( ^ω^)ブーンはフォースを駆るジェダイのようです

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37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 21:57:02.68 ID:2CyjiEApO
( ^ω^)「御明答。たぶん、この通路は例の地下基地に繋がっている筈だお」

もしそうだとすれば大健闘である。
まだ不覚定要素が多分に残っているので両手を高く上げることはできないが、
上手く事を運べれば、敵に知られることなく基地内部へ潜入できるかもしれない。

できることなら戦闘も避けたい。
船との連絡手段が枯渇している今、ブーンは何とか基地内の通信施設を利用できないかと思案していたのだ。

( ^ω^)「おお。僕って凄くね? 一組のジェダイが数日かけても辿り着けなかった場所へ半日で到達したお」

川#゚ -゚)「ふん。まだ中に入ってみないと分からんだろう」

眼前に立つのは錆び付いた金属製の扉。
背後から飛んでくる悪態を受け流しつつ、ブーンはそっとドアノブを回転させる。
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 21:58:25.43 ID:2CyjiEApO
( ^ω^)「開かない。鍵が掛かってるお」

川 ゚ -゚)「なら開ければ良い」

頑丈で古典的な形式の扉。
型からして錠前は単純な構造のようだった。
しかし、専門道具でなければ開ける事は難しいだろう。

川 ゚ -゚)「ふん」

よろしく、と呟くブーンを横目にクールが右手を扉に向かって突き出した。
掌を柔らかく広げ、何かに触れようと彼女は意識を集中させる。

 ガチャリ

直後。扉から何かが回転するような音が聞こえた。
クーは既に伸ばした手をローブの奥へと引っ込めている。
一部始終を見守っていたブーンが再びノブに手をかけると、果たして錆び付いた音と共に金属板が動いた。
鍵が外れたのだ。

( ^ω^)「ご苦労様だお」

川 ゚ -゚)「むしろ、こういうのはスズキの方が得意なんだがな」

爪*゚〜゚)「マスターが面倒だからといつも私に押し付けるからでありますよ。
  お陰で民間レベルの電子錠なら余裕シャクシャクであります」
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:02:05.41 ID:2CyjiEApO
重い扉を開けた先には真っ暗な世界が広がっていた。
埃っぽい空気が鼻腔を突く。
何かの倉庫のようだが、人の手がまるで行き届いていない。
完全に放置された状態だ。

( ^ω^)「流石のドロイドもここまで目を光らせてはいないかお」

川 ゚ -゚)「一部しか見てないが内部構造はそれほど複雑ではない。どうする?」

( ^ω^)「船と連絡を取りたいお。秘密通路があるぐらいだから通信設備ぐらいある筈だお」

先ずは連絡ありき。
今度はクールを先頭に、三人は視界の効かない部屋を抜け出し、最低限の明かりだけが点いた廊下へと出た。
ドロイドの姿はない。

金属壁と土の壁が雑多に組み合わされた基地だ。
いかにもレジスタンスが好みそうな仕様である。
先のクールの言う通り、内部構造はそれほど複雑にはできていないようだった。
懐の武器を取り出し、不意の遭遇に用心する。
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:05:55.03 ID:2CyjiEApO
( ^ω^)「おお」

開いた先は大きな格納庫。
相変わらずの薄暗さだが、手に持つ光源だけでも整然と並べられたバトルドロイドが何十体と目に入った。

目測、百体強といったところか。
体育座りにも似た形で折り畳まれたドロイドは、ブーンが倒した型と一致している。
この地下基地がレジスタンスの遺産の隠し場所であることに間違いはないようだ。

川 ゚ -゚)「撮ったか?」

( ^ω^)「勿論。後は通信室を見つけてチェックメイトだお」

爪*゚〜゚)「急ぎましょう。あまりモタモタしていると……!」

一同が格納庫から離れようとした時、突如として基地内に警報が鳴り響いた。
耳に障るけたたましい音に、三人のジェダイは一斉にライトセイバーを展開する。
理由は分からないが、どうやら見つかってしまったようだ。
せわしない音が遠くから聞こえてくる。 

