空の境界の匣

「なぁ京極堂、きみに相談したいことがあるんだ・・・」

お

　その男は着流しをきて、縁側にすわり、飼っている猫のせをゆっくりとなでていた、
しかし、彼の表情はきわめて険しくあからさまにぼくに対して早く帰れと言っているようだった。

「なぁ京極堂、きみにある目のことをききたいんだ・・・。」

かまわん。続けろ

関口「一週間前だ、君も知っている鳥山くんから原稿の依頼があったんだ。
　　　なんでも、いまヨーロッパのほうで千里眼を持っていると自任する女が
　　　あらわれたんだそうだ。千里眼といえば日本でも明治の末に福来教授の
　　　実験が行われていたことくらいは僕も知っている、ただ、もうすこし
　　　その千里眼についていい文献があったら君の知見をききたいのだよ。」

中禅寺「・・・。はぁ、きみは性懲りもなくそのような低俗極まりなく、かつ
　　　　信憑性もかぎりなく零にちかい記事作成にかかわっているというのか、
　　　　今年に入って単行本を一冊出したきりで、おまけにその収入を温泉旅行
　　　　などに使い切ってしまう体たらくだ、そのような性格では今回の仕事を
　　　　自分の労力を惜しんで、学生時代のよしみで私に仕事の大部分に無償奉仕
　　　　させようとしているのだからまさしく最近は怠惰どころか傲慢の気も出てきたようだな」

式が箱詰めにされるんだな

まさか、リアルタイムで書いてるのか・・・

中禅寺「もちろん僕は鳥口青年自身に対して、低俗だとか若さの浪費であるとか、
　　　　そういうことを言う気はない。もっとも彼のことだからそのようなことを
　　　　言われたとしても、君と違っていちいちいちいち鬱になったりしない彼だから
　　　　うへぇなどといって気にも留めないだろうがね、君は自分の行為でいちいち鬱になり
　　　　そして細君を悩ませることになるのだ。だからこそのような怠惰かつ傲慢な行いをする前に
　　　　いますぐ、近代文藝に「締め切りを明日にしてくれ」と電話の一本でもして
　　　　期待の次回作とやらを執筆すべきだよ。さぁ話は終わりだ、そこの饅頭はもってかえっていい。
　　　　さっさと帰ってくれないか」

関口「おい、そういういいかたはないだろう？」

五十六 ◆isoroku/0k (本名がうえはらあや説、苗字が北原説あり)　身長体重：147ｃm　41kg
・福岡県在住の高校三年生(福岡市南区、福津市説あり)
・通学している高校は進学校で自転車で通学している(久留米高校に通っている可能性あり)
・筋肉好きでガレッジセールのゴリがタイプだが結婚する気はない
・小学生の時は子遣いとお年玉は0、財布は持っておらず、代わりにパスケースを持っていた(クラスでお小遣いなしは五十六だけ)
・小学生の時は駄菓子屋で土曜日に売っていたジャンプを立ち読みしていた。自動販売機のおつりを探していた
・誕生日プレゼントがカップのチキンラーメンの時もあった
・高校３年間はプログラミングと為替の勉強ばかりしていた
・中学の時に彼氏はいたが別々の高校に進学し別れた(キスはしたが処女)
・受ける大学はEランクとFランクの工学部(志望理由は家から近いため)
・親に金銭的な理由で浪人無理と言われた (大学の費用は全部子供任せ)
・国立受ける模試の自己採点の結果を見せたら先生に吹かれた(校内偏差値は20) (志望大学はE判定)
・カラオケで歌うと半音下がるので小学生みたいな声になる
・センター試験で国立を受けたが落ち、私立も受験するが受かる見込みは無い
・大学を卒業したら引き篭もる予定
・かりもふ(http://karimofu.org/)の管理をしていて運営を任せるためのバイトを雇っている
(全かりもふの利益が約20万でドメイン代サーバー代を引いて純利10万。そこからバイト代を引いて手元に残る額は1万以下　広告の表示数24,462,945　クリック数11,653)
・違法にFXをしていて東大卒の人が30歳になった時の平均年収(月30〜40万)よりは稼いでる
・18歳でFXをやるのは違法なので収入は親の雑所得に加えられている。法律上年収は0
・何年もス−パーに行っていない
・料理は苦手でホットケーキは4連続失敗した(2009年3月9日書き込み)

メールアドレス　 [email protected]　　[email protected]→[email protected](2009年3月8日変更)　
メッセアドレス　　[email protected]→[email protected](2009年3月8日変更)

