1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 19:30:14.54 ID:OwFm/f6oO
今日は早めにキター
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 19:32:15.48 ID:ZRcfC7LK0
「ありがとう」
と屈託のない笑顔を見せるカエデ。
あたしは訊いた。
「本当にあたしの後で良かったの?」
エアームドの積載量は大人二人が限度で、三人同時に乗ることは出来ない。
指示を出すタイチは固定として、あたしとカエデ、
どちらが先にエアームドに乗るのか、あたしたちは相談しなければならなかった。
結果的に相談はカエデの一方的な譲歩ですぐに終わってしまった。
「あんたの記憶力が薄弱だってこと、すっかり忘れてたわ。
いい? アヤはあんたがギリギリのトコで掴んだ最後の手がかりなのよ。
あたしが先に行って、タイチくんがあんたを迎えに行ってる間に色々起こったらどうするわけ?」
バカにした言い方の裏にあるカエデの優しさに気付いて、
「それじゃ、遠慮無く置いてくからね」
「ええ、そうしなさい」
タイチは風の具合を確かめるように空を見上げた。
青い絵の具を刷毛でさっと塗ったような秋晴れの空に、ちぎれ雲が転々と浮かんでいる。
「そろそろ行くか」
タイチの手がエアームドの首を撫でる。
鋭い音とともに、金属質の赤い羽が展開される。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 19:32:36.58 ID:ZRcfC7LK0
リュウジは言った。
「もし向こうで父さんに偶然会うことがあったら、
僕は大丈夫だって、伝えておいてもらえませんか」
「分かったわ」
「これでまた、お別れですね」
「寂しくなるわね。セキチクでの再会が嬉しかったぶん」
「僕もです」
とリュウジは顔を伏せ、すぐに顔を上げて、
「頑張ってください。
僕はヒナタさんの力になれるほど強くないけど、いつも応援してます」
「リュウジ……」
突然、エアームドが大きく羽ばたく。
「ありがとう」の言葉が、風に掻き消される。
それでも唇の動きでリュウジには伝わったようだった。
「しっかり掴まってろよ。上昇する時は特に不安定なんだ」
「うんっ」
返事をした次の瞬間に、エアームドの羽が一際大きく羽ばたいて――。
あたしは空を飛んでいた。黄緑と茶色が織りなす秋の草原に、
小さくなったカエデとリュウジが大きく手を振っているのが見えた。
エアームドが"上昇"から"飛翔"へ飛び方を変える。
高空の冷気が容赦なくあたしを包み込む。あたしはタイチの背中に身を寄せた。
そして目を瞑り、山吹色がシンボルカラーの経済都市、ヤマブキシティに思いを馳せた。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 19:32:58.89 ID:ZRcfC7LK0
以上で十七章終わり
以下十八章
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 19:43:56.92 ID:ZRcfC7LK0
帰ってきたエアームドが嘴で指したのは、
ヤマブキシティに本社を有する巨大企業にして、
ポケモン産業の中核を成すシルフカンパニーだった。
それからのあたしたちの行動は早かった。
タイチは既に荷物を小さく纏めていたし、
あたしの準備もあっという間に完了して、
エアームドは帰還早々、空の道を往復することになった。
「体力は大丈夫なの?」
「今なんか言ったか?」
声を張り上げるタイチ。
地上で十分だった声量は、空に上がった途端、小さな囁き声になってしまう。
「エアームドの体力は大丈夫なの?」
「問題ない。こいつは見かけ通りタフだからさ」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 19:49:51.43 ID:aeTmVwxx0
おおおおおwktkが止まらないぃぃぃぃぃぃ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 19:58:15.63 ID:ZRcfC7LK0
タイチの言葉を裏付けるように、エアームドが甲高い鳴き声を上げる。
「それよりヒナタ、お前の方は大丈夫なのか?」
「どういう意味?」
「寒いのが我慢できなくなったり、休憩したいときは無理せず言えってことさ。
空は地上と全然気温が違うし、夜になると寒さは段違いに酷くなる。
なあヒナタ、さっきも言ったと思うが、俺は別に一晩どこかで野宿しても、」
「いいの」
アヤの居場所は判明している。
けど、アヤがそこに留まり続けるという保証はどこにもない。
だから――。
「一刻も早くヤマブキシティに辿り着かなくちゃいけない。そうでしょ?」
「ああ」
ktkr!