( ^ω^)「これはマズイ。駆け足で行くお」
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:08:15.96 ID:2CyjiEApO
通信室はすぐに見つかった。
この部屋も長年放置されてきたせいで、そこら中が埃まみれになっているが、機械自体は何とか機能しそうだった。
クールとスズキに警戒を任せたブーンは、コンソールのスイッチを入れて電源を立ち上げようとする。

(;^ω^)「げ。パワーが入らないお」

ところが、レバーを引けども倒せども画面に光が戻る気配が一向にない。
考えられる理由は一つ。
電力を供給する大元の電源が死んでいるのだ。
当然と言えば当然かもしれない。
何せこの施設が人間の手を離れて数年が経過しているのだ。
使いもしない電気機器にエネルギーを供給する必要性など皆無だろう。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:09:46.48 ID:2CyjiEApO
川 ゚ -゚)「しかたない。私が発電施設のパワーを立ち上げてくる。スズキはブーンのサポートだ」

( ^ω^)「クー。大丈夫かお?」

川 ゚ -゚)「ナイトに言う台詞では無いな。初めて潜入した時にそれらしき場所を見かけた。三分ほど持ちこたえてくれ」

( ^ω^)「了解」

川 ゚ -゚)「ああ……それと」

五月蝿い警報が未だに反響する中で、駆け出し間際のクールがスズキに振り向いた。

川 ゚ -゚)「スズキ、シールド型が来るかもしれん。万一の時はエージェント機能を使え」

スズキの顔が輝く。
彼女の手にある剣が強く握り締められた。

( ^ω^)「さて、若きパダワン。君の成長ぶりもしかと見せてもらうお」

爪*゚〜゚)「共闘はこれで二度目でありますね。前回のようなヘマはしないであります」

( ^ω^)「それは心強い」
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:14:02.77 ID:2CyjiEApO
クールを見送った後、間髪入れずにバトルドロイドが死角から顔を出した。
通信機器を壊されては堪らない。
 廊下に踊り出たブーンとスズキは、互いに背中を任せ合う形で敵を迎え撃つ。

『キサマラヲ タイホスル!』

爪*゚〜゚)「だが、断る。であります!」

スズキの打ち出すライトセイバーは淡青色だ。
細い腕に構えられたライトブルーの一本刀が赤い閃光を弾き返す。
狭い空間ではダブルライトセイバーを振るう事ができないブーンも、本体片側の機能だけを作動させてスズキと同じ一本刀で敵陣に対抗する。

(#^ω^)「疾ッ!」

途中、幾重にも襲い掛かるビーム群の不毛さをブーンは感じる。
左手を剣の柄から離し、広げた掌をドロイド達に突き出した。

『!?』

すると、掌の先にいたドロイド数体が前触れもなく吹き飛んだ。
宙を二転三転した機械達は、そのまま床に転げ落ちると立ち上がることなく沈黙してしまう。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:16:11.99 ID:XP0j4VFV0
キテタ――(゚∀゚)――!!
支援だぜ
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:19:31.21 ID:2CyjiEApO
( ^ω^)「ふふん」

一見して何かの超能力のようにも見えるこの現象は、勿論ブーンが意図的に起こしたものだった。

ライトセイバーがジェダイの外的な要素ならば、フォースはジェダイの内的な要素である。
フォースは決して概念やマヤカシのような存在ではない。
ジェダイに限らず、あらゆる生物・物質はフォースの影響を受けながら存在している。
フォース操作に心得があるジェダイは、時として自らの意思でそれらを利用する時があるのだ。

爪*゚〜゚)「くっ! 次から次へと……これでも喰らえであります!」

今度は、スズキが先程のブーンのように片手を突き出した。
自らの内に流れるフォースを指先に集中させつつ、彼女はバトルドロイドの配線回路を脳裏に強くイメージする。
腕が熱くなり、スズキから明確な破壊の意思を受けたフォースが爆ぜた。
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:20:56.67 ID:c9YZ689nO
しえ
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:25:31.85 ID:2CyjiEApO
『ウッ!?』

またもや吹き飛ばされるドロイド達。
端から見れば、ドロイドは不可視の衝撃波で倒されただけのように見えるだろう。目立つ外傷も無い。
が、ドロイドのダメージは外部ではなく内部にしっかりと与えられているのだ。

これこそ、戦闘時におけるジェダイの十八番『フォース・ショック』である。
スズキは自らの内に内在するフォースを操作し、自立機械の生命線とも言えるAIを焼き切ったのだ。
見た目の派手さこそ無いが、対ドロイド戦では高い効力を発揮する、使い勝手の良い技である。
クールが地下通路の鍵を外した行為もフォースショックの応用したものであった。

爪*゚〜゚)「(まあ、対象が複雑な内容の場合は干渉が困難になるのが珠に傷でありますね)
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:30:49.30 ID:2CyjiEApO
フォースの使い道は千差万別。
物体操作・未来予知・筋力増加。果ては人心の操作すらも可能な摩訶不思議な力。
常に動き続けるフォースの流れを意識し感じ取ることによって、ジェダイはあらゆる奇跡を起こすことができる。
使い方を誤れば自身を傷付けかねないライトセイバーも、フォースの導きがあるからこそ、その能力を遺憾無く行使できると言っても過言では無い。

( ^ω^)そ「む!」

きっちり三分。
何か大きな物が稼動する音と共に暗い廊下が明るくなった。
見れば、天井の照明機器が作動しているではないか。
クールが発電機を起動させたのだ。

( ^ω^)「スズキ。ここを頼むお」

爪*゚〜゚)「イエス、マスター! 死守に徹するであります」

それを見るや否や、ブーンは再び通信室へと駆け戻る。
コンパクトデバイスを起動させ、復活した通信コンソールにそれを接続する。
数年の眠りから甦った機械は、時が来たと言わんばかりに世話しなく稼動していく。
やがて、聞き慣れた相棒の声がブーンの耳に届いた。
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:32:32.62 ID:2CyjiEApO
( ^ω^)「ビコーズ、聞こえるかお? これから送るデータを大至急評議会に送信して欲しいお」

通信先のアストロメクドロイドにそう告げたブーンは、直ぐさま戦線に復帰すべくコンソールに背を向ける。

これで任務の大半は達成された。
PMC派遣の承認自体は、ものの数分で認可されるだろう。
主要惑星に常駐するPMCが動いたとして、ブーン達のいる星に辿り着くまでには早くとも十分は掛かる。
それまでの間、ドロイド達からの猛攻を三人だけで防がなくてはならない。

( ^ω^)「う!」

前触れもなく、開け放した扉から強烈な光と何かが爆発する音が聞こえた。
スズキに何かあったのでは。
慌てたブーンはライトセイバーを起動しつつ廊下へ飛び出す。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:36:38.38 ID:2CyjiEApO
焦げた臭いがブーンを包む。
肝心のスズキはどうやら無事らしい。しっかりと剣を握って戦っている。
彼女の周辺には先程までは見受けられなかった何体かのドロイドが、身体を真っ二つにされて転がっていた。

( ^ω^)「おっおっお。さっきの光はやっぱり君のだったかお」

爪;*゚〜゚)「まさかこんな狭い場所で突撃してくるとは……でも、厄介な奴を一体片付けれたであります」

スズキの足元に今までのバトルドロイドとは姿形がまるで違う兵器の残骸がある。
ボーリングの球から脚を三本生やしたようなシルエットだ。
恐らくは、例のシールド型ドロイドだろう。
真横一文字に叩き切られたその様を見て、ブーンは改めてスズキの持つ秘剣の威力に驚かされた。
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:39:00.02 ID:2CyjiEApO
( ^ω^)「(流石はスーパーエージェントセイバー。偏向シールドすら突破する程の火力は相変わらず健在かお)」

