1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
勢いで立てた。反省はしていない。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:02:41.57 ID:WURI5EOk0
口調
┌┐ ●●●
人 ││ ●\ ●\
ノ二\ ナ ゝゝ V ●●● ●\ ●\
/ / 乙 つ O ●\ ●\ ●\ ●\
●●● ●\ ●\ ●\ ●\
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\
●●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●\
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●\ ●\ ●\ ●\ ●\ ●●● \
●\ ●\ ●\ ●\ ●\ \\\
●\ ●\ ●\ ●●● \
●\ ●\ ●\ \\\
●\ ●●● \ ┌┐ ┌┐
●\ \\\ ┣━┳┃┃ ┃ ││ ││
●●●\ ┃ ┃┃┃ ┣┓ ━╋ ━╋ V V
\\\\ ┛ ━┛ ┃ ┏┫ ┏┫ O O
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:03:04.26 ID:80z328nb0 BE:482933243-2BP(0)
また、他人任せかよ、また。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:03:06.49 ID:ZP55OyJc0
4げっと
銀様が生理に悩まされる成長物語書こうかと思ったけど
男の俺には生理ってどんなものかわからなかったから・・・・
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:10:05.85 ID:nyjnA/X5O
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:10:20.92 ID:D8WaUoGP0
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:10:57.94 ID:Wj6h1mzJ0
お赤飯スレか
10 :
右向け、俺! ◆RIGHT//2qw :2009/02/03(火) 22:14:41.79 ID:PvbTnPXd0 BE:421642962-2BP(5000)
オッケーイ
その赤いのでお赤飯作ろうかーーーー!!!!!!
>>8 次元wwwwww
よし分かった。掴んだ。書く。俺は書くよ。
あと
>>2 水銀燈はいつも猫なで声の喋りじゃないぞ
真紅が「なのだわ」ばっかじゃないようにな
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:16:24.34 ID:nyjnA/X5O
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:18:25.55 ID:aCEplAUoO
銀ちゃんかわいいよ銀ちゃん。
後ろから抱き締めようとして全身に羽を刺されたい
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:21:25.65 ID:D8WaUoGP0
水銀橙「真紅!久しぶりかしら!今日こそ決着をつけるかしら!」
水銀橙「銀もうにゅーが食べたいのー」
勝手に脳内再生してくれ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:23:19.76 ID:nyjnA/X5O
ほ
「ぅ………んぅ…………」
寂れた教会に、大きな鞄がぽつんと置いてある。
その中から、寝ぼけたような声がする。
「……分かってる、わよぉ……………もうちょっと……」
「………うるさいわねぇ、メイメイ………私は、眠いのよ……」
「…………………なんか、だるい、のよぉ………」
「……………もう………分かったわよぉ……」
鞄が開き、黒い翼の人形がむくりと起き上がる。
「………なんだか、すっきりしない、わねぇ……」
紫色の光の玉が、人形の周りを飛び回る。
「……何よ………。……………え…?」
人形は、自らのドレスに目を落とし、
「………はぁ?」
スカートをたくしあげ。
「……え。何これ、………なんで股から血が」
「……何よ、これぇ…………何の血? ………私の血?」
水銀燈は光の玉をにらみ付ける。
「そんなわけないでしょう。私には血なんか………」
光の玉は舞う。
「………馬鹿じゃなぁい……? そんなわけ……」
水銀燈は、自分の股に手をやり、
「痛っ……!?」
信じられない様子で、赤い血がついた自分の手を見る。
「え………これ、本当に私の血……?」
始まったなw
「あ、おはよう、水銀燈」
病院着の少女が、病室の窓にやってきた水銀燈に笑いかける。
「……………」
水銀燈は答えない。
「……? どうしたの、水銀燈。なんだか気分悪そうよ。大丈夫?」
「………別に」
一応支援しておくか。
文章の不自由な人って、やたら三点リーダつかうよね
ぶっきらぼうな水銀燈の答えに、少女はむくれる。
「嘘よ。今日の水銀燈なんだか元気ないもの」
「私はいつもこんなものよ」
「いつもよりもっと機嫌悪いし口調もテンション低いわね」
「………うるさいわね」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:44:31.94 ID:u2yVKtUh0
「本当にどうしたの、水銀燈。体調が悪いとか?
