1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
アナ「You made me do that!」
ぱんっ。
アナ「…美羽さんが…悪いのですわよ……」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:33:21.14 ID:YXsUK2su0
春日「英語かよ!」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:34:31.19 ID:x710AbTJO
あーアナちゃんのアナルに座薬入れるバイトしたい
はあ?時給いくらだよカス死ね
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:38:06.70 ID:W/uipr6B0
桜が咲いて、千佳は高校三年生になった。
茉莉とアナも同じ高校。二人は二年生。
今日は始業式。
三人で登校して、さきほどげた箱で別れた。
新しいクラスに戸惑う三人。
どうやら茉莉とアナは同じクラスのようだ。
千佳も二年からの友達が何人か同じクラスで安堵している。
しばらくの後、
体育館では始業式が始まろうとしていた。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:38:45.42 ID:rdlo9/SS0
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:40:34.38 ID:GuDbgz+QO
ちょっ…
MIUは?
出オチじゃなくてよかった
MIUは中卒
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:43:26.00 ID:W/uipr6B0
一方、こちらは千佳の家。
高校受験に失敗し、定時制の高校に通っている美羽がいた。
通っている、と言っても、ほとんど登校していない。
留年し、今だ二年生のままだ。
雨戸をしめ切った伸恵の部屋はじめじめとしている。
美羽と伸恵は二人でノートパソコンの画面を食い入るように見ていた。
美羽「伸恵ねーちゃん…」
伸恵「……んー」
美羽「こいつなかなかレアドロップしないねー」
伸恵「……そーだな…」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:48:38.65 ID:W/uipr6B0
かつて美羽が贈った――美羽だけではないが――灰皿には、
美羽の吸殻がうずたかく積まれていた。
かつて白かったであろう壁紙は黄ばみ、
部屋は常に靄がかかっている。
部屋には缶コーヒーの空き缶と、
空の煙草ケースのが散乱している。
ブラックコーヒーをすすりながら、気だるそうに伸恵言った。
伸恵「…なあ美羽……」
伸恵「…ネトゲやめてモンハンしね?」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:49:07.89 ID:WHTMuZqt0
それでそれで
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:50:08.05 ID:/+qVzWwu0
伸姉ニートか・・・。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:53:31.95 ID:W/uipr6B0
千佳の高校生活は輝いていた。
元来、社交性はおおいにあった。
入学し、真新しいクラスに馴染むことに、
そう時間はかからなかった。
ソフトテニス部に入部し、友達も急激に増えた。
茉莉とアナの二人も相変わらずの間柄だ。
変ったことと言えば、中学の時にアナが何度か長期留学し、
英語がとても流暢になったことくらいだろうか。
茉莉は相も変わらずおどおどしているが、
驚くなかれ、勉強が非常に出来る。
定期テストでは常に学年の上から五指に数えられた。
そして三人は、今日も一緒に帰ることになっていた。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:58:51.55 ID:W/uipr6B0
茉莉「あっ、千佳ちゃん来たよー」
アナ「もう、千佳さん遅いですわっ」
千佳「ごめんごめんっ、友達に引きとめられちゃって」
アナ「もー、Time waits for no one…ですわよ?」
千佳「でも、アナちゃんは待っててくれてるじゃない」
アナ「…うー」
茉莉「あはは」
茉莉「ほんとは私たちも今きた所だから、ぜーんぜん大丈夫だよー」
千佳「うんっ」
千佳「…じゃあ、帰りましょ!!」
アナ「はいっ」
茉莉「うん」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:03:51.33 ID:W/uipr6B0
美羽は激昂してPSPを床に投げつけた。
美羽「何で剥ぎ取る時に邪魔するんだよー!!」
伸恵「だって私もう剥ぎ取り終わったもん」
美羽「そーゆー問題じゃ、ないじゃんかー!!」
伸恵「…あーあーうるせーなー、美羽は」
伸恵「あー、タバコねーしよー」
伸恵「…おい、美羽、金やるから買って来い」
美羽「行くもんかー!!」
伸恵「…あー、ったくしゃーねーなー」
重い重い腰をあげた伸恵。
伸恵が出て行った部屋には、美羽が放り投げたPSPから、
ゲームのBGMだけが寂しく鳴っていた。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:07:54.89 ID:W/uipr6B0
美羽「くそうくそう、伸恵ねーちゃんのバカー」
美羽「……」
美羽「……」
美羽に悪意と言える悪意はなかった。
ただ、ほんの悪戯じみた仕返しのつもりだった。
伸恵の飲みかけのブラックコーヒーに、
この積まれた吸殻を溶かすとどうなるか。
美羽「…へへーん、思い知ったか!!」
それは、ほんの悪ふざけのつもりだった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:08:32.66 ID:b53B8tAQ0
みうみう・・・いつからこんな・・・
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:09:27.08 ID:Drl11/xw0
うわぁ・・・^^;
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:09:56.99 ID:DGJQjm1y0
これは……
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:10:20.77 ID:tnViPskz0
死んだな