川 ゚ -゚)「ここで颯爽と美少女ジェダイが参上。随分と派手にやってるな」

( ^ω^)「年増のオバサンが何を言うかお」

 黒髪を揺らすジェダイが帰って来た。
 同期の嫌みを兼ねた突っ込みに彼女は眉をひそめる。

川#゚ -゚)「お前達の寿命で私の若さを計るなバカモン。それより連絡はできたのか」

( ^ω^)「もちろん」

川 ゚ -゚)「ではとっとと地上へ脱出しよう。私達の姿があった方がPMCも見つけ易いだろうしな。それとスズキ。パワーセルの再チャージをしておけ。
   エージェント機能を使ったな? その様子ではまたオーバーヒートさせただろう」

爪;*゚〜゚)「うぐ……」
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:42:28.08 ID:XP0j4VFV0
支援忘れとった
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:46:22.42 ID:2CyjiEApO
何やら黒い煙を出し始めたスズキのライトセイバーを一瞥し、クールは再び先頭に立って果敢にドロイド達を切り伏せていく。
彼女の剣はスズキのそれよりも深い色をした青光刃だ。
迫る殺意の弾丸を、寸分の狂いもなく相手に打ち返すその技にブーンは関心の声を上げる。

( ^ω^)「いやあ。やっぱりソーレスの体得者がいると楽チンだお」

川 ゚ -゚)「防御術を徹底した戦闘フォームだからな。攻撃力はシャイ=チョーより劣るが勝手は良いぞ」

生誕から二万年以上もの歴史を誇るジェダイは、あらゆる武術・剣術と通じるうちにライトセイバー専用の戦闘型(フォーム)を編み出していた。
無数に生まれ続けたそれらは実戦を重ねる毎に融合と強化を繰り返し、最終的には七つの型へと体系化されている。

現代ジェダイ達は、それら七種類の型から自分に合ったものを修練しているのだ。
詳しい記述は後の物語に譲るとして、兎にも角にもクールの繰り出す守りの戦闘型『ソーレス』は、その威力を存分に奮いながらブーン達の血路を開くのであった。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:46:36.18 ID:ZTqkGFh8O
2次創作が嫌われる理由がなんとなく分かった
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:49:22.69 ID:2CyjiEApO
『ソコマデダ! キサマラハ カンゼンニ ホウイサレテイル!』

( ^ω^)「うげ」

爪;*゚〜゚)「囲まれた……罠だったでありますか!?」

難無く地上の出入口へと到着した三人。
時刻は既に夕方。
渇いた外界へと踊り出たブーン達に待ち受けていたものは、複数のシールド型ドロイドだった。
襲撃者達が脱出するのを見越して待ち伏せしていたのだろう。
円を為すようにして完全に囲まれてしまっている。

( ^ω^)「(クー。君の剣で何とかならないかお?)」

川 ゚ -゚)「(無茶を言うな。ニ、三体ならまだゴリ押しで倒せるが、この数となると……)」

 面倒な事態に陥った、とブーンは舌打ちをする。
 シールド型ドロイドの武装はニ門一組の固定型ブラスターだ。
 攻撃そのものはたいした驚異ではないが、逆にこちらが跳ね返した攻撃も無力化してしまう事がネックである。
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:50:58.89 ID:qRGdkeqS0
しえーん
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:51:05.28 ID:2CyjiEApO
いたちごっこを続けるうちに少しずつ包囲を狭められてしまえば、いくらジェダイでも抗いようがない。

( ^ω^)「(もう一度基地に戻るかお? でもあんな狭い所で追撃されたらキツイお……)」

威嚇をしながら少しずつ迫ってくるシールドドロイド。
勿論、投降する気などブーン達にある筈もなく、それぞれが背中合わせに剣を握っている。
と、その時だった。

『ナ、ナンダ!?』

彼方から飛来した真っ赤な閃光。
どう見ても携行型ブラスターとは思えないその極太の火線は、ドロイドの展開する偏向壁を易々と撃ち砕き、炸裂した。
続いて次弾、次々弾と現れたビームが慌てふためくドロイドを次々とスクラップにしていく。

