1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
病棟に赴いて簡単な手続きを済ませ、
お昼前に部屋に戻ってきたあたしのベルトには、三つのボールが収まっていた。
カエデと一緒にソファに腰掛け、一つ目のボールのボタンを押す。
閃光。
「ぴぃっ」
ボールの中から飛び出してきたピンク色のボール――じゃなくてピッピは、
身体の所々に包帯を巻かれてはいるものの、もうすっかり元気になっていた。
胸に飛びついてきたのを、そのまま抱き留める。
一頻りピッピの温かみと柔らかみを味わってから、二つ目のボールのボタンを押す。
閃光。
スターミーが五芒星の身体をくるくると回転させて、動くのに支障がないことをアピールする。
コアが明滅する度に、赤い宝石のような結晶にうっすらと残った罅の痕が、光を乱反射する。
あたしはその部分に触れてみる。表面は滑らかに修復されていた。
「なんて凄い回復力なのかしら……」
スターミーを撫でながら、三つ目のボールのボタンを押す。
閃光。現れた影の塊は、アヤとの戦いを経て、前世との繋がりを断って、いくらか痩せてしまったように見えた。
それでもでっぷりとしたお腹は健在で、ピッピは自分を受け止めてくれると信じて、そこに飛び込んでいく。
「うー」
ヘンテコな鳴き声が響く。優しい赤色を湛えた瞳があたしを映す。
あたしは何も言わずに、ピッピごとゲンガーを抱きしめた。
ひんやりと冷たいはずの身体は、何故かとても温かかく感じられた。
きたー!
wktk
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:01:00.13 ID:UN9U2sFxO
wktk
wktk
うーうー可愛い
きたー
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:02:30.85 ID:QCD9n5+8O
ktkr
wktk
gkbr
キター!
ktkr
うーうー支援!
感動的だなぁ;;
英検乙
うーうー最高だよorz
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:14:47.30 ID:1WZSm2DQ0
ゲンガー(・・・思ったより胸ねーな)
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:18:10.92 ID:ww0iq9lr0
「ありがとう」と「ごめんなさい」、どちらを先に言うべきなんだろう。
優先順位をつけ倦ねているうちに、目頭が熱くなってくる。
「うーう」
ゲンガーは優しく抱擁を解くと、
まるで何度も練習したみたいに自然な動作で跪き、頭を垂れた。
ポケモンタワーで見たキクコお婆さんのゲンガーと、目の前のゲンガーが重なる。
それは疑いようもなく、主への忠誠を示す仕草だった。
もう暴走したりしない。
そんな声が聞こえた気がした。
「ゲンガー……」
どこまで優しいのよ。
あたしはあなたに酷い仕打ちをして、結局何も出来ずに、ただ泣いていただけなのに。
あなたにとっては、最低のトレーナーのはずなのに。言葉に詰まる。
やがて構ってもらえないことに立腹したピッピが、
ゲンガーの頭に乗って耳を引っ張り始め、あたしはゲンガーに返事をする機会を逸してしまった。
しえ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:44:15.06 ID:ww0iq9lr0
「もうっ、ピッピったら!」
「いいじゃないの。きっとうーうーだって、ヒナタの気持ち分かってるわよ。
わざわざ口に出して言わなくてもね」
カエデが、あんたもあのお腹で遊んできなさい、とワニノコを嗾ける。
ゲンガーはそれを満面の笑顔で受け止める。
「それにしても不思議よねー。
初めて見たときはどこの変質者かと思うくらいに不気味な笑顔だと思ったのに、、
今見たらすっごく感じのいい笑顔に見えるんだもの」
「誤解だったのよ、きっと」
「誤解?」
「ゲンガーは最初からこんな感じの笑顔だったのよ。
でもあたしたちの変な思い込みが、それにフィルターをかけてたんだと思うわ」
「見方が変われば印象も変わる、か。
ま、当然っていったら当然だけど、
それとは関係なく、目の光とか柔らかくなったと思わない?」
「言われてみれば……」
ルビーの原石を思わせる濁った赤の瞳は、いつしか研磨されたルビーのように、澄んだ光を放っていた。
「あたしが推理するに、前世の凶暴な記憶が消えたことによって、
同時にうーうーの性格も純化されたんじゃないかしら。
もちろん根っこのところは変わってないんだけど、
もうその衝動と戦う必要がなくなって、うーうーにも余裕ができたっていうか、」
「ねえ、カエデ。確か前にも聞いたと思うんだけど、
なんでゲンガーのこと、うーうーって呼ぶの?」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:46:02.67 ID:NRI1kYF20
いや聞くまでもなくうーうーだよな
「だって分かりやすいじゃん。ね、うーうー?」
「うー?」
ゲンガーが太い首を傾げ、カエデを見つめ返す。
あたしは心の端っこに芽を出した、正体不明の苛立ちに戸惑っていた。
確かに『うーうー』というあだ名は何もおかしくない。普通だわ。
でも何故かしら、カエデがそれを口にして、ゲンガーが反応する度に、
まち針で刺されたくらいの痛みが胸に広がるのよね。
あたしが黙りこくっていると、カエデは何かに気付いたように素早く瞬きを繰り返し、
下からあたしの顔を覗き込んできた。
「分かった。ヒナタ、あたしがうーうーをあだ名で呼ぶの、ヤなんでしょ?
