（　＾ω＾）从'ー'从聖者達に死を、のようです

初北産業

ｇｄｇｄ探偵
ほのぼの？
シリアス？

簡易登場人物説明

（　＾ω＾）……ココア好き２４歳、本人はキザなつもりだが呆れる程に全然決まっていない。

从'ー'从……みかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみｋ

('A`)……みんな憧れ永遠の無職、その技術力には目を見張るものはあるが週１回は連行される。

ζ(ﾟーﾟ*ζ……新たに住み込みで内藤探偵社で働くことになった２２歳。

ﾉﾊﾟ�听)……中学生。

lw´‐ _‐ﾉv……近所に住む幼女。

まとめサイト様

ブーン系小説グループ：http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/392?mode=tree

今日、どこかで手袋を落としたことに気が付いて夜の街を探し回りました。
ありました。しっかり車達にプレスされていました。

さてと、予定より遅くなってしまいましたが投下したいと思います。

紫煙

至高の液体から立ち昇る湯気は香り高く飲む人の期待を高まらせる。

ココアは今にも飲む、この瞬間が最も楽しいのだ。

飲んでいるとき、湯を入れるとき、それぞれ素晴らしいのは当然だが
格段素晴らしいのは飲む直前香りを楽しむとき、１口目を飲むときにある。

これから喉を通過する茶色い液体をうっとりと眺め
ワインの香りを立たせるように少しだけカップを揺すってから鼻を近づける。
鼻腔を満たす様々な成分は淹れる毎に微妙に違い、何１つとして同じものはない。

そうやってカップ片手に数分香りを楽しみ、程よく冷めたところをゆっくりと火傷をしないように口に含むのだ。

舌で感じる味わいは奥深く、嗅覚での楽しみとはまた違う快感だ。

熱いそれを口の中で舌で転がして温度が下がると共に変わる味覚。
全てが完璧だとしても。次の瞬間にはさらなる満足を求めてしまう。

この永久に続く探求の螺旋に取り込まれた奇跡は、幸運と表現するには単純すぎる……

試演

（　＾ω＾）「ふぅ……」

並々と注がれたココアを片手に感嘆の溜息。ついに、ついに手に入れてしまったのだ。

（　＾ω＾）「本場のカカオをたっぷり使用！　最上級の誇り高き香りを貴方に……」

今まで大手の安い品しか買えなかった。ひとえに自らが社長を勤める会社の苦しい経済事情の故だ。

だが今度は違う。先日の依頼でありあまる程の大金を手にしてしまったのだ。

今まで指をくわえて眺めることしか出来なかった棚の上段にある
高級品を手にしてレジに並ぶときは手の震えが止まらなかった。


遥か遠くにあった、夢のような一品を躊躇いなく手に入れることが出来たのだ。
例えるなら小さい頃欲しくて欲しくて仕方のなかったおもちゃを買ってもらえるときの気持ちだろうか。

紫炎

テラ速筆ワロタｗｗｗ

（　＾ω＾）「香りは期待以上。さてお味はいかが……」

このために高いミネラルウォーターも買った。
また後で牛乳も入れて楽しむために購入した牛乳も低温殺菌処理のものだ。
お金があるからこその贅沢。お金があるって素晴らしいことだ。

（* ＾ω＾）「いくおっ！！」

ゆっくりとカップを傾ける。唇に液体の放つ熱気が迫ってくるのがわかる。ついに、ついに―――

('A`)「ちゃーっすドクオだよ（はぁと」

（；＾ω＾）「うぶふぁっ！！」

扉を開け入ってきたのは無職、ドクオ。

(;'A`)「あつっ！！　あっつ！！」

舌で転がす暇もなく噴き出された液体は弧を描き、哀れな独身無職にかかる。

（；＾ω＾）「あー……すまんお」

みかん支援

--------------------------------------------------

('A`)「暇だったんで来た」

（　＾ω＾）「人の至福の時間を……」

ドクオは最近よくこの内藤探偵社に来る。依頼ではなく暇つぶしにではあるが。
別段来る分には色々便利なので構わないが友としてこんなんでコイツ大丈夫なのだろうかと心配にもなる。

('A`)「あれ、そういやワタナベさんとデレさんは？」

（　＾ω＾）「２人してみかんスイーツの新作を食べにオオカミまで行ったお」

('A`)「うわー遠いなー」

友の優しい心配に気づかず遠い目のドクオ。
コイツに遠いのは渡辺でもデレでもなく安定した未来だろう。

（　＾ω＾）「まあ座るお」

('A`)「トランプやろーぜ」

（　＾ω＾）「神経衰弱で」

('A`)「今女子小学生の間ではスピードってのが流行ってるんだよ。よってスピードだ」

なぜそんなことを知っているのかは聞かないでおいてやろう。ただでさえ週１ペースで連行されているのだから。

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!