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:13:04.24 ID:W/uipr6B0
伸恵が昏睡状態に陥ったと千佳が知ったのは、
家に着いてからすぐのことだった。
いつもは母がいる時間帯なのに、誰もいない。
作りかけの夕御飯が千佳の不安を一層煽った。
暗いリビングの、テーブルの上には置き手紙。
「伸恵が病院に運ばれた、家に着いたらすぐ連絡下さい」
という旨が殴り書きで記されていた。母からの手紙だった。
一時間後には、千佳は目を閉じたままの伸恵の前で泣いていた。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:19:32.53 ID:W/uipr6B0
千佳の母は、伸恵がこうなった原因を千佳に教えなかった。
もちろん、医者からは聞かされていたことだろう。
それが誤飲かどうかも、薄々感づいていたに違いない。
それでも千佳のことを想って、突然倒れた、とだけ伝えた。
千佳は面会時間ぎりぎりまで病院にいたが、
母に明日も学校なんだから、帰りなさいと促され、
訳も分からぬままうなずいた。
伸恵は私が付き添うから。
学校は無理して行かなくていいのよ。
そんな母の言葉も、千佳の耳には届いていなかった。
気が付くと、部屋に着いていた。
どこをどうやって帰って来たかなんて、千佳にはわからない。
もう年老いてめったに吠えることのない
さたけの鳴き声で我にかえったのだ。
そして、千佳はふたたび泣いた。
なにか思い出しそうになったけどすぐにフタした・゚・(ノД`)・゚・。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:23:00.23 ID:O0FqsbHWO
やめろよこういうの…やめろって…
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:24:20.83 ID:KVVL8zZvO
期待したくない
けど見たい
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:26:13.81 ID:GuDbgz+QO
うわ鬱物かよ(^ω^;)
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:26:27.94 ID:TiyptQlh0
怖い。安価とかあまりしたくないんだけど
アナちゃんのアナルちゃんのバイトがどうのとか言ってる人が怖い
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:27:28.33 ID:W/uipr6B0
深夜、涙も枯れた千佳は、伸恵の部屋に赴いた。
入るのは何カ月ぶりだろうか、いや、何年か。
ここ最近、千佳と伸恵の会話はほとんどない。
それでも大切な姉であることに変わりはなかった。
千佳は伸恵の机周辺を眺めた。
いや、目を向けただけだ。認識はしていない。
それでも、不自然なことが目にとまった。
その時だけ、目は不思議と機能した。
飲みかけのコーヒーが二つ。
中途半端に使われた灰皿が二つ。
それに、伸恵はかつて千佳がプレゼントした灰皿を使うだろうか。
不自然にスペースの空いた折り畳み式の机。
それは、ノートパソコン一台分ほどのスペース。
そして、千佳は目を見開いた。
その空いたスペースに、
茶色く長い髪の毛を、認めたのだ。
>>1 さっきから胸が苦しいんだけど
これは恋とは違う苦しさだよ
もう許しておくれ・・・
でも期待
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:29:17.58 ID:GuDbgz+QO
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:33:16.83 ID:W/uipr6B0
どんどんどん。
千佳「……」
どんどんどん。
千佳「…みっちゃん」
どんどんどん。
千佳「…みっちゃん、いるんでしょ!!」
千佳は屋根の上にいた。
正確には、二階から突き出た軒のような場所だ。
そこは、お隣さんの軒、すなわち美羽の家に続いていた。
二人は子供の頃、よくここで寝転んだものだ。
窓をたたき続ける千佳。
深夜なので、閑静な住宅街に音が響く。
まだ半そででは肌寒い夜空に、音は振動し続けた。
美羽……みゅぅぅぅぅううううううう
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:36:19.37 ID:W/uipr6B0
がらがら。
美羽「…なんだよー、うるさいなー」
美羽は目をこすりながら言った。
千佳「…みっちゃん、久しぶりね」
美羽「……」
千佳「…みっちゃん、話があるんだけど」
美羽「…ちー、ちゃん……」
千佳「…ちょっと、私の部屋に、来てもらえる」
千佳は不思議と笑顔だった。
美羽「……よなかにめいわくなやつだなー」
美羽「…あしたも朝からバイトなんだから、ねかせろよー」
千佳「……そう…」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:40:21.74 ID:KTS5NLpHO
たばこ食ったら死ぬの?
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 18:34:31.19 ID:x710AbTJO
あーアナちゃんのアナルに座薬入れるバイトしたい
はあ?時給いくらだよカス死ね
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:41:01.14 ID:W/uipr6B0
千佳「…それはごめんね、みっちゃん」
美羽「…話はそれだけ?もーねていー?」
千佳「あっ、そうだ、みっちゃん」
千佳は笑顔のまま言った。
美羽「…な、なんだよ気味が悪いなー」
千佳「PSPのACアダプターうちに置きっぱなしー」
美羽「あー、ごめんごめん、ありがと」
千佳「……」
美羽「……ん?」
千佳「……じゃあ、またくるね」
ひどく冷たい声だった。
美羽「…へいへーい」
千佳が帰ったあと、
震える右手にACアダプターを握りしめた美羽は気づいた。
美羽のPSPは充電中だということに。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:43:15.38 ID:/+qVzWwu0
結末をタイトルにするぐらいならまず書き溜めてだな
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:46:30.37 ID:hlVoFnUj0
書き溜めても72秒規制だから、
他のスレに書き込みながらやってると時間かかるんじゃないの?