自分よりカエデとゲンガーが仲良くなったらどうしよう、とか思ってない?」
「そ、そんなこと、」
否定できない。あたしは本当に、そんなくだらないことで苛立っているのかしら。
自分で自分が分からない。カエデはとても単純明快な解決案を提示してくれえた。
「ヒナタも呼んでみたら? うーうーって。
きっとうーうーもあだ名で呼ばれて、悪い気はしないと思うけど?」
支援
みんなー、うーうー呼ぶよー!
せーの!うーうー!!
u-u-
うーうー!!
みんな声小さいよ!
ヽ ヽ |
 ̄ ̄`i. -── . ̄ ̄`i. -── . |
_/ _/ ・
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:13:22.12 ID:ww0iq9lr0
「うっ?」
ゲンガーがぴたりと動きを止める。
そして何かを期待するような視線を、ちらちらとあたしに寄せてくる。
何故かピッピとワニノコもはしゃぐのをやめて、部屋はしんとした空気に包まれる。
うーうー。
そう一言口にするだけでいいのに、
どこからともなく湧き出てきた気恥ずかしさが邪魔をする。
「さあさあ」
「もう、急かさないでよ。
それじゃあ、えっと……」
ゲンガーはまるでお見合いしているみたいにカチコチになっていた。
ポケモンの世界にお見合いがあるのかどうかは知らないけど。
あたしは言った。
「う、」
否、言おうとした。
けたたましいノックの音の後に、タイチの大きな声がドア越しに響いてくる。
「よーっす。二人ともいるか?
俺だよ、タイチだ。
ついでにリュウジも一緒だぜ。
昼過ぎってアバウトな時間設定だったのに、偶然ぴったり合っちまってさ」
風呂 一時間程度
タイチくたばれwwwww
いってらっしゃい。
┐(´д`)┌ ヤレヤレ
間が悪い野郎共だな
タイチは視力検査を受けるべきだ!
↓を読め!!
空気
まさかの風呂が準備されていなかったオチ
準備できるまであと2レス分は書ける
悪いタイチは俺のカイリキーがお仕置きだ
それはそれは
なんとなんと
準備時間かかるんだな
風呂沸くのにそんなに時間かかるのかwww
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:30:24.66 ID:l7ROxy7/O
風呂洗って湯張ってバブ用意して…あと何がある?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:43:57.77 ID:ww0iq9lr0
――――――
――――
――
「あれ、おかしいな。
俺は確かゲンガーは心地よい鳴き声を出すって聞いてたんだが。
まあ奇妙なのは奇妙だけどさ、
なんか泣いてるみたいに聞こえねえか?」
「タイチくん、それはね、」
「何も言わないで、カエデ。
これでタイチの空気の読めなさ加減がはっきりしたわ」
あたしは溜息を吐いて、部屋の隅を眺める。
そこではゲンガーが「ううううう」と哀愁漂う声で鳴いていた。
あたしが「うーうー」と呼んであげればすむ話なのかもしれないけど、
何故かあのタイミングを逃してしまってからは、
気恥ずかしさがそれまで以上に激しく邪魔をして、出来なかった。
リュウジが恐る恐るといった風に言う。
「ヒナタさん、なんか顔が怖いです……」
「そ、そうだよヒナタ。笑えよ」
笑えるわけないじゃない。
あたしは何か言う代わりに、重い溜息を吐いた。
タイチ全面擁護派のカエデが助け船を出す。
「そろそろ建設的な話をしましょう」
うーうーのお腹の柔らかさとヒナタのおっぱいの柔らかさは同じ
ソースは俺
お湯温めるのに時間かかるんだろう
薪割りと焚き火
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:59:39.75 ID:hsHQWouU0
助けに来たときは空気読み過ぎなくらいだったのに
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:03:53.25 ID:QCD9n5+8O
ちょっとうちのゲンガー連れて姓名判断師のところ行ってくるわ。
C
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:12:32.91 ID:ww0iq9lr0
「俺は、俺がいなかった間に何があったのか知りたい。
あと昨日の夜にヒナタがどうやってアヤと遭遇したのかも聞かせてくれ。
俺は途中参加だったからな」
とタイチが言い、小さな声でリュウジが続いた。
「僕は……僕はヒナタさんやカエデさんが、昨日の夜に何をしていたのか知りたいだけです。
あの、もしかしたら僕、邪魔ですか?