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>>7
プロットしかない、ライブ感を大事にしたい。今日は徹夜だ

関口「・・・、君の妹も一枚かんでいるんだぞ」

中禅寺「・・・・・・！」

京極系の文体は地の文無しでの台本形式でやると
正直いまいちだと思うんだぜ

関口「きみの妹ははじめはある百貨店の遺産相続の裏にある財閥のかけひきを取材していたんだ。
　　　君も知っている、あの蒲生百貨店だよ。なんでもあの百貨店はもとは呉服屋だったそうで
　　　大昔はあちこちの貧しい農家から奉公人を呼び込んで、はじめの契約とはちがうやすい賃金で
　　　綿花の栽培をしていたんだ。そして自分たちは秘伝の安く染めものをつくる技術を守り、結果として
　　　明治の頃には大きな財をなすことができた。しかし、いまは百貨店のお飾り会長になりさがってしまったのさ。
　　　その会長が実質業務を取り仕切っている社長の死後に次の社長をむりやり指名しようとしているばかりか
　　　会社の不動産を自分の直系の子供に相続させようと横槍をいれていたんだ。
　　　昨今声高に叫ばれている会社の私物化の権化のような人物というわけさ。」

関口「ここまでは他の新聞やら雑誌もつかんでいるネタだが、敦子くんはもうひとつ独自の情報を得た。
　　　その会長が財産を相続させようとしていたのは、自分の直系の子供たちだけではなかったんだ。
　　　その社長とは縁もゆかりもないような、ある旧家の人間にも秘密裏に財産を与えようとしていたんだ。」

ふむ

関口「ここで鳥口くんのはなしになる。
　　　彼は先日都内の病院である事件が起きたことを嗅ぎつけた。君のいうカストリ雑誌らしい低俗な事件をね。
　　　その病院は金持ち御用達の病院でね。よく政治家なんぞが手が後ろに回りそうになると入院することがあるだろう
　　　あのときによく重宝される病院でね。病室が医療施設というよりも、西洋風のホテルのようになっているんだ。
　　　とまあ、彼はここの病院にくる連中に張り込んでいたときに奇妙な患者がいることに気がついた。
　　　　
　　　その病棟にいるのはみな老獪そうな男ばかりだというのに、ひとり年の若い女性が入院しているという噂をきいたんだよ。
　　　それも看護婦たちの間では「眠り姫」といわれているくらい寝たきりの生活を続けていて、もう何年になるかもわからないらしい。
　　　
　　　そして鳥口くんがこのあいだ君の妹君が食事をしているときに偶然、その眠り姫がその旧家の人間だとわかったんだ。」

――成分が足りない

中禅寺「待て！鳥口くんとうちの敦子が二人きりで食事をしたのか！？」

関口「おいおい、あくまでもぼくの君への頼みは聞かないつもりかい」

鳥口「うへぇ、師匠安心してください、敦子さんはしっかり家まで送り届けましたから、
　　　こう見えてもジェントルメンなんですよぼくは。」
関口「なんだ、鳥口君、きみもきてたのかい？」
鳥口「はい、さきほど関口先生のご自宅に伺ったところあのお美しい細君が
　　　「うちのなら、あの芥川先生のおうちですよ」といってましたから、原稿の催促にここまできました。」


関口「なんだ、原稿はまだ仕上がっちゃいない、それもこの芥川先生がぼくに資料提供をしぶっていてね、
　　　そのせいで君の原稿もおくれてしまっているんだ。」
中禅寺「だったら、その書きかけの原稿とやらをまず僕に見せるのが筋じゃないのか？
　　　　熱意をもって仕事に取り組んでいるのならともかく、締め切り間際にどうしようもなくなってぼくに
　　　　助けを求めてきたのなら、ちょうどいい、鳥口君、今回の原稿は落ちるようだから出版社にそう伝えるといい」

