ゾイド乗り( ^ω^)は生きて生きて生き抜くようです
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代
理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 23:05:33.62 ID:V9VnwVk6O
支
援
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 23:05:48.55 ID:tGMGbiRB0
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 23:06:46.77 ID:tGMGbiRB0
ゾイドは心で扱うものである。
昔そんなことを誰かが言っていた。
遥か以前の話なので、その誰かはもうわからないが。
さて、話は変わるが。
昔私には、1人の友人がいた。
その友人は、とてもゾイドの操縦が上手かった。
私も一応の自信はあったのだが、彼女には1回も勝てたことがない。
その事に関して以前、私は彼女に質問したことがある。
何故君はそこまで強いのか。
何故私は勝てないのか。
その問いに対し、彼女はいつもと同じポーカーフェイスで。
こんな風に、答えたのだった。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 23:07:55.73 ID:in16dzFeO
わーたーしーのいかーりをー
すーいーあーげぇるびーなぁす
あーなたがぁにーあうと(ry
いきぃていきぃていきぃていきぃていきぃていきぃーてぇー
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 23:08:26.06 ID:tGMGbiRB0
『君は、自分自身に頼り過ぎているんだ』
『え?』
『ゾイドが操縦者者の想いに応えて強くなる生き物だということは知っているな』
『ああ……』
『それは確かに正しい。しかし、ただ想うだけでは駄目だ』
『ではどうしろと?』
『簡単な事さ。愛機を信じればいい。彼等の力を、心を、全て頼りにするんだ』
――君にはそれが抜けているから、私に勝てないんだ――
とんでもねえ、待ってたんだ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 23:11:09.97 ID:tGMGbiRB0
今聞くと、全くもって耳が痛い言葉だと思う。
当時の私には、ゾイド乗りとして最も欠けてはならない部分が欠けていたのだから。
負けっぱなしなのも頷ける話と言える。
まあ、昔の話はとりあえずはどうでもいい。
問題なのは現在の事だ。
私は、今。
愛機を信じることができているのだろうか。
――わからない。
セイバータイガーよ。
お前は一体、どう思っている?
私の想いに応えてくれるのか?
教えてくれ―――
後編2:《変動》
10 :
◆O7VpO4QdUA :2009/01/24(土) 23:13:57.09 ID:tGMGbiRB0
――ミルナ――
獅子の刀と虎の爪が交錯する。
金属と金属が激突し、強烈な音を轟かせた。
まただ。
糞、何故こうも防がれる。
先程から何度も絶妙な間合いで攻撃を行っているのに。
その全てがあの大刀によって受け止められていた。
11 :
◆O7VpO4QdUA :2009/01/24(土) 23:16:19.93 ID:tGMGbiRB0
(;゚д゚ )「ぐっ――!」
<_プー゚)フ『はは! お前やっぱいいわ!』
実に上機嫌なエクストの声。
格闘戦こそがゾイド戦の醍醐味だと思っている彼にとって、
積極的に接近戦を挑んでくるミルナとの戦いは、本当に楽しいものなのだろう。
だが、当のミルナはそうは思っていない。
ここは何としてでも、早急に勝負をつけたかった。
(;゚д゚ )「まさかこうも強敵だとは……! 油断、していたな」
12 :
◆O7VpO4QdUA :2009/01/24(土) 23:20:20.78 ID:tGMGbiRB0
相手の実力は想像以上だ。
本気を出した己と互角に渡り合えるなんて、
この若さで中佐にまでなったことだけはある。
しかも彼はまだ、爪も牙も使ってきていない。
それを使ってくるようになった時、果てして自分は勝てるのか?
( ゚д゚ )(何を言っているんだ私は……)
勝てるかどうか?
そんなもの、問題じゃない。
勝たなければならないのだ。
約束した。生きて帰ると。
そして今度こそ、彼女を倒してみせると。
だから自分は、ミルナ・スコッチは――
13 :
◆O7VpO4QdUA :2009/01/24(土) 23:22:13.02 ID:tGMGbiRB0
(#゚д゚ )「負けるわけには……」
虎が再び駆ける。
狙いはただ1つ、フェイントだ。
奴を確実に仕留めるにはこれしかない。
咆哮し、牙を剥きだして。
あたかも喉笛に食らいつこうとしているように見せかける。
(#゚д゚ )「いかないんだああああああああああああ!!!」
その猛りにムラサメも応える。
回りくどい回避などしない。
剣を真横に展開し、一直線にこちらを迎え撃ってきた。
14 :
◆O7VpO4QdUA :2009/01/24(土) 23:24:11.90 ID:tGMGbiRB0
――ここまでは予想通り。
あの刀の厄介なところは、
“斬る”だけでなく“突く”ことも可能ということ。
故にそのどちらを行ってくるかを咄嗟に判断しなくてはならない。
そして今までの行動の結果。
エクストが“斬る”動作を好むことがわかっていた。
ならば後は確実にその動作を引き出せる行動をすれば。
動きを予測するのは、容易なこと。
15 :
◆O7VpO4QdUA :2009/01/24(土) 23:25:33.79 ID:tGMGbiRB0
<_#プー゚)フ『ほざけ! 叫べば勝てるってもんじゃねーぞ!』
日の光を浴びてより一層輝く村雨之刀。
あれがセイバータイガーを切り裂くまでの予測時間は――
( ゚д゚ )(3……2……1……)
視界が銀で埋まる。
すぐそこにまで迫ってくる殺意の塊。
そして
( ゚д゚ )(今だ――ッ!)
一気に機体を、限界まで屈めた。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
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