ヒナタさんやカエデさんはこいつ……じゃなくてタイチさんと知り合いみたいですし、
なんだか色々と事情があるみたいだし……」
「気にしなくていいのよ。
でもその代わり、今から話すことを無闇に人に話したりしないで欲しいの。約束してくれる?」
はい、とリュウジが安堵したように頷く。
あたしは紅茶を一口飲んで喉を潤してから、
タイチが不在の間の出来事を、かいつまんで話した。
シオンタウンでキクコお婆さんと出会ったこと。
ゲンガーに一旦は襲われそうになったものの、お婆さんの仲介によって、あたしのポケモンにできたこと。
タマムシシティでエリカさんに挑んだこと。
勝利してバッジは手に入れたものの、試合の最後でゲンガーが暴走してしまったこと。
ピカチュウを探す援助に、エリカさんからウツギ博士への手紙を賜ったこと。
ヒトデマンが進化の石によってスターミーに進化したこと。
セキチクのポケモン協会本部にて、ウツギ博士にピカチュウの端緒を断たれてしまったこと。
そこからは描写を密にして、サファリパークでアヤと対峙するまでの経緯を語った。
サファリパークを一望できる丘で、キュウコンの鳴き声が聞こえたような気がしたこと。
園内に広がる夕闇の中に、炎タイプの技の残滓がわずかに見て取れたこと。
知り合いの女の子二人の手を借りて園内に侵入したこと。
火傷を負った野生ポケモンが、まるでアヤの通り道を示すように倒れていたこと。
そしてそれを辿っていくうちに、十数体のポケモンに包囲されたアヤを見つけたこと――。
言うこと多いな
ほんといろいろあったよなぁ
ほ
っ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:37:32.68 ID:hsHQWouU0
け
「今から思い返すと、ほんっと、色々あったわねー。
ヒナタ、落ち着いたら自叙伝書いてみなさいよ。絶対売れるわ」
「嫌よ。あたしの記憶を本にするなんて。
それにどうせカエデのことだから、印税のうちの何割かは自分のものにする気なんでしょ?」
「あら、分かってるじゃない」
出し抜けにリュウジが呟く。
「なんだかカエデさんとヒナタさんって、従姉妹っていうよりも姉妹みたいですね」
「だってさ、ヒナタ」
「姉妹、ねえ」
あたしとカエデは同時に答える。偶然にも台詞まで一緒に。
「別に悪い気はしないわ」
顔を見合わせて笑う。つい半年前には想像もしていなかった。
会う度に険悪な雰囲気になっていたカエデと、こんなに仲良くなれるなんて。
タイチはそれまでの思案していたような相好を崩すと、
「オーケー、大体のところは掴めたよ。
それからヒナタはアヤに追いついてポケモンバトルを持ちかけ、
少し遅れて、俺が二人を発見した」
「その通りよ」
あたしがタイチに奇跡的なタイミングで救ってもらったことは、
カエデに教えると面倒なことになりそうなので割愛する。
「でも、ヒナタの話には不思議なトコがいくつかあるよな」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:45:01.23 ID:ww0iq9lr0
「どうしてアヤが閉鎖中のサファリにいたのか。
園内の野生ポケモンを無差別に攻撃していたのか。謎だ」
カエデが腕を組み、唸る。まるで推理ドラマの探偵役みたいに。
「確かにピカチュウの拉致に関わってるアヤが自分から姿を見せてくれたのは幸運だったと言えるけど、
何の理由と目的があってセキチクのサファリパークにいたのか、まったく解らないわ」
今度こそ風呂
遅くなったので戻れるかも戻れないかも
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:51:47.02 ID:UKhkqf03O
ごゆっくり
あれか?サファリパークと組織が繋がってるとか?
あれだろ
お前らも意味もなく草むらで居合い切りして草刈ってただろ?
アヤもそれと同じ心理だ
今は草むらでいあいぎりできないんだよな…
やったやったwwwwwww・・・・・・・・・・
長い草だと半分になるんだよな・・・
>>60ダイパでやろうとしたらできなかったんだ
昔はよくやってたのにな…
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 23:34:01.34 ID:6H+e9/YYO
>>60 しげちー乙
ポケモンやりたくなってきたがGBもDSもないからできん…
買えばいいじゃん
俺はこのスレに触発されてプラチナ買ったよ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 23:45:35.79 ID:gSgqLyx9O
>>58 mjd?