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:47:21.00 ID:2tXbGJq+0
というよりそろそろ脱皮しそうなんだけど
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:47:27.60 ID:W/uipr6B0
千佳は一睡もせずに、朝日を拝んだ。
ほとんど文字でびっちり敷かれ、
真っ黒なルーズリーフには所々に「粛清」と書かれていた。
ピンポーン。
千佳「はーい」
千佳「誰もいないから、入ってきていいよー」
アナ「こんなはやくに呼び出して、どうしたんですの?」
茉莉「千佳ちゃんどうしたのー?」
千佳「…えっとねー」
千佳「実は、二人に手伝って欲しいことがあるんだー」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:49:20.48 ID:O0FqsbHWO
茉莉ちゃんを巻き添えにするなー!
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:49:21.78 ID:W/uipr6B0
ごめんごはんたべてくる
あれだったらおとしちゃって
タバコ食った時の致死量が0.何ミリくらいだから灰皿ごといった伸姉即死じゃん
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 19:56:59.61 ID:Y39C9wRh0
なんでオタクになってんだよ伸姉が
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:04:47.63 ID:SFxiEsZc0
ニコチンでの致死量は50mgだけど灰の状態だとニコチンは燃えてなくなってるんじゃないか?
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:07:20.61 ID:IaRkbsfFO
タールの致死量は?
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:09:50.81 ID:SFxiEsZc0
タールは致死量とか無いんじゃないか
ただ、蓄積されていって癌になったりはするけど
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:09:58.32 ID:GuDbgz+QO
フィルターのとこまでは吸わないから致死量行ってんざね?
うそだ。アナちゃんが英語しゃべってる…… ざわざわ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:11:42.61 ID:ZxzUkyDg0
ぺろぺろぺろpっろろ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:11:43.39 ID:hlVoFnUj0
フェノバルビタールの致死量は1.0g〜10g
アモバルビタール致死量はわずか2g
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:13:08.39 ID:W/uipr6B0
アナ「…そんな…美羽さんが……」
茉莉「……千佳ちゃん危ない、ことは、しちゃだめだよー」
アナ「そーですわ。やられたらやり返すという発想が子供ですわ」
茉莉「…ぅう…ぅえ……んん…」
アナ「ほら、茉莉ちゃん、大丈夫だから泣かないで」
茉莉「……えぐ、…えぐ」
千佳「……」
千佳「……いいえ、もう決めたの」
千佳「茉莉ちゃんは、計画の日には家で寝ててくれればいいの」
茉莉「…ぐすん…ふぇ?」
千佳「アナちゃんには、ちょっと当日も手伝ってもらいたいけれど…」
アナ「……うーん…」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:15:56.30 ID:GuDbgz+QO
おかえり鬱展開野郎
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:17:42.98 ID:W/uipr6B0
千佳「お願い!!こんなこと頼めるの、アナちゃんしかいないの…」
アナ「……」
千佳「捕まった時は全部あたしのせいにしていいから!!」
アナ「………」
千佳「…お願い……」
アナ「…ダメですわ」
千佳「えっ?」
アナ「…捕まる時は、一緒ですわ」
千佳「アナちゃん!」
アナ「死なばもろとも、一蓮托生ですわね」
茉莉「…ぇぇっ!?…アナちゃん…」
アナ「だって私も、伸恵おねいさまは大好きでしたから…」
千佳「アナちゃん…」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:18:39.40 ID:WHTMuZqt0
笹原がどこらへんで出てくるかがポイント
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:19:54.74 ID:GuDbgz+QO
苺ましまろの本編がこれだったら絶叫ものでつね
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:20:47.58 ID:2tXbGJq+0
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:20:54.82 ID:K2QjOZE30
支援
笹原?
