1 :
◆gMIGdyOjeA :
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:11:06.54 ID:tjZ5P19HO
この前初めて読んだぜ
支援
3 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:11:48.35 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)そ「はっ」
ベッドにうつぶせに倒れていた。
( ^ω^)「・・・・・・夢? かお」
さっきのが夢だろうが現実だろうがなんでもいい。決心はついた。部屋を出てオトジャさんの部屋に向かった。
( ^ω^)「オトジャさん? 失礼しますお」
ノックして部屋のドアを開けた。
(´<_` )「ん? ブーンか。どうしたんだ?」
( ^ω^)「オトジャさん」
右腕に巻いてあった布をほどき
( ^ω^)「ブーンは守護者を辞めさせていただきますお」
はっきりと言葉にした。
(´<_`;)「なん・・・だと・・・」
( ´_ゝ`)「んーどーした?」
(´<_`;)「アニジャ、ブーンが守護者を辞めたいと・・・・・・」
(;´_ゝ`)「いきなりどうしたんだ?」
4 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:13:51.06 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「やっぱりブーンは戦いたくないですお。たとえ、役に立つ【情報】をもっていても。
ドクオや、他の子供たちと避難所で戦争が終わるまで待機しておきたいんですお」
(´<_`;)「実際、お前の情報はこの戦争でかなり役に立つ、といってもダメか?」
( ^ω^)「ブーンは大切なものの傍にいたいんですお」
(;´_ゝ`)「・・・・・・決心は固そうだな。オトジャ、会議のメンバーを呼んでくれ」
(´<_`;)「ああ。わかった」
(;´_ゝ`)「ブーン、会議区に行くぞ」
( ^ω^)「わかりましたお」
アニジャと並んで会議区へ向かう。来る時はあれだけ苦労した道だが、なんてことはないただの平坦な通路だった。
会議区の椅子に座って待っていると、他の守護者が来た。
爪;'ー`)y‐「ホライゾン、考え直せないか?」
( ^ω^)「ブーンはやっぱり戦いたくないですお」
爪;'ー`)y‐「むむ・・・・・・仕方ない、か。今日の深夜にクックルに舟を出してもらう」
( ^ω^)「ありがとうございますお」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:15:15.40 ID:tjZ5P19HO
支援する
6 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:16:31.15 ID:DvbbOsdy0
爪;'ー`)y‐「お前がここで見聞きしたことは他の誰にもしゃべってはいかん。それが条件だ。」
( ^ω^)「お」
快く、とはいかないが納得してくれたようだ。これでドクオやジョルジュに会うことができる。
爪;'ー`)y‐「時間になったらオトジャに呼ばせる。それまで部屋で待機しといてくれ」
lw´‐ _‐ノv「ブーン君」
部屋を出て行こうとするとシュールさんに呼び止められた
( ^ω^)「なんですかお?」
lw´‐ _‐ノv「合成の鍛錬だけは忘れないで」
( ^ω^)「・・・・・・戦う為の合成はもう必要ありませんお」
lw´‐ _‐ノv「っ・・・・・・」
( ^ω^)「失礼しますお」
( ゚∋゚)「いいの?」
( ^ω^)「決めたことですお」
会議区から出て、自分の部屋に向かった。
7 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:17:54.72 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)(これで、よかったんだお)
後は時間になるまで待っていればいい。
────────────
爪;'ー`)y‐「彼の有用性は高かったんだがな・・・・・・」
( ゚∋゚)「仕方ないわ」
( ´_ゝ`)「もともと俺たちだけだったんだ」
爪'ー`)y‐「作戦変更はなしだ。所詮子供、たいした戦力ではない」
lw´‐ _‐ノv「彼の【情報】についてなんですが、文献を探してもそのようなものは見つかりませんでした」
( ゚∋゚)「なんでも合成できる、ってところにひっかかるわね。そんな人が過去に一人だけいたでしょ?」
(´<_`;)「おいおい、そんなことがあるのか?」
lw´‐ _‐ノv「既存の【情報】でなんでも合成できるのはそれくらいですからね」
爪'ー`)y‐「なんにせよ、この事実は彼には伝えるな。勝手に動き回ってもらわれては迷惑だからな」
8 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:19:46.20 ID:DvbbOsdy0
lw´‐ _‐ノv「そのようには見えませんでしたが・・・・・・」
爪'ー`)y‐「子供の考えることはわからん」
( ゚∋゚)「そんなことはどうでもいいわ。それより、いつ頃攻撃に出るの?」
爪'ー`)y‐「島を囲んでいる艦体は以前五艦のままだ。計画通り一艦に三団を向ける。余った三十五のうち十を北に向ける」
( ゚∋゚)「私たち守護者は?」
爪'ー`)y‐「クックルとシュールは北へ、残りは島の守護だ」
( ゚∋゚)「はい」lw´‐ _‐ノv
<_プー゚)フ「・・・・・・実行は?」
爪'ー`)y‐「実行は明後日、日が落ちてからだ。」
<_プー゚)フ「二人から・・・・・・連絡は?」
爪'ー`)y‐「今まで待ってきたが、連絡が来ない。明後日まで待つが、それでも連絡が来なければ実行する」
<_プー゚)フ「・・・・・・そうか」
9 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:21:28.53 ID:DvbbOsdy0
( ゚∋゚)「心配するだけ無駄よ。あの二人は、最強だからね」
爪'ー`)y‐「以上だ。解散」
────────────
( ^ω^)(・・・・・・寝てたお)
時間の感覚がずれてしまっている。約束の時間まで後どのくらいだろうか。
(´<_` )「ブーン、起きてるか?」
( ^ω^)「オトジャさんですかお?」
何もない空間からオトジャさんの声が響いてくる。おそらく空間をつなげているんだろう。
(´<_` )「時間だ。ここの入り口でクックルが待ってる」
( ^ω^)「お世話になりましたお」
(´<_` )「すぐ帰ってこれるさ。それじゃあな」
( ^ω^)「それにしても、空間の【情報】って便利だお」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:22:39.32 ID:tjZ5P19HO
支援
11 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:23:37.55 ID:DvbbOsdy0
ベッドから起き上がって部屋から出た。何ももってきてないから、準備も必要ない。
階段にクックルさんが座っていた。
( ^ω^)「お待たせしてすいませんお」
( ゚∋゚)「避難所は少し遠いわ。すぐに出るわよ」
階段を上って外に出ると着たときと同じような道を通って、船が隠してある場所に着いた。
舟を海に浮かべて乗り込む。クックルさんの合成によってこがなくても舟は進む。
( ゚∋゚)「行くわよ」
クックルさんが合成をしたのと僕が舟にしがみついたのはまったくの同時だった。
( ^ω^)「どのくらいでつくんですかお?」
( ゚∋゚)「そうね・・・・・・明日の夕暮れぐらいには着く」
( ^ω^)「一日中合成し続けるんですかお!?」
( ゚∋゚)「いえ、昼間はあなたの合成で進んでもらうわ」
( ^ω^)「どっちに進めばいいのかわかりませんお」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:23:40.44 ID:NYg8FToA0
しえんしえん