>>61 あの公園のやつか
金銀までしかやってないけど、
あの公園で開かれる大会の景品ショボすぎだろ……
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 23:56:53.40 ID:QXfFdCBeO
保守
ほ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 00:11:06.71 ID:Nufx7+zt0
再開する
といっても明日がっこなので2レスくらい
ktkr
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 00:16:27.52 ID:cLHD+pRlO
お待ち申し上げておりました
湯冷めしないように気をつけておくれ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 00:30:43.76 ID:Nufx7+zt0
「あのう……」
とリュウジが遠慮がちに口を開く。
「どうしたの?」
「ヒナタさんはそのアヤという人を追っていくうちに、
最終的にエリア1とエリア2の境界に着いたんですよね?」
「そうよ。アヤを追っていくうちに、というよりは、
アヤに攻撃された野生ポケモンを辿っていくうちに、だけどね」
「これは僕の想像で、ヒナタさんもカエデさんもタイチさんも、
とっくに思いついてることなのかもしれないけど、
もしかしたらそのアヤという人は、
野生ポケモンをエリア移動させたかったんじゃないかな」
カエデはすぐさま反論した。
「でも、リュウジくんのお父さんは言ってたじゃない。
ポケモンを無理矢理に移動させるのは難しいって。
サファリの膨大な数の野生ポケモンを、アヤ一人でどうこうするのは流石に無理だわ」
あたしは言った。
「ううん、無理じゃない」
「どうしてよ?」
「中途半端に追い立てれば、野生ポケモンだってすぐにまた元の場所に戻ろうとする。
でも、実際にアヤによって攻撃された野生ポケモンを目の当たりにして、分かったの。
あのポケモンたちはアヤを、人間を、怖れるようになるって。
多分アヤがサファリパークに訪れたのは、昨日の夜が初めてじゃないと思うわ。
継続的にエリア1のポケモンを駆逐していたと考えても、おかしくない」
保
C
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 00:49:35.10 ID:70H0VSeV0
じょ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 00:52:44.82 ID:Nufx7+zt0
タイチは昨夜の戦闘を思い出すように目を細めて、
「 多勢に無勢が有効なのは、そこに圧倒的なレベル差がない時だけだ。
ハイステータスのキュウコンに、キュウコンよりもレベルの高いヘルガー、最後に離脱用のオニドリルとくれば、
サファリパークの野生ポケモンじゃ、たとえ束になっても歯が立たなかっただろうな」
カエデは言った。
「で、でも、もし仮にアヤがそのやり方で野生ポケモンをエリア2追い立てようとしていたのだとしても、
まさかボランティアってわけじゃないでしょう。誰か、アヤにそうするよう命じた人間がいるはずだわ」
「サファリ管理局の人間……はありえないわよね。
長期的に誘導するよりも、短期的に暴力による恐怖で強制移動させる方が高効率だってことは、
多分、管理局の人たちだって感付いていたと思うの。
でも同時に、強攻策を実行に移してもしその事実が露呈した時に、
どれだけ非難を浴びることになるかについても想像していたはずよ」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 00:54:18.19 ID:Nufx7+zt0
エリア2追い立てようとしていたのだとしても、 ○
エリア2に追い立てようとしていたのだとしても、 ×
激しく眠い
寝る
明日は20:00
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 00:58:08.37 ID:HRHC4kBqO
おつ!
乙
うーうーかわいいようーうー
作者乙
乙
おつ
さて 寝るか
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 01:45:06.20 ID:cLHD+pRlO
乙
ほ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 02:14:05.99 ID:wo4YL2isO
なぁなぁ〜
まとめいつ更新されるん?
ほしょ
く
う
昼寝しすぎて眠れん保守
★
おはよう保守
徹夜保守
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 05:20:48.86 ID:cLHD+pRlO
ほ
ほ
★
残ってた!
☆
保守
ぽ
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 07:44:35.56 ID:HRHC4kBqO
まとめはwikiがほぼ最新までまとめてる
ほし
うーうー
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 09:04:08.80 ID:YxnYYyfoO
☆ ゜。゜。° バブルこうせん!
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 09:14:44.93 ID:Mk1D7xFu0
~*l*光の壁!
うっうー
うーうー
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 09:52:46.29 ID:YxnYYyfoO
==> ミサイルばり!
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 10:15:59.53 ID:HRHC4kBqO
ほっほ
落とすなよ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 11:29:43.97 ID:HRHC4kBqO
つかなんでみんな頑なにsageてんの
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 11:46:31.58 ID:YxnYYyfoO
△彡 トライアタック!
ほ
ほ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 12:30:18.96 ID:YxnYYyfoO
《∵》→(∵) まるくなる!
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 12:53:57.62 ID:qPjedH630
ほ
('・ω・`≡'・ω・`) かけぶんしん!
ポケモンカードでアリアドス当たったウッヒョイ!
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 13:15:59.55 ID:QUwkZUiAO
>>118 アリアドスがどんなのか忘れたがおめでとう
大→中→小 だいもんじ!
>>119 /\
<//\\(==)//\\>
<//\\('=')//\\>
こんな
>>122 今のポケモンカードって弱点は+20とかなんだ
昔は倍だったのに
ポケモンによってバラバラだから×2もちゃんと居るんだぜ
対戦する奴も居ないのに集めてて昨日5つ買ったらキラのオーダイルが3枚被った件('A`)
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 14:35:34.36 ID:GB2tZG1r0
don't mind
うざいはりってなんぞ
カードのオリジナル技で20ダメージとコイン投げて表なら相手を毒に裏ならマヒにするっていうまんま『うざいはり』
オリジナル技もう本家の技より多いんじゃね?ってぐらいある気ガス
カードにあった技がゲームになってた
>>128 カメックスのあまごいとか
ニョロボンのうずしおとか?
ほ
>>129 ゴーリキーの気合い玉とかピカチュウのスパークとか
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 16:06:43.78 ID:YxnYYyfoO
( ∵)ノノ あまごい!
ほ
保守
落ちても知らんぞ
ほ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 17:57:24.77 ID:qPjedH630
り
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 18:06:38.24 ID:SXx4KFN8O
書き手が帰ってくるの何時頃(´・ω・`)?
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 18:24:58.71 ID:cLHD+pRlO
うーうー
突っ込みどころ満載だけどとりあえず絵は避難所でやろうぜ
アリアドスけしかけんぞ!
えぇ〜い、ごっつんこぉ!
何だかとってもごっつんこぉ!
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 19:00:22.88 ID:z77HYk9dO
うーうー
ちんこなめてんのかと
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 19:08:29.00 ID:ZHL0vyF30
>>147 安心しろ10分で書いた適当なゲンガーの絵だ
うん、すまない暇だったんだ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 19:43:41.69 ID:J/iSQ1C9O
〜分程度でー
適当にー の類の言い訳はやめとけ
見苦しいだけだから
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 19:56:45.34 ID:rsvCV+mUO
うーうーうーうーうーうーうーうーうーうー
そろそろか
152 :
◆ihjpPTk9ic :2009/01/26(月) 20:11:52.60 ID:Nufx7+zt0
遅れてすまない
再開する
ダークナイトはジョーカー役の人の演技が素晴らしいね
どうしてもっと早くに観てなかったんだろうな
口が裂けるまでwktkしてやるよ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 20:20:56.74 ID:GB2tZG1r0
キター
意識に捕らわれたら映画は見れんぞ
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 20:26:45.81 ID:Nufx7+zt0
「アヤがサファリにいた理由としては、
アヤを抱えてる組織のお偉いさんの命令、ってのが一番考えるにしちゃ楽だ。
でも、そうすると避けられない繋がりが一つ出てくるよな」
発言が途切れる。
そこには暗黙の了解があった。
――アヤの組織とサファリ管理局は、秘密裏に繋がっている。
ややあってカエデは顔を上げ、
「サファリ管理局は工事の早期完了を望んでいた。
しかし強制的な野生ポケモンの排除はリスクが高い。
そこで外部から有能なポケモントレーナーを派遣させて、その作業に当たらせた。
万が一発覚したとしても、サファリ管理局は管理責任を問われはするものの、
サファリパーク内で起きたことについては知らぬ存ぜずを貫きとおせる。
筋書きとしてはこんな感じかしらね」
とスラスラと推理を述べた。
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 20:27:41.67 ID:GB2tZG1r0
wktk
ktkr
今頃ジョーカーもゲンガーに……
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 20:40:19.40 ID:GB2tZG1r0
私怨
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 20:44:39.80 ID:SXx4KFN8O
しえんするニャー、べ、べつに作者のためじゃないニャ!えっと・・・そうニャー自分のためのしえんなんだニャー///
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 20:58:19.14 ID:GB2tZG1r0
風呂でも行ってるのかな?
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 20:59:11.28 ID:Nufx7+zt0
リュウジは不安そうな表情になって言った。
「た、確かにその話には筋が通っています。
でも、仮にもサファリパークを管理しているのは"国"なんですよ?