支援

----------------------------------------------------

（；＾ω＾）「あ！　僕の方が先に出したお」

('A`)「HAHAHA、この世界は結果が全てなのさ！」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

（　＾ω＾）「ちくしょう……もう１回だお」

('A`)「無駄無駄無駄無駄ァ！！」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

（　＾ω＾）「うはｗｗｗｗいきなりジョーカーｋｔｋｒｗｗｗ」

('A`)「テラアホスｗｗｗｗｗｗ」

�C

まだ毎週逮捕されてんのかよｗｗｗｗｗ

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ!!

（　＾ω＾）「こうなりゃ無理やりｗｗｗｗ」

('A`)「おまｗｗｗ無茶ｗｗｗｗｗ」

………

（　＾ω＾）「まｗｗｗたｗｗｗ負ｗけｗｗたｗｗ」

('A`)「弱者ざまあｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

ｶﾞﾁｬ

ﾉﾊ;��;)「出てくれよおおおおおおおおおおおおお！！」

（；＾ω＾）「どうしたお？……って」

バンホーテンココアか。
本物のココアってあんなに苦いのな

　　　　　　(∵)ﾏｯﾃﾀﾖ(∵)






､

紫煙

支援みかん

扉を豪快に開けて叫び、立つのは見た感じ陸上をやってそうなスポーティーな少女。
すね辺りまでのデニムにラフなジャケット。大雑把にくくっているポニーテールがとても可愛らしい。

ﾉﾊﾟ�听)「あ、やっと気づいてくれた……」

どうやらトランプに夢中で聞きそびれていたらしい。

(*'A`)「フヒヒッ！　ヒートちゃん久しぶり！！」

ﾉﾊ#ﾟ�听)「相変わらずドクオ気持ち悪いぞおおおおおおおおお！！」

飛びつこうとするドクオにカウンター一閃。
図らずしてライトクロスとなり変態が儚く散る。

ココア支援

支援ココア

（　＾ω＾）「大きくなったおねー」

ﾉﾊﾟ�听)「もう中学３年生だあああああああああああ！！」

(*'A`)「それじゃあ身体測定をしなくｔｙ」

言い切る前に華麗な回し蹴りが復活せし変態にクリーンヒット。
意識を刈りとるのに十分な一撃を浴び吹っ飛ぶ。

（　＾ω＾）「久しぶりだけど、どうしたお？」

ﾉﾊﾟ�听)「今日は依頼があって来たんだああああああああ！！」

そんな意表を突く一言。元気良く叫ぶ少女に向けて僕の放つ言葉は



（；＾ω＾）「………へ？」

一言だった。

更新速すぎです(^ｐ^)

ドクオｗｗｗ

ココア支援

-----------------------------------------------------------------

少女の名は素直ヒート。苗字は素直で名はヒートだ。
かれこれ３年ぶりくらいだろうか。すっかり大きくなっている。

（　＾ω＾）「えーと……依頼？」

ﾉﾊﾟ�听)「そのとおりだああああああ！！」

元気良く答える。全身で気持ちを表す。大声で元気のいい性格は全く変わっていないようだ。

（　＾ω＾）「ここは探偵社ってところって知ってるお？」

ﾉﾊﾟ�听)「知ってるぞおおおおおおおお！！」

（；＾ω＾）「ていうかどうしてここを知ってるんだお？　家遠いお？」

ﾉﾊﾟ�听)「電話帳で調べたんだああああああ！！」

なるほど。住所を教えていないのにここを知っているのはそういうことか。
だが疑問が沸いてくる。

試演

ココア支援

（　＾ω＾）「ヒートは何を依頼しに来たんだお？」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「いや、それは、そのー……」

もじもじとして口ごもる少女。久しぶりに会ったのではあるがこういう姿は記憶になく珍しい。

ﾉﾊ;ﾟ�听)「……聞いても笑わない？」

（　＾ω＾）「笑わないお」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「聞いても私を変だと思わない？」