タイチの言葉に下心を感じたのは俺だけでいい
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 20:09:51.11 ID:eLYIvwoR0
シルフはまだ残ってんのか
俺のカイリキーがタイチのアナルにインファイトしに行った
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 20:24:43.38 ID:ZRcfC7LK0
エアームドは風に進路を揺さぶられることもなく、一直線に飛び続けた。
時々、野生ポケモンの群れが大移動しているのが見えたり、
鳥ポケモンの群れがあたしたちよりも低い空を横切っていくのが見えたりした。
茫漠とした森を越え、川を越え、丘陵を越えていくうちに、
あたしは距離の感覚が希薄になっていくのを感じていた。
カエデやリュウジと随分離れてしまったんだ、という実感が持てなかった。
やがて、あたしを僅かなりとも暖めてくれていた日差しが弱まっていく。
夕陽が地平線に沈んでいく。
なんだか妙な感じだった。理由はすぐに分かった。
普段と違う高い視点から入り日を"見下ろしている"から、落ち着かないんだ。
眼下の森、くすんだ茶色に染められた葉は赤い光に重ね染めされて、綺麗な黄金色で満ちている。
写真に収めたくなるほどの絶景は、
けれど数分も経たないうちに消えてしまう。
世界は夜の帳に包まれる。
地上も空も関係なく。
「そういえば、肝心なことを聞き忘れていたわ」
あたしがそれに気付いたのは、
丁度タイチが「行程の四分の三を翔破した」と告げた辺りのことだった。
「タイチは退院してから、どこで何をしてたの?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 20:37:16.45 ID:ZRcfC7LK0
「ああ……、それは……」
反応は鈍かった。
「まさかつい最近まで病院にいたってわけじゃないんでしょう?」
「病院は割と早く退院できたんだ。
ヒナタとカエデがクチバを発って、半月くらいした辺りかな」
「その後は?」
「修行」
……………。
三点リーダ五つ分くらいの空白をおいて、
「え、それで終わり?」
「ああ、もうひたすら修行。
明けても暮れても修行。
精根尽き果てても修行。
地獄みてえな毎日だった。
ま、おかげでマグマラシはバクフーンに進化して、
エアームドも手に入れることが出来たんだが……」
タイチの背中がぶるっと震う。
それが寒さによるものでないことは、なんとなく解った。
後ろから覗き込んだタイチの横顔は、
悪夢から目覚めた直後のように強張っていた。
「た、大変だったのね?
どうしてすぐにあたしたちに追いつこうとしなかったの?」
しえ
タイチって疲れるの?
疲れるのはポケモンだけじゃ……
>>18 寒くて空気も薄い空を飛んでいる上に、
エアームドの制御もしなきゃならない
何より好きな女の子が自分のすぐ後ろにいるんだぜ?