なにか悩み事でもあるの?」
「………………」
両方当たっている。
だがこの少女に話すようなことでもない気がするし、
第一水銀燈は他人に相談を持ちかけるような性格でもない。
「なんでもないわ。ちょっと苛々してるだけよ」
「そう………?」
少女は疑わしげだ。
なんだか面倒くさい。
「ええ、それだけよ。じゃあね」
「あ、ちょっとっ」
さっさと少女に背を向けて、飛び立つ。
引き止める少女の声を聞きながら、思う。
「……私は何をしに来たのかしら」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:49:35.49 ID:u2yVKtUh0
飛び去っていく黒いドールを見ながら、めぐは嘆息する。
「何よもう。せっかく心配してあげたのに」
水銀燈の様子を思い出す。
やけにテンションが低く、そして苛々していた。
「嫌なことでもあったのかしら。……それだけじゃないわね」
体調も悪そうだった。
「………何かあったんだろうけど、話してくれないのよね」
ため息をつく。
「私は水銀燈とお話したいのになあ」
sien
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:54:03.19 ID:agaRJybP0
期待
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 22:55:28.18 ID:u2yVKtUh0
「……ああ、もう………苛々するわ……」
意味が分からない。
なぜ人形である自分から血が出たのか。
なぜ体がだるいのか。
なぜ股が痛いのか。
なぜ自分がこんな目にあわなくてはならないのか。
「………まっ、たく……!」
今なお股が痛い。血が下着やドレス、太ももを汚していることも酷く不愉快だ。
なんだか頭も痛いし。
「あぁぁぁ………むしゃくしゃするわぁ……!」
ほほぉ、続けたまえ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:01:30.28 ID:u2yVKtUh0
「ふんふふふんふんふふ〜んっ」
家々の屋根や塀の上を歩く少女がいる。
「今日こそっ今日こそかしらピチカート!
今日こそ真紅たちのローザミスティカを頂いちゃうんだから!」
少女はパラソルを掲げ、宣言する。
「真紅、翠星石、雛苺のローザミスティカ!
全部ぜーんぶ! この薔薇乙女一の頭脳派、金糸雀が一網打尽にしてみせるかしら!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:04:18.03 ID:ee87kX/k0
書いてるやつ女?
痛いのは股じゃなく腰とおなかなんだが
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:10:05.82 ID:u2yVKtUh0
「いつもいつも気付いたら彼女たちのペースにはまって遊んじゃっているけれど。
今日はそうはいかないかしら」
ぴょんぴょんと、塀から塀へ飛び移る。
「みっちゃんからいろんな秘密兵器をもらったし、
決戦に挑む餞別に……」
ポーチから、小さなお弁当箱を取り出して掲げる。
「たまご焼きい〜っぱい!!もらったんだからぁ!!」
金糸雀の周りを、光の玉が舞う。
「そうよねそうよねピチカート! 戦いには美味しいご褒美が必要かしら!
頑張って頑張って、勝利と一緒に美味しいたまご焼きの味を噛みしめるかしら!」
元気いっぱいに、金糸雀は進んでいく。
と、そこで。
「あら?」
金糸雀は、空を飛ぶ『それ』に気付く。
「あっ」
それが誰かに気付いて、
「お姉ちゃーん!」
呼びかけるが、
「…………」
「ひっ!?」
「……………」
それは、金糸雀に顔を向けただけで、飛び去っていく。
その後ろ姿を見ながら、金糸雀は震える。
「……こ、怖かったかしら………なんだかすごく怒ってたかしら……」
この流れ…まさか、長女より次女のほうが先に来たってことか?
>>8的に考えて
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:15:31.29 ID:kWFCEdtk0
な・・・なに・・・始まってたのか
つうか文章が上手いな。
アニメしか見たことないけど、かなりアニメのそれっぽい。
期待
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:21:55.40 ID:u2yVKtUh0
桜田家。
「なんですチビカナ。今日も来たですか」
「金糸雀いらっしゃいなのー! あれ? 今日は普通に玄関からなのね?」
「う、うん……こんにちは……」
「……どうしたですぅ? お前はいつも変ですけど今日はまた違った感じに変ですぅ」
「うん……」
(……反応しやがらないです。真紅、金糸雀のやつどうしたですかね)
「さあ。本人に聞いてみるのが早いのではないかしら」
ktkr
しかし生理で痛いのは下腹部だとマジレス
私男だけど
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:29:16.17 ID:u2yVKtUh0
……………
「……つまり、水銀燈にいきなり睨まれてショックだったのね」
金糸雀のぽつぽつとした説明を聞き終えた真紅は、呆れたように言う。
「うん……」
「そこまで落ち込むことではないのではないの? あの子が不機嫌なことなんて珍しくないでしょう」
「でも……呼んだだけであんなに怒られるなんて………私何か悪いことしたかしら……」
金糸雀はひどく落ち込んでいる。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:30:40.08 ID:IgJzmhiEO
ふむ支援
「翠星石もそんなに気にしなくていいと思うですけどね。水銀燈ですし」
「でも、でも……」
「水銀燈はいっつもこわいのー」
「そんなことは……」
「……金糸雀、もしかしてお前、水銀燈と仲よかったですか?」
「え?」
翠星石がふと思いついた疑問に、金糸雀はきょとんとする。
「やけに水銀燈にいれこんでるみたいですし、
あまりにらまれたりとかしたことないっぽいです」
「……? お姉ちゃんとは別に仲悪くないかしら」
何を言ってるんだ、というような表情で金糸雀は答える。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:37:17.02 ID:3mAl4Y3eO
生理は甘え
銀様は甘い
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:39:50.05 ID:u2yVKtUh0
「お、お姉ちゃん?」
「?」
「お姉ちゃんって、水銀燈のことですか?」
「お姉ちゃんはお姉ちゃんかしら」