（　＾ω＾）「思わないお」

ﾉﾊﾟ�听)「よし、じゃあ耳を拝借……」

いきなり顔を接近させてくる。耳打ちをしたいようだ。

支援ココア

支援

紫炎

作者が絶倫で嬉しいかぎりだ


ｼ・ｪ・)ﾝ

ﾉﾊﾟ�听)＾ω＾）「実は好きな人が出来たんだぞー……」

(#'A`)「なにっ！！　ヒートちゃんが恋とな！？」

いつの間にか復活していた変態無職。

ﾉﾊ;ﾟ�听)「な、なぜバレたああああああああ！？」

（；＾ω＾）「声大きすぎだお」

なんか嫌な予感がする。だが聞かねばならない。

（　＾ω＾）「つまり依頼は……」

ﾉﾊﾟ�听)「その人の生態調査だあああああああああああ！！」

(#'A`)「なんだとおおおおおおおおおおお！？」

大きい声と怒りの声が交錯する。

ココア支援

�C

（；＾ω＾）「生態調査……？」

ﾉﾊﾟ�听)「そう！　学校での行動は大分わかるようになったけど
　休日の過ごし方とか調査をして欲しいんだああああああ！！」

案外ストーカー気質なのだろうか。こんなとこに来るのだろうから素質は十分だ。
とりあえず道を踏み外す前になんとかせねば。

（　＾ω＾）「うーん、ヒートは依頼をするには報酬を払わなければいけないって知ってるお？」

大人の世界で必須の金。これをちらつかせればあきらめてくれるだろうか。

ﾉﾊﾟ�听)「もちろんだあああああああ！！」

ポーチから取り出し割れかねない勢いで良く机に叩きつけたのは豚の貯金箱。
「ひーとのちょきんばこ」とデカデカとマジックで書かれている。

ドクオはちょっと黙っとけｗｗｗｗｗｗ

紫煙

('A`)「ふむ、これを叩き割って全額……頂こうか」

ﾉﾊﾟ�听)「やってくれるならあああああ！！」

('A`)「……その言葉が聞きたかったッ！！」

（；＾ω＾）「勝手に進めるなおおおおお！！」

('A`)ｂ「任せろ！　俺も手伝うから！！」

親指をぐっとあげ決める負け組み無職。面倒なことになりそうだ。

ｼ・ｪ・)ﾝ

---------------------------------------------------------

とりあえず話を聞くだけでも、とドクオに言われ仕方なく席につく。

（　＾ω＾）「じゃあ相手の名前から聞こうかお」

ﾉﾊﾟ�听)「ビロード＝ワカンナイデス。同じ学校で同じ学年で同じクラスだああああああ」

なるほど、同じクラスの異性に恋。よくあるパターンだ。

('A`)「その人の写真とかは？」

ﾉﾊﾟ�听)「ここにたくさんあるぞおおおおおおおおおおおおお！！」

そう言ってポーチから取り出したるは１つのアルバム。

（；＾ω＾）「こりゃすげーお……」

驚くのも無理は無いだろう。アルバムの大半が１人の男の写真なのだ。

支援

ヒートはストーカーかよ

ﾉﾊﾟ�听)「これはクラス写真、これは運動会、これは合唱コンクール……」

１枚１枚目を輝かせ説明をする乙女。一応合法で手に入れてはいるらしい。

ﾉﾊ*ﾟ�听)「そしてこれ！　友達の携帯で撮ったんだ！！」

斜め下からのアングルで捉えられているのは学ランを着た気弱そうな少年。
窓の桟に腕を乗せ空をぼーっと眺めている。ヒートに言わせるととってもかっこいいらしい。

（　＾ω＾）「撮ったというより『盗撮った』……」

('A`)「その気持ちすっごいわかる！　好きな人の写真は欲しいもんだよな！！」

想像はしていたがやっぱり隠し撮りの類もあった。

支援

ﾉﾊ*ﾟ�听)「ドクオもわかってくれるのかあああああああ！！」

仲間？を見つけて嬉しそうなヒート。純情なだけこっちの方がまだマシだが。

（　＾ω＾）「ヒートはビロードって子のどんなところが好きなんだお？」

ﾉﾊ*ﾟ�听)「全部！！」

（；＾ω＾）「いや、もうちょい具体的に頼むお」

ﾉﾊﾟ�听)「具体的に具体的に……」

あごに手を当て考え込むヒート。

ﾉﾊﾟ�听)「そうだなあ……優しいところとか普段は情けないけどいざというときすっごい頑張るとか他にも」

（；＾ω＾）「わかったお、もういいお」

延々と止まりそうにないのでこちらで止める。どうやら本当に好きらしい。

支援

試演

（　＾ω＾）「ヒートは調査してもらってどうするお？」