事の次第を察知したブーン達は、ビームの巻き添えを喰らわないよう別々の方向へ一斉に離脱する。
そう、これは味方からの援護射撃なのだ。
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:54:29.60 ID:2CyjiEApO
( ^ω^)「思っていたより早かったお」

為す術なく破壊されていく兵器達。
冷たくなり始めた土に伏せながらブーンは嬉しそうに呟く。

やがて、地平線から三つの影がやって来た。
重低音を唸らせながら大峡谷上空を飛ぶその正体は、反重力制御が施された強襲兼人員輸送用のガンシップだ。
短く突き出した尾翼にはナイフを加えた狼のロゴマーク。
民間軍事企業オオカミ・コーポレーションの誇る重力下航空部隊である。
共和国から任務を委託されたPMCがついに到着したのだ。

(狼 [〓])「マスタージェダイ。お怪我はございませんか」

シールドドロイドを一掃し、地表でホバリングをするガンシップから戦闘員が降り立つと、直ぐさまブーンの元へ駆け寄ってきた。
全員が甲冑にも似た真っ白な装甲を纏っている。
オオカミ社の主戦力であるクローン兵だ。
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 22:57:20.27 ID:2CyjiEApO
( ^ω^)「僕は大丈夫だお。それよりも先程はありがとう。随分と腕の良い狙撃手を抱えているお?」

(狼 [〓])「なんなら、今度は三キロ先の林檎を撃ち落としてみせましょう」

( ^ω^)「そいつは頼もしい。地下基地はたいして入り組んだ構造はしていないから、例のドロイド軍はすぐに見つかる筈だお」

(狼 [〓])「情報に感謝しますマスタージェダイ。後は我々にお任せ下さい」

クローンコマンダーらしき兵はブーンに敬礼すると、突入命令を待つ小隊の元へと走り去った。

川 ゚ -゚)ノ「よっ。お疲れ」

簡素な構造のガンシップにブーンが足をかけると、そこには既にクールが乗り込んでいた。

平和維持活動をするジェダイはPMCに対する監察責任を負っている。
本来ならば、今回の任務を担当しているクールとスズキが基地突入部隊に随伴すべきなのだが、
そこは面倒臭がりなクールらしく、自分の弟子にそれら全てを押し付けてしまったようだ。
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:00:24.05 ID:2CyjiEApO
( ^ω^)「よくあの子がグレないと思うお」

川 ゚ー゚)「ふっ。何事も勉強よ」

突入部隊の第ニ波が基地へと入って行く。
中にいたドロイドはブーン達が殆ど片付けてしまっているので、制圧も長くはかからないだろう。

いつの間にか夕日は沈み、夜の帳が下りていた。
空を見上げてみれば、どうやら今夜は満月らしい。

赤い月を見つめながら、ふと今回の一件のせいでろくに身体を休めていない事にブーンは気付く。
 VIPに帰ったら何がなんでも休暇を取ってやる、と鼻息を荒くするジェダイなのであった。
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:02:12.22 ID:2CyjiEApO
〜Reloading〜

(;゚ω゚)「ほぉおおおおお……」

 惑星VIPに設置されたジェダイ聖堂。
 その中に設けられた一室。
 真っ白なベッドの上で、ジェダイナイト・ナイトウ=ホライゾンは悶絶していた。

( 〇ゝ〇)「マスター・ホライゾン。お加減は如何です?」

(;゚ω゚)「超……最低……」

( 〇ゝ〇)「でしょうね」

 ニ日前。
 無事、施設の制圧を完了したPMCは一部の小隊だけを残し、ブーン達を母船に連れて行く為に大峡谷を後にすることとなった。
 悲劇はその時に起きた。
 ガンシップに紛れ込んでいた例の原生生物が、隙だらけのブーンに全力で噛み付いたのである。
 勿論、クール達を苦しめた悲劇は等しくブーンにも襲い掛かかってきた。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:02:16.49 ID:XP0j4VFV0
今日は現行多くて大変だぜ、支援
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:03:26.75 ID:2CyjiEApO
(;'゚ω"゚)「せ、先生……薬とかは無いのかお?」