「……金糸雀。貴女もしかして水銀燈のこと好きだったりするのかしら」
「? 当たり前かしら。翠星石と蒼星石だって同じじゃないのかしら」
『……………』
「な、なにかしら……?」
「いえ、なんでもないわ。貴女が次女だったということを思い出しただけよ」
「な、なにかしらその言い方! まるで私が次女っぽくないみたいな!」
「その通りですぅ」
「おねえちゃんにはみえないのー」
「きーー!!」
俺のカナはみんなに優しいからな
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:47:21.88 ID:u2yVKtUh0
「とにかく。水銀燈は普段貴女を睨んだりはしないということね」
「うん。『あっちいきなさい』とか言われるけど本気で怒ったりはしないかしら。
………あんな怖い顔されたの初めてかしら」
「……金糸雀と仲のいい水銀燈なんて想像できないですぅ」
「同感だけれど、それはまあいいわね。
つまり、水銀燈はいままでにないぐらい機嫌が悪かったのね。
怒ったことのない金糸雀を睨みつけるくらいに」
「……うぅ」
水銀燈の表情を思い出して、金糸雀が震える。
「……お姉ちゃんが怒るのは、きっと真紅のことだと思ってたんだけど……。
お姉ちゃん、真紅のことになると怒りっぽくなるから」
「最近は身に覚えがないわね」
「そう……」
四円だ
第3ドールが出来上がるまでは二人っきりだったから仲が良いのだろう
銀と金がなかよしとはすばらしい
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:56:22.69 ID:u2yVKtUh0
「もしかして……カナが何かしちゃったのかな……」
自分の想像で再び落ち込み始める。
「身に覚えはあるの?」
「……ない、けど……最近はさっき以外でお姉ちゃんに会った覚えもないかしら……」
「なら、気にしなくていいのではなくて? どうせ放って置けば元に戻るでしょう」
「でも、でも…………うー……」
なんだか泣きそうになっている金糸雀に、翠星石がため息をつく。
「仕方ねーですね」
「え?」
「調べてやるです。水銀燈が何で機嫌が悪いのか。
しょうがないですから」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 23:59:57.10 ID:u2yVKtUh0
「翠星石……」
「勘違いするんじゃないですよ。翠星石は目の前でうじうじされるのが嫌いなだけです。
とっとと水銀燈の不機嫌の理由を見つけて、さっさと元に戻るですよ、金糸雀」
「………ありがとうかしら」
「か、勘違いするなって言ったですぅ! べつにお前のためとかじゃ…!」
「……うん、分かったかしら」
「ま、まったく、チビカナはおばかで困ったもんですぅ」
「……素直じゃないわね、翠星石」
「し、真紅も何言ってるですか! 翠星石はですねぇ!」
「翠星石やさしいの」
「ああっ! うるさいですばか苺!」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:00:53.17 ID:E+QI6yBOO
やっぱり翠星石はいいこ
しえ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:02:13.14 ID:9KO+5Ppl0
>>12はわかってるな
相手を揶揄するときだけああで、独り言のときとかはふつうの話しかたしてる
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:04:50.00 ID:2sEnQ4tP0
とある時計屋の、窓。
「ええと、うん。誰も見てないね。じゃあ、行ってくるね」
「ああ、いってらっしゃい、蒼星石。あちらのお家の人によろしくな」
「うん。じゃあ、行ってきます」
鞄が飛び立つ。
奴が動いた………!!!
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:09:53.90 ID:aDw2eoKg0
これは……翠星石のギャルゲーブログに載る
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:10:31.91 ID:2sEnQ4tP0
鞄から少しだけ顔をのぞかせ、周囲に注意を向けながら、蒼星石は飛ぶ。
「うん、翠星石と一緒のときは翠星石に置いていかれちゃうから怠りがちになるけど、
見つからないように注意しながら飛ばないとね」
高速で鞄が空を駆ける。
「ジュンくんの家が近かったら歩いていくんだけど……仕方ないよね。
……おっと」
人が歩いているのを遠目に確認して、死角になるように軌道をずらす。
「危ない危ない。……あれ」
再び軌道を戻そうとして、空にいるそれに気付く。
「……水銀燈」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:16:54.84 ID:2sEnQ4tP0
なんだかものすごいスピードで飛んでいる。
一切身を隠すことなく。
「ちょっと、水銀燈、それはだめだよ」
少し焦りながら、呟く。
鞄が空を飛ぶのも怪奇現象だが、人形が空を飛んでいればさらに話題性があるだろう。
ローゼンメイデンはあまり人に知られるべきものではない。
姉妹の誰よりも一般常識を身につけている蒼星石は、そのことを理解している。
「水銀燈!」
水銀燈の軌道に合わせ、大声で呼びかける。
それに対して、水銀燈は。
「………………何よ」
「……機嫌が悪いみたいだね」
しえ
風来のシエン
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:21:59.66 ID:2sEnQ4tP0
「何? 何なの? アリスゲーム? いいわよ、望むところだわかかってらっしゃいいえ私がいくわね」
「ちょっと待ちなよ。僕はあまり人前に姿を見せない方がいい、って言いに来ただけだよ」
「はぁ? 知ったことじゃないわそんなのどうでもいいじゃない」
「水銀燈、僕らは」
「うるさいのよ!!!」
「!!?」
襲い来る黒い羽根を、鞄の軌道を変えることで避ける。
「うるさいうるさいうるさいうるさい!!!!」
「水銀燈……!?」
銀さまイライラしすぎw
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:28:36.33 ID:E+QI6yBOO
どんだけヒステリー起こしてんだよwwwwww
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:29:34.88 ID:2sEnQ4tP0
羽根がひたすらに襲い来る。
「くっ……!」
どうやら本当に機嫌が悪いらしい。
いつもよりさらに攻撃的だ。
戦わざるを得ないようだ。……だが。
(これは、いけない!)