あ、笹塚か
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:21:23.01 ID:iQ47zNe20
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:21:42.17 ID:ZxzUkyDg0
パイン飴買ってくる
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:21:42.45 ID:fW14VqL20
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:21:44.84 ID:W/uipr6B0
アナ「そうと決まれば、私は家に帰って必要な物を揃えてきますわ」
茉莉「ええ!?もう7時だよ!?学校は!?」
アナ「もう、そんなの休むに決まってるじゃない」
茉莉「えー!?無断欠席はだめだよー…」
千佳「一日くらい、大丈夫だって!ね?茉莉ちゃん!!」
茉莉「……うう…」
アナ「それじゃあ、すぐ戻ってきますわ」
千佳「うん、家族に見つからないように気をつけてね」
アナ「そんなヘマはしませんですことよ?」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:27:19.94 ID:W/uipr6B0
カーテンの隙間から、美羽は駆けだすアナを見ていた。
きっと、千佳ちゃんは気付いている、そう美羽は思った。
二人を部屋に呼んで、何をするつもりなのだろう。
考えあぐねた挙句、美羽は思考をやめた。
くるなら、こい。
逃げも隠れもしないから
この私を、捕まえてみろ。
美羽は笑っていた。
こんな幼い笑みは、いつ以来だろうか。
中学生、いや、小学生以来かもしれない。
美羽はこの状況を楽しんでいた。
貼りついた笑いを手で押さえ、
美羽はPCの電源をつけた。
おい、ましまろでこんな鬱になることをするんじゃない。死んでしまうだろ俺が
27日の6巻前に死んだらお前呪うぞこの野郎
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:29:39.66 ID:GuDbgz+QO
先の読み合いみたいな推理バトルの展開みたいになりそうだな
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:29:43.88 ID:W/uipr6B0
茉莉「…で、千佳ちゃん…わたしは何をすればいいの?」
千佳「私が考えた計画に目を通して、
不備がないかを確認してもらいたいの」
茉莉「…不備?」
千佳「…そ。失敗は許されないからねっ」
茉莉「…千佳ちゃん、あの……」
茉莉「こんなことを言うのは不謹慎かもしれないけど・・・」
千佳「なによー?いいから、言ってみなさいよー」
茉莉「……楽しそう」
千佳「……」
千佳「……うんっ!!そうかもね」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:30:54.97 ID:I6A6cfL/0
言っとくけどめちゃくちゃ期待してるからな
最後まで頼むぞ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:30:58.83 ID:ZxzUkyDg0
安価スレをたてる美羽
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:35:12.26 ID:m8FapCLvP
メガネ豚ほんとうぜぇ
いつもアナちゃんの傍にいやがって
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:36:58.05 ID:GuDbgz+QO
もうし訳ないですけれど
つまらないです
とにかくつまらないネタが古い
やだよあんな純粋なキャラ達がこんな風に…
レールから外れたMIUは普段なにやってるの?
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:37:13.10 ID:W/uipr6B0
その日の夜になった。
千佳とアナは、千佳の部屋で計画さらっていた。
茉莉は自分の部屋で窓から外を見ている。
伸恵は、いまだ昏睡状態だ。
両親が交代で傍らに付き添っていた。
美羽は体中に部屋にあった、
武器となりうるものを身にまとった。
遥か昔の夏祭り。
美羽が忍者の衣装を着るのは、
その時以来だった。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:38:08.83 ID:m8FapCLvP
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:39:40.21 ID:hlVoFnUj0
>>76 は永年ましまろキチやってきたワタクシも推奨いたしますわ!!
追記:今、発売中のOVA 苺ましまろencore ぜひ、ぜひ、お買い上げ下さいね!
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:40:29.91 ID:2tXbGJq+0
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:41:20.16 ID:GuDbgz+QO
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:43:21.43 ID:DbTjhMooO
>76
ありがとう!
おかげで思う存分支援できる。
退廃的な百合かと思ったけどなんか違ったみたい
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:45:01.24 ID:W/uipr6B0
千佳の計画はこうだ。
先ず、アナが千佳の部屋の窓からパチンコで、
美羽の部屋の窓めがけて球を放つ。
丸めたティッシュでもない。セロテープで巻いたおりがみでもない。
パチンコ玉を、だ。
すると、美羽が窓から顔を覗かせる。
そこで、窓の下に潜んでいた千佳が刺身包丁で美羽の喉元を穿つ。
それだけだ。
計画と呼べるほどのものではない。
これまで平穏に生きてきた千佳が考えた、必死の策なのだ。
計画の初期段階では、
伸恵の部屋にあったエアガンで窓を割るつもりだった。
しかし、茉莉がそんなんじゃ割れないよー、と言って異を唱えた。
そして、駄菓子屋に売っているパチンコと、
近くのパチンコ屋さんから球をくすねてくるねー、
と言って出て行ったのだ。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:45:09.55 ID:DbTjhMooO
あ・・・あれ?もしかしてわたくしは>76に騙された?
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:45:53.30 ID:ZxzUkyDg0
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:48:50.06 ID:5bsK8OsM0
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:50:25.91 ID:W/uipr6B0
千佳「それにしても、いろいろもって来たねー」
アナ「備えあれば憂いなし、ですわ」
千佳「模造刀とか、なんであるのよー」
アナ「パパの趣味ですわ」
アナ「パパも私に引けを取らない日本通でして」
千佳「包丁だけでいい、って言ったのにー」
アナ「それにしても、どうして千佳さんの家には包丁がないんですの?」
千佳「お母さんが、もしかしたら、
って言っておばあちゃんの家に預けちゃったの」
アナ「もしかしたら、の続きはなんですの?」
千佳「さあ?おねーちゃんの後を追うとでも思ったんじゃない?」
千佳「…まだ生きてるっていうのにね」
アナ「……」
千佳「…今日は月が綺麗ね」
アナ「……そうですわね…」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:56:20.74 ID:W/uipr6B0
息をひそめた千佳は、窓の真下にいた。
アナも少し開けた窓からパチンコを構えた。
時刻は0時数秒前。
深意はないけれど、千佳は
0時ちょうどに計画を実行しようと決めていた。
すこし遠い街灯よりも、
月明かりの方がよほど眩しい。
0時になった。
アナは息を止め、玉を放った。
大仰な音とともに窓が割れた。
千佳が両手で包丁を構えた。
5秒、10秒、20秒…。
いつまでたっても、
美羽は窓を開けない。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:56:42.93 ID:q687febwO
支援…
茉莉ちゃんが…
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:59:29.80 ID:GuDbgz+QO
Gokuri…
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:01:00.02 ID:W/uipr6B0
千佳は動揺した。
どうして、どうして?