ﾉﾊﾟ�听)「むふふ、それはもう準備済みなんだ……」

にっこりはにかみながら口を開く。

ﾉﾊ*^�竸)「ば……」

ば、と声を発したところではっとした顔になり手で口を押さえ

ﾉﾊ*ﾟ�听)「そ、それは秘密だぞおおおおおおおお！！」

照れ隠しなのか手をぶんぶん振り回す。無職に何発か当たる。

('A`)「誰にも言えない秘密ってのはあるもんさ」

ひるまずフォローする社会の犠牲者。

ｼ・ｪ・)ﾝ

ば・・・爆破ですね

ﾉﾊﾟ�听)「なんかドクオがいいヤツだぞ！？」

（　＾ω＾）「うーむ……」

('A`)「よし、それじゃあ後は任せていいから。家に帰ってまた明日来なさい」

（　＾ω＾）「そうだおね、依頼は考えておくからとりあえず今日は帰るお」

ﾉﾊﾟ�听)「また明日来るから頼んだぞ！！」

（　＾ω＾）「おっ、それじゃあ」

ﾉﾊﾟ�听)「そうだ」

（　＾ω＾）「なんだお？」


ﾉﾊﾟ�听)「……姉ちゃんから連絡あった？」

（　＾ω＾）「……いや、無いお」

ﾉﾊﾟ�听)「そっか……」

（　＾ω＾）「おっ、それに僕達に連絡する前にヒートに連絡するお」

ﾉﾊ*ﾟ�听)「そ、そうだよな！　じゃあまた明日くるぞ！！」

午後のお茶の時間が過ぎた頃、意気揚々と嵐は去った。

紫炎

（　＾ω＾）「……で、どういうつもりだお？」

('A`)「ん？　なにが？」

（　＾ω＾）「普段のお前なら『俺のヒートたんを！！』ってなってるところだお？」

('A`)「ちっちっ、甘いんだよブーン君。それでは一方的に私が悪いことになってしまうではないか」

（　＾ω＾）「お前は存在悪だろ」

('A`)「だが！　依頼という形でかどわかした相手を絶望の淵に追い込み
　　　なおかつその赤裸々で情けない実態を暴きヒートちゃんをあきらめさせれば万事よしだ！！」

（；＾ω＾）「まあそんなところだと思ったお」

やっぱり裏があったか。とにもかくにも引き受ける方向になってしまった。
渡辺はしばらく帰ってこないのでなんとかウマイことコイツを使おう。

（　＾ω＾）「まさかとは思うけど……」

いや、いくらヒートでもそれはないだろう。
すっかり冷めてしまったココアは傾き始めた太陽にさらされてすっかり置いてけぼりだ。

7th-1〜色々なあと１歩〜fin

支援

やってしまったよ
>>4の前に




〜（　＾ω＾）从'ー'从聖者達に死を、のようです〜



7th-1〜色々なあと１歩〜



を入れ忘れてました。

乙でした！


絶倫だな

さてと、それじゃあ続きを投下しますかね。





〜（　＾ω＾）从'ー'从聖者達に死を、のようです〜




7th-2〜色々なあと１歩〜

（　＾ω＾）「ワカッテマス＝ビロード。１４歳中学３年生。
　　　　　　体格は比較的貧しい方で優しい性格」

一夜明け、２月１４日を迎えた道を１人歩く。向かうのは久方ぶりのドクオの家。

昨夜積もった雪を踏みしめながら読んでいるのは
依頼人から受け取ったターゲットの大まかなこと。

依頼人というのは花も恥らう女子中学生、素直ヒート。
久しぶりに会ったが、性格も元気の良さも変わらず。
違うのは成長して大きくなったこととストーカー１歩手前まで育んでしまった恋心があることだ。

（　＾ω＾）「無職のくせに人を呼びつけるとは……」

白い吐息に恨み言を乗せながら歩く。いつになく厳しい寒さはコートを着ていても肌を刺すようだ。

('A`)「おお、入れ入れ」

（　＾ω＾）「失礼するお」

ドクオが住むのは一般的な中流家庭の一軒家。特に目立つこともない。

ｼ・ｪ・)ﾝ

>>61なんという絶倫ｗｗｗｗｗｗｗこれは間違いなく何かキメてやがるｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

('A`)「お前はココアだな？」

（　＾ω＾）「頼むお」

２４歳。自立していてもおかしくない年頃ではある。
だが家から出るつもりは無いらしい。

('A`)「ほれ、熱いぞ」

（　＾ω＾）「ありがとうだお」

というのも趣味の１つである工作が色々とすごく、いつしかのみかん爆弾もこの家の一室で生まれた物だ。
両親はそんなドクオがいつかエジソンのようになると信じているらしい。