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:25:10.47 ID:tjZ5P19HO
支援する
14 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:26:17.40 ID:DvbbOsdy0
( ゚∋゚)「ちゃんと方位磁石を持ってきてるわ。とりあえず、夜の間は私が進めるから心配しなくてもいいわ」
( ^ω^)「わかりましたお」
舟からは島は見えなくなろうとしていた。
────
───
─
( ^ω^)「クックルさん、陸地が見えてきましたお」
クックルさんと交互に二十四時間舟を動かし続けた。
夕闇に染まる水平線に狭い海岸線が見えてきた。
( ゚∋゚)「ん・・・・・・そうね。(ベクトル合成も可能、か・・・・・・)着いたら私はすぐにVIP島に戻るわ」
( ^ω^)「わかりましたお」
( ゚∋゚)「オトジャが連絡しているはずだから、大丈夫だと思う」
( ^ω^)「VIP島をお願いしますお」
( ゚∋゚)「安心しなさい。私たちは負けないわ」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:28:29.82 ID:tjZ5P19HO
支援する。
16 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:28:48.36 ID:DvbbOsdy0
舟が海岸に接した。
( ^ω^)「よっと」
足がぬれないように飛び降りた。振り返ったときにはクックルさんは島に向かって出発していた。
( ^ω^)「お・・・・・・なんか嫌な感じがするお」
警備兵「おい、お前。内藤ホライゾンか?」
( ^ω^)「そうですお」
警備兵「よし。ついて来てくれ。」
男の人の後ろについていくと、すぐに巨大な集落に入り込んだ。
警備兵「ここが今日からお前の寝泊りするところだ」
男のさす先にはひときわ大きな建物があった。男の説明によると、ここは親が戦争に向かった子供が中心に住んでいるそうだ。
('A`)「んあ、お!」
部屋から出てきたのはドクオだった。
( ^ω^)「お、お! ドクオ元気かお?」
('A`)「ブーンじゃねぇか! 戦争はどうしたんだ?」
( ^ω^)「やめてきたお。ブーンは戦いたくなんかないお」
17 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:31:37.14 ID:DvbbOsdy0
('A`)「やめてきたって・・・・・・もったいねぇことしたなぁ」
( ^ω^)「いいんだお」
('A`)「そうだ。ジョルジュに話しかけてみてくれ。お前なら・・・・・・」
( ^ω^)「お。やってみるお」
ドクオに案内されて建物の中に入った。中はとても広く、多くの子供たちが走り回っていた。
('A`)「・・・・・・この部屋だ」
部屋の隅にジョルジュが座り込んでいた。中はとても暗くこちらからは表情が見えない。
変に意識されないようにゆっくり近づいて話しかけた。
( ^ω^)「ジョルジュ、ブーンだお」
_
( ゚∀゚)「ブ・・・・・・ン」
( ^ω^)「ブーンだって無事に帰ってこれたお。きっとヒートだって帰ってくるお」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・ああぁぁ!!」
( ^ω^)「ジョルジュ!」
部屋の中にジョルジュの声が響く。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:32:37.06 ID:yJiDtrAqO
初見なんだがクックルは女?
それともガチムチオカマ?
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:33:12.75 ID:tjZ5P19HO
支援支援
20 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:33:50.22 ID:DvbbOsdy0
('A`)「ブーン」
( ^ω^)「またくるお」
('A`)「まぁ、反応してくれただけマシだよ。俺以外の人間にはめったに反応しないからな。
だんだん良くなってはきてるんだが」
( ^ω^)「戦争が終わったらヒートを探すお」
('A`)「ああ、そうだな」
その日僕らは一晩中語り合った。僕の旅は一日で語れるものじゃなかったけどところどころ削って、全てを話した。
戦争が始まった頃の話も聞いた。急に艦体が現れてVIP島を包囲したみたいだ。
('A`)「俺ぁちびるかと思ったね。いきなりカーちゃんにたたき起こされて、学校に向かったんだ」
一旦眠って昼頃に起きた後もひたすら話し続けてた。
( ^ω^)「そういえば、ロマネスク先生に遭いたいお」
('A`)「ロマネスク先生? たまにここにも来るけど」
( ^ω^)「外の人に聞いてみるお」
21 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:36:05.33 ID:DvbbOsdy0
('A`)「俺ら子供だけでうろうろしてると怒られるぞ」
( ^ω^)「お、お。大丈夫だお。ブーンの合成があれば平気だお」
('A`)「それもそうだな」
( ^ω^)「あ、すいません。ロマネスク先生ってどこにいるか知ってますかお?」
「いや、知らないなぁ。それより君、勝手に出歩いちゃあダメじゃないか。」
( ^ω^)「大丈夫ですお。ブーンはちゃんと合成が出来ますお」
「合成が出来るとかできないとかじゃなくてだな」
( ^ω^)「これで結構ですかお?」
地面の砂を持ち上げ鳥の形にして飛ばした。フラフラとはするが、立ったまま合成が出来るようになっていた
「だから、」
( ^ω^)「何が不満なんですかお?」
( ФωФ)「どうしたのであるか?」
( ^ω^)「ロマネスク先生!」('A`)
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:38:55.63 ID:NYg8FToA0
しえんしえん
23 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:39:10.51 ID:DvbbOsdy0
( ФωФ)「久しぶりだな、ブーン」
( ^ω^)「先生! 無事そうで良かったですお」
( ФωФ)「ところで、子供二人でうろうろするのはダメである。ドクオ君は知っていると思っていたが・・・・・・」
( ^ω^)「大丈夫ですお! ブーンはちゃんと合成できるようになりましたお。その辺の大人よりも強いですお」
( ФωФ)「ばか者!」
【情報】がわかったことを一緒に喜んでくれると思っていたが、その予想は大きく外れた。
(;^ω^)「お?」
( ФωФ)「ルールは守るものである。それは力の強いものでも弱いものでも同じ。
【情報】がすごい、という話はちゃんと聞いている。ただ、調子に乗ってはいかん」
( ´ω`)「ごめんなさいですお・・・・・・」
( ФωФ)「わかればよろしい。それで、どんなことが出来るのであるか?」
( ^ω^)「見ててくださいお。【砂】と【意識】を合成!」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:39:23.94 ID:tjZ5P19HO
支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:40:37.17 ID:NYg8FToA0
支援
26 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:41:21.24 ID:DvbbOsdy0
一抱えほどもある砂を鳥の形にして頭上を舞わせる。
( ФωФ)「すばらしい。他にはどのようなことが出来るのであるか?」
( ^ω^)「んー」
頭の中の記憶を辿る。思い出したのは【鋭】の情報を持った男と戦ったとき。
( ^ω^)「こんなことも出来ますお」
今度は一握りの砂の塊を作り出しロマネスク先生の方に飛ばした。
( ^ω^)「もっててくださいお」
手のひらを差し出し、砂が上にのったたころで、集中する。
( ^ω^)(こんな感じかお?)