千佳の心臓が早鐘を打つ。
千佳の部屋から、アナも心配そうにこちらをうかがっている。
無音、千佳がきょろきょろあたりを見回す。
不安につぶされそうだった。
みっちゃんは、どこ?
ぴんぽーん。
美羽の家のチャイムが鳴った。
はっ、と千佳は松岡家の玄関をうかがった。
もちろん、屋根の上から。
その時、千佳の後ろで声がした。
美羽「ちーちゃん、甘ぁーい!!」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:04:03.89 ID:0a+xXG6BP
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・ゴクリ。
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:04:46.76 ID:q687febwO
読んでいただと…
美羽の生爪ペンチでじわじわ剥がしたい
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:05:18.27 ID:W/uipr6B0
こつん。
忍者姿の美羽に、千佳は頭を木刀ではたかれた。
びくっ、と震え、千佳はとっさに間合いを取った。
千佳「…みっちゃん、どうして……」
美羽「ちーちゃんはぬるいなー、もー」
美羽が自室の窓を開けた。無論、外側から。
窓側には、携帯電話が置かれていた。
携帯からは再び、ぴんぽーん、と無機質な音がした。
千佳「携帯…?アラーム……?」
美羽「チャイムだからって、
かならずしも玄関で鳴る訳じゃないんだよー」
美羽はにやりと笑った。
意外なほど策士
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:09:28.05 ID:iQ47zNe20
みっちゃんは元々切れる奴だったろ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:09:54.36 ID:W/uipr6B0
美羽は携帯をかちかちと操作しだした。
千佳もアナも、動けないでいた。
計画はもう、とっくに破綻していた。
美羽は相変わらずのしたり顔で、携帯をこちらに向けた。
アナと千佳が携帯を凝視する。
携帯は、しばしの沈黙ののち、こう喋った。
「あーん、あたし、ほてっちゃってー」
美羽「…ちーぃーちゃんっ」
美羽は無邪気に笑った。
美羽「…あっそびましょ?」
これは期待
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:13:34.49 ID:q687febwO
美羽「ちーぃーちゃん。あーそびーましょ。」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:14:50.59 ID:K2QjOZE30
涙出てきた
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:18:15.96 ID:W/uipr6B0
言うが早いか、美羽は千佳に向って飛び出した。
一瞬で間合いを詰める。千佳が、ひるむ。
美羽は右手を大きく振りかざした。
千佳は一瞬はひるんだものの、すぐに体勢を立て直した。
千佳「そんな、大きなパンチ、当たらないっ!!」
千佳は屋根をけって、バックステップをした。
再び間合いが広がる。
美羽は拳を空いた間合いに向かって振りおろした。
完全に空を切った美羽の拳は、
そのまま地である屋根に向けて撃たれた。
屋根に達する直前、美羽の手はひらかれ、ぱーのまま屋根に着いた。
そのまま、逆立ちをし、足を開いて回転した。
美羽の足は、千佳の包丁の柄をとらえ、弾いた。
包丁は道路でからからと音を立てて転がった。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:19:41.86 ID:GuDbgz+QO
なんだこのバトル展開www
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:20:32.76 ID:q687febwO
なんというバトルww普通にアニメで見たいよwww
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:22:53.64 ID:W/uipr6B0
千佳「……くっ」
美羽「ちーちゃん、腕がなまったんじゃないのー?」
美羽「昔一緒にカポエラの道場行ったじゃんかー」
千佳「行っとらんわっ!!」
美羽「…おお、その突っ込みの感じ、なつかしいー」
千佳「何で…」
美羽「…ん?」
千佳「なんで分かったのよ!!??私たちの計画がっ!!」
美羽「……ああ!!」
美羽「…あれだよ、あれ…」
美羽「へびの道はじゃ!!」
千佳「逆だっつの!!」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:24:12.52 ID:ZxzUkyDg0
ぺろろろろろrぺぺおろろおえぺろpr
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:24:32.18 ID:q687febwO
むしろ、カポエラ道場通ってもないのに何で2人ともそんな動きができるんだよ!