遮蔽物も何もない、上空での戦闘。下はごく普通の町。
(ここで戦うわけには……!)
こんなところで戦っては、いつ誰に見られても不思議ではない。
いや、見つからないほうが不思議だろう。
(場所を移そう)
鞄の軌道を急激に変え、高度をほぼ直角に落とす。
(水銀燈は追ってくるはず。とにかく、せめて路地裏とかの遮蔽物のあるところに)
水銀燈が、羽根を撃ち出しながら追って……
「あれ?」
来ない。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:34:39.83 ID:2sEnQ4tP0
何が腹が立つといえば下着の感触。
お父様が水銀燈のために作ってくださった衣服が血に汚れ、
その血が固まって不快な感触を与えてくるせいで苛つきは蓄積するばかり。
体調も芳しくないしどうすればいいかも分からないしひたすら飛び回って怒りを発散しようとしていたところに蒼星石。
「私が一体何をしたって言うのよ……!」
苛立ちはもはや限界に達している。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:38:04.50 ID:2sEnQ4tP0
意外にも飛び去っていく水銀燈を見送りながら、蒼星石は首をかしげる。
「水銀燈なら全力で壊しにくると思ったんだけど……」
予想外なことに、追ってこなかった。
「それどころじゃない、って感じだったね」
何が起こっているのかはわからないが、
「今から追いかけても仕方ないし、放って置こう」
当初の針路に向かって、飛び立つ。
ほう
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:45:11.23 ID:9+cHmRDy0
銀ちゃんは一体どこへ向かっているのか
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:48:44.64 ID:2sEnQ4tP0
桜田家。
「……そこまで機嫌が悪かったですか」
水銀燈の不機嫌さの原因を探ると決めて、
じゃあどうしようかと話し合っているところに蒼星石がやってきた。
翠星石の話を聞いた蒼星石が自分も水銀燈に会ったことを伝え、
今その詳細を全員に伝えた。
「うん。水銀燈はいつも攻撃的だけど、あそこまで苛立ってるのは初めて見たよ」
「よほど不愉快な何かがあったのね」
「まあ、これで水銀燈が金糸雀に怒っているわけじゃないことは分かったですよ」
「そうね……よかったかしら。
……でもあの怒り様をみると何があったのか心配かしら」
「そうね。あの子とは決して親しい間柄ではないけれど、一応姉妹だものね」
「……一応って言い方はないかしら」
「親しくしようとしないのはあの子の方よ」
「それはそうだけど……」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:54:02.95 ID:R81aK/MZO
よこしまな気持ちでスレを開いたのが申し訳ない感じ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 00:54:07.87 ID:2sEnQ4tP0
「それで、どうするです? 話し合っててもやっぱり水銀燈がなんでイライラしてるかなんて分からないです」
「その通りかしら。でも、調べるにしても……」
「本人に聞くのが一番早いでしょう」
「でもあの様子だと、会話なんてまず無理だと思うよ」
「放っておいていいのならそうしたいところだけれど、
金糸雀と蒼星石の話を聞く限り、水銀燈の機嫌は悪化しているようだから、
あまり長時間放っておくべきではないと思うわ。
時間をかけずに答えを知るには、聞くのが一番よ」
「……そうだね。とりあえず、無理でも話をしてみよう」
よく飛んでられるな銀ちゃん
意外とタフだね
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:03:12.08 ID:2sEnQ4tP0
町、上空。
「金糸雀、遅いです」
「し、仕方ないかしら。みっちゃんのところまで鞄とりに戻ってたんだもの」
五つの鞄が、宙に浮いている。
それぞれから、人形が顔を出している。
「じゃあ、探しはじめようか」
「でも、どうするです? 水銀燈がどこにいるかなんて……」
「そうだね、どこにいるかは分からないけど、
さっきの様子からすると、どこかに行こうとしてたわけじゃなくて
ただ飛び回ってるだけみたいだったから、
僕達も空にいたらそのうち会えるんじゃないかな」
「……適当ね」
「仕方ないよ。水銀燈は普段どこにいるのかも分からないし」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:05:59.26 ID:2sEnQ4tP0
「じゃあ、手分けして探すかしら?」
「一人であの水銀燈と会って話ができると思うかい?」
「……無理だと思うかしら」
「蒼星石、それって」
「うん」
「力ずく、ということね」
78 :
どう見ても幸子EXです本当にありがとうございました:2009/02/04(水) 01:08:14.13 ID:WbVEQiFSP BE:1231794959-PLT(33344)
銀様とラブラブお好み焼き作りたい
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:08:50.80 ID:2sEnQ4tP0
発見は意外と早かった。
「飛んでるね」
「ええ、飛んでるわね」
「おそろしく早いですぅ」
「飛び方だけでもお姉ちゃんが怒ってるのが分かるかしら……」
「水銀燈こわいの……」
「苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々………」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:10:43.88 ID:h08PCWtzO
こえぇぇぇぇ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:13:34.69 ID:TOFq0NaN0
勢いで書いてる割には結構読ませる
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:13:39.00 ID:2sEnQ4tP0
「あの、お姉ちゃん……」
「はぁ、はぁ、はぁ………金糸雀?」
全力で飛び回り続けていたため、息がきれている。
「何? 何か用? 用ならさっさと言いなさいうざったいわねああもう」
「ご、ごめんなさ」
「はっきりしゃべりなさい!!!」
「ごめんなさいいい!!!!」
「……まだ水銀燈を刺激しにくい金糸雀でああなのか」
「私が行っていたらどうなっていたかしら」
「考えるまでもないですよ」
「ヒナ、帰ってもいい……?」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:18:03.47 ID:pQYVJqkp0
支援
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:21:18.30 ID:N3vF76guO
銀様よりもカナのほうが初潮早く来てそう
85 :
しょこたんDX ◆V90XQ6UIOs :2009/02/04(水) 01:22:18.98 ID:zinkcTBf0
水銀燈の経血お赤飯食べたい
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:23:57.41 ID:2sEnQ4tP0
「だからなんなのよ金糸雀用件ははっきり言いなさいって随分昔に言ったでしょう」
「う、うん」
「分かってるならはっきり言いなさい!」
「え、えと、私、その」
「ああもううざったい!!!言いたいことがないならもう行くわよ!!!」
「ご、ごめ、あっ待ってお姉ちゃん!」
「ああ、駄目だったね」
「金糸雀、こわがりすぎてうまくしゃべれてないの……」
「ああっ、そんなことより水銀燈が逃げるですよ!」
「仕方ないね。……当初の予定通りではあるけど」
「私も行くべきかしら」
「行ったらどうなるかな」
「あの子が残りわずかな理性を失うでしょうね」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:24:39.03 ID:u1kfJtPY0
理性を失った水銀燈、いいじゃないか。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:30:10.27 ID:BPLlp73L0
なんか誰喋ってるか書いてなくても違和感無いなー
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:31:12.42 ID:2sEnQ4tP0
「蒼星石? ……翠星石に雛苺まで。何かしら今日はアリスゲームの最後の日なの」
「いや、君とちょっと話がしたいんだよ。落ち着いて話してくれると助かるんだけど」
「今私すごく機嫌が悪いのよ死にたくなかったらああもうむかつく壊れなさい!!!!!」
「ちょっ!? いくらなんでもブチギレるの早すぎですぅ!」
「うん、やっぱり会話は無理だね」
「や、やっぱりヒナ帰る……」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:34:55.85 ID:2sEnQ4tP0
翠星石と雛苺は鞄に入り、水銀燈の羽根から逃れる。
蒼星石は鞄に乗った状態で、庭師の鋏をその手にもつ。
水銀燈は飽和状態にある苛立ちを羽根に乗せて撃ちだす。
「お、お姉ちゃん……」
「どきなさい金糸雀アンタも壊すわよ!!!!」
「はっはいいいい!!」
金糸雀は逃げた。
お姉さん銀ちゃんとかデレ銀ちゃんより、生理中苛立ち銀ちゃんが1番脳内再生されやすい
>>12 >>55 おお・・・貴重な理解者だ・・・
今日は気分がいい。存分に続けたまえ
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:43:29.17 ID:BPLlp73L0
鞄無しで飛べるのって水銀燈だけなんだよな
空中戦無敵じゃんw
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:45:57.04 ID:2sEnQ4tP0
「うざったい!うざったいのよもう消えなさい!!」
「何をそんなに苛立っているんだい、水銀燈」
「アンタの知ったことじゃないわ!!!」
「まあ、確かにね」
水銀燈は蒼星石を狙い羽根を撃ち出し、蒼星石はそれを避けつつ鋏を振るい攻撃する。
水銀燈は鋏を避け、近付いてきた蒼星石に翼の一撃を振るう。
「確かに僕にはあまり関係ないんだけど、金糸雀と翠星石が気にしてるからさ」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:48:08.57 ID:2sEnQ4tP0
「はあ!?意味が分からないわあいつらに何の関係きゃ!?」
蒼星石が翼を避けたところに、翠星石と雛苺の鞄が水銀燈の背中を急襲。
「痛いわねぇ!!!!!!!!」
「ひぃっ」
「ご、ごめんなさいいいい」
「殺意を持ってない相手とはいえ、敵から目を離すのはどうかと思うよ、水銀燈」
「!!!!! しま……っ!!?」
「翼。切るね」
鋏が振るわれる。
真紅が、つぶやく。
「やっぱり、蒼星石は強いわね。いろいろと」
蒼い子原作の分まで頑張れ!!