何故タイチが疲れる疲れないの話になるのかわからんが、
原付やバイクに長時間乗ってるだけでも結構疲れるのに、鳥の背中に乗って空を飛んで疲れない道理はない
>>19 寒さじゃないって書いてあるだろ
修行が怖かったんだろ
いつも思うがトレーナーは疲れるはずないよな
口で命令するだけだし
当然フルボッキだよな
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:04:42.24 ID:eLYIvwoR0
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:07:49.83 ID:Yveij1Cv0
ほっすいや、支援か
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:12:10.48 ID:ZRcfC7LK0
「最初はそうするつもりだったんだ。
でも、リハビリがてら、バクフーンの調整がてらのつもりで声をかけた相手がただ者じゃなかった。
そのカレンのババア――」
と言いかけたところで、
タイチは病的なまでに素早い動きで周囲を警戒し、
「じゃなくて"カレンさん"は炎タイプのポケモン遣いでさ。
それを聞いた時は、マグマラシの腕試し出来るしラッキー、なんて調子こいてたんだ、俺は。
結果は惨敗だった。一瞬でやられちまった。
もしかしたら親父とタメはれるんじゃねえかってくらいカレンさんは強かった。
で、その後、何を思ったのかカレンさんはこう言ったんだ。
『筋は良いが若すぎる。これも何かの縁だ、私が鍛えてやろう』ってさ。
まるでそうすることが最初から決まってたみたいによ」
「そのカレンさんはどんな人なの?」
「さあ、カレンさんは自分について、あんまり多くを語ろうとしなかったからな。
グレン出身で、妹が一人いて、とんでもなくポケモンバトルが強くて、クチバには休暇目的で来ていたってこと以外は、」
「違うわ。あたしが聞いてるのは……そのカレンさんの人となりのこと」
「背は高かったな、俺と同じか、それよりちょっと高いくらい。
歳は30過ぎてるみたいだったけど、明眸皓歯、眉目秀麗とかの四文字熟語がぴったりの、とんでもない美人だった。
胸も大きかったっけ、いやでもヒナタほどでは……ごふっ」
延髄に手刀をたたき込む。
なに勢いで口走ってんのよ、バカ。
「あー、まあ、あれだ。とにかくファッション雑誌からそのまま出てきたような人だったんだ。
でも修行をつけてもらっているうちに、俺はカレンさんに男の影がない理由を、身をもって知ることになった。
そりゃ誰もよりつかねえよ。あの人は真性のサディストだったんだからな。
カレンさんは修行期間中、色んな技術を教えてくれたけど、修得までの過程はスパルタ教育なんてもんじゃなかった。
古代スパルタにいたら表彰モンの教鞭の執り方だったね」
新キャラktkr
ヒナタって巨乳なのか?
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:25:33.32 ID:P4HOdoVG0
つまり遺伝しなかったんだな
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:29:05.13 ID:iGkMvvksO
カレンって金銀の四天王だよな?
それカリン
それカンナ
っと失礼。カンナは初代か
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:32:51.36 ID:ZRcfC7LK0
「でも実際に頑張ったのはタイチじゃなくて、バクフーンなんでしょ?」
厳しい指導で精神的に疲れるのは分かるけど、
肉体的に疲れるのは、ポケモンだけなんじゃないかしら。
タイチは力なく首を振って、
「違うんだ、ヒナタ。
俺が教えられたことを守らなかったり、忘れたりする度に、
カレンさんは心底嬉しそうに笑って、こう言うんだよ」
――貴様の記憶力にはうんざりさせられる。ギャロップ、物の覚え方を教えてやれ――
「辺りは一瞬で火の粉の雨だ。
カレンさんは逃げ惑う俺を見ても、恍惚の表情浮かべるだけでさ。
一回こっそり傘を持っていって広げたら、速攻で真っ二つに折られて、倍の火の粉浴びせられたっけ。
きっとあの人は俺を虐めたいだけだったんだろうな」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:34:08.08 ID:iGkMvvksO
>>31そうだ
ヘルガー使ってるしと思ったけど、よく考えたら悪タイプ使いだった
お、鬼だ‥‥‥
なるほどそれで疲れたのな
ヒナタはEカップかDカップあたりの美乳キャラだと思ってたのに、
まさかGとかHとか、そういうレベルの巨乳だったのか…それこそロボポンレベルの
そんなぁ
16歳でそれは有り得ない
俺もDくらいだと思ってた
でもタイチの言葉からするとF以上はかたいな。
服の上からみても目立つくらいでかいと予想
まあ僕は嬉しいですけどね^^
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:47:27.05 ID:ZRcfC7LK0
ヒナタは巨乳だけど大きすぎる巨乳ではない
理想的な巨乳
と名言しておく
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:52:23.95 ID:bfldKH3DO
作者直々の明言キチャッタ━(゚∀゚)━!!