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:26:24.40 ID:K2QjOZE30
面白いがwwなんというかww
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:27:46.60 ID:W/uipr6B0
美羽「…へへーんだ、捕まえてみろー」
千佳「待たんかこらー!!」
美羽「まーつもーんかー」
アナ「ああっ、千佳さん、屋根の上は危ないですわっ」
千佳「ああっ!!アナちゃんっ!!あれとって!!」
アナ「……あれ、とは、どれですか?」
アナ「ああっ、もう上に行ってしまわれたですわ。」
アナ「……うーん」
アナ「これ、ですわよね?」
アナは模造刀をとった。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:28:51.40 ID:q687febwO
暗殺…なんだよな…
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:29:04.35 ID:YWdVNmnL0
ましまろのノリでバトル漫画wwwwwwwいいぞもっとやれwwwwww
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:29:22.09 ID:wODfu2E9O
ここまで原作通り
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:30:05.31 ID:ueaRkGJ7O
急に軽いノリになったなつまんね
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:31:12.05 ID:GuDbgz+QO
緊迫したシーンでアニメのノリを入れた
>>1が好きになった
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:31:47.75 ID:q687febwO
お互い殺し合いを楽しんでる…故に軽いノリになってるんだな。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:32:40.27 ID:W/uipr6B0
美羽「ちーちゃんっ!よくぞここまできたなっ!!」
千佳「あんたが止まらないからでしょっ」
美羽「さすがに、落ちたらタダじゃ済まない高さですぜ?」
千佳「……それは、好都合ね」
美羽「あれ?ちーちゃん、なんか、たのしそう?」
千佳「楽しいわよ」
千佳「……小学校の頃を思い出すくらいにねっ!!」
美羽「ほほー、そりゃ奇遇ですなー」
千佳「……?」
美羽「同じことを思い出していたなんてねー」
二人はしばし見合ったのち、声をあげて笑った。
まぁ、最後に笑うのは俺の嫁こと茉莉ちゃんなんですけどね〜
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:34:48.41 ID:q687febwO
>>117 お前の嫁ではないけど、
確かに最後に笑うのは茉莉ちゃんだろうな。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:36:39.41 ID:6rG78iJb0
アナちゃんは泣くんだろうな優しいから・・・まあ俺が慰めてあげるから大丈夫だけど
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:37:51.89 ID:YWdVNmnL0
まぁ伸姉は俺の必死の看病で治るんだけどな
アナちゃんの穴をコッポラコッポラして鳴かせたい
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:39:08.55 ID:W/uipr6B0
ひとしきり笑ったあと、先に口を開いたのは美羽だった。
美羽「さて、ちーちゃんにあやまんなきゃいけないことがあります」
千佳「……なによ?」
美羽「ワタシ、伸恵ねーちゃん、殺しました」
千佳「まだ生きてるっつの!!」
千佳が膝を曲げ、足の力を爆発させ、美羽に向って跳んだ。
千佳「アナちゃんッッッ!!!」
アナ「はいっ!!」
階下から隙を窺っていたアナは、
千佳の声を合図に模造刀を放った。
千佳「みっちゃんのバカァァァァァーーー!!!!!」
千佳は空中で模造刀をつかみ、
鞘に納まったまま刀降りおろした。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:39:25.65 ID:ueaRkGJ7O
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:39:45.08 ID:GuDbgz+QO
ここで俺が颯爽と現れてアナちゃんをもらっていくんですねわかります
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:41:07.34 ID:K2QjOZE30
面白いよー続けてー
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:41:08.51 ID:wODfu2E9O
美羽達は中学でも疎遠だったのか?なんてツッコミはしませんよ………
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:41:22.80 ID:W/uipr6B0
鞘に納まったまま刀降りおろした。
↓
鞘に納まったままの刀を降りおろした。
美羽は木刀で受け止めた。
不敵に笑って弾く。
二人に距離が出来る。
千佳は言った。
千佳「…みっちゃん」
千佳「私と一緒に、死んで?」
千佳は笑顔で泣いていた。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:46:44.97 ID:W/uipr6B0
美羽「やーなこった!!」
千佳「…みっちゃん、そーゆーと思った」
二人はいつの間にか昔の顔つきに戻っていた。
そう、あの頃の幼い顔立ちに。
千佳は模造刀の鯉口を切った。
刀を逆手に持って言った。
千佳「…そろそろ、終わりにしよう?」
美羽「やーだー、まだ遊びたいー」
千佳「あっち行ったらゆっくり遊んであげるからさ」
美羽「……んー」
美羽「…ちーちゃん、約束ね?」
千佳「……うんっ」
二人の笑顔は、人呼吸を挟んで真顔に戻った。
千佳「じゃあ」
美羽「うん」
千佳美羽「「ばいばい」」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:46:54.51 ID:s+QQtuBTO
早く茉莉ちゃんを出すんだ!