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:53:31.34 ID:2sEnQ4tP0
そして。
「………………………」
無言で、水銀燈は地面を殴っている。
その背中には、途中で切り落とされた翼。
「……ものすごく怒ってるですよ蒼星石」
「でもさっきよりは話が通じそうじゃない?」
「それはそうかもしれないですけど……」
「さっきとはまた違った感じに怖いかしら……
帰っちゃった雛苺の気持ちも分かるかしら」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:53:43.85 ID:hpeC1yCZO
蒼はアニメな感じがしない
コイツは原作だ
お父様の作ったものを切ったらさすがにダメだな
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:57:19.13 ID:0sWP0neW0
awfawga
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:59:37.55 ID:GRh9yH93O
切断は無いわ
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 01:59:45.29 ID:2sEnQ4tP0
「……何よ何よなんで私がこんな目に大体意味が分からないのよ誰か説明しなさいよ私が何をしたって」
「お、お姉ちゃん、怖いから落ち着いてほしいかしら……」
「はぁ!!!?」
「ごめんなさい!!!!」
「ほら、水銀燈。金糸雀も怖がってる。君は金糸雀を怖がらせたいのかい?」
先程金糸雀だけは壊そうとしなかった様子を念頭に、蒼星石は懐柔を始める。
「………ふん。私は今機嫌が悪いのよ」
「僕達は、ううん、金糸雀はその理由を知りたがってる」
「だから、金糸雀に関係」
「お姉ちゃん」
「…何よ」
「カナはお姉ちゃんが心配かしら」
水銀燈の羽って真紅の薔薇みたいなもんでしょ
切ったってどうせまた生える
>>92 こんなスレ許すとか死ねよカス、コテ外せボケ
てめー何羽切ってるんだよ?殺すぞ、オナニー駄文にローゼン使うな死ね
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:03:37.30 ID:7e/W95bxO
作者は水銀燈金糸雀スレの住人だな
てことでまとめサイト期待して落ちる
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:06:52.08 ID:2sEnQ4tP0
「……………」
正面からストレートに言われた言葉に、水銀燈は目を細める。
「……金糸雀」
「うん」
「迷惑だわ」
「ひどいかしら!!?」
「うるさいわねありがた迷惑なのよそんな心配そのせいでお父様に作っていただいた翼が切られちゃったのよ!!?」
「水銀燈が素直に話を聞かないからだよ」
「うるさい!!!」
「で、でもほら、翼は直せるかしら。ピチカートにも手伝わせるから」
「だからそういう問題じゃないのよ!!!」
「ごめんなさいいいい!!!!」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:09:43.09 ID:BPLlp73L0
本題来い!!
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:10:27.71 ID:2sEnQ4tP0
「ほら、いつまでも同じやりとりをしてないでさ、なんで水銀燈がそんなに機嫌が悪いのか教えてよ」
「なんでそんなこと言わなくちゃならないのよ」
「そうしたらすぐに話が終わるから。いつまでもこんなやりとりやってても意味ないよね」
「………………」
「ちなみにここまでやった以上、僕は途中で君を逃がすつもりはない」
「……………本当に迷惑だわ」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:13:46.77 ID:2sEnQ4tP0
「ねえ、お姉ちゃん。何があったの?」
「…………………」
「ほら、教えてよ」
「…………………」
「ドールも諦めが肝心ですぅ」
「…………………」
「…………………………嫌よ」
「逃がさないよ?」
「……………………」
「………………………金糸雀に話すわ。それでいいでしょう」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:13:47.70 ID:E+QI6yBOO
股から血なんて言っちゃうと蒼の冷静を装った仮面が剥ぎ取られちゃう
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:14:44.24 ID:QFWtghsUO
とういんがそれでいいならべつにいいや
とういんちゃんはあまえたがりなさかりだからね^^
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:17:33.08 ID:2sEnQ4tP0
「どうなったの?」
物陰から見物していた真紅の元に、蒼星石と翠星石が戻ってくる。
「とりあえず金糸雀に話すってことで解決したよ」
「なんだか翠星石たちには聞かせたくないみたいです」
「まあ、あの子は自分の弱みなんて見せたがらないでしょうしね」
「だけど、悩み事のひとつを聞くだけで、なかなか大変だったね」
「それだけあの子が素直じゃないのよ」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:18:00.62 ID:7e/W95bxO
銀金派の俺にはたまらない話だな
党員は真紅の腕をぶったぎったバカを知らないのかな
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:18:34.05 ID:N3vF76guO
まもなく蒼覚醒
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:21:44.48 ID:LAUzOgNxO
やっぱりローゼンは非エロに限る。
ローゼンのエロを書く椰子は氏ねばいい
>>119 `¨ − 、 __ _,. -‐' ¨´
| `Tーて_,_` `ー<^ヽ
| ! `ヽ ヽ ヽ
r / ヽ ヽ _Lj
、 /´ \ \ \_j/ヽ
` ー ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´ `¨´
 ̄ー┴'^´
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:25:23.96 ID:2sEnQ4tP0
数分後、金糸雀も戻ってきた。
「どうだった?」
「たたたたたた大変かしら股から血もごっ」
「またからち?」
「な、なんでもないかしらっ!