( 〇ゝ〇)「無理ですね。この手のタイプは納まるまで我慢するしかありません」

(;'゚ω"゚)「そんな殺生な……」

( 〇ゝ〇)「まあまあ。とりあえず脱水症状を防ぐ為に点滴打ちますんで。腕を出して下さい」

(;'゚ω"゚)「おごごごごごごご。クーの奴、命の恩人に対して見舞いの一つも来ないとは何事かお」
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:07:04.89 ID:2CyjiEApO
( 〇ゝ〇)「ああもう。変にお腹に力を入れるからですよ。トイレは部屋を出た右手にあります」

==┌(;'゚ω"゚)┘「チクショー!!」


Episode1:ジェダイ新生 完
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:09:44.58 ID:2CyjiEApO
( ・3・)「ボルジョアと」

从゚×ナ从「ねーやんの」

( ・3・)「「オマケコーナー!!」」从゚×ナ从

( ・3・)「やってしまいましたね。ついに投下してしまいましたね」

从゚×ナ从「せやなあ。ついにやってまったわあ」

(;・3・)「大丈夫なんでしょうか。作者の処女作にスターウォーズなんてビックタイトル使っちゃって」

从゚×ナ从「せいぜい、コアファンに殺されない程度にやるしかないやん。
   それよりな。本編に登場していないウチらが何故オマケコーナーを任されたんや?」
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:12:47.46 ID:2CyjiEApO
( ・3・)「本編で使わないからじゃないですかね?」

从゚×ナ从「勘忍してや〜。うちは新規なんだから死活問題やで」

( ・3・)「それよりもですね」

从゚×ナ从「なんや」

( ・3・)「このコーナーの説明を読者さんにしなくていいんですか?」

从゚×ナ从「おkおk。ウチはそういう細かいの苦手やさかい、君に任せるわ」

(;・3・)「適当な人だなあ……この企画は読者さんの質問に答えたり、専門用語の解説をするコーナーです。
   ええ、得に何か深い物があるってわけじゃないです。すみません」
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:15:18.15 ID:2CyjiEApO
从゚×ナ从「なあ、ぼー君」

( ・3・)「なんですか、ねーやんさん」


从゚×ナ从「さっきから気になってたんやけど、この企画って何処かで見たような気がs」

(;・3・)「おっと! それは禁則事項ですよ。毒舌ゴスロリ機械少女も官能魔法少女もこのコーナーには出てきません」

从゚×ナ从「(本家が怒らんか心配やわあ)」

( ・3・)「今日紹介するのは本編の進行形態とジェダイ周辺の補足説明です」

从゚×ナ从「この物語はエピソード型式で進められてるんや。基本的にエピソードは独立しとるんやけど、時系列は基本的に順を追って経過していくわけやな」
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:18:51.34 ID:2CyjiEApO
从゚×ナ从「なあ、ぼー君」

( ・3・)「なんですか、ねーやんさん」

从゚×ナ从「このストーリー型式もウチはどこかで見たような……」

(;・3・)「べ、別にパクったわけじゃないですよ。オマージュですオマージュ」

从゚×ナ从「先が思いやられるわあ。さっきも変に見易いように地の文をイジって指摘されてたし……」

( ・3・)「実際の所、SHOT-2後半で切り替えた形式の方が良さそうですね」
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:20:21.20 ID:QI1ieKHZO
一話のまとめってないの?
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:21:13.71 ID:ZTqkGFh8O
今回説明だけで終わりましたね
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:25:00.23 ID:2CyjiEApO
( ・3・)「次はジェダイについてですね」

从゚×ナ从「はしょって説明するとエスパー集団やな」

( ・3・)「はしょり過ぎ。SHOT-1でも説明されましたが、
   本作ではジェダイは銀河共和国の中で平和維持活動をする、
   ある種の独立警察組織として人々からは認識されています」