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:48:13.72 ID:q687febwO
地獄逝きね
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:49:16.13 ID:GuDbgz+QO
ちょ…( ゚д゚ )
伊藤家の両親はたまったもんじゃないな
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:50:45.35 ID:W/uipr6B0
人呼吸
↓
一呼吸
美羽が千佳に向って飛び出した。
木刀を掲げ、振り下ろす。
逆手に持った模造刀を千佳は思い切り抜いた。
模造刀の切っ先が下弦の月を描いて美羽の木刀と衝突した。
完全に意表を突かれた美羽は体勢を崩す。
その機をのがさず、千佳は美羽に体当たりをした。
美羽はそのまま、屋根から下に落ちた。
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:50:49.71 ID:Hv/I4GorO
はやく
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:51:12.61 ID:OaiqPZv90
このあと悪魔のシナリオが発動するんですね、わかります
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:51:43.86 ID:wODfu2E9O
しかし俺が華麗にキャッチ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:52:37.45 ID:KVVL8zZvO
大丈夫、オレが受けとめたから
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:54:15.88 ID:6rG78iJb0
なんだよ・・・中途半端はラノベみたいになってきたな
アナちゃんこっちおいでー
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:54:19.56 ID:GuDbgz+QO
下にはさたけが・・
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:55:44.95 ID:W/uipr6B0
幸か不幸か、美羽はあの場所に転がり落ちた。
いつもの、二人の部屋を繋いだ屋根の上だ。
千佳の部屋にひそんでいたアナは、大きな音におののいた。
屋根の上で倒れた美羽が、ぴくぴくと微動している。
月の奇麗な空から、千佳の声がした。
千佳「アナちゃん!!撃って!!」
手にはパチンコ。
頭を撃ち抜けば、きっと殺せるだろう。
美羽は、ゆっくりと起き上がろうとしていた。
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:57:40.66 ID:OaiqPZv90
>>139 ファウスツは知らんが…まああれだ
屋根の上で最終決戦ってだけでひぐらし連想した俺が悪かった
でも俺には見えたんだよ…メーテルの格好して高笑いする茉莉ちゃんの姿がっっっ!!!!
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:58:19.02 ID:GuDbgz+QO
これは…
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:59:11.12 ID:DbTjhMooO
降りおろす
→振り下ろす
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:00:06.55 ID:W/uipr6B0
千佳「アナちゃんっ!!早くっ!!」
アナ「あっ……、ええっと……」
アナはパチンコを構えたまま、固まっていた。
私には撃つことはできない。アナは分かっていた。
千佳も、薄々と気付いてはいる。アナが撃てない、と。
それでも声を上げずにはいられなかった。
千佳「アナちゃんっっ!!!!」
アナ「……うぅ…」
美羽「てててて…」
千佳「!!!!」
アナ「!!!!」
美羽「コッポラちゃんはだめだなー」
笑顔の美羽が立ちあがった。
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:00:28.67 ID:iJq7NrBT0
そして茉莉に当たり茉莉だけが死んだ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:01:02.97 ID:K2QjOZE30
豚メガネちゃんの出番来るか?
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:03:21.03 ID:GuDbgz+QO
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:04:47.60 ID:W/uipr6B0
美羽はパチンコをかすめ取った。
直後、アナは力なくその場に倒れこんだ。
美羽はパチンコを後ろに放った。
屋根の上で、それはからからと音をたてた。
美羽「……さて…」
美羽「ちーちゃん、続きをしーましょっ」
美羽「……あれ?」
無音、今度は美羽があたりを見回す番だった。
どうして、いつのまに、ちーちゃん下りたの?
美羽はぶつぶつと呪文のように唱えながら千佳を探した。
そして、気付いた。
美羽「…あれ?…パチンコが……ない…」
茉莉ちゃんのどこが豚メガネだクソ
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:06:40.37 ID:pzu5DVgwO
まあアナちゃんなら今俺とコッポラコッポラしてるんだけどね
>>152 あれ、じゃあここで俺とコッポラコッポラしてるのは誰だ?
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:08:28.09 ID:GuDbgz+QO
こっぽらこっぽら!!
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:08:38.62 ID:AJOCjYPGO
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:08:50.24 ID:RZ5GRwp10
マジレスすると伸恵が一番かわいいし俺の嫁
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:09:11.76 ID:q687febwO
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:09:55.24 ID:3KX5Yuys0
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:11:39.97 ID:UpBi876a0
千佳が一番可愛いし、これは絶対不変の真理ですから。
次いでアナちゃん、美羽、越えられない壁があって伸恵です。
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:11:47.67 ID:YWdVNmnL0
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:12:42.56 ID:5bsK8OsM0
>>159 茉莉涙目。でも千佳がトップなのには賛成だ
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:12:53.28 ID:pzu5DVgwO
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:13:27.18 ID:W/uipr6B0
美羽は、自分の心臓の音がひどく大きく聞こえていた。
呼吸の音も、唾液を嚥下する音でさえも。
ところが、その静寂は、あっけなく幕切れとなった。
美羽の背中から、音が鳴ったのだ。
「あーん、あたし、ほてっちゃってー」
美羽が体ごと振り向いた。
携帯が置かれていた。
千佳「私のも録音したの、覚えてなかった?」
パチンコを構えた千佳が、
振り返った美羽の背後で脳天に照準を定めていた。
美羽「覚えてたよー」
美羽「だって、わたし…
ちーちゃん大好きだもんっ」
美羽の最高の笑顔は、脳髄とともにはじけ飛んだ。
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:14:31.00 ID:WIhiZFFT0
どんなパチンコだよw
このスレ気持ち悪いです(´;ω;`)
月が明るくて真正面にいるならさすがに気づくだろう
どんだけ威力の高いパチンコだよ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:14:47.64 ID:Y39C9wRh0
ちぃちゃんだろ