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 21:57:40.91 ID:ZRcfC7LK0
悟りを開いたように、ほう、と息を吐くタイチ。
「そんな感じの毎日が一ヶ月ほど続いて、
俺はそろそろ仲間のところに追いつきたいから、修行を終わりにして欲しいと申し出た。
カレンさんはあっさり認めてくれた。
しかも徒歩は辛かろうということで、今俺たちが乗ってる、このエアームドまで貸してくれた。
ただし、一つ条件付きでな。
色んなゴタゴタが終わって、ポケモンリーグ出場に必要なバッジを全部集めたら、
エアームドの返却ついでに、グレン島の私の許に来い、ってカレンさんは言った。
それだけじゃないぜ、それまでの態度を一遍して、私は結構お前のことが気に入っていたのだぞ、なんて言いやがったんだよ」
「それで、タイチはなんて返事したの?」
焦りに似た感情が込み上げてくる。
背が高くて、綺麗で、胸が大きくて、ちょっと性格が歪んでいるけど、女性の理想のような人となりをしているカレンさん。
あたしは無意識に自分とカレンさんを比較していた。
タイチは答えた。
「曖昧にしてある。
カレンさんは普段から白黒ハッキリ付けたがる人なんだけど、その時は珍しく、その返事で許してくれたよ。
実際にどうするかは、エアームドを返しに行く時になってから考えようと思ってるんだ。
あの人性格は真面目にキツイけど、あの人のトコでポケモンリーグに向けて修行するのも悪くはなさそうだしさ」
人間に火の粉を降らすような人のことを、
「ちょっと性格が歪んでいる」で済ますのかヒナタは
やっぱりカスミの娘か
悟りを開いたように、ふぅ、と呟く俺。
では「そこそこあるが理想的な巨乳よりは小さい胸」とは何なのか考えてみよう。
まず「そこそこある」というキーワードから推察するに、カレンのバストサイズは、
一般的なバストサイズとされるCカップより多少大きいと考えられる。
これを@とする。
また、「理想的な巨乳」というキーワードを考えると、
これらはいわゆる「爆乳」「超乳」とされるGカップやHより小さい事がわかり、
かつCカップよりは大きいであろうことから、
「理想的な巨乳」とはすなわち、
「DカップからFカップのバストサイズ」であると定義されることがわかる。
これをAとする。
ここで、@を踏まえた上で、カレンの身体的パラメータから、
恐らくカレンのバストサイズはバランスを保つサイズ、
また、「そこそこ大きい」と認知されることから、
すなわちEカップであると推測できる。
これをBとする。
したがってAとBより、ヒナタのバストサイズはFカップであると証明された。
しかし、私の「Fはでかくねぇか…」という主観と、タイチのエロパワー的に考えて、
カレンもヒナタもEカップであるが、タイチの眼力が優れているので、
カレンはEカップ強、ヒナタはFカップにあまり届かない程度のEカップであり、
それをタイチが一瞬で見破ったのだ、という結論を持ってこの証明を締めくくりたいと思う。
おまえらおっぱい大好きだな
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 22:19:52.19 ID:6FcuOMI2O
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 22:23:21.45 ID:ZRcfC7LK0
ヒナタはどうしたらいいと思う、と訊いてきたタイチに、
「あたしに聞かないでよ。タイチが決めることなんだから」
反射的につっけんどんな答え方をしてしまう。
あたしは気付き始めていた。気付くまいとしていたことに。
遭逢は別離への布石である――。
誰かが言っていたその台詞の意味が、今ならよく分かる。
今は一緒に旅をしているカエデやタイチとも、いつかはバラバラになる。
あたしたち三人が大人になる頃には、
今流れている時間は時折思い出されるだけの、ただの記憶になってしまっている。
三人の関係もママとシゲル叔父さまの関係みたいに、
疎遠と親密の中間地点に落ち着いてしまう。
そう思うと無性に切なくなった。
「……タ、おい、ヒナタ」
「えっ、何?」
「ぼーっとすんなよな。どうしたのかと思って心配になるじゃねーか……」
「ご、ごめんなさい」
「進路に雨雲が確認できるんだが、どうする?
エアームドは悪天候の中でも飛べるが、乗ってる俺たちは無事じゃ済まない。
どこかで雨宿りするか、それともこのまま突っ切るかは、ヒナタの判断に任せるよ」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 22:27:12.16 ID:Yveij1Cv0
ポケモンは真性Sキャラが多くてイィ!
二次元に行けるなら迷わずポケモンワールドに行くぜ!
