長門「キョンくん、選んで」

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1うかり ◆2rPWxrbSIg
 ああ、一つだけ言い訳をさせてくれ。
 俺は中三の冬、違和感を感じた――特筆すべきことはそれだけだろう。
 今回、モノローグはお休みだ。誰かに千円くらいで売ってやろうか。

長門「ねえ、キョンくん。僕さっ」
キョン「どうした? 長門」
長門「ちえ。有希って呼んでくれなきゃいーだ!」
キョン「……有希。どうしたんだ?」
長門「うん。今日ね、僕ね、キョンくんに……」

 ――四ヵ月後。
2うかり ◆2rPWxrbSIg :2009/02/22(日) 19:22:26.66 ID:9ihHjKaR0
すみません、同じスレッドを二つ立ててしまいました。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 19:24:13.18 ID:jtgCVLi4O
>>2
うっかりさんだな

って言ってほしいのかレズチンポ声優が
4うかり ◆2rPWxrbSIg :2009/02/22(日) 19:26:58.44 ID:9ihHjKaR0
ハルヒ「ただの人間に興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がい
たら、あたしのところに来なさい。以上」
キョン(ここ、笑うとこ?)

キョン「なあ、涼宮。自己紹介のアレ、どのへんまで本……」
ハルヒ「どこまでっでそりゃ……」
ガラッ
長門「キョーンーく〜ん!
   おべんとっ! 作ってきたよっ! ここも文芸部あったし、そこで食べよ
ねっ!」
キョン「おう、分かった。じゃ、一旦お前んとこ行くからな」
長門「はーいっ。キョンくん大好きー!」
ハルヒ「あっ……あんた……誰よ」
長門「えへへー。僕ねえ、キョンくんのおよーめさんっ!」
キョン「こっ、こらっ、有希っ!///」
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 19:30:06.13 ID:vBo9+WS+0
支援
6うかり ◆2rPWxrbSIg :2009/02/22(日) 19:35:16.55 ID:9ihHjKaR0
朝倉(涼宮……さん?)
  「あ、あの……」
ハルヒ「何よ」
朝倉「えっ……えっとー……あ、あの自己紹介、どこまで本気だったのかなーって」
ハルヒ「何であんたに言わなきゃいけないのよ。それとも何、あんた、宇宙人なの?」
朝倉「……! ち、違うけど、ちょっと気になっちゃって」
ハルヒ「そうなの。じゃああんたに用はないわ。ばいばい」
朝倉(何で? 12月……いえ、4月の時点で私は……)

キョン(こえーなー)
谷口「あんな電波バカよかあの子の話だ! 長門有希……何でお前があの子とそんな関係に……」
国木田「ラブラブだったもんね、中学の時から」
キョン「国木田はいいとして、何でお前、そんなに馴れ馴れしいんだよ」
谷口「ん? それもそうだな。何でだろ。……まあいい。よし、キョン。俺にも可愛い女の子紹介しろ!」
キョン「…………」
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 19:41:17.13 ID:TQ1g38UO0 BE:1360023449-2BP(1300)