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:15:14.31 ID:q687febwO
ウソップのパチンコにも殺傷能力はあるんだよな…ゴクリ
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:17:41.27 ID:K2QjOZE30
こっからencoreの天界編か
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:19:30.43 ID:wODfu2E9O
パチンコて………
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:19:52.36 ID:q687febwO
こっからグレートスピリッツ編か…
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:20:12.93 ID:W/uipr6B0
千佳「さ、アナちゃんお願い、私を撃って」
アナ「…えぐえっぐ…そんなこと…できるわけ……」
アナ「……ないですわ……ぅえーん……」
千佳「お願い、みっちゃんと約束したから。」
アナ「……ひっく…ひっく……」
千佳「…アナちゃん!!」
アナ「……ふぇーん……」
千佳「アナちゃん!!撃って!!」
アナ「…………ぃ」
アナ「……ゅ」
アナ「You made me do that!」
ぱんっ。
アナ「…美羽さんが…悪いのですわよ……」
アナ「全部…全部……」
アナ「…うわああああああああああああああん」
パチンコの威力はアナどれないぜよ
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:21:27.85 ID:s+QQtuBTO
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:21:32.66 ID:6rG78iJb0
パチンコは威力やばいぞ
小さい頃で店で買ってきたパチンコでオヤジがスイカ打ったらグチャグチャになったもんすいか
そしてパチンコのゴムは切れて俺は泣いた
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:22:21.76 ID:q687febwO
>>176 美羽は500年後、アバさんみたいになる。
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:22:23.01 ID:YWdVNmnL0
パチンコの事二度とバカにしないと心に千佳った
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:24:10.15 ID:q687febwO
タバコなんかで伸姉が死んじゃうなんてね…
後悔、あとの茉莉ってか?
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:25:36.93 ID:wODfu2E9O
2人は俺の横にいるから生きてるはずだ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:25:50.76 ID:WIhiZFFT0
パチンコさんサーセン
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:26:21.14 ID:q687febwO
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:26:21.72 ID:W/uipr6B0
夜が明けて、高校生二人の変死体は手を繋いだまま、発見された。
同日、同町内の金髪の女子高生が部屋で首つり自殺を図った。
翌日、同町内の白髪の女子高生が部屋で首つり自殺を図った。
二人とも帰らぬ人となった。
そしてその翌日、つまり女子高生二人の変死体事件発生から2日後。
伊藤伸恵は、昏睡状態から回復した。
泣き崩れる両親に向かって、
彼女は目覚めてから一番最初にこう言ったのだった。
「……あの四人と、また遊んでやりたいな…」
おしまい。
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:27:15.68 ID:s+QQtuBTO
>>178 じゃあもちろん茉莉ちゃんはコロロポジションだな
すくわれないな
乙!
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:27:33.35 ID:6rG78iJb0
救いがねえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
ちょっとコミック1巻から読み返し・・・やっぱ2巻から読み返してくる
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:27:50.99 ID:Y39C9wRh0
乙
美羽ぅ……
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:28:32.51 ID:0a+xXG6BP
乙
面白かった
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:28:32.83 ID:5bsK8OsM0
伊藤さん・・・
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:28:54.64 ID:q687febwO
乙。
伸姉が生きていただと…
千佳「Fire away Coward!!!」
アナ「C'moooooooon!!!!」
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:29:45.80 ID:AJOCjYPGO
あれ?悪いのは美羽だけじゃね?
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:31:58.37 ID:v46CklG40
これましまろな女の子じゃなくても構わないよね
>>1 乙
こういうのがあるからVIPはやめられない
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:35:54.28 ID:GtITew2h0
>>196 女A、B、C・・・でやれとでも? それに何の意味がある
元に設定があるキャラを違う風に動かすから面白いんだよ
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:36:15.30 ID:K2QjOZE30
おつおつ
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:43:45.97 ID:X4tEXm0uO
今回の
>>1は書き溜めをしていた。というところがもっともスバラシイ
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:45:50.46 ID:O0FqsbHWO
茉莉ちゃんの扱いひでえな
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:46:51.19 ID:GuDbgz+QO
まつりちゃんとかただ自殺しただけじゃん
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:47:42.57 ID:3KX5Yuys0
しかも一日遅れとか微妙にリアルでワロタ
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:48:36.54 ID:W/uipr6B0
OVA二期イヤッフォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!
>>1です。
ほんと、ましまろスキーのみなさん、すみません。
お付き合いくださいまして、
まことにありがとうございます。
>>200 書き溜めじゃなくて、ごめんなさい
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:51:01.94 ID:0a+xXG6BP
おつおつー
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:51:53.89 ID:O0FqsbHWO
OVA二期なんかみんな太って見える
おつ
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 23:02:05.56 ID:KDyGeNn50
正座して読んだ。乙した。
(19才 男)
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 23:06:14.76 ID:wODfu2E9O
オナパスだろ
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 23:09:23.43 ID:q687febwO
これはぷん太に載ると思う