ココア支援

支援ココア

('A`)「さて、久しぶりに来てくれたわけだが早速本題に入らせてもらいたいと思う」

いつになく真剣な眼差しで語る無職。今回のターゲットは中学生だ。

（　＾ω＾）「今回は単純といえば単純だお」

恋する乙女の調査依頼。好きな人の尾行である。


('A`)「ついでにその恋をぶっ潰す」

なんともまあ黒々しいオーラを発して語る無職。

（；＾ω＾）「落ち着けお」

('A`)「そうだ、ヒートちゃんがお前の所に来るんじゃないのか？」

（　＾ω＾）「大丈夫、中で留守番するよう鍵と手紙を置いておいたお」

中学生だ。留守番くらい出来るだろう。万が一依頼が来た場合も応対してくれるように書いてある。

('A`)「んじゃあ用意できたら行くか」

そうだ、ここでぐずぐずしている暇はない。
ターゲットが休日にどのような行動をとるのか僕たちには全くわからないのだ。

（　＾ω＾）「さっさと行くお」

ぐいと飲む。ドクオが淹れたココアはいまいちだった。

-------------------------------------------------------------------------

ﾉﾊﾟ�听)「もうすぐブーンの家だぞおおおおおおおおお！！」

雪が積もる道を跳ねるように走るのは素直ヒート、１４歳。

ﾉﾊﾟ�听)「おや、手紙が……」

内藤探偵社と書いてある看板に手紙が１つ。ヒートへ、と書いてある。

ﾉﾊﾟ�听)「つまり私への手紙かああああああああ！！」

セロテープがついたそれを引っぺがす。手袋をつけたままでは開けれないので手袋をはずして開ける。

ﾉﾊﾟ�听)「ふむふむ……『調査は早いほうがいいからもう出てるお。鍵も入れておいたから帰るまでお留守番お願いだお』」

ﾉﾊﾟ�听)「…………」

ﾉﾊﾟ�听)「よくわかんないけどお留守番するぞおおおお！！」

一緒に入っていた鍵で扉を開けて、と思ったら鍵はかかっていなかった。
先日ここに来たときも鍵はかかっていなかったのを考えると普段から開いているのだろう。

ﾉﾊﾟ�听)「部屋に入ったぞおおおおお！！」

ある程度まとまっている部屋には当然だが誰もいない。

たま「にゃー」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「うおおおおおおおお！？」

と思ったら猫がいた。いつの間にかヒートの後ろにちょこんと座っている。

ﾉﾊ*ﾟ�听)「私と一緒にお留守番するぞおおおおおおお！！」

たま「にゃー」

肯定の返事と受け取りしゃがんで猫を抱きかかえる。
ふわふわとした白黒ぶちはマフラーなんかよりずっと暖かい。

ﾉﾊ*ﾟ�听)「ふわふわのもふもふだぞおおおおお！！」

抱きしめつつ叫びながら応接用のソファーに勢い良く座る。
猫も猫で心地いいのか丸まっている。


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


ﾉﾊﾟ�听)「おや？　誰だろう……」

---------------------------------------------------------

（　＾ω＾）「ここの角を曲がったところだお」

('A`)「よし、いよいよだな」

どこにでもある住宅街、そんなところにあるビロード＝ワカッテマスの家までもうすぐだ。

もちろん家の手前で張り込む。この季節は寒いのがネックだ。

（　＾ω＾）「水筒にホットココアは欠かせんお」

('A`)「流石、手慣れてるな」

（　＾ω＾）「仮にも本職だお」

家の前、門が見える位置に陣取りカップを取り出す。
まだ朝なので恐らく自宅にいるだろう。

あとは家から出たところを僕たちが尾行してどのようなところにいくのか、等を調べればいい。

（　＾ω＾）「さみーお……」

('A`)「早く出てこねーかなー」

ここからはしばらく我慢だ。

-----------------------------------------------------------

lw´‐ _‐ﾉv「……誰？」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「……誰？」

玄関に立ち尽くす２人、素直ヒートと素直シュール。

lw´‐ _‐ﾉv「あ、たま……」

たま「にゃー」

ﾉﾊﾟ�听)「たまっていうのかああああ！？」

ヒートの手元からするりと抜けるたま。

lw´‐ _‐ﾉv「うん……たまっていうの」

ﾉﾊﾟ�听)「いい名前だぞおおおおお！！」

lw´‐ _‐ﾉv「うるさい」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「……ごめんなさい」

lw´‐ _‐ﾉv「わかればよろしい」

ﾉﾊﾟ�听)「そういえば名前はなんていうの？」

lw´‐ _‐ﾉv「素直シュール……」

ﾉﾊﾟ�听)「私はヒート！　同じ苗字だ！！　シューちゃんっていい名前だぞおおおおおおお！！」

lw´‐ _‐ﾉv「うるさい」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「……ごめんなさい」

---------------------------------------------------------

（　＞＜）

（　＾ω＾）「お、あれだお」

('A`)「なんかドキドキしてきた」

待つことしばらく。家から出てきたのはジャンパーを羽織った少年。
身長は自分より１０センチ低い程度で肩をすぼませ寒そうにしている。

（　＾ω＾）「それじゃあ尾行開始だお」

('A`)「把握」

ばれない程度に距離を取り様子を見つつ後をつける。

し

ｼ・ｪ・)ﾝ

（　＞＜）