個人単位ならともかく、国営機関に内通している組織なんて、ホントに実在してるんでしょうか。
それにもし実在していたとしても、今までにそんな大それた組織の情報が、
ほんの少しでも出回らなかったのはどうしてなのかな」
あたしはウツギ博士の言葉の片鱗を思い出した。
――肥満した組織はその存在がそこかしこから露呈するものだ。自重に耐えきれなくなってね――
カエデもあたしと同じようで、その矛盾を解こうとウンウン唸っている。
小さな沈黙が降りる。しばらくしてタイチは言った。
「考えても分からねえことは保留にしとこうぜ。
ヒナタ、アヤとの会話で印象に残ってることは何かないのか?」
これは直接アヤの組織に関係していないことかもしれないけど、と前置きしてからあたしは答えた。
「あたしがピカチュウの居場所を尋ねた時、
アヤは予想通り何も教えてくれなかった。
けど、その後でアヤは奇妙なことを口走ったの」
「奇妙なこと?」
瞼を閉じる。
そしてその裏に、アヤの澄んだソプラノが興奮に乱れていた時のことを思い浮かべる。
「――ピカチュウはあたしのものだって。
あのピカチュウは元々、あなたのものじゃないって」
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 21:01:25.39 ID:GB2tZG1r0
っとおもったら戻ってター
果たしてウツギは味方かな
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 21:19:18.61 ID:Nufx7+zt0
分かったアレだ、と茶化すようにタイチが言った。
「我儘だよ、我儘。
アヤは雰囲気は大人びてる、っつーか冷たいけど、一応は子供だからな。
ピカチュウの強さに惚れ込んで、欲しがっていたとしてもおかしくない。
もしかしたらカントー発電所の一件以来、
あのスーツ着たおっさんにピカチュウをくれるよう、せがんでるのかもしれないぜ」
はいはーい、とすかさずカエデが手を挙げる。
「あたしもタイチくんと同意見。
ねえねえタイチくん、あたし前から思ってたんだけど、
もしかしてももしかしなくても、あたしたち気が合うんじゃないかしら」
「いや、今のは冗談のつもりだったんだけど」
カエデが媚びるような笑顔のまま石化する。
それに気付かないように(多分本当に気付いていない)タイチは続けた。
「アヤは多分、ヒナタの父親が誰なのか知ってる。
それでピカチュウの相応しい居場所が、ヒナタじゃなくてヒナタの親父であると言いたかったんじゃないか」
「そう……なのかしら……」
考えるだけ無駄なことなのかもしれない。
ただ単純な、アヤの独占欲の発露だったのかもしれない。
でも――それでも糸屑のような違和感が心にまとわりついている。
ピカチュウはあたしのお父さんにこそ相応しい。
アヤが本当にそう言いたかったのなら、もっと冷ややかな皮肉として投げかけてきていたと思う。
あんなに感情を露わにする必要なんて、どこにもなかった。
wktkwktk
>>164 前の無茶苦茶なポケモンSSを思い出した
至極どうでもいいけど
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 21:25:36.06 ID:yig7kBrf0
もう軽くラノベ一冊分は書いてるよな
少なくともウチキド博士は俺の飼い主
アヤもサトシの子供ってことか。
それならピカチュウのこともポケモンのセンスも納得だな
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 21:31:41.30 ID:ZHL0vyF30
サトシと誰の子なのか
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 21:32:58.99 ID:Nufx7+zt0
分かったアレだ、と茶化すようにタイチが言った。
「我儘だよ、我儘。
アヤは雰囲気は大人びてる、っつーか冷たいけど、一応は子供だからな。
ピカチュウの強さに惚れ込んで、欲しがっていたとしてもおかしくない。
もしかしたらカントー発電所の一件以来、
あのスーツ着たおっさんにピカチュウをくれるよう、せがんでるのかもしれないぜ」
はいはーい、とすかさずカエデが手を挙げる。
「あたしもタイチくんと同意見。
ねえねえタイチくん、あたし前から思ってたんだけど、
もしかしてももしかしなくても、あたしたち気が合うんじゃないかしら」
「いや、今のは冗談のつもりだったんだけど」
カエデが媚びるような笑顔のまま石化する。
それに気付かないように(多分本当に気付いていない)タイチは続けた。
「アヤは多分、ヒナタに諦めさせたかったんじゃないかな。
アヤは多分、ヒナタの親父が誰であるか知ってる。
そしてその関係で、ピカチュウがアヤのポケモンになっていたことについても知ってる。
ピカチュウが自分を新たな主として認めたと嘘を吐くことで、ヒナタのピカチュウを追う気持ちを削ごうとしたんだよ」
「そう……なのかしら……」
考えるだけ無駄なことなのかもしれない。
ただ単純な、アヤの独占欲の発露だったのかもしれない。
でも――それでも糸屑のような違和感が心にまとわりついている。
ピカチュウはあなたなんかよりも、わたしにこそ相応しい。
アヤが本当にそう言いたかったのなら、もっと冷ややかな皮肉として投げかけてきていたと思う。
あんなに感情を露わにする必要なんて、どこにもなかった。
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 21:34:03.76 ID:Nufx7+zt0
ちょっと脳内で混乱があったので丸ごと修正した
最近は設定の整合性もとらなくちゃいけないから困る
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 21:36:28.77 ID:SXx4KFN8O
これ出版とかってできないの?
作者が小学館に持ち込んでみたりとか(´・ω・`)
ややこしいもんなw
「ヒナタさんはこれからどうするつもりなんですか」
というリュウジの声があたしを現実に引き戻してくれる。
返事をしたのはタイチだった。
「とりあえず今のところはエアームド待ちだ。
アヤを乗せたオニドリルが降りた場所がどこになるかは予測できないが、
その場所が組織に関係していることは100パー間違いない。
エアームドが帰ってきたら、アヤと組織が引き払わないうちに急いでそこに向かわねーとな」
真剣な声音に心強さを感じる。
タイチがいなければあたしは全身に大火傷を負っていた。
タイチがいなければあたしはアヤの行方を追うことができなかった……。
なんだよ?とタイチが訝しげに見返してくる。
なんでもない、とあたしは裏返りそうな声で言い、目を逸らす。
「尾行が撒かれてる心配はないが、ちょっと遅いな――」
と、タイチが窓辺に寄ってブラインドを下げた、その時だった。
笛に思いきり息を吹き込んだような、それでいて不快さを感じない高音が響き渡る。
「やっと帰って来やがった」
風呂 一時間程度
ニヤニヤ
ゆっくりあったまってね!