と、とにかくお姉ちゃんの翼を直すかしら。ピチカート!」
(危なく言ってしまうとこだったかしら……)
「……気になるけど、そうだね。とりあえず直そうか。レンピカ」
「仕方ないですね。後で教えるですよ。……スィドリーム」
「いいわ。どうせ口止めされているのでしょう。ホーリエ」
「……ホーリエも行かせていいんですか?」
「今ならいいでしょう。だいぶ落ち着いたようだし」
四つの光の玉が、水銀燈の翼を直すため、飛んでいく。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:26:22.79 ID:TOFq0NaN0
さっきから真紅が異様に落ち着いてるな
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:26:44.84 ID:nc9W6USR0
真紅が可愛いすぎる
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:29:39.63 ID:LAUzOgNxO
めぐに相談編もあるん…だよな?シモ無しで
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:31:53.07 ID:++IcFZkXO
支援
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:33:38.42 ID:2sEnQ4tP0
かなり時間はかかりはしたものの、水銀燈の翼は完治。
物陰から現れた真紅を睨みながら飛び立っていった。
「で、水銀燈の悩みはなんだったですか」
「え!? な、なんでもなかったかしら!」
「そんなわけねーです。大人しく白状するですよ金糸雀」
「なんでもなかったの! うん、ありがとう蒼星石翠星石! お世話になりましたさよならかしら!!」
「あ! 待つです金糸雀!」
「仕方ないよ。たぶん水銀燈に口止めされてるだろうから」
「それでも気になるですぅ」
「僕も多少は気になるけど、無理に聞くものでもないと思うよ」
「水銀燈にはものすごく無理に聞いたくせに……」
「あれは仕方ないよ。第一最初に攻撃してきたのは水銀燈だ」
「………確かに私はあまり活躍していないけれど、お礼くらい言ってもいいのではないかしら、金糸雀……」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:37:06.84 ID:2sEnQ4tP0
みつ宅。
「う〜ん………かしら」
「どうしたのカナ。何か困ってるの?」
「ええと、その……どうしたらいいかわからなくて」
「どうしたの?」
「………ねえ、みっちゃん。股から血が出る病気って、どうやって治せばいいのかしら」
128 :
翠星会 ◆SUISEImCLo :2009/02/04(水) 02:37:50.75 ID:kTXpumMp0
…
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:38:58.68 ID:N3vF76guO
ここで生理のプロフェッショナルみっちゃん登場
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:39:07.70 ID:2sEnQ4tP0
数時間後。某所。
「……何よ、金糸雀。まだ何か用があるの」
「お姉ちゃんの病気について分かったかしら!!!」
「え?」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:39:45.48 ID:J0G06BIYO
セクース
wktk
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:43:59.47 ID:2sEnQ4tP0
さらに数時間後、某病室。
「あ、水銀燈。機嫌直った? 体大丈夫?」
「……ええ。大したことはないわ」
「あれ、水銀燈、何持ってるの?」
「…………よく分からないわ。お祝いだかなんだか……
私はいらないけど……食べる?」
「なになに? ……お赤飯?
え? これって、水銀燈へのお祝い?」
「そうらしいけど………」
「天使さまにもそういうのあるのね!!」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:46:27.70 ID:++IcFZkXO
ほ
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:47:03.22 ID:5QM/MkZ10
赤飯!そういうのもあるのか!
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:48:22.06 ID:2sEnQ4tP0
「え?」
「そうなの? どうなの? そういうことなの? ねえねえ教えて。
あーなるほど朝のあれはそういうことね! 分かる分かる
あれ、水銀燈って用品持ってるの?
あ、来たばっかりならないよねじゃあわたしが」
「ちょ、ちょっと…」
「ね、水銀燈」
「な、何よぉ」
「不安だよね」
「え……」
「大丈夫。わたしもそうだったから。
だから……安心して。ね?」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:49:19.77 ID:LAUzOgNxO
これ男が書いてるとは思えん
支援
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:54:28.19 ID:2sEnQ4tP0
目の前では、めぐが楽しそうに用品の説明をしている。
とりあえず聞き流しながら、水銀燈は嘆息する。
(……これがどういうものかっていうのは分かったけれど………)
金糸雀もめぐも考えていなかったようだが、
(もっと問題にするべきことがあるでしょう………)
「………私……人形なんだけど」
なぜ血が流れるのか。血管などないはずなのに。
なぜ子供をつくる機能などができたのか。アリスは純粋なる少女であるべきなのに。
分からない。あまりにも分からない。
再びため息をつく。
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:54:44.68 ID:yzkBdcPuO
追いついた
しえn
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:58:32.10 ID:nhaBRXANO
あー少女になったのかな?