>>46 お前みたいな真面目で素敵な馬鹿になりたい
ふぅ………
お前らどんだけ胸にこだわるんだよ
>>46 ちなみにその定義に基づくとカエデのバストは何カップになるの?
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 22:51:28.13 ID:ZRcfC7LK0
「雨雲はどれくらいの大きさなの?」
「暗くて正確な雲量までは測れない」
「雲の上を飛ぶことはできない?」
「エアームド単体ならな。
でもその高さまで上がると、空気は薄くなるし、
気温も極寒で生身の俺たちは耐えられない」
あたしは考える。
いつ晴れるともしれない雲をいちいち障害と認めていたら、いつまでたってもヤマブキシティに近づけない。
「……突っ切るわ」
「そう言うと思ったぜ」
エアームドが加速する。
「正面からの雨は俺の体で防げるけど、目は俺がいいって言うまで瞑っとけよ」
タイチがそう言ってから数秒後、
細やかな霧状の雨があたしの頬を撫で、その次の瞬間には、小粒の雨が容赦なくあたしを打ち始めた。
どっちが空で、どっちが地面なのか分からなくなるほどの雨の中、エアームドは確かな方向性を持って進んでいく。
どれくらい雨雲の下にいたのだろう、時間の感覚を失いかけていたあたしは、
「見ろよ」
というタイチの声で、恐る恐る瞼を開き、眼下の光景に息を呑んだ。
立体的な迷路を思わせる高層建築物の群れ。
昼と夜の境界を失わせる人工的な光の戯れ。
黒く濡れたヤマブキシティに、山吹色の華やかさはなかった。
風呂 戻れるかも 戻れないかも
いてら
ついにヤマブキか
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 22:55:16.32 ID:j5r8nL3QO
濡れたまま高空飛行とか考えただけで寒すぎる
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
ん、脳内ソースだがカエデはあまり胸が大きくないと記憶している
ヒナタの胸に嫉妬しているような場面もあったし俺はB〜Cと予想する
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 23:01:02.21 ID:P4HOdoVG0
AかBだよ
AかBじゃないとな・・・
Cなら十分だと思うんだが・・・
なんだかんだで二人共平均以上か…
……ふぅ
>>60 俺も最初BかCって言おうとしたんだけど、
ヒナタがカエデの服着て「ちょっと胸がきついかも」みたいなこと言ってたから、
今度は客観的に考えてみた
ちょっとってのが曖昧ではあるが…
かわいければよし
カエデは小さくも大きくもない普通サイズのような気がする
日本の下着屋だとCからDが一番売れるらしいからCと予想
>>64 なるほど
では心理面から考えよう。
カエデがヒナタの胸に嫉妬した場面があったとは思うが確かな記憶ではない。
とりあえずあったと仮定する。
もしカエデがDならどうか。他人の胸がでかかろうが嫉妬はしないだろう。
いや、自分が貸した服で胸がきついと言われれば・・・
まあ作者の心理としてもキャラそれぞれ外見を変えて個性を出したいとはおもっているんだ。
ひんぬー、巨乳ならわかりやすいし
そんな意味でのB〜C
Aがないのは俺の願望
支援
仮乙トロの城
大事なのは大きさではない、形だ!!
思ったより進展がないな
>>67 個性を出したいとはおもっているんだ
↓
個性を出したいと思っているだろうし
決めつけたような文章だったので訂正してみた。
話しすぎたな。ロムる
今来た
>>25の2行目のバクフーンはマグマラシじゃね
おやすみ
>>73 あ、それ俺も思ったのに言うの忘れてたわ
俺も寝るおやすみ
寝たいけど更新されてなかったりするからなぁ
朝まで残ってないだろうし
おやすみ
昼のレディアントとFFCCのために俺も寝るぜ
その時はマグマラシだったことは明らか
「コイツをそっとしておいてやりたいんですが、構いませんねッ!」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 00:44:49.30 ID:GwHAnbWQO
落とすべき
毎週水曜は作者習い事で書けないんだから
別に残して悪いもんでもあるまい
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 01:07:05.15 ID:poyTJSMJO
ほ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
別府はどないしてはるんや