( ФωФ)「むぅ・・・・・・」
('A`)「どうなったんですか?」
( ФωФ)「重くなった・・・・・・のであるか?」
( ^ω^)「そうしたつもりですお」
27 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:43:35.80 ID:DvbbOsdy0
( ФωФ)「そんなことが可能なのであるか?」
( ^ω^)「やってみたら出来たんですお」
( ФωФ)「この砂の温度を上げるような合成を試してみてくれないか?」
( ^ω^)「了解ですお。【砂】と【人体の温度】を合成!」
( ФωФ)「確かに、暖かくなっている」
('A`)「そんなバカな・・・・・・」
ドクオがロマネスク先生の手のひらの上の砂に触れる。
('A`)「!? ・・・・・・温かい」
( ФωФ)「【錘】と【度】の両方の情報を使えている。
ほかにも試してみる価値はある。ブーン、時間はあるかね?」
( ^ω^)「ブーンもどこまでできるか試したかったんですお」
( ФωФ)「ドクオ君はどのくらい合成できるんだ?」
('A`)「自分で言うのもなんですが、【合】の情報を持つ一族の中じゃあ俺が一番応用の幅が利きます。
島内で有名な情報はすべてできますよ」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:45:36.02 ID:NYg8FToA0
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:46:16.56 ID:NYg8FToA0
支援
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:46:25.71 ID:tjZ5P19HO
支援支援
しえn
32 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:47:12.98 ID:DvbbOsdy0
( ФωФ)「まずは色、からやってみよう」
そうやっていくつかの島内の情報を試してみた。それぞれに得意不得意はあったけど、結局全部合成することができた。
( ^ω^)「ブーンの合成はいったいなんなんですかお?」
( ФωФ)「吾輩にはわからん。そもそもそれだけの情報を合成できたのはおそらく一人しかいないであろう」
自然と視線はドクオに向かった。
('A`)「初代の合成は、わからないんだ。俺らの一族では【合】だと言ってる人もいるし、そうじゃない人もいる。
【合】でも間違ってはないんだろうけど・・・・・・」
( ^ω^)「【合 ブーン】・・・・・・微妙だお」
( ФωФ)「そもそも【合】で合成できないものなどあるのか?」
('A`)「俺の場合は特別多いですからね。基本的には2、3の情報しか合成できないと思いますよ。
できない合成・・・・・・合、だったら初めての合成でうまくいくことはめったにないですよ。
俺もかなり特訓しましたし」
( ФωФ)「まぁ、情報は人が自由に言ってるだけであるから、好きに名乗ればいい」
( ^ω^)「なんか、かっこいいのを考えるお!」
33 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:49:28.02 ID:DvbbOsdy0
( ФωФ)「それじゃあ、吾輩はそろそろ帰る。しなければいけないことがあるのでな」
( ^ω^)「お。頑張ってくださいお」
( ФωФ)「勝手にうろうろしてはいかんよ」
('A`)「すいませんでした」
ロマネスク先生に避難所まで連れてきてもらって、そこで別れた。中に入ってドクオと僕の合成について話し合った。
( ^ω^)「この【情報】なんて名前にしよう」
('A`)「何でもできるんだから、【全】とか【総】とかでいいんじゃね?」
( ^ω^)「もっとかっこいいのがほしいお」
('A`)「かっこいいもクソもないだろうに。情報を示すだけなんだから」
( ^ω^)「いいじゃないかお。せっかく他にいないんだし」
('A`)「ま、好きにしろよ」
それからも合成の話が絶えなかった。ドクオがどんな努力をした、とか。
初代の噂、とかそんなことばかり話してるとすぐに日は暮れて夜になった。
('A`)「そろそろ寝るか」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:51:35.04 ID:tjZ5P19HO
支援する
35 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:51:46.55 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「ドクオ、ここってどんな場所なんだお?」
('A`)「昔は人が住んでたみたいなんだけど、子供がだんだん減って滅んだらしい。
今は南の諸島連合から借りてるらしい」
( ^ω^)「結構広くて、探検に向いてるお。今日の夜、出かけないかお?」
('A`)「ロマネスク先生に注意されたばっかりじゃねぇか。やめとこうぜ」
( ^ω^)「だいじょうぶだお。敵なんか現れっこねぇお」
('A`)「いや、そうじゃなくて、大人があちこち見はってるぞ」
( ^ω^)「こうだお。【自分】と【黒】を合成するお。これで夜なら出歩けるお」
('A`)「確かに。それなら大丈夫そうだな」
部屋の扉をそっと開けて外に出た。当然音は聞こえるし、姿も見えにくいだけで見えなくなったわけじゃない。
施設から出るのも一苦労だった。
( ^ω^)「海から来るとき見てたけどこの島結構広いお。気をつけないと迷子になっちゃうかもしれないお」
36 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:53:48.84 ID:DvbbOsdy0
('A`)「そうだな。それなら、海沿いに歩くのはどうだ?」
( ^ω^)「それに賛成だお」
わずかな月光に照らされた海辺を二人で歩いた。波の音は少し荒い。
( ^ω^)「かわいい女の子と歩きたかったお」
('A`)「俺だって同じだぜ。そんなことより探索しようぜ」
( ^ω^)「だいぶ歩いたお。そろそろ内陸に向かって歩いてみるかお?」
('A`)「内陸に向かって歩くのは良くねぇと思うんだ。迷子になっても、大人に見つかっても困る」
( ^ω^)「でも結構歩いてきたお?」
('A`)「だがなぁ・・・・・・」
ドクオはなかなか賛同してくれない。
( ^ω^)「それじゃあ、もう少し歩いて、何もなかったら帰るお」
('A`)「わかった。もう少しだけな」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:54:41.31 ID:NYg8FToA0
支援
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 21:56:38.83 ID:NYg8FToA0
支援
39 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 21:58:16.95 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「今この島にどれだけの人がいるんだお?」
('A`)「さてな。だけどそこまで多くないんじゃないかと思う。
結構な人数が戦争に行ってるし、もともとそんなに多くなかったからな」
( ^ω^)「そう言えば、ショボンさんも向こうにいたお」
('A`)「そっか。大変だな。んーさって、そろそろ帰るか」
暗くて遠くまで見れないが、平凡な海岸が続いているようだ。
( ^ω^)「明日も探検するお!」
('A`)「暇だったらな。今度は反対側な!」
( ^ω^)「おっ!」
眠気が進行する中、きた道を戻って施設にもぐりこんだ。
無事帰ってこれた安堵と歩き疲れですぐに寝てしまった。
目が覚めたのは昼を少し回った頃だった。大人たちがやけにざわついている。
ドクオはすでに起きていて真剣な顔をして悩んでいる。布団から起き、話しかけた。
( ^ω^)「どうして騒がしいんだお?」
('A`)「いや、昨日晩見張りが一人行方不明になったらしい」
( ^ω^)「敵かお?」
40 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:00:16.33 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「今日晩が楽しみになってきたお」
('A`)「お前、人が行方不明になったて言うのに」
( ^ω^)「敵を捕まえれば一躍有名人だお」
('A`)「戦争逃げてきたやつが何言ってんだか。危ないし、やめとこうぜ」
( ^ω^)「一人くらいならどうってことないお」
前にも一対一は経験している。それにあのときは相手も合成士だった。
なんてことのない人間なんて恐れるに足りない。
('A`)「そうやって調子に乗ってたら碌なことないぞ」
( ^ω^)「ドクオはビビッてりゃいいお。ブーン一人で十分だお」
('A`)「おれは忠告してるんだけどな。まぁ、一人じゃ心配だしなついて行ってやるよ」
( ^ω^)「二人で一気に有名人だお」
('A`)「言っとけ。危ない橋は渡らないからな」
ドクオはそう言って布団にもぐった。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:00:47.62 ID:l21xTXLsO
支援します
sien
43 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:04:57.77 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「ブーンも夜に備えて寝とくお」
('A`)「そうしとけ。どうせ起きたら全部解決してるよ」
ドクオのその言葉を聞いたあと、すぐに寝た。周りではほかの子供が騒いでいたが、すぐに眠ることができた。
────
───
─
夕方ごろに目がさめ、ご飯を食べてドクオとひたすら時間つぶしをした。
結局昨日の失踪事件犯人は捕まらなかったみたいだ。
( ^ω^)「そろそろかお?」
今夜は見張りの大人たちが多いだろう。
('A`)「やっぱりやめとかないか?」
( ^ω^)「昼間ずっと寝てたせいで全く眠くないお。こりゃ、探検するしかねぇお」
('A`)「わかったよ」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:06:04.91 ID:NYg8FToA0
支援
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:06:26.56 ID:EgWR6rnq0
46 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:07:52.05 ID:DvbbOsdy0
ドクオから投げられたものをキャッチした。
( ^ω^)「懐中電灯? さすがドクオだお」
('A`)「へへっ。まぁ、大人にばれるとまずいからあんま使いたくねぇんだけど」
( ^ω^)「いざというときだけだお!」
小一時間ほど歩いただろうか。ずっと聞こえていた生活音が遠くなった気がする。
('A`)「この辺まで来ると俺らの生活圏は随分内陸になるんだな」
ドクオも同じことに気づいたようだ。
( ^ω^)「ホントだお。海岸もだいぶけわし」
懐中電灯で海岸を照らした。そこには布に包まれた何かが引っ掛っていた。
('A`)「・・・・・・嫌な予感しかしねぇんだが」
( ^ω^)「奇遇だお。ブーンも鳥肌がたってるお」
('A`)「こういう時って、どう行動すれば安全なんだ?」
冷静に思いつく限りの禁止事項をあげる。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:09:40.64 ID:NYg8FToA0
支援
48 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:09:59.65 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「アレを調べるのは駄目だお。そんなことしたら後から声をかけられるのがオチだお。
逃げるのもヤバいと思うお」
('A`)「こうやって話してるのもNGだと思うんだ」
( ^ω^)「いいこと思いついたお。気付かなかったふりをして探検を続けるお」
('A`)「それに賛成だ。へたに行動すると出会いかねんからな」
明かりを消して何事もなかったように進行方向に進んだ。
( ^ω^)「適度に見計らって帰ればおkだお」
('A`)「ああ。確信はできないけどヤバいもん見ちまったな」
( ^ω^)「無事帰るまでその話はナシだお」
*('')*「お前らはもう帰れないの」
( ^ω^)「!?」('A`)
( ^ω^)「ドクオさん、ブーンはもう駄目かもしれんお。敵が幼女の幻覚を見てるお」
('A`)「奇遇ですね。ブーンさん。俺もですよ」
*('')*「何なの。こいつ等キモいの」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:10:44.41 ID:tjZ5P19HO
支援!