長門はかわいいなぁ
8うかり ◆2rPWxrbSIg :2009/02/22(日) 19:43:04.63 ID:9ihHjKaR0
長門「あれれー?」
古泉「こんにちは、長門有希さん」
長門「あれっ、僕の名前、知ってるっ!?」
古泉「ええ……お久しぶりです、ではなく――初めまして。古泉一樹です」
長門「うっ……うん、初めまして。よろしくねっ! あれえ? 部長さんとかい
ないの? 貸してもらえるか頼みに来たんだけど。もしか、一樹くんがそうなの?」
古泉(うう……吐き気が……。しかし、これを口に出すのはよろしくありません
ね)
  「僕は文芸部とは関係ありません。いえ、少なからず関係はありますが、しかし、部長でもなければ部員でもありません――ただの団員です。
   彼女から指令というか……何と言いますか、アプローチがあったので、僕からもあなたへ、メッセージを」
長門「メッセージ?」
古泉「はい。ああ、その前に確認を。あなた、本は読みませんよね? しかし文芸部室に来ている……」
長門「うん、そうだよっ。スポーツ大好きっ。でもね、キョンくんが本の虫だから、中学校では一緒に文芸部に入ってたんだ」
古泉(キョ……うっ……)
  「そうですか……いやはや、彼女の言ったとおりだ……」
長門「で、メッセージって何なの?」
長門「……」
古泉「手短に言うと――この世界は、涼宮ハルヒによって改変された世界です」
長門(キョンくんと一緒にいたあの子のことかな)
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 19:46:14.52 ID:qbjNqzhNO
私怨
10うかり ◆2rPWxrbSIg :2009/02/22(日) 19:57:05.10 ID:9ihHjKaR0
 簡単に説明すると――ふふっ、手短にしないと、彼に怒られてしまいますからね。
 簡単に説明すると、涼宮ハルヒには世界を思いどおりにする力があります。
 そうすると、我々のような存在が現象として起こり得る説明がつきます。
 我々――つまり、宇宙人、未来人、超能力者。
 この――便宜的にA´とする時空間内では違いますが、元々我々が存在していたA地点では、あなた、長門有希は宇宙人でした。
 そして僕、古泉一樹が超能力者で、きっと茶道部にいる――今は二年生の教室でしょうが――朝比奈みくるは未来人。
 嘘だと思うのであれば、そうですね、『TPDD』等といった単語を彼女に提示すれば、きっと分かるはずです。未来と連絡が取れるのならば、現実に過去や未来へ行けるかもしれません。
 僕が超能力者だという証拠はA´世界では立証不可能です。涼宮ハルヒの精神を探ることすら不可能です。
 あなたはA世界では無口で読書好きの――宇宙人でした。
 この一年半――いえ、このA´世界ではリセットされていますが、A世界での一年半です。
 一年半、僕たちはずっと、あなたを頼ってきました。そうですね、半年前のあの時くらいでしょうか、立場が逆だったのは。
 別に信じろなんて言うつもりはありませんが、しかし、覚えておいてほしい。
 この世界は、僕たちが存在していた世界とは別です。
 彼に伝えておいてください。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:00:30.77 ID:5XeX/MpC0
しえん
12うかり ◆2rPWxrbSIg :2009/02/22(日) 20:01:28.91 ID:9ihHjKaR0
キョン「で、信じたのか?」
長門「ちょびーっとね。二限目の休み時間、教えてもらった教室に行ったらみくるちゃんいたし。
   タイムスリップは出来なかったけどね」
キョン「みくる……朝比奈か。ああ、先輩だからさん、か」

用事があるので、続きは深夜になるかもしれません。
ご迷惑おかけします。
13うかり ◆2rPWxrbSIg :2009/02/22(日) 20:17:22.72 ID:9ihHjKaR0
長門「あ、みくるちゃんと同じ教室に部長さんいたから、許可取れたよ。
   放課後、入部手続きとかしなきゃね。
   じゃ、文芸部室行こっか」
キョン「ん……分かった」
谷口「お前だけずるいぞー。俺は国木田の野郎と二人っきりかよー」
国木田「じゃあ僕も一緒に食べてあげないよ」
谷口「……」
14うかり ◆2rPWxrbSIg
キョン「古泉かー。なんかホモっぽい名前だな」
長門「ホモっぽいってどんなだよー。あはは」
キョン「で、さ。それ、本当なのかな。涼宮がねえ……そんで有希は無口読書少女もとい宇宙人……」
長門「キョンくんが本読まないで、僕が読書ねー。うふふ」
  (もし本当だとしたら、あの二人……っていうか、僕ら五人は帰れないんだよね。
   迷ってる……なんか怖いなあ)
長門「……」
キョン「おお、玉子焼き、美味そうだな」
長門「違うよ、美味しい、だよ。はい、あーん」
キョン「あー……」
ガラッ
部長「すまんが……ここにキョンという人はいるかな? 用があるんだが」
キョン「俺っすけど。何すか?」
部長「変なメールが届いたんだ。ちょっと来てくれないか? ああ、長門という人がいたら、その人は連れてこないように、と……」
キョン「すま、、有希。ちょっと行ってくるわ」
長門「うん」