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 21:54:32.66 ID:GB2tZG1r0
今のうちに俺も風呂っってくるか
話広げるときはともかく、まとめるときはゆっくりでいいよ
取り返しのつかんことになったらあれだしなw
>アヤは多分、ヒナタの親父が誰であるか知ってる。
>そしてその関係で、ピカチュウがアヤのポケモンになっていたことについても知ってる。
この部分の意味がわからん。教えてエロい人><
何でピカチュウがアヤのポケモンになってるの?
>>181 俺漏れも
つうかここは
>>170に言われて直したんだろうなw
すなわちアヤはサトシの娘ではないと
ほ
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 22:34:55.27 ID:Nufx7+zt0
再開する
>アヤは多分、ヒナタの親父が誰であるか知ってる。
>そしてその関係で、ピカチュウがアヤのポケモンになっていたことについても知ってる。
>ピカチュウが自分を新たな主として認めたと嘘を吐くことで、ヒナタのピカチュウを追う気持ちを削ごうとしたんだよ
これはつまり
ヒナタとサトシが親子だから、ピカチュウはヒナタのポケモンになっていたが、
それはあくまで義理的なものであって
ピカチュウはヒナタに固執せず、自分のポケモンになることを受け入れましたよーん
必死になってピカチュウ探してるヒナタテラ哀れwww
もうピカチュウはヒナタのこと忘れてわたしのポケモンになってるのにwwwwm9(^Д^)プギャwwwww
ってこと
>>184 言いたいことはわかったが2行目が変じゃない?
俺の理解力が足りないだけか
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 22:54:05.03 ID:+Y+tOvr50
>>184 俺も変に思う
> ピカチュウがアヤのポケモンになっていたことについても知ってる。
「アヤ」が、ピカチュウが「アヤ」のポケモンになっていたことを知ってるっておかしいよね
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 22:55:51.88 ID:Nufx7+zt0
痛恨のミス
訂正
> ピカチュウがアヤのポケモンになっていたことについても知ってる。 ×
> ピカチュウがヒナタのポケモンになっていたことについても知ってる。 ○
それより作者のテンションを変に思った方がいいw
てか「アヤ」がじゃなくて、「ヒナタ」がじゃないか?
それなら意味が通る
みんなよってたかっていじめるなよ
>>187 ドンマイ 疲れてるなら休んだ方がいいぞ
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 23:03:40.65 ID:Nufx7+zt0
―――――
―――
――
「はいヒナタ、受け取って」
カエデが下から、最小限に荷物を絞ったリュックを渡してくれる。
二人乗りでの長距離飛行を考えると、軽量化は詮無いことだった。
「滞りなく飛べれば、片道に半日もかからない。
カエデ、一日だけだ。一日だけ、ここで待っててくれ」
「いいのよ、あたしのことは気にしないで。
そりゃあ本音を言えばー、タイチくんに早く迎えにきて欲しいけどー、
長い間空を飛んだら、タイチくんもエアームドも疲れるでしょ?
あっちについたら遠慮なく休憩して。
一日や二日くらい遅れても、あたしは全然構わないから」
「正直、そう言ってもらえると助かる。でも、なるべく早く迎えに来るようにするからさ」
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 23:06:22.00 ID:GB2tZG1r0
私怨
子どもが犯罪組織と戦ったり、世界の危機に立ち向かったり、
ポケモンの世界に波平が来たらなんて言うんだろうか
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 23:10:19.89 ID:Nufx7+zt0
これで
>>165の最終訂正とする 何度も訂正してごめん
分かったアレだ、と茶化すようにタイチが言った。
「我儘だよ、我儘。
アヤは雰囲気は大人びてる、っつーか冷たいけど、一応は子供だからな。
ピカチュウの強さに惚れ込んで、欲しがっていたとしてもおかしくない。
もしかしたらカントー発電所の一件以来、あのスーツ着たおっさんにピカチュウをくれるよう、せがんでるのかもしれないぜ」
はいはーい、とすかさずカエデが手を挙げる。
「あたしもタイチくんと同意見。
ねえねえタイチくん、あたし前から思ってたんだけど、もしかしてももしかしなくても、あたしたち気が合うんじゃないかしら」
「いや、今のは冗談のつもりだったんだけど」
カエデが媚びるような笑顔のまま石化する。
それに気付かないように(多分本当に気付いていない)タイチは続けた。
「アヤはヒナタに諦めさせたかったんじゃないかな。
アヤは多分、ヒナタの親父が誰であるか知ってる。そしてその関係で、ピカチュウがヒナタの手に渡ったことも知ってる。
アヤはピカチュウが自分を新たな主として認めたと嘘をつくことで、ヒナタのピカチュウを追う気持ちを削ごうとしたんだよ」
「そう……なのかしら……」
考えるだけ無駄なことなのかもしれない。
ただ単純な、アヤの独占欲の発露だったのかもしれない。