（　＾ω＾）「歩くの早いおね」

少年の歩みは大人のこちらが早足になるくらいの速度だ。

('A`)「どうやってつぶそうか……」

ぶつぶつとつぶやく無職。

（　＾ω＾）「通報するぞ」

('A`)「なんか慣れたそういうの」

（；＾ω＾）「…………」

とにかく追う。住宅街はしばらくして抜け、ターゲットは人が賑わう街の中央部へと向かっている。

（　＾ω＾）「……こりゃ大変だお」

�C

--------------------------------------------------------------

lw´‐ _‐ﾉv「なんでいるの？」

ﾉﾊﾟ�听)「お留守番頼まれてるんだ！！　そういうシューちゃんは！？」

lw´‐ _‐ﾉv「……たまに会いにきた」

ﾉﾊ*ﾟ�听)「そうなのかあああああ！！」

lw´‐ _‐ﾉv「うるさい」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「……ごめんなさい」

lw´‐ _‐ﾉv「突っ立ってるのもなんだしトランプでもしよう」

ﾉﾊ*ﾟ�听)「うん！！」

lw´‐ _‐ﾉv「……なにをしている？」

ﾉﾊﾟ�听)「え……七並べの準備」

lw´‐ _‐ﾉv「私神経衰弱がいい」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「うん……」

--------------------------------------------------------

（　＞＜）

（；＾ω＾）「人多いお」

大変だと言うのは街の中央は人が多く、見失わないように気をつけなければならないからだ。

('A`)「……リア充死ねよ」

ドクオは今日で最後のバレンタイン商戦真っ最中の商店街を見て意気消沈。
すっかり目的を忘れているようだ。

（　＾ω＾）「ま、今年はどうなるかわからんお」

バレンタイン特別売り出しと勇ましく掲げられた数々の旗の元には多くの人が集まり賑わっている。
ココアがダンボール１箱詰め、店頭セールで魅力的な値段だったが未練を断ち切り尾行を続ける。

そうこうしている内にターゲットは１つの店に入っていく。

（；＾ω＾）「……こんなとこ行くのかお？」

負け組みを引っ張りターゲットの後に続く。

紫煙

---------------------------------------------------------

lw´‐ _‐ﾉv「はい、私の勝ち」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「うう、強いなー」

lw;´‐ _‐ﾉv「流石に１つ前くらいのカードは覚えとこうよ……」

ﾉﾊﾟ�听)「覚えるのは苦手だあああああああああ！！」

lw´‐ _‐ﾉv「うるさい」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「……ごめんなさい」

lw´‐ _‐ﾉv「もう……それじゃあ七並べしよっか」

ﾉﾊ*ﾟ�听)「……うん！！」

試演

（　＾ω＾）「……お？」

何か品定めをしているようだがこちらからはよく見えない。

（　＾ω＾）「よく見えなかったお」

少年は１つの品を買い店を出た。周りに目をとられている振りをしつつ後を追う。

('A`)「おっぱいボールいいなコレ」

（；＾ω＾）「買ったのかお」

('A`)「ああ、１０個買った」

（　＾ω＾）「わけわかんねーお」

急ぎ足でどこかへ向かう少年を追う。

紫炎

ｼ・ｪ・)ﾝ

--------------------------------------------------------

追いかけていき、ついたのは川沿いの土手。

（　＾ω＾）「一体……？」

('A`)「厨二病じゃね？　能力的な特訓とか」

（　＾ω＾）「黙ってろお」

（　＞＜）

少年は土手に座り、ポケットから何かを取り出した。

（　＾ω＾）「さっき買ったやつかお？」

('A`)「なんじゃね？」

(,,ﾟДﾟ)「そうなのか」

(；'A`)「…………」

（　･∀･）「お前少年を追っかけてたろ！」

(,,ﾟДﾟ)「ついにそっちに目覚めたのか」

(；'A`)「はは、なんのことだかさっぱりわかりませんなあ？」

(,,ﾟДﾟ)「ほほう、ちょっとその買い物袋改めさせてもらうぞ」

(；'A`)「それは！！」

（　･∀･）「おっぱい……」

(,,ﾟДﾟ)「……ボール？」

(；'∀`)「これはちょっとした冗談ですよ」

(,,ﾟДﾟ)「ちょっと署まで来てもらおうか」

(；'A`)「どうしてブーンはスルーなんだああああああああ！！」

紫煙

（；＾ω＾）「さらば無職よ……」

刑事さん達と共に無職退場。
残されたのは僕と少年だけ。

（　＞＜）

しばらく見守っていると何かを持ったままふと少年が立ち上がった。

（；＾ω＾）「……なんだお？」

ドｗクｗオｗｗｗ

森永ココア支援

また連行ｗｗｗｗ

--------------------------------------------------------

ﾉﾊﾟ�听)「ポン菓子おいしいぞおおおおお！！」

lw´‐ _‐ﾉv「うるさい。そうだ、ココアを淹れよう」

ﾉﾊﾟ�听)「ココアはいいの？」

lw´‐ _‐ﾉv「うん、ココアはブーンのだから」

ﾉﾊﾟ�听)「本場のカカオをたっぷり使用！　最上級の誇り高き香りを貴方に……だって。高そうだよ？」

lw´‐ _‐ﾉv「いーのいーの。たくさんあるんだから」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「さっきと言ってること違う……」