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:10:45.30 ID:NYg8FToA0
支援
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:11:33.65 ID:NYg8FToA0
幼女にしえん
幼女に殺されるなら本望だろ
53 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:13:39.23 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「アレを調べるのは駄目だお。そんなことしたら後から声をかけられるのがオチだお。
逃げるのもヤバいと思うお」
('A`)「こうやって話してるのもNGだと思うんだ」
( ^ω^)「いいこと思いついたお。気付かなかったふりをして探検を続けるお」
('A`)「それに賛成だ。へたに行動すると出会いかねんからな」
明かりを消して何事もなかったように進行方向に進んだ。
( ^ω^)「適度に見計らって帰ればおkだお」
('A`)「ああ。確信はできないけどヤバいもん見ちまったな」
( ^ω^)「無事帰るまでその話はナシだお」
*('')*「お前らはもう帰れないの」
( ^ω^)「!?」('A`)
( ^ω^)「ドクオさん、ブーンはもう駄目かもしれんお。敵が幼女の幻覚を見てるお」
('A`)「奇遇ですね。ブーンさん。俺もですよ」
*(‘‘)* 「何なの。こいつ等キモいの」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:14:39.25 ID:NYg8FToA0
支援
( ^ω^)「アレを調べるのは駄目だお。そんなことしたら後から声をかけられるのがオチだお。
逃げるのもヤバいと思うお」
('A`)「こうやって話してるのもNGだと思うんだ」
( ^ω^)「いいこと思いついたお。気付かなかったふりをして探検を続けるお」
('A`)「それに賛成だ。へたに行動すると出会いかねんからな」
明かりを消して何事もなかったように進行方向に進んだ。
( ^ω^)「適度に見計らって帰ればおkだお」
('A`)「ああ。確信はできないけどヤバいもん見ちまったな」
( ^ω^)「無事帰るまでその話はナシだお」
*(‘‘)*「お前らはもう帰れないの」
( ^ω^)「!?」('A`)
( ^ω^)「ドクオさん、ブーンはもう駄目かもしれんお。敵が幼女の幻覚を見てるお」
('A`)「奇遇ですね。ブーンさん。俺もですよ」
*(‘‘)* 「何なの。こいつ等キモいの」
作者は間違いなくロリコン
( ^ω^)「あんなの見つけたらこうなるのはわかってたお」
('A`)「走れば逃げ切れるんじゃね?」
( ∵)「無駄」
振り向いた先には後ろの少女とさほどかわらない容姿の少年が座っていた。
*(‘‘)* 「報告しなきゃ。こいつらを消したあとに」
( ∵)「二夜連続発見、最悪」
( ^ω^)「すっごい怖ろしいこと言ってるんですけど」
自分たちより幼いはずの子供を前にして蛇に睨まれたカエルのように動けない。
('A`)「すっごいプレッシャーが・・・・・・」
*(‘‘)*「もうわかってると思うけど、北の国の人間です」
( ∵)「此処破壊目的」
( ^ω^)「ええぃ、ままよ」
足元の岩を合成して敵二人を囲んだ。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:20:01.10 ID:tjZ5P19HO
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:20:35.29 ID:F0sTmmDe0
おはようじょー!
60 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:21:04.52 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「今のうちに逃げ」
言い終わる前に二つの塊は砕かれた。
('A`)「これは・・・・・・ヤバいな」
( ^ω^)「叫んだら助けがくるかお?」
('A`)「十分過ぎるだろ」
*(‘‘)*「無駄なの」
( ^ω^)「たs(けてー)」
思いっきり息を吸って集落にまで届く声を出したつもりだった。
それなのに口から出て来た言葉はただの息。
('A`)「ふざけてる余裕なんかないだろ」
( ^ω^)「(いや、叫んでるつもりなんですけれども)」
相変わらず発せられるのは息。
(#'A`)「いい加減にしろ! たs(けてー!)」
('A`)「!?」
*(‘‘)*「だから無駄だって言ったの。こっち見るななの」
61 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:23:29.75 ID:DvbbOsdy0
( ∵)「滑稽滑稽」
( ^ω^)「(つまりこいつら合成士?)」
声が息だけになっているせいでドクオと意思疎通もできない
('A`)「(なんて言ってるかわかんねぇ)」
*(‘‘)*「さって、そろそろ海に沈んでもらうの」
( ^ω^)「(ちっ。逃げるお!)」
内陸部に向かって走り出した。ドクオがすぐ後ろについてくる。
遠くに集落が見える。そこまでたどり着けば護衛の人に助けてもらえるはずだ、そんな淡い期待はすぐに打ち破られた。
*(‘‘)*「それ!」
少女の叫び声と同時に柔らかい物にぶつかり弾き飛ばされた。
( ^ω^)「(いって)」
('A`)「(合成士かよ!?)」
*(‘‘)*「もう終りなの」
( ^ω^)「う (息が・・・・・・)」
('A`)「(ぇ・・・・・・ぁ)」
62 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:25:39.04 ID:DvbbOsdy0
(;^ω^)「(【岩】と【意識】を合成)」
謎の合成攻撃から逃れるために自分とドクオの前に壁を生み出した。
(;^ω^)「はぁ、はぁ」
('A`)「やべ、ぇな」
かなり厚めに創り出したはずの壁にはすでに亀裂が入り始めている。
( ^ω^)「対一で戦うお。ドクオは男の子を頼むお」
('A`)「今はそれで手をうってやるよ」
( ^ω^)「いくお!」
叫ぶと同時に壁が破壊された。少女に向かって一気に距離をつめ、突き飛ばした。
*(‘‘)*「何すんだよ!」
尖った岩で怪我をしないか少し心配したが、少女が倒れた先の岩は粉々になっていた。
*(‘‘)*「おらぁ」
立ち上がった少女はその小さなこぶしで殴りかかって来た。
(#)°ω°)「なにをしt、ほぼぉ」
小柄な体躯にはありえない威力だった。余裕ぶっていたせいで頭がくらくらする。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:25:54.03 ID:NYg8FToA0
支援
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:27:25.01 ID:NYg8FToA0
支援
65 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:27:35.28 ID:DvbbOsdy0
*(‘‘)*「舐めてると痛い目見るの。もう見てるの」
なんだかんだいって所詮子供だと甘く見ていた。
(#^ω^)「悪いけど、本気でいかせてもらうお」
今までと同じように岩の塊を地面から生み出し、空中に散在させる。
(#^ω^)「謝っても許さんお」
*(‘‘)*「はん、上等なの」
※
('A`)「女の子の相手がしたかったけど、お前のほうが弱そうだからな」
( ∵)「誤解」
('A`)「ガキ相手に本気になるのも癪だけど、相当訓練してるみたいだし」
( ∵)「御託無必要」
('A`)「はいはい。それじゃ、さっそく【身体】と【硬度】を合成」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:28:17.51 ID:tjZ5P19HO
支援する
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:28:39.89 ID:4Bn6v14U0
68 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:29:28.01 ID:DvbbOsdy0
頭部を狙ったはずの殴打は華麗によけられ、自分めがけた拳が迫っていた。
('A`)「年下のパンチなんかきくk・・・・・・ぁ、いってぇぇぇ!!」
たいして勢いのなかったパンチは硬化した身体に効くはずもなかった。だが実際に脳は痛みの信号をキャッチしてる。
( ∵)「屑」
('A`)「なんだ・・・・・・骨が揺さぶられた?」
吐き気がこみ上げてくる。どうやら内臓にダメージがいったらしい。
('A`)「絶対逃げきってやる」
( ∵)「笑」
※
(#^ω^)「いくお(ぞ)」('A`)
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:31:10.68 ID:l21xTXLsO
支援支援
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:33:52.68 ID:NYg8FToA0
支援
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:34:04.65 ID:tjZ5P19HO
支援する
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:35:14.87 ID:NYg8FToA0
支援
73 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:35:15.43 ID:DvbbOsdy0
ここまで長々と支援ありがとうございます。
この話は少し長めなので、ここで、前半と後半を区切ってます。
続きもすぐに投下できるのですが、どうしましょうか。
ご意見ください。
>>18ガチムチオカマのつもりで書いています。
>>56ななななにをおっしゃっててていいるのですか?
質問があればお答えいたします。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:36:03.51 ID:NYg8FToA0
投下しちゃえ
投下してくれるとありがたい
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:41:08.71 ID:tjZ5P19HO
そのままがいいな
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:42:45.01 ID:l21xTXLsO
投下おながいします
(#^ω^)「おぉ!」
無数の塊を全方向から飛ばした。先ほどの一撃を考慮して、全く加減はしなかった。なのに・・・・・・
*(‘‘)*「おにーさん、一般人なら仕方ないの」
少女は無傷で立っていた。周りには岩の塊が粉々になってる。
(#^ω^)「じゃあ、お前らはなんなんだお!」
*(‘‘)*「オサムさま直属の合成士なの」
(#^ω^)「北の国に合成士が!?」
*(‘‘)*「自分たちだけができるなんて甘い考えなの、っとしゃべり過ぎないようにしなきゃなの」
(#^ω^)「どういうk」
空気の塊みたいなものにはじかれた。二三歩後ろに下がったが痛みはない。
(#^ω^)「痛くも痒くもねぇお」
*(‘‘)*「バカなの。落ちて死ね、なの」
言葉に疑問を抱いて足元を見ると、岩が崩れ始めた
(;^ω^)「ちょ、っと」
これは勝てない
近場の岩を合成し、それの上に着地した。下からは波の音が聞こえた。
(;^ω^)「ベクトル合成をすればこんなこともできるお」
巨大な穴から岩に乗って浮上し、脱出した。
*(‘‘)*「あんたの合成、きもいの」
(;^ω^)「こんなでっかい穴開けるほどの訓練をしてる子には言われたくないお」
*(‘‘)*「意味不明な情報を持ってるやつには言われたくないの。いったいなんの情報なの!」
(;^ω^)「君の情報と交換なら教えてやるお」
*(‘‘)*「それだったら、あんたが先に言えばいいの」
(;^ω^)「言うわけねえぉ」
とは言ったものの少女の情報が分かれば大分戦いやすい。多くの情報を操れる自分に負ける要素はないはずだ。
(;^ω^)(いろんな情報を見せて混乱させてやるお)
( ^ω^)「【自分】と【黒】を合成」
*(‘‘)*「見えなくなったわけじゃないの! そこ!」
81 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:47:13.44 ID:DvbbOsdy0
少女の攻撃は的確にこちらを狙っている。
( ^ω^)「【自分】と【重量】を合成」
謎の空気大砲も自分の重さを上げることによって全く効かなくなる。
*(;‘‘)*「なんなの! なんなの!」
少女のほうは理解できない現状に混乱している。当り前だろう。VIP島でもこれだけの情報を操れる人はいない。
*(‘‘)*「っ! 私の情報は【密度】なの! あんたの情報はなんなの!?」
( ^ω^)「【密度】それで殴られてあんなに痛かったわけだお。
地面を崩したのは密度を低くして、空気の大砲は急激に密度を高めたわけかお」
*(‘‘)*「さっさとあんたの情報を言うの!」
( ^ω^)「言うわきゃねーお」
*(#‘‘)*「っ! ・・・・・・騙されたの」
( ^ω^)「勝たせてもらうお!」
*(#‘‘)*「ぶっ殺してやる!!!」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:47:24.02 ID:NYg8FToA0
しえん
83 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:50:20.31 ID:DvbbOsdy0
急に浮遊感を感じる。
・・・・・・足もとが全部崩れ落ちた。
(;^ω^)「なっ」
あまりの状況に対応が遅れる。再び岩を合成して足場を生み出した。
*(#‘‘)*「沈め!」
足場の合成を終えて前を向くと、少女が飛びかかってきていた。ガードは間に合わず、
モロにくらい作り出した足場は崩壊した。
(#)°ω°)「いてぇえやべえぇお! 下は海だお」
落ちる、落ちる。落ち着け、落ち着け。今すべき合成は・・・・・・
(#)°ω°)「って無理だおー!」
水が冷たい。ああ、海に落ちたのか。そう思った時には体は酸素を求めていた。
( °ω°)「ぶはぁ、お、溺れる!」
必死で足掻いても、服が水をすい、どんどん重くなる。
手足も疲れてきた。
( °ω°)「む・・・・・・り・・・・・・」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:50:51.60 ID:A10ArhcIO
安定感があるな
支援
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:51:34.80 ID:tjZ5P19HO
支援
86 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:52:02.78 ID:DvbbOsdy0
('A`)「無理じゃねぇだろ。ほれ、こうやんだよ」
( 'ω`)「【水】と【密度】を合成。さらに、【ベクトル】を合成」
≪('A`)「長生きする気がねぇんなら、俺がこの体もらっちまうぞ」≫
( °ω°)「初代さん!」
意識を取り戻したとき、宙に浮いている水の塊の上に倒れていた。
*(#‘‘)*「まだ生きてたのか」
少女が目の前に浮いている。
(;^ω^)「空気の密度を上げて、そこに立ってるわけかお。
空気みたいな流動的なものを合成してるってことは、合成し続けてるお?」
*(#‘‘)*「鬱陶しいやつだ。その通りだよ」
(;^ω^)「ブーンの勝ちだお。諦めて捕まれお」
*(‘‘)*「何言ってんだ?」
(;^ω^)「降参するなら助けてやるって言ってんだお」
*(#‘‘)*「はぁ?」
やり方は初代さんが教えてくれた。合成士の力の元は精神力。合成士の強さの元は想像力。
87 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:54:35.17 ID:DvbbOsdy0
(;^ω^)「簡単なことだったんだお」
海水を球体にして点在させる。
*(#‘‘)*「!!」
( ^ω^)「海の水も、砂も、ブーンにとっては同じだお」
*(#‘‘)*「なめんなぁ!」
少女は上から飛びかかって来た。
点在させてた水を少女に向けて放射するが、空中で何度も方向転換をし、避けてくる。
( ^ω^)「最後に教えてやるお。ブーンの情報は(いまのところ)意識だお」
少女が避けた水の珠は折り返して再び少女を襲う。
*(#‘‘)*「くっそぉお!」
( ^ω^)「捕まえたお」
水で両手両足を拘束した。
( ^ω^)「一つだけ質問に答えてもらうお」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:56:01.09 ID:tjZ5P19HO
支援!
89 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 22:56:46.78 ID:DvbbOsdy0
*(#‘‘)*「知るか」
( ^ω^)「ヒートを知ってるかお?」
聞かないわけにはいかなかった。この島までの道程でなにかあったとすれば、ほぼ間違いなく北の国が絡んでいるはず。
*(#‘‘)*「誰よ、そんな子知らないわよ」
( ^ω^)「赤い髪ロングのブーンと同じぐらいの年の子だお」
*(#‘‘)*「赤い・・・髪・・・!」
(#^ω^)「知ってること全部話せお!」
*(‘‘)*「ふ、ふん。オサムさまの所に連れていかれてぐらいしか知らないわ」
(#^ω^)「生きてるのかお?」
*(‘‘)*「オサム様のことだから、ミンチになっててもおかしくないの」
(#^ω^)「なっ!」
*(‘‘)*「ふふん」
(#^ω^)「くそっ! 取り合えず戻るお」
ベクトル合成をして、巨大な穴から生還した。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 22:57:13.85 ID:l21xTXLsO
支援
91 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:00:42.56 ID:DvbbOsdy0
※
開戦の文句と同時に逃げるつもりだった。しかし先ほどの一撃で呻いてる間に少年は集落側に陣取っていた。
('A`)「俺は逃げ切ればいいわけだからな。【足場】と【軟度】を合成!」
( ∵)「!!」
少年の足はみるみる埋まっていく。太ももぐらいまで埋まったところでもう一度合成をする
('A`)「【足場】と【硬度】を合成! っとこれで動けねぇだろ」
( ∵)「微笑」
足を固定したはずの少年は全く怯まず、不気味に笑っていた。
( ∵)「振動合成」
その一言で、固定したはずの地面が一気にひび割れ、その両足は自由になった。
('A`)「さっきの岩の砕き方をみても、お前の合成は【振動】か」
( ∵)「不当無遠」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:01:59.99 ID:F0sTmmDe0
当たらずとも遠からずってとこか。なんで言葉わかるんだwww
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:02:12.87 ID:+szUvFMI0
やっと追いついた
期待age
94 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:03:22.03 ID:DvbbOsdy0
('A`)「意味の取りにくいしゃべり方だな。つまり当たらずとも遠からずってとこか。
しっかし、答えを教えるメリットなんてあんのか?」
( ∵)「我最強」
('A`)「かなりの自信家だな。まぁ、いい。全力で逃げ切るだけだ」
( ∵)「殺」
真正面からつっこんできた。この少年はかなり体さばきがうまい。殴り合いでは勝てる気がしない。
('A`)「真正面からって馬鹿か」
足下の細かい石粒にベクトルを合成し迎え撃った。当然、直撃して倒れると考えていた。
( ∵)「大気振動合成」
真っ直ぐ飛んで行った筈の石粒は急に方向転換をし明後日の方向に飛んでった。
('A`)「なっ! ってわわ」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:05:30.16 ID:NYg8FToA0
しえん
96 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:05:57.32 ID:DvbbOsdy0
石の行く末を見た一瞬の間に少年の間合いに入る。初撃の右はギリギリでかわしたが、すぐに左が迫る。
これをバックステップで避けたともまではよかったのだが、足を引っかけバランスを崩してしまった。
すぐに手をつこうと下向きになった時に背中に衝撃を感じた。
('A`)「がっ! いてぇ!」
ジンジンと体中に衝撃がはしる。だが休んでもいられない。
('A`)「【岩】と【質量】を合成!」
倒れた地面の硬い岩が手にあたったと同時に自分の体の周りを全部持ち上げた。
追撃が来なかった所を見ると少年は避けたのだろう。
('A`)「くっそ。いちいち痛ぇんだよ」
( ∵)「当然」
少年の顔からは一筋の血が流れていた。
('A`)「死にもの狂いでやったが、効果はあったな。あれだけの質量は急には防げないとみた」
( ∵)「・・・・・・」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:08:13.11 ID:tjZ5P19HO
支援支援
98 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:08:28.21 ID:DvbbOsdy0
('A`)「たs(けてー)」
不意をついて叫んでみたが、声は消された。相変わらず、集落に行くためには少年が邪魔だ。
そもそもなんで声をさえぎられる?
('A`)「くっそ、考えろ、かん・・・・・・!! 頭が、割れる!」
( ∵)「手前弱」
('A`)「が、があぁ【い、いわ】と【しつりょう】をごごおせいいぃ」
頭が痛いせいで碌な合成は出来なかったが、少年との間に壁を作ることはできた。
頭痛はすぐに止んだ。
('A`)「振動で三半規管から攻撃か!」
攻撃方法を理解したとこで、壁は音を立てて倒れた。
その向こうに少年の姿を確認する前に行動に移った。
('A`)「同じ手は食うか!」
地面に穴を開け、その中に潜って姿を隠した。
('A`)(これで考える時間ができた。どうすりゃ逃げ切れる?このまま下を抜けるか?)
99 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:10:33.36 ID:DvbbOsdy0
少年の情報は【振動】で間違いないだろう。遠距離攻撃も近距離攻撃もできる。
('A`)(つか、あいつ誤魔化しやがって。当たってるだろ、間違いなく)
自分が得意なのは何だ?
島内の有名な情報だ。それらを使ってここから逃げなければならない。
( ∵)「発見」
穴の上から少年がのぞいていた。
('A`)「っ! 何でバレた!」
( ∵)「振動合成」
殴られる、そう思った時には危険を顧みず、自分から向かっていっていた。
そのおかげか少年の拳と自分の拳は同時に相手へ到達した。
('A`)「いってでぇぇぇ!!」
( ∵)「痛」
ダメージは明らかにこっちのほうが深刻だった。
ただの拳と、振動を伝える拳だ。そんなことはわかっていた。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:11:44.70 ID:NYg8FToA0
しえん
密度と振動のコンビってやりようによってはハメ殺せるな。おそろしや
102 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:12:56.94 ID:DvbbOsdy0
( ∵)「最期」
('A`)「くっそぉぉぉおおお!」
あおむけに倒れている時、少年が視界に入って何かつぶやいた。
月が少年の陰で隠された。
('A`)「そうか」
なぜ気付かなかったのだろう。そもそも声で伝えようとしすぎてたのだ。自分にならできることがある。
諦めるのはまだ早い。ゆっくりと近づいてくる少年の手。
直接【振動】を打ち込むつもりだろうか。
残念だったな。それがグーパンチだったらお前の勝ちだったぜ。
('A`)「【地面】と【光】を合成!!」
瞬間、まばゆい光で海岸の全景があらわになった。
( ∵)「!!」
無防備だった少年は目を抱えてうずくまっている。
('A`)「へっ! 一発ぶん殴ってやりたいとこだが・・・・・・」
今ので集落の人間は気づいただろうが何が起きたかを知らせなければならない。
少年を脇に集落に向かっていたむ体に鞭を打って走った。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:13:52.53 ID:NYg8FToA0
支援
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:14:58.90 ID:NYg8FToA0
支援
105 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:15:42.96 ID:DvbbOsdy0
※
( ^ω^)「疲れたお・・・・・・」
( ∵)「貴様」
水の塊で地上まで浮いてきたところで少年が待ち構えていた。
(;^ω^)「・・・・・・まじかお」
すぐに地に足をつけ戦闘態勢を維持する。先ほど捕まえた少女も磔刑にしたままにしなければならない。
だが、ドクオはうまく逃げきれたのだろう。
(;^ω^)(これで助けが来るお。後は待つだけ・・・・・・)
( ∵)「覚悟」
(;°ω°)「あぁっぁ!!頭が・・・・・・わ、れる」
合成の維持が・・・・・・
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:16:05.24 ID:NYg8FToA0
支援
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:16:55.25 ID:NYg8FToA0
支援
108 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:17:07.13 ID:DvbbOsdy0
*('')*「よっと」
(;°ω°)「おぉぅぅ・・・・・・」
*('')*「くっそ、死ねこのカス」
(;°ω°)「あ"あ"あ"あ"あ"あ"・・・・・・」
お腹を蹴られたのだろうか。頭が痛くてまともに考えられない。
*('')*「あんた逃がしたのですか。どうするの?」
( ∵)「一旦帰国」
*('')*「それがいいの。あの人、はどこにいるの?」
( ∵)「不明」
*('')*「これだけ騒ぎになればすぐに出てくるの」
〈::゚−゚〉「おい、何の騒ぎだ」
*('')*「さすがなの。子供に見つかって逃がしちゃったの」
〈::゚−゚〉「おい、全く作戦を無駄にして。おい、そこに転がってるのは何だ?」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:19:31.89 ID:NYg8FToA0
支援
*(‘‘)*「よっと」
(;°ω°)「おぉぅぅ・・・・・・」
*(‘‘)*「くっそ、死ねこのカス」
(;°ω°)「あ"あ"あ"あ"あ"あ"・・・・・・」
お腹を蹴られたのだろうか。頭が痛くてまともに考えられない。
*(‘‘)*「あんた逃がしたのですか。どうするの?」
( ∵)「一旦帰国」
*(‘‘)*「それがいいの。あの人、はどこにいるの?」
( ∵)「不明」
*(‘‘)*「これだけ騒ぎになればすぐに出てくるの」
〈::゚−゚〉「おい、何の騒ぎだ」
*(‘‘)*「さすがなの。子供に見つかって逃がしちゃったの」
〈::゚−゚〉「おい、全く作戦を無駄にして。おい、そこに転がってるのは何だ?」
111 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:21:48.08 ID:DvbbOsdy0
*(‘‘)*「二人組に見つかったの。処分しようと思ってたの」
〈::゚−゚〉「おい、もう一人を逃がしたってことか?」
*(‘‘)*「そう言ってるの」
(;^ω^)「ヒートを、ヒートを返せお」
男が一人増えて三人六つの目玉がこっちに向く。視界はぼやけ、頭はずきずきする。
*(‘‘)*「まだ死んでなかったの」
( ∵)「驚愕」
(;^ω^)「返せお!」
*(‘‘)*「ぶっ殺してやる」
〈::゚−゚〉「おい、俺がやる」
(;^ω^)「!」
頭上に巨大な岩石が現れた。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:22:05.84 ID:NYg8FToA0
支援
113 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:23:10.97 ID:DvbbOsdy0
〈::゚−゚〉「おい、潰れろ」
(;^ω^)「おぉ・・・・・・お」
重力に引かれ落下してくる。終わった、そう思ってしまうほどに逃げ場も精神力も残っていない。
( 'ω`)「【岩】と【ベクトル】を合成」
真下に落ちるはずの岩はブーンをずれて脇の巨大な穴に落ちた。
≪('A`)「この体にゃ死んでもらうわけにはいかんのよ」≫
〈::゚−゚〉「おい、どういうことだ?」
*(‘‘)*「知らないの!」
( 'ω`)≪('A`)「国に帰れ。お前の情報は【空間】と見た」≫
〈::゚−゚〉「!!」
( 'ω`)≪('A`)「さあ!」≫
〈::゚−゚〉「おい、帰るぞ」
男はいとも簡単に空間をつなげた扉を生み出す。扉の向こうは北の国だろう。
*(‘‘)*「覚えとけなの」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:23:39.36 ID:NYg8FToA0
支援
115 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:25:12.93 ID:DvbbOsdy0
(;^ω^)「な、なにが・・・・・・」
視界が定まってきて見えたのは、扉の向こうに消えていく三人だった。
(;^ω^)「やべぇお、向こうに合成士がいるなんて考えてねぇお」
('A`)「ブーン!!」
ドクオが数人の大人と走ってくる。手を振る元気もなく、その場に座り込んだ。
('A`)「おい、大丈夫か? あいつらはどこ行ったんだ?」
(;^ω^)「たぶん帰ったお」
('A`)「船かなんかか?」
(;^ω^)「いや、もうひとりいたんだお。それで、よくわからないけどどっか行ったんだお。
たぶん【空間】の情報だお」
大人A「合成士がいただと?」
大人B「そんなバカな事はねぇだろ」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:26:24.30 ID:l21xTXLsO
しえん
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:27:14.46 ID:NYg8FToA0
支援
118 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:27:20.98 ID:DvbbOsdy0
黙って、先ほどの戦闘痕を指し示した。以前の海岸はほとんど残ってなかった。
('A`)「しっかし、すっげぇ痕だな」
大人A「っ!」
(;^ω^)「早く島に連絡してくれお。攻め込む人たちが危ないお」
大人B「しっかし、確実な証拠を用意できなければ」
(;^ω^)「ブーンたちが見た、じゃあいけないのかお!!」
大人A「そもそも子供だけでは外出禁止になってるはずだ。お前らの潔白証明はどうなる?」
('A`)「俺たちは子供のころから島に住んでましたよ。証明だってできます」
大人A「そっちのお前、しばらく外にいたそうじゃないか。
上、の連中はお前を使うつもりだったみたいだが、どっかで洗脳を受けてないって証拠は出せるのか?」
(;^ω^)「そんなっ・・・・・・。でも、急を要するんですお。せめて、伝えるだけでも」
大人B「伝えるつもりがないわけではない。ただ確固たる事実がなければ無駄に進軍を遅らせるだけだ」
('A`)「ロマネスク先生は! 先生の情報ならっ」
(;^ω^)「そうだお! 過去を見れる先生の情報なら」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:28:35.19 ID:5FZKOX0EO
支援
120 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:28:48.61 ID:DvbbOsdy0
大人A「わかった。ロマネスクに話を通してみよう。今はゆっくり休め。
お前らの言っていることが真実なら随分厳しい戦いをしたんだろ」
(;^ω^)「お言葉に甘えさせていただきますお」
('A`)「俺も、疲れた」
大人A「俺たちが運んでやる。寝てていいぞ」
この年になって人におぶられるのは気恥ずかしかったが、瞼は重い。
好意に甘えることにして、おぶってもらうことになった。
※
( ^ω^)「んー、よく寝たお」
('A`)「ねぼ助め、やっと起きたか」
( ^ω^)「何言ってるお。ドクオは逃げただけだお。ブーンは戦ってちゃんと勝ったんだお。