でも――それでも糸屑のような違和感が心にまとわりついている。
ピカチュウはあなたなんかよりも、わたしにこそ相応しい。
ピカチュウがあなたに付き従っていたのは義務の延長に過ぎない。
アヤが本当にそう言いたかったのなら、もっと冷ややかな皮肉として投げかけてきていたと思う。
あんなに感情を露わにする必要なんて、どこにもなかった。
出陣か
支援
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 23:30:08.21 ID:Nufx7+zt0
「ありがとう」
と屈託のない笑顔を見せるカエデ。
あたしは訊いた。
「本当にあたしの後で良かったの?」
エアームドの積載量は大人二人が限度で、三人同時に乗ることは出来ない。
指示を出すタイチは固定として、あたしとカエデ、
どちらが先にエアームドに乗るのか、あたしたちは相談しなければならなかった。
結果的に相談はカエデの一方的な譲歩ですぐに終わってしまった。
「あんたの記憶力が薄弱だってこと、すっかり忘れてたわ。
いい? アヤはあんたがギリギリのトコで掴んだ最後の手がかりなのよ。
あたしが先に行って、タイチくんがあんたを迎えに行ってる間に色々起こったらどうするわけ?」
バカにした言い方の裏にあるカエデの優しさに気付いて、
「それじゃ、遠慮無く置いてくからね」
「ええ、そうしなさい」
タイチは風の具合を確かめるように空を見上げた。
青い絵の具を刷毛でさっと塗ったような秋晴れの空に、ちぎれ雲が転々と浮かんでいる。
「そろそろ行くか」
タイチの手がエアームドの首を撫でる。
鋭い音とともに、金属質の赤い羽が展開される。
うーうー
ヨノワールの名前がうーうーに決まりました
ゲンガー?敵専用ポケモンだろwww
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/26(月) 23:59:40.38 ID:Nufx7+zt0
リュウジは言った。
「もし向こうで父さんに偶然会うことがあったら、
僕は大丈夫だって、伝えておいてもらえませんか」
「分かったわ」
「これでまた、お別れですね」
「寂しくなるわね。セキチクでの再会が嬉しかったぶん」
「僕もです」
とリュウジは顔を伏せ、すぐに顔を上げて、
「頑張ってください。
僕はヒナタさんの力になれるほど強くないけど、いつも応援してます」
「リュウジ……」
突然、エアームドが大きく羽ばたく。
「ありがとう」の言葉が、風に掻き消される。
それでも唇の動きでリュウジには伝わったようだった。
「しっかり掴まってろよ。上昇する時は特に不安定なんだ」
「うんっ」
返事をした次の瞬間に、エアームドの羽が一際大きく羽ばたいて――。
あたしは空を飛んでいた。黄緑と茶色が織りなす秋の草原に、
小さくなったカエデとリュウジが大きく手を振っているのが見えた。
エアームドが"上昇"から"飛翔"へ飛び方を変える。
高空の冷気が容赦なくあたしを包み込む。あたしはタイチの背中に身を寄せた。
そして目を瞑り、山吹色がシンボルカラーの経済都市、ヤマブキシティに思いを馳せた。
第十七章 完 寝る 明日 20:00
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 00:00:29.28 ID:aeTmVwxx0
おつ!
☆
乙乙
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 00:02:29.07 ID:MabHy1+2O
やまぶきか
おつ!
にしても、タイチはホントに空気読めないな
作者毎日乙
ゆっくり休んでくれ
乙!!
おつです。
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 00:05:30.47 ID:aeTmVwxx0
(ひ、ヒナタの胸が背中に……うっ)
タイチ フリーハンドで射精 の巻
おつかれさん
乙!
長かったセキチク編も終わりか
相変わらずwktkが止まらない
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 00:55:01.39 ID:OwFm/f6oO
おつ
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 00:57:35.41 ID:vbrLGY4AO
おっつん
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 01:13:23.13 ID:Tk1MNXOeO
まだやってたのかコレ…
ニビジム以来読んでないし、まとめ行ってくる。
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/27(火) 01:33:31.34 ID:M1I+8YILO
保守の目安
00:00-02:00 20分以内
02:00-04:00 40分以内
04:00-09:00 80分以内
09:00-17:00 40分以内
17:00-19:00 20分以内
19:00-00:00 15分以内
>>198 大人2人が限度なら子供3人乗れたんじゃないか?
保守する意味はない
それと保守表古い
二日ルール怖いよ二日ルール
もう保守しても意味ないね。落とすか
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
そうだね落とそう