ココア消滅フラグktkrｗｗｗｗｗ

試演

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ﾉﾊﾟ�听)「お、誰だろう？」

(　･３･)「宅配便でーす」

ﾉﾊ；ﾟ�听)「は、判子どこだろう……」

lw´‐ _‐ﾉv「はい、判子」

ﾉﾊﾟ�听)「おお！　流石シューちゃん！！」

(　･３･)「はい、どーも」

ﾉﾊﾟ�听)「これなんだ？」

lw´‐ _‐ﾉv「これなんですか？」

(；･３･)「ま、また湯のみ飛んでくるから……それにしても変な注文だなあ……」

ﾉﾊﾟ�听)「…………？」

lw´‐ _‐ﾉv「ん？　宛先：デレ様と書いてある」

ﾉﾊﾟ�听)「開けてもいいのかな！？」

lw´‐ _‐ﾉv「詮索はよくないでしょ」

ﾉﾊﾟ�听)「気になるなあ」

黒豆ココア支援

---------------------------------------------------------

（* ＞＜）「ひひひひヒートさん！」

（* ＞＜）「す……しゅきです！　付き合ってください！！」

（　＞＜）「…………」

（　＾ω＾）「…………」

いきなりポケットからアクセサリーみたいな物を取り出し、告白を始めた。
周囲には誰もいないと思ったのだろうか、たしかに僕を除けば彼以外誰もいない。

ファック！相思相愛か！！

紫炎

ヒートの「ば」が気になる支援

（　＞＜）「やっぱだめなんです……僕には出来ないんです……」

そして落ち込み始める少年。

（　＾ω＾）（うーん、まあ……いっかお）

依頼とは異なるがまあいいだろう。僕は決心して少年に声を掛けた。

（　＾ω＾）「あの、君……」

（；＞＜）「――！！　誰なんです！？」

（；＾ω＾）「落ち着いて欲しいお、ちょっといい情報を教えてあげるお」

---------------------------------------------------------

lw´‐ _‐ﾉv「今度クラス別で演劇の発表会があるんだ」

ﾉﾊﾟ�听)「楽しそうだぞおおおおおおおお！！」

lw´‐ _‐ﾉv「うるさい」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「……ごめんなさい」

lw´‐ _‐ﾉv「で、ブーンの代わりに練習を手伝って欲しい」

ﾉﾊ*ﾟ�听)「もちろん！！」

lw´‐ _‐ﾉv「うん、はい台本」

ﾉﾊﾟ�听)「ふむふむ……」

lw´‐ _‐ﾉv「それじゃあ早速練習だ」

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（* ＞＜）「そ、それ本当なんです！？」

（　＾ω＾）「本当だお、間違いなし」

（* ＞＜）「じゃあ勇気を持ってみるんです！　ありがとうなんです！！」

（　＾ω＾）「おっおっ、頑張るお。ちなみに今のは本人には秘密だお？」

いきなり現れた男が、お前の好きな人はお前にいい印象を持っている。自信を持て。
そんなアホみたいに都合のいいことを信じるのもどうかと思うが、それもまた彼の良さなのであろう。

（　＾ω＾）「それじゃあ暗くなるし早く帰るお」

（* ＞＜）「はいなんです！！」

�C

劇の内容はなんだ支援

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lw´‐ _‐ﾉv「ふはは！　おぬしのマリアナ海溝存分に調査させてもらうぞ！！」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「魔王め……貴様のアパラチア山脈は炭田が豊富ではないか！！」

lw´‐ _‐ﾉv「黙れ！　採掘しすぎで枯渇気味なのだ！！　大西洋中央海嶺は私のものだああああああ！！」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「くそ……京都議定書を使うしかないのか？」

lw´‐ _‐ﾉv「なに！？　ルール炭田は閉鎖されたはず……」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「叫べ北海！　唸れフロンガス！　我が血を糧とし轟けモンスーン！！」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「くらえ！　オゾンホールアターック！！」