从゚×ナ从「政治的な外交から紛争介入まで、銀河の中で起こるあらゆるトラブルを解決するヒーローってわけやな」

( ・3・)「本作では可能な限り、元ネタで作られた設定を準えるようにしてはいますが、
   作者の考察する物語の展開上、微妙に内容と食い違う場合があります」

从゚×ナ从「と、言っても世界観をブチ壊すようなドエライもんをおっ立てようってわけやないから、基本的には安心して読んで欲しいわ」
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:34:24.70 ID:qRGdkeqS0
一乙
次回も今日くらいの時間にやってほしい
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:44:13.34 ID:XP0j4VFV0
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:47:31.84 ID:rKv5Inpe0
来たはいいが、既に終わってるしwww
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:50:02.23 ID:aR28JQzbO
ブーンのライトセーバー=ダースモールのライトセーバーでOK?
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:52:12.29 ID:7klkERvXO
猿ったかな?支援
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/28(土) 23:57:13.20 ID:w59GBDXCO
支援
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/01(日) 00:03:14.18 ID:Wf3zWq090
続きまだ〜?
79ごめんなさい。猿喰らいました:2009/03/01(日) 00:05:00.02 ID:wUyb0toDO
( ・3・)「話しが逸れましたね……ちなみに、ジェダイ全体の集まりは一括りに『ジェダイオーダー』と呼ばれています」

从゚×ナ从「ジェダイってのは誰でもなれるんかいな?」

( ・3・)「相当な才能が必要とされますね。フォース能力は先天的な性質が強いので、
   ジェダイオーダーは通常任務と平行して、ジェダイの卵を各惑星から発掘する使命も帯びています」

从゚×ナ从「通常は生後数ヶ月の赤子をジェダイ聖堂に集めて、ジェダイとしての教育を施すみたいやけど、例外もあるみたいやな」

( ・3・)「今回で言えばスズキがまさにそうですね。その辺りの事情はまた後日に語られることでしょう」

从゚×ナ从「今回の補足はここまで。ほな、読者さんからの質問に答えましょか」
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/01(日) 00:13:14.10 ID:wUyb0toDO
( ・3・) 「>>69 携帯ヤホーで検索してみましたけど、今の所ないみたいですねぇ」

从゚×ナ从「マジ魑魅魍魎〜」

(;・3・) 「なんですかそれ……」

从゚×ナ从「>>70 せやな〜。元ネタがあまりにも壮大過ぎて、今回のエピソードは説明だけで手一杯やったわ」

( ・3・)「作者の能力不足が垣間見えますね」

( ・3・)「>>72 基本的には毎回9時〜10時ぐらいから始めるつもりですので、よろしくお願いします」

从゚×ナ从「>>75 それで無問題や。作者はジャンゴ=ヘッドとダースモールが大好きなんや」

( ・3・)「ダースベーダーも捨て難い」

从゚×ナ从「悪役が好きやな、ほんま」
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/01(日) 00:20:32.30 ID:wjeBy2YkO
初見だから見逃した部分があるのが悔やまれる

映画しか見てないけどストーリー分かるかな?
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/01(日) 00:24:34.66 ID:r/C0zy+t0
モール卿のかっこよさは異常
ダブルセイバーは一歩間違えば自分の体焼け切りそうで怖い
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/01(日) 00:28:20.27 ID:wUyb0toDO
( ・3・)「>>81 大丈夫ですよ」

从゚×ナ从「実は旧三部作の後に、ルーク=スカイウォーカーがまた活躍するスピンオフがいくつか出てるんや」

( ・3・)「本作はそのスピンオフの影響を受けないよう構成していくつもりなので、ご安心下さい。
   勿論、映画を見たことが無い人でも楽しめるよう配慮していく所存です」
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/01(日) 00:34:56.91 ID:T0ZKesCnO
J( 'ー`)し「あらまぁ」
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/01(日) 00:35:32.96 ID:Ozz7JMmH0
スーパーエージェントセーバーやらなんやらってその
ジェダイによって違うのですか?
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
共和国はクローン兵団を常備軍として保有して無いの?
PMCっていうけど共和国軍は?若しくは共和国軍の前身である共和国保安軍は出てこないの?