魍魎SSは初めてみたわ

アニメもなかなか楽しめたな。原作派だけど

鳥口「うへぇ、そりゃあご勘弁を、どうかここはひとつ師匠のお知恵を拝借するためにも、ぼくのほうからも
　　　こんかいのヤマのことをおはなしさせてください。　
　　　えーっと、どこまでいったんでしたっけ？そうだそうだ、その眠り姫のいる旧家、
　　　そこに実際に行ってみたんですよ、新しい税金制度の参考にするからその国勢調査だと言ってね。
　　　久しぶりにネクタイなんぞしめたものですから、肩がこってこって、ってその話は置いといて
　　　
　　　とにかくバカでかい屋敷でしたね。
　　　入口に着くまでに恐ろしくながい石畳の道があるんですよ。
　　　しかも竹林のなかだってのに、その道がですよ、夏も終わりかけなのに落ち葉一つおちてない。
　　　いったいどれほどの給金を使用人に払っているのやら、おまけにその門についたらついたで
　　　その大きさに驚きましたね、ありゃあ地方の武家屋敷ってかんじですわ。こりゃあどっから金が
　　　入ってきているか、掘り返せばたくさんでてきそうな旧家だと思いましたね。なんせ、斜陽族ばっかりの
　　　旧家のなかでいまだにあれだけの形を保っているんですからね。」

鳥口「で、その家の執事らしい男に話を聞こうとしたんですが・・・」

中禅寺「・・・・・・・両儀」

鳥口　関口「！」

中禅寺「その旧家の名前は両儀だろう？」

終わるまで眠らないことにした

中禅寺「さらに付け加えるなら、その両儀の家に行ったとき君のネクタイは
　　　　青のネクタイだったはずだ、いまつけているネクタイとは違う。」

関口「ははあ、きみは事前に敦子ちゃんからきいていたな今回ぼくが依頼を受けているヤマを」

中禅寺「そうだよ、でもぼくははじめにきみに帰れといっただろう、もともと乗り気じゃないんだ。
　　　　それに敦子から聞いていたのは鳥口くんのその日の服装だけだ。君はなにか重大なことをやるときの
　　　　一丁羅は青のネクタイと決めているようだね、敦子との食事もその取材のときと同じネクタイだったな？」

鳥口「うへえ、敦子さんはそこまで師匠に話してましたかぁ。」

関口「それで京極堂は両儀という名前も知っていたんだな」

鳥口「で、ですよ、師匠、先生、その執事らしい男がまったく取り合ってもらえないんすよ。
　　　なにを話してもそういうことはこちらから届け出をするから今日は帰ってくれの一点張りで
　　　こりゃあだめだと思ってあきらめてその近くに住んでる人に探りをいれたんですけど、これもダメ
　　　本丸をせめてもムダだとわかったんで、もう一度病院のほうを当たることにしたんです、そしたら
　　　そこをその病院をついこの間寿退職した看護婦から面白いことを聞き出せたんです。」

以下、京極夏彦お得意、インタビュー形式

空の境界って読んだことないんだけどどんな感じ？

空の境界は一言で言えばだるい

期待

だが、京極堂が普通に魔術使えそうだｗ
陰陽道といろんなの混ぜて、最強的な

>>28
魔術は使う。でも秋彦はつかわない。

　　ええ、私があの病院に赴任した時の半年前から病室にいたから結局丸々三年かしらねぇ。
　あんな病院、悪いやつらがお縄になる前に悪あがきする間しかいないから
　たいていすぐにみんな退院していくんですよぅ。

　　でもねぇ、あの子はいつまでもいつまでもあそこに入院してたんでよっく覚えてますよぅ。
　あの病棟は入院するのもお金がかかるのによっぽどお金持ちの子なんだろうってみんな噂してましたね。
　
　　まぁ、そのぶんわたしらの給金もよかったから、まぁそこは魚心あれば・・・ね？

　でも入院してる間ひとっりもお見舞いにきやしないんですよ？

>>27
だるいって精神的にか

空の境界は魔術とか能力バトルものなのか

　ひどいはなしだとおもいません？記者さん。
　あんなにたくさんお金を払えるなら会いに来ればいいもんじゃありませんか
　
　ひょっとすると、愛されてない子供ってやつだったのかもしれませんねぇ。
　いやだ、そんなことありませんよ、まったく記者さんは冗談が得意だねぇ。

　そうそう、それが原因かもしれないんですけどね

　いえね・・・、これは口止めされてたんですけどねぇ
　実は、あの患者さん本当は退院する半年前に意識が戻ったんですよ。それまでずーっと
眠り続けてたってのにね、あるひパッチリ意識が戻ったみたいで。

　・・・・・・・・・でもねぇ、目が覚めたとたん、あの患者さんやっっちゃったんですよぅ。

・・・・こう、自分の指で目をグシャリとね・・・、あのときそれを見たのがわたしなんですよぅ。

ちょうどわたしがその患者さんの部屋の空気の入れ替えにいってたんですよぅ。
それで部屋に入ったらそのときにそりゃあすごいうめき声が聞こえてねぇ、

　

>>31
中二な説明が多い。一応能力バトルもある

>>33
だるい中二で魔術で能力バトルってｗ
気になってきた。今度買おう

>>34
１章は作者の嫌がらせだから挫けるなよ

　それまで看護婦の間で「眠り姫」なんて呼ばれてるくらいだったからねぇ、わたしもそりゃあ奇麗なお顔だなぁと
思ってましたんですよ。

　それがあれだけ大きなうめき声をあげて寝台でうつむいていましたからねぇ、シーツが真っ黒になってましたよ。
これは一大事だと思って先生を呼んでねぇ、あのときもう少し遅れてたらめくらになっちまってたってはなしで、

　そうだそのときにね、なぜだか知らないけど枕もとの花瓶が割れてたんですよぅ
　え？いやいやそれはわたしも考えましたよ？あれだけ痛いことをしてるんだから
手を振り回して、そのはずみで割れたんじゃないかって。

　でもおかしいんですよぅ。こう丹下左膳のチャンバラみたいに花瓶の下の部分がそのまま立ったまんまで
上半分がすっぱり斜めに割れて落っこちてたんですよぅ。うーん、割れてるといより、

・・・・・
切られてるような、そんな見た目でしたです。
まぁ、何かの間違いかもしれませんけどねぇ。

>>34
忘却録音までいけば、少しハッピー(脳内制服的な意味で

えーっと、

やっぱりきちんと書いてから再投下したほうがみんなのためですか？
いちおう、プロットはもうできてて、あとは書いていけばいいかなとおもっていたんですが

予想より時間かかってしまいました。

構わん、続けろ
おまえほどの才能なら、書いたあと一秒見直して投下で十分だ

どうぞご自由に
続けるなら俺はいる

>>39
褒め言葉として受け取っとく、ありがとう、もし終わらなかったら土曜の夜にスレ立てる。


鳥口「それでですね、師匠、今回先生にお伺いしたいのは、眼力でモノを壊すってのは
　　　できるのかなぁと思いまして。いま、欧羅巴のほうじゃ千里眼が流行ってて、それが
　　　日本に逆輸入されそうなんすよ。
　　　で、わが實録犯罪としてはこの流行を先取りしようとですね。ホラ備えあればうれしいなというやつで。」

中禅寺「・・・・そうか、直死の魔眼が両儀に・・・。」

関口「は？チョクシ？」

中禅寺「関口君、君は今回のことに首を突っ込まないほうがいい。」

中禅寺「それと、鳥口君、老婆心ながら今回のことは実録犯罪は手を引いた方がいいぞ、
　　　　いや、近代文藝ならいざ知らず、きみの雑誌ならば問題ないか。」

関口「おいおい、また僕たちは置いてけぼりかい京極堂。」

支援

鳥口「いやいや、ぼくはあてずっぽうで、その花瓶を少女が眼力かなにかで割っちまったとしたらどうだろうと
　　　そうすれば少しは記事も盛り上がるかなぁと思ったわけでして。」

中禅寺「鳥口君、もしこのことを記事にすれば実録犯罪はまちがいなく発行部数を落とすだろうがそれでも構わないなら
　　　　取材を続けるがいいさ、ただ命の保証はしないぞ。それと敦子にはもし百貨店関係の記事だけならいいが、病院
　　　　にも首を突っ込むならまちがいなく近代文藝は信用がた落ちで廃刊になるから、やめておけと
　　　　言っておいてくれないか。
　　　　
　　　　そうか、両義があの眼を持つ者を生んだか、」

中禅寺「これは、どうやら俺からも動かなくてはならなくなりそうだな。」

関口「おいおい、きみはその娘が眼力で花瓶を割ったというのかい？」
鳥口「師匠、そんなこと可能なんで？」



















中禅寺「・・・・・・・・・・・・関口君、この世には不思議なことなど何一つないのだよ」

このスレを見てくれた人へ、

ごめんなさい。書こうと思っていたのですが、こちらの都合で今日は寝させてください。
書いてて面白いので、途中で投げたりはしませんので、また近いうちにスレを立てます
その時は完全に書きあげてから書こうと思いますので。サクサク書き込めるかと

つき合ってくれてうれしいです。

ごめんなさい、そしておやすみなさい。

>>47
乙。楽しみにしてるよ