それより、記憶は見てもらえたのかお?」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:28:53.81 ID:NYg8FToA0
支援
122 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:31:01.58 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「しっかし、ちょくちょく記憶がねーんだお。何であいつらが帰ったのかも覚えてねーお」
('A`)「北の国にも合成士がいたとは驚きだな」
( ^ω^)「もともと世界各地にいたんだお。それが、島ができてからそこに惹かれて集まってきたんだお」
('A`)「なんでそんなこと知ってんだよ」
( ^ω^)「前話した初代さんの話だお」
('A`)「そうだ、前言ってた痣を見せてくれないか?」
右腕の服の袖をめくって痣を出した。
('A`)「俺もこの形見覚えがあったんだ。思い出したよ。島の形だ」
そう言われて気づいた。確かに腕の痣は島の形にそっくりだ。
自分の側から見ると逆になっているから気付かなかったんだ。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:31:37.18 ID:NYg8FToA0
支援
124 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:33:05.38 ID:DvbbOsdy0
( ^ω^)「もっと大切なことを思い出したお。ヒートは生きてるお」
('A`)「ヒートが!? どこに!」
(#^ω^)「ブーンが戦った子が北の国で見たっていってたお」
('A`)「そうか、やっぱり捕まってたのか・・・・・・」
(#^ω^)「助けに行きたいお!」
('A`)「もしかしたらもっと恐ろしいやつらがいるかも知れねぇんだぞ・・・・・・。
いや、いると考えたほうがいい。それに俺たちだけの力じゃ・・・・・・」
わかっている。今のまま北の国に行けばすぐに捕まってしまうだろう。
ただ、じっと待ち続けることはできそうにない。
(#^ω^)「簡単に強くなれる方法はないのかお?」
('A`)「そんなもんあるわけねぇだろ」
( ^ω^)「でも・・・・・・」
('A`)「ジョルジュに伝えてやろうぜ」
( ^ω^)「お、賛成だお」
('A`)「こっちだ」
125 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:35:12.48 ID:DvbbOsdy0
ドクオの案内ですぐにジョルジュのいる部屋にたどり着いた。
さっきの部屋も施設の一室だったみたいだ。
( ^ω^)「ジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「ブーンか、何の・・・・・・用だ?」
('A`)「ヒートが生きてたんだよ!」
_
( ゚∀゚)「!! それは本当か!? どこにいるんだ!?」
ジョルジュの反応は予想通りだった。真っ黒なオーラはけし飛び、明るい感じを取り戻した。
そのジョルジュを再び沈ませたくはなかったが、伝えなければならない。
( ´ω`)「・・・・・・北の国だお」
_
( ゚∀゚)「くそっ! 助けに行くぞ」
( ´ω`)「ジョルジュ、無理だお! 北の国にも合成士がいたんだお。
悔しいけどブーンたちだけじゃあ敵わないお」
_
( ゚∀゚)「だったら、ほっとけっていうのか!?」
('A`)「落ち着けよ」
_
( ゚∀゚)「落ち着いてるさ!」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:37:02.28 ID:NYg8FToA0
支援
127 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:37:19.56 ID:DvbbOsdy0
( ´ω`)「ブーンだって助けたいお! でも・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「北の国、どうやったらいける?」
( ^ω^)「行けないことはないお」
_
('A`)「ブーン!!」( ゚∀゚)
ドクオとジョルジュの声が重なった。だけど、二人の反応は全く逆だろう。
( ^ω^)「今頃、北の国へ侵攻してる人達がいるお。その人たちがじきに北の国を制圧すると思うお。
その後なら、VIP島から舟で行けるお」
( ФωФ)「こんなとこにいたのか」
( ^ω^)「ロマネスク先生! いつからいたんですか?」
( ФωФ)「舟でいける、というところだけである。行かせるつもりはないであるよ?」
( ^ω^)「いや、その」
実際に行くつもりはないが、聞かれてしまうと気まずい。
( ФωФ)「お前たちの話は伝えたのである。後はあっちがどうするか決めることである」
('A`)「そうですか・・・・・・」
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:38:26.33 ID:NYg8FToA0
支援
129 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:39:04.36 ID:DvbbOsdy0
( ФωФ)「そして、ブーン、両親から連絡が入った」
( ^ω^)「なんてきたんですかお!?」
( ФωФ)「合成士軍を作っていたのは彼らも気づいていたみたいである。
こちらが攻め込むのに乗じて首都の城でひと暴れするらしい」
_
( ゚∀゚)「ヒートが人質にされるかもしれないんですよ?」
( ФωФ)「なんだと?」
('A`)「ブーンが戦った女の子がヒートを見た、みたいなことを言ってたみたいです」
ロマネスク先生と目が合った。
( ФωФ)「本当であるか?」
( ^ω^)「はいですお」
先生はそのまま考え込んだ。何を考えてるかは大体分かる。
おそらく数人が人質に取られている状況じゃあ軍隊を止めるのは難しいだろう。
そもそも僕らはそれを証明することもできない。
なぜ、あの時もっと聞いておかなかったのだろうか。
戦争をしてるんだ。最初っから北の国を疑っておくのが当然だ。
130 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:40:49.45 ID:DvbbOsdy0
( ФωФ)「話はしてみる。だが、どうなるかはわからん」
_
( ゚∀゚)「そんな・・・・・・っ」
( ФωФ)「くれぐれも無茶な行動はするなよ。それとブーンとドクオはしばらく外出禁止である」
(;^ω^)「うぇ」('A`;)
ロマネスク先生は部屋を出て行った。また大人たちの話し合いが始まるんだろう。
_
( ゚∀゚)「ヒート・・・・・・」
(;^ω^)「待つしかないんだお」
_
( ゚∀゚)「ああ・・・・・・」
拳を握りこんでる。相当悔しいんだろう。僕だってくやしい。
あの時、あっちに残っていたら助けに行けたんだ。
今更、そんなことを考えても意味無いのはわかってる。
('A`)「無事に帰ってくれたら・・・・・・」
( ´ω`)「ヒート、無事で帰ってくるお」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:40:54.85 ID:NYg8FToA0
支援
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:42:18.00 ID:NYg8FToA0
支援
133 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:43:34.03 ID:DvbbOsdy0
それから数日の間、僕とドクオは夜は見張りつきの部屋に閉じ込められた。
あれだけのことをしでかしたんだから仕方ないとは思うけど・・・・・・。
逆にジョルジュは何か企んでるみたいだ。地図をずっと見ていたり、合成の鍛錬をひたすらしている。
こうやって過ごしている間にも戦争はどんどん進展してるんだろう。
クックルさんや、シュールさん。
ショボン先輩。
父さん、母さん。
そしてほかの人々。
みんな無事なんだろうか。
戦争の内容は僕ら子どもたちには伝えられない。
戦争の情報が僕らの耳に入ってきたのはさらに数日が経って僕とドクオの外出禁止が解けたころだった。
最初の連絡は想像し得る中で最悪なものだった。
時が出した答えにあらがうためには
後ろを振り向くのではなく前に進まなければならない。
to be continued...
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:44:26.65 ID:UyB6Ci1N0
乙っした
135 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:45:41.33 ID:DvbbOsdy0
本当に長い間、支援ありがとうございました。
読んでくださった方、ありがとうございました。
可能な限り、質問にお答えします。
質問でも、指摘でも、どうぞ、気軽に書き込んでください。
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:46:48.24 ID:NYg8FToA0
おつおつ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/03(金) 23:47:19.87 ID:qlMJByIk0
乙
だけどその書き方だと最終回みたいだw
結局のところショタは振動だったの?
139 :
◆gMIGdyOjeA :2009/04/03(金) 23:51:35.73 ID:DvbbOsdy0
>>137 ホントですねww
ちゃんと、続きますよー!
>>138 >>138 はい。
( ∵) 情報【振動】 音を消したのもこいつが音波を弄ったからです。
*(‘‘)* 情報【密度】 こいつも空気の密度を薄くして同じようなことができます。
おつ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/04(土) 00:04:31.46 ID:OsrupQWBO
乙
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
きてたああああああああああああ
と書き込もうと思ったら終わってたwww
今から読むほ。とりあえず乙!