lw´‐ _‐ﾉv「ぐ、ぐわああああああああああ！！」

lw´‐ _‐ﾉv「こうして地球の平和は守られたのでした。
　　　　　　　しかし、この戦いは千年に渡る戦いの序章に過ぎなかったのです……」


ﾉﾊ;ﾟ�听)「……これはなに？」

lw´‐ _‐ﾉv「みんなで学ぶカオス地理、４―C版。演劇でやるの」

ﾉﾊ;ﾟ�听)「全然わかんない……」

ココア支援

ﾉﾊﾟ�听)「あ、もうこんな時間だ。今日は早めに帰らなきゃ」

lw´‐ _‐ﾉv「今日は夕方から塾だし私も帰ろう」

ﾉﾊﾟ�听)「また遊ぼうな！」

lw´‐ _‐ﾉv「ああ、また遊ぼう」

ﾉﾊﾟ�听)「鍵は……元の場所に戻しておけばいっか」

lw´‐ _‐ﾉv「そうだ」

ﾉﾊ；ﾟ�听)「！？」

lw´‐ _‐ﾉv「今日バレンタインだから……貴女にもスイーツ（笑）」

カオスすぐるｗｗｗｗｗ

カオス地理ｗｗｗｗｗｗ見てみてぇｗｗｗｗｗｗｗｗ

この劇見てえｗｗｗｗｗ

カオスｗｗｗｗｗ

ﾉﾊﾟ�听)「え……」

ﾉﾊ；ﾟ�听)「ええええええええええ！？」

lw´‐ _‐ﾉv「うるさい」

ﾉﾊ；ﾟ�听)「あ、ごめんなさい」

lw´‐ _‐ﾉv「どうしてそんなに慌ててるんだ？」

ﾉﾊ；ﾟ�听)「バレンタイン来週かと思ってた……どうしよう」

lw´‐ _‐ﾉv「あーあ」

ﾉﾊ；ﾟ�听)「作ってはあるから……今から行けば間に合うかな！？」

lw´‐ _‐ﾉv「よくわかんないけど間に合うんじゃない？」

ﾉﾊ*ﾟ�听)「よし！　ありがとうな、シューちゃん！！」

ﾄﾞﾀﾀﾀ

あれ？なぜか最後の行が見えないぞ？

ヒートｗｗｗ

lw´‐ _‐ﾉv「行ってしまった……」

lw´‐ _‐ﾉv「えーと、これがドクオの分、こっちがブーンの分」

lw´‐ _‐ﾉv「ブーンの分……」





lw´‐ _‐ﾉv「ブーンのブーン……」





lw´‐ _‐ﾉv「いや、つまらないな」

たま「にゃー」

lw´‐ _‐ﾉv「お前もそう思うか、じゃあまた来るぞ」

チョコを用意してるとは、なんとできたお子様だｗ

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ビロードと別れ、１人駅に向かって歩く。なんかいいことをした気分だ。

（　＾ω＾）「ビロード……うまくいくといいおね」

白い吐息を１つ、空に放って僕はそんな独り言を呟いた。

（　＾ω＾）「あ、そういえば特売のココアまだ残ってるかお？」

ちょっとだけ寄り道をしていこう。

支援

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('A`)「全く警察もおかしな話だ、どうして俺だけ連行するのかねえ」

思ったより早く解放され、その足で向かうのは内藤探偵社。
自宅に帰ってもよかったのだが忘れ物を思い出し、取りにいくことに決めたのだ。

扉には空けるとき以外鍵が掛かっていない、それが普通なので気にもせずに扉を開ける。

('A`)「どっくんだよー、っと」




ζ(ﾟーﾟ*ζ「………？」

くるりと振り返った顔。
そこにいたのは、ここにいるはずのない人だった。


7th〜色々なあと１歩〜fin

紫煙

デレがいるな……

乙〜

来た途端にオワタｗｗｗ

乙

何…なぜ良いところで終わらせる！！！

今度こそ終わり！
本来これは２話の予定でしたが後回しにされ、新年１発目の３話の投下でやる予定でした。
しかしここでも後回し、以下後回しの連続。

そろそろ使おうか、ということで一足早めのバレ☆☆☆☆（検閲修正）を取り入れて今日一気に投下した次第でございます。

以下スレが落ちるまで質問タイム

乙


ブーンのココアは無事なのか!?

ドクオは爆弾作れるのは何故ですか？工学部とかですか？

>>129
飲んだのは２人だけなのできっと大丈夫でしょう。
>>130
とにかくものすごい（色々な意味で）オタなんです。設定によると、大学は一般的な学部です。

乙でした！


カオス地理の投下はいつですか！？

乙

ヒートは頭悪い？普通？

作者さんは今年のバレ☆☆☆☆の☆ョ☆☆ートはいくつもらえそうですか？

所謂リア充って奴ですか？

>>132
カオスは苦手です。多分話に登場するのもこれっきりです。
あそこの部分は年末に書いたのですが、当時の自分がどういう気持ちで書いたのか自身が知りたいくらいです。

>>133
極めて普通、可もなく不可もなく。といった感じです。

そうか・・これっきりか

残念だ

今から読むぜー

ココアで１番美味いのは和光堂のココアだ
森永はくどい上に溶けにくく
バンホーテンは味があっさりしすぎてる
その点和光堂のココアはさらりと溶けて、味わいも豊か
一度あれを飲んだら他のココアは飲めないぜ

>>134
その質問の返事の代わりに、このスレを見ている皆へこの言葉をもって返事としよう。

次回投下（予定）は　２　月　１　４　日、引き続き☆☆☆☆☆☆☆☆のお話。

以下予告↓

8th〜愛情の色〜

ζ(ﾟーﾟ*ζと('A`)、そしてときたま（　＾ω＾）な予定。
進行度数は４０パーセント。
いいのかな、こんなありきたり展開で……と思うこともありますし
孤独が身にしみますけど気合で書きます。

了解だ。14日に予定など無いからゆっくり読めるぜ。はっはっは…

読み終えた！乙！
14日楽しみにしてる…('A`)

そういや２月１４日と言えば煮干しの日だな