アリスに
ほし
あ…あれ?
まさかシリにアス?
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 02:59:19.82 ID:4jdxa22a0
おいついた
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:02:20.30 ID:2sEnQ4tP0
上の空な水銀燈を見咎め、めぐが口を尖らせる。
「水銀燈? 聞いてる? 大事なことなんだよ?」
「はいはい、聞いてるわぁ」
軽く聞き流し、続くめぐの小言も聞き流す。
(……変な子)
水銀燈への文句を言いながらも、めぐは楽しそうだ。
水銀燈に『それ』が来たことを喜ぶと同時に、水銀燈に『それが来るということ』を喜んでいるようだ。
自分と同じところをみて、身近にでも感じたのだろうか。
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:03:14.96 ID:N3vF76guO
>>138 銀様がどこで性知識を仕入れたのか気になる
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:03:34.38 ID:E+QI6yBOO
銀様は腹が無いから妊娠することは……うわああああああ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:04:21.63 ID:bgzwTKPOO
水銀燈に下腹部ってあったっけ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:04:46.27 ID:LAUzOgNxO
>>144 生きている年数があれだから問題なくね?
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:05:32.81 ID:2sEnQ4tP0
(……まぁ、『これ』そのものについては、この子に任せて大丈夫ね)
それだけは救いだろう。他の人間に頼るくらいならこの壊れた人間のほうが気が楽だ。
(人形なのに、ってことについては……分からないからどうしようもないわね)
今は置いておくしかないかもしれない。
「………はぁ」
「水銀燈ー」
「聞いてるわよ」
「ほんとー?」
「本当よ」
不満げで、どこか楽しそうな少女と掛け合いながら、思う。
以前より距離が近くなってしまったような少女を見ながら、思う。
(どうしようもないから………まぁ、いいか)
>>147 なるほど。じゃあ初めて知った時の顔真っ赤な銀様で抜いてきますね^^
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:12:30.02 ID:2sEnQ4tP0
「おや。水銀燈は受け入れたようですね。
やはり人間との絆こそが、困難を前にして支えとなるものです」
「相手となる人間が男性であれば、また違った絆ともなりましょうが……
それはまた、別の機会でしょう」
「『昇華』の一段階。
人形は、少女へと成り続ける……」
「果たして人形達はどこへいくのか?
扉と道の先には何があるのか?
それはウサギの知ることではありません」
「ウサギはただただ、劇を観るのみ………」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:14:12.67 ID:2sEnQ4tP0
「みみみみみみみみっちゃん!! たたたた大変かしらあああ!!!!!」
「え………きゃあああああ金糸雀!!!!!
今夜はお赤飯ね!!!!!!」
〜 fin 〜
乙!
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:16:12.77 ID:tLW2tXqd0
乙!
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:18:13.11 ID:pQYVJqkp0
1乙
155 :
帰れ ◆GETOUT//lU :2009/02/04(水) 03:18:18.69 ID:2sEnQ4tP0
えー、この物語は以上ということで。
やばいね。行き当たりばったりで書いてたらなんか壮大な物語になりそうだったからなんとか区切った。
話の肥大化は俺の特徴だな。
生理わかんなくてすいません。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
ではまた、機会があれば。
156 :
翠星会 ◆SUISEImCLo :2009/02/04(水) 03:18:22.49 ID:kTXpumMp0
完走したようだな…薔薇には平和だ、感謝する
乙!
次は翠に初潮が来るんですねわかります
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:20:06.54 ID:H1NzXv1UO
(・ω・`)乙 これは、乙じゃなくてなんとかかんとか
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:21:15.94 ID:yzkBdcPuO
乙!
良かったお(o・ω・o)
乙
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:22:34.51 ID:g9ROa/9k0
乙
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:24:55.41 ID:nQPG5hQ7O
乙
一瞬キンクリに合ったかと思いました
乙
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:27:47.66 ID:qbGCc57/O
翠星石「……んん?……なんだか今日は体がだりぃですぅ…」
ヌルッ
翠星石「へ?え、あ、あ、ああああああ!?」
JUM「なんだよ朝からうるs」
翠星石「う、うううううるせーですこっち向くなです早く部屋から出てくですぅ!」
JUM「お、おい、一体なんなん」
バタン!
翠星石「ふぅ…」
こうですかわかりません><
>>117 wwwwwwwwwwwwwww
視野が狭いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
所々に見受けられる勘違いレスの諸君
素直に見習うならばよし
おいついたとにかく乙
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/04(水) 03:43:53.93 ID:8wHRzAIG0
終わりか 乙
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: