同時に、大切なことを教えてくれました」
母「…お母さんは、好き?」
ロ「お母さんもお父さんも大好きです」
母「あら、私は嫌いなの?」
ロ「ええ!?あのっ……義母さんは、き、嫌いとかじゃなくって…」
母「わかってるわ、冗談よ」
ロ「…義母さん、男さんよりいじわるです」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:35:34.81 ID:d+lxlvfX0
支援
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:36:07.88 ID:ihN3O0HRO
支援
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:36:23.68 ID:U4IqeIrDO
母「………あら?」
ロ「…わたしに、何か付いてますか?」
母「きっと、年のせいね。うっすらと、ロボちゃんが女に見えてきて…それか、寂しさのせいかな…」
ロ「…義母さん……」
母「…そういえばこの間、女の部屋を掃除してたらね、襖から大きな人形が出てきてびっくりしちゃったわ」
ロ「お母さんの、部屋………?」
母「部屋の私物も何に使うかわからない道具も、綺麗さっぱり男くんの所に持っていっちゃったのよ。だけど最近、襖を開けたら──」
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:36:45.51 ID:Pd/rPi3B0
支援
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:38:30.52 ID:U4IqeIrDO
おお今気づいた、IDがユーフォーだ
男「義母さん、マッチ返します。…あいつはどこに行ったんですか?」
母「話の途中で『お母さんの部屋に入っても宜しいでしょうか』って聞かれて…慌てた様子で飛び出して行っちゃった。どうしたのかしらね?」
男「は、はあ?……部屋の場所、教えました?」
母「いいえ。案内してあげようかと思ったけど、急だったから…」
男「すみません、ちょっと捜してきます」
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:40:36.38 ID:U4IqeIrDO
男「女の部屋…開いてる…?」
男「…おい、勝手に何やってんだ」
ロ「……見つけた……」
男「襖まで開けて。…聞いてんのか?」
ロ「男さん、これ…」
男「…ああ?」
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:43:27.91 ID:d+lxlvfX0
支援
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:43:59.24 ID:U4IqeIrDO
男「………人間?」
ロ「本来、わたしの身体になるはずだった女性型の機械…」
男「なんだよ、これどう見たって人間にしか……」
ロ「お母さんはこれを制作したことを忘れて…いや、制作した記憶をわたしの脳に移行させたんです、誤作動かもしれませんが」
ロ「この身体こそ、お母さんが残してくれたものです」
男「…嘘だろ。いくら天才だからって、あいつは病気だったんだぞ、あんな短期間の内にこんなもの…」
ロ「お母さんは男さんに出会う前にこれを造っていました」
男「……」
ロ「さすがにその経緯は記憶の中に残されていません。でも…結果的に、お母さんはわたしのデータをこれに移すつもりでいた…」
男「なんで一人で突っ走るんだか…」
ロ「…転送という形で、全てをこの体に移動させてみようと思います」
男「とにかく…義母さんに事情を説明するべきだな」
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:49:01.48 ID:d+lxlvfX0
支援
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:49:50.37 ID:Pd/rPi3B0
支援
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:52:01.50 ID:U4IqeIrDO
母「まあ…人形じゃなかったの?そうよね、肌も細部まできめ細やかで、人間にしか見えないし…」
ロ「今回は個体情報ごとですから、もしかしたら一日か、それ以上かかってしまうかもしれません…」
男「そんなに………義母さん、こいつをここに何日か置かせてやってもいいですか?」
母「ええ、主人はこの部屋に入らないからわたしがちゃんと見てるわ。でも……」
男「でも?」
母「ロボちゃんがこっちに移った時、裸のままじゃかわいそうじゃない?だから服を着せてあげないと」
男「……裸だってことを気にしてなかった…」
母「んー…女が昔着てた服でいい?」
ロ「はい、ありがとうございます。……男さん」
男「ん」
ロ「ちゃんと迎えに…来てくれますか?」
男「…ああ。お前が起きたら義母さんに電話してもらう、そんで仕事中だろうが関係なしにマッハで迎えに行くから心配すんな」
ロ「…待ってます」
男「今は女の影が見えるお前だけど、今度は新しいお前が見れるんだな。俺も楽しみに待ってるよ」
ロ「………うん」
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:53:24.82 ID:U4IqeIrDO
書き込めたー…バイバイさるさん言われたから驚いた
男「ただいま」
男「誰もいないか」
男「もう昼…会社は…」
男「行かなくてもいいか、休む旨は伝えたし」
男「……寝よ」
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:54:42.18 ID:Pd/rPi3B0
しえん
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:55:32.26 ID:U4IqeIrDO
「…………おーい」
男「………うん?」
友「ハハッ。やあ、僕○ッキー」
男「……なんだ、仕事しない友か…」
友「バカ、もしラッキーマンだったらどうすんだ」
男「…うわ!?登場機会が無くなったはずのお前がなんでここに…!?」
友「脳内のプロット上では特にいらなかった俺だが、急遽必要となったんだよ!ほれ、自分のケータイ見てみろ」
男「電話したのか、気付かなかった…ってもう夜かよ」
友「とても大事な話を伝えるためにここまでやってきたありがたーい俺様を敬えよ?」
男「…どう見ても不法侵入者です」
友「ちょっ…何その言い草!鍵閉まってなかったし、絶対に伝えなきゃいけない話なんだから仕方ねーだろ!なのに貴様という奴は」
男「はいはい。それで?」
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:55:42.24 ID:d+lxlvfX0
支援
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:56:22.53 ID:75kWp8Sj0
風呂行く支援
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:57:33.57 ID:U4IqeIrDO
友「明日、俺たちの部署にお偉いさんが来る」
男「…まさか接待か?ただの事務だぞ?」
友「まあ接待でもあるんだけどよ、それぞれの部署の活動を様子見に来るんだと」
男「それが大事な話か…」
友「明日は絶対来いってさ、専務に言われたんだ」
男「…だけどお前は来なくていいってか」
友「そうそう酷いよな、あの野郎………あれ?知ってんの?」
男「…………」
友「まあな、たしかに女目当てで来てる俺も悪いよ。でもここぞって時はやる男だぜ?お前もそこらへんは理解してるだろ?」
男「…で、帰らないのか?」
友「流すなって…いや帰るけどさ、まだ見てないものがあるじゃん?」
男「…」
友「女ちゃん似の幽霊、いるっつったろ?そろそろ出るんじゃねーかと」
男「お前マジで頼むから帰れ」
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 01:59:02.39 ID:Pd/rPi3B0
支援
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:00:41.63 ID:U4IqeIrDO
二時間で40レス…支援ありがとう、でも無理はしないでくれ
男「お偉いさんか…」
男「……ふむ」
男「…一日じゃ転送は終わらないかもっつってたしな」
男「…………」
男「飯でも食うか」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:01:25.50 ID:d+lxlvfX0
だが支援
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:02:48.59 ID:U4IqeIrDO
友「いよう。場合によっては今日で出世が決まるかもな?」
男「お前は変わらないだろうな、むしろ首が跳ね飛ぶか」
友「そ、そんなリアルに恐いこと言うなよ…友達だろ?今日は張り切ってアピールする為に香水付けてきたんだぜ、セクシーボーイの香りを体に染み込ませてさ」
男「うわなんかこいつくさいと思ってたらマジかよ…お前明日から別の部署で働けよ、事務なんて地味だし月俸安いんだから…」
友「ばっかやろう、事務の女の子たちが一番レベル高いって知らねーの?」
男「知るか。俺は仕事をする為に来てるんだよ、お前と違って」
友「これだからお堅い頭の人は嫌だね。…ま、本音を言うと、お前がいるから今の部署でやっていけてるんだけどな」
男「俺はお前がいるから仕事に集中できない」
友「今選択肢間違えたべ?あーあ、友情コミュMAXアイテムやろうと思ったのによ」
男「今時流行らねーっつの」
友「コミュニティを馬鹿にするなよ。人生においてもギャルゲーにおいても必要不可欠なものだぞ」
男「そもそもお前とのコミュニティなんて築けてないからね?」
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:05:14.36 ID:U4IqeIrDO
「…わかってると思うが、今日ばかりは気を引き締めて取り組むように」
友「…だとさ。かったりーったらねーよな」
男「別に…俺はいつも通りにやればいい訳だし」
友「心臓に毛でも生えてんじゃねえの?マジどうすっかねー…こういう日に限ってサボりたくなるわ」
男「お前はいつも…もう突っ込むまい」
「ほう……ここが事務の部署ですか、中々綺麗に出来てますな」
友「やべっ、持ち場に戻らねーと」
男「……」
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:05:48.00 ID:Pd/rPi3B0
思念
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:07:30.43 ID:nTeDivSyO
支援
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:07:30.85 ID:U4IqeIrDO
男「………ふう」
友「あー圧力かかりすぎだぜ、肩凝っちまうよ。もう昼だし、たまには一緒にどこか食いに行かね?俺がここにいたくないってのもあるけど」
男「そうだな…」
「ちょっといいかな?」
友「げっ」
男「…はい、自分でしょうか?」
「ああ、君がこの部署で一番業績が高いと聞いてね。男くん…で宜しかったかな?」
男「はい」
「大きな声では言えないことだが…この時間を割いて君と異動についての話をしたいと考えている」
男「……友」
友「…いいって、行ってこいよ。もしかして…だぜ」
男「…すまん」
「それじゃあ場所を移そうか」
友「……今日も一人寂しくラーメンか……」
しえーん
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:09:44.87 ID:d+lxlvfX0
支援
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:09:47.58 ID:U4IqeIrDO
「まあ適当に座ってくれ、茶を用意するよ」
男「それしきのことは自分が済ませます」
「いやいや、時間を割かせたのは私だからね、これくらいはするさ」
男「…お言葉に甘えます」
「さて……君は何年か前に、奥さんを亡くされているようだが…」
男「………はい」
「まだまだ若いのに、先立つ不幸を見送ろうとも一人でここまで頑張るとは、並大抵の人じゃとても真似出来ない」
「そう、君はまだ若いからね、チャンスはいくらだってある」
「…これ以上は諄いだけだな。つまり…君にチャンスを掴ませようって話だ」
男「…と、言いますと…?」
「君の力量ならもっと上の位置で働けるんじゃないかと、君の上司から報告を聞いて感じた訳でね」
男「…………」
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:12:24.20 ID:U4IqeIrDO
「もちろん地位が上がるということは、月俸は増えるが、それ相応の仕事が待っているということだ」
「だが君の能力ならば、たとえ仕事の量が多くなろうとも残業続きの毎日になろうとも、やっていけるはずだと私は思う」
「…君はどう思うかね?」
男「…はっきり言いますと、私自身、自分の能力をそこまで感じたことがないのでわかりません。必要な仕事を受け、必要以上にこなし、この社会を生きてきました」
男「でもそのやり方だけで次のステップに繋がるかどうかは…どんなに他人に後押しされようが、やはり自分にしかわからない。スキルアップの為に仕事をしたことは、一度としてありませんから」
男「…なので、考える時間を頂けませんか?」
「……いいとも。私の見込み通りだ、君に話して正解だった」
男「ありがとうございます」
「君は実に誠実で、何と言うのかな、質実剛健な男だね。君の腕は私が保証するよ、絶対に」
「…これが私の電話番号だ、必要になったらかけてくれ。共に飲む相手がいない時は、私が付き合おう」
男「そんな…いや、その時は宜しくお願いします」
「はははっ、それで結構。若い内は何事も楽しく、だぞ。どれ、時間も喰ってしまったし、ここは一つ弁当でも奢ろうか」
男「いえ、さすがにそこまで頂けません。友人との約束もありますので」
「そうかそうか。じゃあ午後の働きに期待してるよ」
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:14:40.84 ID:U4IqeIrDO
友「おーちょうどお前も帰ってきたか。どうだった?初めてのお偉いさんとの話は」
男「普通に良い人だったぞ」
友「見せかけはみんなそう…ってちげーよ!異動の話だよ!しなかったのか?」
男「ああ…されたが、保留にしといた」
友「な…まさか、お前、俺と離れたくないからって…」
男「気色悪い目をするな、ええい離れろ。タコみたいな口して近寄ってくるな!」
男「…で、飯食いに行くんじゃないのか、付き合ってやってもいいぞ」
友「ありがたいけど…もう行っちまったんだよな、お前が話してる間に」
男「…また明日にするか」
友「え!いいの?付き合ってくれんの!?」
男「近い近い、付き合ってやるからどけ」
友「さすが心の友!ぬかりがねえ!」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:17:45.75 ID:U4IqeIrDO
男「ただいま」
男「おかえり」
男「……はぁ」
男「…俺ちゃん最近一人だぜ」
男「……風呂でも入るかね」
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:18:15.50 ID:Pd/rPi3B0
支援
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:19:18.27 ID:U4IqeIrDO
友「そういや今日の昼終わってから発案会議だってよ、全部署内で。知ってたか?」
男「ああ……なんだか行事が多いな、今期は」
友「そういう時期なんじゃねーの?誰か可愛い子入社してこねーかなー」
男「お前はいつでも学生気分だな」
友「せめて若いと言ってくれよ」
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:19:20.82 ID:d+lxlvfX0
だめだ…もう寝る明日も学校だしな…
明日の午後まで残ってますように…
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:21:57.57 ID:U4IqeIrDO
「らっしゃーせー」
友「…まず見た目どうよ?」
男「良くも悪くも…普通のラーメン屋だな」
友「だろ?そう思うだろ?だけどな…あ、いつものね」
男「いつものってことは常連なのか?」
友「そうだよ、いつもいつも一人で通ってたら顔覚えられてさ、もう俺の心の拠り所はお前とここと彼女しかない!って感じ?」
男「おい彼女って…また出来たのか」
友「言ってなかったっけ?まあその話は置いとくとして、とりあえずお前は何頼むの?」
男「え…じゃあ、こいつと同じのでお願いします」
「あいよ。友ちゃん、今日は仕事仲間引き連れてやってきたの?おいちゃん嬉しくて泣いちゃうよ」
友「なんでだよ…俺だって友達くらいいるよ!」
男「……俺の方がいないかもしれないな」
友「ん、どうした?」
男「なんでも…」
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:48:58.06 ID:pj30mFwOO
さるか?
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 02:52:55.17 ID:U4IqeIrDO
友「なんと言ってもこの食べやすさだな。喉を軽やかに通り抜ける感覚がすばらしい!」
男「……」
友「次点で味だ。しつこさがなく、薄すぎる訳でもなく、神の領域に気付いた瞬間に舌鼓を打っているという…!」
男「……黙って食えないのか?」
友「いいじゃんよ、こん時くらいは。せっかく一緒に食ってんだし」
男「まあお前が喋ってるだけだからどうでもいいか」
友「ちゃんと聞いてくれ、俺の唯一のグルメ論を!…って何か音がしないか?」
男「ん…俺のケータイだ」
友「おいおいおいおい誰から誰から!?まさか彼女とか!?あー羨ましいなこんちくしょう!」
男「お前彼女出来たんじゃなかったのかよ…」
友「いや出来たけどね、これまた一際変わった女でよ……」
男「すまん、ちょっと外出る」
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:00:31.87 ID:pj30mFwOO
同士はいないのか!しえん!
支援
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:03:26.23 ID:fX0IJyJPO
支援するお〜
明日入学式だけどもwww
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:07:26.77 ID:U4IqeIrDO
脳が動かない…目が閉じてるみてぇだ……
マジすまん、ちょっとだけ眠ってくる
ちゃんと戻るから保守をお願いしたい、厚かましくてごめん
書き込めるか……
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:10:50.52 ID:pj30mFwOO
バーローwwwww
そういう事なら普段ROM専の俺に任せとけ
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:21:40.78 ID:pj30mFwOO
しかしロボットって斬新だな
それなりに良いスレだけど月曜日の夜なんかに立てちゃったのがネック
人集まれ〜
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:23:19.42 ID:fX0IJyJPO
いるおww
4時までが限界かもだけど
頑張って保守するお
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 03:43:42.66 ID:5OnvOHGzO
あぶぇ
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 04:32:00.86 ID:pj30mFwOO
保守
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 04:43:47.64 ID:s7/7i3GCO
よむほ
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 05:04:32.16 ID:pj30mFwOO
ほ
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 05:15:14.31 ID:pZWG/logO
保守でござる
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 05:35:56.87 ID:k9Uzj+ExO
やっと追い付いた
眠れねーじゃねーかちくしょーww
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 05:58:37.25 ID:s7/7i3GCO
ほ
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 06:23:09.02 ID:s7/7i3GCO
絶対にッ!落とさせないッ!
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 06:35:59.28 ID:U4IqeIrDO
おはよー
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 06:45:13.00 ID:U4IqeIrDO
あらら誰もいない…
保守ありがとう、ぶっ続けでレスするつもりだったのに…ほんとごめん
投下までちょいと待ってて
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 06:56:24.49 ID:U4IqeIrDO
まだPC規制とかもうね…
さて…始めちゃっていいんだよな?
昨日よりペース落ちるけど
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 06:56:59.02 ID:2dGutJx20
おはよう
支援
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:08:42.84 ID:U4IqeIrDO
人いないだろうな、でも終わらせるぞー
男「もしもし」
「男くん?」
男「義母さん…もしかすると、あいつが…?」
「ロボちゃん…転送が終わったみたい」
男「わかりました、それじゃあ…」
「でも…『身体』はいなくなってるの…」
男「…何……」
「転送前の体はそのまま部屋にあるのに、人型の体がいなくなってて…!」
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:10:34.18 ID:s7/7i3GCO
キターーーーー!!
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:15:41.53 ID:U4IqeIrDO
男「友、会社に俺は休むって伝えといてくれ」
友「は?何?いきなりどうした?」
男「金は置いとく。頼むぞ」
友「え、ちょ、会議だぞ!?休むわけには…おーい、三百円ぽっちじゃ足りないんですけど……」
友「彼女の話すら出来なくてさ…俺ってすごくかわいそうな人間だよな、おやっさん…」
「よくわからねぇけど、それが人生ってもんさ」
友「心の友だと信じていた奴の食べかけを処理する人生なんて…くそったれだぜ…」
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:16:19.62 ID:7LdJcOPWO
wkwk
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:21:23.16 ID:U4IqeIrDO
男「この家のどこにもいないんですか?どの部屋にも…!」
母「捜したけど、どこにも…朝はいたのに…さっき確認しに行ったら、いなくて、でも外に出たような形跡もなくて…」
男「ちっ…!」
母「そのうち出てくる…訳ないわね、猫じゃないんだし」
男「外に、捜しに行ってきます。義母さんは待ってて下さい」
母「…わかったわ。でもロボちゃんが行きそうな所の心当たりでもあるの?」
男「あいつは外の世界を知らない。だからどこに行くかなんてわかりません、だけど捜さないと」
母「私も少しだけ家の周辺を見てみる。もし戻ってきたら連絡するわ」
男「…お願いします」
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:22:42.60 ID:k9Uzj+ExO
オレもいるぜ?
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:24:30.70 ID:s7/7i3GCO
もう少し早くても
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:24:59.41 ID:fX0IJyJPO
おれもいるぞ
wktk
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:29:23.16 ID:U4IqeIrDO
>>218 うん、早く投下したいなと思ってるんだけどね、ちょっちこっちの都合がありまして…
男「どこだよ…」
男「どこに行ったんだよ…!」
男「くそ……」
男「わかるかって…」
男「手の掛かる娘だな、まったくよ………!」
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:31:26.60 ID:s7/7i3GCO
支援
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:33:32.29 ID:U4IqeIrDO
「ねえお姉ちゃん」
「…わたし?」
「さっきからどうして一人でいるの?」
「ここにいるしかないの…」
「一緒に遊ばない?」
「遊ぶ…?」
「サッカーとかキャッチボールとか…僕、色々持ってるから、なんでも出来るよ」
「手や足を使う遊びは…まだ、苦手で……」
「うーん……かくれんぼとかどうかな?」
「かくれんぼ?」
「うん、かくれんぼなら出来るでしょ?」
「かくれんぼって…どういう遊びだか…」
「えー、知らないの?かくれんぼっていうのはね……」
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:42:10.63 ID:U4IqeIrDO
「……わかった?」
「なんとなく…」
「じゃんけんで決めよう。勝った方が隠れる方で、負けた方が捜す方」
「じゃんけんって…?」
「…本当に知らないの?じゃあ僕が二十秒数えてる間に、お姉ちゃんは隠れに行って。はい数えるよー」
「…えっ……」
「…………」
「………ここなら…」
「………………まだかな……」
「……………」
「……ひ……っく……」
「……おと……っさ…」
「あい………たい……」
「……う…ぅ……」
「…見つけた」
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:42:39.73 ID:s7/7i3GCO
わくてかわくてか
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:47:12.00 ID:U4IqeIrDO
男「………」
ロ「……おと…う…さん…?」
男「帰るぞ」
「あっ、お姉ちゃん見っけ………た?」
ロ「…………」
「……カレシ?」
男「こいつと遊んでくれてたのか?」
「う…うん」
男「まだこいつは子供だから、ありがとな」
「…僕より背高いよ?」
男「見た目では決まらないぞ、子供か、大人か、それ以外かなんて」
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:49:33.48 ID:K9kA/zMfO
追いついた!支援!
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:51:42.19 ID:U4IqeIrDO
ロ「………」
男「ほら、背中」
ロ「……………?」
男「裸足だと痛いぞ。それに歩くのだってまだ慣れてないんだろ、乗れよ」
ロ「……」
男「よ、っと。案外軽いのか、安心した」
ロ「…………男、さん」
男「今は喋るな」
ロ「…………」
男「…」
ロ「………ごめ、ん……ごめん…なさ、い……」
男「…」
期待期待期待!
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:57:10.66 ID:s7/7i3GCO
支援
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 07:58:31.57 ID:U4IqeIrDO
ロ「勝手に出て、申し訳ありませんでした……」
母「ほんとーに心配したのよ?事故にでもあってたらと思うともう…」
男「……はぁ」
母「まぁでも、それほど男くんに会いに行きたかったのよね?私にもわかるわ、その気持ち」
男「甘やかさないで下さいよ…。子育てがどんなものか、痛いくらいわかりました…」
母「あらあら、これくらいは序の口よ。女の時なんかすごかったんだから」
男「女はたしかにすごそうだけど、それはまた別の話で…」
ロ「………」
男「…とにかくお世話になりました。と、迷惑をおかけしました」
母「こちらこそ来てくれてありがとう、楽しかったわ。それと、元のロボちゃんはうちに置いといてもいい?」
男「へ……?」
母「女が残したものだから、壇の横に置いておきたいの。ダメかしら?」
男「そういうことなら、ぜひそうしてやって下さい。女も喜ぶと思います」
母「ありがとね…代わりと言っちゃなんだけど、ロボちゃんに靴をあげるわ。裸足じゃ痛いでしょ」
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:01:54.11 ID:U4IqeIrDO
よし、ペース速める
男「ありがとうございました。ほらお前も」
ロ「あっ…ありがとうございました…」
母「ロボちゃんだけでもいいからまた来てね」
男「それじゃあ…………はあ……」
ロ「……」
男「もう夕暮れだぞ…疲れた」
ロ「……」
男「…さっきの公園に寄ろうぜ。そこまで歩く練習だ」
ロ「……はい」
間違いなく良スレ
私怨
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:06:09.53 ID:U4IqeIrDO
男「迷子になるって…変だよな」
ロ「………」
男「お前、目覚めてからどんどん子供らしくなってないか?」
ロ「…………」
男「俺がいないからって外に飛び出してよ…迎えに行くって言っただろ」
ロ「…待ちきれなくて……」
男「…逆に言えば人間らしいってことだけどさ」
ロ「………」
男「おてんばな娘を持つと苦労するなー」
ロ「……」
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:09:02.69 ID:U4IqeIrDO
男「ベンチに…座るってわかるか?尻を乗せるんだ」
ロ「……こう?」
男「ああ、そう。…あー、あれだ、腹はへったりするのか?」
ロ「わからない…けど……おなかが鳴ってて、くるしいです…」
男「じゃあ待っとれ、すぐ戻る」
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:09:47.50 ID:s7/7i3GCO
支援しよう
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:12:00.14 ID:U4IqeIrDO
男「ほれ、あんまん」
ロ「……どうやって…?」
男「いつも俺の食べてるところ見てたんだからわかるだろ?口に入れて、かじって、咀嚼」
ロ「………ふひひはいひぁひぇん」
男「口に入らないっておま…もう貸せ、お前は口開けてろ」
ロ「…あー」
男「はい閉じる、ちゃんと歯を使え」
ロ「…あー…む」
男「どうだ?」
ロ「う……ん…ごほっ……げほっ…!」
男「バカタレ、そのまんま飲み込もうとしただろ。歯を使って噛むんだよ。…赤ちゃんかって」
支援
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:15:04.46 ID:XWIyrZd5O
追いついた!試演
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:15:40.95 ID:U4IqeIrDO
ロ「食事って…こんなに難しいんですか…?」
男「お前が赤子同然に慣れてないだけだよ。口開けて」
ロ「あー…」
男「閉じて…そうそう。んで噛む」
ロ「…ん……この、口の中に広がる感じは、一体…?」
男「それが『甘い』。…これから面倒になりそうだな、色々…」
ロ「男さん…」
男「ん?」
ロ「おなかの下辺りの部分から、何かが流れ出そうな感覚があって…むずむずします…」
男「おいおいそんなんまで付いてんのかよ…どっかで水でも飲んだのか?」
ロ「色々と乾いていたので、義母さんの家で…」
男「…いいか?一回しか言わないからよく聞け。
そこのトイレに入ってズボンと下着を脱ぐ、真ん中の穴開いてるところに出す、ペーパーがあるからそれで…出した所を拭く、紙を穴に捨てる、下着ズボンを穿く、ボタン式だったからそれを押す、ついでだから手洗う。OK?」
ロ「会話を記憶に残しました…行ってきます」
男「あ、手洗うってことは水…は平気か、飲んだわけだし。…もう人間なのか?」
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:20:58.10 ID:U4IqeIrDO
ロ「終わりました」
男「…ちゃんと出来たか?」
ロ「ちゃんと出来ました。わたし、偉いですか?」
男「はいはいえらいえらい。お前本当に俺を支えるつもりはあるのか?」
ロ「えらい……ふふ…」
男「何年後になるのやら…よし、帰るか」
ロ「……」
男「…何しゃがみ込んでんだよ」
ロ「抱っこして……下さい」
男「………………やっぱり元の体に戻った方がいいと思うぞ」
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:25:05.52 ID:U4IqeIrDO
ロ「…抱っこ……」
男「……はいはいやってやるよ!ほらっ!これでいいですか?」
ロ「あっ……これやだっ、恥ずかしい…です…」
男「お前が言ったんだろ、人間になったらお姫様抱っこしろって」
ロ「これ……お姫様、抱っこ…?」
男「サイズ的に普通の抱っこはもう無理だからな」
ロ「でも、恥ずかしいから…背中に乗るやつがいいです…」
男「…おんぶ?」
ロ「おんぶ…して……」
男「抱っこにおんぶかよ!お前どれだけ幼児化すりゃ気が済むんだ!?」
ふぅ…
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:29:07.41 ID:U4IqeIrDO
ロ「これが、匂い…」
男「今絶対うなじに鼻押し当ててるだろ、やめろマジで、お前何か怖い」
ロ「ごめんなさい、まだ慣れないんです…」
男「それだけじゃないよな?お父さん怒らないから言ってみ?ん?」
ロ「ほんとに…?」
男「今までのお前だったらそんな艶のある声出してねーよ…」
ロ「最初は戸惑いましたが、この声はわたしの命が吹き込まれた声なんだって思うと…様々な言葉を声に変えて言ってみたくなるんです」
男「あんまり聞きたくないけど、たとえば?」
ロ「……だいすき、とか、」
男「あーあー聞こえない」
ロ「くふふっ、男さん、顔真っ赤…」
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:34:23.94 ID:U4IqeIrDO
男「なあ、頓に思ったんだけども」
ロ「なんでしょうか」
男「お前、あの時公園にいたよな、どうやってたどり着いたんだ?」
ロ「どこに行けばいいか…あてもなく彷徨っていたら、公園に着きまして、なんだか…何か懐かしい感覚がして、あそこで待っていれば男さんが来てくれると思ってて…」
男「あれ、お前が携帯電話の時に連れてった公園なんだ。よく覚えてたな」
ロ「いえ…視覚的に見るのは初めてなのに、気持ちいい空気に中てられて…ふらふらと」
男「あそこ以外に墓地は行ったわ俺の家を確認しに行ったわで大変だったぞ、最終的に公園にいなけりゃお前は迷子の子猫さんで終わってた」
ロ「……ごめんなさい…」
男「もう気にしてない。後にお前の初めての迷子物語として笑い話になるだろうけど」
ロ「……………」
男「十年経ったら俺はおじさんでお前は…年を取るのか?…とりあえず、お互いこれからがんばらなきゃな」
ロ「………すぅ…くぅ……」
男「…眠てぇなあ…」
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:39:36.92 ID:U4IqeIrDO
男「…電話?」
男「この人……友辺りから聞いたのか」
男「はい、男です」
「ふむ、合ってたようだな。私だ」
男「…何の御用でしょうか」
「なぜ私がわざわざ君の携帯電話にかけたのか、自分でわかっているだろう?」
男「……」
「今日の会議だが、君の姿がどこにも見えなくてね、驚いてしまったよ」
男「…はい」
「私の顔を使ってまで君を全面的に立ててやったというのに、これは一体どういうことだ?」
男「…」
「新品物の靴に泥を塗られた気分だよ。責任は取れるのか?」
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:59:14.52 ID:s7/7i3GCO
つづきはまだ?
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 08:59:34.17 ID:U4IqeIrDO
また貴方は投稿しすぎ言われた…確かにスレの五割くらい占めてるけどさ
男「…お言葉ですが、あなたは俺のことを何もわかっちゃいません」
「なに……?」
男「最初の会話の時、自分で何を言ったか覚えていますか?『君は何年か前に、奥さんを亡くされているようだが』と、あなたは言いました」
「……」
男「のっけから相手の過去を引き合いの道具に使い、賞賛を送るのはビジネスに使われる策ですが、俺の経験上ではそれを使うまともな人間を見たことがありません」
男「とかく報告書通りの話をして、相手を理解した様な気分になる人とは、たとえその人がどんなにお偉方だとしても俺は信頼できません」
男「終いには先の発言のように『私の顔を使ってまで』と…顔面の広さに定評があるからと言って自分を保障しようと施しをする?…そんな餌に釣られるほど馬鹿じゃありません」
男「本当に俺の地位を上げようと応援してくれているのなら、酒でも飲みに行きましょう。あなたに俺が理解できるかどうか…奇想天外な人生を語り続けてやりますよ」
「…………」
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:02:23.56 ID:tFD1uxJwO
ペルソナ好きけ?
支援
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:04:11.26 ID:s7/7i3GCO
しくったww
支援!!
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:04:53.57 ID:U4IqeIrDO
>>249 どっちかってとメガテン派
「……ははははは!!」
男「………」
「実に結構だ」
男「…」
「何、君がどういう反応をするか見てみたくなっただけで、少し意地悪が過ぎたようだな…」
男「…意地悪?」
「はは、君は誠実だが、それ故に騙されやすい」
男「……」
「いやすまない、貶している訳でも何でもないんだ。今の私は『悪どい上司』を演じている最中だった、しかし…これは一本取られてしまった」
男「なんだって……?」
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:05:29.88 ID:s7/7i3GCO
今から俺がこのスレの5割を占めよう
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:06:18.14 ID:s7/7i3GCO
あげ
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:07:20.12 ID:s7/7i3GCO
支援だ
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:07:39.25 ID:tFD1uxJwO
そうだったか
ペルソナぽいネタあったからさ
すまん
僕はデビサマが好きどす
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:10:08.07 ID:U4IqeIrDO
「まずは謝ろう、騙してしまって申し訳ない。そして奥さんのことを言ったのも…」
男「……」
「君は気付かなかっただろうが、私は君をずっと見てきた。部下の報告ではなく、私の目で見てきたのだ」
男「…それは嘘では……」
「嘘ではない、本当のことだ。奥さんを亡くした後の君の姿を見てきたからこそ、私は負けてしまった、本来するべきではない、同情の心に駆られたよ…」
「やはりと思っていたが、その話はタブーだったか…本当にすまない」
男「い、いえ……」
「…今日の昼、私は会社の近くの飯店で休息を取っていた。ふと、ガラス張りの窓に目を向け、外を見やると…」
「君がいた、汗をかき、必死な目をして、大切な何かを探している様子だった。…この後の会議には参加しない…参加できないだろうと、感じていた」
男「………」
「もちろん私はそれを責めるつもりはない、責める権利が無いのだ。普段は真面目な君が、何かに熱くなっている姿を見ると…心に響くものがある」
男「…………」
「……探し物は見つかったか?」
男「…はい」
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:14:47.48 ID:U4IqeIrDO
うはもうこんな時間とか…
でもそろそろ終わるよ
男「なんだよあの人ー……勢いで言ったせいでマジでクビになるかと思った…」
男「はあ……ただいま…」
ロ「ただいま……です」
男「お、今起きたのか?」
ロ「はい…急に意識が落ちてしまって、怖かったけど、でも気持ちよくて…男さんの背中、温かかったです…」
男「おんぶってそういうもんだ。ほれ降りろ。あー靴も脱げ」
ロ「…何か、すごく新鮮な感じがします、この部屋全体……なんというか…」
男「人になったばかりだからな」
ロ「イカ臭い、って言うんですか?こういうの」
男「その情報は前から付いてたな」
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:18:44.30 ID:U4IqeIrDO
ロ「人の生活って…これからどうすればいいんでしょうか?」
男「俺を支えてくれるんじゃなかったのか?」
ロ「それは、しますけど…基本的なことがぜんぜんわからなくて…」
男「その内わかるし、その内慣れる。身体は大人だけど、まだお前は子供なんだから心配すんな、ちゃんと教えるよ」
ロ「はい…」
男「ただ、基本的な部分は俺を見て真似していいけど、それ以外の部分は真似しなくていいからな?」
ロ「それ以外、ってなんですか?」
男「俺とお前は男と女で、基本は一緒だが違いがはっきり分かれてる。…こればかりはちゃんと区別してもらわないと困るぞ」
ロ「わかりました、善処します」
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:23:07.62 ID:U4IqeIrDO
ロ「…そうだ…男さん」
男「なんだ」
ロ「わたしのここ…なんて言うんですか?」
男「…胸……いや心臓だ」
ロ「心臓?…そう、これはわたしのコアだったんですね」
男「ああ、お前にとって核の部分でもあるのか」
ロ「……わたしの心臓を触ってもらえますか?」
男「あのね…今どれほどすごい言葉を発したか自分で理解できてるか?」
ロ「男さんの手を借ります」
男「アンドロイドなのか本当の人間なのかわからないが…お前は女で…そぉい!」
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:26:14.87 ID:U4IqeIrDO
ロ「わかりますか?わたしの心臓の位置…」
男「お、お前が俺の手を持ってるから嫌でも、っていうかそれどころじゃない、とても変な光景になってること間違いなしだ」
ロ「感じてますか?わたしの心臓の鼓動…」
男「待て待て、俺はあまり女に慣れていないということを一先ず承知してもらいたい。な?まずは手を離せ、俺の手を誘導するな」
ロ「この心臓は一つですが、本当はもう一つ、別の『心臓』が他の箇所で揺らいでいるんです」
男「……それは…心臓が二つあるとでも言うのか?」
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:29:29.79 ID:s7/7i3GCO
支援
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:29:52.28 ID:U4IqeIrDO
ロ「お母さんの意識が、まだわたしの身体に眠っています」
男「ああ…」
ロ「…とても、苦しいんです」
男「苦しい?」
ロ「どうやらこの身体は一つの意識しか受け入れられない様で、お母さんの意識が…今にも消えてしまいそうなんです」
男「…マジか」
ロ「お母さんを消させない為に、どうにか集中して意識をわたしの内につなぎ止めてたんですが……段々、苦しくなってきて」
男「……そのまま、成仏させてやるべきなんじゃないか?」
ロ「それも考えました。でも、こんな形で…お母さんに消えてほしくない…」
男「………」
ロ「…男さん、わたし…どうすればいいですか?……教えて下さい」
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:30:14.87 ID:s7/7i3GCO
しかし人いないな…
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:33:35.85 ID:U4IqeIrDO
男「……」
女の意識を排除させますか?
ニア はい
いいえ
スレ立てて安価
………─────
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:33:48.35 ID:k9Uzj+ExO
眼を閉じれば会えるんだぜ?
携帯だと支援つらいんだよ
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:38:15.94 ID:U4IqeIrDO
男「…………わかった」
ロ「……」
男「…女を、」
男「女を移そう」
ロ「………え?」
男「お前の元の体、ロボットだった時の体に女の意識だけを移せばいい」
ロ「………出来るんでしょうか、そんなこと……」
男「やってみなきゃわからない。それに…実家の壇の横で眠った方が断然いいだろう」
ロ「…そう、ですね」
男「帰ってきたばかりだけど、もう一回、終わらせに行こうか」
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:39:00.18 ID:wl5i2ZFdO
私怨
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:42:21.76 ID:QT0c1uQN0
追い付いたー
支援
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:42:21.55 ID:U4IqeIrDO
……………………
母「あの子が……ロボちゃんの中に…?」
男「はい。だから、今、頑張ってるんです、女も、あいつも」
母「…何事もなく、終わればいいわね」
男「…はい」
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:42:43.39 ID:DQ5W8TZ50
試演
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:45:21.46 ID:U4IqeIrDO
シリアスっぽい所悪いけど
>>270のIDが最高に輝いてる
ロ「お母さん…」
ロ「わたし、お母さんのおかげで人間になれたよ」
ロ「お父さんを支えられるようになるまで…時間はかかるかもしれないけど」
ロ「人間になれたことに、最高の意味があるんだ」
ロ「そうだよね?お母さんがくれた体なんだもん…意味がないわけないよ」
ロ「…ありがとう」
ロ「……おつかれさま」
ロ「………おやすみなさい」
……………………
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:46:48.59 ID:7BOZW8co0
支援
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:53:30.38 ID:U4IqeIrDO
母「ロボちゃん…」
男「……上手くいったか?」
ロ「…おかあさんが……」
ロ「おかあさんが、さいごにっ……」
ロ「がんばりなさい……って……!」
母「……女…」
男「…期待に応えてがんばっていこうぜ、二人で…」
ロ「…く…うう、うああぁ……!」
ストレッチマン観ながら支援
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:57:21.28 ID:U4IqeIrDO
男「今度こそ、お世話になりました」
母「次来る時は、女も待ってるから…心配しないでね?」
ロ「ありがとうございました、また来ます」
母「ロボちゃんだけなら、お化粧の仕方でも教えてあげるわよ?ふふ…」
ロ「お化粧…おいしいんですか?」
男「ほら、こいつ何も知らないしまだ子供だから無理ですよ」
母「元がかわいいからねぇ、教えがいがあるわ」
男「聞いてないし…」
ロ「かわいい…?」
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:58:58.16 ID:7BOZW8co0
支援
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:59:30.43 ID:U4IqeIrDO
男「今日は身体的にも精神的にも疲れが酷い一日だな…帰ったら寝よう」
ロ「…一緒に寝ますか?」
男「ばっ…なに言ってんだお前」
ロ「わたしも疲れてしまって…もう歩けないくらいです」
男「…何故足を止めた?」
ロ「…まだ子供ですから…」
男「体は大人だ。言い訳して抱っこをせがむんじゃない」
ロ「その通りです、抱っこして下さい」
おわり
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 09:59:53.13 ID:7BOZW8co0
乙
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 10:01:20.19 ID:QT0c1uQN0
乙です
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 10:04:14.30 ID:k9Uzj+ExO
乙
ほとんどセリフなのに感動できるもんだな〜
最初ニヤニヤ路線かと思ったのに
SSに興味沸いたわ
パソ規制解けたらなんか書いて見るかな
携帯でもスレ立てられるの?
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 10:08:04.70 ID:U4IqeIrDO
>>280 出来るけどおすすめしない、ソースはこのスレを携帯で立てた自分
ひゃっほうやっと終わったぜ!
風呂敷広げすぎてグダグダになるかと思ったけど最後まで投下してみた結果がこれだよ、ちなみにスレタイに意味はない
一人でも二人でも暇潰しのお手伝いが出来たなら…良いことをしたと思います
支援も保守もありがとうございます、貴方達がいなければ猿の呪縛に付きまとわれたままだった
つかSSスレ立てるの初めてで、批判の嵐も乗り越えるぞーって意気込んだ結果がこれだよ、結局一つもこなかった…
本当にありがとう
で、実は後日談的な話が残ってたりするんだけど…
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 10:08:46.66 ID:VKLrG+hh0
乙でした
仕事中なのに・・・視界がぼやけて・・・
後日談マダー
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 10:19:52.61 ID:tFD1uxJwO
乙
Fesはあるよな?
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 10:25:30.06 ID:U4IqeIrDO
>>285 フェスって個人的に新ヒロイン以外良い所ないと思うんだ
いや後日談っつっても本編より内容が薄い感じで…しかもこれまた長くなっちゃって
というかそろそろ仕事しないとやばいんだ
で、近々スレ立てようかと考えてます
でも、もしこのスレが昼から…夕方くらいまで保ってたら…残りを投下したいな
ま、まぁ期待なんてしないから!保守してほしいとか考えてませんから!二時間毎に自分で保守しに来ようとか考えてないよ!
それじゃあまた
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 10:46:19.61 ID:dY2rzGhb0
夜まで保守してくれないか?
頼む!
ゆっくり見たいんだ
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 10:56:24.69 ID:wl5i2ZFdO
保守
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:07:10.79 ID:82xMWeGLO
保守
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:09:24.99 ID:VKLrG+hh0
ほ
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:20:47.49 ID:R+vZja7YO
も
△ ¥ ▲
( 皿 ) がしゃーん
( )
/│ 肉 │\ がしゃーん
< \____/ >
┃ ┃
= =
3ゲットロボだよ
自動で3ゲットしてくれるすごいやつだよ
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:25:49.03 ID:wl5i2ZFdO
お
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:31:53.80 ID:dY2rzGhb0
ちょと待った保守お願いしたけど早くねぇ?
有り難いけど夜までに1000行っちゃうだろwwwww
落ちない程度で頼むwwwwww
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:32:01.96 ID:tyyQHLEgO
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:32:44.07 ID:F5rgYK66O
ぬるぽ
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:36:01.02 ID:DQ5W8TZ50
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 11:56:03.68 ID:wl5i2ZFdO
お
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 12:05:37.97 ID:ZF4eDio1O
っ
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 12:11:28.80 ID:DQ5W8TZ50
き
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 12:20:07.64 ID:VKLrG+hh0
し
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 12:31:00.12 ID:IU6vZz8F0
た 頭脳を取り換えずにただ転送しても…
例のゴーストってやつなのか
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 12:41:40.42 ID:5OnvOHGzO
☆
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 13:02:57.26 ID:4Si2ubPEO
☆
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 13:09:25.15 ID:1NhbEDbq0
久々の良スレ
保守
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 13:26:05.50 ID:dY2rzGhb0
夜まで待てずに全部読んでしまった・・・
午後は真面目に仕事しよう
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 13:40:17.91 ID:wl5i2ZFdO
お
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 14:00:01.62 ID:wl5i2ZFdO
っ
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 14:06:43.98 ID:IU6vZz8F0
ぱ
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 14:07:32.10 ID:tFD1uxJwO
た
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/07(火) 14:08:44.16 ID:75kWp8Sj0
寝落ちしてしまったorz
遅くなったが>>1GJ!
ほ